説明

タイム計測を必要とする学習などで使用するDVDをタイマーとして利用する方法

【課題】 タイムを記した動画をDVDに収録し、そのDVDを再生することでタイマーとしての役割を果たす方法を提供する。
【解決手段】 1秒間につき1コマのタイムを記した動画をパソコンで作成し、その動画をDVDに収録する。そのディスクを再生することによりタイマーとしての機能を果たすことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイム計測を必要とする学習などでタイムを計測する際に便利な、DVDをタイマーとして利用する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、学校や学習塾、家庭などにおいて計算などの問題演習を行う際にタイムを計測する場合、これまではストップウォッチやそれと同等の機能を搭載した時計を利用するのが主流であった。生徒は教師の開始の合図とともに問題を解き始め、解き終えた生徒は挙手するなどして教師に合図を送り、教師がタイムを読み上げることで生徒は自己タイムを把握するというのが一般的な方法であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは、次のような欠点があった。
生徒が問題を解き終え挙手してから、教師がそれを認識しタイムを読み上げるまでには多少の時間差が生じるため、正確なタイムとは言い難かった。また、教師がタイムを読みあげることに気を取られすぎると生徒の挙手(合図)に気づかず、せっかく解き終えたにも関わらず生徒は自分のタイムを把握できなかったということもしばしば起きてしまった。
【0004】
さらに、大勢の生徒の挙手が集中する頃には生徒にとってはどのタイムが自分のタイムなのかわかりにくく、教師はタイムをほぼ毎秒読み上げ続けることとなり、ストップウォッチから目を離せず、その間、生徒を観察することがほぼ不可能となってしまうことが多かった。
【0005】
表示されるタイムを大勢の人が同時に見ることができるタイマーというと、スポーツの試合などで利用される電光掲示板のようなデジタル表示の物が市販されており、たいていの学校では運動部の試合用などとして1台は所有し体育館の倉庫などに常備されており、これを流用する方法も考えられるが、筐体が大きいため使用する都度これを教室まで移動させるにはあまりにも手間と労力がかかり、教室用に別途購入するにも高価な物なので現実的ではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、ぶどう算(俵算)等を行う場合を例に挙げて説明する。
教師の指導の下でぶどう算等の準備を開始する。教師は教室に設置されたテレビ、及び、DVDプレイヤーの電源をONにし、タイマーの動画が記録されたDVDをプレイヤーにセットする。クラスの生徒全員に係の生徒がぶどう算等のプリントを配布すると同時に、生徒は各自筆記用具を用意する。教師は、生徒の準備が整ったところでDVDを再生させる。生徒は、画面に表示されたカウントダウンや音を合図にぶどう算等の計算を一斉に開始する。生徒は自分が行った計算の結果が正解かどうか解答を見て確認し、正解ならば画面に表示されたタイムを確認し、自己タイムを記録して計算終了となるが、不正解ならば正解するまで計算を繰り返し行う。その間、教師は問題を解く生徒の様子を観察することが可能となる。既定の時間が経過したところでDVDの再生が終了し自動停止する。教師はDVDプレイヤーの電源をOFFにし、ぶどう算等は終了となる。
以上を特徴とする、タイム計測を必要とする学習などで使用する、DVDをタイマーとして利用する方法である。
【発明の効果】
【0007】
以下、本発明の効果を説明する。
(イ)タイマーのカウントダウンに合わせ、生徒は計算問題などを解き始め、解き終えた と同時にタイムが表示されたモニター画面に目を向けることで、自分のタイムを正 確に読み取ることができる。その結果、教師は解き終えた生徒の合図を注意深く見 る必要がなくなると共に、タイムを読み上げるという煩わしい作業からも解放され 、問題を解いている生徒の様子に目を向け観察することができる。
(ロ)操作が簡単で、児童や生徒にも扱えるので、家庭でのタイム計測が必要な学習にも 利用でき学習意欲の向上につながることも期待できる。
(ハ)DVDの再生機とそれを映し出すモニター、あるいはテレビ画面さえあれば手軽か つ容易にタイム計測を行うことができコストもかからない。操作が手軽で簡単な上 、DVDによるタイマーは作成が容易で、かつ安価で提供することができる。
(ニ)DVDにあらかじめ様々な時間を収録しておけば、再生メニュー画面から選択する ことで、様々な時間の計測にも対応できる。
(ホ)DVDドライブを搭載したパソコンでの再生も可能なので、わざわざタイマーのア プリケーションソフトを作成したり、こうしたソフトを起動することなく簡単に再 生できる。したがって近年、学校現場に導入され始めている電子黒板での利用も容 易である。
(ヘ)用途に応じて表示する文字サイズは再生する機器やモニター画面のサイズ次第でい くらでも変更が可能である。例えば、キッキッチンタイマーとしてや、スポーツの 試合などで利用されている高価なデジタルタイマーの代用としての応用も期待でき る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明をぶどう算(俵算)に利用した場合の実施例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
教師の指導の下でぶどう算等の準備を開始(1)する。教師は教室に設置されたテレビ、及び、DVDプレイヤーの電源をON(2)にし、タイマーの動画が記録されたDVDをプレイヤーにセット(3)する。クラスの生徒全員に係の生徒がぶどう算等のプリントを配布(4)すると同時に、生徒は各自筆記用具を用意(5)する。教師は、生徒の準備が整ったところでDVDを再生(6)させる。生徒は、画面に表示されたカウントダウンや音を合図にぶどう算等の計算を一斉に開始(7)する。生徒は自分が行った計算(8)の結果が正解かどうか(9)解答を見て確認し、正解ならば画面に表示されたタイムを確認(10)し、自己タイムを記録(11)して計算終了(12)となるが、不正解ならば正解するまで計算(8)を繰り返し行う。その間、教師は問題を解く生徒の様子を観察することが可能(13)となる。既定の時間が経過したところでDVDの再生が終了し自動停止(14)する。教師はDVDプレイヤーの電源をOFF(15)にし、ぶどう算等は終了(16)となる。
以上を特徴とする、タイム計測を必要とする学習などで使用するDVDをタイマーとして利用する方法。
【符号の説明】
【0010】
1 開始
2 DVDプレイヤーの電源をON
3 タイマーの動画が記録されたDVDをプレイヤーにセット
4 係の生徒がぶどう算等のプリントを配布
5 筆記用具を用意
6 生徒の準備が整ったところでDVDを再生
7 画面に表示されたカウントダウンや音を合図にぶどう算等の計算を一斉に開始
8 計算
9 正解かどうか
10 画面に表示されたタイムを確認
11 自己タイムを記録
12 計算終了
13 問題を解く生徒の様子を観察することが可能
14 DVDの再生が終了し自動停止
15 DVDプレイヤーの電源をOFF
16 終了

【特許請求の範囲】
【請求項1】
教師の指導の下でぶどう算等の準備を開始し、教師は教室に設置されたテレビ、及び、DVDプレイヤーの電源をONにし、タイマーの動画が記録されたDVDをプレイヤーにセットし、クラスの生徒全員に係の生徒がぶどう算等のプリントを配布すると同時に、生徒は各自筆記用具を用意し、教師は、生徒の準備が整ったところでDVDを再生させ、生徒は、画面に表示されたカウントダウンや音を合図にぶどう算等の計算を一斉に開始し、生徒は自分が行った計算の結果が正解かどうか解答を見て確認し、正解ならば画面に表示されたタイムを確認し、自己タイムを記録して計算終了となるが、不正解ならば正解するまで計算を繰り返し行い、その間、教師は問題を解く生徒の様子を観察することが可能となり、既定の時間が経過したところでDVDの再生が終了し自動停止し、教師はDVDプレイヤーの電源をOFFにし、ぶどう算等が終了となることを特徴とする、タイム計測を必要とする学習などで使用するDVDをタイマーとして利用する方法。

【図1】
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【公開番号】特開2013−105173(P2013−105173A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−265255(P2011−265255)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(511295014)