説明

テーブル並びにこれと電気機器とのネットワークシステム

【課題】テーブルの天板からノートパソコンに無線送電できるシステムにおいて、周辺機器の電源操作のON・OFF操作の手間を省いて作業能率を向上させる。
【手段】テーブルの天板1には無線送電部7と無線通信用導波シート6とが組み込まれている。テーブルには、定置式電気機器として照明スタンド20やモニター21を載置している。無線送電部7や導波シート6、照明スタンド20、モニター21は制御ユニット19に接続されている。ノートパソコン23を机上に載置して無線の送受電が開始されると、照明スタンド20が自動的に点灯すると共に、モニター21が自動的に起動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、机上で使用する電気機器に無線送電できるテーブル、並びにこれと電気機器とのネットワークシステムに関するものである。本願発明の「電気機器」は電気で動作する機器を広く包含しており、例えば、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、携帯端末、表示用モニター(ディスプレイ)といった電子機器、照明装置(スタンド、灯具)、温風機、加湿器、扇風機など多くのものが含まれる。
【背景技術】
【0002】
オフィスでは多くの電気機器が使用されているが、電源ケーブルが露出して美観を損ねたり邪魔になったりする問題があった。そこで、電気機器に無線送電することが考えられており、例えば特許文献1,2には、テーブル(机)の天板に無線送電部を設けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−94843号公報
【特許文献2】特開2011−120451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、照明装置(照明スタンド)のように机上に置いたままで使用される電気機器がある。また、例えば特開2010−130482号公報に開示されているように、無線通信用の導波システムをテーブルに組み込むことも行われており、この導波システムは周波数変換器(アクセスポイント)のような制御機器を有しているが、制御機器は電気を電源としているため、これも一種の電気機器と言える。
【0005】
そして、照明装置のように机上に置いたままで使用される電気機器や導波システムのように机に組み込まれた電気機器は定置式の電気機器として総称し得るが、従来、これら電気機器の電源は使用者が個別にON・OFF操作しているのが殆どであるため、使用者がスイッチ操作の煩わしさを感じたり、電気機器の消し忘れによって無駄な電力を消費してしまったりすることがあった。
【0006】
また、天板に無線送電部を設ける場合、天板の強度等のために無線送電部は天板の一部に設けるのが普通であり、従って、机上にノートパソコン等の電気機器を置いて無線送電部から受電するにおいて電気機器の設置場所には好適な範囲があるが、使用者が好適な位置を認識していなかったり、無線送電部の位置を視認できずに好適な位置を把握できなかったりすることにより、無線での送受電が不能又は不完全になることが懸念される。
【0007】
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の現状を改善すべく本願発明者たちは、各請求項の構成を発明した。このうち請求項1の発明は机と電気機器とのネットワークシステムに係るもので、天板を有するテーブルと、前記天板上に載置して使用する持ち運び式電気機器と、前記テーブル又はその周辺に設けたままで使用する定置式電気機器とを有している構成において、前記テーブルの天板には、その上面に前記持ち運び式電気機器を置くとこれに無線で給電できる無線送電部が設けられており、前記持ち運び式電気機器への無線送電の開始又は終了を契機として前記定置式電気機器の制御が行われる。
【0009】
なお、上記「又は」には及びも含んでいる。また、本願発明でいう「定置式」とは動かすことができないという意味ではなく、携帯して使用されずにどこかに置いたままにして使用されるという意味である。従って、大きさには関係ない。「持ち運び式」についても、大きさは関係ない。
【0010】
請求項2の発明は請求項1を具体化したもので、この発明は、前記無線送電部と前記定置式電気機器とが接続された制御部を有しており、前記無線送電部が作動しているか否かを前記制御部で検知し、この検知結果に基づいて前記定置式電気機器の電源のON・OFF制御が行われる。
【0011】
請求項3の発明は請求項1に又は2の発明を展開したもので、この発明は、前記持ち運び式電気機器には無線で信号を送受信できる通信機能が内蔵されている一方、前記テーブルの天板には、前記持ち運び式電気機器との間に通信信号を送受信できる導波シートが平面視で前記無線送電部と重複しない状態で配置されており、前記無線送電部から前記持ち運び式電気機器への無線送電開始に基づいて前記導波シートが動作可能状態に起動し、前記無線送電部から前記持ち運び式電気機器への無線送電終了に基づいて前記導波シートは非動作状態にシャットダウンされるように設定されている。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記定置式電気機器は照明装置を含んでおり、前記無線送電部から前記持ち運び式電気機器への無線送電の開始と終了とに基づいて前記照明装置が点灯・消灯されると共に、前記無線送電部が適正位置にあるときに最も照度が高くなるように明るさが制御される。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1〜4のうちのいずれかにおいて、前記持ち運び式電気機器はノートパソコンその他の携帯型情報機器である一方、前記定置式電気機器には前記携帯型情報機器のデータを表示できるモニターが含まれており、前記無線送電部から前記携帯型情報機器への無線送電開始に基づいて前記モニターが起動し、前記無線送電部からノートパソコンへの送電終了に基づいて前記モニターがシャットダウンするように設定されている。
【0014】
本願発明はテーブル(机)も含んでいる。このテーブルは、請求項6に記載したように、天板に、持ち運び式電気機器に無線送電できる無線送電部と、持ち運び式電気機器との間で通信信号を送受信できる導波シートとが平面視で前記無線送電部と重複しない状態で配置されている。
【発明の効果】
【0015】
本願発明では、持ち運び式電気機器を机上において無線給電が開始されると定置式電気機器の電源がONになったり、持ち運び式電気機器を机上から取り去って無線給電が終了すると定置式電気機器の電源がOFFになったりと、無線給電の開始・終了にリンクして定置式電気機器の電源を自動的にON又はOFFできるため、一々スイッチ操作する手間を省いて作業能率をアップできる共に、無線給電の終了に連動して定置式電気機器をOFFにすることにより、電力の無駄な消費を防止することができる。
【0016】
無線送受電と定置式電気機器の電源ON・OFFとを関連づけるには制御手段が必要であり、この制御手段を例えば机上に置いて使用するノートパソコンに担わせることも可能であるが、フリーアドレス方式(ノン・テリトリアル方式)のワーキングスタイルのように不特定のノートパソコンが不特定のテーブルで使用される場合は、個々のノートパソコンに制御ソフトを組み込むのは事実上できないと言える。また、持ち運び式電気機器の種類によっては制御ソフトを組み込むことができない場合もあり、この場合は、リンクさせることの利点を享受でなきない。
【0017】
これに対して請求項2のように専用の制御部を設けると、持ち運び式電気機器の種類に関係なく定置式電気機器の電源制御を無線送受電にリンクさせることができるため、ソフト組み込みの手間を省くことができると共に、フリーアドレス方式のワーキングスタイルや商談用テーブルにも支障なく適用することができる。
【0018】
さて、パソコンの通信方式は有線方式と無線方式とに大別され、有線方式はセキュリティ機能に優れているがケーブルの接続作業が面倒であると共にケーブルが操作等の邪魔になりやすいという問題があり、他方、無線方式は接続作業の煩わしさがないと共に周囲がスッキリする利点があるが、電波が傍受されやすいためセキュリティに問題がある。この点、既述した特開2010−130482号公報に記載されているような導波シートを使用すると、高いセキュリティを確保しつつ無線通信の利点を享受できる。
【0019】
そして、本願請求項3のように、導波シートシステムの起動とシャットダウンとを無線送受電に関連して実行させると、必要なときだけ導波シートシステムを機能させることができるため、導波シートが雑電波を検知してLANシステムに悪影響を与えるといった問題を防止できる。また、導波シートシステムを有するLANシステムによって定置式電気機器等の機器を制御できる利点もある。
【0020】
請求項4のように無線送受電を照明装置のON・OFFに関連させると、持ち運び式電気機器を机上に置く行為に起因して照明が自動的に点灯し、持ち運び式電気機器を机上から取り去る行為に起因して照明が自動的に消灯するため、スイッチ操作を要することなく適切な作業環境を実現できる。また、照明装置の明るさによって持ち運び式電気機器の好適な載置位置を把握できるため、例えば無線送電部が天板の下面部に配置されているような場合であっても、持ち運び式電気機器を適切な位置に配置して的確に給電することができる。
【0021】
ノートパソコンや携帯端末は画面が小さいため、画像を把握し難い問題があるが、テーブルに例えば19インチ以上等の定置式モニターを配置しておくと、画像を見やすいと共に、ミーティングや打合せを行う場合に便利である。そして、本願の請求項5の発明を採用すると、例えばノートパソコンを机上に置くとモニターを自動的に起動させることができるため、スイッチ操作の手間を省いて作業能率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】実施形態に係るテーブルで、(A)は机上に何も置いていない状態での斜視図、(B)は機器類を載置した状態での斜視図である。
【図2】分離斜視図である。
【図3】図1(A)のIII-III 視断面図である。
【図4】ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、奥行き方向を前後方向として間口方向を左右方向としている。
【0024】
(1).構成
テーブルは、平面視四角形の天板1とこれを支える左右の脚2とを有してる。本実施形態のテーブルは2人ずつ向かい合わせて使用できる対面型4人掛け仕様になっており、天板2の前後中間部には左右横長の配線空間3を形成している。配線空間3は蓋4で塞がれているが、蓋4の前後両側にはケーブルを引き出すことができる隙間を空けている。
【0025】
配線空間3の下方には左右長手の配線ダクト(配線受け樋)5を配置している。配線ダクト5は上向きに開口した樋状(コの字状)の形態であり、吊り部材(図示せず)で天板1に取り付けられている。なお、配線ダクト5は無くてもよい。また、配線ダクト5を設ける場合、単なる平板形式とすることも可能である。テーブルの平面形状は例えば円形や楕円形などでもよいのであり、四角形である必然性はない。
【0026】
天板1は木質系であり(スチール製でもよい)、その前後両端寄り部位の上面には、左右全長にわたって延びる導波シート6を埋め込み配置している。導波シート6は導電層の表裏に金属箔を張った構造であり、電波は表裏の金属箔に反射する状態で内部を通過する。導波シート6の前後幅寸法は任意に設定できるが、本実施形態では、導波シート6は例えば10cm程度であり、その上面が天板1の上面と同一面を成すように天板1に埋め込んでいる。もとより、導波シート6は天板1の上面に載せただけでもよい(接着剤や両面テープ等でずれ不能に保持しておくのが好ましい。)。
【0027】
天板1のうち導波シート6よりも中心側の部位には、左右横長手の無線送電部7を設けている。すなわち、無線送電部7と導波シート6とは前後にずれた状態で配置されている。無線送電部7は使用者の前に位置するように4カ所に設けており、ある程度の前後幅を有する左右横長の形態になっている。無線送電部7はコアにコイルを巻いた基本構成であり、図3に示すように、天板1に設けた凹所8に嵌め込まれている。また、無線送電部7の上面は電磁波透過性の保護板9で構成されており、保護板9は天板1の上面と同一面を成している。
【0028】
なお、図3に一点鎖線で示すように、無線送電部7を天板1の下面に配置したり、天板1の下面に形成した凹溝に無線送電部7を嵌め込み装着したりすることも可能である。また、図3に二点鎖線で示すように、導波シート6又は(/及び)無線送電部7を天板1に埋め込み配置した場合、天板1の上面に保護板10を配置することも可能である。また、無線送電部7を天板1の下面に配置した場合、無線送電部7のエリアを天板1の上面に表示することも可能である。エリア表示手段としては、天板1の上面の異なる色をベタ塗りしたり、枠線を表示したりしたらよい。
【0029】
図2,4に示すように、無線送電部7には送電制御部11から高周波電流が送られる。送電制御部11は交流電源から引かれたコンセント12に接続されている。なお、図2では1つの送電制御部11から4つの無線送電部7に送電するように表示しており、図4では2つの送電制御部11から2つずつの無線送電部7に送電するように描いているが、どちらも採用できる。
【0030】
導波シート6は、ハブやルータ、或いはサーバのようなLAN中継機14とケーブル15で接続されるが、その有線回路中にアクセスポイント(高周波変換器)16を介在させている。更に、本実施形態では、ケーブル15の先端には載置式のコネクタ17を接続し、コネクタ17を導波シート6の任意の位置に置くことで通信できるようになっている。LAN中継機14は外部通信線(電話線)18に繋がっている。
【0031】
LAN中継機14や無線送電部7は、制御ユニット19に接続されている。制御ユニット19は請求項に記載した制御部の一例であり、独立した形態を有している。詳細は省略するが、CPUやメモリー等を有している。制御ユニット19にはコンセント12から電力が供給されている。制御ユニット19等の機器類は配線ダクト5に載置(格納)している。
【0032】
机上には、定置式電気機器の例として、照明スタンド20とモニター21とを載置している。照明スタンド20は使用者に応じて前後2台ずつ配置している一方、モニター21は前後1台ずつ配置している。もとより、モニター21を前後2台ずつ配置したり、1つのテーブルにモニター21を1台だけ配置したりすることも可能である。LAN中継機14からモニター21には、画像送信機22を介して画像データが送信される。これら各照明スタンド20と各モニター21とは制御ユニット19に接続されており、それら照明スタンド20及びモニター21のON・OFFや、照明スタンド20の照度の調節を制御ユニット19で制御することができる。
【0033】
(2).制御態様
机上では、持ち運び式電気機器の一例としてのノートパソコン23(携帯式情報機器)を使用できる。ノートパソコン23は無線受電方式でかつ無線送受信機能を有している。従って、無線送電部7から無線で給電できると共に、導波シート6との間での無線送受信が可能である。ノートパソコン23に格納されている画像データは、導波シート6、LAN中継機14、画像送信機22というルートを通じてモニター21に表示することができる。
【0034】
そして、制御ユニット19はプログラム機能を有しており、このプログラムは、ノートパソコン23を机上に載置して無線による送・受電が開始されると、そのノートパソコン23の使用場所に設けている照明スタンド20とモニター21との電源がONになるように設定されている。モニター21が前後に1台しか配置されていない場合は、左右一対の無線送電部7のうちのいずれが送電状態になっても1台のモニター21がONになるように設定されている。敢えて述べるまでもないが、モニター21が各使用者ごとに配置されている場合は、1つの無線送電部7に対応した1つのモニター21のみをONにしたらよい。無線送受電を契機としてトリガー信号により、導波シートシステムのアクセスポイント16も起動する。
【0035】
無線送・受電によって照明スタンド20やモニター21の電源をONにする具体的な方法としては、各無線送電部7の箇所ごとに電流の流れを検知する回路(電位検知回路)を設け、この検知回路からの信号に基づいて照明スタンド20やモニター21をON・OFFしたらよい。
【0036】
ノートパソコン23は無線受電部を有しているが、無線送電部7と無線受電部との間隔が空き過ぎると僅かしか送電することができない。この場合は送電回路を流れる電流は本来の設定値より小さい。そこで、例えば、設定値と実際に流れている値との差を検知する比較回路を設け、差が許容設定値以上に大きい場合は照明スタンドの照度を低くすることにより、使用者にノートパソコン23の位置が適正でないことを認識させることができる。
【0037】
この場合の照明装置の具体的な制御態様としては、基準電流値と実際の電流値との差が許容設定値以上に大きい場合は、その絶対値に関係なく照明スタンドの照度が所定の低照度になるように設定してもよいし、基準電流値と実際の電流値との電流差の大きさに応じて照度を段階的に変化させてもよい。
【0038】
ノートパソコン23の位置が適正でないことを認識させる手段として、モニター21を使用することも可能である。例えば、ノートパソコン23の位置が適正でない場合は、モニター21に、例えば「載置位置が適切でないので枠内に収まるように修正して下さい。」といったメッセージを表示する。また、導波シート6は、コネクタ17との間の通信時間からどの部位にノートパソコン23が載置されているかを演算できるので、ノートパソコン23が適正位置からどのようにずれているかをモニター21に画像として表示し、どちらにずらしたら良いかを知らしめることも可能である。
【0039】
導波シート6とノートパソコン23との間で無線通信する場合も、ノートパソコン23に設けたアンテナが導波シート6から離れすぎると送受信が不完全になることがある。そこで、導波シート6に対する適切な位置に関するメッセージをモニター21に表示するように設定してもよい。なお、制御部19のプログラムの設定は、机上に載置したノートパソコン23を使用して行うことができる(特定のノートパソコンからだけアクセスできる。)。
【0040】
ノートパソコン23を机上から取り去って送受電の電流の流れが途絶えると、電位低下に伴う信号によってリレー回路が作動し、照明スタンド20は消灯してモニター21はシャットダウンされる。これにより、消し忘れを防止できる。この場合、送受電の電流遮断によって照明スタンド20やモニター21の電源を即座にOFFにすることも可能であるし、タイマー回路を設けて、ある程度の時間が経過してから電源をOFFにすることも可能である。
【0041】
また、ノートパソコン23は、ある程度の時間を経過しても何ら操作がない場合はモニター21の画面を消す節約機能やスリープ機能が搭載されていることが殆どであるが、この節約機能やスリープ機能と照明スタンドとを連動させることも可能である。
【0042】
(3).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば本願発明は様々な形態のテーブルに適用できる。定置式電気機器には、本明細書の冒頭で述べたような種々のものが含まれるが、更に、プリンタや複写機(複合機)、ファクシミリ等の事務機を連動させることも可能である。
【0043】
ノートパソコン等の持ち運び式電気機器を机上に置くことで照明スタンド等を電源ONにする方法としては、天板を電気回路の一部として当該回路の抵抗値の検知手段を設けておき、持ち運び式電気機器を天板に置くことによって回路の抵抗値が変化することを検知し、この検知信号に基づいて照明スタンド等の電源をONにすることも可能である。この場合は、持ち運び式電気機器が送受電可能エリアから完全に離れている場合も持ち運び式電気機器が送受電の存在を検知できるので、位置が完全にずれている旨をモニターに表示することが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本願発明は、テーブルやノートパソコン、照明スタンド等のネットワークに具体化できる。従って、産業上、利用できる。
【符号の説明】
【0045】
1 天板
5 配線ダクト
6 導波シート
7 無線送電部
11 送電制御部
14 LAN中継機(ハブ、ルータ、サーバ)
16 導波システムのアクセスポイント
17 導波システムを構成するコネクタ
19 制御ユニット(制御部)
20 定置式電気機器としての照明スタンド
21 定置式電気機器としてのモニター
22 画像送信器
23 持ち運び式電気機器としてのノートパソコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板を有するテーブルと、前記天板上に載置して使用する持ち運び式電気機器と、前記テーブル又はその周辺に設けたままで使用する定置式電気機器とを有しており、
前記テーブルの天板には、その上面に前記持ち運び式電気機器を置くとこれに無線で給電できる無線送電部が設けられており、前記持ち運び式電気機器への無線送電の開始又は終了を契機として前記定置式電気機器の制御が行われる、
テーブルと電気機器とのネットワークシステム。
【請求項2】
前記無線送電部と前記定置式電気機器とが接続された制御部を有しており、前記無線送電部が作動しているか否かを前記制御部で検知し、この検知結果に基づいて前記定置式電気機器の電源のON・OFF制御が行われる、
請求項1に記載したテーブルと電気機器とのネットワークシステム。
【請求項3】
前記持ち運び式電気機器は無線で信号を送受信できる通信機能が内蔵されている一方、前記テーブルの天板には、前記持ち運び式電気機器との間に通信信号を送受信できる導波シートが平面視で前記無線送電部と重複しない状態で配置されており、前記無線送電部から前記持ち運び式電気機器への無線送電開始に基づいて前記導波シートが動作可能状態に起動し、前記無線送電部から前記持ち運び式電気機器への無線送電終了に基づいて前記導波シートは非動作状態にシャットダウンされるように設定されている、
請求項1に又は2に記載したテーブルと電気機器とのネットワークシステム。
【請求項4】
前記定置式電気機器は照明装置を含んでおり、前記無線送電部から前記持ち運び式電気機器への無線送電の開始と終了とに基づいて前記照明装置が点灯・消灯されると共に、前記無線送電部が適正位置にあるときに最も照度が高くなるように明るさが制御される、
請求項1〜3のうちのいずれかに記載したテーブルと電気機器とのネットワークシステム。
【請求項5】
前記持ち運び式電気機器はノートパソコンその他の携帯型情報機器である一方、前記定置式電気機器には前記携帯型情報機器のデータを表示できるモニターが含まれており、前記無線送電部から前記携帯型情報機器への無線送電開始に基づいて前記モニターが起動し、前記無線送電部からノートパソコンへの送電終了に基づいて前記モニターがシャットダウンするように設定されている、
請求項1〜4のうちのいずれかに記載したテーブルと電気機器とのネットワークシステム。
【請求項6】
天板に、持ち運び式電気機器に無線送電できる無線送電部と、持ち運び式電気機器との間で通信信号を送受信できる導波シートとが平面視で前記無線送電部と重複しない状態で配置されている、
テーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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