説明

バックライトアセンブリ及びそれを含む表示装置

【課題】組立てが容易な構造を有するバックライトアセンブリ及びそれを含む表示装置を提供する。
【解決手段】バックライトアセンブリは、回路基板及び回路基板上に実装された少なくとも一つの光源素子を含む光源ユニットと、光源ユニットの両端に配置された導光板固定テープと、回路基板上に複数の光源素子と隣接して配置され、複数の光源素子から提供される光をガイドする導光板と、を備え、導光板の一部は導光板固定テープの少なくとも一部に接着される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトアセンブリ及びそれを含む表示装置に関し、より詳細には、組み立てが容易な構造を有するバックライトアセンブリ及びそれを含む表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
表示装置、例えば液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)は、現在最も広く使われているフラットパネル表示装置(Flat Panel Display:FPD)のうちの一つであって、電極が形成された2枚の基板とその間に挿入されている液晶層で形成され、電極に電圧を印加して液晶層の液晶分子を再配列させることによって透過する光の量を調節して映像を表示する装置である。
【0003】
このような表示装置は、それ自体が非発光素子であるため、映像を表示するためには発光素子である光源を含むバックライトアセンブリを含まなければならない。バックライトアセンブリは、表示パネルの後面から光を照射し、表示パネル全体に略均一に光を提供する。このようなバックライトアセンブリは光を放出する光源の位置に応じて直下型とエッジ型に区分される。直下型は光源を表示パネルの真下に位置させる方式であり、エッジ型は光源を側面に位置させて導光板を利用して光を表示パネル全体に光を伝達する方式である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、組立てが容易な構造を有するバックライトアセンブリを提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、組立てが容易な構造を有するバックライトアセンブリを含む表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴によるバックライトアセンブリは、回路基板及び該回路基板上に実装された少なくとも一つの光源素子を含む光源ユニットと、前記光源ユニットの両端に配置された導光板固定テープと、前記回路基板上に前記複数の光源素子と隣接して配置され、前記複数の光源素子から提供される光をガイドする導光板と、を備え、前記導光板の一部は前記導光板固定テープの少なくとも一部に接着される。
【0007】
前記導光板は、前記光が流入する入光部と該入光部の反対側に定義される対光部とを含み、前記導光板固定テープは、前記導光板の入光部の両終端に前記回路基板と実質的に同一である平面上に配置することができる。
内部に前記光源ユニット及び前記導光板が配置される下部収納容器を更に含み、前記導光板固定テープは前記下部収納容器と前記導光板との間に介在して、前記導光板が前記入光部側に固定されるようにすることができる。
前記下部収納容器は、床面、該床面から垂直方向に折り曲げられて延長された側壁部、及び該側壁部から該下部収納容器の内部方向に垂直に折り曲げられて延長されたベンディング部を含み、前記下部収納容器の側壁部から前記下部収納容器のベンディング部の終端までの第1距離は、前記下部収納容器の側壁部から前記光源ユニットの前記複数の光源素子の前記導光板側の終端までの第2距離より短いことが好ましい。
前記側壁部及びベンディング部によって形成された挿入空間内に挿入され、前記導光板及び前記複数の光源素子を上側から固定する第1モールドフレームと、前記第1モールドフレームの両終端と結合され、前記下部収納容器の内側壁に沿ってU字形状で形成された第2モールドフレームと、を更に含むことができる。
前記導光板と前記下部収納容器との間に、前記光源ユニットの回路基板と並んで配置される反射シートを更に含み、前記導光板固定テープの厚さは、前記下部収納容器の内部床面から前記光源ユニットの回路基板の上面までの第1厚さと、前記下部収納容器の内部床面から前記反射シートの上面までの第2厚さより厚いことが好ましい。
【0008】
上記他の目的を達成するためになされた本発明の一特徴による表示装置は、光が流入する入光部と該入光部の反対側に定義される対光部とを含む導光板、内部に前記導光板が配置される下部収納容器、及び前記導光板の入光部の両終端に対応する下面と前記下部収納容器との間に介在して前記導光板を前記下部収納容器内に固定させる導光板固定テープを含むバックライトアセンブリと、前記バックライトアセンブリから提供される前記光の提供を受けて映像情報を表示する表示パネルと、を備える。
本発明のその他の具体的な内容は詳細な説明及び図面に含まれる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、導光板固定テープを導光板の入光部に配置することによって導光板と光源ユニットの間の距離を一定に維持することができ、導光板と光源ユニットを極力近接するように組み立てできる長所がある。また、ベンディング部の終端の長さを相対的に短く形成することによって導光板と光源ユニットの間の距離を直接確認しながら組み立てることができ、組立ての効率をはるかに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態による表示装置の斜視図である。
【図2】図1に示すバックライトアセンブリをI−I’線に沿って切断した断面図である。
【図3】図1に示す下部収納容器内の光源ユニット、導光板固定テープ、及び反射シートの配置関係を説明するための一部平面図である。
【図4】図3に示す導光板固定テープの形状を説明するための断面図である。
【図5】図1に示す下部収納容器、光源ユニット、導光板固定テープ、及び反射シートの配置関係を説明するための平面図である。
【図6】(a)及び(b)は各々左側及び右側の導光板固定テープと光源ユニットの配置関係を説明するための図5の部分拡大図である。
【図7】下部収納容器内部に導光板及び光源ユニットが配置された状態を説明するための側断面図である。
【図8】(a)及び(b)は図1に示す下部収納容器と第1モールドフレームの結合構造を説明するための部分斜視図である。
【図9】第1モールドフレーム、第2モールドフレーム、及び下部収納容器の結合状態を説明するための斜視図である。
【図10】第1モールドフレームと第2モールドフレームの結合関係を説明するための部分斜視図である。
【図11】(a)は導光板固定テープを適用した場合の輝度分布、(b)は導光板固定テープを適用していない場合の輝度分布を測定した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の利点及び特徴、またそれらを達成する方法は、添付した図面と共に詳細に後述する実施形態を参照することにより明確になるであろう。しかし、本発明は以下に開示する実施形態に限定されるものではなく、異なる多様な形態で具現することができ、単に本実施形態は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を開示するためのものである。明細書全体に亘る同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。
【0012】
素子(elements)又は層が異なる素子、又は層「上(on)」と記載しているものは、他の素子の真上と、他の素子の真上だけではなく中間に他の層又は他の素子を介在した場合を全て含む。反面、素子が「直接の上(directly on)」と記載するものは、中間に他の素子又は層を介在しないものを示す。「及び/又は」は言及するアイテムの各々及び1つ以上の全ての組み合わせを含む。
【0013】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは、図面に示しているように、1つの素子又は構成要素と異なる素子、又は構成要素との相関関係を容易に記述するために使用することがある。空間的に相対的な用語は図面に示している方向に加えて、使用時又は動作時の素子の異なる方向を含む用語として理解しなければならない。
【0014】
本明細書で記述する実施形態は、本発明の理想的な概略図である断面図を参照して説明するものである。従って、製造技術及び/又は許容誤差などによって例示図の形態を変形してもよい。従って、本発明の実施形態は図示した特定形態に制限されるものではなく、製造工程によって生成される形態の変化も含むものである。従って、図面に例示した領域は概略的な属性を有し、図面に例示した領域の形状は素子の領域の特定形態を例示するためのものであり、発明の範疇を制限するためものではない。
【0015】
以下、本発明のバックライトアセンブリ及びこれを含む表示装置を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
先ず、図1及び図2を参照して本発明の一実施形態による表示装置について簡略に説明する。図1は、本発明の一実施形態による表示装置の斜視図であり、図2は、図1に示すバックライトアセンブリをI−I’線に沿って切断した断面図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態による表示装置100は、上部収納容器110、表示パネル120、及びバックライトアセンブリ190を含み、バックライトアセンブリ190は、光学シート140、モールドフレーム180、導光板150、光源ユニット170、反射シート160、導光板固定テープ165、及び下部収納容器115を含む。
【0018】
表示パネル120は、ゲートライン(図示せず)及びデータライン(図示せず)と薄膜トランジスタアレイ、画素電極などを含む下部表示板122と、ブラックマトリックス(black matrix)、共通電極などを含み、下部表示板122に対向するように配置された上部表示板124を含む。一実施形態において、下部表示板122上にブラックマトリックス、共通電極などが形成されてもよい。このような表示パネル120は光源ユニット170から光の提供を受けて映像情報を表示することができる。一実施形態において、表示パネル120の上面及び下面上に偏光フィルム(図示せず)が各々配置されてもよい。
【0019】
上部収納容器110は、表示装置100の外観を形成し、内部に表示パネル120が収納される空間が形成される。このような上部収納容器110の中央部には表示パネル120を外部に露出させる開放窓が形成される。上部収納容器110は下部収納容器115と結合される。
【0020】
下部収納容器115は、床面115aと、床面115aから垂直方向に折り曲げられて延長された側壁部115bを含み、側壁部115bの一部から下部収納容器115の内部方向に実質的に垂直に折り曲げられて延長されたベンディング部115cを含む。言い換えると、下部収納容器115は床面115aからU字形状で折り曲げられた折曲部115a、115b、115cを含む。
【0021】
下部収納容器115の折曲部115a、115b、115cは、下部収納容器115の少なくとも一部に形成される。例えば、図面に示すように、下部収納容器115が長方形の形状を有する場合、長方形形状の4つの辺のうちの少なくとも一つの辺、例えば光源ユニット170が配置される側の辺に折曲部115a、115b、115cが形成される。下部収納容器115の折曲部115a、115b、115cにより形成されたリセスされた空間内には、モールドフレーム180、例えば第1モールドフレーム181が配置される。
【0022】
モールドフレーム180は、上部収納容器110と下部収納容器115の間に配置され、表示パネル120及び光学シート140を収納する。また、モールドフレーム180は第1モールドフレーム181と第2モールドフレーム185を含む。第1モールドフレーム181は折曲部115a、115b、115cにより形成されたリセスされた空間内に挿入される。特に、第1モールドフレーム181は折曲部115a、115b、115cにより形成された空間内にスライディング(sliding)方式で組み立てられる。このとき、第1モールドフレーム181は導光板150及び複数の光源素子174を上側から固定する。
【0023】
第2モールドフレーム185は、第1モールドフレーム181に対応する形状、例えば側路(sideways)に沿ってU字形状で形成される。第2モールドフレーム185の両終端は第1モールドフレーム181の両終端と結合され、下部収納容器115の内側壁に沿って配置される。図1に示すように、第1モールドフレーム181の両終端と第2モールドフレーム185の両終端は各々垂直段差部181s、185sを含み、第1モールドフレーム181と第2モールドフレーム185の両端が互いに対応するように形成される。第1モールドフレーム181の両終端は第2モールドフレーム185の両終端と噛み合う構造で結合される。これについてのより詳細な説明は図10を参照して説明する。
【0024】
光学シート140は、導光板150から伝達される光を拡散して集光する役割をし、導光板150の上部に配置されて上部収納容器110及び下部収納容器115の内部に収納される。このような光学シート140は、第1プリズムシート、第2プリズムシート、保護シートなどを含む。
【0025】
第1プリズムシート及び第2プリズムシートは、導光板150を通過した光を屈折させて、低い角度で入射する光を正面に集中させ、有効視野角範囲で液晶表示装置の明るさを向上させる役割をする。第1プリズムシート及び第2プリズムシートの上に形成される保護シートはプリズムシートの表面を保護する役割を果たすだけではなく、光の分布を均一にするために光を拡散させる役割を果たす。このような光学シート140の構成は、上の例に限定されるものではなく、表示装置100の仕様に応じて多様に変更されてもよい。
【0026】
導光板150は、下部収納容器115内部に、複数の光源素子174と隣接して配置され、複数の光源素子174から提供される光をガイドする。導光板150は、光源素子174から放出された光を各方向に拡散させ、光源素子174の配置によって明るい部分に現れる輝線が表示装置100の前面から見えないようにする。
【0027】
導光板150は、導光板固定テープ165a、165bによって光源ユニット170と隣接する側に固定される。言い換えると、導光板150は、複数の光源素子174から提供される光が流入する入光部と、実質的に入光部の反対側に定義される対光部を含み、導光板固定テープ165a、165bは、導光板150の入光部の両終端の下部収納容器115と導光板150の間に介在し、導光板150を下部収納容器115内に固定させる。このとき、導光板150の一部は導光板固定テープ165a、165bの少なくとも一部に接着される。
【0028】
これによって、温度変化などのような周囲環境によって導光板150が膨張又は収縮する場合、導光板150は、光源ユニット170と隣接する側が導光板固定テープ165a、165bによって固定されるため、光源ユニット170の反対方向に膨張又は収縮する。従って、導光板150と光源ユニット170の間の距離を一定に維持することができ、輝度低下などの表示品質の問題が発生することを防止することができる。
【0029】
光源ユニット170は、下部収納容器115内に配置され、回路基板172と、回路基板172の一面上に実装された一つ以上の光源素子174を含む。
【0030】
一つ以上の光源素子174は、例えば、点光源であり得、例えば、発光ダイオード素子(Light Emitting Diode:LED)を使用してもよい。一つ以上の光源素子174は、回路基板172の一面上に一方向に延長されるが、互いに離隔されて形成されてもよい。ここで、一方向に延長するということは、光源素子174が配列された様相が一つの方向性を有することを意味するだけであり、一つのラインとして正確に整列されたものとして限定されないことは勿論である。また、一つ以上の光源素子174は点光源に限定されず、線光源などを適用することもできる。
【0031】
一つ以上の光源素子174が実装された回路基板172は下部収納容器115内に配置される。即ち、下部収納容器115の内部床面115a上に回路基板172の下面が接するように配置される。例えば、図面に示すように、表示装置100がエッジ型バックライトアセンブリ190を含む場合、光源ユニット170は下部収納容器115の片側に配置される。このとき、回路基板172の下面が下部収納容器115の内部床面115aと接し、複数の光源素子174は回路基板172上に実装されて回路基板172と電気的に接続される。
【0032】
反射シート160は、導光板150の下部に設置され、導光板150の下部に放出された光を上部に反射させる。反射シート160は光の損失を減らすと共に表示パネル120に入射する光の均一度を向上させる役割を果たす。反射シート160は、別途のシート形式で挿入してもよく、別途のシート形式ではない下部収納容器115に反射効率が高い物質を塗布して形成された反射パターンを形成してもよい。
【0033】
導光板固定テープ165a、165bは光源ユニット170の両端に配置される。図1に示すように、導光板固定テープ165a、165bは光源ユニット170の回路基板172及び反射シート160と並んで配置される。ここで、導光板固定テープ165a、165b、回路基板172、及び反射シート160が並んで配置されるということは、実質的に同一である平面上に配置されることを意味する。これらの配置関係についてのより詳細な説明は図3〜図7を参照して後述する。
【0034】
図2に示すように、下部収納容器115は、床面115a、側壁部115b、及びベンディング部(bending portion)115cを含み、このような折曲部115a、115b、115cによって形成された空間に第1モールドフレーム181が挿入される。このとき、下部収納容器115内部には光源ユニット170及び導光板150が配置され、第1モールドフレーム181は導光板150と光源ユニット170を上側から固定する役割を果たす。
【0035】
更に、下部収納容器115の側壁部115bとベンディング部115cが接する領域に一つ以上の結合穴が形成され、第1モールドフレーム181にこれに対応する結合突出部181hが形成され、第1モールドフレーム181が下部収納容器115に、より安定的に結合されるようにする。図面で示していないが、結合突出部181hは、第1モールドフレーム181だけではなく、第2モールドフレーム185にも一つ以上形成され、下部収納容器115もこれに対応する結合穴を含み、第2モールドフレーム185と安定的に結合される。
【0036】
他の実施形態において、導光板150と回路基板172の間に配置され、反射シート160と下部収納容器115の間に延長される反射テープ210を更に含んでもよい。このような反射テープ210は複数の発光素子から出射される光が導光板150に入光できるように助ける役割を果たす。
【0037】
また第1モールドフレーム181は、下部収納容器115の折曲部115a、115b、115cの終端から下部収納容器115の内部に突出して形成された延長部を含んでもよく、延長部上にパネルクッション220が形成され、表示パネル120がより安定的に第1モールドフレーム181上に配置されるようにすることができる。
【0038】
続いて、図3〜図7を参照してバックライトアセンブリを形成する光源ユニット170、導光板固定テープ165a、165b、導光板150、及び下部収納容器115の結合関係について詳細に説明する。図3は、図1に示す下部収納容器115内の光源ユニット170、導光板固定テープ165a、165b、及び反射シート160の配置関係を説明するための一部平面図であり、図4は、図3に示す導光板固定テープの構造を説明するための断面図である。図5は、図1に示す下部収納容器115、光源ユニット170、導光板固定テープ165a、165b、及び反射シート160の配置関係を説明するための平面図であり、図6(a)及び(b)は、各々左側及び右側の導光板固定テープ165a、165bと光源ユニット170の配置関係を説明するための図5の部分拡大図である。図7は、下部収納容器115内部に導光板150及び光源ユニット170が配置された状態を説明するための側断面図である。
【0039】
先ず、図3を参照すると、複数の光源素子174が実装された回路基板172が下部収納容器115の内部床面115a上に配置され、光源ユニット170の回路基板172の両端に導光板固定テープ165a、165bが配置される。回路基板172と導光板固定テープ165a、165bが配置される領域を考慮し、下部収納容器115の内部床面115aの残りの領域上に反射シート160が配置される。ここで、「残りの領域」とは、光源素子174から提供される光の到達領域を考慮して反射シート160を配置するのに適切な領域を意味し、下部収納容器115の内部床面115aのうちの回路基板172及び導光板固定テープ165a、165bが配置されない領域の「全て」を意味するものではない。
【0040】
即ち、図3に示すように、反射シート160及び導光板固定テープ165a、165bの外側に下部収納容器115の内部床面115aの一部が露出してもよい。反射シート160、導光板固定テープ165a、165b、及び回路基板172によって露出する下部収納容器115の内部床面115aの幅及び広さは、下部収納容器115の内部に配置される導光板150又は第1モールドフレーム181などを考慮して決められる。
【0041】
他の実施形態において、回路基板172上に形成され、反射シート160の下部、即ち反射シート160と下部収納容器115の間に延長されて形成された反射テープ210を更に含んでもよい。
【0042】
図4を参照すると、導光板固定テープ165は多層のフィルムを含んでもよい。例えば、導光板固定テープ165は、ベースフィルム167、ベースフィルム167の上面及び下面に形成された接着フィルム166、168を含む。ベースフィルム167として反射率が異なるフィルムを使用して導光板固定テープ165に流入する光の反射率を調節することができる。例えば、ベースフィルム167の色相を調節することによって導光板固定テープ165の周辺領域の輝度を調節することができる。
【0043】
導光板固定テープ165は、導光板150の終端の隅領域に配置され、光源素子174から放出された光を隠すことなく、導光法則が破られると共に光の散乱現象が発生するようにすることができる。これによって発生し得る導光板150の隅の光漏れの量を調節して暗部を改善させる役割をすることができる。
【0044】
続いて、図5〜図6を参照して導光板固定テープ165a、165bの形状及びサイズについて説明する。
【0045】
図5は、図1に示す下部収納容器115と導光板固定テープ165a、165bの配置関係を説明するための平面図であり、図6(a)及び(b)は、図5に示すA、B領域を各々拡大した拡大図である。
【0046】
図5及び図6に示すように、導光板固定テープ165a、165bは下部収納容器115の内部床面115a上に配置される。例えば、導光板固定テープ165a、165bの下面が下部収納容器115の内部床面115aと直接接着され、導光板固定テープ165a、165bの上面が導光板150と直接接着される。
【0047】
上述したように、導光板固定テープ165a、165bは上面及び下面に接着フィルムが形成され、両面接着テープの役割をする。従って、導光板固定テープ165a、165bは下部収納容器115と接着され、導光板固定テープ165a、165b上に配置される導光板150と接着される。言い換えると、導光板固定テープ165a、165bの下面は下部収納容器115と接着され、導光板固定テープ165a、165bの上面は導光板150と接着される。これによって、導光板150は下部収納容器115内部に固定配置される。
【0048】
図6(a)及び(b)に示すように、導光板固定テープ165a、165bは光源素子174から放出される光を隠さないように配置される。このため、導光板固定テープ165a、165bは、図面に示すように、片方の隅を削いだ(chamfer)形状を有する。ここで、片側の隅を削ぐということは、光源素子174から出力される光によって定義されるアクティブ領域、例えば、光源素子174から放出される光の点線で表示された領域を考慮して導光板固定テープ165a、165bの形状を決定する。
【0049】
例えば、図6(a)を参照すると、左側の導光板固定テープ165aは、最も左側の光源素子174から放出される光によって定義されたアクティブ領域の外郭線、即ち点線を考慮し、導光板固定テープ165aの右上側隅を削いだ形状を有する。同様に、図6(b)を参照すると、右側の導光板固定テープ165bは、最も右側の光源素子174から放出される光によって定義されたアクティブ領域の外郭線、即ち点線を考慮し、導光板固定テープ165bの左上側隅を削いだ形状を有する。特に、削られた隅はアクティブ領域内部の第1導光板固定テープ及び第2導光板固定テープ165a、165bの総面積を減少させる。
【0050】
導光板固定テープ165a、165bは複数の光源素子174から放出される光によって定義されるアクティブ領域の外側に配置されてもよい。更に、図面では左側及び右側に配置された導光板固定テープ165a、165bの幅が互いに異なるように図示しているが、一実施形態において、左側及び右側の導光板固定テープ165a、165bの幅を同一に形成することができるのは勿論である。
【0051】
続いて、図7を参照して、光源ユニット170と下部収納容器115の間の配置関係について説明する。
【0052】
上述したように、導光板150の入光部側に光源ユニット170が配置され、下部収納容器115は、床面115a、側壁部115b、及びベンディング部115cを含む。ここで、下部収納容器115の側壁部115bの内側壁から下部収納容器115のベンディング部115cの終端までの第1距離D3は、下部収納容器115の側壁部115bの内側壁から光源ユニット170の複数の光源素子174の導光板150側終端までの第2距離D2より短い。
【0053】
言い換えると、下部収納容器115は床面115aからU字形状で折り曲げられた折曲部115a、115b、115cを含み、光源ユニット170の複数の光源素子174の導光板150側終端は、折曲部115a、115b、115cの終端より下部収納容器115の内部側に突出して配置される。
【0054】
これによって、導光板固定テープ165上に導光板150を接着させる際、導光板150と光源素子174の間の距離を肉眼で確認することができ、導光板150と光源素子174の間の距離調節が更に正確になる長所がある。また、先立って説明したように、導光板固定テープ165は、導光板150の入光部の両終端に、下部収納容器115と導光板150の間に介在し、導光板150を入光部側に固定させるため、対光部側に導光板150を固定させる場合より導光板150と光源素子174の間の距離変化を最小化させることができる。
【0055】
言い換えると、下部収納容器115の折曲部115a、115b、115cの終端から複数の光源素子174の導光板150側終端が下部収納容器115の内部側に相対的に更に突出して配置されることによって、導光板150を配置する際、光源素子174と導光板150の隔離距離を肉眼で直接確認することができる。一実施形態において、光源素子174と導光板150の間の離隔距離は0であってもよく、これは直接コンタクトすることを意味する。
【0056】
更に、導光板固定テープ165は、光源ユニット170の回路基板172の両側に配置され、導光板150を固定し、導光板150を入光部側に固定する。これによって、上述したように、例えば、温度変化などの外部環境に変化があっても、導光板150は導光板固定テープ165により固定された入光部ではない対光部側に収縮又は膨張するようになる。従って、導光板150の入光部と光源素子154の出光部の距離がほぼ一定に維持され、表示品質を向上させることができる長所がある。
【0057】
再び図7を参照すると、導光板固定テープ165は下部収納容器115の内部床面115aから導光板150の下面までの距離D1と同一の厚さで形成される。他の実施形態において、導光板固定テープ165の厚さは下部収納容器115の内部床面115aから光源ユニット170の回路基板172上面までの第1厚さより厚く形成されてもよい。また他の実施形態において、導光板固定テープ165の厚さは下部収納容器115の内部床面115aから反射シート160の上面までの第2厚さより厚く形成されてもよい。
【0058】
続いて、図8(a)及び(b)を参照して下部収納容器115と第1モールドフレーム181の結合構造について更に詳細に説明する。図8(a)及び(b)は、図1に示す下部収納容器と第1モールドフレームの結合構造を説明するための部分斜視図である。
【0059】
図8(a)及び(b)に示すように、第1モールドフレーム181は折曲部115a、115b、115cによって形成された空間内に、スライディング(sliding)方式で組み立てられる。即ち、第1モールドフレーム181は下部収納容器115の側壁部115bに第1モールドフレーム181の側壁が接するように組み立てられる。このとき、下部収納容器115の側壁部115bと第1モールドフレーム181の側壁が接することは、物理的に完全に接することだけではなく、ほぼ隣接するように配置されて実質的に対面していることを意味し得る。
【0060】
図面に示すように、下部収納容器115のベンディング部115cには少なくとも一つの開口部151hが形成され、第1モールドフレーム181の結合突出部181hと締結されて固定される。また、下部収納容器115の側壁部115bに少なくとも一つの結合穴151iが形成され、第1モールドフレーム181の結合用フックと締結される。
【0061】
このように、第1モールドフレーム181をスライディング方式で下部収納容器115と結合させることによって、表示装置の組立ての工程が単純化される長所がある。また、開口部151hと第1モールドフレーム181の結合突出部181hの結合により、下部収納容器115と第1モールドフレーム181が互いにより堅固に結合し、逆方向に分離することを防止することができる。
【0062】
続いて、図9及び図10を参照して第1モールドフレーム181、第2モールドフレーム185、及び下部収納容器115の結合関係について更に詳細に説明する。図9は、第1モールドフレーム、第2モールドフレーム、及び下部収納容器の結合状態を説明するための斜視図であり、図10は、第1モールドフレームと第2モールドフレームの結合関係を説明するための部分斜視図である。
【0063】
図9を参照すると、第1モールドフレーム181と第2モールドフレーム185が結合されて全体モールドフレーム180の形状を構成する。図面に示すように、光源ユニット(図7に示す170を参照)が配置された表示装置の一側、例えば下部側に配置された第1モールドフレーム181の両終端と下部収納容器115の内側壁に沿って配置された第2モールドフレーム185が結合されてモールドフレーム180が形成される。
【0064】
図10に示すように、第1モールドフレーム181の両終端と第2モールドフレーム185の両終端は各々垂直段差部181a、185aを含む。言い換えると、第1モールドフレーム181の垂直段差部181aと、第2モールドフレーム185の垂直段差部185aが互いに噛み合う構造で結合される。このとき、他の実施形態において、垂直段差部181a、185aが互いに上下リバースされた構造で形成されてもよい。
【0065】
例えば、第1モールドフレーム181の両終端の垂直段差部181aは上部領域の長さより下部領域の長さが長く形成され、下部収納容器115の内側壁と接する第1モールドフレーム181の外側壁がL字形状で形成される。これに対応して、第2モールドフレーム185の両終端の垂直段差部185aは上部領域の長さより下部領域の長さが短く形成され、下部収納容器115の内側壁と接する第2モールドフレーム185の外側壁が逆さのL字形状で形成される。このように互いに対応する第1モールドフレーム181の垂直段差部181aと第2モールドフレーム185の垂直段差部185aが互いに噛み合わされて固定される。
【0066】
言い換えると、第1モールドフレーム181の垂直段差部181aは上部領域の長さより長く延長された下部領域の第1突出部を含み、第2モールドフレーム185の垂直段差部185aは下部領域の長さより長く延長された上部領域の第2突出部を含み、第1突出部と第2突出部が互いにオーバーラップされて第1モールドフレーム181と第2モールドフレーム185を下部収納容器115上に固定させる。
【0067】
説明の便宜のため、第1モールドフレーム181の垂直段差部181aは下部領域が突出し、第2モールドフレーム185の垂直段差部185aは上部領域が突出して形成された場合を例示的に説明したが、これに限定されないことは勿論である。即ち、例えば、第1モールドフレーム181の両終端の上部領域が突出し、第2モールドフレーム185の両終端の下部領域が突出して形成されてもよい。また、第1モールドフレーム181のいずれか一つの終端は上部領域が突出し、残りの一つの終端は下部領域が突出し、第2モールドフレーム185の両終端は第1モールドフレーム181の両終端に各々対応し、いずれか一つの終端は下部領域が、残りの一つの終端は上部領域が突出するように形成されてもよい。垂直段差部181a、185aの突出形状は第1モールドフレーム181と第2モールドフレーム185が噛み合って結合される構造で形成される限り、いずれか一つの形状に限定されず、多様に変形して適用してもよい。
【0068】
一実施形態において、第2モールドフレーム185の任意の位置に分離用穴185iを形成することで、第2モールドフレーム185を第1モールドフレーム181から更に容易に分離することができる。
【0069】
本実施形態によるバックライトアセンブリ及びこれを含む表示装置によれば、導光板の少なくとも一側に導光板固定テープを使用して導光板を安定的に固定することができる。また、モールドフレームを2個の部品で製作し、第1モールドフレームは、スライディング方式で下部収納容器と組み立てて、光源ユニットと導光板を上側から固定することができ、第2モールドフレームは導光板全体を固定することができる。また、第1及び第2モールドフレームを噛み合う構造で結合して逆方向に離脱することを防止する。
【0070】
また、導光板固定テープを導光板の入光部に配置することによって導光板と光源ユニットの間の距離を一定に維持することができ、導光板と光源ユニットを極力近接するように組み立てできる長所がある。また、ベンディング部の終端の長さを相対的に短く形成することによって導光板と光源ユニットの間の距離を直接確認しながら組み立てることができ、組立ての効率をはるかに向上させることができる。
【0071】
更に、導光板固定テープのサイズと形状を調節することで、光源素子から放出される光を隠すことなく導光板終端の隅領域に配置された導光板固定テープによって散乱現象を発生させ得る。これによって、導光板の隅から光漏れを誘導すると共に、導光板固定テープの反射率を調節し、例えば導光板固定テープのベースフィルムを適切に選択し、光漏れの量を調節することによって導光板の隅に発生し得る暗部を改善することができる。
【0072】
図11(a)及び(b)を参照して本実施形態による表示装置の輝度及び暗部分布を調べる。図11(a)は、導光板固定テープを適用した場合の輝度分布を測定した図であり、図11(b)は、導光板固定テープを適用していない場合の輝度分布を測定した図である。輝度分布の測定はプロメトリック(Prometric)という測定装備を使用した。図面の上側は光源素子が配置された部分である。
【0073】
図11(a)及び(b)を参照すると、導光板固定テープを適用した場合、暗部として視認された隅の部分の輝度が相対的に向上したことを観察することができる。また、導光板固定テープを適用した図11(a)の場合、最大輝度が260.348Cd/mで測定された反面、導光板固定テープを適用していない図11(b)の場合、最大輝度が223.402Cd/mで測定されたことから、導光板固定テープを適用した場合には輝度上昇が発生したことを観察することができた。
【0074】
これは、導光板固定テープを適用した場合、導光板と光源素子の間の距離を一定に維持することができるだけではなく、極力隣接するように配置できる構造を有するため、入光効率が向上するからである。
【0075】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0076】
100 表示装置
110 上部収納容器
115 下部収納容器
115a 下部収納容器の折曲部(床面)
115b 下部収納容器の折曲部(側壁部)
115c 下部収納容器の折曲部(ベンディング部)
120 表示パネル
122 下部表示板
124 上部表示板
140 光学シート
150 導光板
151i 結合穴
151h 開口部
160 反射シート
165、165a、165b 導光板固定テープ
166、168 接着フィルム
167 ベースフィルム
170 光源ユニット
172 回路基板
174 光源素子
180 モールドフレーム
181 第1モールドフレーム
181a、181s 第1モールドフレームの両終端の垂直段差部
181h 結合突出部
185 第2モールドフレーム
185a、185s 第2モールドフレームの両終端の垂直段差部
185i 分離用穴
190 バックライトアセンブリ
210 反射テープ
220 パネルクッション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板及び該回路基板上に実装された少なくとも一つの光源素子を含む光源ユニットと、
前記光源ユニットの両端に配置された導光板固定テープと、
前記回路基板上に前記複数の光源素子と隣接して配置され、前記複数の光源素子から提供される光をガイドする導光板と、を備え、
前記導光板の一部は前記導光板固定テープの少なくとも一部に接着されることを特徴とするバックライトアセンブリ。
【請求項2】
前記導光板は、前記光が流入する入光部と該入光部の反対側に定義される対光部とを含み、前記導光板固定テープは、前記導光板の入光部の両終端に前記回路基板と実質的に同一である平面上に配置されることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項3】
内部に前記光源ユニット及び前記導光板が配置される下部収納容器を更に含み、前記導光板固定テープは前記下部収納容器と前記導光板との間に介在して、前記導光板が前記入光部側に固定されるようにすることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項4】
前記下部収納容器は、床面、該床面から垂直方向に折り曲げられて延長された側壁部、及び該側壁部から該下部収納容器の内部方向に垂直に折り曲げられて延長されたベンディング部を含み、
前記下部収納容器の側壁部から前記下部収納容器のベンディング部の終端までの第1距離は、前記下部収納容器の側壁部から前記光源ユニットの前記複数の光源素子の前記導光板側の終端までの第2距離より短いことを特徴とする請求項3に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項5】
前記側壁部及びベンディング部によって形成された挿入空間内に挿入され、前記導光板及び前記複数の光源素子を上側から固定する第1モールドフレームと、
前記第1モールドフレームの両終端と結合され、前記下部収納容器の内側壁に沿ってU字形状で形成された第2モールドフレームと、を更に含むことを特徴とする請求項4に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項6】
前記導光板と前記下部収納容器との間に、前記光源ユニットの回路基板と並んで配置される反射シートを更に含み、
前記導光板固定テープの厚さは、前記下部収納容器の内部床面から前記光源ユニットの回路基板の上面までの第1厚さと、前記下部収納容器の内部床面から前記反射シートの上面までの第2厚さより厚いことを特徴とする請求項3に記載のバックライトアセンブリ。
【請求項7】
光が流入する入光部と該入光部の反対側に定義される対光部とを含む導光板、内部に前記導光板が配置される下部収納容器、及び前記導光板の入光部の両終端に対応する下面と前記下部収納容器との間に介在して前記導光板を前記下部収納容器内に固定させる導光板固定テープを含むバックライトアセンブリと、
前記バックライトアセンブリから提供される前記光の提供を受けて映像情報を表示する表示パネルと、を備えることを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−159627(P2011−159627A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−16228(P2011−16228)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】