説明

スライドドア用給電装置、スライドドアおよび車両

【課題】フラットケーブルの取付部が見えない構造とすることで見栄えの良いスライドドア用給電装置、スライドドアおよび車両を提供する。
【解決手段】車両1は、車体2からスライドドア10に電力を供給するためのスライドドア用給電装置100を備えており、車体2のスライドドア入口部3の下方に取り付けられた車体側取付部110と、スライドドア10の下方に取り付けられたドア側取付部120とを備え、車体側取付部110とドア側取付部120との間にはフラットケーブル130が配索されている。ドア側取付部120では、フラットケーブル130の幅方向が車体の垂直方向よりも所定角度だけ傾けて引き出されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車体側からスライドドア内の機器に常時給電を行うためのスライドドア用給電装置と、スライドドア用給電装置を備えたスライドドアおよび車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワンボックスカーやワゴン車等に用いられているスライドドア内には、パワーウィンドモーター、スイッチ、スピーカー等の電装品が組み込まれている。これらの電装品に車体側から給電を行うためには、車体側からスライドドア側へ配線体(ワイヤハーネス)を配索すると共に、この配線体がスライドドアの開閉に追従して変形しながら移動するように構成されている。
【0003】
配線体として、例えば高屈曲性の丸線を用いると、スライドドアの開閉時に重力により丸線が垂れ下がり、丸線が車体やスライドドアにぶつかったり、ドアと車体との間に挟まれて断線等の原因となるおそれがある。そこで、配線体がスライドドアの開閉中に垂れ下がるのを防止するための工夫が各種なされている。
【0004】
特許文献1で開示されているスライドドア用給電装置は、スライドドアに取り付けられたスライダレール内でフラットケーブルが垂れ下がるのを防止するために、フラットケーブルに装着された屈曲補助板がスライダレールに固定された磁化部に接触保持される構造となっている。
【0005】
また、特許文献2では、スライドドアと車体との間に配索される電線を把持する電線可動部をスライドドアに設け、スライドドアの開閉に追従して電線可動部が移動する構造としている。さらに、特許文献3では、スライドドアと車体との間のフラットケーブルを、スライドドアを車体に係止しているアームに沿って配索している。
【0006】
特許文献1乃至3に記載のスライドドア用給電装置では、配線体の垂れ下がりを防止するために極めて複雑な構造となっている。そのため、スライドドア用給電装置が高コストとなるだけでなく、信頼性を低下させるおそれがある。そこで、配線体としてフラットケーブルを用い、フラットケーブルが幅方向に曲がりにくい特性を活かすことで、構造の簡単なスライドドア用給電装置の開発が進められている。フラットケーブルを用いたスライドドア用給電装置では、フラットケーブルの幅方向を車体の垂直方向とすることで垂れ下がりを防止することができる。
【特許文献1】特開平11−342807号公報
【特許文献2】特開2003−220903号公報
【特許文献3】特開2003−300437号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のスライドドア用給電装置では、スライドドアと車体との間で配線体が水平方向に配索されており、スライドドア開閉時の配線体の可動範囲を確保する必要から、配線体の可動部や保護部材等がスライドドア全閉時にも乗員から見えてしまう構造となっていた。配線体としてフラットケーブルを用いた場合でも、スライドドアの開閉中にフラットケーブルが略水平方向に移動可能となるような構造とするために、フラットケーブルをスライドドアに取り付けている取付部分を覆い隠すことができなかった。そのため、スライドドア全閉時でも乗員からフラットケーブルや取付部等が見えて見栄えが悪いといった問題があった。
【0008】
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、フラットケーブルの取付部が見えない構造とすることで見栄えの良いスライドドア用給電装置、スライドドアおよび車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のスライドドア用給電装置の第1の態様は、車体に取り付けられる車体側取付部と、スライドドアに取り付けられるドア側取付部と、前記車体側取付部と前記ドア側取付部とで把持され前記車体側から前記スライドドア側への給電を行うフラットケーブルとを備え、前記フラットケーブルは、前記ドア側取付部から長手方向が前記スライドドアの略閉方向となるように引き出され、幅方向が前記車体の垂直方向から所定の角度だけ傾いた傾斜角度を有していることを特徴とする。
【0010】
本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記傾斜角度は、前記スライドドアの開閉時に前記車体側取付部と前記ドア側取付部との間で前記フラットケーブルの少なくとも一部が前記車体の略垂直方向に垂れ下がるように決定されていることを特徴とする。
【0011】
本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記フラットケーブルは、前記車体側取付部と前記ドア側取付部との間で、前記スライドドアが全閉および全開のときに略直線状に配索され、前記スライドドアが開閉途中のときに前記車体の略垂直方向に垂れ下がることを特徴とする。
【0012】
本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記傾斜角度は、30°以上90°以下であることを特徴とする。
【0013】
本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記フラットケーブルは、長手方向が前記スライドドアの閉方向から垂直方向に所定の角度だけ傾けて前記ドア側取付部から引き出されていることを特徴とする。
【0014】
本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記車体側取付部から引き出される位置での前記フラットケーブルは、長手方向が前記車体の前後方向に対し略垂直の方向となっており、幅方向が車体の略垂直方向となっていることを特徴とする。
【0015】
本発明のスライドドアの第1の態様は、上記のいずれか1つの態様のスライドドア用給電装置を用いて車体側から給電されるスライドドアであって、前記スライドドア用給電装置のドア側取付部が下部の所定位置に取り付けられ、フラットケーブルが幅方向を前記車体の略垂直方向から所定の角度だけ傾けて前記ドア側取付部から引き出されていることを特徴とする。
【0016】
本発明のスライドドアの他の態様は、前記ドア側取付部は、車内側側面に設けられたドアトリムで覆われていることを特徴とする。
【0017】
本発明のスライドドアの他の態様は、前記ドアトリムは、前記ドア側取付部から前記フラットケーブルを引き出し可能に、かつ全閉時に前記車体内部から目視できないように設置されていることを特徴とする。
【0018】
本発明の車両の第1の態様は、上記のいずれか1つの態様のスライドドア用給電装置と、上記のいずれか1つの態様のスライドドアと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、フラットケーブルのドア側取付部を見えない構造とすることで、見栄えの良いスライドドア用給電装置、スライドドアおよび車両を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の好ましい実施の形態におけるスライドドア用給電装置、スライドドアおよび車両について、図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
【0021】
本発明の第1の実施の形態に係るスライドドア用給電装置と、スライドドアおよび車両を図1に示す。図1では、車両1のスライドドア10周辺のみを示している。本実施形態の車両1は、車体2からスライドドア10に電力を供給するためのスライドドア用給電装置100を備えている。本実施形態のスライドドア用給電装置100は、車体2のスライドドア入口部3の下方に取り付けられた車体側取付部110と、スライドドア10の下方に取り付けられたドア側取付部120とを備えており、車体側取付部110とドア側取付部120との間にはフラットケーブル130が配索されている。
【0022】
車体側取付部110およびドア側取付部120は、スライドドア10が全閉時および全開時にフラットケーブル130がほぼ直線状になるような位置に設置されている。ドア側取付部120は、スライドドア10が全開のときでもフラットケーブル10を車体側取付部110まで引き出すのに好適なスライドドア10の前方側(閉方向側)の位置に設置するのが好ましい。また、車体側取付部110は、ドア側取付部120の全閉時の位置と全開時の位置のほぼ中間に位置する車体2側の適切な位置に設置するのがよい、
【0023】
車体側取付部110では、フラットケーブル130の幅方向が車体2の略垂直方向となるようにフラットケーブル130を引き出している。すなわち、車体側取付部110には車体2の略垂直方向に開口部110aが形成されており、フラットケーブル130が幅方向を垂直にして開口部110aから引き出されている。また、フラットケーブル130の長手方向には、車体2の前後方向に対して略垂直となる方向に引き出すのがよい。
【0024】
これに対し、ドア側取付部120では、開口部120aがスライドドア10の面に対し車体の垂直方向から所定の角度だけ傾けて形成されている。これにより、フラットケーブル130は、幅方向が車体の垂直方向よりも所定角度だけ傾けてドア側取付部120から引き出されている。また、フラットケーブル130の長手方向として、スライドドア120の略閉方向に引き出すのがよい。
【0025】
ドア側取付部120の正面図及び側面図を図2に示す。図2(a)は、ドア側取付部120をスライドドア10の内側正面から(車体2の内部から)見たときの正面図であり、図2((b)は、ドア側取付部120をスライドドア10の前方(図1に矢印で示すX方向)から見たときの側面図である。図2(b)に示すように、フラットケーブル130を引き出すための開口部120aが垂直方向に対し角度Cだけ傾けて設けられている。これにより、フラットケーブル130も、幅方向が角度Cだけ傾けて開口部120aから引き出される。本実施形態のスライドドア用給電装置100を上記のような構成とすることにより、スライドドア10の開閉時にフラットケーブル130の少なくとも一部が車体の垂直方向に垂れ下がるようにしている。
【0026】
なお、フラットケーブル130の幅方向を車体の垂直方向よりも所定角度だけ傾けてドア側取付部120から引き出すために、ドア側取付部120全体を所定角度だけ傾けてスライドドア10に取り付けるようにしてもよい。別の実施例のドア側取付部120’を図3に示す。図3(a)は、別の実施例のドア側取付部120’をスライドドア10の内側正面から(車体2の内部から)見たときの正面図であり、図3((b)は、ドア側取付部120’をスライドドア10の前方(図1に矢印で示すX方向)から見たときの側面図である。本実施例では、ドア側取付部120’をスライドドア10に傾けて取り付けることで、フラットケーブル130も、幅方向が所定角度だけ傾けて引き出されるようにしている。
【0027】
本実施形態のスライドドア10は、車室側にドアトリム11を備えており、ドア側取付部120がドアトリム11で覆われている。これにより、スライドドア10が全閉のときは、車室内の乗員からドア側取付部120およびドア側取付部120から車体2側に引き出されているフラットケーブル130が見えない構造となっている。フラットケーブル130は、ドア側取付部120から斜め下方または下方に引き出され、ドアトリム11を下からくぐるようにして車体側取付部110に延びている。
【0028】
本実施形態のスライドドア用給電装置100について、スライドドア10の開閉時の動作を、図4を用いて説明する。図4は、スライドドア10が全閉時、開閉途中、および全開時における本実施形態のスライドドア用給電装置100の車体側取付部110、ドア側取付部120、およびフラットケーブル130の状態を示す斜視図である。
【0029】
図4(a)に示すスライドドア10の全閉時には、フラットケーブル130がドア側取付部120から引き出されると、すぐに凸状に折り返されて車体側取付部110までほぼ直線状に配索される。ドア側取付部120では、フラットケーブル130の幅方向が車体2の垂直方向よりも所定角度だけ傾けて引き出されていることから、少なくともドア側取付部120近傍では、フラットケーブル130の車体10に面する側の側面が斜め下方(車体の垂直方向)あるいは下方に向いている。
【0030】
図4(b)に示すスライドドア10を途中まで開放した状態では、フラットケーブル130のドア側取付部120に近い部分で、フラットケーブル130の幅方向が略水平方向に向いて車体2の垂直方向に垂れ下がっている。本実施形態のスライドドア用給電装置100では、ドア側取付部120においてフラットケーブル130の幅方向を車体2の垂直方向から傾けて引き出すようにしたことから、スライドドア10を途中まで開放したときに生じるフラットケーブル130の余長分が車体の垂直方向に垂れ下がる。
【0031】
さらに、スライドドア10を全開にした状態では、フラットケーブル130は、車体側取付部110からドア側取付部120までほぼ直線状に配索される。スライドドア10が全開の場合には、ドア側取付部120からフラットケーブル130が長手方向に直線状に引き出される。また、フラットケーブル130のドア側取付部120近傍部分では、幅方向が車体2の垂直方向から傾いた状態となっている。
【0032】
上記のとおり、本実施形態のスライドドア用給電装置100では、少なくともドア側取付部120の近傍ではフラットケーブル130が車体の垂直方向に垂れ下がるように曲げられていることから、ドアトリム11を用いてドア側取付部120を覆い隠すことが可能となる。すなわち、ドアトリム11の裏側に配置されたドア側取付部120から引き出されたフラットケーブル130を、ドアトリム11の下側を通って車体側取付部110まで配索することが可能となる。
【0033】
図4に示したスライドドア10開閉時のフラットケーブル130の配索状態について、スライドドア10にドアトリム11を設けたときの車室側から見える状態を図5に示す。まずスライドドア10が全閉時には、図5(a)に示すように、ドア側取付部120はドアトリム11に隠されて見えないようになっている。スライドドア10の下部から引き出されたフラットケーブル130は、スライドドア10と車体2とが密接しているため、やはり乗員からは見えない。
【0034】
また、図5(b)に示すスライドドア10が途中まで開放された状態では、ドア側取付部120はドアトリム11に隠されて見えないが、スライドドア10の下部から車体2に至る途中のフラットケーブル130の一部が見える状態にある。さらに、図5(c)に示すスライドドア10が全開状態では、やはりドア側取付部120はドアトリム11に隠されて見えないが、スライドドア10の下部から車体2に至る途中のフラットケーブル130の一部が見える可能性がある。しかし、フラットケーブル130はほぼ直線状に延ばされているため、見えるとしてもわずかである。
【0035】
本発明の第2の実施の形態に係るスライドドア用給電装置を図6に示す。本実施形態のスライドドア用給電装置200では、ドア側取付部220の形状が第1の実施形態のドア側取付部120と異なっている。本実施形態のドア側取付部220では、開口部220aが車体2の垂直方向から車体2の前後方向に所定の角度だけ傾けて形成されている。ドア側取付部220の正面図及び側面図を図7に示す。図7(a)は、ドア側取付部220をスライドドア10の内側正面から見たときの正面図であり、図7((b)は、ドア側取付部220をスライドドア10の前方から見たときの側面図である。
【0036】
本実施形態のドア側取付部220を用いた場合には、フラットケーブル130は長手方向がスライドドア10の閉方向から垂直方向に所定の角度傾けて引き出される。フラットケーブル130をこのように引き出したとき、フラットケーブル130を折り返すように曲げると、フラットケーブル130が垂直方向に垂れ下がるようになる。
【0037】
本実施形態のスライドドア用給電装置200を用いたときのスライドドア10の開閉時のフラットケーブル130の配索状態を図8に示す。ここでは、図5と同様に、スライドドア10にドアトリム11を設けたときの車室側から見える状態を示している。図8に示すように、スライドドア10が全閉状態(図8(a))、途中まで開放された状態(図8(b))、および全開状態(図8(c))のいずれの場合も、フラットケーブル130は第1の実施形態のスライドドア用給電装置100と同様の動きをしている。また、ドア側取付部220はドアトリム11に隠されて見えることはない。
【0038】
上記のとおり、本発明によれば、スライドドアが閉状態のときには本発明のスライドドア用給電装置が見えないようにドアトリムを設けたスライドドアを提供することが可能となる。これにより、見栄えの良いスライドドアおよび車両を提供することができる。
【0039】
なお、本実施の各形態における記述は、本発明に係るスライドドア用給電装置、スライドドアおよび車両の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態におけるスライドドア用給電装置、スライドドアおよび車両の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスライドドア用給電装置と、スライドドアおよび車両を示す模式図である。
【図2】ドア側取付部120の正面図及び側面図である。
【図3】別の実施例のドア側取付部120’の正面図及び側面図である。
【図4】スライドドアが全閉時、開閉途中、および全開時における本実施形態のスライドドア用給電装置の状態を示す斜視図である。
【図5】ドアトリム11を設けたときのスライドドア全閉時、開閉途中、および全開時における第1の実施形態のスライドドア用給電装置の状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るスライドドア用給電装置を示す模式図である。
【図7】第2の実施形態のドア側取付部220の正面図及び側面図である。
【図8】ドアトリム11を設けたときのスライドドア全閉時、開閉途中、および全開時における第2の実施形態のスライドドア用給電装置の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 車両
2 車体
10 スライドドア
11 ドアトリム
100、200 スライドドア用給電装置
110 車体側取付部
120、220 ドア側取付部
130 フラットケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に取り付けられる車体側取付部と、スライドドアに取り付けられるドア側取付部と、前記車体側取付部と前記ドア側取付部とで把持され前記車体側から前記スライドドア側への給電を行うフラットケーブルとを備え、
前記フラットケーブルは、前記ドア側取付部から長手方向が前記スライドドアの略閉方向となるように引き出され、幅方向が前記車体の垂直方向から所定の角度だけ傾いた傾斜角度を有している
ことを特徴とするスライドドア用給電装置。
【請求項2】
前記傾斜角度は、前記スライドドアの開閉時に前記車体側取付部と前記ドア側取付部との間で前記フラットケーブルの少なくとも一部が前記車体の略垂直方向に垂れ下がるように決定されている
ことを特徴とする請求項1に記載のスライドドア用給電装置。
【請求項3】
前記フラットケーブルは、前記車体側取付部と前記ドア側取付部との間で、前記スライドドアが全閉および全開のときに略直線状に配索され、前記スライドドアが開閉途中のときに前記車体の略垂直方向に垂れ下がる
ことを特徴とする請求項1または2に記載のスライドドア用給電装置。
【請求項4】
前記傾斜角度は、30°以上90°以下である
ことを特徴とする請求項1乃至3に記載のスライドドア用給電装置。
【請求項5】
前記フラットケーブルは、長手方向が前記スライドドアの閉方向から垂直方向に所定の角度だけ傾けて前記ドア側取付部から引き出されている
ことを特徴とする請求項1乃至4に記載のスライドドア用給電装置。
【請求項6】
前記車体側取付部から引き出される位置での前記フラットケーブルは、長手方向が前記車体の前後方向に対し略垂直の方向となっており、幅方向が車体の略垂直方向となっている
ことを特徴とする請求項1乃至5に記載のスライドドア用給電装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスライドドア用給電装置を用いて車体側から給電されるスライドドアであって、
前記スライドドア用給電装置のドア側取付部が下部の所定位置に取り付けられ、フラットケーブルが幅方向を前記車体の略垂直方向から所定の角度だけ傾けて前記ドア側取付部から引き出されている
ことを特徴とするスライドドア。
【請求項8】
前記ドア側取付部は、車内側側面に設けられたドアトリムで覆われている
ことを特徴とする請求項7に記載のスライドドア。
【請求項9】
前記ドアトリムは、前記ドア側取付部から前記フラットケーブルを引き出し可能に、かつ全閉時に前記車体内部から目視できないように設置されている
ことを特徴とする請求項7または8に記載のスライドドア。
【請求項10】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスライドドア用給電装置と、
請求項7乃至9のいずれか1項に記載のスライドドアと、を備える
ことを特徴とする車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−234386(P2009−234386A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−81893(P2008−81893)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河AS株式会社 (571)