説明

トレーラーの車軸全輪連動式操縦安易装置

【課題】キャブオーバトラクタにトレーラを付属させたとき、最小回転半径を小さくするため、トレーラの車輪を、キャブオーバトラクタの旋回程度に応じて、前輪後輪ともに連動変化させ、4WSの機能を持たせる。また狭所での進入、幅寄せを容易に行うための装置を提供する。
【解決手段】キャブオーバトラクタが、前進右旋回をする場合、前側の4WSターンテーブル14が右向きに回り、このとき後ろ側4WSターンテーブル15との間に連結された4WSターンテーブル舵取りワイヤ10,11の作用により、後ろ側ターンテーブル15は左側をむく。同様の作用により、キャブオーバトラクタが前進左旋回、後進右旋回、後進左旋回を行うときも、トレーラの前輪後輪は、それぞれ逆方向を向き、旋回半径を小さくできる。またキャブオーバトラクタの後部には連結金具スライド装置1があり、トレーラとの連結管を油圧シリンダーにより左右にスライド可能とする。

【発明の詳細な説明】
【作用】
1号車単車の時は普通のトラックとして利用できます。又1号車と2号車を連結すれば最大24mのキャブオーバトラクタ及びトレーラーとして利用できます。次に1号車のキャブオーバトラクタ及び2号車のトレーラーが前進右カーブ及び前進左カーブ及び後進右カーブ及び後進左カーブ時に▲14▼の4WSターンテーブル(前側)が右向きに動くと▲10▼と▲11▼の4WSターンテーブルかじ取りワイヤが▲15▼の4WSターンテーブル(後側)を左向きに動くようにワイヤ類を取り付けた装置です。又よりせまい所での進入、巾よせを可能とするために1号車の後部には連結金具スライド装置があり、2号車の連結管を左右にスライドすることにより前進、後進時に便利になります。又2号車には前部と後部に▲3▼の連結管を取り付けるための▲13▼の連結管用アウターボックスが2ケ所あります。トレーラーの前後のターンテーブルは連動式で45度まではワイヤで動き45度以上は▲48▼の下面の▲28▼、▲29▼のポジションピン下げ用金具で▲26▼のポジションピンを下げて45度から120度前後までターンテーブルを動かします。又トレーラーの巾よせにスライド式油圧シリンダー▲46▼、▲47▼とトレーラーを上下に動かすジャッキ伸縮用油圧シリンダー▲42▼▲43▼▲44▼▲45▼などにより動きます。」
【図面の簡単な説明】
〔図1〕側面図 連結状態
〔図2〕上面図 (各部の符号図)
〔図3〕上面図 けん引車が前進状態で左曲がりになりトレーラーの前側の4WSターンテーブルが左向きに動くと同時にトレーラーの後側の4WSターンテーブルが4WSかじ取りワイヤにより右向きに動き左カーブを曲がっている状態
〔図4〕上面図 けん引車が前進状態で右曲がりになりトレーラーの前側の4WSターンテーブルが右向きに動くと同時にトレーラーの後側の4WSターンテーブルが4WSかじ取りワイヤにより左向きに動き右カーブを曲がっている状態
〔図5〕上面図 トレーラーが前進状態で左曲がりになった状態(各部の符号図)
〔図6〕上面図 けん引車後部の連結金具スライド装置が左側にスライドした状態
〔図7〕側面図 ポジションピンが上がりの位置でターンテーブルが45度前後まで動く状態
〔図8〕上面図 トレーラー後進でトレーラー前方のターンテーブルが45度をすぎて120度前後まで動き又トレーラー後方のターンテーブルは45度で保持状態
〔図9〕正面図 各部の符号図
〔図10〕上面図 キャブオーバトラクタが後進してトレーラーのターンテーブルが120度まで動きトレーラーが120度に動いた状態
〔図11〕上面図 各部の符号図
【符号の説明】
▲1▼ 連結金具スライド装置
▲2▼ 連結金具
▲3▼ 連結管
▲4▼ 連結管用アウターボックス(前側)
▲5▼ 4WS用ベアリング(前側)
▲6▼ ワイヤ固定金具
▲7▼ ワイヤ固定金具
▲8▼ ワイヤ固定金具
▲9▼ ワイヤ固定金具
▲10▼ 4WSターンテーブルかじ取りワイヤ
▲11▼ 4WSターンテーブルかじ取りワイヤ
▲12▼ 4WS用ベアリング(後側)
▲13▼ 連結管用アウターボックス(後側)
▲14▼ 4WSターンテーブル(前側)
▲15▼ 4WSターンテーブル(後側)
▲16▼ バッテリー
▲17▼ 油圧パワーユニット及びコントロールバルブ
▲18▼ 連結管固定ピン
▲19▼ 4WSターンテーブルかじ取りワイヤ固定ピン(前側)
▲20▼ 4WSターンテーブルかじ取りワイヤ固定ピン(前側)
▲21▼ 4WSターンテーブルかじ取りワイヤ固定ピン(後側)
▲22▼ 4WSターンテーブルかじ取りワイヤ固定ピン(後側)
▲23▼ 連結金具
▲24▼ ポジションピンケース
▲25▼ ポジションピンリターンスプリング
▲26▼ ポジションピン
▲27▼ かじ取り角設定
▲28▼ ポジションピン下げ用金具
▲29▼ ポジションピン下げ用金具
▲30▼ リーフスプリング
▲31▼ リーフスプリング
▲32▼ スライド式ジャッキケース(前)
▲33▼ スライド式ジャッキケース(後)
▲34▼ ジャッキアウターケース(右前)
▲35▼ ジャッキアウターケース(右後)
▲36▼ ジャッキアウターケース(左前)
▲37▼ ジャッキアウターケース(左後)
▲38▼ ジャッキインナーケース(右前)
▲39▼ ジャッキインナーケース(右後)
▲40▼ ジャッキインナーケース(左前)
▲41▼ ジャッキインナーケース(左後)
▲42▼ ジャッキ伸縮用(右前)
▲43▼ ジャッキ伸縮用(右後)
▲44▼ ジャッキ伸縮用(左前)
▲45▼ ジャッキ伸縮用(左後)
▲46▼ スライド用油圧シリンダー(前)
▲47▼ スライド用油圧シリンダー(後)
▲48▼ 荷台
▲49▼ 油圧ポンプ用エンジン
▲50▼ コントロールバルブ
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】


【特許請求の範囲】
キャブオーバトラクタが前進時に左右にそれぞれまわるとトレーラーのかじ取り用ターンテーブルの前側が45度まで動くとトレーラーのかじ取り用ターンテーブルの後側も45度まで動きます。又キャブオーバトラクタが後進時にかじ取り用ターンテーブルの前側が45度をすぎる時にトレーラーの前側のかじ取りターンテーブルは90度前後まで動きます。
キャブオーバトラクタはトレーラーの前後どちらでも連結可能です。
又キャブオーバトラクタ及びトレーラーのせまい所への巾よせ進入のためキャブオーバトラクタの後部に連結金具スライド装置をもうけてトレーラーに連結となります。
道路の状態及び、トレーラーの状態により後部の連結金具スライド装置を左右に動かして巾よせ進入します。又トレーラーにもシャーシーに2個のスライド式ジャッキをもうけてせまい所での巾よせ進入に利用します。」

【公開番号】特開2007−22514(P2007−22514A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−241828(P2005−241828)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(592020862)