説明

トイレ使用表示装置

【課題】トイレの使用状況を正確に表示することができるトイレ使用表示装置を提供する。
【解決手段】トイレ使用表示装置10に、トイレ室1における小便器3や個室6に対して夫々所定位置に設定した特定領域C2内を取込む取込手段としてのカメラ11と、カメラ11により取込んだ特定領域内C2の変化に基いて小便器3や個室6の使用の有無を判断する制御部12と、制御部12で判断された小便器3や個室6の使用の有無を文字で表示しトイレ室1の外側に配置された表示器13と、を具備させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器等の設備機器を備えたトイレの使用状況を表示するトイレ使用表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、トイレの使用状況を表示する表示装置としては、便器等の設備機器を備えるトイレ(以下、トイレ室とも称す)外に設置された表示器と、便器の近傍に配置され人体を検知する検知センサとを備え、検知センサによって人体が検知されると、表示器内のランプが点灯してトイレ室の使用や、各便器の使用等を表示するものが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のものでは、人体を検知する検知センサとして、赤外線センサを用いているので、検知範囲が狭く、小便には対応させることができるものの、大便器や個室内に対しては、使用者が検知範囲からズレ易く使用者を充分に検知することができない問題があった。また、赤外線センサや熱感センサでは、室温等が変化すると検知範囲が変わり易く、使用者がいないのにセンサが反応(誤検知)してしまう問題があった。そのため、トイレを使用していないのに表示器ではランプが点灯して使用中の表示されてしまったり、使用中にも関わらず表示器ではランプが点灯せずに使用していない旨の表示をしてしまったりする問題があった。
【0004】
そこで、本発明は上記の実情に鑑み、トイレの使用状況を正確に表示することができるトイレ使用表示装置の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明に係るトイレ使用表示装置は、「少なくとも一つの便器を含む設備機器を有したトイレ室における、少なくとも前記設備機器に対して所定位置に設定した特定領域内をカメラ又は超音波センサによって取込む取込手段と、該取込手段により取込んだ前記特定領域内の変化に基いて前記設備機器の使用の有無を判断する制御部と、該制御部で判断された前記設備機器の使用の有無を文字で表示し、前記トイレ室の外側に配置された表示器とを具備する」ことを特徴とする。
【0006】
ここで、「トイレ室」としては、「便器を一つのみ備えたもの」、「複数の便器を備えたもの」、等を例示することができる。また、「設備機器」としては、「大便器(洋式、和式)」、「小便器」、「便器を備えた個室」、「トイレ室のドア」、「個室のドア」、「洗面器」、「洗面台」、「乾燥機」、「オムツ交換台」、「授乳室」、「収納庫」、等を例示することができる。
【0007】
また、「特定領域」としては、「設備機器に対する使用者の使用位置」、「設備機器に対する使用者の通過位置」、「設備機器周辺」、等を例示することができる。また、「取込手段」としては、「可視光を撮影する一般的なカメラ」、「赤外線カメラ」、「紫外線カメラ」、「超音波距離センサ」、「超音波撮影装置」、等を例示することができ、取込んだ特定領域内等を電気信号(アナログ、又は、デジタル)として出力することができるものである。
【0008】
更に、「特定領域内の変化」としては、「明度の変化」、「彩度の変化」、「色相の変化」、「距離の変化」、「温度の変化」、「超音波の周波数の変化」、等を例示することができる。
【0009】
また、「使用の有無を判断」としては、「特定領域内が変化しなければ、使用無と判断」、「特定領域を便器等の設備機器の使用位置に設定した上で、特定領域内の変化が所定時間以上継続した時は、使用者が特定領域内に進入して設備機器の使用を開始したとして使用有と判断」、「特定領域を便器等の設備機器の使用位置に設定した上で、特定領域内の変化が所定時間以上継続した後に、特定領域内が変化する前の初期状態に戻った時は、使用者が特定領域内から退出して設備機器の使用を終了したとして使用無と判断」、「特定領域を便器等の設備機器の通過位置(例えば、トイレ室の出入口、個室の出入口、等)に設定した上で、使用無の状態で特定領域内が変化した後に初期状態に戻ると、使用者が特定領域内を通過して室内へ入室したとして使用有と判断」、「特定領域を便器等の設備機器の通過位置(例えば、トイレ室の出入口、個室の出入口、等)に設定した上で、使用有の状態で特定領域内が変化した後に初期状態に戻ると、使用者が特定領域内を通過して室外へ退室したとして使用無と判断」、等を例示することができる。
【0010】
また、「表示器」としては、「液晶表示器」、「LED表示器」、「CRT表示器」、「プラズマ表示器」、「レーザー表示器」、「有機EL表示器」、等を例示することができる。なお、薄型の表示器を用いることが望ましい。また、他の装置の表示器と兼用しても良い。また、表示器には、トイレ室における各便器等の使用状況の他に、「清掃中」、「改装中」、「修理中」、等を表示できるようにしても良いし、便器等を使用していない時には、広告や、催し物の案内等を表示させるようにしても良い。
【0011】
これにより、便器等の設備機器に対して設定された特定領域内を取込む取込手段として、カメラ又は超音波センサを用いているので、赤外線センサを用いた場合と比較して、人体を検知するための特定領域を広くすることができると共に、気温等が変化しても検知できる(取込める)範囲が殆ど変わらないので、設備機器を使用する人体(使用者)を確実に取込むことができる。そして、制御部では、取込手段によって取込んだ特定領域内の変化に基いて設備機器の使用の有無を判断しているので、特定領域内における変化の継続性や、変化のパターン等によって設備機器の使用の有無を正確に判断することができる。更に、表示器では、制御部での使用の有無の判断に基いてトイレの使用状況を文字で表示するので、「使用中」や「空室」、空き数や使用数等を表示することで、トイレを使用する使用者に対して判り易く案内することができる。従って、本発明のトイレ使用表示装置は、トイレ室外に設置された表示器に、トイレの使用状況を正確に表示することができる。
【0012】
また、本発明のトイレ使用表示装置は、トイレ室外に設置された表示器に、トイレの使用状況を正確に表示させることができるので、コンビニエンスストア、居酒屋、喫茶店、ショッピングセンター、遊技場等のトイレ室に適用すると共に、トイレ室外の見易い位置に表示器を設置することで、使用者等に対してトイレの使用状況を確実に認識させることができ、トイレの空きを気にして頻繁にトイレ室へ確認に行ったり、使用中に頻繁にノックされて不快な思いをしたりするのを防止することができる。
【0013】
なお、一つの取込手段で複数の特定領域を取込むようにした場合、トイレに取付ける取込手段の数を可及的に少なくすることができるので、トイレ使用表示装置の設置に係る手間を簡略することができ、工期を短縮することができると共に、コストを低減させることができる。
【0014】
また、本発明のトイレ使用表示装置は、上記の構成に加えて、「前記取込手段は、前記特定領域を含む該特定領域よりも広い一般領域内を取込み、且つ、前記制御部は、該一般領域内で移動した物体を検出する物体検出手段と、該物体検出手段により検出した前記物体が人体であるか否かを判定する人体判定手段と、該人体判定手段で人体であると判定された前記物体における前記特定領域での動きに基いて前記設備機器の使用の有無を判断する使用判断手段と、該使用判断手段で判断された前記設備機器の使用の有無に基いて前記表示器に表示する文字を制御する表示制御手段とを備える」ことを特徴としても良い。
【0015】
ここで、「一般領域」としては、「トイレ室内全体」、「個室内を除いたトイレ室内」、「トイレ室の出入口から外側の所定範囲内」、「特定領域から所定量外側の範囲内」、等を例示することができる。なお、個室内を含めないようにすることが望ましく、これにより、個室内までカメラ等の取込手段で監視されることで使用者に対して不快感を与えてしまうのを防止することができ、快くトイレを使用してもらうことができる。
【0016】
また、「物体検出手段」としては、「一般領域内で変化した部位を検出した上で、単位時間毎の変化した部位の位置を比較することで移動した物体を検出するもの」、「一般領域内から反射してきた(超音波の)波長により移動した物体を検出するもの」、「一般領域内における物体までの距離の変化を比較することで移動した物体を検出するもの」、等を例示することができる。
【0017】
更に、「人体判定手段」としては、物体検出手段で検出された物体に対して、「物体の輪郭に基いて人体であるか否かを判定するもの」、「物体の移動経路に基いて人体であるか否かを判定するもの」、「物体までの距離に基いて人体であるか否かを判定するもの」、「物体の移動速度に基いて人体であるか否かを判定するもの」、等を例示することができる。
【0018】
また、「特定領域内での動きに基いて使用の有無を判断」としては、人体判定手段で人体であると判定された物体に対して、「物体が特定領域内に所定時間以上留まると、使用を開始したとして使用有と判断」、「特定領域内に所定時間以上留まった物体が特定領域外へ退出すると、使用を終了したとして使用無と判断」、「物体が特定領域内へ特定境界以外から進入した上で特定境界を通って特定領域外へ退出すると、使用を開始したとして使用有と判断」、「物体が特定領域内へ特定境界を通って進入した上で特定境界以外から特定領域外へ退出すると、使用を終了したとして使用無と判断する」、等を例示することができる。なお、上記の特定境界とは、例えば、特定領域の外周辺におけるトイレ室や個室等の出入口に面した辺や、小便器に面した辺等とすることができる。
【0019】
従って、本発明のトイレ使用表示装置は、取込手段により特定領域よりも広い一般領域内を取込むようにした上で、物体検出手段により一般領域内を移動する物体を検出すると共に、人体判定手段で移動する物体が人体か否かを判定し、更に、人体と判定された物体の特定領域内における動きに基いて便器等の設備機器における使用の有無を判断するようにしているので、確実に人体のみを検知して使用の有無を判断することができ、トイレ室外に設置された表示器に対してトイレの使用状況をより正確に表示することができる。
【0020】
ところで、特定領域内へ進入してから移動する物体が人体であるか否かを判定するようにした場合、例えば、特定領域内を物体が通過することで使用の有無を判断する場合では、物体の通過速度(移動速度)が速いと、物体が人体であるか否かを判定している間に物体が通過してしまい、使用の有無の判断が送れてしまったり、できなかったりする虞がある。これに対して、本発明のトイレ使用表示装置は、特定領域を含む広い一般領域内を取込むようにして使用者を検知しており、特定領域内へ進入する前に、予め移動する物体が人体であるか否を判定しておくことができるので、物体(人体)が特定領域内へ進入したら直ちに使用の有無の判断を開始することができ、設備機器の使用の有無を確実に判断して正確な使用状況を表示させることができる。
【0021】
更に、本発明に係るトイレ使用表示装置は、上記の構成に加えて、「前記人体判定手段は、前記物体の輪郭に基いて人体であるか否かを判定する」ことを特徴としても良い。
【0022】
ここで、「物体の輪郭に基いて人体であるか否かを判定」としては、「輪郭内の面積により判定」、「輪郭の形状により判定」、「輪郭内の面積、及び輪郭の形状により判定」、等を例示することができる。なお、取込手段と物体との位置関係によっては、同一の物体であっても、輪郭が異なる場合があるので、物体の位置に応じて、取込んだ物体の形状を補正したり、判定に用いる数値(テーブル)等を適宜選択したりしても良い。
【0023】
これにより、物体の輪郭に基いて人体であるか否かを判定しているので、例えば、トイレ室内に新聞紙や袋等のゴミが散乱していても、移動した物体がゴミか人体かを正確に判定することができ、トイレの使用状況を正確に表示することができる。
【発明の効果】
【0024】
このように、本発明によると、トイレの使用状況を正確に表示することができるトイレ使用表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1(a)は本発明のトイレ使用表示装置の一実施形態を概略で示す平面図であり、(b)は(a)のトイレ使用表示装置の表示器を拡大して示す正面図である。
【図2】図1のトイレ使用表示装置における制御部での機能的な構成を概略で示すブロック図である。
【図3】トイレ使用表示装置における設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】トイレ使用表示装置におけるトイレ使用表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図4のトイレ使用表示処理における物体検出処理を示すフローチャートである。
【図6】図4のトイレ使用表示処理における人体判定処理を示すフローチャートである。
【図7】図4のトイレ使用表示処理における使用判断処理を示すフローチャートである。
【図8】図7の使用判断処理における使用開始判断処理を示すフローチャートである。
【図9】図7の使用判断処理における使用終了判断処理を示すフローチャートである。
【図10】図1とは異なる形態の本発明のトイレ使用表示装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態であるトイレ使用表示装置1について、図1に基いて説明する。図1(a)は本発明のトイレ使用表示装置の一実施形態を概略で示す平面図であり、(b)は(a)のトイレ使用表示装置の表示器を拡大して示す正面図である。本実施形態のトイレ使用表示装置10は、例えば、コンビニエンスストア、喫茶店、居酒屋、ショッピングセンター、遊技場等のトイレ室1に設置されるものである。本例のトイレ室1は、設備機器2として、三つの小便器3、一つの洋式の大便器4を有しドア5を有した二つの個室6、三つの洗面器7を備えた洗面台8、を備えている。また、本例では、トイレ室1の出入口にもドア9が備えられている。
【0027】
本例のトイレ使用表示装置10は、トイレ室1内における天井の略中央に取付けられ個室6内や洗面台8等を除くトイレ室1内を撮影可能な取込手段としてのカメラ11と、カメラ11で撮影した画像に基いて小便器3や個室6の使用の有無を判断する制御部12と、制御部12で判断された小便器3や個室6の使用状況を表示しトイレ室1外に配置される表示器13と、表示器13及び制御部12を収容しトイレ室1外の壁等に取付けられる薄箱状の装置本体14と、を備えている。なお、カメラ11、制御部12、及び表示器13は、所定の配線15によって夫々接続されている。
【0028】
このトイレ使用表示装置10のカメラ11は、一般的なデジタル式のカメラとされている。本例では、カメラ11の撮影範囲が一般領域C1とされており、三つの小便器3と二つの個室5の外側が一般領域C1となっている。また、一般領域C1内には、五つの特定領域C2が配置されている。具体的には、小便器3に対する使用者の立ち位置と、個室6の出入口の外側とに、夫々矩形状の特定領域C2が配置されている。これら特定領域C2は、小便器3に面した辺と、個室6の出入口に面した辺が、特定境界Tとされている。
【0029】
また、制御部12は、図示は省略するが、所定のプログラムを実行させることで各種処理を行うCPU、各種処理を行うためのプログラムやデフォルトの設定値等が格納されたROM、CPUでの処理の際に一時的に数値等を記憶したりカメラ11で撮影して取込んだ画像や各種設定値等を記憶したりするRAM、外部機器等と接続するためのI/O端子、等を備えている。
【0030】
更に、表示器13は、本例では、一般的な液晶表示器とされている。なお、液晶表示器に換えて、LED表示器、CRT表示器、プラズマ表示器、レーザー表示器、有機EL表示器、等としても良い。
【0031】
続いて、本実施形態におけるトイレ使用表示装置10の制御部12での機能的な構成について、図2に基いて説明する。図2は、図1のトイレ使用表示装置における制御部での機能的な構成を概略で示すブロック図である。本例のトイレ使用表示装置10の制御部12は、カメラ11で撮影されたトイレ室1における一般領域C1内の画像を受信する受信手段21と、受信手段21により受信したカメラ11からの画像に基いて一般領域C1内で動いた物体を検出する物体検出手段22と、物体検出手段22で検出された物体が人体であるか否かを判定する人体判定手段23と、人体判定手段23によって人体であると判定された物体の特定領域C2での動きに基いて小便器3や個室6の使用の有無を判断する使用判断手段24と、使用判断手段24による使用の有無に基いて表示器13に表示する文字等を制御する表示制御手段25と、を備えている。
【0032】
また、制御部12は、受信手段22で受信したカメラ11からの画像や、物体検出手段22により判定された移動する物体を登録したり、人体判定手段で人体と判定された物体を登録したり、使用判断手段により判断された使用の有無を記憶したり、各種の初期設定などを記憶したりする記憶手段26を更に備えている。本例では、記憶手段26が、制御部12に備えられたROMやRAMとされている。
【0033】
更に、制御部12は、受信手段21を介してカメラ11で撮影された画像に基いて、特定領域C2や、各種の設定値等を入力する設定手段27を、備えている。この設定手段27では、図示は省略するが、所定の入力デバイス(例えば、キーボート、マウス、等)を制御部12のI/O端子に接続して特定領域C2等の設定を行う。なお、設定手段27での設定の際には、表示器13に各種の設定画面等を表示させるようにしても良い。
【0034】
次に、トイレ使用表示装置10の制御部12において実行される各種の制御処理について図3乃至図9に基いて説明する。図3は、トイレ使用表示装置における設定処理の一例を示すフローチャートである。また、図4は、トイレ使用表示装置におけるトイレ使用表示処理の一例を示すフローチャートである。更に、図5は図4のトイレ使用表示処理における物体検出処理を示すフローチャートであり、図6は図4のトイレ使用表示処理における人体判定処理を示すフローチャートである。また、図7は図4のトイレ使用表示処理における使用判断処理を示すフローチャートであり、図8は図7の使用判断処理における使用開始判断処理を示すフローチャートであり、図9は図7の使用判断処理における使用終了判断処理を示すフローチャートである。
【0035】
設定処理は、図示は省略するが、制御部12のI/O端子に所定の入力デバイスを接続した状態で行うものであり、まず、図3に示すように、カメラ11からのトイレ室1の一般領域C1内の画像を受信手段21を介して撮込み(ステップS10)、撮込んだ画像に問題があるかないかを確認し、基準画像として採用するか否かを判定する(ステップS11)。そして、捕込んだ画像を基準画像として採用すると(ステップS11でYes)、採用した基準画像に対して特定領域C2の設定を行った上で(ステップS12)、各種の初期値を設定(ステップS13)することで設定処理が終了する。なお、ステップS11において、撮込んだ画像を基準画像として採用しない場合は(ステップS11でNo)、ステップS10へ戻って、再度カメラ11から画像を撮込み基準画像に採用するか否かを判定する。また、採用した基準画像、基準画像に設定した特定領域C2、各種初期値等は、記憶手段26に記憶される。
【0036】
設定処理で基準画像や特定領域C2、各種初期値の設定等が完了したら、次に、トイレ使用表示処理を実行する。このトイレ使用表示処理は、図4に示すように、まず、受信手段21を介してカメラ11から一般領域C1内の画像を撮込む(ステップS20)。そして、物体検出手段22による物体検出処理によりカメラ11からの撮込んだ画像から一般領域C1内で移動する物体を検出する(ステップS30)。続いて、物体検出手段22で検出された移動する物体を人体判定手段24による人体判定処理により人体であるか否かを判定し(ステップS40)、ステップS50へ進む。
【0037】
そして、ステップS50では、人体判定手段24によって人体と判定された移動する物体があるか否かが判定され、人体として判定された移動する物体があれば(ステップS50でYes)、次の使用判断手段24による使用判断処理へと進む。使用判断処理では、人体と判定された動く物体の夫々に対して小便器3や個室6の使用開始や使用終了等を判断し、その判断に基いて表示制御手段25を介して表示器13にトイレ室1の使用状況を表示させた上で(ステップS60)、最初のステップS20へ戻る。なお、ステップS50において、人体と判定された動く物体がなければ(ステップS50でNo)、最初のステップS20へ戻る。
【0038】
続いて、トイレ使用表示処理における物体検出処理について詳細に説明する。この物体検出処理では、図5に示すように、まず、先のステップS20で取込んだトイレ室1内における一般領域C1内の画像に対して、濃度や歪、強調等の画像補正を行った上で(ステップS31)、記憶手段26に記憶された前回の画像と比較する(ステップS32)。このステップS32では、明度、彩度、色相等の違いを比較する。なお、記憶手段26に前回の画像が記憶されていない場合は、前回の画像として基準画像が用いられる。また、比較が完了した新しい画像は、前回の画像として記憶手段26に記憶される。
【0039】
このステップS32で前回の画像と比較した新しい画像に、変化した領域があるか否かが判定され(ステップS33)、変化した領域があれば(ステップS33でYes)、新しい画像内における変化した領域を切出す(ステップS34)。一方、変化した領域がなければ(ステップS33でNo)、一般領域C1内(トイレ室1内)に誰もいないとして物体検出処理を終了する。なお、ステップS34において、変化した領域が独立した状態(変化領域の境界が互いに分離している状態)で複数存在する場合は、夫々の変化領域を切出す。
【0040】
新しい画像から変化領域を切出したら、切出した変化領域が記憶手段26に登録された物体(変化領域)と比較して新規の変化領域であるか否かが判定され(ステップS35)、記憶手段26に登録されていない新規の変化領域であれば(ステップS35でYes)、新しく一般領域C1内に入ってきた新規の動く物体(変化領域)として記憶手段26に登録し(ステップS36)、記憶手段26に登録されている変化領域であれば(ステップS35でNo)、前回の画像に引続き一般領域C1内で動いている物体として記憶手段26に登録されている対応する物体(変化領域)と置換えて更新する(ステップS37)。
【0041】
そして、これらステップS36又はステップS37に続いて、全ての変化領域の判定が終了したか否かを判定し(ステップS38)、全ての変化領域の判定が終了していなければ(ステップS38でNo)、ステップS35へ戻って、次の変化領域に対して新規の変化領域か否かを判定して、上記の処理を繰返す。そして、全ての変化領域の判定が終了したら(ステップS38でYes)、物体検出処理が終了する。この物体検出処理では、一般領域C1内で移動した物体のみを検出して以後の人体判定処理や使用判断処理で用いられるようしており、例えば、トイレ室1内に新たにゴミ箱等の物体を設置した場合でも、設置後は動かないので、動く物体として検出されることはなく、トイレ室1内が多少変化しても初期の設定を変更することなく対応することができ、メンテナンス等にかかる手間を簡略化することができるようになっている。
【0042】
次に、トイレ使用表示処理における人体判定処理について詳細に説明する。この人体判定処理では、まず、先の物体検出処理で動く物体として記憶手段26に登録された動く物体(変化領域)の面積を算出する(ステップS41)。ここでは、変化領域の境界(輪郭)内の面積を算出する。動く物体の面積を算出したら、その算出した面積が記憶手段26に記憶された人体の面積を示す設定値の範囲内(例えば、標準的な人体の面積に対して、0.5倍〜2倍の範囲内)に入っているか否かを判定する(ステップS42)。
【0043】
そして、算出した物体の面積が設定範囲内に入っていれば(ステップS42でYes)、続いて、その物体の中心を算出した上で(ステップS43)、算出した物体の中心から物体の境界(輪郭)までの距離を複数個所で算出(例えば、中心を通り角度の夫々異なる線を複数設定し、それらの線における中心から境界までの距離を算出)する(ステップS44)。このステップS44は、境界までの距離を複数個所で算出することで、境界の位置を特定することができ、而して、物体の境界(輪郭)の形状を特定することができるようになっている。
【0044】
物体の中心から境界までの距離を算出したら、その算出した距離が記憶手段26に記憶された設定値と比較して、設定範囲内に入っているか否かを判定し(ステップS45)、設定範囲内に入っていれば(ステップS45でYes)移動した物体を人体として記憶手段26に登録する(ステップS46)。そして、物体検出処理(物体検出手段22)で登録された全ての物体の判定が終了したか否かを判定し(ステップS47)、終了していなければ(ステップS47でNo)ステップS41へ戻って次の登録された物体の判定を行い、全ての物体の判定が終了していれば(ステップS47でYes)人体判定処理を終了させる。
【0045】
なお、ステップS42において、算出した物体の面積が設定範囲内に入っていなければ(ステップS42でNo)、この物体は人体でないとして人体としての登録は行わずにステップS47へ移動する。また、ステップS45において、算出した距離が設定範囲内に入っていなければ(ステップS45でNo)、この物体は人体でないとして人体としての登録は行わずにステップS47へ移動する。このように、本例の人体判定処理では、動いた物体の面積(輪郭の大きさ)と、中心から境界までの距離(輪郭の形状)とによって人体であるか否かを判定しており、より高い精度で人体を判定することができるようになっている。
【0046】
続いて、トイレ使用表示処理における使用判断処理について詳細に説明する。使用判断処理は、図4に示すように、人体判定処理において判定された物体の中に人体があると判定されると(ステップS50でYes)実行される処理であり、人体がなければ実行されないようになっている。この使用判断処理は、図7に示すように、まず初めに、小便器3や個室6等で使用の開始が確定しているか否かを判定し(ステップS61)、使用の開始が確定していなければ(ステップS61でNo)使用開始判断処理(ステップS70)を行い、使用の開始が確定していれば(ステップS61でYes)使用終了判断処理(ステップS80)を行うようになっている。そして、使用開始判断処理又は使用終了判断処理が終わると、全ての人体と判定された物体の処理(判断)が終了したか否かを判定し(ステップS62)、処理が終了していなければ(ステップS62でNo)、ステップS61へ戻って次の人体と判定された物体について上記の何れかの処理を行い、全ての処理が終了すると(ステップS62でYes)、使用判断処理が終了する。
【0047】
この使用判断処理における使用開始判断処理を詳述すると、図8に示すように、まず、人体判定処理で人体とされた物体の中心位置と特定領域C2が設定された基準画像とを比較し(ステップS71)、物体の中心位置が特定領域C2内に入っているか否かを判定する(ステップS72)。そして、物体の中心位置が特定領域C2内に入っていれば(ステップS72でYes)、次に、その物体が特定領域C2内に設定時間(例えば、0.5秒〜5秒)留まっているか否かを判定する(ステップS73)。このステップS73で特定領域C2に入った物体が、特定領域C2内に設定時間留まっていると判定されると(ステップS73でYes)、小便器3の使用を開始したとして使用開始を確定させるた上で(ステップS74)、小便器3の空き数を1つ減算して(ステップS75)表示器13に表示させ、使用開始判断処理が終了する。
【0048】
なお、個室6に設定された特定領域C2では、個室6を使用するには特定領域C2を通過する必要があり特定領域C2に設定時間留まることがないのに対して、小便器3を使用するには特定領域C2内に留まる必要があるので、ステップS73によって物体が小便器3を使用しているか否かが判るようになっている。
【0049】
一方、ステップS73において、物体が特定領域C2内に入ってから未だ設定時間留まっていないと判定されると(ステップS73でNo)、その物体が特定境界Tから特定領域C2外へ出たか否かが判定される(ステップS76)。そして、特定境界Tから物体が出たと判定されると(ステップS76でYes)、個室6の使用を開始したとして使用開始を確定させた上で(ステップS77)、個室の空き数を1つ減算して(ステップS78)表示器13に表示させ、使用開始判断処理が終了する。ところで、特定領域C2における特定境界Tは、小便器3では便器側に、個室6では出入口側に夫々設定されており、小便器3では特定境界Tを越えて特定領域C2へ出入することができないので、特定境界Tから出入した場合は、その特定領域C2が個室6に設定されたものであることが判る。従って、ステップS76で物体が個室6内に入ったか否かが判るようになっている。
【0050】
なお、ステップS72において、物体の中心が特定領域C2内に入らなければ(ステップS72でNo)、使用の開始がないとして使用開始判断処理を終了する。また、ステップS76において、特定境界Tから特定領域C2外へ物体が出ない場合(ステップS76でNo)、つまり、物体が特定領域C2に入って留まりだしてから未だ設定時間経過していない場合か、物体が特定境界T以外から特定領域C2外へ出た場合では、使用の開始を確定させることができないので、使用開始判断処理を終了させる。
【0051】
一方、トイレ使用判断処理における使用終了判断処理を詳述すると、図9に示すように、まず、人体判定処理で人体とされた物体の中心位置と特定領域C2が設定された基準画像とを比較し(ステップS81)、物体の中心が特定境界Tを通って特定領域C2内に入ったか否かを判断する(ステップS82)。このステップS82では、物体が予め特定領域C2内に入っている場合や、物体が特定領域C2内に入っていない場合は、特定境界Tから入っていないとして(ステップS82でNo)、続いて、物体が特定領域C2外へ出たか否かが判定される(ステップS83)。そして、物体が特定領域C2から出たと判定されると(ステップS83でYes)、特定領域C2から出た物体が設定時間(例えば、0.5秒〜5秒)の間、再び特定領域C2内に入ったか否かを判定し(ステップS84)、設定時間経過しても物体が再び特定領域C2内に入らなければ(ステップS84でNo)、小便器3の使用が終了したとして使用終了を確定させると共に使用開始の確定を取消した上で(ステップS85)、小便器3の空き数を一つ加算して(ステップS86)表示器13に表示させて、使用終了判断処理を終了する。
【0052】
ところで、ステップS83において、物体が初めから特定領域C2内に入っていない場合や、特定領域C2外へ出なかった場合は、特定領域C2外へ出ていないとして(ステップS83でNo)、使用の終了を確定させることができないので使用終了判断処理を終了させる。また、ステップS84において、設定時間以内に物体が再び特定領域C2内に入った場合は(ステップS84でYes)、使用を再開させたとして終了を確定させることができないので、使用終了判断処理を終了させる。
【0053】
一方、ステップS82において、物体の中心が特定境界Tを通って特定領域C2内に入ったと判定されると(ステップS82でYes)、次に、物体が特定境界T以外から特定領域C2外へ出たか否かを判定する(ステップS87)。そして、物体が特定境界Tを通って特定領域C2外へ出たと判定されると(ステップS87でYes)、特定領域C2から出た物体が設定時間(例えば、0.5秒〜5秒)の間、再び特定領域C2内に入ったか否かを判定し(ステップS88)、設定時間経過しても物体が再び特定領域C2内に入らなければ(ステップS88でNo)、個室6の使用が終了したとして使用終了を確定させると共に使用開始の確定を取消した上で(ステップS89)、個室6の空き数を一つ加算して(ステップS90)表示器13に表示させて、使用終了判断処理を終了する。
【0054】
なお、ステップS87において、特定領域C2内に入った物体が、特定領域C2内に留まった場合や、特定境界Tから特定領域C2外へ出た場合は、特定境界Tから特定領域C2外へ出ていないので(ステップS87でNo)、個室6の前にいたり個室6に戻ったりした可能性があり使用の終了を確定させることができないので、使用終了判断処理を終了させる。また、ステップS88において、設定時間以内に物体が再び特定領域C2内に入った場合は(ステップS88でYes)、使用を再開させたとして終了を確定させることができないので、使用終了判断処理を終了させる。
【0055】
このように、使用開始判断処理では、人体と判定された物体の中心位置と特定領域C2及び特定境界Tとの関係により、小便器3や個室6の使用の有無を正確に判断することができるようになっている。
【0056】
従って、本実施形態のトイレ使用表示装置10によると、設備機器2としての小便器3及び個室6に対して設定された特定領域C2内をカメラ11により撮影して取込んでいるので、赤外線センサを用いた場合と比較して、使用者等の物体を検知するための特定領域C2を広くすることができると共に、気温等が変化しても検知できる範囲が殆ど変わらないので、トイレ室1を使用する使用者を確実に検出することができる。そして、制御部12では、カメラ11によって取込んだ特定領域C2内の画像に基いて小便器3や個室6の使用の有無を判断しているので、使用の有無を正確に判断することができる。更に、表示器13では、制御部12での使用の有無の判断に基いてトイレの使用状況として小便器3や個室6の空き数を表示するので、トイレ室1を使用する使用者に対して判り易く案内することができる。従って、本例のトイレ使用表示装置10は、トイレ室1外に設置された表示器13に、トイレ室1の使用状況を正確に表示することができる。
【0057】
また、本例によると、トイレ室1外に設置された表示器13に、トイレ室1の使用状況を正確に表示させることができるので、使用者等に対してトイレ室1の使用状況を確実に認識させることができ、小便器3や個室6等の空きを気にして頻繁にトイレ室1へ確認に行ったり、使用中に頻繁にノックされて不快な思いをしたりするのを防止することができる。また、一つのカメラ11で複数の特定領域C2を撮込むようにしており、トイレ室1に取付けるカメラ11の数を可及的に少なくすることができるので、トイレ使用表示装置10の設置に係る手間を簡略することができ、工期を短縮することができると共に、コストを低減させることができる。
【0058】
更に、本例によると、カメラ11により一般領域C1内を取込むようにした上で、物体検出手段22により一般領域C1内を移動する物体を検出すると共に、人体判定手段23で移動する物体が人体か否かを判定し、更に、人体と判定された物体の特定領域C2内における動きに基いて小便器3や個室6等の使用の有無を判断するようにしているので、確実に人体のみを検知して使用の有無を判断することができ、トイレ室1外に設置された表示器13に対してトイレの使用状況をより正確に表示することができる。また、物体の輪郭(境界)に基いて人体であるか否かを判定しているので、例えば、トイレ室1内に新聞紙や袋等のゴミが散乱していても、移動した物体がゴミか人体かを正確に判定することができ、トイレの使用状況を正確に表示することができる。
【0059】
また、本例によると、カメラ11により個室6内を映さないようにしているので、個室6内まで監視されることで使用者に対して不快感を与えてしまうのを防止することができ、問題無くトイレ室1を使用してもらうことができると共に、トイレ室1に本例のトイレ使用表示装置10を躊躇なく設置することができる。
【0060】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこの実施形態に限定するものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0061】
すなわち、上記の実施形態では、トイレ使用表示装置10として、カメラ11(取込手段)と表示器13とが夫々別々の位置に取付けられるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、図10に示すような、トイレ使用表示装置30としても良い。このトイレ使用表示装置30は、下方へ向けて特定領域C2内を取込む取込手段としてのカメラ31と、カメラ31から取込んだ特定領域C2の変化に基いてトイレ室の使用の有無を判断する制御部32と、制御部32で判断された使用の有無を文字で表示する表示器33と、カメラ31、制御部32、及び表示器33を一体的に支持する箱状の装置本体34と、を備えており、便器4を一つのみ備えたトイレ室1Aの出入口の外側上部に取付けられている。
【0062】
このトイレ使用表示装置30は、トイレ室1Aの出入口を通過する人体をカメラ31で取込むことで、上記のトイレ使用表示装置10の制御部12と同様の処理を制御部32で行って、トイレ室1Aの使用の有無を判断するようにしており、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる他に、装置本体34を取付けるだけで、カメラ31や表示器33等を一度に取付けることができ、設置にかかる手間を簡略化して、コストを低減させることができる。
【0063】
また、上記の実施形態では、トイレ室1の小便器3や個室6に対して特定領域C2を設定して使用状況を表示器13に表示させるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、特定領域C2を、洗面器、洗面台、乾燥機、オムツ交換台、授乳室、等に設定し、それらの使用状況も表示させるようにしても良い。
【0064】
また、上記の実施形態では、トイレの使用状況を表示する表示器13,33として専用のものを示したが、これに限定するものではなく、他の表示システムの表示器に表示させるようにしても良く、例えば、大型店舗内等での案内用の表示器(ディスプレイ)、街頭テレビ、広告用ディスプレイ、等に表示させるようにしても良い。
【0065】
更に、上記の実施形態では、取込手段として一般的なカメラ11,31を用いたものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、赤外線カメラ、紫外線カメラ、超音波距離センサ、超音波撮影装置、等を用いても良く、上記と同様の作用効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0066】
1 トイレ室
1A トイレ室
2 設備機器
3 小便器
4 大便器
6 個室
10 トイレ使用表示装置
11 カメラ(取込手段)
12 制御部
13 表示器
14 装置本体
C1 一般領域
C2 特定領域
T 特定境界
22 物体検出手段
23 人体判定手段
24 使用判断手段
25 表示制御手段
30 トイレ使用表示装置
31 カメラ(取込手段)
32 制御部
33 表示器
34 装置本体
【先行技術文献】
【特許文献】
【0067】
【特許文献1】特開2005−305123号公報
【特許文献2】特開平8−185135号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの便器を含む設備機器を有したトイレ室における、少なくとも前記設備機器に対して所定位置に設定した特定領域内をカメラ又は超音波センサによって取込む取込手段と、
該取込手段により取込んだ前記特定領域内の変化に基いて前記設備機器の使用の有無を判断する制御部と、
該制御部で判断された前記設備機器の使用の有無を文字で表示し、前記トイレ室の外側に配置された表示器と
を具備することを特徴とするトイレ使用表示装置。
【請求項2】
前記取込手段は、
前記特定領域を含む該特定領域よりも広い一般領域内を取込み、且つ、
前記制御部は、
該一般領域内で移動した物体を検出する物体検出手段と、
該物体検出手段により検出した前記物体が人体であるか否かを判定する人体判定手段と、
該人体判定手段で人体であると判定された前記物体における前記特定領域での動きに基いて前記設備機器の使用の有無を判断する使用判断手段と、
該使用判断手段で判断された前記設備機器の使用の有無に基いて前記表示器に表示する文字を制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のトイレ使用表示装置。
【請求項3】
前記人体判定手段は、
前記物体の輪郭に基いて人体であるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載のトイレ使用表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−16514(P2012−16514A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−156656(P2010−156656)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(309041007)有限会社共立工業 (2)
【Fターム(参考)】