説明

バー式回転ゲート装置

【課題】防塵性及び防水性に優れたバー式回転ゲート装置を提供する。
【解決手段】ゲート本体1と、ゲート本体1に回転可能に設けられた回転体2と、回転体2に固定されたバー3とを備えたバー式回転ゲート装置100であって、回転体2の回転軸4と、ゲート本体1に設けられ、回転軸4が挿通する筒状の軸受けケース6と、軸受けケース6の内側に設けられ、回転軸4を回転可能に支持するベアリング8a、8bと、軸受けエース6の内側でベアリング8a、8bよりも回転体2側に配置され、回転軸4の外周面に装着されたパッキン9a、9bとを備え、回転軸4の外周面であってパッキン9a、9bの接触面にクロムめっき加工が施されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の通行を制限するためのバー式回転ゲート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、駅の改札や遊園地の入出場口等では、利用者の通行を制限するためのゲート装置が設置されている。この種のゲート装置として、例えば特許文献1にあるように、3本或いは4本のアームを回転させるバー式回転ゲート装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−227459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年ではゲート装置の設置場所は屋内、屋外を問わず多岐にわたるが、例えば粉塵が飛散する工場環境、風雨にさらされる露天環境、海岸近くの塩害環境等の場合には、単なる屋外仕様では足りず、粉塵や水滴への十分な対策が必要となる。
【0005】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、防塵性及び防水性に優れたバー式回転ゲート装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のバー式回転ゲート装置は、ゲート本体と、前記ゲート本体に回転可能に設けられた回転体と、前記回転体に固定されたバーとを備えたバー式回転ゲート装置であって、前記回転体の回転軸と、前記ゲート本体に設けられ、前記回転軸が挿通する筒状の軸受けケースと、前記軸受けケースの内側に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持するベアリングと、前記軸受けケースの内側で前記ベアリングよりも前記回転体側に配置され、前記回転軸の外周面に装着されたパッキンとを備え、前記回転軸の外周面であって前記パッキンの接触面にクロムめっき加工が施されていることを特徴とする。
また、本発明のバー式回転ゲート装置の他の特徴とするところは、前記回転体には前記回転軸が挿通する挿通穴が形成されており、前記回転体の表側から前記回転軸と前記回転体とを固定するロック部材が装着され、前記ロック部材は、前記回転軸の外周面及び前記回転体の内周面に面圧を発生させることにより前記回転軸と前記回転体とを固定するよう構成されている点にある。
また、本発明のバー式回転ゲート装置の他の特徴とするところは、前記回転軸は、前記ベアリングで支持される大径部と、前記パッキンが装着される小径部とを有する点にある。
また、本発明のバー式回転ゲート装置の他の特徴とするところは、前記パッキンは複数列のパッキンである点にある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、回転軸の外周面であってパッキンの接触面にクロムめっき加工を施すことにより、パッキンを高い面圧で接触させても接触面が摩耗しにくいようにすることができる。したがって、平滑な表面状態を保ち、安定的なシール状態を維持して、外部からの粉塵等の異物や水分が浸入するのを防止することができる。また、クロムめっき加工を施すことで、錆の発生を防止することができる。これにより、防塵性及び防水性に優れたバー式回転ゲート装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係るバー式回転ゲート装置を示す斜視図である。
【図2】回転体の回転軸まわりの構成を示す断面図であり、回転体と回転軸とが一体化された状態を示す図である。
【図3】回転体の回転軸まわりの構成を示す断面図であり、回転体と回転軸とが分離した状態を示す図である。
【図4】回転体の回転軸まわりの分解斜視図である。
【図5】回転軸を示す図である。
【図6】ロック部材を示す図である。
【図7】コークス炉設備の概略構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るバー式回転ゲート装置100を示す斜視図である。バー式回転ゲート装置100は、状態表示ランプ1aが設けられたゲート本体1と、ゲート本体1に回転可能に設けられた回転体2と、回転体2に固定された3本のバー3とを備える。回転体2の回転軸4は斜め45度下方に向くように配置され、120度ずつ回転が許容されるように構成されている。そして、回転体2が120度ずつ回転したときに、最上部に位置するバー3が水平となるようになっている。
【0010】
このようにしたバー式回転ゲート装置100を適所に設置すると、バー3が突出する側でゲート本体1により入出場通路が形成される。そして、利用者が例えばICカードを不図示の読み取り部にかざすと、コントローラがICカードに記録されているIDを認証し、当該利用者の通行を許可するか、許可しないかを判定する。利用者の通行を許可しない場合、コントローラの指示によりゲート装置100では回転体2の回転を規制する。この場合、水平となっているバー3が動かないので、利用者は通行することができない。利用者の通行を許可する場合、コントローラの指示によりゲート装置100では回転体2が120度回転することを許容する。この場合、利用者は水平となっているバー3を押し進めることで通行することができる。
【0011】
図2、図3は、回転体2の回転軸4まわりの構成を示す断面図である。また、図4は、回転体2の回転軸4まわりの分解斜視図である。ゲート本体1には板状のフレーム5が固定されるとともに、このフレーム5を貫通するように筒状の軸受けケース6が溶接、固定される。フレーム5の裏面5aには、図示は省略するが、回転軸4に連係するロック機構が設けられ、上述したように回転体2の回転を規制したり、120度回転することを許容したりするように構成される。
【0012】
軸受けケース6には回転軸4が挿通する。ここで、図5にも示すように、回転軸4はフランジ4aを有するとともに、フランジ4aよりも前方で、前端側の小径部4bと後端側の大径部4cとを有する。なお、本明細書において前端や前方とは回転体2側を指すものとする。回転軸4の小径部4bの外周面には、大径部4cとの段差近傍から前方に向かって所定の範囲でクロムめっき加工が施され、100μm程度の厚みのクロムめっき面7が形成される。クロムめっきは耐食性に優れ、めっき層の硬度が高く摩擦係数が小さいことから耐磨耗性にも優れる。
【0013】
軸受けケース6の内側にはニードルベアリング8a、8bが設けられ、回転軸4の大径部4cが回転可能に支持される。また、軸受けケース6の内側でニードルベアリング8aの前方、すなわちニードルベアリング8aよりも回転体2側では、回転軸4のクロムめっき面7に環状のパッキン9a、9bが装着される。前側のパッキン9aは主にダストシールとして、後側のパッキン9bは主にオイルシールとして設置され、これらパッキン9a、9bにより粉塵等の異物や水分が浸入するのを防止し、グリースの漏れを防止する。パッキン9bとニードルベアリング8aとの間にはグリース用スペーサ10が配設される。また、軸受けケース6には、グリース用スペーサ10の位置にグリースをグリースガンで注入するためのグリースニップル11が取り付けられる。
【0014】
また、軸受けケース6の内側でニードルベアリング8の後方では、フランジ4aに隣接するかたちで、回転軸4の大径部4cにパッキン12が装着される。パッキン12は主にオイルシールとして設置され、グリースの漏れを防止する。
【0015】
以上のように、軸受けケース6内には前から二列のパッキン9a、9b、グリース用スペーサ10、二列のニードルベアリング8a、8b、パッキン12が内設され、その状態で、軸受けケース6の前端及び後端がキャップ状のパッキン押さえ13a、13bにより封止される。後側のパッキン押さえ13bは軸受けケース6内に入り込む環状部13cを有し、その環状部13cが軸受けケース6の後端内周面と回転軸4のフランジ4aの端面との間に入り込んでパッキン12の押さえを行う。なお、パッキン9a、9b、12の軸受けケース6に対する面圧は強固であるので、パッキン押さえ13a、13bがなくても、パッキン9a、9b、12が軸受けケース6から離脱することはない。
【0016】
回転軸4の前端には回転体2が固定される。回転体2の表面には、バー3を挿入固定するための3つの穴2cが形成されている。また、回転体2には、回転軸4を挿通する挿通穴2aが形成されており、回転体2の表側から回転軸4と回転体2とを固定するロック部材14が装着される。図6に示すように、ロック部材14は、鍔部15aを有する筒状部材15と、筒状部材15の内輪部15bの外周面に配置されるリング状の外輪部材16とを備え、内輪部15bの先端外周面と外輪部材16の内周面とがそれぞれテーパ面となっている。図2、3に示すように、回転体2の挿通穴2aに回転軸4を挿通するとともに、回転体2の表側から収容穴部2bにロック部材14を挿入して、ロック部材14の内側に回転軸4の前端を挿入する。この状態で、鍔部15aに取り付けられるボルト17により筒状部材15を回転体2側に締め付けると、その締め付け力(図6の矢印Xを参照)がテーパ面を介して内径側と外径側への面圧に変換される(図6の矢印Yを参照)。すなわち、テーパ面の作用により、内輪部15bが縮径しようとするとともに、外輪部材16が拡径しようとする。これにより、内輪部15bが回転軸4の前端外周面に押し付けられるとともに、外輪部材16が回転体2の内周面に押し付けられ、回転体2と回転軸4とが強固に摩擦締結される。
【0017】
以下、各部品の組み付け方について説明する。フレーム5に固定された軸受けケース6の内側にニードルベアリング8a、8bを装着する。この状態で、パッキン12の内面にグリースを塗布し、回転軸4のフランジ4a近傍まで装着する。このパッキン12が装着された回転軸4を、フレーム5の裏面5a側から軸受けケース6に挿入し、ニードルベアリング8a、8bに挿通して、ニードルベアリング8a、8bで回転軸4の大径部4cを回転可能に支持させる。なお、パッキン12の種類によっては、先にパッキン12を軸受けケース6の内側に装着する組み付け方でもよい。その後、軸受けケース6の後端外周にキャップ状のパッキン押さえ13bを外嵌させる。また、フレーム5の裏面5aの不図示のロック機構を回転軸4の後端に連係させる。この場合に、例えば回転軸4に小径部4bが形成されていないと、クロムめっき面7が100μm程度厚くなっていることから、回転軸4をニードルベアリング8a、8bに挿通するときに、クロムめっき面7がニードルベアリング8a、8bに干渉してしまう。それに対して、本実施形態では、回転軸4の前端側に小径部4bが形成され、その小径部4bにクロムめっき面7が形成されるので、回転軸4をニードルベアリング8a、8bに挿通するときに、クロムめっき面7がニードルベアリング8a、8bに干渉するのを避けることができる。換言すれば、小径部4bと大径部4cとの段差は、クロムめっき面7の厚み以上(本実施形態の場合100μm以上)としておく。合わせて、小径部4bと大径部4cとの段差部分も緩やかなテーパ形状とすることにより、パッキン12への回転軸4の装入時の、パッキン12の内周面の損傷を防ぐことができる。
【0018】
続いて、フレーム5から突出した状態にある回転軸4の前端側から、グリース塗布済みのグリース用スペーサ10を軸受けケース6内に挿入し、回転軸4のクロムめっき面7に装着する。さらに、回転軸4の前端側からパッキン9b、9aを軸受けケース6内に挿入し、回転軸4のクロムめっき面7に装着する。この場合に、回転軸4の前端にはテーパ加工が施されているので、パッキン9a、9bを装着するときにその内周面が損傷するのを避け、シール性が損なわれるのを防ぐことができる。その後、軸受けケース6の前端外周にキャップ状のパッキン押さえ13aを外嵌させる。
【0019】
続いて、図3に示すように、回転軸4の前端を回転体2の挿通穴2aに挿通する。そして、回転体2の表側からロック部材14(筒状部材15及び外輪部材16)を収容穴部2bに挿入し、回転軸4と回転体2との周方向の位置を合せた状態で、既述したようにボルト17を締め付けて回転軸4と回転体2とを固定、一体化させる。
【0020】
以上述べたバー式回転ゲート装置100では、回転軸4の外周面であってパッキン9a、9bの接触面にクロムめっき加工を施すことにより、パッキン9a、9bを高い面圧で接触させても接触面が摩耗しにくいようにすることができる。したがって、平滑な表面状態を保ち、安定的なシール状態を維持して、外部からの粉塵等の異物や水分が浸入するのを防止することができる。また、クロムめっき加工を施すことで、錆の発生を防止することができる。これにより、防塵性及び防水性に優れたバー式回転ゲート装置を提供することができる。長期間の使用等によりクロムめっき面7が摩耗等した場合は、いったん分解して再度クロムめっき加工を施すことにより、継続的にこの回転軸4を活用することも可能である。
【0021】
また、回転軸4と回転体2とを固定するに際して、回転軸4の前端外周面にキー溝を形成し、キーを嵌め込む構造も考えられる。しかしながら、回転軸4の前端外周面にキー溝が形成されていると、組み付けに際して回転軸4の前端側からパッキン9b、9aを挿入するときに、キー溝の鋭角な形状でパッキン9a、9bの内周面が損傷するおそれがある。それに対して、本実施形態では、回転体2の表側からロック部材14が装着され、ロック部材14は、回転軸4の外周面及び回転体2の内周面に面圧を発生させることにより両者を固定するよう構成されている。すなわち、回転軸4の外周面にキー溝のような凹凸が形成されることなく平滑なままであるので、回転軸4の前端側からパッキン9b、9aを挿入するときに、パッキン9a、9bの内周面が損傷するのを避けることができる。
【0022】
次に、本発明を適用したバー式回転ゲート装置100の設置例を説明する。本実施形態では、製鉄所内のコークス炉設備への入出場を制限するためにバー式回転ゲート装置100を設置している。製鉄所内は石炭、コークス、鉄鉱石等の粉塵や水滴が多く、単なる屋外仕様では足りず、上述した実施形態のように粉塵や水滴への十分な対策が必要となる。
【0023】
図7は、石炭槽103を挟んでA炉101、B炉102が配置されたコークス炉設備の平面図である。A炉101及びB炉102の一方の長手側には押出機104やコークス炉炭化室診断・補修装置DOC(Doctor of Coke Oven)105が、他方の長手側にはガイド車106、不図示のコークカーや消火車が配置される。これら押出機104やDOC105、ガイド車106等の各台車は、図7の矢印に示すように、A炉101及びB炉102の長手方向に沿って走行可能となっている。各炉101、102の炭化室内で乾留したコークスを押出機104で押出し、その押出したコークスを反対側に位置するガイド車106でコークカー又は消火車に誘導する。
【0024】
また、コークス炉の上には不図示の石炭装入車が配置される。石炭装入車はコークス炉の上を走行可能となっている。
【0025】
A炉101及びB炉102の両側に沿ってプラットフォーム108が設けられる。プラットフォーム108は、作業者が炉の補修や落炭清掃等の作業を行ったり、各台車に乗り込んだりするときに使用される。本実施形態では、これらプラットフォーム108の出入口にバー式回転ゲート装置100を設置し、プラットフォーム108への入出場を制限するようにしている。なお、図示例ではプラットフォーム108の出入口にバー式回転ゲート装置100を設置する例を示したが、押出機104やDOC105、ガイド車106、石炭装入車等の各台車への乗り込み口にもバー式回転ゲート装置100を設置するようにしてもよい。
【0026】
バー式回転ゲート装置100は、コントローラ201と有線或いは無線通信可能とされており、コントローラ201からの指示に従ってプラットフォーム108への入出場を制限する。また、コントローラ201を統括制御するための入出場管理サーバ200が設置されている。入出場管理サーバ200には、各台車の稼働状況を示す台車情報が入力される。
【0027】
例えばいずれかの台車が走行中の場合、入出場管理サーバ200は台車情報に基づいて台車が走行中であることを検知し、コントローラ201に作業者の入場を規制するよう指示する。これを受けて、コントローラ201は、各ゲート装置100に作業者の入場を規制するよう指示する。これにより、ゲート装置100では回転体2の回転を規制するので、水平となっているバー3が動かず、作業者は入場することができない。このとき、状態表示ランプ1aを赤色で光らせて、入場が規制されていることを作業者に視覚的に認識させるようにする。また、プラットフォーム108に作業者が居る場合、入出場管理サーバ200が各台車を走行不可とするインターロック機構を持たせるようにしてもよい。
【0028】
また、いずれの台車も走行していない場合、入出場管理サーバ200は台車情報に基づいて台車が走行していないことを検知し、コントローラ201に作業者の入場を受け付けるよう指示する。このとき、状態表示ランプ1aを黄色で光らせて、入場受け付け可能であることを作業者に視覚的に認識させるようにする。
【0029】
入場受け付け可能な状態では、作業者がICカードを不図示の読み取り部にかざすと、コントローラ201がICカードに記録されているIDを認証し、当該作業者の入場を許可するか、許可しないかを判定する。作業者の入場を許可する場合、コントローラ201の指示によりゲート装置100では回転体2が120度回転することを許容するので、作業者は水平となっているバー3を押し進めることで入場することができる。このとき、状態表示ランプ1aを緑色で光らせて、ID認証がOKであったことを当該作業者に視覚的に認識させるようにする。
【0030】
プラットフォーム108に作業者が入場すると、当該作業者のID等が入出場管理サーバ200にて一元管理される。
【0031】
なお、プラットフォーム108からの出場については、常時出場受け付け可能な状態とし、ID認証で即出場可能とする。すなわち、作業者がICカードを不図示の読み取り部にかざすと、コントローラ201がICカードに記録されているIDを認証し、当該作業者の出場を許可する。
【0032】
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。例えばバー式回転ゲート装置100のゲート本体1の形状や大きさ、バー3の本数等は限定されるものではない。
【符号の説明】
【0033】
1:ゲート本体、1a:状態表示ランプ、2:回転体、2a:挿通穴、2b:収容穴部、2c:穴、3:バー、4:回転軸、4a:フランジ、4b:小径部、4c:大径部、5:固定フレーム、5a:裏面、6:軸受けケース、7:クロムめっき面、8a、8b:ニードルベアリング、9a、9b:パッキン、10:グリース用スペーサ、11:グリースニップル、12:パッキン、13a、13b:パッキン押さえ、14:ロック部材、15:筒状部材、15a:鍔部、15b:内輪部、16:外輪部材、17:ボルト、100:バー式回転ゲート装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲート本体と、前記ゲート本体に回転可能に設けられた回転体と、前記回転体に固定されたバーとを備えたバー式回転ゲート装置であって、
前記回転体の回転軸と、
前記ゲート本体に設けられ、前記回転軸が挿通する筒状の軸受けケースと、
前記軸受けケースの内側に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持するベアリングと、
前記軸受けケースの内側で前記ベアリングよりも前記回転体側に配置され、前記回転軸の外周面に装着されたパッキンとを備え、
前記回転軸の外周面であって前記パッキンの接触面にクロムめっき加工が施されていることを特徴とするバー式回転ゲート装置。
【請求項2】
前記回転体には前記回転軸が挿通する挿通穴が形成されており、
前記回転体の表側から前記回転軸と前記回転体とを固定するロック部材が装着され、前記ロック部材は、前記回転軸の外周面及び前記回転体の内周面に面圧を発生させることにより前記回転軸と前記回転体とを固定するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバー式回転ゲート装置。
【請求項3】
前記回転軸は、前記ベアリングで支持される大径部と、前記パッキンが装着される小径部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のバー式回転ゲート装置。
【請求項4】
前記パッキンは複数列のパッキンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバー式回転ゲート装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−238102(P2012−238102A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−105418(P2011−105418)
【出願日】平成23年5月10日(2011.5.10)
【出願人】(000233697)株式会社日鉄エレックス (51)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)
【出願人】(394004996)日本ハルコン株式会社 (7)
【Fターム(参考)】