説明

トレーニング装置、プログラム及びトレーニングシステム

【課題】ユーザの習熟度合いにあったトレーニングコンテンツを選び易くすることを可能とする。
【解決手段】トレーニング装置は、入力装置における操作の難易度ごとのトレーニングコンテンツを複数記憶するトレーニングコンテンツ記憶手段と、ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する習熟度記憶手段と、ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、認証されたユーザの習熟度に応じて、記憶された複数のトレーニングコンテンツの中で認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツを、他のトレーニングコンテンツとは異なる表示態様で、記憶されたトレーニングコンテンツの一覧を表示する表示手段と、表示されたトレーニングコンテンツの一覧からトレーニングを開始するトレーニングコンテンツを選択する選択手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、トレーニング装置、プログラム及びトレーニングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばファミリーレストランや居酒屋等の多くの飲食店では、メニュー品目の注文の受付業務や会計業務などの種々の業務に関する処理を実行する処理装置が利用されている。そしてこのような処理装置では、店員等のユーザの操作を入力装置で入力し、その入力された操作に応じた処理を実行する。
【0003】
具体的には、飲食店で使用されるシステムの場合、上記の入力装置および処理装置はそれぞれ、例えばオーダー端末およびステーション(サーバ)である。そしてこの場合にオーダー端末では、顧客により注文されたメニュー品目を指定する操作を入力する。オーダー端末は、入力した操作に基づいて注文されたメニュー品目のリストを含んだ受注情報を生成し、それをステーションに送信する。ステーションは、受注情報に基づいて、調理指示伝票の作成や売上管理処理などを行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
入力装置の操作に関するトレーニングは、別の店員が顧客を演ずるなどして形成されたトレーニングコンテンツによる模擬的な業務の中で図られていた。このトレーニングコンテンツは模擬的な業務の難易度ごとに複数用意されており、ユーザは、自分の習熟度合いにあったトレーニングコンテンツを選ぶことで、入力装置の操作に関するトレーニングを行っていた。このような事情から、ユーザの習熟度合いにあったトレーニングコンテンツを選び易くすることが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、実施形態のトレーニング装置は、入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニング装置であって、前記操作の難易度ごとのトレーニングコンテンツを複数記憶するトレーニングコンテンツ記憶手段と、ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する習熟度記憶手段と、ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、前記認証されたユーザの習熟度に応じて、前記記憶された複数のトレーニングコンテンツの中で前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツを、他のトレーニングコンテンツとは異なる表示態様で、前記記憶されたトレーニングコンテンツの一覧を表示する表示手段と、前記表示されたトレーニングコンテンツの一覧からトレーニングを開始するトレーニングコンテンツを選択する選択手段とを備える。
【0006】
また、実施形態のプログラムは、入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニング装置であって、前記操作の難易度ごとのトレーニングコンテンツを複数記憶するトレーニングコンテンツ記憶手段、ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する習熟度記憶手段を有するコンピュータを、ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、前記認証されたユーザの習熟度に応じて、前記記憶された複数のトレーニングコンテンツの中で前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツを、他のトレーニングコンテンツとは異なる表示態様で、前記記憶されたトレーニングコンテンツの一覧を表示する表示手段と、前記表示されたトレーニングコンテンツの一覧からトレーニングを開始するトレーニングコンテンツを選択する選択手段として機能させる。
【0007】
また、実施形態のトレーニングシステムは、少なくとも1つのサーバ装置と、端末装置とを含み、入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングシステムであって、前記操作の難易度ごとのトレーニングコンテンツを複数記憶するトレーニングコンテンツ記憶手段と、ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する習熟度記憶手段と、ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、前記認証されたユーザの習熟度に応じて、前記記憶された複数のトレーニングコンテンツの中で前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツを、他のトレーニングコンテンツとは異なる表示態様で、前記記憶されたトレーニングコンテンツの一覧を表示する表示手段と、前記表示されたトレーニングコンテンツの一覧からトレーニングを開始するトレーニングコンテンツを選択する選択手段とを具備し、前記サーバ装置は、前記トレーニングコンテンツ記憶手段、又は前記習熟度記憶手段の少なくとも一方を備え、前記端末装置は、前記トレーニングコンテンツ記憶手段、又は前記習熟度記憶手段のうちの前記サーバ装置が備えないものと、前記ユーザ認証手段、前記表示手段、及び前記選択手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、注文処理システムの構成を示す図である。
【図2】図2は、情報端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、トレーニングコンテンツデータベースの一例を模式的に示す図である。
【図4】図4は、トレーニング状況データベースの一例を模式的に示す図である。
【図5】図5は、CPUにより実現される機能構成を模式的に示すブロック図である。
【図6】図6は、トレーニング処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、認証画面の一例を示す概念図である。
【図8】図8は、トレーニングコンテンツ選択画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、トレーニングコンテンツ選択画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、トレーニングコンテンツ選択画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、動画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、トレーニングコンテンツ選択画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、クラウドシステムを利用するトレーニングシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照してトレーニング装置、プログラム及びトレーニングシステムの実施形態について説明する。なお、以下では、飲食店や販売店などのような顧客の注文に応じて飲食サービスや商品販売サービスを提供する様々な施設で利用される注文処理システムに適用した場合を例示して説明する。図1は、注文処理システム100の構成を示す図である。
【0010】
注文処理システム100は、複数の情報端末1、複数のハンディ端末2、複数の伝票プリンタ3およびステーション4をLAN(local area network)5にそれぞれ接続して構成される。ただし、ハンディ端末2は、無線アクセスポイント6を介してLAN5に接続される。情報端末1、ハンディ端末2および伝票プリンタ3は、図1では2つずつを図示しているが、その数はそれぞれに任意である。情報端末1、ハンディ端末2および伝票プリンタ3は、1つのみが設けられても良い。
【0011】
情報端末1は、例えば接客フロアやチェックアウトカウンタに設置される。顧客に対する案内業務、受注業務、給仕(配膳)業務、あるいは会計業務など各種の業務に関する処理を行う。そして、接客フロアに設置された情報端末1においては、案内業務、受注業務および給仕(配膳)業務に関する処理が主として利用される。またチェックアウトカウンタに設置された情報端末1においては、さらに会計業務に関する処理が利用される。なお、情報端末1は、上記の業務の一部のみに関する処理を行うことにより、特定の用途に特化したものとしても良い。情報端末1のうちの少なくとも1つは、後述するトレーニング処理を実行する機能を備え、トレーニング装置として機能する。
【0012】
ハンディ端末2は、ソフトキーやハードキーなどの操作キーが複数配列されたユーザインタフェースを備え、このユーザインタフェースによりオーダー入力のためのユーザの操作を入力する入力装置として機能する。ハンディ端末2は、入力した操作に従ってオーダー情報を生成し、このオーダー情報を無線送信する。ハンディ端末2から無線送信されたオーダー情報は、無線アクセスポイント6およびLAN5を介してステーション4に伝送される。
【0013】
伝票プリンタ3は、例えば接客フロアやキッチンに設置される。接客フロアに設置された伝票プリンタ3は、受注情報に基づく注文伝票を顧客のために印刷する。すなわち、接客フロアに設置された伝票プリンタ3は、いわゆるカスタマープリンタとして利用される。またキッチンに設置された伝票プリンタ3は、受注情報に基づく調理指示伝票を調理人のために印刷する。すなわち、キッチンに設置された伝票プリンタ3は、いわゆるキッチンプリンタとして利用される。
【0014】
ステーション4は、例えばバックヤードに設置され、情報端末1から送信された各種の情報を集計処理し、飲食店の営業に拘わる管理業務に関する処理を行う。またステーション4は、複数の情報端末1で共通に利用される情報の管理処理を行うこともある。
【0015】
図2は、情報端末1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、情報端末1は、液晶ディスプレイ(LCD)1a、表示コントローラ1b、スピーカ1c、サウンドコントローラ1d、タッチセンサ1e、タッチセンサコントローラ1f、周辺機器インタフェース(周辺機器I/F)1g、通信インタフェース(通信I/F)1h、ROM(read-only memory)1i、RAM(random-access memory)1j、HDD(hard disk drive)1kおよびCPU(central processing unit)1mを含む。このうち、表示コントローラ1b、サウンドコントローラ1d、タッチセンサコントローラ1f、周辺機器インタフェース1g、通信インタフェース1h、ROM1i、RAM1j、HDD1kおよびCPU1mは、バスラインにそれぞれ接続されている。LCD1a、スピーカ1cおよびタッチセンサ1eは、表示コントローラ1b、サウンドコントローラ1dおよびタッチセンサコントローラ1fにそれぞれ接続されている。
【0016】
LCD1aは、表示コントローラ1bにより駆動されて画像を表示する。表示コントローラ1bは、CPU1mの制御の下に転送されてくる画像データに応じた画像が表示されるようにLCD1aを駆動する。
【0017】
スピーカ1cは、サウンドコントローラ1dにより駆動された音声を再生する。サウンドコントローラ1dは、CPU1mの制御の下に転送されてくる音声データに応じた音声が再生されるようにスピーカ1cを駆動する。
【0018】
タッチセンサ1eは、LCD1aの表示面に積層配置されている。タッチセンサ1eは、LCD1aの表示画面へのユーザによるタッチがなされた際に、そのタッチ位置に応じた検出信号を出力する。タッチセンサコントローラ1fは、タッチセンサ1eから出力された検出信号に基づいて上記のタッチ位置を表す座標情報を求め、この座標情報をCPU1mへ送る。タッチセンサ1eは、トレーニングの実行時には、トレーニングのためのユーザの操作を入力する入力デバイスの1つとして利用される。
【0019】
周辺機器インタフェース1gには、プリンタ7や客面表示装置8などの周辺機器が必要に応じて接続される。周辺機器インタフェース1gは、接続されている周辺機器と通信する。周辺機器インタフェース1gとしては、USB(universal serial bus)の汎用規格に準拠したインタフェース回路などを利用できる。なお、プリンタ7は、受注伝票、領収伝票あるいは各種のジャーナルなどを印刷するために利用される。客面表示装置8は、会計結果や広告情報などを顧客に提示するための画像を表示するために利用される。プリンタ7および客面表示装置8の少なくとも一方は、情報端末1に内蔵されていても良い。
【0020】
通信インタフェース1hは、伝票プリンタ3およびステーション4とLAN5を介して通信する。通信インタフェース1hとしては、イーサネット(登録商標)などの汎用規格に準拠したインタフェース回路などを利用できる。
【0021】
ROM1iは、CPU1mの処理手順を記述したプログラムや、CPU1mが各種の処理を実行する上で必要なデータなどを記憶している。
【0022】
RAM1jは、CPU1mが各種の処理を実行する上で必要なデータを必要に応じて記憶する。例えばRAM1jには、LCD1aで表示する画像を表す画像情報を記憶する。またRAM1jは、CPU1mが各種の処理を行う際のワークエリアとしても利用される。
【0023】
HDD1kは、CPU1mの処理手順を記述したプログラムや、CPU1mが各種の処理を実行する上で必要なデータなどを記憶する。HDD1kは、注文処理システム100が設置されている飲食店で提供されるメニュー品目に関するデータベースを記憶する。HDD1kは、ハンディ端末2におけるユーザインタフェースを摸した入力インタフェース画像のデータを記憶する。HDD1kは、複数のトレーニングコンテンツのそれぞれの内容を記述したトレーニングコンテンツデータベースを記憶する。HDD1kは、複数の店員のそれぞれについてのトレーニング状況を記述したトレーニング状況データベースを記憶する。HDD1kは、トレーニング処理に際して再生する複数の動画ファイルを記憶する。HDD1kは、複数のトレーニングコンテンツのそれぞれに対応し、各コースにおけるユーザ操作の採点のための情報を記述した採点設定ファイルを記憶する。
【0024】
CPU1mは、ROM1iやHDD1kに記憶されたプログラムに従って、前述した各種の業務に関する各種の処理やトレーニング処理を実行する。また、CPU1mは、RTC(Real Time Clock)による計時機能を有している。
【0025】
なお、情報端末1は、ROM1iやHDD1kにプログラムが記憶された状態にて販売や譲渡がなされても良いし、記憶媒体に記憶された状態や通信回線を介した通信により販売または譲渡されたプログラムが任意に情報端末1にインストールされても良い。なお、上記の記憶媒体としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、あるいは半導体メモリなどのあらゆる種類のものを利用できる。
【0026】
図3は、トレーニングコンテンツデータベースの一例を模式的に示す図である。図3に示すように、トレーニングコンテンツデータベースは、複数のトレーニングコンテンツのそれぞれに対応するデータレコードを含む。ここで、トレーニングコンテンツは、別の店員が顧客を演ずるなどして形成された、入力装置であるハンディ端末2における操作をトレーニングするためのコンテンツである。具体的には、ハンディ端末2の操作の契機となる契機事象を少なくとも1つ表した動画像や、契機事象に関するものを少なくとも1つ含む複数の静止画像を連続表示する表示データなどであってよい。このトレーニングコンテンツは、ハンディ端末2における操作の難易度ごとに用意される。例えば、ハンディ端末2の操作に慣れていない店員のために1品の入力操作等、簡単なトレーニングを行う初級(レベル1)から、操作に十分慣れているベテラン店員のために複数の商品の入力を伴う難しいトレーニングを行う上級(レベル3)まで容易される。
【0027】
トレーニングコンテンツデータベースの各データレコードには、タイトル、所要時間、クラス、動画ファイル名、規定注文品目および採点設定ファイル名に関する情報フィールドが含まれる。タイトルに関する情報フィールドに記述される情報は、トレーニングコンテンツを識別するためのタイトルを表す。所要時間に関する情報フィールドに記述される情報は、各トレーニングの所要時間を表す。クラスに関する情報フィールドに記述される情報は、難易度などを表す情報を表す。動画ファイル名に関する情報フィールドに記述される情報は、使用するべき動画ファイルの識別名を表す。規定注文品目に関する情報フィールドに記述される情報は、注文品目として入力されるべき品目を表す。採点設定ファイル名に関する情報フィールドに記述される情報は、各トレーニングコンテンツに応じた採点のための設定について記述された採点設定ファイルの識別名を表す。すなわち、トレーニングコンテンツデータベースは、HDD1kが難易度ごとに複数記憶するトレーニングコンテンツについて、難易度ごとにトレーニングコンテンツを管理するデータベースである。
【0028】
図4は、トレーニング状況データベースの一例を模式的に示す図である。図4に示すように、トレーニング状況データベースは、複数のユーザ(ここでは店員)のそれぞれに対応するデータレコードを含む。各データレコードは、ユーザID、ユーザ名、トレーニングコンテンツ毎の済みフラグおよび習熟レベル(習熟度)に関する情報フィールドを含む。ここで、習熟レベルとは、「アルバイト初級(レベル1)」や「アルバイト中級(レベル2)」などのようにトレーニングにおける習熟の度合いをユーザが認識できるような指標である。ユーザIDは、ユーザごとにユニークに割り当てられた識別情報である。このユーザIDは、ユーザの認証時などにも用いられる。具体的には、ユーザにより入力されたユーザIDとパスワードとをもとに、ユーザIDで管理されるパスワードデータ(図示しない)を参照することで、ユーザの認証が行われる。ユーザ名に関する情報フィールドに記述される情報は、ユーザを識別するための名称を表す。済みフラグは、トレーニングコンテンツ毎のトレーニングの終了状況を0(未終了)および1(終了)のいずれかで表す。習熟レベルに関する情報フィールドに記述される情報は、ハンディ端末2の操作についての習熟度合いを表す習熟レベルを表す。すなわち、トレーニング状況データベースは、ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する習熟度記憶手段である。
【0029】
次に、情報端末1のCPU1mがROM1iやHDD1kに記憶されたプログラムに従って実行することで実現される情報端末1の機能構成について説明する。
【0030】
図5は、CPU1mにより実現される機能構成を模式的に示すブロック図である。情報端末1のCPU1mで実行されるプログラムは、図5に示すような各部(認証手段51、表示手段52、選択手段53)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU1mがROM1iまたはHDD1kからプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM1j上にロードされて生成されるようになっている。
【0031】
認証手段51は、タッチセンサ1eなどによるユーザの操作入力(ユーザIDやパスワード等)をもとに、ユーザの認証を行う。具体的には、認証手段51は、LCD1aに認証画面を表示し(図7参照)、タッチセンサ1eを介してユーザにより入力されたユーザIDとパスワードとをもとに、ユーザIDで管理されるパスワードデータを参照する。次いで、認証手段51は、入力されたユーザIDと、パスワードデータのパスワードとが一致する場合、そのユーザIDのユーザをトレーニング処理等を実行するユーザとして認証する。
【0032】
表示手段52は、認証手段51により認証されたユーザの習熟レベルに応じて、HDD1kに記憶されたトレーニングコンテンツの一覧をLCD1aに表示する。具体的には、表示手段52は、認証手段51により認証されたユーザを識別するユーザIDをもとに、トレーニング状況データベースを参照してユーザの習熟レベルを読み出す。次いで、表示手段52は、HDD1kに記憶されたトレーニングコンテンツデータベースを参照して、HDD1kに記憶された個々のトレーニングコンテンツの難易度を確認し、ユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツの一覧をLCD1aに表示する。例えば、ユーザの習熟レベルに相当する所定の難易度のトレーニングコンテンツと、その難易度に対して予め設定された範囲内の難易度にあるトレーニングコンテンツの一覧をLCD1aに表示する。これにより、ユーザは、自らの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツを容易に認識できる。
【0033】
また、表示手段52は、ユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツを、他のトレーニングコンテンツとは異なる表示態様で表示してもよい。具体的には、表示手段52は、トレーニングコンテンツデータベースを参照し、HDD1kに記憶されたトレーニングコンテンツの一つ一つを読み出して一覧表示を行う際に、ユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツであるか否かを判定する。次いで、表示手段52は、その判定結果をもとに、網掛けの有無や、ポップアップ表示の有無などでトレーニングコンテンツの表示態様を異ならせる。これにより、習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツが、ユーザにより分かりやすくなる。
【0034】
また、表示手段52は、ユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツではない他のトレーニングコンテンツについては、そのトレーニングコンテンツが選択できないことを示す情報を、表示されたトレーニングコンテンツの表示位置に合わせてLCD1aに表示してよい。具体的には、表示手段52は、HDD1kに記憶されたトレーニングコンテンツの一つ一つを読み出して一覧表示を行う際に、読み出して表示するトレーニングコンテンツがユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツではない場合、そのトレーニングコンテンツの表示位置に対し、選択できないことを示す網掛け表示や、ポップアップ表示などを行う。これにより、ユーザは、自らの習熟レベルに対応していないことから選択手段53により選択できないトレーニングコンテンツであることを容易に知ることができる。
【0035】
選択手段53は、表示手段52によりLCD1aに表示されたトレーニングコンテンツの一覧からトレーニングを開始するトレーニングコンテンツの選択をユーザより受け付ける。具体的には、選択手段53は、トレーニングコンテンツの一覧がLCD1aに表示されている際に、タッチセンサ1eなどによりトレーニングを開始するトレーニングコンテンツの選択操作をユーザより受け付ける。
【0036】
次に注文処理システム100の動作について説明する。情報端末1やハンディ端末2でオーダー入力のための操作をユーザが行うと、その操作に応じて情報端末1やハンディ端末2で生成されたオーダー情報がLAN5を介してステーション4に伝送される。ステーション4は、到来したオーダー情報を、会計処理や集計処理などのために管理する。またステーション4は、オーダー情報をLAN5を介して伝票プリンタ3へと送信する。伝票プリンタ3は、到来したオーダー情報に応じた内容の調理指示伝票や注文伝票を印刷する。
【0037】
さて、ハンディ端末2での操作をトレーニングしたい場合にユーザは、情報端末1が備えるトレーニング機能を利用できる。このトレーニング機能の起動がユーザにより要求された情報端末1では、CPU1mがトレーニング処理を実行する。
【0038】
図6は、トレーニング処理の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、S1においてCPU1mの認証手段51は、LCD1aに認証画面を表示させ、タッチセンサ1eなどによるユーザの操作入力をもとに、ユーザの認証を行う。
【0039】
図7は、認証画面G1の一例を示す概念図である。図7に示すように、S1では、ユーザIDに相当する従業員コードやパスワードの入力を受け付ける入力ウインドウG10を有する認証画面G1をLCD1aに表示する。トレーニングを行うユーザは、タッチセンサ1eなどにより自らの従業員コードとパスワードとを入力して認証を行う。
【0040】
次いで、CPU1mの表示手段52は、S1で認証されたユーザを識別するユーザIDをもとに、トレーニング状況データベースを参照してユーザの習熟レベルを読み出す(S2)。次いで、CPU1mの表示手段52は、HDD1kに記憶されているトレーニングコンテンツを順次読み出す(S3)。この時、CPU1mの表示手段52は、HDD1kに記憶されたトレーニングコンテンツデータベースを参照して、読み出したトレーニングコンテンツの難易度を確認する。
【0041】
次いで、CPU1mの表示手段52は、読み出したトレーニングコンテンツの難易度をもとに、ユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツの一覧を含むトレーニングコンテンツ選択画像をLCD1aに表示する(S4)。
【0042】
このS4において、CPU1mは、ハンディ端末2において操作を入力するためのユーザインタフェースの外観を模した入力インタフェース画像を含む、トレーニングコンテンツ選択画像を生成し、この選択画像を表示するように表示コントローラ1bに対して指示する。この指示に応じて表示コントローラ1bは、該当するトレーニングコンテンツ選択画像を表示するようにLCD1aを駆動し、トレーニングコンテンツ選択画像が表示される。
【0043】
図8、9、10は、トレーニングコンテンツ選択画像20を含んだ表示画面の一例を示す図である。図8に示すように、トレーニングコンテンツ選択画像20は、トレーニングコンテンツ一覧画像21、入力インタフェース画像22および案内画像23を含む。
【0044】
トレーニングコンテンツ一覧画像21は、トレーニングコンテンツデータベースに登録されているトレーニングコンテンツの一覧を示す。図8の例においてトレーニングコンテンツ一覧画像21は、各トレーニングコンテンツの動画サムネイル21a、21b、21c、21d、21e、21fを含む。トレーニングコンテンツ一覧画像21は、動画サムネイル21a〜21fのそれぞれの下方に、各トレーニングコンテンツのタイトルおよび所要時間を表すテキストを含む。そしてトレーニングコンテンツ一覧画像21は、各動画サムネイル21a〜21fを、各トレーニングコンテンツのクラス毎に区分けして示す。
【0045】
さらにトレーニングコンテンツ一覧画像21には、S1で認証したユーザに関してトレーニング状況データベースに記述された済みフラグが「1」となっているトレーニングコンテンツの動画サムネイルに重ねた状態で、トレーニングが終了していることを表す済みマーク21jを含む。図4に示すトレーニング状況データベースでは、「店員B」なるユーザに関して済みフラグが「1」となっているのが「1人客」のトレーニングコンテンツである。図8においてはこれに従って、「1人客」のトレーニングコンテンツに関する動画サムネイル21aには、済みマーク21jが重ねた状態で表示される。
【0046】
入力インタフェース画像22は、ハンディ端末2におけるユーザインタフェースの外観を摸した画像である。案内画像23は、認証されたユーザのユーザIDでトレーニング状況データベースを参照して得られるユーザの習熟レベルを、文字列23aおよびマーク23bで表示する。
【0047】
また、トレーニングコンテンツ一覧画像21では、トレーニングコンテンツに重畳して表示する網掛けの有無などにより、認証されたユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツを示す動画サムネイル21a〜21dを、他のトレーニングコンテンツを示す動画サムネイル21e、21fとは異なる表示態様で表示する。例えば、図4に示すトレーニング状況データベースの「店員B」なるユーザが認証された場合には、そのユーザの習熟レベルであるレベル1に相当する初級編とその次の中級編までを習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツとし、他のトレーニングコンテンツと異なる表示態様(網掛けなし)とする。これにより、「店員B」の習熟レベルであるレベル1に対応した初級編とその次の中級編までの難易度のトレーニングコンテンツが、ユーザにより分かりやすくなる。
【0048】
また、図8に示すように、認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツではないトレーニングコンテンツを示す動画サムネイル21e、21fについては、その表示位置に重畳した網掛けによって、選択できないことを示す案内情報を表示している。なお、この案内情報については、動画サムネイル21e、21fからのポップアップで表示してもよい。具体的には、図9に示すように、選択できないことを記述したポップアップ表示24を動画サムネイル21eなどに対応して行ってもよい。なお、このポップアップ表示24は、ユーザの指Fによる動画サムネイル21eのタッチ操作が行われた場合に行われてもよい(詳細は後述する)。また、図示例では、網掛けとポップアップ表示24とを同時に表示する場合を例示しているが、どちらか一方を表示するものであってもよい。
【0049】
トレーニングコンテンツ一覧画像21では、認証されたユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツを表示し、他のトレーニングコンテンツを表示しないようにしてもよい。具体的には、図10に示すように、認証されたユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツを示す動画サムネイル21a〜21dを表示し、図8に例示した動画サムネイル21e、21fを表示しないようにしてもよい。この場合は、例えば「店員B」の習熟レベルであるレベル1に対応した初級編とその次の中級編までのトレーニングコンテンツを、分かりやすくユーザに知らしめることが可能となる。
【0050】
図6に戻り、S5においてCPU1mの選択手段53は、ユーザ操作に応じてトレーニングコンテンツの1つを選択する。具体的には、トレーニングコンテンツ一覧画像21に含まれた動画サムネイルのうちの1つをタッチする操作をユーザが行ったことに応じて、CPU1mはそのタッチされた動画サムネイルに関するトレーニングコンテンツを選択する。例えば図8中の動画サムネイル21dの表示領域をタッチする操作がユーザにより行われたならば、CPU1mはタイトルが「2人客」であるトレーニングコンテンツを選択する。
【0051】
このS5において、認証されたユーザの習熟レベルに対応していない難易度のトレーニングコンテンツの選択が選択手段53により行われた場合、CPU1mは、選択ができないことやトレーニングが開始できないことなどの報知をユーザに対して行ってよい。これにより、ユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツの選択を促すことができる。具体的には、図9に示すように、CPU1mの表示手段52は、動画サムネイル21e、21fなどの選択がユーザの指Fにより行われた場合に、選択ができないことやトレーニングが開始できないことを示すポップアップ表示24を表示してよい。
【0052】
トレーニングコンテンツの選択を受け付けた後、CPU1mは、選択したトレーニングコンテンツに対応する動画像の表示を開始する(S6)。例えばタイトルが「2人客」であるトレーニングコンテンツを選択しているならば、CPU1mはトレーニングコンテンツデータベースに従って動画ファイル名として「Futari.mpg」を取得し、このファイル名でHDD1kに記憶されている動画ファイルに基づく動画像を含んだトレーニング画像を生成し、このトレーニング画像を表示するように表示コントローラ1bに対して指示する。この指示に応じて表示コントローラ1bは、該当するトレーニング画像を表示するようにLCD1aを駆動する。なおCPU1mは、動画像ファイルに含まれた音声データに応じた音声を再生するようにサウンドコントローラ1dに対して指示する。この指示に応じてサウンドコントローラ1dは、該当する音声を再生するようにスピーカ1cを駆動する。なお、動画像の再生および音声の再生は例えば、周知のプレーヤアプリケーションソフトウェアに基づいた別タスクの処理をCPU1mが実行することにより実施する。
【0053】
図11は、動画像31aを含んだ表示画面の一例を示す図である。図11に示すように、トレーニング画像30は、トレーニングコンテンツ選択画像20に、トレーニングコンテンツ一覧画像21に重なる状態でプレーヤ画像31を含む。プレーヤ画像31は、動画像31aを含む。なお、CPU1mは、動画像ファイルが表す多数の画像フレームを一定の時間間隔で1つずつ順次に表示対象として選択し、動画像31aをその表示対象とした画像フレームに自動的に変更して行く。動画像ファイルが表す動画像および音声は、ハンディ端末2においてメニュー品目の入力のための操作をユーザが行うべき契機となる経時的な複数の事象を表したものである。当該動画像および音声は具体的には、顧客が注文する様子を撮影したものや、同様な様子を表したアニメーションなどである。
【0054】
ユーザは、LCD1aで表示される動画像およびスピーカ1cで再生される音声に応じて、入力インタフェース画像22上に配置されたメニュー品目のボタンをタッチすることによって注文されたメニュー品目を入力するための品目入力操作を行う。この品目入力操作は、入力手段としてのタッチセンサ1eより受け付けられる。そしてユーザは、注文されたメニュー品目の全ての入力を完了したと考えるときに、入力インタフェース画像22中に配置された送信ボタン22aをタッチするなどの終了操作を行う。
【0055】
S7およびS8においてCPU1mは、品目入力操作または終了操作がなされるのを待ち受ける。そして品目入力操作が行われたならば(S7:YES)、CPU1mはS7にからS9へ進む。なお、動画像の再生が終了した時点またはそれから一定時間が経過した時点として予め定めた終了タイミングまでに終了操作がなされなかった場合にも、CPU1mはS7からS9へ進むようにしても良い。
【0056】
S9においてCPU1mは、品目入力操作により入力されたメニュー品目を注文品目リストに追加する。そして、この後にCPU1mは、S7およびS8の待ち受け状態に戻る。
【0057】
S7およびS8の待ち受け状態にあるときに終了操作がなされたならば(S8:YES)、CPU1mは、S8からS10へ進む。
【0058】
S10においてCPU1mは、注文品目リストに含まれているメニュー品目の全てが、現在選択しているトレーニングコンテンツに関してトレーニングコンテンツデータベースに記述された規定注文品目に含まれているメニュー品目と一致するか否かを確認する。そして全てのメニュー品目が一致したならば(S10:YES)、CPU1mはS10からS11へ進む。
【0059】
S11においてCPU1mは、現在選択しているトレーニングコンテンツおよびS1で認証したユーザに関してトレーニング状況データベースに含まれた済みフラグを「1」にする。
【0060】
S12においてCPU1mは、S1で認証したユーザに関するトレーニングの進捗度を算出する。進捗度は、予め定められた任意のルールに基づいて算出されれば良い。例えば、進捗度は、済みフラグが「1」となっているトレーニングコンテンツの数として求めることができる。この場合、トレーニング状況データベースが図4に示す状態であるならば、ユーザ「店員B」についての進捗度は「1」となる。あるいは、トレーニングコンテンツの難易度に応じた係数を済みフラグに乗じて求まる値の総和として進捗度を求めることができる。すなわち、例えば各トレーニングコンテンツのクラスに応じて、「初級」「中級」「上級」に関する係数をそれぞれ「1」「2」「3」とするならば、トレーニング状況データベースが図4に示す状態であるならば、「店員B」なるユーザについての進捗度は「1」となる。
【0061】
S13においてCPU1mは、進捗度に応じて習熟レベルを判定し、それをトレーニング状況データベースに反映する。具体的には、進捗度と習熟レベルとの対応関係を予め定めておく。そしてCPU1mは例えば、進捗度が上昇しても習熟レベルが変化しないならば、トレーニング状況データベースには何ら変更を加えない。しかしながらCPU1mは例えば、進捗度が上昇したことによって新たな習熟レベルに到達したならば、トレーニング状況データベースの習熟レベルに関する情報フィールドの記述を変更する。より具体的には、「店員B」なるユーザがトレーニングコンテンツ「2人客」を正しく完了したことによって当該ユーザの習熟レベルが「アルバイト中級」であるとCPU1mが判定したとする。この場合にCPU1mは、ユーザ名の情報フィールドに「店員B」と記述されたデータレコードにおける習熟レベルに関する情報フィールドの記述を、例えば図4に示す「アルバイト初級」から「アルバイト中級」に変更するようにトレーニング状況データベースを更新する。
【0062】
この後に、CPU1mは、S2に戻り、トレーニングコンテンツ一覧画像21を再表示する。このときにCPU1mは、最新のトレーニング状況データベースに記述された情報に基づいてトレーニングコンテンツ一覧画像21を生成する。このため、例えば上記具体例のようにトレーニング状況データベースが更新されているならば、再表示されるトレーニングコンテンツ一覧画像21は図12に示すような画像である。図12に示すトレーニングコンテンツ一覧画像21は、動画サムネイル21cに重ねた状態の済みマーク21jを含む。またトレーニングコンテンツ一覧画像21では、ユーザの習熟レベルが「アルバイト中級(レベル2)」に更新されたことに伴い、初級から上級までのトレーニングコンテンツがユーザの習熟レベルに対応した難易度のトレーニングコンテンツとして表示される。
【0063】
ところで、S10においてメニュー品目の不一致が見つかったならば(S10:NO)、CPU1mはS10からS2へ戻る。この場合には、トレーニング状況データベースが更新されないため、例えば図8に示すトレーニングコンテンツ一覧画像21が再表示される。
【0064】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
例えば、動画像に代えて、複数の静止画像をスライドショー形式で表示しても良い。すなわち、複数の静止画像を順次に、かつ一定の時間間隔で自動的に表示対象として選択し、その表示対象とされた静止画像をLCD1aに表示させても良い。
【0065】
トレーニング結果は、入力された操作と規定操作とが完全一致したか否かにより判定するものには限らない。例えば、入力操作と規定操作とが一致する割合としてトレーニング結果を判定することができる。また例えば、入力操作が行われる順番やタイミングなどのような別の情報も加味してトレーニング結果を判定しても良い。
【0066】
端末装置とサーバ装置とを含んだトレーニングシステムにより上記のような動作を実現することもできる。この場合、1つのサーバ装置が1つまたは複数の端末装置におけるユーザのトレーニングを実現するための処理を行っても良いし、複数のサーバ装置が1つまたは複数の端末装置におけるユーザのトレーニングを実現するための処理を分担して行っても良い。
【0067】
このようなトレーニングシステムの実現には、クラウドコンピューティングを利用できる。より具体的には、Software as a Service(SaaS)と称されるソフトウェア提供形態が適する。
【0068】
図13はクラウドシステムを利用するトレーニングシステム200の構成を示す図である。図13に示すように、トレーニングシステム200は、クラウド210、店舗R1の注文処理システム100、店舗R2の注文処理システム100などをクラウド210へ接続する複数の通信ネットワーク23を含む。なお、注文処理システム100および通信ネットワーク23は、それぞれ1つのみでも良い。
【0069】
クラウド210はさらに、複数のサーバ装置211を含む。これら複数のサーバ装置211は互いに通信可能に構成される。ただしサーバ装置211は、1つのみであっても良い。
【0070】
注文処理システム100の情報端末1は、通信ネットワーク23を介してクラウド210と通信可能である。情報端末1としては、デスクトップタイプやノートブックタイプなどの種々のコンピュータ、携帯電話装置、携帯情報端末(PDA)、あるいはスマートフォンなどを適宜に利用できる。
【0071】
通信ネットワーク23としては、インターネット、プライベートネットワーク、次世代ネットワーク(NGN)、あるいはモバイルネットワークなどを適宜に利用できる。
【0072】
トレーニングシステム200は、HDD1kが記憶するデータ、図5に例示した機能部のうち、HDD1kが記憶するデータについてはクラウド210および情報端末1のいずれにあってもよい。すなわち、操作の難易度ごとのトレーニングコンテンツを複数記憶する構成と、ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する構成については、少なくとも一方をトレーニングコンテンツ一覧画像21で実現してよい。この場合、情報端末1は、通信インタフェース1hを介してトレーニングコンテンツ一覧画像21と通信を行い、必要とするデータを取得する。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0074】
100…注文処理システム、1…情報端末、2…ハンディ端末、3…伝票プリンタ、4…ステーション、5…LAN、6…無線アクセスポイント、7…プリンタ、8…客面表示装置、20…トレーニングコンテンツ選択画像、21…トレーニングコンテンツ一覧画像、21a〜21f…動画サムネイル、22…入力インタフェース画像、23…案内画像、24…ポップアップ表示、30…トレーニング画像、31…プレーヤ画像、31a…動画像、51…認証手段、52…表示手段、53…選択手段、1a…LCD、1b…表示コントローラ、1c…スピーカ、1d…サウンドコントローラ、1e…タッチセンサ、1f…タッチセンサコントローラ、1g…周辺機器インタフェース、1h…通信インタフェース、1i…ROM、1j…RAM、1k…HDD、1m…CPU、200…トレーニングシステム、210…クラウド、211…サーバ装置、F…指、G1…認証画面、G10…入力ウインドウ、R1、R2…店舗
【先行技術文献】
【特許文献】
【0075】
【特許文献1】特開2009−199188号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニング装置であって、
前記操作の難易度ごとのトレーニングコンテンツを複数記憶するトレーニングコンテンツ記憶手段と、
ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する習熟度記憶手段と、
ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、
前記認証されたユーザの習熟度に応じて、前記記憶された複数のトレーニングコンテンツの中で前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツを、他のトレーニングコンテンツとは異なる表示態様で、前記記憶されたトレーニングコンテンツの一覧を表示する表示手段と、
前記表示されたトレーニングコンテンツの一覧からトレーニングを開始するトレーニングコンテンツを選択する選択手段と、
を備えるトレーニング装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツではないトレーニングコンテンツについて、当該トレーニングコンテンツの表示位置に合わせて前記選択手段で選択できないことを示す案内情報を表示する、
請求項1に記載のトレーニング装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツではないトレーニングコンテンツについて、前記選択手段による選択があった場合に、前記案内情報を表示する、
請求項2に記載のトレーニング装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツではないトレーニングコンテンツに重畳した表示、及び当該トレーニングコンテンツからのポップアップ表示の少なくとも一方で前記案内情報を表示する、
請求項2又は3に記載のトレーニング装置。
【請求項5】
入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニング装置であって、前記操作の難易度ごとのトレーニングコンテンツを複数記憶するトレーニングコンテンツ記憶手段、ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する習熟度記憶手段を有するコンピュータを、
ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、
前記認証されたユーザの習熟度に応じて、前記記憶された複数のトレーニングコンテンツの中で前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツを、他のトレーニングコンテンツとは異なる表示態様で、前記記憶されたトレーニングコンテンツの一覧を表示する表示手段と、
前記表示されたトレーニングコンテンツの一覧からトレーニングを開始するトレーニングコンテンツを選択する選択手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項6】
少なくとも1つのサーバ装置と、端末装置とを含み、入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングシステムであって、
前記操作の難易度ごとのトレーニングコンテンツを複数記憶するトレーニングコンテンツ記憶手段と、
ユーザごとにトレーニングの習熟度を記憶する習熟度記憶手段と、
ユーザの認証を行うユーザ認証手段と、
前記認証されたユーザの習熟度に応じて、前記記憶された複数のトレーニングコンテンツの中で前記認証されたユーザの習熟度に対応した難易度のトレーニングコンテンツを、他のトレーニングコンテンツとは異なる表示態様で、前記記憶されたトレーニングコンテンツの一覧を表示する表示手段と、
前記表示されたトレーニングコンテンツの一覧からトレーニングを開始するトレーニングコンテンツを選択する選択手段とを具備し、
前記サーバ装置は、前記トレーニングコンテンツ記憶手段、又は前記習熟度記憶手段の少なくとも一方を備え、
前記端末装置は、前記トレーニングコンテンツ記憶手段、又は前記習熟度記憶手段のうちの前記サーバ装置が備えないものと、前記ユーザ認証手段、前記表示手段、及び前記選択手段を備えるトレーニングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−402(P2013−402A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135451(P2011−135451)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)