説明

バルブ取付構造

【課題】簡易な構成でリフレクタに対してバルブを所定の位置に精度よく取り付ける技術を提供する。
【解決手段】バルブ取付構造100は、リフレクタ6のバルブ挿入孔6bの入口に設けられ、線バネ42と、線バネ42の端部42aを支持する支持部44と、線バネ42の端部42bを開放可能に係止する係止部46とを含み、挿入された放電バルブ10を保持するソケットフィクチャ部8を備える。ソケットフィクチャ部8は、線バネ42の端部42bが係止部46に係止された状態で、線バネ42が放電バルブ10の側部を光軸方向と交差する交差方向へ押圧するとともに放電バルブ10のフランジ部30を光軸方向に押圧することで、放電バルブ10の交差方向と光軸方向が固定されるよう、線バネ42、支持部44、および係止部46の位置関係が定められている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに用いられる車両用灯具におけるバルブ取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ヘッドランプやフォグランプ等の車両用灯具においては、リフレクタの底部に形成された筒状の挿入孔内の所定位置にバルブが保持される。このようなバルブ保持は、リフレクタの挿入孔の入口にリフレクタと一体、または別体で設けられたバルブ保持具により行われる。
【0003】
従来のバルブ保持具は、挿入口に挿入されたバルブをリフレクタに固定するためのバルブ固定具として線バネを備えていた。線バネをバルブ固定具として採用した技術としては、例えば、挿入口の下端で光軸方向と垂直な方向に延びる回転軸部と、回転軸部から回転軸方向と垂直な方向に延びる2本の腕部を有する線バネを備えたものが知られている(特許文献1参照)。この従来技術では、線バネの回転軸部を軸周り方向に回転させて、挿入口に挿入されたバルブの背面に腕部を押し当てることでバルブを光軸方向前方に付勢し、これによりバルブをリフレクタに固定していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−270201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、車両用灯具におけるバルブの性能を十分に発揮させるためには、換言すれば灯具の配光性能を十分に発揮させるためには、リフレクタに対するバルブの光軸方向の位置だけでなく、光軸方向と垂直な方向においてもリフレクタに対して所定の位置にバルブが固定されることが望ましい。
【0006】
これに対し、従来技術では、線バネによりバルブ背面を光軸方向前方に付勢していたため光軸方向の位置決めは精度よくできたが、光軸方向と垂直な方向の位置決めについては、灯具の配光性能をより高める観点から改良の余地があった。バルブを光軸方向と垂直な方向に位置決めする方法としては、挿入口とバルブとの隙間にくさび部材を差し込んで挿入口の側面にバルブを押しつけることで、光軸方向と垂直な方向においてバルブを固定する方法が考えられる。しかしながら、この場合にはバルブ固定具として線バネとは別にくさび部材が必要となるため、部品点数が増大して構造が複雑になるという問題があった。
【0007】
本発明は、発明者によるこうした認識に基づいてなされたものであり、その目的は、簡易な構成でリフレクタに対してバルブを所定の位置に精度よく取り付ける技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のバルブ取付構造は、バルブが挿入される筒状の挿入孔が底部に形成されたリフレクタに対してバルブを所定の位置に取り付けるバルブ取付構造であって、挿入孔の入口に設けられ、略紐状の弾性部材と、当該弾性部材の一端側を支持する支持部と、当該弾性部材の他端側を開放可能に係止する係止部とを含み、挿入されたバルブを保持するバルブ保持部を備え、バルブ保持部は、弾性部材の他端側が係止部に係止された状態で、弾性部材が挿入孔から突出しているバルブの側部を光軸方向と交差する交差方向へ押圧するとともにバルブのフランジ部を光軸方向に押圧することで、バルブの交差方向と光軸方向が固定されるよう、弾性部材、支持部、および係止部の位置関係が定められていることを特徴とする。
【0009】
この態様によれば、簡易な構成でリフレクタに対してバルブを所定の位置に精度よく取り付けることができる。
【0010】
上記態様において、弾性部材は、支持部を支点にしてバルブの側部およびフランジ部に張力をもってかけ回されて、他端側が係止部に係止されていてもよい。これによれば、簡易な作業でリフレクタに対してバルブを所定の位置に精度よく取り付けることができる。
【0011】
また上記態様において、弾性部材とバルブの側部とが接する範囲は、バルブの側部の半周以下であってもよい。これによれば、放電バルブの交差方向の位置決め精度を向上させることができる。
【0012】
また上記態様において、支持部および係止部の少なくとも一方は、バルブのフランジ部と弾性部材との当接面に対して光軸方向前方にずれていてもよい。これによれば、放電バルブの光軸方向の位置決め精度を向上させることができる。
【0013】
また上記態様において、弾性部材は、ディスチャージバルブのスタータカバーと導通する導電部が設けられてもよい。これによれば、スタータ一体型のディスチャージバルブが簡易な構成でスタータカバーと導通されるため、スタータカバーを介したノイズ対策が可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、簡易な構成でリフレクタに対してバルブを所定の位置に精度よく取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態1に係るバルブ取付構造を備えた車両用灯具の概略鉛直断面図である。
【図2】実施形態1に係るバルブ取付構造の左後ろ上方から見た分解斜視図である。
【図3】バルブ取付構造の概略背面図である。
【図4】図4(A)は、バルブ取付構造の概略背面図であり、図4(B)は、バルブ取付構造の左後ろ上方から見た概略斜視図である。
【図5】図5(A)は、バルブ取付構造の概略左側面図であり、図5(B)は、バルブ取付構造の一部の概略右側面図である。
【図6】図6(A)は、実施形態2に係るバルブ取付構造の概略背面図であり、図6(B)は、バルブ取付構造の左後ろ上方から見た概略斜視図である。
【図7】図7(A)は、実施形態3に係るバルブ取付構造の左後ろ上方から見た概略斜視図であり、図7(B)は、バルブ取付構造の概略左側面図である。
【図8】図8(A)は、変形例に係るバルブ取付構造の右後ろ下方から見た概略斜視図であり、図8(B)は、バルブ取付構造の概略右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0017】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るバルブ取付構造を備えた車両用灯具の概略鉛直断面図である。以下、灯具の照射方向(図1の左側)を灯具前方とし、その反対側(図1の右側)を灯具後方として説明する。また、灯具前方を向いて右側を灯具右側、左側を灯具左側という。図1は、灯具の光軸Xを含む鉛直平面によって切断された車両用灯具1を灯具左側から見た断面を示している。
【0018】
図1に示すように、車両用灯具1は、前方に向かって開口したランプボディ2を備え、このランプボディ2に、その前面開口部を覆うように透光カバー4が取り付けられて灯室3が形成されている。灯室3内には、リフレクタ6がランプボディ2に対して傾動可能に設けられている。具体的には、リフレクタ6は、ランプボディ2に回転自在に支持されたアジャスティングスクリュー2aと、シャフト2bと、シャフト2bを前後に動かすレベリングアクチュエータ2cと、図示しない回動支点部とによりランプボディ2に支持されている。そして、リフレクタ6は、灯具の光軸Xの初期調整時にはアジャスティングスクリュー2aの回転により、また、車両の傾きによる光軸Xの傾きを補正するときにはレベリングアクチュエータ2cの駆動により、ランプボディ2に対して適宜傾動される。
【0019】
リフレクタ6は、灯具の光軸Xを中心軸とする回転放物面状の反射面6aを有している。リフレクタ6の後部中央(底部)には、光軸Xを中心とする筒状のバルブ挿入孔6bが形成されている。また、リフレクタ6は、バルブ挿入孔6bの入口に環状のソケットフィクチャ部8(バルブ保持部)を有している。なお、ソケットフィクチャ部8は、リフレクタ6と別体であってもよい。
【0020】
ソケットフィクチャ部8には、光軸Xを中心とする筒状のバルブ挿入孔8aが形成され、放電バルブ10が、灯具後方からバルブ挿入孔8aおよびバルブ挿入孔6bに挿通されてリフレクタ6に対して着脱可能に取り付けられている。放電バルブ10は、ソケットフィクチャ部8によりリフレクタ6のバルブ挿入孔6b内の所定位置に保持されるようになっている。この所定位置は、光軸Xに放電バルブ10の光軸を一致させるとともにリフレクタ6の焦点位置に放電バルブ10の発光部を一致させる位置として設定されている。
【0021】
放電バルブ10は、バルブ本体10aとバルブ本体10aを支持するベース部10bとを含むメタルハライドバルブなどのアーク放電を利用した放電バルブ(いわゆるHIDランプ:High Intensity Discharge Lamp)である。放電バルブ10の先端には、放電バルブ10から直接前方に出射する光をカットするシェード12が設けられている。また、リフレクタ6の存在領域に開口部を有するエクステンション部材14がランプボディ2または透光カバー4に固定され、これによりランプボディ2の前面開口部とリフレクタ6との間の領域が前方に対して覆われている。
【0022】
ランプボディ2の後部中央であってバルブ挿入孔6b、8aに対応する位置には開口部16が形成され、リフレクタ6への放電バルブ10の着脱や、放電バルブ10への後述する給電ソケットの着脱が開口部16を介して実施できるように構成されている。開口部16は、着脱可能なカバー18によって塞がれている。
【0023】
灯室3の下部には、点灯回路ユニット20が配設されており、点灯回路ユニット20の点灯回路と、放電バルブ10に電力を供給する給電ソケット22とがコード24によって接続されている。給電ソケット22は、放電バルブ10のベース部10bに着脱可能に取り付けられ、給電ソケット22が放電バルブ10のベース部10bに取り付けられることによって、点灯回路ユニット20から放電バルブ10への電力供給が可能となる。
【0024】
次に、実施形態1に係るバルブ取付構造について詳細に説明する。図2は、実施形態1に係るバルブ取付構造の左後ろ上方から見た分解斜視図である。図3は、バルブ取付構造の概略背面図である。図4(A)は、バルブ取付構造の概略背面図であり、図4(B)は、バルブ取付構造の左後ろ上方から見た概略斜視図である。図5(A)は、バルブ取付構造の概略左側面図であり、図5(B)は、バルブ取付構造の一部の概略右側面図である。図2は線バネ42が開放状態にあるときの図であり、図3は線バネ42が係止状態にあるときの図である。また、図4(A)および図4(B)では、開放状態にあるときの線バネ42を黒太破線で示している。また、図4(A)では、説明のために押えプレート44bの図示を省略している。
【0025】
バルブ取付構造100は、放電バルブ10が挿入される筒状のバルブ挿入孔6bが底部に形成されたリフレクタ6に対して放電バルブ10を所定の位置に取り付けるものであり、バルブ保持部としてソケットフィクチャ部8を備えている。
【0026】
まず、放電バルブ10の構造について説明する。図2に示すように、放電バルブ10は、バルブ本体10aと、バルブ本体10aを支持するベース部10bとを含む。ベース部10bにはフランジ部30が形成されている。フランジ部30の上端部には、光軸X周りの放電バルブ10の位置決めをするための切り欠き部32が形成されており、さらに、フランジ部30の上端部よりもやや右側には、放電バルブ仕様識別用の切り欠き部34が形成されている。また、ベース部10bには、放電バルブ10がバルブ挿入孔6b、8aに挿入された状態でバルブ挿入孔8aから突出する大径部36が形成されている。大径部36は、給電ソケット22と電気的に接続されて、点灯回路ユニット20から供給された電力をバルブ本体10aに伝達するための口金部38を有する。
【0027】
続いて、ソケットフィクチャ部8の構造について説明する。図2および図3に示すように、ソケットフィクチャ部8は、リフレクタ6のバルブ挿入孔6bの入口に設けられ、本体部40と、線バネ42(弾性部材)と、支持部44と、係止部46と、バネ押え部48とを含む。ソケットフィクチャ部8は、線バネ42の端部が係止部46に係止された状態で、線バネ42がバルブ挿入孔8aから突出する放電バルブ10の側部を光軸方向と交差する交差方向へ押圧するとともに、放電バルブ10のフランジ部30を光軸方向に押圧することで、放電バルブ10の交差方向と光軸方向とが固定されるように、線バネ42と、支持部44と、係止部46との位置関係が定められている。以下、詳細に説明する。
【0028】
本体部40は、リフレクタ6のバルブ挿入孔6bの周縁部に設けられ、灯具後方に突出する円筒状部材であり、その中心にバルブ挿入孔8aが形成されている。また、本体部40には、バルブ挿入孔8aの周縁部において放電バルブ10のフランジ部30に当接して放電バルブ10の位置決めを行うバルブ取付座40aが形成されている。
【0029】
ソケットフィクチャ部8のバルブ取付座40aは、環状面40bと、位置決め凸部40cと、位置決め周壁40dと、位置決めキー40eと、識別キー40fとを含む。環状面40bは、放電バルブ10がバルブ挿入孔8aに挿通された状態で、フランジ部30の灯具前方側の平坦面と対向する。位置決め凸部40cは、光軸Xを中心として等角度(120°)間隔で環状面40bに形成された三角形状の凸部であり、放電バルブ10のフランジ部30が当接することで、放電バルブ10の光軸方向の位置決めがなされる。本実施形態では、3つの位置決め凸部40cが設けられている。なお、位置決め凸部40cの形状、設置個数、配置は特に限定されない。
【0030】
位置決め周壁40dは、放電バルブ10のフランジ部30の外周面よりもわずかに大きな径を有する周壁である。位置決め周壁40dは、環状面40bから本体部40の後端面40gまで形成されている。位置決め周壁40dには、支持部44および係止部46の近傍にそれぞれ、所定幅の切り欠き部40d1および切り欠き部40d2が形成されている。また、位置決め周壁40dには、光軸Xを中心として等角度(90°)間隔で位置決め部40d3が形成されている。
【0031】
位置決めキー40eは、放電バルブ10の切り欠き部32と係合して放電バルブ10の光軸周りの位置決めを行うための凸部である。識別キー40fは、放電バルブ10の切り欠き部34と係合して放電バルブ10の仕様識別を行うための凸部である。また、本体部40の後端面40gは、放電バルブ10のフランジ部30をソケットフィクチャ部8の位置決め凸部40cに当接させた状態において、フランジ部30の灯具後方側の平坦面と面一になるように設定されている。本体部40の外周面の一部には、切り欠き部40hが設けられている。
【0032】
本体部40の後端面40gには、支持部44の近傍にバネ押え部48が設けられている。バネ押え部48は、端部側押え面48aと、湾曲部側押え面48bとを有する。バネ押え部48は、線バネ42の可動範囲を規制しており、後述するように線バネ42が係止状態に遷移したときに端部側押え面48aに当接し、線バネ42が開放状態に遷移したときに湾曲部側押え面48bに当接するように設定されている。
【0033】
線バネ42は略紐状の弾性部材であり、支持部44に連結された端部42aと、端部42aと反対側の端部であって、係止部46に開放可能に係止される端部42bと、端部42aと端部42bとをつなぐ湾曲部42cとを備える。端部42aは、図4(A)に示すように、支持部44の後述する支持軸に巻き付くようにして支持部44に連結されており、線バネ42は支持部44を支点にして回動可能となっている。端部42bは、その先端が折り曲げられて略コの字状となっており、このコの字状部分が係止部46の後述する係止爪に引っかけられて、線バネ42が係止部46に係止される。
【0034】
湾曲部42cは、バルブ挿入孔8aの上方の内周面に概ね沿うように湾曲している。図2、図4(A)、図4(B)に示すように、線バネ42が開放状態にあるとき、湾曲部42cの内側の曲率は、放電バルブ10の大径部36の側面の曲率よりも小さくなるように設定されている。また、図3、図5(A)、および図5(B)に示すように、湾曲部42cは、フランジ部30の灯具後方側平坦面に当接する2つの光軸方向付勢部42c1と、2つの光軸方向付勢部42c1の間で、フランジ部30の灯具後方側平坦面よりも灯具後方側に傾斜して延びる傾斜部42c2とを含む。
【0035】
支持部44は、支持軸44aと、押えプレート44bとを備える。支持軸44aは、図3に示すように、灯具後方から見て本体部40の右下方に設けられている。また、支持軸44aは、図5(B)に示すように、本体部40の後端面40gよりも灯具前方にずれたオフセット面49から灯具後方に向かって、光軸方向と平行な方向に延びるように突設されている。支持軸44aは、オフセット面49と反対側の端部に、他の部分よりも径の大きい軸頭部44a1を有する。押えプレート44bは中心に挿入口を有し、当該挿入口に支持軸44aが挿入されている。線バネ42は、オフセット面49と押えプレート44bとの間で支持軸44aに巻き付けられており、押えプレート44bは、線バネ42が支持軸44aから抜け落ちるのを防止し、また線バネ42の変形を防止している。なお、支持軸44aと押えプレート44bとが一体になっていてもよい。
【0036】
係止部46は、ベース部46aと、係止爪46bとを備える。ベース部46aは、本体部40の下端側において、その側面に取り付けられるとともに灯具の左右方向に延びる板状部材である。ベース部46aは、左右方向の端部のうち支持部44の存在領域側と反対側の端部の上面に、係止爪46bが突設されている。係止爪46bは、ベース部46aの上面から上方に突出するとともに先端が灯具前方に延びており、略円弧状の内側面を有する。係止状態にある線バネ42の端部42bが係止爪46bの内側面に当接することで、線バネ42の開放状態への遷移が規制される。したがって、線バネ42は、灯具後方から見て本体部40の左下方で係止部46に係止されている。
【0037】
線バネ42は、その弾性力に抗して端部42bが係止部46に係止された係止状態と、端部42bが係止部46から開放された開放状態とを取ることができる。開放状態にある線バネ42は、係止状態になるべく支持部44を支点に回動すると、所定位置で端部42aがバネ押え部48の端部側押え面48aに当接する。端部42aが端部側押え面48aに当接した後さらに回動させる力がかかると、線バネ42は弾性変形し、端部42bが係止部46に到達する。そして、端部42bが係止爪46bに引っかけられて、線バネ42が係止状態となる。係止状態において、線バネ42は、湾曲部42cの光軸方向付勢部42c1がフランジ部30の灯具後方側平坦面に当接し、線バネ42の傾斜部42c2が放電バルブ10の大径部36の側面に当接する。
【0038】
端部42bを係止部46から外すと、線バネ42は自らの弾性力により、支持部44を支点として端部42bが係止部46から離れる方向に回動して開放状態となる。開放状態において、線バネ42は、光軸方向付勢部42c1がフランジ部30の灯具後方側平坦面から灯具後方に離間し、また傾斜部42c2が大径部36の側面から離間している。係止状態にある線バネ42が開放状態になるべく支持部44を支点に回動すると、所定位置で湾曲部42cがバネ押え部48の湾曲部側押え面48bに当接し、それ以上の回動が規制される。
【0039】
ここで、線バネ42は、係止状態にあるときに、弾性変形により湾曲部42cの内側面が放電バルブ10の大径部36の側面に沿って湾曲した状態となる。図3に示すように、線バネ42は、放電バルブ10を挿入せずに線バネ42を係止状態にした場合に、湾曲部42cの内側面がバルブ挿入孔8aの内周面よりも内側を通るように設定されている。そのため、放電バルブ10がバルブ挿入孔6b、8aに挿入され、線バネ42が係止状態となったときに、大径部36の側面が光軸に交差する方向(図3における下方向)に付勢されることになる。これにより、放電バルブ10の交差方向の位置決めを行うことができる。
【0040】
また、線バネ42は、支持部44から延びる湾曲部42cが放電バルブ10の大径部36にかけ回されて、係止部46に係止されている。このとき、線バネ42とベース部10bの大径部36とが接する範囲は、大径部36の側部の半周以下となっている。そのため、線バネ42が大径部36の側面を押圧する力が分散されず、放電バルブ10に対してより大きい付勢力をかけることができるとともに、放電バルブ10の付勢方向も一定方向に定めることができる。これにより、放電バルブの交差方向の位置決め精度を向上させることができる。
【0041】
また、線バネ42が係止状態になると、湾曲部42cの光軸方向付勢部42c1がフランジ部30の灯具後方側平坦面に当接するため、フランジ部30の灯具前方側平坦面を安定的にバルブ取付座40aの位置決め凸部40cに当接させることができる。これにより、放電バルブ10の光軸方向の位置決め精度を高めることができる。
【0042】
さらに、図5(A)に示すように、係止状態にある線バネ42の端部42bと、係止部46の係止爪46bとは、フランジ部30の灯具後方側平坦面よりもわずかに灯具前方にずれた位置で当接している。すなわち、係止部46は、フランジ部30と湾曲部42cの光軸方向付勢部42c1との当接面に対して光軸方向前方にずれている。また、図5(B)に示すように、端部42aはフランジ部30の灯具後方側平坦面よりもわずかに灯具前方にずれた位置で支持軸44aに巻き付けられている。すなわち、支持部44は、フランジ部30と湾曲部42cの光軸方向付勢部42c1との当接面に対して光軸方向前方にずれている。そのため、光軸方向付勢部42c1がより強い付勢力でフランジ部30を灯具前方に付勢することができる。これにより、放電バルブ10の光軸方向の位置決め精度をより向上させることができる。
【0043】
なお、支持部44および係止部46の両方が光軸方向前方にずれている場合だけでなく、支持部44および係止部46のどちらか一方が光軸方向前方にずれている場合にも位置決め精度の向上効果が得られる。支持部44および係止部46の両方をずらすか、どちらか一方だけをずらすか、またどちらか一方だけをずらす場合には支持部44と係止部46のどちらをずらすかは、必要とされる位置決め精度や、設計の都合に応じて適宜選択することができる。ここで、フランジ部30と線バネ42との当接面から支持部44までの光軸方向の距離をa、フランジ部30と線バネ42との当接面から係止部46までの光軸方向の距離をbとし、当接面よりも灯具前方で距離が正、当接面よりも灯具後方で距離が負となるとする。この場合、放電バルブ10の光軸方向の位置決め精度を向上させるためには、当接面から支持部44までの距離aと当接面から係止部46の距離bとが、a+b>0の関係を満たすことが望ましい。なお、支持部44と係止部46とが互いに光軸方向にずれていてもよい。
【0044】
放電バルブ10のソケットフィクチャ部8への取付けは、次のようにして行われる。
はじめに、図2に示すように、線バネ42の端部42bが係止部46から外れた状態で、放電バルブ10を灯具後方からバルブ挿入孔8aおよびバルブ挿入孔6bに挿入する。その際、ソケットフィクチャ部8の位置決めキー40eに切り欠き部32が、識別キー40fに切り欠き部34がそれぞれ係合するように、放電バルブ10のフランジ部30をソケットフィクチャ部8に挿入する。これにより、放電バルブ10の、光軸Xを中心とする回転方向の位置決めがなされる。放電バルブ10のフランジ部30は、その灯具前方側平坦面がバルブ取付座40aの位置決め凸部40cに当接することで、光軸方向の位置決めがなされる。また、フランジ部30は、その外周面が位置決め周壁40dと対向する位置で保持される。線バネ42は、外力のかからない状態で支持部44に支持されている。
【0045】
続いて、図4(A)に示すように、開放状態にある線バネ42(黒太破線で示される)を支持部44を支点にして、矢印Aの方向に回動させる。線バネ42が所定位置まで回動すると、端部42aがバネ押え部48の端部側押え面48aに当接する。線バネ42の端部42aが端部側押え面48aに当接した状態で線バネ42をさらに回動させると、湾曲部42cが弾性変形し、傾斜部42c2が大径部36の側面に当接する。そして、大径部36の側面が傾斜部42c2により上方から押圧されて、放電バルブ10のフランジ部30が下方に付勢される。これにより、フランジ部30の外周面が位置決め周壁40dの位置決め部40d3に付勢力をもって当接する。その結果、放電バルブ10は、その光軸方向と交差する(垂直な)方向へ精度よく位置決めされる。
【0046】
また、傾斜部42c2が大径部36の側面に当接するのに伴って、光軸方向付勢部42c1がフランジ部30の灯具後方側平坦面に当接する。そして、線バネ42の端部42bが係止部46に近づけられると、フランジ部30の灯具後方側平坦面が光軸方向付勢部42c1により灯具後方から押圧されて、放電バルブ10のフランジ部30が灯具前方に付勢される。これにより、フランジ部30の灯具前方側平坦面が環状面40bに形成された位置決め凸部40cに付勢力をもって当接する。その結果、放電バルブ10は、その光軸方向へ精度よく位置決めされる。
【0047】
このように、線バネ42が支持部44を支点にして放電バルブ10の側部とフランジ部30に張力をもってかけ回された後、線バネ42の端部42bが係止部46の係止爪46bに引っかけられて、放電バルブ10のソケットフィクチャ部8への取付けが完了する。
【0048】
以上説明した構成による動作を総括すると、本実施形態に係るバルブ取付構造100では、線バネ42の一端が支持部44に支持されて他端が係止部46に係止された状態で、線バネ42が放電バルブ10の大径部36の側面を光軸方向と交差する交差方向に押圧するとともに放電バルブ10のフランジ部30を光軸方向に押圧している。したがって、本実施形態に係るバルブ取付構造100によれば、線バネ42のみで、放電バルブ10を交差方向と光軸方向とに精度よく位置決めすることができる。よって、部品点数を増大させることなく、簡易な構成でリフレクタに対して放電バルブを所定の位置に精度よく取り付けることができる。
【0049】
また、線バネ42は、支持部44を支点にして放電バルブ10の大径部36の側面およびフランジ部30に張力をもってかけ回されて、係止部46に係止されている。よって、線バネ42を回動させて係止部46に引っかけるという簡易な方法で放電バルブ10を光軸方向および交差方向に対して押圧することができる。そのため、放電バルブ10の組み付け作業効率が向上する。また、放電バルブ10をリフレクタ6に固定する際の作業スペースを小さくすることができる。
【0050】
また、線バネ42が係止状態にあるときに、線バネ42と放電バルブ10の大径部36とが接する範囲は、大径部36の側面の半周以下となっている。そのため、大径部36を押圧する力が分散されず、放電バルブ10に対してより大きい付勢力をかけることができるとともに、放電バルブ10の付勢方向を一定方向にすることができる。これにより、放電バルブ10の交差方向の位置決め精度を向上させることができる。さらに、支持部44および係止部46の少なくとも一方が、フランジ部30と線バネ42との当接面に対して灯具前方にずれている。そのため、放電バルブ10のフランジ部30をより強い付勢力で灯具前方に付勢することができる。これにより、放電バルブ10の光軸方向の位置決め精度を向上させることができる。
【0051】
(実施形態2)
実施形態2に係るバルブ取付構造は、線バネのよじれ防止用の係止面を係止部に設けた点が実施形態1と異なる。以下、本実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るバルブ取付構造を適用可能な車両用灯具および放電バルブの構成や、バルブ取付構造のその他の構成は実施形態1と同一であり、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0052】
図6(A)は、実施形態2に係るバルブ取付構造の概略背面図であり、図6(B)は、バルブ取付構造の左後ろ上方から見た概略斜視図である。
【0053】
図6(A)および図6(B)に示すように、本実施形態に係るバルブ取付構造100は、リフレクタ6の挿入孔の入口に設けられたソケットフィクチャ部8を備える。ソケットフィクチャ部8は、本体部40と、線バネ42(弾性部材)と、支持部44と、係止部46と、バネ押え部48とを含む。
【0054】
本実施形態の係止部46は、ベース部46aと、係止爪46bと、係止面部46cとを備える。ベース部46aは、本体部40の下端側において、その側面に取り付けられるとともに灯具の左右方向に延びる板状部材である。ベース部46aは、左右方向の端部のうち支持部44の存在領域側と反対側の端部の上面に、係止爪46bが突設されている。係止爪46bは、ベース部46aの上面から上方に突出するとともに先端が灯具前方に延びており、略円弧状の内側面を有する。係止状態にある線バネ42の端部42bが係止爪46bの内側面に当接することで、線バネ42の開放状態への遷移が規制される。また、ベース部46aの端部の上面には、係止面部46cが突設されている。係止面部46cは、一方(図4(A)における左側)の側辺が係止爪46bと連続するとともに、他方(図4(A)における右側)の側片が線バネ42の端部42a方向に延びた、リフレクタ6と対向する平面を有する。当該係止面部46cには、係止状態にある線バネ42の係止爪46b近傍部分が当接するようになっている。
【0055】
線バネ42が支持部44を支点にして回動し、湾曲部42cが放電バルブ10の大径部36の側部とフランジ部30に張力をもってかけ回された後、線バネ42の端部42bが係止部46の係止爪46bに引っかけられる。この状態で、線バネ42は、湾曲部42cが放電バルブ10の大径部36の側面を下方に押圧するとともにフランジ部30の灯具後方側平坦面を光軸方向前方に押圧している。したがって、線バネ42は、大径部36の側面から上方に押圧する力を受け、フランジ部30から光軸方向後方に押圧する力を受けている。そのため、係止爪46bよりも湾曲部42c側の係止爪46b近傍部分には、係止爪46bを支点にして灯具後方側によじれる方向の力が働く。係止爪46bの近傍部分が光軸方向後方によじれると、線バネ42が放電バルブ10を光軸方向および交差方向に押圧する力が逃げてしまう場合がある。
【0056】
これに対し、本実施形態では、係止部46が係止面部46cを備え、係止状態にある線バネ42の係止爪46b近傍部分が当接するようになっている。そのため、当該部分が光軸方向後方によじれるのを抑えることができる。よって、放電バルブ10の光軸方向および交差方向の位置決めをより確実に行うことが可能となる。
【0057】
以上説明した構成による動作を総括すると、本実施形態に係るバルブ取付構造100では、係止部46が、線バネ42の端部42a側に延び、線バネ42が係止部46を支点にしてよじれるのを抑えるように線バネ42に接する係止面部46cを備えている。そのため、本実施形態によれば、実施形態1の効果に加えて、さらに放電バルブ10の光軸方向および交差方向の位置決めをより確実に行うことが可能となるという効果を奏する。
【0058】
(実施形態3)
実施形態3に係るバルブ取付構造は、適用する放電バルブの構造が実施形態1および2と異なる。以下、本実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るバルブ取付構造を適用可能な車両用灯具の構成や、バルブ取付構造の構成は実施形態1と同一であり、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0059】
近年、放電バルブの放電を制御するスタータ回路がバルブと一体的に設けられている場合がある。図7(A)は、実施形態3に係るバルブ取付構造の左後ろ上方から見た概略斜視図であり、図7(B)は、バルブ取付構造の概略左側面図である。本実施形態に係る放電バルブ10は、その放電を制御するためのスタータ回路50が放電バルブ10の後端に取り付けられている。このような放電バルブ10の場合、光軸に垂直な方向に延びる軸周りに線バネを回転させて放電バルブ10の背面に線バネを押し当てるという従来の構成では、スタータ回路50が線バネの回動および付勢の妨げとなるため、スタータ回路50を備えた放電バルブ10をリフレクタ6に対して精度よく位置決めして取り付けることができなかった。
【0060】
しかしながら、上述の各実施形態に係るバルブ取付構造は、光軸に平行な方向に延びる支持軸周りに線バネを回転させて放電バルブ10を光軸方向および交差方向に付勢するものである。よって、ソケットフィクチャ部8の後端面とスタータ回路50との間のスペースで、線バネを回動させるとともに放電バルブ10に当接させることができる。したがって、放電バルブ10の後端にスタータ回路50が設けられていても、スタータ回路50が線バネの回動および付勢の妨げとなることはない。そのため、前述の各実施形態に係るバルブ取付構造を採用することで、スタータ回路50を備えた放電バルブ10であっても、簡易な構成でリフレクタ6に対して所定の位置に精度よく取り付けることができる。
【0061】
なお、本実施形態に係る線バネ42には、図示しない板バネ(導電部)を設けてもよい。板バネは、ソケットフィクチャ部8を介してリフレクタ6と導通している。放電バルブ10は、スタータ回路50の導電性のカバー50a(スタータカバー)に対して板バネが接触するように構成されることで、スタータ回路50のカバー50aがアースされていれば、バルブ本体10aで発生するノイズをカバー50aによって遮断することも可能となる。その結果、簡易な構成でカバー50aを介したノイズ対策が可能となる。
【0062】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、各実施形態を組み合わせたり、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような組み合わせられ、もしくは変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれる。上述の各実施形態同士、および上述の各実施形態と以下の変形例との組合せによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
【0063】
(変形例1)
上述の各本実施形態に係るバルブ取付構造100には、次のような変形例が挙げられる。図8(A)は、変形例に係るバルブ取付構造の右後ろ下方から見た概略斜視図であり、図8(B)は、バルブ取付構造の概略右側面図である。
【0064】
上述の各実施形態では、図5(B)に示すように、支持部44に巻き付けられた線バネ42は、支持部44から端部42a側に延びる部分が灯具前方側、支持部44から湾曲部42c側に延びる部分が灯具後方側に配置されて交差している。これに対し、本実施形態では、図8(A)および図8(B)に示すように、支持部44に巻き付けられた線バネ42は、支持部44から端部42a側に延びる部分が灯具後方側、支持部44から湾曲部42c側に延びる部分が灯具前方側に配置されて交差している。これにより、支持部44から端部42a側に延びる部分が湾曲部42c側に延びる部分を灯具前方に押し付けるように作用する。そのため、線バネ42が放電バルブ10を押圧する力を大きくすることができ、放電バルブ10の位置決め精度をさらに向上させることができる。
(他の変形例)
上述の各実施形態では、車両用灯具としてヘッドランプについて説明したが、フォグランプ等の他の灯具においても、各実施形態と同様の構成を採用することにより、各実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0065】
X 光軸、 6 リフレクタ、 6b バルブ挿入孔、 8 ソケットフィクチャ部、 8a バルブ挿入孔、 10 放電バルブ、 10a バルブ本体、 10b ベース部、 30 フランジ部、 36 大径部、 42 線バネ、 42a,42b 端部、 42c 湾曲部、 42c1 光軸方向付勢部、 42c2 傾斜部、 44 支持部、 44a 支持軸、 44a1 軸頭部、 44b 押えプレート、 46 係止部、 46a ベース部、 46b 係止爪、 46c 係止面部、 50 スタータ回路、 50a カバー、 100 バルブ取付構造。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブが挿入される筒状の挿入孔が底部に形成されたリフレクタに対してバルブを所定の位置に取り付けるバルブ取付構造であって、
前記挿入孔の入口に設けられ、略紐状の弾性部材と、当該弾性部材の一端側を支持する支持部と、当該弾性部材の他端側を開放可能に係止する係止部とを含み、挿入されたバルブを保持するバルブ保持部を備え、
前記バルブ保持部は、弾性部材の他端側が係止部に係止された状態で、弾性部材が挿入孔から突出しているバルブの側部を光軸方向と交差する交差方向へ押圧するとともにバルブのフランジ部を光軸方向に押圧することで、バルブの交差方向と光軸方向が固定されるよう、前記弾性部材、前記支持部、および前記係止部の位置関係が定められていることを特徴とするバルブ取付構造。
【請求項2】
前記弾性部材は、前記支持部を支点にしてバルブの側部およびフランジ部に張力をもってかけ回されて、他端側が前記係止部に係止されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブ取付構造。
【請求項3】
前記弾性部材とバルブの側部とが接する範囲は、バルブの側部の半周以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ取付構造。
【請求項4】
前記支持部および前記係止部の少なくとも一方は、バルブのフランジ部と弾性部材との当接面に対して光軸方向前方にずれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバルブ取付構造。
【請求項5】
前記弾性部材は、ディスチャージバルブのスタータカバーと導通する導電部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のバルブ取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−218769(P2010−218769A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61731(P2009−61731)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000001133)株式会社小糸製作所 (1,575)
【Fターム(参考)】