データ配信用サーバ装置及びデータ配信プログラム並びに動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法
【課題】特定の人たちに向けて短期的にデータを公開することを極めて手軽に実行可能として、誰もが自由にかつ手軽にデータ配信を行えるデータ配信用のサーバ装置及びデータ配信プログラムを提供する。
【解決手段】スタンプでの転写によって表示した二次元コードを二次元コード読取手段で読み取ることにより端末装置にはURL情報を入力し、このURL情報に基づいて端末装置によるデータの閲覧を要求可能とし、URL情報に基づいて最初に閲覧要求した端末装置の利用者を特定する情報をユーザ情報として登録するユーザ登録手段と、このユーザ登録手段で登録された利用者の端末装置から所定の配信用データを受信して、記憶領域に配信用データを記憶する配信用データ記憶手段とを設け、利用者の端末装置以外の端末装置からURL情報に基づいて閲覧の要求があった場合には、配信用データ、または配信用データに基づくデータを送信することとした。
【解決手段】スタンプでの転写によって表示した二次元コードを二次元コード読取手段で読み取ることにより端末装置にはURL情報を入力し、このURL情報に基づいて端末装置によるデータの閲覧を要求可能とし、URL情報に基づいて最初に閲覧要求した端末装置の利用者を特定する情報をユーザ情報として登録するユーザ登録手段と、このユーザ登録手段で登録された利用者の端末装置から所定の配信用データを受信して、記憶領域に配信用データを記憶する配信用データ記憶手段とを設け、利用者の端末装置以外の端末装置からURL情報に基づいて閲覧の要求があった場合には、配信用データ、または配信用データに基づくデータを送信することとした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末にデータを配信するデータ配信用サーバ装置、及びデータ配信プログラム、動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法に関するものであり、特に、一般の利用者が自身の携帯端末を利用してデータ配信用サーバ装置に配信用の動画のデータまたは画像のデータを登録して、そのデータを適宜に配信可能としているものである。
【背景技術】
【0002】
従来、いわゆるインターネットと呼ばれる電気通信回線を利用した電子データの転送システムを利用して、テキストデータ、画像データ、音楽データ、あるいは動画データなどのデータ配信が行われている。
【0003】
このようなデータ配信では、配信されるデータを記憶したサーバ装置から、あらかじめ登録された配信先のパーソナルコンピュータなどの端末装置にインターネットを介して適宜配信したり、あるいは端末装置からの要求に基づいて配信したりしており、商品の販売やサービスの提供を行っている事業者が宣伝広告の一手法として利用していることが多い。
【0004】
昨今では、データ配信に用いられているインターネットを利用して、事業者だけでなく、事業目的のない一般のユーザが、自分で撮影した写真や、自分で作成したレポート、あるいは自分で作成した音楽などのプライベート作品を広く公開することが行われている。
【0005】
このように所要のデータを公開するためにはサーバ装置が必要であるが、一般のユーザではサーバ装置の設置及び維持管理が困難であるためにユーザ自身でサーバ装置を運用していることはほとんどなく、一般的にはインターネットへの接続に利用しているプロバイダのサーバ装置を借りてデータを公開している。
【0006】
すなわち、プロバイダのサーバ装置には、記憶手段であるハードディスクにおいてあらかじめ各ユーザに割り当てられた所定容量の記憶領域と、その記憶領域を指定するためのドメインが設定されており、所要のデータを公開するユーザは、ユーザの端末装置からサーバ装置の所定の記憶領域にデータのアップロードを行うことにより、このサーバ装置を介してデータの公開を行っている。
【0007】
そして、ユーザは、データを公開しているサーバ装置におけるユーザのウェブページを指定するURL(Universal Resource Locater)情報を他者に告知して、このURL情報で指定されたウェブページに掲載された画像データまたは動画データあるいはテキストデータなどを他者に閲覧させたり、あるいはウェブページに掲載された各データの見出し情報に基づいて所望のデータのダウンロードまたはストリーミングを行わせて閲覧させたりしている。
【0008】
このように、サーバ装置内の所要のデータを第三者に閲覧させるには、その情報が掲載されたウェブページを指定するURL情報を第三者に知らしめる必要があり、一般的には、インターネット上の注目度の高いサイトにURL情報を公開したり、あるいは名刺などの紙媒体に記載したりして、URL情報の認知度を高めることが行われている。
【0009】
なお、このURL情報は、多くの場合において第三者に記憶してもらえるものではないため、例えば、第三者が紙媒体に記載されたURL情報のデータを閲覧しようとした場合には、紙媒体に記載されたURL情報を確認しながら端末装置のキーボードによる入力操作を行う必要があるために、特別な興味を引く場合以外ではわざわざ入力操作が行われることがなく、公開したデータが閲覧される機会が失われることとなっていた。
【0010】
そこで、URL情報を文字で表示するのではなくバーコードで表示するとともに、バーコードの読取装置によってバーコードを読み取ってURL情報の入力を可能とすることにより、入力操作の簡略化を行うことが提案されている。
【0011】
特に、最近では、携帯電話機が高機能化したことによって、携帯電話機を端末装置として用いたデータ配信が可能となっており、しかも、携帯電話機にはデジタルカメラが搭載されており、このデジタルカメラを利用して二次元コードを撮影することにより携帯電話機自体を二次元コード読取装置として機能させ、読み取った二次元コードを解析させてURL情報を復号させることにより、URL情報の入力操作を極めて容易に行うことができることとなっている。
【0012】
しかも、携帯電話機は、パーソナルコンピュータよりも安価であるために、パーソナルコンピュータよりも普及率が高く、より多くの人へのデータの公開が可能となっている。
【0013】
そこで、データのウェブ公開を希望するユーザは、携帯電話機でウェブ公開サービスを提供しているサーバ装置にアクセスし、このサーバ装置においてウェブページの作成の登録を行い、サーバ装置の管理者は、登録されたユーザに対して登録されたウェブページを指定するURL情報を図形パターン化した二次元コードのスタンプ版を作成して配送し、ユーザがスタンプ版の転写によって表示される二次元コードを第三者に配布することによって、所定のウェブページへの第三者によるアクセスを行いやすくしたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2005−174257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、ユーザがサーバ装置へのウェブページ公開設定の登録を行って、登録されたウェブページを指定するURL情報を特定し、このURL情報を図形パターン化した二次元コードのスタンプ版を作成した場合には、スタンプ版の作成に時間を要することとなり、スタンプ版が完成するまでは従前のURL情報の告知に頼らざるを得ないという問題があった。
【0015】
しかも、スタンプ版を利用したURL情報の配布では、一度設定したURL情報を変更することなく長期間使用する使用方法には都合がよいが、短期的に特定の人たちのみにデータを公開・配信して、その後、ウェブページを閉鎖するといった使用方法の際には、URL情報の使用停止の手続などが煩雑となりやすく、そのために十分に広く利用されているとは言えなかった。
【0016】
しかも、サーバ装置を管理する管理者は、ウェブページの閉鎖手続を行わないままサーバ装置によるデータの公開を行わなくなったユーザのデータは保持し続けなければならず、管理コストが嵩みやすいという問題を有していた。
【0017】
本発明者は、特開2005−174257号公報に記載されたシステムが有している管理コストが嵩みやすいという問題点や、ユーザの利用を心理的に妨げる所定手続の煩雑さの問題点を解消することにより、特定の人たちに向けて短期的にデータを公開することを極めて手軽に実行可能として、誰もが自由にかつ手軽にデータ配信を行えるようにすべく研究開発を行って、本発明を成すに至ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のデータ配信用サーバ装置では、所定のURL情報で指定されるウェブページで公開するデータを格納した記憶領域と、電気通信回線を介してウェブページの閲覧を要求した端末装置にウェブページを閲覧させて、このウェブページに掲載されたデータを配信する配信手段とを有するデータ配信用サーバ装置において、URL情報は二次元コードで表示されるとともに、この二次元コードの表示はスタンプでの転写によって行われ、端末装置に設けられた二次元コード読取手段で二次元コードを読み取ることにより端末装置にはURL情報が入力されて、このURL情報に基づいて端末装置によるウェブページの閲覧を要求可能とし、URL情報に基づいて最初にウェブページの閲覧を要求した端末装置のユーザを識別するための情報をユーザ情報として登録するユーザ登録手段と、このユーザ登録手段で登録されたユーザの端末装置から所定の配信用データを受信して記憶領域に記憶する配信用データ記憶手段と、ユーザ登録手段によるユーザ情報の登録に基づいて、ウェブページの閲覧を可能とする期間の終了日を設定して管理する利用期限管理手段とを設け、ユーザの端末装置以外の端末装置からURL情報に基づいてウェブページの閲覧の要求があった場合には、ウェブページに配信用データ、または配信用データに基づくデータの配信を要求させる配信要求ボタンを表示して、この配信要求ボタンが選択されることにより配信用データ、または配信用データに基づくデータを端末装置に配信し、終了日に至った際には、配信用データ及びこの配信用データが掲載されたウェブページ、並びにユーザ情報を削除することとした。
【0019】
さらに、配信用データに基づくデータは、利用者から受信した画像データからなる配信用データと、あらかじめ記憶領域に記憶していたテンプレートデータとから生成した合成データとしたことにも特徴を有するものである。
【0020】
また、本発明のデータ配信プログラムでは、電気通信回線を介してデータの閲覧を要求した端末装置へのデータの配信をコンピュータに実現させるデータ配信プログラムであって、コンピュータには、所定のURL情報で指定されるウェブページで公開されるデータを格納した記憶領域を設け、URL情報は二次元コードで表示されるとともに、この二次元コードの表示はスタンプでの転写によって行われ、端末装置に設けられた二次元コード読取手段で二次元コードを読み取ることにより端末装置にはURL情報が入力されて、このURL情報に基づいて端末装置によるウェブページの閲覧を要求可能として、URL情報に基づいて最初にウェブページの閲覧を要求した端末装置のユーザを識別するための情報をユーザ情報として登録させるステップと、ユーザ情報の登録に基づいてウェブページの閲覧を可能とする期間の終了日を設定するステップと、ユーザ情報が登録されたユーザの端末装置から所定の配信用データを受信して記憶領域に記憶するステップと、ユーザの端末装置以外の端末装置からURL情報に基づいてウェブページの閲覧の要求があった場合に、ウェブページに配信用データ、または配信用データに基づくデータの配信を要求させる配信要求ボタンを表示して、この配信要求ボタンが選択されることにより配信用データ、または配信用データに基づくデータを配信するステップと、終了日に至った際に、配信用データ及びこの配信用データが掲載されたウェブページ、並びにユーザ情報を削除するステップとを有することとした。
【0021】
また、本発明の動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法では、あらかじめ第1のユーザに配布された所定のURL情報を図形パターン化した二次元コードを、当該第1のユーザが所持する撮影手段付携帯電話端末で撮影させ、当該撮影手段付携帯電話端末内で当該二次元コードを解析しURL情報に復号した後、当該撮影手段付携帯電話端末の通信機能を用いてネットワークを介して当該URL情報で指定されたウェブページの閲覧要求を受け付けるステップと、ウェブページを管理する管理サーバが、ユーザデータベースを参照してウェブページに関係付けられたパスコードが登録されているか否かを判定し、パスコードが登録されていないときには、パスコードの入力画面を表示して、第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からのパスコード入力を待ち、当該パスコードをユーザデータベースに登録するステップと、管理サーバが、第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からのアクセスを受け付けた際に、ユーザデータベースを参照して、パスコードが登録されているときには、動画または画像のアップロードを受け付けるステップと、管理サーバが、第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からの再度のアクセス、または、第1のユーザから再配布された二次元コードを第2の撮影手段付携帯電話端末で撮影して、当該第2の撮影手段付携帯電話端末内で当該二次元コードを解析してURL情報に復号した後、当該第2の撮影手段付携帯電話端末の通信機能を用いたネットワークを介しての当該URL情報で特定されるウェブページの閲覧要求を受け付けて、前記データベースに登録された動画または画像のダウンロードが要求されたたときにダウンロードを許可するステップとからなる二次元コードを媒介した撮影手段付携帯電話端末と管理サーバによる動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法とした。
【発明の効果】
【0022】
本発明のデータ配信用サーバ装置及びデータ配信プログラムでは、あらかじめ作成されたスタンプで印刷された二次元コードを、二次元コード読取手段を備えた端末装置で読み取ることにより端末装置へのURL情報の入力を可能として、このURL情報に基づいてサーバ装置に最初に閲覧の要求を行った端末装置のユーザを、データの配信を行う配信元のユーザとして登録することにより、サーバ装置への登録手続の処理を極めて簡略化することができ、容易にデータの配信を開始させることができる。
【0023】
しかも、利用可能なユーザ数をあらかじめ作成するスタンプの数で規制できるので、ユーザの管理を行いやすくすることができる。
【0024】
さらに、ユーザは、データを配信したい相手に、スタンプでの転写によってURL情報の二次元コードを提供することにより、極めて容易にURL情報の告知を行うことができる。
【0025】
そして、サーバ装置へのユーザ情報の登録に基づいて、データ配信用サーバ装置では、URL情報で指定されるウェブページの閲覧を要求可能とする期間の終了日を設定し、終了日に至った際には、配信用のデータ及びこの配信用のデータが掲載されたウェブページ、並びにユーザ情報を削除することにより、ユーザにURL情報で指定されるウェブページの閉鎖手続を要求することなく所定のデータを削除して記憶領域を開放でき、サーバ装置の管理を容易とすることができる。
【0026】
また、本発明の動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法では、二次元コードに基づいて所定のウェブページの閲覧の要求を行った第1のユーザには所定の動画データまたは画像データをアップロードさせるとともに、第2のユーザには所定の動画データまたは画像データをダウンロードさせてデータの配信を行っており、しかも、第1のユーザと第2のユーザとはパスコードだけで容易に識別でき、管理サーバでの管理を容易とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明のデータ配信用サーバ装置及びデータ配信プログラム、並びに動画データまたは画像データのアップロード及びダウンロードの方法では、携帯電話機などの端末装置でデータ配信用サーバ装置への所定の動画データまたは画像データのアップロードまたはダウンロードなどを行わせて所定のデータの配信を行っているものである。
【0028】
特に、端末装置は二次元コード読取手段を備えるとともに、所定の動画データまたは画像データのアップロード先及びダウンロード元などを特定するURL情報を二次元コードで表示して、二次元コード読取手段で二次元コードを読み取ることにより所定のURL情報の入力を容易としているものである。
【0029】
さらに、所定のURL情報が図形化された二次元コードは、この所定の二次元コードを転写可能としたスタンプでの転写によって表示している。
【0030】
このようにスタンプによる転写によって所定の二次元コードを表示することにより、特定の人に対してのみURL情報の告知を行うことができ、所定のデータを配信したいユーザが、ユーザ自信によって選択した人のみへの限定的なURL情報の告知を行うことで、ユーザによる情報管理を行いやすくすることができる。
【0031】
なお、データ配信を行うために利用するデータ配信用サーバ装置の利用料金は、スタンプの購入代金に上乗せして徴収することにより、利用料金の回収を極めて容易とすることができる。
【0032】
以下において、図面に基づいて本発明の実施形態を詳説する。本実施形態のデータ配信用サーバ装置10は、内蔵しているハードディスクなどの記憶手段に所要のデータを記憶するとともに、記憶手段に記憶しているデータを、図1に示すように電気通信回線20を介して携帯電話機31,32などの端末装置に送信可能としている。
【0033】
説明の便宜上、端末装置は携帯電話機31,32として説明するが、端末装置は携帯電話機31,32に限定するものではなく、電気通信回線20を介してデータ配信用サーバ装置10にアクセス可能であって、二次元コードを読み取る二次元コードリーダが接続されていれば、PDA(Personal Digital Assistance)や、パーソナルコンピュータであってもよい。
【0034】
携帯電話機31,32などの端末装置は、電気通信回線20を介してデータ配信用サーバ装置10にアクセス可能としており、データ配信用サーバ装置10から送信されてきた所要のデータを液晶ディスプレイなどの表示部に表示可能となっている。
【0035】
特に、本実施形態の携帯電話機31,32は、CCD(Charge Coupled Devices)カメラユニットまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラユニットを内蔵したカメラ内蔵型携帯電話機であって、このカメラユニットを二次元コードリーダモードとして二次元コードを撮影すると、携帯電話機31,32では撮影した二次元コードの画像データをデコードしてテキストデータのURL情報を復号し、このURL情報を閲覧要求先情報として自動入力可能としている。
【0036】
さらに、携帯電話機31,32には電子メールの送受信プログラムが内蔵されており、特に、データ配信用サーバ装置10に配信用のデータをアップロードする場合には、電子メール機能における電子メールの添付ファイルとして配信用データをデータ配信用サーバ装置10に送信することにより行っている。
【0037】
より具体的には、図2に示すように、データ配信用サーバ装置10は、所定のプログラムが展開されるメモリと、このメモリに展開されたプログラムを実行するCPU(中央処理装置)とで構成した制御部10aと、この制御部10aによって制御されるユーザ情報記憶部10b、ウェブページ情報記憶部10c、配信用データ記憶部10d、ユーザ判定部10e、終了判定部10f、送受信部10gを備えている。
【0038】
ユーザ情報記憶部10bは、具体的にはハードディスクの所定の記憶領域に記憶されたユーザデータベースであり、後述するユーザのパスコード及びこのパスコードの登録にともなって設定されるデータ配信用サーバ装置10の利用の終了日を記憶している。
【0039】
ウェブページ情報記憶部10cは、後述する二次元コードのデコードによって得られるURL情報で指定されるウェブページ情報を、ハードディスクの所定の記憶領域に記憶している。
【0040】
ここで、URL情報とは、例えば「httm://www.kojin_haishin.com/1234/5678/home.html」などと表記されるデータであって、「www.kojin_haishin.com」で指定される所定のデータ配信用サーバ装置10の「1234」というフォルダ名のフォルダ中の「5678」というフォルダ名のフォルダ中の「home.html」というファイルで指定されるウェブページの閲覧を要求することを表しているものである。
【0041】
ウェブページ情報記憶部10cには、データ配信を行う各ユーザに割り当てるウェブページをあらかじめ必要数設けており、本実施形態では、それぞれ「home.html」というファイル名のファイルとして格納している。この「home.html」は、携帯電話機31,32で表示可能なファイル形式としている。
【0042】
なお、本実施形態では、「home.html」を携帯電話機31,32の表示画面に表示させると、図3に示す初期画面50が表示されるようにしている。この初期画面には、ユーザ登録画面にジャンプするジャンプボタン52を設けている。
【0043】
配信用データ記憶部10dは、後述するようにデータ配信用サーバ装置10にアップロードされた配信用データを、ハードディスクの所定の記憶領域に記憶している。
【0044】
ユーザ判定部10eは、後述するようにパスコードを受信した際に、ユーザ情報記憶部10bのユーザデータベースによる照会処理を行っているものであり、パスコードを入力したユーザが予め登録されているユーザであるかどうかを判定している。
【0045】
終了判定部10fは、所定のタイミングでユーザ情報記憶部10bのユーザデータベースに登録されたデータ配信用サーバ装置10の利用終了日の判定を行っており、利用終了日を越えた場合に、制御部10aによってユーザ情報記憶部10b、ウェブページ情報記憶部10c、配信用データ記憶部10dに記憶されている所定の情報の削除処理を実行させている。
【0046】
送受信部10gは、データ配信用サーバ装置10からの所定の情報の送信、及び携帯電話機31,32からの閲覧要求の受付処理を行っている。
【0047】
一方、携帯電話機31,32は、それぞれ、所定のプログラムが展開されたメモリと、このメモリに展開されたプログラムを実行するCPU(中央処理装置)とで構成した制御部30aと、この制御部30aによって制御される表示部30b、撮像部30c、記憶部30d、デコード部30e、ファイル表示機能部30f、電子メール機能部30g、操作部30h、送受信部30jを備えている。
【0048】
表示部30bは液晶ディスプレイであり、撮像部30cはカメラユニットであり、記憶部30dはメモリである。記憶部30dでは、表示部30bで表示する画像データや、撮像部30cで記録した画像データ、あるいは電子メール機能部30gで送信する送信データなどを記憶している。
【0049】
デコード部30eは、デコードプログラムを実行することにより撮像部30cで撮影した二次元コードの図形パターンを解析して所定のURL情報を復号しており、復号されたURL情報を記憶部30dに記憶している。なお、デコードプログラムの実行は、制御部30が行ってもよい。
【0050】
ファイル表示機能部30fは、後述するようにデータ配信用サーバ装置10から送信されてきて記憶部30dに一旦記憶されたウェブページ情報、あるいはダウンロードされた配信用データを、表示部30bに表示させるための画像データに変換している。
【0051】
電子メール機能部30gは、電子メールプログラムを実行して、配信用データを電子メールの添付ファイルとしてデータ配信用サーバ装置10に送信しており、この添付ファイルとしての配信用データの送信を配信用データのアップロード手段として利用している。なお、電子メールプログラムの実行は、制御部30が行ってもよい。
【0052】
操作部30hは、パスコードの入力や、ダウンロードするファイルの選択などの入力をするための操作ボタン群である。
【0053】
送受信部30jは、データ配信用サーバ装置10への所要のファイルの閲覧要求あるいはダウンロード要求の送信、及びデータ配信用サーバ装置10からの所要のウェブページ情報や配信用データの受信の処理を行っている。
【0054】
データ配信用サーバ装置10の管理者は、ウェブページ情報記憶部10cに所定数のウェブページ情報を記憶して、各ウェブページ情報を指定するURL情報を特定して、URL情報をそれぞれ図形パターン化した二次元コードを作成している。
【0055】
さらに、図4及び図5に示すように、データ配信用サーバ装置10の管理者は、所定の二次元コードを転写によってプリント可能としたスタンプ40を作成している。特に、本実施形態では、一般的に知られているコード化用ソフトウェアを用いて、URL情報を、いわゆる「QRコード」と呼ばれる二次元コードとし、スタンプ40ではこの二次元コードをプリント可能としている。
【0056】
スタンプ40は、反転させた二次元コードパターンの凹凸を設けた転写面41を有するスポンジ状の本体部42と、転写面41を上に向けて本体部42を収容した上部開口を有する収容ケース43と、この収容ケース43の一側縁に回動自在に連結して、収容ケース43の蓋となって転写面41を被覆するカバー板44とで構成している。
【0057】
本体部42には、あらかじめ所定量のインクを含浸させており、図4に示すように、スタンプ台を用いることなく転写面41の二次元コードを紙面等の被転写体に転写可能としている。図3及び図4中、45は収容ケース43の裏面に設けたクリップ部であり、46はクリップ部45に接続したストラップである。
【0058】
以下において、上述したデータ配信用サーバ装置10、携帯電話機31,32、及びスタンプ40を用いて、所要の情報を配信したいと考えている情報配信者が、所定の情報受信者に情報の配信を行う場合について、図6に示すフローチャートに基づいて詳説する。
【0059】
まず、情報配信者は、情報の配信に先立って所定のURL情報が図形パターン化された二次元コードを転写できるスタンプ40を購入する(ステップS1)。このとき、購入するスタンプ40の二次元コードは、情報配信者用に特定された二次元コードである必要はない。
【0060】
本実施形態では、スタンプ40の販売価格は、スタンプ単体の価格だけでなく、データ配信用サーバ装置10の利用料を含めた価格としている。したがって、データ配信用サーバ装置10の管理者は、データ配信用サーバ装置10の利用料を確実に回収することができる。しかも、情報配信者は、スタンプ40の購入によってデータ配信用サーバ装置10の利用料の支払いも終了していることとなり、別途の利用料支払いの手続が不要となって、煩わしさを覚えることなく利用できる。
【0061】
次いで、情報配信者は、購入したスタンプ40の二次元コードを適当な紙面に転写によりプリントする(ステップS2)。
【0062】
次いで、情報配信者は、自身が所有する携帯電話機31の撮像部30cのカメラでプリントされた二次元コードを撮影する(ステップS3)。このとき、携帯電話機31では二次元コードリーダモードとして二次元コードを撮影することにより、撮影後、携帯電話機31は撮影した二次元コードの画像からデコード部30eによりURL情報をデコードする。
【0063】
URL情報のデコード後、携帯電話機31の表示装置には、下線を付したURL情報として表されたジャンプボタンを表示して、情報配信者がこのジャンプボタンを選択することによって携帯電話機31はデータ配信用サーバ装置10にURL情報で指定されるウェブページの閲覧を要求する(ステップS4)。
【0064】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31からの閲覧要求を受けると、まず、閲覧要求されたウェブページがユーザ登録されているかをユーザ判定部10eで確認して(ステップS5)、ユーザ登録されていない場合には、携帯電話機31に対して図3の初期画面50を携帯電話機31の表示部30bに表示させる画面情報を送信する(ステップS6)。
【0065】
情報配信者は、携帯電話機31で初期画面50を表示させる画面情報を受信し(ステップS7)、携帯電話機31の表示部30bに表示された図3の初期画面50を確認する。図3中、51は利用規約を表示する画面にジャンプするためのジャンプボタンである。
【0066】
情報配信者は、携帯電話機31の表示部30bに表示された初期画面50のユーザ登録のジャンプボタン52を選択することによって、データ配信用サーバ装置10に対して携帯電話機31によりユーザ情報入力画面の閲覧を要求し(ステップS8)、データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31からのユーザ情報入力画面の閲覧要求に基づいて、携帯電話機31にユーザ情報入力画面情報を送信する(ステップS9)。
【0067】
携帯電話機31は受信したユーザ情報入力画面情報に基づいて、表示部30bに図7に示すユーザ情報入力画面60を表示する(ステップS10)。本実施形態では、ユーザ情報入力画面60には、パスコード入力欄61を設けており、このパスコード入力欄61に入力されたパスコードをユーザ情報としている。ユーザ情報はパスコードだけでなく、情報配信者の氏名や連絡用の電子メールアドレスなどをユーザ情報として登録させてもよい。
【0068】
特に、本実施形態では、データ配信用サーバ装置10の利用料は、スタンプ40の購入にともなって徴収できているので、データ配信用サーバ装置10のユーザが詳細に特定されている必要はなく、そのため最低限の本人認証が可能なパスコードだけが登録されていればよい。
【0069】
情報配信者は、パスコード入力欄61に適宜のパスコードをユーザ情報として入力し、送信ボタン62を選択することによって、携帯電話機31からデータ配信用サーバ装置10に、パスコードからなるユーザ情報を送信する(ステップS11)。
【0070】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31から送信されてきたパスコードからなるユーザ情報をユーザ情報記憶部10bのユーザデータベースに登録して記憶する(ステップS12)。
【0071】
さらに、データ配信用サーバ装置10は、ユーザデータベースへのユーザ情報の登録に基づいて、ウェブページの閲覧を可能とする期間、すなわちデータ配信用サーバ装置10の利用期限となる利用の終了日を設定して、この終了日をユーザデータベースに登録して記憶する(ステップS13)。
【0072】
ユーザ情報の登録及び終了日の登録後、データ配信用サーバ装置10は、情報配信者の携帯電話31に、情報配信者の配信用データを受け付ける受付先として所定のメールアドレス情報を送信する(ステップS14)。
【0073】
携帯電話機31は送信先情報を取得すると(ステップS15)、携帯電話機31の表示部30bに図8に示す配信用データ登録画面70を表示する。配信用データ登録画面70には、携帯電話機31から所定のメールアドレスに電子メールを送信する電子メール作成モードを起動させる起動ボタン71が設けられており、この起動ボタン71が選択されることによって、携帯電話機31は電子メール機能部30gにより図9に示す新規電子メール作成画面80を表示する。なお、図8中、72はファイル削除画面にジャンプするためのジャンプボタンである。
【0074】
新規電子メール作成画面80では、配信用データに付するタイトル名を入力するタイトル入力欄81と、配信用データとなる添付ファイルを指定する添付ファイル指定欄82と、送信ボタン83とが設けられており、情報配信者は、配信用データとして携帯電話機31であらかじめ作成していた画像ファイルあるいは動画ファイル、若しくはテキストファイルを添付ファイル指定欄82に入力し、タイトル入力欄81に適当なタイトル情報を入力して、送信ボタン83を選択することにより送信処理を行う(ステップS16)。
【0075】
添付ファイル指定欄82への入力は、携帯電話機31における電子メールプログラムに基づいて入力操作を可能としており、例えば、添付ファイル指定欄82を選択することにより、携帯電話機31の記憶部30dに記憶されたファイルの格納先フォルダリストが表示され、次いで、所望のファイルが格納された格納先フォルダを選択することによりこの格納先フォルダ内に格納されたファイルリストが表示され、このファイルリストの中から所望のファイルを選択することにより添付ファイルの指定を可能としている。
【0076】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31から送信されてきた配信用データを受信して、タイトル情報をウェブページ情報記憶部10cで記憶し、添付ファイルである配信用データを配信用データ記憶部10dに記憶している(ステップS17)。なお、送信されてきた配信用データが、例えばサポートされていないファイル形式や、容量オーバーであるファイルであった場合には、データ配信用サーバ装置10は携帯電話機31に対してエラーメッセージを送信するようにしている。
【0077】
データ配信用サーバ装置10は、配信用データの受信後、携帯電話機31に対して登録完了の通知を行っている(ステップS18)。
【0078】
携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から登録完了の通知を受けると、携帯電話機31の表示部30bに、図10に示す登録完了画面90を表示する(ステップS19)。図10中、91は電子メール作成モードを起動させる起動ボタン、92はファイル削除画面にジャンプするためのジャンプボタンである。登録完了画面90では、新規電子メール作成画面80のタイトル入力欄81で入力されたタイトル情報を表示して、送信した配信用データが登録されたことを確認可能としている。
【0079】
情報配信者は、配信用データが登録されたことを確認して登録作業を終了する。その後、情報配信者は、登録した配信用データを見せたい情報受信者に、スタンプ40で二次元コードがプリントされた紙片を配布する(ステップS20)。
【0080】
一方、図11のフローチャートに示すように、情報配信者から二次元コードがプリントされた紙片を受け取った情報受信者は(ステップS21)、情報受信者自身が所有する携帯電話機32のカメラで、適当な紙面にプリントされた二次元コードを撮影する(ステップS22)。このとき、携帯電話機32では二次元コードリーダモードとして二次元コードを撮影することにより、撮影後、携帯電話機32は撮影した二次元コードからURL情報をデコードする。
【0081】
URL情報のデコード後、携帯電話機32の表示部30bには、下線を付したURL情報で表されたジャンプボタンが表示され、情報受信者がこのジャンプボタンを選択することによって携帯電話機32はデータ配信用サーバ装置10にURL情報で指定されるウェブページの閲覧を要求する(ステップS23)。
【0082】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機32からの閲覧要求を受けると、指定されたウェブページに対してユーザが登録されているかを確認するためにユーザ情報記憶部10bの照会を行ってパスコードが登録されていることを確認して(ステップS24)、情報受信者の携帯電話機32に要求されたURL情報に対応したウェブページ情報を送信する(ステップS25)。
【0083】
情報受信者は、データ配信用サーバ装置10から送信されてきたウェブページ情報を携帯電話機32で受信して、携帯電話機32の表示部30bに、図12に示すウェブページ画面100を表示する(ステップS26)。
【0084】
ウェブページ画面100では、情報配信者によって登録されたダウンロード可能な配信用データのタイトルを表示しており、この配信用データのタイトルの表示部分をダウンロードボタン101としている。情報受信者が所要のダウンロードボタン101を選択することによって、携帯電話機32はデータ配信用サーバ装置10に配信用データのダウンロード要求を行う(ステップS27)。
【0085】
図12中、102は携帯電話機32の表示部30bに図8に示す配信用データ登録画面70を表示するためのジャンプボタンである。情報受信者がジャンプボタン102を選択した場合には、携帯電話機32の表示部30bにパスコード入力画面(図示せず)が表示されるが、情報受信者はパスコードを知らないので、情報受信者が新規なファイルをデータ配信用サーバ装置10に登録することは不可能となっている。ただし、情報配信者が情報受信者とパスコードを共有した場合には、情報受信者が情報配信者となることも可能である。
【0086】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機32からダウンロード要求された配信用データを携帯電話機32に送信し(ステップS28)、情報受信者の携帯電話機32では、データ配信用サーバ装置10から送信された配信用データを受信して(ステップS29)、携帯電話機32の表示部30bに表示して、配信用データを視聴可能としている。なお、配信用データはダウンロードによって提供する場合だけでなく、特に配信用データが動画データの場合にはストリーミングによって提供してもよい。
【0087】
このように、本実施形態のデータ配信システムでは、情報配信者及び情報受信者は、現在、一般的となっているカメラ機能付きの携帯電話機31,32で所定のデータのアップロード及びダウンロードあるいはストリーミングを行うことができ、極めて手軽な情報配信システムとすることができる。
【0088】
なお、本実施形態では、データ配信用サーバ装置10は、情報配信者から送信されてきた配信用データをそのまま情報受信者に配信しているが、たとえば、情報配信者が自分自身を撮影した動画あるいは画像を送信してきた場合に、その動画あるいは画像に季節感のある背景画像を合成して合成データを生成し、この合成データを配信してもよい。
【0089】
このように、データ配信用サーバ装置10で合成データを生成可能とすることにより、バラエティーに富んだ配信用データを配信できる。
【0090】
合成データの生成に用いる背景画像などは、テンプレートデータとしてデータ配信用サーバ装置10にあらかじめ登録している。
【0091】
特に、できるだけ違和感のない合成データを作成するために、合成データの元となる自分自身を撮影した動画あるいは画像を作成する場合には、背景がいわゆるブルースクリーンのような一様な背景の前で撮影した配信用データを作成させ、この配信用データからデータ配信用サーバ装置10は人物部分のみを抽出し、適宜の背景テンプレートと重ね合わせて合成データを生成している。すなわち、配信用データでは、背景を一様としておくことにより、人物部分以外の領域を特定しやすく、人物部分の自動抽出を確実に行うことができる。
【0092】
情報配信者が、データ配信用サーバ装置10に登録した配信用データを更新する場合には、次の手順で更新可能としている。
【0093】
すなわち、図13のフローチャートに示すように、まず、情報配信者は、スタンプ40の二次元コードを適当な紙面に転写によりプリントする(ステップT1)。
【0094】
次いで、情報配信者は、自身が所有する携帯電話機31の撮像部30cのカメラでプリントされた二次元コードを撮影する(ステップT2)。このとき、携帯電話機31では二次元コードリーダモードとして二次元コードを撮影することにより、撮影後、携帯電話機31は撮影した二次元コードからURL情報をデコードする。
【0095】
URL情報のデコード後、携帯電話機31の表示装置には、下線を付したURL情報で表されるジャンプボタンを表示して、情報配信者がこのジャンプボタンを選択することによって携帯電話機31はデータ配信用サーバ装置10にURL情報で指定されるウェブページの閲覧を要求する(ステップT3)。
【0096】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31からの閲覧要求を受けると、指定されたウェブページに対してユーザが登録されているかを確認するためにユーザ情報記憶部10bの照会を行ってパスコードが登録されていることを確認して(ステップT4)、情報受信者の携帯電話機31に要求されたURL情報に対応したウェブページ情報を送信する(ステップT5)。
【0097】
情報配信者の携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から送信されてきたウェブページ情報を受信して、携帯電話機31の表示部30bに、図12に示すウェブページ画面100を表示する(ステップT6)。
【0098】
次いで、情報配信者は、ウェブページ画面100に設けられた配信用データ登録画面70へのジャンプボタン102を選択して、配信用データ登録画面70の表示を要求する(ステップT7)。
【0099】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31からの配信用データ登録画面70の表示要求を受信すると、パスコードを入力させるパスコード入力欄を設けたパスコード入力画面(図示せず)を携帯電話機31に表示させるパスコード入力画面情報を携帯電話機31に送信する(ステップT8)。
【0100】
情報配信者の携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から送信されてきたパスコード入力画面情報を受信して(ステップT9)、携帯電話機31の表示部30bに、パスコード入力画面を表示する。情報配信者は、表示されたパスコード入力画面のパスコード入力欄にあらかじめ登録したパスコードを入力し、データ配信用サーバ装置10にパスコード情報を送信する(ステップT10)。
【0101】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31から送信されたパスコードをユーザ判定部10eで判定し(ステップT11)、ユーザデータベースに登録されているパスコードと一致した場合に、データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31に配信用データ登録画面情報を送信する(ステップT12)。
【0102】
情報配信者の携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から送信されてきた配信用データ登録画面情報を受信して(ステップT13)、携帯電話機31の表示部30bに、図14に示す配信用データ登録画面70'を表示する。
【0103】
情報配信者は、配信用データを新たに登録する場合には、配信用データ登録画面70'の電子メール作成モードを起動させる起動ボタン71'を選択し、図15に示す新規電子メール作成画面80'を表示して新たな配信用データをデータ配信用サーバ装置10に送信する。図15中、81'は配信用データに付するタイトル名を入力するタイトル入力欄、82'は配信用データとなる添付ファイルを指定する添付ファイル指定欄、83'は送信ボタンである。
【0104】
また、情報配信者が既に登録されている配信用データを削除したい場合には、情報配信者は、ファイル削除画面にジャンプするためのジャンプボタン72を選択し、ファイル削除画面に表示された所定の配信用データの削除命令をデータ配信用サーバ装置10に送信する。
【0105】
このように、情報配信者の携帯電話機31は、新たな送信用データの送信、または削除命令の送信の更新情報をデータ配信用サーバ装置10に送信し(ステップT14)、データ配信用サーバ装置10は、情報配信者の携帯電話機31から送信されてきた所要の処理要求に基づいて新規の配信用データの登録または既存の配信用データの削除の更新情報の登録を行っている(ステップT15)。
【0106】
更新情報の登録の終了後、データ配信用サーバ装置10は、情報配信者の携帯電話機31に対して登録完了の通知を行い(ステップT16)、情報配信者の携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から登録完了の通知を受けると(ステップT17)、情報配信者の携帯電話機31の表示部30bには図16に示す登録完了画面90'を表示して、更新内容を確認可能としている。図16中、91'は電子メール作成モードを起動させる起動ボタン、92'はファイル削除画面にジャンプするためのジャンプボタンである。
【0107】
このように構成したデータ配信用サーバ装置10では、図17のフローチャートに示すように、制御部10aが終了判定のタイミングとなる所定のタイミングを検出すると(ステップU1)、終了判定部10fを動作させてユーザ情報記憶部10bのユーザデータベースに登録されている利用終了日の確認処理を行い、利用終了日を経過したユーザを抽出する(ステップU2)。
【0108】
次いで、データ配信用サーバ装置10の制御部10aは、ステップU2で抽出されたユーザの配信用データ記憶部10dに記憶されている所定の情報を削除し(ステップU3)、ウェブページ情報記憶部10cに記憶されている所定の情報を削除し(ステップU4)、さらに、ユーザ情報記憶部10bに記憶されている所定の情報を削除している(ステップU5)。
【0109】
本実施形態では、情報配信者のユーザとしての登録期間は2ヶ月としており、この2ヶ月間を経過すると、情報配信者の情報は全て削除されることにより、利用期間の満了後には、それまで利用されていた記憶領域を一旦開放して、新しいURL情報を再設定し、新しい利用者に提供することができ、データ配信用サーバ装置10の管理を行いやすくすることができる。
【0110】
本実施形態では、情報配信者のユーザとしての登録期間は2ヶ月としているが、2ヶ月に限定するものではなく、より短い期間としてもよいし、より長い期間としてもよい。さらに、情報配信者からデータ配信用サーバ装置10の管理者に対して使用期間の延長申請を行えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施形態に係るデータ配信用サーバ装置と携帯電話機との関係を示すシステム構成図である。
【図2】データ配信用サーバ装置及び携帯電話機の構成説明図である。
【図3】初期画面説明図である。
【図4】スタンプの説明図である。
【図5】スタンプの説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るデータ配信用サーバ装置の動作を示したフローチャートである。
【図7】ユーザ情報入力画面の説明図である。
【図8】配信用データ登録画面の説明図である。
【図9】新規電子メール作成画面の説明図である。
【図10】登録完了画面の説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係るデータ配信用サーバ装置による情報受信者への情報配信の動作を示したフローチャートである。
【図12】パスコードが登録された場合に表示されるウェブページ画面説明図である。
【図13】配信用データの更新処理のフローチャートである。
【図14】配信用データ登録画面の説明図である。
【図15】新規電子メール作成画面の説明図である。
【図16】登録完了画面の説明図である。
【図17】データ配信用サーバ装置による配信情報の削除処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
10 データ配信用サーバ装置
20 電気通信回線
31 携帯電話機
32 携帯電話機
40 スタンプ
41 転写面
42 本体部
43 収容ケース
44 カバー板
45 クリップ部
46 ストラップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末にデータを配信するデータ配信用サーバ装置、及びデータ配信プログラム、動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法に関するものであり、特に、一般の利用者が自身の携帯端末を利用してデータ配信用サーバ装置に配信用の動画のデータまたは画像のデータを登録して、そのデータを適宜に配信可能としているものである。
【背景技術】
【0002】
従来、いわゆるインターネットと呼ばれる電気通信回線を利用した電子データの転送システムを利用して、テキストデータ、画像データ、音楽データ、あるいは動画データなどのデータ配信が行われている。
【0003】
このようなデータ配信では、配信されるデータを記憶したサーバ装置から、あらかじめ登録された配信先のパーソナルコンピュータなどの端末装置にインターネットを介して適宜配信したり、あるいは端末装置からの要求に基づいて配信したりしており、商品の販売やサービスの提供を行っている事業者が宣伝広告の一手法として利用していることが多い。
【0004】
昨今では、データ配信に用いられているインターネットを利用して、事業者だけでなく、事業目的のない一般のユーザが、自分で撮影した写真や、自分で作成したレポート、あるいは自分で作成した音楽などのプライベート作品を広く公開することが行われている。
【0005】
このように所要のデータを公開するためにはサーバ装置が必要であるが、一般のユーザではサーバ装置の設置及び維持管理が困難であるためにユーザ自身でサーバ装置を運用していることはほとんどなく、一般的にはインターネットへの接続に利用しているプロバイダのサーバ装置を借りてデータを公開している。
【0006】
すなわち、プロバイダのサーバ装置には、記憶手段であるハードディスクにおいてあらかじめ各ユーザに割り当てられた所定容量の記憶領域と、その記憶領域を指定するためのドメインが設定されており、所要のデータを公開するユーザは、ユーザの端末装置からサーバ装置の所定の記憶領域にデータのアップロードを行うことにより、このサーバ装置を介してデータの公開を行っている。
【0007】
そして、ユーザは、データを公開しているサーバ装置におけるユーザのウェブページを指定するURL(Universal Resource Locater)情報を他者に告知して、このURL情報で指定されたウェブページに掲載された画像データまたは動画データあるいはテキストデータなどを他者に閲覧させたり、あるいはウェブページに掲載された各データの見出し情報に基づいて所望のデータのダウンロードまたはストリーミングを行わせて閲覧させたりしている。
【0008】
このように、サーバ装置内の所要のデータを第三者に閲覧させるには、その情報が掲載されたウェブページを指定するURL情報を第三者に知らしめる必要があり、一般的には、インターネット上の注目度の高いサイトにURL情報を公開したり、あるいは名刺などの紙媒体に記載したりして、URL情報の認知度を高めることが行われている。
【0009】
なお、このURL情報は、多くの場合において第三者に記憶してもらえるものではないため、例えば、第三者が紙媒体に記載されたURL情報のデータを閲覧しようとした場合には、紙媒体に記載されたURL情報を確認しながら端末装置のキーボードによる入力操作を行う必要があるために、特別な興味を引く場合以外ではわざわざ入力操作が行われることがなく、公開したデータが閲覧される機会が失われることとなっていた。
【0010】
そこで、URL情報を文字で表示するのではなくバーコードで表示するとともに、バーコードの読取装置によってバーコードを読み取ってURL情報の入力を可能とすることにより、入力操作の簡略化を行うことが提案されている。
【0011】
特に、最近では、携帯電話機が高機能化したことによって、携帯電話機を端末装置として用いたデータ配信が可能となっており、しかも、携帯電話機にはデジタルカメラが搭載されており、このデジタルカメラを利用して二次元コードを撮影することにより携帯電話機自体を二次元コード読取装置として機能させ、読み取った二次元コードを解析させてURL情報を復号させることにより、URL情報の入力操作を極めて容易に行うことができることとなっている。
【0012】
しかも、携帯電話機は、パーソナルコンピュータよりも安価であるために、パーソナルコンピュータよりも普及率が高く、より多くの人へのデータの公開が可能となっている。
【0013】
そこで、データのウェブ公開を希望するユーザは、携帯電話機でウェブ公開サービスを提供しているサーバ装置にアクセスし、このサーバ装置においてウェブページの作成の登録を行い、サーバ装置の管理者は、登録されたユーザに対して登録されたウェブページを指定するURL情報を図形パターン化した二次元コードのスタンプ版を作成して配送し、ユーザがスタンプ版の転写によって表示される二次元コードを第三者に配布することによって、所定のウェブページへの第三者によるアクセスを行いやすくしたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2005−174257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、ユーザがサーバ装置へのウェブページ公開設定の登録を行って、登録されたウェブページを指定するURL情報を特定し、このURL情報を図形パターン化した二次元コードのスタンプ版を作成した場合には、スタンプ版の作成に時間を要することとなり、スタンプ版が完成するまでは従前のURL情報の告知に頼らざるを得ないという問題があった。
【0015】
しかも、スタンプ版を利用したURL情報の配布では、一度設定したURL情報を変更することなく長期間使用する使用方法には都合がよいが、短期的に特定の人たちのみにデータを公開・配信して、その後、ウェブページを閉鎖するといった使用方法の際には、URL情報の使用停止の手続などが煩雑となりやすく、そのために十分に広く利用されているとは言えなかった。
【0016】
しかも、サーバ装置を管理する管理者は、ウェブページの閉鎖手続を行わないままサーバ装置によるデータの公開を行わなくなったユーザのデータは保持し続けなければならず、管理コストが嵩みやすいという問題を有していた。
【0017】
本発明者は、特開2005−174257号公報に記載されたシステムが有している管理コストが嵩みやすいという問題点や、ユーザの利用を心理的に妨げる所定手続の煩雑さの問題点を解消することにより、特定の人たちに向けて短期的にデータを公開することを極めて手軽に実行可能として、誰もが自由にかつ手軽にデータ配信を行えるようにすべく研究開発を行って、本発明を成すに至ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のデータ配信用サーバ装置では、所定のURL情報で指定されるウェブページで公開するデータを格納した記憶領域と、電気通信回線を介してウェブページの閲覧を要求した端末装置にウェブページを閲覧させて、このウェブページに掲載されたデータを配信する配信手段とを有するデータ配信用サーバ装置において、URL情報は二次元コードで表示されるとともに、この二次元コードの表示はスタンプでの転写によって行われ、端末装置に設けられた二次元コード読取手段で二次元コードを読み取ることにより端末装置にはURL情報が入力されて、このURL情報に基づいて端末装置によるウェブページの閲覧を要求可能とし、URL情報に基づいて最初にウェブページの閲覧を要求した端末装置のユーザを識別するための情報をユーザ情報として登録するユーザ登録手段と、このユーザ登録手段で登録されたユーザの端末装置から所定の配信用データを受信して記憶領域に記憶する配信用データ記憶手段と、ユーザ登録手段によるユーザ情報の登録に基づいて、ウェブページの閲覧を可能とする期間の終了日を設定して管理する利用期限管理手段とを設け、ユーザの端末装置以外の端末装置からURL情報に基づいてウェブページの閲覧の要求があった場合には、ウェブページに配信用データ、または配信用データに基づくデータの配信を要求させる配信要求ボタンを表示して、この配信要求ボタンが選択されることにより配信用データ、または配信用データに基づくデータを端末装置に配信し、終了日に至った際には、配信用データ及びこの配信用データが掲載されたウェブページ、並びにユーザ情報を削除することとした。
【0019】
さらに、配信用データに基づくデータは、利用者から受信した画像データからなる配信用データと、あらかじめ記憶領域に記憶していたテンプレートデータとから生成した合成データとしたことにも特徴を有するものである。
【0020】
また、本発明のデータ配信プログラムでは、電気通信回線を介してデータの閲覧を要求した端末装置へのデータの配信をコンピュータに実現させるデータ配信プログラムであって、コンピュータには、所定のURL情報で指定されるウェブページで公開されるデータを格納した記憶領域を設け、URL情報は二次元コードで表示されるとともに、この二次元コードの表示はスタンプでの転写によって行われ、端末装置に設けられた二次元コード読取手段で二次元コードを読み取ることにより端末装置にはURL情報が入力されて、このURL情報に基づいて端末装置によるウェブページの閲覧を要求可能として、URL情報に基づいて最初にウェブページの閲覧を要求した端末装置のユーザを識別するための情報をユーザ情報として登録させるステップと、ユーザ情報の登録に基づいてウェブページの閲覧を可能とする期間の終了日を設定するステップと、ユーザ情報が登録されたユーザの端末装置から所定の配信用データを受信して記憶領域に記憶するステップと、ユーザの端末装置以外の端末装置からURL情報に基づいてウェブページの閲覧の要求があった場合に、ウェブページに配信用データ、または配信用データに基づくデータの配信を要求させる配信要求ボタンを表示して、この配信要求ボタンが選択されることにより配信用データ、または配信用データに基づくデータを配信するステップと、終了日に至った際に、配信用データ及びこの配信用データが掲載されたウェブページ、並びにユーザ情報を削除するステップとを有することとした。
【0021】
また、本発明の動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法では、あらかじめ第1のユーザに配布された所定のURL情報を図形パターン化した二次元コードを、当該第1のユーザが所持する撮影手段付携帯電話端末で撮影させ、当該撮影手段付携帯電話端末内で当該二次元コードを解析しURL情報に復号した後、当該撮影手段付携帯電話端末の通信機能を用いてネットワークを介して当該URL情報で指定されたウェブページの閲覧要求を受け付けるステップと、ウェブページを管理する管理サーバが、ユーザデータベースを参照してウェブページに関係付けられたパスコードが登録されているか否かを判定し、パスコードが登録されていないときには、パスコードの入力画面を表示して、第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からのパスコード入力を待ち、当該パスコードをユーザデータベースに登録するステップと、管理サーバが、第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からのアクセスを受け付けた際に、ユーザデータベースを参照して、パスコードが登録されているときには、動画または画像のアップロードを受け付けるステップと、管理サーバが、第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からの再度のアクセス、または、第1のユーザから再配布された二次元コードを第2の撮影手段付携帯電話端末で撮影して、当該第2の撮影手段付携帯電話端末内で当該二次元コードを解析してURL情報に復号した後、当該第2の撮影手段付携帯電話端末の通信機能を用いたネットワークを介しての当該URL情報で特定されるウェブページの閲覧要求を受け付けて、前記データベースに登録された動画または画像のダウンロードが要求されたたときにダウンロードを許可するステップとからなる二次元コードを媒介した撮影手段付携帯電話端末と管理サーバによる動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法とした。
【発明の効果】
【0022】
本発明のデータ配信用サーバ装置及びデータ配信プログラムでは、あらかじめ作成されたスタンプで印刷された二次元コードを、二次元コード読取手段を備えた端末装置で読み取ることにより端末装置へのURL情報の入力を可能として、このURL情報に基づいてサーバ装置に最初に閲覧の要求を行った端末装置のユーザを、データの配信を行う配信元のユーザとして登録することにより、サーバ装置への登録手続の処理を極めて簡略化することができ、容易にデータの配信を開始させることができる。
【0023】
しかも、利用可能なユーザ数をあらかじめ作成するスタンプの数で規制できるので、ユーザの管理を行いやすくすることができる。
【0024】
さらに、ユーザは、データを配信したい相手に、スタンプでの転写によってURL情報の二次元コードを提供することにより、極めて容易にURL情報の告知を行うことができる。
【0025】
そして、サーバ装置へのユーザ情報の登録に基づいて、データ配信用サーバ装置では、URL情報で指定されるウェブページの閲覧を要求可能とする期間の終了日を設定し、終了日に至った際には、配信用のデータ及びこの配信用のデータが掲載されたウェブページ、並びにユーザ情報を削除することにより、ユーザにURL情報で指定されるウェブページの閉鎖手続を要求することなく所定のデータを削除して記憶領域を開放でき、サーバ装置の管理を容易とすることができる。
【0026】
また、本発明の動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法では、二次元コードに基づいて所定のウェブページの閲覧の要求を行った第1のユーザには所定の動画データまたは画像データをアップロードさせるとともに、第2のユーザには所定の動画データまたは画像データをダウンロードさせてデータの配信を行っており、しかも、第1のユーザと第2のユーザとはパスコードだけで容易に識別でき、管理サーバでの管理を容易とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明のデータ配信用サーバ装置及びデータ配信プログラム、並びに動画データまたは画像データのアップロード及びダウンロードの方法では、携帯電話機などの端末装置でデータ配信用サーバ装置への所定の動画データまたは画像データのアップロードまたはダウンロードなどを行わせて所定のデータの配信を行っているものである。
【0028】
特に、端末装置は二次元コード読取手段を備えるとともに、所定の動画データまたは画像データのアップロード先及びダウンロード元などを特定するURL情報を二次元コードで表示して、二次元コード読取手段で二次元コードを読み取ることにより所定のURL情報の入力を容易としているものである。
【0029】
さらに、所定のURL情報が図形化された二次元コードは、この所定の二次元コードを転写可能としたスタンプでの転写によって表示している。
【0030】
このようにスタンプによる転写によって所定の二次元コードを表示することにより、特定の人に対してのみURL情報の告知を行うことができ、所定のデータを配信したいユーザが、ユーザ自信によって選択した人のみへの限定的なURL情報の告知を行うことで、ユーザによる情報管理を行いやすくすることができる。
【0031】
なお、データ配信を行うために利用するデータ配信用サーバ装置の利用料金は、スタンプの購入代金に上乗せして徴収することにより、利用料金の回収を極めて容易とすることができる。
【0032】
以下において、図面に基づいて本発明の実施形態を詳説する。本実施形態のデータ配信用サーバ装置10は、内蔵しているハードディスクなどの記憶手段に所要のデータを記憶するとともに、記憶手段に記憶しているデータを、図1に示すように電気通信回線20を介して携帯電話機31,32などの端末装置に送信可能としている。
【0033】
説明の便宜上、端末装置は携帯電話機31,32として説明するが、端末装置は携帯電話機31,32に限定するものではなく、電気通信回線20を介してデータ配信用サーバ装置10にアクセス可能であって、二次元コードを読み取る二次元コードリーダが接続されていれば、PDA(Personal Digital Assistance)や、パーソナルコンピュータであってもよい。
【0034】
携帯電話機31,32などの端末装置は、電気通信回線20を介してデータ配信用サーバ装置10にアクセス可能としており、データ配信用サーバ装置10から送信されてきた所要のデータを液晶ディスプレイなどの表示部に表示可能となっている。
【0035】
特に、本実施形態の携帯電話機31,32は、CCD(Charge Coupled Devices)カメラユニットまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラユニットを内蔵したカメラ内蔵型携帯電話機であって、このカメラユニットを二次元コードリーダモードとして二次元コードを撮影すると、携帯電話機31,32では撮影した二次元コードの画像データをデコードしてテキストデータのURL情報を復号し、このURL情報を閲覧要求先情報として自動入力可能としている。
【0036】
さらに、携帯電話機31,32には電子メールの送受信プログラムが内蔵されており、特に、データ配信用サーバ装置10に配信用のデータをアップロードする場合には、電子メール機能における電子メールの添付ファイルとして配信用データをデータ配信用サーバ装置10に送信することにより行っている。
【0037】
より具体的には、図2に示すように、データ配信用サーバ装置10は、所定のプログラムが展開されるメモリと、このメモリに展開されたプログラムを実行するCPU(中央処理装置)とで構成した制御部10aと、この制御部10aによって制御されるユーザ情報記憶部10b、ウェブページ情報記憶部10c、配信用データ記憶部10d、ユーザ判定部10e、終了判定部10f、送受信部10gを備えている。
【0038】
ユーザ情報記憶部10bは、具体的にはハードディスクの所定の記憶領域に記憶されたユーザデータベースであり、後述するユーザのパスコード及びこのパスコードの登録にともなって設定されるデータ配信用サーバ装置10の利用の終了日を記憶している。
【0039】
ウェブページ情報記憶部10cは、後述する二次元コードのデコードによって得られるURL情報で指定されるウェブページ情報を、ハードディスクの所定の記憶領域に記憶している。
【0040】
ここで、URL情報とは、例えば「httm://www.kojin_haishin.com/1234/5678/home.html」などと表記されるデータであって、「www.kojin_haishin.com」で指定される所定のデータ配信用サーバ装置10の「1234」というフォルダ名のフォルダ中の「5678」というフォルダ名のフォルダ中の「home.html」というファイルで指定されるウェブページの閲覧を要求することを表しているものである。
【0041】
ウェブページ情報記憶部10cには、データ配信を行う各ユーザに割り当てるウェブページをあらかじめ必要数設けており、本実施形態では、それぞれ「home.html」というファイル名のファイルとして格納している。この「home.html」は、携帯電話機31,32で表示可能なファイル形式としている。
【0042】
なお、本実施形態では、「home.html」を携帯電話機31,32の表示画面に表示させると、図3に示す初期画面50が表示されるようにしている。この初期画面には、ユーザ登録画面にジャンプするジャンプボタン52を設けている。
【0043】
配信用データ記憶部10dは、後述するようにデータ配信用サーバ装置10にアップロードされた配信用データを、ハードディスクの所定の記憶領域に記憶している。
【0044】
ユーザ判定部10eは、後述するようにパスコードを受信した際に、ユーザ情報記憶部10bのユーザデータベースによる照会処理を行っているものであり、パスコードを入力したユーザが予め登録されているユーザであるかどうかを判定している。
【0045】
終了判定部10fは、所定のタイミングでユーザ情報記憶部10bのユーザデータベースに登録されたデータ配信用サーバ装置10の利用終了日の判定を行っており、利用終了日を越えた場合に、制御部10aによってユーザ情報記憶部10b、ウェブページ情報記憶部10c、配信用データ記憶部10dに記憶されている所定の情報の削除処理を実行させている。
【0046】
送受信部10gは、データ配信用サーバ装置10からの所定の情報の送信、及び携帯電話機31,32からの閲覧要求の受付処理を行っている。
【0047】
一方、携帯電話機31,32は、それぞれ、所定のプログラムが展開されたメモリと、このメモリに展開されたプログラムを実行するCPU(中央処理装置)とで構成した制御部30aと、この制御部30aによって制御される表示部30b、撮像部30c、記憶部30d、デコード部30e、ファイル表示機能部30f、電子メール機能部30g、操作部30h、送受信部30jを備えている。
【0048】
表示部30bは液晶ディスプレイであり、撮像部30cはカメラユニットであり、記憶部30dはメモリである。記憶部30dでは、表示部30bで表示する画像データや、撮像部30cで記録した画像データ、あるいは電子メール機能部30gで送信する送信データなどを記憶している。
【0049】
デコード部30eは、デコードプログラムを実行することにより撮像部30cで撮影した二次元コードの図形パターンを解析して所定のURL情報を復号しており、復号されたURL情報を記憶部30dに記憶している。なお、デコードプログラムの実行は、制御部30が行ってもよい。
【0050】
ファイル表示機能部30fは、後述するようにデータ配信用サーバ装置10から送信されてきて記憶部30dに一旦記憶されたウェブページ情報、あるいはダウンロードされた配信用データを、表示部30bに表示させるための画像データに変換している。
【0051】
電子メール機能部30gは、電子メールプログラムを実行して、配信用データを電子メールの添付ファイルとしてデータ配信用サーバ装置10に送信しており、この添付ファイルとしての配信用データの送信を配信用データのアップロード手段として利用している。なお、電子メールプログラムの実行は、制御部30が行ってもよい。
【0052】
操作部30hは、パスコードの入力や、ダウンロードするファイルの選択などの入力をするための操作ボタン群である。
【0053】
送受信部30jは、データ配信用サーバ装置10への所要のファイルの閲覧要求あるいはダウンロード要求の送信、及びデータ配信用サーバ装置10からの所要のウェブページ情報や配信用データの受信の処理を行っている。
【0054】
データ配信用サーバ装置10の管理者は、ウェブページ情報記憶部10cに所定数のウェブページ情報を記憶して、各ウェブページ情報を指定するURL情報を特定して、URL情報をそれぞれ図形パターン化した二次元コードを作成している。
【0055】
さらに、図4及び図5に示すように、データ配信用サーバ装置10の管理者は、所定の二次元コードを転写によってプリント可能としたスタンプ40を作成している。特に、本実施形態では、一般的に知られているコード化用ソフトウェアを用いて、URL情報を、いわゆる「QRコード」と呼ばれる二次元コードとし、スタンプ40ではこの二次元コードをプリント可能としている。
【0056】
スタンプ40は、反転させた二次元コードパターンの凹凸を設けた転写面41を有するスポンジ状の本体部42と、転写面41を上に向けて本体部42を収容した上部開口を有する収容ケース43と、この収容ケース43の一側縁に回動自在に連結して、収容ケース43の蓋となって転写面41を被覆するカバー板44とで構成している。
【0057】
本体部42には、あらかじめ所定量のインクを含浸させており、図4に示すように、スタンプ台を用いることなく転写面41の二次元コードを紙面等の被転写体に転写可能としている。図3及び図4中、45は収容ケース43の裏面に設けたクリップ部であり、46はクリップ部45に接続したストラップである。
【0058】
以下において、上述したデータ配信用サーバ装置10、携帯電話機31,32、及びスタンプ40を用いて、所要の情報を配信したいと考えている情報配信者が、所定の情報受信者に情報の配信を行う場合について、図6に示すフローチャートに基づいて詳説する。
【0059】
まず、情報配信者は、情報の配信に先立って所定のURL情報が図形パターン化された二次元コードを転写できるスタンプ40を購入する(ステップS1)。このとき、購入するスタンプ40の二次元コードは、情報配信者用に特定された二次元コードである必要はない。
【0060】
本実施形態では、スタンプ40の販売価格は、スタンプ単体の価格だけでなく、データ配信用サーバ装置10の利用料を含めた価格としている。したがって、データ配信用サーバ装置10の管理者は、データ配信用サーバ装置10の利用料を確実に回収することができる。しかも、情報配信者は、スタンプ40の購入によってデータ配信用サーバ装置10の利用料の支払いも終了していることとなり、別途の利用料支払いの手続が不要となって、煩わしさを覚えることなく利用できる。
【0061】
次いで、情報配信者は、購入したスタンプ40の二次元コードを適当な紙面に転写によりプリントする(ステップS2)。
【0062】
次いで、情報配信者は、自身が所有する携帯電話機31の撮像部30cのカメラでプリントされた二次元コードを撮影する(ステップS3)。このとき、携帯電話機31では二次元コードリーダモードとして二次元コードを撮影することにより、撮影後、携帯電話機31は撮影した二次元コードの画像からデコード部30eによりURL情報をデコードする。
【0063】
URL情報のデコード後、携帯電話機31の表示装置には、下線を付したURL情報として表されたジャンプボタンを表示して、情報配信者がこのジャンプボタンを選択することによって携帯電話機31はデータ配信用サーバ装置10にURL情報で指定されるウェブページの閲覧を要求する(ステップS4)。
【0064】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31からの閲覧要求を受けると、まず、閲覧要求されたウェブページがユーザ登録されているかをユーザ判定部10eで確認して(ステップS5)、ユーザ登録されていない場合には、携帯電話機31に対して図3の初期画面50を携帯電話機31の表示部30bに表示させる画面情報を送信する(ステップS6)。
【0065】
情報配信者は、携帯電話機31で初期画面50を表示させる画面情報を受信し(ステップS7)、携帯電話機31の表示部30bに表示された図3の初期画面50を確認する。図3中、51は利用規約を表示する画面にジャンプするためのジャンプボタンである。
【0066】
情報配信者は、携帯電話機31の表示部30bに表示された初期画面50のユーザ登録のジャンプボタン52を選択することによって、データ配信用サーバ装置10に対して携帯電話機31によりユーザ情報入力画面の閲覧を要求し(ステップS8)、データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31からのユーザ情報入力画面の閲覧要求に基づいて、携帯電話機31にユーザ情報入力画面情報を送信する(ステップS9)。
【0067】
携帯電話機31は受信したユーザ情報入力画面情報に基づいて、表示部30bに図7に示すユーザ情報入力画面60を表示する(ステップS10)。本実施形態では、ユーザ情報入力画面60には、パスコード入力欄61を設けており、このパスコード入力欄61に入力されたパスコードをユーザ情報としている。ユーザ情報はパスコードだけでなく、情報配信者の氏名や連絡用の電子メールアドレスなどをユーザ情報として登録させてもよい。
【0068】
特に、本実施形態では、データ配信用サーバ装置10の利用料は、スタンプ40の購入にともなって徴収できているので、データ配信用サーバ装置10のユーザが詳細に特定されている必要はなく、そのため最低限の本人認証が可能なパスコードだけが登録されていればよい。
【0069】
情報配信者は、パスコード入力欄61に適宜のパスコードをユーザ情報として入力し、送信ボタン62を選択することによって、携帯電話機31からデータ配信用サーバ装置10に、パスコードからなるユーザ情報を送信する(ステップS11)。
【0070】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31から送信されてきたパスコードからなるユーザ情報をユーザ情報記憶部10bのユーザデータベースに登録して記憶する(ステップS12)。
【0071】
さらに、データ配信用サーバ装置10は、ユーザデータベースへのユーザ情報の登録に基づいて、ウェブページの閲覧を可能とする期間、すなわちデータ配信用サーバ装置10の利用期限となる利用の終了日を設定して、この終了日をユーザデータベースに登録して記憶する(ステップS13)。
【0072】
ユーザ情報の登録及び終了日の登録後、データ配信用サーバ装置10は、情報配信者の携帯電話31に、情報配信者の配信用データを受け付ける受付先として所定のメールアドレス情報を送信する(ステップS14)。
【0073】
携帯電話機31は送信先情報を取得すると(ステップS15)、携帯電話機31の表示部30bに図8に示す配信用データ登録画面70を表示する。配信用データ登録画面70には、携帯電話機31から所定のメールアドレスに電子メールを送信する電子メール作成モードを起動させる起動ボタン71が設けられており、この起動ボタン71が選択されることによって、携帯電話機31は電子メール機能部30gにより図9に示す新規電子メール作成画面80を表示する。なお、図8中、72はファイル削除画面にジャンプするためのジャンプボタンである。
【0074】
新規電子メール作成画面80では、配信用データに付するタイトル名を入力するタイトル入力欄81と、配信用データとなる添付ファイルを指定する添付ファイル指定欄82と、送信ボタン83とが設けられており、情報配信者は、配信用データとして携帯電話機31であらかじめ作成していた画像ファイルあるいは動画ファイル、若しくはテキストファイルを添付ファイル指定欄82に入力し、タイトル入力欄81に適当なタイトル情報を入力して、送信ボタン83を選択することにより送信処理を行う(ステップS16)。
【0075】
添付ファイル指定欄82への入力は、携帯電話機31における電子メールプログラムに基づいて入力操作を可能としており、例えば、添付ファイル指定欄82を選択することにより、携帯電話機31の記憶部30dに記憶されたファイルの格納先フォルダリストが表示され、次いで、所望のファイルが格納された格納先フォルダを選択することによりこの格納先フォルダ内に格納されたファイルリストが表示され、このファイルリストの中から所望のファイルを選択することにより添付ファイルの指定を可能としている。
【0076】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31から送信されてきた配信用データを受信して、タイトル情報をウェブページ情報記憶部10cで記憶し、添付ファイルである配信用データを配信用データ記憶部10dに記憶している(ステップS17)。なお、送信されてきた配信用データが、例えばサポートされていないファイル形式や、容量オーバーであるファイルであった場合には、データ配信用サーバ装置10は携帯電話機31に対してエラーメッセージを送信するようにしている。
【0077】
データ配信用サーバ装置10は、配信用データの受信後、携帯電話機31に対して登録完了の通知を行っている(ステップS18)。
【0078】
携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から登録完了の通知を受けると、携帯電話機31の表示部30bに、図10に示す登録完了画面90を表示する(ステップS19)。図10中、91は電子メール作成モードを起動させる起動ボタン、92はファイル削除画面にジャンプするためのジャンプボタンである。登録完了画面90では、新規電子メール作成画面80のタイトル入力欄81で入力されたタイトル情報を表示して、送信した配信用データが登録されたことを確認可能としている。
【0079】
情報配信者は、配信用データが登録されたことを確認して登録作業を終了する。その後、情報配信者は、登録した配信用データを見せたい情報受信者に、スタンプ40で二次元コードがプリントされた紙片を配布する(ステップS20)。
【0080】
一方、図11のフローチャートに示すように、情報配信者から二次元コードがプリントされた紙片を受け取った情報受信者は(ステップS21)、情報受信者自身が所有する携帯電話機32のカメラで、適当な紙面にプリントされた二次元コードを撮影する(ステップS22)。このとき、携帯電話機32では二次元コードリーダモードとして二次元コードを撮影することにより、撮影後、携帯電話機32は撮影した二次元コードからURL情報をデコードする。
【0081】
URL情報のデコード後、携帯電話機32の表示部30bには、下線を付したURL情報で表されたジャンプボタンが表示され、情報受信者がこのジャンプボタンを選択することによって携帯電話機32はデータ配信用サーバ装置10にURL情報で指定されるウェブページの閲覧を要求する(ステップS23)。
【0082】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機32からの閲覧要求を受けると、指定されたウェブページに対してユーザが登録されているかを確認するためにユーザ情報記憶部10bの照会を行ってパスコードが登録されていることを確認して(ステップS24)、情報受信者の携帯電話機32に要求されたURL情報に対応したウェブページ情報を送信する(ステップS25)。
【0083】
情報受信者は、データ配信用サーバ装置10から送信されてきたウェブページ情報を携帯電話機32で受信して、携帯電話機32の表示部30bに、図12に示すウェブページ画面100を表示する(ステップS26)。
【0084】
ウェブページ画面100では、情報配信者によって登録されたダウンロード可能な配信用データのタイトルを表示しており、この配信用データのタイトルの表示部分をダウンロードボタン101としている。情報受信者が所要のダウンロードボタン101を選択することによって、携帯電話機32はデータ配信用サーバ装置10に配信用データのダウンロード要求を行う(ステップS27)。
【0085】
図12中、102は携帯電話機32の表示部30bに図8に示す配信用データ登録画面70を表示するためのジャンプボタンである。情報受信者がジャンプボタン102を選択した場合には、携帯電話機32の表示部30bにパスコード入力画面(図示せず)が表示されるが、情報受信者はパスコードを知らないので、情報受信者が新規なファイルをデータ配信用サーバ装置10に登録することは不可能となっている。ただし、情報配信者が情報受信者とパスコードを共有した場合には、情報受信者が情報配信者となることも可能である。
【0086】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機32からダウンロード要求された配信用データを携帯電話機32に送信し(ステップS28)、情報受信者の携帯電話機32では、データ配信用サーバ装置10から送信された配信用データを受信して(ステップS29)、携帯電話機32の表示部30bに表示して、配信用データを視聴可能としている。なお、配信用データはダウンロードによって提供する場合だけでなく、特に配信用データが動画データの場合にはストリーミングによって提供してもよい。
【0087】
このように、本実施形態のデータ配信システムでは、情報配信者及び情報受信者は、現在、一般的となっているカメラ機能付きの携帯電話機31,32で所定のデータのアップロード及びダウンロードあるいはストリーミングを行うことができ、極めて手軽な情報配信システムとすることができる。
【0088】
なお、本実施形態では、データ配信用サーバ装置10は、情報配信者から送信されてきた配信用データをそのまま情報受信者に配信しているが、たとえば、情報配信者が自分自身を撮影した動画あるいは画像を送信してきた場合に、その動画あるいは画像に季節感のある背景画像を合成して合成データを生成し、この合成データを配信してもよい。
【0089】
このように、データ配信用サーバ装置10で合成データを生成可能とすることにより、バラエティーに富んだ配信用データを配信できる。
【0090】
合成データの生成に用いる背景画像などは、テンプレートデータとしてデータ配信用サーバ装置10にあらかじめ登録している。
【0091】
特に、できるだけ違和感のない合成データを作成するために、合成データの元となる自分自身を撮影した動画あるいは画像を作成する場合には、背景がいわゆるブルースクリーンのような一様な背景の前で撮影した配信用データを作成させ、この配信用データからデータ配信用サーバ装置10は人物部分のみを抽出し、適宜の背景テンプレートと重ね合わせて合成データを生成している。すなわち、配信用データでは、背景を一様としておくことにより、人物部分以外の領域を特定しやすく、人物部分の自動抽出を確実に行うことができる。
【0092】
情報配信者が、データ配信用サーバ装置10に登録した配信用データを更新する場合には、次の手順で更新可能としている。
【0093】
すなわち、図13のフローチャートに示すように、まず、情報配信者は、スタンプ40の二次元コードを適当な紙面に転写によりプリントする(ステップT1)。
【0094】
次いで、情報配信者は、自身が所有する携帯電話機31の撮像部30cのカメラでプリントされた二次元コードを撮影する(ステップT2)。このとき、携帯電話機31では二次元コードリーダモードとして二次元コードを撮影することにより、撮影後、携帯電話機31は撮影した二次元コードからURL情報をデコードする。
【0095】
URL情報のデコード後、携帯電話機31の表示装置には、下線を付したURL情報で表されるジャンプボタンを表示して、情報配信者がこのジャンプボタンを選択することによって携帯電話機31はデータ配信用サーバ装置10にURL情報で指定されるウェブページの閲覧を要求する(ステップT3)。
【0096】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31からの閲覧要求を受けると、指定されたウェブページに対してユーザが登録されているかを確認するためにユーザ情報記憶部10bの照会を行ってパスコードが登録されていることを確認して(ステップT4)、情報受信者の携帯電話機31に要求されたURL情報に対応したウェブページ情報を送信する(ステップT5)。
【0097】
情報配信者の携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から送信されてきたウェブページ情報を受信して、携帯電話機31の表示部30bに、図12に示すウェブページ画面100を表示する(ステップT6)。
【0098】
次いで、情報配信者は、ウェブページ画面100に設けられた配信用データ登録画面70へのジャンプボタン102を選択して、配信用データ登録画面70の表示を要求する(ステップT7)。
【0099】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31からの配信用データ登録画面70の表示要求を受信すると、パスコードを入力させるパスコード入力欄を設けたパスコード入力画面(図示せず)を携帯電話機31に表示させるパスコード入力画面情報を携帯電話機31に送信する(ステップT8)。
【0100】
情報配信者の携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から送信されてきたパスコード入力画面情報を受信して(ステップT9)、携帯電話機31の表示部30bに、パスコード入力画面を表示する。情報配信者は、表示されたパスコード入力画面のパスコード入力欄にあらかじめ登録したパスコードを入力し、データ配信用サーバ装置10にパスコード情報を送信する(ステップT10)。
【0101】
データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31から送信されたパスコードをユーザ判定部10eで判定し(ステップT11)、ユーザデータベースに登録されているパスコードと一致した場合に、データ配信用サーバ装置10は、携帯電話機31に配信用データ登録画面情報を送信する(ステップT12)。
【0102】
情報配信者の携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から送信されてきた配信用データ登録画面情報を受信して(ステップT13)、携帯電話機31の表示部30bに、図14に示す配信用データ登録画面70'を表示する。
【0103】
情報配信者は、配信用データを新たに登録する場合には、配信用データ登録画面70'の電子メール作成モードを起動させる起動ボタン71'を選択し、図15に示す新規電子メール作成画面80'を表示して新たな配信用データをデータ配信用サーバ装置10に送信する。図15中、81'は配信用データに付するタイトル名を入力するタイトル入力欄、82'は配信用データとなる添付ファイルを指定する添付ファイル指定欄、83'は送信ボタンである。
【0104】
また、情報配信者が既に登録されている配信用データを削除したい場合には、情報配信者は、ファイル削除画面にジャンプするためのジャンプボタン72を選択し、ファイル削除画面に表示された所定の配信用データの削除命令をデータ配信用サーバ装置10に送信する。
【0105】
このように、情報配信者の携帯電話機31は、新たな送信用データの送信、または削除命令の送信の更新情報をデータ配信用サーバ装置10に送信し(ステップT14)、データ配信用サーバ装置10は、情報配信者の携帯電話機31から送信されてきた所要の処理要求に基づいて新規の配信用データの登録または既存の配信用データの削除の更新情報の登録を行っている(ステップT15)。
【0106】
更新情報の登録の終了後、データ配信用サーバ装置10は、情報配信者の携帯電話機31に対して登録完了の通知を行い(ステップT16)、情報配信者の携帯電話機31は、データ配信用サーバ装置10から登録完了の通知を受けると(ステップT17)、情報配信者の携帯電話機31の表示部30bには図16に示す登録完了画面90'を表示して、更新内容を確認可能としている。図16中、91'は電子メール作成モードを起動させる起動ボタン、92'はファイル削除画面にジャンプするためのジャンプボタンである。
【0107】
このように構成したデータ配信用サーバ装置10では、図17のフローチャートに示すように、制御部10aが終了判定のタイミングとなる所定のタイミングを検出すると(ステップU1)、終了判定部10fを動作させてユーザ情報記憶部10bのユーザデータベースに登録されている利用終了日の確認処理を行い、利用終了日を経過したユーザを抽出する(ステップU2)。
【0108】
次いで、データ配信用サーバ装置10の制御部10aは、ステップU2で抽出されたユーザの配信用データ記憶部10dに記憶されている所定の情報を削除し(ステップU3)、ウェブページ情報記憶部10cに記憶されている所定の情報を削除し(ステップU4)、さらに、ユーザ情報記憶部10bに記憶されている所定の情報を削除している(ステップU5)。
【0109】
本実施形態では、情報配信者のユーザとしての登録期間は2ヶ月としており、この2ヶ月間を経過すると、情報配信者の情報は全て削除されることにより、利用期間の満了後には、それまで利用されていた記憶領域を一旦開放して、新しいURL情報を再設定し、新しい利用者に提供することができ、データ配信用サーバ装置10の管理を行いやすくすることができる。
【0110】
本実施形態では、情報配信者のユーザとしての登録期間は2ヶ月としているが、2ヶ月に限定するものではなく、より短い期間としてもよいし、より長い期間としてもよい。さらに、情報配信者からデータ配信用サーバ装置10の管理者に対して使用期間の延長申請を行えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施形態に係るデータ配信用サーバ装置と携帯電話機との関係を示すシステム構成図である。
【図2】データ配信用サーバ装置及び携帯電話機の構成説明図である。
【図3】初期画面説明図である。
【図4】スタンプの説明図である。
【図5】スタンプの説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るデータ配信用サーバ装置の動作を示したフローチャートである。
【図7】ユーザ情報入力画面の説明図である。
【図8】配信用データ登録画面の説明図である。
【図9】新規電子メール作成画面の説明図である。
【図10】登録完了画面の説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係るデータ配信用サーバ装置による情報受信者への情報配信の動作を示したフローチャートである。
【図12】パスコードが登録された場合に表示されるウェブページ画面説明図である。
【図13】配信用データの更新処理のフローチャートである。
【図14】配信用データ登録画面の説明図である。
【図15】新規電子メール作成画面の説明図である。
【図16】登録完了画面の説明図である。
【図17】データ配信用サーバ装置による配信情報の削除処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
10 データ配信用サーバ装置
20 電気通信回線
31 携帯電話機
32 携帯電話機
40 スタンプ
41 転写面
42 本体部
43 収容ケース
44 カバー板
45 クリップ部
46 ストラップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のURL情報で指定されるウェブページで公開するデータを格納した記憶領域と、
電気通信回線を介して前記ウェブページの閲覧を要求した端末装置に前記ウェブページを閲覧させて、このウェブページに掲載されたデータを配信する配信手段と
を有するデータ配信用サーバ装置において、
前記URL情報は二次元コードで表示されるとともに、この二次元コードの表示はスタンプでの転写によって行われ、前記端末装置に設けられた二次元コード読取手段で前記二次元コードを読み取ることにより前記端末装置には前記URL情報が入力されて、このURL情報に基づいて前記端末装置による前記ウェブページの閲覧を要求可能とし、
前記URL情報に基づいて最初に前記ウェブページの閲覧を要求した端末装置のユーザを識別するための情報をユーザ情報として登録するユーザ登録手段と、
このユーザ登録手段で登録された前記ユーザの端末装置から所定の配信用データを受信して前記記憶領域に記憶する配信用データ記憶手段と、
前記ユーザ登録手段による前記ユーザ情報の登録に基づいて、前記ウェブページの閲覧を可能とする期間の終了日を設定して管理する利用期限管理手段と
を設け、
前記ユーザの端末装置以外の端末装置から前記URL情報に基づいて前記ウェブページの閲覧の要求があった場合には、前記ウェブページに前記配信用データ、または前記配信用データに基づくデータの配信を要求させる配信要求ボタンを表示して、この配信要求ボタンが選択されることにより前記配信用データ、または前記配信用データに基づくデータを前記端末装置に配信し、
前記終了日に至った際には、前記配信用データ及びこの配信用データが掲載されたウェブページ、並びに前記ユーザ情報を削除することを特徴とするデータ配信用サーバ装置。
【請求項2】
前記配信用データに基づくデータは、前記利用者から受信した画像データからなる前記配信用データと、あらかじめ前記記憶領域に記憶していたテンプレートデータとから生成した合成データとしたことを特徴とする請求項1記載のデータ配信用サーバ装置。
【請求項3】
電気通信回線を介してデータの閲覧を要求した端末装置への前記データの配信をコンピュータに実現させるデータ配信プログラムであって、
前記コンピュータには、所定のURL情報で指定されるウェブページで公開される前記データを格納した記憶領域を設け、
前記URL情報は二次元コードで表示されるとともに、この二次元コードの表示はスタンプでの転写によって行われ、前記端末装置に設けられた二次元コード読取手段で前記二次元コードを読み取ることにより前記端末装置には前記URL情報が入力されて、このURL情報に基づいて前記端末装置による前記ウェブページの閲覧を要求可能として、
前記URL情報に基づいて最初に前記ウェブページの閲覧を要求した端末装置のユーザを識別するための情報をユーザ情報として登録させるステップと、
前記ユーザ情報の登録に基づいて前記ウェブページの閲覧を可能とする期間の終了日を設定するステップと、
前記ユーザ情報が登録された前記ユーザの端末装置から所定の配信用データを受信して前記記憶領域に記憶するステップと、
前記ユーザの端末装置以外の端末装置から前記URL情報に基づいて前記ウェブページの閲覧の要求があった場合に、前記ウェブページに前記配信用データ、または前記配信用データに基づくデータの配信を要求させる配信要求ボタンを表示して、この配信要求ボタンが選択されることにより前記配信用データ、または前記配信用データに基づくデータを配信するステップと、
前記終了日に至った際に、前記配信用データ及びこの配信用データが掲載されたウェブページ、並びに前記ユーザ情報を削除するステップと、
を有するデータ配信プログラム。
【請求項4】
あらかじめ第1のユーザに配布された所定のURL情報を図形パターン化した二次元コードを、当該第1のユーザが所持する撮影手段付携帯電話端末で撮影させ、当該撮影手段付携帯電話端末内で当該二次元コードを解析し前記URL情報に復号した後、当該撮影手段付携帯電話端末の通信機能を用いてネットワークを介して当該URL情報で指定されるウェブページの閲覧要求を受け付けるステップと、
前記ウェブページを管理する管理サーバが、ユーザデータベースを参照して前記ウェブページに関係付けられたパスコードが登録されているか否かを判定し、パスコードが登録されていないときには、パスコードの入力画面を表示して、前記第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からのパスコード入力を待ち、当該パスコードを前記ユーザデータベースに登録するステップと、
前記管理サーバが、前記第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からのアクセスを受け付けた際に、前記ユーザデータベースを参照して、パスコードが登録されているときには、動画または画像のアップロードを受け付けるステップと、
前記管理サーバが、前記第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からの再度のアクセス、または、前記第1のユーザから再配布された二次元コードを第2の撮影手段付携帯電話端末で撮影して、当該第2の撮影手段付携帯電話端末内で当該二次元コードを解析して前記URL情報に復号した後、当該第2の撮影手段付携帯電話端末の通信機能を用いたネットワークを介しての当該URL情報で特定されるウェブページの閲覧要求を受け付けて、前記データベースに登録された動画または画像のダウンロードが要求されたたときにダウンロードを許可するステップと、
からなる二次元コードを媒介した撮影手段付携帯電話端末と管理サーバによる動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法。
【請求項1】
所定のURL情報で指定されるウェブページで公開するデータを格納した記憶領域と、
電気通信回線を介して前記ウェブページの閲覧を要求した端末装置に前記ウェブページを閲覧させて、このウェブページに掲載されたデータを配信する配信手段と
を有するデータ配信用サーバ装置において、
前記URL情報は二次元コードで表示されるとともに、この二次元コードの表示はスタンプでの転写によって行われ、前記端末装置に設けられた二次元コード読取手段で前記二次元コードを読み取ることにより前記端末装置には前記URL情報が入力されて、このURL情報に基づいて前記端末装置による前記ウェブページの閲覧を要求可能とし、
前記URL情報に基づいて最初に前記ウェブページの閲覧を要求した端末装置のユーザを識別するための情報をユーザ情報として登録するユーザ登録手段と、
このユーザ登録手段で登録された前記ユーザの端末装置から所定の配信用データを受信して前記記憶領域に記憶する配信用データ記憶手段と、
前記ユーザ登録手段による前記ユーザ情報の登録に基づいて、前記ウェブページの閲覧を可能とする期間の終了日を設定して管理する利用期限管理手段と
を設け、
前記ユーザの端末装置以外の端末装置から前記URL情報に基づいて前記ウェブページの閲覧の要求があった場合には、前記ウェブページに前記配信用データ、または前記配信用データに基づくデータの配信を要求させる配信要求ボタンを表示して、この配信要求ボタンが選択されることにより前記配信用データ、または前記配信用データに基づくデータを前記端末装置に配信し、
前記終了日に至った際には、前記配信用データ及びこの配信用データが掲載されたウェブページ、並びに前記ユーザ情報を削除することを特徴とするデータ配信用サーバ装置。
【請求項2】
前記配信用データに基づくデータは、前記利用者から受信した画像データからなる前記配信用データと、あらかじめ前記記憶領域に記憶していたテンプレートデータとから生成した合成データとしたことを特徴とする請求項1記載のデータ配信用サーバ装置。
【請求項3】
電気通信回線を介してデータの閲覧を要求した端末装置への前記データの配信をコンピュータに実現させるデータ配信プログラムであって、
前記コンピュータには、所定のURL情報で指定されるウェブページで公開される前記データを格納した記憶領域を設け、
前記URL情報は二次元コードで表示されるとともに、この二次元コードの表示はスタンプでの転写によって行われ、前記端末装置に設けられた二次元コード読取手段で前記二次元コードを読み取ることにより前記端末装置には前記URL情報が入力されて、このURL情報に基づいて前記端末装置による前記ウェブページの閲覧を要求可能として、
前記URL情報に基づいて最初に前記ウェブページの閲覧を要求した端末装置のユーザを識別するための情報をユーザ情報として登録させるステップと、
前記ユーザ情報の登録に基づいて前記ウェブページの閲覧を可能とする期間の終了日を設定するステップと、
前記ユーザ情報が登録された前記ユーザの端末装置から所定の配信用データを受信して前記記憶領域に記憶するステップと、
前記ユーザの端末装置以外の端末装置から前記URL情報に基づいて前記ウェブページの閲覧の要求があった場合に、前記ウェブページに前記配信用データ、または前記配信用データに基づくデータの配信を要求させる配信要求ボタンを表示して、この配信要求ボタンが選択されることにより前記配信用データ、または前記配信用データに基づくデータを配信するステップと、
前記終了日に至った際に、前記配信用データ及びこの配信用データが掲載されたウェブページ、並びに前記ユーザ情報を削除するステップと、
を有するデータ配信プログラム。
【請求項4】
あらかじめ第1のユーザに配布された所定のURL情報を図形パターン化した二次元コードを、当該第1のユーザが所持する撮影手段付携帯電話端末で撮影させ、当該撮影手段付携帯電話端末内で当該二次元コードを解析し前記URL情報に復号した後、当該撮影手段付携帯電話端末の通信機能を用いてネットワークを介して当該URL情報で指定されるウェブページの閲覧要求を受け付けるステップと、
前記ウェブページを管理する管理サーバが、ユーザデータベースを参照して前記ウェブページに関係付けられたパスコードが登録されているか否かを判定し、パスコードが登録されていないときには、パスコードの入力画面を表示して、前記第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からのパスコード入力を待ち、当該パスコードを前記ユーザデータベースに登録するステップと、
前記管理サーバが、前記第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からのアクセスを受け付けた際に、前記ユーザデータベースを参照して、パスコードが登録されているときには、動画または画像のアップロードを受け付けるステップと、
前記管理サーバが、前記第1のユーザの撮影手段付携帯電話端末からの再度のアクセス、または、前記第1のユーザから再配布された二次元コードを第2の撮影手段付携帯電話端末で撮影して、当該第2の撮影手段付携帯電話端末内で当該二次元コードを解析して前記URL情報に復号した後、当該第2の撮影手段付携帯電話端末の通信機能を用いたネットワークを介しての当該URL情報で特定されるウェブページの閲覧要求を受け付けて、前記データベースに登録された動画または画像のダウンロードが要求されたたときにダウンロードを許可するステップと、
からなる二次元コードを媒介した撮影手段付携帯電話端末と管理サーバによる動画または画像のアップロード及びダウンロードの方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
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【公開番号】特開2007−249929(P2007−249929A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−177151(P2006−177151)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【特許番号】特許第3902786号(P3902786)
【特許公報発行日】平成19年4月11日(2007.4.11)
【出願人】(501267313)株式会社 システム・プロ (6)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【特許番号】特許第3902786号(P3902786)
【特許公報発行日】平成19年4月11日(2007.4.11)
【出願人】(501267313)株式会社 システム・プロ (6)
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