説明

バンド

【課題】外観に優れた駒連結構造のバンドを提供する。
【解決手段】連結駒アセンブリ10を複数備えるバンドは、内駒101を挟むように内駒101に隣接して各々配置された外駒102Lおよび外駒102Rと、外駒102Lの内駒101と反対側の外側面から外駒102Rの内駒101と反対側の外側面まで貫通する貫通孔の内部に配置され、外駒102L、内駒101および外駒102Rを回動可能に連結する連結ピン103および連結ピン104と、外駒102に対し、内駒101の反対側から内駒101に向かう方向に嵌合され、外駒102を内部に収容するキャップ107と、外駒102の外側面に開口する貫通孔1023に差し込まれ、キャップ107に設けられた貫通孔1071内に一方の端部が突起することによりキャップ107を外駒102に対し係止する係止ピン108を備えて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計やブレスレット等の装飾品に使用される駒連結構造を備えるバンドに関する。
【背景技術】
【0002】
時計やブレスレット等の装飾品に使用されるバンドには、複数の外駒と内駒とを互い違いに配置し、隣接する外駒と内駒とをそれぞれ連結軸にて連結する駒連結構造を備えるものが多くある。例えば、特許文献1には、バンド全体のねじれに対しても十分な強度を確保でき、且つ肌触りが良く、腕に良好にフィットさせることのできる駒連結構造を備えるバンドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−034293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、駒連結構造を備えるバンドの多くにおいては、連結軸の端部がバンドの側面に露出している。その場合、バンドを側方から見た場合の美観がよくない、という問題が伴う。
【0005】
そこで、本発明は、比較的簡易な構造で、組み立ても容易でありながら、外観、特にバンドを側方から見たときの外観を美麗にすることを可能とする駒連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的に鑑みて想到されたものであり、
内駒と、
前記内駒を挟むように前記内駒に隣接して各々配置された第1の外駒および第2の外駒と、
前記第1の外駒の前記内駒と反対側の外側面から前記第2の外駒の前記内駒と反対側の外側面まで貫通する貫通孔の内部に配置され、前記第1の外駒、前記内駒および前記第2の外駒を回動可能に連結する連結ピンと、
前記第1の外駒に対し、前記内駒の反対側から前記内駒に向かう方向に嵌合され、前記第1の外駒を内部に収容するキャップと、
前記第1の外駒の外側面のうち、前記内駒に対向する部分および当該部分の反対側に位置する部分を除くいずれかの位置に開口する貫通孔または有底穴に差し込まれ、前記キャップに設けられた貫通孔内に一方の端部が突起することにより前記キャップを前記第1の外駒に対し係止する係止ピンと
を有する連結駒アセンブリを複数備えるバンド
を提供する(第1の実施態様)。
【0007】
また、上記の第1の実施態様において、
前記複数の連結駒アセンブリのうちの少なくとも一の連結駒アセンブリに関し、
前記連結ピンは、前記第1の外駒の前記内駒と反対側の外側面から前記第2の外駒の前記内駒と反対側の外側面まで貫通する貫通孔の一方の開口部および他方の開口部のいずかから差し込まれ、当該貫通孔の内部において互いに嵌合する2以上の部品を有し、
前記連結ピンの一方の端部および他方の端部は、前記内駒に対する前記第1の外駒および前記第2の外駒の、前記複数の連結駒アセンブリの幅方向の位置決めを行う
構成を採用してもよい(第2の実施態様)。
【0008】
また、上記の第2の実施態様において、
前記複数の連結駒アセンブリのうちの少なくとも一の連結駒アセンブリに関し、
前記第1の外駒の内部または前記内駒と反対側の外側面から、前記内駒を通り、前記第2の外駒の内部または前記内駒と反対側の外側面まで達する貫通孔の内部に配置され、前記第1の外駒、前記内駒および前記第2の外駒を回動可能に連結し、前記内駒に対する前記第1の外駒および前記第2の外駒の、前記複数の連結駒アセンブリの幅方向の位置決めを行わない連結ピンを備える
構成を採用してもよい(第3の実施態様)。
【0009】
また、上記の第1乃至第3の実施態様において、
前記係止ピンの前記キャップに設けられた貫通孔内に突起する一方の端部は、外力に応じて押下され、当該外力の解放もしくは当該外力の解放後の再度の押下に応じて再び突起する
構成を採用してもよい(第4の実施態様)。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1の実施態様にかかるバンドによれば、例えば、外駒にキャップを被せ、係止ピンを差し込むだけで、外駒側方から連結ピンの端部が見えなくなり、美麗な外観を備える駒連結構造が得られる。
【0011】
本発明の第2の実施態様にかかるバンドによれば、外駒の外側面から内側方向に連結ピンを構成する2以上の部品の各々を差し込み、駒に設けられた貫通孔の内側でそれらを嵌合させることにより、容易に駒の連結ピンによる連結を行うことができる。また、それら連結ピンを構成する2以上の部品の嵌合を解くことで、容易に駒の連結を解除することもできる。
【0012】
本発明の第3の実施態様にかかるバンドによれば、例えば、バンドの長さ調節等の目的で駒連結を解除したい場合に、各駒連結構造が備える複数の連結ピンの一部に関しては連結ピンの嵌合がそもそも行われておらず、その嵌合を解く必要がないため、その解除が容易に可能である。
【0013】
本発明の第4の実施態様にかかるバンドによれば、係止ピンの端部を押下することにより容易にキャップの取り外しができ、例えばバンドの長さ調節を行うために駒連結を解除したい場合等に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態にかかるユニット駒の分解状態を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態にかかる外駒の断面図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態にかかるユニット駒の断面図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態にかかるユニット駒間の連結の仕組みを説明するための図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施形態にかかる係止ピンの断面図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施形態にかかる連結駒アセンブリの断面図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施形態にかかるユニット駒間の連結の様子を示した図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施形態にかかる連結駒アセンブリの一部を示した図である。
【図9】図9は、本発明の第1実施形態にかかる外駒にキャップを被せる手順を示した図である。
【図10】図10は、本発明の第1実施形態にかかるバンドの外観図である。
【図11】図11は、本発明の第2実施形態にかかるユニット駒の分解状態を示す斜視図である。
【図12】図12は、本発明の第2実施形態にかかる外駒の断面図である。
【図13】図13は、本発明の第2実施形態にかかるユニット駒間の連結の仕組みを説明するための図である。
【図14】図14は、本発明の第2実施形態にかかるユニット駒間の連結の様子を示した図である。
【図15】図15は、本発明の第2実施形態にかかる外駒にキャップを被せる手順を示した図である。
【図16】図16は、本発明の変形例にかかる係止ピンの側面図である。
【図17】図17は、本発明の変形例にかかる係止ピンおよび係止リングの外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[1.実施形態]
[1.1.第1実施形態]
以下、本発明の一具体例である実施形態を、図面を用いて説明する。
【0016】
図1は、本実施形態にかかるバンド1を構成するユニット駒10の分解状態を示す斜視図である。ユニット駒10は、内駒101、外駒102L、外駒102R、連結ピン103、パイプ104で構成されている。連結ピン103は、長部品1031Lと短部品1031Rで構成され、それらが互いに嵌合することで連結ピン103となる。
【0017】
外駒102Lおよび外駒102Rは同一の形状および構造を備えている。従って、以下、外駒102Rおよび外駒102Lを区別する必要がない場合、それらを単に外駒102と呼ぶ。
【0018】
内駒101は、外駒102Lと接する側面から外駒102Rと接する側面まで貫通する2本の貫通孔、すなわち貫通孔1011および貫通孔1012を有している。本願において、貫通孔1011および貫通孔1012の貫通方向を幅方向と呼ぶ。なお、貫通孔1011および貫通孔1012はいずれも、単純な円柱形状の中空である。
【0019】
外駒102は、内駒101と接する側面(以下、「内側面」という)からその反対側の側面(以下、「外側面」という)まで幅方向に貫通する2本の貫通孔、すなわち貫通孔1021および貫通孔1022を有している。また、外駒102は、図1における上面から底面まで貫通する1本の貫通孔、すなわち貫通孔1023を有している。以下、貫通孔1023の貫通方向を垂直方向と呼ぶ。
【0020】
図2は、外駒102を、貫通孔1021および貫通孔1022の軸を含む平面で切断した場合の断面図である。図2に示されるように、貫通孔1022は単純な円柱形状の中空である。一方、貫通孔1021は、直径の異なる2つの円柱形状を連結した段差のある中空であり、外側面側の円柱形状の直径が内側面側の円柱形状の直径よりもやや大きい。
【0021】
長部品1031Lは全体としてほぼ円柱形状をしており、その一方の端部(図1における右下側端部)に、長部品1031Lの中央部分よりやや細く形成され、その外側面上にリング状の凹凸が設けられた嵌合部を備えている。
【0022】
また、長部品1031Lは、その他方の端部(図1における左上側端部)に、長部品1031Lの中央部分よりやや太く形成されたヘッド部を備えている。
【0023】
短部品1031Rは全体としてほぼ円筒形状をしており、そのほぼ中央部分の円筒内側面上にはリング状の凹凸が設けられている。この凹凸により、短部品1031Rのほぼ中央部分は嵌合部として機能する。
【0024】
また、短部品1031Rは、その一方の端部(図1における右下側端部)に、短部品1031Rの中央部分よりやや太く形成されたヘッド部を備えている。
【0025】
パイプ104は単純な中空の円筒形状を有し、その外径が内駒101の貫通孔1012の直径とほぼ等しく、その内径が長部品1031Lのほぼ中央部分の直径よりやや大きい。
【0026】
ユニット駒10の組み立ての手順は例えば次のとおりである。まず、内駒101の貫通孔1012の中にパイプ104を差し込む。続いて、内駒101を幅方向に挟むように外駒102Lおよび外駒102Rを配置し、貫通孔1012の軸と外駒102Lおよび外駒102Rの貫通孔1021の軸とが一致するように位置を調整する。これにより、外駒102Lの貫通孔1021、内駒101の貫通孔1012および外駒102Rの貫通孔1021が連結され、外駒102Lの外側面から外駒102Rの外側面に至る1本の貫通孔が形成されることになる。
【0027】
図3は、そのように配置された状態の内駒101、外駒102L、外駒102R、パイプ104を、貫通孔1011、貫通孔1012、貫通孔1021、貫通孔1022の軸を含む平面で切断した場合の断面図である。図3に示されるように、パイプ104の軸方向の長さは、貫通孔1012の軸方向の長さより僅かに長い。そのため、図3に示されるように、ユニット駒10として組み立てられた際、パイプ104の端部が貫通孔1012の2つの開口部の各々から外側に僅かに突起し、内駒101と外駒102Lおよび外駒102Rの各々との間に適度な隙間が確保される。その結果、内駒101と、外駒102Lおよび外駒102Rとの間の回動が円滑となるよう構成されている。
【0028】
続いて、外駒102Lの貫通孔1021に外側面側から長部品1031Lを、また外駒102Rの貫通孔1021に外側面側から短部品1031Rを、各々、図1に示す方向で差し込む。そして、長部品1031Lおよび短部品1031Rを幅方向内側に押し込むと、長部品1031Lの嵌合部の外側面上に設けられたリング状の凹凸と、短部品1031Rの内側面上に設けられたリング状の凹凸が互いに噛み合うことにより、それらの嵌合が行われる。
【0029】
上記のように長部品1031Lと短部品1031Rが嵌合されると、長部品1031Lのヘッド部が外駒102Lの貫通孔1021の内壁面の段差部分に、また短部品1031Rのヘッド部が外駒102Rの貫通孔1021の内壁面の段差部分に各々フックされ、内駒101に対し外駒102Lおよび外駒102Rの幅方向外側への動きが規制される。その結果、内駒101に対する外駒102Lおよび外駒102Rの連結が行われ、ユニット駒10の組み立てが完了する。
【0030】
バンド1は、複数のユニット駒10が幅方向および垂直方向を含む平面に垂直な方向(以下、「連結方向」と呼ぶ)に順次、幅方向の軸周りに回動可能に連結されることにより実現される。以下、1つのユニット駒10に隣接する他のユニット駒10をユニット駒10’と呼び、ユニット駒10’が備える各構成要素にはその符号に「’」を付すものとする。
【0031】
図4は、ユニット駒10とユニット駒10’の連結の仕組みを説明するための図である。なお、図4においてはユニット駒10’が備える全ての構成要素は示されておらず、ユニット駒10との連結に関与する内駒101’のみが示されている。
【0032】
ユニット駒10とユニット駒10’の内駒101’が連結されると、図4(b)に示す連結駒アセンブリ11となる。連結駒アセンブリ11は、ユニット駒10とユニット駒10’の内駒101’に加え、それらの連結に要する構成要素として、連結ピン105、パイプ106、キャップ107L、キャップ107R、係止ピン108L、係止ピン108Rを備えている。
【0033】
連結ピン105は単純な円柱形状の棒状体である。パイプ106は単純な中空の円筒形状を有し、その外径が内駒101’の貫通孔1011’の直径とほぼ等しく、その内径が連結ピン105の直径よりやや大きい。
【0034】
キャップ107Lおよびキャップ107Rは同一の形状および構造を備えている。従って、以下、キャップ107Lおよびキャップ107Rを区別する必要がない場合、それらを単にキャップ107と呼ぶ。
【0035】
キャップ107は概ね一の側面が開口した中空の箱状体であり、その中空部に外駒102を収容可能な大きさおよび形状を有している。また、キャップ107の図4における底面側の壁部のほぼ中央には鉛直方向に貫通する貫通孔1071が設けられている。
【0036】
係止ピン108Lおよび係止ピン108Rは同一の形状および構造を備えている。従って、以下、係止ピン108Lおよび係止ピン108Rを区別する必要がない場合、それらを単に係止ピン108と呼ぶ。
【0037】
係止ピン108は、一方の端部(図4における下側端部)に設けられたヘッド部を外部から所定以上の大きさの力で押下することにより、その長手方向の長さが短くなる構造を備えている。具体的には、係止ピン108は図5に示す構造を備えている。
【0038】
すなわち、係止ピン108は概ね円筒形状のケーシング1081と、ケーシング1081内に収容されたヘッド部1082と、ヘッド部1082をケーシング1081の外側(図5における下方向)に押圧するようにケーシング1081内に収容されたコイルばね1083とを備えている。
【0039】
ケーシング1081の他方の開口部(図5における下方側の開口部)の縁部には、円筒形状の軸に向かう方向、すなわち内側方向に突起し全体としてリング形状をなす鍔が設けられており、その鍔にヘッド部1082に設けられた段差がフックする。その結果、ヘッド部1082はコイルばね1083から図5における下方向への付勢を受けながら、ケーシング1081内に留まる。
【0040】
ユニット駒10にユニット駒10’の内駒101’を連結し連結駒アセンブリ11を組み立てる手順は例えば次のとおりである。まず、内駒101’の貫通孔1011’の中にパイプ106を差し込む。続いて、ユニット駒10の外駒102Lおよび外駒102Rの間に内駒101’を配置し、貫通孔1011’の軸と外駒102Lおよび外駒102Rの貫通孔1022の軸とが一致するように位置を調整する。これにより、外駒102Lの貫通孔1022、内駒101’の貫通孔1011’および外駒102Rの貫通孔1022が連結され、外駒102Lの外側面から外駒102Rの外側面に至る1本の貫通孔が形成されることになる。
【0041】
図6は、そのように配置された状態の内駒101、外駒102L、外駒102R、パイプ104、内駒101’、パイプ106を、貫通孔1011、貫通孔1012、貫通孔1021、貫通孔1022、貫通孔1011’、貫通孔1012’の軸を含む平面で切断した場合の断面図である。
【0042】
図6に示されるように、パイプ106の軸方向の長さは、貫通孔1011’の軸方向の長さより僅かに長い。そのため、連結駒アセンブリ11として組み立てられた際、パイプ106の端部が貫通孔1011’の2つの開口部の各々から外側に僅かに突起し、内駒101’と外駒102Lおよび外駒102Rの各々との間に適度な隙間が確保される。その結果、内駒101’と、外駒102Lおよび外駒102Rとの間の回動が円滑となるよう構成されている。
【0043】
続いて、図7に示すように、外駒102Lの外側面側から貫通孔1022に連結ピン105を差し込む。なお、外駒102Rの外側面側から貫通孔1022に連結ピン105を差し込んでもよい。
【0044】
続いて、外駒102Lおよび外駒102Rの各々の貫通孔1023に、例えば図7における上面側から、係止ピン108Lおよび係止ピン108Rの各々を、それらのヘッド部1082の側から挿入する。図8は、係止ピン108の貫通孔1023に対する挿入が行われた状態の連結駒アセンブリ11の一部を示した図である。図8においては、内駒101および内駒101’の表示を省略している。すなわち、実際にはパイプ104を貫通孔1012内に収容するように内駒101が、またパイプ106を貫通孔1011’内に収容するように内駒101’が連結されている。
【0045】
続いて、キャップ107Lおよびキャップ107Rの各々を外駒102Lおよび外駒102Rに被せる。図9は、外駒102にキャップ107を被せる様子を示した図である。ただし、図9においては、図4における底面側が上面側となるように、幅方向を軸に180度回転が行われている。
【0046】
より具体的には、キャップ107の開口部が外駒102の外側面に一致するようにそれらの位置決めをした後、キャップ107を外駒102に対し幅方向内側(図9における矢印の方向)に向けてスライドさせ、キャップ107の中空部に外駒102を収容させる。なお、キャップ107のスライドの途中、キャップ107の端部が係止ピン108のヘッド部1082にぶつかるのを回避するため、然るべきタイミングで、例えばペン先などを用いてヘッド部1082を所定以上の力で押下することにより、ヘッド部1082をキャップ107の内部に収納させる。
【0047】
外駒102に対しキャップ107が被せられると、キャップ107に設けられた貫通孔1071に係止ピン108のヘッド部1082が嵌り込み、キャップ107が外駒102に対し係止される。
【0048】
外駒102にキャップ107が被せられることにより、外駒102と、その外側面に露出する連結ピン103、連結ピン105の端部がキャップ107に覆われ、外部から視認できなくなる。その結果、連結駒アセンブリ11は内駒101、内駒101’、キャップ107L、キャップ107Rの連結体として見え、シンプルな高級感のある外観を備えることとなる。
【0049】
また、連結ピン105は幅方向に自由に移動可能であるが、キャップ107Lおよびキャップ107Rにより幅方向外側に向かう移動が規制されるため、連結ピン105が脱落することはなく、ユニット駒10と内駒101’との連結が確保されることになる。
【0050】
以上が連結駒アセンブリ11の組み立ての手順であるが、実際には連結駒アセンブリ11の内駒101’はユニット駒10に隣接するユニット駒10’の外駒102L’および外駒102R’に連結されている。従って、複数のユニット駒10を連結方向に順次並べ、連結駒アセンブリ11を組み立てる際の手順に従い、それらを連結ピン105で連結した後、外駒102にキャップ107を被せてその連結を確保することにより、バンド1を構成することができる。図10は、そのように構成されたバンド1の外観を示した図である。
【0051】
上述した構造を備えるバンド1は、それを構成する任意の内駒101とその両側に位置する外駒102の連結位置において、容易にその連結を解除することができる。具体的には、ユーザは連結を解除したい連結位置の係止ピン108のヘッド部1082を、例えばペン先などを用いて所定以上の力で押下しながら、キャップ107を幅方向外側にスライドさせる。その際、貫通孔1071に嵌合していた係止ピン108のヘッド部1082による係止が解除されるため、ユーザはキャップ107を容易に外駒102から取り外すことができる。
【0052】
続いて、ユーザは露出した連結ピン105の一方の端部が下方になるようにバンド1を傾ける。その結果、連結ピン105が重力に従い、貫通孔1011およびその両側に連結された貫通孔1022から脱落する。その結果、内駒101とその両側の外駒102との連結が解除される。
【0053】
上記のような駒連結の解除を任意の2カ所の連結位置で行うと、それらの連結位置の間に位置していた1以上のユニット駒10をバンド1から取り外すことができる。その後、2本に分断されているバンド1を上述した連結駒アセンブリ11の組み立ての手順に従い連結することにより、バンド1の長さを望ましい長さとなるように縮めることができる。
【0054】
また、上記のような駒連結の解除を任意の連結位置で行いバンド1を2本に分断した後、それらの2本のバンド片の間に、1以上のユニット駒10が連結されて構成された別のバンド片を挟むように配置し、それら3本のバンド片を上述した連結駒アセンブリ11の組み立ての手順に従い連結することにより、バンド1の長さを望ましい長さとなるように伸ばすことができる。
【0055】
このように、本実施形態にかかるバンド1によれば、ユーザは特別な工具を用いることなく、ペン先等の身の回り品を用いることで容易にその長さ調整を行うことができる。
【0056】
[1.2.第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態にかかるバンド2を説明する。ただし、バンド2の外観は第1実施形態にかかるバンド1の外観(図10参照)と概ね同様であるため、その図示を省略する。また、バンド2の構成および組み立ての手順は多くの点でバンド1と共通している。従って、以下の説明においてはバンド2がバンド1と異なる点を中心に説明する。また、バンド2が備える構成部のうちバンド1が備える構成部と共通するもの、もしくは対応するものに関しては、バンド1において用いた符号と同じ符号を用いるものとする。
【0057】
図11は、バンド2を構成するユニット駒20の分解状態を示す斜視図である。ユニット駒20の構成はバンド1を構成するユニット駒10と比較し、外駒が備える幅方向に伸びる2本の貫通孔の一方の形状が異なる点が相違しており、他の点は全てユニット駒10と同様である。
【0058】
図12は、ユニット駒20を構成する外駒202を、幅方向に伸びる2本の貫通孔、すなわち貫通孔1021および貫通孔2022の軸を含む平面で切断した場合の断面図である。図12に示されるように、外駒202の貫通孔2022は、貫通孔1021と同様に、直径の異なる2つの円柱形状を連結した段差のある中空であり、外側面側の円柱形状の直径が内側面側の円柱形状の直径よりもやや大きい。
【0059】
図13は、ユニット駒20と、そのユニット駒20に隣接する同様の構造を備えるユニット駒20’との連結の仕組みを説明するための図である。なお、図13においてはユニット駒20’が備える全ての構成要素は示されておらず、ユニット駒20との連結に関与する内駒101’のみが示されている。
【0060】
ユニット駒20とユニット駒20’の内駒101’が連結されると、図13(b)に示す連結駒アセンブリ21となる。連結駒アセンブリ21は、ユニット駒20とユニット駒20’の内駒101’に加え、それらの連結に要する構成要素として、連結ピン205、パイプ106、キャップ107L、キャップ107R、係止ピン208L、係止ピン208R、係止リング209L、係止リング209Rを備えている。連結ピン205は、長部品2051Lと短部品2051Rで構成され、それらが互いに嵌合することで連結ピン205となる。
【0061】
係止ピン208Lと係止ピン208Rとは同じ構造を備えており、係止ピン208Lと係止ピン208Rとを区別する必要がない場合、それらを単に係止ピン208と呼ぶ。また係止リング209Lと係止リング209Rとは同じ構造を備えており、係止リング209Lと係止リング209Rとを区別する必要がない場合、それらを単に係止リング209と呼ぶ。
【0062】
連結駒アセンブリ21は、連結駒アセンブリ11と比較して、まず単純な円柱形の棒状体である連結ピン105に代えて、2ピースからなる連結ピン205によりユニット駒20とユニット駒20’の内駒101’との連結が行われる点が異なっている。連結ピン205の構造は、連結ピン103の構造と同様である。
【0063】
連結駒アセンブリ21はまた、連結駒アセンブリ11と比較して、押下可能なヘッド部1082を備える係止ピン108に代えて、係止ピン208と、係止ピン208を外駒202の貫通孔1023内に固定するための係止リング209が用いられる点が異なっている。
【0064】
係止ピン208は円柱形状の棒状体であり、例えば外駒202の貫通孔1023に差し込まれる側の端部が先に向かうに従い細くなるようにテーパー加工が施されている。このテーパー加工は係止ピン208を外駒202に被された状態のキャップ107の貫通孔1071およびそれに連続する外駒202の貫通孔1023内に収容された係止リング209に挿入する際の作業を容易とするためのものである。
【0065】
係止リング209はその長手方向に垂直な平面で切断した断面がC字形状となる切り欠きの設けられた円筒棒状体である。その内径は係止ピン208の外径よりやや小さく、その外径は外駒202の貫通孔1023の内径よりやや小さい。
【0066】
ユニット駒20にユニット駒20’の内駒101’を連結し連結駒アセンブリ21を組み立てる手順は例えば次のとおりである。まず、内駒101’の貫通孔1011’の中にパイプ106を差し込む。続いて、ユニット駒20の外駒202Lおよび外駒202Rの間に内駒101’を配置し、貫通孔1011’の軸と外駒202Lおよび外駒202Rの貫通孔2022の軸とが一致するように位置を調整する。これにより、外駒202Lの貫通孔2022、内駒101’の貫通孔1011’および外駒202Rの貫通孔2022が連結され、外駒202Lの外側面から外駒202Rの外側面に至る1本の貫通孔が形成されることになる。
【0067】
続いて、図14に示すように、外駒202Lの貫通孔2022に外側面側から長部品2051Lを、また外駒202Rの貫通孔2022に外側面側から短部品2051Rを、各々差し込む。そして、長部品2051Lおよび短部品2051Rを幅方向内側に押し込むと、長部品2051Lと短部品2051Rの嵌合が行われる。
【0068】
上記のように長部品2051Lと短部品2051Rが嵌合されると、長部品2051Lのヘッド部が外駒202Lの貫通孔2022の内壁面の段差部分に、また短部品2051Rのヘッド部が外駒202Rの貫通孔2022の内壁面の段差部分に各々フックされ、内駒101’に対し外駒202Lおよび外駒202Rの幅方向外側への動きが規制される。その結果、ユニット駒20に対するユニット駒20’の内駒101’の連結が行われる。
【0069】
続いて、外駒202に対するキャップ107の装着が行われる。図15はその際の手順を示した図である。なお、図15においては、図13における底面側が上面側となるように、幅方向を軸に180度回転が行われている。
【0070】
まず、外駒202にキャップ107を被せる前に、外駒202の貫通孔1023に係止リング209を挿入する。その後、外駒202に対しキャップ107を図15の矢印の方向にスライドさせ、外駒202の貫通孔1023の軸とキャップ107の貫通孔1071の軸がほぼ一致する位置までキャップ107を外駒202に被せる。その際、貫通孔1023内に収容された係止リング209の内径と、キャップ107の貫通孔1071の内径がほぼ同一となるように、それらのサイズが調整されている。
【0071】
続いて、貫通孔1071を経由して貫通孔1023内に収容された係止リング209に対し、係止ピン208が挿入される。その際、係止ピン208の外壁が係止リング209を外側に押し広げ、係止リング209がその弾性により係止ピン208を外側から内側に締め付ける結果、係止ピン208が係止リング209にホールドされる。ところで、係止リング209はその外径がキャップ107の貫通孔1071の内径より大きいため、貫通孔1071を通過できない。従って、係止ピン208は係止リング209にホールドされた状態で貫通孔1023内に保持される。
【0072】
上記のように貫通孔1023内に保持された状態の係止ピン208は、その貫通孔1071側の端部が外駒202から貫通孔1071に突起するようにその長手方向の長さが調整されている。従って、その突起した係止ピン208の端部が貫通孔1071内に嵌り込むことにより、外駒202に対するキャップ107の係止が行われる。
【0073】
以上の手順により、連結駒アセンブリ21の組み立てが完了する。以上述べた連結駒アセンブリ21の組み立ての手順に従い、複数のユニット駒20を連結方向に順次連結していくことでバンド2が構成される。
【0074】
バンド1においては係止ピン108のヘッド部を押下することにより容易にキャップ107の着脱が可能であり、特別な工具を用いることなく容易のユニット駒10単位の着脱が可能であった。これに対し、バンド2においてはいったん係止ピン208によるキャップ107の固定が行われると、係止ピン208の取り外しは容易ではない。従って、バンド2におけるユニット駒20間の連結の解除は困難である。従って、バンド2の構造は、ユーザによる長さ調整を要しない用途に用いられる場合に好適である。
【0075】
なお、バンド2においてはバンド1の連結ピン105に代えて、長部品2051Lと短部品2051Rとの嵌合により構成される連結ピン205が用いられることにより、バンド1と比較し、内駒101と外駒202との幅方向における位置決めおよびその固定がより確実に行われる。
【0076】
[2.変形例]
上述した実施形態は本発明の技術的思想の範囲内で様々に変形することができる。以下にそれらの変形の例を示す。
【0077】
上述した第1実施形態および第2実施形態においては、外駒102は係止ピン108を、また外駒202は係止リング209および係止ピン208を収容するための貫通孔1023を備えるものとしたが、その貫通孔に代えて、外駒102もしくは外駒202が、図1もしくは図11における底面側に開口する有底穴を備える構成が採用されてもよい。
【0078】
また、上述した第1実施形態においては、係止ピン108として、図5に示したような円筒形状のケーシング1081内にヘッド部1082およびコイルばね1083を収容した構造のいわゆるピボットピンが採用されるものとしたが、押下によりヘッド部が下がる他の構造を備えた他の様々な構造の係止ピンが係止ピン108に代えて利用可能である。例えば、貫通孔1023が有底穴である場合、図16に示すようなコイルばねを伴う段ピンの構造を備えた係止ピンが採用されてもよい。
【0079】
また、上述した第1実施形態において採用されている係止ピン108は、そのヘッド部が外部から所定以上の力で押下されている間のみその長さが縮む構造を備えている。それに代えて、例えばヘッド部が外部から所定以上の力で押下された際にその長さが縮み、その力が解放された後もその縮んだ長さを保ち、再度、ヘッド部が外部から所定以上の力で押下された際にその長さが元の長さに戻るように伸びる構造を備える係止ピンが用いられてもよい。
【0080】
また、上述した第2実施形態においては、係止ピン208は係止リング209に圧入されることにより係止リング209にホールドされ、係止リング209を介して貫通孔1023内に保持されるものとしたが、貫通孔1023に対し直接挿入され、圧入等により貫通孔1023内に保持される構成が採用されてもよい。
【0081】
また、上述した第2実施形態においては、係止ピン208はいったん係止リング209に圧入されると、その取り外しが困難であるが、例えば図17に示すように、係止ピン208の貫通孔1023の開口側に配置される端部にネジ穴を設け、そのネジ穴にボルト等をねじ込んだ後、ねじ込んだボルト等を介して係止ピン208を係止リング209から引き出すことにより、係止ピン208の取り外しを可能としてもよい。そうすれば、バンド2においても、長さ調整のためのユニット駒20の着脱が比較的容易に可能となる。
【0082】
また、上述した第1実施形態および第2実施形態における連結ピン103や第2実施形態における連結ピン205は、必ずしも互いに嵌合する2ピース構成である必要はなく、例えば単なる1本の棒状体を外駒202Lおよび外駒202Rに対しカシメ、圧入等により固定する構成など、他の様々な構成が採用可能である。
【0083】
また、上述した第1実施形態における連結ピン105(単なる棒状体)に代えて、長手方向に伸びる方向に付勢がされたばね棒を使用してもよい。その場合、ばね棒である連結ピンが内側からキャップ107を外側に押圧し、外駒102とキャップ107との間に生じるガタ防止の効果がもたらされる。
【0084】
また、上述した実施形態においては、ユニット駒10もしくはユニット駒20は、幅方向に外駒、内駒、外駒の3ピースの駒を備える構造であるものとしたが、それらの駒の数は3ピースに限られない。例えば、左外駒、第1の内駒、第2の内駒、第3の内駒、右外駒のように、5ピースの駒が幅方向に互い違いに配置され、それらが連結ピンにより連結された構造のユニット駒が採用されてもよい。その場合も、右外駒および左外駒の外側面に露出する連結ピンの端部を隠すように、キャップが右外駒および左外駒に被せられ、底面側から差し込まれる係止ピンにより当該キャップが右外駒もしくは左外駒に係止される点は上述した実施形態と同様である。
【0085】
また、上述した第1実施形態におけるバンド1と第2実施形態におけるバンド2とを互いに連結させることにより、1本のバンドを構成するなど、それらを組み合わせてもよい。例えば、1本のバンドのうちユーザにより長さ調整が行われる部分にはバンド1を採用し、その他の部分にはバンド2を採用することにより、長さ調整が容易であり、かつ不用意に駒連結が外れることのない好適なバンドが実現される。
【0086】
また、バンド1の構成要素とバンド2の構成要素とを一部交換することもまた、本発明の技術的思想の範囲内である。例えば、バンド1において、外駒102に代えて外駒202を、連結ピン105に代えて長部品2051Lおよび短部品2051Rから構成される連結ピン205を用いることにより、ユニット駒の連結およびその解除が比較的容易であり、かつ幅方向に並ぶ外駒202間の連結が強固なバンドが実現される。
【0087】
なお、上述した実施形態および変形例において説明した形状、数量等は例示であって、それらにより本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきではない。
【0088】
また、上述した説明においては連結駒アセンブリを構成する各構成部の素材については言及していないが、例えば金属、セラミックスなど、その素材は限定されない。例えば、細かい加工を要するが、組み立て後には外部から視認できない部品(例えば、連結ピン105等)にはステンレス等の金属を用い、外部から視認される部品(例えば、内駒101やキャップ107等)にはセラミックスを用いることにより、バンドの全体の耐久性と高級感を維持しながら、そのコストを下げることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明にかかるバンドは、広く量産可能であるため、時計等の製造業において利用可能であるとともに、それらの製造業において製造されたバンドが一般消費者に対し販売されるため、小売業等のサービス業にも貢献する。
【符号の説明】
【0090】
1…バンド、2…バンド、10…ユニット駒、11…連結駒アセンブリ、20…ユニット駒、21…連結駒アセンブリ、101…内駒、102…外駒、103…連結ピン、104…パイプ、105…連結ピン、106…パイプ、107…キャップ、108…係止ピン、202…外駒、205…連結ピン、208…係止ピン、209…係止リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内駒と、
前記内駒を挟むように前記内駒に隣接して各々配置された第1の外駒および第2の外駒と、
前記第1の外駒の前記内駒と反対側の外側面から前記第2の外駒の前記内駒と反対側の外側面まで貫通する貫通孔の内部に配置され、前記第1の外駒、前記内駒および前記第2の外駒を回動可能に連結する連結ピンと、
前記第1の外駒に対し、前記内駒の反対側から前記内駒に向かう方向に嵌合され、前記第1の外駒を内部に収容するキャップと、
前記第1の外駒の外側面のうち、前記内駒に対向する部分および当該部分の反対側に位置する部分を除くいずれかの位置に開口する貫通孔または有底穴に差し込まれ、前記キャップに設けられた貫通孔内に一方の端部が突起することにより前記キャップを前記第1の外駒に対し係止する係止ピンと
を有する連結駒アセンブリを複数備えるバンド。
【請求項2】
前記複数の連結駒アセンブリのうちの少なくとも一の連結駒アセンブリに関し、
前記連結ピンは、前記第1の外駒の前記内駒と反対側の外側面から前記第2の外駒の前記内駒と反対側の外側面まで貫通する貫通孔の一方の開口部および他方の開口部のいずれかから差し込まれ、当該貫通孔の内部において互いに嵌合する2以上の部品を有し、
前記連結ピンの一方の端部および他方の端部は、前記内駒に対する前記第1の外駒および前記第2の外駒の、前記複数の連結駒アセンブリの幅方向の位置決めを行う
請求項1に記載のバンド。
【請求項3】
前記複数の連結駒アセンブリのうちの少なくとも一の連結駒アセンブリに関し、
前記第1の外駒の内部または前記内駒と反対側の外側面から、前記内駒を通り、前記第2の外駒の内部または前記内駒と反対側の外側面まで達する貫通孔の内部に配置され、前記第1の外駒、前記内駒および前記第2の外駒を回動可能に連結し、前記内駒に対する前記第1の外駒および前記第2の外駒の、前記複数の連結駒アセンブリの幅方向の位置決めを行わない連結ピンを備える
請求項2に記載のバンド。
【請求項4】
前記係止ピンの前記キャップに設けられた貫通孔内に突起する一方の端部は、外力に応じて押下され、当該外力の解放もしくは当該外力の解放後の再度の押下に応じて再び突起する
請求項1乃至3のいずれかに記載のバンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−165878(P2012−165878A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29247(P2011−29247)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(000231567)日本精密株式会社 (12)