説明

ティーバッティングマシン

【課題】一人で同一のサイクルで連続して且つ容易に反復練習ができるティーバッティングマシンを提供する。
【解決手段】ティーバッティングマシン10を、打撃用ボール12の上部および下部を係着した状態で垂直に張られた紐状部材50と、この紐状部材50の上端部および下端部にそれぞれ連結され紐状部材50を左右方向にスライドさせる一対のガイドレール45と、これらのガイドレール45を支持する一対の上下アーム部材21,23と、これらのアーム部材21,23を支持する支柱16とを備え、各アーム部材21,23の中央部に上アーム保持板20および下アーム保持板22を一体的に固着すると共に、これらの各アーム保持板20,22をそれぞれ回動軸26を介して支柱16の前面に装備し、上アーム保持板20および下アーム保持板22を支柱16に対して予め設定された角度に保持する角度保持機構25を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はティーバッティングマシンに係り、さらに詳しくは学校の野球部、バッティングセンター、あるいは個人宅等に設置して、一人でティーバッティングを行なえるティーバッティングマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、野球における打撃フォームの確認等のためにティーバッティングが行われている。このティーバッティングとしては、例えば、ゴム製のスタンドの上端部にボールを載せて、そのボールを打者が打つ方法がある。この場合、その都度、ボールを籠等の中から自分で取り出して載せ、あるいは他の者が載せて行なっている。
【0003】
上記方法では、その都度ボールをスタンドの上端部に載せなくてはならないので、面倒で、連続して、かつ集中してティーバッティングができないことから、一人でも練習できるテニス等の打球練習具が開発されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
上記特許文献1に開示された打球練習具は、ゴム紐の中心部にテニス等のボールを結着し、当該ゴム紐の両端部を、上下略平行に配置した2本のレールにそれぞれ組み込んだ滑動車に懸架したもので、練習に際してテニス等のボールを打つために、まず、上レールの一方側端部を下げておいて、つまり上レールに傾斜をつけておいて、ラケットでボールを打つように構成されている。これにより、ボールはゴム紐と共に滑動車の移動に連れられ、上下レールに沿ってその他方側端部に移動する。その後ボールは、ゴム紐の反発力と、上レールの傾斜のために初期位置に戻るような構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭57−203966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に開示された打球練習具では、ボールを打撃する際は、上レールの一端を下げて上レールに傾斜をつけた状態としておく。この状態で打撃されたボールは上下のレールに沿って一端から他端に向かって飛ぶ。この場合、ボールを保持しているゴム紐の長さは一定であるため、上レールの一端では弛んだ状態となり、他端では伸びきった状態となる。したがって、他端側に行くにしたがってスピードが落ち、力の掛かり具合で、ボールは他端まで届かないという問題がある。
【0007】
また、打撃時の加わる力によってボールのスピードが変ることから、ボールの戻り速度が一定でなく、その結果、同一のサイクルで連続して打撃することができないという問題も生じている。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するために提案されたものであり、一人で一定のサイクルで連続して且つ容易に反復練習ができるティーバッティングマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のティーバッティングマシンは、打撃用ボールの上部および下部を係着した状態で垂直に張られた紐状部材と、この紐状部材の上端部および下端部にそれぞれスライド部材を介して連結され前記紐状部材の左右方向への移動を案内する一対のガイドレールと、これらのガイドレールをそれぞれ支持する一対のアーム部材と、これらの各アーム部材を上部および下部で支持する支柱とを備えたティーバッティングマシンであって、前記各アーム部材の中央部に上アーム保持板および下アーム保持板を一体的に固着すると共に、これらの各アーム保持板をそれぞれ支軸を介して前記支柱の前面に装備し、前記上アーム保持板および下アーム保持板を前記支柱に対して予め設定された角度に保持する角度保持機構と、を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のティーバッティングマシンは、以上のような構成となっているので、上アーム保持板および下アーム保持板を支柱に対して左右方向のいずれかに回動させ、角度保持機構により、予め設定された角度に保持しておいて、打撃用ボールを打者が打撃すると、紐状部材に設けられた打撃用ボールが打撃方向に飛ぶ。紐状部材はスライド部材を介して一対のガイドレールに設けられているので、打撃終了後はスライド部材が打撃方向に移動しガイドレールの端部に到達し、そこから、傾斜したガイドレールに沿ってスライドし初期位置に戻る。その結果、打者はボールをセットする等の作業をすることなく、引き続きティーバッティングを行なうことができるので、一人で一定のサイクルで連続して且つ容易に反復練習ができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るティーバッティングマシンの第1実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】図1におけるII矢視図である。
【図3】前記第1実施形態の支柱上部に設けられた角度保持機構を示す平面図である。
【図4】前記第1実施形態の支柱下部に設けられた角度保持機構を示す平面図である。
【図5】図3におけるV−V線に沿った縦断面図である。
【図6】図3におけるVI−VI線に沿った縦断面図である。
【図7】前記第1実施形態のアーム上下動機構を示す縦断面図である。
【図8】図7におけるVIII矢視図である。
【図9】図8におけるIX−IX 線に沿った縦断面図である。
【図10】前記第1実施形態の上下のアーム部材にリニアベアリングを介して張設された紐状部材および紐状部材に保持されたボールを示す一部断面の正面図である。
【図11】前記第1実施形態のアーム部材の先端構造を示す縦断面図である。
【図12】前記第1実施形態のティーバッティングマシンを右打ち打者が使用する際の状態を示す全体正面図である。
【図13】前記第1実施形態のティーバッティングマシンを左打ち打者が使用する際の状態を示す全体正面図である。
【図14】本発明に係るティーバッティングマシンの第2実施形態を示す全体斜視図である。
【図15】前記第2実施形態の紐状部材とリニアベアリングとの接続状態を示す縦断面図である。
【図16】図15におけるXVI矢視図である。
【図17】前記第2実施形態のティーバッティングマシンにおいてボールを打撃した際のボールの軌跡を示す平面視の概略図である。
【図18】前記第2実施形態のティーバッティングマシンにおいてボールを打撃した際のボールの軌跡を示す側面視の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図1〜図13に基づいて本発明のティーバッティングマシンの一実施形態を説明する。
【0013】
図1、図2に示すように、第1実施形態のティーバッティングマシン10は、打撃用ボール(以下、単にボールという)12を打撃可能な初期位置に一定のサイクルタイムで容易に戻すことができると共に、ボール12の高さ位置を各打者に柔軟に対応させることができるように構成したものである。
【0014】
ティーバッティングマシン10は、ボール12の上部および下部を係着する垂直に張られた紐状部材50と、この紐状部材50の上端部および下端部にそれぞれ連結され紐状部材50を左右方向にスライドさせる一対のガイドレール45,45と、これらのガイドレール45,45を支持する一対のアーム部材21,23と、これらのアーム部材21,23を支持する支柱16とを備えて構成されている。
【0015】
また、ティーバッティングマシン10には、支柱16の前面の上部および下部にそれぞれ支軸である回動軸26を介して設けられると共に、一対のアーム部材21,23を装着し且つ回動軸26を回動中心として支柱16に対して左右方向に回動可能な板状の上アーム保持板20および下アーム保持板22と、移動部材であるスライド板19を介して各アーム保持板20,22を支柱16に対して予め設定された角度に保持する角度保持機構25と、一対のアーム部材21,23を上下方向に移動自在とする移動部材駆動機構35とが設けられている。
【0016】
ティーバッティングマシン10を構成する前記支柱16は、平板状の基礎台板15の奥行中央側端部寄りに立設されている。上記基礎台板15は鉄板等で形成され、平面四角形形状となっている。また、基礎台板15の上面四隅には、例えばU字形状の取手17が逆向き状態で取り付けられている。そのため、ティーバッティングマシン10を任意の場所に移動させる際、取手17を掴むことができるので、移動作業が容易となる。
【0017】
支柱16は、例えば鋼製の角パイプ部材で形成され、その下端が溶接等によって基礎台板15の上面に固着されている。また、支柱16の下端の4面の側面には、基礎台板15の上面との間にわたって補強用リブ18が固着されている。
【0018】
支柱16には、図2に矢印Aで示すように、当該支柱16の側面に沿って上下方向にスライド自在な前記スライド板19が設けられている。このスライド板19の上部には上アーム保持板20を介して上アーム部材21が設けられており、また、スライド板19の下部には下アーム保持板22を介して下アーム部材23が設けられている。
【0019】
スライド板19は、図1、図2に示すように、支柱16の長さより短く形成されている。また、支柱16から外れないように、一部が支柱16の4面を覆った断面形状に形成されている(図9参照)。
すなわち、スライド板19の長さ方向の所定区間にわたって、支柱16の前面と両側面と裏面の一部とを囲むように形成されたガイド部19Aが形成され、このガイド部19Aの一部が支柱16の裏面に囲繞しているので、スライド板19が支柱16の前面方向に抜けることがなく安全である。
【0020】
図3に示すように、スライド板19の上部には、当該スライド板19の幅寸法と略同じ幅寸法に形成された前記上アーム保持板20が、矢印Bで示すように、回動軸26を支軸として回動自在に設けられている。また、図4に示すように、スライド板19の下部には、当該スライド板19の幅寸法と略同じ幅寸法に形成された前記下アーム保持板22が、矢印Bで示すように、回動軸26を支軸として回動自在に設けられている。
【0021】
そして、これらの上アーム保持板20に上アーム部材21、下アーム保持板22に下アーム部材23がそれぞれ取り付けられている。
上アーム保持板20および下アーム保持板22は略矩形形状に形成されている。上アーム保持板20は、その上端が上アーム部材21の外周より上方に突出した状態で、また、下アーム保持板22は、その下端が下アーム部材23の外周より下方に突出した状態で、上アーム保持板20と上アーム部材21、下アーム保持板22と下アーム部材23とがそれぞれ溶接等により一体的に固着されている。
【0022】
各アーム保持板20,22には、前記スライド板19にわたって、当該各アーム保持板20,22、ひいては上アーム部材21および下アーム部材23を、支柱16に対して左右方向に所定角度傾けた位置で各アーム保持板20,22をその角度に保持する角度保持機構25が設けられている。
【0023】
すなわち、角度保持機構25は、各アーム保持板20,22とスライド板19とにわたって設けられた前記回動軸26を回動中心として、各アーム保持板20,22を所定角度回動した後、予め設定された角度位置に保持する係止部材である蝶ボルト27と、各アーム保持板20,22に形成された係止孔20A,20Bおよびスライド板19に形成された係止孔19Cで構成されている。
【0024】
図5に詳細を示すように、回動軸26は、スライド板19の係合部であるネジ孔19Bに螺合するネジ部26Aと、上アーム保持板20を回動自在に支持する軸部26Bとを有するボルトで構成されている。このボルトのヘッドと上アーム保持板20との間には座金30が介装されており、座金30の締め付けの程度で、上アーム保持板20のスライド板19に対する回動状態を調整できるようになっている。
【0025】
なお、図5は、上アーム保持板20における角度保持機構25を表しているが、下アーム保持板22における角度保持機構25の構造も同じである。
【0026】
また、上記蝶ボルト27は、図3、図4、図6に示すように、スライド板19のネジ孔19Cに螺合してその位置に各アーム保持板20,22を位置決め固定できるようになっている。
【0027】
前述のように、各アーム保持板20,22は、スライド板19、ひいては支柱16に対して所定角度回動自在となっている。この回動角度は複数設定されており段階的に調整可能となっており、図3、図4に示すように、例えば、3°〜7°の範囲で、1°刻みで回動できるように構成されている。
【0028】
すなわち、図3に示すように、上アーム保持板20において、スライド板19等の垂直方向の中心線Cに対して左右の位置には、それぞれ前記回動軸26を回動中心として、二重の放射状に且つ所定間隔で3°〜7°用の貫通孔20A,20Bがあけられている。
これに対して、スライド板19には、上記貫通孔20A,20Bに対応する前記ネジ孔19C(図6参照)が設けられている。
【0029】
図4に示すように、下アーム保持板22にも上記と同様に、3°〜7°用の貫通孔20A,20Bがあけられ、また、スライド板19には、下アーム保持板22の貫通孔20A,20Bに対応する前記ネジ孔19C(図6参照)が設けられている。
【0030】
そして、上アーム保持板20と下アーム保持板22とにおいて、各貫通孔20A,20B同士は、上下の回動軸26同士を結ぶ線の長さ方向中心に対して対称的に位置している。
【0031】
なお、図3、図4での各アーム保持板20,22の位置は、例えば使用しないとき、あるいは運搬時等の中立状態の位置であり、0°の位置に前記蝶ボルト27をネジ込んでその位置に位置決め固定した状態である。
【0032】
各アーム保持板20,22および前記角度保持機構25は以上のような構成となっているので、上アーム部材21および下アーム部材23を、例えば左側に所定角度、例えば3°傾けたいときは、蝶ボルト27を0°の位置から外した後、3°の印のある上下の貫通孔20Aに差し込み、蝶ボルト27のネジ部をスライド板19の表面に当てた状態で待機し、各アーム保持板20,22を左側にゆっくりと回動させる。
【0033】
すると、蝶ボルト27の先端がスライド板19に形成された3°の位置のネジ孔19Cに引っ掛かるので、その位置を確認することができる。その後、蝶ボルト27をネジ孔19Cにネジ込むことで、各アーム保持板20,22、ひいては各アーム部材21,23を3°傾けることができる。
【0034】
そして、他の角度に設定する際も、上記動作と同様である。
【0035】
ここで、上アーム保持板20および下アーム保持板22を、左右いずれかに、例えば3°傾けた場合、後述するリニアベアリング46の戻り速度が遅くなる。これに対して、例えば7°傾けた場合、リニアベアリング46の戻り速度が早くなる。これにより、角度を適宜変えることで、打者の望むサイクルでの打撃が可能となる。
【0036】
また、スライド板19には各アーム保持板20,22とそれぞれ対向配置されて標準角度設定板28,29が、スライド板19と一体的に固着されている。
前記各標準角度設定板28,29は、各アーム保持板20,22と同様の板部材で形成され、それぞれスライド板19の表面において上アーム保持板20と下アーム保持板22との互いに対向する位置に設けられている。
【0037】
各標準角度設定板28,29は、平面略ベースプレート形状に形成され、それぞれの傾斜部の前記頂点Tを、上アーム保持板20と下アーム保持板22との幅方向中心にそれぞれに合わせて設けられている。
【0038】
各標準角度設定板28,29の傾斜部の水平面に対する傾斜α°は、例えば5°に設定されている。この角度はニュートラル位置であり、前記蝶ボルト27が0°位置にネジ込まれている状態である。
【0039】
前記各アーム部材21,23は、例えばアルミの丸パイプを平面コ字状に折り曲げて形成され、それぞれの長さ方向中央部が、上記上アーム保持板20,22に溶接等により一体的に固着されている(図5参照)。そして、各アーム部材21,22が平面コ字状に折り曲げられているので、それぞれの先端位置は、支柱16の前面から所定寸法離れて突出している状態である。これにより、バット70でボール12を打撃する場合でも、バット70が支柱16に当たることがない。
なお、各アーム部材21,22を例えば合成樹脂製としてもよい。
【0040】
前述のように、本実施形態のティーバッティングマシン10は、ボール12が自然重力バネにより常時、初期位置に復帰できるように構成されている他、バット70で打撃するボール12の高さ位置を任意の高さに自在に調整できるように構成したものである。
そのため、本実施形態では、前記スライド板19を前記支柱16に対して、且つ支柱16に沿って上下方向に移動できるように構成し、よって、各アーム部材21,22の高さを調整できるように構成したものである。
【0041】
そして、このスライド板19、ひいては上アーム部材21および下アーム部材23の上下方向の移動は移動部材駆動機構35により行なわれている。
【0042】
移動部材駆動機構35は、図7、図8に詳細を示すように、スライド板19の上下方向に形成されたラック39と、このラック39と噛合するピニオン38と、このピニオン38を回転自在に支持すると共に支柱16の背面側に延びた回転軸37と、この回転軸37の支柱16の背面側端部に固定されたハンドル36と、スライド板19に設けられ上記ピニオン38と係合するラチェット爪40と、を含み構成されている。
【0043】
ラック39はスライド板19の幅方向中央部を、スライド板19の長手方向の所定距離にわたりくりぬいて形成された溝部19Dの一方側の側面に形成されている。溝部19Dにおいてラック39の反対側はピニオン38が干渉しないようになっている。
【0044】
ここで、ピニオン38とラック39とによるスライド板19の上下移動距離は、例えば70cmになるようにラック39長さが設定されている。ただし、下移動距離は70cmに限定されず、それ以上でも、あるいはそれ以下でもよい。
【0045】
ピニオン38は前記回転軸37に固着されており、この回転軸37は支柱16の対向する側面を貫通し、その端部が上記ハンドル36にビス等で固定されている。回転軸37はその直径が二段構造となっており、ハンドル36側が小径になっている。
回転軸37の端部が支柱16の内部の面に当接するまでの大径部と、支柱16に挿通する小径部とを設けたことになり、これにより位置決めがなされている。
【0046】
支柱16とハンドル36との間には、回転軸37の小径部に装着されてスペーサ41が設けられている。また、ハンドル36の表面側の外周にはグリップ36Aが取り付けられている。
【0047】
図7、図8に示すように、スライド板19の表面で、且つ前記溝部19Dに面した所定位置にはピニオン38と係合する前記ラチェット爪40が設けられている。このラチェット爪40は、スライド板19を上昇させるときはピニオン38の回転に追従し、スライド板19が所定位置に達したときはピニオン38と係合して、ピニオン38の回転を止め、スライド板19を所定位置に維持するようになっている。
そして、スライド板19を下方にスライドさせるには、ラチェット爪40とピニオン38との係合を外してからハンドル36を上記方向とは逆に回せばよい。
【0048】
図10に詳細を示すように、各ガイドレール45には、スライド部材である前記リニアベアリング46がスライド自在に係合している。そして、これら上下のリニアベアリング46,46間には、当該リニアベアリング46のフランジ部46Aに結束部材49で結束し且つ連結された紐状部材50が垂直に張られている。
【0049】
前記紐状部材50は、例えば所定径のロープで形成されており、その長さ方向略中央部には、前記ボール12が保持されている。ボール12の保持は、紐状部材50をボール12の内部に貫通させた後、ボール12の上下部に結び玉を作り、ボール12の位置決めをしている。
なお、ボール12は、硬式球でも軟式球でもよい。また、紐状部材50は硬質ゴム、あるいはワイヤーでもよい。
【0050】
図11に示すように、前記各アーム部材21,23の先端には、ガイドレール取付具42がそれぞれ取り付けられている。
【0051】
各ガイドレール取付具42は、各アーム部材21,23の先端に被せられた丸パイプ部材で形成されており、止めネジ43により固定されている。
【0052】
また、ガイドレール取付具42の先端部にはエンドプレート44が取り付けられている。そのため、ガイドレール取付具42および各アーム部材21,23の内部にゴミ等が侵入することはない。
【0053】
ガイドレール取付具42間には、各アーム部材21,23の前記1辺部21A,23Aと平行なガイド部材であるガイドレール45が架けわたされている。このガイドレール45はリニアベアリング46用のガイドレールであり、その両端には、それぞれショックアブソーバ47(図1、図12,13参照)が介装されている。
【0054】
このショックアブソーバ47は、位置の移動を抑制するための装置であり、ばねまたはばねとダンパによって振動、衝撃を緩衝するシステムである。そして、ばねの特性による揺り返し現象(周期振動)を緩和し収束するために使用されるものである。
【0055】
次に、以上のような構成のティーバッティングマシン10の使用方法を、図12、図13に基づいて説明する。
【0056】
まず、図12に基づいて右打者の場合を説明する。
【0057】
図12の状態から、上アーム部材21用の上アーム保持板20と下アーム部材23用の下アーム保持板22とを右側に回転し、図12に示すように、ガイドレール45の他端を図12中右側に下げた状態とする。このとき、リニアベアリング46はガイドレール45の他端側に移動しており、他端側のショックアブソーバ47に当接している。
【0058】
また、各アーム保持板20,22、ひいてはスライド板19は、角度を例えば5°に合わせた後、それぞれの蝶ボルト27により位置決めされている。
【0059】
さらに、打者の身長に合わせて、ハンドル36を回しボール12の高さを調整し、この状態から、矢印D2で示す打撃方向に沿って、打者がバット70でボール12を打つと、ボール12は図12において左方に飛ぶ。このとき、紐状部材50と連結しているリニアベアリング46がガイドレール45に沿って移動する。
【0060】
打ち終わった後、リニアベアリング46がガイドレール45の一端側のショックアブソーバ47に当接し、その反発力とガイドレール45の傾斜による自然重力バネとの協働により、リニアベアリング46が初期位置、つまり図12の状態に戻る。そうすると、打者は、右打席に立った状態で一定のサイクルタイムで引き続きボール12を打つことができる。
【0061】
次に、図13に基づいて左打者の場合を説明する。
【0062】
図1の状態から、上アーム部材21用の上アーム保持板20と下アーム部材23用の下アーム保持板22とを左側に、例えば標準角度の5°だけ回動し、各アーム部材21,23の各ガイドレール45,45の一端を、図13中左側に下げた状態とする。このとき、各アーム保持板20,22、ひいてはスライド板19は、角度保持機構25の蝶ボルト27をスライド板19の係止孔19Bにネジ込んで位置決めされている。
また、リニアベアリング46はガイドレール45の一端側に移動しており、一端側のショックアブソーバ47に当接している。
【0063】
さらに、打者の身長に合わせてハンドル36を回してボール12の高さを調整し、基礎台板15の例えば幅方向両側の表面に、土嚢や重いダンベル等の重し65を載せて、より安定感を確保しておく。
【0064】
この状態から、矢印D1で示す打撃方向に沿って、打者がバット70でボール12を打つと、ボール12は図13において右方に飛ぶ。このとき、紐状部材50と連結しているリニアベアリング46がガイドレール45に沿って移動する。
【0065】
ボール12を打ち終わった後、リニアベアリング46がガイドレール45の他端方側のショックアブソーバ47に当接し、その反発力とガイドレール45の傾斜による自然重力バネとの協働により、リニアベアリング46が初期位置、つまり図13の状態に戻る。そうすると、左打席に立った状態で引き続きボール12を打つことができる。
【0066】
以上のような構成の第1実施形態のティーバッティングマシン10によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)上下のアーム部材21,23を所定角度傾けると、リニアベアリング46がガイドレール45に沿って、右打ちの場合は右側に、左打ちの場合は左側端部に移動する。この状態でボール12を打撃すると、リニアベアリング46が反対側に移動し、ショックアブソーバ47に当たった後、傾斜したガイドレール45に沿ってスライドし、初期位置に戻る。そのため、打者はボール12をセットする等の作業をすることなく、引き続きティーバッティングを行なうことができる。その結果、一定のサイクルタイムで連続した練習が可能となり、効率のよいティーバッティング練習を行なうことができる。
【0067】
(2)上アーム保持板20と下アーム保持板22とを、支柱16に対して例えば左側に回動させれば、上下のアーム部材21,23が左側に傾き、リニアベアリング46がガイドレール45に沿って左側端部まで移動するので左打者に対応できる。これに対して、上アーム保持板20と下アーム保持板22とを右側に回動させれば右打者に対応できる。左打者または右打者用として利用するには、上アーム保持板20と下アーム保持板22とを左右いずれかに回動するだけでよいので、操作が容易である。
【0068】
(3)上アーム保持板20と下アーム保持板22とを支柱16に対して左右いずれかの方向に3°〜7°の範囲で角度設定の調整をできるので、上下のアーム部材21,23の傾きを上記範囲内で調整することができる。その結果、リニアベアリング46の戻りの速度、言い換えればボール12の初期位置までの戻りの速度を、遅くしたり早くしたり調整できるので、各打者の欲する打撃サイクルに柔軟に対応できる。
【0069】
(4)移動部材駆動機構35のハンドル36を回すことにより、スライド板19を上下方向にスライドさせて各アーム部材21,23の高さ、言い換えればボール12の高さを調整することができる。これにより、その打者の身長に応じて、まず基準の高さ、つまり打者のベルト付近の高さに設定しておいて、所定数の打撃を行なった後、ハンドル36を回し、今度はその打者の低め、あるいは高めのストライクゾーンを設定して打撃練習をすることができる。その結果、1台のマシンで状況に応じた打撃フォームの確認を容易に行なうことができる。
【0070】
(5)支柱16の下端が平面形状四角形の基礎台板15に固定されているので、ティーバッティングマシン10が安定している。そのため、ティーバッティングマシン10を安心して使用することができる。
【0071】
(6)基礎台板15の上面四隅に取手17が設けられているので、ティーバッティングマシンの持ち運びが容易となり、任意の場所で使用することができる。
【0072】
次に、図14〜図18に基づいて本発明のティーバッティングマシンの第2実施形態を説明する。
【0073】
図14に示すように、本第2実施形態のティーバッティングマシン60は、打撃した前記ボール12がガイドレール45に沿って直線方向の移動に移行する前に、つまり、ボール12が、打撃する瞬間のバット70の向きに対応して飛ぶように構成したものである。
【0074】
なお、この第2実施形態において、前記第1実施形態と同一部材、同一機構には、同一符号を付して説明すると共に、異なった部位を詳細に説明する。
【0075】
第2実施形態のティーバッティングマシン60では、図15、図16に詳細を示すように、前記リニアベアリング46に相当するスライドブッシュ56にバネ収容ボックス53が取り付けられている。そして、このバネ収容ボックス53には、バット70の力の加わる方向に対応してボール12が飛ぶようになる巻戻し用ぜんまいばね54が収容されており、巻戻し用ぜんまいばね54の先端は、テグス等の結束部材49により前記紐状部材50の一端と強固に結束されている。また、ぜんまいばね54の基端は、バネ収容ボックス53内において軸55に固着されている。
【0076】
ここで、ぜんまいばね54の先端と紐状部材50の一端とは、ぜんまいばね54がバネ収容ボックス53内に全部巻き戻されたとき、両者50,54の結束部がバネ収容ボックス53の上方近傍に位置するように設定されている。
【0077】
バネ収容ボックス53は、スライドブッシュ56の外周に固着された底部53Aと、この底部53Aの両端に、ぜんまいばね54の側面に隣接して平行に立設された側面部53Bとで形成され、ぜんまいばね54の側面と平行な面が取り除かれた断面コ字形状に形成されている。これにより、巻戻し用ぜんまいばね54の側面と対向する部位が開放された形状となっている。
【0078】
したがって、ボール12を打撃すると、それに連れてぜんまいばね54が上記開放された空間内を伸びる。このとき、ぜんまいばね54は、バット70の力の加わる向き方向に対応して伸びるので、結局ボール12がバット70の力の加わる向き方向に飛ぶ。
【0079】
その様子を、図17(A)〜(C)、および図18(A)〜(C)に基づいてさらに詳細に説明する。ここで、図17(A)〜(C)はボール12の上方から見た状態であり、図18(A)〜(C)はボール12の正面から見た状態である。そして、いずれの場合も右打者の例で説明する。
【0080】
図17(A)では、バット70とボール12とが当たる瞬間、打者の両腕とバット70とが略一直線上にあり、ボール12は矢印a1で示すような飛行軌跡を描いて飛ぶ。いわゆるピッチャー返し、センター返しと言われる打法である。
【0081】
図17(B)では、バット70とボール12とが当たる瞬間、バット70をコントロールする打者の手首が右方向、つまりライト方向に向いており、バット70が遅れて出る。いわゆるライト打ち、流し打ちと言われる打法である。この打法では、ボール12を打った瞬間、ぜんまいばね54の作用により矢印b1で示す飛行軌跡を描いて飛ぶが、その直後に、ぜんまいばね54の戻り力と前記スライドブッシュ56との協働作用により、図17(A)に示す矢印a1と同じ水平方向の移動に移行する。
【0082】
図17(C)では、バット70とボール12とが当たる瞬間、バット70をコントロールする打者の手首が左方向、つまりレフト方向に向いており、バット70を巻き込んだ打ち方であり、いわゆる引っ張りと言われる打法である。この打法では、ボール12を打った瞬間、ぜんまいばね54の作用により矢印c1で示す飛行軌跡を描いて飛ぶが、その直後に、ぜんまいばね54の戻り力と前記スライドブッシュ56との協働作用により、図16(A)に示す矢印a1と同じ水平方向の移動に移行する。
【0083】
次に左打者の場合を説明する。
この場合は、図17(A)〜図17(C)においてバット70がボール12の右側に位置する状態である。
【0084】
左打者がボール12を打った場合、図17(A)で説明したのと同じ方向にボール12は飛ぶ。
【0085】
左打者がバット70を巻き込んでボール12を打つとき、つまりライト方向に引張る打法を行なったとき、図17(B)で説明したのと同じ方向にボール12は飛ぶ。
【0086】
また、左打者がバット70を押し付けてボール12を打つとき、つまりレフと方向に向けて流し打つ打法を行なったとき、図17(C)で説明したのと同じ方向にボール12は飛ぶ。
【0087】
今度は、図18(A)〜図18(C)に基づいて、ボール12の側面から見た状態を説明する。
【0088】
図18(A)は、バット70をボール12の中心に当てて水平方向に振り抜くときの状態で、ボール12は矢印a1で示す飛行軌跡のように水平方向に飛ぶ。
【0089】
図18(B)は、バット70がボール12の下面側を打撃するときの状態、つまりボール12を打ち上げてフライとする打法で、ぜんまいばね54の作用によりボール12は、最初斜め上方向に向いて飛び、その後は、ぜんまいばね54の戻り力と前記スライドブッシュ56との協働作用により、水平方向に飛ぶ(飛行軌跡b1)。
【0090】
図18(C)は、バット70がボール12の上面側を打撃するときの状態、つまりボール12を叩きつける打法で、ぜんまいばね54の作用によりボール12は、最初斜め上方向に向いて飛び、その後は、ぜんまいばね54の戻り力と前記スライドブッシュ56との協働作用により、水平方向に飛ぶ(飛行軌跡c1)。
【0091】
左打者の場合は、図18(A)〜図18(C)において、打者が紙面直交方向の手前側に立っている場合であり、飛行軌跡a1〜飛行軌跡c1は上記右打者の場合と同じである。
なお、ばねは、ぜんまいばねに限る必要はなく、渦巻きばねあるいはコイルばねであってもよい。
【0092】
以上のように構成された第2実施形態のティーバッティングマシン60によれば、前記(1)〜(6)と同様の効果を得ることができる他、次のような効果が得られる。
(7)スライドブッシュ56にバネ収容ボックス53を介してぜんまいばね54が設けられ、このぜんまいばね54に紐状部材50が連結されているので、ボール12を打撃すると、バット70の力の加わる方向にぜんまいばね54が伸びる。したがって、いわゆるピッチャー返し、ライト打ち、レフト打ちの練習をすることができる他、フライ打ちや叩きつける打ち方等、変化に富んだティーバッティング練習を行うことができ、より実戦に近い形でのフォーム固めができる。
【0093】
以上、前記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、前記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
【0094】
例えば、前記各実施形態では、各アーム部材21,23等を装着した支柱16を基礎台板15の上面に固定し、その基礎台板15を所定位置に載置してから使用していたが、基礎台板15の裏面四隅に、所定位置で固定できる機能を有するキャスターを取り付け、全体を必要に応じて容易に移動できるようにしてもよい。
【0095】
また、前記各実施形態では、角度保持機構25の係止部材として、各アーム保持板20,22の貫通孔20等からスライド板19のネジ孔19Cに螺合される蝶ボルト27で構成したが、これに限らない。係止部材を、各アーム保持板20,22とスライド板19とに、互いに対応する係止孔を形成し、これらの係止孔に挿通する位置決めピンで構成してもよい。このようにすれば、ネジ孔19Cを形成しないですむ分、製作が容易である。
また、各アーム保持板20,22とスライド板19とに設ける係止孔として、回動軸から同一半径の距離にある弧状長孔とすれば、任意の角度を持った各アーム部材21,23を設定することができるので好都合である。
【0096】
さらに、前記各実施形態では、上アーム保持板20と下アーム保持板22とを、支柱16に対して3°〜7°の範囲で角度設定できるように構成したが、これに限らない。標準角度設定板28の傾斜部の角度5°に合わせて、上アーム保持板20と下アーム保持板22との角度設定を5°の一つの角度に設定してもよい。このようにすれば、角度設定の手間が少なくてすみ、また、製作の手間も少なくてすむ。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明のティーバッティングマシンは、学校の野球部、バッティングセンター、あるいは個人宅等に設置して、一人で容易にかつ変化に富んだティーバッティングを行なう際に利用される。
【符号の説明】
【0098】
10 ティーバッティングマシン
12 ボール
15 基礎台板
16 支柱
19 移動部材であるスライド板
19B 係止孔
20 上アーム保持板
20A 係止孔
20B 係止孔
21 上アーム部材
22 下アーム保持板
23 下アーム部材
25 角度保持機構
26 支軸である回動軸
27 係止部材である蝶ボルト
35 移動部材駆動機構
36 ハンドル
38 ピニオン
39 ラック
45 ガイドレール
46 スライド部材であるリニアベアリング
47 ショックアブソーバ
50 紐状部材
53 バネ収容ボックス
54 巻戻し用ぜんまいばね
70 バット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
打撃用ボールの上部および下部を係着した状態で垂直に張られた紐状部材と、この紐状部材の上端部および下端部にそれぞれスライド部材を介して連結され前記紐状部材の左右方向への移動を案内する一対のガイドレールと、これらのガイドレールをそれぞれ支持する一対のアーム部材と、これらの各アーム部材を上部および下部で支持する支柱とを備えたティーバッティングマシンであって、
前記各アーム部材の中央部に上アーム保持板および下アーム保持板を一体的に固着すると共に、これらの各アーム保持板をそれぞれ支軸を介して前記支柱の前面に装備し、
前記上アーム保持板および下アーム保持板を前記支柱に対して予め設定された角度に保持する角度保持機構と、を設けたことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項2】
請求項1に記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記角度保持機構を、
前記上アーム保持板および下アーム保持板と前記支柱とにわたってそれぞれ設けられた係着孔と、これらの係着孔に係合し前記各アーム保持板の回動後にその移動先で当該各アーム保持板を係着する係着部材と、を備えて構成したことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項3】
請求項1に記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記支柱と前記上アーム保持板および下アーム保持板との間に前記支柱に沿って上下動する板状の移動部材を配設し、
前記支柱側に前記移動部材を上下方向に駆動する移動部材駆動機構を設けたことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項4】
請求項3に記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記角度保持機構を、
前記上アーム保持板および下アーム保持板と前記移動部材とにわたってそれぞれ設けられた係着孔と、これらの係着孔に係合し前記各アーム保持板の回動後にその移動先で当該各アーム保持板を係着する係着部材と、を備えて構成したことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記係着孔を前記上アーム保持板および下アーム保持板と前記移動部材とのそれぞれに複数箇所に設けたことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項6】
請求項3ないし請求項5のいずれか一つに記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記移動部材駆動機構を、
前記移動部材の上下方向に形成されたラックと、このラックと噛合するピニオンと、このピニオンを回動自在に支持すると共に前記支柱の背面側に延びた回動軸と、この回動軸の前記支柱の背面側端部に固定されたハンドルと、を備えて構成したことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記各ガイドレールのそれぞれの両端部に前記各スライド部材の衝突を緩和するショックアブソーバを介装したことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか一つに記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記スライド部材と前記紐状部材との間に当該紐状部材を巻戻す巻戻し用ばねを設けたことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項9】
請求項8に記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記巻戻し用ばねを前記スライド部材の外周に設けたばね収容ボックス内に収容可能とし、このばね収容ボックスの形状を、前記巻戻し用ばねの側面と対向する部位が開放された断面コ字状に形成したことを特徴とするティーバッティングマシン。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれか一に記載のティーバッティングマシンにおいて、
前記支柱の下端部を予め設けられた平板状の基礎部材に固着したことを特徴とするティーバッティングマシン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−78704(P2011−78704A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−235551(P2009−235551)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【出願人】(801000027)学校法人明治大学 (161)