説明

ソケット

【課題】棒状部材を壁面に保持させる際の作業を簡単化且つ短時間化することができるソケットを提供する。
【解決手段】
壁面70に固定される座部20、及び、座部に立設され且つ棒状部材60の端部が載置される受け部30を有する台座10と、棒状部材が挿入される、略筒状のソケット本体40と、座部の外周面及びソケット本体の内周面のうちの一方に固定された弾性部材50とからソケット1が構成される。ソケット本体内に台座を挿嵌したとき、ソケット本体は弾性部材を介して台座に保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋服ダンス,クローゼットなどにおいて使用されるハンガーパイプなどのような棒状の部材を対向する壁面間に架設する際に好ましく使用することができるソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
中空又は中実の棒状部材を、対向する2つの壁面間に架設する場合、棒状部材の端部を支持するソケット(キャップソケットなどとも呼ばれることがある)が用いられる。
【0003】
図6(A)〜図6(C)は、従来のソケットを用いて棒状部材を対向する壁面間に架設する際の施工手順を順に示した断面図である。棒状部材の支持方法はその両端で同じであるから、図6(A)〜図6(C)では、図面を簡単化するために棒状部材の一方の端部のみを図示している。
【0004】
まず、図6(A)に示すように、壁面70上に、円板状の台座910を主ネジ991及び補助ネジ992を用いて固定する。主ネジ991は、台座910の中央を貫通し、補助ネジ992は台座910の中央から外れた位置を貫通する。台座910の外周面には、雄ネジ911が形成されている。
【0005】
次いで、図6(B)に示すように、ソケット本体940を貫通させた棒状部材60の端面を台座910の主面に当接させる。ソケット本体940は、略円筒形状を有し、その一端側の内周面には雌ネジ941が形成されている。ソケット本体940を台座910側に移動させ、ソケット本体940の雌ねじ941と台座910の雄ネジ911とを螺合させる。
【0006】
かくして、図6(C)に示すように、棒状部材60の一端を、台座910及びソケット本体940からなるソケット900を介して壁面70に保持させることができる。以上と同様の作業を棒状部材60の他方の端部についても行う。
【0007】
このような従来のソケット900によれば、棒状部材60を対向する一対の壁面間に架設することができ、また、ネジ991,992を壁面70から取り外すことなく、ソケット本体940の雌ねじ941と台座910の雄ネジ911との螺合を解除することで、棒状部材60を取り外すこともできる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記の従来のソケット900を用いて棒状部材60を壁面70に架設するためには、図6(B)に示すように、棒状部材60の端面を台座910の主面に突き合わせた状態で、ソケット本体940の雌ねじ941と台座910の雄ネジ911とを螺合させなければならない。即ち、雌ねじ941と雄ネジ911とを螺合させるためにある程度の時間が必要である。しかも、その間、棒状部材60を保持し続けなければならない。
【0009】
また、架設された棒状部材60を壁面70から取り外す場合も、ソケット本体940の雌ねじ941と台座910の雄ネジ911との螺合を解除するためにある程度の時間が必要であり、その間中、棒状部材60を保持し続けなければならない。
【0010】
以上の問題は、棒状部材60が重い場合や、一人で作業を行う場合には、特に深刻である。また、雌ねじ941と雄ネジ911とを螺合させ又は螺合を解除するためにソケット本体940を回転させる作業は、高齢者などには負担が大きい場合がある。
【0011】
本発明は、棒状部材を壁面に保持させる際の作業を簡単化且つ短時間化することができるソケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のソケットは、壁面に固定される座部、及び、前記座部に立設され且つ棒状部材の端部が載置される受け部を有する台座と、棒状部材が挿入される、略筒状のソケット本体と、前記座部の外周面及び前記ソケット本体の内周面のうちの一方に固定された弾性部材とを備える。そして、前記ソケット本体内に前記台座を挿嵌したとき、前記ソケット本体は前記弾性部材を介して前記台座に保持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡単且つ短時間に棒状部材を壁面に保持させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
上記の本発明のソケットにおいて、前記ソケット本体の内周面に、棒状部材の端部の外周面の一部を取り囲むように突出して形成された嵌合突起が形成されており、前記ソケット本体が前記弾性部材を介して前記台座に保持されるように前記ソケット本体内に前記台座を挿嵌したとき、棒状部材の周方向において前記受け部が存在しない範囲内に前記嵌合突起が配置されることが好ましい。これにより、ソケット本体内に台座を挿嵌した状態で、棒状部材に上向き、横向きなどの外力が作用しても、棒状部材がソケット本体内で大きく変位するのを防止できる。
【0015】
この場合において、前記ソケット本体内に前記台座を挿嵌したとき、前記受け部及び前記嵌合突起が棒状部材の周方向のほぼ全範囲を取り囲むことが好ましい。これにより、棒状部材をガタツキ少なく、よりしっかりと固定することができる。ここで、「棒状部材の周方向のほぼ全範囲を取り囲む」とは、好ましくは、棒状部材の外周長の80%以上、さらには90%以上を意味する。
【0016】
前記弾性部材がOリングであり、前記Oリングは、前記座部の外周面に形成された周方向に連続する溝内に嵌装されていることが好ましい。これにより、汎用されているOリングを単に溝内に挿嵌するだけで弾性部材を装着することができるので、製造が簡単で低コストのソケットを提供できる。
【0017】
以下に本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。
【0018】
本発明の一実施形態にかかるソケット1は、図1に示す台座10及び弾性部材としてのOリング50と、図2に示すソケット本体40とから構成される。理解を容易にするために、ソケット1を上下方向と平行な壁面に取り付けた場合において、上下方向軸をZ軸、壁面に対して垂直な水平方向軸をX軸、Z軸及びX軸と垂直な水平方向軸をY軸とする。図において、Z軸の矢印の向きは上側を示し、X軸の矢印の向きは壁面側を示す。
【0019】
図1に示すように、台座10は、略円板状の座部20と、座部20の一方の主面に立設された受け部30とを備える。
【0020】
座部20の中央及び中央から外れた位置には、台座10を壁面に固定するためのネジを挿入するためのネジ孔21,22がそれぞれ形成されている。座部20の略円筒面である外周面には、周方向に連続する溝25が形成されている。溝25内にOリング50が嵌装される(後述する図4(A)参照)。
【0021】
受け部30は、ソケット1の中心軸(即ち、座部20の中央を通りX軸と平行な軸)2を中心軸とする円筒体から、該中心軸2を含む水平面よりも上側の部分を取り除いた半円筒体と近似した形状を有している。中心軸2と垂直な断面において、受け部30の上側を向いた受け面31がなす円弧の曲率半径をR31、下側を向いた背面32がなす円弧の曲率半径をR32とする。曲率半径R31は、ソケット1で支持される棒状部材の外側の円筒面の曲率半径とほぼ同じか、これより僅かに大きな値に設定されることが好ましい。曲率半径R32は、座部20の外周面の半径とほぼ同じか、これより小さな値に設定されることが好ましい。
【0022】
ソケット本体40は、略円筒形状を有する外筒41と、外筒41の内周面に突出するように形成された嵌合突起42とを備える。
【0023】
図3(A)はソケット本体40の中心軸(即ち、ソケット1の中心軸2)を含む上下方向面に沿った断面図、図3(B)、図3(C)は、それぞれ図3(A)の3B−3B線、3C−3C線に沿った矢視断面図である。
【0024】
嵌合突起42は、中心軸2を中心軸とする円筒体から、該中心軸2を含む面に対して一方の側の部分を取り除いた半円筒体と近似した形状を有している。中心軸2と垂直な断面において、嵌合突起42の内周面の曲率半径をR42としたとき、曲率半径R42はソケット1で支持される棒状部材の外側の円筒面の曲率半径とほぼ同じか、これより僅かに大きな値に設定されることが好ましく、また、受け部30の受け面31の曲率半径R31とほぼ同じであることが好ましい。ソケット本体42の壁側の端(X軸の矢印側の端)から距離Dの範囲には、嵌合突起42は形成されていない。距離Dは、台座10の座部20のX軸方向の厚さと同じか、これより大きいことが好ましい。
【0025】
外筒41の内周面のうち、嵌合突起42が形成されていない領域の曲率半径をR41としたとき、曲率半径R41は台座10の受け部30の背面32の曲率半径R32及び座部20の外周面の半径より僅かに大きいことが好ましい。
【0026】
ソケット本体42の壁とは反対側の端(X軸の矢印とは反対側の端)の、嵌合突起42が形成されていない領域には、内側に向かって突出した化粧板43が形成されている。図3(B)及び図3(C)に示すように、化粧板43の内周側の端縁は、嵌合突起42の内周面と連続した曲率半径R42の円弧を形成していることが好ましい。
【0027】
以上のように構成された本実施形態にかかるソケット1を用いて棒状部材を対向する壁面間に架設する施工手順の一例を図4(A)〜図4(C)を用いて説明する。棒状部材の支持方法はその両端で同じであるから、図4(A)〜図4(C)では、図面を簡単化するために棒状部材の一方の端部のみを図示している。
【0028】
まず、台座10の座部20の外周面の溝25にOリング50を嵌装する。そして、図4(A)に示すように、対向する一方の壁面70上に、台座10を、その受け部30の受け面31が上側を向くようにして、主ネジ91及び補助ネジ92を用いて固定する。主ネジ91は、ネジ孔21に挿入され、主として後述する棒状部材60の荷重を支持する。補助ネジ992は、ネジ孔22に挿入され、主として台座10が主ネジ91を中心として回転するのを防止する。同様に、他方の壁面にも台座10を固定する。
【0029】
次いで、図4(B)に示すように、ソケット本体40を貫通させた棒状部材60の一方の端部を台座10の受け部30の受け面31上に載置する。同様に、他方の壁面に固定された台座10にも、ソケット本体40を貫通させた棒状部材60の他方の端部を載置する。
【0030】
その後、ソケット本体40を壁面70側に移動させる。ソケット本体40内の嵌合突起42が台座10の受け部30と衝突しないように、棒状部材60の外周方向におけるソケット本体40の回転位置を調整して、ソケット本体40内に台座10を挿嵌する。座部20の外周面に装着されたOリング50は、ソケット本体40の外筒41の内周面に当接して弾性圧縮変形されて、ソケット本体40内に挿嵌される。そして、図4(C)に示すように、ソケット本体40はOリング50を介して台座10に保持される。このとき、ソケット本体40は、外筒41の内周面とOリング50との間に発生する摩擦力によって台座10に対してしっかりと固定される。
【0031】
図4(C)の5−5線に沿った矢視断面図である図5に示すように、嵌合突起42は、棒状部材60の周方向において、受け部30が存在しない範囲内に配置されている。そして、受け部30及び嵌合突起42が棒状部材60の周方向のほぼ全範囲を取り囲んでいる。これにより、棒状部材60に、下向き以外に、上向き、横向きなど如何なる向きの力が加わっても、棒状部材60の端部は受け部30又は嵌合突起42によってしっかりと保持される。
【0032】
以上のように、本実施形態にかかるソケット1によれば、壁面70に固定される台座10が、棒状部材60の端部を載置することができる受け部30を備えているので、ソケット本体40内に台座10を挿嵌する作業時に棒状部材60を保持している必要がない。従って、作業者の負担が軽減される。
【0033】
更に、ソケット本体40の台座10への装着作業は、ソケット本体40内の嵌合突起42が台座10の受け部30と衝突しないようにソケット本体40を棒状部材60の回りに僅かに回転させた後は、ソケット本体40を、台座10に装着されたOリング50を覆うように棒状部材60の長手方向に沿って平行移動させるだけで完了する。即ち、図6(A)〜図6(C)に示した従来のソケット900のように、ネジを螺合するためにソケット本体940を複数回回転させる作業が不要である。従って、極めて簡単且つ短時間に棒状部材60の架設作業が完了する。
【0034】
また、架設された棒状部材60を壁面70から取り外す場合には、ソケット本体40を、Oリング50との間の摩擦力以上の力で台座10から抜き取るだけで良い。このとき、ソケット本体40を棒状部材60の回りに回転させる必要はない。即ち、図6(A)〜図6(C)に示した従来のソケット900のように、ネジの螺合を解除するためにソケット本体940を複数回回転させる作業が不要である。従って、極めて簡単且つ短時間に棒状部材60の取り外し作業が完了する。
【0035】
更に、ソケット本体40を台座10から抜き取った後も、棒状部材60は台座10の受け部30上に載置されているので、ソケット本体40を台座10から抜き取る作業時に棒状部材60を保持している必要がない。従って、作業者の負担が軽減される。
【0036】
上記の実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
【0037】
例えば、本発明のソケットによって架設される棒状部材60の長手方向に垂直な断面形状は、上記の実施形態のような円形である必要はなく、例えば、楕円形状、略三角形状、略四角形状、又はこれら以外の多角形状であっても良い。また、棒状部材は、中実である必要はなく、中空のパイプ状であっても良い。
【0038】
受け部30は、図4(B)に示すようにソケット本体40を台座10に挿嵌していない状態において、少なくとも棒状部材60の下側面を支持し、棒状部材60が重力により落下するのを防止できる形状を有していればよい。さらには、図4(B)に示すように棒状部材60を受け部30上に載置したときに、棒状部材60のY軸方向の移動を制限できる形状であることが好ましい。このためには、受け部30の棒状部材60に対向する面(受け面31)の中心軸2に垂直な断面形状は、上記の実施形態のように円弧である必要はなく、略U字形状、略V字形状などであっても良い。特に、受け面31の中心軸2に垂直な断面形状が、支持しようとする棒状部材60の外周面の断面形状の一部と相似であることが好ましい。
【0039】
同様に、嵌合突起42の棒状部材60に対向する面の中心軸2に垂直な断面形状は、上記の実施形態のように円弧である必要はなく、略U字形状、略V字形状などであっても良い。特に、支持しようとする棒状部材60の外周面の断面形状の一部と相似であることが好ましい。
【0040】
また、受け部30及び嵌合突起42の中心軸2回りの延在角度は、上記の実施形態のように約180度である必要はなく、これより大きくても小さくてもよい。但し、図4(C)に示すように、ソケット本体40内に台座10を挿嵌したときに、受け部30と嵌合突起42とが干渉しないことが必要である。
【0041】
また、棒状部材60の周方向において、受け部30と嵌合突起42との間に隙間が存在していても良い。更に、棒状部材60の周方向において、受け部30及び/又は嵌合突起42が複数個に分割されていても良い。
【0042】
台座10の座部20及びソケット本体40の外筒41の中心軸2に沿って見た形状は、円形である必要はなく、例えば、楕円形状、略三角形状、略四角形状、又はこれら以外の多角形状であっても良い。
【0043】
座部20とソケット本体40との間に介在する弾性部材としてのOリング50を、上記の実施形態のように座部20の外周面ではなく、ソケット本体40の外筒41の内周面に固定しても良い。装着されるOリング50の数は、1つに限られず、2つ以上であっても良い。また、弾性部材として、Oリング50のような環状の部材ではなく、例えば球状、棒状等の形状を有する複数の部材を用い、これらを、座部20の外周面及び/又はソケット本体40の外筒41の内周面に、周方向に離間して固定しても良い。弾性部材の材料は、特に制限はなく、ソケット本体40内に台座10を挿嵌したときに、弾性圧縮変形することができ、且つ、台座10に対してソケット本体40を保持できる程度の摩擦力を、弾性部材とソケット本体40の内周面との間(または弾性部材と座部20の外周面との間)に発生させることができればよい。例えば、天然ゴム、ポリブタジエン系,ブタジエン・アクリロニトリル系,クロロプレン系等の合成ゴムなどの公知の材料から適宜選択することができる。
【0044】
台座10及びソケット本体40の材料及び製造方法は、特に制限はないが、必要な強度を確保するために金属を用いて、例えばダイキャストや鍛造などにより製造することができる。
【0045】
台座10を壁面70に固定するためのネジの本数やその配置は適宜変更して良い。
【0046】
ソケット本体40の外周面に、滑り止めや意匠性の向上のために、凹凸形状を形成したり、塗装や印刷を施したりしても良い。
【0047】
上記の実施形態では、棒状部材60の両端を、本発明のソケットでそれぞれ支持したが、棒状部材の一端を本発明のソケットで支持し、他端を別の公知のソケット又は公知の部材(例えばいわゆるブラケット)で支持しても良い。
【0048】
また、本発明のソケットを、棒状部材を上下方向又は斜め方向に固定する場合に用いることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の利用分野は特に制限はなく、棒状部材を支持する部材として広範囲に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかるソケットを構成する台座及び弾性部材を示した分解斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態にかかるソケットを構成するソケット本体を示した分解斜視図である。
【図3】図3(A)は図2に示したソケット本体の中心軸を含む上下方向面に沿った断面図、図3(B)、図3(C)は、それぞれ図3(A)の3B−3B線、3C−3C線に沿った矢視断面図である。
【図4】図4(A)〜図4(C)は、本発明の一実施形態にかかるソケットを用いて棒状部材を対向する壁面間に架設する施工手順の一例を順に示した断面図である。
【図5】図5は図4(C)の5−5線に沿った矢視断面図である。
【図6】図6(A)〜図6(C)は、従来のソケットを用いて棒状部材を対向する壁面間に架設する施工手順を順に示した断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 ソケット
2 中心軸
10 台座
20 座部
21 ネジ孔
22 ネジ孔
25 溝
30 受け部
31 受け面
32 背面
40 ソケット本体
41 外筒
42 嵌合突起
43 化粧板
50 Oリング
60 棒状部材
70 壁面
91 主ネジ
92 補助ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に固定される座部、及び、前記座部に立設され且つ棒状部材の端部が載置される受け部を有する台座と、
棒状部材が挿入される、略筒状のソケット本体と、
前記座部の外周面及び前記ソケット本体の内周面のうちの一方に固定された弾性部材と
を備え、
前記ソケット本体内に前記台座を挿嵌したとき、前記ソケット本体は前記弾性部材を介して前記台座に保持されることを特徴とするソケット。
【請求項2】
前記ソケット本体の内周面に、棒状部材の端部の外周面の一部を取り囲むように突出して形成された嵌合突起が形成されており、
前記ソケット本体が前記弾性部材を介して前記台座に保持されるように前記ソケット本体内に前記台座を挿嵌したとき、棒状部材の周方向において前記受け部が存在しない範囲内に前記嵌合突起が配置される請求項1に記載のソケット。
【請求項3】
前記ソケット本体内に前記台座を挿嵌したとき、前記受け部及び前記嵌合突起が棒状部材の周方向のほぼ全範囲を取り囲む請求項2に記載のソケット。
【請求項4】
前記弾性部材がOリングであり、前記Oリングは、前記座部の外周面に形成された周方向に連続する溝内に嵌装されている請求項1に記載のソケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−195308(P2009−195308A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−37715(P2008−37715)
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【出願人】(508052064)株式会社フジテック・ジャパン (1)
【Fターム(参考)】