説明

バイオマスのガス化装置及びバイオマスのガス化方法

【課題】高含水率のバイオマスを用いても、確実にクリーンで高カロリーの生成ガスを生成できるバイオマスのガス化装置を提供する。
【解決手段】水蒸気が流れる反応管7内にバイオマスS3を供給してこのバイオマスS3をガス化するバイオマスのガス化装置Bであって、反応管7と反応管7にバイオマスS3を供給するバイオマス供給装置20cとの間に、反応管7に供給するバイオマスS3の水分を蒸発させるバイオマス含水率調整装置21が介装されている。また、バイオマス含水率調整装置21が、バイオマスS3に高周波の電磁波を照射し、このバイオマスS3に含まれる水分のみを加熱して蒸発させるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマスをガス化してクリーンな高カロリーガスを生成するバイオマスのガス化装置及びバイオマスのガス化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば発電効率の高い発電用ガスエンジンの燃料などに用いるクリーンな高カロリーガス(生成ガス)を、バイオマスをガス化して生成するバイオマスのガス化装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、この種のバイオマスのガス化装置(ガス化装置)Aには、例えば、図2に示すように、バイオマスS3をガス化するガス化反応設備1と、ガス化反応設備1を加熱するための熱ガス発生炉2と、ガス化反応設備1にバイオマスS3を供給するバイオマス供給設備3と、ガス化反応設備1で生成したバイオマスガス(含水生成ガス)G1から水分などを除去する脱水装置4と、脱水装置4で処理した生成ガスG2を貯留するガスタンク5とを備えて構成したものがある。
【0003】
また、ガス化反応設備1は、加熱チャンバ6と反応管7とを備えて構成され、加熱チャンバ6は、粉砕設備8で乾燥処理したバイオマス原料S1を粉砕して生成したバイオマス粗粉S2を受け入れてこれを燃焼させる熱ガス発生炉2に繋がり、この熱ガス発生炉2から内部に導入した高温の熱ガスHによって加熱される。また、反応管7は、第1U字状管7aと逆U字状管7bと第2U字状管7cを連結して形成され、第1U字状管7a及び第2U字状管7cの逆U字状管7bと連結していないそれぞれの一方の直管部7d、7eを加熱チャンバ6の外側に延出させた状態で加熱チャンバ6内に設けられている。そして、このように設けられた反応管7は、加熱チャンバ6内に導入した熱ガスHによって例えば800℃を超える高温で加熱される。また、加熱チャンバ6内の反応管7は、第1U字状管7aの一方の直管部7dが反応水蒸発部9、第1U字状管7aの他方の直管部及びこの他方の直管部と連結する逆U字状管7bの一方の直管部が1次ガス化部10、逆U字状管7bの他方の直管部及び第2U字状管7cが2次ガス化部11を構成している。
【0004】
一方、バイオマス供給設備3は、粉砕設備8で粉砕して生成したバイオマス微粉S3を一時的に貯留するバイオマス受入ホッパ3aと、バイオマス受入ホッパ3aと反応管7の1次ガス化部10に連結した供給管3bと、供給管3bを介してバイオマス受入ホッパ3aから所定量のバイオマス微粉S3を反応管7に供給するバイオマス供給装置3cとを備えて構成されている。
【0005】
そして、上記のように構成したガス化装置Aにおいては、第1U字管7aの加熱チャンバ6の外側に延出した一方の直管部7dから反応水Wを供給すると、この反応水Wが反応水蒸発部9を流通するとともに蒸発し、水蒸気が1次ガス化部10に供給される。また、このとき、バイオマス受入ホッパ3aに貯留したバイオマス微粉S3が、バイオマス供給装置3cの駆動によって供給管3bから1次ガス化部10に供給される。供給したバイオマス微粉S3は、1次ガス化部10で水蒸気気流中に浮遊しつつほぼ瞬時に熱分解してガス化し、このガス化によって生成されたバイオマスガスは、2次ガス化部11を流通するとともにガス中に含まれるタール・煤が分解される。このようにして生成した含水生成ガスG1は、脱水装置4に送られ水分などが除去されてクリーンで高カロリーの生成ガスG2となり、ガスタンク5に貯留される。そして、生成ガスG2は、ガスタンク5から発電用ガスエンジンEなどに送られる。なお、反応管7には、反応水Wではなく、直接水蒸気を供給する場合もある。
【特許文献1】特開2004−51717号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のガス化装置Aにおいては、バイオマス原料S1の含水率が高いと、反応管7に供給した際にバイオマス微粉S3に熱が加わり、このバイオマス微粉S3に含まれる水の蒸発潜熱によって、短時間にガス化することができなくなるため、バイオマス原料S1の含水率が例えば30%以下となるように、予め天日干などで乾燥処理する必要があり、このような乾燥処理に、多大な時間と労力、エネルギーを要するという問題があった。
【0007】
本発明は、上記事情を鑑み、高含水率のバイオマスを用いても、確実にクリーンで高カロリーの生成ガスを生成できるバイオマスのガス化装置及びバイオマスのガス化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
【0009】
本発明のバイオマスのガス化装置は、水蒸気が流れる反応管内にバイオマスを供給して該バイオマスをガス化するバイオマスのガス化装置であって、前記反応管と該反応管に前記バイオマスを供給するバイオマス供給装置との間に、前記反応管に供給する前記バイオマスの水分を蒸発させるバイオマス含水率調整装置が介装されていることを特徴とする。
【0010】
この発明においては、バイオマス供給装置と反応管の間にバイオマス含水率調整装置が介装されているため、バイオマス供給装置から含水率が高いバイオマスを供給した場合においても、このバイオマス含水率調整装置によってバイオマスの水分を除去することができ、好適な乾燥状態のバイオマスを反応管に供給することができる。
【0011】
また、本発明のバイオマスのガス化装置においては、前記バイオマス含水率調整装置が、前記バイオマスに高周波の電磁波を照射し、該バイオマスに含まれる水分のみを加熱して蒸発させるように構成されていることが望ましい。
【0012】
この発明においては、バイオマス含水率調整装置によって、高含水率のバイオマス微粉にマイクロ波などの高周波の電磁波を照射するとともに、バイオマス微粉に含まれる水のみを加熱して蒸発させることができ、急速に且つ均一にバイオマスを乾燥させることができる。
【0013】
本発明のバイオマスのガス化方法は、水蒸気が流れる反応管内にバイオマスを供給して該バイオマスをガス化する方法であって、前記反応管と該反応管に前記バイオマスを供給するバイオマス供給装置との間に、前記反応管に供給する前記バイオマスの水分を蒸発させるバイオマス含水率調整装置が介装されており、該バイオマス含水率調整装置で水分を蒸発させて含水率を調整した前記バイオマスを前記反応管に供給することを特徴とする。
【0014】
この発明においては、バイオマス供給装置と反応管の間にバイオマス含水率調整装置が介装されているため、バイオマス供給装置から含水率が高いバイオマスを供給した場合においても、このバイオマス含水率調整装置によってバイオマスの水分を除去することができ、好適な乾燥状態のバイオマスを反応管に供給することができる。
【0015】
また、本発明のバイオマスのガス化方法においては、前記バイオマス含水率調整装置で前記バイオマスの水分を蒸発させて生じた水蒸気を、前記反応管に供給することが望ましい。
【0016】
この発明においては、バイオマス含水率調整装置でバイオマスの水分を蒸発させて生じた水蒸気を、バイオマスをガス化するための水蒸気に利用することができ、効率的にバイオマスをガス化することが可能になる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のバイオマスのガス化装置及びバイオマスのガス化方法によれば、バイオマス供給装置から反応管に供給する間に、高含水率のバイオマスから水分を除去して乾燥処理することができるため、従来のガス化装置を用いてバイオマスをガス化する場合と比較し、予め天日干などで乾燥処理する必要がなく、このバイオマスの乾燥処理に要する時間や労力、エネルギーを不要にして、効率的に且つ確実にクリーンで高カロリーな生成ガスを製造することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図1を参照し、本発明の一実施形態に係るバイオマスのガス化装置及びバイオマスのガス化方法について説明する。本実施形態は、バイオマスからクリーンで高カロリーの生成ガスを効率的に且つ確実に生成可能なバイオマスのガス化装置及びバイオマスのガス化方法に関するものである。
【0019】
本実施形態のバイオマスのガス化装置(ガス化装置)Bは、図1に示すように、バイオマス原料S1を粉砕する粉砕設備8と、バイオマス(バイオマス微粉S3)をガス化するガス化反応設備1と、ガス化反応設備1を加熱するための熱ガス発生炉2と、粉砕設備8で粉砕したバイオマス微粉S3を受け入れてガス化反応設備1に供給するバイオマス供給設備20と、ガス化反応設備1で生成した含水生成ガスG1から水分などを除去する脱水装置4と、脱水装置4で処理した生成ガスG2を貯留するガスタンク5とを備えて構成されている。
【0020】
粉砕設備8は、例えば破砕機とインパクトミルとを備え、バイオマス原料S1を受け入れてこれを粉砕するとともに、例えば平均粒径3mmを超えるバイオマス粗粉S2と平均粒径3mm以下のバイオマス微粉S3とに分別可能に構成されている。
【0021】
熱ガス発生炉2は、粉砕設備8からバイオマス粗粉S2を受け入れ、空気などの支燃剤によりバイオマス粗粉S2を例えば900〜1200℃の高温で燃焼させ、高温の熱ガス(バイオマス燃焼高温ガス)Hを生成する。そして、生成した熱ガスHをガス化反応設備1に供給し、このガス化反応設備1を加熱させる。
【0022】
また、ガス化反応設備1は、図2に示した従来のガス化装置Aと同様に、加熱チャンバ6と反応管7とを備え、加熱チャンバ6には、熱ガス発生炉2で生成した熱ガスHを導入する導入口6aと、加熱チャンバ6内を流通した熱ガスHを外部に排出する排出口6bとが設けられている。なお、排出口6bから排出した熱ガスHは、例えば煙突などに送られて放出される。
【0023】
反応管7は、第1U字状管7aと逆U字状管7bと第2U字状管7cを連結して形成され、加熱チャンバ6の内部に配設されている。また、第1U字状管7a及び第2U字状管7cのそれぞれの一方の直管部7d、7eが加熱チャンバ6の外側に延出して設けられている。そして、第1U字状管7aの一方の直管部7dが反応水蒸発部9、第1U字状管7aの他方の直管部及びこの他方の直管部と連結する逆U字状管7bの一方の直管部が1次ガス化部10、逆U字状管7bの他方の直管部及び第2U字状管7cが2次ガス化部11を構成している。
【0024】
一方、バイオマス供給設備20は、粉砕設備8からバイオマス微粉S3を受け入れ、これを一時的に貯留するバイオマス受入ホッパ20aと、バイオマス受入ホッパ20aと反応管7の逆U字状管7bに連結した供給管20bと、供給管20bに設けられ、バイオマス受入ホッパ20aから所定量でバイオマス微粉S3を1次ガス化部10(反応管7)に供給するバイオマス供給装置20cと、供給管20bのバイオマス供給装置20cよりも反応管7側に設けられ、反応管7に供給するバイオマス微粉S3の水分を除去するバイオマス含水率調整装置21とを備えて構成されている。
【0025】
また、本実施形態のバイオマス含水率調整装置21は、バイオマス微粉S3にマイクロ波などの高周波の電磁波を照射し、このバイオマス微粉S3に含まれる水分のみを加熱して蒸発させ、反応管7に供給するバイオマス微粉S3の含水率を例えば30%以下に調整するように構成されている。
【0026】
脱水装置4は、内部に冷却伝熱面を備え、反応管7から塔内に導入された含水生成ガスG1中の水分及び硫黄化合物など高沸点物を凝縮して除去するように構成されている。また、この脱水装置4で処理した生成ガスG2を貯留するガスタンク5は、水封式のガスタンクであり、脱水装置4に配管を介して連結されている。
【0027】
さらに、本実施形態においては、反応管7の2次ガス化部11(第2U字管7c)の下部に一端が連結し加熱チャンバ6の外側に延び、バイオマスS3のガス化によって反応管7に溜まった灰などの残渣を外部に排出するための残渣排出管22が設けられている。また、残渣排出管22には、ボールフィーダ23が設けられ、このボールフィーダ23の駆動によって反応管7と外部を連通させることなく反応管7に溜まった残渣を外部に排出することができる。
【0028】
ついで、上記の構成からなるバイオマスのガス化装置Bを用いて生成ガスG2を製造する方法(バイオマスをガス化する方法)について説明し、本実施形態のバイオマスのガス化装置B及びバイオマスのガス化方法の作用及び効果について説明する。
【0029】
本実施形態のバイオマスのガス化装置Bを用いて生成ガスG2を製造する際には、粉砕設備8でバイオマス原料S1を粉砕し分別したバイオマス粗粉S2を熱ガス発生炉2に供給する。そして、この熱ガス発生炉2でバイオマス微粉S2を燃焼させ、熱ガスHを加熱チャンバ6の導入口6aから供給して加熱チャンバ6及び反応管7を加熱する。このように反応管7を加熱した段階で、反応管7の第1U字状管7a(一方の直管部7d)に反応水Wを供給し、反応水蒸発部9で蒸発した水蒸気を1次ガス化部10に流通させる。これとともに、バイオマス供給設備20から1次ガス化部10にバイオマス微粉S3を供給する。
【0030】
ここで、本実施形態においては、従来のように、天日干などによってバイオマス原料S1(あるいは粉砕後のバイオマス微粉S3)を予め乾燥処理する必要がない。すなわち、例えば含水率が30〜80%程度の高含水率のバイオマス微粉S3がバイオマス供給装置20cによってバイオマス投入ホッパ20aから反応管7に向けて供給されると、バイオマス供給装置20aと反応管7の間に設けられたバイオマス含水率調整装置21によって、このバイオマス微粉S3にマイクロ波などの高周波の電磁波が照射される。そして、バイオマス微粉S3の内部にこの電磁波が伝播して分子の振動あるいは回転が生じ、摩擦エネルギーによって急速に且つ均一に加熱される。これにより、水分が蒸発し、バイオマス微粉S3が急速且つ均一に乾燥し、例えば含水率が30%以下の乾燥状態の含水率に調整される。
【0031】
そして、このように好適な乾燥状態に調整されたバイオマス微粉S3は、反応管7の1次ガス化部10に供給されるとともに、1次ガス化部10を流通する水蒸気気流中に浮遊し、この水蒸気によって例えば0.2秒以下の瞬時にガス化される。また、バイオマス微粉S3をガス化して生成された含水状態のバイオマスガス(含水生成ガスG1)は、2次ガス化部11を流通するとともに、少量の副生したタール・煤が分解され、且つ固形有機物及び炭素が全て分解され、脱水装置4に送られる。この脱水装置4で含水生成ガスG1から水分と硫黄分と塩素分が除去され、生成ガスG2がガスタンク5に貯留される。
【0032】
したがって、本実施形態のバイオマスのガス化装置B及びバイオマスのガス化方法においては、反応管7とバイオマス供給装置20cの間にバイオマス含水率調整装置21が介装されていることによって、バイオマス供給装置20cから高含水率のバイオマス微粉S3を供給した場合においても、バイオマス微粉S3の水分を除去して好適な乾燥状態のバイオマス微粉S3を反応管7に供給することができる。
【0033】
また、バイオマス含水率調整装置21が、バイオマス微粉S3にマイクロ波などの高周波の電磁波を照射してこのバイオマス微粉S3に含まれる水分のみを加熱、蒸発させるように構成されていることで、急速且つ均一にバイオマス微粉S3を乾燥させることができる。
【0034】
よって、本実施形態のバイオマスのガス化装置B及びバイオマスのガス化方法によれば、バイオマス供給装置20cから反応管7に供給する間に、高含水率のバイオマス微粉S3を乾燥処理することができるため、従来のように、予め天日干などでバイオマスS1を乾燥処理する必要がなく、このバイオマスS1の乾燥処理に要する時間や労力、エネルギーを不要にして、効率的に且つ確実にクリーンで高カロリーな生成ガスG2を製造することが可能になる。
【0035】
以上、本発明に係るバイオマスのガス化装置及びバイオマスのガス化方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、バイオマス含水率調整装置21が、マイクロ波などの高周波の電磁波をバイオマス微粉S3に照射して、このバイオマス微粉S3を乾燥させるように構成されるとしたが、バイオマス微粉S3が例えば数μm〜数百μm程度の平均粒径で粉砕されている場合には、赤外線を照射しバイオマス微粉S3の表面で吸収させ熱変換によって乾燥させるように構成してもよい。また、高周波の電磁波と赤外線を同時に照射してバイオマス微粉S3を乾燥させるようにバイオマス含水率調整装置21を構成してもよく、この場合には、高含水率のバイオマス微粉S3を、より確実に急速且つ均一に乾燥させることが可能になる。
【0036】
また、バイオマス含水率調整装置21と、例えば第1U字状管7aの一方の直管部7dとを繋ぎ、バイオマス含水率調整装置21でバイオマス微粉S3の水分を蒸発させて生じた水蒸気を、反応管7に供給するようにしてもよい。この場合には、バイオマス含水率調整装置21で生じた水蒸気を、バイオマス微粉S3をガス化するための水蒸気として利用することができるため、より効率的にバイオマス微粉S3をガス化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係るバイオマスのガス化装置を示す図である。
【図2】従来のバイオマスのガス化装置を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
1 ガス化反応設備
2 熱ガス発生炉
3 従来のバイオマス供給設備
4 脱水装置
5 ガスタンク
6 加熱チャンバ
7 反応管
8 粉砕設備
9 反応水蒸発部
10 1次ガス化部
11 2次ガス化部
20 バイオマス供給設備
20a バイオマス受入ホッパ
20b 供給管
20c バイオマス供給装置
21 バイオマス含水率調整装置
A 従来のバイオマスのガス化装置
B バイオマスのガス化装置
E ガスエンジン
H 熱ガス
G1 含水生成ガス
G2 生成ガス
S1 バイオマス原料
S2 バイオマス粗粉
S3 バイオマス微粉(バイオマス)
W 反応水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水蒸気が流れる反応管内にバイオマスを供給して該バイオマスをガス化するバイオマスのガス化装置であって、
前記反応管と該反応管に前記バイオマスを供給するバイオマス供給装置との間に、前記反応管に供給する前記バイオマスの水分を蒸発させるバイオマス含水率調整装置が介装されていることを特徴とするバイオマスのガス化装置。
【請求項2】
請求項1記載のバイオマスのガス化装置において、
前記バイオマス含水率調整装置が、前記バイオマスに高周波の電磁波を照射し、該バイオマスに含まれる水分のみを加熱して蒸発させるように構成されていることを特徴とするバイオマスのガス化装置。
【請求項3】
水蒸気が流れる反応管内にバイオマスを供給して該バイオマスをガス化する方法であって、
前記反応管と該反応管に前記バイオマスを供給するバイオマス供給装置との間に、前記反応管に供給する前記バイオマスの水分を蒸発させるバイオマス含水率調整装置が介装されており、
該バイオマス含水率調整装置で水分を蒸発させて含水率を調整した前記バイオマスを前記反応管に供給することを特徴とするバイオマスのガス化方法。
【請求項4】
請求項3記載のバイオマスのガス化方法において、
前記バイオマス含水率調整装置で前記バイオマスの水分を蒸発させて生じた水蒸気を、前記反応管に供給することを特徴とするバイオマスのガス化方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−7475(P2009−7475A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−170296(P2007−170296)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)