説明

ディスプレイ素子およびディスプレイ素子内で使用される機械式取り付けインターフェイス

【課題】1つまたは複数の照明モジュールが固定されるディスプレイ・パネルからなる、前記照明モジュールを前記ディスプレイ・パネルに固定するための機械式取り付けインターフェイスをさらに備えるディスプレイ素子を提供すること。
【解決手段】本発明は、1つまたは複数の照明モジュールが固定されるディスプレイ・パネルからなるディスプレイ素子に関するものであり、前記ディスプレイ素子は、さらに、前記照明モジュールを前記ディスプレイ・パネルに固定するための機械式取り付けインターフェイスを備える。特に、本発明は、LED、OLED、またはその他の放射モジュール式大規模ディスプレイの迅速な取り付け、保守、および分解を行う交換可能取り付けメカニズムに関するものである。本発明は、さらに、前記ディスプレイ素子で使用するため照明モジュールをディスプレイ・パネルに固定する機械式取り付けインターフェイスに関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大規模ディスプレイ・アプリケーションで使用するための照明ディスプレイ・モジュールおよび相補的機械式パネルまたはフレーム用の機械式取り付けインターフェイスに関するものである。特に、本発明は、LED、OLED、またはその他の放射モジュール式大規模ディスプレイの迅速な取り付け、保守、および分解を行う交換可能取り付けメカニズムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の白熱灯、蛍光灯、およびネオン管は、多くの大規模商用および公共標識の照明として長い間使用されてきた。しかし、市場では、現在、ディスプレイのサイズおよび色をカスタマイズできる柔軟性を持ち、イメージおよびビデオ機能を備え、特に一時的な会場で使用するために設置、保守、および解体が容易な、より安価で、より大型のディスプレイが要求されており、これらは、旧来の技術では不可能な市場スペックである。そのため、多くのディスプレイは、現在、発光ダイオード(LED)、または有機発光ダイオード(OLED)、または他の放射ディスプレイ技術などの放射照明モジュールを利用している。
【0003】
放射ディスプレイ・モジュールは、消費電力が少なく、寿命がかなり長く、保守コストも低いため、従来の照明モジュールによりも有利である。したがって、大規模ディスプレイの生産における製造および部品コストを最小にする必要がある。
【0004】
放射ディスプレイ技術は、現在、屋外または屋内スタジアム・ディスプレイ、大きなマーケティング広告ディスプレイ、および大衆向け広報ディスプレイなどのモジュール式大規模ディスプレイ・アプリケーションに応用されている。しかし、これらの大規模ディスプレイは、必ずしも、取り付けまたは保守の容易さ、迅速さの観点から設計されてはおらず、せいぜい、設計の実施段階の後になってからアクセスの素早さが考慮されることが多い。例えば、使い古された放射照明モジュールを交換するには、多くの場合、ネジ、ナット、ボルト、クリップなど数多くの留め具を取り外す骨の折れる作業を必要とする。そこで、素早く固定する、または取り外すことができる照明モジュールを提供する必要がある。
【0005】
構成可能な大規模ディスプレイの一実施例は、「Sectional display system」という表題の米国特許第6,314,669号を参照して説明される。上述の米国特許第6,314,669号では、モジュール式および他方式の構成要素を素早く交換するための、内部に配置されているモジュール式ディスプレイおよびその他の構成要素への利用しやすいアクセス手段について詳述している。しかし、上述の米国特許第6,314,669号では、使い古された放射照明モジュールを簡単に交換する手段を実現できない。米国特許第6,314,669号では、さらに、放射照明モジュールは一様に設計された固定メカニズムであることを要求している。これは、今日の売り込み市場において競争力を維持しようとハードウェアを絶えずアップデートしている企業にとっては問題になる場合がある。そこで、多数の異なる機械インターフェイスを使用してハードウェア・フレームに機械的に固定することができる照明モジュールを提供する必要がある。
【特許文献1】「Sectional display system」という表題の米国特許第6,314,669号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、大規模ディスプレイの生産における製造および部品コストを最小にすることである。
【0007】
本発明の他の目的は、素早く留める、または取り外すことができる照明モジュールを提供することである。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、多数の異なる機械インターフェイスを使用してハードウェア・フレームに機械的に固定することができる照明モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、1つまたは複数の照明モジュールが固定されるディスプレイ・パネルからなるディスプレイ素子に関するものであり、前記ディスプレイ素子は、さらに、前記照明モジュールを前記ディスプレイ・パネルに固定するための機械式取り付けインターフェイスを備える。
【0010】
特に、本発明は、LED、OLED、またはその他の放射モジュール式大規模ディスプレイの迅速な取り付け、保守、および分解を行う交換可能取り付けメカニズムに関するものである。
【0011】
本発明は、さらに、前記ディスプレイ素子で使用するため照明モジュールをディスプレイ・パネルに固定する機械式取り付けインターフェイスに関するものである。
【0012】
本発明の特長を分かりやすく説明するために、いかなる形でも限定することなく、付属の図面を参照しつつ、照明ディスプレイ・モジュール用の本発明による機械式取り付けインターフェイスの以下の好ましい実施形態を実施例としてのみ説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1Aは、照明モジュールの実施例100の左斜視図である。照明モジュール100は、放射照明素子110の8×11アレイを含むが、8×11アレイに限定されることはなく、放射照明素子は、任意のモジュール・サイズで形成された任意のアレイ・サイズのものを用意できる。照明モジュール100は、高さ84ミリメートル(mm)×幅112mm×奥行き50mmほどであるが、それらの寸法に限定されない。照明モジュール100は、大規模モジュール式ディスプレイ用に設計されている。
【0014】
図1Bは、照明モジュール100の後部右斜視図である。
【0015】
図2は、ディスプレイ・パネル・システムの実施例を示している。ディスプレイ・パネル・システム200は、ディスプレイ・パネル・スロット210の10×15アレイで形成されるが、10×15アレイ・サイズに限定されない。照明モジュール100を、望むとおりにディスプレイ・パネル・スロット210内に配置する。
【0016】
ディスプレイ・パネル・システム200は、大規模ディスプレイ(図に示されていない)を製作するために、任意の個数の他のディスプレイ・パネル200の近くに配置するように設計される。
【0017】
図3は、照明モジュール100、ディスプレイ・パネル・スロット210、ボルト320、および穴330を備えるボルト固定取り付けシステム300の実施例を示している。
【0018】
照明モジュール100は、ディスプレイ・パネル・スロット210内にはまるが、これをネジ穴310にねじ込まれるボルト320で留める。図3に示されているように、ボルト固定システム300は、4本のボルト320と4つの穴330に限定されず、任意の個数のボルトおよび穴を含むことができる。
【0019】
照明モジュール100は、ユーザがボルト320を外すことによりディスプレイ・パネル・スロット210から外れる。ボルト固定システム300は、一時的な素早く組み立てられる機械インターフェイスを示している以下の実施例と比較して、ディスプレイ・パネル210を固定するより永続的な照明モジュール100となっている。
【0020】
図4Aは、照明モジュール100をディスプレイ・パネル440に固定するためのシステムを例示しており、このシステムは、この場合、標準はめ込み取り付けシステム400の実施例であり、照明モジュール100とはめ込みラッチ420、ボルト320、およびドウェル430で形成される標準はめ込み取り付け装置410などの機械式取り付けインターフェイスを備える。
【0021】
図4Bは、照明モジュール100、標準はめ込み取り付け装置410、およびドウェル穴450付きの前記ディスプレイ・パネル・スロット440からなる前記標準はめ込み取り付けシステム400の実施例を示している。
【0022】
標準はめ込み取り付け装置410は、図4Aおよび4Bに示されているように、ボルト320およびドウェル430により照明モジュール100に接続される。
【0023】
図4Cに表されているように、前記ラッチ420は、それらの後ろにカチリとはめ込むことにより前記スロット440の内側エッジと連携できる。
【0024】
照明モジュール100は、ユーザが両方のはめ込みラッチ420を互いの方向に水平に圧迫し、それによってディスプレイ・パネル・スロット440の留めを外し、照明モジュール100を取り外せるようにして、前記ディスプレイ・パネル・スロット440から外すことができる。
【0025】
図5Aは、正面アクセスはめ込み取り付けシステム500の実施例の後斜視図を示しているが、前記標準はめ込み取り付け装置410のラッチ420は照明モジュール510の一端にちょうつがいで留められ、前記ちょうつがいで留められている端から突き出ているリムを備え、前記照明モジュール510は、この場合、前記リムの前のところにネジ穴530を備える。
【0026】
図5Bは、正面アクセスはめ込み取り付けシステム500の側面図を示しており、ちょうボルト520は、前記ラッチ420のリムにアクセスするために使用される。
【0027】
図5Cは、正面アクセスはめ込み取り付けシステム500の断面図を示している。
【0028】
図5Dは、正面アクセスはめ込み取り付けシステム500の正面斜視図を示している。
【0029】
作動中、図5Aに例示されているように、標準はめ込み取り付け装置410は照明モジュール510とともに、ディスプレイ・パネル・スロット440に接続される。
【0030】
標準はめ込み取り付け装置410を照明モジュール510ごとディスプレイ・パネル・スロット440から外すために、例えば、ネジ穴530にねじ込まれているちょうボルト520を使用することができ、それによって、図5Cに例示されているように、これらのボルトで両方のはめ込みラッチ420が外れる。
【0031】
図6Aは、単一レバー取り付けシステム600の実施例の左斜視図であるが、前記機械式取り付けインターフェイスは、照明モジュール100に取り付けられた単一レバー取り付け装置610からなり、単一レバー取り付け装置は、単一レバー620および単一レバー・ラッチ630を備え、前記レバー620は、前記照明モジュール100にちょうつがいで留められている。
【0032】
図6Bは、単一レバー取り付けシステムの実施例600の右斜視図である。
【0033】
図6Cは、前記ラッチ630のリムと連携する爪640を備える、図6Bの細部Aを例示している。
【0034】
図6Dは、単一レバー取り付け装置610がディスプレイ・パネル・スロット440に取り付けられている照明モジュール100の左斜視図を例示している。
【0035】
図6Eは、単一レバー620を備える単一レバー取り付けシステムの実施例600の側面斜視図である。
【0036】
図6Fは、単一レバー取り付け装置610がディスプレイ・パネル・スロット440に取り付けられている単一レバー取り付けシステム600の左斜視図を例示している。
【0037】
作動中、単一レバー取り付け装置610を備える照明モジュール100は、図6Dおよび6Fに示されているように、ディスプレイ・パネル・スロット440に取り付けられる。照明モジュール100および単一レバー取り付け装置610をディスプレイ・パネル・スロット440から外すには、図6Cおよび6Eに示されているように、ユーザが単一レバー620を引き上げて、爪640を外し、単一レバー・ラッチ630を外す。
【0038】
図7Aは、ディスプレイ・パネル・スロット440、単一レバー取り付け装置610、単一レバー・ラッチ630、照明モジュール710、および例えば、ちょうボルト720を備える正面アクセス単一レバー取り付け装置700の実施例の後左斜視図を例示する。
【0039】
図7Bは、単一レバー620を開くちょうボルト720を備える、正面アクセス取り付けシステム700の単一レバー620の後左斜視図を例示している。
【0040】
図7Cは、ちょうボルト720を備える、正面アクセス取り付けシステム700の単一レバー620の前左斜視図を例示している。
【0041】
照明モジュール710は、穴がちょうボルト720用に開けられている照明モジュール100である。作動中、図7Aに例示されているように、単一レバー取り付け装置610は照明モジュール710とともに、ディスプレイ・パネル・スロット440に接続される。単一レバー取り付け装置610を照明モジュール710ごとディスプレイ・パネル・スロット440から外すために、図7Bおよび7Cに例示されているように、ちょうボルト720をネジ穴730にねじ込み、そのボルトで単一レバー620を開き、単一レバー・ラッチ630を開かせる。
【0042】
図8Aは、照明モジュール100、ディスプレイ・パネル・スロット810、ドウェル穴450、および機械式取り付けインターフェイスを備える押して閉じ、押して開く取り付けシステム800の実施例を例示している。
【0043】
前記取り付けインターフェイスは、押して閉じ、押して開く取り付け装置820であり、押して閉じ、押して開くラッチ830、ドウェル430、スプリング840、およびレバー850で形成される。
【0044】
この場合、前記ラッチ830は、内側に向けて照明モジュール100の方に曲げられるため、2つの対応するラッチ830のちょうつがいで留められている端と端の間の距離Aは、スロット810の2つの対応する内側エッジの間の距離Bよりも大きいことに注意されたい。
【0045】
図8Bは、ディスプレイ・パネル・スロット810および2つの押して閉じ、押して開くラッチ830を持つ、閉じた状態の押して閉じ、押して開く取り付け装置800の側面断面図を例示している。
【0046】
図8Cは、ディスプレイ・パネル・スロット810および押して閉じ、押して開くラッチ830を持つ、開いた状態の押して閉じ、押して開く取り付け装置800の側面断面図を例示している。
【0047】
図8Dは、押して閉じ、押して開く取り付け装置820およびレバー850があるモードで延ばされ、押して閉じ、押して開くラッチ830を外す、押して閉じ、押して開く取り付けシステム800を例示している。
【0048】
図8Eは、ディスプレイ・パネル・スロット810、レバー850、および照明モジュール100を備える、閉じた状態の押して閉じ、押して開く取り付けシステム800を例示している。
【0049】
作動中、図8Aに例示されているように、押して閉じ、押して開く取り付け装置820は照明モジュール100とともに、ディスプレイ・パネル・スロット810に接続される。
【0050】
押して閉じる、押して開く取り付け装置820を照明モジュール100ごとディスプレイ・パネル・スロット810から外すために、図8Cに例示されているように、ユーザは照明モジュール100をディスプレイ・パネル・スロット810の方へ押すが、それによって、ラッチは、前記ラッチ830の自由端が前記レバー850と連携するまで照明モジュール100の方へ押され、それによりちょうつがい位置を保持する。
【0051】
照明モジュールを取り外した後、ユーザはレバー850を引いて、押して閉じ、押して開くラッチを、図8Dに例示されているように、ディスプレイ・パネル・スロット810内への取り付けを可能にする位置に戻す。
【0052】
図9Aは、裏板取り付け装置910、ピン920、および針状ボルト925を含む照明モジュール100を備えるピン取り付けシステム900の実施例を示す。裏板取り付け装置910を形成するための材料例としては、織物、布、プラスチック、または金属がある。
【0053】
裏板取り付け装置910は、実施例であり、4本のピン920および4本の針状ボルト925に限定されないが、しかし、裏板取り付け装置910には、ピンおよび針状ボルトは好きなだけあってよい。
【0054】
図9Bは、図9Aの細部Bを例示しており、裏板取り付け装置910に固定されたピン920を示している。
【0055】
作動中、裏板取り付け装置910は、図9Aおよび9Bに例示されているように針状ボルト925と接触するピン920を備える照明モジュール100に固定される。外すために、ピン920は裏板取り付け装置910から取り外され、照明モジュール100は、外されるようにできる。
【0056】
図10は、照明モジュール100、裏板取り付け装置910、および磁石1020とネジ1030からなる機械式取り付けインターフェイス1010を備える磁石式取り付けシステム1000の実施例を示している。この実施例では、裏板取り付け装置910は金属で形成されている。磁石式取り付けシステム1000は、実施例であり、4個の磁石1020および4本のネジ1030に限定されず、望む磁石とネジをいくつでも使用できる。
【0057】
作動中、照明モジュール100は、図10に例示されているように、汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010により形成される、前記機械式取り付けインターフェイスを備える。
【0058】
その後、照明モジュール100を備える汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010は、図10に例示されているように、金属製裏板取り付け装置910に磁石で固定される。
【0059】
照明モジュール100を金属製裏板取り付け装置910から外すために、汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010は照明モジュール100とともに、裏板取り付け装置910から取り外される。
【0060】
図11Aは、汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010およびマジックテープ(登録商標)1110を備える裏板取り付け装置910からなる機械式取り付けインターフェイスを備えるマジックテープ(登録商標)取り付けシステム1100の実施例を例示している。
【0061】
図11Bは、相補的マジックテープ(登録商標)1120およびネジ1030を含むマジックテープ(登録商標)取り付けシステム1100の後面斜視図を例示している。汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010およびマジックテープ(登録商標)1110は、実施例であり、2枚のマジックテープ(登録商標)1120および4本のネジ1030に限定されず、任意の数の望むマジックテープ(登録商標)およびネジを使用できる。
【0062】
作動中、2枚のマジックテープ(登録商標)1110は、図11Aに例示されているように、裏板取り付け装置910に固定される。
【0063】
照明モジュール100は、図11Bに例示されているように、汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010に固定される。2枚のマジックテープ(登録商標)1120は、図11Bに例示されているように、汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010に固定される。
【0064】
その後、照明モジュール100を備える汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010は、図11Aおよび11Bに例示されているように、裏板取り付け装置910にマジックテープ(登録商標)1110と1120で固定される。
【0065】
照明モジュール100を裏板取り付け装置910から外すために、汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010は照明モジュール100とともに、裏板取り付け装置910から取り外される。
【0066】
図12は、吸着カップ取り付けシステム1200の実施例を例示しており、そこでは、機械式取り付けインターフェイスは、裏板取り付け装置910、および吸着カップ1220とネジ1030とを含む汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010を備える。
【0067】
吸着カップ取り付けシステム1200は、実施例であり、4個の吸着カップ1220および4本のネジ1030に限定されず、吸着カップ取り付けシステム1200の実施例は、望む磁石とネジをいくつでも使用できる。
【0068】
作動中、照明モジュール100は、汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010に固定される。その後、照明モジュール100を備える汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010は、図12に例示されているように、裏板取り付け装置910に吸着カップ1220で固定される。照明モジュール100を裏板取り付け装置910から外すために、汎用モジュール機械インターフェイス取り付け装置1010は照明モジュール100とともに、裏板取り付け装置910から取り外される。
【0069】
図13Aは、照明モジュール1310およびスライド・レール1320を備える標準スライド・レール取り付けシステム1300の実施例の前左斜視図を例示している。
【0070】
前記スライド・レール1320はU字型断面を有し、2つの向かい合うリムは前記レール1320の両脚の自由端上に備えられる。
【0071】
図13Bは、2つの溝1330を含む機械式取り付けインターフェイスを備える照明モジュール1310の後左斜視図を例示している。
【0072】
照明モジュール1310は、図13Bに例示されているように、側面に2つの溝1330がある照明モジュール100である。
【0073】
作動中、図13Aに例示されているように、照明モジュール1310は、スライド・レール1320上でスライドする。照明モジュール1310をスライド・レール1320から外すには、機械インターフェイス取り付け装置1010を照明モジュール100ごと、スライド・レール1320から取り外す。スライド・レール1320は、所望の数の照明モジュール1310に応じられる長さであればどのような長さのものでもよい。
【0074】
図14Aは、開いている状態のレール・マウント取り付けシステム1400の実施例を示している。レール・マウント取り付けシステム1400は、標準スライド・レール取り付けシステム1300の他の実施形態である。レール・マウント取り付けシステム1400は、スライド・レール1320、溝1330、および引き込み式ラッチ1420を備える照明モジュール1410を含む。照明モジュール1410は、図13Bに例示されているように、側面に2つの溝1330がある照明モジュール100である。
【0075】
図14Bは、スライド・レール1320および照明モジュール1410を備える閉じた状態のレール・マウント取り付けシステム1400を例示する。
【0076】
作動中、照明モジュール1410は、スライド・レール1320内に配置され、そこでは、照明モジュール1410がスライド・レール1320内に配置されるように引き込み式ラッチ1420が引き込む。その後、引き込み式ラッチ1420が延びて、図14Aに例示されているように、照明モジュール1410をスライド・レール1320内に固定する。照明モジュール1410をスライド・レール1320から外すために、図14Bに例示されているように、ユーザは引き込み式ラッチ1420を引っ込めて、照明モジュール1410をスライド・レール1320から外すことができる。スライド・レール1320は、所望の数の照明モジュール1410に応じられる長さであればどのような長さのものでもよい。
【0077】
図15Aに例示されているように、上述のディスプレイ・パネルは、針金、棒、またはケーブルで形成することができ、それよって、機械式取り付けインターフェイスは、溝1530、取り付け用金具1520、および取り付け用金具のスプリング1530を含む取り付け用金具取り付けシステム1500からなる。
【0078】
図15Bは、照明モジュール1510、取り付け用金具1520、および鋼線1540を備える開いている状態の鋼線および取り付け用金具取り付けシステム1500を例示している。
【0079】
図15Cは、照明モジュール1510、取り付け用金具1520、および鋼線1540を備える閉じた状態の鋼線および取り付け用金具取り付けシステム1500を例示している。
【0080】
作動中、図15Bおよび15Cに例示されているように、取り付け用金具1520を鋼線1540上へ閉ざし取り付け用金具1520を回すことにより照明モジュール1510を鋼線に取り付ける。照明モジュール1510を鋼線1540から外すために、図15Bに例示されているように、取り付け用金具1520を回すと、照明モジュール1510を鋼線1540から外すことができる。鋼線1540は、所望の数の照明モジュール1510に応じられる長さであればどのような長さのものでもよい。
【0081】
図16は、棒取り付けシステム1600とも呼ばれる、棒1620の形状のディスプレイ・パネルを例示している。
【0082】
この場合、照明モジュール1610を前記棒1620に固定する機械式取り付けインターフェイスは、スループット・ホール1630からなる。
【0083】
照明モジュール1610は、前記スループット・ホール1630を備える照明モジュール100とすることができる。
【0084】
作動中、図16に例示されているように、鋼棒1620は、照明モジュール1610の前記穴1630の中にスライドして入る。鋼棒1620から照明モジュール1610を外すには、図16に示されているように、鋼棒1620を照明モジュール1610から取り外す。鋼棒1620は、所望の数の照明モジュール1610に応じられる長さであればどのような長さのものでもよい。
【0085】
他の実施形態では、鋼棒1620は円柱形状またはその他の形状とすることができ、同様に、スループット・ホール1630は、相補的形状である。
【0086】
結論として、本発明は、ディスプレイ素子とともに放射照明モジュール100をディスプレイ・パネル・スロット210に固定して、前記ディスプレイ素子を製作するための多数の機械インターフェイスに関係するという主張を繰り返す。
【0087】
したがって、製造および部品コストは、大規模ディスプレイの生産では最小限に抑えられる。ディスプレイ・パネル・システム200は、大規模ディスプレイ(図に示されていない)を製作するために、任意の個数の他のディスプレイ・パネル200の近くに配置するように設計される。
【0088】
機械インターフェイスは、ボルト固定取り付けシステム300、標準はめ込み取り付けシステム400、正面アクセスはめ込み取り付けシステム500、単一レバー取り付けシステム600、正面アクセス単一レバー取り付けシステム700、押して閉じ、押して開く取り付けシステム800、ピン取り付けシステム900、磁石式取り付けシステム1000、マジックテープ(登録商標)取り付けシステム1100、吸着カップ取り付けシステム1200、標準スライド・レール取り付けシステム1300、レール・マウント取り付けシステム1400、鋼線および取り付け用金具取り付けシステム1500、および棒鋼取り付けシステム1600を備える。
【0089】
したがって、素早く固定または取り外しできる照明モジュールが実現される。ディスプレイ・パネル・システム200は、ただ1つの種類の機械インターフェイス取り付け装置で形成することができるか、または複数の機械インターフェイスの任意の数の組み合わせで形成することができる。したがって、多数の異なる機械インターフェイスを使用してハードウェア・フレームに機械的に固定することができる照明モジュールが提供される。
【0090】
本発明は、上で説明され、付属の図で表されている実施形態に決して限定されず、それどころか、本発明によるディスプレイ素子および機械式取り付けインターフェイスは、本発明の範囲内にありながら、さまざまな変更形態に従って製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1A】放射照明モジュールを例示する図である。
【図1B】放射照明モジュールを例示する図である。
【図2】ディスプレイ・パネル・システムを例示する図である。
【図3】ボルト固定取り付けシステムを例示する図である。
【図4A】標準はめ込み取り付け装置を例示する図である。
【図4B】標準はめ込み取り付け装置を例示する図である。
【図4C】標準はめ込み取り付け装置を例示する図である。
【図5A】正面アクセスはめ込み取り付け装置を例示する図である。
【図5B】正面アクセスはめ込み取り付け装置を例示する図である。
【図5C】正面アクセスはめ込み取り付け装置を例示する図である。
【図5D】正面アクセスはめ込み取り付け装置を例示する図である。
【図6A】単一レバー取り付け装置を例示する図である。
【図6B】単一レバー取り付け装置を例示する図である。
【図6C】単一レバー取り付け装置を例示する図である。
【図6D】単一レバー取り付け装置を例示する図である。
【図6E】単一レバー取り付け装置を例示する図である。
【図6F】単一レバー取り付け装置を例示する図である。
【図7A】正面アクセス単一レバー取り付けシステムを例示する図である。
【図7B】正面アクセス単一レバー取り付けシステムを例示する図である。
【図7C】正面アクセス単一レバー取り付けシステムを例示する図である。
【図8A】押して閉じ、押して開く取り付けシステムを例示する図である。
【図8B】押して閉じ、押して開く取り付けシステムを例示する図である。
【図8C】押して閉じ、押して開く取り付けシステムを例示する図である。
【図8D】押して閉じ、押して開く取り付けシステムを例示する図である。
【図8E】押して閉じ、押して開く取り付けシステムを例示する図である。
【図9A】ピン取り付けシステムを例示する図である。
【図9B】ピン取り付けシステムを例示する図である。
【図10】磁石式取り付けシステムを例示する図である。
【図11A】マジックテープ(登録商標)取り付けシステムを例示する図である。
【図11B】マジックテープ(登録商標)取り付けシステムを例示する図である。
【図12】吸着カップ取り付けシステムを例示する図である。
【図13A】スライド・レール取り付けシステムを例示する図である。
【図13B】スライド・レール取り付けシステムを例示する図である。
【図14A】レール・マウント取り付けシステムを例示する図である。
【図14B】レール・マウント取り付けシステムを例示する図である。
【図15A】鋼線および取り付け用金具取り付けシステムを例示する図である。
【図15B】鋼線および取り付け用金具取り付けシステムを例示する図である。
【図15C】鋼線および取り付け用金具取り付けシステムを例示する図である。
【図16】棒鋼取り付けシステムを例示する図である。
【符号の説明】
【0092】
100 照明モジュール
200 ディスプレイ・パネル・システム
210 ディスプレイ・パネル・スロット
300 ボルト固定取り付けシステム
320 ボルト
330 穴
400 標準はめ込み取り付けシステム
410 標準はめ込み取り付け装置
420 はめ込みラッチ
430 ドウェル
440 ディスプレイ・パネル・スロット
450 ドウェル穴
500 正面アクセスはめ込み取り付けシステム
510 前記照明モジュール
520 ちょうボルト
530 ネジ穴
600 単一レバー取り付けシステム
610 単一レバー取り付け装置
620 単一レバー
630 単一レバー・ラッチ
640 爪
700 正面アクセス単一レバー取り付け装置
710 照明モジュール
720 ちょうボルト
800 押して閉じ、押して開く取り付けシステム
810 ディスプレイ・パネル・スロット
820 押して閉じ、押して開く取り付け装置
830 押して閉じ、押して開くラッチ
850 レバー
900 ピン取り付けシステム
910 裏板取り付け装置
920 ピン
925 針状ボルト
1000 磁石式取り付けシステム
1010 機械式取り付けインターフェイス
1020 磁石
1030 ネジ
1100 マジックテープ(登録商標)取り付けシステム
1110 マジックテープ(登録商標)
1120 相補的マジックテープ(登録商標)
1200 吸着カップ取り付けシステム
1220 吸着カップ
1300 標準スライド・レール取り付けシステム
1310 照明モジュール
1320 スライド・レール
1330 溝
1400 レール・マウント取り付けシステム
1410 照明モジュール
1420 引き込み式ラッチ
1500 取り付け用金具取り付けシステム
1510 照明モジュール
1520 取り付け用金具
1530 溝
1530 取り付け用金具のスプリング
1540 鋼線
1600 棒取り付けシステム
1620 棒
1630 スループット・ホール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の照明モジュールが固定されるディスプレイ・パネルからなるディスプレイ素子であって、さらに、前記照明モジュールを前記ディスプレイ・パネルに固定するための機械式取り付けインターフェイスを備えるディスプレイ素子。
【請求項2】
前記ディスプレイ・パネルは、ずらりと並んだスロットを備え、その中に前記照明モジュールを収めることができる請求項1に記載のディスプレイ素子。
【請求項3】
前記機械式取り付けインターフェイスは、前記スロットのエッジの背後にカチリと入れることにより連携できるラッチからなる請求項2に記載のディスプレイ素子。
【請求項4】
前記ラッチは、ちょうつがいで前記照明モジュールの一端に取り付けられており、前記ちょうつがいで取り付けられた端から延びるリムを備える請求項3に記載のディスプレイ素子。
【請求項5】
前記照明モジュールは、前記リムの前に穴を備えており、前記リムに、前記照明モジュールの前側から前記穴を通してアクセスし、それにより前記ラッチのロックを解除できるようになっている請求項4に記載のディスプレイ素子。
【請求項6】
前記機械式取り付けインターフェイスは、前記照明モジュールにちょうつがいで取り付けられ、前記リムと連携する爪を備えるレバーを備える請求項4に記載のディスプレイ素子。
【請求項7】
前記レバーは、前記照明モジュールの一端にちょうつがいで取り付けられ、前記レバーは、前記レバーのちょうつがいで取り付けられたエッジのそれぞれの端に1つずつ、2つの爪を備え、前記レバーを上げたときに、前記爪が前記ラッチの前記リムを持ち上げて、前記照明モジュールのロックを解除するようになっている請求項6に記載のディスプレイ素子。
【請求項8】
前記照明モジュールは、前記レバーの前に穴を備えており、前記レバーは、前記照明モジュールの前側から前記穴を通して手が届くようになっている請求項6に記載のディスプレイ素子。
【請求項9】
前記ラッチは、2つの対応するラッチの前記ちょうつがいで取り付けられた端の間の距離が前記ラッチと連携する前記ディスプレイ・パネル内のスロットの前記2つの対応するエッジの間の距離よりも大きくなるように、前記照明モジュールに向けて内側に曲げられ、前記機械式取り付けインターフェイスは、さらに、前記照明モジュールの裏側から延びる少なくとも1つのスプリングおよび前記照明モジュール上にちょうつがいで取り付けられているレバーを備え、前記ラッチの自由端が前記レバーと連携し、前記ラッチを内向きのちょうつがい位置で保持するようにできる請求項3に記載のディスプレイ素子。
【請求項10】
前記照明モジュールは、前記スロットのうちの1つに前記照明モジュールを押し込むことにより、前記機械式取り付けインターフェイスで前記ディスプレイ・パネルに固定することができ、それによって、前記ラッチは、前記スロットのエッジの背後でその自由端とカチリとはまり、前記照明モジュールは、その後、前記スプリングの力の方向と反対の方向に前記照明素子を前記スロット内にさらに押し込むことにより外すことができ、それによって、前記スロットの前記エッジは、前記ラッチの前記湾曲と相互作用し、前記ラッチは前記レバーの下の自由端とともに押しのけられる請求項9に記載のディスプレイ素子。
【請求項11】
前記ディスプレイ・パネルは、裏板からなる請求項1に記載のディスプレイ素子。
【請求項12】
前記機械式取り付けインターフェイスは、磁力により前記裏板と連携できる要素からなる請求項11に記載のディスプレイ素子。
【請求項13】
前記機械式取り付けインターフェイスは、前記照明モジュールと前記裏板の両方に備えられているいわゆる相補的マジックテープ(登録商標)からなる請求項11に記載のディスプレイ素子。
【請求項14】
前記機械式取り付けインターフェイスは、前記照明モジュール上の吸着カップからなる請求項11に記載のディスプレイ素子。
【請求項15】
前記ディスプレイ・パネルは、U字型の断面およびスライド・レールの脚の自由両端から突き出ているリムを持つ前記レールからなり、前記リムは互いに向き合っており、前記機械式取り付けインターフェイスは、前記リムと連携できる2つの溝を備える請求項1に記載のディスプレイ素子。
【請求項16】
少なくとも1つの前記溝の壁の1つは、引き込み式ラッチからなる請求項15に記載のディスプレイ素子。
【請求項17】
前記ディスプレイ・パネルは、1本または複数の針金、ケーブル、または棒からなり、前記機械式取り付けインターフェイスは、前記1本または複数の針金、ケーブル、または棒と連携できる取り付け用金具取り付けシステムからなる請求項1に記載のディスプレイ素子。
【請求項18】
前記ディスプレイ・パネルは、棒からなり、前記機械式取り付けインターフェイスは、前記照明モジュール内に用意されている棒孔からなり、前記棒孔は前記棒の断面形状に対し相補的である形状の断面を持つ請求項1に記載のディスプレイ素子。
【請求項19】
ボルト固定取り付けシステム、標準はめ込み取り付けシステム、正面アクセスはめ込み取り付けシステム、単一レバー取り付けシステム、正面アクセス単一レバー取り付けシステム、押して閉じ、押して開く取り付けシステム、ピン取り付けシステム、磁石式取り付けシステム、マジックテープ(登録商標)取り付けシステム、吸着カップ取り付けシステム、標準スライド・レール取り付けシステム、レール・マウント取り付けシステム、針金および取り付け用金具取り付けシステム1500、および棒取り付けシステム1600を含むグループから選択される請求項1に記載の照明モジュールをディスプレイ・パネルに固定する機械式取り付けインターフェイス。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−106763(P2006−106763A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−295568(P2005−295568)
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(501230889)バルコ, ナームローゼ フェンノートシャップ (19)
【氏名又は名称原語表記】BARCO,naamloze vennootschap
【Fターム(参考)】