説明

ハニカムエレメントの製造方法、ハニカムエレメント及びフィルタ装置。

【課題】部材点数を減らすことができるハニカムエレメントの製造方法、ハニカムエレメント及びフィルタ装置を提供する。
【解決手段】1枚の帯状の濾材の長手方向に平板部21aと波状部21bとを連続的に成形し、その平板部21aと波状部21bとの間を折り曲げて該平板部21aと波状部21bとを交互に積層することでエレメント21が成形される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば内燃機関に吸引されるエアを清浄化するためのハニカムエレメントの製造方法、ハニカムエレメント及びそのハニカムエレメントを備えたフィルタ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のハニカムエレメントにおいて、例えば特許文献1〜3に示すものでは、波板状の濾材と平板状の濾材とを貼り合わせてなるシート材を複数枚積層(又は渦巻状に巻回積層)することにより、ブロック状(又は円筒状)のハニカム構造をなすハニカムエレメントが形成されている。そして、そのハニカムエレメントをケーシング等に収容配置することにより、例えば内燃機関に吸引されるエアの湿気や塵埃等を吸着し、その清浄化された空気を該内燃機関に供給するためのフィルタ装置が構成されている。
【特許文献1】特開平9−19619号公報
【特許文献2】特公昭64−10245号公報
【特許文献3】実公平2−5851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記のようなハニカムエレメントにおいて、波状の濾材は、濾材ロールから供給される帯状の濾材(平板状の濾材)が、例えば外周に波形歯を有する一対の成形ローラにてクセ付けされることで成形される。一方、平板状の濾材は、上記した波状の濾材用の濾材ロールとは別の濾材ロールから供給され、該平板状の濾材と波状の濾材とを貼り合わせることで、長尺のシート材が形成されるようになっている。このように成形されたシート材からブロック状のハニカムエレメントを成形する場合では、シート材を所定寸法で順次切断することで複数枚に分割した後、それらを積層して成形されるようになっている。また、円筒状のハニカムエレメントを成形する場合では、所定寸法で切断されたシート材を渦巻状に巻回積層して成形されるようになっている。このようなハニカムエレメントでは、別々の濾材ロールから成形される平板状の濾材と波状の濾材とにより部材点数が多くなってしまうという問題があった。また、ブロック状のハニカムエレメントを成形する場合においては、シート材を切断する装置ばかりではなく、切断したものを位置合わせする装置が必要となり、製造ラインが複雑になってしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、部材点数を減らすことができるハニカムエレメントの製造方法、ハニカムエレメント及びフィルタ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、1枚の帯状の濾材の長手方向に平板部と波状部とを連続的に成形し、その平板部と波状部との間を折り曲げて該平板部と波状部とを交互に積層することをその要旨とする。
【0006】
この発明では、1枚の帯状の濾材の長手方向に平板部と波状部とを連続的に成形し、その平板部と波状部との間を折り曲げて該平板部と波状部とを交互に積層することによってハニカムエレメントが成形される。従って、ハニカムエレメントを構成する平板部と波状部とが1つの濾材から構成されるので、部材点数を減らすことができる。また、濾材供給用の濾材ロールが1つで済むので、ハニカムエレメントの成形設備スペースを小さくすることができる。また更に、平板部と波状部とが連続的に構成されるため、該平板部と波状部とからなる各層間における接着すべき箇所が少なくなり、その接着のための接着材の量、及び接着工程を減らすことが可能である。また更に、ブロック状のハニカムエレメントを成形する場合において、シート材を切断する装置や、その切断したものを位置合わせする装置等が不要となり、製造ラインの簡素化に貢献することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のハニカムエレメントの製造方法において、外周面の周方向半分に前記波状部を成形するための波形歯が設けられた一対の成形ローラにより前記平板部と波状部とが連続的に成形されることをその要旨とする。
【0008】
この発明では、外周面の周方向半分に波状部を成形するための波形歯が設けられた一対の成形ローラにより平板部と波状部とが連続的に成形される。そのため、簡単な構成の成形ローラによって平板部と波状部とを連続的に成形することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のハニカムエレメントの製造方法において、前記平板部及び波状部を成形する工程と連続して該平板部及び波状部を積層する工程を行うことをその要旨とする。
【0010】
この発明では、平板部及び波状部の成形する工程と連続して該平板部及び波状部を積層する工程を行うため、ハニカムエレメントの成形時間短縮に貢献することができる。
請求項4に記載の発明は、1枚の帯状の濾材の長手方向に平板部と波状部とが連続的に構成され、その平板部と波状部との間で折り曲げられて該平板部と波状部とが交互に積層されてなるハニカムエレメントであることをその要旨とする。
【0011】
この発明では、1枚の帯状の濾材の長手方向に平板部と波状部とが連続的に構成され、その平板部と波状部との間で折り曲げられて該平板部と波状部とが交互に積層されてなるため、ハニカムエレメントの部材点数を減らすことができる。また、成形時における濾材供給用の濾材ロールが1つで済むので、ハニカムエレメントの成形設備スペースを小さくすることができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、ケーシング内に請求項4に記載のハニカムエレメントが収容保持されてなるフィルタ装置であることをその要旨とする。
この発明では、ケーシング内に請求項4に記載のハニカムエレメントが収容保持されてフィルタ装置が構成される。そのため、部材点数の少ないフィルタ装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0013】
従って、上記記載の発明によれば、部材点数を減らすことができるハニカムエレメント、フィルタ装置及びハニカムエレメントの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のフィルタ装置10のケーシング11は、断面矩形の筒状をなすケース本体12と、該ケース本体12の一方の開口端部(図1において左側端部)にクランプ14を介して開閉可能取り付けられたカバー13とから構成されている。ケーシング11の開口方向一端(左端)にはカバー13の側壁外面から延びて外気に連通されるエア導入口15が、他端(右端)にはケース本体12の側壁外面から延び車両用エンジン等の内燃機関の吸気側に接続されるエア導出口16がそれぞれ形成されている。尚、ケース本体12の側壁内面におけるエア導出口16と対応する位置にはエレメント保持筒17が突出形成されている。
【0015】
ケーシング11の内部に着脱可能に取り付けられるハニカムエレメント(以下、エレメント)21は、その導入側端部が矩形環状のシール30を介してカバー13に保持されるとともに、導出側端部がケース本体12のエレメント保持筒17に保持されている。尚、シール30はエレメント21の端部外面に装着されるとともに、カバー13内面に密着されている。エレメント21はエア導入口15からの吸気エアの湿気や塵埃等を吸着するためのものであり、該エレメント21により清浄化されたエアはエア導出口16から送出されるようになっている。
【0016】
エレメント21は、図2に示すように、1枚の帯状濾材の長手方向に交互に連続的に形成された平板部21a及び波状部21bがそれぞれの境目で折り曲げられて交互に積層されることにより、全体として直方体状のハニカム構造をなすように形成されている。波状部21bは複数の山と谷が連続して形成されており、この波状部21bによって各平板部21a間に複数のエア通路22が区画形成されている。
【0017】
これらエア通路22のうちで、1つおきの第1エア通路22aについては、図1に示すように、前記エア導入口15と対応する導入側端部が開口されるとともに、エア導出口16と対応する導出側端部が封止材23によりに封止されている。これに対して、残りの第2エア通路22bについては、導入側端部が封止材24により封止されるとともに、導出側端部が開口されている。このため、エレメント21の導入側端部には第1開口21cが形成されるとともに、導出側端部には第2開口21dが形成されている。
【0018】
上記のように構成されたフィルタ装置10の作用を説明する。
このフィルタ装置10が車両用エンジン等の内燃機関の吸気側に接続された状態で、その内燃機関が運転されると、図1に矢印で示すように、吸気エアがエア導入口15からケーシング11内に導入される。そして、このエアがエレメント21の第1開口21cから各第1エア通路22aに導入され、平板部21a又は波状部21bを通過することでそのエアに含まれる湿気や塵埃等が該平板部21a又は波状部21bに吸着される。その後、エアが第2エア通路22bを通って第2開口21dから導出され、エア導出口16からケーシング11外に送出される。
【0019】
[エレメントの製造方法]
上記したような構成のエレメント21を製造する方法を図3〜図6に従って説明する。
まず、図3に示すように、1つの濾材ロール31から供給される帯状濾材32に対し一対の成形ローラ33による成形を行うことで、その帯状濾材32に前記平板部21a及び波状部21bが交互に連続的に形成される。詳述すると、帯状濾材32は耐熱性有機繊維で形成された紙からなり、その耐熱性有機繊維としては例えば、天然繊維や合成繊維等が用いられる。一対の成形ローラ33はそれぞれ、外周面の周方向半分に平板部21aを成形するための平板部成形面33aを、残りの半分に波状部21bを成形するための波形歯33bを有している。そして、帯状濾材32が同速度で互いに逆回転する各ローラ33間に供給され、その各ローラ33の平板部成形面33a又は波形歯33bで帯状濾材32を挟みながら回転することで、その回転力により帯状濾材32を濾材ロール31から引っ張り出すとともにその帯状濾材32に平板部21a及び波状部21bが交互に連続的に形成される。尚、波状部21bは複数の山と谷が帯状濾材32の長手方向に連続するように形成されている。また、この平板部21a及び波状部21bの成形時において、帯状濾材32を屈曲させ易くし波状部21bの成形を容易にするために、帯状濾材32に熱を加えながら行ってもよい。
【0020】
次に、平板部21a及び波状部21bを交互に積層する積層工程について説明する。この工程では、前記成形ローラ33によって順次成形される平板部21a及び波状部21bが図示しない積層用機械により順次積層されていくようになっている。つまり、上記したような平板部21a及び波状部21bを成形する工程と連続して積層工程が行われる。
【0021】
図4(a)(b)に示すように、積層工程ではまず、片側のみで波状部21bと繋がる平板部21aが平面をなすベース面40上に載置され、その平板部21aの上面には駆動ノズル41aから吐出されるホットメルト等の接着材42aが塗布される。この接着材42aは、図4(b)に示すように、平板部21aにおける波状部21bと繋がっていない方の端部(以下、開放端部)21xと、該開放端部21xと直交する幅方向の一端部21yとに沿ってL字状に塗布される。
【0022】
次に、図5(a)(b)に示すように、該平板部21aにおける波状部21bとの境目部分21zが折り曲げられ、その波状部21bがたたみ込まれるように平板部21aの上に載置される。このとき、平板部21a上に塗布された接着材42aによって、平板部21aと波状部21bとが接着されるとともに、平板部21a上面と波状部21b下面とから前記エア通路22が形成される。このエア通路22は幅方向端部21yが接着材42aにより封止され、後に硬化するこの接着材42aが前記封止材23(又は封止材24)となる。尚、接着材42aは、開放端部21xへの塗布量が平板部21aと波状部21bとの接着に必要な量に設定され、幅方向端部21yへの塗布量はエア通路22を封止可能な量に設定されている。そのため、開放端部21xへの塗布量に比べて幅方向端部21yへの塗布量の方が多く設定されている。
【0023】
次に、その波状部21bの上面に駆動ノズル41bから吐出されるホットメルト等の接着材42bが塗布される。この接着材42bは、波状部21bにおける屈曲端部21sと、該屈曲端部21sと直交し前記幅方向端部21yとは反対側の端部21t(以下、幅方向端部21t)とに沿ってL字状、即ち、前記接着材42aと対称的な位置に接着材42bが塗布される。その後、接着された波状部21bにおける平板部21aとの境目部分21uが折り曲げられ、図6に示すように、平板部21aが該波状部21b上に載置される。このとき、波状部21b上に塗布された接着材42bによって、波状部21bと平板部21aとが接着されるとともに、波状部21b上面と平板部21a下面とから前記エア通路22が形成される。このエア通路22は幅方向端部21tが接着材42bにより封止され、後に硬化するこの接着材42bが前記封止材24(又は封止材23)となる。尚、屈曲端部21sへの接着材42bの塗布は、該屈曲端部21sに最も近い山部分の頂点21v上に連続的になされる。また、接着材42bは前記平板部21aに塗布された接着材42aと同様に、屈曲端部21s(頂点21v)への塗布量に比べて幅方向端部21tへの塗布量の方が多く設定されている。
【0024】
以上の工程を所望の層数分繰り返し行った後、図7に示すように、最上段の平板部21aを切断し、エレメント21が完成する。その後、導入側端部に前記シール30を巻き付けたエレメント21がケーシング11に収容固定され、これによりフィルタ装置10が構成される。
【0025】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、1つの濾材(帯状濾材32)の長手方向に平板部21aと波状部21bとを連続的に成形し、その平板部21aと波状部21bとの間を折り曲げて該平板部21aと波状部21bとを交互に積層することでエレメント21が成形される。従って、エレメント21を構成する平板部21aと波状部21bとが1つの帯状濾材32から構成されるので、エレメント21、ひいてはフィルタ装置10全体の部品点数を減らすことができる。また、平板部21aと波状部21bとが連続的に構成されるため、該平板部21aと波状部21bとからなる各層間における接着すべき箇所が少なくなり、その接着のための接着材42a,42bの量を減らすことが可能であるとともに接着工程を簡素化が可能である。
【0026】
(2)本実施形態では、帯状濾材32が巻回された濾材供給用の濾材ロールが1つのみ設けられるため、ハニカムエレメント21の成形設備スペースを小さくすることができる。
【0027】
(3)本実施形態では、外周面の周方向半分に波状部21bを成形するための波形歯33bが設けられた一対の成形ローラ33により平板部21aと波状部21bとが連続的に成形される。そのため、簡単な構成の成形ローラ33によって平板部21aと波状部21bとを連続的に成形することができる。
【0028】
(4)本実施形態では、平板部21a及び波状部21bの成形工程と連続して積層工程が行われるため、ハニカムエレメント21の成形時間の短縮に貢献することができる。
(5)本実施形態では、一対の成形ローラ33が帯状濾材32を挟みながら回転することで、帯状濾材32が濾材ロール31から引っ張り出されるように構成されるため、帯状濾材32を引っ張り出すための駆動機構を単体で設ける必要がなく、ハニカムエレメント21の成形設備の簡素化に貢献することができる。
【0029】
(6)本実施形態では、エレメント21における幅方向端部21y,21tの接着(封止)、及び該端部21y,21tと直交する端部(開放端部21x、屈曲端部21s)への接着材42a,42bの塗布が連続的になされるため、成形工程を簡素化することができる。
【0030】
(7)本実施形態のように、平板部21a及び波状部21bが1つの帯状濾材32に連続的に形成される構成をブロック状のエレメント21に適用した場合では、平板部21a及び波状部21bを切り離して構成したときに必要な平板状の濾材と波状の濾材とを貼り合わせたシート材を順次切断する工程が必要なくなるため、成形工程を特に効果的に簡素化することができる。また、そのシート材切断のための切断装置や、その切断したものを位置合わせする装置等も不要となり、製造ラインの簡素化に貢献することができる。
【0031】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ケーシング11及びエレメント21はブロック状に形成されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、平板部21a及び波状部21bの成形長さを一定ではなく変化させて、開口方向断面がT字、L字状等に形成してもよい。また、図8に示すような円柱状に形成してもよい。図8に示すハニカムエレメント50は、平板部21a及び波状部21bを1つずつ連続的に成形し、その平板部21aと波状部21bとの間を折り曲げて重ねて貼り合わせ、その後巻回積層することによって成形される。
【0032】
・上記実施形態では、特に言及しなかったが、波状部21b及びそれを成形するための波形歯33bは三角波状に形成されたが、これ以外に例えば、湾曲波状、台形波状でもよい。
【0033】
・上記実施形態では、エレメント21の最下段及び最上段に平板部21aが配置されるように積層されたが、波状部21bが配置されてもよい。
・上記実施形態では、平板部21a及び波状部21bを成形する工程と連続して積層工程が行われるが、必要な数の平板部21a及び波状部21bを成形し終えてから、積層工程を行ってもよい。
【0034】
・上記実施形態では、帯状濾材32が成形ローラ33によって濾材ロール31から引っ張り出されたが、これ以外に例えば、帯状濾材32を引っ張り出すための駆動機構を成形ローラ33とは別に設けてもよい。
【0035】
・上記実施形態では、一対の成形ローラ33はそれぞれ、その外周面に平板部成形面33a及び波形歯33b部分を1つずつ有する構成としたが、平板部成形面33a及び波形歯33bの周方向における形成割合が等しければ、平板部成形面33a及び波形歯33b部分をそれぞれ2つ以上有する構成としてもよい。また、成形ローラ33の外周全面に波形歯33bを設け、通常時(平板部21a成形時)においては一対の成形ローラ33を互いに離間させ、波状部21bを成形するときのみ各ローラ33の波形歯33b同士を噛合させるようにスライド可能に設けてもよい。
【0036】
・上記実施形態では、波状部21bは成形ローラ33によって成形されたが、これ以外に例えば、帯状濾材32の面と直交する方向にプレスすることで波状部21bの山部分を1つ又は複数成形可能なプレス機構により成形してもよい。
【0037】
・上記実施形態では、接着材42a,42bにはホットメルト接着材が用いられたが、それ以外の接着材を用いてもよい。
・上記実施形態のフィルタ装置10は、車両用エンジンに用いられたが、特にこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態におけるフィルタ装置を示す断面図。
【図2】図1におけるA−A断面図。
【図3】ハニカムエレメントの製造方法を説明するための模式図。
【図4】(a)(b)積層工程を説明するための模式図。
【図5】(a)(b)積層工程を説明するための模式図。
【図6】積層工程を説明するための模式図。
【図7】ハニカムエレメントを示す模式図。
【図8】別例のハニカムエレメントを示す斜視図。
【符号の説明】
【0039】
10…フィルタ装置、11…ケーシング、21,50…ハニカムエレメント、21a…平板部、21b…波状部、31…濾材ロール、32…帯状濾材、33…成形ローラ、33b…波形歯。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1枚の帯状の濾材の長手方向に平板部と波状部とを連続的に成形し、その平板部と波状部との間を折り曲げて該平板部と波状部とを交互に積層することを特徴とするハニカムエレメントの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のハニカムエレメントの製造方法において、
外周面の周方向半分に前記波状部を成形するための波形歯が設けられた一対の成形ローラにより前記平板部と波状部とが連続的に成形されることを特徴とするハニカムエレメントの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のハニカムエレメントの製造方法において、
前記平板部及び波状部を成形する工程と連続して該平板部及び波状部を積層する工程を行うことを特徴とするハニカムエレメントの製造方法。
【請求項4】
1枚の帯状の濾材の長手方向に平板部と波状部とが連続的に構成され、その平板部と波状部との間で折り曲げられて該平板部と波状部とが交互に積層されてなることを特徴とするハニカムエレメント。
【請求項5】
ケーシング内に請求項4に記載のハニカムエレメントが収容保持されてなることを特徴とするフィルタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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