説明

デジタルマルチメディアオブジェクトのセットを提示する方法

【課題】デジタルマルチメディアオブジェクトの表示およびコレクションを操作するための表示システムおよび方法を提供する。
【解決手段】事前定義された組織メタファの第1の選択セットが提示され、第1の選択セットからの第1の組織メタファの選択が受信される。選択された第1の組織メタファ以外の事前定義された組織メタファの第2の選択セットが提示され、第2の選択セットからの第2の組織メタファの選択が受信される。少なくとも2つのグループアイコンのうちの1つを含む結果がディスプレイ上に表示され、それぞれのグループアイコンが、選択された組織メタファに関連する規則に従ってコレクションから選択されたデータマルチメディアオブジェクトのグループ、デジタルマルチメディアオブジェクトのコンテンツ、またはデジタルマルチメディアオブジェクトに関連するいずれかのメタデータを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルオブジェクトを編成し、所望のオブジェクトの表示または処理を容易にする有効な方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル静止画像およびデジタルオーディオ/ビデオシーケンスを記録する周波数の増加に伴い、デジタル画像装置が使用されている。デジタル化された消費者用スナップショット、デジタル化されたホームビデオ、デジタルスキャンされたグラフィックス、デジタル化された音楽および他の録音など、他のソースからのデジタルマルチメディアコンテンツも急増している。莫大な数のこうしたマルチメディアオブジェクトが個人によって生成され格納される潜在性により、検索および編成のためにこうしたオブジェクトのコレクションをユーザに示す問題が重要になる。一般に、デジタルカメラユーザは、取外し可能メモリカード内に格納される複数のデジタル画像またはオーディオ/ビデオシーケンスを取る。たとえば、これらのマルチメディアオブジェクトは、メモリカードから転送し、たとえばハードドライブ、またはユーザのコンピュータに関連する他の不揮発性メモリ内に格納することができる。あるいは、デジタルマルチメディアオブジェクトは、格納、共有、印刷および他の目的のために、インターネットを介してウェブサイトに転送することができる。
【0003】
ユーザは時間をかけて、様々な時点のイベントを記録する何百、または恐らく何千ものマルチメディアオブジェクトを収集することができる。特定のデータベース内のこうしたオブジェクトの数が増大するにつれて、階層ファイル構造や、画像サムネイルの単純な「コンタクトシート」などでユーザにそれを表示する従来の方法は、効果がなくなる。これらのデジタルマルチメディアオブジェクトは、デジタル静止画像、デジタルオーディオファイル、デジタルビデオセグメント、グラフィックスファイル、または関連のマルチメディアデータおよびその組合せであり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,164,831号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、デジタルオブジェクトを編成し、所望のオブジェクトの表示または処理を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、デジタルマルチメディアオブジェクトのセットを、携帯型表示スクリーン上に編成した状態で提示する方法であって、デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションに適用すべき選択条件を表す事前定義された組織メタファのセットからの第1の組織メタファの選択を、ユーザインタフェースを通じて受信するステップと、前記第1の組織メタファの選択の受信後に、最初の選択用セットでユーザに提供しなかった追加の事前定義された組織メタファのセットを決定するステップとを備え、その第2の選択用セットは、前記第1の選択された組織メタファに基づいて決定され、前記デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションに適用すべき追加の選択条件を表すものであり、前記方法はさらに、前記追加の事前定義された組織メタファのセットを表示するステップと、前記追加のセットからの第2の組織メタファの選択を、前記ユーザインタフェースを通じて受信するステップと、少なくとも前記第1の選択された組織メタファのインジケータを、提示した前記追加の事前定義された組織メタファのセットと共に表示するステップと、前記選択された組織メタファに関連付けられた選択条件と、デジタルマルチメディアオブジェクトのコンテンツまたはデジタルマルチメディアオブジェクトに関連付けられたメタデータとに従って、前記デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションからいくつかのデジタルマルチメディアオブジェクトを選択するステップと、前記選択された組織メタファのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく結果提示規則であって、少なくとも、前記デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションからデジタルマルチメディアオブジェクトを選択するための規則と、グループの数を選択するための規則と、デジタルマルチメディアオブジェクトを特定のアイコン表現に関連付けるための規則とを含む結果提示規則に従って、前記選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトを、各々が複数のデジタルマルチメディアオブジェクトを含む少なくとも2つのグループに編成するステップと、前記各グループのアイコン表現を提供するステップと、を備え、少なくとも1つの前記選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトが、前記グループの少なくとも2つに入っていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る方法は、望ましくは、前記アイコン表現のうちの1つの選択を感知するステップと、前記選択されたアイコン表現に含まれるデジタルマルチメディアオブジェクトのうちの少なくとも1つに関連付けられた画像コンテンツに基づく少なくとも1つの画像を提示するステップと、を備える。
【0008】
また、本発明の関連技術は、ユーザインターフェースに関連する表示、およびデジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションを操作するための方法であって、事前定義された組織メタファの第1の選択セットを提示するステップと、事前定義された組織メタファの前記第1の選択セットからの第1の組織メタファの選択を受信するステップと、前記選択された第1の組織メタファ以外の事前定義された組織メタファの第2の選択セットを提示するステップと、事前定義された組織メタファの前記第2の選択セットからの第2の組織メタファの選択を受信するステップと、少なくとも2つのグループアイコンのうちの1つを含む結果を前記表示上に提示するステップであって、それぞれのグループアイコンが、前記選択された組織メタファに関連する規則に従って前記コレクションから選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトグループ、および前記デジタルマルチメディアオブジェクトのコンテンツ、または前記デジタルマルチメディアオブジェクトに関連するいずれかのメタデータを提示するステップとを含み、各グループアイコンによって示された前記デジタルマルチメディアオブジェクトグループが、結果提示規則に従って選択される。
【0009】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記事前定義された組織メタファの前記第2の選択セットが、前記選択された第1の組織メタファに基づいて決定される。
【0010】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記選択された第1の組織メタファの表示、前記第2の選択された組織メタファの表示、および前記グループアイコンのうちの1つが、前記表示の別個の部分に同時に提示される。
【0011】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記デジタルマルチメディアオブジェクトが静止画像、グラフィックス、テキスト、ビデオ画像、画像シーケンス、画像情報のストリーム、および関連するオーディオを含む。
【0012】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記組織メタファが、時系列メタファ、地理的メタファ、画像主題メタファ、カテゴリメタファ、イベントメタファ、人メタファ、または画像コンテンツメタファのうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記結果提示規則が、選択されたデータファイルの数の解析に少なくとも一部基づく。
【0014】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記結果提示規則が、前記選択された組織メタファのうちの少なくとも1つに少なくとも一部基づく。
【0015】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記グループアイコンが、前記画像グループ内の前記デジタルマルチメディアオブジェクトのうちの少なくとも1つからの画像コンテンツの提示を引き起こすようにアクティブ化可能である。
【0016】
また、前記関連技術においては、望ましくは、画像コンテンツの前記表示が、各デジタルマルチメディアオブジェクトからの画像コンテンツのサムネイル表現の表示を含み、各サムネイルが、前記サムネイル上の前記画像コンテンツのスケールより大きいスケール上で前記サムネイルによって示された前記画像コンテンツの提示を引き起こすようにアクティブ化可能である。
【0017】
また、前記関連技術においては、望ましくは、、組織メタファの選択シーケンスで行われた選択された各組織メタファを示すパスアイコンと共に前記表示の一部の指示経路を提示するステップをさらに含み、各パスアイコンが、選択プロセスを異なる選択レベルに戻すために選択可能である。
【0018】
また、前記関連技術においては、望ましくは、イベントメタファを含む前記選択された分類メタファのうちの少なくとも1つを提示して、複数のイベントを表すヒストグラムタイムラインを含む結果を提示させるステップをさらに含む。
【0019】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記第2のグラフィカルメタファが、その上にイベントアイコンが時系列に提示された、一連の時系列を表す1つの軸を有するタイムラインを含む。
【0020】
また、前記関連技術においては、望ましくは、グループアイコンが、少なくとも2つのサブグループアイコンの提示を引き起こすようにアクティブ化可能であり、それぞれのサブグループアイコンが、前記グループアイコンによって示された前記デジタルマルチメディアオブジェクトの少なくとも一部を示すことを特徴とする方法。
【0021】
また、本発明の関連技術は、携帯型表示画面上に1組のデジタルマルチメディアオブジェクトを組織的に提示するための方法であって、事前定義された組織メタファの提示されたセットからの第1の組織メタファの選択を受信するステップと、前記第1の組織メタファ以外の事前定義された組織メタファの提示されたセットからの第2の組織メタファの選択を受信するステップと、前記選択された組織メタファに関連する結果規則に従って複数の前記デジタルマルチメディアオブジェクトセットを少なくとも2つのグループに編成するステップと、前記グループのアイコン表現を提供するステップとを含み、前記結果規則が、前記デジタルマルチメディアオブジェクトセットからデジタルマルチメディアオブジェクトを選択するための規則と、前記グループの数を選択するための規則と、デジタルマルチメディアオブジェクトを特定のアイコン表現に関連付けるための規則とを含む。
【0022】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記アイコン表現のうちの1つの選択を感知するステップと、前記選択されたグループアイコン内の前記デジタルマルチメディアオブジェクトのうちの少なくとも1つに関連付けられた前記画像コンテンツに基づく少なくとも1つの画像を提示するステップとを含む。
【0023】
また、本発明に係る関連技術は、ディスプレイと、デジタルマルチメディアオブジェクトのソースと、ユーザから入力を受信し、前記入力を前記ユーザによって行われたユーザ入力動作を示す選択信号に変換するように適応されたユーザ入力装置と、前記ディスプレイ、前記データマルチメディアオブジェクトソースおよび前記ユーザ入力装置に動作可能に接続されており、前記ディスプレイに、事前定義された組織メタファの第1の選択セットを表示させ、前記ユーザ入力装置から組織メタファの前記第1の選択セットのうちの1つのメタファの選択を受信させ、前記ディスプレイに、前記選択された第1の組織メタファ以外の事前定義された組織メタファの第2の選択セットを提示させ、事前定義された組織メタファの前記第2のセットのうちの1つのメタファの選択を受信させるように適応された処理装置とを含む画像表示装置であって、前記処理装置が、少なくとも2つのグループアイコンのうちの1つを含む結果を前記ディスプレイ上に表示させるようにさらに適応され、それぞれのグループアイコンが前記選択された組織メタファに関連する規則に従って前記コレクションから選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトのグループ、および前記デジタルマルチメディアオブジェクトのコンテンツ、または前記画像メタデータファイルに関連するいずれかのメタデータを示し、各グループアイコンによって示されたデジタルマルチメディアオブジェクトの前記グループが結果提示規則に従って選択される。
【0024】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記結果提示規則が、デジタルマルチメディアオブジェクトの前記セットからデジタルマルチメディアオブジェクトを選択するための規則と、前記グループの数を選択するための規則と、デジタルマルチメディアオブジェクトを特定のグループアイコンに関連付けるための規則とを含む。
【0025】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記選択された組織メタファの少なくとも1つが、グループアイコンのヒストグラムタイムラインの前記表示を引き起こすイベントメタファを含む。
【0026】
また、前記関連技術においては、望ましくは、デジタルマルチメディアオブジェクトの前記ソースが、メモリ、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ、または前記画像表示装置から分離される画像サーバとデータファイルを交換するように適応された通信回路を含む。
【0027】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記グループアイコンおよび画像コンテンツのうちの少なくとも1つが、シミュレートされた深さの次元で提示される。
【0028】
また、前記関連技術においては、望ましくは、前記ユーザインターフェースおよび処理装置が適応され、前記ユーザが2つ以上のグループアイコンの限られたセットを選択し、各グループアイコンの前記でデジタルマルチメディアオブジェクトに関連する情報を提示することを可能にする。
【0029】
本発明の一態様における、ユーザインターフェースに関連する表示、デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションを操作するための方法。事前定義された組織メタファの第1の選択セットが提示され、事前定義された組織メタファの第1の選択セットからの第1の組織メタファの選択が受信される。選択された第1の組織メタファ以外の事前定義された組織メタファの第2の選択セットが提示され、事前定義された組織メタファの第2の選択セットからの第2の組織メタファの選択が受信される。少なくとも2つのグループアイコンのうちの1つを含む結果が表示上に提示され、それぞれのグループアイコンが、選択された組織メタファに関連する規則に従ってコレクションから選択されたデータマルチメディアオブジェクトのグループ、およびデジタルマルチメディアオブジェクトのコンテンツ、またはデジタルマルチメディアオブジェクトに関連するいずれかのメタデータを含む。各グループアイコンによって示されたデジタルマルチメディアオブジェクトのグループは、結果表示規則に従って選択される。
【0030】
本発明は、マルチメディアコレクションまたは単一のメディアオブジェクトをユーザに提示し、こうしたオブジェクトとの対話およびその選択を容易にする有効な方法を提供する。これらのオブジェクトは一般に、ユーザによって選択され、様々な媒体および記憶位置にわたって分散することができる、たとえば静止画像ファイル、音声を含むMPEG−1モーションシーケンスなどのビジュアルデジタルオブジェクトや「WAV」ファイルなどのデジタルオーディオオブジェクトである。
【0031】
これらのオブジェクトのコレクション全体、また一部のサブセットでさえも大きすぎて、探索し、注釈し、処理しまたは見ることが難しくなることがある。
【0032】
記録された音楽などの顕著な例外を除いて、これらのオブジェクトの大部分は、ユーザにとって、日付またはイベントに強く関連している。この日付は、静止画像、録音およびホームビデオシーケンスなどの個人的な記憶の場合のように、必ずしもではないが一般に、オブジェクトデータが発生した日付である。
【0033】
これらのオブジェクトはそれぞれ、一般に日付に関連付けられているので、それを日付に従って編成することは自然である。タイムラインは、イベントを時系列に示す周知の方法であり、サムネイル画像などのオブジェクトの表現は、表示のためにタイムライン上に配列することができる。しかし、1つのオブジェクトより大きいコレクションは、特定の日付に関連付けることができ、コレクションは、長い時間範囲をカバーすることがある。こうした場合、すべてのオブジェクトのサムネイルをタイムラインに沿って配列することは非実用的である。本発明によれば、より有効な表現は、各日付または時間間隔に関連するオブジェクトの数が棒グラフなどのグラフィカルな形で表される、ヒストグラムタイムラインを構築することである。より具体的には、見て分かるように、ヒストグラムタイムラインは、所定の期間に従って編成されたビジュアルデジタルオブジェクトを表す。その後、サムネイル表現が、ヒストグラムタイムラインからの選択の後に生成される。
【発明の効果】
【0034】
利点
本発明の1つの利点は、小さいディスプレイを使用しても迅速な探索を容易にするために、デジタルマルチメディアオブジェクトを一部自動的に編成できることである。イベントヒストグラムタイムラインの生成によってユーザへのデジタルマルチメディアオブジェクトコレクションの提示が容易になること、ならびにデジタルマルチメディアオブジェクトとの対話およびその選択を容易にすることも、本発明の特定の態様の利点である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】発明を実施するシステムのブロック図である。
【図2】本発明に従って作成されたヒストグラムタイムライン図である。
【図3A】図2のようなヒストグラムタイムラインをどのように作成することができるか示し、選択されたこうした部分に対応するこうしたオブジェクトのこうしたサムネイル表現を見るためにヒストグラムタイムラインの一部をどのように選択するかさらに示すフローチャートである。
【図3B】ヒストグラムタイムラインの所望の範囲の決定を示し、また選択されたこうした部分に対応するこうしたオブジェクトのこうしたサムネイル表現を見るためにヒストグラムタイムラインの一部をどのように選択するか示すフローチャートである。
【図4】ヒストグラムタイムラインをどのように作成することができるかより詳細に示すフローチャートである。
【図5】表示装置の解像度およびサイズに応じてヒストグラムタイムラインをどのように作成することができるか示すフローチャートである。
【図6A】初期状態にある表示画面上のヒストグラムタイムラインを示す図である。
【図6B】タイムラインの一部が選択された後の表示画面上のヒストグラムタイムラインおよびサムネイル表現を示す図である。
【図6C】短縮された時間スケール選択中の表示画面上のヒストグラムタイムラインおよびサムネイル表現を示す図である。
【図6D】短縮された時間スケール選択中の表示画面上のサムネイル表現を伴わないヒストグラムタイムラインを示す図である。
【図6E】短縮された時間スケール選択後の表示画面上のヒストグラムタイムラインを示す図である。
【図6F】短縮された時間スケールのさらなる選択中の表示画面上のヒストグラムタイムラインおよびサムネイル表現を示す図である。
【図6G】短縮された時間スケールのさらなる選択中の表示画面上のヒストグラムタイムラインおよびサムネイル表現を示す図である。
【図7】本発明を実施する別のシステムのブロック図である。
【図8】図7のシステムの一実施形態の外部正面図である。
【図9】デジタルマルチメディアオブジェクトの編成された表現を提示するための方法のフローチャートである。
【図10】ディスプレイ上に提示された第1の選択セットを示す図である。
【図11】ディスプレイ上に提示された第1および第2の選択セットを示す図である。
【図12】第1および第2の選択セットを含むディスプレイ上に提示された結果画面を示す図である。
【図13】結果画面、第1の選択セットおよび第2の選択セットを含むディスプレイ上に提示されたデジタルマルチメディアオブジェクトコンテンツを示す図である。
【図14】第1の選択セット、第2の選択セットおよび結果画面を提示するディスプレイの別の例を示す図である。
【図15】第1の選択セット、第2の選択セット、結果画面およびデジタルマルチメディアオブジェクトコンテンツを提示するディスプレイの別の例を示す図である。
【図16】第1の選択セット、第2の選択セット、結果画面およびデジタルマルチメディアオブジェクトコンテンツを提示するディスプレイの別の例を示す図である。
【図17】第1の選択セット、第2の選択セット、結果画面およびデジタルマルチメディアオブジェクトコンテンツを提示するディスプレイの別の例を示す図である。
【図18】第1の選択セット、第2の選択セット、結果画面およびデジタルマルチメディアオブジェクトコンテンツを提示するディスプレイの別の例を示す図である。
【図19】サブ結果画面を提示するディスプレイの別の例を示す図である。
【図20】第1の選択セット、第2の選択セット、結果画面およびデジタルマルチメディアオブジェクトコンテンツを提示するディスプレイの別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1に示されるように、本発明を実施するシステムは、たとえばDell Dimension Lであり得るホームコンピュータ10を含む。ホームコンピュータ10は、バス12を介して他の装置と通信するCPU14を含む。CPU14は、ハードディスクドライブ20内に格納されたソフトウェア、たとえば、ワシントン州RedmondのMicrosoft Corp.社によって提供された周知のWindows(登録商標) 98オペレーティングシステムソフトウェアを実行する。ビデオ表示装置52は、表示インターフェース装置24を介してCPU14に結合される。マウス44およびキーボード46は、デスクトップインターフェース装置28を介してCPU14に結合される。ホームコンピュータ10は、様々なCD媒体を読み出し、CD−RまたはCD−RW書込み可能な媒体42に書き込むためのCD−R/Wドライブ30をも含む。フロッピー(登録商標)ディスク40から読み書きするためのフロッピー(登録商標)ディスクドライブ32も含まれる。バス12に接続されたオーディオインターフェース装置26は、たとえば、ハードディスクドライブ20内に格納されたデジタル音声ファイルからのオーディオデータを、スピーカー50に適したアナログオーディオ信号に変換することを可能にする。またオーディオインターフェース装置26は、マイクロホン48からのアナログオーディオ信号を、たとえばハードディスクドライブ20内の格納に適したデジタルデータに変換する。さらに、ホームコンピュータ10は、ネットワーク接続装置18を介して外部ネットワーク60に接続される。デジタルカメラ6は、静止画像、オーディオ/ビデオ、および音声ファイルをカメラからハードディスクドライブ20にまたその逆に転送するために、たとえばUSBインターフェース装置34を介してホームコンピュータ10に接続することができる。
【0037】
デジタルマルチメディアのコレクションまたは単一のメディアオブジェクト(デジタル画像)は、ハードディスクドライブ20、コンパクトディスク42、またはネットワーク60を介してアクセス可能なウェブサーバなどのリモート記憶装置内だけに常駐することがある。コレクションは、これらのうちのいずれかまたはすべてにわたって分散することもできる。
【0038】
コレクションを表現するために、デジタルマルチメディアオブジェクトのすべてを、データベースとして互いに関連付けなければならない。これらのデジタルマルチメディアオブジェクトは、デジタルカメラによって生成されたものなどのデジタル静止画像、デジタル化された音楽や、「WAV」または「MP3」オーディオファイル形式の音声注釈ファイルなどのオーディオデータ、およびMPEG−1やMPEG−4ビデオなどの音声付きまたは音声無しのデジタルビデオセグメントであり得ることが理解されよう。デジタルマルチメディアオブジェクトは、グラフィックソフトウェア、たとえば周知のVisioグラフィックスソフトウェア製品によって作成されたファイル、および周知のMicrosoft Word製品によって作成されたものなど、テキストドキュメントを表すファイルをも含む。デジタルマルチメディアオブジェクトのデータベースは、1つのタイプだけのオブジェクトを含むことも、いずれかの組合せも含むこともある。
【0039】
デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションがデータベースを形成するように互いに関連付けられると、それは、本発明に従ってユーザに対して表すことができる。図2は、ヒストグラムタイムラインの一例を示している。この例では、水平軸は、時間単位で列挙されており、垂直軸は、デジタルマルチメディアオブジェクトの数として列挙されている。あるいは、垂直軸は、デジタルマルチメディアオブジェクトの相対数として列挙することができる。グラフの棒80の長さは、タイムライン82および84上の所定の期間の、選択されたデータベース内のオブジェクトの相対数を表す。期間は、その間隔内の日付に関連するオブジェクトが一緒にカウントされる時間間隔である。期間は、任意の継続時間を有することができるが、一般には1日以上である。ヒストグラムの表示領域が小さく、またはタイムラインの長さが非常に大きいので、短い期間を適切に表示することができない場合、より大きい期間が構築されることがある。この例では、時間スケール82は月増分で構成されており、時間スケール84は年増分で構成されているが、単一の時間スケールも可能である。
【0040】
図3Aは、ヒストグラムタイムラインの生成、および本発明を実施するためのインタラクティブなステップを示すフローチャートである。ステップ100で、ヒストグラムタイムラインが、各日付に関連するデータベース内のオブジェクトの数をカウントすることによって形成される。その結果、内部的には、順序付けられた数の対の配列が生じる。対の中の1つの数字は、所定の日付を表し、関連する数は、日付に関連するオブジェクトの数を表す。
【0041】
ステップ102で、図6Aに示されるように、ヒストグラムタイムラインがユーザにグラフ表示され、所定の日付範囲(タイムライン)が、たとえば、選択されたデータベース内のオブジェクトのすべてに関連する最初から最後の日付に基づいている。領域600は、タイムラインが位置する領域を指しており、604および606は、それぞれ細かいおよび粗いタイムラインスケールである。領域602は、デジタルマルチメディアオブジェクトのアイコンまたはサムネイル表現をユーザに表示することができる表示可能な別個の領域である。ユーザは、表現のうちの1つまたは複数を選択して、見、聞きかつ/または処理することもできる。ポインタ610は、マウス、ジョイスティックまたは眼球運動追跡装置などの選択装置である。
【0042】
図3Aを再び参照すると、ステップ104で、ユーザが、ヒストグラムタイムライン上で関心のある日付を選択する。これは図6Bに示されており、この図では、ユーザは、マウスを移動してタイムライン上で特定のヒストグラムバーにグラフィカルポインタ610を移動し、マウスボタンを「クリック」することによって日付を選択する。タイムラインが1日より長い場合、ヒストグラムバーを「クリックする」と、期間間隔に含まれる日付範囲が選択される。日付を選択した後、図3Aのステップ106に従って、選択された日付に関連するオブジェクトに対応してサムネイルまたはアイコン表現が現れる。さらに、表示されたサムネイルおよびアイコン表現は、その開示を本願に引用して援用する、1998年9月30日に出願された同一出願人による米国特許出願第09/163618号、「A Method for Automatically Classifying Images Into Events」、アレクサンダ C.ルイス他、および1998年11月20日に出願された同一出願人による米国特許出願第09/197363号、「A Method for Automatically Comparing Content of Images for Classification Into Events」、アレクサンダ C.ルイス他に記載されたように、それが関連するイベントに従ってグループ化することができる。
【0043】
ステップ108で、ユーザは、表示された表現が関心の対象かどうか決定する。そうでない場合は、ステップ110に示されるように、ユーザは、ヒストグラムタイムライン上の新しい日付を選択することができる。ステップ112で、新しい画像あるいはサムネイル表現は、新しい日付に関連するオブジェクトに対応して表示される。あるいは、ユーザに表示された範囲のちょうど外側に伸びているサムネイルまたはアイコン表現にアクセスするために、他のやり方を使用することができる。たとえば、時間的に前後にスクロールするために、表現の配置されたスクロールバーを使用することができ、それに応答して表現およびタイムラインが変化する。本発明の実施において、新しい表示位置へのサムネイルの「ドラッグ」は、それを選択し、次いでポインタを移動することによって遂行できることが理解されよう。サムネイルをドラッグするにつれて、動きの方向のサムネイル表現は「プッシュ」されて画面から外れ、新しいサムネイル表現が反対側から「プル」されて、画面内に入る。
【0044】
図3Aを再び参照すると、サムネイル表現の1つ以上が関心の対象である場合、ユーザは、ステップ114に示されるように、表現されたオブジェクトのうちの1つを表示し、または処理することに進むことができる。処理は、たとえば、画像をより高い解像度で表示するための画像ビューアを呼び出すこと、静止画像を編集するために画像エディタを呼び出すこと、オーディオデータを聞くためにオーディオプレーヤーを呼び出すこと、またはビデオシーケンスを見るためにビデオプレーヤーを呼び出すことを伴うことがある。処理は、オーディオ、グラフおよびテキスト注釈をオブジェクトに追加すること、別のデータベースまたはコレクションにオブジェクトを転送すること、あるいはデジタルマルチメディアオブジェクトタイプおよびユーザの要望に基づく他の何らかの機能を伴うこともある。
【0045】
図3Bは、ヒストグラムタイムラインの生成、およびそれとの対話に関与するさらなるステップを示すフローチャートである。ステップ130に示されるように、各データに関連するデータベース内のオブジェクトの数をカウントすることによってヒストグラムタイムラインが形成される。その結果、内部的には、順序付けられた対の配列が生じる。対の中の1つの数字は、所定の日付を表し、関連する数は、日付に関連するオブジェクトの数を表す。
【0046】
図6Aに示されるように、ステップ132で、ヒストグラムタイムラインがユーザにグラフ表示され、日付の所定範囲(タイムライン)が、たとえば、選択されたデータベース内のオブジェクトのすべてに関連する最初から最後の日付に基づいている。このヒストグラムは、2つの時間スケール、すなわち、まる1年などの粗い間隔を有する1次時間スケール、およびまる1ヶ月などのより細かい間隔を有する2次時間スケールで表示されている。
【0047】
ステップ134で、ユーザは、タイムライン範囲がそれを有効に扱うには大きすぎるかどうか判断する。そうである場合は、ステップ136で、ユーザは、粗い1次タイムスケール、またはより細かい2次タイムスケールで間隔を選択する。図6Cは、粗い時間スケールでの1999年の選択を示しており、その年からランダムに選択されたオブジェクトの表現が現れており、日付が、たとえばマウスボタンを押下することによって選択される。さらに、1999年を指す領域は、選択を示唆するために強調されている。ユーザによってマウスボタンが押下される限り、この表現は現れ続けることができる。あるいは、表現の表示が、ユーザがマウスボタンを押下したいと望む時間量に対して遅い場合には、図6Dに示されるように、表現を表示せずに、1999年を指す領域だけが強調される。
【0048】
ユーザによってマウスボタンが放されると、ヒストグラムタイムラインは、図3Bのステップ138に従って再表示され、図6Eに示されるように、ヒストグラムタイムラインの最初および最後の日時が、選択された間隔の範囲に一致するように変更される。プロセスが繰り返される場合、1次および2次のタイムライン間隔が適宜変更される。たとえば、図6Fに示されるように、ユーザがMay 1999の月を選択する場合、マウスボタンがユーザによって押下されている間、「May 1999」に関連するオブジェクトに対応する新しいサムネイルまたはアイコン表現が表示される。ユーザがマウスボタンを放すとき、ヒストグラムタイムラインは、ヒストグラムタイムラインの最初および最後の日付がMay 1999の月に対応するように再表示される。次いで、図6Gに示されるように、粗い間隔は月であり、細かい間隔は日である。図6Gにやはり示されるように、月のいずれかの日が選択されると、その日に関連するデジタルマルチメディアオブジェクトに対応して、サムネイルまたはアイコン表現が表示されることになる。
【0049】
図3Bのステップ144に示されるように、プロセスのいずれかの時点で、ユーザは、図6Bで上記に示されてように、ヒストグラムタイムライン表現のいずれかの上のバーを選択することによって日付を選択することができる。ステップ146に示されるように、日付に対応するデジタルマルチメディアオブジェクトの表現が表示される。ユーザは、ステップ142に従って特定のサムネイル表現に関心があった場合には、ステップ148に示されるように、たとえば表現の上で「ダブルクリック」することによって実際のオブジェクトまたはオブジェクトセットを見、または別のやり方で対話してもよい。
【0050】
図4は、本発明によるヒストグラムタイムラインをどのように生成できるかより詳細に示すフローチャートである。ステップ210で、データベース内の各マルチメディアオブジェクトがアクセスされ、発生日付が、デジタルカメラからのキャプチャ日付などのヘッダデータから、またはオブジェクトに関連する他の何らかのデータから確立される。たとえば、信頼できるヘッダ情報がない場合、オブジェクトのファイルの発生日付が使用されてもよい。あるいは、ユーザによって入力された注釈が探索され得る。ステップ212で、ヒストグラムタイムラインを形成するために、各日付に関連するオブジェクトの数が決定される。最後に、ステップ214で、ヒストグラムタイムラインがユーザに表示される。
【0051】
図5は、表示装置の解像度およびサイズに応じてヒストグラムタイムラインをどのように作成することができるか示すフローチャートを示している。これは、表示解像度およびサイズが制限される携帯電話や携帯情報端末などの携帯装置にヒストグラムが表示される場合、重要になることがある。さらに、それは、ヒストグラムタイムラインの時間範囲が非常に長く、個々の期間を十分に表示することができない場合のどの表示にも有用である。
【0052】
ヒストグラムタイムラインが生成されると、ステップ230に示されるように、表示されるヒストグラムタイムラインの開始および終了日が決定される。ステップ232で、表示領域の解像度および物理サイズが決定される。たとえば、解像度は、表示領域を構成する水平および垂直ピクセルの数として表現されてもよく、表示領域のサイズは、ミリメートル単位の水平および垂直寸法で表現され得る。
【0053】
次いで、ステップ234で、明確に表示することができるヒストグラムビン(histogram bin)の数が計算される。明確に表示することができるヒストグラムビンの数は、たとえば、人間の視覚系モデルなどの追加の要因を含むことがある。
【0054】
ステップ236で、明確に表示することができるヒストグラムビンの数およびヒストグラムタイムラインの所望の開始および終了日付に基づいて、新しい期間サイズが計算される。ステップ238で、ビンサイズが修正された新しいヒストグラムタイムラインが生成される。最後に、ステップ240で、より見やすいビンサイズを有する、修正されたヒストグラムタイムラインが表示される。
【0055】
ヒストグラムタイムラインは、パーソナルコンピュータ、またはカメラホン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、デジタルカメラなどの携帯撮像装置、および/またはマルチメディアビデオ/オーディオ装置上の大きい画像コレクションのブラウズに適用できることを理解されたい。たとえば、日、月および年などの時間要素に対するイベント/サブイベントでクラスタ化された画像を表示するグラフィックユーザインターフェースは、ユーザが単純なコントロールを使用して、パーソナルコンピュータまたは小さいディスプレイ上で大量の画像/ビデオを迅速にブラウズするのに役立ち得る。
【0056】
イベント/サブイベントは、キャプチャされた日時、ならびに画像のカラーヒストグラムを解析するアルゴリズムを自動的に使用して決定され得る。イベントの境界は、入力画像に関連する時差ヒストグラムに2平均クラスタリングアルゴリズムを適用することにより決定され得る。検出された各イベントについて、ブロックヒストグラム相関法を使用して、サブイベント境界が決定され得る。これらの方法は、先行技術の米国特許第6351556号に開示されている。上記の技術の代わりに、イベントおよびサブイベントクラスタを検出する他の方法も使用され得る。
【0057】
上記のイベント、サブイベントおよび相対時間法は、大量の画像およびビデオクリップの迅速なナビゲーションを可能にするグラフィックユーザインターフェースを使用して表示され得る。
【0058】
図7は、本発明を実施するための別のシステム710の一実施形態のブロック図を示している。図8は、システム710の一実施形態の外部ビューを示している。システム710は、携帯型であり、図7に示されるように、オプション画像キャプチャシステム722を含む本体720を含み、このオプション画像キャプチャシステム722は、デジタルマルチメディアオブジェクトのキャプチャおよび/またはレビューを可能にするために、信号プロセッサ726、オプション表示ドライバ728およびディスプレイ730、ならびにコントローラ732およびユーザシステム734と共に動作するように適応される。
【0059】
図8に示された本体720の実施形態は、当技術分野で知られている二つ折りのタイプの携帯電話に一致する。しかし、本体720は、他の形状および他の形を有してもよい。この実施形態では、オプション画像キャプチャシステム722は、レンズシステム723と、画像センサ724と、レンズドライバ725とを含む。動作において、シーンからの光は、レンズシステム723によって、画像センサ724上で画像を形成するように焦点が合わせられる。レンズシステム723は、1つ以上の要素を有することができる。レンズシステム723は、固定焦点タイプであってもよく、手動でまたは自動的に調整可能であってもよい。レンズシステム723は任意選択で、手動でまた自動的に変更することができる可変ズームを提供するように調整可能である。レンズシステム723のために、他の知られている構成を使用することができる。レンズドライバ725は、レンズシステム723を自動的に調整するために提供される。レンズドライバ725は、コントローラ732によって操作することができ、あるいは、それは、適切な場合には距離計727によって直接操作することができる。
【0060】
レンズシステム723によって画像センサ724上に焦点が合わせられるシーンからの光は、シーンの画像を表す画像信号に変換される。イメージセンサ724は、電荷結合素子(CCD:charge coupled device)、相補型金属酸化膜半導体(CMOS:complimentary metal oxide semiconductor)、または当業者に知られている他の任意の電子画像センサを含むことができる。こうした画像信号は、デジタルの形であっても、アナログの形であってもよい。一般的に、こうした画像信号は、サンプリングされたアナログ信号を含む。
【0061】
信号プロセッサ726は、画像センサ724から画像信号を受信し、画像信号をデジタルデータの形のデジタルマルチメディアオブジェクトに変換する。示された実施形態では、信号プロセッサ726は、アナログデジタル変換能力を有する。あるいは、アナログデジタル変換器(図示せず)は、画像信号のうちの1つ以上をデジタルマルチメディアオブジェクトに変換するために、画像センサ724と信号プロセッサ726の間に位置することができる。この代替案では、信号プロセッサ726は、デジタル信号プロセッサを含むことができる。
【0062】
信号プロセッサ726によって提供されたデジタルマルチメディアオブジェクトは、1つ以上の静止画像、複数の静止画像、および/またはビデオセグメントなどの移動しているように見える画像のストリームを含むことができる。デジタル画像データが移動しているように見える画像のストリームを含む場合、デジタル画像データは、インタリーブされまたはインタレースされた画像の形で格納された画像データ、静止画像のシーケンス、および/またはビデオ技術の当業者に知られている他の形で格納された画像データを含むことができる。
【0063】
信号プロセッサ726は、デジタルマルチメディアオブジェクトを形成するとき、画像信号に様々な画像処理アルゴリズムを適用することができる。これらには、それだけに限らないが、色および露出バランス、補間ならびに圧縮が含まれる。
【0064】
コントローラ732は、画像処理の操作中に、それだけに限らないが、オプション画像キャプチャシステム722、ディスプレイ730、およびメモリ740などのメモリを含めて、システム710の動作を制御する。コントローラ732は、ユーザ入力システム734から受信された信号、信号プロセッサ726からのデータ、およびオプションセンサ736から受信されたデータに応答して、画像センサ724、信号プロセッサ726、メモリ740およびディスプレイ730に画像をキャプチャさせ、処理させ、格納させ、表示させる。コントローラ732は、プログラマブル汎用マイクロプロセッサ、専用マイクロプロセッサ、またはマイクロコントローラなどのマイクロプロセッサ、あるいは、システム710の動作を制御するために使用することができる他の任意のシステムを含むことができる。
【0065】
コントローラ732は、システム710がユーザと対話することを可能にするために、ユーザ入力システム734と共に動作する。ユーザ入力システム734は、任意の形のトランスデューサ、あるいはユーザから入力を受信し、この入力をオペレーティングシステム710内のコントローラ732によって使用することができる形に変換することができる他の装置を含むことができる。たとえば、ユーザ入力システム734は、タッチ画面入力、タッチパッド入力、4ウェイスイッチ、5ウェイスイッチ、6ウェイスイッチ、8ウェイスイッチ、スタイラスシステム、トラックボールシステム、ジョイスティックシステム、音声認識システム、ジェスチャ認識システムまたは他のこうしたシステムを含むことができる。図7および8に示された実施形態では、ユーザ入力システム734は、静止画像または他のデジタルマルチメディアオブジェクトをキャプチャする要望を示すことができるトリガ信号をコントローラ732に送信するキャプチャボタン760を含む。
【0066】
図7および8に示されたシステム710の実施形態では、ユーザ入力システム734は、広角ズームボタン764およびテレズームボタン762をも含み、これらのボタンは、広角ズームボタン764の押下時にはレンズシステム723をズームアウトさせ、テレズームボタン762の押下時にはズームアウトさせるレンズシステム723のズーム設定を制御するようにコントローラ732と共に働く。広角ズームボタン764およびテレズームボタン762は、信号プロセッサ726によって形成されたデジタル静止画像または他のデジタルマルチメディアオブジェクトが、光学レンズシステムによって実際に提供されたものとは異なるズーム設定でキャプチャされたように見えるように信号プロセッサ726に画像信号を処理させる信号を供給するために使用することもできる。これは、デジタルマルチメディアオブジェクを形成する際に使用するための画像信号のサブセットを選択し、デジタル画像を形成するように画像信号のサブセットを任意選択で補間することによって行うことができる。ユーザ入力システム734は、図8に示された選択ボタン765、ジョイスティック766、図8に示されたモード選択ボタン767、5ウェイスイッチ768、およびキーパッド769を含めて、他のボタンおよび入力を含むこともでき、その機能については、以下でより詳細に述べる。
【0067】
センサ736は、任意選択のものであり、光センサ、位置センサ、あるいは携帯型システム710の周囲環境の状態を検出し、システム710の動作を管理する際にコントローラ732によって使用することができる形にこの情報を変換するために使用することができる当技術で知られている他のセンサを含むことができる。物体への距離などの状態を検出するために、距離計727を使用することもできる。センサ736は、セキュリティおよび感情画像処理のためにユーザの特性を検出するように適応されたバイオメトリックセンサ(図示せず)を含むこともできる。
【0068】
コントローラ732は、トリガ状態が検出される場合は、画像信号および対応するデジタルマルチメディアオブジェクトを形成させる。一般には、トリガ状態は、ユーザがキャプチャボタン760を押下するときに生じるが、しかし、コントローラ732は、特定のときに、またはキャプチャボタン760が押下された後の特定のときに、トリガ状態が存在すると決定することができる。あるいは、コントローラ732は、オプションセンサ736が赤外線光のパルスなどの特定の環境状態を検出するときに、トリガ状態が存在すると決定することができる。
【0069】
コントローラ732は、各マルチメディアオブジェクトに関連してメタデータを生成するために使用することもできる。メタデータは、デジタルマルチメディアオブジェクト、またはデジタルマルチメディアオブジェクトの一部に関するが、ユーザに提示されたデジタルマルチメディアオブジェクトにおいて必ずしも観察できるとは限らないデータである。この点で、コントローラ732は、信号プロセッサ726、ユーザ入力システム734および他のセンサ736から信号を受信することができ、こうした信号に基づいてメタデータを任意選択で生成することができる。メタデータは、それだけに限らないが、デジタルマルチメディアオブジェクトがキャプチャされた時間、日付および位置などの情報、マルチメディアオブジェクトをキャプチャする際に使用された画像センサ724のタイプ、モード設定情報、積分時間情報、アーカイブ画像をキャプチャするのに使用されたプロセス、アーカイブ画像を形成するのにシステム710によって使用されたプロセス、方法およびアルゴリズムを特徴付ける撮影レンズユニット情報設定を含むことができる。メタデータは、それだけに限らないが、システム710を識別する情報など、コントローラ732によって決定され、システム710内のいずれかのメモリに格納された他の任意の情報、および/またはメタデータが関連付けられるデジタル画像データをレンダリングしまたは他のやり方で処理するための命令を含むこともできる。メタデータは、提示されたときに、特定のメッセージをデジタルマルチメディアオブジェクトに組み込むための命令を含むこともできる。こうしたメッセージは、デジタル画像が提示されまたはレンダリングされたときにレンダリングされるテキストメッセージであり得る。メタデータは、オーディオ信号をも含むこともできる。メタデータはさらに、デジタル画像データを含むことができる。メタデータは、システム710内に入力された他の任意の情報を含むこともできる。
【0070】
デジタルマルチメディアオブジェクトおよびオプションメタデータは、圧縮した形で格納することができる。たとえば、デジタルマルチメディアオブジェクトが静止画像を含む場合、静止画像は、たとえばJPEG(Joint Photographic Experts Group:ジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ)ISO 10918−1(ITU−T.81)規格を使用することによって、圧縮した形で格納することができる。このJPEG圧縮画像データは、日本電子情報技術産業協会JEITA CP−3451によって公開された交換可能画像ファイル形式バージョン2.2に定義された、いわゆる「Exif」画像形式を使用して格納される。ビデオの形である画像情報のストリームのデジタル画像シーケンスを格納するために、MPEG−4(Motion Pictures Expert Group:動画専門家グループ)など、他の圧縮システム、またはApple Quicktime(商標)規格を使用することができる。他の画像圧縮および格納の形が使用されてもよい。
【0071】
デジタルマルチメディアオブジェクトおよびメタデータは、メモリ740などのメモリにコレクションとして格納することができる。メモリ740は、ソリッドステート、磁気、光学または他のデータストレージ装置を含めて、従来のメモリ装置を含むことができる。メモリ740は、システム710内で固定することができ、またはそれは、取外し可能とすることができる。図7および図8の実施形態では、メモリカードスロット746を含むシステム710が示されており、このメモリカードスロット746は、取外し可能メモリカードなどの取外し可能メモリ748を保持し、取外し可能メモリ748と通信するための取外し可能メモリインターフェース750を有する。デジタルマルチメディアオブジェクトおよびメタデータは、パーソナルコンピュータ、コンピュータネットワーク、Kodak EasyShare Galleryなどのネットワーク化されたサーバ、通信ネットワーク、通信システム内のメモリなど、システム710の外部にあるリモート記憶システム752内にコレクションとして格納することもできる。
【0072】
図7および8に示された実施形態では、システム710は、リモート記憶システムと通信するための通信モジュール754を含む。通信モジュール754は、たとえば光学、無線周波数または他のトランスデューサとすることができ、このトランスデューサは、画像および他のデータを、光信号、無線周波数信号または他の形の信号によってリモート画像処理システムに伝えることができる形に変換する。通信モジュール754は、ホストコンピュータまたはネットワーク(図示せず)からデジタルマルチメディアオブジェクトおよび他の情報を受信するために使用することもできる。コントローラ732は、それだけに限らないが、リモートトリガボタン(図示せず)など、リモート制御装置(図示せず)からの信号を含めて、通信モジュール754によって受信された信号から情報および命令を受信することもでき、こうした信号に従ってシステム710を動作させることができる。
【0073】
また信号プロセッサ726は任意選択で、キャプチャされた画像データに対応する外観を有しており、ディスプレイ730上の提示に適応された評価画像を形成するために、画像信号またはデジタル画像を使用する。これによって、システム710のユーザは、デジタルキャプチャシステム710で得られるデジタル画像、たとえば画像キャプチャシステム722によってキャプチャされ、さもなければメモリ740、取外し可能メモリ748内に格納されており、または通信モジュール754を介して受信される画像を観察することができる。ディスプレイ730は、たとえばカラー液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)、有機エレクトロルミネッセントディスプレイ(OELD:organic electroluminescent display)としても知られている有機電子発光ディスプレイ(OLED:organic light emitting display)、または他のタイプのビデオディスプレイを含むことができる。図8に示されるように、ディスプレイ730は、外部から見えるものであってもよく、またはそれは、たとえば内部的に見ることができ、ビューファインダシステム(図示せず)内で使用することができる。あるいは、システム710は、2つ以上のディスプレイ、たとえば外部から見えるもの1つと、内部的に見えるもの1つとを有することができる。
【0074】
また信号プロセッサ726およびコントローラ732は、コントローラ732とシステム710のユーザとの間のインタラクティブ通信を可能にすることができるディスプレイ730上に提示するためのテキスト、グラフィックス、アイコンなどの画像および他の情報を生成するために共に働き、ディスプレイ730がシステム710のユーザに情報を提供し、システム710のユーザがユーザ入力システム734を使用して、情報をシステム710にインタラクティブに提供する。システム710は、信号プロセッサ726および/またはコントローラ732がユーザに情報を提供することを可能にすることもできる、セグメント化されたLCDや発光ダイオードディスプレイ(図示せず)など、他のディスプレイを含むこともできる。この能力は、操作モード、制御設定の入力、ユーザ嗜好の確立、およびシステム710のユーザへの警告および命令の提供など、様々な目的のために使用される。システム710のユーザに情報、フィードバックおよび警告を提供する際に使用するために、オーディオ信号、振動、触覚フィードバック、および他の形の信号を生成するための知られているシステムおよびアクチュエータなど、他のシステムをシステム710内に組み込むこともできる。
【0075】
一般に、ディスプレイ730は、画像センサ724より小さい画像解像度を有する。したがって、信号プロセッサ726は、ディスプレイ730上の提示に適応された評価画像を形成するときに、画像信号またはデジタルマルチメディアオブジェクトからの解像度を減少させる。ダウンサンプリング、および画像処理の全体的な解像度を減少させるための他の従来技術を使用することができる。たとえば、1990年3月15日にクフタ(Kuchta)他によって出願された、同一出願人による米国特許第5164831号、「Electronic Still Camera Providing Multi−Format Storage Of Full And Reduced Resolution Images」に記載されたようなリサンプリング技術を使用することができる。評価画像は任意選択で、メモリ740などのメモリに格納することができる。評価画像は、ディスプレイ730を駆動するために使用することができるオプションディスプレイドライバ728に提供されるように適応させることができる。あるいは、評価画像は、直接にディスプレイ730に評価画像を提示させる形で信号プロセッサ726によって送信することができる信号に変換することができる。これが行われる場合、ディスプレイドライバ728は省略することができる。
【0076】
システム710は、画像センサ724、および上述の画像キャプチャシステムの他のコンポーネントを使用して、デジタルマルチメディアオブジェクトをキャプチャする。デジタルマルチメディアオブジェクトをキャプチャするために使用することができる画像処理操作は、キャプチャプロセスを含み、構成プロセスおよび検証プロセスを任意選択で含むこともできる。
【0077】
オプションの構成プロセスの間、コントローラ732は、信号プロセッサ726に、画像センサ724と協力して、デジタルマルチメディアオブジェクトをキャプチャし、対応する評価画像をディスプレイ730に表示させる。図7および図8に示された実施形態では、コントローラ732は、キャプチャボタン760が半分押下された位置に移動されたときに、画像構成段階に入る。しかし、構成段階に入るときを決定するための他の方法が使用されてもよい。たとえば、ユーザ入力システム734のうちの1つ、たとえば、図8に示されたジョイスティック766がシステム710のユーザによって押下されてもよく、これは、コントローラ732によって、構成段階に入るための命令と解釈することができる。構成の間に提示された評価画像は、ユーザがデジタル画像のキャプチャ用のシーンを構成する助けとなり得る。
【0078】
キャプチャプロセスは、コントローラ732がトリガ状態の存在を決定することに応答して実行される。図7および8の実施形態では、キャプチャボタン760が完全な押下状態に移動されるときにトリガ信号が生成され、コントローラ732は、トリガ信号を検出するときに、トリガ状態が存在すると決定する。キャプチャプロセスの間、コントローラ732は、キャプチャ信号を送信して、信号プロセッサ726に、イメージセンサ724から画像信号を取得させ、デジタル像を含むデジタル画像データを形成するように画像信号を処理させる。デジタル画像に対応する評価画像は任意選択で、画像信号に基づいて、信号プロセッサ726によってディスプレイ730に提示されるように形成される。代替の一実施形態では、信号プロセッサ726は、それぞれの画像信号をデジタル画像に変換し、次いで、デジタル画像から評価画像を取り出す。
【0079】
検証プロセスの間、対応する評価画像が、ディスプレイ730に供給され、ある期間の間提示される。これによって、ユーザは、デジタル画像が好ましい外観を有することを検証することができる。
【0080】
システム710は、画像をキャプチャし、システム710内のメモリ740に画像を格納すること以外によって、デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションにアクセスすることもできる。たとえば、デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションのうちの一部またはすべてが、メモリインターフェース750に挿入された取外し可能メモリ内に記録されるときに、こうした画像をシステム710に伝えることができる。別の例では、通信モジュール754が、携帯電話網を介して通信するように適応される場合、通信モジュール754は、携帯電話番号または他の識別番号と関連付けられることができ、この番号を、たとえば、デジタルカメラを備えた電話のユーザなど、携帯電話網の別のユーザが使用して、システム710との通信リンクを確立し、通信モジュール754によって受信することができるデジタルマルチメディアオブジェクトを送信することができる。
【0081】
あるいは、システム710は、リモートメモリ752など、本体720の外部に格納されたデジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションにアクセスするために通信モジュール754を使用することができる。たとえば、通信モジュール754が携帯電話能力または他の無線能力が可能な場合、イネーブルされた携帯電話、または上記のKodak EasyShare Galleryなどの他の画像サーバ、または他の任意のリモートメモリ752から画像にアクセスすることができる。
【0082】
メモリ740または通信モジュール754、あるいはシステム710の他の回路およびシステムは、上記の無線通信用のBluetooth(登録商標)規格などの無線通信プロトコル、またはIEEE1394「Firewire」規格やユニバーサルシリアルバス(USB:universal serial bus)規格などの有線プロトコルを使用してデジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションを送受信し、または別のやり方でそれにアクセスする能力を有することができる。
【0083】
したがって、システム710がデジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションへのアクセスをユーザに提供することができる様々なやり方があり、したがって、それだけに限らないが、上述のものを含めて、システム710に画像をインポートするのに使用可能な他の手段がある限り、システム710がオプション画像キャプチャシステム722を有することは必須ではない。
【0084】
図7および8に示されるように、画像キャプチャ装置720のユーザ入力システム734は、キャプチャボタン760、テレズーム設定入力762、広角ズーム設定入力764、選択ボタン765、ジョイスティック766、シーンモードセレクタ767および5ウェイスイッチ768を含めて、様々なユーザ入力コントロールを備える。コントローラ732は、上述されたテレズーム設定入力762および広角ズーム設定入力764から受信された信号に応答して、画像キャプチャシステム722によってキャプチャされた画像の有効ズーム比を増加および減少させるように適応される。モードセレクタ767は、たとえばカメラ720を使用してデジタルマルチメディアオブジェクトをキャプチャするための複数の異なる画像キャプチャモードを含めて、1組の可能な操作モードのうちの1つを撮影者が手動で選択すること可能にするために使用される。図7および8に示された実施形態では、それぞれ異なるこうしたキャプチャ画像モードは、デジタルマルチメディアオブジェクトをキャプチャするために使用される画像キャプチャ設定がコントローラ732によって自動的に決定される自動モードと、デジタルマルチメディアオブジェクトをキャプチャするために使用される設定がユーザ入力および/または嗜好に基づいて決定される手動モードと、急速に変化するシーンのキャプチャに最適化される画像キャプチャ設定を使用して画像がキャプチャされるアクションモードと、コントローラ732が、一般に静止したシーンの画像キャプチャに最適化された画像キャプチャ設定を使用して画像をキャプチャさせるポートレートモードとを含むことができる。
【0085】
コントローラ732は、ディスプレイ730上に提示されたメニューおよびデジタルマルチメディアオブジェクトをナビゲートする際に使用するため、および決定を行うための入力をユーザが行うことを可能にするために、ジョイスティック766および/または5ウェイスイッチ768からの信号を使用するようにも適応される。
【0086】
さらに、図7および8の実施形態では、キーパッドユーザ入力769は、たとえば電話をかけ、テキストメッセージングを使用して通信し、あるいは他の目的のためにテキストまたは英数字データを作成するために一般に行われるように、1組の英数字のうちの1つを選択するのに押下することができる複数のキーを備える。
【0087】
図7および8の実施形態では、システム710は、音響エネルギーを受信し、音声処理回路774に供給される信号を生成するマイクロホン772の形の入力トランスデューサを有するオーディオキャプチャユニット770を含む。音声処理回路774は、マイクロホン772から受信された信号を、トランスデューサに入射する音響エネルギーのパターンを表す電子オーディオ信号に変換するように適応される。音声処理回路774はさらに、コントローラ732から信号を受信し、スピーカー776に可聴音を生成させるように適応される。これらは、音声通信を可能にするために、携帯電話実施形態などのシステム710の実施形態で使用することができる。
【0088】
図9は、図7および図8で述べられたように、システム710を使用してデジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションからデジタルマルチメディアオブジェクトの編成された表現を提示するための方法のフローチャートを示している。図10は、この方法の実施中にシステム710のディスプレイ730上に何が表示されるかの1つの可能な例を示している。図9に示された方法の実施形態で、ユーザが、デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションへのアクセスを要求する。上記で言及されたように、こうしたコレクションは、システム710内のメモリ740、リモートメモリ752内、または通信モジュール754を介して使用可能な、何らかの形のネットワーク化されたデータソース内で見つけることができる。ユーザは一般に、ユーザ入力動作を行うことによってアクセスを要求し、このユーザ入力動作は、ユーザ入力システム734に、コントローラ732が受信する(ステップ800)要求信号を生成させ、ユーザがコレクションからの画像にアクセスしたいと望んでいると決定させる。
【0089】
これに応答してコントローラ732は、事前定義された組織メタファ780の第1の選択セットを提示させる(ステップ802)。第1の選択セットは、それだけに限らないが、時系列メタファ、地理的メタファ、画像主題メタファ、カテゴリメタファまたはイベントメタファ、人メタファまたは画像コンテンツメタファを含むことができる事前定義された1組の編成メタファを含む。図10は、イベント、日付および人を含む、事前定義された組織メタファ780の第1の選択セットの一例を示している。次いで、コントローラ732は、ユーザが組織メタファセットの第1のメタファを選択したことを示すユーザ入力信号を感知するために、ユーザ入力システム734からの信号を監視する(ステップ804)。図11では、まずユーザは、たとえば5ウェイ制御コントロール768上で適切なキーを押下することにより、またはキーパッド769上で適切なキーまたはキー配置を押下することにより「イベント」メタファを選択する。ユーザ入力システム734は、適切なキーが押下されたことを感知し、コントローラ732に信号を送信する。コントローラ732は任意選択で、選択の表示784を提供する。
【0090】
次いで、コントローラ732は、ディスプレイ730に、第1の組織メタファ以外の事前定義された組織メタファ782の第2の選択セットを提示させる(ステップ806)。ここでもやはり、事前定義された組織メタファ782の第2の選択セットは、それだけに限らないが、時系列メタファ、地理的メタファ、画像主題メタファ、カテゴリメタファまたはイベントメタファ、人メタファまたは画像コンテンツメタファを含むことができる。図12に示されたこの実施例では、ディスプレイ730は、「誕生日」、「クリスマス」、「要約」などを含む事前定義された組織メタファ782の第2の選択セットを提示する。
【0091】
この実施例では、組織メタファ782の第2の選択セットは、イベント組織メタファを定義する組織メタファにより大きい具体性を与え、この意味で、事前定義された組織メタファ782の第2の選択セットの組織メタファは、選択された第1の組織メタファに基づいて決定される。しかし、これは必要ではなく、他の実施形態では、組織メタファ782の第2の選択セットは、選択された第1の組織メタファに基づいては決定されない事前定義された組織メタファの複数の他の組合せのいずれかを含むことができる。
【0092】
図12の例示的な図にやはり示されるように、コントローラ732は任意選択で、ディスプレイ730に、事前定義された組織メタファ782の第2の選択セットが提示されるときに選択された第1の組織メタファ782の表示784を引き続き提示させる。これは、ユーザがユーザのデジタルマルチメディアオブジェクト要求を構成したやり方についての直覚的な表示をユーザに提供する。この表示は、選択された組織メタファを強調することを含む。さらに、図12は、組織メタファの第2のセットのうちのどれが選択されたかについての表示788を提供するオプションのステップをも示している。
【0093】
次いで、ユーザは、ユーザインターフェース734を使用して第2の組織メタファを選択する。次いで、ユーザインターフェース734は、コントローラ732に、選択を示す信号を送信する。コントローラ732は、ユーザインターフェース734から信号を受信し(ステップ808)、次いで結果画面786を、図12に示されるようなディスプレイ730上に表示させる。結果画面786は、グループアイコン790、792および794として図12に示された少なくとも2つのグループアイコンのうちの少なくとも1つを含む。それぞれのグループアイコン790、792および794は、選択された組織メタファに関連する規則に従ってコレクションから選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトのグループ、およびデジタルマルチメディアオブジェクトのコンテンツ、および/またはデジタルマルチメディアオブジェクトに関連するいずれかのメタデータを示す。たとえば、「イベント」および「誕生日」を選択すると、たとえば家族や同僚の知られている誕生日に関連するコレクションからのデジタルマルチメディアオブジェクトが選択されることになる。あるいは、イベントおよび誕生日を選択すると、ケーキ、プレゼントなどの誕生日に関連するシーンおよび状況を示す画像コンテンツを有するコレクションからのデジタルマルチメディアオブジェクトが選択されることになり得る。こうした目的に使用することができる知られている様々なアルゴリズムがある。こうしたアルゴリズムは、信号プロセッサ726、コントローラ732、および/または、たとえばリモートメモリ752、またはKodak EasyShare(商標)Galleryなどの画像サーバに関連付けられたコントローラやプロセッサなど、システム710の外部にある他のコントローラまたはプロセッサによって実行することができる。
【0094】
図12に示されるように、結果画面786は、結果提示規則に従って選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトをそれぞれが含む、グループアイコン790、792および794を提示する。結果提示規則は、グループアイコンの数を選択し、各グループアイコンによって示されるデジタルマルチメディアオブジェクトを決定するための規則を提供する。グループアイコンの数は、様々な方法で決定することができ、デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションから選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトの数、ディスプレイのサイズ、ユーザの嗜好に少なくとも一部基づくことも、選択された組織メタファの少なくとも1つに基づくこともある。
【0095】
図12に示されたように、グループアイコン790、792および794は、それぞれ「ママ」、「パパ」および「兄弟」に関するデジタルマルチメディアオブジェクトを示している。しかし、ユーザは実際には、デジタルマルチメディアオブジェクトのこうした構成を要求していないことが理解されよう。これは、ユーザに便利なように行われ、それは自動的に行われる。
【0096】
デジタルマルチメディアオブジェクトがグループアイコンに関連付けられるやり方を管理する結果提示規則は、組織メタファのうちの少なくとも1つに少なくとも一部基づくこともできる。たとえば、結果画面780を提示するための提示規則は、イベントおよび誕生日の選択から、人に従って編成された結果をユーザが見ることを望んでいる可能性が最も高いと自動的に決定することができる。
【0097】
一般には、こうしたグループアイコンのサイズは、ディスプレイ730の原寸より小さく、一度に提示されるグループアイコンの数に関係する。一実施形態では、コントローラ732は、すべてのグループアイコンを単一の結果画面786に提示することができるように、グループアイコンの数およびサイズを決定するように動作可能である。この決定は、グループアイコンを提示するのに使用可能ディスプレイ730の解像度の量および各グループアイコンを提示するのに望まれる最低解像度に基づいて行うことができる。
【0098】
したがって、特定の実施形態では、コントローラ732は、コレクションには、ママ用に1つ、パパ用に1つ、および兄弟用に1つの3つの潜在的な誕生日のイベントがあるが、それぞれが1組の最小の画像解像度を有する2つのグループアイコンだけを提示する場所がディスプレイ730にあると判断することができる。これが生じる場合、コントローラ732は、たとえば選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトを示されるように「親」および「兄弟」などのグループで関連付けることによって画像をグループ化するより広い基準をそれぞれが含む、グループアイコンの他の配置を決定することができる。こうした画像の他の論理グループ化は、それだけに限らないが、「大人の誕生日」および子供の誕生日、さらには「友達」および「家族」グループアイコンなどの例を含み得る。図13に示された実施形態では、結果画面786は、2つのグループアイコン、「今年の誕生日」グループアイコン790、および「他の年の誕生日」グループアイコン792を備えている。
【0099】
図13の実施例では、結果アイコン790および792は、画像グループ内の選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトのうちの少なくとも1つからのコンテンツの提示を引き起こすようにアクティブ化することができる。したがって、図13に示されるように、「今年の誕生日」などのグループアイコン790が選択されるとき、「今年の誕生日」グループアイコン790に関連するデジタルマルチメディアオブジェクトからの画像コンテンツ799が、ディスプレイ730上に提示される。表示された画像コンテンツ799は、たとえば「今年の誕生日」グループアイコン790に関連する各画像データファイルからの画像コンテンツのたとえばサムネイル表現の形を取ることができる。一般に、こうしたサムネイル画像のサイズは、ディスプレイ730の原寸より小さく、一度に提示されるサムネイルの数に関連する。
【0100】
図14は別の実施例を示しており、この実施例では、時系列組織メタファを有する第1の選択セット780から第1の選択が行われ、イベントベースのメタファが組織メタファの第2のセット782から選択されて、上記で一般的に述べたようにイベントグループアイコン790がその上に時系列に提示された、一連の時系列を表す1つの軸を含むヒストグラムタイムラインを含む結果画面786の提示を引き起こしている。それぞれのイベントグループアイコン790は、グループに関連するデジタルマルチメディアオブジェクトの提示を引き起こすようにアクティブ化することができる。
【0101】
図9〜図14の実施例から、選択された組織メタファについての進行する1組の表示784および788が、ユーザによって選ばれた選択順序で提示されることが理解されよう。図14では、2004年のユーザ選択の表示784を付けて提示された2004年を含む一連の年が表示された、組織メタファの第1の選択セット780が提示されている。さらに、組織メタファ782の第2のセットが提示され、示されるようにユーザは、表示788によって示唆されるようにイベント組織メタファを選択して、その年に行われたイベントの結果画面786ヒストグラムタイムライン表示を引き起こしている。ユーザは、2004年からのイベントをスクロールするためにユーザインターフェース734を使用して左右に移動することができ、ユーザインターフェース734を使用してイベントのうちの1つを再び選択することができる。この実施形態では、結果画面786は、線の高さによって示されるように、隣接するグループアイコンと比較して各イベントグループアイコンのコンテンツの相対量を示すイベントグループアイコン790のヒストグラムを表示している。ユーザがグループアイコン790を選択するとき、デジタルマルチメディアオブジェクトからの画像コンテンツ799が、図15に示されるように提示された画像に基づいて形成される3つのサムネイル画像の列で提示される。ユーザは、ユーザインターフェース734を使用して、水平にスクロールし、イベントグループアイコン790に関連する740個のマルチメディアオブジェクトのセット全体にアクセスすることができる。事前定義された選択内のナビゲーションは、ユーザインターフェース734を使用して実施することができる。この対話は、ユーザが、最小の1組のグラフィック要素、および比較的に小さい表示サイズを使用して、単語探索を使用せずに大量のデジタルマルチメディアオブジェクトを有効にレビューすることを可能にし、迅速で単純なナビゲーション方法が提供され得る。
【0102】
代替のナビゲーション方法は、図14および図15に示された組織メタファの第2の選択セット782のイベントヒストグラムのグラフィック配置を、図16に示されるように、イベントを示すテキストイベントラベルの形の組織メタファの第2の選択セット782で置き換えるステップを含み得る。図16に示されたイベントグループアイコン790のサムネイル画像表現は、イベントの第1のピクチャによって決定されることも、イベント内で最も代表的な画像を決定するために画像のコンテンツを解析することによって決定されることもある。イベントが、ビデオを含むデジタルマルチメディアを含む場合、この目的のため各クリップの最も代表的なフレームを決定するために一連のフレームが解析され得る。
【0103】
図17は、組織メタファ780の第1の選択セットが名前のリストを含んでいるディスプレイ730の別の図を示しており、この名前のリストは、ユーザによって入力されることも、友人リストまたは装置に格納されたアドレス帳からマップされることもある。組織メタファ782の第2の選択セットは、それぞれ異なるタイプのイベントのリストを提示している。この実施形態では提示された画像798を含む結果画面786は、1組の時系列グループアイコン790、792および794を提示している。他の実施形態では、組織メタファ780および782の第1および第2セットは、ここで示されるような直線的なやり方ではなく、重複または部分重複したやり方で組み合わせ、レンダリングすることができる。これによって、画像コンテンツを提示するためにディスプレイ730の領域のより大きい部分を使用することが可能となる。
【0104】
XおよびY軸を使用してグループアイコンに関連する画像コンテンツをナビゲートすることに加えて、図18に示されるようにZ軸を使用することもでき、画像コンテンツの積重ねまたは他の深さ配置の視覚シミュレーションを提供する、提示されたグラフィックが使用されている。Z軸に対するナビゲーションは、上述のユーザインターフェースボタンまたはコントロールのいずれか、およびハードボタンやタッチ画面コントロールなどの他のコントロールによるものであり得る。さらに、こうしたナビゲーションは、動き制御インターフェース(図示せず)を含むユーザインターフェース734の実施形態によって提供することができ、この動き制御インターフェースは、サブイベントグループのセットを通る円に対してユーザが入力装置を傾けるときに表示されるデジタルマルチメディアからのコンテンツをコントローラ732に誘導させる信号をコントローラ732に供給する。パーソナルコンピュータ用のZ軸入力装置の別の例は、Logitech Magellan Space MouseやLogitech 3D Connexion CAD Trackballなどの3D入力コントロールである。これらの入力装置は、パーソナルコンピュータ内のシステム10、または図8に示された携帯電話実施形態などのシステム710内でイベントおよびタイムライン情報をナビゲートするためのソフトウェアと併せて使用され得る。
【0105】
ディスプレイ730が一度に2つのグループアイコンしか提示できない場合など、ディスプレイ730上にグループアイコンの数を都合よく提示できない状況があり得る。これが生じる場合、図19に示されるように、コントローラ732が、グループアイコンの選択時にサブグループアイコン832を提示するサブ結果画面830を提供することが有用であり得る。サブグループアイコン832は、それぞれのサブグループアイコン832が、選択されたグループアイコンを示すデジタルマルチメディアオブジェクトの一部を示すように、提示結果規則をグループアイコンに関連する画像に適用することによって決定することができる。図19を参照すると、複数のサブイベントを含む特定のイベントをユーザが選択するとき、サブ結果画面830は、Z軸配置で配置された複数のサブグループアイコン832を提示している。
【0106】
あるいは、便利なやり方でディスプレイ730上に同時に存在することができるより多くのグループアイコンが生成される場合、ディスプレイ730のサイズより大きい仮想サイズを有する結果画面を生成することができ、ユーザは、ユーザインターフェース734を使用して、スクロールし、パンし、ページズームし、または別のやり方で結果画面の周りをまたはそれを通ってナビゲートすることができる。
【0107】
図7〜図19を参照して述べられた諸方法は、図1のシステム10を含めて、他のシステムを使用して実施することもできることが理解されよう。図20はこの一実施形態を示しており、ビデオ表示装置52が、当技術において知られているタイプのプルダウンメニュー領域内に組織メタファの第1のセットのうちの選択された1つについての表示784を提示している。同様に、ビデオ表示装置52は、組織メタファの第2のセットのうちの選択された1つについての表示788を提示し、結果画面786はグループアイコン790のイベントヒストグラムを提示している。図20で、グループアイコン790のうちの選択された1つに関連するデジタルマルチメディアオブジェクトからの画像コンテンツ799を提示させるために、2つ以上のうちのコレクション内で選択されたグループアイコン790が示されていることが理解されよう。
【0108】
図20にやはり示されるように、ユーザがたとえばマウス44および/またはキーボード46を使用して、図20に示されたセットマーカ834によって示されるような複数のグループアイコンを選択することを可能にする、限られた1組の選択能力が提供される。この能力が使用される場合、選択されたグループからの画像コンテンツ799が、ディスプレイ730の1つの領域内に提示され、情報836が、ディスプレイ730の他の部分に同時に存在する。これによって、ユーザは、選択されたグループアイコンからの画像コンテンツを観察することと、選択された他のグループアイコンのデジタルマルチメディアオブジェクトに関する情報836をレビューすることの両方が可能になる。情報836は、示されるようなテキスト情報を含むことができ、あるいは、それは、グラフィカル情報またはグループアイコンのデジタルマルチメディアオブジェクトに関連する画像コンテンツからの画像コンテンツを含むことができる。
【0109】
本発明を実施するためのコンピュータプログラム製品は、1つ以上の記憶媒体、たとえば(フロッピー(登録商標)ディスクなどの)磁気ディスクや磁気テープなどの磁気記憶媒体、光ディスク、光学テープまたはマシン読取り可能バーコードなどの光学記憶媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)や読取り専用メモリ(ROM:read−only memory)などのソリッドステート電子記憶装置、あるいは本発明による方法を実施するための命令を含むコンピュータプログラムを格納するために使用される他の物理装置または媒体を含むことができる。
【符号の説明】
【0110】
6 デジタルカメラ、10 ホームコンピュータ、12 データバス、14 CPU、16 読取り専用メモリ、18 ネットワーク接続装置、20 ハードディスクドライブ、22 ランダムアクセスメモリ、24 表示インターフェース装置、26 オーディオインターフェース装置、28 デスクトップインターフェース装置、30 CD−R/Wドライブ、32 フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、34 USBインターフェース装置、40 フロッピー(登録商標)ディスク、42 CD−RW書込み可能媒体、44 マウス、46 キーボード、48 マイクロホン、50 スピーカー、52 ビデオ表示装置、60 ネットワーク、80 グラフィカルバー、82 タイムラインスケール、84 タイムラインスケール、100 ブロック、102 ブロック、104 ブロック、106 ブロック、108 ブロック、110 ブロック、112 ブロック、114 ブロック、130 ブロック、132 ブロック、134 ブロック、136 ブロック、138 ブロック、142 ブロック、144 ブロック、146 ブロック、148 ブロック、210 ブロック、212 ブロック、214 ブロック、230 ブロック、232 ブロック、234 ブロック、236 ブロック、238 ブロック、240 ブロック、600 タイムライン位置、602 可視領域、604 タイムラインスケール、606 タイムラインスケール、610 ポインタ、710 システム、720 本体、722 画像キャプチャシステム、723 レンズシステム、724 イメージセンサ、725 レンズドライバ、726 信号プロセッサ、727 距離計、728 表示ドライバ、730 ディスプレイ、732 コントローラ、734 ユーザ入力システム、736 センサ、740 メモリ、746 メモリカードスロット、748 取外し可能メモリ、750 取外し可能メモリインターフェース、752 遠隔記憶、754 通信モジュール、760 キャプチャボタン、762 テレズームボタン、764 広角ズームボタン、765 選択ボタン、766 ジョイスティック、767 モードセレクタ、768 5ウェイ制御、769 キーパッド、770 オーディオキャプチャユニット、772 マイクロホン、774 音声処理回路、776 スピーカー、780 第1の選択セット、782 第2の選択セット、784 表示、786 結果画面、788 表示、790 グループアイコン、792 グループアイコン、794 グループアイコン、798 提示された画像、799 画像コンテンツ、800 コレクションアクセス受信ステップ、802 第1選択セット提示ステップ、804 第1選択セット受信ステップ、806 第2選択セット提示ステップ、808 第2選択セット受信ステップ、810 グループアイコンを含む結果画面提示ステップ、812 選択受信ステップ、814 コンテンツ提示ステップ、830 サブ結果画面、832 サブグループアイコン、834 セットマーカ、836 情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルマルチメディアオブジェクトのセットを、携帯型表示スクリーン上に編成した状態で提示する方法であって、
デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションに適用すべき選択条件を表す事前定義された組織メタファのセットからの第1の組織メタファの選択を、ユーザインタフェースを通じて受信するステップと、
前記第1の組織メタファの選択の受信後に、最初の選択用セットでユーザに提供しなかった追加の事前定義された組織メタファのセットを決定するステップとを備え、その第2の選択用セットは、前記第1の選択された組織メタファに基づいて決定され、前記デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションに適用すべき追加の選択条件を表すものであり、前記方法はさらに、
前記追加の事前定義された組織メタファのセットを表示するステップと、
前記追加のセットからの第2の組織メタファの選択を、前記ユーザインタフェースを通じて受信するステップと、
少なくとも前記第1の選択された組織メタファのインジケータを、提示した前記追加の事前定義された組織メタファのセットと共に表示するステップと、
前記選択された組織メタファに関連付けられた選択条件と、デジタルマルチメディアオブジェクトのコンテンツまたはデジタルマルチメディアオブジェクトに関連付けられたメタデータとに従って、前記デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションからいくつかのデジタルマルチメディアオブジェクトを選択するステップと、
前記選択された組織メタファのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づく結果提示規則であって、少なくとも、前記デジタルマルチメディアオブジェクトのコレクションからデジタルマルチメディアオブジェクトを選択するための規則と、グループの数を選択するための規則と、デジタルマルチメディアオブジェクトを特定のアイコン表現に関連付けるための規則とを含む結果提示規則に従って、前記選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトを、各々が複数のデジタルマルチメディアオブジェクトを含む少なくとも2つのグループに編成するステップと、
前記各グループのアイコン表現を提供するステップと、を備え、
少なくとも1つの前記選択されたデジタルマルチメディアオブジェクトが、前記グループの少なくとも2つに入っていることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記アイコン表現のうちの1つの選択を感知するステップと、
前記選択されたアイコン表現に含まれるデジタルマルチメディアオブジェクトのうちの少なくとも1つに関連付けられた画像コンテンツに基づく少なくとも1つの画像を提示するステップと、を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−47960(P2013−47960A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−215427(P2012−215427)
【出願日】平成24年9月28日(2012.9.28)
【分割の表示】特願2008−530119(P2008−530119)の分割
【原出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Firewire
【出願人】(590000846)イーストマン コダック カンパニー (1,594)