スライドファスナー用のコード引手
【課題】端末カバーとスライダとの間に把持に具合の良いゴム又は軟質のプラスチックよりなる部分を、この部分の広さを容易に変更可能な態様で容易にかつ適切に設けさせる。
【解決手段】スライドファスナーFにおけるスライダFa側に設けられた通し部Fbに通されるコード1と、前記通し部Fbに通されたコード1の両端末10、10に対する食いつき部20dを内側に有し、この食いつき部20dをこの両端末10、10に食いつかせるようにしてこの両端末10、10を内側に納めてこのコード1に取り付けられる端末カバー2と、スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の一方側を通す通し穴33と、スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の他方側を通す通し穴33とを備えると共に、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成された、一又は二以上のブリッジパーツ3とを備えてなる。
【解決手段】スライドファスナーFにおけるスライダFa側に設けられた通し部Fbに通されるコード1と、前記通し部Fbに通されたコード1の両端末10、10に対する食いつき部20dを内側に有し、この食いつき部20dをこの両端末10、10に食いつかせるようにしてこの両端末10、10を内側に納めてこのコード1に取り付けられる端末カバー2と、スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の一方側を通す通し穴33と、スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の他方側を通す通し穴33とを備えると共に、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成された、一又は二以上のブリッジパーツ3とを備えてなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スライドファスナーにおけるスライダに取り付けられて、このスライダを操作し易くさせるために用いられるコード引手の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
ジッパ(スライドファスナー)のスライダに設けられたアイレットに通されてスライダの引手となるコードの両端部(両端末)を内側に納めてこのコードに取り付けられる止め具がある。(特許文献1参照)止め具は雄要素と雌要素とからなる。雌要素に通して引き出したコードを雄要素のコードチャンネルに保持させた状態から雄要素のコードチャンネルを雌要素に入れ込むことにより、雄要素上に形成された点または筋などがコードに食いついて、止め具はコードに緊密に取り付けられるようになっている。
【0003】
このような止め具を含んで構成される引手においては、かかる止め具を把持してのスライダの操作がなされることとなる。それゆえに、止め具を軟質のプラスチックによって構成するようにすれば、その把持などの具合が良くなると共に、高級感を付与することもできる。しかし、止め具を軟質のプラスチックによって単純に構成させてしまうとコードに対する前記食いつき力を低下させてしまう。こうしたことから、表面のみを軟質のプラスチックによって被覆させて構成された止め具も用いられているが、これは当然に、成形手間、コストを要させるものである。また、引手の把持部となる部分はコードの長さなどによりコードの長さ方向により大きくあった方が良い場合もあるが、前記のような止め具を含んで構成される引手においては、かかる止め具の大きさ以上に把持部となる部分を増加させることはできない。
【特許文献1】特開2002−17411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、スライドファスナーのスライダに取り付けられるコード引手において、コードの両端末を覆う端末カバーとコードとの取り付け状態を強固に確保しながら、この端末カバーとスライダとの間にスライダの操作にあたって把持に具合の良いゴム又は軟質のプラスチックよりなる部分を、この部分の広さを容易に変更可能な態様で容易にかつ適切に設けることができるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために、この発明にあってはコード引手を、以下の(1)〜(3)の構成を備えたものとした。
(1)スライドファスナーにおけるスライダ側に設けられた通し部に通されるコードと、
(2)前記通し部に通されたコードの両端末に対する食いつき部を内側に有し、この食いつき部をこの両端末に食いつかせるようにしてこの両端末を内側に納めてこのコードに取り付けられる端末カバーと、
(3)スライダと端末カバーとの間に亘るコードの一方側を通す通し穴と、スライダと端末カバーとの間に亘るコードの他方側を通す通し穴とを備えると共に、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成された、一又は二以上のブリッジパーツとを備えてなる。
【0006】
かかる構成によれば、スライドファスナーのスライダの通し部にコードを通した後、このように通されたコードの一方側と他方側との間に亘るように一又は二以上のブリッジパーツを取り付けることができ、この後、コードの両端末に端末カバーを取り付けることによって、スライドファスナーのスライダにコード引手を取り付けさせることができる。端末カバーとスライダとの間に一又は二以上のブリッジパーツが配されることから、コード引手はより掴みやすいものとなる。また、ブリッジパーツはゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成されていることから、端末カバーを食いつき部をしっかりとコードに食いつかせる剛性の高いプラスチックなどで構成しておいても、ブリッジパーツにおいてコード引手は滑りにくい態様で、かつ、感触良く把持することができる。ブリッジパーツは二カ所の通し穴のそれぞれにコードの中間部を通してコードに取り付けられているため、コードを中心にブリッジパーツは回転したりすることなく、コードに対する取り付けの向きは一定であり、二以上のブリッジパーツを取り付けた場合にもそれぞれのブリッジパーツの向きを揃えてコード引手を意匠性の良いものとすることができる。また、コードの長さに応じてブリッジパーツの数を増減させることで、様々な長さのコード引手をそれぞれ適切に構成させることができる。また、かかるブリッジパーツによって、スライダと端末カバーとの間でのコードの絡みやよれを生じさせることもない。
【0007】
前記ブリッジパーツの通し穴の少なくとも一部が、コードの太さよりもやや小さい穴径を持つように構成させておくこともある。
【0008】
このようにした場合、コードはかかる通し穴をやや弾性的に押し広げさせるようにしてこの通し穴に通されるものとされ、コードに対してブリッジパーツは一定の位置で安定的に取り付けられる。
【0009】
前記ブリッジパーツを、このブリッジパーツにおけるコードの延長方向にある側部における二カ所の通し穴の間にある箇所を窪ませるように、くびれた形に成形させておくこともある。
【0010】
このようにした場合、ブリッジパーツの窪んだ箇所に指の腹を納めるようにして引手コードをしっかりと掴むことができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、コードの両端末を覆う端末カバーとコードとの取り付け状態を強固に確保しながら、この端末カバーとスライダとの間にスライダの操作にあたって把持に具合の良いゴム又は軟質のプラスチックよりなる部分を、ブリッジパーツによってかかる部分の広さを容易に変更可能な態様で容易にかつ適切に設けさせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図1〜図21に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0013】
なお、ここで図1は、スライダFaに実施の形態にかかるコード引手Hを取り付けた様子を、また、図2は、かかるコード引手Hを構成する各部品を分離させた状態として示している。また、図3〜図8は、コード引手Hをそれぞれ示しており、図9〜図12は、ブリッジパーツ3を、図13〜図17は、端末カバー2を構成する雌パーツ21を、図18〜図21は、端末カバー2を構成する雄パーツ20を、それぞれ示している。
【0014】
この実施の形態にかかるコード引手Hは、スライドファスナーFにおけるスライダFaに取り付けられて、このスライダFaを操作し易くさせるものである。
【0015】
典型的には、かかるコード引手Hは、かばんや袋物、衣服、テントなどのスライドファスナーFを備えた物品におけるそのスライダFaを操作し易くさせるために用いられる。
【0016】
かかるコード引手Hは、コード1と、端末カバー2と、ブリッジパーツ3とから構成されている。
【0017】
コード1は、スライドファスナーFにおけるスライダFa側に設けられた通し部Fbに通されるものである。かかるコード1は、丸紐状のものでも平紐状のものでも良い。また、かかるコード1としては、編んだり織ったりして構成されたもの、ゴム紐、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって一体に構成されたもの、などが予定される。
【0018】
かかるコード1は、スライダFaを構成する胴Fcに一体に設けられた通し部Fbに通すことにより、あるいはまた、図示の例のように、スライダFaの引手Fdの自由端側に設けられた通し部Fb(貫通孔Fe)に通すことにより、スライダFaに組み合わされる。コード1をこのようにスライダFaに組み合わせた後、後述するように一又は二以上のブリッジパーツ3をかかるコード1に取り付け、最後に端末カバー2を取り付けることにより、スライダFaにコード1引手Hが取り付けられることとなる。
【0019】
端末カバー2は、スライダFaの通し部Fbに通されたコード1の両端末10、10を覆うようにこのコード1に取り付けられて、端末カバー2を摘んでのスライダFaの操作を可能とすると共に、コード1の端末10を保護し、さらに、コード1の両端末10、10を結び合わせることなくコード1をループ状にしてスライダFaから外れないようにするものである。
【0020】
かかる端末カバー2は、コード1の両端末10、10に対する食いつき部20dを内側に有し、この食いつき部20dをこの両端末10、10に食いつかせるようにしてこの両端末10、10を内側に納めてこのコード1に取り付けられるようになっている。
【0021】
図示の例では、かかる端末カバー2は、雄パーツ20と雌パーツ21とから構成されている。雌パーツ21は、扁平筒状をなし、筒一端21a側から雄パーツ20の脚部20aを受け入れ、受け入れきった位置でこの雄パーツ20の頭部20fによってこの筒一端21aを塞がれるように構成されている。雄パーツ20の頭部20fには、かかる受け入れきられた位置で雌パーツ21の被掛合部21cに掛合される掛合部20gが設けられている。また、雌パーツ21の筒他端21b側には、この雌パーツ21の幅方向において間隔を開けて二カ所のコード1の通し穴21d、21dが形成されている。また、雌パーツ21の幅広の両面部21f、21fは、この雌パーツ21の内側において、その筒一端21a側から筒他端21b側に近づくに連れて次第に他方の面部21fに近づく向きに傾斜した締め込み面21eを有している。一方、雄パーツ20は、頭部20fと、脚部20aとを有すると共に、脚部20aは、略長方形の幅広の両面部20c、20cを備えたブロック状をなす先端部20bと、この先端部20bと頭部20fとの間に亘るくの字状に屈曲した連結片20eとから構成されている。かかる先端部20bの幅広の両面部20c、20cにはそれぞれ、この先端部20bの長さ方向に沿って延びる鋸歯状の食いつき部20dが脚部20aの延長方向に間隔を開けて二条設けられている。そして、図示の例にあっては、スライダFaの引手Fdに設けられた通し部Fbに通されたコード1に後述するようにブリッジパーツ3を取り付けた後、このコード1の端末10の一方を雌パーツ21の二カ所の通し穴21d、21dの一方を通じて雌パーツ21内に入れ込みさらに雌パーツ21の筒一端21aから引き出し、かつ、このコード1の端末10の他方を雌パーツ21の二カ所の通し穴21d、21dの他方を通じて雌パーツ21内に入れ込みさらに雌パーツ21の筒一端21aから引き出し、次いで、このように引き出された両端末10、10を雄パーツ20の先端部20bの幅広の面部20cに接しさせるようにした状態で雄パーツ20の脚部20aを雌パーツ21内に押し込むことにより、コード1の端末10に雌パーツ21の締め込み面21eによって食いつき部20dを強く突き立てて、この端末10に端末カバー2を取り付けるようになっている。図示の例では、連結片20eは屈曲箇所を広げるように弾性変形可能に構成されており、コード1にテンションが作用すればするほど先端部20bは雌パーツ21の筒他端21b側に移動されるようになっているが、締め込み面21eは前記傾斜を持っていることから先端部20bがこの筒他端21b側に移動されればされるほど食いつき部20dが強くコード1に突き立てられるようになっている。
【0022】
ブリッジパーツ3は、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成されている。コード1引手Hは、コード1の長さに応じて、一又は二以上のブリッジパーツ3を含んで構成される。
【0023】
かかるブリッジパーツ3は、スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の一方側を通す通し穴33と、スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の他方側を通す通し穴33とを備えている。
【0024】
図示の例では、かかるブリッジパーツ3は、長さと幅とを備えた幅広の両面30、30と、この両面30、30間に亘る四つの肉厚方向、すなわち、ブリッジパーツ3におけるコード1の延長方向にある側部31とを有している。四つの側部31のうち、ブリッジパーツ3の長さ側にある二つの側部31aはそれぞれ、二カ所の通し穴33、33の間にある箇所を窪ませており、ブリッジパーツ3を幅広の面側から見たときにこのブリッジパーツ3はその長さ方向中程の位置に近づくに連れて両側から次第に細まるようにくびれた形に成形されている。また、前記幅広の両面30、30もブリッジパーツ3の長さ方向中程の位置に近づくに連れてブリッジパーツ3の厚さを次第に小さくする向きに湾曲している。すなわち、図示の例ではブリッジパーツ3はウエスト状部32を持つように成形されている。
【0025】
また、図示の例では、二カ所の通し穴33、33はそれぞれ、ブリッジパーツ3の厚さ方向に沿って形成され、幅広の両面30、30においてそれぞれ外方に開放されている。また、図示の例では、かかる二カ所の通し穴33、33の間には、肉抜き用の丸穴34が形成されている。
【0026】
図示の例では、二カ所の通し穴33、33はそれぞれ、穴内形状を丸穴34側に一辺(内辺)を向けた略四角形状としている。また、この内辺に向き合う辺(外辺)側に向けて、次第に穴幅を大きくするように構成されている。
【0027】
また、かかるブリッジパーツ3の通し穴33の少なくとも一部は、コード1の太さよりもやや小さい穴径を持つように構成されている。
【0028】
図示の例では、かかる通し穴33の穴径は通し穴33の延長方向に亘って一様であり、通し穴33の全部がコード1の太さよりもやや小さい穴径を持つように構成されている。
【0029】
これによりこの実施の形態にあっては、コード1はかかる通し穴33をやや弾性的に押し広げさせるようにしてこの通し穴33に通されるものとされ、コード1に対してブリッジパーツ3は一定の位置で安定的に取り付けられるようになっている。
【0030】
そして、かかるブリッジパーツ3の一方の通し穴33に前記スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の一方側が通され、かつ、かかるブリッジパーツ3の他方の通し穴33にスライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の他方側が通されるようになっている。
【0031】
これによりこの実施の形態にあっては、スライドファスナーFのスライダFaの通し部Fbにコード1を通した後、このように通されたコード1の一方側と他方側との間に亘るように一又は二以上のブリッジパーツ3を取り付けることができ、(図示の例では三つのブリッジパーツ3)この後、コード1の両端末10、10に端末カバー2を取り付けることによって、スライドファスナーFのスライダFaにコード引手Hを取り付けさせることができる。端末カバー2とスライダFaとの間に一又は二以上のブリッジパーツ3が配されることから、コード引手Hはより掴みやすいものとなる。また、ブリッジパーツ3はゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成されていることから、端末カバー2を食いつき部20dをしっかりとコード1に食いつかせる剛性の高いプラスチックなどで構成しておいても、ブリッジパーツ3においてコード引手Hは滑りにくい態様で、かつ、感触良く把持することができる。ブリッジパーツ3は二カ所の通し穴33、33のそれぞれにコード1の中間部を通してコード1に取り付けられているため、コード1を中心にブリッジパーツ3は回転したりすることなく、コード1に対する取り付けの向きは一定であり、二以上のブリッジパーツ3を取り付けた場合にもそれぞれのブリッジパーツ3の向きを揃えてコード引手Hを意匠性の良いものとすることができる。また、コード1の長さに応じてブリッジパーツ3の数を増減させることで、様々な長さのコード引手Hをそれぞれ適切に構成させることができる。また、かかるブリッジパーツ3によって、スライダFaと端末カバー2との間でのコード1の絡みやよれを生じさせることもない。
【0032】
また、この実施の形態にあっては、ブリッジパーツ3はくびれた形に成形されていることから、窪んだ箇所に指の腹を納めるようにして引手コード1をしっかりと掴むことができる。
【0033】
図示の例では、端末カバー2の雌パーツ21の筒他端21b側が外膨らみの湾曲形状を持つように構成されていると共に、ブリッジパーツ3におけるコード1の延長方向に交叉する向きにある幅広の面30のくびれ形状がこの湾曲形状に倣った形状となっており、端末カバー2に隣り合うブリッジパーツ3と端末カバー2とは隙間無く組み合わされるようになっている。また、接し合って隣り合う各ブリッジパーツ3間には、このブリッジパーツ3におけるコード1の延長方向に交叉する向きにある幅広の面30のくびれ形状によって隙間Sが形成されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】コード引手Hの使用状態を示した平面図
【図2】コード引手Hの分離斜視図
【図3】コード引手Hの平面図
【図4】同正面図
【図5】同左側面図
【図6】同右側面図
【図7】同断面図
【図8】同図7と90度異なる位置での断面図
【図9】ブリッジパーツ3の正面図
【図10】同平面図
【図11】同右側面図
【図12】図9におけるA−A線断面図
【図13】雌パーツ21の正面図
【図14】同左側面図
【図15】同右側面図
【図16】同一部破断正面図
【図17】同一部破断平面図
【図18】雄パーツ20の正面図
【図19】同平面図
【図20】同左側面図
【図21】図18におけるB−B線断面図
【符号の説明】
【0035】
F スライドファスナー
Fa スライダ
Fb 通し部
1 コード
10 端末
2 端末カバー
20d 食いつき部
3 ブリッジパーツ
33 通し穴
【技術分野】
【0001】
この発明は、スライドファスナーにおけるスライダに取り付けられて、このスライダを操作し易くさせるために用いられるコード引手の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
ジッパ(スライドファスナー)のスライダに設けられたアイレットに通されてスライダの引手となるコードの両端部(両端末)を内側に納めてこのコードに取り付けられる止め具がある。(特許文献1参照)止め具は雄要素と雌要素とからなる。雌要素に通して引き出したコードを雄要素のコードチャンネルに保持させた状態から雄要素のコードチャンネルを雌要素に入れ込むことにより、雄要素上に形成された点または筋などがコードに食いついて、止め具はコードに緊密に取り付けられるようになっている。
【0003】
このような止め具を含んで構成される引手においては、かかる止め具を把持してのスライダの操作がなされることとなる。それゆえに、止め具を軟質のプラスチックによって構成するようにすれば、その把持などの具合が良くなると共に、高級感を付与することもできる。しかし、止め具を軟質のプラスチックによって単純に構成させてしまうとコードに対する前記食いつき力を低下させてしまう。こうしたことから、表面のみを軟質のプラスチックによって被覆させて構成された止め具も用いられているが、これは当然に、成形手間、コストを要させるものである。また、引手の把持部となる部分はコードの長さなどによりコードの長さ方向により大きくあった方が良い場合もあるが、前記のような止め具を含んで構成される引手においては、かかる止め具の大きさ以上に把持部となる部分を増加させることはできない。
【特許文献1】特開2002−17411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、スライドファスナーのスライダに取り付けられるコード引手において、コードの両端末を覆う端末カバーとコードとの取り付け状態を強固に確保しながら、この端末カバーとスライダとの間にスライダの操作にあたって把持に具合の良いゴム又は軟質のプラスチックよりなる部分を、この部分の広さを容易に変更可能な態様で容易にかつ適切に設けることができるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために、この発明にあってはコード引手を、以下の(1)〜(3)の構成を備えたものとした。
(1)スライドファスナーにおけるスライダ側に設けられた通し部に通されるコードと、
(2)前記通し部に通されたコードの両端末に対する食いつき部を内側に有し、この食いつき部をこの両端末に食いつかせるようにしてこの両端末を内側に納めてこのコードに取り付けられる端末カバーと、
(3)スライダと端末カバーとの間に亘るコードの一方側を通す通し穴と、スライダと端末カバーとの間に亘るコードの他方側を通す通し穴とを備えると共に、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成された、一又は二以上のブリッジパーツとを備えてなる。
【0006】
かかる構成によれば、スライドファスナーのスライダの通し部にコードを通した後、このように通されたコードの一方側と他方側との間に亘るように一又は二以上のブリッジパーツを取り付けることができ、この後、コードの両端末に端末カバーを取り付けることによって、スライドファスナーのスライダにコード引手を取り付けさせることができる。端末カバーとスライダとの間に一又は二以上のブリッジパーツが配されることから、コード引手はより掴みやすいものとなる。また、ブリッジパーツはゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成されていることから、端末カバーを食いつき部をしっかりとコードに食いつかせる剛性の高いプラスチックなどで構成しておいても、ブリッジパーツにおいてコード引手は滑りにくい態様で、かつ、感触良く把持することができる。ブリッジパーツは二カ所の通し穴のそれぞれにコードの中間部を通してコードに取り付けられているため、コードを中心にブリッジパーツは回転したりすることなく、コードに対する取り付けの向きは一定であり、二以上のブリッジパーツを取り付けた場合にもそれぞれのブリッジパーツの向きを揃えてコード引手を意匠性の良いものとすることができる。また、コードの長さに応じてブリッジパーツの数を増減させることで、様々な長さのコード引手をそれぞれ適切に構成させることができる。また、かかるブリッジパーツによって、スライダと端末カバーとの間でのコードの絡みやよれを生じさせることもない。
【0007】
前記ブリッジパーツの通し穴の少なくとも一部が、コードの太さよりもやや小さい穴径を持つように構成させておくこともある。
【0008】
このようにした場合、コードはかかる通し穴をやや弾性的に押し広げさせるようにしてこの通し穴に通されるものとされ、コードに対してブリッジパーツは一定の位置で安定的に取り付けられる。
【0009】
前記ブリッジパーツを、このブリッジパーツにおけるコードの延長方向にある側部における二カ所の通し穴の間にある箇所を窪ませるように、くびれた形に成形させておくこともある。
【0010】
このようにした場合、ブリッジパーツの窪んだ箇所に指の腹を納めるようにして引手コードをしっかりと掴むことができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、コードの両端末を覆う端末カバーとコードとの取り付け状態を強固に確保しながら、この端末カバーとスライダとの間にスライダの操作にあたって把持に具合の良いゴム又は軟質のプラスチックよりなる部分を、ブリッジパーツによってかかる部分の広さを容易に変更可能な態様で容易にかつ適切に設けさせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図1〜図21に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0013】
なお、ここで図1は、スライダFaに実施の形態にかかるコード引手Hを取り付けた様子を、また、図2は、かかるコード引手Hを構成する各部品を分離させた状態として示している。また、図3〜図8は、コード引手Hをそれぞれ示しており、図9〜図12は、ブリッジパーツ3を、図13〜図17は、端末カバー2を構成する雌パーツ21を、図18〜図21は、端末カバー2を構成する雄パーツ20を、それぞれ示している。
【0014】
この実施の形態にかかるコード引手Hは、スライドファスナーFにおけるスライダFaに取り付けられて、このスライダFaを操作し易くさせるものである。
【0015】
典型的には、かかるコード引手Hは、かばんや袋物、衣服、テントなどのスライドファスナーFを備えた物品におけるそのスライダFaを操作し易くさせるために用いられる。
【0016】
かかるコード引手Hは、コード1と、端末カバー2と、ブリッジパーツ3とから構成されている。
【0017】
コード1は、スライドファスナーFにおけるスライダFa側に設けられた通し部Fbに通されるものである。かかるコード1は、丸紐状のものでも平紐状のものでも良い。また、かかるコード1としては、編んだり織ったりして構成されたもの、ゴム紐、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって一体に構成されたもの、などが予定される。
【0018】
かかるコード1は、スライダFaを構成する胴Fcに一体に設けられた通し部Fbに通すことにより、あるいはまた、図示の例のように、スライダFaの引手Fdの自由端側に設けられた通し部Fb(貫通孔Fe)に通すことにより、スライダFaに組み合わされる。コード1をこのようにスライダFaに組み合わせた後、後述するように一又は二以上のブリッジパーツ3をかかるコード1に取り付け、最後に端末カバー2を取り付けることにより、スライダFaにコード1引手Hが取り付けられることとなる。
【0019】
端末カバー2は、スライダFaの通し部Fbに通されたコード1の両端末10、10を覆うようにこのコード1に取り付けられて、端末カバー2を摘んでのスライダFaの操作を可能とすると共に、コード1の端末10を保護し、さらに、コード1の両端末10、10を結び合わせることなくコード1をループ状にしてスライダFaから外れないようにするものである。
【0020】
かかる端末カバー2は、コード1の両端末10、10に対する食いつき部20dを内側に有し、この食いつき部20dをこの両端末10、10に食いつかせるようにしてこの両端末10、10を内側に納めてこのコード1に取り付けられるようになっている。
【0021】
図示の例では、かかる端末カバー2は、雄パーツ20と雌パーツ21とから構成されている。雌パーツ21は、扁平筒状をなし、筒一端21a側から雄パーツ20の脚部20aを受け入れ、受け入れきった位置でこの雄パーツ20の頭部20fによってこの筒一端21aを塞がれるように構成されている。雄パーツ20の頭部20fには、かかる受け入れきられた位置で雌パーツ21の被掛合部21cに掛合される掛合部20gが設けられている。また、雌パーツ21の筒他端21b側には、この雌パーツ21の幅方向において間隔を開けて二カ所のコード1の通し穴21d、21dが形成されている。また、雌パーツ21の幅広の両面部21f、21fは、この雌パーツ21の内側において、その筒一端21a側から筒他端21b側に近づくに連れて次第に他方の面部21fに近づく向きに傾斜した締め込み面21eを有している。一方、雄パーツ20は、頭部20fと、脚部20aとを有すると共に、脚部20aは、略長方形の幅広の両面部20c、20cを備えたブロック状をなす先端部20bと、この先端部20bと頭部20fとの間に亘るくの字状に屈曲した連結片20eとから構成されている。かかる先端部20bの幅広の両面部20c、20cにはそれぞれ、この先端部20bの長さ方向に沿って延びる鋸歯状の食いつき部20dが脚部20aの延長方向に間隔を開けて二条設けられている。そして、図示の例にあっては、スライダFaの引手Fdに設けられた通し部Fbに通されたコード1に後述するようにブリッジパーツ3を取り付けた後、このコード1の端末10の一方を雌パーツ21の二カ所の通し穴21d、21dの一方を通じて雌パーツ21内に入れ込みさらに雌パーツ21の筒一端21aから引き出し、かつ、このコード1の端末10の他方を雌パーツ21の二カ所の通し穴21d、21dの他方を通じて雌パーツ21内に入れ込みさらに雌パーツ21の筒一端21aから引き出し、次いで、このように引き出された両端末10、10を雄パーツ20の先端部20bの幅広の面部20cに接しさせるようにした状態で雄パーツ20の脚部20aを雌パーツ21内に押し込むことにより、コード1の端末10に雌パーツ21の締め込み面21eによって食いつき部20dを強く突き立てて、この端末10に端末カバー2を取り付けるようになっている。図示の例では、連結片20eは屈曲箇所を広げるように弾性変形可能に構成されており、コード1にテンションが作用すればするほど先端部20bは雌パーツ21の筒他端21b側に移動されるようになっているが、締め込み面21eは前記傾斜を持っていることから先端部20bがこの筒他端21b側に移動されればされるほど食いつき部20dが強くコード1に突き立てられるようになっている。
【0022】
ブリッジパーツ3は、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成されている。コード1引手Hは、コード1の長さに応じて、一又は二以上のブリッジパーツ3を含んで構成される。
【0023】
かかるブリッジパーツ3は、スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の一方側を通す通し穴33と、スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の他方側を通す通し穴33とを備えている。
【0024】
図示の例では、かかるブリッジパーツ3は、長さと幅とを備えた幅広の両面30、30と、この両面30、30間に亘る四つの肉厚方向、すなわち、ブリッジパーツ3におけるコード1の延長方向にある側部31とを有している。四つの側部31のうち、ブリッジパーツ3の長さ側にある二つの側部31aはそれぞれ、二カ所の通し穴33、33の間にある箇所を窪ませており、ブリッジパーツ3を幅広の面側から見たときにこのブリッジパーツ3はその長さ方向中程の位置に近づくに連れて両側から次第に細まるようにくびれた形に成形されている。また、前記幅広の両面30、30もブリッジパーツ3の長さ方向中程の位置に近づくに連れてブリッジパーツ3の厚さを次第に小さくする向きに湾曲している。すなわち、図示の例ではブリッジパーツ3はウエスト状部32を持つように成形されている。
【0025】
また、図示の例では、二カ所の通し穴33、33はそれぞれ、ブリッジパーツ3の厚さ方向に沿って形成され、幅広の両面30、30においてそれぞれ外方に開放されている。また、図示の例では、かかる二カ所の通し穴33、33の間には、肉抜き用の丸穴34が形成されている。
【0026】
図示の例では、二カ所の通し穴33、33はそれぞれ、穴内形状を丸穴34側に一辺(内辺)を向けた略四角形状としている。また、この内辺に向き合う辺(外辺)側に向けて、次第に穴幅を大きくするように構成されている。
【0027】
また、かかるブリッジパーツ3の通し穴33の少なくとも一部は、コード1の太さよりもやや小さい穴径を持つように構成されている。
【0028】
図示の例では、かかる通し穴33の穴径は通し穴33の延長方向に亘って一様であり、通し穴33の全部がコード1の太さよりもやや小さい穴径を持つように構成されている。
【0029】
これによりこの実施の形態にあっては、コード1はかかる通し穴33をやや弾性的に押し広げさせるようにしてこの通し穴33に通されるものとされ、コード1に対してブリッジパーツ3は一定の位置で安定的に取り付けられるようになっている。
【0030】
そして、かかるブリッジパーツ3の一方の通し穴33に前記スライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の一方側が通され、かつ、かかるブリッジパーツ3の他方の通し穴33にスライダFaと端末カバー2との間に亘るコード1の他方側が通されるようになっている。
【0031】
これによりこの実施の形態にあっては、スライドファスナーFのスライダFaの通し部Fbにコード1を通した後、このように通されたコード1の一方側と他方側との間に亘るように一又は二以上のブリッジパーツ3を取り付けることができ、(図示の例では三つのブリッジパーツ3)この後、コード1の両端末10、10に端末カバー2を取り付けることによって、スライドファスナーFのスライダFaにコード引手Hを取り付けさせることができる。端末カバー2とスライダFaとの間に一又は二以上のブリッジパーツ3が配されることから、コード引手Hはより掴みやすいものとなる。また、ブリッジパーツ3はゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成されていることから、端末カバー2を食いつき部20dをしっかりとコード1に食いつかせる剛性の高いプラスチックなどで構成しておいても、ブリッジパーツ3においてコード引手Hは滑りにくい態様で、かつ、感触良く把持することができる。ブリッジパーツ3は二カ所の通し穴33、33のそれぞれにコード1の中間部を通してコード1に取り付けられているため、コード1を中心にブリッジパーツ3は回転したりすることなく、コード1に対する取り付けの向きは一定であり、二以上のブリッジパーツ3を取り付けた場合にもそれぞれのブリッジパーツ3の向きを揃えてコード引手Hを意匠性の良いものとすることができる。また、コード1の長さに応じてブリッジパーツ3の数を増減させることで、様々な長さのコード引手Hをそれぞれ適切に構成させることができる。また、かかるブリッジパーツ3によって、スライダFaと端末カバー2との間でのコード1の絡みやよれを生じさせることもない。
【0032】
また、この実施の形態にあっては、ブリッジパーツ3はくびれた形に成形されていることから、窪んだ箇所に指の腹を納めるようにして引手コード1をしっかりと掴むことができる。
【0033】
図示の例では、端末カバー2の雌パーツ21の筒他端21b側が外膨らみの湾曲形状を持つように構成されていると共に、ブリッジパーツ3におけるコード1の延長方向に交叉する向きにある幅広の面30のくびれ形状がこの湾曲形状に倣った形状となっており、端末カバー2に隣り合うブリッジパーツ3と端末カバー2とは隙間無く組み合わされるようになっている。また、接し合って隣り合う各ブリッジパーツ3間には、このブリッジパーツ3におけるコード1の延長方向に交叉する向きにある幅広の面30のくびれ形状によって隙間Sが形成されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】コード引手Hの使用状態を示した平面図
【図2】コード引手Hの分離斜視図
【図3】コード引手Hの平面図
【図4】同正面図
【図5】同左側面図
【図6】同右側面図
【図7】同断面図
【図8】同図7と90度異なる位置での断面図
【図9】ブリッジパーツ3の正面図
【図10】同平面図
【図11】同右側面図
【図12】図9におけるA−A線断面図
【図13】雌パーツ21の正面図
【図14】同左側面図
【図15】同右側面図
【図16】同一部破断正面図
【図17】同一部破断平面図
【図18】雄パーツ20の正面図
【図19】同平面図
【図20】同左側面図
【図21】図18におけるB−B線断面図
【符号の説明】
【0035】
F スライドファスナー
Fa スライダ
Fb 通し部
1 コード
10 端末
2 端末カバー
20d 食いつき部
3 ブリッジパーツ
33 通し穴
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライドファスナーにおけるスライダ側に設けられた通し部に通されるコードと、
前記通し部に通されたコードの両端末に対する食いつき部を内側に有し、この食いつき部をこの両端末に食いつかせるようにしてこの両端末を内側に納めてこのコードに取り付けられる端末カバーと、
スライダと端末カバーとの間に亘るコードの一方側を通す通し穴と、スライダと端末カバーとの間に亘るコードの他方側を通す通し穴とを備えると共に、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成された、一又は二以上のブリッジパーツとを備えてなることを特徴とするスライドファスナー用のコード引手。
【請求項2】
ブリッジパーツの通し穴の少なくとも一部が、コードの太さよりもやや小さい穴径を持つように構成されていることを特徴とする請求項1記載のスライドファスナー用のコード引手。
【請求項3】
ブリッジパーツが、このブリッジパーツにおけるコードの延長方向にある側部における二カ所の通し穴の間にある箇所を窪ませるように、くびれた形に成形されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスライドファスナー用のコード引手。
【請求項1】
スライドファスナーにおけるスライダ側に設けられた通し部に通されるコードと、
前記通し部に通されたコードの両端末に対する食いつき部を内側に有し、この食いつき部をこの両端末に食いつかせるようにしてこの両端末を内側に納めてこのコードに取り付けられる端末カバーと、
スライダと端末カバーとの間に亘るコードの一方側を通す通し穴と、スライダと端末カバーとの間に亘るコードの他方側を通す通し穴とを備えると共に、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックによって構成された、一又は二以上のブリッジパーツとを備えてなることを特徴とするスライドファスナー用のコード引手。
【請求項2】
ブリッジパーツの通し穴の少なくとも一部が、コードの太さよりもやや小さい穴径を持つように構成されていることを特徴とする請求項1記載のスライドファスナー用のコード引手。
【請求項3】
ブリッジパーツが、このブリッジパーツにおけるコードの延長方向にある側部における二カ所の通し穴の間にある箇所を窪ませるように、くびれた形に成形されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスライドファスナー用のコード引手。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2007−37561(P2007−37561A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−221673(P2005−221673)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】
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