説明

トイレ装置

【課題】部品不良または異常な高水圧などの悪条件下においても水漏れの発生を少なくする。
【解決手段】給水部6の開口端部9bの内外に位置する内部材11と外部材12とを有し、開口部9cを水密に密閉する。そして、内部材11と給水部6とをねじ結合する第一のねじ対21と、外部材12と給水部6とをねじ結合する第二のねじ対22との二重のねじ結合によって、開口部9cが密閉される。この構成により、部品不良または異常な高水圧などの悪条件下においても水漏れの発生を少なくすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の局部を洗浄する洗浄部を有したトイレ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のトイレ装置は、水道配管から分岐された給水管と、洗浄部を有するトイレ装置本体の給水部との接続において、給水部に水抜き栓がねじ結合されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−200570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の構成では、水抜き栓のねじ山が少ないなどの形状不完全な加工不良の水抜き栓が使われた場合に、経年的な水圧変動の影響によってねじが劣化し、さらに、破損した場合に結合部から水漏れが発生しやすい。それは、初期的に、耐水圧性能が確保されていても、起こりうる。
【0004】
また、凍結防止などの水抜き作業のため、水抜き栓を外して水を抜いた後、再度水抜き栓を締める場合、不完全なねじ結合の状態で使用される可能性がある。その場合、水道元圧のウォーターハンマー現象などにより、異常な高水圧が加わると、水抜き栓が外れて水漏れする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明のトイレ装置は、便器上に設けられた本体と給水管と配管用栓体とを備える。本体は、人体の局部を洗浄する洗浄部と、開口部を有し、洗浄部へ水を給水する給水部とを有する。給水管は、洗浄部へ供給する水を水道配管から給水する。配管用栓体は、給水部の開口端部の内外に位置する内部材と外部材とを有し、開口部を水密に密閉する。
【0006】
そして、内部材と給水部とをねじ結合する第一のねじ対と、外部材と給水部とをねじ結合する第二のねじ対との二重のねじ結合によって、開口部が密閉される。この構成により、部品不良または異常な高水圧などの悪条件下においても水漏れの発生が少なくなる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のトイレ装置は、部品不良または異常な高水圧などの悪条件下においても水漏れの発生を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明は、人体の局部を洗浄する洗浄部と、開口部を有し洗浄部へ水を給水する給水部と、を有する便器上に設けられた本体と、洗浄部へ供給する水を水道配管から給水する給水管と、開口部を水密に密閉する配管用栓体と、を備え、配管用栓体は、給水部の開口端部の内外に位置する内部材と外部材とを有し、内部材と給水部とをねじ結合する第一のねじ対と、外部材と給水部とをねじ結合する第二のねじ対との二重のねじ結合によって開口部を密閉することにより、たとえ一方のねじ結合が不完全となっても他方のねじ結合があるため、給水部の結合を保持することができる。
【0009】
第2の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、配管用栓体は、給水管に装備され、給水管と給水部とを水密に接合する連結管とすることにより、一体として使用でき、作業を簡便にすることができる。
【0010】
第3の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、第一のねじ対は、給水部内面に設けられた第一の雌ねじと、内部材外面に設けられた第一の雄ねじとで構成することにより、一体として構成することができる。
【0011】
第4の発明は、特に、第1または第3の発明のトイレ装置において、第二のねじ対は、外部材内面に設けられた第二の雌ねじと、給水部外面に設けられた第二の雄ねじととで構成することにより、一体として構成することができる。
【0012】
第5の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、第一のねじ対のねじピッチと第二のねじ対のねじピッチとを等しくすることにより、結合時のねじの進行が滑らかとなり、容易に締め付けを行うことができる。
【0013】
第6の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、内部材と外部材とは分離可能に形成し、互いを軸方向に移動可能に係止することにより、ねじ対の噛み合い始まり時に自由度があり、容易に締め付け開始を行うことができる。
【0014】
第7の発明は、特に、第6の発明のトイレ装置において、内部材と外部材との軸方向の移動可能距離を、第一のねじ対のねじピッチの1ピッチ分以上とすることにより、ねじ対の噛み合い始まり位置に自由度ができ、ねじの噛み合い始まり位置を気にせずにねじ結合を行うことができる。
【0015】
第8の発明は、特に、第7の発明のトイレ装置において、内部材と外部材との軸方向の移動可能距離を、第一のねじ対のねじピッチの2ピッチ分以下とすることにより、ねじ対の噛み合い始まり位置に余裕が大きくなり、ねじの噛み合い始まり位置を気にせずにねじ結合を行うことができる。
【0016】
第9の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、第一のねじ対のねじ結合の噛み合い始まり位置と第二のねじ対のねじ結合の噛み合い始まり位置とを同位置とすることにより、ねじ締め付け時に、ねじの回転回数を少なくすることができる。
【0017】
第10の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、第一のねじ対のねじ結合の噛み合い始まり位置と第二のねじ対のねじ結合の噛み合い始まり位置とを異なる位置とすることにより、一度に2対のねじが噛み合うのではなく、順次ねじが噛み合うため、締め付け時の結合摩擦を小さくすることができる。
【0018】
第11の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、給水部を給水部外面の先端に設け、第二の雄ねじのねじ山の外径よりも小さい外径を有するガイドを備えることにより、第12の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、給水部に、第二の雄ねじの終端部に設けられた鍔状の突起部を備えることにより、確実な締め付けを行うことができる。
【0019】
第13の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、内部材はつめ部を有し、外部材は孔部を有し、つめ部を孔部に嵌合し、内部材と外部材とを結合させることにより、可動する内部材と外部材の製作が容易となる。
【0020】
第14の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、配管用栓体は、外周部にグリップを有することにより、締め付け作業時に、確実な締め付けを行うことが容易となる。
【0021】
第15の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、給水部は、L字水路を有し、本体の後方から下方の方向において、給水管をL字水路を介して本体に結合することにより、トイレ装置の横幅を小さくすることができ、狭いトイレにも対応することができる。
【0022】
第16の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、配管用栓体の内部にフィルターを備えることにより、使用者による抜き差しが行われるフィルター部においても、結合を確実にすることができ、不慣れな使用者の作業であっても水漏れを防ぐことができる。
【0023】
第17の発明は、特に、第16の発明のトイレ装置において、フィルターを配管用栓体から着脱可能に設けることにより、フィルター自体の掃除が簡単に行え、かつ結合を確実にすることができ、不慣れな使用者の作業であっても水漏れを防ぐことができる。
【0024】
第18の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、配管用栓体と給水部との隙間を密閉するシール材を備えることにより、給水部(給水管)と栓体本体とが密閉を保持したまま別々に回転し、締め付け時に給水管が回転したり捻れたりしないため、給水部のみで着脱を簡便に行うことができる。
【0025】
第19の発明は、特に、第1の発明のトイレ装置において、配管用栓体を、給水部へ着脱可能に接合し、開口部を密閉する水抜き栓とすることにより、使用者による抜き差しが行われる水抜き栓においても、結合を確実にすることができ、不慣れな使用者の作業であっても水漏れを防ぐことができる。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるトイレ装置の斜視図を示す。図2は、図1に示すトイレ装置の連結部分の斜視図を示す。図3は、図2に示す連結部分のA−A断面図である。
【0028】
図1に示すように、トイレ装置は、洗浄装置本体(以下、本体と呼ぶ)1と洗浄部3と給水管5と連結管7とを有している。本体1は、便器2の上に横長に設けられている。洗浄部3は、人体の局部を温水または常温水で洗浄するために用いられる。給水管5は、配管用栓体8で水道配管4と本体1側に設けられた給水部9とを連結し、洗浄に使う水を水道配管4から洗浄部3へ給水する。連結管7は、給水管5の端部と給水部9とを水密に接合する。給水部9は、給水管5から供給された水道水を導入するための開口部9cを有している。そして、給水部9は、本体水路部(以下、水路と呼ぶ)6を介して洗浄部3に連絡されている。また、連結管7は、開口部9cを水密に密閉する配管用栓体である。本体1は、さらに、便座13と便蓋14とを有している。
【0029】
また、図2に示すように、トイレ装置の配管用栓体部分は、給水部9と給水部9にねじ結合される連結管7とを有している。
【0030】
そして、図3に示すように、連結管7は、給水部9の開口端部9bの内外に位置する内部材11と外部材12とを有している。内部材11と外部材12とはそれぞれ別々の部品で構成されている。そして、内部材11に設けられたツメ部15と外部材12に設けられた孔部16とが嵌め合わせられ、内部材11と外部材12とは軸方向に移動可能に組み立てられ、結合されている。
【0031】
内部材11、外部材12と給水部9の給水部管体(以下、管体と呼ぶ)9aとのそれぞれの対峙部分には、ねじが形成されている。そのため、連結管7と給水部9とは、二重のねじ結合によって接合されている。また、凍結防止用に、連結管7は、水路6や給水管5の水を抜くための水抜き栓としての機能も有している。そして、外部材12の外表面には凹凸が形成され、グリップ29が設けられている。
【0032】
給水部9は、管体9aの内面側に第一の雌ねじ(以下、ねじと呼ぶ)17を有している。そして、管体9aの外面側に第二の雄ねじ(以下、ねじと呼ぶ)18を有している。
【0033】
さらに、内部材11は、ねじ17にねじ結合する第一の雄ねじ(以下、ねじと呼ぶ)20と第一のシール材(以下、シール材と呼ぶ)23とを有している。外部材12は、雄ねじ18とねじ結合する第二の雌ねじ(以下、ねじと呼ぶ)19を有している。そして、ねじ20とねじ17とによって、第一のねじ対(以下、ねじ対と呼ぶ)21が構成され、ねじ18とねじ19とによって、第二のねじ対(以下、ねじ対と呼ぶ)22が構成されている。第一、第二のねじ対21、22が同時にねじ結合されることにより、給水管5と給水部9との結合の確実性が高められている。また、内部材11と外部材12とが、軸方向に移動可能に接合されていることによって、2対のねじ対21、22のうち、片方のねじ対がねじ結合した後に他方のねじが遅れてねじ結合させることができる。
【0034】
給水管5には給水管継手(以下、継手と呼ぶ)30が設けられている。そして、給水管5と連結管7との接続は、継手30を内部材11と外部材12との間に挟み込み、ツメ部15と孔部16を嵌め合わせることによって行われている。このことにより、非常に簡便な構成と方法とによって、給水管5と連結管7とが接合されている。
【0035】
さらに、継手30の外周には、第二のシール材(以下、シール材と呼ぶ)24が設けられている。また、継手30には、シール材24を保持し、さらに、連結管7から給水管5が引き抜けないように保持する継手突起部(以下、突起部と呼ぶ)30a、30bが設けられている。
【0036】
内部材11と外部材12とが結合される際に、突起部30a、30bを有する継手30が、内部材11と外部材12とに挟み込まれる。給水管5に対して、連結管7から引き抜く方向に引き抜き力が加わった場合に、突起部30aが外部材12に突き当たり、給水管5の引き抜きを防止する。また、給水管5に対して、連結管7へ押し込む方向に押し込み力が加わった場合に、突起部30bが内部材11に突き当たり、給水管5の押し込みを防止する。
【0037】
シール材23、24は、材質が、アクリルニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等によるOリングまたはパッキンである。シール材23は、給水部9の内面と内部材11の外面との間にできた隙間を水密に密閉し、隙間から水が漏れることを防止する。連結管7と給水部9との接続に対して、連結管7が外れる方向に給水部9内部の水道圧力が加わる。しかし、連結管7と給水部9との接続力をねじ対21、22の二重のねじ結合によって得られるため、接続が外れることはない。また、シール材23により、連結管7と給水部9との密閉構造が得られている。そして、ねじ対21、22により、水道水圧に対抗する接合力が得られている。
【0038】
また、シール材24は、内部材11の内面と継手30の外面との間にできた隙間を水密に密閉し、隙間から水が漏れることを防止する。連結管7と給水管5との接続に対して、給水管5が外れる方向に給水管5内部と給水部9内部との水道圧力が加わる。しかし、突起部30aが外部材12に突き当たり、連結管5が外れることはない。また、シール材24により、連結管7と給水管5との密閉構造が得られている。
【0039】
さらに、連結管7と給水管5との接続構造は、シール材24と内部材11内面とが摺動可能に保持されている。このことにより、連結管7と給水管5とは、回転方向に対して拘束されない。そして、外部材12を回転して連結管7と給水部9とを連結する際に、内部材11と給水管5との間で摺動し、給水管5が回転することなく接合される。給水管5が回転しないので、給水管5がよじれたり折れたりすることがない。したがって、作業性のよい信頼性の高い連結管7が実現される。
【0040】
さらに、ねじ対21、22を構成するねじ17、18、19、20は、実質的に同一のねじピッチを有している。
【0041】
また、図3に示すように、内部材11と外部材12との軸方向への移動距離aは、ねじ17、18、19、20の1ピッチ分以上でかつ2ピッチ分以下である。このことにより、それぞれのねじ17、18、19、20のねじ山の切り始めの位置を揃える必要がない。つまり、連結管7を給水部9へ接合する際に、連結管7の回転角度が、最小0°から最大360°まで回転される間に、1ピッチから2ピッチ軸方向に移動する範囲で動く。このことにより、ねじ対21、22のねじ結合が容易に行われる。
【0042】
以上のように構成されたトイレ装置について、以下その動作、作用について説明する。
【0043】
まず、水道配管4からの水道元圧は、給水管5を通じて、給水部9に加わり、開口端部9bから連結管7を引き抜く力として作用する。ねじ対21のねじ結合とねじ対22のねじ結合とによる二重のねじ結合力が存在するので、連結管7は、引き抜かれることなく、給水部9と結合して保持される。
【0044】
連結管7の製造工程において、ねじ17、18、19、20のねじ山が少ないなどの形状不完全な不良が発生した場合、ねじ山が破損することがある。さらに、経年的な水圧変動の影響によってねじ山が劣化して破損することもある。ねじ結合が二重に行われているので、いずれか一方のみのねじ結合が不完全になったとしても、他方のねじ結合が十分である限り、連結管7と給水部9とは結合され続ける。そして、連結管7と給水部9との接続が不完全にならず、水漏れなどは発生しない。
【0045】
さらに、水道元圧のウォーターハンマー現象などで異常な高水圧が連結部7と給水部9との連結部分に加わったとしても、連結管7が簡単に外れることはない。
【0046】
また、連結管7は、内部材11と外部材12との2部品で構成されている。このことによって、ねじ17、18、19、20は、それぞれ、内部材11と外部材12とに別々に成型加工で形成されればよい。このため、内部材11と外部材12とを成型加工する際の金型構造が簡単になり、加工が容易であると共に部品コストが低く抑えられる。
【0047】
また、給水部9の先端のねじ18のねじ始め位置には、ねじ山のないガイド25が設けられている。ガイド25の外径は、ねじ18のねじ山の外径よりも小さく設定されている。ガイド25は、ねじ対21、22がかみ合いを始める前に、管体9aを外部材12内に案内する。それにより、ねじ対21、22は、傾くことなくスムーズにねじ結合され、かみ合いを始める。
【0048】
また、ねじ18の終わり位置部分に、鍔状またはフランジ状の突起部27が設けられている。ねじ対22のねじ結合が十分に締結されるとき、外部材12に設けられたドーム状の蓋突部28が突起部27に当たる。そして、メリハリ感を持ってねじ結合が完全に行われていることを知らせる。
【0049】
また、連結管7の外周部は内部にねじ20を有するため、軸方向にねじの有効長さ以上の長さが必要とされる。このため、グリップ29は、指先だけでなく指全体、または手のひらで掴める大きさを有し、連結管7と給水部9との連結が容易である。さらに、グリップ29が設けられていることにより、連結管7を給水部9から着脱する際にしっかりと握ることができ、回転させやすい。したがって、連結管7を回転させて、最後まで十分に締めることが容易であり、ねじの結合部分が満足に行われ、短い状態で使用されることが防止される。
【0050】
このように、給水部9と連結管7とが、ねじ対21、22の二重のねじ結合により結合されるため、結合信頼性が高い。また、部品不良または締結作業の不十分さにより、中途半端なねじ結合がされた場合に、異常な高水圧が加わったとしてもねじ結合が外れることがない。その結果、水漏れすることが少なく、信頼性の高いトイレ装置が提供される。
【0051】
なお、水道配管4から本体1へ水を供給する経路において、給水管5と給水部9とを連結する連結部は1箇所のみで十分である。そのため、一般のユーザーがトイレ装置の配管を行ったり、メンテナンス作業により接合部分を外したりする場合も、簡単かつ確実に作業が行える。また、製造工程における接合部分の検査確認なども1箇所でよいため、製造コストが抑えられる。
【0052】
なお、移動距離aは、ねじ対21またはねじ対22のねじピッチの1ピッチ分以上でかつ2ピッチ分以下とした。しかし、必ずしもこの範囲に限ることはない。移動距離aの下限値は、ねじ対21のねじ結合の噛み合い始まり位置とねじ対22のねじ結合の噛み合い始まり位置のズレ角度とねじピッチとの積であるズレ距離である。ズレ距離以上に移動距離aが設定されることにより、ねじ対21とねじ対22とが滑らかにねじ結合される。さらに、移動距離aの上限値は、特に制限を受けない。しかし、移動距離aが大きすぎる場合に、ねじ対21、22の両方が噛み合うまでの連結管7の回転回数が大きくなりすぎてしまい、非効率的である。したがって、移動距離aの上限値が、ねじピッチの2ピッチ分以下であることにより、ねじ対21、22の一方が噛み合った後、連結管7の回転の角度が360度以下の回転で他方が噛み合う条件が整う。したがって、移動距離aが、ねじ対21またはねじ対22のねじピッチの1ピッチ分以上でかつ2ピッチ分以下であることにより、ねじ対21とねじ対22とが滑らかに、かつ効率よくねじ結合される。
【0053】
なお、連結管7は、内部材11と外部材12のそれぞれ別々の部品を組み合わせた構造とした。しかし、図4に示すように、内部材11aと外部材12aとを有した二重構成の一体物の連結管7aとし、給水管5に継手突起部(以下、突起部とよぶ)30cが設けられた構造としてもよい。この場合、連結管7aを構成する内部材11aと外部材12aとがひとつの部品で構成されるため、部品の管理が容易で、製造管理コストが低減できる。さらに、給水管5に対して、連結管7へ押し込む方向に押し込み力が加わった場合に、突起部30cが連結管7aに突き当たり、給水管5の押し込みを防止する。
【0054】
また、外部材12の外表面には凹凸が形成され、グリップ29が設けられた構造とした。しかし、図5に示すように、外部材12bの外表面は凹凸のない、滑らかな外表面とした連結管7bとしてもよい。この場合、連結管7bの表面は滑りやすくなるが、連結管7bの加工が容易となるため、製造コストが低減される。
【0055】
なお、本体1は、便座24と便蓋25とを有している構成について説明したが、必ずしも、便座24と便蓋25とは必要ではない。便座24が設けられると、トイレ装置の利用者が清潔にトイレ装置を利用できるという効果が得られる。また、便蓋25が設けられると、便器2中の悪臭が封じ込められ、トイレ装置が設けられたトイレ空間(図示せず)内に、においのない清潔な環境が実現される。
【0056】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2におけるトイレ装置の配管用栓体部分の斜視図を示す。図7は、図6に示す配管用栓体部分のB−B断面図である。図8は、図6に示す配管用栓体の斜視図を示す。
【0057】
実施の形態2におけるトイレ装置は、実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0058】
図6に示すように、給水部9はL字水路40を有し、本体1後方から下方の方向(図6の矢印Cの範囲)から、配管用栓体である連結管7cを介して給水管5が給水部9へ接合されている。
【0059】
また、図7に示すように、フィルター41が連結管7cの内部に設けられている。そして、フィルター部41は、連結管7cから着脱可能に保持されている(図示せず)。
【0060】
L字水路40を有することによって、本体1の後方から下方にかけて、給水管5の取り付け方向が自由に選択可能である。これにより、狭いトイレ空間内部において、給水管5または水道配管4等の給水配管の配置の自由度が高まる。そして、トイレ空間を効率よく利用することができ、邪魔にならない位置に給水配管を設置することが可能である。
【0061】
さらに、連結管7cと給水部9との接続部分に二重のねじ結合を有するため、ねじ17、18、19、20を形成するための寸法が必要である。このため、グリップ29が軸方向に長くなり、本体1からの出張り寸法が大きい。そして、見映えが悪くなる。
【0062】
また、給水管5が本体1の側面から接続される構造では、狭いトイレ空間内部において給水配管の取り回しが邪魔になることが多い。しかし、本体1の後方から下方にかけて、給水管5の取り付け方向を自由に選択可能であるため、トイレ空間内部の有効的な利用が可能となる。その結果、給水配管が邪魔になることがない。このことは、幅の狭いトイレ空間にあっては、顕著な効果として現れる。
【0063】
また、洗浄部3へ供給される洗浄用の水道水の中には、塵または異物等が含まれている。これらの塵または異物等がフィルター41によって濾過されることにより、塵、異物の含まれない水を利用した、より清潔な洗浄が可能である。その結果、トイレ装置の利用者に不快感を与えない。
【0064】
また、水路6の内部の洗浄部3などへの塵、異物等の侵入が防止され、本体1内部の水回路中に設けられている複数の弁部(図示せず)の故障が未然に防がれる。
【0065】
また、図8に示すように、連結管7cと給水部9との接合が取り外されて、フィルター41の掃除が可能である。このため、フィルター41のメンテナンスが容易である。
【0066】
さらに、フィルター41は、連結管7cから着脱可能に保持されているため、フィルター41を連結管7cから取り外して掃除でき、メンテナンス性が高い。たとえば、フィルター41が連結管7cから着脱不可能であっても、トイレ空間内でフィルター41の洗浄は可能である。しかし、フィルター41を洗浄するための洗浄設備が、トイレ空間内に必要である。連結管7cが水道配管4から分岐された給水管5と結合された構造体であるため、フィルター41をトイレ空間の外部へ移動させることは難しい。
【0067】
しかしながら、フィルター41は、連結管7cから着脱可能に保持されているため、連結管7cからフィルター41のみを分離して、トイレ空間外の別の場所でフィルター41の清掃を行うことが可能である。さらに、フィルター41の清掃後に、フィルター41は再び連結管7cに装着される。そして、連結管7cと給水管5とは、二重のねじ結合で接続されるため、極めてメンテナンス性の高いトイレ装置が実現される。
【0068】
なお、フィルター41は、連結管7cに着脱可能に保持したが、必ずしも着脱可能である必要はない。たとえば、連結管7cと給水管5とを着脱可能な構成とすることによって、フィルター41は連結管7cに装着したままで、トイレ空間の外部へ持ち出すことが可能である。
【0069】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3におけるトイレ装置の配管用栓体部分の斜視図を示す。図10〜図16は、図9に示す配管用栓体部分の断面図を示す。図17は、図9に示す配管用栓体の正面図である。
【0070】
実施の形態3におけるトイレ装置は、実施の形態1、2と同じ構成要素には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0071】
実施の形態3では、配管用栓体は、凍結防止用に配管の水を抜くための水抜き栓45として用いられている。
【0072】
図10に示すように、水抜き栓45は、給水部9の水を抜くために、給水部9に設けられた開口部9cを密閉するように、給水部9に水密に接合されている。水抜き栓45は、給水部9の開口端部9bの内外に位置する水抜き栓用内部材(以下、内部材と呼ぶ)46と水抜き栓用外部材(以下、外部材と呼ぶ)47とを有している。内部材46と外部材47との結合構造は、上述の内部材11と外部材12との結合構造と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0073】
また、水抜き栓45と給水部9とは、第一のねじ対21と第二のねじ対22による二重のねじ結合によって接合されている。
【0074】
また、図11に示すように、給水部9と水抜き栓45とのねじ結合の噛み合い始まり位置は、第一のねじ対21のねじ結合と第二のねじ対22のねじ結合とが同位置で始まる構成である。すると、同時に2箇所のねじの噛み合いが始まるため、ねじ結合の感触に違和感がない。さらに、二重にねじ結合がされるため、ねじ結合部の信頼性が向上する。
【0075】
また、図15に示すように、給水部9と水抜き栓45とのねじ結合の噛み合い始まり位置は、第一のねじ対21のねじ結合が、第二のねじ対22のねじ結合よりも先に行われてもよい。この場合、2つのねじ対21、22のねじ結合の噛み合い始まり位置、つまりそれぞれのねじ17、18、19、20のねじ山の開始位置が全く同一でなくても、二重にねじ結合が成される。また、第二のねじ対22のねじ結合がなくても、水抜き栓45が給水部9から外れることがなく、水漏れが防止される。なお、この場合、ねじ対21とねじ対22とのねじ結合の噛み合い始まり位置のずれ量は、内部材46と外部材47との軸方向の移動距離aよりも小さく設定されている。
【0076】
なお、逆に、図16に示すように、給水部9と水抜き栓45とのねじ結合の噛み合い始まり位置は、第二のねじ対22のねじ結合が、第一のねじ対21のねじ結合よりも先に行われてもよい。この場合、逆に、第一のねじ対21のねじ結合がなくても、水抜き栓45が給水部9から外れることがなく、水漏れが防止される。なお、この場合、ねじ対21とねじ対22とのねじ結合の噛み合い始まり位置のずれ量は、内部材46と外部材47との軸方向の移動距離aよりも 小さく設定されている。
【0077】
ここで、水抜き栓45と給水部9との接合の脱着方法について、図10〜図12を用いて説明する。
【0078】
図10は、水抜き栓45と給水部9とが接合された状態を示す断面図である。図11は、水抜き栓45と給水部9との二重のねじ結合を開放し、接合を解除した状態を示す断面図である。図12は、水抜き栓45を完全に給水部9から開放された状態を示す断面図である。
【0079】
内部材46と外部材47とを組み立て、結合した状態の水抜き栓45を用意する。水抜き栓45を給水部9に対して(図12の矢印E方向)押し込むことにより、ねじ対21またはねじ対22のいずれかが噛み合う位置まで押し込まれる(図11の状態)。さらに、水抜き栓45をねじ対21、22が噛み合う方向へ回転することによって、ねじ対21、22が徐々に噛み合い始める。そして、二重のねじ結合によって、水抜き栓45と給水部9とが水密に接合され、開口部9cが密閉される状態へ至る(図10の状態)。
【0080】
また、ねじ対21またはねじ対22が噛み合うまでに、ガイド25によって、水抜き栓45が給水部9へ案内されるため、ねじ対21、22の噛み合いは滑らかに行われる。
【0081】
さらに、内部材46と外部材47との組み立てについて、図13と図14とを用いて説明する。
【0082】
内部材46の端面には複数のつめ部15が設けられている。また、外部材47には、つめ部15が係合するための孔部16が設けられている。内部材46が外部材47方向へ押圧されて、内部材46が外部材47と組み立てられる(図13の矢印F方向)。このとき、つめ部15が弾性変形されて、孔部16へ挿入される。つめ部15の挿入後に、つめ部15の変形が復元することにより、つめ部15先端の係り部15aが孔部16に係合される。このことにより、内部材46と外部材47とは単純な構成で結合され、組み立てられる。内部材46と外部材47とは、軸方向には移動可能であるが、係り部15aが孔部16に係合され外れることはない。さらに、給水部9と水抜き栓45とのねじ結合のための回転時には、つめ部15が孔部16に引っかかり、外部材47の回転に伴って、内部材46も回転する。このことによって、ねじ対21、22のねじ結合が容易になされる。
【0083】
また、図9と図17とに示すように、内部材46の内側には強度向上用の2本のリブ26が設けられている。リブ26は、内部材46の機械的な強度を高める。また、給水部9と水抜き栓45とのねじ結合が強固に結合されることにより、ねじ結合が外れにくい時に、工具またはコインなどをリブ26に差し込み、水抜き栓45に回転力を与えることができる。その結果、給水部9と水抜き栓45とのねじ結合が容易に解除される。また、リブ26は外部材47側に設けられていても、同様の効果が得られる。
【0084】
(実施の形態4)
図18は、本発明の実施の形態4におけるトイレ装置の斜視図を示す。図19と図20とは、図18に示すトイレ装置の配管用栓体部分の断面図である。
【0085】
実施の形態4におけるトイレ装置は、実施の形態1、2、3と同じ構成要素には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0086】
図18、図19に示すように、給水管5と水路6との間に、水抜き栓45と連結管7と給水部9とを有している。給水部9は、二方向に開口部9cを有する、T字形状のT字水路42から構成されている。
【0087】
連結管7は、内部材11と外部材12とが分離された別々の部品で構成されている。また、連結管7とT字水路42との結合構造は、上述の連結管7と給水部9との接合構造と同様に、第一のねじ対21と第二のねじ対22とを有した二重のねじ結合の構造を有している。
【0088】
また、水抜き栓45は、水路6または給水管5の水を抜くために、T字水路42に設けられた開口部9cを水密に密閉するように、T字水路42に接合されている。さらに、水抜き栓45とT字水路42との結合構造は、上述の水抜き栓45と給水部9との接合構造と同様に、第一のねじ対21と第二のねじ対22とを有した二重のねじ結合の構造を有している。
【0089】
このような構成により、簡単な構成で水抜き栓45と連結管7とを構成できると共に、ねじ対21、22を構成するねじの製造上の不良があったとしても、信頼性の高い二重のねじ結合が実現される。したがって、連結部分からの水漏れを防止できる。
【0090】
また、フィルター41は、水抜き栓45に保持されている。したがって、水抜き栓45をT字水路42から取り外すことにより、水抜き栓45にフィルター41を取り付けたまま、トイレ空間の外部へ持ち出すことができる。したがって、フィルター41の洗浄のメンテナンス性が高い。なお、フィルター41は、水抜き栓45に対して着脱可能に保持されても良い。フィルター41が水抜き栓45から着脱可能に保持された場合、フィルター41の洗浄性が高まるので、メンテナンス性はより高い。
【0091】
なお、T字水路42に接合する連結管7は、内部材11と外部材12が分離された別々の部品を用いた構造としている。しかし、図20に示すように、内部材11aと外部材12aとが一体構造である連結管7aを用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0092】
以上のように、本発明にかかるトイレ装置は、部品不良または異常な高水圧などの悪条件下においても水漏れの発生を少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の実施の形態1におけるトイレ装置の斜視図
【図2】図1に示すトイレ装置の配管用栓体付近を示す斜視図
【図3】図2のA−A線による配管用栓体部分の断面図
【図4】図1に示すトイレ装置の配管用栓体部分の別の態様を示す断面図
【図5】図1に示すトイレ装置の配管用栓体部分の別の態様を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態2におけるトイレ装置の配管用栓体付近を示す図
【図7】図6のB−B線による配管用栓体部分の断面図
【図8】図6に示す配管用栓体の斜視図
【図9】本発明の実施の形態3におけるトイレ装置の配管用栓体付近の斜視図
【図10】図9のD−D線による配管用栓体部分の断面図
【図11】図9のD−D線による配管用栓体部分の一部分解断面図
【図12】図9のD−D線による配管用栓体部分の一部分解断面図
【図13】図9のD−D線による配管用栓体部分の一部分解断面図
【図14】図9のD−D線による配管用栓体部分の一部分解断面図
【図15】図9に示すトイレ装置の配管用栓体部分の別の態様を示す断面図
【図16】図9に示すトイレ装置の配管用栓体部分の別の態様を示す断面図
【図17】図9に示すトイレ装置の配管用栓体の正面図
【図18】本発明の実施の形態4におけるトイレ装置の斜視図
【図19】図18に示すトイレ装置の配管用栓体部分の断面図
【図20】図18に示すトイレ装置の配管用栓体部分の別の態様を示す断面図
【符号の説明】
【0094】
1 (洗浄装置)本体
2 便器
3 洗浄部
4 水道配管
5 給水管
7、7a 連結管
8 配管用栓体
9 給水部
9b 開口端部
9c 開口部
11、11a 内部材
12、12a 外部材
15 つめ部
16 孔部
17 第一の雌ねじ
18 第二の雄ねじ
19 第二の雌ねじ
20 第一の雄ねじ
21 第一のねじ対
22 第二のねじ対
23 第一のシール材
24 第二のシール材
27 突起部
29 グリップ
40 L字水路
41 フィルター
45 水抜き栓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の局部を洗浄する洗浄部と、開口部を有し前記洗浄部へ水を給水する給水部と、を有する便器上に設けられた本体と、前記洗浄部へ供給する水を水道配管から給水する給水管と、前記開口部を水密に密閉する配管用栓体と、を備え、前記配管用栓体は、前記給水部の開口端部の内外に位置する内部材と外部材とを有し、前記内部材と前記給水部とをねじ結合する第一のねじ対と、前記外部材と前記給水部とをねじ結合する第二のねじ対との二重のねじ結合によって前記開口部が密閉されるトイレ装置。
【請求項2】
配管用栓体は、給水管に装備され、前記給水管と給水部とを水密に接合する連結管である請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項3】
第一のねじ対は、給水部内面に設けられた第一の雌ねじと、内部材外面に設けられた第一の雄ねじと、により構成される請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項4】
第二のねじ対は、外部材内面に設けられた第二の雌ねじと、給水部外面に設けられた第二の雄ねじと、により構成される、請求項1または3に記載のトイレ装置。
【請求項5】
第一のねじ対のねじピッチと第二のねじ対のねじピッチとが等しい請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項6】
内部材と外部材とは分離可能に形成され、互いが軸方向に移動可能に係止された請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項7】
内部材と外部材との軸方向の移動可能距離が、第一のねじ対のねじピッチの1ピッチ分以上である請求項6に記載のトイレ装置。
【請求項8】
内部材と外部材との軸方向の移動可能距離が、第一のねじ対のねじピッチの2ピッチ分以下である請求項7に記載のトイレ装置。
【請求項9】
第一のねじ対のねじ結合の噛み合い始まり位置と第二のねじ対のねじ結合の噛み合い始まり位置とは、同位置である請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項10】
第一のねじ対のねじ結合の噛み合い始まり位置と第二のねじ対のねじ結合の噛み合い始まり位置とは、異なる位置である請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項11】
給水部は、前記給水部外面の先端に設けられ、第二の雄ねじのねじ山の外径よりも小さい外径を有するガイドを備えた請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項12】
給水部は、第二の雄ねじの終端部に設けられた鍔状の突起部を備えた請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項13】
内部材はつめ部を有し、外部材は孔部を有し、前記つめ部が前記孔部に嵌合されて、前記内部材と前記外部材とが結合される請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項14】
配管用栓体は、外周部にグリップを有する請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項15】
給水部は、L字水路を有し、本体の後方から下方の方向において、給水管が前記L字水路を介して前記本体に結合される請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項16】
配管用栓体は、内部にフィルターを備えた請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項17】
フィルターは、配管用栓体から着脱可能に設けられた請求項16に記載のトイレ装置。
【請求項18】
配管用栓体と給水部との隙間を密閉するシール材をさらに備えた請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項19】
配管用栓体は、給水部へ着脱可能に接合され、開口部を密閉する水抜き栓である請求項1に記載のトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−22637(P2006−22637A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−78891(P2005−78891)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】