説明

チェアリフトのチェア

【課題】スキーリフトにおいて、乗客がチェアから落下または滑り落ちるのを防止するための保護バーの改良に関する。
【解決手段】座面6付きの座席14を有するスキーリフトのチェア1は、座席14をまたいで横断方向に延びるとともに開位置から閉位置まで旋回できる保護バー8を備える。固定部品、詳細には保護パネルは、保護バー8上に配置されるとともに、保護バー8の閉位置で各座面6の前縁部の中心に向かう方向に延びる。固定部品は、保護バー8に隣接した前縁部の方を向く第1の部分と、第1の部分に対して180°未満の角度αをなす第2の端部分と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座面と、座席をまたいで横断方向に延びるとともに開位置から閉位置まで旋回できる保護バーと、を備える座席を有するチェアリフトのチェアにおいて、固定部品、詳細には保護パネルが、上記保護バー上に配置され、上記保護バーの閉位置で、各座面の前縁部の中心に向かう方向に延びる、チェアリフトのチェアに関する。本発明はさらに、このタイプのチェアを備えるチェアリフトに関する。
【背景技術】
【0002】
チェアリフト用のチェアは、少なくとも1個、一般に8個以上、例えば10個等の互いに隣接して配置された座席を有する。乗客がチェアから落下または滑り落ちるのを防止するために、このようなチェアはその幅全体にわたって延びる保護バーを有する。この保護バーは、乗客の上方にある位置(開位置)から、横棒が乗客の前方の大腿部上に延びる位置(閉位置)まで旋回可能である。さらに、保護バーにはフットレストもしばしば設けられる。
【0003】
保護バーと座面の間の間隔は、チェアリフトの規定に従って、脚の長い長身の乗客であっても保護バーの下の余裕が快適な大きさになるように決定されるが、ほとんどの場合、背が低い人にその間隔は大きすぎる。したがって背が低い人は、特に脚が短くフットレストに足を支えることができない場合には、横棒の下から滑り抜けてしまうおそれがある。このように背が低い人が滑り抜けてしまうリスクを低減するために、固定部品、詳細には保護パネルを保護バーに配置することが、特許文献1および特許文献2により知られている。この固定部品は、保護バーの閉位置では、それぞれの座面の前縁部の中心に向かう方向に延びる。保護バーは、閉位置まで旋回し終わると、乗客の大腿部の間に位置する。
【0004】
周知の保護パネルは略三角形形状を有し、乗客を傷つけないように端が丸くなっている。この場合に生じるかもしれない問題としては、保護バーが閉じているときに乗客が適切に座席に着席していないと、固定部品が体の一部分、例えば乗客の大腿部を圧迫する可能性があるということがある。さらなる問題としては、保護バーが閉じるときに固定部品が乗客に接触した場合には、乗客のヘルメットの首筋部分に固定部品が引っ掛かる可能性があり、その結果直接的な怪我の危険、さらには様々な間接的な危険が生じる可能性があるということがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】オーストリア特許第411523B号
【特許文献2】オーストリア特許第411046B号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記したリスクを回避する、冒頭で述べた一般的なタイプのチェアを提供するという目的に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、固定部品が、保護バーに隣接した、前縁部の方を向いている第1の部分と、第1の部分に対して180°未満の角度をなしている第2の端部分とを有する本発明により達成される。
【0008】
本発明によるこの輸送手段の好ましく有利な実施形態は、従属請求項の対象である。
【0009】
固定部品の端部分が、保護バーに面した部分に対して180°未満の角度をなしているため、乗客と接触することになるのは、程度の差はあれ先の尖った端ではなく、比較的大きな表面積が形成された接触ゾーンになる。その結果、怪我または少なくとも痛みを伴う固定部品との接触をほぼ回避することができる。さらに、上記固定部品は、保護バーが閉じているときに乗客と万一接触した場合、本発明による構造上、滑ってヘルメットから離れるので、乗客のヘルメットの首筋部分に引っ掛からない点で特に有利である。
【0010】
本発明の好ましい実施形態において、本発明は、第1の部分が座席に面した第1の表面を有し、端部分が座席に面した第2の表面を有し、第1の表面と第2の表面が互いに対して180°未満の角度をなしていることを特徴とする。上記2つの表面の間の角度は、90°〜160°の間であることが好ましく、110°〜140°の間であると特に好ましい。
【0011】
端部分に位置する第2の表面の角度が上記の好ましい角度の範囲内にある場合、乗客の大腿部と接触したときに大きな接触表面が形成されるので、不快感または痛みを伴う接触をほぼ回避することができる。
【0012】
もちろん、定められた角度は、保護バー上に配置された第1の部分の、座席または座面に対する向きに応じて決まる。本質的に重要なのは、固定部品の端部分の、乗客の大腿部または体の別の部分と接触し得る表面が、可能な限り大きな表面積にわたっていることである。これは本発明により、上記の角度を付けた部分によって達成される。
【0013】
第1の部分と端部分とは、弓状であるかまたは屈曲部(kink)を有する中央部分を介し、互いに連結することができる。この屈曲部の縁部は、丸くなっていることが好ましい。
【0014】
端部分と、乗客すなわち座席に面した第1の部分(および該当する場合は中央部分)の表面はいずれも、固定部品の長手方向に見て略平面であっても、あるいは湾曲していてもよい。一方の部分の表面が平面または略平面であり、もう一方の表面が湾曲していてもよい。さらに、これらの部分の座席に面した表面の全てが、そこを通過する共通の連続的なまたは不連続な曲率を有していてもよい。
【0015】
本発明の好ましい実施形態では、本発明によるチェアは、座面の間に、座面より高くなっている分離要素を有することができる。乗客が座席から隣の座席への移行領域に着席している場合には、乗客はこの分離要素によって直ちにそれに気づく。これにより、保護バー8が閉位置に旋回する前であっても、乗客はその着席位置をすぐに修正するだろう。このように、乗客の脚は自ずと、固定部品との望ましくない衝突をほぼ回避できる位置をとる。
【0016】
従来技術より知られている固定部品、詳細には保護パネルと比較すると、本発明による固定部品の、座席の前縁部に対して平行に測定した幅は大幅に狭くしておくことができ、脚の空間を全体的により大きく確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明によるチェアの側面図である。
【図2】保護バーが閉じている場合のチェアの前方から見た横断面図である。
【図3】保護バーが開いている場合の図2の上から見た横断面図である。
【図4】本発明による固定部品を備える座席の断面図である。
【図5】本発明による固定部品の斜視図である。
【図6】本発明による固定部品の側面図である。
【図7】本発明による固定部品の、乗客から見た図である。
【図8】本発明による固定部品の、反対側から見た図である。
【図9】本発明による固定部品の、図6の線IX−IXに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の他の特徴および利点は、本発明の好ましい例示的実施形態についての図面を参照した下記の説明から明らかになる。
【0019】
図1に本発明によるチェア1の実施形態が示されている。これは、周知のように、接合部3を介して支持ロッド4と結合されたフレーム2と、牽引ケーブル9へのクランプ器具5と、を有する。チェア1は、互いに隣り合って配置されるとともに、座面6および背もたれ7を備える複数の座席14を有する。乗客がチェア1から落下するのを防止するためには、保護バー8を、上側の開位置(図1に示されている)から下側の閉位置(同様に図1に示されている)へと動かすことができる。保護バー8の開閉は、発着所に設けられた装置(図示せず)と相互作用する機構15を利用して自動で行うことも、乗客が手動で行うこともできる。さらに、チェアは、フード16を備えることもできる。
【0020】
閉じた環状の牽引ケーブル9(図1にのみ示す)を利用して、チェア1は、谷間の発着所(図示せず)から、適切には1つまたは複数の中間の発着所を経由して山の発着所へ搬送され、再び元に戻る。この場合、チェア1は、図1の例に示されているクランプ器具5を用いて、発着所において牽引ケーブル9から切り離すとともに再びそのケーブルに結合することが可能であり、またはチェアを牽引ケーブル9に固定式にクランプ固定することもできる。
【0021】
保護バー8の閉位置において、固定部品12、詳細には保護パネルが、図2および3に図式的に示される乗客の大腿部17、18、19の間に延び、特に子供など背の低い人が保護バー8の下から滑り抜けないようにする。この固定部品は図5〜9に詳細に示されているが、取付プレート16を利用して保護バー8に固定される。
【0022】
乗客が座席14上の正確な位置につき、固定部品12もまた実質的に乗客の脚の間に位置するように、座席14同士の間には分離要素11を取り付けることができる。分離要素11は、座席14の座面6よりも高くなっており、座席14上の正確な着席位置を乗客に対して示す。分離要素11によって、乗客が適切に座席14の中心に着席していない場合には直ちにそれに気づく。したがって、乗客は、保護バー8が自動または手動で閉じる前であっても、着席位置を修正することができる。
【0023】
かかる分離要素11が存在する場合であっても、またかかる分離要素11が存在しない場合には特に、乗客が適切に座席14に着席していない場合に保護バー8が閉じると、大腿部17、18、19が完全にまたは部分的に固定部品12の下になることにより、固定部品によって乗客の大腿部17、18、19が圧迫される可能性がある。このようなリスクは、保護バー8が自動で閉じる場合に特に存在する。保護バー8が閉じているときに乗客が前屈みになると、頭、首筋、背中、または肩が固定部品12にぶつかる可能性もある。
【0024】
このような状況において、固定部品12との望ましくない接触により不快感または痛さを感じることを防ぐとともに、乗客のヘルメットの首筋部分に固定部品12が引っ掛かることを防ぐために、本発明による固定部品12は、保護バー8に配置された第1の上側部分20と、第2の端部分21と、を備える。第1の上側部分20は表面23を有し、端部分21は表面24を有する。これらの表面はどちらも座席14および乗客に面している。上側部分20と端部分21の間には、表面23と24の間に位置する湾曲表面25を有する中央部分22が位置する。上側部分20および端部分21は、互いに対して180°未満の角度をなして配置され、その結果、2つの表面23および24も同様に180°未満の角度αをなして配置される。図示の実施形態の例では、互いに113°の角度αをなしている。
【0025】
図4から最も良く分かるように、座面6は、前縁部26の領域で下向きに丸くなっている。固定部品12の端部分21が角度を付けられていることにより、保護バー8の閉位置において、端部分の表面24は、丸い前縁部26の接線面28に対して平行な平面27に位置する。保護バー8が例えば閉じている途中などで、まだ完全に閉位置にないときには、接触した場合に、乗客の体に対して表面24がより大きな接触表面でぶつかるように、座面6の実質的な座席領域が位置する平面または水平面に対する平面27の角度は、従来技術で通常見られるように固定部品12が単に直線状に下向きに突出する場合よりも小さくなっている。
【0026】
図5〜9から分かるように、固定部品12は、比較的幅広で細く丸くなっている端部29を有する。さらに、固定部品12は、高い安定性をもたらす略三角形の断面形状を有する。したがって、固定部品12は弾性材料から製造することもできる。これによって怪我の危険がさらに低減し、また、座席14に面した側とは異なる側に衝突したとしても、どの面でも大きな接触面が形成される。
【0027】
図5、6から最も良く分かるように、端部分21は、表面24と対向して位置する表面30を有する。本発明の範囲内では、端部分21の表面24,30の間の角度は10°より大きく、20°〜60°の間にあると好ましく、30°〜40°の間にあると特に好ましい。
【0028】
さらに、乗客、詳細には子供に脚をある程度広げさせて適切に座席14に着席させ、その脚の間に保護パネル12を楽に配置できるように、各座席または少なくともいくつかの座席14の前縁部26の領域に、中心領域13を配置することができる。中心領域13は隣に並ぶ領域と図案が異なっている。この中心領域は、例えば図、詳細には絵、パターン、会社のロゴ等のロゴといった、マーク13であってもよい。簡易な実施形態では、マーク13は、大体において単純な、それ自体で空けるべき領域の確認に役立つ幾何図形(例えば円、十字、三角形、正方形、線など)を構成することができる。マークはまた、例えばマンガのキャラクタやマスコットの絵などでもよい。これは特に、子供がチェア1に少なくとも乗り込むときにその絵に注目させ、座席14に適切に着席して脚をある程度広げるよう促すことによって、その領域を空けたままにさせておくためである。
【0029】
本発明の好ましい実施形態では、座面6の前縁部26に対して平行に測定した固定部品12の幅は、少なくとも第2の端部分21においてマーク13の幅と同じか、またはそれより狭い。
【0030】
要約すると、本発明の例示的実施形態は、次のように示すことができる。チェアリフトのチェア1は座面6および保護バー8を備える座席14を有し、保護バー8は座席14をまたいで横断方向に延びるとともに開位置から閉位置に旋回可能である。固定部品12、詳細には保護パネルは、保護バー8に配置されるとともに、保護バー8の閉位置において各座面6の前縁部26の中心に向かう方向に延びる。固定部品12は、保護バー8に隣接するとともに前縁部26の方を向く第1の部分20と、第1の部分20に対して180°未満の角度(α)をなす第2の端部分21と、を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座面(6)および保護バー(8)を備える座席(14)を有するチェアリフトのチェアであって、
前記保護バー(8)が前記座席(14)をまたいで横断方向に延び、開位置から閉位置まで旋回可能であり、
固定部品(12)、詳細には保護パネルが、前記保護バー(8)に配置されるとともに、前記保護バー(8)の閉位置で各座面(6)の前縁部(26)の中心に向かう方向に延び、
前記固定部品(12)が、前記保護バー(8)に隣接するとともに前記前縁部(26)の方を向く第1の部分(20)と、前記第1の部分に対して180°未満の角度(α)をなす第2の端部分(21)と、を有することを特徴とするチェア。
【請求項2】
前記第1の部分(20)が、中央部分(22)を介して前記第2の端部分(21)に連結されることを特徴とする請求項1に記載のチェア。
【請求項3】
前記中央部分(22)が弓状であることを特徴とする請求項2に記載のチェア。
【請求項4】
前記中央部分(22)が屈曲部を有し、前記屈曲部の縁部(25)が好ましくは丸くなっていることを特徴とする請求項2に記載のチェア。
【請求項5】
前記第1の部分(20)が前記座席(14)に面した第1の表面(23)を有し、前記端部分(21)が前記座席(14)に面した第2の表面(24)を有し、前記第1の表面(23)と前記第2の表面(24)とが互いに対して180°未満の角度(α)をなすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項6】
前記第1の表面(23)と前記第2の表面(24)の間の前記角度(α)が90°〜160°の間であり、好ましくは110°〜140°の間であることを特徴とする請求項5に記載のチェア。
【請求項7】
前記座面(6)の前記前縁部(26)が丸くなっており、前記端部分(21)の向きが、少なくとも一部分で前記前縁部(26)の接線面(28)に対して平行になっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項8】
前記前縁部(26)が丸くなっており、前記端部分(21)の、前記前縁部(26)に面した表面(24)が湾曲し、前記端部分(21)の前記湾曲表面(24)の接線面が前記前縁部(26)の接線面(28)に対して平行であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項9】
前記固定部品(12)が、前記座席(14)に面したより広い表面(23、24、25)を有し、前記固定部品の断面形状が、前記座席(14)に面した前記表面(23、24、25)から離れるにつれて細くなっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項10】
前記第1の部分(20)の長さが、前記端部分(21)の長さの約2倍であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項11】
前記固定部品(12)を前記固定バー(8)に固定するための取付プレート(16)が、前記第1の部分(20)の延長部として配置されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項12】
前記座面(6)より高くなっている分離要素(11)が、前記座面(6)の間に配置されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項13】
前記座面(6)が、その前縁部(26)の領域に、隣に並ぶ領域と図案の異なる中心領域(13)を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項14】
前記座面(6)の前記前縁部(26)の領域にある前記中心領域(13)が、図、詳細には絵、パターン、マークなどであることを特徴とする請求項13に記載のチェア。
【請求項15】
前記座面(6)の前記前縁部(26)に対して平行に測定した前記固定部品(12)の幅が、少なくとも前記第2の端部分(21)において前記座面(6)の前記前縁部(26)の領域にある前記中心領域(13)の幅と同じか、またはそれより細いことを特徴とする請求項13または14に記載のチェア。
【請求項16】
略丸くなっている端部(29)が、前記第2の端部分(21)の、前記第1の部分(20)と反対側に位置する側部に配置されることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項17】
前記端部分(21)が、前記表面(24)の反対側に位置する表面(30)を有し、前記端部分(21)の前記表面(24、30)同士の間の角度が10°より大きく、好ましくは20°〜60°の間、特に好ましくは30°〜40°の間にあることを特徴とする請求項5〜16のいずれか一項に記載のチェア。
【請求項18】
谷間の発着所および山の発着所と、前記谷間の発着所および山の発着所の間を一周する牽引ケーブル(9)と、前記牽引ケーブル(9)に恒久的に連結されるか、または前記谷間の発着所から前記山の発着所へ人を送るか適切な場合には送り返すために前記牽引ケーブル(9)に結合可能に連結されるチェア(1)と、を備えるチェアリフトであって、前記チェア(1)が請求項1〜17のいずれか一項に従って設計されることを特徴とするチェアリフト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−111382(P2010−111382A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−206888(P2009−206888)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(500579431)インノヴァ・パテント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (31)