説明

データ配信方法、サーバ装置、および販売支援システム

【課題】状況に応じて処理に先行したデータを配信することができるようにする。
【解決手段】用品情報の管理を行うサーバ装置と、前記サーバ装置とが通信ネットワークを介して接続される。利用者端末は、メモリに処理対象とすべき用品情報が記憶されている場合、メモリに記憶されている用品情報に対して処理を行い、さもなければ、サーバ装置から用品情報を取得して、取得した用品情報に対して処理を行う。サーバ装置は、利用者端末及び通信ネットワークの少なくとも何れかの状況を検出し、検出した状況に応じて、利用者端末における将来の処理対象となる用品情報を利用者端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ配信方法、サーバ装置、および販売支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンピュータに表示されたカー用品やマリン用品などの乗物用品の画像を見ながら買物を行うオンラインショッピングが行われている。例えば、特許文献1では、インターネットを介してサーバに接続した端末で、静止画像や音声・動画像を用いて操作性を向上させる販売システムが開示されている。特許文献1では、カー用品に関する情報をサーバに一元管理し、端末は顧客の操作に応じてサーバからリアルタイムに情報を取得しながら情報を表示している。
【特許文献1】特開2004−78851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、端末からサーバにカー用品や自動車などの画像データや音声データを毎回アクセスすると、ネットワークにおける通信負荷が高くなる。そのため、リアルタイム性の低い情報や、画像や音声などの大容量のデータについては、処理前に端末にダウンロードするようにしたいという要望がある。一方、端末が顧客からの操作に応じて処理を行っているときにデータがダウンロードされると、ダウンロードにかかる処理の負荷によって、顧客に対する操作感が悪くなってしまうことがある。また、複数の端末が同時にサーバにアクセスすると、ネットワークの通信負荷が高くなってしまうこともある。
【0004】
本発明は、このような背景を鑑みてなされたものであり、状況に応じて処理に先行したデータを配信することのできるデータ配信方法、サーバ装置、および販売支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、乗物に装着させる乗物用品に関する情報である用品情報の管理を行うサーバ装置と、前記サーバ装置と通信ネットワークを介して接続される利用者端末とを含んで構成される販売支援システムにおけるデータ配信方法であって、(a)前記利用者端末は、前記利用者端末のメモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されているかどうかを判断し、前記メモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されている場合、前記メモリに記憶されている前記用品情報に対して処理を行い、前記メモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されていない場合、前記用品情報を取得するためのコマンドである用品情報取得要求を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記利用者端末から送信される前記用品情報取得要求を受信し、受信した前記用品情報取得要求に応じた前記用品情報を前記利用者端末に送信し、前記利用者端末は、前記サーバ装置から応答される前記用品情報を受信し、受信した前記用品情報を前記メモリに記憶し、前記メモリに記憶した前記用品情報に対して処理を行い、(b)前記サーバ装置は、前記利用者端末及び前記通信ネットワークの少なくとも何れかの状況を検出し、検出した前記状況に応じて、前記利用者端末における将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信し、前記利用者端末は、前記サーバ装置から送信される前記用品情報を受信し、受信した前記用品情報を前記メモリに記憶することとする。
【0006】
利用者端末の状況とは、例えば、送信するデータ量、通信ネットワークにおける通信速度、利用者によって端末が操作されているかどうか、利用者端末のCPU稼働率、メモリの使用量などである。利用者端末の状況によって、利用者端末がデータを受信する能力が変動する。通信ネットワークの状況とは、例えば、通信負荷である。
【0007】
本発明のデータ配信方法によれば、サーバ装置は、利用者端末の状況に応じて、将来の処理対象となるデータを送信する。したがって、例えば、通信ネットワークのすいている時や、利用者端末の処理負荷が低い時などに、利用者端末における処理に先行してデータを送信することができる。よって、通信ネットワークを有効に利用することができる。
【0008】
また、前記用品情報は、当該用品情報を処理すべき日付を示す情報である処理日情報が付帯されて前記メモリに記憶され、前記利用者端末は、前記メモリに記憶されている前記用品情報に付帯されている前記処理日情報を参照して、処理対象とすべき前記用品情報が前記メモリに記憶されているかどうかを判断し、前記サーバ装置は、前記将来の処理対象となる前記用品情報に、処理を行うべき将来の日付を示す前記処理日情報を付帯させて前記利用者端末に送信するようにしてもよい。
【0009】
また、前記サーバ装置は、前記利用者端末の処理負荷を問い合わせるメッセージを前記利用者端末に送信し、前記利用者端末は、前記メッセージの受信に応じて、当該利用者端末における処理負荷を示す情報を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記利用者端末から送信される前記処理負荷を示す情報を受信し、受信した前記処理負荷を示す情報に応じて、前記利用者端末における将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信するようにしてもよい。
【0010】
この場合、サーバ装置は、利用者端末の負荷に応じて、利用者端末において将来処理されるべきデータを先行して送信する。すなわち、サーバ装置は、例えば、利用者端末の負荷が大きい場合には、将来処理されるべきデータは送信せずに、利用者端末の負荷が低い場合には、利用者端末に将来処理されるべきデータを先行して受信をさせるようにすることができる。これにより、利用者端末のデータ受信に係る負荷を、処理負荷の少ない時点にかけることができるので、利用者端末を効率的に運用することができる。
【0011】
また、前記サーバ装置は、受信した前記処理負荷を示す情報と、前記メッセージに対する前記利用者端末からの応答時間とに応じて、前記利用者端末における将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信するようにしてもよい。
【0012】
また、前記サーバ装置は、将来の処理対象となる前記用品情報のうち、データ量の大きいものから所定数の前記用品情報を前記利用者端末に送信するようにしてもよい。
【0013】
また、前記サーバ装置は、前記利用者端末における処理に先行して前記用品情報を送信することを示す事前送信フラグ値を前記用品情報に対応付けて管理し、検出した前記状況に応じて、前記事前送信フラグ値に対応する前記用品情報から、前記将来の処理対象となる前記用品情報を選択し、選択した前記用品情報を前記利用者端末に送信するようにしてもよい。
【0014】
また、前記利用者端末は、所定期間毎に、前記将来の処理対象となる前記用品情報を取得するためのコマンドである事前送信要求を送信し、前記サーバ装置は、前記事前送信要求の受信に応じて、前記状況の検出を行い、検出した前記状況に応じて前記将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信するようにしてもよい。
【0015】
また、前記利用者端末は、前記サーバ装置から送信される前記将来の処理対象となる前記用品情報を受信し、当該利用者端末の電源を切断するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、状況に応じて処理に先行したデータを配信することのできるデータ配信方法、サーバ装置、および販売支援システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
===システム構成===
本発明の一実施形態に係るカー用品の販売支援システム1の全体構成を図1に示す。
本実施形態の販売支援システム1は、利用者端末10とサーバ装置20とを含んで構成される。利用者端末10とサーバ装置20とは通信ネットワーク30を介して互いに通信可能に接続する。通信ネットワーク30は、例えば、インターネットや公衆電話回線網である。
【0018】
サーバ装置20は、カー用品に関する情報(以下、用品情報という)や、カー用品などの広告に関する情報(以下、広告情報という)を管理するコンピュータである。
利用者端末10は、カー用品の購買者である利用者が操作するコンピュータである。利用者端末10は、例えば、複数のカー用品を販売するショップや、自動車にカー用品を付けて販売する自動車販売店などに設置され、店舗に訪れた顧客によって操作される。図1では簡単のため、利用者端末10を1台のみ表示しているが、複数の利用者端末10が販売支援システム1に含まれるようにしてもよい。
利用者端末10は、定期的にサーバ装置20から用品情報や広告情報などの情報をダウンロードし、ダウンロードされている情報の表示処理などを行う。また、利用者端末10は、表示対象となる情報がまだダウンロードされていない場合には、サーバ装置20にアクセスして情報を取得する。
【0019】
===利用者端末10===
図2は、利用者端末10の構成を示す図である。図2に示すように、利用者端末10は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース部104、入力装置105、出力装置106を備えている。
【0020】
記憶装置103は、例えば、ハードディスクドライブやCD−ROMドライブである。記憶装置103にはプログラムやデータが記憶されている。CPU101は、記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより、後述する各種機能を実現する。通信インタフェース部104は、通信ネットワーク30を介してサーバ装置20などとの間で通信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース部104は、例えば、イーサネット(登録商標)アダプターや公衆電話回線に接続するモデムである。入力装置105は、キーボードやマウス、タッチパネル、ペンタブレット、マイクなどの、利用者からの入力を受け付ける装置である。出力装置106は、例えば、ディスプレイやプリンタ、スピーカなどの、データを出力する装置である。
【0021】
図3に、利用者端末10の機能ブロック図を示す。図3に示すように、利用者端末10は、バッチ送信要求送信部111、バッチ受信部112、情報更新部113、負荷状況問合せコマンド受信部114、負荷状況送信部115、画像ファイル取得要求送信部116、画像ファイル受信部117、画像出力部118の各機能部と、用品情報データベース151、広告情報データベース152、受信ファイルデータベース153、画像ファイルデータベース154の各データベースを備えている。
【0022】
用品情報データベース151には用品情報が登録される。用品情報は、カー用品の用品種別やメーカー、ブランド、価格、その他属性情報、カー用品の画像データが格納されているファイル(以下、用品画像ファイルという)のファイル名を含んでいる。
広告情報データベース152には広告情報が登録される。広告情報は、広告を行うメーカーや、広告のための画像データが格納されているファイル(以下、広告画像ファイルという)のファイル名、広告の提供期限(提供終了日)などを含んでいる。
【0023】
画像ファイルデータベース154は、用品画像ファイルや広告画像ファイルなどの画像ファイル(本発明の「用品情報」に該当する)を管理する。画像ファイルデータベース154は、利用者端末10で実行されるオペレーティングシステム上のファイルとして画像データを管理する。画像ファイルデータベース154に格納される画像ファイルには一意のファイル名が付与される。利用者端末10は、用品情報に含まれているファイル名に対応する画像ファイルが画像ファイルデータベース154に格納されていない場合、あるいは広告情報に含まれているファイル名に対応する画像ファイルが画像ファイルデータベース154に格納されていない場合、サーバ装置20からその画像ファイルをダウンロードする。画像ファイルのダウンロードは、画像ファイルを取得するためのコマンドである画像ファイル取得要求をサーバ装置20に送信することにより行われる。画像ファイル取得要求送信部116(本発明の「用品情報取得要求送信部」に該当する)は、ファイル名を設定した画像ファイル取得要求をサーバ装置20に送信する。画像ファイル受信部117(本発明の「用品情報受信部」に該当する)は、サーバ装置20から画像ファイル取得要求に応じて送信される画像ファイルを受信して、画像ファイルデータベース154に格納する。画像出力部118(本発明の、「用品情報処理部」に該当する)は、画像ファイルデータベース154に格納されている画像ファイルに基づいて、カー用品の画像や広告画像などの画像を出力装置106から出力する。
【0024】
バッチ送信要求送信部111は、サーバ装置20から用品情報や広告情報、用品画像ファイル、広告画像ファイルなどを取得するためのコマンドであるバッチ送信要求(本発明の「事前送信要求」に該当する)をサーバ装置20に送信する。バッチ送信要求送信部111は、定期的に(例えば、1日に1度)バッチ送信要求をサーバ装置20に送信する。バッチ受信部112は、サーバ装置20からバッチ送信要求に応じて送信される用品情報や広告情報が書き込まれたファイル(以下、配信ファイルという)や用品画像ファイル、広告画像ファイルを受信する。バッチ受信部112は、受信した配信ファイルを受信ファイルデータベース153に格納し、受信した用品画像ファイルや広告画像ファイルを画像ファイルデータベース154に格納する。受信ファイルデータベース153は、利用者端末10で実行されるオペレーティングシステム上のファイルとして配信ファイルを管理する。
【0025】
情報更新部113は、受信ファイルデータベース153に格納されている配信ファイルを読み出し、読み出した配信ファイルに書き込まれている用品情報や広告情報を用品情報データベース151や広告情報データベース152に登録する。情報更新部113がデータベースにデータを登録する処理の詳細については後述する。
【0026】
負荷状況問合せコマンド受信部114は、サーバ装置20から送信される、利用者端末10の処理負荷を示す情報(以下、処理負荷情報という)を取得するためのコマンドである負荷状況問合せコマンド(本発明の「メッセージ」に該当する)を受信する。負荷状況送信部115は、負荷状況問合せコマンドの受信に応じて、利用者端末10の負処理負荷情報をサーバ装置20に送信する。処理負荷情報には、例えば、CPU101の使用率やメモリ202の空き容量などを用いることができる。
【0027】
なお、上述した利用者端末10の各機能部は、利用者端末10のCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現される。また、利用者端末10の各データベースは、利用者端末10のメモリ102や記憶装置103が提供する記憶領域(本発明の「メモリ」に該当する)に構築される。
【0028】
===サーバ装置20===
図4は、サーバ装置20の構成を示す図である。CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース部204を備えている。
記憶装置203は、例えば、ハードディスクやCD−ROM等である。記憶装置203にはプログラムやデータが記憶されている。記憶装置203は、サーバ装置20に内蔵される形態としてもよいし、サーバ装置20に外付けする形態としてもよい。
CPU201は、記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより、後述する各種機能を実現する。通信インタフェース部204は、通信ネットワーク30に接続するためのインタフェースである。通信インタフェース部204は、例えば、イーサネット(登録商標)アダプターや公衆電話回線に接続するモデムである。
【0029】
図5に、サーバ装置20の機能ブロック図を示す。図5に示すように、サーバ装置20は、配信ファイル作成部211、バッチ送信要求受信部212、バッチ送信部213、負荷評価部214、負荷状況問合せコマンド送信部215、負荷状況受信部216、画像ファイル取得要求受信部217、画像ファイル送信部218、用品情報データベース251、広告情報データベース252、配信ファイルデータベース253、画像ファイルデータベース254、配信ファイル作成履歴データベース255、画像ファイル送信履歴データベース256、バッチ送信日管理テーブル257、許容データ量管理テーブル258を備えている。
【0030】
配信ファイル作成部211は、定期的(例えば1日に1度)に配信ファイルを生成する。配信ファイル作成部211が配信ファイルを生成する処理については後述する。配信ファイル作成部211が生成するファイルは、配信ファイルデータベース253に格納される。配信ファイルデータベース253は、サーバ装置20で動作するオペレーティングシステムのファイルとして配信ファイルを管理する。
【0031】
バッチ送信要求受信部212は、利用者端末10から送信されるバッチ送信要求を受信する。バッチ送信部213は、バッチ送信要求の受信に応じて、配信ファイルデータベース253に格納されている配信ファイルを利用者端末10に送信する。また、バッチ送信部213は、利用者端末10の処理負荷や通信ネットワーク30の通信負荷などの状況に応じて、画像ファイルデータベース254に格納されている用品画像ファイルや広告画像ファイルなどの画像ファイルを利用者端末10に送信する。なお、バッチ送信部213による配信ファイルの送信処理の詳細については後述する。
【0032】
負荷状況問合わせコマンド送信部215は、負荷状況問合せコマンドを利用者端末10に送信する。負荷状況受信部216は、利用者端末10から負荷状況問合せコマンドに応じて送信される処理負荷情報を受信する。
【0033】
負荷評価部214(本発明の「状況検出部」に該当する)は、利用者端末10の処理負荷や通信ネットワーク30の通信負荷に対する評価値を決定する。負荷評価部214は、利用者端末10から受信する処理負荷情報(本発明の「利用者端末の状況」に該当する)と、負荷状況問合せコマンドに対する利用者端末10の応答時間(本発明の「通信ネットワークの状況」に該当する)とに応じて、利用者端末10及び通信ネットワークの負荷の状況を示す値を1〜5(値が大きくなるほど負荷が高いことを示す)の5段階で評価し、その評価値の平均値(以下、負荷評価値という)を算出する。
【0034】
画像ファイル取得要求受信部217(本発明の「用品情報取得要求受信部」に該当する)は、利用者端末10から送信される画像ファイル取得要求を受信する。用品画像ファイルや広告画像ファイルなどの画像ファイルは、画像ファイルデータベース254に管理されている。画像ファイルデータベース254は、サーバ装置20で動作するオペレーティングシステム上のファイルとして画像ファイルを管理している。画像ファイルデータベース154に格納される画像ファイルには一意のファイル名が付与されている。画像ファイル送信部218(本発明の「用品情報送信部」に該当する)は、受信した画像ファイル取得要求に設定されているファイル名の画像ファイルを画像ファイルデータベース254から取得し、取得した画像ファイルを利用者端末10に送信する。
【0035】
なお、上記のサーバ装置20の各機能部は、サーバ装置20のCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現される。また、上記のサーバ装置20の各データベースは、メモリ202や記憶装置203により提供される記憶領域に構築される。
【0036】
図6は、用品情報データベース251の構成例を示す図である。用品情報データベース251には用品情報が登録される。用品情報には、利用者端末10の用品情報データベース151に登録される用品情報と同様の、カー用品の種別、メーカー、ブランド、価格、その他の属性情報、及び用品画像ファイルのファイル名に加え、適用日、更新フラグ、及び強制フラグが含まれている。
【0037】
適用日(本発明の「処理日情報」に該当する)は、用品情報を利用者端末10の用品情報データベース151に反映させるべき日を示す。後述するように、配信ファイルのファイル名には適用日が含まれ、利用者端末10は、受信した配信ファイルのファイル名に含まれる適用日を取得し、取得した適用日が到来したかどうかをもって、その配信ファイルの内容をデータベースに登録するかどうかの判断を行う。
更新フラグは、用品情報が更新されたことを示す。サーバ装置20の用品情報データベース251に新規の用品情報が挿入された場合や、登録されている用品情報が更新された場合、更新フラグには「○」が設定される。
強制フラグ(本発明の「事前送信フラグ値」に該当する)は、用品情報のファイル名で指定される用品画像ファイルを、利用者端末10や通信ネットワーク30の状況を考慮せずに利用者端末10に送信することを示す。後述するように、サーバ装置20は、利用者端末10の処理負荷や通信ネットワークの通信負荷の状況に応じて、送信する用品画像ファイルの数を決定するが、強制フラグが「○」である用品情報に対応する用品画像ファイルは、利用者端末10の処理負荷や通信ネットワークの通信負荷の状況にかかわらず、常に利用者端末10に送信される。
【0038】
図7は、広告情報データベース252の構成例を示す図である。広告情報データベース252には広告情報が登録される。広告情報には、利用者端末10の広告情報データベース152に登録される広告情報と同様の、広告を出すメーカー、広告画像ファイルのファイル名、及び広告の提供を終了する日を示す提供終了日に加え、適用日、更新フラグ、及び強制フラグが含まれている。適用日は、広告情報を利用者端末10の広告情報データベース152に反映させるべき日を示す。すなわち、適用日は利用者端末10において広告を提供開始する日付となる。強制フラグは、用品情報と同様、広告情報のファイル名に対応する画像ファイルを利用者端末10や通信ネットワーク30の状況を考慮せずに利用者端末10に送信することを示す。
【0039】
図8は、配信ファイル作成履歴データベース255の構成例を示す図である。図8に示すように、配信ファイル作成履歴データベース255には、作成した配信ファイルのファイル名と、配信ファイルを作成した日とが登録される。
【0040】
図9は、画像ファイル送信履歴データベース256の構成例を示す図である。図9に示すように、画像ファイル送信履歴データベース256には、利用者端末10を特定する端末IDと、利用者端末10に送信した画像ファイルのファイル名と、利用者端末10に画像ファイルを送信した送信日とが登録される。
【0041】
図10は、バッチ送信日管理テーブル257の構成例を示す図である。図10に示すように、バッチ送信日管理テーブル257には、利用者端末10毎に、サーバ装置20が最後に利用者端末10に配信ファイルを送信した日である最終送信日が管理される。
【0042】
図11は、許容データ量管理テーブル258の構成例を示す図である。許容データ量管理テーブル258には負荷評価部214が算出した負荷評価値と許容データ量とが対応付けて管理されている。許容データ量は、サーバ装置20が利用者端末10に送信する画像ファイルの数を決定するための情報である。サーバ装置20のバッチ送信部213は、後述するように、未送信の画像ファイルを許容データ量分だけ利用者端末10に送信する。
【0043】
===配信データの作成処理===
上述したように、サーバ装置20では、配信ファイル作成部211により、定期的に配信ファイルが生成される。図12は、用品情報についての配信ファイルの作成処理の流れを説明する図である。
【0044】
サーバ装置20は、用品情報データベース251から、更新フラグに「○」が設定されている用品情報を取得する(S401)。サーバ装置20は、取得した用品情報の適用日毎に、「作成日_適用日_データベース名.txt」という命名規則にしたがうファイルを配信ファイルデータベース253に作成する(S402)。ファイル名の「作成日」部分には、ファイル作成時点の「年月日」が設定される。ファイル名の「適用日」部分には、用品情報に含まれる適用日の「年月日」が設定される。「データベース名」には、「用品情報」が設定される。例えば、「2004年3月31日」に上記の配信ファイルの生成処理を行ったときに、適用日が「2004年4月1日」である用品情報については、「20040331_20040401_用品情報.txt」という配信ファイルが配信ファイルデータベース253に作成される。
【0045】
サーバ装置20は、取得した用品情報の適用日毎に、適用日、更新フラグ、及び強制フラグを除く他の項目を、作成したファイルに書き込む(S403)。サーバ装置20は、取得した用品情報の更新フラグを「×」に更新する(S404)。サーバ装置20は、配信ファイル作成履歴データベース255に、作成したファイルのファイル名と作成日とを登録する(S405)。
【0046】
なお、広告情報についての配信ファイルの作成についても、上記の処理と同様である。すなわち、サーバ装置20は、更新フラグに「○」が設定されている広告情報を取得し、取得した広告情報の更新日毎に、「作成日_適用日_広告情報.txt」というファイル名のファイルを作成し、取得した広告情報の更新フラグと強制フラグ以外の項目をファイルに書き込み、取得した広告情報の更新フラグを「×」に更新し、配信ファイル作成履歴データベース255にファイル名と作成日を登録する。
【0047】
===配信ファイルの送信処理===
サーバ装置20において作成された配信ファイルは、利用者端末10から送信されるバッチ送信要求の受信に応じて利用者端末10に送信される。図13は、配信ファイルの送信処理の流れを説明する図である。
【0048】
サーバ装置20は、利用者端末10からバッチ送信要求を受信すると、受信したバッチ送信要求の送信元である利用者端末10(以下、送信元端末という)に対する最終送信日を、バッチ送信日管理テーブル257から取得する。サーバ装置20は、取得した最終送信日よりも作成日が後となっている配信ファイルのファイル名を、配信ファイル作成履歴データベース255から取得する。
【0049】
サーバ装置20は、取得したファイル名の配信ファイルを配信ファイルデータベース253から取り出して利用者端末10に送信する(S441)。利用者端末10は、サーバ装置20から配信ファイルを受信して受信ファイルデータベース153に格納する。サーバ装置20は、バッチ送信日管理テーブル257の送信元端末に対応する最終送信日を、現在の日付に更新する(S412)。
【0050】
また、サーバ装置20は、取得した配信ファイルのそれぞれについて、対応する用品情報あるいは広告情報の強制フラグに「○」が設定されているものを用品情報データベース251あるいは広告情報データベース252から取得する。サーバ装置20は、取得した用品情報あるいは広告情報のファイル名に対応する画像ファイルを画像ファイルデータベース254から取り出して利用者端末10に送信する(S413)。サーバ装置20は、送信元端末について、送信した画像ファイルのファイル名と送信日を画像ファイル送信履歴データベース256に登録する(S414)。
【0051】
次に、サーバ装置20は、負荷評価値を算出し(S415)、算出した負荷評価値に対応する許容データ量を許容データ量管理テーブルから取得する(S416)。
サーバ装置20は、利用者端末10に送信した画像ファイルの総データ量を「0」に初期化し(S417)、総データ量が許容データ量を上回るまでの間、以下の処理を行う(S418)。
【0052】
サーバ装置20は、画像ファイルデータベース254に格納されている画像ファイルのうち、送信元端末について画像ファイル送信履歴データベース256にファイル名が登録されていないもの(以下、候補ファイルという)を取得する。サーバ装置20は、取得した候補ファイルのうち、対応する用品情報又は広告情報の適用日が最も早いものをひとつ未送信ファイルとして選択する。サーバ装置20は、選択した未送信ファイルを利用者端末10に送信する(S419)。利用者端末10は、サーバ装置20から未送信ファイルを受信すると、画像ファイルデータベース154に格納する。
【0053】
サーバ装置20は、送信元端末について、送信した画像ファイルのファイル名と送信日を画像ファイル送信履歴データベース256に登録する(S420)。サーバ装置20は、送信した配信ファイルのファイルサイズを総データ量に加算する(S421)。
【0054】
以上のようにして、サーバ装置20は、利用者端末10の処理負荷や通信ネットワーク30の通信負荷に基づく評価値に応じて、送信する画像ファイルの数を調整することができる。
【0055】
本実施形態のサーバ装置20によれば、利用者端末10における更新処理や画像の表示処理に先行して、利用者端末10や通信ネットワーク30の状況に応じて画像ファイルを送信することができる。事前に情報が利用者端末10に送信され、利用者端末10のデータベースに格納されることにより、利用者端末10において、情報へのアクセスが高速化される。したがって、利用者端末10は、画像ファイルなどの大容量のデータであっても迅速に表示を行うことができるので、利用者に対して使い勝手の良いインタフェースを提供することが可能となる。よって、利用者に対して、より多くのカー用品の画像を閲覧しようとする動機付けを行うことができる。
【0056】
また、データ量の多い画像ファイルなどのデータに対して、複数の利用者端末10から同時にサーバ装置20にアクセスが行われると、サーバ装置20の処理負荷が高まってしまうが、本発明のサーバ装置20によれば、画像ファイルは事前に利用者端末10に配信されるので、利用者端末10からサーバ装置20に対する同時アクセスによってサーバ装置20の処理負荷が増大するリスクを低減することができる。
【0057】
また、画像ファイルは、利用者端末10や通信ネットワーク30の状況に応じて送信されるため、画像ファイルを配信することによる利用者端末10の負荷の増大を抑え、通信ネットワーク30における通信負荷を分散することができる。したがって、通信ネットワーク30を構築するためのインフラが整備されておらず、通信帯域が十分とれない環境であっても、効率的に画像ファイルを配信することができる。
【0058】
また、例えば、一般的なバッチ送信によってサーバ装置20から利用者端末10にデータが定期的に送信されると、そのデータ送信によって通信ネットワーク30の通信負荷が増大してしまう。そのため、例えば、パケット通信による通信ネットワーク30では、利用者端末10の台数が増加すると、コリジョンが多発し、データの転送効率が低下してしまう。しかしながら、本実施形態のサーバ装置20によれば、通信ネットワーク30の通信負荷に応じて画像ファイルが転送されるので、効率的に通信ネットワーク30を使用することができる。
【0059】
===データベースの登録処理===
サーバ装置20から利用者端末10に送信された配信ファイルは、利用者端末10において、定期的に読み出され、配信ファイルの内容がデータベースに登録される。図14は、利用者端末10において、受信した配信ファイルの内容を用品情報データベース151及び広告情報データベース152に登録する処理の流れを示す図である。
【0060】
利用者端末10は、受信ファイルデータベース153に格納されている各配信ファイルについて、配信ファイルのファイル名から、その配信ファイルに含まれている適用日を取得する(S431)。利用者端末10は、適用日が到来している場合(S432:YES)、ファイル名からデータを登録する先となるデータベース(用品情報データベース151あるいは広告情報データベース152)を特定し、特定したデータベースに配信ファイルの内容を登録する(S433)。利用者端末10は、配信ファイルを受信ファイルデータベース153から削除する(S434)。
【0061】
このようにして、適用日が到来していない配信ファイルは、受信ファイルデータベース153に格納されたままとなり、適用日が到来した配信ファイルは、その内容が用品情報データベース151あるいは広告情報データベース152に登録された後削除される。したがって、将来更新すべき用品情報や広告情報であっても、その更新日以前に利用者端末10に送信しておくことができる。よって、サーバ装置20は、複数の利用者端末10について、データを適用するタイミングを管理することなく、データベースを更新する時期を指定することができる。
【0062】
===カー用品の情報出力処理===
次に、利用者端末10において用品情報を出力する処理について説明する。図15は、利用者端末10が利用者からの入力に応じて用品情報を出力する処理の流れを説明する図である。
【0063】
利用者端末10は、利用者からカー用品の用品種別やメーカー名、価格などの用品情報に対する検索条件の入力を受け付ける(S441)。利用者端末10は、受け付けた検索条件に基づいて用品情報データベース151から用品情報を抽出する(S442)。利用者端末10は、抽出した用品情報を一覧表示し(S443)、利用者から用品情報の指定を受け付ける(S444)。
利用者端末10は、利用者から指定された用品情報に含まれているファイル名に対応する用品画像ファイルが画像ファイルデータベース154に格納されているかどうかを検査する(S445)(用品情報存否判断部)。
用品画像ファイルが画像ファイルデータベース154に格納されていない場合(S445:なし)、利用者端末10は、用品情報に含まれているファイル名を設定した画像ファイル取得要求をサーバ装置20に送信する。サーバ装置20は、利用者端末10から画像ファイル取得要求を受信し、受信した画像ファイル取得要求に設定されているファイル名に対応する画像ファイルを画像ファイルデータベース254から取り出して利用者端末10に送信する。利用者端末10はサーバ装置20から画像ファイルを受信して画像ファイルデータベース154に格納する。これにより、用品画像ファイルがサーバ装置20から利用者端末10にダウンロードされる(S446)。
利用者端末10は、用品情報と、その用品情報に対応する用品画像ファイルに基づく用品画像とを出力装置106から出力する(S447)。
【0064】
図16に、利用者端末10において用品情報の表示される画面例を示す。画面450では、利用者から指定された検索条件が表示欄451に、検索条件に合致する他の用品情報の一覧が表示欄452に、用品情報のメーカーやブランド、その他属性情報などの各項目が表示欄453にそれぞれ表示される。また、画面450の用品画像欄454には、用品画像が表示され、広告欄455には広告画像が表示される。このように、販売支援システム1では、利用者は利用者端末10の出力装置106に出力される画面450を確認して、カー用品を購入することができるようになっている。
【0065】
図17に、画面450の広告欄455に表示される広告画像の出力処理の流れを示す。
利用者端末10は、広告情報データベース152からランダムに広告情報をひとつ読み出す(S461)。利用者端末10は、読み出した広告情報に含まれているファイル名に対応する広告画像ファイルが画像ファイルデータベース154に格納されているかどうかを検査する(S462)。
広告画像ファイルが画像ファイルデータベース154に格納されていない場合(S462:なし)、利用者端末10は、広告情報に含まれているファイル名を設定した画像ファイル取得要求をサーバ装置20に送信する。サーバ装置20は、画像ファイル取得要求を受信し、受信した画像ファイル取得要求に設定されているファイル名に対応する画像ファイルを画像ファイルデータベース254から取り出して、利用者端末10に送信する。利用者端末10は、サーバ装置20から広告画像ファイルを受信して画像ファイルデータベース154に格納する。このようにして、広告画像ファイルがサーバ装置20から利用者端末10にダウンロードされる(S463)。
利用者端末10は、上記の広告情報に対応する広告画像ファイルを画像ファイルデータベース154から取り出し、取り出した広告画像ファイルに基づいて、広告欄455に広告画像を出力する(S464)。
【0066】
このように、利用者端末10は、表示すべき広告画像ファイルが画像ファイルデータベース154に格納されていないときは、サーバ装置20から広告画像ファイルをダウンロードして表示する。したがって、利用者端末10の画像ファイルデータベース154には、常に全ての広告情報に対応する広告画像ファイルを格納しておく必要はない。よって、比較的データ量の多い画像ファイルについて、効率的にサーバ装置20から利用者端末10にデータを送信することができる。
【0067】
以上、本実施の形態について説明したが、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0068】
例えば、本実施形態において、利用者端末10は、バッチ送信要求を定期的にサーバ装置20に送信するものとしたが、利用者端末10の電源が投入されたときや利用者端末10の入力装置105から利用者の指示を受け付けたときに送信するようにしてもよい。
また、利用者端末10は、バッチ送信要求を送信し、配信ファイルを受信した後に、利用者端末10の電源を切断するようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、サーバ装置20は、利用者端末10の処理負荷と通信ネットワーク30の通信負荷との両方の負荷に応じて、送信する画像ファイルの量を決定するようにしたが、どちらかのみに応じて決定するようにしてもよい。この場合、例えば、サーバ装置20の負荷評価部214は、利用者端末10から受信した処理負荷情報に応じて負荷評価値を決定する、あるいは通信ネットワーク30の通信負荷を検出し、その通信負荷に応じて負荷評価値を決定する。
【0070】
また、本実施形態では、負荷評価値は、利用者端末10の処理負荷の評価値と、通信ネットワーク30の通信負荷の評価値との平均を求めるものとしたが、その他の集計方式を用いても良い。
また、負荷評価値には、5段階の評価値に限らず任意の数値を用いることができる。
また、通信負荷の検出には、負荷状況問合せコマンドに対する利用者端末10からの応答時間以外にも、利用者端末10以外のコンピュータに対する応答時間を用いるようにしてもよい。また、通信ネットワーク30においてパケット通信によるデータ通信が行われている場合、通信負荷の検出には、例えば、通信ネットワーク30におけるコリジョンの数を検出し、検出したコリジョン数を用いるようにしてもよい。
【0071】
また、上述した図13に示す配信ファイルの送信処理のステップ(S449)において、サーバ装置20が候補ファイルからみ送信ファイルを選択するときに、サーバ装置20は、画像ファイルのデータ量が最も大きいものを選択するようにしてもよい。
【0072】
また、例えば、本実施形態では、未送信の画像ファイルは全て送信対象となるものとしたが、これに限らず、例えば、用品情報データベース251に、画像ファイルを送信しないことを示すフラグ値(非送信フラグ)を管理し、サーバ装置20は、上述した図13に示す配信ファイルの送信処理のステップ(S419)において、非送信フラグに「×」が設定されている用品情報に対応する画像ファイルについてのみ、候補ファイルとして取得するようにしてもよい。これにより、例えば、利用者端末10における使用頻度が少ないと考えられる画像ファイルについては、対応する用品情報の非送信フラグに「×」を設定することで、利用頻度の少ない画像ファイルを送信しないようにすることができる。したがって、無駄な画像ファイルの送信を低減することができるので、通信負荷を低減し、効率的にサーバ装置20から利用者端末10にデータを送信することができる。
【0073】
また、本実施形態では、サーバ装置20は、利用者端末10からバッチ送信要求を受信することに応じて、配信ファイルを利用者端末10に送信するようにしたが、サーバ装置20が、バッチ送信要求を受信することなく、利用者端末10に配信ファイルを送信するようにしてもよい。この場合、例えば、サーバ装置20は、通信ネットワーク30の通信負荷を監視し、通信負荷が所定の閾値よりも低くなったときに、配信ファイルを送信するようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施の形態による、カー用品の販売支援システム1の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態による、利用者端末10の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態による、利用者端末10の機能ブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態による、サーバ装置20の構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態による、サーバ装置20の機能ブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態による、用品情報データベース251の構成例を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態による、広告情報データベース252の構成例を示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態による、配信ファイル作成履歴データベース255の構成例を示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態による、画像ファイル送信履歴データベース256の構成例を示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態による、バッチ送信日管理テーブル257の構成例を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態による、許容データ量管理テーブル258の構成例を示す図である。
【図12】本発明の一実施の形態による、用品情報についての配信ファイルの作成処理の流れを説明する図である。
【図13】本発明の一実施の形態による、配信ファイルの送信処理の流れを説明する図である。
【図14】本発明の一実施の形態による、受信した配信ファイルの内容を用品情報データベース151及び広告情報データベース152に登録する処理の流れを示す図である。
【図15】本発明の一実施の形態による、利用者端末10が利用者からの入力に応じて用品情報を出力する処理の流れを説明する図である。
【図16】本発明の一実施の形態による、利用者端末10において用品情報の表示される画面例を示す図である。
【図17】本発明の一実施の形態による、画面450の広告欄455に表示される広告画像の出力処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
【0075】
10 利用者端末
101 CPU 102 メモリ
103 記憶装置 104 通信インタフェース部
105 入力装置 106 出力装置
111 バッチ送信要求送信部 112 バッチ受信部
113 情報更新部 114 負荷状況問合せコマンド受信部
115 負荷状況送信部 116 画像ファイル取得要求送信部
117 画像ファイル受信部 118 画像出力部
151 用品情報データベース 152 広告情報データベース
153 受信ファイルデータベース 154 画像ファイルデータベース
20 サーバ装置
201 CPU 202 メモリ
203 記憶装置 204 通信インタフェース部
211 配信ファイル作成部 212 バッチ送信要求受信部
213 バッチ送信部 214 負荷評価部
215 負荷状況問合せコマンド送信部 216 負荷状況受信部
217 画像ファイル取得要求受信部 218 画像ファイル送信部
251 用品情報データベース 252 広告情報データベース
253 配信ファイルデータベース 254 画像ファイルデータベース
255 配信ファイル作成履歴データベース
256 画像ファイル送信履歴データベース
257 バッチ送信日管理テーブル
258 許容データ量管理テーブル
30 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物に装着させる乗物用品に関する情報である用品情報の管理を行うサーバ装置と、前記サーバ装置と通信ネットワークを介して接続される利用者端末とを含んで構成される販売支援システムにおけるデータ配信方法であって、
(a)前記利用者端末は、
前記利用者端末のメモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されているかどうかを判断し、
前記メモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されている場合、前記メモリに記憶されている前記用品情報に対して処理を行い、
前記メモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されていない場合、前記用品情報を取得するためのコマンドである用品情報取得要求を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記利用者端末から送信される前記用品情報取得要求を受信し、受信した前記用品情報取得要求に応じた前記用品情報を前記利用者端末に送信し、
前記利用者端末は、前記サーバ装置から応答される前記用品情報を受信し、受信した前記用品情報を前記メモリに記憶し、前記メモリに記憶した前記用品情報に対して処理を行い、
(b)前記サーバ装置は、前記利用者端末及び前記通信ネットワークの少なくとも何れかの状況を検出し、検出した前記状況に応じて、前記利用者端末における将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信し、
前記利用者端末は、前記サーバ装置から送信される前記用品情報を受信し、受信した前記用品情報を前記メモリに記憶すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記用品情報は、当該用品情報を処理すべき日付を示す情報である処理日情報が付帯されて前記メモリに記憶され、
前記利用者端末は、前記メモリに記憶されている前記用品情報に付帯されている前記処理日情報を参照して、処理対象とすべき前記用品情報が前記メモリに記憶されているかどうかを判断し、
前記サーバ装置は、前記将来の処理対象となる前記用品情報に、処理を行うべき将来の日付を示す前記処理日情報を付帯させて前記利用者端末に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項3】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記サーバ装置は、前記利用者端末の処理負荷を問い合わせるメッセージを前記利用者端末に送信し、
前記利用者端末は、前記メッセージの受信に応じて、当該利用者端末における処理負荷を示す情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記利用者端末から送信される前記処理負荷を示す情報を受信し、受信した前記処理負荷を示す情報に応じて、前記利用者端末における将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項4】
請求項3に記載のデータ配信方法であって、
前記サーバ装置は、受信した前記処理負荷を示す情報と、前記メッセージに対する前記利用者端末からの応答時間とに応じて、前記利用者端末における将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項5】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記サーバ装置は、将来の処理対象となる前記用品情報のうち、データ量の大きいものから所定数の前記用品情報を前記利用者端末に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項6】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記サーバ装置は、
前記利用者端末における処理に先行して前記用品情報を送信することを示す事前送信フラグ値を前記用品情報に対応付けて管理し、
検出した前記状況に応じて、前記事前送信フラグ値に対応する前記用品情報から、前記将来の処理対象となる前記用品情報を選択し、選択した前記用品情報を前記利用者端末に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項7】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記利用者端末は、所定期間毎に、前記将来の処理対象となる前記用品情報を取得するためのコマンドである事前送信要求を送信し、
前記サーバ装置は、前記事前送信要求の受信に応じて、前記状況の検出を行い、検出した前記状況に応じて前記将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項8】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記利用者端末は、前記サーバ装置から送信される前記将来の処理対象となる前記用品情報を受信し、当該利用者端末の電源を切断すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項9】
乗物に装着させる乗物用品に関する情報である用品情報の管理を行うサーバ装置であって、
利用者端末と通信可能に接続し、
前記用品情報を記憶する用品情報データベースと、
前記利用者端末から送信される、前記利用者端末において処理対象とすべき前記用品情報を取得するためのコマンドである用品情報取得要求を受信する用品情報取得要求受信部と、
前記データ取得要求に応じて前記用品情報データベースから読み出した前記用品情報を前記利用者端末に送信する用品情報送信部と、
利用者端末及び前記通信ネットワークの少なくとも何れかの状況を検出する状況検出部と、
検出した前記状況に応じて、前記利用者端末における将来の処理対象とすべき前記用品情報を前記利用者端末に送信する用品情報先行送信部と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
請求項9に記載のサーバ装置であって、
前記用品情報データベースには、前記用品情報に対応付けて、前記用品情報が前記利用者端末において処理されるべき日を特定する情報である処理日情報が記憶され、
前記用品情報先行送信部は、前記将来の処理対象となる前記用品情報に、当該用品情報が処理されるべき前記処理日情報を付帯させて前記利用者端末に送信すること、
を特徴とするサーバ装置。
【請求項11】
乗物に装着させる乗物用品に関する情報である用品情報の管理を行うサーバ装置と、前記サーバ装置と通信ネットワークを介して接続される利用者端末とを含んで構成される販売支援システムであって、
(a)前記利用者端末は、
前記利用者端末のメモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されているかどうかを判断する用品情報存否判断部と、
前記メモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されている場合、前記メモリに記憶されている前記用品情報に対して処理を行う用品情報処理部と、
前記メモリに処理対象とすべき前記用品情報が記憶されていない場合、前記用品情報を取得するためのコマンドである用品情報取得要求を前記サーバ装置に送信する用品情報取得要求送信部と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記利用者端末から送信される前記用品情報取得要求を受信する用品情報取得要求受信部と、
受信した前記用品情報取得要求に応じた前記用品情報を前記利用者端末に送信する用品情報送信部と、を備え、
前記利用者端末は、
前記サーバ装置から応答される前記用品情報を受信し、受信した前記用品情報を前記メモリに記憶する用品情報受信部と、を備え、
前記用品情報処理部は、前記メモリに記憶した前記用品情報に対して処理を行い、
(b)前記サーバ装置は、
前記利用者端末及び前記通信ネットワークの少なくとも何れかの状況を検出する状況検出部を備え、
前記サーバ装置の前記用品情報送信部は、検出した前記状況に応じて、前記利用者端末における将来の処理対象となる前記用品情報を前記利用者端末に送信し、
前記利用者端末の前記用品情報受信部は、前記サーバ装置から送信される前記用品情報を受信し、受信した前記用品情報を前記メモリに記憶すること、
を特徴とする販売支援システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−11806(P2006−11806A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−187815(P2004−187815)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(502210080)株式会社カーレックス (3)