説明

ディスクチャッキング方法及びディスク駆動装置

【課題】トレイが閉まるとき、トレイにローディングされたディスクの状態及び/又は方向によってミスチャッキングが発生することを防止するためのディスクチャッキング方法、及びそのディスクチャッキング方法を行うためのディスク駆動装置を提供する。
【解決手段】第1の磁石109が装着されたディスクがローディングされるトレイ101を開き、移送ユニット106に装着された第2の磁石105と第1の磁石との間の引力が減少する位置に移送ユニットを移動させ、トレイが閉まる場合、ディスクの中心をターンテーブルに載置することを含んでディスクチャッキング方法を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスクチャッキングに関するもので、特に、ディスクと移送ユニットにそれぞれ磁石が装着されたディスク駆動装置によって行われるディスクチャッキング方法、及びそのディスクチャッキング方法を行うためのディスク駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
磁石が装着されたディスクは、例えば、バイオディスクである。バイオディスクは、各種の診断分析装置、核酸混成分析装置又は免疫学的検証装置などを含むラボオンチップ(Lab on a chip)が設計・配置されたデジタルバイオディスクとして定義される。
【0003】
このようなバイオディスク(以下、ディスクという。)には、分析結果又はテスト結果をモニタリングするために使用される反応紙などの分析結果物が装着される。前記分析結果物がモニタリングされるとき、ディスクと移送ユニットにそれぞれ装着された磁石は、イメージセンサ又はカメラユニットによって分析結果物が認識される位置にディスクを固定するために使用される。移送ユニットに装着された磁石は、ディスクのバルブをターンオン/オフにするために使用される。このようなディスクがトレイにローディングされた後、ターンテーブルにディスクが載置されるとき、トレイにローディングされたディスクの状態及び方向によってミスチャッキングが発生しうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、トレイが閉まるとき、トレイにローディングされたディスクの状態及び/又は方向によってミスチャッキングが発生することを防止するためのディスクチャッキング方法、及びそのディスクチャッキング方法を行うためのディスク駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するための本発明の一実施例に係るディスクチャッキング方法は、第1の磁石が装着されたディスクがローディングされるトレイを開き、移送ユニットに装着された第2の磁石と前記第1の磁石との間の引力が減少する位置に前記移送ユニットを移動させ、前記トレイが閉まる場合、前記ディスクの中心をターンテーブルに載置することを含むディスクチャッキング方法を提供する。
【0006】
前記移送ユニットを移動させることには、前記移送ユニットを前記ディスクの最外周に移動させることを含むことができる。
【0007】
前記ディスクの中心をターンテーブルに載置することには、前記移送ユニットを前記ディスクの外周から内周方向に少なくとも1回移動させることを含むことができる。
【0008】
前記ディスクの中心をターンテーブルに載置することには、所定区間で前記移送ユニットが前記ディスクの内周から外周方向に移動する第1の移動と、前記移送ユニットが前記ディスクの外周から内周方向に移動する第2の移動とを複数回行うことをさらに含むことができる。
【0009】
ディスクチャッキング方法は、前記ディスクの中心が前記ターンテーブルに載置されるとき、前記移送ユニットを前記ディスクの最外周に移動させることをさらに含むことができる。
【0010】
前記課題を達成するための本発明の一実施例に係るディスク駆動装置は、第1の磁石が装着されたディスクがローディングされるトレイと、第2の磁石が装着された移送ユニットと、前記移送ユニットを移送する移送モータと、前記トレイが開いたとき、前記第2の磁石と前記第1の磁石との間の引力が減少する位置に前記移送ユニットを移動させ、前記トレイが閉まるとき、前記ディスクの中心がターンテーブルに載置されるように前記移送ユニットを移動させるために前記移送モータを制御し、前記ディスクのチャッキングを行う制御部とを含むディスク駆動装置を提供する。
【0011】
前記制御部は、前記トレイが開いたとき、前記移送ユニットが前記ディスクの最外周に移動するように前記移送モータを制御することを特徴とする。
【0012】
前記ディスクの中心が前記ターンテーブルに載置されるとき、前記制御部は、前記移送ユニットが前記ディスクの外周から内周方向に少なくとも1回移動するように前記移送モータを制御することを特徴とする。
【0013】
前記ディスクの中心が前記ターンテーブルに載置されるとき、前記制御部は、所定区間で前記移送ユニットが前記ディスクの内周から外周方向に移動する第1の移動と、前記移送ユニットが前記ディスクの外周から内周方向に移動する第2の移動とを複数回行うように前記移送モータを制御することを特徴とする。
【0014】
前記ディスクの中心が前記ターンテーブルに載置された後、前記制御部は、前記移送ユニットが前記ディスクの最外周に移動するように前記移送モータを制御することを特徴とする。
【0015】
前記課題を達成するための本発明の一実施例に係るディスクチャッキング方法は、第1の磁石を有するディスクと、前記ディスクと関連して第2の磁石を有する移送ユニットのためのディスクチャッキング方法において、前記第1の磁石と第2の磁石との間の引力を変えるために前記ディスクの内周及び/又は外周に前記移送ユニットを駆動させることを含むことができる。
【0016】
前記駆動が行われる間、ディスククランプは、前記ディスクをターンテーブルにクランプするために前記ディスクにクランプ力を加え、前記引力が減少したとき、前記クランプが前記ディスクを前記ターンテーブルにクランプすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るディスクチャッキング方法及びディスク駆動装置によれば、トレイが閉まるとき、トレイにローディングされたディスクの状態及び/又は方向によってミスチャッキングが発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例に係るディスク駆動装置のブロック図である。
【図2】ディスクのミスチャッキングを示す図である。
【図3】ターンテーブルに正常に載置されたディスクを示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係るディスクチャッキング方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施例に係るディスクチャッキング方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明及びその動作上の利点、並びに本発明の実施によって達成される目的を充分に理解するためには、本発明の実施例を例示する添付の図面及び図面に記載された内容を参照しなければならない。
【0020】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施例に係るディスク駆動装置100のブロック図である。図1を参照すれば、ディスク駆動装置100は、トレイ101、回転モータ102、回転軸103、ターンテーブル104、磁石105が装着された移送ユニット106、移送モータ107、制御部108及びクランパー109を含む。
【0022】
ディスク110は、トレイ101にローディング可能な媒体であって、ディスク110には磁石111及び分析結果物112が装着される。磁石111は永久磁石で、分析結果物112は、分析サイト又は反応紙で、ディスク110は、非光学バイオディスク又は光学バイオディスクである。
【0023】
ディスク110がローディングされるトレイ101は、制御部108の制御によって開いたり閉まる。しかし、トレイ101は、制御部108によって制御されずに、専用開閉ボタン(図示せず)の制御によって開いたり閉まることもある。
【0024】
回転モータ102は、制御部108によって制御されるもので、ディスク110の中心113が回転軸103を有するターンテーブル104に載置されれば、回転モータ102はディスク110を回転させる。回転モータ102はスピンドルモータである。
【0025】
磁石105が装着された移送ユニット106は、移送モータ107によって制御され、ディスク110の半径方向に移動する。移送ユニット106は、スライダ又はスレッドである。移送ユニット106は、バイオ光ピックアップモジュールを含むので、バイオ光ピックアップユニットである。ディスク110による分析又はテスト動作が完了した後、磁石105の極性は、ディスク110に装着された分析結果物112がイメージセンサ(図示せず)又はカメラモジュール(図示せず)によって認識される位置に正確に配置されるように、磁石111に対する吸引力を発生するために、ディスク110に装着された磁石111と異なる極性を有するように変化される。
【0026】
移送モータ107は、制御部108によって制御され、移送ユニット106を駆動する。移送モータ107は、スライダモータ又はスレッドモータである。
【0027】
トレイ101にローディングされたディスク110の中心113がターンテーブル104に載置されれば、クランパー109は、ターンテーブル104に対する磁力を発生し、ディスク110を押し付けることができる。これによって、ディスク110は、分析又はテスト動作を行うときに揺れることがない。また、移送ユニット106の磁石105とディスク110の磁石111との間に引力が発生するとしても、ディスク110の中心113はターンテーブル104に継続的に載置される。このために、クランパー109とターンテーブル104との間の磁力は、ディスク110に装着された磁石111と移送ユニット106に装着された磁石105との間の吸引力より強く設定される。クランパー109は、両面接着剤又はボンドを使用することによってディスク110の上端に付着されるように構成される。クランパー109がディスク110の上端に付着されるとき、クランパー109は、ディスク駆動装置100の一部分とならない。
【0028】
トレイ101が開いたとき、制御部108が移送ユニット106を制御しないとしても、ディスク110の磁石111と移送ユニット106の磁石105との間の引力(又は吸引力)が変化、最小化、減少、又は比較的低下する位置に移送ユニット106を移動させるように移送モータ107を制御することができる。例えば、制御部108は、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように移送モータ107を制御することができる。
【0029】
ディスク110がローディングされたトレイ101が閉まる場合、制御部108は、移送ユニット106を所定距離d1だけディスク110の外周から内周方向に少なくとも1回移動させるように移送モータ107を制御し、ディスク110をターンテーブル104に載置するディスクチャッキング動作を行う。所定距離d1は、トレイ101が開いたとき、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように制御される場合と、トレイ101が開いたとき、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように制御されない場合とに分けて設定される。
【0030】
トレイ101が閉まるとき、図2に示すようにディスク110のミスチャッキングが発生した場合、所定距離d1は、ディスク110と移送ユニット106にそれぞれ装着された磁石111、105の間の吸引力によってトレイ101が開く方向にディスク110が移動する距離であって、ディスク110の中心113がターンテーブル104に載置される距離である。図2を参照すれば、トレイ101が閉まるとき、トレイ101にローディングされたディスク110の磁石111が移送ユニット106の移動線上に配置されれば、ディスク110の磁石111と移送ユニット106の磁石105との間に引力(又は吸引力)が発生し、ディスク110は、移送ユニット106が配置された場所に傾くようになり、その結果、ディスク110がターンテーブル104に載置されないミスチャッキングの発生をもたらす。
【0031】
したがって、トレイ101が開いたとき、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように制御された場合、制御部108は、ディスク110の最外周に移動した移送ユニット106の磁石105を用いてディスク110の中心113をターンテーブル104に載置するための移送ユニット106の移動距離を前記所定距離d1と決定することができる。
【0032】
その一方、トレイ101が開いたとき、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように制御されない場合、すなわち、移送ユニット106の現在位置を考慮して、移送ユニット106がディスク110の外周から内周方向に移動するように制御される場合、制御部108は、ミスチャッキングが発生する間、移送ユニット106がトレイ101内で配置された場所に移動するディスク110の最大距離及び移送ユニット106の現在位置に基づいて所定距離d1を決定することができる。
【0033】
また、移送ユニット106をディスク110の外周から内周方向に1回移動させた後、ディスク110をターンテーブル104により正確に載置するために、制御部108は、所定区間で移送ユニット106がディスクの内周から外周方向に移動する第1の移動と、移送ユニット106がディスクの外周から内周方向に移動する第2の移動とを複数回行うように移送モータ107を制御することができる。制御部108は、ディスク110の外周から内周方向に1回移動する移送ユニット106の位置及びディスク110の中心113とディスク110の最外周との間の距離に基づいて前記所定区間を決定することができる。制御部108は、上述した条件によって予め設定された距離値及び予め設定された区間値を用いるように構成される。
【0034】
ディスク110の外周から内周方向への移送ユニット106の移動又はディスク110の内周から外周方向への移送ユニット106の移動及びディスク110の外周から内周方向への移送ユニット106の移動によって、図3に示すように、ディスク110はターンテーブル104に正常に載置される。図3は、ターンテーブル104に正常に載置されたディスク110を示す図である。
【0035】
ディスク110がターンテーブル104に正常に載置されれば、制御部108は、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように移送モータ107を制御する。その結果、ディスク110が分析又はテスト動作を行うとき、移送ユニット106の磁石105がディスク110の回転に影響を及ぼさない。
【0036】
このとき、制御部108は、ターンテーブル104にディスク110が正常に載置されたかどうかをチェックした後、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように移送モータ107を制御することができる。制御部108は、例えば、クランパー109とターンテーブル104との間の状態を用いることによって、ディスク110がターンテーブル104に正常に載置されたかどうかをチェックすることができる。すなわち、ディスク110がターンテーブル104に載置されれば、クランパー109とターンテーブル104との間の磁力が生じ、この磁力は、ターンテーブル104にディスク110が正常に載置されたかどうかをチェックするために使用される。
【0037】
その一方、制御部108は、移送ユニット106のディスク110の外周から内周方向への移動又はディスク110の外周から内周方向への移動及びディスク110の内周から外周方向への移動を制御した後、ターンテーブル104にディスク110が正常に載置されたかどうかをチェックせずに、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように制御することができる。ディスク110がターンテーブル104に載置されたとき、クランパー109とターンテーブル104との間の磁力がディスク110の磁石111と移送ユニット106の磁石105との間の吸引力より強いので、図3に示すように、ディスク110の磁石111が移送ユニット106の移動線上にあるとしても、ディスク110の中心113はターンテーブル104に継続的に載置される。
【0038】
上述したように、ターンテーブル104にディスク110を載置するディスクチャッキングが完了すれば、ディスク駆動装置100はディスク110を回転させ、ディスク110は分析又はテスト動作を行うようになる。
【0039】
上述したように、移送ユニット106の移動を制御することによって、ディスク110がローディングされたトレイ101が閉まるとき、ディスク駆動装置100は、トレイ101にローディングされたディスク110の状態及び方向によってミスチャッキングが発生することを防止し、その結果、ディスク駆動装置100の動作不良を予防することができる。例えば、ミスチャッキングによってディスク110が正常に回転しない場合、ディスク110が分析又はテスト動作を行えないという問題を防止することができる。すなわち、ディスク駆動装置100は、トレイ101にローディングされたディスク110の状態及び方向に関係なく、安定したディスクチャッキング動作を行うことができる。
【0040】
図4は、本発明の一実施例に係るディスクチャッキング方法を示すフローチャートである。図4を参照すれば、トレイ101が開いた場合、移送ユニット106の磁石105とディスク110の磁石111との間の引力が最小化される位置に移送ユニット106が移動し、トレイ101が閉まる場合、移送ユニット106が移動し、ディスク110がターンテーブル104に載置される。
【0041】
動作401でトレイ101が開いた場合、動作492で、制御部108は、移送ユニット106の磁石105とディスク110の磁石111との間の引力が最小化、減少又は比較的低下する位置に移送ユニット106を移動させる。例えば、制御部108は、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように移送モータ107を制御することができる。
【0042】
動作403で、ディスク110がローディングされたトレイ101が閉まる場合、動作404で、制御部108は、移送ユニット106を移動させ、ディスク110の中心113がターンテーブル104に載置されるようにする。このとき、制御部108は、移送ユニット106がディスク110の外周から内周方向に少なくとも1回移動するように移送モータ107を制御することができる。これによって、磁石105、111の間の引力が減少し、クランパー109のクランプ力によってディスク110がターンテーブル104にクランプされる。また、図1を参照して説明したように、制御部108は、移送ユニット106を所定距離だけディスク110の外周から内周方向に移動させた後、所定区間で移送ユニット106がディスク110の内周から外周方向に移動する第1の移動と、移送ユニット106がディスク110の外周から内周方向に移動する第2の移動とを複数回行うことができる。
【0043】
移送ユニット106が移動し、図3に示すように、ターンテーブル104にディスク110が正常に載置されれば、動作405で、制御部108は、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように移送モータ107を制御する。これによって、ディスク110はテスト又は分析動作を行う。動作404で、制御部108は、ディスク110がターンテーブル104に正常に載置されたかどうかをチェックし、ディスク110がターンテーブル104に正常に載置されたと判断されれば、動作405が行われる。
【0044】
図5は、本発明の他の実施例に係るディスクチャッキング方法を示すフローチャートである。図5を参照すれば、トレイ101が開いた場合、移送ユニット106が移動せず、トレイ101が閉まる場合、移送ユニット106が移動し、ディスク110がターンテーブル104に載置される。
【0045】
動作501でトレイ101が開いた場合、動作502で、ディスク110がローディングされたトレイ101が閉まる。動作503で、制御部108は、移送ユニット106を移動させ、ディスク110の中心113がターンテーブル104に載置されるようにする。動作503は、図4に示した動作404と類似した形態で行われる。これによって、図3に示すように、ディスク110がターンテーブル104に正常に載置される。
【0046】
動作504で、制御部108は、移送ユニット106がディスク110の最外周に移動するように移送モータ107を制御する。これによって、ディスク110がテスト又は分析動作を行うとき、移送ユニット106の磁石105がディスク110の回転に影響を及ぼさない。
【0047】
本発明は、方法、装置及びシステムとして実行される。本発明がソフトウェアで実行されるとき、本発明の構成要素は、必要な動作を実行するコードセグメントである。プログラム又はコードセグメントは、プロセッサ可読媒体に格納され、伝送媒体又は通信ネットワークでコンピュータデータ信号を介して伝送される。プロセッサ可読媒体は、情報を保存又は伝送可能な媒体である。プロセッサ可読媒体の例としては、電子回路、半導体メモリ素子、ROM、フラッシュメモリ、EROM(Erasable ROM)、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、ハードディスク、光繊維、無線周波数(RF)網などがある。コンピュータデータ信号は、電子ネットワークチャンネル、光繊維、 エレクトロニクスフィールド、RFネットワークなどの伝送媒体を介して伝送される信号である。
【0048】
以上、いくつかの実施例が図面を参照して説明されたが、これは、本発明の属する技術分野で熟練した者であれば、本発明の思想及び概念から逸脱しない範囲で変更可能であることを理解できるので、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びそれと等価な範囲内で定義される。
【符号の説明】
【0049】
101 トレイ
102 回転モータ
106 移送ユニット
107 移送モータ
108 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の磁石が装着されたディスクがローディングされるトレイを開き、
移送ユニットに装着された第2の磁石と前記第1の磁石との間の引力が減少する位置に前記移送ユニットを移動させ、
前記トレイが閉まる場合、前記ディスクの中心をターンテーブルに載置することを含むディスクチャッキング方法。
【請求項2】
前記移送ユニットを移動させるのは、前記移送ユニットを前記ディスクの最外周に移動させることを含むことを特徴とする、請求項1に記載のディスクチャッキング方法。
【請求項3】
前記ディスクの中心をターンテーブルに載置するのは、前記移送ユニットを前記ディスクの外周から内周方向に少なくとも1回移動させることを含むことを特徴とする、請求項2に記載のディスクチャッキング方法。
【請求項4】
前記ディスクの中心をターンテーブルに載置するのは、所定区間で前記移送ユニットが前記ディスクの内周から外周方向に移動する第1の移動と、前記移送ユニットが前記ディスクの外周から内周方向に移動する第2の移動とを複数回行うことをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のディスクチャッキング方法。
【請求項5】
前記ディスクの中心が前記ターンテーブルに載置されるとき、前記移送ユニットを前記ディスクの最外周に移動させることをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のディスクチャッキング方法。
【請求項6】
第1の磁石が装着されたディスクがローディングされるトレイと、
第2の磁石が装着された移送ユニットと、
前記移送ユニットを移送する移送モータと、
前記トレイが開いたとき、前記第2の磁石と前記第1の磁石との間の引力が減少する位置に前記移送ユニットを移動させ、前記トレイが閉まるとき、前記ディスクの中心がターンテーブルに載置されるように前記移送ユニットを移動させるために前記移送モータを制御し、前記ディスクのチャッキングを行う制御部と、を含むディスク駆動装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記トレイが開いたとき、前記移送ユニットが前記ディスクの最外周に移動するように前記移送モータを制御することを特徴とする、請求項6に記載のディスク駆動装置。
【請求項8】
前記ディスクの中心が前記ターンテーブルに載置されるとき、前記制御部は、前記移送ユニットが前記ディスクの外周から内周方向に少なくとも1回移動するように前記移送モータを制御することを特徴とする、請求項7に記載のディスク駆動装置。
【請求項9】
前記ディスクの中心が前記ターンテーブルに載置されるとき、前記制御部は、所定区間で前記移送ユニットが前記ディスクの内周から外周方向に移動する第1の移動と、前記移送ユニットが前記ディスクの外周から内周方向に移動する第2の移動とを複数回行うように前記移送モータを制御することを特徴とする、請求項8に記載のディスク駆動装置。
【請求項10】
前記ディスクの中心が前記ターンテーブルに載置された後、前記制御部は、前記移送ユニットが前記ディスクの最外周に移動するように前記移送モータを制御することを特徴とする、請求項8に記載のディスク駆動装置。
【請求項11】
第1の磁石を有するディスクと、前記ディスクと関連して第2の磁石を有する移送ユニットのためのディスクチャッキング方法において、
前記第1の磁石と第2の磁石との間の引力を変えるために前記ディスクの内周及び/又は外周に前記移送ユニットを駆動させることを含むディスクチャッキング方法。
【請求項12】
前記駆動が行われる間、ディスククランプは、前記ディスクをターンテーブルにクランプするために前記ディスクにクランプ力を加え、前記引力が減少したとき、前記クランプが前記ディスクを前記ターンテーブルにクランプすることを特徴とする、請求項11に記載のディスクチャッキング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−244676(P2010−244676A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−75446(P2010−75446)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】