説明

パーマネントウェーブの処理方法およびその装置

【課題】 従来の加熱ロッドによる毛髪処理方法にあっては、損傷度が高い毛先部分がロッドの内側に巻かれた状態となり、直接ロッドの伝導熱を受けるため、より毛髪損傷を進める結果となり、また、被施術者の頭部にヘアアイロンまたは加熱ロッドを接近させるため、被施術者の頭部が熱くなり不快感を与えるといった問題があった。
【解決手段】 還元剤が塗布され軟化膨潤状態となった毛髪を水洗いした後に、吸引手段側に前記毛髪を巻き付ける工程と、前記巻き付けられた毛髪の外周から温風を供給する送風手段により温風を毛髪に吹き付けすると共に、前記吸引手段により毛髪を介して前記温風を吸引して毛髪を乾燥する工程とを含むことを特徴とするパーマネントウェーブの処理方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
毛髪のパーマネントウェーブ処理に関し、その処理結果が従来の方法と比べ、毛髪の損傷を抑え、その仕上がりのウェーブが良く、且つ、安全性の高い施術が行えるパーマネントウェーブ処理方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にパーマの処理は、次のような工程で行われている。その工程は、毛髪をロッドに巻き、還元剤を含むパーマネント第1 剤を塗布し毛髪を軟化膨潤させた後、毛髪に付着した還元剤を洗い流し、還元剤を含むパーマネント第2剤を塗布し毛髪の内部の結合を酸化固定し、ロッドを外し毛髪を乾燥させる工程である。
【0003】
しかし、この一般的なパーマ処理方法は、広く一般的に普及している技術であるが、処理した毛髪のウェーブは、乾燥させると大きくなる(ダレる)という欠点があり、また、そのウェーブを保持する期間も十分に満足いくものではなかった。
【0004】
そこで、近年、ヘアアイロン又は加熱ロッドを用いて、毛髪を乾燥させる工程をパーマ処理に加えた方法が特開2004- 262798号広報に開示されている。この処理方法の工程は、毛髪に還元剤を含むパーマネント第1 剤を塗布し毛髪を軟化膨潤させた後、水洗し余分な水分を拭き取り、加熱可能なロッドに毛髪を巻きつけ、ロッドを加熱することにより毛髪を乾燥させた後、還元剤を含むパーマネント第2剤を塗布し毛髪の内部の結合を酸化固定し、ロッドを外し毛髪を乾燥させる工程である。
【特許文献1】特開2004−262798号公報
【0005】
このヘアアイロン又は加熱ロッドを用いたパーマ処理方法は、還元された毛髪を加熱乾燥した後に、毛髪の内部結合を酸化固定(パーマネント第2剤処理)するため、処理された毛髪のウェーブは、乾燥させても大きくならず、且つ、保持期間も長いという長所がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記の先行例は、伝導熱のみで乾燥させる必要があり、ヘアアイロン及び加熱ロッドの温度を高くする必要がある為、通常ヘアアイロンの場合は180℃以上、加熱ロッドの場合は100℃以上の温度で乾燥処理が行われている。
【0007】
このように、高温で乾燥処理を行うため、毛髪の損傷が大きくなる。特に加熱ロッドの場合は、傷度が高い毛先部分がロッドの内側に巻かれた状態となり、直接ロッドの伝導熱を受けるため、より毛髪損傷を進める結果となる。また、被施術者の頭部にヘアアイロンまたは加熱ロッドを接近させるため、被施術者の頭部が熱くなって不快感を与えるといった問題があった。
【0008】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、前記毛髪の全体に対して温風を送風し、毛髪を介して送風された温風を毛髪を介して吸引することで、乾燥温度が低く抑えられて毛髪の損傷を低減し、被施術者への高温による熱さによる不快感が少ないパーマネントの処理方法及びその装置を提供せんとすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のパーマネントウェーブの処理方法は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、パーマネントウェーブの処理方法において、還元剤が塗布され軟化膨潤状態となった毛髪を水洗いした後に、吸引手段側に前記毛髪を巻き付ける工程と、前記巻き付けられた毛髪の外周から温風を供給する送風手段により温風を毛髪に吹き付けすると共に、前記吸引手段により毛髪を介して前記温風を吸引して毛髪を乾燥する工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記乾燥工程の後に、前記吸引手段によって外気を吸引することで冷却することを特徴とする。
【0011】
請求項3の手段は、前記した請求項1において、前記送風手段に設けられたセンサで温度あるいは湿度を計測して毛髪の乾燥状態を常時監視し、最適な毛髪の乾燥状態において温風の送風または/および吸引を停止するようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るパーマネントの処理装置における請求項4の手段は、周面に空気吸引口が多数形成されたロッドと、該ロッドの中空孔に挿入されると共に前記空気吸引口と一致する空気吸引口を有する吸引管内を負圧にする吸引手段と、該吸引手段に装着された前記ロッドの周面に配置され、該ロッドに向かって温風を送風する送風手段とから構成したものである。
【0013】
請求項5の手段は、一端が閉塞され周面に空気吸引口が多数形成されたロッドと、該ロッドの他端開放側が装着されロッド内を負圧状態とする吸引手段と、該吸引手段に装着された前記ロッドの周面に配置され、該ロッドに向かって温風を送風する送風手段とから構成したものである。
【0014】
請求項6の手段は、空気吸引口が形成された毛髪を巻き付けるための吸引管を有し、該吸引管内を負圧状態とする吸引手段と、毛髪が巻き付けられた前記吸引管の周面に配置され、毛髪に向かって温風を送風する送風手段とから構成したものである。
【0015】
請求項7の手段は、前記した請求項4〜6において、前記送風手段には、毛髪の温度や湿度を計測するためセンサが内蔵されていることを特徴とする。
【0016】
請求項8の手段は、前記した請求項4,5において、ロッドを送風手段に嵌合した状態においてロッドが送風手段から抜け落ちるのを防止するための係合手段が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は前記したように、ロッドに毛髪が巻かれた状態においてロッド内から空気を吸引し、また、毛髪の全体に対して温風を送風することで、送風と吸引の同時作用によってロッドに巻かれている毛髪を乾燥させるため、乾燥温度を低く抑えることができ、毛髪の損傷を低減し、被施術者への高温による熱さによる不快感を少なくすることができる。
【0018】
また、前記乾燥工程の後に、前記吸引手段によって外気を吸引することで毛髪を冷却することができ、乾燥後の温まった毛髪の温度を迅速に低下させて次の施術への移行が早くなる。
【0019】
さらに、送風手段に温度あるいは湿度センサを内蔵することで、ロッドに巻かれている毛髪の湿潤状態を監視することができ、毛髪の乾燥を最適な状態で行うことができる。
【0020】
また、送風手段は吸引手段に嵌合固定されるので、毛髪の乾燥作業中に送風手段が外れることがなく、また、ロッドは吸引手段に対して位置決め状態で固定されるので、ロッドに形成された空気吸引口と、該ロッド内に入り込む吸引手段のロッド装着部の空気挿通孔との位置ズレが防止され、送風手段よりの温風の流れがスムースに行われる。
【0021】
さらに、吸引手段における吸引管に毛髪を直接巻き付けて乾燥させることでロッドが不要となり、ロッドを保存するための商品コストの低下と保存が不要であることによる管理が必要であるなるという効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明は、毛髪が巻かれたロッド内の空気を吸引すると共に、毛髪の全周から温風を送風し、毛髪を介して送風された温風をロッド内部から吸引する。
【実施例1】
【0023】
以下、本発明に係るパーマネントウェーブ処理装置の第1の実施例を図1〜図4と共に説明する。
1は被施術者の毛髪を巻くための円筒状ロッドにして、多数の空気吸引口11が長手方向に沿って形成されている。2は前記ロッド1が装着される吸引手段にして、前記ロッド1内に挿入される前記空気吸引口11と同じ位置に空気吸引口21aが形成され、かつ、先端が閉塞されている吸引管21と、該吸引管21の基端部が固定されると共に吸引管21と連通する吸引孔22aが形成されている把持部22と、該把持部22の一端に空気の吸引を行う吸引源(図示せず)と接続するためのフレキシブルな吸引パイプ23とから構成されている。
【0024】
なお、ロッド1に形成されている空気吸引口11と吸引管21に形成されている空気吸引口21aとの孔どうしを一致させないと空気の流入が行われなくなり、また、ロッド1が吸引管21より抜け出るのを防止する必要があるので、図4に示すようにロッド1の開口端に形成した溝12と、吸引管21の端部に前記溝12が係合される突起21bとからなる係合手段を形成し、溝12と突起21bとを係合することで2つの空気吸引口11,21aが連通するようになり、また、ロッド1が吸引管21から抜け出るのが防止される。
【0025】
3はロッド1の外周から温風を送風する送風手段にして、一端が開放され、かつ、長手方向に沿ってロッド1に巻かれた毛髪を通すための長孔31aが形成された覆い管31と、該覆い管31の閉塞側に収容されたファン32およびヒーター33と、覆い管31の内壁面に固定され、頭髪の温度あるいは湿度を検出するセンサ34とから構成されている。
【0026】
なお、覆い管31の一端にはファン32、ヒーター33およびセンサ34からのリード線を外部に導出するためのリード線導出部31bが一体的に形成されている。また、図示していないが、前記したファン32の背面側の覆い管31にはフィルターが取付けられると共に空気孔が開口されている。
【0027】
前記した図1の実施例における吸引手段2の吸引は外部の吸引源によって行っているのに対し、図2は把持部22の端面にファン24を取付け、該ファン24で吸引した湿り気を含む空気を吸引パイプ23を介して外部に排出するようにした点で異なるものである。
【0028】
次に、本発明のパーマネントウェーブの処理装置を使用してパーマを行う方法の一例を図面と共に説明する。
先ず、毛髪にパーマネントウェーブ用の還元剤である第1液を塗布し、5〜20分放置して毛髪を軟化し膨潤させる。次いで、軟化処理後の毛髪を洗髪し、余分な水分を除去する。余分な水分を除去した毛髪をロッド1に巻き付ける。なお、この作業工程において、最初に毛髪をロッド1に巻き付け第1液を塗布し、前記した時間放置した後、ロッド1を巻いた状態で洗髪することもある。
【0029】
そして、毛髪が巻き付けられているロッド1を吸引手段2における吸引管21に嵌め込む。この時、図4で示したロッド1の溝12を吸引管21に形成されている突起21bに係合することでロッド1と吸引管21の空気吸引口11,21aは連通され、また、ロッド1は吸引手段2に対して固定される。
【0030】
次いで、送風手段3における覆い管31の長孔31aにロッド1に巻かれている毛髪を挿通しながら、覆い管31の開口端を吸引手段2の段部22bに嵌合固定する。この状態において、ファン32およびヒーター33に通電すると共に、吸引手段2側の吸引源あるいはファン24を駆動すると、ヒーター32で加熱された空気がファン33で覆い管31内に送風される。
【0031】
覆い管31内に送風された温風はロッド1に巻かれた毛髪の全体に吹き付けられ、かつ、吸引手段2側でロッド1内を負圧状態としているので、温風は毛髪から空気吸引口11,21aを介して吸引管21内に吸引され外部に排出される。なお、送風手段3からの温風は約60℃であるが、これ以上の高温であると毛髪にダメージを与えるので、温風の温度は60℃以下が好ましく、また、低温側は温度が低過ぎると乾燥に時間が掛かるので、施術者が処理時間に応じて適宜選択して設定すればよい。
【0032】
このように、送風手段3から送られる温風は吸引手段2で強制的に吸引されるので、温風の毛髪を通過する単位時間当たりの量が多くなって濡れている毛髪は、ロッド1自体が発熱しその伝導熱で乾燥される方式と比べて乾燥率が高くなり低い温度でも乾燥できる。なお、前記乾燥を行っている状態において、毛髪よりの水分が吸収手段2内に入り込むが、該水分は吸引パイプ23より外部に排出される。
【0033】
そして、毛髪の乾燥度合いは、温度あるいは湿度センサ34によって覆い管31内の雰囲気を検出しているので、どの程度の乾燥状態であるかの判断でき、従って、センサ34の出力を図示しない制御回路で監視することで、予め設定した値にセンサ34よりの値が達した時点で送風手段2のファン32、ヒーター33および吸引手段3の吸引源あるいはファン24への通電を遮断すれば、施術者の熟練度に関係なく一定の乾燥状態で乾燥作業を終了させることができる。
【0034】
前記乾燥工程が終了したなら送風手段3を外し、吸引手段2のみを動作させて吸引して温まった毛髪を冷却する。該冷却が終了したならロッド1に巻かれている毛髪にパーマネントウェーブ用の酸化剤である第2液を塗布し1〜15分放置する。そして、毛髪の酸化が終了したならロッド1を外して毛髪を洗髪し、乾燥させてスタイリングを行うことで作業は終了する。
【実施例2】
【0035】
次に、第2の実施例を図5、図6と共に説明する。前記した第1の実施例ではロッド1に施術者が被施術者の毛髪をパーマを掛ける部分まで巻いた状態で、ロッド1を吸引手段2の吸引管21に嵌め込むという手順であるが、この実施例では、予めロッド1を吸引管21に嵌め込んだ後に、毛髪の先端部分のみを被施術者がロッド1に巻き付け、次いで、吸引手段2側に内蔵されているモータ25の回転力を利用して所定量巻くことで、毛髪のロッド1への巻き時間の短縮を図った実施例である。
【0036】
図5の実施例では、図1の第1の実施例における吸引手段2における把持部22の基端側に膨出部22bを形成し、該膨出部22b内にモータ24を取付けると共に吸引管21より膨出部22b内まで延長されたパイプ21bにギア24aを介して前記モータ24の出力軸と噛合させる。なお、図6の実施例は前記した第1の実施例における図2と同様に内部に吸引手段2のファン24を設けたものである。
【0037】
このような構成とすることで、吸引手段2における吸引管21にロッド1を装着した状態で、施術者がロッド1に被施術者の毛髪の先端部分を巻き付け、その後、図示しないスイッチをオンにしてモータ24を回転させることでロッド1が回転して毛髪のパーマを掛ける部分まで巻き付けることでき、従って、ロッド1への毛髪の巻き付けが簡単、かつ、短時間で行うことができる。なお、その後における毛髪の乾燥は前記した作業と同じなので説明は省略する。
【実施例3】
【0038】
次に、第3の実施例を図7と共に説明する。この実施例は、前記した第2の実施例で示した吸引手段2における吸引管21を根元でカットし、吸引手段2の保管時等において収納面積を取らないように全長を短くしたものである。
【0039】
このように、吸引管21を短くすると前記したような両端が開口されているロッド1を採用した場合には、送風手段3からの温風がロッド1内を通過して吸引手段2に吸引されてしまうので、この実施例において使用するロッド1は一端が閉塞されているものを利用する。そして、ロッド1の開口部側を短尺な吸引管21′に回り止め兼固定用の突条21a′である係合手段に固定することで、ロッド1を吸引手段2に固定できるので、前記した第2の実施例と同様に毛髪のロッド1への巻き付けが簡単に行える。
【0040】
なお、この実施例では、モータ24によってロッド1を回転させる実施例としたが、第1の実施例における吸引管21を短尺なものとした吸引管21′に変更したものであってもよく、また、吸引用のファン32を内蔵したものであってもよい。そして、毛髪の乾燥については第1の実施例と同様なので説明は省略する。
【実施例4】
【0041】
前記した何れの実施例においても毛髪をロッド1に巻き付け、該ロッド1を吸引手段の吸引管21に嵌合固定したものであるが、この実施例では、毛髪の巻き付けが容易に行えるように吸引管21の材質および形状を選択し、ロッド1を不要としたものである。
【0042】
図8は前記した第1の実施例における図1の吸引管21に直接毛髪を巻き付けるものである。この場合には、施術者が吸引手段2を回転するようにして吸引管21を回転させながら毛髪を巻き付けるものであり、図9は前記した第2の実施例における図6の吸引管21に直接毛髪を巻き付けるものである。この場合には、モータ24を回転することで吸引管21が回転するので、毛髪の吸引管21への巻き付けは図8に示す吸引手段2よりも容易に行える。
【0043】
そして、ロッド1を使用せずに直接吸引管21に巻き付けた毛髪の乾燥は、前記した実施例と同様に行われるので、同じ作用効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係るパーマネントウェーブの処理装置における第1の実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同上における吸引手段に吸気用のファンを内蔵した分解斜視図である。
【図3】乾燥の施術状態を示す斜視図である。
【図4】ロッドと吸引管との回り止め部分を示した拡大斜視図である。
【図5】第2の実施例を示す分解斜視図である。
【図6】同上における吸引手段に吸気用のファンを内蔵した分解斜視図である。
【図7】第3の実施例を示す分解斜視図である。
【図8】第4の実施例を示すロッドを使用せず吸引管に毛髪を巻き付けた場合の斜視図である。
【図9】同上における吸引管をモータによって回転させる場合の斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1 ロッド
11 空気吸引口
12 溝
2 吸引手段
21 吸引管
21a 空気吸引口
21b 突起
22 把持部
23 パイプ
24 ファン
3 送風手段
31 覆い管
32 ファン
33 ヒーター
34 センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーマネントウェーブの処理方法において、還元剤が塗布され軟化膨潤状態となった毛髪を水洗いした後に、吸引手段側に前記毛髪を巻き付ける工程と、前記巻き付けられた毛髪の外周から温風を供給する送風手段により温風を毛髪に吹き付けすると共に、前記吸引手段により毛髪を介して前記温風を吸引して毛髪を乾燥する工程とを含むパーマネントウェーブの処理方法。
【請求項2】
前記乾燥工程の後に、前記吸引手段によって外気を吸引することで冷却することを特徴とする請求項1記載のパーマネントウェーブの処理方法。
【請求項3】
前記送風手段に設けられたセンサで温度あるいは湿度を計測して毛髪の乾燥状態を常時監視し、最適な毛髪の乾燥状態において温風の送風または/および吸引を停止するようにしたことを特徴とする請求項1記載のパーマネントウェーブの処理方法。
【請求項4】
周面に空気吸引口が多数形成されたロッドと、
該ロッドの中空孔に挿入されると共に前記空気吸引口と一致する空気吸引口を有する吸引管内を負圧にする吸引手段と、
該吸引手段に装着された前記ロッドの周面に配置され、該ロッドに向かって温風を送風する送風手段と、
から構成したことを特徴とするパーマネントウェーブの処理装置。
【請求項5】
一端が閉塞され周面に空気吸引口が多数形成されたロッドと、
該ロッドの他端開放側が装着されロッド内を負圧状態とする吸引手段と、
該吸引手段に装着された前記ロッドの周面に配置され、該ロッドに向かって温風を送風する送風手段と、
から構成したことを特徴とするパーマネントウェーブの処理装置。
【請求項6】
空気吸引口が形成された毛髪を巻き付けるための吸引管を有し、該吸引管内を負圧状態とする吸引手段と、
毛髪が巻き付けられた前記吸引管の周面に配置され、毛髪に向かって温風を送風する送風手段と、
から構成したことを特徴とするパーマネントウェーブの処理装置。
【請求項7】
前記送風手段には、毛髪の温度や湿度を計測するためセンサが内蔵されていることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載のパーマネントウェーブの処理装置。
【請求項8】
請求項4,5において、ロッドを送風手段に嵌合した状態においてロッドが送風手段から抜け落ちるのを防止するための係合手段が設けられていることを特徴とする請求項4,5の何れかに記載のパーマネントウェーブの処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−212222(P2006−212222A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−28308(P2005−28308)
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(000108672)タカラベルモント株式会社 (113)