説明

チェーンコンベア装置及び残留防止装置

【課題】残留物が残らないようにしたチェーンコンベア装置及びそのための操作容易な残留防止装置を提供する。
【解決手段】2つの端部18及び搬送物の投入口11及び排出口を有するダクト3、ダクト内に配置され搬送物を投入口から排出口へ移動させるコンベアチェーン22、並びに残留防止装置8を含むチェーンコンベア装置1において、コンベアチェーン22は、各端部に隣接して配置された各チェーンホイール32に係合され、残留防止装置8は、チェーンホイールに係合されたコンベアチェーンの外周形状に対応する残留防止板40、及び残留防止板を取外し自在にダクトに固着するターンバックルを含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明は、サイロへ穀物を搬入搬出するため等に使用されるチェーンコンベア装置及びチェーンコンベア装置に組込み可能な残留防止装置に関する。チェーンコンベア装置は、2つの端部及び搬送物の投入口及び排出口を有するダクトと、ダクト内に配置され搬送物を投入口から排出口へ移動させるコンベアチェーンと、残留防止装置とを含む。
【従来の技術】
【0002】
製粉工場、穀物飼料工場、製油工場、穀物サイロ等において、小麦、大豆等の穀物の搬送には、一般にチェーンコンベア装置が使用される。チェーンコンベア装置は、2つの端部及び搬送物の投入口及び排出口を有するダクト、並びにダクト内に配置され搬送物を投入口から排出口へ移動させるコンベアチェーンを備える。チェーンコンベア装置においては、ダクトの端部に残留する穀物残留物が、穀物害虫(コクゾウ、ノシメマダラメイガ、コクヌストモドキ等)の発生源となる。これを防止するため、定期的にダクトの上蓋を外し端部を清掃して残留物を除去することが必要である。また、害虫が発生した場合は、ダクト内に殺虫剤、例えば、有毒なリン化水素、くん蒸剤(DDVP製剤)を供給し、殺虫消毒することが必要である。
【0003】
また、チェーンコンベア装置のダクトの端部に穀物が残留すると、異種穀物を搬送するとき、搬送される穀物に異種穀物が混入する問題が生じる。このような異種混合の問題を回避するためにも残留物の清掃除去が必要である。このような問題に関連した従来技術は、特許文献1に開示される。特許文献1は、粒状物搬送コンベアの残留防止板とチェーンホイールの移動調整装置を開示する。特許文献1の移動調整装置は、チェーンホイールと残留防止板との間隔を一定に保持するため、チェーンホイールの軸支部の進退移動機構と残留防止板の進退移動機構とを1つの入力操作で同期して駆動する入力同期機構を備える。また、残留防止板の湾曲内面にそって下方に向けて空気を噴射させる噴射ノズルを含む。
【特許文献1】特開2002−68451号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、チェーンコンベア装置のダクトの端部に残留物が残らないようにする構造が簡単で操作が容易な残留防止装置を備えるチェーンコンベア装置を提供することである。より詳しくは、チェーンホイールの軸支部の進退移動に対応して容易に進退移動可能な残留防止装置を備えたチェーンコンベア装置を提供することである。また本発明の目的は、チェーンコンベア装置を収容するダクト内に残留物が残らないようにチェーンに清掃機能を備えたチェーンコンベア装置を提供することである。更に本発明の目的は、チェーンコンベア装置の端部に容易に取付けることが可能な残留防止装置を提供することである。本発明のその他の目的、効果、利点は、以下の説明及び特許請求の範囲の記載から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のチェーンコンベア装置は、2つの端部及び搬送物の投入口及び排出口を有するダクト、ダクト内に配置され搬送物を投入口から排出口へ移動させるコンベアチェーン、ダクトの各端部に隣接して配置されると共にコンベアチェーンに係合されるチェーンホイール、並びに残留防止装置を含む。本発明のチェーンコンベア装置において、残留防止装置は、チェーンホイールの外周形状に対応する曲板を有する残留防止板、及び残留防止板をダクトの所定位置に固着するターンバックルを含む。本発明のチェーンコンベア装置において、ダクトはダクトの2つの端部の間を略水平方向伸長する筒状空間を包囲する上蓋、下板、及び向い合う2つの側板を有し、前記残留防止板は更に2つの固定部材を含む。この固定部材はフランジ部分及び平板部分を有し、曲板の側縁と固定部材のフランジ部分が調節可能に固着される。ターンバックルは2つの固定部材の間で伸長し固定部材の平板部分をダクトの側板の所定位置に押圧し固着可能である。
【0006】
本発明のチェーンコンベア装置は、好ましくは次の特徴の1つ又は組合せを含む。(1)前記固定部材の平板部分とダクトの側板との間にパッキン材が配置される。(2)固定部材のフランジ部分は水平方向の長軸を有するスロットを有する。前記曲板はその側縁に一端が固定され他端が前記スロットから突出するボルトを有する。前記ボルトの他端にナット部材をねじ込むことにより曲板の側縁とフランジ部分が調節可能に固着される。(3)前記コンベアチェーンは複数の送り羽根及び送り羽根に固着されダクトの底板に対し摺動可能なフェルト部材を含む。(4)前記ダクトの端部は透明板を含み、この透明板を介し残留防止板及びその付近が透視可能である。(5)前記ターンバックルは、同軸に配置され互いに反対方向のねじを切られた2本のボルト、及びバックルを含み、このバックルは、2本のボルトの各々のねじに係合される2つのねじ孔を有する。
【0007】
本発明の残留防止装置は、2つの端部及び搬送物の投入口及び排出口を有するダクト、並びにダクト内に配置され搬送物を投入口から排出口へ移動させるコンベアチェーンを含むチェーンコンベア装置に組込まれる。前記ダクトは、上蓋、下板、及び向い合う2つの側板に包囲された筒状空間を含むものであり、コンベアチェーンは、ダクトの端部に隣接して配置されるチェーンホイールに係合されてダクト内を循環するものである。残留防止装置は、チェーンホイールの外周形状に対応する形状の曲板を有する残留防止板、及びこのこの残留防止板をダクトの所定位置に固着するターンバックルを含む。
【0008】
本発明の残留防止装置は、好ましくは次の特徴の1つ又は組合せを含む。(1)前記残留防止板は互いに平行な2つの側縁を有する曲板、及び2つの固定部材を含み、固定部材はフランジ部分及び平板部分を有し、曲板の側縁と固定部材のフランジ部分が調節可能に固着される。(2)前記ターンバックルは、2つの固定部材の間で伸長し固定部材の平板部分をダクトの側板の所定位置に押圧する。(3)前記固定部材のフランジ部分は水平方向の長軸を有するスロットを有し、前記曲板はその側縁に一端が固定され他端が前記スロットから突出するボルトを有し、前記ボルトの他端にナット部材をねじ込むことにより曲板の側縁とフランジ部分が調節可能に固着される。
【0009】
本発明の残留防止装置を備えたチェーンコンベア装置は、ダクトの端部に搬送された物品の残留物が残らないので、搬送される物品を変更したときに、チェーンコンベア装置の分解掃除を要することなく異種の物品が混合する問題を防止することができる。また、残留物による害虫の発生を防止可能である。本発明の残留防止装置は、ターンバックルを操作することによりチェーンコンベア装置の端部に容易に取付けることが可能である。また取付け位置を容易に移動可能であるので、チェーンホイールの調整移動に容易に対応することができる。本発明の残留防止装置は、曲板と固定部材との間が調節可能に固定され、水平方向(コンベアチェーンの幅方向)の寸法が可変であるので、ダクトの端部への挿入が容易であり、またダクトの水平方向の変化に対応可能である。本発明のその他の作用効果及び利点は、図面を参照する以下の説明及び特許請求の範囲の記載において明らかにされる。
【発明の実施の態様】
【0010】
図面を参照し、本発明のチェーンコンベア装置及び残留防止装置を説明する。図1は、本発明の実施例のチェーンコンベア装置1の概略垂直断面図、図2は、図1のチェーンコンベアの側面図であり端板18を除去して示す図である。図3は、本発明の実施例の残留防止板の概略斜視図であり、図4は、本発明の実施例の残留防止板の固定部材の概略斜視図である。図1〜図4において、チェーンコンベア装置1は、2つの端部18(図1は1つの端部18のみを示す)及び搬送物の投入口11及び排出口(図示されない)を有するダクト3、ダクト3内に配置され搬送物を投入口11から排出口へ移動させるコンベアチェーン22、ダクト3の各端部に隣接して配置されると共にコンベアチェーン22に係合されるチェーンホイール32、並びに残留防止装置8を含む。ダクトの長さは、例えば、50mであり、チェーンホイール32の位置は、コンベアチェーンの長さに合わせて調整することが必要である。
【0011】
本発明の残留防止装置8は、それがない場合に生じるダクト端部付近の残留物7が生じないようにすることを目的とするものである。チェーンコンベア装置において、周回するコンベアチェーン22の両端に配置される2つのチェーンホイール32(図1は一方のチェーンホイール32のみを示す)は、コンベアチェーン22のゆるみを調節するため、それらの支持軸33が相互に近接、離間方向に移動可能であることが必要である。本発明において、チェーンコンベア装置1の残留防止装置8は、チェーンホイール32の外周形状に対応する曲板42を有する残留防止板40、及び残留防止板40をダクト3の所定位置に固着するターンバックル70を含む。ターンバックル70は、簡単な操作により残留防止板40を移動着脱可能であるため、チェーンホイールの支持軸33の移動に対応させ、容易に所定位置へ配置することが可能である。
【0012】
図1のチェーンコンベア装置1において、ダクト3は、その2つの端部18(図1は1つの端部18のみを示す)の間を略水平方向伸長する筒状空間を含み、この筒状空間は、上蓋13、下板14、及び向い合う2つの側板15、16により包囲される。ダクトの高さは、例えば60cmであり、幅寸法は、例えば、35cmである。残留防止板40は、互いに平行の2つの側縁を有する曲板42、及び2つの固定部材52、62を含む。固定部材52、62は、それぞれ曲板42の側縁44に対応するフランジ部分54、64及びダクトの側板15又は16に平行な平板部分56、66を有する。曲板42の側縁44、44と固定部材52、62のフランジ部分54、64がそれぞれ調節可能に固着される。曲板の厚さは、例えば、10mmであり、曲板42の湾曲部は、例えば、チェーンホイールと同心で、曲率半径が30cmとすることができる。
【0013】
図2は、図1のチェーンコンベアの側面図であり端板を除去して示す図であり、図に示すように、固定部材の平板部分56、66とダクトの側板16、15との間にパッキン材38が配置される。このパッキン材38は、好適にはスポンジ材料からなり、平板部分56、66とダクトの側板16、15との間を密封し搬送物の漏洩を防止する。このパッキン材38は、またターンバックル70のボルト72、74の両端に弾性力を作用させ、ターンバックルのゆるみを防止し、締付け力の変化を防止する。
【0014】
図5は、曲板42の側縁44と固定部材52又は62のフランジ部分54とを調節可能に固着する構造の水平断面図である。図5に示すように、固定部材のフランジ部分54は水平方向の長軸を有するスロット55(図4、図5)を有し、曲板42は、その側縁44に一端が固定され他端がスロット55から突出するボルト43を有する。スロット55は、長軸方向の寸法が28.5mm、長軸に直角方向の寸法が8.5mmである。図5に示すようにボルト43の他端(スロット55から突出した部分)にナット部材46をねじ込むことにより曲板の側縁42と固定部材のフランジ部分54が固着される。ナット部材46ねじ込む前は、ボルト43は、スロット55の水平方向の長軸に沿ってスロット内を移動可能であるため、曲板の側縁42と固定部材のフランジ部分54との間の水平方向の相対移動が可能であり、曲板の側縁42と固定部材のフランジ部分54は、水平方向に調節可能である。
【0015】
図6は、本発明の実施例の残留防止装置のターンバックル70の概略断面図である。図6に示すように、ターンバックル70は、同軸に配置される2本のボルト72、74、及びバックル76を含む。バックル76は、2本のボルトの各々にねじ係合される2つのねじ孔77を有する。ボルト72と74は、互いに異なる方向のねじが切られると共にそれぞれ対応するバックル76の孔77に切られたねじと噛み合うようにされる。バックルがボルトの共通の軸のまわりに一つの方向に回転させるとき、2つのボルトの頭部73、75が互いに離間する方向に移動され、他の方向に回転させるとき、2つのボルトの頭部73、75は互いに接近するように移動する。ターンバックル70の2つのボルトの頭部73と75の間の距離は、例えば35cm(ダクトの横方向寸法)である。
【0016】
図7は、本発明の実施例の残留防止装置8の背面図(ダクトの端部18から見た図)であり、ダクトの端部に3個のターンバックル70が配置された状態を示す。図7に示すように、固定部材52、62の平板部分56、66は、ターンバックル70の2つのボルト72、74の頭部73、75に係合してボルト72、74の頭部73、75が軸線回りに回転しないように支持する対の支持金具57、67を備える。図7に示すようにターンバックル70の2つのボルト72、74の頭部73、75を固定部材の対の支持金具57、67と係合させ、バックル76をボルト72、74の頭部73、75が互いに離間する方向へ回転させると、2つの固定部材の平板部分がそれぞれダクトの側板に押圧されて側板に固着される。また、バックル76をボルト72、74の頭部73、75が互いに接近する方向へ回転させると、2つの固定部材の平板部分がそれぞれダクトの側板から離間され、残留防止板を側板に対し容易に移動可能である。
【0017】
図1を更に参照すると、コンベアチェーン22は、複数の送り羽根24及び送り羽根に固着されたフェルト部材21を含む。フェルト部材21は、ダクトの底板14に対し摺動可能にされる。この構造により、投入口から搬送物を供給しないで、コンベアチェーンを駆動することにより、短時間(例えば数分)でダクト内から搬送物を、別途掃除を行なうことなく、除去することが可能である。また、ダクトの端部18は透明板(図示しない)を含み、この透明板を介し残留防止装置8及びその付近が透視可能とされる。この構造により、ダクト端部及び残留防止装置8を容易に点検することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施例のチェーンコンベア装置の概略垂直断面図。
【図2】図1のチェーンコンベアの側面図であり端板を除去して示す図。
【図3】本発明の実施例の残留防止板の概略斜視図。
【図4】本発明の実施例の残留防止板の固定部材の概略斜視図。
【図5】残留防止板の曲板と固定装置との連結部分の概略水平断面図。
【図6】本発明の実施例の残留防止装置のターンバックルの概略断面図。
【図7】本発明の実施例の残留防止装置の背面図である。
【符号の説明】
【0019】
1:チェーンコンベア、3:筒状空間、6:搬送物、7:残留物、8:残留防止装置、11:投入口、13:上蓋、14:底板、15、16:側板、17:点検口、18:端板(透明板)、21:フエルト板、22:コンベアチェーン、24:送り羽根、30:コンベアエンド、32:チェーンホイール、38:パッキン材、40:残留防止板、42:曲板、43:皿ビス、44:側縁、46:留め金具、52、62:固着具、54、64:フランジ、55:スロット、56、66:平板部、57:留め金具、70:ターンバックル、72、74:ボルト、73、75:ボルト頭部、76:バックル、77:ねじ孔。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの端部及び搬送物の投入口及び排出口を有するダクト(3)、ダクト内に配置され搬送物を投入口から排出口へ移動させるコンベアチェーン(22)、ダクトの各端部に隣接して配置されると共にコンベアチェーンに係合されるチェーンホイール(32)、並びに残留防止装置(8)を含むチェーンコンベア装置であって、
残留防止装置(8)は、チェーンホイールの外周形状に対応する曲板(42)を有する残留防止板(40)、及び残留防止板をダクトの所定位置に固着するターンバックル(70)を含むことを特徴とするチェーンコンベア装置。
【請求項2】
前記ダクト(3)はダクトの2つの端部の間を略水平方向伸長する筒状空間を包囲する上蓋(13)、下板(14)、及び向い合う2つの側板(15、16)を有し、前記残留防止板(40)は更に2つの固定部材(52、62)を含み、該固定部材はフランジ部分(54、64)及び平板部分(56、66)を有し、曲板の側縁(44)と固定部材のフランジ部分が調節可能に固着され、前記ターンバックル(70)は2つの固定部材(52、62)の間で伸長し固定部材の平板部分(56、66)をダクトの側板の所定位置に押圧し固着可能であることを特徴とする請求項1に記載のチェーンコンベア装置。
【請求項3】
前記固定部材の平板部分(56、66)とダクトの側板(15、16)との間にパッキン材(38)が配置されることを特徴とする請求項2に記載のチェーンコンベア装置。
【請求項4】
前記固定部材のフランジ部分(54、64)は水平方向の長軸を有するスロット(55、65)を有し、前記曲板(42)はその側縁に一端が固定され他端が前記スロットから突出するボルト(43)を有し、前記ボルト(43)の他端にナット部材(46)をねじ込むことにより曲板の側縁(44)とフランジ部分が調節可能に固着されることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載のチェーンコンベア装置。
【請求項5】
前記コンベアチェーン(22)は複数の送り羽根(24)及び送り羽根に固着されダクトの底板に対し摺動可能なフェルト部材(21)を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のチェーンコンベア装置。
【請求項6】
前記ダクトの端部(18)は透明板を含み、該透明板を介し残留防止板及びその付近が透視可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のチェーンコンベア装置。
【請求項7】
前記ターンバックル(70)は、同軸に配置され互いに反対方向のねじを切られた2本のボルト(72、74)、及びバックル(76)を含み、該バックルは、2本のボルトの各々のねじに係合される2つのねじ孔(77)を有するものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のチェーンコンベア装置。
【請求項8】
2つの端部及び搬送物の投入口及び排出口を有するダクト(3)、並びにダクト内に配置され搬送物を投入口から排出口へ移動させるコンベアチェーン(22)を含むチェーンコンベア装置(1)に組込まれる残留防止装置(8)であって、
前記ダクトは、上蓋、下板、及び向い合う2つの側板に包囲された筒状空間を含むものであり、コンベアチェーン(22)は、ダクトの端部に隣接して配置されるチェーンホイール(32)に係合されてダクト内を循環するものであり、
残留防止装置(8)は、チェーンホイールの外周形状に対応する形状の曲板(42)を有する残留防止板(40)、及び該残留防止板をダクトの所定位置に固着するターンバックル(70)を含むことを特徴とする残留防止装置。
【請求項9】
前記残留防止板(40)は互いに平行な2つの側縁(44)を有する曲板(42)、及び2つの固定部材(52、62)を含み、固定部材はフランジ部分(54、64)及び平板部分(56、66)を有し、曲板の側縁(44)と固定部材のフランジ部分(54、64)が調節可能に固着され、前記ターンバックル(70)は、2つの固定部材(52、62)の間で伸長し固定部材の平板部分(56、66)をダクトの側板(15、16)の所定位置に押圧することを特徴とする請求項9に記載の残留防止装置。
【請求項10】
前記固定部材のフランジ部分(54、64)は水平方向の長軸を有するスロット(55)を有し、前記曲板(42)はその側縁(44)に一端が固定され他端が前記スロット(55)から突出するボルト(43)を有し、前記ボルト(43)の他端にナット部材をねじ込むことにより曲板の側縁とフランジ部分が調節可能に固着されることを特徴とする請求項9に記載の残留防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−174313(P2008−174313A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−6564(P2007−6564)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(592001595)関東港業株式会社 (1)
【出願人】(507016155)日本サイロ株式会社 (1)