説明

パーソナルケア製品分配用パッケージ

液体パーソナルケア製品を分配するためのパッケージであって、ユーザーが手で掴むための本体(102)と、アプリケータ基部(136)と、アプリケータ基部から第1の高さ(134)まで延びている皮膚接触部分(126)と、を含むアプリケータ(124)と、中心縦軸と近位端(148)と遠位端(154)とを含む少なくとも1つの分配管(146)と、を含み、近位端が本体と流体連通した入口(150)を含み、遠位端がアプリケータ基部から延びており、遠位端が少なくとも1つの開口部を含み、中心縦線が少なくとも1つの開口部と交差しない、パッケージ。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
液体パーソナルケア製品は、瓶、広口瓶、チューブ、及び缶などの多種多様なパッケージで入手可能である。皮膚塗布用の液体パーソナルケア製品は、伝統的に容器からユーザーの手に分配され、その後、手で皮膚に塗布される。このような製品の例には、ローション、洗顔剤、及び剃毛クリームが挙げられる。しかしながら、この塗布方法は面倒なことがあり、ユーザーの指から移されなかった部分の製品は無駄になる。
【0002】
市販の液体パーソナルケア製品は、アプリケータ又は泡立て補助具をほとんど有していない。従来のエアゾール缶における剃毛クリーム用ブラシアタッチメントに関する特許は存在するが、現在消費者が購入できる、周知の剃毛クリーム用泡立て補助具は存在しない。米国特許第4,603,992号(Kavoussi)(「’992特許」という)は、剃毛ブラシアタッチメントを有する従来のエアゾール剃毛クリーム容器の例である。‘992特許の容器は円筒形であり、剃毛ブラシアタッチメントは上部が丸い円筒扇形を有する。また、他のブラシ及び/又はパッケージは、米国特許第6,003,523号、同第4,603,992号、及び同第4,252,455号、英国特許出願公開第2318725号、同第2322797号、独国特許出願公開第10306983 A1号、同第19811552 A1号に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,603,992号
【特許文献2】米国特許第6,003,523号
【特許文献3】米国特許第4,252,455号
【特許文献4】英国特許出願公開第2318725号
【特許文献5】英国特許出願公開第2322797号
【特許文献6】独国特許出願公開第10306983 A1号
【特許文献7】独国特許出願公開第19811552 A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これら及び他の試みにもかかわらず、ブラシ中及び/又はブラシ上に好適に製品を分散させるパーソナルケア製品分配用の新たなパッケージの必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、ユーザーが手で掴むための本体と、アプリケータ基部と、アプリケータ基部から第1の高さまで延びている皮膚接触部分と、を含むアプリケータと、中心縦軸と近位端と遠位端とを含む少なくとも1つの分配管と、を含み、近位端が本体と流体連通した入口を含み、遠位端がアプリケータ基部から延びており、遠位端が少なくとも1つの開口部を含み、中心縦軸が少なくとも1つの開口部と交差しない、液体パーソナルケア製品分配用パッケージを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書は、本発明を特に指摘し明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、添付図面と併せてなされる以下の説明から一層理解されるであろうと考えられる。
【図1】本発明の第1の例示的実施形態の上部の斜視図。
【図2】図1に示される実施形態の正面図。
【図3】線I−Iに沿って切断された、図1に示される実施形態の垂直断面図。
【図4】図3に示される実施形態の上部の図。
【図5】線II−IIに沿って切断された、図1に示される実施形態の上部の垂直断面図。
【図6】本発明の第2の例示的実施形態の正面図。
【図7】図6に示される実施形態の側面図。
【図8】線III−IIIに沿って切断された、図6に示される実施形態の垂直断面図。
【図9】図8に示される実施形態の上部の図。
【図10】線IV−IVに沿って切断された、図6に示される実施形態の上部の垂直断面図。
【図11】図6に示される実施形態の上部の斜視図。
【図12】線V−Vに沿って切断された、図8に示される実施形態の水平断面斜視図。
【図13】図9に示される実施形態の上部の図。
【図14a】パッケージが備え得る断面形状の例。
【図14b】パッケージが備え得る断面形状の例。
【図14c】パッケージが備え得る断面形状の例。
【図14d】パッケージが備え得る断面形状の例。
【図14e】パッケージが備え得る断面形状の例。
【図14f】パッケージが備え得る断面形状の例。
【図15】本発明の少なくとも1つの実施形態による1つの分散管の分解図。
【図16】本発明の少なくとも1つの実施形態による別の分散管の分解図。
【図17】本発明の少なくとも1つの実施形態による更に別の分散管の分解図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、以下の、発明を実施するための好ましい実施形態を参照することにより更に容易に理解され得る。添付の「特許請求の範囲」は本明細書に記載されている具体的な成分、方法、条件、装置、又はパラメータに限定されず、及び本明細書で使用される用語は特許請求される本発明を限定することを意図するものではないということを理解すべきである。また、添付の「特許請求の範囲」を包含する本明細書において使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は複数形を包含し、特定の数値への参照は、その文脈により特に明確に指示されていない限り、少なくともその特定の数値を包含する。値の範囲が述べられている場合、別の実施形態はその一方の特定の値から及び/又は他方の特定の値までを包含する。同様に、値が先行する「約」を用いることにより近似値として述べられている場合、その特定の値が別の実施形態を形成するものと理解される。全ての範囲は、包括的及び結合可能である。
【0008】
別段の指定がない限り、本明細書において使用する全ての百分率及び比率は、組成物全体の重量によるものであり、また、全ての測定は25℃でなされるものとする。
【0009】
本発明のパッケージは、本明細書に記載される本発明の特徴、並びに本明細書に記載されるいかなる追加若しくは任意の成分、構成要素、工程、又は制限事項をも含むことができ、これらからなり、これらから本質的になることができる。
【0010】
本明細書で使用するとき「泡立て可能」という用語は、撹拌又は皮膚上に塗布されると泡又は泡沫を形成できる液体パーソナルケア製品を指す。液体パーソナルケア製品は、空気を封入することにより、界面活性剤型の物質を含むことにより、又は当業者に既知の別の手段により、泡立つことができる。泡又は泡沫を得るために水を添加する必要があっても又は必要がなくてもよいが、水の添加により、使用する製品の種類によっては効果又は結果が向上することがある。攪拌又は塗布は手で行ってもよいが、アプリケータで行うことが好ましい。攪拌又は塗布は素早く又はゆっくり行ってもよく、不規則的及び規則的な動きを含んでいてもよい。
【0011】
本明細書で使用するとき「泡立て」という用語は、液体パーソナルケア製品を撹拌又は皮膚上に塗布して泡又は泡沫を生成する行為を意味する。例えば、製品をジェルとして分配した後、泡立てて泡状にすることができる。製品がそのパッケージから分配されると既に泡又は泡沫の形態である場合、泡立ては皮膚領域を覆うように製品を皮膚上に塗布することを含み得る。
【0012】
以下の代表的なパッケージは、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明及び実証する。これら実施例は、説明の目的のためのみに提示するものであって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるため、本発明を限定するものと解釈すべきではない。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【0013】
重要なことに、本発明に特有の分配管は、パッケージからアプリケータ中又はアプリケータ上への組成物の分散を向上させることが発見されており、一実施形態ではアプリケータはブラシである。その遠位端に少なくとも1つの開口部を有する分散管を設けることにより、組成物の適正量をアプリケータ上の適正位置に分配できるように組成物の分散を制御できると考えられる。一実施形態では、前記少なくとも1つの開口部は、例えば、パッケージがその前後の距離が左右の距離より短い楕円形状のアプリケータを有する場合などに、組成物の大部分をパッケージの左右方向に放射状に放出するように、組成物を誘導するよう配置される。理論に束縛されるものではないが、これにより、より多くの組成物がアプリケータのより広い領域に分散され、組成物とアプリケータとがよりよく接触できると考えられる。これにより、皮膚に接触するであろうアプリケータの平面領域に渡って、組成物に覆われた範囲が増大すると考えられる。組成物の通路がパッケージから出る方向に分散管から直接流出する、早期の分散管では、アプリケータの剛毛中に分配される組成物の量が不十分になると考えられる。その代わり、これらの早期の試みの多くは、アプリケータを通して十分な泡を形成する前に簡単に脱落又は洗い落とされ得るアプリケータの上部及び中心部に大量の組成物を形成するであろう。したがって、本発明は、アプリケータのより多くの部分を通じて形成するために使用できるより多くの組成物を、アプリケータの別個の領域に目標として分散できて、より良好かつより完全な泡立ち体験をもたらし得ると考えられる。
【0014】
本発明の分散管の1つ以上の実施形態を示す例示的な図を図15〜17に示す。これらの実施形態の詳細を以下に詳しく記載する。
【0015】
液体パーソナルケア製品を分配するためのパッケージであって、ユーザーが手で掴むための本体と、アプリケータ基部と、アプリケータ基部から第1の高さまで延びている皮膚接触部分と、を含むアプリケータと、中心縦軸と近位端と遠位端とを含む分配管と、を含み、近位端が本体と流体連通した入口を含み、遠位端がアプリケータ基部から延びており、遠位端が少なくとも1つの開口部を含み、中心縦軸が少なくとも1つの開口部と交差しない、パッケージ。中心縦軸は、分配管に平行な分配管の中心を通って引かれた線である。
【0016】
本発明の一実施形態では、前記少なくとも1つの開口部は、第1開口部及び第2開口部を含み、前記第1開口部は前記第2開口部に対向して配置される。一実施形態では、第1開口部はアプリケータのブラシ本体の左側又は右側に面するように配置され、第2開口部は反対側に面する。このことは、アプリケータが円形の断面形状を有していない場合、及びアプリケータの形状が一般に米国特許出願第12/415386号(図11のブラシ参照)に記載されるような楕円形又は矩形である場合に、特に有用である。別の実施形態では、遠位端は、前向き開口部、後向き開口部、右向き開口部、及び左向き開口部などの4つ以上の開口部を形成する。一実施形態では、前向き開口部及び後向き開口部の平均断面は、右向き開口部及び左向き開口部の断面積より小さい。理論に束縛されるものではないが、この開口部の構成により、アプリケータブラシの目標領域への組成物の分散が向上し得ると考えられる。
【0017】
一実施形態では、アプリケータの断面形状(上から見下ろした平面図の場合)が非対称又は非円形である場合(米国特許出願第12/415386号に開示されているアプリケータなど)、アプリケータのより広い領域に向いたより多い又はより大きい開口部を設けることが好ましいことがある。例えば、アプリケータの断面形状が急角度又は曲線の辺を有する三角形の場合、3つの開口部を含み、三角形の頂点に向けて組成物を誘導するように各開口部を配置することが好ましいことがある。アプリケータの断面領域が楕円形の場合、分配管は、楕円形の長い方の突出部に向けて(突出部が装置の前後にあるか又は両側にあるかにかかわらず)組成物を誘導するように配置された少なくとも2つの開口部を有していてもよい。開口部(すなわち、比較的多い又は大きい開口部)をアプリケータのより広い部分に向けて配置すると、組成物とアプリケータとの接触が増大することが予期され、使用時の泡立ち体験がより良好になり、分配された任意の組成物がアプリケータの上部に留まるだけで十分な泡を形成する前に偶発的に脱落又はこすり落とされる可能性がより小さくなることを意味することが、当業者に理解されるべきである。
【0018】
本発明の一実施形態では、少なくとも1つの開口部は、円形、卵形、又は楕円形、正方形又は矩形、三角形、及び星形からなる群から選択される形状を有する。例えば、五角形、六角形、角を丸めた正方形又は矩形、半円形、半円などの他の対称及び/又は幾何学的形状も含むことができる。更に、望ましい場合には、月形、涙形、波線、又はアーチ形などの他の形状を使用してもよい。
【0019】
一実施形態では、前記少なくとも1つの開口部は、約0.097cm〜約0.194cm(0.015インチ〜約0.03インチ)、あるいは約0.116cm〜約0.129cm(0.018インチ〜約0.02インチ)、あるいは約0.116cm(0.018インチ)の最大断面積を有する。別の実施形態では、前記少なくとも1つの開口部は、約0.254cm〜約0.508cm(0.1インチ〜約0.2インチ)、あるいは少なくとも約0.381cm(0.15インチ)の最大断面直径を有する。最大断面直径は、開口部の任意の2点間の最大距離として測定される。
【0020】
一実施形態では、分配管は、前記中心縦軸に垂直な最小断面積を含み、前記最小断面積は、前記少なくとも1つの開口部の断面積より大きい。
【0021】
別の実施形態では、アプリケータ基部から最も遠い少なくとも1つの開口部とアプリケータ基部との距離が第2の高さを形成し、前記第2の高さは第1の高さより低い。一実施形態では、前記第2の高さは第1の高さの約半分である。更に別の実施形態では、第2の高さは第1の高さより約0.762cm〜約1.27cm(0.3インチ〜約0.5インチ)短く、あるいは第2の高さは第1の高さより約1.016cm(0.4インチ)以上短い。
【0022】
更に別の実施形態では、アプリケータ基部から最も遠い少なくとも1つの開口部は、分配管の上部から約0.127〜約0.381cm(0.05インチ〜約0.15インチ)であり、あるいはアプリケータ基部から最も遠い少なくとも1つの開口部は、分配管の上部から約0.254cm(0.1インチ)以上である。
【0023】
別の実施形態では、装置は2つ以上の分配管を含む。分配管は、アプリケータの目標領域に組成物を分配でき、より良好に泡立てるために組成物の分散を向上するように配置され得る。一実施形態では、2つの分配管を提供する。分配管は、同一であっても、又は同一でなくてもよい(例えば、開口部の配置、寸法、又は数が異なっていてもよい)。分配管は、互いに平行であっても、又は平行でなくてもよい。分配管が平行でない場合、最大約30°、又は最大約15°の角度を形成してアプリケータ基部から延び出ていてもよい。一実施形態では、2つ以上の分配管は同じ高さではない。
【0024】
第1の例示のパッケージ100を図1〜5に示す。図1は、本体102及びアプリケータ124を含むパッケージ100の上部を示す。本体102は、ユーザーが手で掴むことができ、第1断面形状104を画定する水平面を含む。断面形状104は、第1軸線に沿って配向された長寸法106と、第2軸線に沿って配向された短寸法108とを含む。本体102は、様々な形態又は形状で提供されてもよく、様々な材料で作製されてもよい。適したプラスチック材料の例には、高密度ポリエチレン(「HDPE」)、低密度ポリエチレン(「LDPE」)、ポリエチレンテレフタレート(「PET」)、ポリプロピレン(「PP」)、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ナイロン、及びフッ素化エチレンプロピレンが挙げられる。本体102は、吹込み成形、射出成形など、当該技術分野において既知の多くの方法によって作製することができる。本体102は、透明、半透明、若しくは不透明の材料で構成されてもよく、又はこれらの特性を有する材料を組み合わせて構成されてもよい。好ましい実施形態では、本体102は不透明であり、押出ブロー成形法により熱可塑性樹脂で作製される。他の実施形態では、本体102は、液体パーソナルケア製品の特有の色、質感、模様、若しくは含有物(例えば、保湿ビーズ)を示すように透明であってもよく、又は敏感肌への使用に好適なことを示すように白色であってもよい。
【0025】
多くの先行技術のパッケージは、パッケージに取り付け可能であるが一体型ではないアプリケータを有する。アプリケータ124は、例えば、ねじ山、スナップ嵌めカラーなどを備えて、本体102に取り付けできるか、又は取り外し可能に取り付けられてもよい。好ましい実施形態では、アプリケータ124は本体102と一体型であり、すなわち、アプリケータは製造時に本体に組み付けられ、製品耐用期間中に消費者により取り外されることを意図していない。アプリケータ124は、第2断面形状128を画定する水平面を含む皮膚接触部分126を含む。断面形状128は、第1軸線に沿って配向された長寸法130と、第2軸線に沿って配向された短寸法132と、を含む。皮膚接触部分126は、剛毛、スポンジ、ヘチマ、シャワーパフ、又は液体パーソナルケア製品を泡立て可能な別の材料若しくは材料の組み合わせを含んでいてもよい。皮膚接触部分126は使用後に水洗いすることができる。
【0026】
好ましい実施形態では、皮膚接触部分126の少なくとも一部は、ユーザーの鼻と上唇との間に適合するように設計される。このような場合、皮膚接触部分126の短寸法132は約1.905cm(0.75インチ)以下のことがある。別の実施形態では、皮膚接触部分126の短寸法132は約1.27cm(0.5インチ)以下のことがある。好ましい実施形態では、皮膚接触部分126の長寸法130は約3.81cm(1.5インチ)以下である。長寸法130及び短寸法132は、接触を意図する皮膚接触部分126の部位によって異なることがある。例えば、寸法130、132は、皮膚接触部分126がユーザーの脚用の場合はより大きく、又は皮膚接触部分126がユーザーの腋窩若しくはビキニ領域用の場合はより小さくなることがある。
【0027】
図2に示されるような一実施形態では、本体102の長寸法106は、皮膚接触部分126の長寸法130とほぼ位置が合っている。また、図1及び2に示されるように、第1断面形状104及び第2断面形状128は、垂直方向に位置が合っている。他の実施形態では、断面形状104及び断面形状128は、垂直方向に位置が合っていないことがある。例えば、皮膚接触部分126は、皮膚接触部分126が本体102の垂直上に配置されず、むしろ本体102の側部から延びているように、本体102からずれていることがある。また、皮膚接触部分126は、本体102から水平に延びていても、又は中間の任意の角度から延びていてもよく、皮膚接触部分126は、特定の角度で固定されていても、又はユーザーによって調節可能であってもよい。本体102及びアプリケータ124の断面形状104、128は、それぞれ異なる形状を取ることができる。図14a〜fに示されるような様々な実施形態において、第1断面形状104及び第2断面形状128は、楕円形、正方形、又は三角形であってもよく、更に例示の形状には、涙形及び洋ナシ形が挙げられる。形状104、128は、実質的に一致していても、又は一致していなくてもよい。例えば、一実施形態では、断面形状104は楕円形状を有していてもよく、一方で断面形状128は涙形状を有していてもよい。断面形状104、128は、対称又は非対称であってもよい。図1は、断面形状104及び断面形状128を対称楕円形として示す。別の実施形態では、パッケージ100は、2つを超える別個の断面形状を含むことができる。
【0028】
図3を参照すると、本体102はアプリケータ124と流体連通した出口112を有する。本体102は、使用していないときにパッケージ100を置く平面114を含む。好ましい実施形態では、本体102の底部分は、下部ガスケット116、アンブレラバルブ(umbrella valve)118、及び底又は底板120を含んでいてもよい。下部ガスケット116は好ましくは熱可塑性エラストマー(「TPE」)製であり、底板120は好ましくはPP製である。これらの前述の特徴、並びに全体を通して記載される他の特徴は、このような特徴が明示的に列挙されていない添付の「特許請求の範囲」に制限されないことに留意すべきである。
【0029】
図4はアプリケータ124を示す。一実施形態では、皮膚接触部分126は、アプリケータ基部136から第1の高さ134まで延びており、第1の高さ134は皮膚接触部分126の最高点に等しい。他の実施形態では、皮膚接触部分126は、様々な領域において様々な高さまで延びていてもよく、その結果、目的とする高さが1つより多く存在してもよい。好ましい実施形態では、アプリケータ基部136は、PP製であり、皮膚接触部分126を形成するように繊維142を受容するための複数の繊維受容穴140を含む。アプリケータ基部136は、皮膚接触部分126上に製品を分配可能にするための開口部144を含む。分配された製品が皮膚接触部分126の下半分に固着したり、又は出口112を塞がないように、1つ以上の分配管146が皮膚接触部分126内の好ましい位置に製品を誘導する。これにより、皮膚接触部分126の下部を満たすためではなく、皮膚上に泡立てるためにより多くの製品を使用できるため、製品の使用がより効率的になる。図4は、近位端148及び遠位端154を有する分配管146を示す。近位端148は、本体102の出口112と流体連通した入口150と、圧縮シール152と、を有する。好ましい実施形態では、十分な長さの分配管146が皮膚接触部分126まで延びており、遠位端154が皮膚と接触する表面のある程度近くに配置されているため、より多くの製品がより皮膚の近くに分配される。ただし、分配管146は、皮膚接触部分126に延び過ぎているべきではなく、延び過ぎている場合、使用時にユーザーの皮膚に接触しすぎたり、傷付けたりすることがある。したがって、一実施形態では、遠位端154は、アプリケータ基部136から、皮膚接触部分126の第1の高さ134より低い第2の高さ156まで延びている。この構成では、遠位端154は、依然として使用時にユーザーの皮膚に接触する恐れがあるが、望ましくはユーザーの皮膚に著しい刺激をもたらすほどではない。分配管146は、様々な材料から構成されてもよい。例えば、分配管146は硬質プラスチック製であってもよく、分配管146が皮膚に接触したり、皮膚に不快感、かき傷、又は負傷を与えないように、製造業者又はユーザーによって予防策が取られることがある。ただし、好ましい実施形態では、分配管146はより柔らかい材料から作製され、1つの例示の材料はTPEである。
【0030】
分配管146を覆うために安全キャップ158を設けてもよい。安全キャップ158は、皮膚接触部分126に対する損傷又は変形を防ぎ、分配管146から製品が漏れるのを防ぐこともできる。特定の実施形態では、安全キャップ158は一時的なカバーであり、購入後に消費者が取り外して廃棄することができる。好ましい実施形態では、安全キャップ158はPP製である。
【0031】
パッケージ100は、本体102又はアプリケータ124に取り外し可能に取り付けられるオーバーキャップ176を任意に含む。オーバーキャップ176は、安全キャップ158を押し込むための外環178と、安全キャップ158を収容するための内環180とを含むことができる。特定の実施形態では、オーバーキャップ176上の出っ張り182により、オーバーキャップ176を本体102のノッチ110にスナップ嵌めできる。オーバーキャップ176は平面184も含むことができ、使用していないときにパッケージ100を倒置して平面184に置くことができる。一実施形態では、オーバーキャップ176はPP製である。
【0032】
特定の実施形態では、図5に示されるように、本体102とアプリケータ124との間にバルブ186を配置してもよい。好ましい実施形態では、バルブ186は、TPE製又はゴム製の上部ガスケット188と、移行部片190と、1方向バルブ192と、バルブカバー194と、を含み、後者3点は全てPP製である。
【0033】
一実施形態では、前記少なくとも1つの開口部は、分配管146に付随する流量制限部材160に形成される。重要なことに、組成物の目標領域への分配を可能にする開口部及び/又は流量制限部材が面する位置及び方向は、本発明において重要であることが分かっている。好ましい実施形態では、流量制限部材160は、分配管146の遠位端154に又はその付近に配置される。流量制限部材160は、水が分配管146に入るのを抑制及び/又は防止するよう働き、同時に製品を分配するために排出部材に意識的に力が加えられない限り、製品がパッケージから流出するのも防止する。その上、製品の分配をより正確に制御することができ、製品の不必要な分配を実質的に防止することができる。本明細書で使用するとき「流量制限部材」160は、1つ以上のポート、開口部、又は通路を開放、閉鎖、又は部分的に遮断する可動部分により液体パーソナルケア製品の流出を開始、停止、又は調節できる、任意の多数からなる機械装置を意味する。流量制限部材160は、手動で開放できるか、又は圧力作動式であってもよい。流量制限部材160は、当該技術分野において既知の任意のバルブであってもよく、2方向バルブ、1方向バルブ、ダックビルバルブ、クローバルブ、アンブレラバルブ、クロススリットバルブ、及びスリットバルブが挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
特定の一実施形態では、流量制限部材160は、少なくとも2つの対向する部材162を有し、部材162は、集まると閉鎖状態又は実質的な閉鎖状態になり、分かれると開放状態になる。部材162は、水若しくは不純物が分配管146に入って詰まるのを抑制及び/又は防止するため、又は分配管146若しくは本体102内での製品の汚染若しくは希釈を抑制するために、閉鎖状態にバイアスがかけられている。例えば、ユーザーは、使用後に流水下で皮膚接触部分126を水洗いすることができるが、水は分配管146に詰まったり、又は本体102内に入ると製品を希釈若しくは汚染することがある。部材162が閉鎖状態にバイアスがかけられている別の理由は、使用していないときにパッケージ100を倒置する場合、製品の不必要な漏れを防ぐためである。排出部材に手動で加えられた力を受けて、製品の一定量が分配管146を通じて本体102から連通されると、部材162は強制的に開放状態にされ得る。流量制限部材160は、手動の排出力がなくなり、それによって生じる分配管146を通じた製品の分配が停止すると、その閉鎖状態に戻る。
【0035】
別の特定の実施形態では、流量制限部材160はスリットバルブ164を含む。本明細書で使用するとき「スリットバルブ」164は、バルブの部材が上述のような閉鎖及び開放位置を有する切開部から形成されたバルブを意味する。好ましくは、スリットバルブ164は、シリコーンゴム、ポリ塩化ビニル、ウレタン、エチレンビニルアセテート、スチレン−ブタジエンコポリマー、及び他の当業者に既知の材料などの、比較的可撓性の材料から作製される。一実施形態では、スリットバルブ164はシリコーン製である。一実施形態におけるスリットバルブ164の剛性は、パッケージ100が倒立位置に置かれたとき、液体パーソナルケア製品の静水圧下でスリットが開くのを防止するのに十分である。
【0036】
本体102は液体パーソナルケア製品を収容することができる。あるいは、本体102は、液体パーソナルケア製品を収容するための可撓性バッグ122を含んでいてもよく、可撓性バッグ122は本体102内にちょうど収まり、袋として機能する。好ましい実施形態では、可撓性バッグ122は移行部片190に取り付けられる。可撓性バッグ122は、HDPE、LDPE、マイラーフィルム、又は当業者に既知の他の好適な材料から作製されてもよい。
【0037】
パッケージ100は、パッケージ100内に収容された製品を分配するための手段を含む。一実施形態では、本体102は可撓性かつ弾力的であり、液体パーソナルケア製品の一定量を本体102内から皮膚接触部分126に押し出すためにその短寸法108に沿って内側に変形可能である。
【0038】
他の実施形態では、パッケージ100は、製品を本体102から皮膚接触部分126上に押し出す排出部材166を含む。排出部材166は、皮膚接触部分126を皮膚に接触させたままユーザーが製品を手動で分配できるように、皮膚接触部分126から出て配置されてもよい。図2にあるような好ましい実施形態では、排出部材166は本体102の少なくとも一部(すなわち側壁)を含み、本体102の側壁(図示なし)は可撓性かつ弾力的で短寸法108に沿って変形可能である。一実施形態では、長寸法106に沿った本体102の両側に沿って2つの側壁が配置される。別の実施形態では、排出部材166は、本体102の底120から上方に垂直移動できるピストン(図示なし)である。一実施形態では、ピストン又は同様の部材は、液体パーソナルケア製品を分配するために本体102内に部分的に延びていてもよい。排出部材166の別の例は、図6〜12に示されるようなトリガーであり、以下でより詳細に説明される。
【0039】
第2の代表的なパッケージ200を図6〜13に示す。パッケージ200は、パッケージ100と同じ機構を数多く有しており、ほとんどの機構は、例えばパッケージ100の本体102に対するパッケージ200の本体202のように、両者間で百の桁の数が異なる一貫した番号が付けられている。パッケージ100の機構の説明、寸法、及び変形は、特に記載がない限り、後述のパッケージ200の対応する機構に適用され得る。好ましい実施形態では、本体202は不透明であり、押出し吹込み成形法により熱可塑性樹脂で作製される。
【0040】
図7及び8は、本体202及びアプリケータ224を含むパッケージ200を示す。パッケージ200の本体202は、第1断面形状204を画定する水平面を含む。第1断面形状204は、図7及び8に示されるように、第1軸線に沿って配向された長寸法206と、第2軸線に沿って配向された短寸法208と、を含む。アプリケータ224は皮膚接触部分226を含み、皮膚接触部分226は第2断面形状228を画定する水平面を含む。第2断面形状228は、図7及び8に示されるように、第1軸線に沿って配向された長寸法230と、第2軸線に沿って配向された短寸法232と、を含む。好ましい実施形態では、本体202の長寸法206は、皮膚接触部分226の短寸法230とほぼ位置が合っており、第1断面形状204及び第2断面形状228は垂直方向に位置が合っている。また、好ましい実施形態では、パッケージ200は、対称楕円形の第1断面形状204及び第2断面形状228を有する。本体202は平面220を含む。好ましい実施形態では、本体202は上部本体210及び下部本体216を含む。
【0041】
図9は、アプリケータ224と流体連通している出口214を有する本体202を示す。上部本体210は、任意のオーバーキャップ276をスナップ嵌めするノッチ212を含む。下部本体216は本体空洞218を含み、液体パーソナルケア製品で充填可能な可撓性バッグ222が本体空洞218内にちょうど収まる。図9は、また、パッケージ200の分配管246と、流量制限部材260と、排出部材266と、任意のバルブ286と、を示す。
【0042】
図10に見られるように、アプリケータ224の皮膚接触部分226は、アプリケータ基部236から第1の高さ234まで延びている。好ましい実施形態では、アプリケータ基部236は、皮膚接触部分226を形成するように繊維242を受容する複数の繊維受容穴240を含む。アプリケータ基部236は、皮膚接触部分226上に製品を分配可能なように開口部244を含む。
【0043】
図11は、分配管246と、その近位端248及び遠位端254とを示す。近位端248は、入口250と圧縮シール252とを有する。遠位端254は第2の高さ256を有する。分配管246を覆って漏れを防止するために安全キャップ258を設けてもよい。流量制限部材260は分配管246に付随する。好ましい実施形態では、流量制限部材260は対向する部材262を含む。他の実施形態では、流量制限部材260はスリットバルブ264などのバルブを含む。
【0044】
特定の実施形態では、図9〜11に示されるように、本体202とアプリケータ224との間にバルブ286を配置してもよい。図10に最適に示された好ましい実施形態では、バルブ286は、固定ピストン288、圧縮バネ290、カラー292、ボール296、及び1方向バルブ298を含んでいてもよい。一実施形態では、固定ピストン288及びカラー292はPP製であり、一方では圧縮バネ290及びボール296はステンレススチール製である。
【0045】
図8〜12は、本体202に付随する排出部材266を示す。排出部材266は、液体パーソナルケア製品の一定量を可撓性バッグ222内から皮膚接触部分226に押し出すために内側に移動可能である。好ましい実施形態では、排出部材266は、本体202の長寸法206に沿って押し込むことができるトリガー268である。一実施形態では、上部本体210からのリブ272がトリガー268を定位置に固定する。図11では、トリガーホルダー274は、トリガー268を定位置に保持するようにアプリケータ基部236から切り離されて延びており、トリガー268はカラー292を抱え込む2つのアームを有する。2つのL型リブ270及びトリガー268の末端部は、図12に見られるように、本体空洞218内で見ることができる。L型リブ270は任意であり、その目的は、トリガー268が可撓性バッグ222を損傷したり又は締め付けるのを防ぐことである。操作時に、トリガー268は、可動シリンダー294を押し出し、その結果として可撓性バッグ222から皮膚接触部分226に製品の一定量が押し出される。特定の実施形態では、トリガー268、L型リブ270、リブ272、トリガーホルダー274、及び可動シリンダー294は、PP製である。
【0046】
図9及び13は、アプリケータ224上に取り外し可能に取り付けられる任意のオーバーキャップ276を最適に示す。オーバーキャップ276は、安全キャップ258を押し込むための外環278と、安全キャップ258を収容するための内環280と、を含む。図9に見られるオーバーキャップ276上の出っ張り282により、オーバーキャップ276を本体202のノッチ212にスナップ嵌めできる。オーバーキャップ276は平面284も含むことができ、使用していないときにパッケージ200を倒置して平面284に置くことができる。
【0047】
代表的な使用方法では、パッケージ100、200を入手後、ユーザーは任意のオーバーキャップ176、276及び安全キャップ158、258を取り外すことができる。好ましい場合には、ユーザーは皮膚接触部分126、226を濡らしてもよい。次に、ユーザーは皮膚接触部分126、226を所望の皮膚表面に当て、本体102、202を変形させるか又は排出部材186、266を内側に動かすことができる。これにより、製品の一定量が分配管146、246を通じてパッケージ100、200から皮膚接触部分126、226に押し出される。ユーザーが皮膚接触部分126、226を皮膚表面上で周囲に動かすと、分配された製品が皮膚接触部分126、226により泡立てられる。
【0048】
図15は、本発明の少なくとも1つの実施形態による分配管の一例を示す。分配管446は遠位端460を有する。遠位端は分解図に示されており、4つの開口部472を有する。一実施形態では、開口部は2つしか含まれておらず、開口部は互いに対向して配置される。図15に示される遠位端は、90°離して配置された4つの開口部を含む。開口部472は、一般に上部が丸い正方形状を有する。他の形状も使用することができる。この実施形態では、分配管446を形成する壁447が4つの開口部を形成する。
【0049】
図16は、本発明の少なくとも1つの実施形態による分配管の一例を示す。この実施形態では、遠位端460は、分配管446を形成する壁447とは独立したキャップを含む。この実施形態では4つの開口部472が示されている。
【0050】
図17は、本発明の少なくとも1つの実施形態による分配管の一例を示す。この実施形態では、開口部472は、遠位端460の周囲に形成された間隙である。開口部は、保持部材463により保持されたアンカー461を有する可撓性バルブから形成される。
【0051】
製品が剃毛準備組成物である実施例では、ユーザーは皮膚接触部分126、226で泡を形成した後、かみそりを使用して準備した領域を剃毛することができる。製品が顔又は体用洗浄剤である実施例では、皮膚接触部分126、226を使用して泡を形成しながら皮膚を剥離及び洗浄することができる。特定の実施形態では、本体102、202及び皮膚接触部分126、226の第1軸線の位置が合っている場合、本体102、202により皮膚接触部分126、226の配置が視覚的に示されるため、ユーザーは皮膚接触部分126、226の向きをより簡単に判断することができる。これは、例えば、ユーザーが鼻と上唇との間の領域を泡立てようとする場合に重要なことがある。
【0052】
本発明のパッケージ100、200は、本発明のパーソナルケア組成物を分配するための代替の機構を含み得ることが想到される。これらの機構には、電子式ポンプ、手動式ポンプ、ネジ内蔵機構、エアゾール、圧縮ガス、トリガーポンプなどが挙げられる。当業者は、パーソナルケア組成物を分配するための機構を本発明に容易に組み込むことができるであろう。
【0053】
本発明のパッケージ100、200は、多種多様な液体パーソナルケア製品、好ましくは皮膚接触部分126、226により泡立て可能な液体パーソナルケア製品を収容することができる。代表的な製品の形態には、ジェル、クリーム、発泡及び非発泡性液体、機械的に汲み上げ可能な液体、非エアゾールジェル、エアゾールジェル、エアゾールフォーム、ペースト、セラム、及びスプレーが挙げられる。本体102、202又は可撓性バッグ122、222に収容される好適な製品の例には、ボディー洗浄、ボディーローション、洗顔剤、顔用ローション、シャンプー、コンディショナー、防臭剤、剃毛ジェル若しくはクリーム、セルフタナー、マニキュア液、除光液、及び他のパーソナルケア製品が挙げられる。好ましい実施形態では、液体パーソナルケア製品は剃毛準備組成物である。以下の6つの剃毛準備製品の実施例は、説明の目的で提示されているに過ぎず、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく多くの変形が可能であるため、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
【表1】

【0054】
上記の実施例は次のように調製することができる。水とグリセリンとを混合し、次に、LR30Mとヒドロキシエチルセルロース粉末とを予めブレンドしたものをこの混合物に添加する。ミリストイルサルコシン酸ナトリウムを含有する処方では、次にこの構成成分を添加する。PVP K60を含有する処方では、次にこの構成成分を添加する。均質になるまで混合して、加熱を開始する。混合を中止し、続いて脂肪酸を添加する。温度が75℃に達したらトリエタノールアミンを添加し、更に10分間混合する。35℃まで冷却し、続いて芳香剤及び着色剤を添加する。実施例6に関しては、適切なディスペンサーに充填されるまで、密閉容器の中で保管される。実施例1〜5に関しては、ベース組成物を泡立て剤と混合して、この混合物を揮発性薬剤を収容することが可能な容器又はパッケージの中に充填する。
【0055】
上記のように、アプリケータ又はその皮膚接触部分は、剛毛、フォームパッド、スポンジなどの多くの異なる材料及び材料形態を含むことができる。剛毛の使用に関して、剛毛の材料及び物理的特性が例えば肌触り及び泡立ち能力などに影響を与えることがある。表1及び以下の解説でこの概念を説明する。
【表2】

【0056】
消費者は、剛毛の直径が0.15又は0.20mm(0.006又は0.008インチ)のナイロン製剛毛は硬すぎると感じ、剛毛の直径が0.08又は0.10mm(0.003又は0.004インチ)のナイロン製剛毛は柔らかさが適切な範囲内であると感じた。「中間の長さ」(すなわち17.8mm(0.7インチ)の長さ)を有する剛毛は、硬さにおいてより短い又はより長い長さのものより好まれた。
【0057】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。
【0058】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0059】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体パーソナルケア製品を分配するためのパッケージであって、
ユーザーが手で掴むための本体と、
アプリケータ基部と、前記アプリケータ基部から第1の高さまで延びている皮膚接触部分と、を含むアプリケータと、
中心縦軸と近位端と遠位端とを含む少なくとも1つの分配管と、を含み、
前記近位端が前記本体と流体連通した入口を含み、
前記遠位端が前記アプリケータ基部から延びており、
前記遠位端が少なくとも1つの開口部を含み、
前記中心縦軸が前記少なくとも1つの開口部と交差しない、パッケージ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの開口部が第1開口部及び第2開口部を含み、前記第1開口部が前記第2開口部に対向して配置される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの開口部が、前向き開口部、後向き開口部、右向き開口部、及び左向き開口部を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記前向き開口部及び前記後向き開口部の平均断面が、前記右向き開口部及び前記左向き開口部の断面積より小さい、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの開口部が、円形、卵形、又は楕円形、正方形若しくは矩形、三角形、及び星形からなる群から選択される形状を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの開口部が、0.097cm(0.015インチ)〜0.194cm(0.03インチ)、好ましくは0.116cm(0.018インチ)〜0.129cm(0.02インチ)の最大断面積を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記少なくとも1つの開口部が、0.254cm(0.1インチ)〜0.508cm(0.2インチ)の最大断面直径を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記分配管が前記中心縦軸に垂直な最小断面積を含み、前記最小断面積が前記少なくとも1つの開口部の断面積より大きい、請求項1〜7のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記アプリケータ基部から最も遠い前記少なくとも1つの開口部と前記アプリケータ基部との距離が第2の高さを形成し、前記第2の高さが前記第1の高さより低い、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記アプリケータ基部から最も遠い前記少なくとも1つの開口部が、前記分配管の上部から0.127cm(0.05インチ)〜0.381cm(0.15インチ)である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記本体が第1断面形状を画定する水平面を含み、
前記皮膚接触部分が第2断面形状を画定する水平面を含み、
前記第1断面形状及び前記第2断面形状のそれぞれが第1軸線に沿って配向された長寸法及び第2軸線に沿って配向された短寸法を含み、
前記長寸法が前記短寸法より大きい、請求項1〜10のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記パッケージが前記本体と前記アプリケータとの間に配置されたバルブを更に含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記本体が剃毛準備組成物を収容する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記アプリケータ基部から延び出る第2分配管を更に含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のパッケージ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14a】
image rotate

【図14b】
image rotate

【図14c】
image rotate

【図14d】
image rotate

【図14e】
image rotate

【図14f】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公表番号】特表2013−506501(P2013−506501A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532302(P2012−532302)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/050857
【国際公開番号】WO2011/041506
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)