説明

スペクトラム拡散通信方法および装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスペクトラム拡散変調方式により変調されたデータを送信する送信機と、この送信機からのデータを受信しスペクトラム拡散復調方式により受信データを復調する受信機とを備えたデータ通信システムにおけるスペクトラム拡散通信方法および装に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の一般的なスペクトル拡散通信方法の原理を文献「図説通信方式(理論と実際)、工学図書株式会社刊、昭和60年12月」から抜き出したもので、この方法によるデータ通信システムのブロック図を示す。図11において、1は搬送波発生器、2は1次変調信号、3は搬送波発生器1からの搬送波を1次変調信号1で変調する1次変調回路、5はPN(擬似雑音)符号による拡散信号発生器、4は上記1次変調回路3の出力信号を拡散信号発生器5の出力信号で拡散変調し、空中線6からSS(周波数拡散)送信波として出力する拡散変調回路である。各々の変調の様子を図12に示す。特に1次変調波の特定周波数にエネルギーの集中したスペクトルに対して、拡散変調したものは拡散信号の変調速度に応じて拡散されたスペクトルとなることを示している。以上が送信機の構成である。
【0003】図11において、一方7は空中線、8は逆拡散変調回路、10は拡散信号発生器、9は1次変調波の復調回路であり、以上が受信機の構成である。図13に示すように拡散変調された入力信号を逆拡散変調することにより送信波に対して同期確立された状態では拡散信号は元の変調信号に戻り上記1次変調信号2である特定周波数にエネルギーの集中したスペクトルに戻ることを表わしている。記述が省略されているが同期確立されていない状態で考えると、復調信号の拡散スペクトルを集中スペクトルになるように送信波に対して同期確立がなされるように位相制御を行うことによりSS通信が成立することを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のスペクトラム拡散通信方法は、逆拡散変調回路8、1次変調波の復調回路9、復調信号11、および拡散信号発生器10から成るフィードバックループを介してアナログ的に相関を取る形で同期を確立する方式であり、ノイズおよび多重通信等の外乱信号によりフィードバックループが不安定になることが考えられる。又アナログ的な微妙な調整を必要とし技術的にも困難であった。したがって、従来方法では多重通信や外乱要素の多い移動体通信においては技術的精度が低く、問題とするところが多かった。
【0005】この発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、調整の不要なデジタル処理を用い、フィードバックループを伴なわない形で同期確立と復号を実現し、又、同期確立後逆拡散信号を加えることにより多重通信や外乱要素の多い移動体通信においても十分実用可能な通信ができるようにするスペクトラム拡散通信方法および装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のスペクトラム拡散通信方法は、スペクトラム拡散変調方式により変調されたデータを送信する送信機(20)と、上記送信機からのデータを受信しスペクトラム拡散変調方式により受信データを復調する受信機(40)とを用いてデータ通信を行うスペクトラム拡散通信方法において、上記送信機により、送信データに対して1ビットをNビットの擬似雑音符号として発生させ、上記送信データの極性に応じて上記擬似雑音符号を正極性と逆極性に分け、上記擬似雑音符号に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング変調を加え、更に不要帯域伝送に制限を加え、上記送信データを送信波として送信し、上記受信機により、上記送信機からの送信波に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング復調を行い、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビットを比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値を算出し、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行うに際し、上記相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、上記相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「0」とすることを特徴とする。
【0007】請求項2のスペクトラム拡散通信方法は、請求項1の送信機を備え、受信機において、送信機からの送信波に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング復調を行い、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビット比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値を算出し、この相関値が第1のスレッショールド値以上であるか,第2のスレッショールド値以下であるという同期確立条件が得られた時、あるいは、上記同期確立条件が得られない場合には、上記受信Nビットの受信周期毎に、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行うに際し、上記相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、上記相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「0」とすことを特徴とする。また、請求項3のスペクトラム拡散通信方法は、受信機における上記同期確立条件が成立した状態で受信タイミングに同期して送信機は、送信データの極性を固定した状態で送信波およびその逆極性の送信波を作り、上記受信機は、上記送信波を受信し該受信波の帯域通過後の高周波増幅波と上記送信波と、上記高周波増幅波と上記逆極性送信波とを各々別々に合成し、各々検波し、各々の検波出力を比較して検波出力のレベルが低い方に対応する検波出力を選択し、この選択出力に対して位相反転の高周波へ変換した反転高周波と、上記高周波増幅波とを合成することを特徴とする。さらに、請求項4のスペクトラム拡散通信方法は、受信機において、上記同期確立条件が得られる周期の長,短に対応して、上記第1,第2のスレッショールド値を変更するよう制御することを特徴とする。請求項5のスペクトラム拡散通信方法では、上記同期確立条件の成立間隔を監視して、回線品質が確保されているかどうかを判断するようにしたことを特徴とする。
【0008】請求項6に係る発明のスペクトラム拡散通信装置は、スペクトラム拡散変調方式により変調されたデータを送信する送信機(20)と、上記送信機からのデータを受信しスペクトラム拡散変調方式により受信データを復調する受信機(40)とを備えたスペクトラム拡散通信装置において、上記送信機は、送信データに対して1ビットをNビットの擬似雑音符号として発生する擬似雑音符号発生手段(PN符号発生回路26)と、上記送信データの極性に応じて上記擬似雑音符号を正極性と逆極性に分け、上記擬似雑音符号に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング変調を加えるバイナリ位相シフトキーイング変調手段(同期式BPSK変調回路27)と、不要帯域伝送に制限を加えるフィルタ(28)とを有し、上記受信機は、上記送信機からの送信波に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング復調を行うバイナリ位相シフトキーイング復調手段(同期式BPSK復調回路45)と、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビットを比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値を算出する相関値算出手段(ディジタルPN符号相関信号発生回路46)、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行うに際し、上記相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、この相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「0」とする判定手段(相関値判定器47)とを有することを特徴とする。また、請求項7のスペクトラム拡散通信装置によれば、上記請求項6における送信機に加え、この送信機からの送信波に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング復調を行うバイナリ位相シフトキーイング復調手段と、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビット比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値を算出する相関値算出手段(ディジタルPN符号相関信号発生回路46)と、この相関値が第1のスレッショールド値以上であるか否かを判定する第1の相関値判定手段(相関値判定器48)と、上記相関値が第2のスレッショールド値以下であるか否かを判定する第2の相関値判定手段(相関値判定器49)と、上記第1,第2のスレッショールド値を設定するための設定手段と、上記相関値が第1のスレッショールド値以上であるか,第2のスレッショールド値以下であるという同期確立条件が得られた、あるいは、上記同期確立条件が得られない場合には、上記受信Nビットの受信周期毎に、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行うに際し、上記相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、上記相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「0」とする判定手段(相関値判定器47)とを有する受信機を備えるものである。また、請求項8のスペクトラム拡散通信装置によれば、上記設定手段は、予め上記第1,第2のスレッショールド値が設定される第1の設定手段(同期判別設定器50)と、同期確立条件が得られる周期の長,短に対応して、上記第1の設定手段に設定されている第1,第2のスレッショールド値を変更するよう制御する最適スレッショールド値設定手段(最適スレッショールド演算器58)とから成ることを特徴とする。さらに、請求項9のスペクトラム拡散通信装置によれば、上記請求項7の受信機は、さらに、上記同期確立条件の成立間隔を監視して、回線品質が確保されているか否かを検出する品質判定手段(信号品質判定回路54)を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1,6の発明においては、送信機は周波数拡散送信波を生成して送信する。送信波を受信した受信機では、受信波に、バイナリ位相シフトキーイング復調が施され、さらに、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビットを比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値を算出し、この相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、この相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「1」として、受信データの復調が行われる。つまり、擬似雑音符号との極性比較結果による多数決により受信データの復調を行っている。
【0010】請求項2,7の発明では、相関値が第1のスレッショールド値以上であるか,第2のスレッショールド値以下であるという同期確立条件が得られた時、あるいは、同期確立条件が得られない場合には、受信Nビットの受信周期毎に、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行う。
【0011】請求項3では、送信機は、受信機での同期確立条件が成立した状態で受信タイミングに同期して、送信データの極性を固定した状態で送信波およびその逆極性の送信波を送信する。受信機は、送信波を受信して、該受信波の帯域通過後の高周波増幅波と送信波と、高周波増幅波と逆極性送信波とを各々別々に合成し、各々検波し、各々の検波出力を比較して検波出力のレベルが低い方に対応する検波出力を選択する。さらに送信機は、上記選択出力に対して位相反転の高周波へ変換した反転高周波と、上記高周波増幅波とを合成する。これにより、高周波の受信増幅波から不要な外乱信号を除去する。請求項4,8では、実回線にバランスするよう、同期確立条件が得られる周期の長,短に対応して、第1,第2のスレッショールド値を最適値に変更する。請求項5,9では、同期確立条件の成立間隔を監視して、回線品質が確保されているかどうかを判断する。
【0012】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の実施例1によるデータ通信システムにおける送信機の構成を示すブロック図である。図2は上記送信機の送信スペクトル特性を示す図である。図3は受信機の構成を示すブロック図である。また、図4と図5R>5はこの実施例1の動作を示すフローチャートである。
【0013】図1において、20はスペクトラム拡散(SS)変調方式による送信機である。図1において、変調すべきシリアル送信データSD,送信要求信号RS,および送信タイミング信号STにもとづいて、送信タイミング作成回路25においてタイミング制御を行い、PN符号発生回路26において符号長NビットのPN符号を作成し、送出する。同期式BPSK変調回路27において、同期式BPSK変調を行う。そのスペクトルは図2に示すように特性30のようになる。この特性30のうち必要な基本波部分31のみを通過させる帯域通過フィルタ28を通すことにより、SS送信波が得られる。なおシリアル送信データSDの送信タイミングは内部タイミングに同期させる場合は送信タイミング信号STとして出力し、外部タイミングに同期させる場合は外部同期タイミング信号ST′を入力する。なお、21は図示送信側の処理装置からの送信要求信号RSを入力するための送信要求信号線、22は送信タイミング信号STを上記処理装置へ出力するための送信タイミング信号線、23は外部同期タイミング信号ST′を入力するための外部同期タイミング信号線、24は上記処理装置からのシリアル送信データSDを入力するためのシリアル送信データ線、29は図示しない伝送路へSS送信波を出力するためのSS送信波出力線である。
【0014】一方、図3において、スペクトラム拡散(SS)復調方式による受信機40は上記送信機20からのSS送信波を図示しない伝送路を介してSS受信波として入力する。帯域通過フィルタ42および高周波増幅器43を介して、キャリヤデジタルPLL回路44を通すことにより、伝送路の外乱要因による位相ジッターを吸収させ、同期式BPSK復調回路45によりキャリヤに同期した形でパルス列へ復号され、デジタルPN符号相関信号発生回路46にて復号1ビット毎に、過去の符号長NビットとテキストコードNビットを比較して同一ビットの場合「+1」,異なる場合「−1」として加算させるような相関値を作成する。同期検出時は相関値としては正極性の誤りのない受信の場合「+N」,逆極性の場合は「−N」を取り、その他の場合は「0」に近い値で分布する。信号のないノイズだけの状態の場合も「0」に近い値に確率的に分布する。別途、同期タイミング信号RTに同期した形で相関値判定器47から受信PN符号の相関値を正の場合「1」,負の場合「0」として受信データRDとして信号線55から出力する。すなわち多数決判定を行っている。
【0015】一方、相関値判定器48および相関値判定器49はPN符号の正および逆極性のPN符号に合わせてその同期を獲得する為のものであり、同期判別設定器50へ設定されたスレッショールド値αを入力し、上記相関値と比較する。相関値判定器48は相関値がαより大の場合に、相関値判定器49は相関値が−αより小の場合にパルスを出力するが、いずれの出力があった場合にもOR回路51から同期確立があったとして同期検出回路52を作動させ、内部タイミングで動作するが、同期検出回路52の出力があった場合にはタイミング計数カウンターをリセットさせるように動作する自己同期作成回路53からタイミング信号RTを信号線56から出力する。タイミング信号RTは相関値判定器47による受信判定タイミングとして作動しそのタイミングにより上記受信の多数決判定を有効にする。キャリヤ検出信号CDとして出力する為の信号品質判定回路54は同期検出回路52の出力をタイマー的に監視して一定時間以内に出力が得られた場合に回線品質が確保されていると判断し、キャリヤ検出信号CDを出力し、タイミング信号RTおよび受信データRDの有効性を外部へ伝えるように働く。
【0016】なお、41は図示しない伝送路からのSS送信波をSS受信波として入力するためのSS受信波入力線、55は受信データRDを図示しない受信側の処理装置へ出力するための受信データ線、56は上記処理装置へタイミング信号RTを出力するためのタイミング信号線、57は上記処理装置へキャリヤ検出信号CDを出力するためのキャリヤ検出信号線である。
【0017】次に図4と図5のフローチャートを参照してこの実施例1の動作について説明する。送信機20において、シリアル送信データSDおよび送信タイミング信号STに対してシリアル送信データSDの1ビットをNビットの擬似雑音符号(PN符号)として発生させ、シリアル送信データSDの「1」,「0」の極性に応じて(ステップS1)PN符号を正極性と(ステップS2)、その反転符号である逆極性とに分けて伝送し(ステップS3)、そのPN符号に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング(BPSK)変調を加え(ステップS4)、不要帯域伝送に制限を加える帯域通過フィルタ28を通して外部へ出力させる高周波レベルまで同期させたSS送信波として送信する(ステップS5)。
【0018】一方、受信機40において、上記SS送信波をSS受信波として入力し(ステップS6)、帯域通過フィルタ42を通した後、増幅し復号する過程で送信波に同期する形でBPSK復調を行い(ステップS7)、その復号ビットの1ビット毎に過去のNビットに対して上記PN符号との相関を算出する(ステップS8)。たとえば「1」,「0」の極性が元のPN符号の極性と合う場合には「+1」,異なる場合には「−1」とする相関値をPN符号長Nビットに対して順次加算させその相関値「N」から「−N」までを対雑音に対する確率現象と見なし次の様に処理する。
【0019】相関値判定器47においては相関値が正か負かによる多数決判定をすなわち多数決判別を施し、BPSK復調のS/N比に対する復号能力がS/N比の悪い状態(NがSに比して十分大)でも符号エレメントエラー率が0.5に近づくことを利用して確率的にN倍のS/N改善を行うものである。その為には同期が確立していることが条件となるが相関値判定器48,49において一定の相関値のスレッショールド値「α」を設けPN符号の正,逆極性の相関値が各々「α」以上(ステップS9)と「−α」以下(ステップS10)を検出させ、その検出値が得られた場合に同期確立条件が成立したものと判定し、そのタイミングに同期して自己同期作成タイミング信号RTを発生させ(ステップS12,S13,S14,S17)、同期確率条件が得られない場合にも内部タイミングで同期を維持するようにすると同時に、上記同期確立条件が有効かどうかをタイマー動作で判定し(ステップS15,S16)、有効であればキャリヤ検出信号CDを出力する。また、相関値が「0」以上の場合、復号「1」の判定出力を得(ステップS11,S18)、相関値が「0」未満の場合、復号「0」の判定出力を得る(ステップS11,S19)。これにより受信データRDが得られる。なお、図4の処理において、送信データの伝送速度は例えば128Kb/s、ステップS2,S3の処理速度は16.256Mb/s、SS送信波の周波数は2.4384GHz、SS受信波の周波数は2.4384GHz、BPSK復調速度は16.256Mb/sである。図5の処理において、受信データRDの出力速度は128Kb/sである。これらは参考値である。
【0020】図6にBPSK方式のモデムの復調特性をS/Nを横軸にエレメントエラー率peを縦軸に示す。図6において、元の同期式BPSKの特性L1に対して15ビット(約12dB改善),31ビット(約14dB改善),63ビット(約17dB改善),127ビット(約20dB改善)のPN符号による多数決判別を行った結果のエレメントエラー率はL2,L3,L4,L5で示すようになり、−S/Nでも十分実用回線にできることを示す。
【0021】一方、図7と図8はスレッショールドをパラメータとして同期確立率を表わしたもので、横軸は図6R>6に同じくS/Nを、縦軸に同期の得られるPN符号ブロックの受信回数を平均値として表わしており、En(nは0,1,2,・・・)のnはエラー許容数すなわち上記スレッショールド値α=N−nを表わす。図7はPN符号ブロックの1つでの同期確立率を表わすが、図8R>8は2回連続したPN符号ブロックの同期確立率を表わしており、回線品質S/Nに対してスレッショールド値αと許容時間tを選定することにより実用回線に適合させることができる。
【0022】なお、図7において、同期確立率E10,E1,E5,E10,E15,E20,E25,E30,E35,E40,E45,E50,E55は、各々(1×10の30乗),(1×10の30乗を超える),(3.9×10の29乗),(1.2×10の25乗),(1.58×10の19乗),(1.53×10の15乗),(6.65×10の11乗),(1.01×10の9乗),(5.49×10の6乗),(6.11×10の4乗),(1.64×10の3乗),(1×10の2乗),(1.3×10)の符号長の同期確立平均ビット数を有している。
【0023】また、図8において、同期確立率E15,E20,E25,E30,E35,E40,E45,E50,E55は、各々(1×10の30乗を超える),(7.01×10の29乗),(4.42×10の23乗),(1.02×10の19乗),(3.01×10の13乗),(3.73×10の9乗),(2.7×10の6乗),(1×10の4乗),(1.69×10の2乗)の符号長の同期確立平均ビット数を有している。
【0024】実施例2.図9は実施例2による他局信号除去SS通信受信機の構成を示すブロック図である。図9において、20は図1に示す送信機と同じであり、40は図3に示す受信機と同じである。この実施例2の受信機は、キャリヤ同期方式送受信変調方式を応用してSS送信波の受信時に獲得された同期信号にもとづき逆拡散送信信号を送信するが、そのキャリヤ送信波とその反転位相(逆極性)キャリヤとを別々に元の受信キャリヤに合成し検波し、その検波レベルの低い方を選択することにより、自局信号の無くなった、又は少なくなった外乱信号のみを取り出し、その信号のレベルは同一で反転位相の逆極性信号を作り、元の受信波に合成させることにより本来の自局信号のみを取り出せるようにした他局信号除去SS通信受信機である。
【0025】図9において、41はSS通信のアンテナからの受信端子であり、42は帯域通過フィルタ、43はAGC機能付高周波増幅器である。初期段階では増幅器43の出力は合成器69をそのまま通り受信機40の入力線41へ入力され復調され、復調出力である受信データRD,復調タイミング信号RT,キャリヤ検出信号CDを出力するが、キャリヤ検出信号CDは送信機20を起動させる為に送信要求信号RSとして送信機20に入力され、同様に受信タイミング信号RTは送信タイミング信号STとして入力され、送信データSDは正,逆極性どちらでも良いが、図では「0」側にして送信を開始し、SS送信波出力線29から復調信号に同期した形でSS送信波を出力する。70は位相反転増幅器であり、入力と同一レベルで位相のみ反転させるものであるが、上記AGC機能付高周波増幅器43の出力であるSS受信増幅波と次の2通りの合成検波を行う。第1の合成検波は上記SS受信増幅波と上記位相反転増幅器70の逆拡散送信波の位相反転増幅器出力とを合成器61にて合成させ検波器63にて検波する。第2の合成検波は上記SS受信増幅波と上記逆拡散送信波とを合成器62にて合成させ検波器64にて検波する。
【0026】本方式は同期式変復調方式をキャリヤ信号まで取るものであり、合成器61,62の合成においてどちらかが元のSS受信増幅波に比して信号位相が一致し、他方は逆極性となる。少々の位相ずれは許容する。比較器65において検波器63,64の検波出力を比較すれば、信号位相が一致するものは元のSS受信増幅波に比してレベルが高くなり、逆極性のものは低くなり、そのレベル差を検出し出力するが、アナログスイッチ66においてレベルの低い方へ選択切替を行う。レベルが低下する分は全入力信号に対して逆拡散信号により自局のSS受信波成分を合成により取り去った結果生じるものである。アナログスイッチ66の出力を位相反転増幅器67で逆極性として合成器69で加算させることにより、上記SS受信増幅波から不要な外乱信号を除去させ本来の自局のSS信号を抜き出し、上記受信機40で高品質性,高信頼化した受信符号を可能とする回路を実現できる。
【0027】特に多重通信を行う場合、他局信号は外来雑音と同じく自局信号に妨害を与えやすいが、自局同期信号獲得後は、逆拡散信号を加えて他局信号除去を行うことにより多重通信路においても高品質,高信頼化受信符号を可能にできる。
【0028】以上説明したように本実施例2は、SS送信波に対して、受信機40で復調するが、送信機20を、受信機40における同期確立が成立した状態で受信タイミング信号RTに同期して極性“1”又は“0”に固定した状態でSS送信波およびその逆極性のSS送信波を作り、SS送信波の帯域通過フィルタ通過後の高周波増幅波と別々に、各SS送信波,逆極性SS送信波とを合成させ各々の合成出力を各々検波し、各々の検波出力を比較し検波出力のレベルの低い方は必要な自局のキャリヤレベルが逆相となる為合成によりレベルが低下するが、レベル低下した方の合成出力を切替選択し、その選択出力に対して位相反転の高周波へ変換したものと、SS受信波の高周波増幅出力とを合成させることにより、SS受信波の不要波や雑音等を除去し、自局の希望波のみを選択しSS通信の同一無線周波に対する多重化使用を可能とする。
【0029】実施例3.図3の実施例1では、受信機40において同期判別設定器50によりあらかじめ計算された相関値スレッショールド値を設定し、その値を超える相関値を得て同期を判別するものであった。本実施例3では、図10に示すように同期検出回路52の出力を入力し、その出力周期が短かい場合にスレッショールドレベル設定値を上げ逆に長い場合には低下させ実回線にバランスさせるようにした最適スレッショールド演算器58を設け、同期判定設定器50を制御させるようにしたものであり、又一定値以下に下がらないようにするものである。その結果、実回線に合わせた同期獲得が自動的に制御され、又そのスレッショールド値を知ることにより実回線の評価値を得ることができる。
【0030】本実施例2は、図3の受信機40のうち相関器スレッショールド値αを可変とするが、同期検出回路出力があればスレッショールド値を「1」下げ、一定時間無い場合は「1」上げてフロート状態にして実回線に合わせてバランスさせるような最適スレッショールド演算器58を設け、同期判別設定器50による相関器スレッショールド値αを制御するものである。
【0031】以上各実施例で説明したスペクトラム拡散通信方法は送信データに関してPN符号で符号変調を加え、その符号変調データに関して同期式バイナリ位相シフトキーイング変調(BPSK変調)を加えることによりSS送信波を作る。一方同期式位相シフトキーイング復調(BPSK復調)のS/Nに対する符号エレメント誤り率を確立現象としてとらえてPN符号過程でデジタル相関により同期を獲得し、同期確立後にPN復号信号をPN符号長の多数決判定させることによりノイズ中にわずかの信号が存在する状態でも通信可能とした方法である。
【0032】したがって、各実施例によれば、デジタル符号変調およびBPSK変調により送信出力までを同期方式とし、その復調・復号も同期方式とすることにより大幅にデジタル回路構成を容易にしBPSKモデムの特性を中心にその回線特性の解析を容易にすると同時に更に次のステップとして逆拡散を加えやすく、回線特性の評価が確実である為回線に合わせた最適同期確立の為の可変スレッショールド選択を可能とする。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1,2,5,6,7,9の発明によれば、擬似雑音符号との極性比較結果による多数決判定により受信データの復調を行うようにし、従来のアナログ方式を取らず符号化・変調および復調・復号のうち符号化をPN符号による符号化変調とした為にデジタル回路化が容易でありLSI化による製造コスト低減が期待でき、特別な調整も不要である。に、請求項2,5,7,9によれば、回線特性に応じた回線評価が容易であり同期獲得時間と復号によるビット誤り率が数式的に解析でき、本来のSS通信の目的であるS/N改善と、多重通信使用を容易にすることができる。したがって、本発明によれば、多重通信や外乱要素の多い移動体通信においても十分実用可能な通信ができるという効果がある。
【0034】請求項の発明によれば、送信機では送信データの極性を固定した状態で送信波および逆極性送信波を作り、受信機では高周波増幅波と送信波と、高周波増幅波と逆極性送信波とを各々別々に合成し、各々検波し、各々の検波出力を比較して検波出力のレベルが低い方に対応する検波出力を選択し、この選択出力に対して位相反転の高周波へ変換した反転高周波と高周波増幅波とを合成するようにしたので、受信波の不要波や雑音等を除去でき、自局の希望波のみを選択し、SS通信の同一無線周波に対する多重化使用を可能とする効果がある。
【0035】請求項4,8の発明によれば、スレッショールド値を変更制御するので、実回線に合わせたスレッショールド値を知ることができ、実回線の評価値を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による送信機のブロック図である。
【図2】この実施例1による送信機の周波数スペクトルとフィルタの特性を示す図である。
【図3】この実施例1による受信機のブロック図である。
【図4】この実施例1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図4の続きを示すフローチャートである。
【図6】この実施例1においてPN符号化S/N改善特性を示す図である。
【図7】この実施例1において符号長1回による同期確立率を示す図である。
【図8】この実施例1において符号長2回による同期確立率を示す図である。
【図9】この発明の実施例2による受信機のブロック図である。
【図10】この発明の実施例3による受信機のブロック図である。
【図11】従来のデータ通信システムのブロック図である。
【図12】従来の送信機の動作を示す信号波形図である。
【図13】従来の受信機の動作を示す信号波形図である。
【符号の説明】
20 送信機
21 送信要求信号線
22 送信タイミング信号線
23 外部同期タイミング信号線
24 シリアル送信データ線
25 送信タイミング作成回路
26 PN符号発生回路
27 同期式BPSK変調回路
28 帯域通過フィルタ
29 SS送信波出力線
RS 送信要求信号
ST 送信タイミング信号
ST′外部同期タイミング信号
SD シリアル送信データ
40 受信機
41 SS受信波入力線
42 帯域通過フィルタ
43 高周波増幅器
44 キャリヤデジタルPLL回路
45 同期式BPSK復調回路
46 デジタルPN符号相関信号発生回路
47,48,49 相関値判定器
50 同期判別設定器
51 OR回路
52 同期検出回路
53 自己同期作成回路
54 信号品質判定回路
55 受信データ線
56 タイミング信号線
57 キャリヤ検出信号線
58 最適スレッショールド演算器
RD 受信データ
RT タイミング信号
CD キャリヤ検出信号
61,62 合成器
63,64 検波器
65 比較器
66 アナログスイッチ
67 位相反転増幅器
68 アナログスイッチ
69 合成器
70 位相反転増幅器

【特許請求の範囲】
【請求項1】 スペクトラム拡散変調方式により変調されたデータを送信する送信機と、上記送信機からのデータを受信しスペクトラム拡散変調方式により受信データを復調する受信機とを用いてデータ通信を行うスペクトラム拡散通信方法において、上記送信機により、送信データに対して1ビットをNビットの擬似雑音符号として発生させ、上記送信データの極性に応じて上記擬似雑音符号を正極性と逆極性に分け、上記擬似雑音符号に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング変調を加え、更に不要帯域伝送に制限を加え、上記送信データを送信波として送信し、上記受信機により、上記送信機からの送信波に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング復調を行い、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビットを比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値を算出し、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行うに際し、上記相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、上記相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「0」とすることを特徴とするスペクトラム拡散通信方法。
【請求項2】 スペクトラム拡散変調方式により変調されたデータを送信する送信機と、上記送信機からのデータを受信しスペクトラム拡散変調方式により受信データを復調する受信機とを用いてデータ通信を行うスペクトラム拡散通信方法において、上記送信機により、送信データに対して1ビットをNビットの擬似雑音符号として発生させ、上記送信データの極性に応じて上記擬似雑音符号を正極性と逆極性に分け、上記擬似雑音符号に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング変調を加え、更に不要帯域伝送に制限を加え、上記送信データを送信波として送信し、上記受信機により、上記送信機からの送信波に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング復調を行い、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビット比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値を算出し、この相関値が第1のスレッショールド値以上であるか,第2のスレッショールド値以下であるという同期確立条件が得られた時、あるいは、上記同期確立条件が得られない場合には、上記受信Nビットの受信周期毎に、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行うに際し、上記相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、上記相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「0」とすることを特徴とするスペクトラム拡散通信方法。
【請求項3】 受信機における上記同期確立条件が成立した状態で受信タイミングに同期して送信機は、送信データの極性を固定した状態で送信波およびその逆極性の送信波を作り、上記受信機は、上記送信波を受信し該受信波の帯域通過後の高周波増幅波と上記送信波と、上記高周波増幅波と上記逆極性送信波とを各々別々に合成し、各々検波し、各々の検波出力を比較して検波出力のレベルが低い方に対応する検波出力を選択し、この選択出力に対して位相反転の高周波へ変換した反転高周波と、上記高周波増幅波とを合成することを特徴とする請求項第2項記載のスペクトラム拡散通信方法。
【請求項4】 受信機では、上記同期確立条件が得られる周期の長,短に対応して、上記第1,第2のスレッショールド値を変更するよう制御することを特徴とする請求項第2項記載のスペクトラム拡散通信方法。
【請求項5】 上記同期確立条件の成立間隔を監視して、回線品質が確保されているかどうかを判断するようにしたことを特徴とする請求項第2項記載のスペクトラム拡散通信方法。
【請求項6】 スペクトラム拡散変調方式により変調されたデータを送信する送信機と、上記送信機からのデータを受信しスペクトラム拡散変調方式により受信データを復調する受信機とを備えたスペクトラム拡散通信装置において、上記送信機は、送信データに対して1ビットをNビットの擬似雑音符号として発生する擬似雑音符号発生手段と、上記送信データの極性に応じて上記擬似雑音符号を正極性と逆極性に分け、上記擬似雑音符号に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング変調を加えるバイナリ位相シフトキーイング変調手段と、不要帯域伝送に制限を加えるフィルタとを有し、上記受信機は、上記送信機からの送信波に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング復調を行うバイナリ位相シフトキーイング復調手段と、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビットを比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値を算出する相関値算出手段と、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行うに際し、上記相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、上記相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「0」とする判定手段とを有することを特徴とするスペクトラム拡散通信装置。
【請求項7】 スペクトラム拡散変調方式により変調されたデータを送信する送信機と、上記送信機からのデータを受信しスペクトラム拡散変調方式により受信データを復調する受信機とを備えたスペクトラム拡散通信装置において、上記送信機は、送信データに対して1ビットをNビットの擬似雑音符号として発生する擬似雑音符号発生手段と、上記送信データの極性に応じて上記擬似雑音符号を正極性と逆極性に分け、上記擬似雑音符号に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング変調を加えるバイナリ位相シフトキーイング変調手段と、不要帯域伝送に制限を加えるフィルタとを有し、上記受信機は、上記送信機からの送信波に同期する形でバイナリ位相シフトキーイング復調を行うバイナリ位相シフトキーイング復調手段と、その復号ビットの1ビット毎に過去の受信Nビットと上記擬似雑音符号Nビット比較して、上記擬似雑音符号の極性に合っている数に対応して「+1」づつ加算し上記擬似雑音符号の極性に合っていない数に対応して「−1」づつ加算する相関値算出する相関値算出手段と、この相関値が第1のスレッショールド値以上であるか否かを判定する第1の相関値判定手段と、上記相関値が第2のスレッショールド値以下であるか否かを判定する第2の相関値判定手段と、上記第1,第2のスレッショールド値を設定するための設定手段と、上記相関値が第1のスレッショールド値以上であるか,第2のスレッショールド値以下であるという同期確立条件が得られた、あるいは、上記同期確立条件が得られない場合には、上記受信Nビットの受信周期毎に、上記復号ビットの論理値を「0」にするか「1」にするかの判定を行って受信データの復調を行うに際し、上記相関値が正の場合に上記復号ビットの論理値を「1」とし、上記相関値が負の場合に上記復号ビットの論理値を「0」とする判定手段とを有することを特徴とするスペクトラム拡散通信装置。
【請求項8】 上記設定手段は、予め上記第1,第2のスレッショールド値が設定される第1の設定手段と、同期確立条件が得られる周期の長,短に対応して、上記第1の設定手段に設定されている第1,第2のスレッショールド値を変更するよう制御する最適スレッショールド値設定手段とから成ることを特徴とする請求項第7項記載のスペクトラム拡散通信装置。
【請求項9】 上記受信機は、さらに、上記同期確立条件の成立間隔を監視して、回線品質が確保されているか否かを検出する品質判定手段を有することを特徴とする請求項第7項記載のスペクトラム拡散通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図12】
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【図13】
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【図11】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図5】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【特許番号】第2740612号
【登録日】平成10年(1998)1月23日
【発行日】平成10年(1998)4月15日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−23313
【出願日】平成5年(1993)1月18日
【公開番号】特開平6−216879
【公開日】平成6年(1994)8月5日
【審査請求日】平成8年(1996)4月24日
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【参考文献】
【文献】特開 平4−252531(JP,A)
【文献】特開 平2−22941(JP,A)