説明

パネル振分方法およびパネル振分装置

【課題】プレス加工の生産性向上に確実に対応でき、かつ振り分けに用いられる装置全体をコンパクトにできるパネル振分方法を提供すること。
【解決手段】パネル振分装置10を用いたワーク1の振分においては、クロスシャトル17の左右方向への移動量をワーク1の幅寸法Wの略半分とし、従来に比して格段に小さくした。このため、ワーク1を短いサイクルタイムでパネルシュータ3に効率よく排出でき、プレスラインでの生産性向上に確実に対応できる。また、パネルシュータ3には、ワーク1が左右2箇所に隣接して排出され、しかも、左右のワーク1同士が必要以上に離間しないために、パネルシュータ3を小型にでき、クロスシャトル17の移動量が小さいことと併せて、パネル振分装置10全体の小型可を促進でき、設置に要する場積を小さくできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル振分方法およびパネル振分装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タンデムプレスやトランスファープレスを用いたプレスラインには、ワーク搬送方向の最下流側にパネル振り分け装置が設置される。この振分装置により、加工が終了したパネル状のワークは、複数のパネルシュータに振り分けられて搬出される。そして、各パネルシュータに分けられたワークは、人手によって手動ラック装置に積み込まれる。
【0003】
このようなパネル振分装置として、ワークを3箇所のパネルシュータ(ペイオフテーブル)に振り分ける装置が提案されている(例えば特許文献1)。この装置では、プレスラインの出口側コンベアの下流側(ワーク搬送方向の下流側)に、ワークを上下に振り分けるフラップコンベアが設けられている。フラップコンベアによって上段に送られたワークは、ワーク搬送方向に対して直行方向に配置された前記3箇所のパネルシュータのうち、中央のパネルシュータに搬出される。
【0004】
これに対し、フラップコンベアによって下段に送られたワークは、3箇所のパネルシュータのうち左右のパネルシュータにさらに振り分けられて搬出される。具体的に、フラップコンベアの下流側には、左右方向に往復移動するシャトルコンベアが設置されており、ワークが載置されたシャトルコンベアを移動することで、ワークを左右のパネルシュータに振り分けるようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−1088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、最近では、プレス機械の性能向上によりSPM(stroke per minute)が大きくなっているため、 完成したワークの搬出をより効率的に行う必要がある。しかし、特許文献1の装置では、往復動するシャトルコンベアの移動量が大きいため、そのような要望に十分に応じることができないという問題がある。しかも、特許文献1では、パネルシュータが3箇所に配置されており、場積をとるという問題もある。
【0007】
また、近年のワークはより大型化しており、パネル振分装置にあっては、コンベアのベルトやこれが巻回されるローラ等への負担が大きくなるため、部品交換等のメンテナンスを従来よりも頻繁に行う必要があり、手間やコストがかかるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、プレス加工の生産性向上に確実に対応でき、かつ振り分けに用いられる装置全体をコンパクトにできるパネル振分方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記振分方法を実現できることに加え、メンテナンスにかかる手間やコストを大幅に削減できるパネル振分装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1に係るパネル振分方法は、一方向から搬送されてくるパネル状のワークを当該搬送方向に対して直交する向きに振り分ける振分工程と、振り分けられたワークを搬出する搬出工程とを備え、前記振分工程は、前記一方向から搬送されてきたワークを、当該ワークの幅寸法の略2分の1の移動量で前記直交する向きの一方側に移動させて振り分ける第1振分工程と、前記移動量でワークを前記直交する向きの他方側に移動させて振り分ける第2振分工程とを備え、これら第1、第2振分工程直後には、前記排出工程でのワークの排出と同時に次のワークを振分開始位置に位置させることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に係るパネル振分装置は、一方向から搬送されてくるパネル状のワークを当該搬送方向に対して直交する向きに振り分けるクロスシャトルを備え、このクロスシャトルは、前記一方向から搬送されてきたワークを、当該ワークの幅寸法の略2分の1の移動量で前記直交する向きの一方側と他方側とに移動可能に設けられているとともに、前記クロスシャトルには、前記搬送方向に移動可能な3条のコンベアベルトが前記直交する向きに並設されており、前記クロスシャトルが前記直交する向きの一方側に位置しているときには、前記3条のコンベアベルトのうち、中央のコンベアベルトと前記直交する向きの一方側に位置したコンベアベルトとに跨って配置されたワークが搬出されるのと同時に、前記一方向から搬送されてくる次のワークが前記中央のコンベアベルトと前記直交する向きの他方側に位置したコンベアベルトとに跨るように受け入れられ、前記クロスシャトルが前記直交する向きの他方側に位置しているときには、前記3条のコンベアベルトのうち、中央のコンベアベルトと前記直交する向きの他方側に位置したコンベアベルトとに跨って配置されたワークが搬出されるのと同時に、前記一方向から搬送されてくる次のワークが前記中央のコンベアベルトと前記直交する向きの一方側に位置したコンベアベルトとに跨るように受け入れられることを特徴とする。
【0011】
以上のパネル振分方法およびパネル振分装置において、「ワークの幅寸法の略2分の1の移動量」とは、ワークの幅寸法の2分の1よりも僅かに大きい移動量のことであり、振り分けられたワークが互いに重ならないで排出されるのに必要な移動量のことをいう。
【発明の効果】
【0012】
以上において、請求項1,2の発明によれば、振分時のワークの移動量がワークの幅寸法の略半分であり、従来の装置に比して格段に小さいので、ワークを短いサイクルタイムで効率よく振り分けて排出でき、プレスラインでの生産性向上に対応できる。また、ワークの移動量が小さいことにより、振分を行う装置全体の小型可を促進でき、設置に要する場積を小さくできる。
【0013】
また、特に請求項2の発明によれば、中央のコンベアベルト上には常時ワークが載置されていることになり、中央のコンベアベルトの摩耗が他のコンベアベルトよりも著しいのであるが、コンベアベルトは3条に分割されているので、メンテナンス時には、摩耗の著しい中央のコンベアベルトを単独で交換すればよく、他のコンベアベルトごと交換する必要がなくて経済的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るパネル振分装置10を模式的に示す側面図、図2は、その平面図である。
【0015】
パネル振分装置10は、タンデムプレスやトランスファープレスを用いたプレスラインの最下流に設置される装置であって、パネル状の加工済ワーク1をプレスラインから搬出するアンローダ装置2のさらに下流側(ワーク搬送方向の下流側)に設置され、該ワーク1をパネルシュータ3上の2箇所に振り分けて搬出するように設けられている。
【0016】
具体的に、パネル振分装置10は、ワーク1がアンローダ装置2からリリースされて載せられる出口側コンベア11と、出口側コンベア11からのワーク1をパネルシュータ3上の2箇所に振り分けて搬出する搬出コンベア12とで構成されている。
【0017】
出口側コンベア11は、架台13上に2条のコンベアベルト14を備えた構成であり、これらのコンベアベルト14が巻回された前後のローラ15のいずれかを図示しない電動モータで駆動することにより、コンベアベルト14が所定ストロークSずつ間欠的に移動し、コンベアベルト14上に跨って載置されたワーク1が搬出コンベア12側に順々に送られるようになっている。
【0018】
搬出コンベア12は、架台16と、架台16上でワーク搬送方向に対して平面的に直行する向きに往復移動可能なクロスシャトル17とで構成されている。架台16上面には、一対のガイドレール16Aが設けられ、クロスシャトル17下面には、ガイドレール16Aと係合する摺動部17Aが設けられ、ガイドレール16A上を摺動部17Aが摺動することで、クロスシャトル17全体が架台16に対して移動するようになっている。このクロスシャトル17には、ワーク搬出方向に沿って駆動される3条のコンベアベルト18(18A,18B,18C)が、クロスシャトル17の移動方向に沿って並設されている。
【0019】
クロスシャトル17において、各コンベアベルト18の幅寸法は、出口側コンベア11のコンベアベルト14と同じであり、このコンベアベルト18同士の間隔もコンベアベルト14の間隔と同じである。各コンベアベルト18は、それぞれ個別の前後ローラ19(19A,19B,19C)に巻回されている。個別のローラ19A,19B,19Cを用いるのは、ワーク1をスムーズに搬送するためである。つまり、ローラが一本ものであると長過ぎてしまい、撓んでしまってワーク1をスムーズに搬送できないのである。
【0020】
また、ローラ19A,19B,19Cは、出口側コンベア11のローラ15と同期して駆動され、コンベアベルト18を所定ストロークSだけ移動させる。ストロークSの移動により、コンベアベルト18上のワーク1がパネルシュータ3に搬出することが可能である。なお、ローラ19A,19B,19Cの駆動は、それぞれ独立した電動モータによって行われてもよく、1つの電動モータによって行われてもよい。
【0021】
このようなクロスシャトル17の下面には、前述の摺動部17Aの他、移動方向に沿って延びたボールスクリュー21が設けられている。ボールスクリュー21は、架台16上に取り付けられた駆動ユニット22に挿通されている。駆動ユニット22内には、電動モータによって回転駆動されるナット部材が設けられ、このナット部材にボールスクリュー21が螺号している。従って、ナット部材の正逆転により、ボールスクリュー21が左右に送られ、クロスシャトル17が往復移動動するようになっている。
【0022】
この際、クロスシャトル17の1回分の移動量は、ワーク1の幅寸法Wの2分の1より僅かに大きい量(幅寸法の略2分の1)であり、コンベアベルト18の幅寸法よりも僅かに大きい量に等しい。すなわち、図2に示す状態では、出口側コンベア11の各コンベアベルト14に対し、クロスシャトル17のコンベアベルト18A,18Bが対向しているが、クロスシャトル17を図中の下方側に移動させると、各コンベアベルト14に対してコンベアベルト18B,18Cが対向するようになる。この後、クロスシャトル17を図中の上方側に移動させると、図2に示した位置に戻る。クロスシャトル17は、この動きを繰り返す。
【0023】
クロスシャトル17の移動量の制御は、駆動ユニット22内に設けられた電動モータ用エンコーダからの信号に基づいて行われてもよいし、リミットスイッチや各種センサ、あるいはタイマ等を用いて電動モータをオンオフすることで行われてもよく、その実施にあたって任意に決められてよい。また、各コンベアベルト14,18およびクロスシャトル17の駆動開始のタイミング等も、タイマやシーケンサ等を用いた一般的な手法で制御可能である。
【0024】
図3には、パネル振分装置10の動きが示されており、図4には、その動きがタイムチャートとして示されている。以下には、これらの図に基づいて、ワーク1の搬出の様子を説明する。なお、図3、図4において、(A)〜(H)で示される状態がそれぞれ対応している。また、図面が見難くなることを避けるため、(A)においてのみ、コンベアベルト14,18およびパネルシュータ3の符号を付してある。
【0025】
先ず、図3、図4の(A)に示すように、コンベアベルト14に対向してコンベアベルト18A,18Bが位置している時、コンベアベルト14上では、アンロード装置によるワーク1Cのリリースが終了しており、従って、コンベアベルト14上にはワーク1A〜1Cが一方向に搬送されるように載せられているものとする。そして、この状態から全てのコンベアベルト14、18を駆動させることにより、コンベアベルト18A,18Bに跨るようにワーク1Aを搬出コンベア12上に受け入れ、コンベアベルト14の最下流にワーク1Bを位置させ、この位置でコンベアベルト14,18の駆動を止める。
【0026】
次いで、(B)に示すように、クロスシャトルを図3中の下方側に移動させ、コンベアベルト14に対してコンベアベルト18B,18Cを対向させる(振分工程中の第1振分工程)。この後、アンロード装置より、ワーク1Dをコンベアベルト14上にリリースする。そして、(C)に示すように、全てのコンベアベル14,18を駆動させることにより、ワーク1Aをパネルシュータ3の一方側に搬出すると同時に(搬出工程)、ワーク1Bをコンベアベルト18B,18Cに跨るように受入れ、振分開始位置に位置させる。また、この状態では、ワーク1Cがコンベアベルト14の最下流に位置する。
【0027】
続いて、(D)に示すように、クロスシャトルを図3中の上方側に移動させ、コンベアベルト14に対して再度コンベアベルト18A,18Bを対向させる(振分工程中の第2振分工程)。この後、アンロード装置より、ワーク1Eをコンベアベルト14上にリリースする。そして、(E)に示すように、全てのコンベアベル14,18を駆動させることにより、ワーク1Bをパネルシュータ3の他方側に搬出すると同時に(搬出工程)、ワーク1Cをコンベアベルト18A,18Bに跨るように受入れ、振分開始位置に位置させる。また、この状態では、ワーク1Dがコンベアベルト14の最下流に位置する。
【0028】
さらに、(F)に示すように、クロスシャトルを図3中の下方側に再度移動させ、コンベアベルト14に対して再びコンベアベルト18A,18Bを対向させる(振分工程中の第1振分工程)。この後、アンロード装置より、ワーク1Fをコンベアベルト14上にリリースする。そして、(G)に示すように、全てのコンベアベル14,18を駆動させることにより、ワーク1Cをパネルシュータ3の一方側に搬出すると同時に(搬出工程)、ワーク1Dをコンベアベルト18A,18Bに跨るように受入れ、振分開始位置に位置させる。また、この状態では、ワーク1Eがコンベアベルト14の最下流に位置する。
【0029】
次に、(D)の動きと同様に(H)の動きを実施し、以上に説明した動きを繰り返すことで、ワーク1D,1F・・・をパネルシュータ3の他方側に、ワーク1E,1G・・・をパネルシュータ3の一方側にそれぞれ順次搬出する。そして、搬出されたワーク1A,1B・・・は、搬出された順番に2人1組の作業者によってパネルシュータ3から図示しないパレットに移される。
【0030】
以上に説明したように、本実施形態のパネル振分装置10では、クロスシャトル17の移動量がワーク1の幅寸法Wの略半分であり、従来の装置に比して格段に小さい。このため、ワーク1を短いサイクルタイムでパネルシュータ3に効率よく排出でき、プレスラインでの生産性向上に確実に対応できる。また、パネルシュータ3には、ワーク1が左右2箇所に隣接して排出され、しかも、左右のワーク1同士が必要以上に離間しないために、パネルシュータ3を小型にでき、クロスシャトル17の移動量が小さいことと併せて、パネル振分装置10全体の小型可を促進でき、設置に要する場積を小さくできる。
【0031】
ところで、パネル振分装置10では、搬出コンベア12のコンベアベルト18B上には常時ワーク1が載置されていることになる。このため、コンベアベルト18Bやこれを駆動するローラ19Bは、他のコンベアベルト18A,18Cやローラ19A,19Cに比べて摩耗量が大きく、交換等のメンテナンスサイクルも他のものに比して短い。しかし、本実施形態では、コンベア18A,18B,18Cおよびローラ19A,19B,19Cは、それぞれ独立しているため、摩耗の著しいコンベアベルト18Bおよびローラ19Bを単独で交換できる。従って、他のコンベアベルト18A,18Cやローラ19A,19Cごと交換する必要がなく、経済的である。
【0032】
さらに、搬出コンベア12のローラ19A,19B,19Cそれぞれ独立しているので、長さが短く撓み難くい。このため、ローラ19A,19B,19Cでの回転むらが生じ難く、これに巻回されているコンベアベルト18A,18B,18Cをスムーズに送ることができ、ワーク1をより確実に搬出できる。
【0033】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、出口側コンベア11が2条のコンベアベルト14を備えて構成されていたが、1条の幅広のコンベアベルトが用いられていてもよい。また、搬出コンベア12において、3条のコンベアベルト18A,18B,18Cの代わりに、幅の広い1条のコンベアベルトを用いた場合でも、本発明のパネル振分方法には含まれる。しかしながら、独立したコンベアベルト18A,18B,18Cを用いることにより前述した効果が得られるので、そうすることが望ましい。
【0034】
前記実施形態では、出口側コンベア11を含んで本発明に係るパネル振分装置10が構成されていたが、本発明のパネル振分装置としては、そのような出口側コンベア11は必須の要件ではなく、省略可能である。
【0035】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、プレスラインからワークを搬出する際のパネル振分装置として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係るパネル振分装置を模式的に示す側面図。
【図2】前記パネル振分装置を模式的に示す平面図。
【図3】前記パネル振分装置の動きを説明するための模式図。
【図4】前記パネル振分装置の動きを説明するためのタイムチャート。
【符号の説明】
【0038】
1,1A,1B,1C…ワーク、10…パネル振分装置、17…クロスシャトル、18,18A,18B,18C…コンベアベルト、W…幅寸法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル振分方法において、
一方向から搬送されてくるパネル状のワーク(1)を当該搬送方向に対して直交する向きに振り分ける振分工程と、
振り分けられたワーク(1)を搬出する搬出工程とを備え、
前記振分工程は、前記一方向から搬送されてきたワーク(1)を、当該ワーク(1)の幅寸法(W)の略2分の1の移動量で前記直交する向きの一方側に移動させて振り分ける第1振分工程と、
前記移動量でワーク(1)を前記直交する向きの他方側に移動させて振り分ける第2振分工程とを備え、
これら第1、第2振分工程直後には、前記排出工程でのワーク(1)の排出と同時に次のワーク(1)を振分開始位置に位置させる
ことを特徴とするパネル振分方法。
【請求項2】
パネル振分装置において、
一方向から搬送されてくるパネル状のワーク(1)を当該搬送方向に対して直交する向きに振り分けるクロスシャトル(17)を備え、
このクロスシャトル(17)は、前記一方向から搬送されてきたワーク(1)を、当該ワーク(1)の幅寸法(W)の略2分の1の移動量で前記直交する向きの一方側と他方側とに移動可能に設けられているとともに、
前記クロスシャトル(17)には、前記搬送方向に移動可能な3条のコンベアベルト(18A,18B,18C)が前記直交する向きに並設されており、
前記クロスシャトル(17)が前記直交する向きの一方側に位置しているときには、前記3条のコンベアベルト(18A,18B,18C)のうち、中央のコンベアベルト(18B)と前記直交する向きの一方側に位置したコンベアベルト(18A)とに跨って配置されたワーク(1)が搬出されるのと同時に、前記一方向から搬送されてくる次のワーク(1)が前記中央のコンベアベルト(18B)と前記直交する向きの他方側に位置したコンベアベルト(18C)とに跨るように受け入れられ、
前記クロスシャトル(17)が前記直交する向きの他方側に位置しているときには、前記3条のコンベアベルト(18A,18B,18C)のうち、中央のコンベアベルト(18B)と前記直交する向きの他方側に位置したコンベアベルト(18C)とに跨って配置されたワーク(1)が搬出されるのと同時に、前記一方向から搬送されてくる次のワーク(1)が前記中央のコンベアベルト(18B)と前記直交する向きの一方側に位置したコンベアベルト(18A)とに跨るように受け入れられる
ことを特徴とするパネル振分装置(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−245170(P2007−245170A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−69619(P2006−69619)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)
【出願人】(591033010)株式会社小矢部精機 (8)