説明

トロール装置

海産食物/バイオマスを採集し、それを海産食物/バイオマス受け入れ船(3)へと搬送する手段を装備したトロール装置(1)。トロール(1)は、細長く、好ましくは剛性または可撓性の収集ケージ(5)を装備し、これは引き入れ開口(5’)にてトロールの後端(1’)に接続され、引き入れ開口から第2部分内へ延在し、これは壁(9、9’)、屋根(9”)および底部(9''')によって画定され、水を漉すための開口を有し、下流部分(5”、5''')で終了する。海産食物/バイオマスを収集ケージ(5)から船舶(3)へと搬送する搬送ホース、またはパイプ(4;16、16’)は、漏斗(13;17)を介してケージ(5)の下流または後部分(5”;5''')に開放する。インゼクタ効果によって、海産食物/バイオマスを収集ケージ(5)から船舶(3)へと吸引させるために、空気または他の流体を、船舶(3)から注入用の供給ホース(6;19)を介して搬送ホースへと供給する。装置は、長時間のトローリング中にトロールから船舶(3)へと海産食物/バイオマスを連続的に搬送するのに特に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の序文でさらに詳細に定義されているように、海産食物/バイオマスを採集し、これを海産食物/バイオマス受け入れ船へと搬送する手段を装備したトロール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トロール操作中、トロールは拡網板がある、または拡網板がない適合ラインを使用してトロール船の背後に牽引し、これによって魚、エビおよびオキアミおよび/または他の海産食物/バイオマスなどの海産食物/バイオマスがトロール袋内に採集される。このトロール袋が海産食物/バイオマスで多少充填された後、通常は船上にたぐり寄せて、空にする。あるいは、船と並んで浮いている間に、トロール袋またはサックを空にしてよい。例えばオキアミなど、何らかのタイプの海産食物/バイオマスは、トロールで採集され、海面へと運ばれた後、死んで即座に分解し始めるまでの寿命が短く、したがって素材としての価値が大幅に低下してしまう。一般に、全ての形態の海産食物/バイオマスにとって、その後の処理のために損傷なく、可能な限り迅速に船に揚げられることが重要である。このプロセスの遅れが、通常は海産食物/バイオマスの品質を大いに低下させてしまうからである。トロール袋で採集し、船上にたぐり寄せることによる手荒い扱いおよび混雑を経験する海産食物/バイオマスも、トロール袋が空のなった後、または船上で収集するためにトロール袋から機械的に汲み出されることにより、受ける損傷のせいで品質および価値が低下する。価値の低下は、魚卵、肝臓などの海産食物/バイオマスからの副産物にも広がる。従来の方法で採集される海産食物/バイオマスも、船上に揚げられた瞬間には大部分が死んでいる。
【0003】
トロール船に関して、例えば大型魚などの海産食物/バイオマスおよび海洋動物の比較的大きい単位を分離できるように、仕分けグリルまたは篩い分けグリルをこのような袋に装備することが知られている。仕分けまたは篩い分けグリルの口が、トロール袋から篩い分けられる海洋動物または海産食物/バイオマスを決定する。同様のシステムを使用して水揚げから小型魚を分離する先行技術の解決法もある。
【0004】
トロール袋の篩い分けした内容を海上の船舶へと直接汲み上げることができるように、トロール袋の端部に引き入れ開口がある機械的ポンプの解決法の異なる形態を使用することも、以前に示唆されているが、既知の解決法は、トロール袋の端部の圧縮および頻繁な閉塞のために、特に成功したわけではなかった。
【0005】
先行技術をさらに例示するために、米国特許第1447553号および第3440752号、およびノルウェー特許第109811号、第35544号、第166512号および第313261号の教示を参照する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、トロールで採集し、損傷がない生きた海産食物/バイオマスを、海産食物/バイオマス受け入れ船に搬送する効率を向上させることが大いに必要とされている。本発明は、あらゆる形態の魚類を含むオキアミ、エビおよび他のタイプの海産食物/バイオマスを採集し、搬送するために特に重要であり、ここでさらに処理し、船上で連続的に絶え間なく保存するための生産船への搬送は、連続的トローリングまたは長時間のトローリング中に制御した形態で実行することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
導入部で言及した装置は、添付請求項1の特徴付けの節で述べる形体によって特徴付けられる。
【0008】
装置は、途切れないか、連続的または長時間にわたるトローリング中に有利に使用できることを特徴とし、海産食物/バイオマスも、長期間にわたって途切れないか、連続的な方法で受け入れ船へと搬送される。
【0009】
装置の有利な実施形態は従属請求項で開示される。
【0010】
次に、本発明を貼付図に関して説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1では、参照番号1がトロールを示し、これはトロール開口(図示せず)を広げる拡網板または他の器具を付けた、または付けていない牽引ライン2の助けで、トロール船3の背後に牽引される。搬送ホース4がトロール船3から下方向にトロールへと延在し、その端部で収集ケージ5へと接続され、ケージ5の引き入れ端部5’はトロール1の後端1’に接続される。また、船3からは供給ホース6が提供され、これは下方向に延在し、ホース4上のトロールと船との間の任意の点4’で搬送ホース4に接続し、好ましくは図2で示すように接続する。あるいは、図4で示すように、搬送ホース4の後端4'''に近い点4”で接続することができ、これで供給ホースが図1の参照番号6’で示すように通ることができる。これは、例えば空気または海水などの流体を供給ホース6に通すように意図され、これは船舶3の方向で搬送ホース4内に導入すると、インゼクタ効果により収集ケージ5および搬送ホース4を介して海産食物/バイオマスを船舶へと吸い上げる。あるいは、流体の運動は、流体変位の原理を用いて実行することができる。図1では、供給ホース6が一部を破線で図示され、図4で示すように点4”で接続する例を示す。供給ホース6は、船舶3と接続点4”の間で切り離すこともできる。ホースおよびラインの取り扱いおよび配置構成の原理は変更することができる。
【0012】
図2で拡大して示すように、錘7を搬送ホースに取り付けて、船舶3の背後の所定の位置に保持されるのを保証できるので有利である。これは当然、供給ホース6にも当てはまる。収集ケージの高さに対する錘の位置の調節は、無線センサおよびコンピュータ制御のウィンチを使用して自動的に実行することができる。
【0013】
好ましくはトロールの開口端1’に配置構成された収集ケージ5は、図4で示すように、開放前端5’と漏斗8内に通る後端5”とを有する細長い本体の形態で作成する。壁9、9’および屋根9”および底部9'''を有する収集ケージ5を作成する。これらの壁、屋根および底部は、グリルまたは金網材料などの形態で作成することができ、このように設けた開口は、水を漉すのに適切である。壁および屋根および底部は、参照番号10で示すように、区間でモジュール式に構築し、適切な方法で接合することができる。区間10は、円形または多角形の断面を有すると有利である。収集ケージには、可動式または機械的清掃器具を装着することができ、これは図9で図示され、図10の例の形態で示されている。
【0014】
参照番号5’で示す収集ケージ5の開放前端には、所望/必要に応じて参照番号11で示すような屋根がないケージ区間があり、したがってその区間の収集ケージ5は、収集ケージ5内で開口5’の底縁から内側および上側に延在するスクリーンまたはグリル12と協働できるように、頂部で開放する。グリルの目的は、例えば魚などの海産食物/バイオマス、または特定のサイズを超える異物がグリルを通過しないが、開口11を通って収集ケージ5から離れることになるのを保証することである。トロールに捕捉されるべきでない船が、自動的にトロールから仕分けされることも環境的要件である。グリルは、上述したように、ケージの屋根にある開口を通すか、あるいはケージの側部または底部を通して異物を誘導することができる。単純化したタイプでは、これを可能にするために、図4および図9で示したものに対してグリルを90°または180°回転できることも想定可能である。異物を逸らすのを、例えば2つの側壁などを介して実行するように意図した場合、グリルはV字形を有することができる。
【0015】
グリル12に見られる開口を適切な寸法にすると、グリルは、所望の海産食物/バイオマス、例えばオキアミ、エビ、魚などより大きい全ての物体を仕分けるような構成にすることができる。図4で示すように前記漏斗8はダクト部分13に入り、これはダクト13の開口13’が好ましくは収集ケージ5の長手方向に平行に配置されるように、適切に屈曲している。ダクト13は、その箸部4'''で搬送ホース4に接続される。搬送ホース4は、上記で示したように、船舶3へと上がり、船舶3へと搬送される海産食物/バイオマスを船上で収集し、さらに処理するか、さらに加工し、保存することができる。船上では、搬送ホースおよび供給ホースを、心振れおよびスイベルを有するホース・ドラムにコイル巻きすることができ、これによって海産食物/バイオマスを船舶への搬送を継続しながら、ホースの長さを容易に調節することができる。船舶3への海産食物/バイオマスの搬送後、または搬送中に、途上で随伴する海水からこれを分離しなければならない。これは、必要に応じて、搬送速度を低下させる減速器具および参照番号15で概略的に図示された海水用の適切なスクリーニング箱によって実行することができる。トロールが、水を通して牽引する間にこの方法で連続的に空にできることは、捕獲された海産食物/バイオマスが有する品質にとって極めて重要であり、その結果、最終製品の品質にも影響を及ぼす。
【0016】
海産食物/バイオマスを連続的に、損傷を与えずに生きたまま船上に搬送することができるので、望ましくない海産食物/バイオマスを船上で即座に除去し、その後に損傷を与えず、生きたままの形態で海に戻すことも可能である。漁師は、捕獲品を良好に管理し、トロール袋で望ましくない海産食物/バイオマスを大量に捕獲することも防止する。
【0017】
収集ケージ5の長手方向に延びる案内フィン14、14’は、収集ケージ5の外側に配置することが好ましいが、そうである必要はない。
【0018】
採集し、船舶へと搬送すべき海産食物/バイオマスの最適な搬送状態を提供するために、船上の適切な器具によって搬送ホース4内に入るのが許容される空気または他の流体の量を最適化し、収集ケージ5の最も効率的な連続的排出を容易にする。
【0019】
図1から図4に関連して図示し、説明した実施形態の変形を表す本発明のこれよりわずかに好ましい実施形態について、次に図5から図9に関してさらに詳細に説明し、図1から図4で示した実施形態と比較した構造的変化に主な焦点を絞る。図1から図4の実施形態で示したものと同じ設計または同じ機能を有する図5から図9の要素は、同じ参照番号が与えられ、以下ではさらに詳細には説明しない。
【0020】
図5から図9は、収集ケージ5で採集した海産食物/バイオマスをトロール1を介してトロール船3へと搬送する搬送ホース16を示す。図5および図8から、好ましい実施形態のホース16がトロール1の下側に沿って延びていることが分かる。次に、図8および図9で示すように、ホースは収集ケージ5に入り、好ましくは搬送パイプ16’の形態でその底部9'''に沿い、これは収集ケージの後部区間5'''で案内漏斗17に入る。漏斗の開口は、収集ケージの後壁9””に面するので有利である。図7で示すように図1および図2の実施形態とちょうど同じように、搬送ホース16を抑えるために、それに錘7を設け、錘の位置は、搬送チューブ16がトロール方向である部分16”から上方向に延在する部分16'''へと行く区域にすることができるので有利である。錘7は、図1および図2で示したものに対応する接続ライン18を介して船舶3に接続される。
【0021】
流体、好ましくは空気を、搬送ホース4上の点4”または錘7の位置にある搬送ホース4上の点4’に供給ホース6を介して供給する図1、図3および図4で示した解決法と異なり、図5で図示した解決法では、供給ホース19は、加圧状態で空気または他の流体をインゼクタ20に供給し、これはトロール1および収集ケージ5が配置されている深さより非常に浅い深さにある手で搬送ホース16に接続される。したがって、インゼクタ20は、ホース16の上方向に延在する部分16'''の上部分に配置されることが分かる。インゼクタ20によって、搬送ホース内に有意の吸引力が生成され、これは漏斗17、搬送パイプ16’および16を介して収集ケージ5から船舶3へとインゼクタ20を介して海産食物/バイオマスを引き上げるために、ほぼサイフォン効果を引き起こす。インゼクタ20を図1で図示したより船舶1に非常に近づけて配置する大きい利点は、インゼクタへの空気または他の流体の搬送路が短くなり、したがって海産食物/バイオマスを船上に運ぶために供給ホース19内に必要となる流体圧力に関して、要求量が小さくなり、したがってインゼクタへ空気または他の流体を供給するために必要な電力要求量が低下することである。海面からそれほど下でないことも、インゼクタ20の検査、保守などに関して非常な利点となる。インゼクタを収集ケージに対して位置決めするレベルの調節は、無線センサおよびコンピュータ制御のウィンチを使用して自動的に実行することができる。
【0022】
図10は、回転式羽根車22で構成された実現可能なケージ清掃器具21の純粋に概略的な図であり、羽根22’は、回転軸23を中心に回転し、半円形カバー24の下にある場合、水平であるか、収集ケージの隣接する壁、底部または屋根にほぼ平行であって、水の抵抗を低下させ、羽根22’がカバーの前縁24’から出ると、これはケージの隣接する壁、底部または屋根に対してほぼ直角に立つ。
【0023】
導入部で言及したように、例えばオキアミおよび他のバイオマスの採集および搬送は、時間が非常に重要である。というのは、さらに処理し、加工すべきオキアミなどの品質は、死んでから加工を実行する前までの時間が長すぎることにより、容易に劣化するからである。生きている個体を船舶へ、それから直接に連続加工プロセスへと迅速に搬送することは、採集した海産食物/バイオマスのタンパク質含有量および品質が最適であり、既知の解決法で達成できるよりはるかに良好であることを保証するという効果を有する。これも導入部で言及したように、最初にトロール袋への採集中に混雑し、次にトロールを船上へたぐり寄せて空にする間に、あるいはトロールを機械的ポンプ作業で空にする場合にさらに混雑するオキアミまたは魚などの海産食物/バイオマスの品質も、記載の装置を使用することによって向上する。海産食物/バイオマスが収集および船舶への搬送中に受ける手荒い扱い/損傷がはるかに少なくなり、さらに生きているうちに船舶に到達するからである。
【0024】
本発明は、例えばオキアミなどの収集および搬送に特に適しているが、装置は、これより大きい、または小さい個体寸法または形態を有する海産食物/バイオマスの任意の形態にも使用できることは明白である。したがって、本発明は、海洋での使用に制限されず、淡水または内水または湖でもそのまま容易に使用できることが明白である。
【0025】
図面で図示した収集ケージ5の設計は、言うまでもなく収集ケージの設計および装備の方法、または作成するのに適切な材料に関して制限するものではない。例えば、センサの形態で本質的に知られている器具を提供することができ、これは水中での収集ケージの位置、深さ、流れなどを監視するために、例えば無線でもよい。
【0026】
篩い分けグリル12の使用について図示し、説明してきたが、状況によってはこれは必要でも望ましくもないことがある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による装置の第1の実施形態を使用するトロール作業の略図である。
【図2】図1で示した本発明による装置の細部を拡大して示す。
【図3】図1で示した本発明による装置の細部を拡大して示す。
【図4】図1および図3で示した本発明による装置の一体部品である収集ケージのさらなる細部を示す。
【図5】本発明による装置の第2の好ましい実施形態を使用するトロール作業の略図である。
【図6】図3で示した本発明による装置の細部を拡大して示す。
【図7】図3で示した本発明による装置の細部を拡大して示す。
【図8】図3で示した本発明による装置の細部を拡大して示す。
【図9】図5および図8で示した本発明による好ましい装置の一体部品である収集ケージのさらなる細部を示す。
【図10】収集ケージに装着する清掃器具の例をさらに詳細に示す。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
海産食物/バイオマスを採集し、それを海産食物/バイオマス受け入れ船(3)へと搬送する手段を装備したトロール装置(1)であって、
− トロール(1)が細長く、好ましくは剛性または可撓性の収集ケージ(5)を装備し、これは引き入れ開口(5’)にてトロールの後端(1’)に接続され、引き入れ開口から第2部分内へ延在し、これは壁(9、9’)、屋根(9”)および底部(9''')によって画定され、水を漉すための開口を有し、下流部分(5”、5''')で終了し、
− 海産食物/バイオマスを収集ケージ(5)から船舶(3)へと搬送する搬送ホース、またはパイプ(4;16、16’)が、漏斗(13;17)を介してケージ(5)の下流または後部分(5”;5''')に開放し、
− インゼクタ効果または流体変位技術によって、海産食物/バイオマスを収集ケージ(5)から船舶(3)へと吸引させるために、空気または他の流体を、船舶(3)から注入用の供給ホース(6;19)を介して搬送ホースへと供給することを特徴とする装置。
【請求項2】
− 仕分けまたは篩い分けグリル(12)が、収集ケージ(5)の引き入れ開口(5’)に設けられ、収集ケージ(5)内で内側および上側、下側および/または横側に斜めに延在するように配置構成され、
− 収集ケージ(5)の屋根、底部および/または壁の、グリル(12)の下流端に配置された部分(11)が開放し、したがって特定のサイズを超える例えば魚などの海産食物/バイオマスまたは異物はグリル(12)を通過せず、少なくとも1つの開放部分(11)を通って収集ケージ(5)から離れることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
− 水を漉すための前記壁、屋根および底部の口が、剛性または可撓性でよい自動清掃格子またはグリル構造で形成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
− 収集ケージの少なくとも1つの壁、屋根または底部分が、格子またはグリル構造の清掃を実行する機械的器具を装備することを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項5】
− 収集ケージ(5)が、接合した区間(10)でモジュール式に構築されることを特徴とする、請求項1、2、3または4に記載の装置。
【請求項6】
− 漏斗がケージ(5)の内側にあり、漏斗(17)がケージ(5)の後部壁(9””)に面して、そこから隔置されることを特徴とする、請求項1から5いずれか1つまたは複数項に記載の装置。
【請求項7】
− 空気または他の流体の供給物が、空気供給ホース(6)を介して、搬送ホースまたはパイプ(4)上の、搬送ホースまたはパイプ(4)が海面に向かって顕著な上向きの勾配を形成する区域に近い点で注入されるような構成であることを特徴とする、請求項1から6いずれか1項または複数項に記載の装置。
【請求項8】
− 空気または他の流体の供給物が、供給ホース(19)を介して、搬送ホースまたはパイプ(16)上の、海面に向かって顕著な上向きの勾配を形成する搬送ホースまたはパイプ(16)の部分の上部区域にある点に接続された、好ましくは深さが調節可能なインゼクタ(20)を介して注入するような構成であることを特徴とする、請求項1から6いずれか1項または複数項に記載の装置。
【請求項9】
− 収集ケージ(5)から船舶(3)への海産食物/バイオマスの搬送に関して、その後または最中に、収集ケージ(5)から船舶(3)へと搬送する間に随伴する海水から海産食物/バイオマスを分離するための濾過器具(15’)を設けることを特徴とする、請求項1から8いずれか1項または複数項に記載の装置。
【請求項10】
− 濾過器具に関して、搬送される海産食物/バイオマスの搬送速度を低下させるように設計した減速器具(15)を設けることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
−水中の収集ケージ(5)の位置/方向、深さ、水流などを監視するために、収集ケージ(5)上に、またはそれに関連してセンサ(21)を設けることを特徴とする、請求項1から10いずれか1項に記載の装置。

【図4】
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【図5】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−521012(P2007−521012A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520133(P2006−520133)
【出願日】平成16年7月13日(2004.7.13)
【国際出願番号】PCT/NO2004/000215
【国際公開番号】WO2005/004593
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(505296784)エーカー シーフーズ ホールディング エイエス (1)
【Fターム(参考)】