説明

バイナリ光学表示素子のためのマルチビット記憶素子

【課題】DMDを採用するプロジェクタで、短い区間で、各DMDをリフレッシュし続けることなく高階調を実現する。
【解決手段】光学表示素子は、バイナリ光学表示素子202によって表示される複数ビットの色強度値を表示期間中記憶するための、バイナリ光学表示素子202およびマルチビット記憶素子204を備える。各ビットは、マルチビット記憶素子204からバイナリ光学表示素子202に、表示期間中1回または複数回ロードされ、色強度値を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
プロジェクタは、一般に、光源、光学系、電子回路部、およびディスプレイを統合した
、コンピュータまたはビデオデバイスからの画像を前面投影または後面投影するためのデ
バイスである。
【背景技術】
【0002】
通常のプロジェクタは、光を空間的に変調するための空間光変調器(SLM)を備えて
いるので、画像は、スクリーンに投影されて見ることができる。光はSLMに送られ、S
LMは所望の画素がスクリーンに投影されるように光を処理する。SLMは、実際に反射
性であってよい。
【0003】
光はSLMから反射され、SLMは、スクリーンに投影される画像に従って光を変化さ
せる。このタイプのSLMの最も代表的な例としては、デジタルマイクロミラーデバイス
(DMD)が挙げられ、これは、一種のマイクロ電気機械(MEM)デバイスである。D
MDを用いるプロジェクタは、明るい画像を投影する。なぜなら、光が反射性のSLMを
通過する必要がないからである。
【0004】
一般に、プロジェクタは、リフレッシュレートに基づいてまたは1/リフレッシュレー
トの表示期間毎に、新しいデータで画素をリフレッシュする。一方DMDはバイナリ光学
表示素子であり、つまり光を反射するかまたは光を反射しないかのいずれかである。従っ
てDMDは、1ビットよりも大きな色の深みを有する画素を受け入れない。色の深みが1
ビットより大きい強度値を有する画素をDMDが投影するために、表示期間は通常、多数
の区間に分割される。ここで各区間は、通常、表示期間/(2色深度を表すビット数−1
)以下である。各区間では、DMDには、画素の強度値のビットのうちの1つがロードさ
れるので、DMDは、このビットに従って、光を反射したり、反射させなかったりする。
各ビットは、画素の強度値の他のビットに対する重要度に基づいて、複数回DMDにロー
ドされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、プロジェクタは通常、全表示期間のDMDの全区間のそれぞれをリフレッシュ
する。これらの区間のそれぞれは通常、1/[リフレッシュレート×(2色深度を表すビ
ット数−1)]よりも大きくならないように指定される。8ビットの色の深みおよび60
ヘルツ(Hz)のリフレッシュレートを有するプロジェクタにとって、このことは、プロ
ジェクタが、約65マイクロ秒(μs)より短い区間で、各DMDをリフレッシュすること
を意味する。しかし、このようにプロジェクタ内のDMDをすべて制御することは困難で
あり得る。解像度が大きく、リフレッシュレートが高いプロジェクタでは特に困難である

【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの実施形態の光学表示素子は、バイナリ光学表示素子によって表示される
複数ビットの色強度値を表示期間中記憶するための、バイナリ光学表示素子およびマルチ
ビット記憶素子を備える。各ビットは、マルチビット記憶素子からバイナリ光学表示素子
に、表示期間中1回または複数回ロードされ、色強度値を得る。
【0007】
本明細書で参照する図面は、明細書の一部を構成する。図面に示される特徴は、特に記
載がなく、また、矛盾するような暗示がない限り、本発明のほんのいくつかの実施形態を
例示しており、本発明のすべての実施形態を例示するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】本発明の実施形態を実施することができる、画素の色強度値のビットを表示期間内にバイナリ光学表示素子にロードして画素を表示するためのアプローチを示す図。
【図1B】本発明の実施形態を実施することができる、画素の色強度値のビットを表示期間内にバイナリ光学表示素子にロードして画素を表示するためのアプローチを示す図。
【図2】本発明の実施形態による光学表示素子の図。
【図3】本発明の実施形態による、図2の光学表示素子のマルチビット記憶素子の図。
【図4】本発明の他の実施形態による、図3のマルチビット記憶素子の図。
【図5】本発明のさらに他の実施形態による、図3のマルチビット記憶素子の図。
【図6】本発明の実施形態による、ビット記憶セルの回路図。
【図7】本発明の実施形態による、マルチビット記憶素子を有する光学表示素子を用いるための方法のフローチャート。
【図8A】本発明の実施形態による色光学表示素子の図。
【図8B】本発明の実施形態による色光学表示素子の図。
【図9】本発明の実施形態による表示デバイスの図。
【図10】本発明の実施形態による図9の表示デバイスを少なくとも部分的に製造するための方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の例示的な実施形態の以下の詳細な説明において、その一部を構成する添付の図
面を参照し、本発明が実施され得る特定の例示的な実施形態を例示によって示す。これら
の実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように十分に詳細に記載されてい
る。他の実施形態を用いてもよく、論理的、機械的およびその他の変更は、本発明の趣旨
または範囲から逸脱せずになされ得る。従って、以下の詳細な説明は、限定を意味するも
のではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0010】
[概略]
図1Aおよび図1Bは、異なるアプローチ100および150を示す。これらのアプロ
ーチはそれぞれ、画素の色強度値のビットを表示期間102の間バイナリ光学表示素子に
ロードすることにより、画素を表示するためのものであり、本発明の実施形態にしたがっ
ている。表示期間102は、好ましくは1/リフレッシュレートとして定義される。ここ
でリフレッシュレートは、バイナリ光学表示素子を含む投影システムがバイナリ光学表示
素子をリフレッシュするリフレッシュレートである。表示期間102は、さらに多数の区
間に分割される。ここで各区間は、好ましくは、表示期間/(2色深度を表すビット数
1)以下である。色深度を表すビット数は、画素が有し得る異なる階調の数を特定し、そ
の色強度値は、ゼロから2色深度を表すビット数−1の範囲であることができる。
【0011】
光学表示素子はバイナリであるので、任意の時点に1ビットを光学表示素子にロードす
ることができる。従って、階調を有する画素の描写を行う場合、画素の色強度値の各ビッ
トは、画素の色強度値の他のビットに対するそのビットの重要度に基づいて、1回または
複数回バイナリ光学表示素子にロードされる。画素の色強度値のビットが特定され、最上
位ビットから最下位へとi=n−1,i=n−2,i=n−3,...,i=0として順
序付けられる1つの実施形態では、各ビットは、表示期間102中、バイナリ光学表示素
子に2回ロードされる。特に、1つの実施形態では、各ビットは、表示期間102の2
区間において、バイナリ光学表示素子にロードされる。
【0012】
バイナリ光学表示素子を用いて階調を得るためのこのようなアプローチを、バイナリ重
み付けパルス幅変調と呼ぶ。図1Aは、ビット0から7を有する例としての8ビット画素
についての、このような変調の標準的なバイナリ重み付けビット表示分配アプローチ10
0を具体的に示している。アプローチ100は、ビット0から7がバイナリ光学表示素子
にロードされる順序を示している。ロードは、表示期間102中に、重み付けられて行わ
れる。すなわち、表示期間102中において、与えられるビットに対するラインが長くな
るほど、ビットはより多くの回数、バイナリ光学表示素子にロードされる。表示期間10
2中、ビット0から7は、バイナリ光学表示素子にそれぞれ、2、2、2、2
、2、2、および2回ロードされる。
【0013】
具体的には図1Aにおいて、表示期間102により、255の区間をそれぞれ、16の
連続したこのような区間を含む15のサブ期間と、15の連続したこのような区間を含む
1つのサブ期間とに分割することができる。15の連続した区間を有するサブ期間である
サブ期間104では、ビット0は、合計1回、1番目の区間にロードされ、ビット1は、
合計2回、2番目および3番目の区間にロードされ、ビット2は、合計4回、4番目から
7番目の区間にロードされ、ビット3は、合計8回、8番目から15番目の区間にロード
される。サブ期間106では、ビット4は、16の連続した区間にロードされる。2つの
サブ期間108では、ビット5は、32の連続した区間にロードされるのに対して、4つ
のサブ期間110では、ビット6は、64の連続した区間にロードされる。最後に、8番
目のサブ期間112では、ビット7は、128の連続した区間にロードされる。
【0014】
比較として、図1Bは、例えば、同様にビット0から7を有する8ビット画素について
の、バイナリ重み付けパルス幅変調のビット分割バイナリ重み付けビット表示分配アプロ
ーチ150を具体的に示している。表示期間102に255区間ある場合、さらに上位の
ビット4から7のそれぞれは、16の連続した区間をそれぞれ含む様々なサブ期間におい
て、図1Bに示される順序で、バイナリ光学表示素子にロードされる。ビット4は、この
ような1つのサブ期間152Eにロードされ、ビット5は、2つの連続していないこのよ
うなサブ期間152Aおよび152Lにロードされ、ビット6は、4つの連続していない
このようなサブ期間152C、152G、152J、および152Nにロードされ、ビッ
ト7は、8つの連続していないこのようなサブ期間152B、152D、152F、15
2H、152I、152K、152M,および152Oにロードされる。下位のビット0
から3のそれぞれは、15の連続した区間のサブ期間154においてバイナリ光学表示素
子にロードされ、その際、ビット0は1回ロードされ、ビット1は2回ロードされ、ビッ
ト2は4回ロードされ、ビット3は8回ロードされる。
【0015】
図1Bのアプローチ150は、バイナリ重み付けパルス幅変調についてのビット分割ア
プローチである。なぜなら、画素の色強度値のビットのそれぞれは必ずしも、連続した区
間で、表示期間102内にビットがバイナリ光学表示デバイスにロードされる区間の総数
について、ロードされるわけではないからである。このように、図1Bのアプローチ15
0は、図1Aのアプローチ100とは異なる。図1Aのアプローチでは対照的に、連続し
た区間で、表示期間102内に各ビットがバイナリ光学表示デバイスにロードされる区間
の総数についてロードされるからである。ビット分割アプローチ150は、連続した表示
期間にわたって異なる画素間で切り替えられるときに、バイナリ光学表示デバイスによっ
て表示される可視アーチファクトを、低減するために用いられ得る。
【0016】
8ビットの色の深みについて記載したが、バイナリ光学表示素子を用いる投影システム
は、各表示期間の255区間のそれぞれに対して、ビットを各バイナリ光学表示素子にロ
ードしなければならない。60ヘルツのリフレッシュレートを得るということは、1×1
/(60×255)≒65μs毎に、投影システムがビットを各バイナリ光学表示素
子にロードすることを意味する。85ヘルツのリフレッシュレートを得るために、投影シ
ステムは、1×10/(85×255)≒46μs毎に、ビットを各バイナリ光学表示
素子にロードする。このことは負担になり得る。SVGA(800×600)、XGA(1024×
768)、および480,000から750,000以上の画素を有するより高い解像度に対して、ならび
に、各画素が1つより多くの対応するバイナリ光学表示素子を有する場合に、特に負担で
ある。
【0017】
[マルチビット記憶素子を有する光学表示素子]
図2は、本発明の実施形態による光学表示素子200を示す。光学表示素子200では
、投影システムは、すべての表示期間の区間毎に、ビットをバイナリ光学表示素子202
にロードする必要がない。光学表示素子200は、バイナリ光学表示素子202およびマ
ルチビット記憶素子204を有する。光学表示素子200は、集積回路(IC)であって
もよいし、または他のタイプの電子および/または電気機械デバイスであってもよい。
【0018】
バイナリ光学表示素子202は、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、または
他のタイプのバイナリ光学表示素子などのマイクロ電気機械(MEM)デバイスであり得
る。バイナリ光学表示素子202は、オン/オフできる点でバイナリである。すなわち、
バイナリ光学表示素子202は、光を反射または伝達することができるか、または反射も
伝達もすることができない。バイナリ光学表示素子202それ自体は本来、長さが1ビッ
トの色強度値を有する画素を表示することができない。素子202は、色強度値の各ビッ
トを表示期間を分割する区間の少なくとも1つについて表示することによって、長さが1
ビットより大きい色強度値を有する画素を表示するが、上記のように、画素の色強度値の
他のビットに対するビットの重要度に基づいている。
【0019】
マルチビット記憶素子204は、バイナリ光学表示素子202によって表示される画素
の色強度値のビットの数に対応する、複数のビット記憶セル206A,206B,...
,206Mを有する。色強度値は、Nビットを有し、この値を有する画素は、Nビットの
色の深みを有し、異なる階調に対応する2の異なる色強度値の任意の1つを有すること
ができる。ゼロの色強度値は、最小の階調に対応するのに対して、2N−1の色強度値は
、最大の階調に対応する。記憶セル206A,206B,...,206Mは、総称して
、セル206と呼ぶ。セル206Aは、画素の色強度値の最下位ビット0に対応し、セル
206Bは、この値の最下位から2番目のビット1に対応し、セル206Mは、画素の色
強度値の最上位ビットN−1に対応する。
【0020】
マルチビット記憶素子204は、バイナリ光学表示素子202に接続される。その結果
ビット記憶セル206によって記憶されたビットのいずれか1つは、ライン208によっ
て示されているように、バイナリ光学表示素子202にロードすることができる。従って
、光学表示素子200が一部を構成する投影システムは、すべての表示期間の各区間中に
、ビットをバイナリ光学表示素子202にロードする必要はない。一方で投影システムは
、画素の色強度値のすべてのNビットを、マルチビット記憶素子204のビット記憶セル
206に、所定の表示期間中にロードする。次に、これらのビットの適当な1つが、マル
チビット記憶素子から、表示期間の各区間中に、バイナリ光学表示素子202にロードさ
れる。
【0021】
この結果、1/{リフレッシュレート×(2N−1)}秒の区間毎に、1ビットの画像デ
ータで、バイナリ光学表示素子202をリフレッシュする必要はなく、投影システムは、
リフレッシュレート分の1秒の表示期間毎に、Nビットの画像データで、マルチビット記
憶素子204をリフレッシュするだけでよい。これにより、投影システムのローディング
負担は2倍低減され、従って投影システムがバイナリ光学表示素子202をリフレッシ
ュしなければならない負担が軽減される。すなわち投影システムは、Nビットの画像デー
タのそれぞれを、所定の表示期間中に1回だけマルチビット記憶素子204にロードする
のであって、Nビットの画像データを、合計2−1回、バイナリ光学表示素子にロード
するのではない。このように、投影システムは、より高いリフレッシュレートおよび/ま
たはより高い表示解像度を得ることができる。
【0022】
図3は、本発明の実施形態による、マルチビット記憶素子204をさらに詳細に示す。
ビット記憶セル206は、ライン302A,302B,...302Mで示されているよ
うに、円形に相互接続されている。すなわち、第1のビット記憶セル206Aは、ライン
302Aなどによって示されているように、そのビットを出力して第2のビット記憶セル
206Bにロードすることができる。最後のビット記憶セル206Mは、ライン302M
で示されているように、そのビットを出力して第1のビット記憶セル206Aにロードす
ることができる。最後のビット記憶セル206Mはまた、ライン208によって示されて
いるように、そのビットを出力してバイナリ光学表示素子にロードすることができる。さ
らに、第1のビット記憶セル206Aは、ライン304で示されているように、画素の色
強度値の新たなビットをロードすることができる。
【0023】
ビット記憶セル206は、本発明の1つの実施形態では、画像データの画素の色強度値
のビットで以下のようにロードすることができる。色強度値の第1の最上位ビットは、デ
ータライン304にアサートされ、ビット記憶セル206Aにロードされる。色強度値の
第2の次に上位のビットは、データライン304にアサートされ、ビット記憶セル206
Aにロードされ、ビット記憶セル206Aにすでに記憶されている第1のビットは、ライ
ン302Aに出力され、ビット記憶セル206Bにロードされる。
【0024】
このプロセスは、色強度値の残りのNビットのそれぞれに対して繰り返される。毎回、
最後のビット記憶セル206M以外のビット記憶セル206のそれぞれに記憶されている
ビットは、出力され、次の連続するビット記憶セル206にロードされる。それにより、
ビット記憶セル206Aに記憶されているビットは、ビット記憶セル206Bに移動され
る(以下同様)。新たなビットは、データライン304にアサートされ、ビット記憶セル
206Aにロードされる。このプロセスをN回繰り返した後、ビット記憶セル206A,
206B,...,206Mは、画素の色強度値のビット0,1,...,N−1を記憶
する。
【0025】
ビット記憶セル206に記憶されているNビットは、表示期間の各区間中に必要に応じ
て、ビット記憶セル206間で回転される。その結果、適切なビットは、ビット記憶セル
206Mによって記憶され、ライン208に出力され、バイナリ光学表示素子202にロ
ードされる。例えば、ビット記憶セル206Bに記憶されるビットが表示期間の所定の区
間中にバイナリ光学表示素子202にロードされる場合、ビット記憶セル206に記憶さ
れているビットは、N−2回、回転され、ビット記憶セル206Mは、最終的には、ビッ
ト記憶セル206Bに最初に記憶されたビットを記憶する。各回転において、ビット記憶
セル206M以外のビット記憶セル206のそれぞれによって記憶されているビットは、
次の連続するビット記憶セル206に移動される。ビット記憶セル206Mに記憶されて
いるビットは、第1のビット記憶セル206Aに移動され、ビットは回転において失われ
ない。
【0026】
図4は、本発明の他の実施形態によるマルチビット記憶素子204をさらに詳細に示す
。マルチビット記憶素子204は、選択ライン406Aおよび406Bをアサートするこ
とによってそれぞれ選択される入力ライン404Aおよび404Bを有する制御セル40
2を有する。入力ライン404Aおよび404Bは、ライン302Mおよびデータライン
304にそれぞれ接続される一方で、選択ライン406Aおよび406Bは、回転ライン
412およびロードライン410にそれぞれ接続される。ロードライン410をアサート
することにより、データライン304にアサートされたビットは、ライン408に出力さ
れ、ビット記憶セル206Aにロードされる。回転ライン412をアサートすることによ
り、ビット記憶セル206Mによってライン302Mに出力されるビットは、ライン40
8に出力され、ビット記憶セル206Aにロードされる。
【0027】
ビット記憶セル206には、以下のように、画像データの画素の色強度値のビットがロ
ードされる。色強度値の第1の最上位ビットは、データライン304にアサートされ、ロ
ードライン410はアサートされてビットをライン408に出力し、ビット記憶セル20
6Aにロードする。次に、色強度値の第2の次に上位のビットは、データライン304に
アサートされ、ロードライン410はアサートされてビットをビット記憶セル206にロ
ードし、ビット記憶セル206Aに予め記憶されていた第1のビットは、ライン302A
に出力され、ビット記憶セル206Bにロードされる。このプロセスは、色強度値の残り
のNビットのそれぞれに対して繰り返され、上記のように、ビット記憶セル206A,2
06B,...,206Mは、最終的には、画素の色強度値のビットのビット0,1,..
.,N−1を記憶する。このように、色強度値のビットは、ビット記憶セル206に連続
してロードされる。
【0028】
ビット記憶セル206に記憶されているNビットは、表示期間の各区間中に必要に応じ
て、ビット記憶セル206間で回転され、適切なビットは、ビット記憶セル206の中で
バイナリ光学表示素子202に最も近接したビット記憶セル206Mに記憶される。この
ように、ビットの1つは、ライン208に適切かつ選択的に出力され、バイナリ光学表示
素子202に適切かつ選択的にロードされる。このプロセスは、以下のように起こる。各
回転に対して、回転ライン412はアサートされる。これにより、ライン302Mに出力
されるビット記憶セル206Mに記憶されているビットは、ライン408に出力され、ビ
ット記憶セル206Aにロードされる。ビット記憶セル206Aによって予め記憶されて
いるビットは、同時に、ライン302Aに出力され、ビット記憶セル206Bにロードさ
れる。ビット記憶セル206に記憶されているビットのうちのどのビットが、バイナリ光
学表示素子202にロードされることが所望されるかに従って、回転ライン412は、ゼ
ロからN回アサートされる。
【0029】
図5は、本発明のさらに他の実施形態によるマルチビット記憶素子204をさらに詳細
に示す。マルチビット記憶素子204は、ビット記憶セル206Mの出力を制御セル40
2の入力ライン404Aに接続するライン302Mに接続された入力ライン504を有す
るミラー記憶セル502を有する。また、2つのクロック信号506Aおよび506Bが
存在し、これらを総称してクロック信号506と呼ぶ。クロック信号506は、ダブらな
いため、クロック信号506の一方は、他方のクロック信号506がローのときハイにな
り、他方のクロック信号506がハイのときローになる。クロック信号506は、ミラー
記憶セル502だけでなく、ビット記憶セル206のそれぞれに接続され、ビット記憶セ
ル206およびミラー記憶セル502を同期させる。ミラー記憶セル502は、ビット記
憶セル206が、新しい強度値のビットをロードされているとき、またはビット記憶セル
206に記憶されているビットが回転され、ビット記憶セル206内の最終出力先に到達
していないとき、可視アーチファクトがバイナリ光学表示素子202によって表示されな
いようにする。ミラー記憶セル502は、最後のビット記憶セル206Mによって記憶さ
れている同じビットを記憶する。
【0030】
1つの実施形態におけるクロック信号506は、それぞれが、所定のクロック期間の異
なる半期間においてハイになるようにタイミングをとられる。クロック期間は、表示期間
の区間に対応していてもしていなくてもよい。例えば、クロック信号506Aは、各クロ
ック期間の前半においてハイになり、クロック信号506Bは、各クロック期間の後半に
おいてハイになってもよい。ロードライン410は、このようなN区間に対してアサート
され、画素の色強度値のNビットをビット記憶セル206にロードし、データライン30
4は、各クロック期間中、Nビットの1つでアサートされる。回転ライン412は、クロ
ック期間の数に対してアサートされる。このクロック期間は、光学表示素子202にロー
ドされることが所望されるビットが最後のビット記憶セル206Mからどのくらい離れて
いるかに対応している。
【0031】
1つの実施形態では、ビット記憶セル206によってライン302に出力されるビット
は、クロック信号506Aの立下りエッジにおいて有効になる。そしてクロック信号50
6Bの立上りエッジによって、第1のビット記憶セル206Aを除くビット記憶セル20
6のそれぞれは、ビット記憶セル206の前に隣接していたセルに記憶されていたビット
をロードする。例えば、ビット記憶セル206Bは、クロック信号506Bの立上りエッ
ジにおいて、ビット記憶セル206Aに記憶されているビットをロードする。ビット記憶
セル206Aは、ライン408に出力されているビットをロードする。このビットは、回
転ライン412がアサートされている場合には、ビット記憶セル206Mによってライン
302Mに出力されるビットであり、ロードライン410がアサートされている場合には
、データライン304にアサートされているビットである。ミラー記憶セル502は、ク
ロック信号506Aの立上りエッジにおいて、入力ライン504に入力されるビットをロ
ードし、クロック信号506Bの立上りエッジにおいて、ビットをライン208に出力し
て、バイナリ光学表示素子202にロードする。
【0032】
図6は、ビット記憶セル206のそれぞれを実施することが可能な、本発明の実施形態
によるビット記憶セル600を示す。ビット記憶セル600は、nチャネル金属酸化物半
導体(NMOS)論理を用いて実施される。入力602は、ビット記憶セル600に対し
て入力され、出力604は、ビット記憶セル600に対して出力される。6つのNMOS
トランジスタ608、610、611、614、616、および618がある。NMOS
トランジスタ608および611は、電源606からグランド612までエンドツーエン
ドで接続されている。同様に、NMOSトランジスタ614および618は、電源606
からグランド612までエンドツーエンドで接続されている。クロック信号506Aは、
トランジスタ608および610を制御するのに対して、入力602は、トランジスタ6
11を制御する。クロック信号506Bは、トランジスタ614および616を制御する
のに対して、トランジスタ610の出力619は、トランジスタ618を制御する。ダイ
ナミックNMOS実施態様以外に、他の実施態様を本発明の他の実施形態において用いて
もよいことに留意されたい。
【0033】
クロック信号506Aおよび506Bは、好ましくは、同時にローになったりまたはハ
イになったりしない。クロック信号506Aがハイであり、クロック信号506Bがロー
のとき、トランジスタ608および610はオンになる。入力602がハイになると、ト
ランジスタ611もオンになり、トランジスタ610への入力617はローにプルダウン
される。トランジスタ610がオンになると、その出力619もまたローにプルダウンさ
れる。あるいは、入力602がローの場合、トランジスタ611はオフになり、トランジ
スタ608は、トランジスタ610への入力617をハイにプルアップすることができる
。トランジスタ610がオンになると、その出力619もまたハイにプルアップされる。
クロック信号506Bがハイになり、クロック信号506Aがローになると、トランジス
タ614および616はオンになる。トランジスタ610の出力619がハイになると、
トランジスタ618もオンになり、トランジスタ616への入力621はローにプルダウ
ンされる。トランジスタ616がオンになると、その出力604もまたローにプルダウン
される。あるいは、トランジスタ610の出力619がローになると、トランジスタ61
8はオフになり、トランジスタ614はトランジスタ616への入力621をハイにプル
アップする。トランジスタ616がオンになると、その出力604もまたハイにプルアッ
プされる。このように、クロック信号506Aがハイになる場合、入力602は、ビット
記憶セル600にロードされる。クロック信号506Bがハイになると、出力604は、
ビット記憶セル600に記憶されているビットを出力する。
【0034】
図7は、本発明の実施形態による、マルチビット記憶素子204を用いるための方法7
00を示す。まず、バイナリ光学表示素子202によって表示される画素の色強度値のN
ビットは、マルチビット記憶素子204のビット記憶セル206に連続してロードされる
(702)。これは、データライン304において各ビットをアサートし、ロードライン
410をアサートして、ビットを第1のビット記憶セル206Aにロードすることによっ
て行われ得る。この場合、ビット記憶セル206M以外のビット記憶セル206の他のセ
ルにすでに記憶されているビットは、ビット記憶セル206の次のビットにシフトされる

【0035】
次に、表示期間の区間毎に706および708を実施する。ビット記憶セル206に記
憶されているビットは回転され、選択されたビットは最後のビット記憶セル206Mに記
憶され(706)る。次に、ビットは、バイナリ光学表示素子202にロードされる(7
08)。回転は、ビット記憶セル206内のビットの各所望の回転に対して回転ライン4
12をアサートすることによって行うことができる。選択されたビットは、図1Aのアプ
ローチ100、図1Bのビット分割アプローチ150等の、バイナリ重み付けパルス幅変
調アプローチに従って表示されるビットである。実施された回転数は、選択されたビット
がビット記憶セル206の現在のビット記憶セルから最後のビット記憶セル206Mまで
移動するために必要な回転の数である。
【0036】
[色光学表示素子および表示デバイス]
記載した光学表示素子200は、所定の時間に、入射する光を、光の色を変更せずに変
調できるという点で単色性である。すなわち、光学表示素子200は、入射する光の色を
それ自体で変更することができない。図8Aおよび図8Bは、異なる色を表示することが
できる色光学表示素子800を示す。しかし、これらは、本発明の異なる実施形態に従う
ものである。図8Aにおける色光学表示素子800は、光学表示素子200の一例を用い
ているのに対して、図8Bにおける色光学表示素子800は、用いられる所定の色空間の
色成分の数に等しい光学表示素子200の多数の例を用いている。
【0037】
図8Aにおいて、光学表示素子200は、上記のように、バイナリ光学表示素子202
およびマルチビット記憶素子204を備える。様々な色の光802は、光学表示素子20
0に入射する。様々な色は、用いられる所定の色空間の色成分に対応する。例えば、デー
タの各画素が、赤色、緑色および青色(RGB)空間の赤色、緑色および青色成分に対応
する色成分である赤、緑および青に分割できる場合、光802は、所定期間にわたって、
赤色光802R、緑色光802G、および青色光802Bに分割され得る。この分割は、
カラーホイールまたは他のアプローチを用いることにより行われる。例えば、白色光成分
などの他の光成分もまた、光802に含まれ得る。
【0038】
赤色光802Rが光学表示素子200に入射すると、表示される画素の赤色成分に対す
る強度値のビットは、マルチビット記憶素子204にロードされる。次に、ビットは、上
記のように、バイナリ光学表示素子202にロードされる。この結果、変調赤色光802
R’は、画素が表示されるスポット804に入射する。同様に、緑色光802Gが光学表
示素子200に入射すると、画素の緑色成分に対する強度値のビットは、上記のように、
マルチビット記憶素子204にロードされ、バイナリ光学表示素子202にロードされる
。これにより、変調緑色光802G’は、スポット804に入射する。青色光802Bが
光学表示素子200に入射すると、画素の青色成分に対する強度値のビットは、マルチビ
ット記憶素子204にロードされ、上記のように、バイナリ光学表示素子202にロード
され、その結果、変調青色光802B’はスポット804に入射する。人間の目には、正
味の効果としては、スポット804に画素が表示される。
【0039】
図8Bにおいて、色光学表示素子800は、用いられる所定の色空間の色成分のそれぞ
れに対して光学表示素子200を有する。例えば、RGB色空間に対して、赤色の光学表
示素子200R、緑色の光学表示素子200G、および青色の光学表示素子200Bがあ
る。素子200R、200G、および200Bは、それぞれ、バイナリ光学表示素子20
2R、202Gおよび202B、ならびにマルチビット記憶素子204R、204Gおよ
び204Bを有する。赤色光802Rは、光学表示素子200Rに入射し、緑色光802
Gは、光学表示素子200Gに入射し、青色光802Bは、光学表示素子200Bに入射
する。
【0040】
表示される画素の赤色成分に対する強度値のビットは、マルチビット記憶素子204R
にロードされる。同様に、画素の緑色成分に対する強度値のビットは、マルチビット記憶
素子204Gにロードされ、青色成分に対する強度値のビットは、マルチビット記憶素子
204Bにロードされる。次に、これらのビットは、バイナリ光学表示素子202および
マルチビット記憶素子204に関連して記載したように、バイナリ光学表示素子202R
、202G、および202Bにそれぞれロードされる。この結果、変調赤色光802R’
、変調緑色光802G’、および変調青色光802B’は、画素が表示されるスポット8
04に入射し、スポット804上で画素を効果的に表示する。
【0041】
図9は、本発明の実施形態による、表示デバイス900の簡単な例を示す。表示デバイ
ス900は、光802が入射する複数の色光学表示素子800A,800B,...,8
00Lを備え、それぞれ、図8Aまたは図8Bの色光学表示素子800の例である。表示
デバイス900はまた、画像データ906を画像源から受け取るコントローラ904を有
する。表示デバイス900は、変調光802が表示されるスクリーン部分902A,90
2B,...,902Nを有するスクリーン902を備えるか、またはスクリーン902
は、表示デバイス900の外部に設けられ得る。すなわち、表示デバイス900は、前面
投影または後面投影システムである。当業者には言うまでもなく、表示デバイス900は
また、図9に示されるもの以外の構成要素を含んでいてもよい。
【0042】
光802は、図8Aおよび図8Bを参照しながら記載したように、色光学表示素子80
0A,800B,...,800Lに入射する。例えば、異なる色の光は、同時に、素子
800A,800B,...,800Lのそれぞれの異なる部分に入射し得るか、または
異なる時間に、同じ色の光は素子800A,800B,...,800Lに入射し得る。
素子800A,800B,...,800Lの数値は、好ましくは、SVGA(800×600
)解像度、XGA(1024×768)解像度、または他の解像度などの表示デバイス900の
所望の解像度に対応する。光学表示素子800A,800B,...,800Lによって
変調される光802は、スクリーン902に向けられる。具体的には、光学表示素子80
0A,800B,...,800Lは、変調光802を出力し、対応するスクリーン部分
902A,902B,...,902Lに表示する。
【0043】
コントローラ904は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウ
ェアとの組み合わせであり得る。コントローラ904は、ビデオコンポーネント、コンピ
ュータ等の画像源から画像データ906を受け取る。コントローラ904は、表示デバイ
ス900の解像度へのデータ906のスケーリング、表示デバイス900の色空間へのデ
ータ906の変換等の、画像データ906の必要な処理を行う。コントローラ904はま
た、上記のように、これらの画素の色成分の色強度値のビットなどの、画像データ906
の画素の色強度値のビットを、色光学表示素子800A,800B,...,800Lに
適切にロードする。すなわち、コントローラは、各表示期間に対して1回だけ、素子80
0A,800B,...,800Lにビットをロードする。
【0044】
画像データ906の画素は、コントローラ904によってスケーリングおよび/または
色空間変換され、表示デバイス900の解像度に対応し、よって色光学表示素子800A
,800B,...,800Lに対応する。このように、各光学表示素子800A,80
0B,...,800Lは、画像データ906の画素の異なる1つを表示する機能を有す
る。各素子800A,800B,...,800Lは、一例として光学表示素子200で
実施することができる。この場合の光学表示素子200は、画素のすべての色成分を順番
に表示するか、または表示デバイス900が単色性である画素の色成分のみを表示する。
あるいは、多数の光学表示素子200で実施することができる。この場合の光学表示素子
200は、各素子800A,800B,...,800Lは、画素の色成分をすべて同時
に表示する。
【0045】
図10は、本発明の実施形態による、表示デバイス900を少なくとも部分的に構築す
るための方法1000を示す。当業者には言うまでもなく、方法100は、図10に示さ
れる以外のステップおよび/または作用を含み得る。まず、表示デバイス900の解像度
に対応する複数の光学表示素子800A,800B,...,800lが提供される(1
002)。これには、バイナリ光学表示素子202の例と等しいかまたはそれ以上の素子
を提供すること(1004)、およびバイナリ光学表示素子202の例と等しい数のマル
チビット記憶素子204の例を提供すること(1006)が挙げられる。マルチビット記
憶素子204の例の提供には、ビット記憶セル206、コントロールセル402、および
/またはミラー記憶セル502の対応する例を提供することが挙げられ得る。コントロー
ラ904もまた提供される(1008)。
【0046】
表示デバイス900が単色性である場合、光学表示素子800A,800B,...,
800Lのそれぞれに対して、バイナリ光学表示素子202、およびマルチビット記憶素
子204で実施することができる。表示デバイス900がカラーである場合、図8Aの実
施形態の色光学表示素子800に対応する光学表示素子800A,800B,...,8
00Lのそれぞれに対して、バイナリ光学表示素子202、およびマルチビット記憶素子
204で実施することができる。あるいは、表示デバイス900がカラーである場合、図
8Bの実施形態の色光学表示素子800に対応する、表示デバイス900の色空間のすべ
ての色成分に対する、光学表示素子800A,800B,...,800Lのそれぞれに
おいて、バイナリ光学表示素子202、およびマルチビット記憶素子204で実施するこ
とができる。
【0047】
[最後に]
本明細書では、具体的な実施形態について例示および記載したが、当業者には言うまで
もなく、同じ目的を達成することが意図された構成を、示される具体的な実施形態の代わ
りに用いてもよい。この応用は、本発明の適応または変形を網羅するものとする。従って
、本発明は、明らかに、その特許請求の範囲およびその等価物によってのみ限定されるも
のであることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイナリ光学表示素子と、
表示期間中に、前記バイナリ光学表示素子によって表示される2の色強度値を定義す
るためのNビットを記憶するN個のビット記憶セル(206A〜206M)を有するマル
チビット記憶素子(204)と、を備え、
前記N個のビット記憶セルは、回転式に相互接続され、前記色強度値を得るために、前
記表示期間中に1回または複数回、前記バイナリ光学表示素子に、前記N個のビット記憶
セルの最後のビット記憶セル(206M)のビットをロードするよう構成されており、
前記マルチビット記憶素子は、アサートされて、前記色強度値を定義するためのNビッ
トのうち次のビットを前記マルチビット記憶素子にロードするロードラインと、アサート
されて、前記N個のビット記憶セルの中のビットを回転させ、前記最後のビット記憶セル
(206M)に前記バイナリ光学表示素子にロードされるべき次のビットを配置する回転
ラインと、を有する制御セル(402)をさらに備え、
所定の位以上の上位ビットの重みに応じたそれぞれの表示期間をそれぞれ複数の不連続
のサブ期間に分割し、前記制御セルは、それぞれの上位ビットが前記分割されたサブ期間
の数に相当する回数、前記最後のビット記憶セル(206M)に不連続に配置されるよう
、前記N個のビット記憶セルに記憶されるビットを回転させるように構成されている、
光学表示素子。
【請求項2】
前記N個のビット記憶セルのうちの前記バイナリ光学表示素子に最も近接したビット記
憶セルは、前記バイナリ光学表示素子に次にロードされる前記色強度値のビットのうち1
ビットを記憶し、
前記N個のビットは、前記バイナリ光学表示素子に次にロードされるビットを選択する
ため、前記N個のビット記憶セルの中で回転される、
請求項1に記載の光学表示素子。
【請求項3】
前記色強度値を表すN個のビットのうちの1つは、前記表示期間の区間毎に、前記マル
チビット記憶素子から前記バイナリ光学表示素子にロードされる、
請求項1に記載の光学表示素子。
【請求項4】
前記表示期間の区間は、前記表示期間/(2前記色強度のビット数−1)で求められる

請求項3に記載の光学表示素子。
【請求項5】
各ビットは、他の前記色強度値のビットに対するビットの重要度に基づいて、前記バイ
ナリ光学表示素子にロードされる、
請求項3に記載の光学表示素子。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−116353(P2009−116353A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−9459(P2009−9459)
【出願日】平成21年1月20日(2009.1.20)
【分割の表示】特願2004−19305(P2004−19305)の分割
【原出願日】平成16年1月28日(2004.1.28)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】