説明

デジタルカメラ用画像表示方法

【課題】 撮影用プレビュー画像と閲覧用サムネイル画像を同一画面内に表示できるデジタルカメラ用画像表示方法。
【解決手段】 画像を出力する画像表示機構を有するデジタルカメラに搭載されているLCD等の画像表示装置100において、撮影用プレビュー画像101と撮影済み画像のサムネイル画像102〜113との複合画像を同一画面内に表示する手段を備えて、撮影上の視覚性および操作性を向上させる複合画像の同一画面内表示を行うものである。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラの画像表示方法に関し、特に撮影時のデジタルカメラの入力画像と閲覧用の撮影済み画像を画像表示装置の同一画面上に表示して、視覚性及び操作性を向上させる画像表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタルカメラに搭載されているLCD等の画像表示装置における、画像の表示方法としては、撮影時のCCDカメラの入力画像を表示する状態と、撮影された画像を閲覧できる状態を切換えて使用する方法がよく知られている。又、画像を閲覧する状態においては、サムネイル画像(所定のファイル形式に基づく縮小画像)を複数同時に表示して目的の画像を検索しやすくしたもの等の工夫されたものがある。
【0003】連続撮影が可能なものに対しては撮影後に撮影された画像を、閲覧状態に切換えて閲覧する方式が一般的であった。従って、従来のこれらのシステムでは使用者の各種操作によって、撮影状態と閲覧状態とをそれぞれ別々に切換えて表示するというものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例においては、従来のデジタルカメラはその携帯性より多くの操作用ボタン等を配置するのは好ましくないことから、1つの操作ボタンに複数の機能を割り当てている構成の物が多く、これらは状態の切換え等の操作が複雑になったり、目的の画像を閲覧するのに多くの操作が必要であって、使用者が操作マニュアルを熟読し、機能を十分理解した上でないと誤った使い方をする恐れがあったり、あるいは、使用者に使いづらい印象を与えていたという問題がある。
【0005】また、連続撮影時においては複数の画像を撮影するため、撮影中どのような画像が撮影されたかを確認できない。例えば、ゴルフスイング等ある一連の動作を連続撮影する時に、従来のデジタルカメラでは撮影中は現在の瞬間を切取った画像しか確認できず、前に連続したどのような画像が撮影されているかを確認できないという問題がある。
【0006】このような場合に従来のデジタルカメラでは、若し使用者が思い通りの画像が撮影できなかったような時は、全ての画像を撮影した後に撮影された画像を閲覧する状態に切換えて、確認し、削除するといった作業が必要になるが、これは使用者にとって余分な操作であると同時に、無駄な画像を撮影していることになるので画像が蓄積されるメモリを圧迫することにもなる。こうして、デジタルカメラの長所として挙げられているCCDで撮影した画像を直ぐ確認できるという点も、ファインダとビューワーを同じ画面で切換えなければならないことで、かえって即時性を失う結果となっているという問題がある。
【0007】そこで、請求項1に記載の発明の目的は、撮影用プレビュー画像と撮影済みのサムネイル画像との複合画像を同一画面内に表示して、撮影上の視覚性および操作性を向上させるデジタルカメラ用画像表示方法を提供することにある。
【0008】更に、請求項2に記載の発明の目的は、中央には撮影用プレビュー画像を周囲に閲覧用サムネイル画像というように、同一画面内に視覚性を高めるように複合画像の表示レイアウトを行うデジタルカメラ用画像表示方法を提供することにある。
【0009】更に、請求項3に記載の発明の目的は、撮影中に既に撮影済みの記録枚数がいくら多くても全部を容易に閲覧することができるデジタルカメラ用画像表示方法を提供することにある。
【0010】更に、請求項4に記載の発明の目的は、撮影中に撮影者が所望する撮影期間の撮影済み画像を自由に、容易に表示閲覧できるデジタルカメラ用画像表示方法を提供することにある。
【0011】更に、請求項5に記載の発明の目的は、撮影者が閲覧中の撮影済みサムネイル画像の詳細画を確認することができるデジタルカメラ用画像表示方法を提供することにある。
【0012】更に、請求項6に記載の発明の目的は、簡単な画面上選択により各種の表示画像操作を容易にして操作性を向上させるデジタルカメラ用画像表示方法を提供することにある。
【0013】更に、請求項7に記載の発明の目的は、請求項1乃至6に述べたようなデジタルカメラに、通信機能を付加してテレビ会議システムを構成できるデジタルカメラ用画像表示方法を提供することにある。
【0014】更に、請求項8に記載の発明の目的は、請求項1乃至6に述べたようなデジタルカメラに、通信機能を付加し監視カメラからの映像を表示する画像受信端末としてカメラ監視システムを構成できるデジタルカメラ用画像表示方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的を実現する構成は、請求項1に記載のように、画像を出力する画像表示機構を有するデジタルカメラに搭載されているLCD等の画像表示装置において、撮影用プレビュー画像と撮影済み画像のサムネイル画像との複合画像を同一画面内に表示する手段を備え、撮影上の視覚性および操作性を向上させる前記複合画像の同一画面内表示を行うことを特徴とするデジタルカメラ用画像表示方法にある。
【0016】この構成によれば、同一画面内に撮影用プレビュー画像と閲覧用撮影済み画像のサムネイル画像を同時に表示することができる。
【0017】本出願に係る発明の目的を実現する具体的な構成は、請求項2に記載のように、前記複合画像の同一画面内表示は、撮影用プレビュー画像を画面中央部の大きいウインドウのメイン画像表示部に、撮影済みの複数の閲覧用サムネイル画像は複数の小さいウインドウの周辺部に表示することを特徴とするデジタルカメラ用画像表示方法にある。
【0018】この構成によれば、同一画面内の中央の大ウインドウには見易いように撮影用プレビュー画像を、周辺部には閲覧し易いように複数の撮影済みサムネイル画像を表示することができる。
【0019】本出願に係る発明の目的を実現する他の具体的な構成は、請求項3に記載のように、前記サムネイル画像は、前記周辺部の初期位置のウインドウから新しい画像が記録される毎に時計回り順に次々と表示して一周したら、これまで表示した複数の画像を消去して新たに前記初期位置のウインドウから表示することを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ用画像表示方法にある。
【0020】この構成によれば、撮影順に全ての撮影済みサムネイル画像を閲覧用に表示することができる。
【0021】本出願に係る発明の目的を実現する他の具体的な構成は、請求項4に記載のように、前記サムネイル画像は、より過去又はより現在の撮影画像を閲覧したい場合、画面上でより過去又はより現在の指標を選択することによって、より過去又はより現在の撮影画像を読出しサムネイル画像として表示することを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ用画像表示方法にある。
【0022】この構成によれば、より過去又はより現在の指標を選択すれば、その前後一周分のサムネイル画像を閲覧用に表示することができる。
【0023】本出願に係る発明の目的を実現する他の具体的な構成は、請求項5に記載のように、前記同一画面内に表示した複合画像の表示画面は、サムネイル画像の一つを選択すれば前記選択されたサムネイル画像の拡大詳細図が前記メイン画像表示部に表示され確認後に、前記メイン画像表示部の表示は通常のカメラ入力画像表示に変わることを特徴とする請求項2乃至4のうち1記載のデジタルカメラ用画像表示方法にある。
【0024】この構成によれば、撮影中自由に中央のメイン画像表示部に所望のサムネイル画像を拡大表示して確認した後、メイン画像表示部の表示を撮影用プレビュー画像に復帰させることができる。
【0025】本出願に係る発明の目的を実現する他の具体的な構成は、請求項6に記載のように、前記複合画像を同一画面内に表示する手段は、撮影用プレビュー画像を中央のメイン画像表示部に、撮影済みの画像は圧縮・記録して周辺部の所定の初期位置より順にサムネイル画像群として更新・表示を行う複合表示手段と、サムネイル画像群の一つが選択されたら前記選択されたサムネイル画像の拡大詳細図を中央のメイン画像表示部に表示し、確認入力を待って通常の入力表示に復帰させるサムネイル選択表示手段と、より過去又はより現在の指標が選択された場合に、より過去又はより現在の撮影済み画像を読出し閲覧用サムネイル画像として表示するサムネイル画像切換手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ用画像表示方法にある。
【0026】この構成によれば、複合表示手段により撮影用プレビュー画像と撮影済みの閲覧用サムネイル画像の複合画像を表示して、サムネイル選択表示手段により所望のサムネイル画像の拡大詳細図の確認表示を行い、サムネイル画像切換手段によって所望の時期の一周分の撮影済み画像のサムネイル画像を閲覧することができる。
【0027】本出願に係る発明の目的を実現する他の構成は、請求項7に記載のように、請求項1乃至6記載のデジタルカメラ用画像表示方法において、前記画像表示機構を有するデジタルカメラに通信機能を付加してテレビ会議端末又はテレビ電話端末として使用し、テレビ会議システムに用いる場合には前記同一画面内に表示されるメイン画像表示部に発言者または参考資料を、前記周辺部のサムネイル画像には複数の会議参加者を表示することによって、使用者は前記同一画面内の複合画像より参加者全体および誰が発言しているかをカメラを操作することなく認識して会議を進行できることを特徴とするデジタルカメラ用画像表示方法にある。
【0028】この構成によれば、操作の簡単な画像表示機構を持つデジタルカメラに通信機能を付加してテレビ電話端末あるいはテレビ会議端末として使用することによって、テレビ会議システムを構成することができる。
【0029】本出願に係る発明の目的を実現する他の構成は、請求項8に記載のように、請求項1乃至6記載のデジタルカメラ用画像表示方法において、前記画像表示機構を有するデジタルカメラに通信機能を付加して複数の監視カメラからの映像を受信し表示するカメラ監視システムの画像受信端末として用い、前記同一画面内の周辺部に複数の監視カメラの受信画像のサムネイル画像を表示し、前記サムネイル画像の中の注目したい映像を前記メイン画像表示部に表示して、より詳細な監視映像情報が得られることを特徴とするデジタルカメラ用画像表示方法にある。
【0030】この構成によれば、操作の簡単な画像表示機構を持つデジタルカメラに通信機能を付加してカメラ監視システムの画像受信端末として用いて、カメラ監視システムを構成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態について図を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラ用画像表示方法による表示画面を示す図である。図2は図1に示すデジタルカメラ用画像表示方法のフローチャートである。
【0032】図1において、100はデジタルカメラのLCD等の表示画面を表し、101は中央部のウインドウでメイン画像表示部であり、主に撮影用のプレビュー画像が表示される。102〜113は周辺部の複数の小ウインドウで撮影済みの閲覧用サムネイル画像が順に表示される。この場合の閲覧用サムネイル画像表示の初期位置は102等に決めて置く。また、表示画面100下部の矢印114,115は、選択することによって閲覧画像をより以前のもの、又はより最近のものに切換えるための指標である。例えば、カーソル移動あるいはクリック等により指標114,115を選択すると言った、ウインドウ操作に準ずる簡単な操作によって可能とされるものである。
【0033】つぎに図2のフローチャートを参照して動作について説明する。先ず、撮影開始と同時にデジタルカメラの表示画面100のメイン画像表示部101に、撮影者が撮影したいと思う被写体の撮影プレビュー画像が表示され、撮影者は表示画像を見ながら撮影する(S10)。
【0034】撮影が行われたか否かを判断して(S11)、シャッタが押されていれば、撮影された画像は画像圧縮などの処理を施された後、記憶装置に記憶される(S12)。同時に、周辺部102〜113のサムネイル(縮小画像)を最新の撮影画像に更新する(S13)。サムネイル画像の表示は、例えば、周辺部102を初期位置として新しい画像が記録されるごとに時計回り順に表示し、一周(図1では113まで)したら、これまで表示していたものは画面上から消去して、新たに撮影された画像を再び初期位置102より表示する(S14),(S15)。但し、消去された画像は記憶装置に保持されていて読出すことが可能である。
【0035】S11の判断で、撮影が行われていない場合は、続いてサムネイル画像102〜113の中のいずれかが選択されたか?を判断する(S16)。サムネイル画像が選択された場合は、選択されたサムネイル画像を中央のメイン画像表示部101に拡大詳細図を表示する(S17)。選択したサムネイルの詳細図を確認した後、撮影者が確認済みの操作を行えばメイン画像表示部101の表示は通常の入力画像に復帰する(S18)。
【0036】又、S16の判断でサムネイル画像が選択されない場合は、指標矢印114、115が選択されたか否かを判断する(S19)。矢印114又は115が選択されたら、102〜113サムネイル画像全てを、選択に応じてより過去かより現在の一周分の画像群に更新する(S20)。
【0037】このように、第1の実施の形態によれば、同一画面内に撮影用プレビュー画像と閲覧用のサムネイル画像を同時に表示して、且つ、画面上での簡単な選択操作によって各種の複雑な表示バリエーションも自由に操作できるように構成したので、撮影上の視覚性と操作性を大幅に向上させることができる。
【0038】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態について図を参照して説明する。図3は本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラ用画像表示方法をテレビ会議システムに応用した場合の表示画面を示す図である。
【0039】図3において、200は表示画面、201はテレビ会議の発言者あるいは会議の参考資料などを表示するメイン画像表示部、202〜213は周辺部で各小ウインドウの中には会議の参加者をそれぞれ表示する。
【0040】つぎに動作について説明する。図3に示すようなデジタルカメラ用画像表示方法の表示画面を簡易型テレビ会議システムに応用するには、中央のメイン画像表示部201に発言者と、必要に応じて会議資料の原稿又は図面等を拡大表示し、周辺部202〜213には会議の参加者をそれぞれ表示する。
【0041】この場合、メイン画像表示部201に表示される発言者は自動的に切換わり、先刻周辺部に会議参加者として表示されていた人が発言者になったら、メイン画像表示部201に表示され、先刻の発言者の画像は今度は周辺部に会議参加者として表示される、と言うふうに自動的に切換わり会議が進行される。このようにして使用者は、どの様な会議参加者がいて今誰が発言しているかをカメラを操作すること無く認識しながら、会議の進行を諮ることができる。
【0042】同様にして、電話回線に接続すればテレビ電話端末として使用することが可能であり、ここでも中央のメイン画像表示部201には対話者像を表示し、周辺部202〜213には他の家族、同僚の近況ポートレートあるいは資料等といったものの表示も可能である。
【0043】このような、第2の実施の形態によれば、同一画面内に撮影と閲覧といった異なる次元の画像を同時に表示する手法を拡大して、簡易型テレビ会議端末、簡易型テレビ電話端末として使用することが可能になり、通信プロトコル、TV会議ソフトウエア等も安価で済み小グループの簡易型テレビ会議システムを簡単に構成できる。また、会社単位、グループ単位等の簡易型テレビ会議システムでモバイル・コミュニケーションを介した戸外からの参加等も可能になる。
【0044】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第2の実施の形態と同じ図3に示すような通信機能を付加したデジタルカメラ用画像表示方法に基づく表示画面200の操作を、固定カメラ監視システムの画像受信端末に応用する例である。
【0045】デジタルカメラに通信機機能を搭載して、デパート、各種販売店、銀行、金融機関、倉庫、工場、交通機関等に設置されている監視カメラからの映像を受信して表示する、固定カメラ監視システムの画像受信端末に応用することができる。その場合の表示方法は、これまでに述べたデジタルカメラ用画像表示方法による表示画面操作方法の応用である。
【0046】すなわち、図3に示すような画面200の周辺部202〜213には受信された監視カメラの映像を表示し、その中の注目したい映像をメイン画像表示部201に拡大詳細図として表示する、といった手法により使用者はより詳しい監視情報を得ることができる。
【0047】このような、第3の実施の形態によれば、デジタルカメラ用画像表示方法を監視カメラ・システムに応用することによって、機能的なカメラ監視システムを構成することができる。
【0048】また、デジタルカメラの携帯性を活かした携帯型の画像受信端末として店内巡回時用の監視端末として持ち歩いて監視に利用したり、モニタ室を用事で離れる場合の携帯用端末としての用途等にも拡大できる。
【0049】(他の実施の形態)ここまでデジタルカメラの表示画面について、画質モード(データ圧縮度によりファイン、ノーマル、エコノミー等に分けられる)と、メイン画像表示部や周辺部等の画像サイズについて特に規定していないが、それぞれ使用されるJPEG、TIFF等のソフトウエアに沿った範囲内で自由に設定できるものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、同一画面内に撮影用のプレビュー画像と、撮影済み画像のサムネイル画像との複合画像を同一画面内に表示する手段を備えて、撮影上の視覚性および操作性を向上させる複合画像表示を行うように構成したので、同一画面内に撮影用プレビュー画像と閲覧用のサムネイル画像を同時に表示して、視覚性と操作性を大幅に向上させることが可能になる。
【0051】また、請求項2に記載の発明によれば、撮影用プレビュー画像は画面中央の大きいメイン画像表示部に、閲覧用のサムネイル画像群は小さいウインドウの周辺部にまとめて表示するように構成したので、撮影用プレビュー画像は鮮明にハッキリと閲覧用のサムネイル画像群は一瞥で全体をと、同一画面から両画像を瞬時に読み取ることが可能になる。
【0052】また、請求項3に記載の発明によれば、周辺部のサムネイル画像は初期位置から撮影済み順に時計回りの向きに表示して一周したら、これまで表示したサムネイル画像は消去して、新たに初期位置から表示して行くように構成したので、撮影済みの記録枚数が多くてもサムネイル画像は全部を簡単に周辺部に表示して閲覧することが可能になる。
【0053】また、請求項4に記載の発明によれば、画面上のより過去またはより現在の指標を選択するだけで、より過去又はより現在の一連の撮影画像を簡単に読出してサムネイル画像として表示できるように構成したので、撮影者は所望の撮影時期の撮影済み画像を自由に閲覧することが可能になる。
【0054】また、請求項5に記載の発明によれば、画面上でサムネイル画像の一つを選択すると、中央のメイン画像表示部にその詳細図を表示し確認したら元のプレビュー画像に戻すように構成したので、撮影者は撮影中に特定のサムネイル画像の詳細画を見たいと思った時に自由に確認することができる。
【0055】また、請求項6に記載の発明によれば、表示手段は、撮影用プレビュー画像と閲覧用サムネイル画像を同一画面内に表示する複合表示手段と、選択されたサムネイル画像を確認済みになるまでメイン画像表示部に表示するサムネイル画像表示手段と、指標選択によって、より過去又はより現在の閲覧用サムネイル画像を表示するサムネイル画像切換手段を含むように構成したので、簡単な画面選択により各種の画像表示操作が容易になり操作性が大幅に向上する。
【0056】また、請求項7に記載の発明によれば、以上のようなデジタルカメラに通信機能を付加して、テレビ会議システムを構成するので、安価で機能的なテレビ会議システムを構成することができる。
【0057】また、請求項8に記載の発明によれば、以上のようなデジタルカメラに通信機能を付加して、固定監視カメラからの映像を表示する画像受信端末としてカメラ監視システムを構成するので、安価で機能的なカメラ監視システムを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラ用画像表示方法による表示画面を示す図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラ用画像表示方法のフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラ用画像表示方法をテレビ会議システムに応用した場合の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
100,200 表示画面
101,201 メイン画像表示部
102〜113,202〜213 周辺部
114,115 指標

【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像を出力する画像表示機構を有するデジタルカメラに搭載されているLCD等の画像表示装置において、撮影用プレビュー画像と撮影済み画像のサムネイル画像との複合画像を同一画面内に表示する手段を備え、撮影上の視覚性および操作性を向上させる前記複合画像の同一画面内表示を行うことを特徴するデジタルカメラ用画像表示方法。
【請求項2】 前記複合画像の同一画面内表示は、撮影用プレビュー画像を画面中央部の大きいウインドウのメイン画像表示部に、撮影済みの複数の閲覧用サムネイル画像は複数の小さいウインドウの周辺部に表示することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ用画像表示方法。
【請求項3】 前記サムネイル画像は、前記周辺部の初期位置のウインドウから新しい画像が記録される毎に時計回り順に次々と表示して一周したら、これまで表示した複数の画像を消去して新たに前記初期位置のウインドウから表示することを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ用画像表示方法。
【請求項4】 前記サムネイル画像は、より過去又はより現在の撮影画像を閲覧したい場合に、画面上でより過去又はより現在の指標を選択することによって、より過去又はより現在の撮影画像を読出しサムネイル画像として表示することを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ用画像表示方法。
【請求項5】 前記同一画面内に表示した複合画像の表示画面は、サムネイル画像の一つを選択すれば前記選択されたサムネイル画像の拡大詳細図が前記メイン画像表示部に表示され確認後に、前記メイン画像表示部の表示は通常のカメラ入力画像表示に変わることを特徴とする請求項2乃至4のうち1記載のデジタルカメラ用画像表示方法。
【請求項6】 前記複合画像を同一画面内に表示する手段は、撮影用プレビュー画像を中央のメイン画像表示部に、撮影済みの画像は圧縮・記録して周辺部の所定の初期位置より順にサムネイル画像群として更新・表示を行う複合表示手段と、サムネイル画像群の一つが選択されたら前記選択されたサムネイル画像の拡大詳細図を中央のメイン画像表示部に表示し、確認入力を待って通常の入力表示に復帰させるサムネイル選択表示手段と、より過去又はより現在の指標が選択された場合に、より過去又はより現在の撮影済み画像を読出し閲覧用サムネイル画像として表示するサムネイル画像切換手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ用画像表示方法。
【請求項7】 請求項1乃至6記載のデジタルカメラ用画像表示方法において、前記画像表示機構を有するデジタルカメラに通信機能を付加してテレビ会議端末又はテレビ電話端末として使用し、テレビ会議システムに用いる場合には前記同一画面内に表示されるメイン画像表示部に発言者または参考資料を、前記周辺部のサムネイル画像には複数の会議参加者を表示することによって、使用者は前記同一画面内の複合画像より参加者全体および誰が発言しているかをカメラを操作することなく認識して会議を進行できることを特徴とするデジタルカメラ用画像表示方法。
【請求項8】 請求項1乃至6記載のデジタルカメラ用画像表示方法において、前記画像表示機構を有するデジタルカメラに通信機能を付加して複数の監視カメラからの映像を受信し表示するカメラ監視システムの画像受信端末として用い、前記同一画面内の周辺部に複数の監視カメラの受信画像のサムネイル画像を表示し、前記サムネイル画像の中の注目したい映像を前記メイン画像表示部に表示して、より詳細な監視映像情報が得られることを特徴とするデジタルカメラ用画像表示方法。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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