スプレーガンの供給カップ用差込型アダプタ組立体
液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体。アダプタ組立体は液体供給組立体の外蓋(508)とアダプタとを有する。アダプタ組立体は液体供給組立体と液体塗布器との間の接続を提供し、該接続が、素早く、簡単に、そして、しっかりと係合させることができると共に、接続部周囲に強くてしっかりとしたシールを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね、液体塗布器用の液体供給組立体、特に、液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体を対象にしている。
【背景技術】
【0002】
大体において、液体供給組立体と、自動車修理工場で自動車の塗装や再塗装のためのペイントスプレーヤのような液体塗布器との間の接続は、液体供給組立体と液体塗布器との間のアダプタを介して、例えば供給カップとアダプタとの間のネジ接続などでなされている。しかし、特に、短い長さのネジ接続の場合、ネジを正確に機械加工するか、あるいは、シールを用いないと、ネジ接続部からのリークを防ぐのは難しい。
【0003】
素早くかつ簡単に係合すると共に係合が解放される、供給カップとアダプタとの間の接続を作り出す試みがなされてきた。塗料カップといくつかの部品を備えるアダプタとの間の接続が特許文献1、2に開示されている。しかし、そのアダプタは十分挿入しなくても回転してしまう。したがって、アダプタが無いときでも、それが塗料カップにしっかりと接続されているように見えてしまう。誤った接続のために、塗料カップがペイントスプレーヤから抜け落ちて散乱してしまう。さらに、これら特許文献に記載された接続は不必要に複雑である。
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,356,687号明細書
【特許文献2】米国特許第6,595,441号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、素早く、簡単に、そして、しっかりと係合させることができると共に、接続部周囲に強くてしっかりとしたシールを提供する液体供給組立体とアダプタとの間の接続のニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体を提供することによって、このニーズを満たす。アダプタ組立体は、液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋と、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、第一端部が液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、第二端部が第一形状を備える部分および第二形状を備える部分を有し、第二端部が取付具内に挿入されるように、第一形状を備える部分がタブのそばを通るように構成されると共に、第二形状を備える部分がタブのそばを通ることができないように構成され、第二端部が水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有し、それによって、該アダプタが回転すると、アダプタが外蓋にロックされるように第二形状を備える部分がタブの下に保持されるアダプタとを具備する。
【0007】
本発明の別の態様は、液体供給組立体を液体塗布器に接続する方法である。該方法は、液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋を提供することと、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、第一端部が液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、第二端部が第一形状を備える部分および第二形状を備える部分を有し、第一形状を備える部分がタブのそばを通るように構成されると共に、第二形状を備える部分がタブのそばを通ることができないように構成され、第二端部が水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有するアダプタを提供することと、該アダプタの第一端部を液体塗布器に接続することと、第一形状を備える部分を取付具のタブに一致させて、第二端部が水平方向ストッパに達するまでアダプタの第二端部を外蓋内の取付具内に挿入することと、第二形状を備える部分がタブの下に保持され、それによってアダプタを外蓋にロックするように、アダプタの第二端部を取付具内で回転させることとを具備する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
液体塗布器に取り付けられた液体供給組立体を図1に示す。一つの実施形態において、液体供給組立体は、塗料のような液体をペイントスプレーヤのような液体塗布器に供給するためのものである。本発明を、素地の表面を覆うために塗料を供給するのに用いる重力供給方式のペイントスプレーヤのようなペイントスプレーヤに適用した場合について説明する。ペイントスプレーヤは、自動車を再塗装する自動車修理工場のような自動車の塗り替え市場において用いることができる。液体供給組立体はペイントスプレーヤ用として記載するが、このような用途に限定されない。飲料、食品、(ケチャップのような)調味料、ガソリン、石油化学製品および炭化水素、水、水性の液剤、溶液型の液剤、乳剤、接着剤等の他の流動性を有する液体の供給に用いることが可能であるが、これらに限定されない。
【0009】
図1を参照すると、ペイントスプレーヤ10が示されている。ペイントスプレーヤ10は、本体15と、本体15の前端部25に固定されたノズル組立体20と、本体15の後端部から垂れ下がるハンドル30とを有する。引き金40は、ペイントスプレーヤ10を手動で作動させるために、本体15に回動可能に固定されている。上部に取り付けられた塗料供給組立体45は、塗料をノズル組立体20に供給するために本体15の前端部25近傍に取り付けられる。エアコネクタ50は、圧縮空気をノズル組立体20に供給するためエアホース(図示略)に接続され、圧縮空気の供給は、引き金40によって制御される。
【0010】
エアコネクタ50からの圧縮空気は、内部の流路(図示略)を介してノズル組立体20に供給され、圧縮空気は塗料を霧化させると共に、ノズル組立体20を介してそれをペイント軸線55周りにスプレーする働きをする。塗料は、塗料供給組立体45からノズル組立体20に供給される。
【0011】
図11〜15は、本発明のアダプタ組立体500の一つの実施形態を示す。アダプタ組立体500は、ペイントスプレーヤ10および外蓋508の間を接続するためのアダプタ505を有する。アダプタ505は、図1に示すように、ペイントスプレーヤ10と係合可能な第一端部510と、外蓋508と係合可能な第二端部515と、第一端部510および第二端部515の間の中空のボア520とを有する。
【0012】
一つの実施形態において、第一端部510は、第二端部515よりも小さい直径を有する。第一端部510は、略円筒形状である。第一端部510は、ペイントスプレーヤ10の相補的な接続面530と係合する接続面525を有する。適合する接続面525および相補的な接続面530には、ネジの切られた螺旋の表面の接続、突起および溝の接続、テーパ接続、差込接続、スナップ接続が含まれ、あるいは、アダプタ505がペイントスプレーヤ10内への供給コンジットとなるように、第一端部510がペイントスプレーヤ10と一体的にすることができるがこれらに限定されない。液体供給組立体が種々のスプレーヤに用いることができるように、接続面525および相補的な接続面530はペイントスプレーヤの一般的な大きさとピッチのネジ山にされていることが望ましい。
【0013】
第二端部515は第一形状535を備える部分と第二形状540を備える部分とを有する。第一形状を備える部分535は平面であってもよく、第二形状540を備える部分は、必要に応じて、湾曲していてもよい。あるいは、第一形状を備える部分は、外側に湾曲しているか、または、内側に湾曲しているような、単純な、あるいは、複雑な形状を有してもよいが、これらに限定されない。第一形状を備える部分が湾曲している場合には、第一形状を備える部分は、第二形状を備える部分の曲率とは異なる曲率を有する。また、第二形状を備える部分は、湾曲以外の形状を有してもよい。第二端部515は対向する平面部分535と対向する湾曲部分540とを有することが望ましい。一つまたは複数の平面部分と一つまたは複数の湾曲部分とがあってもよい。二つの対向する平面部分と二つの対向する湾曲部分とがあることが望ましい。
【0014】
外蓋508は、それを貫通する開口部550を備えた略円筒形の一体的な取付具545を有する。開口部550は略円形状である。外蓋508の開口部550は、該開口部550の上端部で内側に形成された少なくとも一つのタブ555を有する。タブ555は、第二端部515を開口部550の中へ挿入できるように、第一形状を備える部分が隣を通り抜けることができるが、第二形状を備える部分は通り抜けることができないような形状を有する。平面部分535が用いられる場合には、タブ555は略平面である。タブ555は取付具545の上端部の縁にあるか、あるいは、必要に応じて、縁から下方に設けることも可能である。
【0015】
タブ555の下方の開口部550内に少なくとも一つの水平方向ストッパ560が設けられている。第二端部515は、所望の距離だけ入るように、取付具545の水平方向ストッパ560およびタブ555の間に嵌合するような高さを有する。第二端部515が水平方向ストッパ560にぶつかると、アダプタ505を、図15に示すように、液体供給組立体をペイントスプレーヤ10にロックするため回転させる。あるいは、外蓋508は、アダプタ505上へ回転させることもできる。アダプタ505を回転させると、タブ555は、第二端部515の湾曲部分540の上部と係合する。
【0016】
開口部550の内側に少なくとも一つの鉛直方向ストッパ562が設けられている。鉛直方向ストッパ562は、アダプタ505が係合から解放されるように、平面部分535がタブ555と再び一致するようになるまで回転してしまうことを防止する。鉛直方向ストッパ562は、必要に応じて、タブ555から水平方向ストッパ560まで形成されていても構わない。あるいは、鉛直方向ストッパ562は、タブ555と水平方向ストッパ560との間の一部の距離だけ形成されていてもよい。
【0017】
アダプタ505は、第二端部515の平面部分535および湾曲部分540と、取付具545の平面のタブ555と、第二端部515の高さとのために、開口部550内に十分に挿入されるまで回転させることができない。これによって、液体供給組立体が、接続を誤った組立のために、アダプタ505から落下してしまうことを防止する。さらに、取付具545の側面は、第二端部515の取付具545内での移動性を減少させる第二端部515の湾曲部分540を支持する。これは、液体供給組立体とアダプタとの間の安定した接続を提供するのに役に立つ。
【0018】
アダプタ組立体は、必要に応じて取付具570を備える使い捨ての蓋565を有してもよい。第二端部515は外蓋508の取付具545に入るので、使い捨ての蓋565の取付具570がアダプタ505のボア520に入る。これによって、液体供給組立体の内側とスプレーガンの通路が接続される。
【0019】
アダプタ組立体は、必要に応じて、フィルタ575を有してもよい。フィルタ575は、アダプタ505のボア520内へ挿入される。フィルタ575は、必要に応じて、潰れた使い捨てのカップが、液体供給組立体とアダプタ505のボア520との間の流体接続を閉鎖してしまうのを防止する突起580を有してもよい。突起580は、クリーニング時または交換時に必要に応じて、フィルタ575を取り除くために用いられる。
【0020】
本発明のアダプタ組立体は、ここで述べるように、取付具を備える外蓋を有するものであればどのような液体供給組立体にも用いられる。本発明のアダプタ組立体は、本出願人が共有する代理人整理番号14406の出願、「液体供給組立体」に記載された液体供給組立体と共に用いることに特に適している。なお、同出願の内容は、ここで引用することによって本明細書の記載に替えるものとする。
【0021】
図1〜3は、本発明の塗料供給組立体45の第一実施形態を示す。塗料供給組立体は使い捨てのカップ55を有する。使い捨てのカップ55は、略円筒形の側壁60を有する。カップの上部で出口端部65は開いており、底部70は閉じている。側壁60、出口端部65、底部70は、内部75を形成する。出口端部65は軸線80を形成する。出口端部65の縁から外側かつ下方へ形成されたフランジ85が設けられている。フランジ85は、約10度から約70度の範囲の角度αで出口端部65の軸線80から下方へ形成されている。
【0022】
使い捨てのカップ55は、必要に応じて、透明または半透明のプラスチックで作られてもよい。適切なプラスチックには低密度のポリエチレンが含まれるが、これに限定されない。使い捨てのカップは、塗料が一定量供給されると使い捨てのカップが潰れるようになる柔らかい側壁を有する。側壁は薄く、例えば、約0.076mmから約0.203mmの範囲である。底部は、必要に応じて、側壁が潰れるとき略平面のままとなるようにわずかばかり厚くてもよく、約0.076mmから約0.508mmの範囲である。側壁が潰れるので使い捨てのカップに通気孔は不要である。これによって、ユーザーは、どのような角度でもペイントスプレーヤをリークすることなく発射することができると共に、従来型の重力供給方式の塗料カップで可能な量よりも多くの塗料をカップ内に用いることができる。
【0023】
再利用可能なカップホルダ90は、略円筒形である。それは、側壁95と開口上端部100と下端部105とを有する。下端部105はその中に開口部110を有する。開口部110は、必要に応じて、下端部105のすべて、またはほとんどすべてを覆うことができる。あるいは、下端部は一つまたは複数のより小さい開口部を有してもよい。下端部105内の開口部110のため、使用中に周囲の大気圧によって使い捨てのカップが潰れるのを促進させる。必要に応じて、再利用可能なカップホルダ90は、下端部105から下方へ形成された一つまたは複数の脚112を有してもよい。脚は、開口部110周囲に亘って形成されていてもよいし(すなわち、円形のリブ)、あるいは、開口部110周囲の一部分にだけ亘って形成されていてもよい。脚112は、以下に記載するような液体供給組立体を積み重ねることを助力する。
【0024】
上端部100は軸線115を形成する。フランジ120は上端部100の縁から外側かつ下方に形成されている。フランジ120は、約10度から約70度の範囲の角度βで上端部100の軸線115から下方へ形成されている。角度βは使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと略同じである。使い捨てのカップ55が再利用可能なカップホルダ90に置かれると、再利用可能なカップホルダ90のフランジ120が使い捨てのカップ55のフランジ85を支持する。
【0025】
再利用可能なカップホルダ90の上端部100に接続面125がある。接続面125は側壁上にあってもよく、側壁から外へ形成されていてもよく、あるいは、必要に応じてフランジ120の端部から外へ形成されていてもよい。
【0026】
再利用可能なカップホルダ90は、ポリプロピレンまたは高密度のポリエチレンのような堅いプラスチックでできているが、これらに限定されない。選択されたプラスチックは、再利用可能なカップホルダがペイントシェーカーマシンの把持力に耐えることができる程度に十分強いことが望ましい。プラスチックは、透明または半透明であるのが望ましいが、不透明であってもよい。不透明なプラスチックが用いられる場合、側壁は、使い捨てのカップおよびその内容物が見えるように細長い開口部を有している。典型的には、側壁は約0.508mmから約2.03mmの範囲の厚さである。
【0027】
使い捨ての蓋130は、略截頭円錐形部分135を有する。略截頭円錐形部分135の外端面140は軸線145を形成する。略截頭円錐形部分135の外端面140の角度γは、軸線145から、約10度から約70度の範囲である。角度γは使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと略同じである。使い捨ての蓋130は使い捨てのカップ55の上に嵌合し、使い捨ての蓋130の外端面140は使い捨てのカップ55のフランジ85と噛合する。使い捨ての蓋130の内側は、必要に応じて、下方に形成されたリブ150を有してもよい。下方に形成されたリブ150は使い捨てのカップの内部75内へと続き、シールを形成するように、使い捨てのカップ55の側壁60の内側と噛合する。さらに、使い捨ての蓋130の内側には下方に突出するシーリングビード155を設けても良い。下方へ突出するシーリングビード155は、シールを形成するのに役立つように、使い捨てのカップ55のフランジ85と噛合する。
【0028】
略截頭円錐形部分135には取付具160が一体的に接続されている。取付具160は、それを貫通する形状にされた開口部165を有する。
【0029】
使い捨ての蓋130は、透明若しくは半透明若しくは不透明のプラスチックで作られている。適切なプラスチックには、ポリプロピレンまたは高密度のポリエチレンが含まれるが、これらに限定されない。
【0030】
再利用可能な外蓋170は略截頭円錐形部分175を有する。略截頭円錐形部分175の外端面180は軸線185を形成する。略截頭円錐形部分175の外端面180の角度δは、軸線185から、約10度から約70度の範囲である。角度δは再利用可能なカップホルダ90のフランジ120の角度βと略同じである。再利用可能な外蓋170の外端面180に相補的な接続面190がある。この実施形態において、相補的な接続面190は外端面180から下方へ形成されているが、他の構成も可能である。相補的な接続面190は、再利用可能なカップホルダ90と再利用可能な外蓋170とを共にシールするために、再利用可能なカップホルダ90の接続面125と噛合する。
【0031】
再利用可能な外蓋は略截頭円錐形部分175に一体的に接続される取付具195を有する。取付具195は、それを貫通する形状にされた開口部200を有する。使い捨ての蓋130の取付具160は、再利用可能な外蓋170の取付具195内へ嵌合する。
【0032】
再利用可能な外蓋170は、強くて丈夫なプラスチックで作られている。選択されたプラスチックは、ペイントシェーカーマシンの把持力に耐えることができる程度に十分強いことが望ましい。適切なプラスチックの実施例にはアセタールが含まれるが、これに限定されない。アセタールは、一般的に透明ではない。したがって、再利用可能な外蓋170は、必要に応じて、ユーザーが塗料の液面が見えるように一つまたは複数の覗き穴を有してもよい。覗き穴によって、ユーザーは、使い捨ての蓋に塗料のタイプ名を書くことができ、再利用可能な外蓋から使い捨ての蓋が簡単に除去できるようになる。
【0033】
コンジット210は、液体供給組立体をペイントスプレーヤ10に接続する。コンジット210は再利用可能な外蓋170の取付具195と使い捨ての蓋130の取付具160とを噛合する。コンジット210は、それを貫通する開口部215を有する。液体が、使い捨てのカップ55の内部75から使い捨ての蓋130の開口部165を通り、コンジット210の開口部215を通ってペイントスプレーヤ10に流れる通路が形成されている。オプションのフィルタ220が、混入物を取り除くために、コンジット210の開口部215内若しくは再利用可能な外蓋170の開口部200内若しくは使い捨ての蓋130の開口部165内に配置されてもよい。
【0034】
液体供給組立体を用いるために、使い捨てのカップ55が再利用可能なカップホルダ90内に配置されている。使い捨てのカップ55のフランジ85は再利用可能なカップホルダ90のフランジ120と噛合する。フランジ85は、再利用可能なカップホルダ90の使い捨てのカップ55を中心に位置決めする。
【0035】
必要に応じて、使い捨てのカップ55若しくは再利用可能なカップホルダ90のいずれか一方またはその両方に目盛230が設けられる。目盛230は、側面に成形され若しくは側面にプリントされてもよく、または、ラベルが側面に取り付けられてもよく、または、目盛が他のなんらかの方法で提供されてもよい。あるいは、使い捨てのカップおよび再利用可能なカップホルダにはスケールが用いられるか、塗料を計量するための計量スティックが用いられてもよい。
【0036】
目盛は、一つまたは複数の混合比、例えば、4:1の混合比、2:1の混合比、3:2:1の混合比などを備える混合スケールを有してもよい。各混合比を用いて液体の様々な量が計量できるように、各混合比は一つまたは複数の異なる大きさの目盛を有してもよい。また、目盛は、一つまたは複数のユニバーサルスケール、すなわち、等しい大きさの目盛を備えるスケールを有してもよい。一つのユニバーサルスケールは、20の等しい目盛と、別の10の等しい目盛と、三分の一の5の等しい目盛とを有してもよい。必要に応じて多くのユニバーサルスケールがあってもよい。複数のユニバーサルスケールによって、ユーザーは不要な混合比スケールを用いることなく様々な液量を計量することができる。ユーザーは必要とされる液量を基に適切なユニバーサルスケールを選ぶことができる。
【0037】
あるいは、計量ガイドは、透明で薄くて平らなプラスチックシートにプリントされた目盛を有する。プラスチックシートは、タブやスロットのような接続部品をシートの対向する面に有するが、これらに限定されない。プラスチックシートがシリンダー内に形成され、タブがスロット内へ挿入される。計量ガイドがテーブルに配置され、使い捨てのカップまたは使い捨てのカップを中に備える再利用可能なカップホルダが、シリンダー内部に配置される。塗料が計量された後、使い捨てのカップ(および、もしあるなら再利用可能なカップホルダ)がシリンダーから取り外される。これは、フランジによって使い捨てのカップを持ち上げることによって、あるいは、プラスチックシート上のタブとスロットとの接続を外すことによってなされる。180度離れたフランジ180上のオプションの除去タブが使い捨てのカップの取り外しを助力する。そして、使い捨てのカップが、(未だそこにない場合には)、再利用可能なカップホルダ内に配置される。この計量ガイドは塗料の計量における可視性と正確性とを改善する。矩形は製造が簡単である。それによって、使い捨てのカップ上または再利用可能なカップホルダ上にラベルを正確に配置する必要性がなくなる。また、それによって、ラベルを用いるよりも(すなわち、ラベルと、再利用可能なカップホルダと、使い捨てのカップとを通すよりも)、目盛を直接見ることができるようになる。これは、目盛が使い捨てのカップのすぐ隣に配置されるため、より小さい径の使い捨てのカップを用いる場合に特に有利である。最終的に、使い捨てのカップ単体で用いられる場合に、再利用可能なカップホルダは、塗料を注いで計量するときに使用されないので、より綺麗なままである。
【0038】
計量ガイドが様々な大きさの使い捨てのカップと用いることができるように、プラスチックシートは様々な大きさに形成されてもよい。より大きなプラスチックシートが、再利用可能なカップホルダおよび/またはより大きな使い捨てのカップと共に用いられる。より大きなプラスチックシートによって形成されたシリンダーは、再利用可能なカップホルダおよび/またはより大きな使い捨てのカップが内側で嵌合するのに十分な大きさである。より大きなシートは、より大きな使い捨てのカップが再利用可能なカップホルダと用いられるか否かに応じて目盛が適切に配置されるように、底部辺りに点線のようなマークを有してもよい。より大きな使い捨てのカップが脚を有する再利用可能なカップホルダと共に用いられる場合に、プラスチックシート全体が用いられてもよい。より大きな使い捨てのカップが単体で用いられる場合(あるいは、再利用可能なカップが、例えば、脚を有さないので位置決めに影響を与えない場合)、プラスチックシートは、マークで切断される。これによって、どちらの場合においても適切な位置決めが可能となる。より小さい使い捨てのカップが用いられる場合に、より小さいプラスチックシートを用いることができる。目盛とより小さい使い捨てのカップとの適切な位置合わせを提供するために液体を計量するときに、再利用可能なカップホルダは、大体において、より小さい使い捨てのカップと共には用いられない。
【0039】
使い捨てのカップ55は塗料が充填された後、使い捨ての蓋130が使い捨てのカップ55の上部に配置される。使い捨ての蓋130の外端面140が使い捨てのカップ55のフランジ85と噛合するように、使い捨ての蓋130の外端面140の角度γが、使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと略同じである。また、使い捨ての蓋130の角度γのために、液体供給組立体の全体的な外径を増加させることなく、シール領域を追加することが可能になる。
【0040】
使い捨ての蓋130の内側で下方へ形成されたリブ150は使い捨てのカップ55の内側で嵌合する。使い捨てのカップ55の内側周囲に部分的に形成された使い捨ての蓋130周囲に、一つまたは複数の下方へ形成されたリブ150があってもよいし、あるいは、リブ150は周囲に亘って形成されていてもよい。下方へ形成されたリブ150は、使い捨ての蓋130を所定位置に保持し、またシールとしての機能も果たす。また、使い捨ての蓋130は、シールを改善するために使い捨てのカップ55のフランジ85と接触する下方へ形成されたシーリングビード155を有してもよい。
【0041】
再利用可能な外蓋170は使い捨ての蓋130の上部に配置される。再利用可能なカップホルダ90の接続面125と再利用可能な外蓋170の相補的な接続面190とを用いて、再利用可能な外蓋170は再利用可能なカップホルダ90にしっかりと締め付けられる。適切な接続面および相補的な接続面には、ネジ接続、突起および溝、ピンおよびスロットが含まれるが、これらに限定されない。
【0042】
再利用可能な外蓋170の外端面180は、再利用可能なカップホルダ90のフランジ120の角度βと略同じである角度δを有する。再利用可能な外蓋170を再利用可能なカップホルダ90にしっかりと締め付けることは、再利用可能な外蓋170の外端面180と再利用可能なカップホルダ90のフランジ120との間に、使い捨ての蓋130の外端面140と使い捨てのカップ55のフランジ85とを把持する。角度によってはトルクを増加させることなく把持力が増加する。
【0043】
使い捨てのカップ55のフランジ85の角度α、使い捨ての蓋130の外端面140の角度γ、再利用可能なカップホルダ90のフランジ120の角度β、再利用可能な外蓋170の外端面180の角度δは、それぞれの軸線から、大体において、約10度から約70度の範囲であり、好ましくは、約20度から約60度の範囲であり、さらに好ましくは、約30度から約50度の範囲であり、さらに好ましくは、約35度から約45度である。
【0044】
使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと使い捨ての蓋130の外端面140の角度γとが、使用時に、使い捨ての蓋がペイントスプレーヤのペイント軸線と略平行になるように液体供給組立体がペイントスプレーヤに取り付けられる角度と一致すると、使い捨てのカップ内のほとんどすべての塗料を使用することができる。一般的な混合塗料は1ドル/液量オンス以上するので、塗料の浪費を減らすことは重要な考慮事項である。
【0045】
プラグ235は、使い捨ての蓋130の取付具160を覆うために用いることができる。プラグ235は取付具160の内側または外側で嵌合する。プラグ230は、撹拌または貯蔵のために取付具160の開口部165をシールする。
【0046】
一つの実施形態において、本発明の液体供給組立体は、なんら追加の支持を必要とすることなくペイントシェーカーマシンに配置されるのに十分頑丈である。
【0047】
コンジット210は、再利用可能な外蓋170の取付具195内に配置されている。オプションのフィルタ220はコンジット210の開口部215内に挿入される。あるいは、フィルタ220は、使い捨ての蓋130の取付具160または再利用可能な外蓋170の取付具195に配置されている。フィルタ220は、必要に応じて、潰れる使い捨てのカップ55が、コンジット210に抜ける開口部165をブロックしてしまうのを防ぐ突起225を有してもよい。また、突起225は清掃または廃棄のためにフィルタ225を取り外すためにも用いられる。コンジット210は、貯蔵のために必要に応じて、溶剤で満たされ、塞がれていてもよい。内側に取り付けるプラグ235が使い捨ての蓋130の取付具160に用いられる場合に、同じ大きさのプラグがコンジット内に嵌合するようにしてもよい。
【0048】
液体供給組立体はコンジット210に取り付けられる。コンジット210は、再利用可能な外蓋170およびペイントスプレーヤ10に接続し、使い捨てのカップ55の内部75からペイントスプレーヤ10への流路を提供する。
【0049】
再利用可能な外蓋の別の実施形態を図4に示す。この実施形態において、再利用可能な外蓋300は内側部分305と外側部分310とを有する。外側部分310は、略截頭円錐形である。外端面315は軸線320を形成する。外端面315の角度δaは、軸線320から、約10度から約70度の範囲である。第一実施形態におけるように、角度δaは、再利用可能なカップホルダ90のフランジ120の角度βと略同じである。
【0050】
内側部分305は略平面である。あるいは、それは、外端面315の角度δaとは異なる角度である。それは、必要に応じて、一つまたは複数の上方へ形成された突起325を有してもよい。突起325が、再利用可能な外蓋300周囲に亘りまたは一部に亘って形成されている。突起325は、液体供給組立体が互いの上部で積み重ねられるように、隣接する再利用可能なカップホルダ90aの脚112と噛合するように配置されている。
【0051】
再利用可能なカップホルダの脚112を横断する距離が再利用可能なカップホルダの下端部の径よりも小さく、かつ、再利用可能なカップホルダがペイントシェーカーの中で用いられるものであるならば、再利用可能なカップホルダの底部に第二リングを有することが望ましい。第二リングは、再利用可能なカップホルダの底部の撓みを減少するように、ペイントシェーカーの把持力を再利用可能なカップホルダの側壁に伝えるために、再利用可能なカップホルダの下端部と同じ(または略同じ)径である。
【0052】
再利用可能な外蓋は内側部分305に一体的に接続されている取付具330を有する。取付具330はそれを貫通する開口部335を有する。
【0053】
再利用可能な外蓋300の外端面315は再利用可能なカップホルダ90のフランジ120と噛合する。再利用可能な外蓋300の外端面315で相補的な接続面340がある。相補的な接続面340は、再利用可能なカップホルダ90と再利用可能な外蓋300とを共にシールするために再利用可能なカップホルダ90の接続面125と噛合する。
【0054】
使い捨ての蓋の別の実施形態を図5、6に示す。使い捨ての蓋350は内側部分355と外側部分360とを有する。外側部分360は略截頭円錐形である。外側部分360の外端面365は軸線370を形成する。外側部分360の外端面365の角度γaは、軸線370から、約10度から約70度の範囲である。第一実施形態におけるように、角度γaは、使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと略同じである。
【0055】
内側部分355は、略截頭円錐形部分375と、外側端部で上方へ形成された突起380とを有する。上方へ形成された突起380は、外側部分360に接続される。内側部分355に一体的に接続された取付具385が形成されている。取付具385はそれを貫通する開口部390を有する。
【0056】
外側部分360は使い捨てのカップ55のフランジ85と噛合する。上方へ形成された突起380は、追加のシールを形成するように使い捨てのカップ55の出口端部65の内側で嵌合する。
【0057】
使い捨てのカップの別の実施形態を図7〜10に示す。図7では、使い捨てのカップ400が略円筒形の下方の側壁部分405と、略截頭円錐形の中間の側壁部分415と、略円筒形の上方の側壁部分420とを有する。
【0058】
使い捨てのカップ400の上部で出口端部425は開いており、底部430は閉じている。下方の側壁部分405、中間の側壁部分415、上方の側壁部分420、出口端部425、底部430は内部435を形成する。内部435は、内部75よりも小さい。下方の側壁部分がより小さい径なので、より少ない塗料が用いられる場合に、塗料の割合が正確に計量できる。
【0059】
出口端部425は軸線440を形成する。出口端部425の縁から外側かつ下方へ形成されたフランジ445が設けられている。フランジ445は、出口端部425の軸線440から、約10度から約70度の範囲の角度αaで下方へ形成されている。出口端部425は、再利用可能なカップホルダ内へ配置されるように構成されており、再利用可能なカップホルダに嵌合する大きさにされている。
【0060】
あるいは、略円筒形の下方の側壁部分は中心から外れており、すなわち、上方の側壁部分と同心でない。これによって、計量目盛が簡単に読めるように、下方の側壁部分が再利用可能なカップホルダの側壁に近づくようになる。
【0061】
図8〜10において、使い捨てのカップ450は、略楕円形の下方の側壁部分455と、該下方の側壁部分から略円筒形の上方の側壁部分465まで形成された中間の側壁部分460とを有する。
【0062】
使い捨てのカップ450の上部で出口端部470は開いており、底部475は閉じている。下方の側壁部分455、中間の側壁部分460、上方の側壁部分465、出口端部470、底部475は、内部480を形成する。内部480は、内部75よりも小さい。使い捨てのカップが再利用可能なカップホルダに近づいているので、その楕円形状のために、塗料を計量するための目盛がより読みやすくなる。楕円の長軸が再利用可能なカップホルダの直径の全周囲に亘ってまたは略全周囲に亘って形成されており、あるいは、直径の全周囲に亘るよりまたは略全周囲に亘るよりも小さく形成されている。
【0063】
出口端部470は軸線485を形成する。出口端部470の縁から外側かつ下方へ形成されたフランジ490が設けられている。フランジ490は、出口端部470の軸線485から、約10度から約70度の範囲の角度αaで下方へ形成されている。出口端部470は再利用可能なカップホルダ内へ配置されるように構成されており、再利用可能なカップホルダに嵌合する大きさにされている。
【0064】
これら実施形態において、使い捨てのカップの出口端部を横断する距離は、少なくとも一つの方向において底部を横断する距離よりも大きい。使い捨てのカップのより小さい部分は、側壁全体の高さを形成するか、あるいは、側壁全体の高さよりも小さく形成する。側壁が円筒形であってより小さい径の部分が側壁全体の高さを形成する場合には、平らな環状部分によってフランジに接続される。側壁全体の高さを形成しない場合には、略截頭円錐形の上方の側壁部分によって接続される。当業者に公知のような、他の側壁の構成が可能である。
【0065】
使い捨てのカップのこの実施形態は、液体供給組立体になんら変更を加えることなく、様々な大きさの使い捨てのカップを液体供給組立体に用いることができるように、再利用可能なカップホルダおよび外蓋と使い捨ての蓋とを用いる。
【0066】
液体供給組立体は、使い捨てのカップおよび再利用可能なカップホルダが、製造と使用の簡便のために典型的な形状である略円筒形で示され、かつ、記載されている。しかし、液体供給組立体は、四角形、三角形、五角形、楕円形などのような他の形状にしてもよいが、これらに限定されない。
【0067】
本発明を説明するために、ある代表的な実施形態と詳細な説明を示したが、ここで開示した構成および方法に関する様々な変更は、添付した特許請求の範囲に定められる本発明の範囲から逸脱することなくなされてもよいということは、当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明による液体供給組立体を備えた重力供給方式のペイントスプレーヤの側面図である。
【図2】本発明による液体供給組立体の一つの実施形態の分解組立側断面図である。
【図3】本発明の再利用可能なカップホルダおよび再利用可能な外蓋の間の組立後の接続の部分的な側断面図である。
【図4】本発明の液体供給組立体の積み重ねを示す再利用可能な外蓋の別の実施形態の部分的な側断面図である。
【図5】本発明の使い捨ての蓋の別の実施形態の側断面図である。
【図6】図5の使い捨ての蓋および使い捨てのカップの別の実施形態の組立後の側断面図である。
【図7】本発明の使い捨てのカップの別の実施形態の側断面図である。
【図8】本発明の使い捨てのカップの別の実施形態の平面図である。
【図9】一つの軸線に関して、図8の使い捨てのカップの側断面図である。
【図10】別の軸線に関して、図8の使い捨てのカップの側断面図である。
【図11】本発明において有用なアダプタの一つの実施形態と、本発明の再利用可能な外蓋との間の接続の組立後の部分的な側断面図である。
【図12】図11のアダプタの平面図である。
【図13】回転前の図11の組立後の接続(フィルタなし)の平面図である。
【図14】再利用可能な外蓋の斜視図である。
【図15】回転後の図11の組立後の接続(フィルタなし)の平面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね、液体塗布器用の液体供給組立体、特に、液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体を対象にしている。
【背景技術】
【0002】
大体において、液体供給組立体と、自動車修理工場で自動車の塗装や再塗装のためのペイントスプレーヤのような液体塗布器との間の接続は、液体供給組立体と液体塗布器との間のアダプタを介して、例えば供給カップとアダプタとの間のネジ接続などでなされている。しかし、特に、短い長さのネジ接続の場合、ネジを正確に機械加工するか、あるいは、シールを用いないと、ネジ接続部からのリークを防ぐのは難しい。
【0003】
素早くかつ簡単に係合すると共に係合が解放される、供給カップとアダプタとの間の接続を作り出す試みがなされてきた。塗料カップといくつかの部品を備えるアダプタとの間の接続が特許文献1、2に開示されている。しかし、そのアダプタは十分挿入しなくても回転してしまう。したがって、アダプタが無いときでも、それが塗料カップにしっかりと接続されているように見えてしまう。誤った接続のために、塗料カップがペイントスプレーヤから抜け落ちて散乱してしまう。さらに、これら特許文献に記載された接続は不必要に複雑である。
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,356,687号明細書
【特許文献2】米国特許第6,595,441号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、素早く、簡単に、そして、しっかりと係合させることができると共に、接続部周囲に強くてしっかりとしたシールを提供する液体供給組立体とアダプタとの間の接続のニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体を提供することによって、このニーズを満たす。アダプタ組立体は、液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋と、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、第一端部が液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、第二端部が第一形状を備える部分および第二形状を備える部分を有し、第二端部が取付具内に挿入されるように、第一形状を備える部分がタブのそばを通るように構成されると共に、第二形状を備える部分がタブのそばを通ることができないように構成され、第二端部が水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有し、それによって、該アダプタが回転すると、アダプタが外蓋にロックされるように第二形状を備える部分がタブの下に保持されるアダプタとを具備する。
【0007】
本発明の別の態様は、液体供給組立体を液体塗布器に接続する方法である。該方法は、液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋を提供することと、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、第一端部が液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、第二端部が第一形状を備える部分および第二形状を備える部分を有し、第一形状を備える部分がタブのそばを通るように構成されると共に、第二形状を備える部分がタブのそばを通ることができないように構成され、第二端部が水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有するアダプタを提供することと、該アダプタの第一端部を液体塗布器に接続することと、第一形状を備える部分を取付具のタブに一致させて、第二端部が水平方向ストッパに達するまでアダプタの第二端部を外蓋内の取付具内に挿入することと、第二形状を備える部分がタブの下に保持され、それによってアダプタを外蓋にロックするように、アダプタの第二端部を取付具内で回転させることとを具備する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
液体塗布器に取り付けられた液体供給組立体を図1に示す。一つの実施形態において、液体供給組立体は、塗料のような液体をペイントスプレーヤのような液体塗布器に供給するためのものである。本発明を、素地の表面を覆うために塗料を供給するのに用いる重力供給方式のペイントスプレーヤのようなペイントスプレーヤに適用した場合について説明する。ペイントスプレーヤは、自動車を再塗装する自動車修理工場のような自動車の塗り替え市場において用いることができる。液体供給組立体はペイントスプレーヤ用として記載するが、このような用途に限定されない。飲料、食品、(ケチャップのような)調味料、ガソリン、石油化学製品および炭化水素、水、水性の液剤、溶液型の液剤、乳剤、接着剤等の他の流動性を有する液体の供給に用いることが可能であるが、これらに限定されない。
【0009】
図1を参照すると、ペイントスプレーヤ10が示されている。ペイントスプレーヤ10は、本体15と、本体15の前端部25に固定されたノズル組立体20と、本体15の後端部から垂れ下がるハンドル30とを有する。引き金40は、ペイントスプレーヤ10を手動で作動させるために、本体15に回動可能に固定されている。上部に取り付けられた塗料供給組立体45は、塗料をノズル組立体20に供給するために本体15の前端部25近傍に取り付けられる。エアコネクタ50は、圧縮空気をノズル組立体20に供給するためエアホース(図示略)に接続され、圧縮空気の供給は、引き金40によって制御される。
【0010】
エアコネクタ50からの圧縮空気は、内部の流路(図示略)を介してノズル組立体20に供給され、圧縮空気は塗料を霧化させると共に、ノズル組立体20を介してそれをペイント軸線55周りにスプレーする働きをする。塗料は、塗料供給組立体45からノズル組立体20に供給される。
【0011】
図11〜15は、本発明のアダプタ組立体500の一つの実施形態を示す。アダプタ組立体500は、ペイントスプレーヤ10および外蓋508の間を接続するためのアダプタ505を有する。アダプタ505は、図1に示すように、ペイントスプレーヤ10と係合可能な第一端部510と、外蓋508と係合可能な第二端部515と、第一端部510および第二端部515の間の中空のボア520とを有する。
【0012】
一つの実施形態において、第一端部510は、第二端部515よりも小さい直径を有する。第一端部510は、略円筒形状である。第一端部510は、ペイントスプレーヤ10の相補的な接続面530と係合する接続面525を有する。適合する接続面525および相補的な接続面530には、ネジの切られた螺旋の表面の接続、突起および溝の接続、テーパ接続、差込接続、スナップ接続が含まれ、あるいは、アダプタ505がペイントスプレーヤ10内への供給コンジットとなるように、第一端部510がペイントスプレーヤ10と一体的にすることができるがこれらに限定されない。液体供給組立体が種々のスプレーヤに用いることができるように、接続面525および相補的な接続面530はペイントスプレーヤの一般的な大きさとピッチのネジ山にされていることが望ましい。
【0013】
第二端部515は第一形状535を備える部分と第二形状540を備える部分とを有する。第一形状を備える部分535は平面であってもよく、第二形状540を備える部分は、必要に応じて、湾曲していてもよい。あるいは、第一形状を備える部分は、外側に湾曲しているか、または、内側に湾曲しているような、単純な、あるいは、複雑な形状を有してもよいが、これらに限定されない。第一形状を備える部分が湾曲している場合には、第一形状を備える部分は、第二形状を備える部分の曲率とは異なる曲率を有する。また、第二形状を備える部分は、湾曲以外の形状を有してもよい。第二端部515は対向する平面部分535と対向する湾曲部分540とを有することが望ましい。一つまたは複数の平面部分と一つまたは複数の湾曲部分とがあってもよい。二つの対向する平面部分と二つの対向する湾曲部分とがあることが望ましい。
【0014】
外蓋508は、それを貫通する開口部550を備えた略円筒形の一体的な取付具545を有する。開口部550は略円形状である。外蓋508の開口部550は、該開口部550の上端部で内側に形成された少なくとも一つのタブ555を有する。タブ555は、第二端部515を開口部550の中へ挿入できるように、第一形状を備える部分が隣を通り抜けることができるが、第二形状を備える部分は通り抜けることができないような形状を有する。平面部分535が用いられる場合には、タブ555は略平面である。タブ555は取付具545の上端部の縁にあるか、あるいは、必要に応じて、縁から下方に設けることも可能である。
【0015】
タブ555の下方の開口部550内に少なくとも一つの水平方向ストッパ560が設けられている。第二端部515は、所望の距離だけ入るように、取付具545の水平方向ストッパ560およびタブ555の間に嵌合するような高さを有する。第二端部515が水平方向ストッパ560にぶつかると、アダプタ505を、図15に示すように、液体供給組立体をペイントスプレーヤ10にロックするため回転させる。あるいは、外蓋508は、アダプタ505上へ回転させることもできる。アダプタ505を回転させると、タブ555は、第二端部515の湾曲部分540の上部と係合する。
【0016】
開口部550の内側に少なくとも一つの鉛直方向ストッパ562が設けられている。鉛直方向ストッパ562は、アダプタ505が係合から解放されるように、平面部分535がタブ555と再び一致するようになるまで回転してしまうことを防止する。鉛直方向ストッパ562は、必要に応じて、タブ555から水平方向ストッパ560まで形成されていても構わない。あるいは、鉛直方向ストッパ562は、タブ555と水平方向ストッパ560との間の一部の距離だけ形成されていてもよい。
【0017】
アダプタ505は、第二端部515の平面部分535および湾曲部分540と、取付具545の平面のタブ555と、第二端部515の高さとのために、開口部550内に十分に挿入されるまで回転させることができない。これによって、液体供給組立体が、接続を誤った組立のために、アダプタ505から落下してしまうことを防止する。さらに、取付具545の側面は、第二端部515の取付具545内での移動性を減少させる第二端部515の湾曲部分540を支持する。これは、液体供給組立体とアダプタとの間の安定した接続を提供するのに役に立つ。
【0018】
アダプタ組立体は、必要に応じて取付具570を備える使い捨ての蓋565を有してもよい。第二端部515は外蓋508の取付具545に入るので、使い捨ての蓋565の取付具570がアダプタ505のボア520に入る。これによって、液体供給組立体の内側とスプレーガンの通路が接続される。
【0019】
アダプタ組立体は、必要に応じて、フィルタ575を有してもよい。フィルタ575は、アダプタ505のボア520内へ挿入される。フィルタ575は、必要に応じて、潰れた使い捨てのカップが、液体供給組立体とアダプタ505のボア520との間の流体接続を閉鎖してしまうのを防止する突起580を有してもよい。突起580は、クリーニング時または交換時に必要に応じて、フィルタ575を取り除くために用いられる。
【0020】
本発明のアダプタ組立体は、ここで述べるように、取付具を備える外蓋を有するものであればどのような液体供給組立体にも用いられる。本発明のアダプタ組立体は、本出願人が共有する代理人整理番号14406の出願、「液体供給組立体」に記載された液体供給組立体と共に用いることに特に適している。なお、同出願の内容は、ここで引用することによって本明細書の記載に替えるものとする。
【0021】
図1〜3は、本発明の塗料供給組立体45の第一実施形態を示す。塗料供給組立体は使い捨てのカップ55を有する。使い捨てのカップ55は、略円筒形の側壁60を有する。カップの上部で出口端部65は開いており、底部70は閉じている。側壁60、出口端部65、底部70は、内部75を形成する。出口端部65は軸線80を形成する。出口端部65の縁から外側かつ下方へ形成されたフランジ85が設けられている。フランジ85は、約10度から約70度の範囲の角度αで出口端部65の軸線80から下方へ形成されている。
【0022】
使い捨てのカップ55は、必要に応じて、透明または半透明のプラスチックで作られてもよい。適切なプラスチックには低密度のポリエチレンが含まれるが、これに限定されない。使い捨てのカップは、塗料が一定量供給されると使い捨てのカップが潰れるようになる柔らかい側壁を有する。側壁は薄く、例えば、約0.076mmから約0.203mmの範囲である。底部は、必要に応じて、側壁が潰れるとき略平面のままとなるようにわずかばかり厚くてもよく、約0.076mmから約0.508mmの範囲である。側壁が潰れるので使い捨てのカップに通気孔は不要である。これによって、ユーザーは、どのような角度でもペイントスプレーヤをリークすることなく発射することができると共に、従来型の重力供給方式の塗料カップで可能な量よりも多くの塗料をカップ内に用いることができる。
【0023】
再利用可能なカップホルダ90は、略円筒形である。それは、側壁95と開口上端部100と下端部105とを有する。下端部105はその中に開口部110を有する。開口部110は、必要に応じて、下端部105のすべて、またはほとんどすべてを覆うことができる。あるいは、下端部は一つまたは複数のより小さい開口部を有してもよい。下端部105内の開口部110のため、使用中に周囲の大気圧によって使い捨てのカップが潰れるのを促進させる。必要に応じて、再利用可能なカップホルダ90は、下端部105から下方へ形成された一つまたは複数の脚112を有してもよい。脚は、開口部110周囲に亘って形成されていてもよいし(すなわち、円形のリブ)、あるいは、開口部110周囲の一部分にだけ亘って形成されていてもよい。脚112は、以下に記載するような液体供給組立体を積み重ねることを助力する。
【0024】
上端部100は軸線115を形成する。フランジ120は上端部100の縁から外側かつ下方に形成されている。フランジ120は、約10度から約70度の範囲の角度βで上端部100の軸線115から下方へ形成されている。角度βは使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと略同じである。使い捨てのカップ55が再利用可能なカップホルダ90に置かれると、再利用可能なカップホルダ90のフランジ120が使い捨てのカップ55のフランジ85を支持する。
【0025】
再利用可能なカップホルダ90の上端部100に接続面125がある。接続面125は側壁上にあってもよく、側壁から外へ形成されていてもよく、あるいは、必要に応じてフランジ120の端部から外へ形成されていてもよい。
【0026】
再利用可能なカップホルダ90は、ポリプロピレンまたは高密度のポリエチレンのような堅いプラスチックでできているが、これらに限定されない。選択されたプラスチックは、再利用可能なカップホルダがペイントシェーカーマシンの把持力に耐えることができる程度に十分強いことが望ましい。プラスチックは、透明または半透明であるのが望ましいが、不透明であってもよい。不透明なプラスチックが用いられる場合、側壁は、使い捨てのカップおよびその内容物が見えるように細長い開口部を有している。典型的には、側壁は約0.508mmから約2.03mmの範囲の厚さである。
【0027】
使い捨ての蓋130は、略截頭円錐形部分135を有する。略截頭円錐形部分135の外端面140は軸線145を形成する。略截頭円錐形部分135の外端面140の角度γは、軸線145から、約10度から約70度の範囲である。角度γは使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと略同じである。使い捨ての蓋130は使い捨てのカップ55の上に嵌合し、使い捨ての蓋130の外端面140は使い捨てのカップ55のフランジ85と噛合する。使い捨ての蓋130の内側は、必要に応じて、下方に形成されたリブ150を有してもよい。下方に形成されたリブ150は使い捨てのカップの内部75内へと続き、シールを形成するように、使い捨てのカップ55の側壁60の内側と噛合する。さらに、使い捨ての蓋130の内側には下方に突出するシーリングビード155を設けても良い。下方へ突出するシーリングビード155は、シールを形成するのに役立つように、使い捨てのカップ55のフランジ85と噛合する。
【0028】
略截頭円錐形部分135には取付具160が一体的に接続されている。取付具160は、それを貫通する形状にされた開口部165を有する。
【0029】
使い捨ての蓋130は、透明若しくは半透明若しくは不透明のプラスチックで作られている。適切なプラスチックには、ポリプロピレンまたは高密度のポリエチレンが含まれるが、これらに限定されない。
【0030】
再利用可能な外蓋170は略截頭円錐形部分175を有する。略截頭円錐形部分175の外端面180は軸線185を形成する。略截頭円錐形部分175の外端面180の角度δは、軸線185から、約10度から約70度の範囲である。角度δは再利用可能なカップホルダ90のフランジ120の角度βと略同じである。再利用可能な外蓋170の外端面180に相補的な接続面190がある。この実施形態において、相補的な接続面190は外端面180から下方へ形成されているが、他の構成も可能である。相補的な接続面190は、再利用可能なカップホルダ90と再利用可能な外蓋170とを共にシールするために、再利用可能なカップホルダ90の接続面125と噛合する。
【0031】
再利用可能な外蓋は略截頭円錐形部分175に一体的に接続される取付具195を有する。取付具195は、それを貫通する形状にされた開口部200を有する。使い捨ての蓋130の取付具160は、再利用可能な外蓋170の取付具195内へ嵌合する。
【0032】
再利用可能な外蓋170は、強くて丈夫なプラスチックで作られている。選択されたプラスチックは、ペイントシェーカーマシンの把持力に耐えることができる程度に十分強いことが望ましい。適切なプラスチックの実施例にはアセタールが含まれるが、これに限定されない。アセタールは、一般的に透明ではない。したがって、再利用可能な外蓋170は、必要に応じて、ユーザーが塗料の液面が見えるように一つまたは複数の覗き穴を有してもよい。覗き穴によって、ユーザーは、使い捨ての蓋に塗料のタイプ名を書くことができ、再利用可能な外蓋から使い捨ての蓋が簡単に除去できるようになる。
【0033】
コンジット210は、液体供給組立体をペイントスプレーヤ10に接続する。コンジット210は再利用可能な外蓋170の取付具195と使い捨ての蓋130の取付具160とを噛合する。コンジット210は、それを貫通する開口部215を有する。液体が、使い捨てのカップ55の内部75から使い捨ての蓋130の開口部165を通り、コンジット210の開口部215を通ってペイントスプレーヤ10に流れる通路が形成されている。オプションのフィルタ220が、混入物を取り除くために、コンジット210の開口部215内若しくは再利用可能な外蓋170の開口部200内若しくは使い捨ての蓋130の開口部165内に配置されてもよい。
【0034】
液体供給組立体を用いるために、使い捨てのカップ55が再利用可能なカップホルダ90内に配置されている。使い捨てのカップ55のフランジ85は再利用可能なカップホルダ90のフランジ120と噛合する。フランジ85は、再利用可能なカップホルダ90の使い捨てのカップ55を中心に位置決めする。
【0035】
必要に応じて、使い捨てのカップ55若しくは再利用可能なカップホルダ90のいずれか一方またはその両方に目盛230が設けられる。目盛230は、側面に成形され若しくは側面にプリントされてもよく、または、ラベルが側面に取り付けられてもよく、または、目盛が他のなんらかの方法で提供されてもよい。あるいは、使い捨てのカップおよび再利用可能なカップホルダにはスケールが用いられるか、塗料を計量するための計量スティックが用いられてもよい。
【0036】
目盛は、一つまたは複数の混合比、例えば、4:1の混合比、2:1の混合比、3:2:1の混合比などを備える混合スケールを有してもよい。各混合比を用いて液体の様々な量が計量できるように、各混合比は一つまたは複数の異なる大きさの目盛を有してもよい。また、目盛は、一つまたは複数のユニバーサルスケール、すなわち、等しい大きさの目盛を備えるスケールを有してもよい。一つのユニバーサルスケールは、20の等しい目盛と、別の10の等しい目盛と、三分の一の5の等しい目盛とを有してもよい。必要に応じて多くのユニバーサルスケールがあってもよい。複数のユニバーサルスケールによって、ユーザーは不要な混合比スケールを用いることなく様々な液量を計量することができる。ユーザーは必要とされる液量を基に適切なユニバーサルスケールを選ぶことができる。
【0037】
あるいは、計量ガイドは、透明で薄くて平らなプラスチックシートにプリントされた目盛を有する。プラスチックシートは、タブやスロットのような接続部品をシートの対向する面に有するが、これらに限定されない。プラスチックシートがシリンダー内に形成され、タブがスロット内へ挿入される。計量ガイドがテーブルに配置され、使い捨てのカップまたは使い捨てのカップを中に備える再利用可能なカップホルダが、シリンダー内部に配置される。塗料が計量された後、使い捨てのカップ(および、もしあるなら再利用可能なカップホルダ)がシリンダーから取り外される。これは、フランジによって使い捨てのカップを持ち上げることによって、あるいは、プラスチックシート上のタブとスロットとの接続を外すことによってなされる。180度離れたフランジ180上のオプションの除去タブが使い捨てのカップの取り外しを助力する。そして、使い捨てのカップが、(未だそこにない場合には)、再利用可能なカップホルダ内に配置される。この計量ガイドは塗料の計量における可視性と正確性とを改善する。矩形は製造が簡単である。それによって、使い捨てのカップ上または再利用可能なカップホルダ上にラベルを正確に配置する必要性がなくなる。また、それによって、ラベルを用いるよりも(すなわち、ラベルと、再利用可能なカップホルダと、使い捨てのカップとを通すよりも)、目盛を直接見ることができるようになる。これは、目盛が使い捨てのカップのすぐ隣に配置されるため、より小さい径の使い捨てのカップを用いる場合に特に有利である。最終的に、使い捨てのカップ単体で用いられる場合に、再利用可能なカップホルダは、塗料を注いで計量するときに使用されないので、より綺麗なままである。
【0038】
計量ガイドが様々な大きさの使い捨てのカップと用いることができるように、プラスチックシートは様々な大きさに形成されてもよい。より大きなプラスチックシートが、再利用可能なカップホルダおよび/またはより大きな使い捨てのカップと共に用いられる。より大きなプラスチックシートによって形成されたシリンダーは、再利用可能なカップホルダおよび/またはより大きな使い捨てのカップが内側で嵌合するのに十分な大きさである。より大きなシートは、より大きな使い捨てのカップが再利用可能なカップホルダと用いられるか否かに応じて目盛が適切に配置されるように、底部辺りに点線のようなマークを有してもよい。より大きな使い捨てのカップが脚を有する再利用可能なカップホルダと共に用いられる場合に、プラスチックシート全体が用いられてもよい。より大きな使い捨てのカップが単体で用いられる場合(あるいは、再利用可能なカップが、例えば、脚を有さないので位置決めに影響を与えない場合)、プラスチックシートは、マークで切断される。これによって、どちらの場合においても適切な位置決めが可能となる。より小さい使い捨てのカップが用いられる場合に、より小さいプラスチックシートを用いることができる。目盛とより小さい使い捨てのカップとの適切な位置合わせを提供するために液体を計量するときに、再利用可能なカップホルダは、大体において、より小さい使い捨てのカップと共には用いられない。
【0039】
使い捨てのカップ55は塗料が充填された後、使い捨ての蓋130が使い捨てのカップ55の上部に配置される。使い捨ての蓋130の外端面140が使い捨てのカップ55のフランジ85と噛合するように、使い捨ての蓋130の外端面140の角度γが、使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと略同じである。また、使い捨ての蓋130の角度γのために、液体供給組立体の全体的な外径を増加させることなく、シール領域を追加することが可能になる。
【0040】
使い捨ての蓋130の内側で下方へ形成されたリブ150は使い捨てのカップ55の内側で嵌合する。使い捨てのカップ55の内側周囲に部分的に形成された使い捨ての蓋130周囲に、一つまたは複数の下方へ形成されたリブ150があってもよいし、あるいは、リブ150は周囲に亘って形成されていてもよい。下方へ形成されたリブ150は、使い捨ての蓋130を所定位置に保持し、またシールとしての機能も果たす。また、使い捨ての蓋130は、シールを改善するために使い捨てのカップ55のフランジ85と接触する下方へ形成されたシーリングビード155を有してもよい。
【0041】
再利用可能な外蓋170は使い捨ての蓋130の上部に配置される。再利用可能なカップホルダ90の接続面125と再利用可能な外蓋170の相補的な接続面190とを用いて、再利用可能な外蓋170は再利用可能なカップホルダ90にしっかりと締め付けられる。適切な接続面および相補的な接続面には、ネジ接続、突起および溝、ピンおよびスロットが含まれるが、これらに限定されない。
【0042】
再利用可能な外蓋170の外端面180は、再利用可能なカップホルダ90のフランジ120の角度βと略同じである角度δを有する。再利用可能な外蓋170を再利用可能なカップホルダ90にしっかりと締め付けることは、再利用可能な外蓋170の外端面180と再利用可能なカップホルダ90のフランジ120との間に、使い捨ての蓋130の外端面140と使い捨てのカップ55のフランジ85とを把持する。角度によってはトルクを増加させることなく把持力が増加する。
【0043】
使い捨てのカップ55のフランジ85の角度α、使い捨ての蓋130の外端面140の角度γ、再利用可能なカップホルダ90のフランジ120の角度β、再利用可能な外蓋170の外端面180の角度δは、それぞれの軸線から、大体において、約10度から約70度の範囲であり、好ましくは、約20度から約60度の範囲であり、さらに好ましくは、約30度から約50度の範囲であり、さらに好ましくは、約35度から約45度である。
【0044】
使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと使い捨ての蓋130の外端面140の角度γとが、使用時に、使い捨ての蓋がペイントスプレーヤのペイント軸線と略平行になるように液体供給組立体がペイントスプレーヤに取り付けられる角度と一致すると、使い捨てのカップ内のほとんどすべての塗料を使用することができる。一般的な混合塗料は1ドル/液量オンス以上するので、塗料の浪費を減らすことは重要な考慮事項である。
【0045】
プラグ235は、使い捨ての蓋130の取付具160を覆うために用いることができる。プラグ235は取付具160の内側または外側で嵌合する。プラグ230は、撹拌または貯蔵のために取付具160の開口部165をシールする。
【0046】
一つの実施形態において、本発明の液体供給組立体は、なんら追加の支持を必要とすることなくペイントシェーカーマシンに配置されるのに十分頑丈である。
【0047】
コンジット210は、再利用可能な外蓋170の取付具195内に配置されている。オプションのフィルタ220はコンジット210の開口部215内に挿入される。あるいは、フィルタ220は、使い捨ての蓋130の取付具160または再利用可能な外蓋170の取付具195に配置されている。フィルタ220は、必要に応じて、潰れる使い捨てのカップ55が、コンジット210に抜ける開口部165をブロックしてしまうのを防ぐ突起225を有してもよい。また、突起225は清掃または廃棄のためにフィルタ225を取り外すためにも用いられる。コンジット210は、貯蔵のために必要に応じて、溶剤で満たされ、塞がれていてもよい。内側に取り付けるプラグ235が使い捨ての蓋130の取付具160に用いられる場合に、同じ大きさのプラグがコンジット内に嵌合するようにしてもよい。
【0048】
液体供給組立体はコンジット210に取り付けられる。コンジット210は、再利用可能な外蓋170およびペイントスプレーヤ10に接続し、使い捨てのカップ55の内部75からペイントスプレーヤ10への流路を提供する。
【0049】
再利用可能な外蓋の別の実施形態を図4に示す。この実施形態において、再利用可能な外蓋300は内側部分305と外側部分310とを有する。外側部分310は、略截頭円錐形である。外端面315は軸線320を形成する。外端面315の角度δaは、軸線320から、約10度から約70度の範囲である。第一実施形態におけるように、角度δaは、再利用可能なカップホルダ90のフランジ120の角度βと略同じである。
【0050】
内側部分305は略平面である。あるいは、それは、外端面315の角度δaとは異なる角度である。それは、必要に応じて、一つまたは複数の上方へ形成された突起325を有してもよい。突起325が、再利用可能な外蓋300周囲に亘りまたは一部に亘って形成されている。突起325は、液体供給組立体が互いの上部で積み重ねられるように、隣接する再利用可能なカップホルダ90aの脚112と噛合するように配置されている。
【0051】
再利用可能なカップホルダの脚112を横断する距離が再利用可能なカップホルダの下端部の径よりも小さく、かつ、再利用可能なカップホルダがペイントシェーカーの中で用いられるものであるならば、再利用可能なカップホルダの底部に第二リングを有することが望ましい。第二リングは、再利用可能なカップホルダの底部の撓みを減少するように、ペイントシェーカーの把持力を再利用可能なカップホルダの側壁に伝えるために、再利用可能なカップホルダの下端部と同じ(または略同じ)径である。
【0052】
再利用可能な外蓋は内側部分305に一体的に接続されている取付具330を有する。取付具330はそれを貫通する開口部335を有する。
【0053】
再利用可能な外蓋300の外端面315は再利用可能なカップホルダ90のフランジ120と噛合する。再利用可能な外蓋300の外端面315で相補的な接続面340がある。相補的な接続面340は、再利用可能なカップホルダ90と再利用可能な外蓋300とを共にシールするために再利用可能なカップホルダ90の接続面125と噛合する。
【0054】
使い捨ての蓋の別の実施形態を図5、6に示す。使い捨ての蓋350は内側部分355と外側部分360とを有する。外側部分360は略截頭円錐形である。外側部分360の外端面365は軸線370を形成する。外側部分360の外端面365の角度γaは、軸線370から、約10度から約70度の範囲である。第一実施形態におけるように、角度γaは、使い捨てのカップ55のフランジ85の角度αと略同じである。
【0055】
内側部分355は、略截頭円錐形部分375と、外側端部で上方へ形成された突起380とを有する。上方へ形成された突起380は、外側部分360に接続される。内側部分355に一体的に接続された取付具385が形成されている。取付具385はそれを貫通する開口部390を有する。
【0056】
外側部分360は使い捨てのカップ55のフランジ85と噛合する。上方へ形成された突起380は、追加のシールを形成するように使い捨てのカップ55の出口端部65の内側で嵌合する。
【0057】
使い捨てのカップの別の実施形態を図7〜10に示す。図7では、使い捨てのカップ400が略円筒形の下方の側壁部分405と、略截頭円錐形の中間の側壁部分415と、略円筒形の上方の側壁部分420とを有する。
【0058】
使い捨てのカップ400の上部で出口端部425は開いており、底部430は閉じている。下方の側壁部分405、中間の側壁部分415、上方の側壁部分420、出口端部425、底部430は内部435を形成する。内部435は、内部75よりも小さい。下方の側壁部分がより小さい径なので、より少ない塗料が用いられる場合に、塗料の割合が正確に計量できる。
【0059】
出口端部425は軸線440を形成する。出口端部425の縁から外側かつ下方へ形成されたフランジ445が設けられている。フランジ445は、出口端部425の軸線440から、約10度から約70度の範囲の角度αaで下方へ形成されている。出口端部425は、再利用可能なカップホルダ内へ配置されるように構成されており、再利用可能なカップホルダに嵌合する大きさにされている。
【0060】
あるいは、略円筒形の下方の側壁部分は中心から外れており、すなわち、上方の側壁部分と同心でない。これによって、計量目盛が簡単に読めるように、下方の側壁部分が再利用可能なカップホルダの側壁に近づくようになる。
【0061】
図8〜10において、使い捨てのカップ450は、略楕円形の下方の側壁部分455と、該下方の側壁部分から略円筒形の上方の側壁部分465まで形成された中間の側壁部分460とを有する。
【0062】
使い捨てのカップ450の上部で出口端部470は開いており、底部475は閉じている。下方の側壁部分455、中間の側壁部分460、上方の側壁部分465、出口端部470、底部475は、内部480を形成する。内部480は、内部75よりも小さい。使い捨てのカップが再利用可能なカップホルダに近づいているので、その楕円形状のために、塗料を計量するための目盛がより読みやすくなる。楕円の長軸が再利用可能なカップホルダの直径の全周囲に亘ってまたは略全周囲に亘って形成されており、あるいは、直径の全周囲に亘るよりまたは略全周囲に亘るよりも小さく形成されている。
【0063】
出口端部470は軸線485を形成する。出口端部470の縁から外側かつ下方へ形成されたフランジ490が設けられている。フランジ490は、出口端部470の軸線485から、約10度から約70度の範囲の角度αaで下方へ形成されている。出口端部470は再利用可能なカップホルダ内へ配置されるように構成されており、再利用可能なカップホルダに嵌合する大きさにされている。
【0064】
これら実施形態において、使い捨てのカップの出口端部を横断する距離は、少なくとも一つの方向において底部を横断する距離よりも大きい。使い捨てのカップのより小さい部分は、側壁全体の高さを形成するか、あるいは、側壁全体の高さよりも小さく形成する。側壁が円筒形であってより小さい径の部分が側壁全体の高さを形成する場合には、平らな環状部分によってフランジに接続される。側壁全体の高さを形成しない場合には、略截頭円錐形の上方の側壁部分によって接続される。当業者に公知のような、他の側壁の構成が可能である。
【0065】
使い捨てのカップのこの実施形態は、液体供給組立体になんら変更を加えることなく、様々な大きさの使い捨てのカップを液体供給組立体に用いることができるように、再利用可能なカップホルダおよび外蓋と使い捨ての蓋とを用いる。
【0066】
液体供給組立体は、使い捨てのカップおよび再利用可能なカップホルダが、製造と使用の簡便のために典型的な形状である略円筒形で示され、かつ、記載されている。しかし、液体供給組立体は、四角形、三角形、五角形、楕円形などのような他の形状にしてもよいが、これらに限定されない。
【0067】
本発明を説明するために、ある代表的な実施形態と詳細な説明を示したが、ここで開示した構成および方法に関する様々な変更は、添付した特許請求の範囲に定められる本発明の範囲から逸脱することなくなされてもよいということは、当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明による液体供給組立体を備えた重力供給方式のペイントスプレーヤの側面図である。
【図2】本発明による液体供給組立体の一つの実施形態の分解組立側断面図である。
【図3】本発明の再利用可能なカップホルダおよび再利用可能な外蓋の間の組立後の接続の部分的な側断面図である。
【図4】本発明の液体供給組立体の積み重ねを示す再利用可能な外蓋の別の実施形態の部分的な側断面図である。
【図5】本発明の使い捨ての蓋の別の実施形態の側断面図である。
【図6】図5の使い捨ての蓋および使い捨てのカップの別の実施形態の組立後の側断面図である。
【図7】本発明の使い捨てのカップの別の実施形態の側断面図である。
【図8】本発明の使い捨てのカップの別の実施形態の平面図である。
【図9】一つの軸線に関して、図8の使い捨てのカップの側断面図である。
【図10】別の軸線に関して、図8の使い捨てのカップの側断面図である。
【図11】本発明において有用なアダプタの一つの実施形態と、本発明の再利用可能な外蓋との間の接続の組立後の部分的な側断面図である。
【図12】図11のアダプタの平面図である。
【図13】回転前の図11の組立後の接続(フィルタなし)の平面図である。
【図14】再利用可能な外蓋の斜視図である。
【図15】回転後の図11の組立後の接続(フィルタなし)の平面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体において、前記液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋と、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、前記第一端部が前記液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、前記第二端部が第一形状を備える部分および第二形状を備える部分を有し、前記第二端部が前記取付具内に挿入されるように、前記第一形状を備える部分がタブのそばを通るように構成されると共に、前記第二形状を備える部分がタブのそばを通ることができないように構成され、前記第二端部が前記水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有し、それによって、当該アダプタが回転すると、アダプタが前記外蓋にロックされるように前記第二形状を備える部分がタブの下に保持されるアダプタとを具備するアダプタ組立体。
【請求項2】
前記第一形状を備える部分が平面で、かつ、前記第二形状を備える部分が湾曲している請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項3】
二つの対向する平面部分と二つの対向する湾曲部分がある請求項2に記載のアダプタ組立体。
【請求項4】
前記第一端部が略円筒形である請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項5】
前記第二形状を備える部分が湾曲しており、かつ、前記第一端部の径が前記第二端部の湾曲部分の径よりも小さい請求項4に記載のアダプタ組立体。
【請求項6】
前記第一形状を備える部分が少なくとも二つある請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項7】
前記第二形状を備える部分が少なくとも二つある請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項8】
前記接続面および相補的な接続面が、ネジ接続、突起および溝の接続、テーパ接続、差込接続、あるいはスナップ接続から選択される請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項9】
貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有する使い捨ての蓋をさらに具備し、前記アダプタが外蓋へのロック時に前記使い捨ての蓋の取付具が前記アダプタのボアの内側で嵌合するように構成され、前記使い捨ての蓋の開口部が前記アダプタのボアと連通している請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項10】
前記アダプタが金属でできている請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項11】
前記外蓋がプラスチックでできている請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項12】
前記取付具が略円筒形である請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項13】
前記アダプタのボアに配置されたフィルタをさらに有する請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項14】
前記取付具が前記開口部に鉛直方向ストッパを有する請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項15】
前記鉛直方向ストッパが前記タブから水平方向ストッパまで形成されている請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項16】
液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体において、前記液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋と、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、前記第一端部が前記液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、前記第二端部が平面部分および湾曲部分を有し、前記第二端部が前記取付具内に挿入されるように、前記平面部分がタブのそばを通るように構成されると共に、前記湾曲部分がタブのそばを通ることができないように構成され、前記第二端部が前記水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有し、それによって、当該アダプタが回転すると、アダプタが前記外蓋にロックされるように前記第二形状を備える部分がタブの下に保持されるアダプタと、貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有する使い捨ての蓋であって、前記アダプタが外蓋にロックされると、当該使い捨ての蓋の取付具が前記アダプタのボアの内側で嵌合するように構成され、当該使い捨ての蓋の開口部が前記アダプタのボアと連通している使い捨ての蓋とを具備するアダプタ組立体。
【請求項17】
前記第一端部が略円筒形である請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項18】
前記第一端部の径が第二端部の湾曲部分の径よりも小さい請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項19】
二つの対向する平面部分と二つの対向する湾曲部分がある請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項20】
前記接続面および相補的な接続面が、ネジ接続、突起および溝の接続、テーパ接続、差込接続、あるいはスナップ接続から選択される請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項21】
前記外蓋の取付具および使い捨ての蓋の取付具が略円筒形である請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項22】
前記取付具が前記開口部に鉛直方向ストッパを有する請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項23】
前記鉛直方向ストッパが前記タブから水平方向ストッパまで形成されている請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項24】
液体供給組立体を液体塗布器に接続する方法において、前記液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋を提供することと、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、前記第一端部が前記液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、前記第二端部が第一形状を備える部分および第二形状を備える部分を有し、前記第一形状を備える部分がタブのそばを通るように構成されると共に、前記第二形状を備える部分がタブのそばを通ることができないように構成され、前記第二端部が水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有するアダプタを提供することと、前記アダプタの第一端部を前記液体塗布器に接続することと、前記第一形状を備える部分を取付具のタブに一致させて、前記第二端部が水平方向ストッパに達するまで前記アダプタの第二端部を外蓋内の取付具内に挿入することと、前記第二形状を備える部分がタブの下に保持され、それによって、前記アダプタを外蓋にロックするように、アダプタの第二端部を取付具内で回転させることとを具備する方法。
【請求項25】
貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有する使い捨ての蓋を提供することと、前記アダプタのボア内に前記使い捨ての蓋の取付具を挿入することとをさらに具備する請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記取付具が前記開口部に鉛直方向ストッパを有し、前記アダプタの第二端部が前記鉛直方向ストッパと係合するまで回転する請求項24に記載の方法。
【請求項1】
液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体において、前記液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋と、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、前記第一端部が前記液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、前記第二端部が第一形状を備える部分および第二形状を備える部分を有し、前記第二端部が前記取付具内に挿入されるように、前記第一形状を備える部分がタブのそばを通るように構成されると共に、前記第二形状を備える部分がタブのそばを通ることができないように構成され、前記第二端部が前記水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有し、それによって、当該アダプタが回転すると、アダプタが前記外蓋にロックされるように前記第二形状を備える部分がタブの下に保持されるアダプタとを具備するアダプタ組立体。
【請求項2】
前記第一形状を備える部分が平面で、かつ、前記第二形状を備える部分が湾曲している請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項3】
二つの対向する平面部分と二つの対向する湾曲部分がある請求項2に記載のアダプタ組立体。
【請求項4】
前記第一端部が略円筒形である請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項5】
前記第二形状を備える部分が湾曲しており、かつ、前記第一端部の径が前記第二端部の湾曲部分の径よりも小さい請求項4に記載のアダプタ組立体。
【請求項6】
前記第一形状を備える部分が少なくとも二つある請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項7】
前記第二形状を備える部分が少なくとも二つある請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項8】
前記接続面および相補的な接続面が、ネジ接続、突起および溝の接続、テーパ接続、差込接続、あるいはスナップ接続から選択される請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項9】
貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有する使い捨ての蓋をさらに具備し、前記アダプタが外蓋へのロック時に前記使い捨ての蓋の取付具が前記アダプタのボアの内側で嵌合するように構成され、前記使い捨ての蓋の開口部が前記アダプタのボアと連通している請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項10】
前記アダプタが金属でできている請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項11】
前記外蓋がプラスチックでできている請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項12】
前記取付具が略円筒形である請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項13】
前記アダプタのボアに配置されたフィルタをさらに有する請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項14】
前記取付具が前記開口部に鉛直方向ストッパを有する請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項15】
前記鉛直方向ストッパが前記タブから水平方向ストッパまで形成されている請求項1に記載のアダプタ組立体。
【請求項16】
液体供給組立体を液体塗布器に接続するためのアダプタ組立体において、前記液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋と、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、前記第一端部が前記液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、前記第二端部が平面部分および湾曲部分を有し、前記第二端部が前記取付具内に挿入されるように、前記平面部分がタブのそばを通るように構成されると共に、前記湾曲部分がタブのそばを通ることができないように構成され、前記第二端部が前記水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有し、それによって、当該アダプタが回転すると、アダプタが前記外蓋にロックされるように前記第二形状を備える部分がタブの下に保持されるアダプタと、貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有する使い捨ての蓋であって、前記アダプタが外蓋にロックされると、当該使い捨ての蓋の取付具が前記アダプタのボアの内側で嵌合するように構成され、当該使い捨ての蓋の開口部が前記アダプタのボアと連通している使い捨ての蓋とを具備するアダプタ組立体。
【請求項17】
前記第一端部が略円筒形である請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項18】
前記第一端部の径が第二端部の湾曲部分の径よりも小さい請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項19】
二つの対向する平面部分と二つの対向する湾曲部分がある請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項20】
前記接続面および相補的な接続面が、ネジ接続、突起および溝の接続、テーパ接続、差込接続、あるいはスナップ接続から選択される請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項21】
前記外蓋の取付具および使い捨ての蓋の取付具が略円筒形である請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項22】
前記取付具が前記開口部に鉛直方向ストッパを有する請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項23】
前記鉛直方向ストッパが前記タブから水平方向ストッパまで形成されている請求項16に記載のアダプタ組立体。
【請求項24】
液体供給組立体を液体塗布器に接続する方法において、前記液体供給組立体用の外蓋であって、該外蓋がそれを貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有し、該取付具が上端部にタブおよび下端部に水平方向ストッパを有する外蓋を提供することと、第一端部および第二端部、並びに、該第一端部および第二端部の間にボアを備えたアダプタであって、前記第一端部が前記液体塗布器の相補的な接続面と噛合するように構成された接続面を有し、前記第二端部が第一形状を備える部分および第二形状を備える部分を有し、前記第一形状を備える部分がタブのそばを通るように構成されると共に、前記第二形状を備える部分がタブのそばを通ることができないように構成され、前記第二端部が水平方向ストッパおよび取付具のタブの間に嵌るような高さを有するアダプタを提供することと、前記アダプタの第一端部を前記液体塗布器に接続することと、前記第一形状を備える部分を取付具のタブに一致させて、前記第二端部が水平方向ストッパに達するまで前記アダプタの第二端部を外蓋内の取付具内に挿入することと、前記第二形状を備える部分がタブの下に保持され、それによって、前記アダプタを外蓋にロックするように、アダプタの第二端部を取付具内で回転させることとを具備する方法。
【請求項25】
貫通する開口部を備えた略円筒形の一体的な取付具を有する使い捨ての蓋を提供することと、前記アダプタのボア内に前記使い捨ての蓋の取付具を挿入することとをさらに具備する請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記取付具が前記開口部に鉛直方向ストッパを有し、前記アダプタの第二端部が前記鉛直方向ストッパと係合するまで回転する請求項24に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2007−517659(P2007−517659A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549266(P2006−549266)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/040700
【国際公開番号】WO2005/075097
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/040700
【国際公開番号】WO2005/075097
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】
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