説明

スポット溶接ロボット制御装置

【課題】作業に応じた的確な加圧力の付与を可能にするロボット制御装置を提供する。
【解決手段】ロボット制御装置21は、サーボモータ2により溶接電極を駆動するスポット溶接ガン1を含むロボット溶接システムを制御する。この装置21は、サーボモータ2に流れる電流を電流検出器3が検出し、ロボット制御CPU7が、この検出値に応じて、サーボモータ2に流す電流を調整し、溶接電極を被溶接物へ押し付ける加圧力を制御する。電流検出器3は、ホール素子15と、このホール素子15を挿通させる回数を互いに異にした複数の配線17、18と、これら複数の配線17、18のいずれか1つを選択可能にされた切替手段12、13、14とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーボモータ駆動のスポット溶接ガンを多関節ロボットと組み合わせたスポット溶接システムの制御装置に係り、特に、溶接電極の保守用などのために複数の電流検出回路を備えたロボット制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スポット溶接は、溶接電極を被溶接物(以下「ワーク」と記す)にあてて加圧しながら電流を流してワークの溶接を行う。溶接電極の動きをサーボ制御するシステムでは、その際の加圧力を、駆動サーボモータへ流す電流値に基づいて制御することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−58157号公報
【0003】
図3は、そのようなシステムにおける駆動電流の制御構成を示している。システムは、ロボット(図示なし)の本体先端または本体周辺に取り付けたスポット溶接ガン1と、システム制御用のロボット制御装置11とを有する。スポット溶接ガン1は、溶接電極をワークに対して押し付けて加圧するためのサーボモータ2を搭載している。
【0004】
ロボット制御装置11はサーボアンプ6を備えていて、このサーボアンプ6がスポット溶接ガン1のサーボモータ2に接続されている。このサーボモータ2の動作は、サーボアンプ6のロボット制御CPU7が指令して、パワー素子4でサーボモータ2を駆動して行う。
その際のフィードバック制御として、サーボモータ2に流れる電流が電流検出器3によりアナログ検出される。この検出値は、A/D変換器5によりデジタル変換され、変換されたデータがロボット制御CPU7に入力される。ロボット制御CPU7は、このデータに基づいて指令値の計算をし、サーボモータ2へ流す電流を制御する。
【0005】
このようなスポット溶接システムでは、近年、溶接電極の加圧力が増大する傾向にあり、これに伴い加圧力を保持させるためにサーボモータ2へ流す電流も大きくなってきている。それに伴って、前述した電流フィードバック制御用の電流検出器3も、大電流を検出できるものが用いられるようになってきている。
【0006】
一方、スポット溶接システムでは、ワークに対する溶接作業の外に、スポット溶接ガン1の電極先端の摩耗量検出や電極を成形するドレス作業などの電極保守の際にも、電極の加圧動作を行うことがある。その際の加圧力は、ほとんどの場合、ワークに対する溶接作業ほどの大きさを必要としない。そのため、前述した電極保守の際の加圧動作では、サーボモータ2の電流は比較的小さく、電流検出器3の出力も小さい。
【0007】
これに対して、前述の通り、従来のロボット制御装置11は、大電流を検出可能な電流検出器3を用いる傾向にある。これに対応したA/D変換器5は、大電流分を処理する様にビット分解能が割り当てられているので、小さな電流に割り当てられるビットが少なくなり、その結果小さい電流の検出については精度が悪くなる。その為、電極保守の際の加圧動作では、フィードバック制御の精度が低下して、加圧力がばらつくことがある。この場合、適切な加圧力が得られず、電極摩耗量の検出誤差が発生したり、ドレス作業による成形品質が悪くなったりする。その結果、ワークに対する溶接作業自体の品質も悪くなる。
【0008】
また、溶接内容に応じてロボット本体が複数のスポット溶接ガン1を適宜交換するようにされたスポット溶接システムにおいては、スポット溶接ガン毎にサーボモータ2の出力容量が異なる場合がある。このような場合、いずれのスポット溶接ガン1においてもフィードバック制御の精度を維持して加圧力の精度を維持するためには、スポット溶接ガン1のサーボモータ2の出力容量に対応させてサーボアンプ6を複数台用意し、これらを適宜切り替えるようにしなければならない。しかし、複数台のサーボアンプ6を用意することは、ロボット制御装置11の大型化や高額化を招くことになり問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、ロボット溶接システムにおいて作業に応じた的確な加圧力の付与を可能にするロボット制御装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による、多関節ロボットと、サーボモータにより溶接電極を駆動する少なくとも1台のスポット溶接ガンとを含む溶接システムを制御するためのロボット制御装置は、サーボモータに流れる電流を検出する電流検出器と、サーボモータの作動を制御するとともに、電流検出器の検出値に応じて、サーボモータへ流す電流を調整して、溶接電極をワークへ押し付ける加圧力を制御するロボット制御CPUとを有する。前記電流検出器は、ホール素子と、このホール素子を挿通させる回数を互いに異にした複数の配線と、これら複数の配線のいずれか1つを選択可能にされた切替手段とを含むことを特徴とする。
【0011】
前述した構成では、電流検出器は、ホール素子を具備し、このホール素子の中を通した配線に流れる電流の磁界を検出し、これを電圧信号として出力するものを使用している。本構成では、ホール素子の中を挿通させる配線の回数を増やせば、電流の値がその回数分倍増される特徴を利用している。すなわち、係る特徴を利用し、本構成における電流検出器は、あらかじめ想定され得る最大電流を測定可能なものを使用し、ホール素子を挿通させる回数を互いに異にした複数の配線と、これら複数の配線のいずれか1つを選択可能にされた切替手段とを具備するものとしている。
【0012】
前述した構成では、溶接電極の保守作業時などの小電流を検出する際には、ホール素子内を通る複数の配線の中から、切替手段により、ホール素子内を挿通させた回数が多い配線にサーボモータとの接続を切り替え、これによりサーボモータを通る比較的小さな電流を精度良く検出できるようにする。このように精度良く検出された電流値をA/D変換してロボット制御CPUへ送り、このデータに基づくフィードバック制御を行うことにより、溶接電極の保守作業時においても的確な加圧力が得られることになる。
【0013】
なお、前述した切替手段としては、例えば、スポット溶接ガンを駆動するサーボモータに接続された一次側コネクタと、ホール素子を挿通させる回数を互いに異にした複数の配線のそれぞれに接続された複数の二次側コネクタとすればよい。係る構成とすれば、実施する作業に応じて、作業者が一次側コネクタの接続先を複数の二次側コネクタのいずれか一つに選択的に切り替えることにより、サーボモータに流れる電流の検出精度を最適なものに選択することができるようになる。
【0014】
また、前述した切替手段としては、例えば、ホール素子を挿通させる回数を互いに異にした複数の配線のいずれか1つを、ロボット制御CPUの指令により選択可能にされたマルチプレクサとしてもよい。係る構成とすれば、例えば、溶接電極の保守作業時などの小電流を検出する際には、ロボット制御CPUの指令により、マルチプレクサが、ホール素子内を通る複数の配線の中からホール素子内を挿通させた回数が多い配線に自動的に切り替えることになるので、作業の自動化を図ることができる。
【0015】
さらに、前述の溶接システムは、サーボモータ出力容量が異なる複数台のスポット溶接ガンを含んでいてもよい。この場合、ロボット制御装置は、これらサーボモータ出力容量に応じ、電流検出器が具備するホール素子を挿通させる回数を互いに異にした複数の配線の接続を切り替えることにより、サーボモータ出力容量に応じた電流値をロボット制御CPUへ入力できるようになる。係る構成では、異なった出力容量のサーボモータを有するスポット溶接ガンを用いる場合であっても、スポット溶接ガンのサーボモータ出力容量に応じてサーボモータに流れる電流の検出精度を最適なものに選択することができるようになる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、前述の通り、実際にワークに対してスポット溶接を行う際の加圧力制御を損なうことなく、溶接電極の保守のための比較的に小さい加圧力をも正確に制御し得るので、溶接電極の適切な保守作業が可能である。その結果、この溶接電極を用いたスポット溶接の品質を良好にすることができる。
また、サーボモータ出力容量が異なる場合であっても、サーボモータ出力容量に応じて電流検出器内の配線接続を切り替えることにより、各々適した容量のサーボアンプを用意することなく、溶接電極の正確な保守とスポット溶接の良好な品質を両立するシステムを実現可能である。その為、ロボット溶接システムに複数のスポット溶接ガンを設けて、その用途を広げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、図1に示す実施例のロボット制御装置21に基づいて、本発明を説明する。図1中、前述の図3を参照して説明した前述した従来例と同様な構成部分には同じ参照符号を付している。
ロボット制御装置21は、多関節ロボット(図示なし)およびスポット溶接ガン1とともに、ロボット溶接システムを形成している。スポット溶接ガン1は、多関節ロボットの本体先端または本体周辺に取り付けられていて、溶接電極をワークに対して押し付けて加圧するためのサーボモータ2を搭載している。
なお、ロボット制御装置21は、ロボット溶接システム全体を制御する構成を備えているが、本発明に関連する箇所を除いて、従来と同様で良い構成部分については図示と説明を省略する。
【0018】
ロボット制御装置21はサーボアンプ16を含み、このサーボアンプ16は、スポット溶接ガン1のサーボモータ2に電気接続したパワー素子4と、ロボット制御CPU7とを有する。このロボット制御CPU7は、多関節ロボットおよびスポット溶接ガン1の作動プログラムを内蔵し、パワー素子4に接続している。
さらに、サーボアンプ16は、サーボモータ2に流れる電流を検出するための電流検出器3を有し、この電流検出器3の出力側には、電流検出器3のアナログの電流値出力をデジタル変換してロボット制御CPU7へ入力するための電流検出用A/D変換器5を有している。
【0019】
本実施形態において使用される電流検出器3は、ホール素子15と、切替手段としての一次側コネクタ12および二次側コネクタ13、14とを少なくとも具備している。
このうち、ホール素子15は、この中を挿通した配線17、18に流れる電流により生ずる磁界を検出し、この磁界の大きさを電圧信号として出力するものである。さらに、この電流検出器3は、サーボモータ2に想定される最大電流について、これを正確に検出し得る容量を有するものである。
【0020】
また、前述の一次側コネクタ12は一対のメスのピン(メスピン)を具備している。一方、二次側コネクタ13、14は、いずれも一対のオスのピン(オスピン)を具備しており、これら一対のオスピンは前述の一次側コネクタ12の一対のメスピンと嵌合可能にされている。それ故、一次側コネクタ12は、二次側コネクタ13あるいは14のいずれか一方と前述のピンを介して接続可能にされている。
また、前述した一次側コネクタ12の一対のメスピンのそれぞれは、サーボモータ2とサーボアンプ16のパワー素子4のそれぞれに接続されている。また、前述した二次側コネクタ13の一対のオスピンのそれぞれは、1本の配線17により互いに接続されており、この配線17はホール素子15内を挿通されている。同様に、前述した二次側コネクタ14の一対のオスピンのそれぞれは、1本の配線18により互いに接続されており、この配線18はホール素子15内を挿通されている。ただし、図1に示すように、二次側コネクタ13の一対のオスピン同士を接続した前述の配線17はホール素子15内を1回だけ挿通しているのに対し、二次側コネクタ14の一対のオスピン同士を接続した前述の配線18はホール素子15内を2回挿通している。
【0021】
次に、前述した回路構成における作用について説明する。スポット溶接ガン1の動作は、ロボット制御CPU7が指令して、パワー素子4でサーボモータ2を駆動して行う。その際に、フィードバック制御として、サーボモータ2に流れる電流が電流検出器3により検出される。電流検出器3の出力は、A/D変換器5によりデジタル変換され、この変換データがロボット制御CPU7へ入力される。ロボット制御CPU7は、この変換データに基づいて指令値の計算をし、サーボモータ2へ流す電流を制御する。
【0022】
この時、実施する作業に応じて、作業者が切替手段としての一次側コネクタ12の接続先を二次側コネクタ13または14のいずれか一方に選択的に切り替えることにより、サーボモータ2に流れる電流の検出精度を選択する。係る点について、以下詳述する。
【0023】
本実施形態に係るロボット溶接システムでは、スポット溶接ガン1がワークに対してスポット溶接を行うとき、すなわちサーボモータ2に流れる電流が大きくなる作業のときには、サーボモータ2およびパワー素子4に接続されている切替手段としての一次側コネクタ12の接続先を二次側コネクタ13に選択する。これにより、ホール素子15内を1回だけ挿通した配線17により、サーボモータ2の電流値が検出されることになる。前述したように、電流検出器3はサーボモータ2に想定される最大電流についてこれを正確に検出し得る容量を有するものであるので、サーボモータ2に流れる電流が大きい場合でも、このときの電流値を正確に検出して、フィードバックすることができるようになる。
【0024】
一方、溶接電極の摩耗検出やドレス作業などの電極の保守を行うとき、すなわちサーボモータ2に流れる電流が小さくなる作業のときには、サーボモータ2およびパワー素子4に接続されている切替手段としての一次側コネクタ12の接続先を二次側コネクタ14に選択する。これにより、ホール素子15内を2回挿通した配線18により、サーボモータ2の電流値が検出されることになる。係る状況においては、電流により生ずる磁界は接続先を二次側コネクタ13に選択した前述の場合の2倍となり、これに基づいて発生する電圧信号も2倍となる。そのため、電流検出器3において検出可能な電流範囲は接続先を二次側コネクタ13に選択した前述の場合の1/2となるが、実際の電流値の2倍の電流を検出可能になる。すなわち、電流検出器3内の電流値データのSN比が2倍向上し、検出データの精度が向上することになる。そして、この電流検出器3の出力からA/D変換器5で得た電流値を、ロボット制御CPU7における演算により2で除算することにより、実際の電流値が獲得できることになる。そのため、サーボモータ2を通る比較的少ない電流をも正確に検出して、フィードバックすることができるようになる。
【0025】
以上のように、本実施形態に係るロボット制御装置では、スポット溶接ガン1がワークに対してスポット溶接を行うとき、および溶接電極の摩耗検出やドレス作業などの電極の保守を行うときのいずれの場合においても、サーボモータ2に流れる電流値を正確に検出してフィードバックすることができるようになるので、溶接電極の動作制御における精度向上が可能となる。
【0026】
なお、前述した実施形態では、切替手段としてコネクタ12、13、14を使用し、溶接作業用に電流検出器3が具備するホール素子15内を1回だけ挿通させた配線17が接続された二次側コネクタ13に加えて、溶接電極保守用にホール素子15内を2回挿通させた配線18が接続された二次側コネクタ14を設けるものとしているが、本発明はこのような適用に限るものではない。
【0027】
一つの変更例として、溶接作業の内容に応じてロボット本体が複数のスポット溶接ガン1を適宜交換するようにされたスポット溶接システムのための制御装置がある。係る制御装置においては、サーボモータ2の出力容量に応じて二次側コネクタ13、14を複数個設けるようにすればよい。具体的には、二次側コネクタ13、14を複数個設け、これらそれぞれの二次側コネクタ13、14について、電流検出器3が具備するホール素子15内を挿通させる配線17、18について、その挿通回数がそれぞれ異なるように構成すればよい。これにより、作業に用いるスポット溶接ガン1に対応した二次側コネクタ13、14を選択的に切り替えることにより、各種溶接作業に適した加圧力の制御を正確に行うことができるようになる。
【0028】
なお、前述した実施形態では、切替手段として1つの一次側コネクタ12および複数個の二次側コネクタ13、14を使用していたが、本発明は係るコネクタを使用した切替手段に限定されるものではない。切替手段の他の一例として、ロボット制御CPU7からの指令(制御信号)により接続先を変更可能な機能を有するマルチプレクサ19を使用してもよい。
この詳細について、図2を参照して説明する。ただし、以下の説明においては、前述の図1に係る実施形態の説明と重複する箇所については、再度の説明は省略する。また、図2中、前述の図1を参照して説明した前述した実施形態と同様な構成部分には同じ参照符号を付している。
図2に示すように、電流検出器3内にマルチプレクサ(MUX)19を設ける。このマルチプレクサ19はロボット制御CPU7に接続され、このロボット制御CPU7からの指令(制御信号)により切替動作が可能にされている。すなわち、実施する作業の内容に応じて、ロボット制御CPU7からマルチプレクサ19へ送信する指令を変更し、これによりホール素子15を挿通させる回数を互いに異にした複数の配線17、18のいずれか1つを選択するようにする。係る構成とすれば、例えば、溶接電極の保守作業時などの小電流を検出する際には、ロボット制御CPU7の指令により、マルチプレクサ19が、ホール素子15内を通る複数の配線17、18の中から、ホール素子15内を挿通させた回数が多い配線18に、自動的に切り替えることになるので、作業の自動化を図ることができる。
【0029】
このように、本発明はここで説明した実施形態にのみ限定されるものでなく、添付の特許請求の範囲に記載する範囲内で、説明した実施形態に変更を加えることができ、あるいは本発明が、前述した変更例のように、他の形態を採り得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態に係るロボット制御装置21の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係るロボット制御装置21の構成を示す概略図である。
【図3】従来のロボット制御装置11の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
【0031】
1 スポット溶接ガン
2 サーボモータ
3 電流検出器
4 パワー素子
5 A/D変換器
6 サーボアンプ
7 ロボット制御CPU
11 ロボット制御装置
12 一次側コネクタ(切替手段)
13、14 二次側コネクタ(切替手段)
15 ホール素子
16 サーボアンプ
17 ホール素子15に挿通させる回数を1回だけとした配線
18 ホール素子15に挿通させる回数を2回とした配線
19 マルチプレクサ(切替手段)
21 ロボット制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多関節ロボットと、サーボモータにより溶接電極を駆動する少なくとも1台のスポット溶接ガンとを含む溶接システムを制御するためのロボット制御装置であって、サーボモータに流れる電流を検出する電流検出器と、サーボモータの作動を制御するとともに、電流検出器の検出値に応じて、サーボモータへ流す電流を調整し、溶接電極を被溶接物へ押し付ける加圧力を制御するロボット制御CPUとを有するロボット制御装置において、
前記電流検出器は、ホール素子と、該ホール素子を挿通させる回数を互いに異にした複数の配線と、該複数の配線のいずれか1つを選択可能にされた切替手段とを含むことを特徴とするロボット制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、前記切替手段は、前記サーボモータに接続された一次側コネクタと、前記複数の配線のそれぞれに接続された複数の二次側コネクタとを含むことを特徴とするロボット制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、前記切替手段は、前記ロボット制御CPUの指令により前記複数の配線のいずれか1つを選択可能にされたマルチプレクサであることを特徴とするロボット制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一に記載の装置において、溶接システムはサーボモータ出力容量の異なる複数台のスポット溶接ガンを含み、装置は、これらサーボモータ出力容量に応じた前記複数の配線を有することを特徴とするロボット制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−7666(P2007−7666A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−187931(P2005−187931)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【出願人】(000005197)株式会社不二越 (625)
【出願人】(000000262)株式会社ダイヘン (990)