説明

ヒューズ装着用治具及びヒューズ装着方法

【課題】本発明は、作業効率を向上させ、ヒューズの装着状態を安定にし、一対のヒューズ接続用端子間の挿入力に違いがあっても、ヒューズ抜けの発生を防止でき、構造が簡単で安価なヒューズ装着用治具及びヒューズ装着方法を提供する。
【解決手段】本ヒューズ装着用治具1は、ブロック状に形成された押圧部材2と、押圧部材2をヒューズ収容部S側に移動可能に支持する本体3と、本体3の底面に設けられ、ヒューズ収容部Sに固定して保持する固定部材4とを有し、押圧部材2は、ヒューズFのヒューズケース55の上面に当接する当接部5と、その当接部5をヒューズ収容部Sに押圧する押圧部6とからなる。押圧部材2の当接部5が押圧部6よりも所定方向に狭く形成されているので、ヒューズ側端子53を挿入する際に高い挿入力を必要とする第1のヒューズ接続用端子50側に対応するヒューズケース55の部分に当接部5を当接することにより押圧力を集中できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱等に設けられたヒューズ収容部(ヒューズボックス)にヒューズを挿入して取り付けるために用いられるヒューズ装着用治具及びヒューズ装着方法に関し、特に、ヒューズを挿入する際に必要とする挿入力がヒューズ収容部内の一対のヒューズ接続用端子間で違いがある場合に適したヒューズ装着用治具及びヒューズ装着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車等の車両には種々の電装品が搭載されているが、これらの電装品に電力を供給する回路には、電装品を過電流から保護するためのヒューズが設けられている。ヒューズは、電気接続箱等に設けられたヒューズ収容部(ヒューズボックス)に挿入され取り付けられる。
【0003】
図5(A)は、ヒューズ収容部にヒューズを装着する前の状態を示す平面図、(B)は(A)のb−b線断面図、(C)はヒューズ収容部にヒューズを装着した後の状態を示す平面図である。
【0004】
図5(A)及び(B)に示すように、ヒューズ収容部Sは、合成樹脂等で作られ、上部にヒューズ挿入口57aが開口された本体57と、本体57内に幅方向に対向し、かつ長手方向に沿って配置された複数の一対のヒューズ接続用端子50,51とを備えている。本体57内には装着すべきヒューズFを仕切るための仕切り部58が間隔を隔てて複数設けられている。
【0005】
図5(C)に示すように、複数のヒューズFは、各一対のヒューズ接続用端子50,51を跨いだ状態で装着され、互いに平行に配置される。
【0006】
従来においては、作業者の指にヒューズFを保持した状態で手作業によりヒューズ収容部Sに装着していた(以下、従来例1という)。
【0007】
また、棒状に形成されたヒューズ挿入治具を用いてヒューズFを挿入する場合もあった(以下、従来例2という)。
【0008】
さらに、特許文献1には、ヒューズを吸着保持する多数の真空吸着部を備えた可動枠を設け、その可動枠を保持枠へ摺動自在に取り付ける一方、保持枠のヒューズ装着側の先端にヒューズ押込枠を固定し、ヒューズ押込枠より真空吸着部を突出させ、真空吸着部で保持されたヒューズが電気接続箱のヒューズ収容部に挿入された時に、真空吸着部が後退しヒューズ押込枠がヒューズと当接して、ヒューズをヒューズ収容部に押し込むように構成されたヒューズ挿入治具が提案されている。
【0009】
このヒューズ挿入治具によれば、狭小ピッチのヒューズ収容部に一度に多数のヒューズを挿入することができる、としている(以下、従来例3という)。
【特許文献1】特願2001−52592号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来例1では、作業者の指を使って直接ヒューズFをヒューズ収容部Sに挿入する作業であるので作業効率が悪く、また、ヒューズFの装着状態にばらつきが生じやすいという課題があった。
【0011】
従来例2では、例えば、ヒューズ収容部S内に設けられた一対のヒューズ接続用端子50,51が、基板56に取り付けられたバスバー52に形成された第1のヒューズ接続用端子50(図5(B)、図6(A)参照)と基板56に取り付けられた第2のヒューズ接続用端子51(図5(B)、図6(B)参照)とからなる場合、図6(C)に示すヒューズFの所定方向に間隔を隔てて設けられたヒューズ側端子53,54を挿入する際に、第1のヒューズ接続用端子50の方が、第2のヒューズ接続用端子51よりも高い挿入力を必要とする。
【0012】
これは、第1のヒューズ接続用端子50では硬い板状の一対の金属片50aを押し広げるため、高い挿入力を必要とするのに対し、第2のヒューズ接続用端子51では弾性力を有する一対の舌片51aを押し広げるため、それほど高い挿入力を必要としないからである。
【0013】
例えば、本発明者らの実験によれば、第2のヒューズ接続用端子51は平均16.6N程度の挿入力を必要とするのに対し、第1のヒューズ接続用端子50は平均40.7N程度の高い挿入力を必要とする。
【0014】
このように、ヒューズFを挿入する際に必要とする挿入力がヒューズ収容部S内の一対のヒューズ接続用端子50,51間で違いがある場合、棒状のヒューズ挿入治具を用いてヒューズFのヒューズケース55を押圧しても、挿入しやすいヒューズ側端子54の側にヒューズFが傾きやすくなり、挿入し難い他方のヒューズ側端子53が、挿入位置のズレにより、第1のヒューズ接続用端子50から外れてしまう等の不具合があった。その結果、ヒューズ抜け等の問題が発生するという課題があった。
【0015】
従来例3では、ヒューズ吸着用の真空パッドを必要するため、装置が複雑で高価なものになるという課題があった。
【0016】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、作業効率を向上させ、ヒューズの装着状態を安定にし、一対のヒューズ接続用端子間の挿入力に違いがあっても、ヒューズ抜けの発生を防止でき、構造が簡単で安価なヒューズ装着用治具及びヒューズ装着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明のヒューズ装着用治具は、ヒューズケースと、該ヒューズケースに所定方向に間隔を隔てて設けられた一対のヒューズ側端子とを備えたヒューズを、前記一対のヒューズ側端子と接続される一対のヒューズ接続用端子を備えたヒューズ収容部に装着するヒューズ装着用治具において、前記ヒューズケースに当接する当接部と、該当接部を前記ヒューズ収容部側に押圧する押圧部とを備え、前記当接部が前記押圧部よりも所定方向に狭く形成された面を有する押圧部材と、前記押圧部材の当接部が挿通する挿通孔が形成され、前記押圧部材を前記ヒューズ収容部側に移動可能に支持する本体と、前記本体に設けられ、前記ヒューズ収容部に固定するガイド部材とを有することを特徴とするものである。
【0018】
前記押圧部材の当接部は、複数の前記ヒューズを同時に押圧できるように形成されていてもよい。
【0019】
前記押圧部材及び本体は、透明又は半透明な材質で作られていてもよい。
【0020】
前記本体に、前記装着すべきヒューズの位置を確認するためのチェック用の表示が施され、前記ヒューズケースが視認可能に構成されていてもよい。
【0021】
本発明のヒューズ装着方法は、前記ヒューズ装着用治具を用いて、
前記ヒューズの一対のヒューズ側端子を前記ヒューズ収容部の一対のヒューズ接続用端子上に載置するステップと、
前記ヒューズのヒューズ側端子を挿入する際に高い挿入力を必要とするヒューズ接続用端子側に対応する前記ヒューズケースの部分に前記押圧部材を当接するステップと、
前記押圧部材を前記ヒューズ収容部側に押圧するステップと、
を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0022】
請求項1及び5に係る発明によれば、押圧部材を押圧することにより、ヒューズを装着できるので、作業者の指で直接ヒューズを押圧する作業に比べて作業効率が向上し、ヒューズの装着状態を安定化できる。
【0023】
また、押圧部材の当接部が押圧部よりも所定方向に狭く形成された面を有するので、ヒューズ側端子を挿入する際に高い挿入力を必要とするヒューズ接続用端子側に対応するヒューズケースの部分に押圧力を集中できる。その結果、ヒューズを真っ直ぐに挿入でき、ヒューズの挿入位置がズレることがなくなり、ヒューズ抜け等の問題が発生することを防止できる。
【0024】
また、押圧部は、当接部よりも所定方向に広く形成されているので、作業者が指で押しやすく、作業者の指を痛めない。
【0025】
さらに、請求項1に係る発明によれば、構造が簡単であり、ヒューズ吸着用の真空パッド等の高価な部材を必要としないので、安価に製造することができる。
【0026】
請求項2に係る発明によれば、複数のヒューズを同時に装着できるので、作業効率がさらに向上する。
【0027】
請求項3に係る発明によれば、押圧部材の上から装着すべきヒューズを目視で確認できる。
【0028】
請求項4に係る発明によれば、容量の異なるヒューズをヒューズ収容部に誤って装着することがなくなり、生産性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1(A)は本発明の第1の実施形態例に係るヒューズ装着用治具を示す斜視図、(B)はその裏面図、(C)は(A)のc−c線断面図である。
【0030】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態例に係るヒューズ装着用治具1は、断面略L字状に形成された複数(本実施形態例では3つ)の押圧部材2と、押圧部材2を図示しないヒューズ収容部S側に移動可能に支持する直方体状の本体3と、本体3の底面に設けられ、ヒューズ収容部Sに固定して保持するガイド部材4とを有する。
【0031】
各押圧部材2は、ヒューズFのヒューズケース55(図6(C)参照)の上面に当接する当接部5と、その当接部5をヒューズ収容部S側(図1では下方向)に押圧する押圧部6とからなる。
【0032】
押圧部材2の当接部5と押圧部6とは一体に形成されていてもよく、また、別体に形成されてネジ等により固定して取り付けてもよい。
【0033】
押圧部材2の当接部5は、複数のヒューズFを同時に押圧できる大きさのサイズに形成されていてもよい。これによって、複数のヒューズFを同時にヒューズ収容部Sに装着することができ、作業効率を向上させることができる。
【0034】
押圧部材2の当接部5は、押圧部6よりも所定方向(本体3の長手方向に直交する幅方向)に狭く形成された面を有しているので、押圧力を集中させることができる。
【0035】
本体3には、押圧部材2の当接部5が挿通する挿通孔3aが形成されている。挿通孔3a内には、押圧部材2の押圧部6の下面を支持するための支持部3bが突出して設けられている。
【0036】
押圧部材2及び本体3は、アクリル樹脂等の透明又は半透明な材質で作られているのが好ましい。これによって、押圧部材2の上から装着すべきヒューズFを目視で確認できる。
【0037】
本体3の上面は、カバー7によって覆われている。カバー7は、4隅部に形成されたネジ孔を介してネジ8によって本体3に締結されている。カバー7には、押圧部材2の当接部5が貫通する貫通孔9が形成されている。
【0038】
ガイド部材4は、ヒューズ収容部Sの形状や大きさに対応して、本体3をヒューズ収容部Sに固定できるように複数の脚部4aから構成されている。脚部4aの高さや間隔等は、ヒューズ収容部Sの形状や大きさによって異なって形成される。
【0039】
図2(A)及び(B)は本発明の第1の実施形態例に係るヒューズ装着用治具1によって、ヒューズFを装着する工程を説明するための断面図である。
【0040】
まず、ヒューズFの一対のヒューズ側端子53,54をヒューズ収容部Sの一対のヒューズ接続用端子50,51上に載置する。複数のヒューズFを装着する場合には、予め指定された位置に各ヒューズFをまとめて載置する。
【0041】
次いで、ヒューズ装着用治具1をガイド部材4の脚部4aによりヒューズ収容部S上に固定してセットする。押圧部材2は、その当接部5が、高い挿入力を必要とする第1のヒューズ接続用端子50側に対応するヒューズケース55の部分に当接するように、所定方向に沿って位置決めされる。押圧部材2の押圧部6の上部は、ヒューズケース55に押されてカバー7の上面よりも突出する(図2(A)参照)。
【0042】
次いで、作業者により、押圧部材2の押圧部6をヒューズ収容部S側(矢印方向)に押圧する(図2(B)参照)。これによって、ヒューズFの一対のヒューズ側端子53.54がヒューズ収容部S内の一対のヒューズ接続用端子50,51にそれぞれ接続され、ヒューズFはヒューズ収容部S内に装着される。
【0043】
本発明の第1の実施形態例に係るヒューズ装着用治具1及びヒューズ装着方法によれば、押圧部材2を押圧することにより、ヒューズFを装着できるので、作業者の指で直接ヒューズFを押圧する装着作業に比べて作業効率が向上し、ヒューズFの装着状態を安定化できる。
【0044】
また、押圧部材2の当接部5が押圧部6よりも所定方向に狭く形成された面を有するので、ヒューズ側端子53,54を挿入する際に高い挿入力を必要とする第1のヒューズ接続用端子50側に対応するヒューズケース55の部分に当接部5を当接することにより押圧力を集中できる。その結果、ヒューズFを真っ直ぐに挿入でき、ヒューズFの挿入位置がズレることがなくなり、ヒューズ抜け等の問題が発生することを防止できる。
【0045】
また、押圧部6は、当接部5よりも所定方向に広く形成されているので、作業者が指で押しやすく、作業者の指を痛めない。
【0046】
さらに、本ヒューズ装着用治具1は構造が簡単であり、ヒューズ吸着用の真空パッド等の高価な部材を必要としないので、安価に製造することができる。
【0047】
図3は、本発明の第2の実施形態例に係るヒューズ装着用治具10を示す平面図である。
【0048】
通常、ヒューズFの外形寸法は規格化されており、ヒューズFの容量が異なっても外形寸法は同一である。そのため、容量の異なるヒューズFをヒューズ収容部Sに誤って装着する場合があり、検査や差し替え作業等のために生産性の低下を招く要因となっていた。
【0049】
そこで、本発明の第2の実施形態例に係るヒューズ装着用治具10では、図3に示すように、装着すべきヒューズFの位置を確認するために、本体3の上面に、容量毎に異なる色、図形、模様等で区別したチェック用表示11が施されていることを特徴としている。
【0050】
押圧部材2及び本体3が透明又は半透明であれば、装着すべきヒューズFのヒューズケース55を上部から視認でき、誤装着を防止できる。押圧部材2及び本体3が透明又は半透明でなくても視認可能な孔を形成してもよい。
【0051】
チェック用の表示は、例えば本体3の上面にチェック用プレートを被せたり、チェック用シールを貼付したものでもよい。
【0052】
また、カバー7の表面にチェック用シールを貼付したものでもよい。
【0053】
本発明の第2の実施形態例に係るヒューズ装着用治具1によれば、容量の異なるヒューズFをヒューズ収容部Sに誤って装着することがなくなり、生産性が向上する。
【0054】
図4は、本発明の第3の実施形態例に係るヒューズ装着用治具12を示す正面図である。
【0055】
本発明の第3の実施形態例に係るヒューズ装着用治具12では、図4に示すように、カバー7の上面に設けられた支軸13を支点として上下に移動可能に取り付けられた押圧用レバー14によって、押圧部材2の押圧部6をヒューズ収容部S側に押圧するように構成されていることを特徴としている。
【0056】
本発明の第3の実施形態例に係るヒューズ装着用治具12によれば、押圧部6への押圧を押圧用レバー14により操作するので、高い挿入力を必要とする場合であっても、テコの原理により小さい力で押圧でき、操作性が向上する。
【0057】
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
【0058】
例えば、押圧部材2による押圧力をより集中させるために、当接部5を先端に向かって、逆三角形状に先細になるように形成してもよい。
【0059】
また、カバー7は本体3に対して扉のように開閉可能に枢着されるように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、車両に搭載される電気接続箱等に設けられたヒューズ収容部SにヒューズFを挿入して取り付けるために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】(A)は本発明の第1の実施形態例に係るヒューズ装着用治具を示す斜視図、(B)はその裏面図、(C)は(A)のc−c線断面図である。
【図2】(A)及び(B)は本発明の実施形態例に係るヒューズ装着用治具によって、ヒューズを装着する工程を説明するための断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態例に係るヒューズ装着用治具を示す平面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態例に係るヒューズ装着用治具を示す正面図である。
【図5】(A)は、ヒューズ収容部にヒューズを装着する前の状態を示す平面図、(B)は(A)のb−b線断面図、(C)はヒューズ収容部にヒューズを装着した後の状態を示す平面図である。
【図6】(A)は第1のヒューズ接続用端子を備えたバスバーを示す正面図、(B)は第2のヒューズ接続用端子を示す正面図、(C)はヒューズが一対のヒューズ接続用端子に取り付けられている状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0062】
1:ヒューズ装着用治具
2:押圧部材
3:本体
3a:挿通孔
4:ガイド部材
4a:脚部
5:当接部
6:押圧部
7:カバー
8:ネジ
9:貫通孔
10:ヒューズ装着用治具
11:チェック用表示
12:ヒューズ装着用治具
13:支軸
14:押圧用レバー
50:第1のヒューズ接続用端子
51:第2のヒューズ接続用端子
52:バスバー
53.54:ヒューズ側端子
55:ヒューズケース
56:基板
57:本体
58:仕切り部
F:ヒューズ
S:ヒューズ収容部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒューズケースと、該ヒューズケースに所定方向に間隔を隔てて設けられた一対のヒューズ側端子とを備えたヒューズを、前記一対のヒューズ側端子と接続される一対のヒューズ接続用端子を備えたヒューズ収容部に装着するヒューズ装着用治具において、
前記ヒューズケースに当接する当接部と、該当接部を前記ヒューズ収容部側に押圧する押圧部とを備え、前記当接部が前記押圧部よりも所定方向に狭く形成された面を有する押圧部材と、
前記押圧部材の当接部が挿通する挿通孔が形成され、前記押圧部材を前記ヒューズ収容部側に移動可能に支持する本体と、
前記本体に設けられ、前記ヒューズ収容部に固定するガイド部材と、
を有することを特徴とするヒューズ装着用治具。
【請求項2】
前記押圧部材の当接部は、複数の前記ヒューズを同時に押圧できるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒューズ装着用治具。
【請求項3】
前記押圧部材及び本体は、透明又は半透明な材質で作られていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒューズ装着用治具。
【請求項4】
前記本体に、前記装着すべきヒューズの位置を確認するためのチェック用の表示が施され、前記ヒューズケースが視認可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つの項に記載のヒューズ装着用治具。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1つの項に記載のヒューズ装着用治具を用いたヒューズ装着方法であって、
前記ヒューズの一対のヒューズ側端子を前記ヒューズ収容部の一対のヒューズ接続用端子上に載置するステップと、
前記ヒューズのヒューズ側端子を挿入する際に高い挿入力を必要とするヒューズ接続用端子側に対応する前記ヒューズケースの部分に前記押圧部材を当接するステップと、
前記押圧部材を前記ヒューズ収容部側に押圧するステップと、
を有することを特徴とするヒューズ装着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−146887(P2008−146887A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−330048(P2006−330048)
【出願日】平成18年12月6日(2006.12.6)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河AS株式会社 (571)
【Fターム(参考)】