説明

ネジの抜止め構造

【課題】 本発明はネジの抜止め構造に係り、保護カバーやユニットなどの取付部材をネジを用いて電源端子盤や機器本体などの被取付部材に着脱する際に、ネジの確実な脱落防止を図ったネジの抜止め構造を提供することを目的とする。
【解決手段】 被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、前記取付部材のネジ挿入穴の周囲に形成された係合部と、前記係合部に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップとからなり、前記ネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から前記係合部に係合手段を係合し、ネジの軸部に取り付くワッシャを抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネジの抜止め構造に係り、例えば通信機器の電源端子盤や操作盤などの被取付部材に保護カバーなどの取付部材を固定するネジの抜止め構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に通信機器の電源端子盤や操作盤には、人が不用意に高圧部に触ったり、重要なスイッチを誤操作しないよう、着脱式の保護カバーを被せてネジ止めしている。
【0003】
また、例えば通信機器の機器本体に、冷却用のファンユニットや粉塵侵入防止用のフィルタユニットなどの各種ユニットがネジを用いて取り付けられているが、保護カバーやユニットの着脱時にネジがこれらから脱落して紛失してしまう虞があった。
【0004】
また、ネジの落下によって短絡事故などを誘発する虞もあるため、従来、ネジの脱落防止を図る様々なネジの抜止め構造が提案されている。
【0005】
図10は特許文献1に開示されたネジの抜止め構造を示し、この従来例は、ユニット1に形成されたネジ挿入穴3にネジ5を通して、その挿入先端側のネジ部7に抜止めワッシャ9を嵌め込んでユニット1からのネジ5の抜け止めを図っている。
【0006】
また、図示しないが保護カバーを電源端子盤などにネジ止めする際にも、同様に、保護カバーに設けたネジ挿入穴にネジを通して、その挿入先端側のネジ部に抜止めワッシャを嵌め込んで保護カバーからのネジの脱落防止を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−50236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし乍ら、図10の従来構造にあっては、機器本体からユニット1を取り外すためにネジ5を緩めていくと、ネジ5の回転に伴い抜止めワッシャ9がネジ部7の先端へ移動して、ネジ部7との嵌め合いが少なくなる。このため、ユニット1を機器本体から取り外すと、抜止めワッシャ9がネジ部7から外れてネジ5がユニット1から脱落する虞があった。
【0009】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、保護カバーやユニットなどの取付部材をネジを用いて電源端子盤や機器本体などの被取付部材に着脱する際に、ネジの確実な脱落防止を図ったネジの抜止め構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、前記取付部材のネジ挿入穴の周囲に形成された係合部と、前記係合部に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップとからなり、前記ネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から前記係合部に係合手段を係合し、ネジの軸部に取り付くワッシャを抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に係る発明は、被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、前記取付部材のネジ挿入穴の周囲に形成された係合部と、前記係合部に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップとからなり、前記ネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から前記係合部に係合手段を係合し、ネジの頭部を抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とする。
【0012】
そして、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のネジの抜止め構造に於て、前記係合部は、取付部材に形成された係合穴で、前記係合手段は、前記係合穴に係合する係合爪が形成された弾性係合片であることを特徴とする。
【0013】
一方、請求項4に係る発明は、被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、前記取付部材に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップを、当該取付部材のネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から取付部材に係合し、ネジの軸部に取り付くワッシャを、当該抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、前記取付部材に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップを、当該取付部材のネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から取付部材に係合し、ネジの頭部を抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とする。
【0015】
そして、請求項6に係る発明は、請求項4または請求項5に記載のネジの抜止め構造に於て、前記係合手段は、前記取付部材の周縁部に係合する係合爪が形成された弾性係合片であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
各請求項に係る発明は、抜止めクリップを用いて取付部材とネジを機械的な抜止め構造としたので、確実なネジの抜け止めが可能となり、而も、保護カバーを受ける側の形状、摩擦力などに影響されることがない。
【0017】
また、請求項1、請求項4に係る発明によれば、ネジ自体に付随したワッシャーを押さえることで、寸法的に遊びを持たせて確実に抜止めクリップを取付部材に固定することができると共に、標準ネジを活用することができる。
【0018】
そして、請求項3、請求項6に係る発明によれば、抜止めクリップの取り付けがワンタッチで行え、取り扱いが簡単である。
【0019】
更に、請求項4乃至請求項6に係る発明によれば、取付部材に係合部を設ける必要がない利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】請求項1及び請求項3の第一実施形態に係るネジの抜止め構造の分解斜視図である。
【図2】抜止めクリップの要部側面図である。
【図3】ネジの抜止め構造の全体斜視図である。
【図4】ネジの抜止め構造の断面図である。
【図5】請求項2及び請求項3の一実施形態に係るネジの抜止め構造の断面図である。
【図6】請求項1及び請求項3の第二実施形態に係るネジの抜止め構造の分解斜視図である。
【図7】請求項1及び請求項3の第三実施形態に係るネジの抜止め構造の断面図である。
【図8】請求項4及び請求項6の一実施形態に係るネジの抜止め構造の断面図である。
【図9】請求項4及び請求項6の一実施形態に係るネジの抜止め構造の分解斜視図である。
【図10】従来のネジの抜止め構造の全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1乃至図4は請求項1及び請求項3の一実施形態に係るネジの抜止め構造を示し、図中、11は通信機器の電源端子盤などの固定台(被取付部材)13に取り付く着脱式の保護カバー(取付部材)で、固定台13の表面側にはスペーサを兼ねた筒状のボス部15が形成され、その中心にネジ取付穴17が形成されている。そして、従来と同様、保護カバー11に設けたネジ挿入穴19にネジ21を挿入して、これを前記ネジ取付穴17にねじ込むことで、保護カバー11が固定台13に固定されるようになっている。
【0023】
尚、図1に示すようにネジ21の軸部23には、従来周知のスプリングワッシャー25と平ワッシャー27が頭部29側から順に取り付けられており、ネジ21は標準ネジである「なべネジ」である。
【0024】
そして、図1及び図4に示すようにネジ挿入穴19を挟んで保護カバー11に、2つの平面視円形状の係合穴(係合部)31が180度の間隔を空けて設けられており、両係合穴31はネジ挿入穴19の中心から等距離にあり、また、ネジ挿入穴19よりも小径とされている。
【0025】
また、図1に於て、33は環状に形成された樹脂製の抜止めクリップで、図4に示すように抜止めクリップ33は断面逆L字状に形成され、その上面に形成されたネジ挿入穴35はネジ21の頭部29よりも大径とされ、前記平ワッシャー27よりも小径とされている。
【0026】
そして、抜止めクリップ33の外周に平面視U字状の突片37がネジ挿入穴35を挟んで180度の間隔を空けて突設され、各突片37の裏面側に、前記係合穴31に係合可能な係合手段39が下方へ突設されている。
【0027】
図2に示すように係合手段39は、外方へ突出する断面くさび形状の係合爪41が先端に形成された一対の対向する断面略半円形状の弾性係合片43、45で形成されている。そして、保護カバー11のネジ挿入穴19にネジ21の軸部23を挿入させた後、ネジ21の頭部29側から係合爪41のテーパ面47を係合穴31の周縁に当てて係合手段39を係合穴31内に圧入すると、両弾性係合片43、45が内方へ変形し、次いで係合爪41が係合穴31から下方へ突出し、図4に示すように係合爪41が保護カバー11の裏面側の係合穴31の周縁部に係合して、抜止めクリップ33が保護カバー11に取り付くようになっている。
【0028】
而して、既述したように抜止めクリップ33のネジ挿入穴35はネジ21の頭部29よりも大径とされ、平ワッシャー27の外径よりも小径とされているため、上述の如く抜止めクリップ33を保護カバー11に取り付けると、図3及び図4に示すように抜止めクリップ33のネジ挿入穴35から頭部29が突出し、そして、平ワッシャー27との間に僅かな間隙を空けて抜止めクリップ33が平ワッシャー27を上方から覆って、ネジ21の抜け止めを図るようになっている。
【0029】
本実施形態はこのように構成されているから、固定台13に保護カバー11をねじ止めするに当たり、先ず、保護カバー11のネジ挿入穴19にネジ21の軸部23を挿入させる。そして、ネジ21の頭部29側から係合爪41のテーパ面47を係合穴31の周縁に当てて係合手段39を係合穴31内に圧入すれば、図4に示すように係合爪41が保護カバー11の裏面側の係合穴31の周縁部に係合して、抜止めクリップ33が保護カバー11に取り付く。これにより、図3及び図4に示すように抜止めクリップ33のネジ挿入穴35から頭部29が突出し、平ワッシャー27との間に僅かな間隙を空けて抜止めクリップ33が平ワッシャー27を上方から覆って、保護カバー11からのネジ21の抜け止めを図ることとなる。
【0030】
而して、この後、図3に示すようにネジ21の軸部23を固定台13側のネジ取付穴17にねじ込むことで、保護カバー11が固定台13に取り付くこととなる。
【0031】
また、例えばメンテナンスなどで保護カバー11を固定台13から取り外す際にネジ21を緩めても、保護カバー11に取り付く抜止めクリップ33が平ワッシャー27を上方から覆って、保護カバー11からのネジ21の抜け止めを図ることとなる。
【0032】
尚、抜止めクリップ33は保護カバー11から容易に取り外し可能であるから、ネジ21による保護カバー11の取り付け後に抜止めクリップ33を取り外してもよい。この場合、保護カバー11の取り外しの際に、改めて抜止めクリップ33を保護カバー11に取り付ければよい。
【0033】
このように本実施形態は、抜止めクリップ33を用いて保護カバー11とネジ21を機械的な抜止め構造としたので、確実なネジ21の抜け止めが可能となり、また、抜止めクリップ33の取り付けもワンタッチで行え、取り扱いが簡単である。
【0034】
而も、保護カバー11を受ける側の形状、摩擦力などに影響されることがなく、また、ネジ21自体に付随した平ワッシャー27を押さえることで、寸法的に遊びを持たせて確実に抜止めクリップ33を保護カバー11に固定することができる。そして、本実施形態によれば、標準ネジである「なべネジ」を活用することができる。
【0035】
尚、前記実施形態では、保護カバー11の取付けに標準ネジである「なべネジ」を使用したが、本実施形態の抜止めクリップ33は、「TPネジ」など標準ネジより頭部の径が大きいネジを使用したネジ止め構造にも適用することが可能である。
【0036】
図5は請求項2及び請求項3の一実施形態に係るネジの抜止め構造を示し、図示するようにTPネジ49は、前記ネジ21に比し頭部51が台形で上面が丸くなっており、また、ネジ21に比し頭部の径が大きく、頭部51の下側周縁に縁53を付けた形状が特徴である。
【0037】
そこで、本実施形態のネジの抜止め構造は、保護カバー11に取り付く抜止めクリップ33がTPネジ49の縁53(頭部51)を上方から覆って、保護カバー11からのTPネジ49の抜け止めを図ったものである。
【0038】
而して、この実施形態によっても、前記実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、TPネジ49の確実な抜け止めが可能となる。
【0039】
図6は請求項1及び請求項3の第二実施形態に係るネジの抜止め構造を示し、本実施形態は、図1の一対の弾性係合片43、45からなる係合手段39に代え、ネジ挿入穴35を挟んで180度の間隔を空けて抜止めクリップ55に設ける係合手段57を、内方へ突出する係合爪59が先端に形成された一本の断面四角形状の弾性係合片61とすると共に、保護カバー11側に設ける係合穴63を平面視四角形状の角穴としたことを特徴としている。また、弾性係合片61を断面四角形状に形成したことで、ネジ挿入穴35を挟んで抜止めクリップ55の外周に突設された突片65は平面視四角形状とされている。
【0040】
而して、この実施形態によっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、確実なネジ21の抜け止めが可能となり、抜止めクリップ55の取り付けもワンタッチで行え、取り扱いが簡単である。
【0041】
また、本実施形態によれば、係合穴63を角穴としたことで、平面視円形形状に形成された図1の係合穴31に比し穴抜きが容易である利点を有する。
【0042】
図7は請求項1及び請求項3の第三実施形態に係るネジの抜止め構造を示し、本実施形態は、図6の弾性係合片61に代え、抜止めクリップ67の左右に設けた断面四角形状の弾性係合片69の先端側を内方へ「く字状」に屈曲する係合爪71として、当該係合爪71の外周を内方へ傾斜する傾斜面73としたものである。
【0043】
また、保護カバー11に設けた係合穴75のネジ挿入穴19側内周を内方へ傾斜する傾斜面77として、その角部79を係合爪71の内周に当接させている。
【0044】
而して、本実施形態によっても、図1の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、確実なネジ21の抜け止めが可能となり、抜止めクリップ67の取り付けもワンタッチで行え、取り扱いが簡単である。
【0045】
更に本実施形態は、弾性係合片69の先端側を内方へ「く字状」に屈曲する係合爪71として、当該係合爪71の外周を内方へ傾斜する傾斜面73とすると共に、係合穴75のネジ挿入穴19側内周を内方へ傾斜する傾斜面77として、その角部79を係合爪71の内周に当接させた構造上、抜止めクリップ67の取付方向(弾性係合片69の挿入方向)に干渉部材(図示せず)があっても、抜止めクリップ67の挿入に伴い、干渉部材が傾斜面73に当接し、そして、係合爪71が角部77に当接し乍ら内方へ順次変形していくため、干渉部材があっても抜止めクリップ67の取り付けが可能となり、また、左右の係合爪71によって強固に保護カバー11を左右方向から挟持できる利点を有する。
【0046】
図8及び図9は図6の抜止めクリップ55を用いた請求項4及び請求項6の一実施形態に係るネジの抜止め構造を示している。
【0047】
図示するように、例えば左右の弾性係合片61間の幅L1が平面視矩形状の保護カバー11-1の横方向の幅L2よりも僅かに幅広であって、保護カバー11-1の肉厚が弾性係合片61よりも小さく、弾性係合片61と係合爪59によって保護カバー11-1の周縁部を挟持・係合可能である場合には、保護カバー11-1に図1の係合穴31を設けることなく、保護カバー11-1の周縁部を弾性係合片61と係合爪59とで挟持・係合して、抜止めクリップ55を保護カバー11-1に取り付けることが可能で、抜止めクリップ55によって保護カバー11-1からのネジ21の抜け止めが可能となる。
【0048】
また、図示しないが図8のネジの抜止め構造は、図5のTPネジ49を用いた請求項5及び請求項6の実施形態にも適用可能で、抜止めクリップ55によって保護カバー11-1からのTPネジ49の抜け止めが可能となる。
【0049】
而も、これらの実施形態によれば、保護カバー11-1に係合穴31を設ける必要がないため、既存の保護カバーをそのまま使用できる利点を有する。
【0050】
尚、既述した各実施形態は、電源端子盤などの固定台(被取付部材)13に保護カバー11(取付部材)をねじ止めする構造に適用したものであるが、本発明は、例えば通信機器の機器本体(被取付部材)に、冷却用のファンユニットなどの各種ユニット(取付部材)をねじ止めする構造にも適用できることは勿論である。
【符号の説明】
【0051】
11、11-1 保護カバー(取付部材)
13 固定台(被取付部材)
17 ネジ取付穴
19、35 ネジ挿入穴
21 ネジ
23 軸部
25 スプリングワッシャー
27 平ワッシャー
29、51 頭部
31、63、75 係合穴(係合部)
33、55、67 抜止めクリップ
39、57 係合手段
41、59、71 係合爪
43、45、61、69 弾性係合片
47 テーパ面
49 TPネジ
53 縁
73、77 傾斜面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、
前記取付部材のネジ挿入穴の周囲に形成された係合部と、
前記係合部に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップとからなり、
前記ネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から前記係合部に係合手段を係合し、ネジの軸部に取り付くワッシャを抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とするネジの抜止め構造。
【請求項2】
被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、
前記取付部材のネジ挿入穴の周囲に形成された係合部と、
前記係合部に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップとからなり、
前記ネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から前記係合部に係合手段を係合し、ネジの頭部を抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とするネジの抜止め構造。
【請求項3】
前記係合部は、取付部材に形成された係合穴で、
前記係合手段は、前記係合穴に係合する係合爪が形成された弾性係合片であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のネジの抜止め構造。
【請求項4】
被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、
前記取付部材に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップを、当該取付部材のネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から取付部材に係合し、ネジの軸部に取り付くワッシャを、当該抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とするネジの抜止め構造。
【請求項5】
被取付部材に取付部材を固定するネジの抜止め構造であって、
前記取付部材に係脱可能な係合手段が形成された環状の抜止めクリップを、当該取付部材のネジ挿入穴に挿入されたネジの頭部側から取付部材に係合し、ネジの頭部を抜止めクリップで抜止め保持することを特徴とするネジの抜止め構造。
【請求項6】
前記係合手段は、前記取付部材の周縁部に係合する係合爪が形成された弾性係合片であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のネジの抜止め構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−104501(P2013−104501A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249618(P2011−249618)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000237662)富士通テレコムネットワークス株式会社 (682)