説明

ディスプレイパネル又は電子情報記録ディスクの拭掃用ブラシ材

【課題】本発明はディスプレイパネル拭掃において求められる毛先の拡散を良好に惹起し、拡散した毛先による拭掃効果を発揮する拭掃用ブラシ材を提供する。
【解決手段】合成樹脂から成るモノフィラメント11aを多数本集束して撚合した構造を有する複数本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを形成し、他方該拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを形成するモノフィラメント11aよりも低融点のモノフィラメント11bを多数本集束して撚合した構造を有する融着用マルチフィラメント撚合糸12bを形成し、上記複数本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aと上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bを集束すると共に撚合して複撚合糸13を形成し、上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bを形成する低融点マルチフィラメント11bの熱溶融を介して上記各拭掃用マルチフィラメント撚合糸12a相互を融着した構造を有する拭掃用ブラシ材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビやパソコン等の生産工程におけるディスプレイパネル又は電子情報記録ディスクの表面の汚れを拭掃する目的で提供された拭掃用ブラシ材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル等のディスプレイパネルの拭掃に供されているブラシ材は、図1Aに示すように0.02mmφ程度の合成樹脂製モノフィラメント1を多数本集束し撚合して成る複数本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸2を撚り合わせてマルチフィラメント複撚合糸3を形成し、該マルチフィラメント複撚合糸3を図1Bに示すように溶融接着材内へ浸漬する等して該接着材をマルチフィラメント複撚合糸3の表層部に含浸させつつマルチフィラメント複撚合糸3の周面を接着材層4で被覆したブラシ材3′を使用している。
【0003】
例えば上記マルチフィラメント複撚合糸3群から成るブラシ材3′を二つ折りにし、該二つ折り部をU字形チャンネルで挟着し、該U字形チャンネルを回転軸に密着螺旋巻きして回転ブラシを形成し、ディスプレイパネルの表面にアルカリ洗浄液等をシャワーすると共に、該回転ブラシを回転させつつブラシ材3′の毛先でディスプレイパネルの表面を拭掃する方法を採っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
而してディスプレイパネル拭掃用のブラシ材としては、ブラシ材の毛先に順次均一な拡散を生じ、該拡散を生じた毛先がパネル表面に柔らかくタッチできること、毛腰が強いこと等の性能が要求されるが、上記した接着材で被覆した従来のブラシ材は毛先の拡散を生じ難く、アルカリ洗浄液による洗浄効果を低下する問題点を有している。
【0005】
又接着材がアルカリ洗浄液による劣化を生じて上記拡散に伴い接着材の粒子が剥離しパネルに付着し、拭掃目的を減殺する問題点を有している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記ディスプレイパネル、又は光ディスク、磁気ディスク等の電子情報記録ディスクの拭掃用ブラシ材に求められる条件を適切に達成する、適性に富むブラシ材を提供するものである。
【0007】
このブラシ材は合成樹脂から成るモノフィラメントを多数本集束すると共に撚合した構造を有する拭掃用マルチフィラメント撚合糸を単位材とする。
【0008】
他方拭掃用マルチフィラメント撚合糸の融着手段として、上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントよりも低融点のモノフィラメントを多数本集束すると共に撚合した構造を有する融着用マルチフィラメント撚合糸を形成する。
【0009】
更に上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸の複数本を集束すると共に撚合し、該撚合に際し、上記融着用マルチフィラメント撚合糸を集束すると共に一緒に撚合してマルチフィラメント複撚合糸を形成する。
【0010】
適例として、三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸を三角点の各頂点に配置して撚合し、その芯部に上記一本の融着用マルチフィラメント撚合糸を介在して上記三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸と一緒に撚合する。
【0011】
そして上記融着用マルチフィラメント撚合糸を形成する低融点マルチフィラメントを熱溶融し、該熱溶融を介して該融着用マルチフィラメント撚合糸と接する上記各拭掃用マルチフィラメント撚合糸相互を融着せしめ、ディスプレイパネル又は電子情報記録ディスクの拭掃用ブラシ材を構成したものである。
【0012】
上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントと、上記融着用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントとは、ナイロン、例えば拭掃用マルチフィラメント撚合糸には融点の高い66ナイロンを用い、融着用マルチフィラメント撚合糸には融点の低い6ナイロンを用いる。
【0013】
ナイロンは耐衝撃性・耐薬品性が大きく、吸湿性が小さく、拭掃用ブラシ材として適性である。
【0014】
上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントとしては、0.1mmφ以下、適例として0.02〜0.06mmφの太さを有するものを用いる。
【0015】
他方上記融着用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントとしては、例えば0.02〜0.06mmφの太さを有するものを用い、好ましくは拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントよりも充分に小径のものを用いる。
【0016】
又は拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントと、上記融着用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントとは、略同径のものを用い、例えば0.02〜0.06mmφの範囲で太さを選択する。
【0017】
更には上記融着用マルチフィラメント撚合糸は拭掃用マルチフィラメント撚合糸よりも小径のものを用いる。又は上記融着用マルチフィラメント撚合糸と拭掃用マルチフィラメント撚合糸とは略同径のものを用いる。
【0018】
上記ブラシ材は前記の如く二つ折りにし、該二つ折り基部をU字形チャンネルで挟着してチャンネル形ブラシを形成し、該チャンネル形ブラシを回転軸に密着螺旋巻きして回転ブラシを形成し、ディスプレイパネル又は電子情報記録用ディスクの表面にアルカリ洗浄液等をシャワーすると共に、該回転ブラシを回転数200rpm〜300rpmで回転させつつ、毛先をディスプレイパネル又は電子情報記録用ディスクの表面に押し当ててその表面を拭掃し洗浄する。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る上記ブラシ材はパネル拭掃において求められる毛先の拡散を良好に惹起し、拡散した毛先による拭掃効果を発揮することができる。
【0020】
又適切な毛腰の強さが得られ、拡散した毛先をパネル又はディスク表面に柔らかくタッチさせながら、適当な腰の強さで拡散し拡散した毛先をパネル表面に押し付けて拭掃効果を高める。
【0021】
又従来ブラシ材の如き被覆接着材のアルカリ劣化、該アルカリ劣化と衝撃による同被覆接着材の剥離と分散の問題を生起せず、該剥離、分散した接着材粒子がパネル又はディスク表面へ付着して拭掃目的を減殺する問題を解消する。
【0022】
又被覆接着材により拭掃用マルチフィラメント撚合糸を拘束して毛先拡散性を阻害する問題を解消し、上記の如く毛先を充分に拡散して拭掃効果を向上でき、所定の摩耗量に到るまで拭掃機能を健全に維持する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下本発明に係るディスプレイパネルの拭掃用ブラシ材の最良の形態を図2乃至図5に基づき説明する。
【0024】
図2Aに示すように合成樹脂から成る極細のモノフィラメント11aを60〜150本程度、多数本集束してマルチフィラメント束を形成すると共に、撚合して拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを形成する。
【0025】
他方図2Bに示すように、上記モノフィラメント11aよりも充分に低融点の合成樹脂から成る極細のモノフィラメント11bを20〜50本程度、多数本集束してマルチフィラメント束を形成すると共に、撚合して融着用マルチフィラメント撚合糸12bを形成する。
【0026】
図2Cに示すように、上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aの三本を集束すると共に、撚合してマルチフィラメント複撚合糸13を形成する。この三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aは図3Aに示すように正三角形の各頂点に配置する。
【0027】
而して上記三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを撚合するに際し、その芯部に上記一本の融着用マルチフィラメント撚合糸12bを介挿し、撚合糸12a,12bを一緒に撚合して上記マルチフィラメント複撚合糸13を形成する。
【0028】
上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bを三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12a間に介挿することにより、隣接する拭掃用マルチフィラメント撚合糸12a間に熱流通間隔21を形成し、加熱炉内における加熱気体を該間隔21を通して融着用マルチフィラメント撚合糸12bの周面に確実に接触せしめ、その溶融を促進する。
【0029】
図3Bに示すように、上記マルチフィラメント複撚合糸13を加熱炉内を定速で通過させて極細の融着用マルチフィラメント撚合糸12bの全部又は一部、少なくとも表層部のモノフィラメント11bを加熱溶融せしめてフィラメント11bを相互に熱融着すると同時に、該モノフィラメント11bの溶融材を介し、これを接着材として三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12a相互を表層部のモノフィラメント11aにおいて熱融着しブラシ材13′を形成する。
【0030】
即ち融着用マルチフィラメント撚合糸12bと三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aとの長手方向の接触領域W1において上記融着を図り、この接触融着領域W1以外の領域W2において非融着状態を形成する。14は領域W1における融着部である。
【0031】
上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aは非融着領域W2において良好な拡散性を発揮し拭掃効果を向上する。
【0032】
上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを形成する極細のモノフィラメント11aは0.1mmφ以下、好ましくは0.02〜0.06mmφの合成樹脂、適例として耐アルカリに富むナイロンから成り、例えば0.03mmφのモノフィラメント11aを60〜150本程度集束して撚りを与え、前記拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを形成する。
【0033】
他方上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bを形成するモノフィラメント11bとしては、例えば0.02〜0.06mmφの太さを有するものを用い、好ましくは拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを形成するモノフィラメント11aよりも充分に小径のものを用いる。
【0034】
上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bを形成するモノフィラメント11bもナイロンを用い、両者12a,12bをナイロン製モノフィラメントとする。
【0035】
6ナイロンの融点は215〜220℃ 66ナイロンの融点は255〜260℃、610ナイロンの融点は214〜217℃、612ナイロンの融点は213〜216℃、11ナイロンの融点は186〜189℃、12ナイロンの融点は178〜181℃である。
【0036】
具体例として拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aのモノフィラメント11aには融点の高い66ナイロンを用い、融着用マルチフィラメント撚合糸12bのモノフィラメント11bには融点の低い6ナイロンを用いる。
【0037】
又他例として前者11aには融点の高い66ナイロンを用い、後者には融点の低い11ナイロン又は12ナイロンを用いる。
【0038】
ナイロンは耐衝撃性・耐薬品性が大きく、吸湿性が小さく、拭掃用ブラシ材として適性である。
【0039】
好ましくは、融着用マルチフィラメント撚合糸12bを形成するモノフィラメント11bとしては、拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを形成するモノフィラメント11aよりも充分に細いモノフィラメントを用いる。
【0040】
又は拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを形成するモノフィラメント11aと、上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bを形成するモノフィラメント11bとは、略同径のもの、例えば0.02〜0.06mmφの範囲から同径の太さのものを選択する。
【0041】
更に好ましくは、上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bは拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aよりも小径のものを用いる。例えばモノフィラメントの本数と径の選択により、拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aの径を0.2〜0.6mmφとし、融着用マルチフィラメント撚合糸12bの径を0.1〜0.3mmφとする。
【0042】
又は上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bと拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aとは略同径のものを用いる。
【0043】
図5Aに示すように、上記ブラシ材13′は二つ折りにして芯材15に跨がせ、該二つ折り基部を芯材15と一緒にU字形チャンネル16で挟着してチャンネル形ブラシ17を形成する。
【0044】
図5Bに示すように、上記チャンネル形ブラシ17は回転軸18に密着螺旋巻きして回転ブラシ19を形成し、該回転ブラシ19周面の毛先を刈り揃え、高密度にブラシ材13′を植装した同回転ブラシ19を得る。
【0045】
上記回転ブラシ19の毛先をディスプレイパネル又は電子情報記録用ディスクの表面に押し当て、該パネル又はディスクの表面にアルカリ洗浄液等をシャワーしつつ、回転数200rpm〜300rpmで回転させてパネル又はディスク表面を拭掃し洗浄する。
【0046】
図4に示すように、上記ブラシ材13′は上記拭掃時に拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aの毛先のモノフィラメント11a群が、融着用マルチフィラメント撚合糸12bによる融着部14を順次分離しながら、毛先において均一で適正な長さの活性な毛先拡散20を有効に惹起する。
【0047】
上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aの融着領域W1以外の非融着領域W2のモノフィラメント11a群は良好な拡散を生じ有効な拭掃効果を発揮する。
【0048】
同様に上記融着用マルチフィラメント撚合糸12bはその融着されていない芯部のモノフィラメント11b群が拡散を生じて拭掃に供され、モノフィラメント11b群で形成した意義を有する。
【0049】
上記ブラシ材13′は複数本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aと融着用マルチフィラメント撚合糸12bの複撚合によって、適度な毛腰の強さが得られ、充分な毛先拡散20を生じた毛先をパネル又はディスク表面に柔らかくタッチさせながら、適度な腰の強さで押し付けて拭掃効果を高め、洗浄効果を高める。
【0050】
上記ブラシ材13′は拭掃用マルチフィラメント撚合糸12a相互が融着用マルチフィラメント撚合糸12bを介して融着し結合しているので、従来ブラシ材の如き被覆接着材が劣化・剥離、分散する事態を生起せず、該剥離、分散した接着材粒子がパネル又はディスク表面へ付着して拭掃目的を減殺する問題を解消する。
【0051】
又被覆接着材により拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを拘束して毛先拡散性を阻害する問題を解消し、上記の如く毛先を充分に拡散して拭掃効果を向上でき、所定の摩耗量に到るまで拭掃機能を健全に維持する。
【0052】
以上説明した実施形態は三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aの芯部に一本の融着用マルチフィラメント撚合糸12bを介挿し、撚合した場合を示したが、二本乃至六本程度の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを用い、該複数本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aと、一から三本程度の融着用マルチフィラメント撚合糸12bを集束し撚合することにより、上記と同様この複数本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸12aを融着用マルチフィラメント撚合糸12bを介して融着する場合を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】Aは従来のディスプレイパネル拭掃用ブラシ材を形成する拭掃用マルチフィラメント糸を撚合して形成した撚合糸の斜視図、Bは該撚合糸に溶融接着材を含浸させて形成したブラシ材の斜視図。
【図2】Aは本発明に係るディスプレイパネル又は電子情報記録用ディスク拭掃用ブラシ材を形成する拭掃用マルチフィラメント撚合糸の斜視図、Bは該拭掃用マルチフィラメント撚合糸を結合するための融着用マルチフィラメント撚合糸の斜視図、Cは三本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸と一本の融着用マルチフィラメント撚合糸を撚合して形成した複撚合糸の斜視図。
【図3】Aは上記複撚合糸の融着前の状態を示す端面図、Bは該複撚合糸の融着後の状態を示す端面図。
【図4】上記複撚合糸によって形成したブラシ材の毛先の拡散状態を示す側面図。
【図5】Aは上記ブラシ材を用いて形成したチャンネル形ブラシの斜視図、Bは該チャンネル形ブラシを用いて形成した回転ブラシの断面図。
【符号の説明】
【0054】
11a・・・拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成する極細のモノフィラメント
11b・・・融着用マルチフィラメント撚合糸を形成する極細のモノフィラメント
12a・・・拭掃用マルチフィラメント撚合糸
12b・・・融着用マルチフィラメント撚合糸
13・・・・マルチフィラメント複撚合糸
13′・・・ブラシ材
14・・・・熱融着部
15・・・・芯材
16・・・・U字形チャンネル
17・・・・チャンネル形ブラシ
18・・・・回転軸
19・・・・回転ブラシ
20・・・・毛先拡散部
21・・・・熱流通間隔
W1・・・・融着領域
W2・・・・非融着領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂から成るモノフィラメントを多数本集束すると共に撚合した構造を有する複数本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成し、他方該拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントよりも低融点のモノフィラメントを多数本集束すると共に撚合した構造を有する融着用マルチフィラメント撚合糸を形成し、上記複数本の拭掃用マルチフィラメント撚合糸と上記融着用マルチフィラメント撚合糸を集束すると共に撚合してマルチフィラメント複撚合糸を形成し、上記融着用マルチフィラメント撚合糸を形成する低融点マルチフィラメントの熱溶融を介して上記各拭掃用マルチフィラメント撚合糸相互を融着した構造を有することを特徴とするディスプレイパネル又は電子情報記録ディスクの拭掃用ブラシ材。
【請求項2】
上記拭掃用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントと上記融着用マルチフィラメント撚合糸を形成するモノフィラメントとがナイロンから成ることを特徴とする請求項1記載のディスプレイパネル又は電子情報記録ディスクの拭掃用ブラシ材。
【請求項3】
上記融着用マルチフィラメント撚合糸が拭掃用マルチフィラメント撚合糸よりも小径であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のディスプレイパネル又は電子情報記録ディスクの拭掃用ブラシ材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−174958(P2006−174958A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−369947(P2004−369947)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【出願人】(391061510)株式会社藤森技術研究所 (20)
【出願人】(591084872)昭和工業株式会社 (4)
【Fターム(参考)】