説明

ネット巻取り装置の固定構造

【課題】 ネット巻取り装置が上方へずれ上がってしまうことを確実に防止でき、その上、丸形を呈する支柱だけでなく角形やその他の形状の支柱に対しても簡易に固定可能となるネット巻取り装置の固定構造を提供すること。
【解決手段】 支柱1に取付具2を溶接固定し、この取付具2に着脱自在に固定可能な固定部3をネット巻取り装置Aに設けて、この固定部3を取付具2に固定することで、支柱1にネット巻取り装置Aを固定する構造とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、テニスやバレーボール用のネットを張設するための支柱に対して、ネット巻取り装置を固定する構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テニス等に用いるネットは、コート中央の左右両脇に立設した支柱間に張設される。また、どちらか一方の支柱にはネット巻取り装置が設けられていて、このネット巻取り装置でネットのワイヤーロープを巻取ることにより、二本の支柱間にネットを張設する仕組みになっている。
【0003】
また、従来のネット巻取り装置としては、一般的に、支柱に内装されているタイプ(例えば、特許文献1参照。)と、支柱に外装固定されるタイプ(例えば、特許文献2参照。)との2タイプがあり、このうち支柱に外装固定されるタイプのものは、ネット巻取り装置の側部に支柱を抱持締付固定するアームやUボルトによる固定装置部を備えていて、この固定装置部によって支柱に対し締付固定する構造である。
【0004】
【特許文献1】特開2002−204844号公報
【特許文献2】特開2004−65656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、支柱に外装固定されるタイプのネット巻取り装置の前記固定構造では、ネットを張設する際に巻取りによるテンションを上げすぎると(アームやUボルトによる固定装置部の締付固定力をネットのテンションが上回ると)、ネット巻取り装置が支柱に沿って上方へずれ上がり、ネットが緩んでしまうことがあった。
【0006】
本発明は、このような支柱に外装固定されるタイプのネット巻取り装置の従来の欠点を解決するためのもので、ネット巻取り装置が上方へずれ上がってしまうことを確実に防止でき、その上、丸形を呈する支柱だけでなく角形やその他の形状の支柱に対しても簡易に固定可能となる画期的なネット巻取り装置の固定構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
支柱1に取付具2を固定し、この取付具2に着脱自在に固定可能な固定部3をネット巻取り装置Aに設けて、この固定部3を取付具2に固定することで、支柱1にネット巻取り装置Aを固定する構造としたことを特徴とするネット巻取り装置の固定構造に係るものである。
【0009】
また、支柱1に取付具2を溶接固定し、この取付具2に着脱自在に固定可能な固定部3をネット巻取り装置Aに設けて、この固定部3を取付具2に固定することで、支柱1にネット巻取り装置Aを固定する構造としたことを特徴とするネット巻取り装置の固定構造に係るものである。
【0010】
また、前記固定部3は、前記取付具2に着脱自在に螺着固定する構造としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のネット巻取り装置の固定構造に係るものである。
【0011】
また、前記固定部3を前記取付具2に掛止する掛止部4をこの固定部3と取付具2とのいずれか一方若しくは双方に設けると共に、前記固定部3を前記取付具2に螺着する螺着部5をこの固定部3と取付具2とのいずれか一方若しくは双方に設けて、前記掛止部4を掛止すると共に前記螺着部5を螺着することで、固定部3を取付具2に固定する構造としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のネット巻取り装置の固定構造に係るものである。
【0012】
また、前記取付具2若しくは前記固定部3に設けた掛止片4Bを、固定部3若しくは取付具2に設けた掛止受4Aにスライド挿入することで掛止し得る前記掛止部4を構成し、この掛止部4によって取付具2に固定部3が掛止られた状態で前記螺着部5を螺着することで、固定部3を取付具2に固定する構造としたことを特徴とする請求項4記載のネット巻取り装置の固定構造に係るものである。
【0013】
また、前記取付具2若しくは前記固定部3に設けた掛止片4Bを、固定部3若しくは取付具2に設けた掛止受4Aにこの掛止受4Aの下方からスライド挿入することで掛止し得る前記掛止部4を構成すると共に、掛止受4Aにスライド挿入した掛止片4Bはこの掛止受4Aに対し上方へ抜け止め状態で掛止する構成とし、この掛止部4によって取付具2に固定部3が掛止られた状態で前記螺着部5を螺着することで、固定部3を取付具2に固定する構造としたことを特徴とする請求項4,5のいずれか1項に記載のネット巻取り装置の固定構造に係るものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明は上述のように構成したから、取付具は支柱に対して確固に固定されているため、たとえネット巻取り装置の巻取りによって支柱間に張設するネットのテンションが上がりすぎても、この取付具に固定部を介して固定されたネット巻取り装置が支柱に対してずり上がるようなことはなく、しかも、この取付具は、例えば、一般的な丸形支柱以外の形状の支柱に対しても固定可能となる構造を採用することもできるため、どのような形状の支柱に対してもネット巻取り装置を固定可能となる構造を設計実現可能となり、また、従来構造と同様にネット巻取り装置を支柱(取付具)から取り外すことができるので、収納時等に便利となるなど、極めて実用性に秀れた画期的なネット巻取り装置の固定構造となる。
【0015】
また、特に請求項2記載の発明においては、前記作用・効果に加えて、取付具を支柱に対して強固に溶接固定するため、支柱に対して取付具がずり上がり移動しない固定構造を簡易に設計実現可能となり、しかも、この溶接固定構造を採用することで、例えば、丸形,角形等どのような形状の支柱に対しても容易に固定可能な構造を簡易に設計実現可能となるなど、極めて実用性に秀れた画期的なネット巻取り装置の固定構造となる。
【0016】
また、請求項3記載の発明においては、支柱(取付具)に対するネット巻取り装置(固定部)の着脱操作性に秀れた一層実用的なネット巻取り装置の固定構造となる。
【0017】
また、請求項4記載の発明においては、掛止部の掛止作用と螺着部の螺着作用とによってネット巻取り装置(固定部)を支柱(取付具)に極めて強固に固定することができる上、支柱に対するネット巻取り装置の着脱操作性にも秀れるなど、一層実用的な構成のネット巻取り装置の固定構造となる。
【0018】
また、請求項5記載の発明においては、支柱(取付具)に対するネット巻取り装置(固定部)の固定作業が極めて容易に行われる一層実用性に秀れた構成のネット巻取り装置の固定構造となる。
【0019】
また、請求項6記載の発明においては、支柱(取付具)に対するネット巻取り装置(固定部)の固定作業が極めて容易に行われことになり、しかも、掛止部による掛止状態では固定部が取付具に対し上方へ抜け止め状態となるため、ネット張設のテンションが上がりすぎても、前記抜け止め作用と螺着部の螺着作用とがネット巻取り装置を上方へ引っ張る力に対して極めて強い抵抗力を発揮し、ネット巻取り装置のずり上がりが確実に阻止されることになるなど、一層実用性に秀れた構成のネット巻取り装置の固定構造となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0021】
取付具2を支柱1に固定(例えば、溶接固定)する。
【0022】
この支柱1に固定した取付具2に、ネット巻取り装置Aに設けた固定部3を固定することで、支柱1にネット巻取り装置Aを固定できる。
【0023】
ネット巻取り装置Aを固定した支柱1を少なくとも一本使用し、二本の支柱1間にネット6を装着すると共に、ネット6のワイヤーロープ7をネット巻取り装置Aで巻取ることで二本の支柱1間にネット6を張設することができる。
【0024】
この際、取付具2が支柱1に強固に固定されているため、たとえネット巻取り装置Aの巻取りによってネット6のテンションが上がりすぎても、この取付具2に固定部3を介して固定されたネット巻取り装置Aが支柱1に対してずり上がることはない。
【0025】
また、ネット巻取り装置Aは、支柱1(取付具2)から取り外すことができ、例えば、支柱1を収納する際に支柱1からネット巻取り装置Aを取り外しておけば、かさばらず、便利となる。
【0026】
また、この種の支柱1としては丸形を呈するものが主流であるが、背景技術で示した特許文献2のようなネット巻取り装置の固定構造の場合、丸形支柱以外の例えば角形支柱に対してネット巻取り装置を固定しようとすると、角形のアームやコ字形ボルトが必要になる。即ち、特許文献2のような従来の固定構造では、支柱の形に対応する形のアーム或いはボルトを備えたものを別個に用意しないと丸形以外の形の支柱にネット巻取り装置を固定することができない。しかし、本発明の場合、取付具2の固定構造として例えば溶接などの固定構造を採用することにより、丸形支柱1や角形支柱1はもちろん、これ以外のどのような形状の支柱1に対しても簡単に固定可能となる。即ち、取付具2の固定構造の選定により、使用する支柱1の形を問わずにネット巻取り装置Aを固定できる構造を実現可能となり、非常に汎用性が高い。
【0027】
また、例えば、前記固定部3は、前記取付具2に着脱自在に螺着固定する構造とすれば、固定部3と取付具2との固定・解除を螺着脱操作によって行えるので、支柱1に対するネット巻取り装置Aの着脱操作性に秀れ、一層実用的となる。
【0028】
また、例えば、前記固定部3を前記取付具2に掛止する掛止部4をこの固定部3と取付具2とのいずれか一方若しくは双方に設けると共に、前記固定部3を前記取付具2に螺着する螺着部5をこの固定部3と取付具2とのいずれか一方若しくは双方に設けて、前記掛止部4を掛止すると共に前記螺着部5を螺着することで、固定部3を取付具2に固定する構造とすれば、掛止部4と螺着部5とによって固定部3(ネット巻取り装置A)を取付具2(支柱1)に極めて強固に固定することができる上、掛止部4を掛止・掛脱する操作と螺着部5を螺着・螺脱する操作とを行うだけで、支柱1に対するネット巻取り装置Aの着脱操作を行えるので、この着脱操作を容易に行うことができる。
【0029】
また、前記取付具2若しくは前記固定部3に設けた掛止片4Bを、固定部3若しくは取付具2に設けた掛止受4Aにスライド挿入することで掛止し得る前記掛止部4を構成し、この掛止部4によって取付具2に固定部3が掛止られた状態で前記螺着部5を螺着することで、固定部3を取付具2に固定する構造とすれば、単に、掛止片4Bを掛止受4Aにスライド挿入するだけで取付具2に対し前記固定部3を掛止状態にでき、この掛止状態で螺着操作を行うだけで固定操作が完了するため、支柱1に対するネット巻取り装置Aの固定作業性に秀れる。
【0030】
また、例えば、前記取付具2若しくは前記固定部3に設けた掛止片4Bを、固定部3若しくは取付具2に設けた掛止受4Aにこの掛止受4Aの下方からスライド挿入することで掛止し得る前記掛止部4を構成すると共に、掛止受4Aにスライド挿入した掛止片4Bはこの掛止受4Aに対し上方へ抜け止め状態で掛止する構成とし、この掛止部4によって取付具2に固定部3が掛止られた状態で前記螺着部5を螺着することで、固定部3を取付具2に固定する構造とすれば、単に、掛止片4Bを掛止受4Aにスライド挿入するだけで取付具2に対し前記固定部3を掛止状態にでき、この掛止状態で螺着操作を行うだけで固定操作が完了するため、支柱1に対するネット巻取り装置Aの固定作業性に秀れ、しかも、掛止部4による掛止状態では固定部3が取付具2に対し上方へ抜け止め状態となるため、ネット6張設のテンションが上がりすぎても、前記抜け止め作用と螺着部5の螺着作用とがネット巻取り装置Aを上方へ引っ張る力に対して極めて強い抵抗力を発揮することになり、これによりネット巻取り装置Aのずり上がりが確実に阻止されることになる。
【実施例】
【0031】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0032】
本実施例は、図1に示すように、支柱1に取付具2を溶接固定し、この取付具2に着脱自在に固定可能な固定部3をネット巻取り装置Aに設けて、この固定部3を取付具2に固定することで、支柱1にネット巻取り装置Aを固定する構造としている。
【0033】
具体的には、取付具2は、図2,図3に示すように、長方形枠状を呈する板状体を採用すると共に、中央の方形状の孔縁の全縁を背面側へ突設して、この枠形突出片2Aを利用して支柱1に溶接固定する構成としている。
【0034】
また、この種の支柱1としては丸形を呈するものが主流であるが、本実施例では図2に示すように、丸形支柱1の湾曲した側面に対して、この取付具2が縦設状態(取付具2の長さ方向が上下方向となる状態)で当接し得るようにこの枠形突出片2Aの全縁を丸形支柱1の側面に対応する形状に形成している。即ち、この枠形突出片2Aの全縁を丸形支柱1の湾曲形状の側面に対して溶接固定し得るように構成している。図中符号10は溶接部である。
【0035】
また、本実施例の取付具2は、角形の支柱1に対しても溶接固定できるように構成している。
【0036】
具体的には、図2に示すように、前記枠形突出片2Aのうち上枠片部20を、取付具2の横幅いっぱいに存するように両側を延設し、この上枠片部20の両側の延設部20Aの夫々の端部分を平坦縁部に形成して、この両端の平坦縁部を角形支柱1の平坦形状の側面に対して溶接固定し得るように構成している(図6,図7参照。)。
【0037】
この取付具2に着脱自在に固定可能な前記固定部3は、ネット巻取り装置Aの背面側の側面部に設けている。
【0038】
この取付具2と固定部3との固定構造は、固定部3を取付具2に掛止する掛止部4を固定部3と取付具2とのいずれか一方若しくは双方に設けると共に、固定部3を取付具2に螺着する螺着部5を固定部3と取付具2とのいずれか一方若しくは双方に設けて、前記掛止部4を掛止すると共に前記螺着部5を螺着することで、固定部3を取付具2に固定する構造としている。
【0039】
掛止部4について説明すると、固定部3と取付具2との双方に設けている。
【0040】
更に詳しくは、取付具2の、前記枠形突出片2Aよりも左右外側に存する両側板面を掛止受4Aとする一方、ネット巻取り装置Aの背面部の固定部3の左右部に、前記左右の掛止受4Aを両外側から抱き込むようにして掛止受4Aの背面側板面に重合状態で掛止する掛止片4Bを一体的に突設して、掛止部4を構成している。
【0041】
即ち、取付具2は、前記したように背面側に突出する枠形突出片2Aを支柱1に対して溶接固定する構成としているため、溶接固定した取付具2の前記掛止受4Aと、支柱1の側面との間には空隙部9が形成されることになる。本実施例では、この左右の空隙部9に前記掛止片4Bを配設することで掛止受4Aに掛止片4Bを重合状態で掛止できる掛止部を構成している。
【0042】
また、この掛止部4は、左右の掛止片4Bを左右の掛止受4A背面側の空隙部9に対してスライド挿入することで掛止状態とし得るように構成している。
【0043】
また、左右の掛止受4Aの背面側に形成される空隙部9の上側には、前記上枠片部20の両側の延設部20Aが存在するため、掛止片4Bを上方から左右の掛止受4Aの背面側の空隙部9に挿入することはできず、空隙部9の下方から(取付具2の下方から)のみ掛止片4Bを空隙部9にスライド挿入して掛止状態にできる構成としている。
【0044】
また、この掛止部4の掛止状態では、この上枠片部20の両側の延設部20Aに上方へとスライドさせた前記掛止片4Bの上縁部が係止することでスライド上限となるように規制され、これにより固定部3が取付具2に対し上方へ抜け止め状態で掛止られるように構成している。
【0045】
また、前記螺着部5について説明すると、固定部3と取付具2との双方に設けている。
【0046】
更に詳しくは、取付具2の下部に螺子穴5Aを形成する一方、前記掛止部4の掛止状態且つ掛止片4Bがスライド上限に達した状態でこの螺子穴5Aに螺着する蝶螺子5Bを固定部3の下部に遊転自在に設けて、螺着部5を構成している。
【0047】
即ち、掛止部4による掛止状態で、蝶螺子5Bを前記螺子穴5Aに螺着することで、取付具2(支柱1)に対し固定部3(ネット巻取り装置A)を固定できる構成としている。
【0048】
従って、本実施例では、掛止部4による掛止作用と螺着部5による螺子止め作用とによって取付具2(支柱1)に固定部3(ネット巻取り装置A)を強固に固定する構成としている。
【0049】
また、取付具2に固定部3を固定することは、単に、掛止受4A(の背面側の空隙部9)に対し掛止片4Bをスライド挿入して、蝶螺子5Bを螺子穴5Aに螺着するだけの操作で行えるので、非常に固定作業性に秀れる。
【0050】
このようにしてネット巻取り装置Aを固定した支柱1を使用してネット6を張設するが(図5参照。)、このネット巻取り装置Aの固定状態では、たとえ、ネット巻取り装置Aの巻取りによって二本の支柱1間に張設したネット6のテンションが上がりすぎた場合であっても、ネット巻取り装置Aが上方へ引っ張られる力に対して前記螺着部5による螺子止め作用と、前記掛止片4Bの上縁部が上枠片部2Aの両側の延設部20Aに当接係止することによるストッパ作用とが強く抗するため、従来構造のように取付具2に対して固定部3(ネット巻取り装置A)が上方へずり上がってしまうことはなく、尚且つ取付具2は支柱1に対して強固に溶接固定しているために、この取付具2が支柱1に対して上方へずり上がってしまうこともない構成としている。
【0051】
また、支柱1に固定したネット巻取り装置Aは、蝶螺子5Bを緩めて螺子穴5Aより螺脱させ、取付具2に対し固定部3を下方へスライド移動させることで掛止片4Bを掛止受4Aから掛脱することで簡単に支柱1から取り外すことができる。
【0052】
図中符号8はネット巻取り装置Aに着脱自在に設けたハンドルである。
【0053】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0054】
例えば、本実施例では、取付具2を支柱1に対して溶接固定する構成を示したが、取付具2を支柱1に対して螺子止固定する構成としても良いし、その他の固定構造としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本実施例の使用状態(ネット巻取り装置の固定状態)を示す斜視図である。
【図2】本実施例の(丸形)支柱と取付具との分解斜視図である。
【図3】本実施例の取付具を溶接固定した(丸形)支柱と、ネット巻取り装置との分解斜視図である。
【図4】本実施例の使用状態(ネット巻取り装置の固定状態)を示す一部を切欠した平面図である。
【図5】本実施例のネットの完成状態を示す切欠説明図である。
【図6】本実施例の取付具を溶接固定した角形支柱と、ネット巻取り装置との分解斜視図である。
【図7】本実施例の角形支柱への使用状態(ネット巻取り装置の固定状態)を示す一部を切欠した平面図である。
【符号の説明】
【0056】
1 支柱
2 取付具
3 固定部
4 掛止部
4A 掛止受
4B 掛止片
5 螺着部
A ネット巻取り装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱に取付具を固定し、この取付具に着脱自在に固定可能な固定部をネット巻取り装置に設けて、この固定部を取付具に固定することで、支柱にネット巻取り装置を固定する構造としたことを特徴とするネット巻取り装置の固定構造。
【請求項2】
支柱に取付具を溶接固定し、この取付具に着脱自在に固定可能な固定部をネット巻取り装置に設けて、この固定部を取付具に固定することで、支柱にネット巻取り装置を固定する構造としたことを特徴とするネット巻取り装置の固定構造。
【請求項3】
前記固定部は、前記取付具に着脱自在に螺着固定する構造としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のネット巻取り装置の固定構造。
【請求項4】
前記固定部を前記取付具に掛止する掛止部をこの固定部と取付具とのいずれか一方若しくは双方に設けると共に、前記固定部を前記取付具に螺着する螺着部をこの固定部と取付具とのいずれか一方若しくは双方に設けて、前記掛止部を掛止すると共に前記螺着部を螺着することで、固定部を取付具に固定する構造としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のネット巻取り装置の固定構造。
【請求項5】
前記取付具若しくは前記固定部に設けた掛止片を、固定部若しくは取付具に設けた掛止受にスライド挿入することで掛止し得る前記掛止部を構成し、この掛止部によって取付具に固定部が掛止られた状態で前記螺着部を螺着することで、固定部を取付具に固定する構造としたことを特徴とする請求項4記載のネット巻取り装置の固定構造。
【請求項6】
前記取付具若しくは前記固定部に設けた掛止片を、固定部若しくは取付具に設けた掛止受にこの掛止受の下方からスライド挿入することで掛止し得る前記掛止部を構成すると共に、掛止受にスライド挿入した掛止片はこの掛止受に対し上方へ抜け止め状態で掛止する構成とし、この掛止部によって取付具に固定部が掛止られた状態で前記螺着部を螺着することで、固定部を取付具に固定する構造としたことを特徴とする請求項4,5のいずれか1項に記載のネット巻取り装置の固定構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−20928(P2006−20928A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−203032(P2004−203032)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(503231055)株式会社アサノトレード (8)