説明

ダイエット食品の情報提供装置及び方法

【課題】特定のダイエット食品を摂取してダイエットをしようとしているユーザに対して,自己の減量目標と,減量に成功した複数の人間についての成功事例との関係を把握させて,減量目標の妥当性を提供する。
【解決手段】ダイエット食品の情報提供装置は,減量データベースと減量目標取得手段と減量比較情報提供手段を備えている。減量データベースは,特定のダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報を保有する。減量目標取得手段は,上述のダイエット食品を摂取して体重を減量したいユーザの希望する減量目標を取得する。減量比較情報提供手段は,前記減量目標取得手段で取得した減量目標と前記減量データベースが保有する減量情報とを比較した減量比較情報を前記ユーザに提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等の通信経路を介してユーザが特定のダイエット食品を注文する際の情報を提供するためのダイエット食品の情報提供装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットを経由してユーザが特定のダイエット食品を購入する方法は次の特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2001−309767号公報
【0003】
この特許文献1のシステムは,インターネットを経由して特定のダイエット食品をユーザが注文する場合に,ユーザが入力した身長及び体重を基にしてBMI指数を算出して,そのBMI指数に基づいて,特定のダイエット食品を用いたダイエットプランを提案している。ダイエットプランでは,目標とするダイエットの期間や,期間中の1週間当たりのカロリー摂取量,そのカロリー摂取量を達成するための1週間の食事メニューの例などが提案される。そして,1週間の食事メニューでは,1週間の朝昼晩3食の合計21回の食事のうち,どの食事にそのダイエット食品を摂取するかというメニューパターンを複数示すことができて,ユーザは,その中から好みのメニューパターンを選択することができる。
【0004】
また,インターネットを用いて個人のダイエットを支援するための情報を提供するシステムは,例えば,次の特許文献2に開示されている。
【特許文献2】特開2001−338070号公報
【0005】
この特許文献2のシステムは,個人が入力した身長,体重,既往症(アレルギー,糖尿病,高血圧症など)の有無,目標体重などに基づいて,食事のメニューを提案したり,個人が入力した食事内容に基づいて摂取したカロリーを表示したりすることができる。
【0006】
さらに,インターネットを用いて他人のダイエット成功例を示すことのできるダイエット支援システムが次の特許文献3に開示されている。
【特許文献3】特開2002−236756号公報
【0007】
この特許文献3のシステムは,ユーザの入力した身長,体重,健康管理データ,目標体重,減量経過情報などに基づいて,ユーザのダイエットの達成度を表示することができる。さらに,複数のユーザのダイエット達成度をデータベースに記録しておき,ダイエットコンテストに参加を希望するユーザの減量データについては,全ユーザの閲覧対象とすることができる。したがって,各ユーザは,他のユーザの減量成功事例を見ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の特許文献1のシステムが提供するダイエットプランは次の問題がある。このダイエットプランは,特定のダイエット食品を摂取するにあたって,ユーザのBMI指数に基づいて理想的なダイエットプランを示すことはできるが,そのダイエット食品を実際に摂取した人たちがどのように減量に成功したかを知ることはできない。したがって,自分の減量目標(どれだけの期間でどれだけの減量をしたいかという目標)が,そのダイエット食品を摂取することでどのように達成できるのかが不明である。また,そのダイエット食品が自分の病歴や体調などに適合しているのかどうかも分からない。
【0009】
上述の特許文献2のダイエット支援システムは次の問題がある。この支援システムは,特定のダイエット食品の摂取に関するものではなくて,ダイエットを希望する人に対して,その個人情報に基づいて,一般的な食事のメニューを提案するものである。したがって,特定のダイエット食品を摂取することでダイエットを達成しようと考えている人にとっては,あまり役に立たない。この特許文献2を従来技術として引用した理由は,健康管理データや既往症(アレルギー,糖尿病,高血圧症など)の有無を考慮して,食事メニューの提案などをしていることにある。すなわち,個人の病気や体調を考慮してダイエット情報を提供すること自体は公知である。
【0010】
上述の特許文献3のダイエット支援システムは次の問題がある。この支援システムも,特定のダイエット食品の摂取に関するものではない。このシステムは,ダイエットを希望する人に対して,その人のダイエットの進行状況を表示することでダイエットを支援することに主眼がある。したがって,特定のダイエット食品を摂取することによってどのように減量できるかを知りたい人にとっては役に立たない。この特許文献3を従来技術として引用した理由は,インターネットを経由して他人のダイエット達成状況を知ることができるところにある。すなわち,ダイエット支援システムにおいて他人のダイエット達成状況のデータを各ユーザに情報提供すること自体は公知である。
【0011】
本発明の目的は,特定のダイエット食品を摂取してダイエットをしようとしているユーザに対して,自己の減量目標と,そのダイエット食品を摂取して減量に成功した複数の人間についての成功事例との関係を把握させて,減量目標の妥当性を提供できる情報提供装置及び方法を提供することにある。また,本発明の別の目的は,上述の減量目標の妥当性を提供する前に,ユーザの特質(例えば,食物アレルギーの有無,病気の有無,現在の体調など)がそのダイエット食品を摂取するのに適しているかどうかを判断して,摂取不可の場合にはその結果をユーザに知らせることができるような情報提供装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るダイエット食品の情報提供装置は,特定のダイエット食品を摂取して減量することについての情報を提供する装置であり,減量データベースと減量目標取得手段と減量比較情報提供手段を備えている。減量データベースは,特定のダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報を保有するデータベースである。減量目標取得手段は,上述のダイエット食品を摂取して体重を減量したいユーザの希望する減量目標を取得するものである。減量比較情報提供手段は,前記減量目標取得手段で取得した減量目標と前記減量データベースが保有する減量情報とを比較した減量比較情報を前記ユーザに提供するものである。サーバとユーザ端末との間で情報をやり取りすることを想定すると,減量データベースはサーバに格納されている。減量目標取得手段は,サーバがユーザ端末に減量目標入力画面データを送信する機能と,ユーザ端末から送信されてきた減量目標をサーバが受信する機能を実現する手段に相当する。減量比較情報は,ユーザが入力した減量目標が,これまでの減量成功事例(特定のダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報)と比較してどの程度のレベルにあるか,という情報であり,減量比較情報提供手段は,この減量比較情報をサーバがユーザ端末に送信する機能を実現する手段に相当する。
【0013】
上述の情報提供装置は,さらに,使用可否データベースと特質取得手段と不可情報提供手段を備えることができる。使用可否データベースは,人間の身体に関する特質と前記ダイエット食品の摂取の可否との関係についての使用可否情報を保有するデータベースである。人間の身体に関する特質とは,ダイエット食品の摂取の可否を判断するのに参考にすべき特質であり,例えば,ユーザの年令,食物アレルギーの有無,病気の有無や病気の種類,現在の体調などが考えられる。特質取得手段は,ユーザの前記特質に関する情報を取得するものである。不可情報提供手段は,前記特質取得手段で取得した特質と前記使用可否データベースが保有する使用可否情報とに基づいて特定のダイエット食品の摂取が不可であるか否かを判断し,その判断結果が不可であるときにその旨をユーザに知らせるものである。
【0014】
本発明の情報提供装置は,前記減量データベースが保有する減量情報として,減量期間とその期間における体重減少量とからなる減量条件ごとに,1日の朝昼夜の3食の食事のどの組み合わせで前記ダイエット食品を摂取したかという使用パターンと,その使用パターンを用いて減量に成功した人の割合とを含むことができる。このような減量情報を知ることで,自己が望む減量目標について,購入しようとしているダイエット食品をどのような使用パターンで摂取するのが効果的であるかを,あらかじめ把握することができる。
【0015】
本発明に係るダイエット食品の情報提供方法は,次の(ア)乃至(エ)の段階を備えている。(ア)特定のダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報を保有する減量データベースをサーバ上に準備する段階。(イ)ユーザの希望する減量目標を入力するための画面情報を前記サーバから通信経路を経由して前記ユーザの端末に送信する段階。(ウ)前記端末から送信されてきた前記減量目標を前記サーバが取得する段階。(エ)前記サーバが取得した前記減量目標と前記減量データベースが保有する減量情報とを比較した減量比較情報を表示するための画面データを前記サーバから通信経路を経由して前記端末に送信する段階。
【0016】
また,本発明に係るダイエット食品の情報提供方法の別の形態は,上述の情報提供方法において,さらに使用可否情報に関する段階を加えたものであり,次の(ア)乃至(ケ)の段階を備えている。(ア)人間の身体に関する特質と特定のダイエット食品の摂取の可否との関係についての使用可否情報を保有する使用可否データベースをサーバ上に準備する段階。(イ)前記ダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報を保有する減量データベースを前記サーバ上に準備する段階。(ウ)ユーザの前記特質をユーザが入力するための画面データを前記サーバから通信経路を経由してユーザの端末に送信する段階。(エ)前記端末から送信されてきた前記特質を前記サーバが取得する段階。(オ)前記サーバが取得した前記特質と前記使用可否データベースが保有する使用可否情報とに基づいて前記ダイエット食品の摂取が不可であるか否かを判断する使用可否判断段階。(カ)前記使用可否判断段階において,使用が不可であると判断したときに,その旨を表示するための画面データを前記サーバから通信経路を経由して前記端末に送信する段階。(キ)前記使用可否判断段階において,使用が可であると判断したときに,ユーザの希望する減量目標をユーザが入力するための画面データを前記サーバから通信経路を経由して前記端末に送信する段階。(ク)前記端末から送信されてきた前記減量目標を前記サーバが取得する段階。(ケ)前記サーバが取得した前記減量目標と前記減量データベースが保有する減量情報とを比較した減量比較情報を表示するための画面データを前記サーバから通信経路を経由して前記端末に送信する段階。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば,特定のダイエット食品を摂取してダイエットをしようとしているユーザに対して,自己の減量目標と,そのダイエット食品を摂取して減量に成功した複数の人間についての成功事例との関係(減量比較情報)を提供できるので,ユーザは,自己の減量目標の妥当性やその成功の可能性を容易に把握することができる。また,さらに,ユーザの特質がそのダイエット食品の摂取に向いているかどうかについての情報を提供するようにすれば,そのダイエット食品の摂取に向かないユーザがそのダイエット食品を購入してしまう危険をなくすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下,図面を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。図29は,本発明の情報提供装置の概念図である。サーバ10と複数のユーザ端末12がインターネット14を介してつながっている。インターネット14が本発明における通信経路に相当するが,通信経路はインターネット以外の通信手段であっても構わない。サーバ10は,特定のダイエット食品を販売する会社が保有するものであり,その会社が保有するホームページにおける情報処理を管理している。サーバ10には減量データベース16と使用可否データベース18が格納されている。減量データベース16は,特定のダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報を保有しているデータベースである。そのデータ内容については後述する。使用可否データベース18は,人間の身体に関する特質(例えば,食物アレルギーの有無,病気の有無,現在の体調など)と特定のダイエット食品の摂取の可否との関係についての情報を保有するデータベースである。そのデータ内容も後述する。ユーザ端末12は,典型的には,ユーザの所有するパソコンや携帯電話であるが,インターネットに接続できてサーバとの間で情報をやり取りできるものであれば何でも良い。
【0019】
この実施例で想定している特定のダイエット食品は次のようなものである。このダイエット食品は,大豆タンパクをベースに,糖質,食物繊維,アミノ酸,ビタミン,ミネラルを含有した食事代替型のダイエット食品である。1食あたりのカロリーは約170kcalである。カロリーは低いが栄養バランスに優れていて,1日3食のうち,1食または2食をこのダイエット食品で代替することで,ダイエットを達成するようになっている。例えば,ドリンクミックスタイプとスープミックスタイプがある。ドリンクミックスタイプは7種類の味が各2食ずつ14食入りとなっている。スープミックスタイプは4種類の味の合計で14食入りとなっている。ココア,コーヒーなどの異なる味を用意することで,ダイエット食品の摂取が単調にならないようにしている。味の種類の組み合わせは,上述のものに限らず,いろいろなものが考えられる。
【0020】
図1〜図8及び図33は特定のダイエット食品の注文の処理の流れを示すフローチャートである。この注文処理の流れの中に,本発明に係るダイエット食品の情報提供方法が組み込まれている。図9〜図22,図28,図34及び図35は,この処理の流れで生じるユーザ端末の画面例である。図23,図24及び図32はサーバ中の使用可否データベースの内容の一部である。以下,これらの図を参照しながら,順を追って処理の流れを説明する。
【0021】
図1はダイエット食品の注文の全体の処理の流れを示すフローチャートである。ユーザが,ユーザ端末において,インターネット上のダイエット食品注文に関するホームページにアクセスすることで,この注文処理が開始する。ユーザは,まず,ユーザ端末上で個人登録をする。図9(A)はユーザ端末に表示される個人登録画面である(以下の説明において,「画面」は,すべてユーザ端末に表示される画面である)。この個人登録画面でユーザは所定の項目を入力する。入力項目は必須入力項目と任意入力項目に分かれている。必須入力項目は,身長,体重,年令,性別である。任意入力項目は,バスト,ウェスト,ヒップ,体脂肪である。少なくとも必須入力項目を入力して,「次へ」のボタンをクリックすると,図9(B)の目的選択画面が現れる。この目的選択画面で,ユーザは,ダイエット食品を注文する目的が,ダイエットであるのか,栄養補給であるのかを選択する。ダイエットを選択すると,ダイエットメニューの流れになり,栄養補給にすると栄養補給メニューの流れになる。
【0022】
「ダイエット」を選択して,「次へ」をクリックすると,図10(A)の年令選択画面になる。これをフローチャートで説明すると,図1のフローチャートにおいて「目的選択」から「ダイエット」のサブルーチンに進み,図2のフローチャートに移る。
【0023】
図2は,ダイエットメニューの処理の流れのうち,健康状態の選択までを示している。ダイエットメニューの最初の処理が,年令選択である。図10(A)がその年令選択の画面である。ユーザは,「17才以下」「17−69才」「70−74才」「75才以上」のいずれかを選択する。その選択に応じて,図2のフローチャートに示すように,「使用不可」「医師相談」「使用不可」「BMI判定」のいずれかに移行する。
【0024】
使用不可の場合は,図11(A)の使用不可画面が現れる。この使用不可画面の記載内容は,使用不可であると判断された理由によって異なるようになっている。「17才以下」という理由で使用不可になった場合は,第1段落の「○○○の方」のところが「17才以下の方」となる。そして,第2段落は「この時期は成長盛りですので,食事量をコントロールしたり,運動したりして減量することをお勧めします。」となる。第3段落の「こちら」をクリックすると,図12のアドバイス画面となる。このアドバイス画面の問い合わせ先に電話をかけることで,アドバイスを受けることができる。
【0025】
図2のフローチャートの年令選択のところで「70−74才」を選択して「医師相談」になると,図11(B)の医師相談画面が現れる。70−74才と高齢の場合は,このダイエット食品を摂取する前に医師と相談することを勧めている。
【0026】
図2のフローチャートの年令選択のところで「75才以上」を選択して「使用不可」になると,図11(A)の使用不可画面が現れる。75才以上で使用不可になった場合は,第1段落の「○○○の方」のところが「75才以上の方」となる。そして,第2段落は「これは食品ですが,1食あたり約170kcalと低カロリーのため,お体にご負担がかからないよう,年令制限を設けております。」となる。
【0027】
図2のフローチャートの年令選択のところで「18−69才」を選択すると,BMI指数の判定に進む。BMI指数は,ボディ・マス・インデックスの略で,体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数値である。BMI指数の値は,22が推奨されており,18.5を下回ると「やせ」と判定される。図9(A)の個人登録画面で入力された身長と体重に基づいて,サーバはBMI指数を算出し,その数値が18.5を下回ると「アドバイス」に移行する。この場合,すでに「やせ」の状態にあって,ダイエットするには好ましくないと考えられるので,アドバイスが必要であると判断している。図12はアドバイスの画面である。
【0028】
図2のフローチャートのBMI数値の判定のところで18.5以上のときは,健康状態の選択に進む。図10(B)は健康状態の選択の画面である。ユーザは「持病がある」「通院中である」「1年以内に入院したがことある」「アレルギーがある」「健康診断で異常値を指摘されている」「該当なし」のいずれかを選択する。「持病がある」「通院中である」「1年以内に入院したがことある」のいずれかを選択して「次へ」をクリックすると,図14(A)の病気の種類の選択の画面が現れる。これをフローチャートで説明すると,「持病がある」「通院中である」「1年以内に入院したがことある」のいずれもが図2のフローチャートの健康状態の選択のところでは「病気」となり,結合子B1を介して,図3のフローチャートの病気の種類の選択に移行する。
【0029】
図10(B)の画面で「アレルギーがある」を選択して「次へ」をクリックすると,図14(B)のアレルゲンの選択の画面が現れる。これをフローチャートで説明すると,図2の健康状態の選択のところで「アレルギーがある」となり,結合子D1を介して,図3のフローチャートのアレルゲンの選択に移行する。
【0030】
図10(B)の画面で「健康状態で異常値を指摘されている」を選択して「次へ」をクリックすると,図16(B)の健康診断異常値の選択の画面が現れる。これをフローチャートで説明すると,図2の健康状態の選択のところで「健康診断で異常値」となり,結合子Eを介して,図4のフローチャートの異常の種類の選択に移行する。
【0031】
図10(B)の画面で「該当なし」を選択して「次へ」をクリックすると,図9(A)の個人登録画面で選択した性別に応じて,男性ならば,図19の減量目標の入力画面が現れる。女性ならば,図18(B)の女性の身体状態の選択の画面が現れる。これをフローチャートで説明すると,図2の健康状態の選択のところで「該当なし」となり,結合子F1を介して,図5のフローチャートの性別の判定に移行する。そして,男性ならば,結合子Jを介して,図6のフローチャートの減量目標の入力に進む。女性ならば,図5において身体状態の選択に進む。
【0032】
ここで,図3のフローチャートの病気の種類の選択のところに戻って説明を続ける。図14(A)の病気の種類の選択の画面において,ユーザは,該当する病気の種類を選択する。ここでは,「バセイドウ氏病」「躁うつ病」「PTSD(心的外傷性ストレス障害」「更年期障害」「脂肪肝(治療中)」「脂肪肝(治療不必要と医師に言われている)」「虫歯」「水虫(白癬)」「その他」の選択肢を示している。実際は,もっと多数の病名を列挙することも考えられる。「バセイドウ氏病」「躁うつ病」「PTSD(心的外傷性ストレス障害」「脂肪肝(治療中)」のいずれかを選択した場合は図11(A)の使用不可の画面に移行する。「更年期障害」「脂肪肝(治療不必要と医師に言われている)」のいずれかを選択した場合は図11(B)の医師相談の画面に移行する。「虫歯」を選択した場合は,図13(A)の但し書き表示画面(虫歯)に移行する。但し書き表示画面では,ユーザが注意事項を確認した上で,「次へ」をクリックすると,図5のフローチャートの性別判定に進むことができる。「水虫(白癬)」を選択した場合は,図13(B)の但し書き表示画面(水虫)に移行する。同様に,注意事項を確認した上で,図5のフローチャートの性別判定に進むことができる。図14(A)の「その他」を選択した場合は,図12のアドバイス画面に移行する。その他の病気の場合は,その病気の種類に応じて適切なアドバイスを受けるために,問い合わせができるようにしている。
【0033】
以上のような病気の種類の選択とそれに応じた処理(使用不可,医師相談,アドバイスなど)との関係は,サーバの使用可否データベースの中に記憶されている。その記憶内容は,図23の「病気の種類の選択結果(ダイエット時)」の一覧表に示されている。この記憶内容に基づいて選択結果に応じた処理が実行されている。
【0034】
上述の病気の種類の選択の処理をフローチャートで説明すると,次のようになる。図3のフローチャートの病気の種類の選択のところで,「バセイドウ氏病」「躁うつ病」「PTSD(心的外傷性ストレス障害」「脂肪肝(治療中)」のいずれかを選択した場合には「使用不可の病気」となる。「更年期障害」「脂肪肝(治療不必要と医師に言われている)」のいずれかを選択した場合は「医師相談」になる。「虫歯」「水虫(白癬)」のいずれかを選択した場合は「但し書きを要する病気」となり,但し書きを表示したあとに,結合子F1を介して,図5のフローチャートの性別の判定に移行する。
【0035】
次に,図3のフローチャートのアレルゲンの選択のところに戻って説明を続ける。図14(B)のアレルゲンの選択の画面において,ユーザは,食物アレルギーの原因物質(アレルゲン)を選択する。選択肢は「酵母」「大豆」「牛乳」「小麦」「落花生」「卵」「鶏肉」「チョコレート」「コーヒー」「りんご」「バナナ」「チーズ」「たまねぎ」「カフェイン」「アルパルテーム」「その他」である。ここに示す選択肢は,この注文処理の中で購入できるダイエット食品に含まれている素材を考慮して列挙している。「酵母」「大豆」のいずれかを選択した場合は,図11(A)の使用不可の画面が現れる。この場合,第1段落の「○○○の方」のところは「酵母または大豆のアレルギーがある方」となり,第2段落は「この商品は,大豆タンパク,酵母を使用しております。そのため,まことに申し訳ございませんが,そのアレルギーのある方はご使用いただけません。」となる。「牛乳」を選択した場合は,図15(B)の使用注意画面が現れる。この画面で,ユーザは,ケーキ,ヨーグルト,アイスクリームなどの乳製品でもアレルギー反応があるか否かを選択し,アレルギー反応がある場合は,図16(A)の乳アレルギー注意促進画面が現れる。この注意促進画面で「サンプルを試したい」を選択すると,サンプル購入の画面(図示せず)が現れる。注意促進画面で「相談したい」を選択すると,図12のアドバイス画面が現れる。
【0036】
図14(B)のアレルゲンの選択の画面で「小麦」「落花生」「卵」「鶏肉」「チョコレート」「コーヒー」「りんご」「バナナ」「チーズ」「たまねぎ」「カフェイン」「アスパルテーム」のいずれかを選択すると,図15(A)の使用制限の画面が現れる。この場合,ダイエット食品の種類(味付け)によって,それに含まれる素材が異なるので,選択したアレルゲンの種類に応じて特定の味付けのものは利用できないことが表示される。使用制限画面で「はい」を選択すると(使用制限を了解すると),図5のフローチャートの性別判定に進む。「いいえ」を選択すると(使用制限を了解しない),図11(A)の使用不可の画面が現れる。「相談したい」を選択すると,図12のアドバイス画面が現れる。図14(B)のアレルゲンの選択の画面で「その他」を選択すると,図12のアドバイス画面が現れる。
【0037】
以上のようなアレルゲンの選択とそれに応じた処理との関係も,サーバの使用可否データベースの中に記憶されていて,その記憶内容が,図23の「アレルゲンの選択結果」の一覧表に示されている。この記憶内容に基づいて選択結果に応じた処理が実行されている。
【0038】
上述のアレルゲンの選択の処理をフローチャートで説明すると,次のようになる。図3のフローチャートのアレルゲンの選択のところで,「酵母」「大豆」のいずれかを選択した場合は「使用不可のアレルゲン」となる。「その他」を選択すると「アドバイスを要するアレルゲン」となる。「牛乳」を選択すると「使用注意のアレルゲン」となり,結合子G1を介して,図4のフローチャートの注意促進の選択に移行する。そして,サンプルを試したい場合は「サンプル購入」となり,相談をしたい人は「アドバイス」になる。図3のアレルゲンの選択のところで,「小麦」「落花生」「卵」「鶏肉」「チョコレート」「コーヒー」「りんご」「バナナ」「チーズ」「たまねぎ」「カフェイン」「アスパルテーム」のいずれかを選択した場合は,結合子H1を介して,図5のフローチャートの使用制限の選択に移行する。そして,使用制限を了解しない人は「使用不可」となり,相談をしたい人は「アドバイス」となり,使用制限を了解した人は,結合子F1を介して,図5のフローチャートの性別の判定に移行する。
【0039】
次に,図4のフローチャートの異常の種類の選択のところに戻って説明を続ける。図16(B)の健康診断異常値の選択画面において,ユーザは,健康診断で異常値と判断されたものを選択する。選択肢は「血圧」「コレステロール」「血糖値」「その他」である。「血圧」を選択して「次へ」をクリックすると,図17(A)の血圧選択画面が現れる。ここでは,「低血圧である」か「高血圧である」かを選択し,「低血圧である」の場合は,さらに,「治療中である」か「治療中でない」かを選択する。「低血圧である」の「治療中である」を選択した場合は,図11(B)の医師相談画面が現れる。「低血圧である」の「治療中でない」を選択した場合は,使用可であり,男性ならば,図19(A)の減量目標の入力画面が現れる。女性ならば,図18(B)の女性の身体状態の選択の画面が現れる。「高血圧である」を選択した場合は,図11(B)の医師相談画面が現れる。
【0040】
図16(B)の健康診断異常値の選択画面において「コレステロール」を選択した場合は,図17(B)のコレステロール選択画面が現れる。ここでの選択肢は「コレステロール値が高い」「高脂血症である」「コレステロール値が高く合併症がある」「高脂血症で合併症がある」「その他」である。「コレステロール値が高い」「高脂血症である」のいずれかを選択した場合は,使用可であり,男性ならば,図19の減量目標の入力画面が現れる。女性ならば,図18(B)の女性の身体状態の選択の画面が現れる。「コレステロール値が高く合併症がある」「高脂血症で合併症がある」のいずれかを選択した場合は,図11(B)の医師相談画面が現れる。「その他」を選択した場合は,図12のアドバイス画面に移行する。
【0041】
図16(B)の健康診断異常値の選択画面において「血糖値」を選択した場合は,図18(A)の血糖値の選択画面が現れる。ここでの選択肢は「糖尿病でインシュリンを使用中」「糖尿病でインシュリンを使用せずに治療中」「糖尿病治療中で減量が必要と言われている」「その他」である。「糖尿病でインシュリンを使用中」を選択した場合は,使用不可であり,図11(A)の使用不可の画面に移行する。「糖尿病でインシュリンを使用せずに治療中」を選択した場合は,図11(B)の医師相談の画面に移行する。「糖尿病治療中で減量が必要と言われている」を選択した場合は,使用可であり,男性ならば,図19の減量目標の入力画面が現れる。女性ならば,図18(B)の女性の身体状態の選択の画面が現れる。「その他」を選択した場合は,図12のアドバイス画面に移行する。
【0042】
以上のような血圧選択,コレステロール選択,血糖値選択の結果とそれに応じた処理との関係も,サーバの使用可否データベースの中に記憶されていて,その記憶内容が,図24の「血圧選択結果」「コレステロール選択結果」「血糖値選択結果」の各一覧表に示されている。この記憶内容に基づいて選択結果に応じた処理が実行されている。
【0043】
図16(B)の健康診断異常値の選択画面において「その他」を選択した場合は,図12のアドバイス画面に移行する。
【0044】
上述の健康診断異常値の選択の処理をフローチャートで説明すると,次のようになる。図4のフローチャートの異常種類の選択のところで,血糖値の異常のうち,「糖尿病でインシュリンを使用中」を選択すると,「使用不可の異常」となる。血圧の異常のうち,「低血圧である」の「治療中である」の場合と,「高血圧である」の場合と,コレステロールの異常のうち,「コレステロール値が高く合併症がある」と「高脂血症で合併症がある」のいずれかである場合と,血糖値の異常のうち,「糖尿病でインシュリンを使用せずに治療中」の場合には,「医師相談を要する異常」となる。コレステロールの異常のうちの「その他」の場合と,血糖値の異常のうちの「その他」の場合には,「アドバイスを要する異常」となる。そして,血圧の異常のうち,「低血圧である」の「治療中でない」の場合と,コレステロールの異常のうち,「コレステロール値が高い」と「高脂血症である」のいずれかである場合と,血糖値の異常のうち,「糖尿病治療中で減量が必要と言われている」の場合は,「使用可の異常」となり,結合子F1を介して,図5のフローチャートの性別の判定に移行する。
【0045】
次に,図5のフローチャートの身体状態の選択を説明する。図18(B)の女性の身体状態の選択の画面において,女性ユーザは身体状態を選択する。選択肢は「妊娠中である」「授乳中である(生理が回復していない)」「授乳中である(生理が回復している)」「流産後である」「排卵誘発剤使用中である」「その他,平常時の体調と異なる」「体調に問題がない」である。「妊娠中である」と「授乳中である(生理が回復していない)」のいずれかを選択した場合は,使用不可であり,図11(A)の使用不可の画面が現れる。「流産後である」と「排卵誘発剤使用中である」のいずれかを選択した場合は,図11(B)の医師相談の画面に移行する。「その他,平常時の体調と異なる」を選択した場合は,図12のアドバイス画面に移行する。「授乳中である(生理が回復している)」と「体調に問題がない」のいずれかを選択した場合は,使用可であり,図19の減量目標の入力画面が現れる。
【0046】
以上のような身体状態の選択とそれに応じた処理との関係も,サーバの使用可否データベースの中に記憶されていて,その記憶内容が,図24の「女性の身体状態選択結果」の一覧表に示されている。この記憶内容に基づいて選択結果に応じた処理が実行されている。
【0047】
上述の身体状態の選択の処理をフローチャートで説明すると,次のようになる。図5のフローチャートの身体状態の選択のところで,「妊娠中である」と「授乳中である(生理が回復していない)」のいずれかを選択した場合は「使用不可の身体状態」となる。「流産後である」と「排卵誘発剤使用中である」のいずれかを選択した場合は「医師相談を要する身体状態」となる。「その他,平常時の体調と異なる」を選択した場合は「アドバイスを要する身体状態」となる。「授乳中である(生理が回復している)」と「体調に問題がない」のいずれかを選択した場合は「使用可の身体状態」となり,結合子Jを介して,図6のフローチャートの減量目標の入力に進む。
【0048】
次に,減量目標の入力以降の処理を説明する。図19は減量目標の入力の画面である。ユーザは,目標とする減量の数値(体重の減少量)と,その減量に要する期間を入力する。「次へ」をクリックすると,図28(A)に示すように,減量目標と成功事例の比較(1)の画面が現れる。この画面に表示されるグラフを図26に拡大して示す。このグラフは,この注文処理の対象としているダイエット食品を摂取した多くの人の減量の成功事例を示している。横軸は減量期間を月の単位で示しており,縦軸は減量した数値を示している。ひとつの丸印が一人の成功事例である。減量期間が長くて減量が小さければ,それだけ減量は成功しやすくなり,そのような成功しやすい減量条件を「可能性が高い」と表示している。また,減量成功の程度が中程度の減量条件を「可能性が中程度」と表示している。減量期間が短くて減量が大きい場合は,減量を成功するのが難しくなり,そのような減量条件を「可能性が低い」と表示している。「可能性が低い」とされた減量条件の範囲では,実際に,成功事例がほとんど見当たらない。
【0049】
このような成功事例のグラフ中に,ユーザが入力した減量目標を,星印で目立つように表示している。このグラフを見ることで,自分が入力した減量目標が,成功しやすいものか否か,そして,多くの成功事例の減量条件の中のどの程度のところに位置しているかが容易に把握できる。例えば,図26のグラフに示されているような星印の減量目標であれば,「可能性が高い」減量条件の中にあって,多くの成功事例と比較しても,無理なく減量できることが理解できる。
【0050】
図28(A)の画面で「次へ」をクリックすると,図28(B)に示すように,減量目標と成功事例の比較(2)の画面が現れる。この画面に表示されるグラフを図27に拡大して示す。このグラフは,減量期間を問わずに,減量数値に応じた,減量成功の達成割合を示したものである。例えば,減量に成功したすべての人のうち,10kg以上の減量に成功した人の割合が40%である場合には,横軸に10kgをとり,縦軸に40%をとる。そのようにして,減量数値ごとの達成割合を求めて,それを結んだ曲線が,減量達成曲線である。そして,この減量達成曲線の上に,ユーザが入力した減量目標を重ね合わせて表示している。減量目標が7kgであると仮定すると,7kgのところに矢印が表示され,その減量目標に該当する達成割合であるところの70%が表示される。このグラフから,ユーザは,自分の入力した減量目標が,過去の減量成功者のうちの70%の達成割合のところにあることが分かる。これにより,このダイエット食品を用いて自分が希望する減量目標を達成するのは,それほど無理でないことが分かる。
【0051】
図28(B)の画面で「次へ」をクリックすると,図35(A)に示すような,減量目標に対する使用パターンの画面が現れる。ここに示した表は,次のように解釈する。左側の朝・昼・夜の列は,ダイエット食品の使用パターンを表している。朝の列に○印が付いているのは,朝食としてダイエット食品だけを摂取することを意味する。同様に,昼の列に○印が付いているのは昼食として,また,夜の列に○印が付いているのは夕食として,ダイエット食品だけを摂取することを意味する。そして,朝・昼・夜の3食の組み合わせを,ダイエット食品の1日の使用パターンとしている。1行目の使用パターンは,昼と夜の2食をダイエット食品にするパターンである。2行目は朝と夜,3行目は朝と昼のパターンである。4行目は夜だけ,5行目は昼だけ,6行目は朝だけの使用パターンである。1日3食のうちの1食か2食をダイエット食品にする場合は,この6種類の使用パターンのいずれかになる。
【0052】
右側の二つの列は,減量が成功したときにおける,ダイエット食品の使用パターンの割合を示している。使用パターンの割合を表示した列のうち,左側の列が,ユーザが入力した減量目標についての使用パターンの割合である。この例では,「4週間で5kg減量」がユーザが入力した減量目標である。そして,その列の各行の百分率の意味は次のとおりである。4週間で5kgの減量ができた人のうち,左側の使用パターンのどのパターンを利用した人が何%いるか,という割合である。4週間で5kgの減量に成功した人のうちの40%は,昼と夜の2食のパターンを利用しており,残りの60%は朝と夜の2食のパターンを利用している。その右側の列は参考例である。入力した減量目標が成功者の多いものである場合には,このように,別の減量目標を参考例として示すことができる。この参考例は「8週間で5kg減量」の例である。「8週間で5kg減量」に成功した人のうちの40%が昼と夜の2食のパターンであり,40%が朝と夜の2食のパターン,20%が夜の1食のパターンである。同じ5kgの減量でも,期間が長い方が,1日に1回,夜に摂取するだけでも,減量に成功することが分かる。すなわち,緩やかな使用パターンでも減量の成功の可能性が高いことが分かる。
【0053】
この一覧表から,夜にダイエット食品を摂取することが効果的であることが分かり,夜を含めた2食,または夜1食だけの使用パターンによって,多くの人がダイエットに成功していることが分かる。このように,減量に成功できた使用パターンを知ることにより,購入しようとしているダイエット食品について,どのような使用パターンで摂取するのが効果的であるかを,ユーザはあらかじめ把握することができる。
【0054】
図35(B)は,減量目標として「12週間で11kg減量」をユーザが入力した場合の使用パターン例である。「12週間で11kg減量」に成功した人のうち,14%が昼と夜の2食のパターンであり,29%が朝と夜の2食のパターン,43%が夜の1食のパターン,14%が朝の1食のパターンである。このように時間をかけてダイエットをする場合は,夜を含めた2食,または夜を含めた1食のほかに,朝1食だけでも減量に成功する可能性があることが分かる。
【0055】
図28の(A)と(B)のグラフ,及び,図35の使用パターンを見ることで,ユーザは,自分が入力した減量目標について,その成功の可能性,効果的な摂取方法などを把握することができたので,必要に応じて,減量目標の見直しをすることができる。入力した減量目標を変更した方が良いと判断したら,図35の(A)または(B)の画面で,「減量目標を入力しなおしますか?」の質問に「はい」のボタンをクリックする。その場合は,図19の減量目標入力画面に戻る。「いいえ」をクリックすると,図20(A)のライフスタイルの申告の画面に移る。
【0056】
図28の(A)と(B)のグラフ,及び,図35の使用パターンで表示される多数の人間の成功事例(減量情報)は,多数の減量モニターが提供したものを集めたものである。そのようなデータ収集は,例えば,減量が成功したときの減量期間とその期間の体重減少量のデータを販売会社に提供すること(及びそのデータをモニターの氏名等を伏せて販売会社が公開することがあること)を条件に,販売会社がモニターにダイエット食品を無料で提供する,などの方法で実現することができる。そして,そのようなデータ収集は,本発明の情報提供装置の付属機能として,減量成功後の成功事例を入力する画面を用意することで実現することもできる。
【0057】
以上の減量目標の入力の処理をフローチャートで説明すると,次のようになる。図6のフローチャートにおいて,減量目標の入力のあとに成功例の表示(減量比較情報の表示)となり,ユーザがやり直しを選択したときは減量目標の入力に戻る。やり直しを選択しないときは「申告選択」に進む。
【0058】
次に,申告選択以降の処理を説明する。まず,図20(A)のライフスタイルの申告選択の画面で,食生活を中心としたライフスタイルの申告をすることについての選択を促している。ダイエットが成功するかどうかは,ダイエット食品の摂取もさることながら,食生活を中心としたライフスタイルを改善することが大切であるからである。この画面の選択肢は「アンケート画面に進む」「ここで終了する」「問い合わせをする」の三つである。「アンケート画面に進む」を選択した場合は,図20(B)の食生活の申告(1)の画面が現れる。「ここで終了する」を選択した場合は,全体の処理の流れが終了する。すなわち,ライフスタイルの改善提案は示されないし,ダイエット食品の注文にも至らない。「問い合わせをする」を選択した場合は,図12のアドバイス画面が現れる。
【0059】
上述の申告選択の処理をフローチャートで説明すると,次のようになる。図6のフローチャートの「申告選択」において,申告を選択した人は「ライフスタイルの申告」に進み,選択しなかった人は「終了」となり,問い合わせを選択した人は「アドバイス」になる。
【0060】
図20(B)の食生活の申告(1)の画面では,ユーザの食事の摂取状況について,1週間中の該当回数を回答する。食事の摂取状況は5種類あり,「自分の分だけ作って食べる」「家族の分も作る→大人の分だけ作る」「家族の分も作る→大人と子供(12才以下)の分を作る」「コンビニやお弁当屋の弁当」「外食」である。それぞれ,1週間の食事の何回がそれに該当するかを入力する。「次へ」をクリックすると,図21(A)の食生活の申告(2)の画面が現れる。この画面では,食事の摂取パターンを回答する。摂取パターンには5種類あり,「朝食抜き」「昼食抜き」「夕食抜き」「夜食をとる」「間食をとる」である。それぞれ,1週間に何回,そのようなパターンになったかをを入力する。「次へ」をクリックすると,図21(B)のその他の申告の画面が現れる。この画面では次の5種類の項目をチェックできる。「ダイエットを繰り返している」「思春期前に太ってしまった」「ホルモン剤(ピル,甲状腺,副腎皮質)を使っている」「運動不足である」「親族に太っている人が多い」である。該当項目がない場合には,何もチェックしなくてもよい。「次へ」をクリックすると,図22(A)の判定結果表示画面が現れる。この判定結果表示画面を表示するときに,サーバ側では,これまでの申告に基づいて,所定のポイント計算をしている。
【0061】
図25はポイント計算を説明する一覧表である。図20(B)の食生活の申告(1)と,図21(A)の食生活の申告(2)と,図21(B)のその他の申告のそれぞれについて,入力した回数あるいはチェックしたポイントに応じて,図25に示すようなポイント計算をしている。例えば,食生活の申告(1)において,「自分の分だけ作って食べる」が1週間に14回で,「外食」が1週間に7回のときは,食生活の申告(1)のポイントは,(ア)=14×3+7×4=70点である。食生活の申告(2)において,「夜食をとる」が2回,「間食をとる」が2回のときは,(イ)=2×2+2×3=10点である。その他の申告において,「運動不足である」にチェックしたときは,(ウ)=2点である。合計点は(ア)+(イ)+(ウ)=92点である。
【0062】
この場合,図22(A)において,(51−100点)の段落が強調表示される。もし,50点以下であれば,(0−50点)の段落が強調表示され,101点以上であれば,(101点以上)の段落が強調表示される。そして,各段落では,その人のライフスタイルに対するコメントが表示される。「次へ」をクリックすると,図22(B)の注文画面が表示される。この注文画面では,製品Aの個数と製品Bの個数を入力すると,合計金額が自動的に表示される。「アドバイスは必要ですか?」の質問に「いいえ」をチェックしてから「注文送信」をクリックすると,注文が完了して,注文の処理の流れが終了する。「アドバイスは必要ですか?」の質問に「はい」をチェックしてから「注文送信」をクリックすると,注文が完了するとともに,図12のアドバイス画面が現れる。「キャンセル」をクリックすると,注文をキャンセルして,注文の処理の流れが終わる。
【0063】
以上のライフスタイルの申告の処理以降の流れをフローチャートで説明すると,次のようになる。図6のフローチャートにおいて,「ライフスタイルの申告」から「ポイント計算」「判定結果表示」となり,そこから「リターン」となって,ダイエットメニューのサブルーチンを抜けて,図1の「注文画面表示」に進む。そして,「注文画面表示」「注文データ入力」と処理が進む。「注文選択」において「キャンセル」ならば注文を実行せずに処理が終了する。「注文送信」ならば注文を実行し,アドバイスが必要な人はアドバイスを実行してから処理が終了し,アドバイスを希望しなければ,そのまま処理が終了する。
【0064】
次に,図1のフローチャートの目的選択において,ダイエットメニューではなくて,栄養補給メニューを選択した場合の処理の流れを説明する。栄養補給メニューを選択すると,図7の栄養補給メニューのサブルーチンが開始する。まず,「年令」の選択があり,「17才以下」と「75才以上」は使用不可となる。「70−74才」を選択した場合は,健康状態の選択に進む。現在病気にかかっている場合は「医師相談」となる。「アレルギーがある」を選択すると,結合子D2を介して,図33のフローチャートのアレルゲンの選択に移行する。「該当なし」の場合は,図34に示すような確認画面を表示してから,「リターン」となって,栄養補給メニューのサブルーチンを抜けて,図1の「注文画面表示」に進む。
【0065】
図7において,「18−69才」を選択した場合も,健康状態の選択に進む。現在病気にかかっている場合は,結合子B2を介して,図8のフローチャートの「病気種類」の選択に進む。「アレルギーがある」を選択すると,結合子D2を介して,図33のフローチャートのアレルゲンの選択に移行する。「該当なし」の場合は,結合子F2を介して,図8のフローチャートの「性別」による分岐に進む。
【0066】
図8のフローチャートにおいて,「病気種類」の選択では,「使用不可の病気」「但し書きを要する病気」「使用可の病気」に分岐する。図32は「病気の種類の選択結果(栄養補給選択時)」の一覧表を示す。図23の「病気の種類の選択結果(ダイエット選択時)」とは一部異なる部分がある。異なっている部分は次の通りである。「更年期障害」については,ダイエット選択時は「医師相談」であるが,栄養補給選択時は「使用可」である。「脂肪肝(治療不必要と医師に言われている)」については,ダイエット選択時は「医師相談」であるが,栄養補給選択時は「使用不可」である。
【0067】
図8のフローチャートにおいて,「但し書きを要する病気」については「但し書き表示」をしてから,そして,「使用可の病気」はすぐに,結合子F2を介して,「性別」の判定に進む。そして,男性ならば図34に示すような確認画面を表示してから,「リターン」となり,図1のフローチャートの「注文画面表示」に進む。女性ならば「身体状態の選択」に進む。身体状態の選択は,ダイエット選択時と同様であり,図5のフローチャートで説明したものと同じである。そして,「使用可の身体状態」のときは図34に示すような確認画面を表示してから,「リターン」となり,図1のフローチャートの「注文画面表示」に進む。
【0068】
図33のフローチャートのアレルゲンの選択では,基本的に,図3のフローチャートのアレルゲンの選択と同じ処理を実行する。図3のフローチャートのアレルゲン選択以降の処理では,結合子H1,F1,Jを経て,減量目標に関連する処理が終了してからリターンとなって図1の「注文画面表示」に進むが,図33のフローチャートのアレルゲン選択以降の処理では,結合子H2,F2を経て,リターンとなって図1の「注文画面表示」に進む。
【0069】
図30は,ダイエット選択時について,ダイエット食品の使用が不可になるときの,サーバとユーザ端末の間の情報のやり取りを概念的に示している。サーバから「特質入力の画面データ」がユーザ端末に送信される。「特質入力の画面データ」とは,ユーザの特質の入力を促すさまざまな画面データであり,例えば,図9(A)の個人登録画面,図10(A)の年令選択画面,図10(B)の健康状態の選択の画面,図14(A)の病気の種類の選択の画面,図14(B)のアレルゲンの選択の画面,図16(B)の健康診断異常値の選択の画面,図17(A)の血圧選択の画面,図17(B)のコレステロール選択の画面,図18(A)の血糖値の選択の画面,図18(B)の女性の身体状態の選択の画面,の各画面データである。これらの画面において,ユーザが入力または選択した情報(ユーザの特質)は,図30に示すように,ユーザ端末からサーバに送信される。サーバでは,これらのユーザの特質に応じてさまざまな判断や処理を実行するが,そのうち,サーバに格納されている使用可否データベースに基づいてダイエット食品の使用が不可であると判断した場合は,「使用不可の画面データ」,すなわち図11(A)の使用不可画面のデータ,をユーザ端末に送信する。
【0070】
図31は,ダイエット選択時について,ダイエット食品の注文に至るまでの,サーバとユーザ端末の間の情報のやり取りを概念的に示している。サーバから「特質入力の画面データ」がユーザ端末に送信され,「ユーザの特質」がユーザ端末からサーバに送信されるところまでは,図30での説明と同じである。サーバにおいて,ダイエット食品の使用が可能であると判断すると,「減量条件入力の画面データ」,すなわち図19の減量目標入力画面のデータ,がサーバからユーザ端末に送信される。ユーザ端末では,減量目標入力画面においてユーザが減量目標を入力する。その減量目標がユーザ端末からサーバに送信される。そして,サーバでは,その減量目標と,サーバに格納してある減量データベースの中の減量情報とを比較した情報(減量比較情報)を作成して,その画面データをユーザ端末に送信する。この実施例では,「減量比較情報の画面データ」として,図26のグラフ,図27のグラフ,図35の一覧表の各画面データを送信している。そのような減量比較情報をユーザが参照した上で,ユーザはダイエットの食品の注文を出し,その注文データがユーザ端末からサーバに送信される。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】ダイエット食品の注文の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図2】ダイエットメニューにおける健康状態の選択までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】ダイエットメニューにおける病気の種類の選択の処理の流れと,アレルゲンの選択の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】ダイエットメニューにおける健康診断異常値の種類の選択の処理の流れと,アレルゲンに対する注意促進の選択の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】ダイエットメニューにおけるアレルゲンに対する使用制限の選択の処理の流れと,性別判定及び身体状態の選択の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】ダイエットメニューにおける減量目標の入力からライフスタイルの判定結果の表示までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】栄養補給メニューにおける健康状態の選択までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】栄養補給メニューにおける病気の種類の選択の処理の流れと,性別判定及び身体状態の選択の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】個人登録の画面と,目的選択の画面である。
【図10】年令選択の画面と,健康状態の選択の画面である。
【図11】使用不可の画面と,医師相談の画面である。
【図12】アドバイスの画面である。
【図13】但し書き表示の画面(虫歯)と,但し書き表示の画面(水虫)である。
【図14】病気の種類の選択の画面と,アレルゲンの選択の画面である。
【図15】使用制限の画面と,使用注意の画面である。
【図16】乳アレルギーの注意促進の画面と,健康診断異常値の選択の画面である。
【図17】血圧の選択の画面と,コレステロールの選択の画面である。
【図18】血糖値の選択の画面と,女性の身体状態の選択の画面である。
【図19】減量目標の入力画面である。
【図20】ライフスタイルの申告選択の画面と,食生活の申告(1)の画面である。
【図21】食生活の申告(2)の画面と,その他の申告の画面である。
【図22】判定結果の表示画面と,注文画面である。
【図23】使用可否データベースの内容の一部を示す一覧表である。
【図24】使用可否データベースの内容の一部を示す一覧表である。
【図25】ライフスタイル申告に基づくポイント計算方法を示す一覧表である。
【図26】減量目標と減量成功事例との関係を示すグラフである。
【図27】減量目標と減量成功事例との関係を示す別のグラフである。
【図28】図26のグラフを示す画面と,図27のグラフを示す画面である。
【図29】本発明の情報提供装置の概念図である。
【図30】サーバとユーザ端末との間の情報のやり取りを示す線図である。
【図31】サーバとユーザ端末との間の情報のやり取りを示す別の線図である。
【図32】使用可否データベースの内容の一部を示す一覧表である。
【図33】栄養補給メニューにおけるアレルゲン関連の処理の流れを示すフローチャートである。
【図34】栄養補給メニューにおける確認画面である
【図35】減量目標に対するダイエット食品の使用パターンの画面である。
【符号の説明】
【0072】
10 サーバ
12 ユーザ端末
14 インターネット
16 減量データベース
18 使用可否データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の構成を備える,ダイエット食品の情報提供装置。
(ア)特定のダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報を保有する減量データベース。
(イ)前記ダイエット食品を摂取して体重を減量したいユーザの希望する減量目標を取得する減量目標取得手段。
(ウ)前記減量目標取得手段で取得した減量目標と前記減量データベースが保有する減量情報とを比較した減量比較情報を前記ユーザに提供する減量比較情報提供手段。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において,さらに次の構成を備えることを特徴とする情報提供装置。
(エ)人間の身体に関する特質と前記ダイエット食品の摂取の可否との関係についての使用可否情報を保有する使用可否データベース。
(オ)前記ユーザの前記特質に関する情報を取得する特質取得手段。
(カ)前記特質取得手段で取得した特質と前記使用可否データベースが保有する使用可否情報とに基づいて前記ダイエット食品の摂取が不可であるか否かを判断し,その判断結果が不可であるときにその旨を前記ユーザに知らせる不可情報提供手段。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報提供装置において,前記減量データベースが保有する減量情報は,減量期間とその期間における体重減少量とからなる減量条件ごとに,1日の朝昼夜の3食の食事のどの組み合わせで前記ダイエット食品を摂取したかという使用パターンと,その使用パターンを用いて減量に成功した人の割合とを含むことを特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
次の段階を備える,ダイエット食品の情報提供方法。
(ア)特定のダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報を保有する減量データベースをサーバ上に準備する段階。
(イ)ユーザの希望する減量目標を入力するための画面情報を前記サーバから通信経路を経由して前記ユーザの端末に送信する段階。
(ウ)前記端末から送信されてきた前記減量目標を前記サーバが取得する段階。
(エ)前記サーバが取得した前記減量目標と前記減量データベースが保有する減量情報とを比較した減量比較情報を表示するための画面データを前記サーバから通信経路を経由して前記端末に送信する段階。
【請求項5】
次の段階を備える,ダイエット食品の情報提供方法。
(ア)人間の身体に関する特質と特定のダイエット食品の摂取の可否との関係についての使用可否情報を保有する使用可否データベースをサーバ上に準備する段階。
(イ)前記ダイエット食品を摂取して体重の減量に成功した複数の人間についての減量情報を保有する減量データベースを前記サーバ上に準備する段階。
(ウ)ユーザの前記特質をユーザが入力するための画面データを前記サーバから通信経路を経由してユーザの端末に送信する段階。
(エ)前記端末から送信されてきた前記特質を前記サーバが取得する段階。
(オ)前記サーバが取得した前記特質と前記使用可否データベースが保有する使用可否情報とに基づいて前記ダイエット食品の摂取が不可であるか否かを判断する使用可否判断段階。
(カ)前記使用可否判断段階において,使用が不可であると判断したときに,その旨を表示するための画面データを前記サーバから通信経路を経由して前記端末に送信する段階。
(キ)前記使用可否判断段階において,使用が可であると判断したときに,ユーザの希望する減量目標をユーザが入力するための画面データを前記サーバから通信経路を経由して前記端末に送信する段階。
(ク)前記端末から送信されてきた前記減量目標を前記サーバが取得する段階。
(ケ)前記サーバが取得した前記減量目標と前記減量データベースが保有する減量情報とを比較した減量比較情報を表示するための画面データを前記サーバから通信経路を経由して前記端末に送信する段階。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2006−301766(P2006−301766A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−119475(P2005−119475)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(397008638)サニーヘルス株式会社 (10)