パズル用具
【課題】上面にマス目が仕切りによって形成されたパズル盤と、該マス目に内嵌可能な矩形板状をなし、両面に数字が印された数字駒とを備えるナンバープレース用のパズル用具にあって、マス目から数字駒を容易に取り外しできるようにする。
【解決手段】パズル盤の各マス目10の底部に、数字駒5をパズル盤と平行に保持するための平行保持部20と、各マス目10の側縁部に位置し、該平行保持部20の高さよりも低い取外用凹部21とを形成する。かかる構成によれば、前記マス目10の平行保持部20上に保持された数字駒5の側縁部を取外用凹部21の上から指で押し下げることで、該数字駒5の反対側の側縁部をマス目10から押し上げることができるから、マス目10に嵌めた数字駒5を簡単に摘み取ることが可能となる。
【解決手段】パズル盤の各マス目10の底部に、数字駒5をパズル盤と平行に保持するための平行保持部20と、各マス目10の側縁部に位置し、該平行保持部20の高さよりも低い取外用凹部21とを形成する。かかる構成によれば、前記マス目10の平行保持部20上に保持された数字駒5の側縁部を取外用凹部21の上から指で押し下げることで、該数字駒5の反対側の側縁部をマス目10から押し上げることができるから、マス目10に嵌めた数字駒5を簡単に摘み取ることが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パズルの一種であるナンバープレースを解くのに使用するパズル用具に関する。
【背景技術】
【0002】
パズルの一種であるナンバープレースでは、一部のマス目が数字で埋めれらた9×9マスの枠が出題される。そして、解答者は、縦横の各列と、3×3のマス目からなる9つのブロックの中で数字が重複しないようにして、空白のマス目を1〜9までの数字で埋めていき、全てのマス目を矛盾なく埋めることができるとパズルが完成する。
【0003】
ナンバープレースの問題は、新聞や雑誌などに掲載されており、多くの場合、紙面に直接数字を書き込むことで解答される。しかしながら、紙面に直接数字を書き込むと、間違いが判明するたびに、書き込んだ数字を消しゴム等で消さなくてはならず、手間がかかるとともに、紙が破損してしまうことがある。また、消しゴムで消しても、書き込んだ痕跡が残ってしまうため、同じパズルを繰返し楽しむことができない。
【0004】
こうした不具合を解決するために、パズルの枠に相当する縦9マス、横9マスのマス目が形成されたパズル盤と、1〜9の数字のいずれかが印された数字駒を備えたパズル用具が提案されている(例えば、特許文献1,2)。かかるパズル用具では、紙面のマス目に数字を記入する代わりに、数字駒をパズル盤のマス目に嵌めていく。ここで、数字駒には両面に同じ数字が色や模様を違いで印されており、解答前に嵌める駒と、解答時に嵌める駒とを表裏逆にすることによって、問題用の数字を明瞭に区別できるようにしている。かかるパズル用具では、数字駒を誤って設置しても痕跡を残さずに訂正でき、また、複数人が同じパズルを繰返し行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3153469号公報
【特許文献2】特許第4485497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ナンバープレースは、外出時の空き時間に行われることが多い。このため、上述のパズル用具には、持ち運びに適した大きさが求められる。しかしながら、パズル用具を小さくすると、数字駒が小さくなり、パズル盤のマス目に嵌めた数字駒を取り外し難くなる。例えば、上記特許文献1に記載のパズル用具では、当該文献に記載されているように、ピンセットを使用して数字駒を出し入れすることが好ましいとされている。しかしながら、数字駒をピンセットで出し入れするのは神経を使う作業であり、外出先で行うには不適である。
【0007】
一方、上記特許文献2に記載のパズル用具では、矩形板状の数字駒の一面側にツマミ用ピンを突設している。また、パズル盤にはツマミ用ピンを挿入可能なピン孔を形成することで、数字駒を裏返し状態でも設置可能にしている。しかしながら、かかる構成では、ツマミ用ピンを上向きに設置した数字駒を取り外すのは便利であるが、ピンを下向きに設置した数字駒は、ツマミ用ピンを摘まずに取り外さなくてはならず取外しが面倒である。また、かかる構成では、数字駒の表面にツマミ用ピンが突出しているため見栄えが悪い。また、解答途中の状態では、数字駒のツマミ用ピンがパズル盤の上方に突出しているため、解答途中の状態で蓋をして持ち運ぶことができず、携帯するのに適していない。
【0008】
本発明は、かかる問題の解決を試みたものであり、パズル盤のマス目に嵌めた数字駒の取外しが容易なパズル用具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ナンバープレースの解答に用いるパズル用具であって、上面に縦9マス、横9マスのマス目が仕切りによって形成されたパズル盤と、前記各マス目に内嵌可能な矩形板状をなし、両面に数字が印された数字駒と、前記パズル盤に被さる蓋部材と、前記数字駒を収容する収納ケースとを備え、前記パズル盤の各マス目の底部には、マス目に嵌めた数字駒をパズル盤と平行に保持するための平行保持部と、各マス目の側縁部に形成される、該平行保持部の高さよりも低い取外用凹部が形成されており、前記マス目の平行保持部上に保持された数字駒の側縁部を前記取外用凹部の上から指で押し下げることで、該数字駒の反対側の側縁部をマス目から押し上げ可能であることを特徴とするパズル用具である。
【0010】
かかる構成にあっては、パズル盤のマス目に対して、数字駒をどちらの面を上向きに嵌めた場合でも、該数字駒の側縁部を指先で押圧するだけで、該数字駒を指で簡単に摘み取ることができる。また、数字駒は、矩形板状をなし、ツマミは設けられていないから、数字駒をパズル盤に並べた状態でも蓋部材を被せることができ、解答途中の状態でも持ち運ぶことができる。また、数字駒の両面の美観がツマミによって損なわれることもない。
【0011】
本発明にあって、前記取外用凹部は、マス目の少なくとも一辺の側縁に沿って、該一辺の全長に亘って形成された凹溝形状をなしていることが提案される。かかる構成にあっては、マス目に対して取外用凹部を幅広に形成できるため、マス目や数字駒が小さくても、取外用凹部の上から数字駒を指先で押し下げ易くなる。
【0012】
また、本発明にあって、前記収納ケースは、浅底皿状をなし、前記パズル盤の底部に脱着可能に保持される構成が提案される。かかる構成にあっては、パズル盤と収納ケースとを一体的にして持ち運ぶことができ、携帯に適したパズル用具を実現できる。
【0013】
また、上記構成にあって、さらに、前記パズル盤の底部に、前記収納ケースをパズル盤に対してスライド可能に、かつ脱着可能に保持するケースガイドを備えることが提案される。かかる構成にあっては、収納ケースをパズル盤から分離させずに部分的にスライドさせれば、収納ケースの置き場所がない状況下でも、パズル盤と収納ケースとを片手で把持してパズルを楽しむことができる。また、収納ケースの置き場所がある場合は、収納ケースをパズル盤から外して、余裕をもってパズルを楽しむことができる。
【0014】
また、本発明にあって、前記蓋部材は透明樹脂よりなり、該パズル盤に被せることで、該パズル盤の各マス目に嵌めた数字駒がマス目から脱落不能に保持される構成が提案される。かかる構成にあっては、蓋部材を被せることで解答途中の状態を保持したまま持ち運ぶことができ、また、蓋部材を被せたまま、パズル盤を眺めてマス目に埋めるべき数字を考えることができる。したがって、かかる構成とすれば、断片的な空き時間を利用してパズルを効率よく楽しむことができる。
【発明の効果】
【0015】
以上に述べたように、本発明のパズル用具は、パズル盤のマス目に嵌めた数字駒の取外しを容易に行うことができる。また、数字駒の表裏にはツマミが存在しないため、数字駒の美観を保つことができる。さらには、パズル盤に数字駒を並べた状態でも蓋部材を容易に被せることができ、持ち運びに適する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例のパズル用具1の正面側斜視図である。
【図2】実施例のパズル用具1の背面側斜視図である。
【図3】実施例のパズル用具1の分解斜視図である。
【図4】実施例のパズル用具1を左右方向に縦断して示す中央縦断側面図である。
【図5】パズル盤2を正面上方から見た斜視図である。
【図6】図5を拡大して示す斜視図である。
【図7】パズル盤2を正面下方から見た斜視図である。
【図8】数字駒5を収容した状態の収納ケース4の斜視図である。
【図9】(a)は、数字駒5の一面側の斜視図であり、(b)は、数字駒5の他面側の斜視図である。
【図10】(a)は、パズル盤2のマス目10に数字駒5を嵌めた状態を示す説明図であり、(b)は、マス目10に嵌めた数字駒5を取り外す操作を示した説明図である。
【図11】パズル用具1の使用状態を示す説明図である。
【図12】パズル用具1の携帯状態を示す説明図である。
【図13】パズル用具1の別の使用状態を示す説明図である。
【図14】平行保持部20と取外用凹部21の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
【0018】
本実施例のパズル用具1は、図1〜4に示すように、上方に開放する81マスのマス目10が形成された略正方形板状のパズル盤2と、該パズル盤2に被さる透明な蓋部材3と、数字駒5を収容し、パズル盤2の底部に取り付けられる収納ケース4とによって構成される。
【0019】
パズル盤2は、図5〜7に示すように、マス目10を形成する盤本体7と、該盤本体7の底部に固着されて、収納ケース4をスライド可能に保持するケースガイド8とで構成される。
【0020】
盤本体7は、図5〜7に示すように、正方形状の底板9の上面に、側壁12と仕切り11a,11bを立設することにより、上方に開放する縦9マス、横9マスの計81マスのマス目10を形成してなるものである。盤本体7のマス目は、ナンバープレースのマス目に相当するものであり、81マスのマス目10は、仕切り11aと側壁12によって、3×3のマス目からなる9つのブロックに区画される。ブロックを区画する仕切り11aは、側壁12と同じ高さに形成されており、その上端部は、側壁12と同じ色で着色されてブロックの境界であることを明示している。一方、各ブロックの内部を仕切る仕切り11bは、側壁12よりも若干低く形成される。
【0021】
ケースガイド8は、図7に示すように、正面側に開放する、底面視コ字状をなす枠体であり、盤本体7の底板9の底面に一体的に固着される。このケースガイド8の両側の内側面には、収納ケース4の側縁をスライド可能に保持するための前後方向の摺動溝13,13が形成される。
【0022】
収納ケース4は、図8に示すように、パズル盤2よりも若干小さい、浅底の正方形皿状をなすものである。この収納ケース4の内部は、井字状に設けられた仕切り15によって9つの収納室16に区画されており、後述するように、1〜9の数字が印された9種類の数字駒5を種類別に収納し得るようになっている。この収納ケース4の左右の外側面には、前後方向の摺動突部17,17が形成されており、図3に示すように、該摺動突部17を、前記ケースガイド8の摺動溝13と嵌合させるようにして、収納ケース4をケースガイド8の内部に挿入することで、収納ケース4は、パズル盤2の底部に対してスライド可能に、かつ脱着可能に組み付けられる。
【0023】
数字駒5は、図9(a),9(b)に示すように、略正方形板状をなすものであり、その両面には、同じ数字の数字標記18a,18bが、一面側は黒色で、他面側は赤色で印されている。
本実施例のパズル用具1には、表裏に1〜9の数字が印された9種類の数字駒5が9枚ずつ、合計81枚が具備されている。この数字駒5は、パズル盤2のマス目10の縦横寸法よりも若干小さく設計されており、両面に印された色違いの数字標記18a,18bのいずれかを上向きにした状態で、任意のマス目10に嵌合させ得るようになっている。
【0024】
蓋部材3は、図3に示すように、透明樹脂部材からなるものであり、パズル盤2上に略隙間なく外嵌し得る形状をなしている。この蓋部材3は、図4に示すように、パズル盤2に被せた状態で、その内底面がパズル盤2の仕切り11a,11bの上端と近接するようになっており、パズル盤2のマス目10に数字駒5を嵌めた状態で蓋部材3を被せると、マス目10の数字駒5が蓋部材3に保持されて、マス目10から脱落不能となるとともに、マス目10内で反転・回転不能となる。
【0025】
ここで、透明樹脂からなる蓋部材3を除けば、本実施例のパズル用具の各部品は、樹脂や金属、木材などの様々な材料で製造できる。また、パズル盤2のサイズは、一辺が10〜15cm、厚みが1〜2cm程度が好適である。
【0026】
パズル盤2の各マス目10の底部は、図4,6に示すように、マス目10の中央部を縦断するように形成された平行保持部20と、マス目10の左右の側縁部に形成された、平行保持部20の高さよりも低い凹溝状の取外用凹部21,21とで構成されている。
【0027】
平行保持部20は、図6に示すように、平面視において、縦幅がマス目10と同じで、横幅がマス目10の3分の1程度の縦長矩形状をなしている。平行保持部20の上面は、パズル盤2の盤面と平行な平坦面となっており、マス目10に嵌められた数字駒5は、その自重によって、平行保持部20の上面に当接して、図10(a)に示すように、パズル盤2と平行に保持される。平行保持部20の上面から仕切り11a,11bまでの高さは、数字駒5の厚みより若干低くなっており、平行保持部20の上に保持された数字駒5は、仕切り11a,11bで囲まれたマス目10の上にわずかに突出するよう構成される。
【0028】
一方、取外用凹部21,21は、図6に示すように、マス目10の3分の1程度の横幅を有し、マス目10の左右の辺縁に対して全長に亘って沿うように形成された凹溝である。この取外用凹部21は、平行保持部20よりも数字駒5の厚みの半分程度低く形成されており、平行保持部20上に保持された数字駒5を、取外用凹部21の上から指で押し下げると、図10(b)に示すように、平行保持部20の側縁部を基点として数字駒5が回動し、押圧された側縁部が取外用凹部21に押し込まれ、これとともに、反対側の側縁部がマス目10の上方に突き出ることとなる。このように側縁部がマス目10から突き出た数字駒5は、該数字駒5を押し下げた指と、他の指と(例えば人差し指と親指)で簡単に摘み取ることができる。
【0029】
このように、本実施例にあっては、マス目10に嵌めた数字駒5は、どちらの面を上向きにした場合でも、指先で簡単に摘み取ることができ、従来構成のパズル用具に比べて、数字駒5の取外しが容易である。また、数字駒5は、扁平な矩形板状をなしており、ツマミなどが形成されていないため、ツマミに邪魔されることなく、両面に印された数字標記18a,18bを明瞭に読み取ることができる。
【0030】
次に、パズル用具1の使用方法について説明する。
パズル用具1を使用する際には、図1に示す状態から、蓋部材3を外し、収納ケース4をパズル盤2の底部から手前側にスライドさせてパズル盤2から分離させる。なお、外した蓋部材3は、パズル盤2の底部に嵌合させておくことができる。
【0031】
次に、収納ケース4から所要の数字駒5を摘み取り、紙面等に記載された問題通りに、数字駒5をパズル盤2に嵌めていく。そして、数字駒5を問題通りに配置したら、残された空白のマス目10に残りの数字駒5を嵌めていき、全てのマス目10に矛盾なく数字駒5を嵌め込むことができればパズルが完成となる。この時、図11に示すように、問題として設置する数字駒5を、黒色の数字標記18aを上にして嵌め込み、解答として設置する数字駒5を、赤色の数字標記18bを上にして嵌め込むことで、問題用の数字と、解答用の数字を明瞭に識別可能となる。また、パズルの解答中に、数字駒5を誤って嵌め込んだ場合には、他の数字駒5を動かさずに、当該数字駒5のみを取り除く必要が生じるが、上述のように、本実施例では、かかる作業を極めて簡単に行うことができる。
【0032】
パズルを解答途中で中断する場合には、パズル盤2に数字駒5を配置したまま収納ケース4をパズル盤2の底部に装着し、蓋部材3をパズル盤2の上に被せればよい。かかる状態では、図12に示すように、パズル用具1が一体となり、簡単に持ち運び可能となる。また、パズル盤2に配置された数字駒5は、蓋部材3によってマス目10から脱落しないよう保持されるため、持ち運んだ後で蓋部材3を外せば解答を中断した状態からパズルを再開できる。また、蓋部材3は透明であり、図12に示すように、パズル盤2に被せた状態でもパズル盤2の盤面を目視できるから、蓋部材3を被せたままパズル盤2を眺めて、次に嵌め込むべき数字駒5について考えを巡らすこともできる。
【0033】
また、本実施例にあっては、収納ケース4がパズル盤2の底部にスライド可能に組み付けられているため、図13に示すように、収納ケース4をパズル盤2から分離せずに、パズル盤2から部分的に引き出した状態で使用することもできる。図13のような状態であれば、パズル盤2と収納ケース4の両方を片手で把持し、他方の手で数字駒5の出し入れを行うことができるから、パズル用具1を置く場所のない状況でも、本実施例のパズル用具1を使用してパズルを楽しむことができる。
【0034】
なお、本発明におけるパズル用具1は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、図14(a),14(b)は、マス目10の底部に形成する平行保持部20と取外用凹部21の変形例を示したものである。図14では、マス目10内のスミ塗り部分が平行保持部20を示し、斜線部分が取外用凹部21を示している。すなわち、図14(a)に示す変形例は、マス目10の中央部から後部に平行保持部20を形成し、マス目10の前側の辺縁に沿うようにして凹溝状の取外用凹部21を形成したものである。かかる変形例では、数字駒の前側の側縁部を押し下げることで、数字駒を取外し可能となる。このように、取外用凹部21は、マス目10の左右両側に設ける必要はなく、前側や後側にも形成可能であり、また、一側縁にのみ形成してもかまわない。また、図14(b)の変形例は、取外用凹部21をマス目10の角部に形成したものである。かかる変形例では、数字駒の右前部又は左後部を押し下げることで、数字駒を取外し可能となる。このように、取外用凹部21は、マス目10の角部に形成してもかまわない。ただし、取外用凹部21をマス目10の角部に形成する場合には、図14(a)の場合と比べて取外用凹部21の幅が狭くなり、数字駒を指先で押し下げ難くなるため、取外用凹部21は、マス目10の縦辺や横辺の側縁に沿った凹溝状とすることが望ましい。また、本発明に係る平行保持部は、数字駒をパネル盤と平行に保持可能な形態であればよく、その上面は平坦形状に限られず、数字駒を傾かせない範囲内で凹凸形状を採用することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 パズル用具
2 パズル盤
3 蓋部材
4 収納ケース
5 数字駒
7 盤本体
8 ケースガイド
10 マス目
11a,11b 仕切り
12 側壁
13 摺動溝
17 摺動突部
18a,18b 数字標記
20 平行保持部
21 取外用凹部
【技術分野】
【0001】
本発明は、パズルの一種であるナンバープレースを解くのに使用するパズル用具に関する。
【背景技術】
【0002】
パズルの一種であるナンバープレースでは、一部のマス目が数字で埋めれらた9×9マスの枠が出題される。そして、解答者は、縦横の各列と、3×3のマス目からなる9つのブロックの中で数字が重複しないようにして、空白のマス目を1〜9までの数字で埋めていき、全てのマス目を矛盾なく埋めることができるとパズルが完成する。
【0003】
ナンバープレースの問題は、新聞や雑誌などに掲載されており、多くの場合、紙面に直接数字を書き込むことで解答される。しかしながら、紙面に直接数字を書き込むと、間違いが判明するたびに、書き込んだ数字を消しゴム等で消さなくてはならず、手間がかかるとともに、紙が破損してしまうことがある。また、消しゴムで消しても、書き込んだ痕跡が残ってしまうため、同じパズルを繰返し楽しむことができない。
【0004】
こうした不具合を解決するために、パズルの枠に相当する縦9マス、横9マスのマス目が形成されたパズル盤と、1〜9の数字のいずれかが印された数字駒を備えたパズル用具が提案されている(例えば、特許文献1,2)。かかるパズル用具では、紙面のマス目に数字を記入する代わりに、数字駒をパズル盤のマス目に嵌めていく。ここで、数字駒には両面に同じ数字が色や模様を違いで印されており、解答前に嵌める駒と、解答時に嵌める駒とを表裏逆にすることによって、問題用の数字を明瞭に区別できるようにしている。かかるパズル用具では、数字駒を誤って設置しても痕跡を残さずに訂正でき、また、複数人が同じパズルを繰返し行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3153469号公報
【特許文献2】特許第4485497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ナンバープレースは、外出時の空き時間に行われることが多い。このため、上述のパズル用具には、持ち運びに適した大きさが求められる。しかしながら、パズル用具を小さくすると、数字駒が小さくなり、パズル盤のマス目に嵌めた数字駒を取り外し難くなる。例えば、上記特許文献1に記載のパズル用具では、当該文献に記載されているように、ピンセットを使用して数字駒を出し入れすることが好ましいとされている。しかしながら、数字駒をピンセットで出し入れするのは神経を使う作業であり、外出先で行うには不適である。
【0007】
一方、上記特許文献2に記載のパズル用具では、矩形板状の数字駒の一面側にツマミ用ピンを突設している。また、パズル盤にはツマミ用ピンを挿入可能なピン孔を形成することで、数字駒を裏返し状態でも設置可能にしている。しかしながら、かかる構成では、ツマミ用ピンを上向きに設置した数字駒を取り外すのは便利であるが、ピンを下向きに設置した数字駒は、ツマミ用ピンを摘まずに取り外さなくてはならず取外しが面倒である。また、かかる構成では、数字駒の表面にツマミ用ピンが突出しているため見栄えが悪い。また、解答途中の状態では、数字駒のツマミ用ピンがパズル盤の上方に突出しているため、解答途中の状態で蓋をして持ち運ぶことができず、携帯するのに適していない。
【0008】
本発明は、かかる問題の解決を試みたものであり、パズル盤のマス目に嵌めた数字駒の取外しが容易なパズル用具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ナンバープレースの解答に用いるパズル用具であって、上面に縦9マス、横9マスのマス目が仕切りによって形成されたパズル盤と、前記各マス目に内嵌可能な矩形板状をなし、両面に数字が印された数字駒と、前記パズル盤に被さる蓋部材と、前記数字駒を収容する収納ケースとを備え、前記パズル盤の各マス目の底部には、マス目に嵌めた数字駒をパズル盤と平行に保持するための平行保持部と、各マス目の側縁部に形成される、該平行保持部の高さよりも低い取外用凹部が形成されており、前記マス目の平行保持部上に保持された数字駒の側縁部を前記取外用凹部の上から指で押し下げることで、該数字駒の反対側の側縁部をマス目から押し上げ可能であることを特徴とするパズル用具である。
【0010】
かかる構成にあっては、パズル盤のマス目に対して、数字駒をどちらの面を上向きに嵌めた場合でも、該数字駒の側縁部を指先で押圧するだけで、該数字駒を指で簡単に摘み取ることができる。また、数字駒は、矩形板状をなし、ツマミは設けられていないから、数字駒をパズル盤に並べた状態でも蓋部材を被せることができ、解答途中の状態でも持ち運ぶことができる。また、数字駒の両面の美観がツマミによって損なわれることもない。
【0011】
本発明にあって、前記取外用凹部は、マス目の少なくとも一辺の側縁に沿って、該一辺の全長に亘って形成された凹溝形状をなしていることが提案される。かかる構成にあっては、マス目に対して取外用凹部を幅広に形成できるため、マス目や数字駒が小さくても、取外用凹部の上から数字駒を指先で押し下げ易くなる。
【0012】
また、本発明にあって、前記収納ケースは、浅底皿状をなし、前記パズル盤の底部に脱着可能に保持される構成が提案される。かかる構成にあっては、パズル盤と収納ケースとを一体的にして持ち運ぶことができ、携帯に適したパズル用具を実現できる。
【0013】
また、上記構成にあって、さらに、前記パズル盤の底部に、前記収納ケースをパズル盤に対してスライド可能に、かつ脱着可能に保持するケースガイドを備えることが提案される。かかる構成にあっては、収納ケースをパズル盤から分離させずに部分的にスライドさせれば、収納ケースの置き場所がない状況下でも、パズル盤と収納ケースとを片手で把持してパズルを楽しむことができる。また、収納ケースの置き場所がある場合は、収納ケースをパズル盤から外して、余裕をもってパズルを楽しむことができる。
【0014】
また、本発明にあって、前記蓋部材は透明樹脂よりなり、該パズル盤に被せることで、該パズル盤の各マス目に嵌めた数字駒がマス目から脱落不能に保持される構成が提案される。かかる構成にあっては、蓋部材を被せることで解答途中の状態を保持したまま持ち運ぶことができ、また、蓋部材を被せたまま、パズル盤を眺めてマス目に埋めるべき数字を考えることができる。したがって、かかる構成とすれば、断片的な空き時間を利用してパズルを効率よく楽しむことができる。
【発明の効果】
【0015】
以上に述べたように、本発明のパズル用具は、パズル盤のマス目に嵌めた数字駒の取外しを容易に行うことができる。また、数字駒の表裏にはツマミが存在しないため、数字駒の美観を保つことができる。さらには、パズル盤に数字駒を並べた状態でも蓋部材を容易に被せることができ、持ち運びに適する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例のパズル用具1の正面側斜視図である。
【図2】実施例のパズル用具1の背面側斜視図である。
【図3】実施例のパズル用具1の分解斜視図である。
【図4】実施例のパズル用具1を左右方向に縦断して示す中央縦断側面図である。
【図5】パズル盤2を正面上方から見た斜視図である。
【図6】図5を拡大して示す斜視図である。
【図7】パズル盤2を正面下方から見た斜視図である。
【図8】数字駒5を収容した状態の収納ケース4の斜視図である。
【図9】(a)は、数字駒5の一面側の斜視図であり、(b)は、数字駒5の他面側の斜視図である。
【図10】(a)は、パズル盤2のマス目10に数字駒5を嵌めた状態を示す説明図であり、(b)は、マス目10に嵌めた数字駒5を取り外す操作を示した説明図である。
【図11】パズル用具1の使用状態を示す説明図である。
【図12】パズル用具1の携帯状態を示す説明図である。
【図13】パズル用具1の別の使用状態を示す説明図である。
【図14】平行保持部20と取外用凹部21の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
【0018】
本実施例のパズル用具1は、図1〜4に示すように、上方に開放する81マスのマス目10が形成された略正方形板状のパズル盤2と、該パズル盤2に被さる透明な蓋部材3と、数字駒5を収容し、パズル盤2の底部に取り付けられる収納ケース4とによって構成される。
【0019】
パズル盤2は、図5〜7に示すように、マス目10を形成する盤本体7と、該盤本体7の底部に固着されて、収納ケース4をスライド可能に保持するケースガイド8とで構成される。
【0020】
盤本体7は、図5〜7に示すように、正方形状の底板9の上面に、側壁12と仕切り11a,11bを立設することにより、上方に開放する縦9マス、横9マスの計81マスのマス目10を形成してなるものである。盤本体7のマス目は、ナンバープレースのマス目に相当するものであり、81マスのマス目10は、仕切り11aと側壁12によって、3×3のマス目からなる9つのブロックに区画される。ブロックを区画する仕切り11aは、側壁12と同じ高さに形成されており、その上端部は、側壁12と同じ色で着色されてブロックの境界であることを明示している。一方、各ブロックの内部を仕切る仕切り11bは、側壁12よりも若干低く形成される。
【0021】
ケースガイド8は、図7に示すように、正面側に開放する、底面視コ字状をなす枠体であり、盤本体7の底板9の底面に一体的に固着される。このケースガイド8の両側の内側面には、収納ケース4の側縁をスライド可能に保持するための前後方向の摺動溝13,13が形成される。
【0022】
収納ケース4は、図8に示すように、パズル盤2よりも若干小さい、浅底の正方形皿状をなすものである。この収納ケース4の内部は、井字状に設けられた仕切り15によって9つの収納室16に区画されており、後述するように、1〜9の数字が印された9種類の数字駒5を種類別に収納し得るようになっている。この収納ケース4の左右の外側面には、前後方向の摺動突部17,17が形成されており、図3に示すように、該摺動突部17を、前記ケースガイド8の摺動溝13と嵌合させるようにして、収納ケース4をケースガイド8の内部に挿入することで、収納ケース4は、パズル盤2の底部に対してスライド可能に、かつ脱着可能に組み付けられる。
【0023】
数字駒5は、図9(a),9(b)に示すように、略正方形板状をなすものであり、その両面には、同じ数字の数字標記18a,18bが、一面側は黒色で、他面側は赤色で印されている。
本実施例のパズル用具1には、表裏に1〜9の数字が印された9種類の数字駒5が9枚ずつ、合計81枚が具備されている。この数字駒5は、パズル盤2のマス目10の縦横寸法よりも若干小さく設計されており、両面に印された色違いの数字標記18a,18bのいずれかを上向きにした状態で、任意のマス目10に嵌合させ得るようになっている。
【0024】
蓋部材3は、図3に示すように、透明樹脂部材からなるものであり、パズル盤2上に略隙間なく外嵌し得る形状をなしている。この蓋部材3は、図4に示すように、パズル盤2に被せた状態で、その内底面がパズル盤2の仕切り11a,11bの上端と近接するようになっており、パズル盤2のマス目10に数字駒5を嵌めた状態で蓋部材3を被せると、マス目10の数字駒5が蓋部材3に保持されて、マス目10から脱落不能となるとともに、マス目10内で反転・回転不能となる。
【0025】
ここで、透明樹脂からなる蓋部材3を除けば、本実施例のパズル用具の各部品は、樹脂や金属、木材などの様々な材料で製造できる。また、パズル盤2のサイズは、一辺が10〜15cm、厚みが1〜2cm程度が好適である。
【0026】
パズル盤2の各マス目10の底部は、図4,6に示すように、マス目10の中央部を縦断するように形成された平行保持部20と、マス目10の左右の側縁部に形成された、平行保持部20の高さよりも低い凹溝状の取外用凹部21,21とで構成されている。
【0027】
平行保持部20は、図6に示すように、平面視において、縦幅がマス目10と同じで、横幅がマス目10の3分の1程度の縦長矩形状をなしている。平行保持部20の上面は、パズル盤2の盤面と平行な平坦面となっており、マス目10に嵌められた数字駒5は、その自重によって、平行保持部20の上面に当接して、図10(a)に示すように、パズル盤2と平行に保持される。平行保持部20の上面から仕切り11a,11bまでの高さは、数字駒5の厚みより若干低くなっており、平行保持部20の上に保持された数字駒5は、仕切り11a,11bで囲まれたマス目10の上にわずかに突出するよう構成される。
【0028】
一方、取外用凹部21,21は、図6に示すように、マス目10の3分の1程度の横幅を有し、マス目10の左右の辺縁に対して全長に亘って沿うように形成された凹溝である。この取外用凹部21は、平行保持部20よりも数字駒5の厚みの半分程度低く形成されており、平行保持部20上に保持された数字駒5を、取外用凹部21の上から指で押し下げると、図10(b)に示すように、平行保持部20の側縁部を基点として数字駒5が回動し、押圧された側縁部が取外用凹部21に押し込まれ、これとともに、反対側の側縁部がマス目10の上方に突き出ることとなる。このように側縁部がマス目10から突き出た数字駒5は、該数字駒5を押し下げた指と、他の指と(例えば人差し指と親指)で簡単に摘み取ることができる。
【0029】
このように、本実施例にあっては、マス目10に嵌めた数字駒5は、どちらの面を上向きにした場合でも、指先で簡単に摘み取ることができ、従来構成のパズル用具に比べて、数字駒5の取外しが容易である。また、数字駒5は、扁平な矩形板状をなしており、ツマミなどが形成されていないため、ツマミに邪魔されることなく、両面に印された数字標記18a,18bを明瞭に読み取ることができる。
【0030】
次に、パズル用具1の使用方法について説明する。
パズル用具1を使用する際には、図1に示す状態から、蓋部材3を外し、収納ケース4をパズル盤2の底部から手前側にスライドさせてパズル盤2から分離させる。なお、外した蓋部材3は、パズル盤2の底部に嵌合させておくことができる。
【0031】
次に、収納ケース4から所要の数字駒5を摘み取り、紙面等に記載された問題通りに、数字駒5をパズル盤2に嵌めていく。そして、数字駒5を問題通りに配置したら、残された空白のマス目10に残りの数字駒5を嵌めていき、全てのマス目10に矛盾なく数字駒5を嵌め込むことができればパズルが完成となる。この時、図11に示すように、問題として設置する数字駒5を、黒色の数字標記18aを上にして嵌め込み、解答として設置する数字駒5を、赤色の数字標記18bを上にして嵌め込むことで、問題用の数字と、解答用の数字を明瞭に識別可能となる。また、パズルの解答中に、数字駒5を誤って嵌め込んだ場合には、他の数字駒5を動かさずに、当該数字駒5のみを取り除く必要が生じるが、上述のように、本実施例では、かかる作業を極めて簡単に行うことができる。
【0032】
パズルを解答途中で中断する場合には、パズル盤2に数字駒5を配置したまま収納ケース4をパズル盤2の底部に装着し、蓋部材3をパズル盤2の上に被せればよい。かかる状態では、図12に示すように、パズル用具1が一体となり、簡単に持ち運び可能となる。また、パズル盤2に配置された数字駒5は、蓋部材3によってマス目10から脱落しないよう保持されるため、持ち運んだ後で蓋部材3を外せば解答を中断した状態からパズルを再開できる。また、蓋部材3は透明であり、図12に示すように、パズル盤2に被せた状態でもパズル盤2の盤面を目視できるから、蓋部材3を被せたままパズル盤2を眺めて、次に嵌め込むべき数字駒5について考えを巡らすこともできる。
【0033】
また、本実施例にあっては、収納ケース4がパズル盤2の底部にスライド可能に組み付けられているため、図13に示すように、収納ケース4をパズル盤2から分離せずに、パズル盤2から部分的に引き出した状態で使用することもできる。図13のような状態であれば、パズル盤2と収納ケース4の両方を片手で把持し、他方の手で数字駒5の出し入れを行うことができるから、パズル用具1を置く場所のない状況でも、本実施例のパズル用具1を使用してパズルを楽しむことができる。
【0034】
なお、本発明におけるパズル用具1は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、図14(a),14(b)は、マス目10の底部に形成する平行保持部20と取外用凹部21の変形例を示したものである。図14では、マス目10内のスミ塗り部分が平行保持部20を示し、斜線部分が取外用凹部21を示している。すなわち、図14(a)に示す変形例は、マス目10の中央部から後部に平行保持部20を形成し、マス目10の前側の辺縁に沿うようにして凹溝状の取外用凹部21を形成したものである。かかる変形例では、数字駒の前側の側縁部を押し下げることで、数字駒を取外し可能となる。このように、取外用凹部21は、マス目10の左右両側に設ける必要はなく、前側や後側にも形成可能であり、また、一側縁にのみ形成してもかまわない。また、図14(b)の変形例は、取外用凹部21をマス目10の角部に形成したものである。かかる変形例では、数字駒の右前部又は左後部を押し下げることで、数字駒を取外し可能となる。このように、取外用凹部21は、マス目10の角部に形成してもかまわない。ただし、取外用凹部21をマス目10の角部に形成する場合には、図14(a)の場合と比べて取外用凹部21の幅が狭くなり、数字駒を指先で押し下げ難くなるため、取外用凹部21は、マス目10の縦辺や横辺の側縁に沿った凹溝状とすることが望ましい。また、本発明に係る平行保持部は、数字駒をパネル盤と平行に保持可能な形態であればよく、その上面は平坦形状に限られず、数字駒を傾かせない範囲内で凹凸形状を採用することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 パズル用具
2 パズル盤
3 蓋部材
4 収納ケース
5 数字駒
7 盤本体
8 ケースガイド
10 マス目
11a,11b 仕切り
12 側壁
13 摺動溝
17 摺動突部
18a,18b 数字標記
20 平行保持部
21 取外用凹部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナンバープレースの解答に用いるパズル用具であって、
上面に縦9マス、横9マスのマス目が仕切りによって形成されたパズル盤と、
前記各マス目に内嵌可能な矩形板状をなし、両面に数字が印された数字駒と、
前記パズル盤に被さる蓋部材と、
前記数字駒を収容する収納ケースとを備え、
前記パズル盤の各マス目の底部には、マス目に嵌めた数字駒をパズル盤と平行に保持するための平行保持部と、各マス目の側縁部に形成される、該平行保持部の高さよりも低い取外用凹部が形成されており、
前記マス目の平行保持部上に保持された数字駒の側縁部を前記取外用凹部の上から指で押し下げることで、該数字駒の反対側の側縁部をマス目から押し上げ可能であることを特徴とするパズル用具。
【請求項2】
前記取外用凹部は、マス目の少なくとも一辺の側縁に沿って、該一辺の全長に亘って形成された凹溝形状をなしていることを特徴とする請求項1記載のパズル用具。
【請求項3】
前記収納ケースは、浅底皿状をなし、前記パズル盤の底部に脱着可能に保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパズル用具。
【請求項4】
前記パズル盤の底部に、前記収納ケースをパズル盤に対してスライド可能に、かつ脱着可能に保持するケースガイドを備えることを特徴とする請求項3記載のパズル用具。
【請求項5】
前記蓋部材は透明樹脂よりなり、該パズル盤に被せることで、該パズル盤の各マス目に嵌めた数字駒がマス目から脱落不能に保持されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパズル用具。
【請求項1】
ナンバープレースの解答に用いるパズル用具であって、
上面に縦9マス、横9マスのマス目が仕切りによって形成されたパズル盤と、
前記各マス目に内嵌可能な矩形板状をなし、両面に数字が印された数字駒と、
前記パズル盤に被さる蓋部材と、
前記数字駒を収容する収納ケースとを備え、
前記パズル盤の各マス目の底部には、マス目に嵌めた数字駒をパズル盤と平行に保持するための平行保持部と、各マス目の側縁部に形成される、該平行保持部の高さよりも低い取外用凹部が形成されており、
前記マス目の平行保持部上に保持された数字駒の側縁部を前記取外用凹部の上から指で押し下げることで、該数字駒の反対側の側縁部をマス目から押し上げ可能であることを特徴とするパズル用具。
【請求項2】
前記取外用凹部は、マス目の少なくとも一辺の側縁に沿って、該一辺の全長に亘って形成された凹溝形状をなしていることを特徴とする請求項1記載のパズル用具。
【請求項3】
前記収納ケースは、浅底皿状をなし、前記パズル盤の底部に脱着可能に保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパズル用具。
【請求項4】
前記パズル盤の底部に、前記収納ケースをパズル盤に対してスライド可能に、かつ脱着可能に保持するケースガイドを備えることを特徴とする請求項3記載のパズル用具。
【請求項5】
前記蓋部材は透明樹脂よりなり、該パズル盤に被せることで、該パズル盤の各マス目に嵌めた数字駒がマス目から脱落不能に保持されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパズル用具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−100739(P2012−100739A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−249545(P2010−249545)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(000116091)ロイヤル工業株式会社 (27)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(000116091)ロイヤル工業株式会社 (27)
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