説明

パーソナルケア電気器具における使用のための振動相殺二次共振器

パーソナルケア電気器具(10)は、ハンドル/ハウジング(20)と、ワークピース組立体(12)と、ワークピース組立体を駆動するためにハンドルに取り付けられるモータ組立体(18)と、モータ組立体又はハンドルに接続される二次共振器(30)とを含み、二次共振器は、その共振動作で、さもなければハンドルに伝達されるモータ組立体の動作によって生成される振動が有意に減少/相殺される点で特徴付けられる、バネ質量組立体を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には、パーソナルケア電気器具における振動削減に関し、より具体的には、そのような振動削減を達成する二次共振器の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
所望の歯ブラシ動作を達成するよう結節(ノード)取付け共振器を使用する、例えば、動力歯ブラシのような、パーソナルケア電気器具において、共振器の1つの部分は、中心結節点について他の部分に対して180°移相ずれで振動し、それは電気器具のハンドルに伝達される共振器の振動を実質的に相殺する。そのような結節取付けシステムの一例が、米国特許第6,859,968号に示されており、それは本発明の譲受人によって所有され、参照によってここに組み込まれる。
【0003】
しかしながら、結節取付けされない電気器具においては、実質的な振動が、典型的には、動作中に電気器具のハンドルに伝達され、それは使用者に不愉快であり、ハンドルがどれぐらい堅く使用者によって把持されるかに依存して性能のばらつきをもたらす。ハンドルに伝達される振動は、典型的には、パーソナルケア電気器具の継続している開発の間に、ハンドルがより小さくなるのに応じて、具体的には、ハンドルの直径が減少するのに応じて増大する。動力歯ブラシのような新しいパーソナルケア電気器具は、一般的には、より小さくなる、具体的には、より細くなるので、これは業界における益々の懸念である。
【0004】
さらに、ハンドルがより小さくなると、電気器具の駆動系は、所望レベルの効率を維持するために、ハンドル内の変化によって創成される装置の自然共振周波数内の変化を補償するよう、変更、即ち、設計変更されなければならない。そのような設計変更努力は、時間がかかり且つ費用のかかるプロセスであり得る、即ち、もしハンドルが変更されるならば、長時間に亘り所与のハンドル構造と共に成功裏に使用されてきた共振器プラットフォームは、今や設計変更されなければならない。これは電気器具のハンドル部分における所望の品質向上を妨げ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、モータ系、即ち、即ち、一次共振器の動作によって生成される振動を補償し且つ/或いは減少するために使用され得る、一次共振器と別個の系を有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、本発明は、1つの実施態様において、ハンドル部分と、ワークピース組立体と、さもなければハンドルに伝達される振動を動作中に生成する、ワークピース組立体を駆動するためにハンドルに取り付けられるモータ組立体と、モータ組立体又はハンドル部分に接続される二次共振器とを含むパーソナルケア電気器具であって、二次共振器は、電気器具が動作しているときにモータ組立体からハンドル部分への振動の減少をもたらす共振周波数及び動作によって特徴付けられるバネ質量組立体を含むパーソナルケア電気器具である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ここに記載される振動削減系の1つの実施態様を組み込んだ動力歯ブラシを示す簡略図である。
【図2】図1の実施態様の代替的な実施態様を示す簡略図である。
【図3】パーソナルケア電気器具内の振動削減系の1つの部分の1つの実施態様を示す概略図である。
【図4】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図5】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図6】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図7】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図8A】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図8B】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図9A】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図9B】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図10】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図11】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図12A】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図12B】振動削減系の他の実施態様を示す概略図である。
【図13】振動削減系のさらなる実施態様を示す概略図である。
【図14】振動削減系のさらなる実施態様を示す概略図である。
【図15】上記及び他の実施態様と共に有用な制振構成を示す概略図である。
【図16】上記及び他の実施態様と共に有用な制振構成を示す概略図である。
【図17】上記及び他の実施態様と共に有用な制振構成を示す概略図である。
【図18】上記及び他の実施態様と共に有用な制振構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記第‘968号特許は、歯ブラシのような動力パーソナルケア電気器具を駆動するための結節取付けシステムに向けられている。この結節取付け電気器具は、モータ出力をワークピース組立体に結合するバネ共振器組立体を含む。モータは、ハンドルに取り付けられている。バネ共振器組立体は、2つのバネ部分を含み、それらの間に結節点中心を備える。2つのバネ部分は、結節点について反対方向に移動し、ハンドルに伝達される振動の相殺又は有意な減少をもたらす。
【0009】
しかしながら、非結節取付け系では、モータ及びバネ共振器の動作は、モータとハンドルとの間に延在するモータ取付け組立体によって、ハンドルに伝達される。
【0010】
図1及び2は、ハンドルに伝達されるそのような一次共振器振動を実質的に相殺しないとしても有意に削減し得る、系の2つの実施態様を示している。1つの実施態様に関する図1を参照すると、動力歯ブラシの形態のパーソナルケア電気器具が、概ね10で示されている。電気器具は、簡略化された形態において、ワークピース組立体12を含み、それは、例えば、延長アーム16によって支持される歯ブラシブラシヘッド部材14を含み得る。ワークピース組立体12は、概ね18で示される往復動作モータによって駆動される。モータ18は、様々なモータ構成の如何なる1つでもあり得る。電磁モータ構成の1つの実施例が、米国特許第5,189,751号に図示され且つ記載されており、それは本発明の譲受人によって所有され、その内容は参照によってここに組み込まれる。しかしながら、ここに図示され且つ記載される実施態様は、如何なる特定のモータ構成との使用にも限定されないことが理解されるべきである。
【0011】
図1中のモータ18は、標準的な取付け組立体22によって、ハンドル20(ハウジングとも呼ぶ)に取り付けられている。図1は、非結節取付け系を例証している。モータ共振器(一次共振器)によって生成される振動は、取付け組立体22を通じたハンドルへの振動を引き起こす。これらの振動は、特に、小さい又は細いハンドルを備える電気器具において、少なくとも厄介であり得るし、一部の場合には、使用者にとって極めて不愉快であり得る。モータ18は、図1中にハンドル内に位置付けられて示される電池24を含め、様々な方法で動力供給され得る。
【0012】
図示されるような図1の実施態様において、二次共振器は、一次共振器の動作からハンドルへの振動を削減するよう提供される。概ね30で指し示されるこの二次共振器は、図示されるような、モータハウジングに固定されるバネ部材32、及び、バネ部材の端部に取り付けられる別個の質量34の両方を含むバネ質量系を含む。バネ質量系30は、以下に詳細に議論されるように、様々な特別な構成を取り得るが、その共振周波数は、モータ18からの駆動信号の周波数の10Hz内、好ましくは、その約2Hz内であるべきである。
【0013】
バネ質量系30は、ハンドルに伝達される如何なる振動も、非補償構成に比べて実質的に減少され或いは排除されるよう、共振で、即ち、それがその共振周波数で移動(往復動)するときに、その動作(例えば、回転又は並進)が、一次共振系の動作と反対であることによって特徴付けられる。例えば、典型的な動力歯ブラシ構成では、振動の削減は約70%であり得るが、これは合理的な程度に異なり得る。好ましい動作は180°移相ずれであるが、一部の利益は、180°より上並びに下の角度範囲、即ち、91°乃至269°に亘って得られる。角度が180°により近づけば近づくほど、結果はより良好になる。
【0014】
バネ質量系30は、上述されたように、図1の実施態様では、モータ18のハウジングに固定される。バネ質量系は、それが自由に振動、即ち、共振し得る限り、様々な位置でハウジングに固定され得る。図示される構成では、バネ質量系30は、モータハウジングの後方端部38から延びている。
【0015】
図1の構成の代替が図2に示されているが、図1の構成が好ましい。図2は、図1中と同じ素子を示しているが、バネ質量系30がモータハウジングに固定され且つモータハウジングから延びる代わりに、それはハンドル20の内表面に固定され且つハンドルの内表面から延びている。図示される実施態様において、バネ質量系30は、ハウジング20の後方端部40の内表面から延びている。それは内表面の様々な場所であり得る。
【0016】
上記実施態様の両方は、所望の結果を生成し得る、即ち、一次共振器の動作から電気器具のハンドルに伝達される振動を実質的に削減し或いは排除する。
【0017】
図3乃至12は、二次共振器のバネ質量系が多用な構造を取り得ること、並びに、有意な振動削減の所望の結果を依然としてもたらすことを実証する、バネ質量系の様々な実施態様を示している。各図面は、例証の目的のために、様々な構成の比較的簡単な描写である。図3は、板バネ48によってモータハウジング47に接続される単一質量46を含むバネ質量系を示している。この実施例において、質量46は、立方体(質量/慣性)として示されており、所望の共振周波数をもたらすよう選択的なバネと共に作用する。この実施態様において、板バネ48は、例えば、ほぼ15mm(0.6インチ)の長さに6mm(0.25インチ)の幅及び0.33mm(0.01インチ)の厚さを乗じたものである。これらの寸法は、例証的な実施例のために過ぎず、それらは異なり得る。動作中、モータがワークピース組立体を矢印52によって示される1つの方向に回転すると、質量46は、ワークピースの運動と共に反対方向に、即ち、180°位相ずれで往復動する。この構成では、往復動は、ワークピースの横方向運動と横方向(側方)に対向する。これはハンドルに伝達される振動の実質的な減少/相殺をもたらす。
【0018】
図4は、幾分類似の構成を示しており、電気器具モータ56と、質量58,58a及び板バネ60,60aをそれぞれ含む二重バネ質量組立体とを備える。これは複数バネ質量実施態様であり、そこでは、質量は回転し、同様に回転動作を有する一次共振器の回転振動を実質的に減少/相殺する。
【0019】
図5は、質量64と捩り棒(torsion bar)66とを含むバネ質量組立体を備えるモータ62を示している。この構成では、捩り棒は、約15mm(0.6インチ)の長さであり、約1mm(0.39インチ)の直径を有する。
【0020】
図6は、電気器具モータ68と、質量70と線バネ(wire spring)72とを含むバネ質量組立体とを含む他の実施態様を示しており、線バネ72は、モータハウジングと質量70との間に延在している。この実施態様では、線バネは、約1.0mm(0.04インチ)の直径、約50mm(2インチ)の長さであり、モータと質量との間のコイルの形態である。
【0021】
図7は、それは電気器具モータ76と質量バネ組立体とを含む他の実施態様を示しており、質量バネ組立体は、質量78と、切断バネ部材(cut spring member)79とを含み、バネ部材は、約10mm(0.4インチ)の直径、15mm(0.6インチ)の長さ、及び、1.5mm(0.06インチ)の厚さの円筒の形態の一体物の金属から切り取られる。
【0022】
図8及び8Aは、幾分異なる構成を示している。実施態様は、電気器具モータ80と、バネ質量組立体82とを含む。バネ質量組立体82は、可撓性旋回軸とも呼ばれる横断ヒンジバネ(cross-hinge spring)であり、それは金属又はプラスチックのいずれかであり得る。質量は、4分の1区画湾曲素子86と、モータ取付け部材88とを含む。バネ部材90は、湾曲素子86を部材88に固定している。
【0023】
図9及び9Aは、モータ92とバネ質量系とを含む構成を示しており、バネ質量系は、質量94と、Vバネ(V spring)96とを含む。Vバネは、その中心部分に切取り部分98を含む。典型的には、Vバネは、約14mm(0.55インチ)の長さ、約7.7mm(0.3インチ)の幅、及び、約0.3mm(0.012インチ)の厚さである。
【0024】
図10は、ワークピースを1つの回転方向に回転する電気器具モータ102を備える他の実施態様を示している。モータから延びているのは、中心取付け部分106を含むバネ構成104であり、その端部には、2つのバネ部材108,109があり、それらは取付け部分106から反対方向に延びている。バネ部材108,109の端部には、別個の質量100,111がある。
【0025】
図11は、ワークピースを一方向に回転するモータ114を含む異なるバネ質量構成を示している。バネ質量組立体は、質量118と、第二質量122とを含み、質量118は、質量118とモータ114との間に延在する第一バネ120を備え、第二質量122は、質量118と電気器具のハンドル124との間に延在している。2つのバネは、ハンドル内にバネ質量組立体のためのより良好な位置決めをもたらす利点を有する。
【0026】
図12及び12Aは、ワークピースを一方向に回転するモータ126と、バネ質量組立体とを含み、バネ質量組立体は、延在する二部質量組立体130と、質量組立体の2つの部分の間に(腕時計バネのように)部分円で延在する腕時計バネ部材(watch spring member)又は薄い時計バネ部材(clock spring member)132とを含む。
【0027】
図3乃至12の実施態様は、モータハウジングに接続されて示されているが、同じ構成は、図2中に概ね示される、実施態様のそれにも同様に配置され得る、即ち、ハンドルに取り付けられ得る。
【0028】
図13及び14は、振動現象/相殺のための磁性バネ構成を示している。図13は、バネであり得る部材又は単に接続部材のいずれかによってモータに接続される質量134を備えるモータ133を示している。磁石136が、図示されるような複数の極性を備える質量に固定されている。2つの磁石137,137Aは、磁石136が移動するときに反発作用をもたらすよう、図示されるような極性を備えて位置付けられている。反発作用は、磁石がモータ133の作用によって往復動するときに磁石136を「芯出し」する傾向があり、よって、磁石の逆往復動を生成し、振動を減少する。磁石137,137Aは、ハウジングに接地されている。図14は、「引付け」モードを示しており、そこでは、磁石138の極性は、磁石136を引き付けるよう構成され、再び、反作用及び逆往復動をもたらす。磁石138は、ハウジングに接地されている。磁石138及び139の間の空間は、振動減少に対する調節可能な効果をもたらすよう変更され得る。磁石136は、代替的に、モータに直接的に取り付けられ得る。さらに一層、他の固定子も使用され得る。固定子を通じて電流をもたらすことは、磁界を生成し、図13(磁石137,137A)又は図14(磁石138)の磁石構成が使用されるかに依存して、類似の反発/引付け効果をもたらす。
【0029】
また、モータは、各場合において、ワークピースに回転動作をもたらすものとして示されているが、モータは、横方向運動、前後運動、又は他の種類の運動又は運動の組み合わせを含む、他の動作ももたらし得ることが理解されるべきである。
【0030】
さらに、ここに示される振動現象実施態様は、共振駆動系と共に極めて有用であることが理解されるべきである。それらは非共振駆動系も有する電気器具と使用され得る。
【0031】
さらに一層、上述された系は、振動を減少し或いは排除するために、主として非結節取付け系との使用のためであるが、それは、そのような装置内の振動をさらに削減するために、第‘968号特許中に示されるような結節取付け系のためにも使用され得る。
【0032】
上述された構成は、本発明の構造的及び機能的な構成を例証している、即ち、それは、所望の振動削減をもたらすよう、既存の電気器具の既存のハウジング内に位置付けられ得る別個のモジュールであり得る。それは新しい電気器具設計の一部でもあり得る。
【0033】
上記実施態様は、装置内の振動の制動を制御するための他の素子と共にも使用され得る。制動は、振動相殺の範囲内のより広い範囲の動作の周波数を可能にする。これは、例えば、特定の振動相殺範囲内で機能する可変周波数駆動信号アルゴリズムを許容する。それは共振及び駆動周波数におけるより広い動作公差も可能にし、それによって、製造可能性を向上する。制動部材は、共振構造のQへの調節を可能にする。
【0034】
図15は、モータ140と、質量142と、バネ系144とを含む、バネ質量系の脈絡における制動構造の1つの実施態様を示している。バネ質量系は、上述されたような様々な実施態様のうちのいずれか1つであり得ることが理解されるべきである。この構成では、制動は、質量に制動部材146を追加することによって達成される。制動部材はゴム材料で作成され、二次共振器の振動に対する所望の制動効果をもたらす大きさ及び他の特性を有する。
【0035】
制動のための他の構成が図16に示されており、それはモータ150と、バネ質量系とを含み、バネ質量系は、質量152と、バネ154とを含む。この実施態様では、バネ材料は、低効率を有し、制動機能をもたらす。適切な制動効果をもたらす低効率バネ材料の一例は、プラスチック又はゴムである。
【0036】
図17は、制動効果を有するさらなる実施態様を示しており、それはモータ160と、バネ質量系とを含み、バネ質量系は、質量162と、上記実施態様のいずれかに示されるようなバネ素子164とを含む。この構成では、バネの一端部166が、質量162の一部である制動部材168に取り付けられている。この場合における制動部材は、高粘性ゴム材料である。
【0037】
一層さらなる実施態様では、ファンブレード部材170,171が、モータ174からバネ質量系内の質量173に取り付けられることができ、質量173がモータの作用に応答して空中で逆回転するときの制動又は抵抗因子を提供する。
【0038】
一層さらに、図16の実施態様の変形において、ファンブレードを備える質量は、その中に粘性材料を有するハンドル内の小さい囲壁/モジュール内に位置付けられることができ、それは質量が回転するときに追加的な制動をもたらす。
【0039】
故に、多種多様な制動構造が、上記のバネ質量反回転系のいずれか又は全てとの組み合わせで利用され得る。
【0040】
このように、パーソナルケア電気器具内の一次共振器に対して減少/相殺効果をもたらし、それによって、ハンドルへの振動を削減すよう構成され且つ配置される、二次的又は付加的共振器系が図示され且つ記載されたが、系は、結節取付け駆動系の性能を向上するためにも同様に使用され得る。そのような二次共振器の様々な実施態様、並びに、制動機能をもたらし、それによって系の機能性を向上する様々な制動構成が開示された。さらに、上記されたように、ここに記載された付加的な共振器系は、一次共振器がない非共振駆動系と共に使用され得る。
【0041】
本発明の好適実施態様が例証の多目的のために開示されたが、後続の請求項によって定められる本発明の制振から逸脱せずに、様々な変更、修正、及び、置換が実施態様に組み込まれ得ることが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル部分と、ワークピース組立体と、さもなければ前記ハンドルに伝達される振動を動作中に生成する、該ワークピース組立体を駆動するために前記ハンドルに取り付けられるモータ組立体と、該モータ組立体又は前記ハンドル部分に接続される二次共振器とを含む、パーソナルケア電気器具であって、該二次共振器は、当該電気器具が動作しているときに前記モータ組立体から前記ハンドル部分への振動の減少をもたらす共振周波数及び動作によって特徴付けられるバネ質量組立体を含む、パーソナルケア電気器具。
【請求項2】
前記二次共振器の動作は、前記モータ組立体の動作と約180°位相ずれする、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項3】
前記二次共振器の共振周波数は、当該電気器具の駆動周波数の10Hz内である、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項4】
前記ワークピース組立体の動作は、回転的である、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項5】
前記ワークピース組立体の動作は、横断的である、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項6】
前記二次共振器は、制振構造を含む、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項7】
前記制振構造は、前記二次共振器を含む前記バネ質量組立体の質量部分の一部である、請求項6に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項8】
前記制振構造は、前記質量部分に固定される取付け部材と含み、前記バネ部材の一端部は、前記取付け部材に接続される、請求項6に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項9】
前記制振構造は、前記二次共振器を含む前記バネ質量組立体の低効率バネ部材部分を含む、請求項6に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項10】
前記制振部材は、前記二次共振器を含む前記バネ質量組立体の前記質量部分に取り付けられる少なくとも1つのファンブレード素子を含む、請求項6に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項11】
少なくとも2つの対向するファンブレード素子を含む、請求項10に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項12】
前記質量部分及び前記ファンブレードは、粘性材料を含む容器内に取り付けられ、それによって、前記ファンブレードによって生成される制動作用を増大する、請求項10に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項13】
前記ワークピースを駆動するための前記モータ組立体は、非結節的に取り付けられる、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項14】
前記バネ質量組立体の前記バネ部分は、板バネを含む、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項15】
前記バネ質量組立体の前記バネ部分は、捩り棒を含む、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項16】
前記バネ質量組立体の前記バネ部分は、線バネを含む、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項17】
前記バネ質量組立体の前記バネ部分は、コイル状腕時計バネを含む、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項18】
前記バネ質量組立体の前記バネ部分は、切断バネを含む、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項19】
前記バネ質量組立体の前記バネ部分は、Vバネ部材を含む、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項20】
前記二次共振器の前記バネ質量組立体は、質量部材と、前記モータ組立体と前記質量部材との間に延在する第一バネと、前記質量部材と前記ハンドルとの間に延在する第二バネとを含む、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項21】
前記モータ組立体によって生成される前記ハンドルの振動は、実質的に相殺される、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項22】
前記二次共振器は、磁石組立体であり、該磁石組立体は、固定磁石構成と、前記モータに接続される磁石とを含み、前記モータに接続される磁石に対して芯出し効果をもたらし、反往復動及び振動現象を引き起こす、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項23】
前記磁石組立体は、1つの方法において、前記モータに接続される磁石と前記固定磁石構成との間の反発中に動作するよう、或いは、他の方法において、前記モータに接続される磁石と前記固定磁石構成との間の引付け中に動作するよう構成される、請求項22に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項24】
前記二次共振器は、二次固定子を含み、該二次固定子を通じて、磁場をもたらすよう電流が方向付けられ、前記ハウジングに取り付けられる磁石構成をさらに含み、前記固定磁石と前記磁場との間の磁性相互作用は、前記二次固定子部材に対する芯出し効果をもたらし、前記モータ動作に対する反往復動を引き起こし、振動を減少する、請求項1に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項25】
ハンドル部分と、ワークピース組立体と、該ワークピースを駆動するための一次共振器を定めるモータ組立体とを含む、パーソナルケア電気器具であって、前記モータ組立体に接続される二次共振器を含み、該二次共振器は、その共振で、前記ハンドルに伝達される振動が減少されることによって特徴付けられるバネ質量組立体を含む、パーソナルケア電気器具。
【請求項26】
前記二次共振器の振動は、前記一次共振器の振動と約180°位相ずれする、請求項25に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項27】
前記質量組立体は、当該電気器具のための駆動周波数の10Hz内である共振周波数を有する、請求項25に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項28】
前記ワークピースの動作は、回転的である、請求項25に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項29】
前記ワークピースの動作は、横断的である、請求項25に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項30】
前記二次共振器は、制振構造を含む、請求項25に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項31】
前記一次共振器によって生成される振動は、実質的に相殺される、請求項25に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項32】
ハンドル部分と、ワークピース組立体と、さもなければ前記ハンドルに伝達される振動を動作中に生成する、前記ワークピース組立体を駆動するために前記ハンドルに取り付けられるモータ組立体と、該モータ組立体又は前記ハンドル部分に接続される共振器とを含み、該共振器は、当該電気器具が動作しているときに前記モータ組立体から前記ハンドル部分への振動の減少をもたらす共振周波数及び動作によって特徴付けられるバネ質量を含む、パーソナルケア電気器具。
【請求項33】
前記共振器の動作は、前記モータ組立体の動作と約180°移相ずれする、請求項32に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項34】
前記ワークピース組立体の動作は、回転的である、請求項32に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項35】
前記ワークピース組立体の動作は、横断的である、請求項32に記載のパーソナルケア電気器具。
【請求項36】
前記共振器は、制動構造を含む、請求項32に記載のパーソナルケア電気器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図9A】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図12A】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2011−502548(P2011−502548A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535181(P2009−535181)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【国際出願番号】PCT/IB2007/054463
【国際公開番号】WO2008/053455
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】