ビジョンセンターキオスク
キオスク(1)を備えるシステムが提供され、上記キオスクは、ユーザのニーズを評価するためのキオスクであり、上記ニーズは、例えば、視覚に関するニーズである。ユーザのニーズ(2,3,4)を評価するための方法、および製品およびサービスを広告する方法がさらに提供される。上記製品およびサービスは、例えば、視覚に関する製品およびサービスのようなものである。本発明によって提供されるシステムおよび方法は、人々、例えば、コンピュータユーザに、視力や眼の状態を頻繁に判断するための簡単で便利な手段を提供して、自分たちの眼や視力の変化を自覚できるようにし、および/または必要に応じて、専門的なアイ・ケア製品やサービスへ導く。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、2004年9月3日に出願された、米国仮出願第60/607,170号の利益を主張し、上記出願は、その全体が本明細書に援用される。
【0002】
(本発明の分野)
本出願は、さまざまな視覚および眼のパラメータおよび眼のアレルギー、眼の乾燥やかゆみなどの眼の症状の存在を判断し、また、そのような眼の症状の治療法を推奨するためのシステムおよび方法に関するものである。本出願は、米国特許出願第6,592,223号と関連しており、その内容は、参照することにより、全体が本明細書に援用される。
【背景技術】
【0003】
(本発明の背景)
年齢6歳から60歳以上に至るまで、世界中でコンピュータユーザの数が増えつつある。インターネットが導入され、多くの仕事がコンピュータ中心のものへと移行する中、ユーザは職場でも家庭でも、より多くの時間をコンピュータに費やしている。一日3時間以上コンピュータの前で過ごす労働者のうち70%までが、一つ以上の「コンピュータ視覚症候群」すなわちCVSの症状を患っていると推定される。これらの症状は、コンピュータの使用に伴う、さまざまな筋骨格系および視覚に関連したストレスによるものである。視覚に関連した症状には、特に眼精疲労、眼の充血とかゆみ、眼に異物感、近くの物がぼやけて見える、遠くの物がぼやけて見える、そして「ドライアイ」として知られる症状が含まれる。
【0004】
ドライアイは、コンピュータユーザが経験する多くの視覚症状の主因または一因となり得る症状である。眼の乾燥は、ある種の健康状態、薬物治療の副作用および年齢、コンピュータを見ることやコンピュータユーザを取り巻く湿度や空気循環などの環境条件を含む、多くの要因に起因している可能性がある。さらに、人はコンピュータ作業に従事している時、瞬目率の減少が見られる。これにより角膜表面が空気に曝されることが多くなり、それが眼を保護する涙液膜の蒸発を引き起こし、その結果、眼が乾燥し、それに付随する充血、かゆみ、痛みなどの症状が起こる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、人々、例えば、コンピュータユーザに、視力や眼の状態を頻繁に判断するための簡単で便利な手段を提供して、自分たちの眼や視力の変化を自覚できるようにし、および/または必要に応じて、専門的なアイ・ケア製品やサービスへ導くという、まだ満たされていないニーズがある。
【0006】
同様に、ある人の、その他の個人的、医学的およびヘルスケアのニーズ、例えば、聴覚などを判断し、それに関する啓発や広告情報を含むフィードバックを即座に提供する、簡単で便利な方法があれば望ましいだろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(本発明の概要)
個人の個人的、医学的およびヘルスケアのニーズという分野における、まだ満たされていない技術的ニーズに対応するシステムおよび方法を提供することが、本発明の目的の一つである。
【0008】
また、視覚および眼の健康のセルフスクリーニングを提供できるキオスク(簡単に「ビジョンセンターキオスク」と呼ぶ)を提供することも、本発明の目的の一つである。そこでは、以下のうちの一つ以上を評価する。遠方視力、近方視力、コンピュータ視力、中心視、クリア視野、対比視力、遠近調節幅、調節能力、涙液膜、瞬目率、目の乾燥度および/または眼のアレルギー。こういった評価は、全ての人々にとって有益であり、深刻な眼の症状を発見することができるが、特にコンピュータユーザの快適性、健康、生産性の増大に役立つ。また、ビジョンセンターは、それぞれの評価に基づき、ユーザに視力ケア製品やサービスを提案し、それらやその他の製品のクーポンを配布する。
【0009】
本発明のもう一つの目的は、キオスク内に、ユーザに見せる画像を投影するための光学経路を決める、ミラーとレンズのシステムを提供することである。その画像は静止していて、ユーザが自分の位置を調整して眺めるもの、あるいは、キオスクの前に立っているユーザの身長に合わせて、自動または手動の手段で調整可能なものである。
【0010】
さらに、高性能の音声システムを提供することも、本発明の目的の一つである。それには、例えば、人が近づくと大きくなり、人が離れると弱くなる、またはその逆など、自動的に調節可能な音声レベルが含まれる。
【0011】
そのため、目的の一つに従って、以下の模範的実施形態で、より明確に定義された発明が提示される。これらの実施形態は限定的なものと見なされるべきではない。本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるからである。
【0012】
一実施形態では、本発明は、ユーザによって利用されるキオスクから構成されるシステムを提供する。キオスクは以下で構成される:(a)入力または出力情報を伝える光学系、(b)入力および/または出力情報を表示する一つ以上のディスプレイ画面、(c)入力を受け入れる手段、オプションとして、(d)一つ以上のセンサ、オプションとして(e)入力および出力情報を処理する、マイクロプロセッサへのアクセス、オプションとして(f)入力および/または出力情報を記憶するメモリへのアクセス。そこにおいて、そのシステムは、ユーザからの、またオプションとして一つ以上のセンサからの入力を受け入れ、少なくとも一つの光学室および一つ以上のディスプレイ画面へ出力を提供するよう設定されている。
【0013】
もう一つの実施形態では、上記のようなシステムが提供され、そのシステムは、マイクロプロセッサへのアクセスからなる。発明の一形態において、マイクロプロセッサはインターネットによるアクセスからなる。
【0014】
本発明のもう一つの実施形態では、上記のようなシステムが提供され、そのシステムは、メモリへのアクセスからなる。
【0015】
さらに、一実施形態では、上記のようなシステムが提供され、ユーザとディスプレイの間の視角を最適に調整する手段からなる。発明の一形態において、視角を最適に調整する手段は、サーボ機構からなる。発明のもう一つの形態においては、視角を最適に調整する手段は、手動の手段からなる。例えば、手動の手段は、ノブまたは調整可能なディスプレイ画面からなる。
【0016】
さらにもう一つの実施形態では、上記のようなシステムが提供され、そこにおいて、一つ以上のディスプレイ画面に対するユーザの位置を判定するために、一つ以上のセンサのうち、少なくとも一つが使われる。発明の一形態において、一つ以上のセンサのうち、少なくとも一つは、距離センサまたは画像センサからなる。発明のもう一つの形態においては、一つ以上のセンサのうち、少なくとも一つは、ユーザの身長またはユーザの眼の位置を判断するために使われる。
【0017】
さらに、本発明は、上記のようなシステムを提供し、ユーザの視力、視覚の状態、眼の健康状態を評価する、視覚評価手段からなる。発明の一形態において、視覚評価手段は第一アルゴリズムからなる。
【0018】
発明のもう一つの実施形態において、このシステムはさらに、視覚評価を自動調節してユーザの身長に合わせる調節手段からなる。発明の一形態において、この調節手段はサーボ機構からなる。
【0019】
本発明のもう一つの実施形態では、上記のシステムはさらに、ユーザの場所または位置に基づいて、表示された文字のサイズを特定の精度に自動調整する手段からなる。発明の一形態において、特定の精度とは、20/20、20/30,20/40、20/50、またはその間の視力である。
【0020】
上記のシステムの一実施形態では、表示された文字サイズの自動調整の手段は、第二アルゴリズムからなる。
【0021】
請求項1のシステムにおいて、キオスクはさらに可変の中間または遠方視力評価を提供する手段で構成される。一実施形態では、可変の中間または遠方視力評価を提供する手段は、機械的およびソフトウェア的手段の組み合わせで構成される。本発明の一形態において、機械的手段は、機械的に動くディスプレイ画面からなる。
【0022】
本発明のシステムは、オプションとして、情報を検索または分析する手段、および/またはプリンタで構成される。
【0023】
一実施形態では、本システムは身体または音声入力を含む入力を受け入れる。オプションとして、入力はユーザによって行われる。
【0024】
一実施形態では、本システムは、視覚障害または眼の健康問題に関する情報、一つ以上の製品またはサービスに関する一つ以上の提案、例えば、視覚関連の製品、視覚関連のサービス、および/または一つ以上の製品またはサービスに関する一つ以上のクーポンなどを提供するように設定されている。
【0025】
もう一つの実施形態では、本システムは、ユーザの視力または眼の健康の評価を行うよう設定されており、それは以下の評価のうちの一つ以上からなる。遠方視力の評価、近方視力の評価、中間視力の評価、コンピュータ視力の評価、中心視の評価、クリア視野の評価、遠近調節の評価、調節能力の評価、対比視力の評価、眼のアレルギーの評価、眼の乾燥度の評価(軽度、中度、重度)、瞬目率の評価(1分当たりのまばたき数)、涙液膜破壊の評価、またはこれらを一つ以上組み合わせた評価。
【0026】
一実施形態では、本システムは、この評価に基づいてアドバイスを提供するように設定されている。本発明の一形態において、アドバイスは有力な治療法、または眼科医、製品、サービスの紹介に関するものである。
【0027】
もう一つの実施形態では、本システムは、ユーザが画面の前に立つ、または座れるように、あるいは、独立型ユニットまたは壁掛け式またはデスクトップユニットとして、あるいは、小売店の棚に組み込まれるように設計されている。
【0028】
本発明のさらにもう一つの実施形態では、システムは少なくとも二つのディスプレイ画面で構成されている。本発明の一形態において、一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つが、タッチスクリーンまたはLCDである。オプションとして、一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つが、メニュー、ナビゲーションのための手段、評価結果、製品またはサービスのアドバイス、操作方法のうちの一つ以上を表示するように設定されている。さらにオプションとして、システムまたはディスプレイ画面は、近方視力、遠方視力、中間視力の単位で視力評価情報を表示するように設定されている。また、さらにオプションとして、システムは、ミラー組立部品によって評価情報を表示するように設定されている。本発明の一形態において、ミラー組立部品は、視線の軌道が数インチから1メートルまたはそれ以上まで変動するように配置されている。本発明のもう一つの形態において、ミラー組立部品は、ユーザの位置に合わせて自動的に調節できる。本発明のさらにもう一つの形態において、ミラー組立部品は、手動で調節できる。
【0029】
本発明のさらにもう一つの実施形態では、システムは、二つ以上のディスプレイ画面からなり、一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つが可動である。本発明の一形態において、ディスプレイ画面は、ユーザの位置に応じて、特定の視力にとって望ましい軌道距離を作り出すために移動することができる。本発明のもう一つの形態において、ディスプレイ画面は、ユーザの位置に応じて、目標の文字サイズを作り出すために移動することができる。本発明のさらにもう一つの形態において、システムは表示用文字サイズを自動的に調整するよう設定されている。
【0030】
本発明はさらに、アルゴリズムで構成される上記のシステムを提供する。そこにおいて、アルゴリズムは特定の視覚測定や評価に対応した大きさの、複数の「C」を表示するように設定されている。本発明の一形態において、複数の「C」は、ユーザがディスプレイの前に位置し、ディスプレイとユーザ間の距離が決まってから表示される。
【0031】
本発明の一実施形態では、上記のシステムは、一つ以上のディスプレイからのユーザの距離を検知する手段、例えばセンサ等からなる。本発明の一形態において、センサは、距離センサ、例えば、赤外線、光学(カメラ)、または音響センサ、またはカメラ、または赤外線源または湿度センサからなる。
【0032】
本発明のもう一つの実施形態では、上記のシステムが提供され、さらに、ユーザの目の部位を識別し、瞬目率(1分当たりのまばたき数)を測定し、まばたきが完全であるかどうかを確認し、目の開口部(目のひらき)の縦サイズ、または瞳孔の大きさを測定するための、一つ以上の手段で構成される。
【0033】
さらにもう一つの実施形態では、上記のシステムが提供され、そこにおいて、システムは、ユーザが質問に答える反応時間を記録したり、かすみのレベルを記録したり、目の動きや位置を追跡したりするように設定されている。
【0034】
もう一つの実施形態では、上記のシステムはさらに、音を出すための少なくとも一つのスピーカーで構成される。本発明の一形態において、キオスクの音声レベルは、自動的にオンオフしたり、人が近付いてくるのを感知したら調節したりすることができる。オプションとして、人が感知されるまで音は最小で、その人がキオスクに接近するにつれ、音量が上がる。
【0035】
本発明の一実施形態では、上記のシステムは、操作上、インターネットで情報をダウンロードおよびアップロードできる。本発明の一形態において、アップロードまたはダウンロードされた情報は、新しいソフトウェアのインポート、広告、クーポン、啓発資料、ユーザ情報の検索、キオスク使用統計、メンテナンス、作動状況からなる。
【0036】
一実施形態では、上記のシステムは、メールの送信、ユーザに関する情報の受け取り、一つ以上のクーポン(例えば、推奨製品のクーポン)の発行、試供品の配布、ユーザの市販医療ニーズの査定、ユーザの聴覚の評価、ユーザの個人的ケアのニーズの査定、サービス会社または小売業者または製造業者の名称および/または所在地の提供等を行うよう設定されている。
【0037】
もう一つの実施形態では、上記のシステムは、さらにイヤまたはヘッドホンまたはイヤホンで構成される。
【0038】
本発明のさらにもう一つの実施形態では、ユーザに対する広告の一方法が提供され、それは以下のステップで構成される。すなわち、上記のシステムの一つを提供する、ユーザが情報をシステムに入力する、ユーザがシステムからの出力を入手する。本発明の一形態において、入力および/または出力情報は視覚に関連したものである。
【0039】
本発明はさらにユーザの個人的または医療的ニーズを査定する一方法を提供し、それは以下で構成される。すなわち、上記のシステムの一つを提供する、システムが情報またはユーザの個人的、医療的ニーズに関する一つ以上の質問を表示する、一つ以上の質問に対するユーザの回答、またはユーザのシステムへの入力をユーザが入力する、そしてユーザの回答の分析をユーザがシステムから受け取る。本発明の一形態において、この方法はさらに、ユーザがシステムから製品またはサービスの提案またはアドバイスを受けるステップで構成される。
【0040】
本発明のその他の目的、特徴、利点については、当業者にとっては、本明細書を吟味すれば明白であろう。そのような他の目的、特徴、利点も本発明の一部とみなされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
発明者は、人の個人的、医療的、視覚的、聴覚的、またはその他の健康またはケアのニーズを評価するシステムおよび方法を発見した。発明者はさらに、人に製品サービスを広告、推奨、提案する、またサービス会社、小売業者、または製造業者の名称および所在地を広告するシステムおよび方法を発見した。
【0042】
発明の一実施形態では、視覚を評価するビジョンセンターキオスクが提供される。発明のもう一つの実施形態では、視覚のケア、視覚ケアのサービス会社、視覚関連の製品サービスに関する情報を提供するビジョンセンターキオスクもまた提供される。
【0043】
本明細書で使用される用語は、通常の、辞書の意味で、そして当業者の理解の通りに使用されている。本明細書中の本発明は、以下の用語にさらに帰される意味を考慮すると、よりよく理解できる。
【0044】
「ユーザ」とは、本発明のシステムを使う人である。
【0045】
「ディスプレイ画面」または「モニタ」には、コンピュータ画面など、情報を表示する通常の画面が含まれる。ディスプレイ画面は、例えばLCDまたはタッチスクリーンなどである。
【0046】
「入力装置」には、例えば、マウス、操作棒、タッチパッド、キーボード、または、音声命令など、通常の入力装置が含まれる。
【0047】
「サーボ機構」とは、自動的な、閉ループ運動制御システムで、フィードバックを使って、例えば位置など、望ましい出力を制御する。
【0048】
「センサ」には、距離、光、湿度、音声、運動、または画像を感知、検知、または判断するものが含まれる。
【0049】
「遠方視力」とは、人が遠距離にある物体を見る能力を指す。
【0050】
「近方視力」とは、人が近接した物体を見る能力を指す。
【0051】
「中間視力」とは、人が近接と遠距離の中間にある物体を見る能力を指す。
【0052】
「コンピュータ視力」とは、人がコンピュータの前にいる、あるいはそこで仕事をする時、コンピュータ画面に表示された資料を見る人間の能力を指す。
【0053】
「涙液膜破壊」とは、人の目が乾燥して、涙の膜、すなわち目を覆っている水分が失われ始める状態を指す。
【0054】
「見る距離」とは、ユーザの目とディスプレイ画面の距離を意味する。
【0055】
「視角」とは、ディスプレイ画面の前に位置するユーザにとって、快適かつ最適な文字判読角度である、垂直方向から測られた角度を意味し、ユーザが表示された情報を見ることを可能にする。
【0056】
「自動」とは、例えば、表示されている文字サイズの変更など、ディスプレイ画面に表示される資料の調節または変更に関わる場合は、本システムの中にプログラムされている調節または変更を意味し、ユーザが手動で調節または変更する必要がない。
【0057】
(システム、プロセス、ハードウェア)
本発明には、一実施形態では、一つ以上のディスプレイ画面、一つ以上の入力装置(例えば、物理的入力、音声認識)、光学経路を決めるミラーシステム、視覚評価および/またはその他のヘルスケアニーズの評価を行うためのアルゴリズム、そしてオプションとして、マイクロプロセッサ、メモリ、および/またはプリンタが含まれる。この発明のシステムは、さまざまな方法で組み立てることが可能で、そのような組み立てについては、当業者の技術の範囲内である。本発明は、本明細書に記載される通りの厳密なコンポーネントの組立方法に制限されるものではない。
【0058】
本システムは、以下を含む多くのアプリケーションに役立つ。(1)ユーザの視覚およびユーザの眼の健康の評価、(2)様々な視覚障害および眼の健康問題に関するユーザ啓発、(3)ユーザの視覚および/または眼の健康の維持または向上に役立つ製品の提案、および/または、(4)推奨される視覚の健康のためのサービスまたは製品のクーポンの提供。
【0059】
本システムは、視覚関連またはその他の製品サービス等、製品サービスの広告にも役立つ。
【0060】
もう一つの実施形態では、本システムはさらに、上記のようなシステムで、遠方視力、近方視力、中間視力、コンピュータ視力、中心視、クリア視野、遠近調節幅、調節能力、対比視力、眼のアレルギー、眼の乾燥度(軽度、中度、重度)、瞬目率(1分当たりのまばたき数)、涙液膜破壊評価を含むが、それらに限定されない、ユーザの視覚または眼の健康を評価できるシステムを提供する。
【0061】
本システムには、もう一つの実施形態では、ユーザの視覚または眼の健康の評価に基づくアドバイスや考えられる治療法を提供する手段がさらに含まれる。
【0062】
上記のシステムは、図1,2,3に示されるキオスクのようなユニットに具体化することができ、ユーザはユニットの前に立つ、または座ることができる。あるいは、このシステムはデスクトップ型、または壁掛け型として提供される。さらに、このシステムは、独立型ユニットとして提供される場合もあり、また、例えば、視覚ケアその他の製品を展示する棚など、小売店の棚に組み込まれる場合もある。
【0063】
一実施形態では、このシステムには、一つ以上のLCD、タッチスクリーン等のディスプレイ画面が含まれている。例えば、一つのLCD(分割画像)を使うことができる。ディスプレイ画面は、例えば、メニュー、ナビゲーション、質問、操作方法等の指示、啓発的資料、評価結果を含む情報(メインディスプレイの表示等)、または推奨製品を含む製品、および/または、推奨サービスを含むサービスを表示する。
【0064】
もう一つの実施形態では、ディスプレイ画面は、例えば、LCDディスプレイ1には近方または遠方視力を、そしてLCDディスプレイ2には中間および遠方視力を表示する。ディスプレイは、一連のミラーを通してユーザが見るため、LCDディスプレイの配置や使用されるミラーの数によって、視覚経路は数インチから数メートル以上の間のどの長さでもよい。
【0065】
発明の一形態では、この発明は二つのディスプレイ画面を提供し、ディスプレイ画面は両方ともLCD、すなわち、LCDディスプレイ1とLCDディスプレイ2で、一つまたは両方とも、例えば可動式で、LCDディスプレイに対してユーザがどこに立っている、または座っているかによって、ユーザの特定の視力および目的物の文字サイズに対応した正確な路程を作り出す。
【0066】
一実施形態では、上部モニタを広告および/または啓発的情報の表示に使うことができる。下部モニタは、例えば、タッチスクリーンで、ユーザに指示を提供し、ユーザは、例えば、情報を入力したり、プログラムをナビゲートしたり、評価結果を受け取ったり、クーポンを選んだりすることができる。また当然のことながら、本発明のキオスクは、上部モニタまたはディスプレイ画面がなく、下部モニタまたはディスプレイ画面が一つ以上あってもよい。
【0067】
一実施形態では、このシステムはコンピュータで構成される。一形態では、ディスプレイ画面に表示された文字サイズは、コンピュータによって動的に調節され、表示されて、ユーザが視力検査用のぞき窓の前にいる時に位置する距離で、特定の視力評価を提供する。視力評価中にユーザが動くと、文字サイズは自動的に調節されて、その人の新たな位置から、正しい視力評価(例えば20/20、20/30,20/40)を維持する。
【0068】
もう一つの実施形態では、本発明には、ユーザが視力テスト用のビジョンディスプレイまたは表示ミラーを手動で調節する方法が含まれ、どんな身長のユーザでも表示された文字が見ることができる。
【0069】
さらに、もう一つの実施形態では、本発明には、ユーザの身長を感知し、この身長測定値を使ってユーザの目の高さを見積るシステムに基づいて、ビジョンディスプレイ(LCD等)を自動的に調節する方法および手段が含まれる。一形態では、このシステムには、ミラーが含まれ、質問形式、またはユーザの目の高さを示す一連のLEDの中から特定のLEDをユーザに確認させるなどして、ユーザが入力するユーザの身長に基づいて、自動的に調節される。あるいは、ユーザはタッチスクリーンのボタン、操作棒、マウスパッド、他の類似した入力装置などで、ミラー組立部品を手動で調節することができる。
【0070】
本発明は、さらに、近方、中間、または遠方視力を含む視力評価用のレンズまたはミラー一式を格納する覗き窓を提供する。このミラーおよび/またはレンズ一式は、光学経路を規定し、表示された画像をユーザの身長、またはユーザのディスプレイからの距離に調節するのを助ける。
【0071】
図8Aおよび図9に例示される光学経路(23)は、数多くある光学経路設定のうちのいずれかを描いたもので、そこには、視力パターン表示が含まれており、また、遠方視力パターンなどの視力パターンを、ユーザから見る距離など所定の距離に表示させるミラーまたはレンズまたはミラーとレンズの組み合わせが含まれている。
【0072】
光学経路(23)の中にあるLCDディスプレイなどのディスプレイは、固定、または可動である。ユーザから視力パターンを発しているLCDディスプレイまでの距離が、LCDディスプレイから発せられる視力パターンのサイズにとって望ましい視力レベルに達するために必要な見る距離に近似している場合は、LCDディスプレイは固定されている。発せられる視力パターンのサイズは、ユーザの見る距離が、距離センサに感知されて長くなるか、短くなるかによって、固定されたディスプレイ上で、拡大したり、縮小したりすることができる。光学経路(23)の中のLCDディスプレイは、視力評価中、多様なユーザの位置またはユーザの位置の変化に対応するため可動にすることもできる。LCDディスプレイの運動量は、距離センサに記録されるユーザの位置または動きによって直接変化する。発せられる視力パターンのサイズも、ユーザの見る距離が、距離センサに感知されて長くなるか、短くなるかによって、可動のLCDディスプレイ上で、拡大したり、縮小したりすることができる。
【0073】
覗き窓の穴(20)は、ガラスまたはプラスチックで覆われている。必要に応じて、グレアを防ぐために負の角に配置することができる。
【0074】
本キオスクのもう一つの実施形態では、ユーザとディスプレイの間の見る距離の調節には、距離センサまたは画像センサによるユーザの位置の感知、および、望ましい見る距離が得られる位置にユーザが動くための指示が含まれる。
【0075】
さらにもう一つの実施形態では、本システムには、ユーザの位置とディスプレイ1と2などのディスプレイ画面に対する距離を判定するための距離判定手段が備わっている。距離判定手段にはセンサ、それには赤外線、光学(カメラ等)が含まれるが制限されない、または、音響センサ、床上のマーキング、または、操作棒、マウス、トラックボール等入力装置の配置(ユーザがそれらの入力装置を握ったり、使ったりすると、ユーザは確認距離範囲内に位置づけられる)が含まれる。
【0076】
さらにもう一つの実施形態では、本発明には、上記のシステムとカメラ、赤外線源、ソフトウェアのうち一つ以上が含まれ、ソフトウェアは、ユーザの目の領域を確認できるように設定またはプログラムされており、ユーザの瞬目率(1分当たりの瞬き数)、瞬きの完全性、目の開口度(目の開きなど)の縦サイズ、および瞳孔のサイズなどを判定する。
【0077】
もう一つの実施形態では、本発明には、上記のシステムと、例えば図3にディスプレイ1とビジョンディスプレイ2として示されるような、一つ以上のLCD等のディスプレイが含まれる。一形態では、文字数字が指定されたサイズでディスプレイ上に示され、ディスプレイとユーザの間の既定の距離から表示された文字を見ることで、人の視力が評価できるようになっている。「C」の文字を任意に回転させることが、視力評価の一実施形態で、ユーザは「Cの開いている」方向、右、左、上、下などを識別する。「C」のサイズは、ユーザの規定の見る距離での特定の視力に対応する。
【0078】
さらにもう一つの実施形態では、本発明は、上記のようなシステムを提供し、それには一つ以上のメインモニタディスプレイともう一つのビジョンディスプレイが含まれる。メインモニタディスプレイまたはもう一つのビジョンディスプレイは、上下および前後に移動可能で、ユーザの見る距離を変更できるようになっている。
【0079】
発明のもう一つの実施形態では、本システムによってユーザは、画面上の指示、またはその他のユーザフィードバック技術によって導かれるなどして、表示された文字から特定の見る距離に留まることができる。
【0080】
さらにもう一つの実施形態では、本発明は、上記のようなシステムおよび方法を提供し、それには、ユーザの見る距離に基づき、表示された文字のサイズを自動的に変更する手段が含まれる。オプションとして、このシステムおよび方法には、ユーザの動き、およびユーザのディスプレイからの距離の変動を考慮して、表示された文字のサイズを自動的に調節して、20/20、20/30,20/40等、特定の視力レベルに達する手段も含まれる。
【0081】
またさらにもう一つの実施形態では、上記のシステムには、表示された文字に対する反応を、ある人が記録するのにかかった反応時間を自動的に記録するよう設定されたソフトウェアプログラムもまた含まれている。このシステムはオプションとして1〜10の段階、または軽度、中度、重度の質的採点法などの評価システムを提供し、システムのユーザが、所定の視力レベルでの表示された文字に関する「かすみ」のレベルを示すことができるようになっている。これらの尺度は、ある人の視力レベルの微調整に使うことができる。反応時間が長く、かすみの評点が高い場合は、反応時間が早く、かすみの評点が低い場合より、表示された文字が見えにくいことを示している。ユーザがユーザの年齢を入力する場合は、反応時間を年齢に応じて調整することができる。このデータは、有意な変化を示唆するために経時追跡される。
【0082】
さらにもう一つの実施形態では、本発明には、上記のようなシステムが含まれ、その入力装置は、タッチスクリーンLCD、トラックボール、マウス、キーボード、または音声認識、またはその他の入力装置である。そのような入力装置で、ユーザは質問への答えを記録したり、視覚パラメータの評価に使われる、表示された「C」またはその他の文字の方向を示したりすることができる。もう一つの実施形態では、このシステムには、オプションとして、視線追跡装置が含まれ、ユーザは表示された「C」その他の文字の開口部の方向を、その方向に凝視を動かすことによって示唆する。例えば、ここに示された「C」では、ユーザはその凝視を右へ動かす。
【0083】
さらに一実施形態では、上記のような本システムには、周辺光、およびディスプレイの表面に当たる光の強度を感知する光センサが含まれている。光センサの出力は、ディスプレイ画面にグレアや周辺光が入らないように、ビジョンセンターの場所および位置づけを最適にするために使うことができる。
【0084】
さらにもう一つの実施形態では、上記のような本システムには、周囲湿度を感知する湿度センサが含まれる。
【0085】
またさらにもう一つの実施形態では、本システムは、薬局、眼鏡小売店、医療センターおよび病院、検眼医および眼科医診療所、企業、学校、その他の公共の場所などの公共の場に設置・使用される。
【0086】
さらにもう一つの実施形態では、本システムは、眼鏡技師、検眼医および眼科医の診療所に設置・使用される。
【0087】
本システムは、ビジョンセンターの形態のように、インターネットで集中的データ収集、分析、各場所からのデータの報告を提供することができる。本システムは、一実施形態では、インターネットの使用により、新しい広告または評価コンテンツの各ビジョンセンターへのダウンロードを行う。
【0088】
もう一つの実施形態では、上記のシステムには、ユーザのデータをユーザ、アイ・ケアのサービス会社、その他の視覚関連サービスへメールで送る手段が含まれる。
【0089】
さらにもう一つの実施形態では、上記のシステムには、ユーザが視覚および関連する健康上の問題、製品、サービスに関する詳細情報を得るために、ユーザのメールアドレスを入力できる手段が含まれる。
【0090】
本システムには、もう一つの実施形態では、ユーザの評価に関連して、推奨または紹介された製品サービスのクーポンを印刷するための手段が含まれる。
【0091】
さらにもう一つの実施形態では、上記のシステムには、高性能音声技術のような音声システムが含まれ、図5および図6に示されるように、音声のボリュームがユーザとディスプレイ画面の間の距離に比例する。従って、例えば、ユーザが遠くにいる時、このシステムからの音声は最小限で、ユーザが近づくと、システムからの音声が増大する。ユーザとディスプレイ画面の間の距離は、距離センサまたは画像センサによって検知される。
【0092】
もう一つの実施形態では、音声システムがついた上記のシステムは、ユーザが規定されたシステムまでの距離内に近づくと、一定の音声レベルが提供される。
【0093】
さらにもう一つの実施形態では、上記のシステムには、図7に示されるように最適な視角を自動的に調節するためのサーボ機構が含まれる。
【0094】
本システムを使用する際、ユーザは、のぞき窓の開口部をのぞき込んで遠方および近方視力評価をする。システムにプリンタが備わっている場合、プリンタは、ユーザの評価結果、啓発その他の情報やクーポンを印刷するために配置される。
【0095】
本発明は、以下の実例によって説明することができる。それは例示を目的として含まれているのであり、制限的なものとして解釈されるべきではない。本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるからである。
【0096】
特許、特許請求、学術論文への全ての言及は、言及することにより本明細書にその全体が援用され、そこに参照される引用文も含まれる。さらに、本明細書で使用されるように、単数は複数を含むため、例えば、「入力装置」とは、二つ以上の入力装置を含み、例えば、「製品」とは二つ以上の製品を含む。
【0097】
(実例1.近方、中間、遠方視力評価)
全ての測定は、メガネまたはコンタクトなど、視力矯正を完全にしている状態で行われる。システムはユーザの見る距離を記録して、「C」またはその他の表示文字のサイズを調節し、特定の視力レベル、例えば、20/20、20/30,20/40等に到達する。ユーザが動く場合は、表示された文字のサイズが、オプションとして自動的に調節されて、見る距離の変化を補うか、もしくはシステムがユーザの見る距離が変わったことをユーザに知らせ、望ましい見る範囲に移動して、視力評価を続行するようユーザに求める。画面上の指示や反応によって、ユーザを正しい見える距離に導くことができる。
【0098】
ユーザは、タッチスクリーン、マウス、操作棒、音声命令等の入力手段によって視力評価を開始する。「C」または一連の「C」またはその他の文字または複数の文字がビジョンディスプレイ画面上に表示される。タッチスクリーンモニタ、操作棒等の入力手段を使い、ユーザは表示された文字の方向を示したり、それらをデザインや方向性が同一の拡大された文字とマッチさせることで識別したりする。これら文字は特定の時間だけ表示され、任意に入れ替えられる。
【0099】
(実例2.スクリーニング装置として使われるシステム)
このシステムは、目的とする視力レベルのスクリーニングに使われる特定のサイズの文字を表示することによって、視力のスクリーニング装置として使うことができる。例えば、システムは中間および近方視力用に、ランダムに示された5個の「C」の列、または9個のCで構成される配列を表示する。Cのサイズは、20/20、20/30等、一つの視力用に設定される。Cが向いている4つの方向の全てが、最初の4個の表示にランダムに表示される。ユーザが見えないものがゼロか一つなら、ユーザは合格である。ユーザが見えないものが二つなら、ユーザは不合格である。最初に表示される4つのC配列の一つが見えない場合、5番目のCまたはC配列は、見えなかったものと同じ方向を向いているべきである。C配列の例は以下のとおりである。
【0100】
【化1】
この手順は、片方の目を手で覆った、または閉じた状態で一つずつ(単眼視力評価)、あるいは両方の目を開けた状態で(両眼視力評価)、ユーザのそれぞれの目を評価する。
【0101】
(実例3.視力測定装置として使われるシステム)
このシステムは、ユーザが所定の見る距離で見ることができる様々なサイズの文字群から、最小の文字を識別することによって、視力測定装置として使うことができる。例えば、システムが一連のサイズの異なる文字を表示する。各サイズが繰り返し示される。ユーザが全て、またはほとんど全ての文字またはその方向を正しく識別したら、次に小さいサイズが表示され、この過程は、評価が終了するまで、またはユーザが特定数の文字またはその方向を間違って識別するまで繰り返される。ユーザが最小の表示された文字を正しく識別したら、ユーザの視力は、この視力レベル以上である。ユーザが所定の視力レベルで、所定数の文字を間違って識別したら、ユーザの視力は、その次に一番高い視力レベルである。
【0102】
(実例4.コンピュータ視力評価)
全ての測定は、メガネまたはコンタクトなど、視力矯正を完全にしている状態で行われる。システムはユーザに、(1)コンピュータまたはディスプレイ画面を使う時の、ユーザの通常の見る距離(インチ、フィート、センチメートル等)をコンピュータモニタに入力する、または(2)システムのモニタ画面に対して、コンピュータモニタを見る際の距離に近似した位置に移動するよう指示する。ユーザが通常の見る距離にいることをユーザが示唆すると、システム内の距離センサが見る距離を記録する。
【0103】
(実例5.スクリーニング装置として使われるシステム)
上記の手順からわかった見る距離を使って、このシステムは、20/20、20/30等、目的とする視力レベルのスクリーニングに使われる特定のサイズの文字を表示することによって、コンピュータ視力のスクリーニング装置として使うことができる。視力スクリーニング評価の手順は、上記のそれに従う。
【0104】
(実例6.視力測定装置として使われるシステム)
このシステムは、ユーザが見ることができる様々なサイズの文字群から、最小の文字を識別することによって、コンピュータ視力測定装置として使うことができる。上記の手順からわかった見る距離を使って、表示された文字のサイズを既知の見る距離における特定の視力レベルに対応するように変えることができる。ユーザの視力は、ユーザがビジョンディスプレイまたはモニタ画面上で見ることができる様々なサイズの文字群から、最小の文字を識別することによって得られる。視力評価の手順は、上記のそれに従う。
【0105】
(実例7.クリア視野)
二重焦点、三重焦点、プログレッシブレンズなどの多重焦点レンズを着けているユーザは、コンピュータモニタ画面全体が見えにくいことが多い。彼らは通常、頭を動かし、多重焦点レンズの別の部分を通して見えるようにすることでこれを補っている。これは首や背中上部を痛める可能性があり、過剰に首を動かすことによって生産性が低減する。クリア視野評価の目的は、多重レンズ使用者のために、ユーザが頭を動かさずに楽に見ることができるコンピュータ画面の部分を確保することである。この評価は、また、多重焦点レンズのセグメント高さをチェックし、適切に調整されていることを確認する。
【0106】
以下に、手順およびナレーションの一例を記述するが、必ずしもクリア視野の評価を表現する、唯一の手順および説明とは限らない。
システムはユーザに、(1)コンピュータを使う時の、ユーザの通常の見る距離(インチ、フィート、センチメートル等)をコンピュータモニタに入力する、または(2)システムのモニタ画面に対して、コンピュータモニタを見る際の距離に近似した位置に移動するよう指示する。ユーザが通常の見る距離にいることをユーザが示唆すると、システム内の距離センサが見る距離を記録する。テストはユーザが片方の目を覆うか閉じるかして、単眼で行われる。両方の眼がこの方法でテストされる。
ナレーション例:
これからコンピュータモニタ上にテキストが現れ、中心に黒い点が見えます。常にこの黒い点を見つめて下さい。片方の目を隠して下さい。ただし、この目は閉じないようにして下さい。見える方の目で、黒い点を見つめて下さい。これからテキストを横切る線がゆっくりと上の方向へ動いてゆきます。テキストがかすみ始める部分にこの動く線が到達したら、知らせて下さい。その時、操作棒の先端についているボタンを押して下さい。
その後、線は下の方へ、そして右、左へと動きます。線が動く度に、テキストがかすみ始める部分にこの動く線が到達したら、先端のボタンを押して知らせて下さい。正確を期すために、動く線ではなく、黒い点を常に見つめている必要があります。テストを開始または再開するには、先端のボタンを押して下さい。
【0107】
(分析)システムは、クリア視野をユーザが頭を動かさずにはっきり見える領域として、また、ユーザが線引きした上下左右の線の境界内の領域として計算する。計算結果は、クリア視野領域をモニタ画面の総面積で割ることによって、パーセンテージで表現される。この分析は、ユーザのモニタサイズの違いを補う。パーセンテージが高い結果の場合は、ユーザがモニタ画面を見るために頭を過度に動かすことなく、コンピュータ作業をしていることを示唆する。パーセンテージがより低い結果の場合は、おそらくモニタ画面の全ての部分をはっきりと見るために、頭を過度に動かす必要があることを示唆している。システムは、モニタのもっと大きな部分が見えるように、新しい多重焦点レンズの処方をもらうこと、あるいは、コンピュータ専用に作られた特殊メガネを入手することをユーザに勧めるかもしれない。
【0108】
クリア視野の二つの領域(それぞれの目に一つずつ)が互いに垂直にそろっていないことがある。これはユーザの多重焦点レンズのセグメント高さが適切に調整されていないことを示唆し得る。また、レンズに光学収差がある場合もこのようなことが起こり得る。これは、コンピュータのモニタ画面を見るなど、近方または中間距離の仕事を行っている時、眼精疲労、頭痛を引き起こし、かすみ目になる可能性もある。システムは、専門的な目の検査を受けて、レンズのセグメント高さの不一致を直してもらうようユーザに勧めるかもしれない。
【0109】
(実例8.中心視力評価)
全ての測定は、メガネまたはコンタクトなど、視力矯正を完全にしている状態で行われる。中心視力評価は、目の内部の健康、特に網膜の健康に関連するものである。評価は、例えばコンピュータモニタ画面に現れる、表示された画像全体を、そして表示された画像を、ゆがみなく見るユーザの能力を判断するのに役立つ。
【0110】
この評価は、縦横に走る碁盤目状(グリッド)の線とその中心にある点を使って行われる。この方法は、黒の背景に白い線、白の背景に黒い線、または線と背景の間に妥当なコントラストを生む特定の色を使って用いることができる。システムはユーザに対して、モニタ画面に比較的近い距離に位置するよう求める。この距離は、使用されるモニタ画面のサイズによって異なる。距離センサが、LEDまたはその他の物理的手段、例えば位置調整棒などを調整して、ユーザが正しい見る距離にいることを、ユーザに知らせる。システムはユーザに対して、評価の間ずっとグリッドの中心にある点に集中するよう求める。この評価は、単眼で行われる。
【0111】
(実例9.スクリーニング装置として使われるシステム)
ユーザが見ているものに関する質問が出される。その質問は以下を含むが、限定されない。
・グリッドの中心にある点が見えますか
・グリッドの角と辺が全部見えますか
・中心の点を見つめる時、見えなくなる線、歪んだ線、または、波打つ線がありませんか
分析。上記の質問の何れかに対する答えが「はい」の場合は、ユーザの中心視力に問題があることを示唆しており、システムはその人に、アイ・ケアの専門家にかかって目の検査を受けるようアドバイスするであろう。
【0112】
(実例10.測定装置として使われるシステム)
このシステムは、ユーザに上記の質問をして、何れかに対するユーザの答えが「はい」の場合、ユーザがグリッドの中で見えない部分またははっきりと見ない部分を示すことで、測定装置として使うことができる。これは、ユーザがグリッドの中ではっきりと見えにくい特定の部分を正確に示すことができるような、タッチスクリーンまたは他の入力装置によって遂行することができる。
【0113】
中心視力評価は、スクリーニングとして使う場合も、測定装置として使う場合も、背景に対するグリッド線の輝度を変えることによって、各個人に対してより敏感にすることができる。これを達成する方法は、ユーザに、グリッド線が見えなくなるまで、グリッド線の輝度を落とすよう求めることである。その後、ユーザは、グリッド線がやっと感知できるようになるまで、グリッド線の輝度を上げる。それからユーザは上記の評価を始める。
【0114】
(実例11.対比視力評価)
全ての測定は、メガネまたはコンタクトなど、視力矯正を完全にしている状態で行われる。ハイコントラストの視力表を使った人の視力は、その人が低照明条件で、どれだけよく見えるかを示唆したり、予測したりしない。対比視力評価は、「C」または他の文字数字とそれらが表示される背景の間の、低下するコントラストの様々なレベルでの、ユーザの視力レベルを判定するのに役立つ。この評価では、背景とのコントラストが異なる一連の文字を表示し、特定のコントラストでユーザに見える最も小さな文字サイズを測定する。
【0115】
(実例12.スクリーニング装置として使われるシステム)
対比視力評価は、上記のスクリーニング評価の何れかで使われた表示文字のサイズを、様々な度合いのコントラストで使って、利用することができる。表示された文字と背景のコントラスト比は、100%のコントラストから0%のコントラストまでの幅がありえるが、実際的に評価時間の制限があるため、限られた数の、特定のレベルのコントラストしか表示できない。これらはコントラスト比50%、20%、5%、または100から0%の範囲内の、その他の組み合わせである。
【0116】
ユーザは、上記の視力評価で述べられた方法により、特定の文字コントラスト比で、文字または文字の方向を識別するよう求められる。文字サイズ(ユーザの見る距離で補正)およびコントラスト比の閾値を設定して、合格/不合格評価を行うことができる。結果の採点法も上記の視力評価と似ている。
【0117】
(実例13.測定装置として使われるシステム)
上記の視力測定法の何れかを使って、システムはユーザの最良の視力に対応した文字サイズ(ユーザの見る距離で調整)を表示することができる。この文字サイズを起点として使い、システムは、上記の方法で、背景に対する文字のコントラスト比を低減させて行く。ユーザが所定のコントラスト比で、特定の数の文字または文字の方向を間違って識別すると、システムはこのコントラスト比における新たな視力レベルに対応するよう、表示文字のサイズを大きくする。システムによって表示された視力レベルとコントラスト比に基づいてテスト結果が出るまで、このプロセスが繰り返される。
【0118】
分析。上記の手順に従うことにより、視力とコントラスト比のチャートが決定される。通常、コントラスト比が低くなると、所定の距離での視力レベルの低下に対応して、見える文字サイズが大きくなることが予想される。これらの結果をプロットして、年齢補正された正規母集団と比較することによって、システムは、低いコントラストでの視力が平均以下のユーザを特定することができる。これは様々な眼の健康問題、例えば、これらに限定されないが、ワグナーの遺伝性硝子体網膜変性、黄斑浮腫、糖尿病性網膜症、白内障形成、様々な眼の手術や治療の結果を示唆している可能性がある。この結果も、経時的にプロットされ、上記のような様々な眼の健康問題を追跡することができる。
【0119】
(実例14.遠近調節幅)
ユーザの遠近調節幅は、彼らをチャートやコンピュータのモニタ画面などの視対象に向かって移動させることで評価することができる。上記の手段によって距離を測定することにより、ユーザが徐々に視対象に近付いて行くうちに、いつ「かすみの最初の徴候」を経験するか、を判定することができる。かすみの最初の徴候は、ユーザによって、キー入力、マウス、操作棒、声、または他の入力装置を使って知らされる。この距離を利用して、ユーザの調節能力に到達し、また年齢調整して、正常/異常な調節パターンを判断することができる。
【0120】
(実例15.調節能力)
ユーザが近くの画像から遠くの画像へ焦点を変えて、遠くの画像が明瞭に見えるまでにかかる時間を、彼らの「近くから遠くへの」調節能力と定義することができる。ユーザはコンピュータ作業のような、過度に近方の作業でその調節システムにストレスをかけているため、ユーザの調節能力は遠くの物体に焦点を合わせるために必要な時間の増大を示すであろう。この同じ調節ストレスにより、遠くの物体から近くの物体へ焦点を変え、近くの画像が明瞭に見えるまで(「遠くから近くへの」調節能力)、にかかる時間が増えるだろう。
【0121】
調節能力は、ユーザに近距離の画像、例えば、近方視力評価に使われるLCDに表示された画像を、特定の時間見せることによって、評価することができる。そしてユーザは焦点を変えている時、上記の入力装置の何れかによって知らせるよう求められ、また遠くの画像、例えば、遠方視力評価に使われるLCDに表示された画像に焦点を合わせるよう求められる。ユーザは再び、この遠くの画像がはっきりと見えるようになったらすぐに入力装置によって知らせる。これはユーザの近くから遠くへの調節能力である。このプロセスは遠くの画像から近くの画像へ行く場合にも繰り返され、遠くから近くへの調整能力を判定する。これらの評価は平均を求めるため何回も繰り返される。
【0122】
(実例16.瞬目率)
瞬目率は、長時間近点作業およびコンピュータ作業に従事する人々のドライアイ状態を評価する上で、重要な要素となりえる。これらの人々の瞬目率は、劇的に減少し、角膜表面が周囲の外気に曝されて蒸発することにより、乾燥を引き起こすことが多い。ドライアイ状態はしばしば、目の充血、灼熱感、異物感、または目の中のゴロゴロ感、そしてかすみ目などを伴う。従って、瞬目率は、ドライアイの存在および程度、またはドライアイになるリスクを評価するツールとして利用することができる。
【0123】
方法。瞬目間間隔(IBI)として知られる、瞬目率を計算し、まばたきの間隔を測定するシステム。これは、所定の時間内にユーザがまばたきする回数を記録し、この期間中のまばたき間の時間間隔を平均することによって行われる。最長のIBIも、乾燥が起こりえる期間およびドライアイ状態を発現する潜在的リスクの目安となるため、重要である。
【0124】
第二のパラメータ、涙液膜破壊時間(TFBUT)は、ユーザが眼の不快感を訴えるまで、まばたきしない(凝視する)よう求めることによって得られる。最後のまばたきから眼の不快感までの時間の記録が、TEBUTの近似値である。
【0125】
分析。ユーザの統計見本の瞬目率は、ドライアイの症状と相関しており、ドライアイの程度レベル、例えば軽度、中度、重度などは、瞬目率の様々な閾値と関連している。もう一つの方法は、ある人のTFBUTをその人のIBIと比較することである。TFBUTがIBIより短い場合は、ドライアイ状態を示唆しており、両者の間の差異の大きさは、軽度、中度、重度など状態の程度を示唆するために利用できる。
【0126】
カメラと光源(IR−赤外線など)を利用して、角膜の表面に反射する光をドライアイの指標として使うことができる。このドライアイ評価法では、角膜の表面に反射する画像の輝度および/または鮮明度の変化を観察する。これらのパラメータとそれらが占める面積の測定値を使って、角膜が乾燥している場所を特定することができる。
【0127】
(実例17.瞬目反射)
ユーザの瞬目率を知ることは、ユーザにまばたきをさせる様々な手段を作り出し、そのような介入の有効性を測る可能性を提示する。ユーザにまばたきをさせる様々な手段とは、五感の一つ以上を通して、意識的または無意識的に感知される刺激である。そのような刺激の例としては、これらに限定されないが、自然な瞬目反応を引き起こす視覚的刺激、ユーザへの瞬目率状態低下の警告または通告、または、視覚、聴覚、触覚、味覚、および/または聴覚に関わるその他のバイオフィードバック反応が挙げられる。
【0128】
所定の瞬目刺激に伴う瞬目率の変化を追跡することによって、そういった刺激の有効性を評価することができ、また特定の刺激を修正してより大きな瞬目率を達成することもできるし、あるいは新たに刺激に変えて、望ましい結果を達成することもできる。
【0129】
(実例18.アレルギーおよびドライアイ評価)
眼のアレルギーおよびドライアイの評価は、ユーザにいくつかの適切な質問に答えてもらうことによって行うことができる。これらの質問や類似する質問への回答には、眼の症状の重症度を判定するために設定された数値や得点計算を割り当てることができる。重症度のカテゴリーには、軽度、中度の下、中度の上、重度、またはその他、ユーザの症状を表現する用語を割り当てることができる。アドバイスは各カテゴリーに関連したもので、推奨する製品またはサービス、またはアイ・ケアの専門家にかかって眼の検査を受けることなどである。
【0130】
(実例19.企業または工業環境における本システムの利用)
本システムは以下のように設定することができる。
【0131】
【化2】
(内容)ステップ1:コンピュータ労働者、工場労働者、その他の会社員は、視覚評価を完了したら名前とメールアドレスを入力する。ステップ2:この情報はデータベースへ送信され、ユーザのファイルが作成される。ステップ3:既往症、労働形態、使用機器、環境条件、そして視覚および/または筋骨格疾患などのトピックをカバーした人間工学的調査に労働者が答え、データベースへメールする。予めプログラムされたアルゴリズムを使った解析が、視覚データと人間工学的調査から行われ、人間工学/人事/安全担当スタッフ、および/またはユーザへメールされる。定期的な視覚評価と人間工学的調査によって、労働者の健康、快適感、業績を継続的に最適化することができる。
【0132】
(実例20.遠方、近方、他の視力評価を使って、様々な身長のユーザに対応する)
システムに向かっているユーザが、遠方視力、近方視力、または他の視力評価を行えるようにするには、ユーザは、LCDなどに直接表示される、または一つ以上のミラーを使って表示される画像を見る必要がある。そのようなシステムは、様々な身長のユーザに対応するよう提供される。
【0133】
従って、本キオスクは、一実施形態において、ユーザの前に配置されている可調ミラーに投影される、距離センサ(赤外線距離センサなど)からのビームを提供する。可調ミラーが縦位置へ動いて行くと、赤外線ビームは下方へスイープ運動を始める。ユーザなどの物体を知らせる信号が発せられると、ミラーの動きを駆動するサーボ機構のフィードバック・ループを通して、可調ミラーの位置が記録される。この最初の信号検知は、角度として表現され、システムの前に立っている物体が人の場合は、ユーザの頭頂部を見積もる。ユーザまでの距離と、その頭頂部の大体の位置を知ることによって、可調ミラーを決まった量だけさらに下方に移動させて、ユーザが(1)可調ミラーの上にある表示または他の見る対象物、または(2)可調ミラーの上、そしてそれに続く光学経路(それもミラーで構成されている)沿いに置かれている二番目のミラー、および光学経路の端に表示される画像を見られるような位置にミラーを配置することができる。
【0134】
上記の赤外線距離センサおよび可調ミラー/サーボ機構は、ユーザの身長と目の位置を測定するために用いることができる。この情報は、視力評価のために見る対象物(LCDに表示される物などだが、これに限定されない)の視角を調整する、もう一つのサーボ機構を作動するために利用することができる。
【0135】
これに代わる実施形態では、カメラとソフトウェアを使ってユーザの目の位置を測定し、上記の視角調整を様々な身長にあわせて行うことができる。
【0136】
本発明のさらにもう一つの実施形態では、ユーザが自分の大体の身長を入力して、システムがディスプレイまたはミラーの視角を機械的に調節して、ユーザが表示された視角評価用の画像を見られるようにする。
【0137】
さらにもう一つの実施形態では、ユーザがボタンまたはノブを使って、手動または機械的/電気的にディスプレイの角度を設定して、ユーザが表示された視角評価用の画像を見られるようにする。
【0138】
(実例21.光学経路)
光学経路には、多くのミラーを組み込んで、ミラーの間隔を短くしたり、少ないミラーでミラーの間隔を長くしたりして、求められるシステムのサイズの制約に応じて、ユーザとユーザが見る表示対象物との特定の距離の光学経路を達成することができる。一般に、ミラーの数が少ない方が、表示される画像の劣化が少ないが、ユーザと見る対象物の間に、特定の見る距離を確保するためには、各ミラー間の光学経路が長くなる必要がある。ミラーの数が多くなると、表示される画像の劣化が増大するが、各ミラー間の光学経路を短くできるので、光学経路全体のサイズと寸法を減らすことができる。また、ミラーを何度も使って画像を反射させるように光学経路を構成して、ユーザから表示された対象物までの光学経路を形成することもできる。
【0139】
本発明のシステムは、様々な製品に適用できる。それは以下を含むが、限定されるものではない。
(1)自己評価キオスクビジョンセンター(‘‘VisionCheck’’「ビジョンチェック」)−公共の場で消費者に視力評価を提供し、独立型、壁掛け式またはデスクトップユニットである。このユニットの機能にはスクリーニングが含まれるため、評価される視力閾値は通常、20/20より大きい。
(2)自己評価キオスクビジョンセンター(‘‘VisionPro’’「ビジョンプロ」)−専門のアイ・ケアまたは医療環境で視力評価を提供し、独立型、壁掛け式またはデスクトップユニットである。このユニットの機能は、ビジョンチェックと同じか、あるいは、専門市場に適合した評価がさらに含まれる。また、スクリーニング装置としてよりも、このシステムの閾値は、20/20以上の専門的な視力評価基準に見合ったものになるだろう。
(3)コンピュータユーザの生産性、健康、および快適性を増進するための、評価、アドバイス、およびソリューションを提供するソフトウェアを追加した、自己評価ビジョンセンター(‘‘VisionCentral’’「ビジョンセントラル」図21〜37)は、独立型、壁掛け式またはデスクトップユニットである。分析はユニットの中で行われるか、またはユニットがインターネットで中央のデータベースに接続しており、そこでデータが受信、分析され、ユーザおよび/またはアイ・ケアの専門家や人間工学担当スタッフ等の第三者へ提供される。この製品は、アイ・ケアの専門家に販売、あるいは、企業に設置して、コンピュータ労働力のコンピュータ視覚症候群の問題を評価し、ソリューションを提供することができる。この製品は、可動式モニタディスプレイで構成され、ユーザはモニタと自分の目の間の距離を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】図1は、本発明のキオスクの一模範的実施例の正面レイアウト図表示である。この実施例において、キオスク(1)には、少なくとも3つのコンパートメントが含まれる。一番上のコンパートメント(2)には、エレクトロニクスおよび/または上部ビデオディスプレイが含まれ、中央のコンパートメント(3)には、光学室が含まれ、下のコンパートメント(4)には、下部ディスプレイおよびナビゲーション手段が含まれ、3つのコンパートメントはスタンド(5)によって支えられている。
【図2】図2は、図1に示されているのと同じキオスク(1)の側面図表示である。そこでは、上部モニタ(6)が上のコンパートメント(2)に位置し、タッチスクリーンモニタである下部モニタ(7)とタッチパッド(または操作棒)(8)が下のコンパートメントに位置している。光学室(9)は、上部モニタ(6)と下部モニタ(7)の間にあり、LCD(10)を格納している。
【図3】図3は、本キオスクのもう一つの実施例の正面図表示で、湿度センサ(11)、カメラ(12)、スピーカー(13)、上部モニタ(6)、下部モニタ(7)とタッチパッドまたは操作棒(8)、例えば近方視力を見るためのディスプレイ1(14)、例えば遠方視力を見るためのディスプレイ2(15)、それら二つは光学室とつながっており(図示されていない)、それぞれ中間視力および遠方視力の評価を行う。コンピュータを見る距離のような中距離評価も、下部モニタで評価することができる。
【図4】図4は、本キオスクの一実施例の三次元的図表示で、第一ディスプレイ画面(または上部モニタ)(6)、第二ディスプレイ画面(または下部モニタ)(7)、のぞき窓(20)で始まる光学室(9)、例えば近方視力評価のためのディスプレイ1(14)、そして例えば遠方視力評価ためのディスプレイ2(15)を示している。また、キオスク(1)の上に湿度センサ(11)と距離センサ(16)、コンピュータ、マイクロプロセッサ、またはメモリ装置(17)、プリンタ(18)、サーボ機構(19)(図示されていない)の配置が示されている。距離センサ(16)は、紫外線(IR)センサでもよく、サーボ機構(19)(図示されていない)に接続している可調ミラーの上に取り付けることができる。
【図5−1】図5−1は、本キオスクの一実施例の図表示で、高性能音声技術システムを格納している。図5Aは、一つの可能性として、上部モニタ(6)の上に配置された距離センサ(16)、および上部モニタ(6)と下部モニタ(7)の間にあるのぞき窓(20)を示している。図5Bは、放出された距離センサパターンの図表示で、距離センサ(16)の検知範囲を示している。距離センサは音声システムを作動または停止させるよう設定されており、ユーザが三角形(21)で示された距離センサパターン限界内に入ると、例えば、音声システムが要求どおり、作動または停止する。
【図5−2】図5−2は、本キオスクの一実施例の図表示で、高性能音声技術システムを格納している。図5Cは、図5Bのバリエーションで、距離センサが上部モニタ(6)と下部モニタ(7)の間に配置されている。
【図6】図6は、高性能音声技術の動作をグラフで説明したもので、音声の音量レベルとユーザのディスプレイ画面からの距離または本システムからの距離との関係を示している。従って、本キオスクの一実施例では、図5Bに示されるような広域パターンの距離センサを、人の接近を検知するために利用できる。検知すると、システムは、例えばメモリに記憶された録音を再生し始める。音声レベルは一定にすることもできるし、人がシステムに近付くにつれて大きくしたり、弱くしたり変化させてもよい。
【図7】図7Aは、ディスプレイ(7または22)の二つの異なる位置の図表示で、ユーザにとって最適な視角を得るため、ディスプレイ画面は垂直位置の「a」から位置「b」へと調節される。図7Bは、本システムのもう一つの実施例の図表示で、単一のモニタまたはディスプレイ(3)が光学室(3)の下に位置している。
【図8】図8Aは、本ビジョンセンターキオスクの一実施例の側面図表示で、一つの可能性として、キオスク内に格納された一式のレンズとミラーによって規定された光学経路(23)、並びに、コンピュータの配置(17)、プリンタの位置(18)、そして基部(5)を示している。図8Bは、図8Aと同じキオスクの正面図表示である。コンピュータ(17)は、キオスクの基部(5)の中に描かれている。しかし、コンピュータ(17)は、要求に応じて、キオスクの他の部分、例えばキオスクの上部に位置していてもよい。
【図9−1】図9−1は、一実施例におけるミラーの配列および考えられる光学経路の図表示である。図9Aは、遠方視力光線経路(35)を示している。すなわち、LCD(29)からの光路がミラー(30)と(31)に反射し、ペリスコープ(24)に入って遠方視力評価が行われる。図9Bは、近方視力光線経路(36)を示している。すなわち、LCD(29)からの光路がミラー(32)に反射してのぞき窓(20)へ進み、近方視力評価が行われる。図9Cは、遠方視力光線経路(37)を示している。すなわち、ペリスコープ(24)からの光路がミラー(34)、(33)、(32)に反射してのぞき窓(20)へ進み、遠方視力評価が行われる。図9Dは、LCD(29)から入ってくる光路がミラー(28)、(35)、(27)、(26)に反射し、その後、ミラー(26)からミラー(35)と(28)へと反射して、サーボ制御されたミラー(図示されていない)へと出て、ユーザの身長に応じて視角を最適化する。図9A〜Dは、発信元の視覚パターンとユーザ目の間の望ましい距離を得るための光学経路を提供できる、多くの光学室構造の一つを表している。
【図9−2】図9−2は、一実施例におけるミラーの配列および考えられる光学経路の図表示である。図9Eは、ミラー組立部品のバリエーションを示している。個々のミラー(61)が光学経路(62)を規定し、LCD(29)からの画像を出口画像(63)に伝え、それをユーザが見る。
【図10】図10Aは、本キオスク(1)の一実施例の断面図表示で、ペリスコープ(24)が上部モニタ(6)、のぞき窓(20)、そして下部モニタ(7)の後ろに配置されているのがわかる。図10Bは、本システムの一実施例における、ペリスコープ(24)とミラー組み立て部品を格納する部屋(38)の三次元表示である。
【図11】図11Aは、本キオスクの一実施例の図表示で、上部モニタ(6)、下部モニタ(7)、そして視覚評価用ディスプレイの視角を手動調整するためのノブを示している。図11Bは図11Aのキオスクの断面図である。追加として、可調ミラーとサーボ機構(40)、光学室(9)、ロール紙付きプリンタ(18)、そしてコンピュータ(17)の配置の図表示を示している。
【図12】図12Aは、本キオスクのデスク版の一実施例の図表示で、のぞき窓(20)、可動式モニタ画面(42)、そしてデスクトップ(41)の配置を示している。図12Bは、図12Aの本キオスクのデスク版の側面図表示である。追加として、光学室(9)とコンピュータ(17)の配置を示している。一実施例では、のぞき窓(20)の中に、サーボによって作動する可調ミラー(「のぞきミラー」)がある。赤外線距離センサ等の距離センサがミラーの上に置かれ、ミラーに反射して、ユーザへと向かう。距離センサが、例えば人の存在など、信号を感知すると、ユーザとの距離およびミラーの角度を知った上で、サーボはミラーを調節して、ユーザが任意の長さの光学経路の終点に位置するモニタディスプレイ上に表示された目的物、例えば、文字や数字を見ることができるようにする。あるいは、もう一つの実施例では、本キオスクのデスク版には、単一のモニタ画面(42)が含まれ、ディスプレイ画面の異なる部分に画像を表示する。画面(42)の一部分に表示された画像は、いろいろな長さの光学経路を通して反射され、のぞきミラー上に表示されて、遠方視力評価に使われる。画面(42)の別の部分の画像は、異なる長さの光学経路を通して反射され、のぞきミラー上に表示されて、近方視力評価に使われる。もう一つの実施例では、可動モニタ画面(42)は、ユーザによって正常な見る距離に動かされ、画像がモニタ画面(42)に表示されて、ユーザのコンピュータ視力評価に利用される。あるいは、モニタは固定され、そこへユーザが近づいたり、モニタから離れたりして、コンピュータを見る正常な距離に近づくことができる。モニタ(42)に表示された画像の解像度は、表示された画像の上に置かれた縮小レンズ組立部品によって高めることができる。縮小レンズ組立部品に含まれるのは、単一レンズ、多重レンズ、あるいは、ミラー付きの単一または多重レンズ等で、表示された画像のサイズを効果的に縮小し、解像度を明らかに向上させる。
【図13−1】図13Aは、LCDディスプレイ等のディスプレイ(29)の上面図表示で、様々な視力パターン、例えば、遠方または近方視力パターンをディスプレイ(29)の異なる領域、LCDディスプレイ(29)の隣にあるミラー(43)、そしてのぞき窓(20)上に発生させるためのものである。図13Bは、図13Aに示されるミラー(43)とLCDディスプレイ(29)の側面図で、表示された遠方視力パターンが、ミラー(47)に下方投影され、それが遠方視力パターンの画像を光学室(9)(図示されていない)へと反射する様子を図解し、またミラー(43)が、斜めに、望ましくは水平方向約45度の角度で配置され、その上に、光学室(9)(図示されていない)を通して反射する、遠方視力パターンが表示されていることを示している。LCDディスプレイ(29)は、図13Bに示されるように配置してもよいし、または空間を節約するために図13Cに示されるように90度回転させてもよい。図13Cは、表示された近方視力パターンが、ミラー(48)に下方投影され、ユーザへと反射される様子を図解した側面図である。ミラー(48)の角度または高さは、身長もミラーからの距離も様々なユーザが、反射された視力パターンを見ることができるように、調整可能である。図13Cでは、近方視力パターンが、見る人の最も近くに表示され、下のミラー(48)に投影され、そして外側にいる見る人へと反射される。遠方視力パターンは、見る人から遠くの方のLCD部分に表示され、下のミラー(47)に投影され、ミラー(47)から遠方視力光学経路へと反射される。
【図13−2】遠方視力用ミラーおよびディスプレイの拡大図が図13Dに示されている。
【図13−3】近方視力用ミラーおよびディスプレイの拡大図が図13Eに示されている。
【図14】図14Aは、上にあるディスプレイ(29)から、ミラー(48)に反射された近方視力パターン(50)の正面図表示である。ミラー(48)の角度または高さは、身長もミラーからの距離も様々なユーザが、反射された視力パターン(50)を見ることができるように、調整可能である。これはユーザがのぞき窓(20)から見る眺めであり、のぞき窓は傾斜ガラスのような、一枚のガラス(49)で覆われている。距離センサ(16)は、のぞき窓(20)の上に示されている。図14Bは、ミラー(48)に反射された近方視力パターン(50)の画像経路(51)、そして、ミラー(48)をいろいろな角度に調節するサーボ機構(52)および接続リンク(53)の側面図表示である。ミラー(48)は、底部のヒンジ(54)(図示の通り)または上部のヒンジ(図示されていない)で取り付けられているか、またはヒンジは付いておらず、サーボ(52)によって垂直方向に移動して、身長もミラー(48)からの距離も様々なユーザに合わせて調節される。ガラス、またはプラスチック、またはその他の透明な素材(49)が、ユーザとミラー(48)を隔てており、ユーザへのグレアを抑えるために、斜めに配置されている。
【図15】図15Aは、ユーザから見たミラー(48)に映った遠方視力パターンの反射を示した正面図表示である。図15Bは、ミラー(43)が光学経路(56)を通して受け取った遠方視力パターンをミラー(48)へ反射し、ミラー(48)からユーザ(57)へと反射する様子を示した側面図表示である。
【図16】図16は、例えば、赤外線距離センサ(16)等からの距離センサビームの図表示である。ビームは可調ミラー(48)に向けられ、ミラー(48)から見る人(57)へ反射される。ミラー(48)の角度を変えることで、距離センサビームの方向を変えることができる。例えば、サーボ機構(52)および接続リンク(53)が、ミラー(48)をより水平の位置に動かすと、距離センサビームの方向は、より上向きの経路をとる。サーボ機構(52)および接続リンク(53)が、ミラー(48)をより垂直の位置に動かすと、距離センサビームの方向は、より水平の経路をとる。距離センサビームは、可調ミラーに対して斜めに(図示の通り)配置してもよいし、垂直に(図示されていない)配置してもよい。
【図17−1】図17Aは、距離センサ(16)と可調ミラー(48)が見る人またはユーザ(57)の身長を判定する方法の図表示である。ミラー(48)の角度は、最初、距離センサビーム(58)の経路がほとんどのユーザの頭の上に向くように、ほぼ水平位置になっている。小さなインクリメントを使って、サーボ(52)がミラー(48)の角度を水平方向に対して増やし始め、それによって距離センサビーム(58)が下の方向へスイープして移動する。距離センサビームの経路がユーザ(57)の頭頂部と交差すると、距離センサがユーザまでの距離測定を記録し、サーボ(52)がミラー(48)の角度に正比例するその位置を記録する。これらのアルゴリズムへの入力を利用して、コンピュータは信号をサーボ(52)へ送り、サーボがさらにミラー(48)を動かすため、ユーザはミラー(48)に反射されたいろいろな視力パターンを見ることができる。使用前の可調ミラーの位置は、キオスクのほとんどのユーザより高い角度で赤外線ビームを反射するようになっている。人が近付いたり、ナビゲーション画面を起動したりすると、ミラーは赤外線センサビームを下方へスイープさせる。そのビームがユーザの頭頂部を検知すると、まず、信号を受信する。信号がまず検知されると、ユーザまでの距離とミラーの角度を認識して、ユーザがミラーの光学経路全体を見通し、光学経路の反対側にある表示された目的物を見られる分量だけ、ミラーは下方へ調整される。当然ながら、追加の距離センサを一つ以上使うこともできるし、あるいはユーザが自分の身長情報を入力する場合は、距離センサは使われない。
【図17−2】図17Bは、距離センサ(16)と可調ミラー(48)が見る人またはユーザ(57)の身長を判定する方法の図表示である。ミラー(48)の角度は、最初、距離センサビーム(58)の経路がほとんどのユーザの頭の上に向くように、ほぼ水平位置になっている。小さなインクリメントを使って、サーボ(52)がミラー(48)の角度を水平方向に対して増やし始め、それによって距離センサビーム(58)が下の方向へスイープして移動する。距離センサビームの経路がユーザ(57)の頭頂部と交差すると、距離センサがユーザまでの距離測定を記録し、サーボ(52)がミラー(48)の角度に正比例するその位置を記録する。これらのアルゴリズムへの入力を利用して、コンピュータは信号をサーボ(52)へ送り、サーボがさらにミラー(48)を動かすため、ユーザはミラー(48)に反射されたいろいろな視力パターンを見ることができる。使用前の可調ミラーの位置は、キオスクのほとんどのユーザより高い角度で赤外線ビームを反射するようになっている。人が近付いたり、ナビゲーション画面を起動したりすると、ミラーは赤外線センサビームを下方へスイープさせる。そのビームがユーザの頭頂部を検知すると、まず、信号を受信する。信号がまず検知されると、ユーザまでの距離とミラーの角度を認識して、ユーザがミラーの光学経路全体を見通し、光学経路の反対側にある表示された目的物を見られる分量だけ、ミラーは下方へ調整される。当然ながら、追加の距離センサを一つ以上使うこともできるし、あるいはユーザが自分の身長情報を入力する場合は、距離センサは使われない。
【図18A】図18Aは、ミラー(48)の角度の変化と反射された距離センサビーム経路(58)が身長Bの見る人B(59)に及ぼす影響を示した図表示である。見る人Bの身長は、図17の見る人Aの身長より低い。また、見る人の相対的身長と距離を決める一連の距離センサまたは単一の光学距離センサも、見る人がミラー(48)に反射された視力パターンを見ることができるような視角にミラー(48)を調節するサーボ(52)に情報を提供するためのミラーと共に、あるいはミラーなしで使うこともできる。
【図18B】図18Bは、ミラー(48)の角度の変化と反射された距離センサビーム経路(58)が身長Bの見る人B(59)に及ぼす影響を示した図表示である。見る人Bの身長は、図17の見る人Aの身長より低い。また、見る人の相対的身長と距離を決める一連の距離センサまたは単一の光学距離センサも、見る人がミラー(48)に反射された視力パターンを見ることができるような視角にミラー(48)を調節するサーボ(52)に情報を提供するためのミラーと共に、あるいはミラーなしで使うこともできる。
【図19】図19Aは、一実施例において、近方および遠方視力評価に二つのLCDまたは他のディスプレイを使う方法を示した上面図表示である。このキオスクの実施例では、LCD1(29)が垂直位置に取り付けられているため、ユーザまたは見る人(57)は、このディスプレイを直接見て、近方視力評価を受けることができる。LCD2(60)は、水平方向に配置され、遠方視力パターン(45)を傾斜したミラーに表示し、ミラー、またはレンズ、またはミラーとレンズの組み合わせからなる光学経路へと進ませる。また、光学経路からの視力パターンを受け取り、可調ミラー(48)上に表示するミラー(43)も示されている。図19Bは、LCD2(60)からの遠方視力パターンをミラー(47)上に表示し、反射された遠方視力パターン(45)が内部の遠方視力光学経路(61)へと進む、考えられる経路を例示した図表示である。また、垂直位置のLCD1(29)と、内部遠方視力光学経路からやって来る遠方視力パターンを反射する傾斜したミラー(43)も示されている。図19Cは、垂直に配置されたLCD1(29)とそれを直接見るユーザ(57)を示した図表示である。
【図20】図20Aは、可調ミラー(48)に反射された、遠方視力パターン(55)の画像、および、ガラスで覆われたのぞき窓(49)を通しての、LCD1(29)に表示された近方視力パターンの直視を図解した図表示である。図20Bは、光学経路を通って戻って来た、遠方視力パターンをミラー(43)が可調ミラー(48)に反射し、ユーザ(57)が視認する側面図表示である。サーボ(52)および接続リンク(53)によって、可調ミラー(48)は、身長やミラー(48)からの距離が異なるユーザが、表示された遠方視力画像を見られるような位置に置かれる。
【図21】図21は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図22】図22は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図23】図23は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図24】図24は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図25】図25は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図26】図26は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図27】図27は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図28】図28は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図29】図29は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図30】図30は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図31】図31は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図32】図32は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図33】図33は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図34】図34は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図35】図35は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図36】図36は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図37】図37は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、2004年9月3日に出願された、米国仮出願第60/607,170号の利益を主張し、上記出願は、その全体が本明細書に援用される。
【0002】
(本発明の分野)
本出願は、さまざまな視覚および眼のパラメータおよび眼のアレルギー、眼の乾燥やかゆみなどの眼の症状の存在を判断し、また、そのような眼の症状の治療法を推奨するためのシステムおよび方法に関するものである。本出願は、米国特許出願第6,592,223号と関連しており、その内容は、参照することにより、全体が本明細書に援用される。
【背景技術】
【0003】
(本発明の背景)
年齢6歳から60歳以上に至るまで、世界中でコンピュータユーザの数が増えつつある。インターネットが導入され、多くの仕事がコンピュータ中心のものへと移行する中、ユーザは職場でも家庭でも、より多くの時間をコンピュータに費やしている。一日3時間以上コンピュータの前で過ごす労働者のうち70%までが、一つ以上の「コンピュータ視覚症候群」すなわちCVSの症状を患っていると推定される。これらの症状は、コンピュータの使用に伴う、さまざまな筋骨格系および視覚に関連したストレスによるものである。視覚に関連した症状には、特に眼精疲労、眼の充血とかゆみ、眼に異物感、近くの物がぼやけて見える、遠くの物がぼやけて見える、そして「ドライアイ」として知られる症状が含まれる。
【0004】
ドライアイは、コンピュータユーザが経験する多くの視覚症状の主因または一因となり得る症状である。眼の乾燥は、ある種の健康状態、薬物治療の副作用および年齢、コンピュータを見ることやコンピュータユーザを取り巻く湿度や空気循環などの環境条件を含む、多くの要因に起因している可能性がある。さらに、人はコンピュータ作業に従事している時、瞬目率の減少が見られる。これにより角膜表面が空気に曝されることが多くなり、それが眼を保護する涙液膜の蒸発を引き起こし、その結果、眼が乾燥し、それに付随する充血、かゆみ、痛みなどの症状が起こる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、人々、例えば、コンピュータユーザに、視力や眼の状態を頻繁に判断するための簡単で便利な手段を提供して、自分たちの眼や視力の変化を自覚できるようにし、および/または必要に応じて、専門的なアイ・ケア製品やサービスへ導くという、まだ満たされていないニーズがある。
【0006】
同様に、ある人の、その他の個人的、医学的およびヘルスケアのニーズ、例えば、聴覚などを判断し、それに関する啓発や広告情報を含むフィードバックを即座に提供する、簡単で便利な方法があれば望ましいだろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(本発明の概要)
個人の個人的、医学的およびヘルスケアのニーズという分野における、まだ満たされていない技術的ニーズに対応するシステムおよび方法を提供することが、本発明の目的の一つである。
【0008】
また、視覚および眼の健康のセルフスクリーニングを提供できるキオスク(簡単に「ビジョンセンターキオスク」と呼ぶ)を提供することも、本発明の目的の一つである。そこでは、以下のうちの一つ以上を評価する。遠方視力、近方視力、コンピュータ視力、中心視、クリア視野、対比視力、遠近調節幅、調節能力、涙液膜、瞬目率、目の乾燥度および/または眼のアレルギー。こういった評価は、全ての人々にとって有益であり、深刻な眼の症状を発見することができるが、特にコンピュータユーザの快適性、健康、生産性の増大に役立つ。また、ビジョンセンターは、それぞれの評価に基づき、ユーザに視力ケア製品やサービスを提案し、それらやその他の製品のクーポンを配布する。
【0009】
本発明のもう一つの目的は、キオスク内に、ユーザに見せる画像を投影するための光学経路を決める、ミラーとレンズのシステムを提供することである。その画像は静止していて、ユーザが自分の位置を調整して眺めるもの、あるいは、キオスクの前に立っているユーザの身長に合わせて、自動または手動の手段で調整可能なものである。
【0010】
さらに、高性能の音声システムを提供することも、本発明の目的の一つである。それには、例えば、人が近づくと大きくなり、人が離れると弱くなる、またはその逆など、自動的に調節可能な音声レベルが含まれる。
【0011】
そのため、目的の一つに従って、以下の模範的実施形態で、より明確に定義された発明が提示される。これらの実施形態は限定的なものと見なされるべきではない。本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるからである。
【0012】
一実施形態では、本発明は、ユーザによって利用されるキオスクから構成されるシステムを提供する。キオスクは以下で構成される:(a)入力または出力情報を伝える光学系、(b)入力および/または出力情報を表示する一つ以上のディスプレイ画面、(c)入力を受け入れる手段、オプションとして、(d)一つ以上のセンサ、オプションとして(e)入力および出力情報を処理する、マイクロプロセッサへのアクセス、オプションとして(f)入力および/または出力情報を記憶するメモリへのアクセス。そこにおいて、そのシステムは、ユーザからの、またオプションとして一つ以上のセンサからの入力を受け入れ、少なくとも一つの光学室および一つ以上のディスプレイ画面へ出力を提供するよう設定されている。
【0013】
もう一つの実施形態では、上記のようなシステムが提供され、そのシステムは、マイクロプロセッサへのアクセスからなる。発明の一形態において、マイクロプロセッサはインターネットによるアクセスからなる。
【0014】
本発明のもう一つの実施形態では、上記のようなシステムが提供され、そのシステムは、メモリへのアクセスからなる。
【0015】
さらに、一実施形態では、上記のようなシステムが提供され、ユーザとディスプレイの間の視角を最適に調整する手段からなる。発明の一形態において、視角を最適に調整する手段は、サーボ機構からなる。発明のもう一つの形態においては、視角を最適に調整する手段は、手動の手段からなる。例えば、手動の手段は、ノブまたは調整可能なディスプレイ画面からなる。
【0016】
さらにもう一つの実施形態では、上記のようなシステムが提供され、そこにおいて、一つ以上のディスプレイ画面に対するユーザの位置を判定するために、一つ以上のセンサのうち、少なくとも一つが使われる。発明の一形態において、一つ以上のセンサのうち、少なくとも一つは、距離センサまたは画像センサからなる。発明のもう一つの形態においては、一つ以上のセンサのうち、少なくとも一つは、ユーザの身長またはユーザの眼の位置を判断するために使われる。
【0017】
さらに、本発明は、上記のようなシステムを提供し、ユーザの視力、視覚の状態、眼の健康状態を評価する、視覚評価手段からなる。発明の一形態において、視覚評価手段は第一アルゴリズムからなる。
【0018】
発明のもう一つの実施形態において、このシステムはさらに、視覚評価を自動調節してユーザの身長に合わせる調節手段からなる。発明の一形態において、この調節手段はサーボ機構からなる。
【0019】
本発明のもう一つの実施形態では、上記のシステムはさらに、ユーザの場所または位置に基づいて、表示された文字のサイズを特定の精度に自動調整する手段からなる。発明の一形態において、特定の精度とは、20/20、20/30,20/40、20/50、またはその間の視力である。
【0020】
上記のシステムの一実施形態では、表示された文字サイズの自動調整の手段は、第二アルゴリズムからなる。
【0021】
請求項1のシステムにおいて、キオスクはさらに可変の中間または遠方視力評価を提供する手段で構成される。一実施形態では、可変の中間または遠方視力評価を提供する手段は、機械的およびソフトウェア的手段の組み合わせで構成される。本発明の一形態において、機械的手段は、機械的に動くディスプレイ画面からなる。
【0022】
本発明のシステムは、オプションとして、情報を検索または分析する手段、および/またはプリンタで構成される。
【0023】
一実施形態では、本システムは身体または音声入力を含む入力を受け入れる。オプションとして、入力はユーザによって行われる。
【0024】
一実施形態では、本システムは、視覚障害または眼の健康問題に関する情報、一つ以上の製品またはサービスに関する一つ以上の提案、例えば、視覚関連の製品、視覚関連のサービス、および/または一つ以上の製品またはサービスに関する一つ以上のクーポンなどを提供するように設定されている。
【0025】
もう一つの実施形態では、本システムは、ユーザの視力または眼の健康の評価を行うよう設定されており、それは以下の評価のうちの一つ以上からなる。遠方視力の評価、近方視力の評価、中間視力の評価、コンピュータ視力の評価、中心視の評価、クリア視野の評価、遠近調節の評価、調節能力の評価、対比視力の評価、眼のアレルギーの評価、眼の乾燥度の評価(軽度、中度、重度)、瞬目率の評価(1分当たりのまばたき数)、涙液膜破壊の評価、またはこれらを一つ以上組み合わせた評価。
【0026】
一実施形態では、本システムは、この評価に基づいてアドバイスを提供するように設定されている。本発明の一形態において、アドバイスは有力な治療法、または眼科医、製品、サービスの紹介に関するものである。
【0027】
もう一つの実施形態では、本システムは、ユーザが画面の前に立つ、または座れるように、あるいは、独立型ユニットまたは壁掛け式またはデスクトップユニットとして、あるいは、小売店の棚に組み込まれるように設計されている。
【0028】
本発明のさらにもう一つの実施形態では、システムは少なくとも二つのディスプレイ画面で構成されている。本発明の一形態において、一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つが、タッチスクリーンまたはLCDである。オプションとして、一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つが、メニュー、ナビゲーションのための手段、評価結果、製品またはサービスのアドバイス、操作方法のうちの一つ以上を表示するように設定されている。さらにオプションとして、システムまたはディスプレイ画面は、近方視力、遠方視力、中間視力の単位で視力評価情報を表示するように設定されている。また、さらにオプションとして、システムは、ミラー組立部品によって評価情報を表示するように設定されている。本発明の一形態において、ミラー組立部品は、視線の軌道が数インチから1メートルまたはそれ以上まで変動するように配置されている。本発明のもう一つの形態において、ミラー組立部品は、ユーザの位置に合わせて自動的に調節できる。本発明のさらにもう一つの形態において、ミラー組立部品は、手動で調節できる。
【0029】
本発明のさらにもう一つの実施形態では、システムは、二つ以上のディスプレイ画面からなり、一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つが可動である。本発明の一形態において、ディスプレイ画面は、ユーザの位置に応じて、特定の視力にとって望ましい軌道距離を作り出すために移動することができる。本発明のもう一つの形態において、ディスプレイ画面は、ユーザの位置に応じて、目標の文字サイズを作り出すために移動することができる。本発明のさらにもう一つの形態において、システムは表示用文字サイズを自動的に調整するよう設定されている。
【0030】
本発明はさらに、アルゴリズムで構成される上記のシステムを提供する。そこにおいて、アルゴリズムは特定の視覚測定や評価に対応した大きさの、複数の「C」を表示するように設定されている。本発明の一形態において、複数の「C」は、ユーザがディスプレイの前に位置し、ディスプレイとユーザ間の距離が決まってから表示される。
【0031】
本発明の一実施形態では、上記のシステムは、一つ以上のディスプレイからのユーザの距離を検知する手段、例えばセンサ等からなる。本発明の一形態において、センサは、距離センサ、例えば、赤外線、光学(カメラ)、または音響センサ、またはカメラ、または赤外線源または湿度センサからなる。
【0032】
本発明のもう一つの実施形態では、上記のシステムが提供され、さらに、ユーザの目の部位を識別し、瞬目率(1分当たりのまばたき数)を測定し、まばたきが完全であるかどうかを確認し、目の開口部(目のひらき)の縦サイズ、または瞳孔の大きさを測定するための、一つ以上の手段で構成される。
【0033】
さらにもう一つの実施形態では、上記のシステムが提供され、そこにおいて、システムは、ユーザが質問に答える反応時間を記録したり、かすみのレベルを記録したり、目の動きや位置を追跡したりするように設定されている。
【0034】
もう一つの実施形態では、上記のシステムはさらに、音を出すための少なくとも一つのスピーカーで構成される。本発明の一形態において、キオスクの音声レベルは、自動的にオンオフしたり、人が近付いてくるのを感知したら調節したりすることができる。オプションとして、人が感知されるまで音は最小で、その人がキオスクに接近するにつれ、音量が上がる。
【0035】
本発明の一実施形態では、上記のシステムは、操作上、インターネットで情報をダウンロードおよびアップロードできる。本発明の一形態において、アップロードまたはダウンロードされた情報は、新しいソフトウェアのインポート、広告、クーポン、啓発資料、ユーザ情報の検索、キオスク使用統計、メンテナンス、作動状況からなる。
【0036】
一実施形態では、上記のシステムは、メールの送信、ユーザに関する情報の受け取り、一つ以上のクーポン(例えば、推奨製品のクーポン)の発行、試供品の配布、ユーザの市販医療ニーズの査定、ユーザの聴覚の評価、ユーザの個人的ケアのニーズの査定、サービス会社または小売業者または製造業者の名称および/または所在地の提供等を行うよう設定されている。
【0037】
もう一つの実施形態では、上記のシステムは、さらにイヤまたはヘッドホンまたはイヤホンで構成される。
【0038】
本発明のさらにもう一つの実施形態では、ユーザに対する広告の一方法が提供され、それは以下のステップで構成される。すなわち、上記のシステムの一つを提供する、ユーザが情報をシステムに入力する、ユーザがシステムからの出力を入手する。本発明の一形態において、入力および/または出力情報は視覚に関連したものである。
【0039】
本発明はさらにユーザの個人的または医療的ニーズを査定する一方法を提供し、それは以下で構成される。すなわち、上記のシステムの一つを提供する、システムが情報またはユーザの個人的、医療的ニーズに関する一つ以上の質問を表示する、一つ以上の質問に対するユーザの回答、またはユーザのシステムへの入力をユーザが入力する、そしてユーザの回答の分析をユーザがシステムから受け取る。本発明の一形態において、この方法はさらに、ユーザがシステムから製品またはサービスの提案またはアドバイスを受けるステップで構成される。
【0040】
本発明のその他の目的、特徴、利点については、当業者にとっては、本明細書を吟味すれば明白であろう。そのような他の目的、特徴、利点も本発明の一部とみなされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
発明者は、人の個人的、医療的、視覚的、聴覚的、またはその他の健康またはケアのニーズを評価するシステムおよび方法を発見した。発明者はさらに、人に製品サービスを広告、推奨、提案する、またサービス会社、小売業者、または製造業者の名称および所在地を広告するシステムおよび方法を発見した。
【0042】
発明の一実施形態では、視覚を評価するビジョンセンターキオスクが提供される。発明のもう一つの実施形態では、視覚のケア、視覚ケアのサービス会社、視覚関連の製品サービスに関する情報を提供するビジョンセンターキオスクもまた提供される。
【0043】
本明細書で使用される用語は、通常の、辞書の意味で、そして当業者の理解の通りに使用されている。本明細書中の本発明は、以下の用語にさらに帰される意味を考慮すると、よりよく理解できる。
【0044】
「ユーザ」とは、本発明のシステムを使う人である。
【0045】
「ディスプレイ画面」または「モニタ」には、コンピュータ画面など、情報を表示する通常の画面が含まれる。ディスプレイ画面は、例えばLCDまたはタッチスクリーンなどである。
【0046】
「入力装置」には、例えば、マウス、操作棒、タッチパッド、キーボード、または、音声命令など、通常の入力装置が含まれる。
【0047】
「サーボ機構」とは、自動的な、閉ループ運動制御システムで、フィードバックを使って、例えば位置など、望ましい出力を制御する。
【0048】
「センサ」には、距離、光、湿度、音声、運動、または画像を感知、検知、または判断するものが含まれる。
【0049】
「遠方視力」とは、人が遠距離にある物体を見る能力を指す。
【0050】
「近方視力」とは、人が近接した物体を見る能力を指す。
【0051】
「中間視力」とは、人が近接と遠距離の中間にある物体を見る能力を指す。
【0052】
「コンピュータ視力」とは、人がコンピュータの前にいる、あるいはそこで仕事をする時、コンピュータ画面に表示された資料を見る人間の能力を指す。
【0053】
「涙液膜破壊」とは、人の目が乾燥して、涙の膜、すなわち目を覆っている水分が失われ始める状態を指す。
【0054】
「見る距離」とは、ユーザの目とディスプレイ画面の距離を意味する。
【0055】
「視角」とは、ディスプレイ画面の前に位置するユーザにとって、快適かつ最適な文字判読角度である、垂直方向から測られた角度を意味し、ユーザが表示された情報を見ることを可能にする。
【0056】
「自動」とは、例えば、表示されている文字サイズの変更など、ディスプレイ画面に表示される資料の調節または変更に関わる場合は、本システムの中にプログラムされている調節または変更を意味し、ユーザが手動で調節または変更する必要がない。
【0057】
(システム、プロセス、ハードウェア)
本発明には、一実施形態では、一つ以上のディスプレイ画面、一つ以上の入力装置(例えば、物理的入力、音声認識)、光学経路を決めるミラーシステム、視覚評価および/またはその他のヘルスケアニーズの評価を行うためのアルゴリズム、そしてオプションとして、マイクロプロセッサ、メモリ、および/またはプリンタが含まれる。この発明のシステムは、さまざまな方法で組み立てることが可能で、そのような組み立てについては、当業者の技術の範囲内である。本発明は、本明細書に記載される通りの厳密なコンポーネントの組立方法に制限されるものではない。
【0058】
本システムは、以下を含む多くのアプリケーションに役立つ。(1)ユーザの視覚およびユーザの眼の健康の評価、(2)様々な視覚障害および眼の健康問題に関するユーザ啓発、(3)ユーザの視覚および/または眼の健康の維持または向上に役立つ製品の提案、および/または、(4)推奨される視覚の健康のためのサービスまたは製品のクーポンの提供。
【0059】
本システムは、視覚関連またはその他の製品サービス等、製品サービスの広告にも役立つ。
【0060】
もう一つの実施形態では、本システムはさらに、上記のようなシステムで、遠方視力、近方視力、中間視力、コンピュータ視力、中心視、クリア視野、遠近調節幅、調節能力、対比視力、眼のアレルギー、眼の乾燥度(軽度、中度、重度)、瞬目率(1分当たりのまばたき数)、涙液膜破壊評価を含むが、それらに限定されない、ユーザの視覚または眼の健康を評価できるシステムを提供する。
【0061】
本システムには、もう一つの実施形態では、ユーザの視覚または眼の健康の評価に基づくアドバイスや考えられる治療法を提供する手段がさらに含まれる。
【0062】
上記のシステムは、図1,2,3に示されるキオスクのようなユニットに具体化することができ、ユーザはユニットの前に立つ、または座ることができる。あるいは、このシステムはデスクトップ型、または壁掛け型として提供される。さらに、このシステムは、独立型ユニットとして提供される場合もあり、また、例えば、視覚ケアその他の製品を展示する棚など、小売店の棚に組み込まれる場合もある。
【0063】
一実施形態では、このシステムには、一つ以上のLCD、タッチスクリーン等のディスプレイ画面が含まれている。例えば、一つのLCD(分割画像)を使うことができる。ディスプレイ画面は、例えば、メニュー、ナビゲーション、質問、操作方法等の指示、啓発的資料、評価結果を含む情報(メインディスプレイの表示等)、または推奨製品を含む製品、および/または、推奨サービスを含むサービスを表示する。
【0064】
もう一つの実施形態では、ディスプレイ画面は、例えば、LCDディスプレイ1には近方または遠方視力を、そしてLCDディスプレイ2には中間および遠方視力を表示する。ディスプレイは、一連のミラーを通してユーザが見るため、LCDディスプレイの配置や使用されるミラーの数によって、視覚経路は数インチから数メートル以上の間のどの長さでもよい。
【0065】
発明の一形態では、この発明は二つのディスプレイ画面を提供し、ディスプレイ画面は両方ともLCD、すなわち、LCDディスプレイ1とLCDディスプレイ2で、一つまたは両方とも、例えば可動式で、LCDディスプレイに対してユーザがどこに立っている、または座っているかによって、ユーザの特定の視力および目的物の文字サイズに対応した正確な路程を作り出す。
【0066】
一実施形態では、上部モニタを広告および/または啓発的情報の表示に使うことができる。下部モニタは、例えば、タッチスクリーンで、ユーザに指示を提供し、ユーザは、例えば、情報を入力したり、プログラムをナビゲートしたり、評価結果を受け取ったり、クーポンを選んだりすることができる。また当然のことながら、本発明のキオスクは、上部モニタまたはディスプレイ画面がなく、下部モニタまたはディスプレイ画面が一つ以上あってもよい。
【0067】
一実施形態では、このシステムはコンピュータで構成される。一形態では、ディスプレイ画面に表示された文字サイズは、コンピュータによって動的に調節され、表示されて、ユーザが視力検査用のぞき窓の前にいる時に位置する距離で、特定の視力評価を提供する。視力評価中にユーザが動くと、文字サイズは自動的に調節されて、その人の新たな位置から、正しい視力評価(例えば20/20、20/30,20/40)を維持する。
【0068】
もう一つの実施形態では、本発明には、ユーザが視力テスト用のビジョンディスプレイまたは表示ミラーを手動で調節する方法が含まれ、どんな身長のユーザでも表示された文字が見ることができる。
【0069】
さらに、もう一つの実施形態では、本発明には、ユーザの身長を感知し、この身長測定値を使ってユーザの目の高さを見積るシステムに基づいて、ビジョンディスプレイ(LCD等)を自動的に調節する方法および手段が含まれる。一形態では、このシステムには、ミラーが含まれ、質問形式、またはユーザの目の高さを示す一連のLEDの中から特定のLEDをユーザに確認させるなどして、ユーザが入力するユーザの身長に基づいて、自動的に調節される。あるいは、ユーザはタッチスクリーンのボタン、操作棒、マウスパッド、他の類似した入力装置などで、ミラー組立部品を手動で調節することができる。
【0070】
本発明は、さらに、近方、中間、または遠方視力を含む視力評価用のレンズまたはミラー一式を格納する覗き窓を提供する。このミラーおよび/またはレンズ一式は、光学経路を規定し、表示された画像をユーザの身長、またはユーザのディスプレイからの距離に調節するのを助ける。
【0071】
図8Aおよび図9に例示される光学経路(23)は、数多くある光学経路設定のうちのいずれかを描いたもので、そこには、視力パターン表示が含まれており、また、遠方視力パターンなどの視力パターンを、ユーザから見る距離など所定の距離に表示させるミラーまたはレンズまたはミラーとレンズの組み合わせが含まれている。
【0072】
光学経路(23)の中にあるLCDディスプレイなどのディスプレイは、固定、または可動である。ユーザから視力パターンを発しているLCDディスプレイまでの距離が、LCDディスプレイから発せられる視力パターンのサイズにとって望ましい視力レベルに達するために必要な見る距離に近似している場合は、LCDディスプレイは固定されている。発せられる視力パターンのサイズは、ユーザの見る距離が、距離センサに感知されて長くなるか、短くなるかによって、固定されたディスプレイ上で、拡大したり、縮小したりすることができる。光学経路(23)の中のLCDディスプレイは、視力評価中、多様なユーザの位置またはユーザの位置の変化に対応するため可動にすることもできる。LCDディスプレイの運動量は、距離センサに記録されるユーザの位置または動きによって直接変化する。発せられる視力パターンのサイズも、ユーザの見る距離が、距離センサに感知されて長くなるか、短くなるかによって、可動のLCDディスプレイ上で、拡大したり、縮小したりすることができる。
【0073】
覗き窓の穴(20)は、ガラスまたはプラスチックで覆われている。必要に応じて、グレアを防ぐために負の角に配置することができる。
【0074】
本キオスクのもう一つの実施形態では、ユーザとディスプレイの間の見る距離の調節には、距離センサまたは画像センサによるユーザの位置の感知、および、望ましい見る距離が得られる位置にユーザが動くための指示が含まれる。
【0075】
さらにもう一つの実施形態では、本システムには、ユーザの位置とディスプレイ1と2などのディスプレイ画面に対する距離を判定するための距離判定手段が備わっている。距離判定手段にはセンサ、それには赤外線、光学(カメラ等)が含まれるが制限されない、または、音響センサ、床上のマーキング、または、操作棒、マウス、トラックボール等入力装置の配置(ユーザがそれらの入力装置を握ったり、使ったりすると、ユーザは確認距離範囲内に位置づけられる)が含まれる。
【0076】
さらにもう一つの実施形態では、本発明には、上記のシステムとカメラ、赤外線源、ソフトウェアのうち一つ以上が含まれ、ソフトウェアは、ユーザの目の領域を確認できるように設定またはプログラムされており、ユーザの瞬目率(1分当たりの瞬き数)、瞬きの完全性、目の開口度(目の開きなど)の縦サイズ、および瞳孔のサイズなどを判定する。
【0077】
もう一つの実施形態では、本発明には、上記のシステムと、例えば図3にディスプレイ1とビジョンディスプレイ2として示されるような、一つ以上のLCD等のディスプレイが含まれる。一形態では、文字数字が指定されたサイズでディスプレイ上に示され、ディスプレイとユーザの間の既定の距離から表示された文字を見ることで、人の視力が評価できるようになっている。「C」の文字を任意に回転させることが、視力評価の一実施形態で、ユーザは「Cの開いている」方向、右、左、上、下などを識別する。「C」のサイズは、ユーザの規定の見る距離での特定の視力に対応する。
【0078】
さらにもう一つの実施形態では、本発明は、上記のようなシステムを提供し、それには一つ以上のメインモニタディスプレイともう一つのビジョンディスプレイが含まれる。メインモニタディスプレイまたはもう一つのビジョンディスプレイは、上下および前後に移動可能で、ユーザの見る距離を変更できるようになっている。
【0079】
発明のもう一つの実施形態では、本システムによってユーザは、画面上の指示、またはその他のユーザフィードバック技術によって導かれるなどして、表示された文字から特定の見る距離に留まることができる。
【0080】
さらにもう一つの実施形態では、本発明は、上記のようなシステムおよび方法を提供し、それには、ユーザの見る距離に基づき、表示された文字のサイズを自動的に変更する手段が含まれる。オプションとして、このシステムおよび方法には、ユーザの動き、およびユーザのディスプレイからの距離の変動を考慮して、表示された文字のサイズを自動的に調節して、20/20、20/30,20/40等、特定の視力レベルに達する手段も含まれる。
【0081】
またさらにもう一つの実施形態では、上記のシステムには、表示された文字に対する反応を、ある人が記録するのにかかった反応時間を自動的に記録するよう設定されたソフトウェアプログラムもまた含まれている。このシステムはオプションとして1〜10の段階、または軽度、中度、重度の質的採点法などの評価システムを提供し、システムのユーザが、所定の視力レベルでの表示された文字に関する「かすみ」のレベルを示すことができるようになっている。これらの尺度は、ある人の視力レベルの微調整に使うことができる。反応時間が長く、かすみの評点が高い場合は、反応時間が早く、かすみの評点が低い場合より、表示された文字が見えにくいことを示している。ユーザがユーザの年齢を入力する場合は、反応時間を年齢に応じて調整することができる。このデータは、有意な変化を示唆するために経時追跡される。
【0082】
さらにもう一つの実施形態では、本発明には、上記のようなシステムが含まれ、その入力装置は、タッチスクリーンLCD、トラックボール、マウス、キーボード、または音声認識、またはその他の入力装置である。そのような入力装置で、ユーザは質問への答えを記録したり、視覚パラメータの評価に使われる、表示された「C」またはその他の文字の方向を示したりすることができる。もう一つの実施形態では、このシステムには、オプションとして、視線追跡装置が含まれ、ユーザは表示された「C」その他の文字の開口部の方向を、その方向に凝視を動かすことによって示唆する。例えば、ここに示された「C」では、ユーザはその凝視を右へ動かす。
【0083】
さらに一実施形態では、上記のような本システムには、周辺光、およびディスプレイの表面に当たる光の強度を感知する光センサが含まれている。光センサの出力は、ディスプレイ画面にグレアや周辺光が入らないように、ビジョンセンターの場所および位置づけを最適にするために使うことができる。
【0084】
さらにもう一つの実施形態では、上記のような本システムには、周囲湿度を感知する湿度センサが含まれる。
【0085】
またさらにもう一つの実施形態では、本システムは、薬局、眼鏡小売店、医療センターおよび病院、検眼医および眼科医診療所、企業、学校、その他の公共の場所などの公共の場に設置・使用される。
【0086】
さらにもう一つの実施形態では、本システムは、眼鏡技師、検眼医および眼科医の診療所に設置・使用される。
【0087】
本システムは、ビジョンセンターの形態のように、インターネットで集中的データ収集、分析、各場所からのデータの報告を提供することができる。本システムは、一実施形態では、インターネットの使用により、新しい広告または評価コンテンツの各ビジョンセンターへのダウンロードを行う。
【0088】
もう一つの実施形態では、上記のシステムには、ユーザのデータをユーザ、アイ・ケアのサービス会社、その他の視覚関連サービスへメールで送る手段が含まれる。
【0089】
さらにもう一つの実施形態では、上記のシステムには、ユーザが視覚および関連する健康上の問題、製品、サービスに関する詳細情報を得るために、ユーザのメールアドレスを入力できる手段が含まれる。
【0090】
本システムには、もう一つの実施形態では、ユーザの評価に関連して、推奨または紹介された製品サービスのクーポンを印刷するための手段が含まれる。
【0091】
さらにもう一つの実施形態では、上記のシステムには、高性能音声技術のような音声システムが含まれ、図5および図6に示されるように、音声のボリュームがユーザとディスプレイ画面の間の距離に比例する。従って、例えば、ユーザが遠くにいる時、このシステムからの音声は最小限で、ユーザが近づくと、システムからの音声が増大する。ユーザとディスプレイ画面の間の距離は、距離センサまたは画像センサによって検知される。
【0092】
もう一つの実施形態では、音声システムがついた上記のシステムは、ユーザが規定されたシステムまでの距離内に近づくと、一定の音声レベルが提供される。
【0093】
さらにもう一つの実施形態では、上記のシステムには、図7に示されるように最適な視角を自動的に調節するためのサーボ機構が含まれる。
【0094】
本システムを使用する際、ユーザは、のぞき窓の開口部をのぞき込んで遠方および近方視力評価をする。システムにプリンタが備わっている場合、プリンタは、ユーザの評価結果、啓発その他の情報やクーポンを印刷するために配置される。
【0095】
本発明は、以下の実例によって説明することができる。それは例示を目的として含まれているのであり、制限的なものとして解釈されるべきではない。本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるからである。
【0096】
特許、特許請求、学術論文への全ての言及は、言及することにより本明細書にその全体が援用され、そこに参照される引用文も含まれる。さらに、本明細書で使用されるように、単数は複数を含むため、例えば、「入力装置」とは、二つ以上の入力装置を含み、例えば、「製品」とは二つ以上の製品を含む。
【0097】
(実例1.近方、中間、遠方視力評価)
全ての測定は、メガネまたはコンタクトなど、視力矯正を完全にしている状態で行われる。システムはユーザの見る距離を記録して、「C」またはその他の表示文字のサイズを調節し、特定の視力レベル、例えば、20/20、20/30,20/40等に到達する。ユーザが動く場合は、表示された文字のサイズが、オプションとして自動的に調節されて、見る距離の変化を補うか、もしくはシステムがユーザの見る距離が変わったことをユーザに知らせ、望ましい見る範囲に移動して、視力評価を続行するようユーザに求める。画面上の指示や反応によって、ユーザを正しい見える距離に導くことができる。
【0098】
ユーザは、タッチスクリーン、マウス、操作棒、音声命令等の入力手段によって視力評価を開始する。「C」または一連の「C」またはその他の文字または複数の文字がビジョンディスプレイ画面上に表示される。タッチスクリーンモニタ、操作棒等の入力手段を使い、ユーザは表示された文字の方向を示したり、それらをデザインや方向性が同一の拡大された文字とマッチさせることで識別したりする。これら文字は特定の時間だけ表示され、任意に入れ替えられる。
【0099】
(実例2.スクリーニング装置として使われるシステム)
このシステムは、目的とする視力レベルのスクリーニングに使われる特定のサイズの文字を表示することによって、視力のスクリーニング装置として使うことができる。例えば、システムは中間および近方視力用に、ランダムに示された5個の「C」の列、または9個のCで構成される配列を表示する。Cのサイズは、20/20、20/30等、一つの視力用に設定される。Cが向いている4つの方向の全てが、最初の4個の表示にランダムに表示される。ユーザが見えないものがゼロか一つなら、ユーザは合格である。ユーザが見えないものが二つなら、ユーザは不合格である。最初に表示される4つのC配列の一つが見えない場合、5番目のCまたはC配列は、見えなかったものと同じ方向を向いているべきである。C配列の例は以下のとおりである。
【0100】
【化1】
この手順は、片方の目を手で覆った、または閉じた状態で一つずつ(単眼視力評価)、あるいは両方の目を開けた状態で(両眼視力評価)、ユーザのそれぞれの目を評価する。
【0101】
(実例3.視力測定装置として使われるシステム)
このシステムは、ユーザが所定の見る距離で見ることができる様々なサイズの文字群から、最小の文字を識別することによって、視力測定装置として使うことができる。例えば、システムが一連のサイズの異なる文字を表示する。各サイズが繰り返し示される。ユーザが全て、またはほとんど全ての文字またはその方向を正しく識別したら、次に小さいサイズが表示され、この過程は、評価が終了するまで、またはユーザが特定数の文字またはその方向を間違って識別するまで繰り返される。ユーザが最小の表示された文字を正しく識別したら、ユーザの視力は、この視力レベル以上である。ユーザが所定の視力レベルで、所定数の文字を間違って識別したら、ユーザの視力は、その次に一番高い視力レベルである。
【0102】
(実例4.コンピュータ視力評価)
全ての測定は、メガネまたはコンタクトなど、視力矯正を完全にしている状態で行われる。システムはユーザに、(1)コンピュータまたはディスプレイ画面を使う時の、ユーザの通常の見る距離(インチ、フィート、センチメートル等)をコンピュータモニタに入力する、または(2)システムのモニタ画面に対して、コンピュータモニタを見る際の距離に近似した位置に移動するよう指示する。ユーザが通常の見る距離にいることをユーザが示唆すると、システム内の距離センサが見る距離を記録する。
【0103】
(実例5.スクリーニング装置として使われるシステム)
上記の手順からわかった見る距離を使って、このシステムは、20/20、20/30等、目的とする視力レベルのスクリーニングに使われる特定のサイズの文字を表示することによって、コンピュータ視力のスクリーニング装置として使うことができる。視力スクリーニング評価の手順は、上記のそれに従う。
【0104】
(実例6.視力測定装置として使われるシステム)
このシステムは、ユーザが見ることができる様々なサイズの文字群から、最小の文字を識別することによって、コンピュータ視力測定装置として使うことができる。上記の手順からわかった見る距離を使って、表示された文字のサイズを既知の見る距離における特定の視力レベルに対応するように変えることができる。ユーザの視力は、ユーザがビジョンディスプレイまたはモニタ画面上で見ることができる様々なサイズの文字群から、最小の文字を識別することによって得られる。視力評価の手順は、上記のそれに従う。
【0105】
(実例7.クリア視野)
二重焦点、三重焦点、プログレッシブレンズなどの多重焦点レンズを着けているユーザは、コンピュータモニタ画面全体が見えにくいことが多い。彼らは通常、頭を動かし、多重焦点レンズの別の部分を通して見えるようにすることでこれを補っている。これは首や背中上部を痛める可能性があり、過剰に首を動かすことによって生産性が低減する。クリア視野評価の目的は、多重レンズ使用者のために、ユーザが頭を動かさずに楽に見ることができるコンピュータ画面の部分を確保することである。この評価は、また、多重焦点レンズのセグメント高さをチェックし、適切に調整されていることを確認する。
【0106】
以下に、手順およびナレーションの一例を記述するが、必ずしもクリア視野の評価を表現する、唯一の手順および説明とは限らない。
システムはユーザに、(1)コンピュータを使う時の、ユーザの通常の見る距離(インチ、フィート、センチメートル等)をコンピュータモニタに入力する、または(2)システムのモニタ画面に対して、コンピュータモニタを見る際の距離に近似した位置に移動するよう指示する。ユーザが通常の見る距離にいることをユーザが示唆すると、システム内の距離センサが見る距離を記録する。テストはユーザが片方の目を覆うか閉じるかして、単眼で行われる。両方の眼がこの方法でテストされる。
ナレーション例:
これからコンピュータモニタ上にテキストが現れ、中心に黒い点が見えます。常にこの黒い点を見つめて下さい。片方の目を隠して下さい。ただし、この目は閉じないようにして下さい。見える方の目で、黒い点を見つめて下さい。これからテキストを横切る線がゆっくりと上の方向へ動いてゆきます。テキストがかすみ始める部分にこの動く線が到達したら、知らせて下さい。その時、操作棒の先端についているボタンを押して下さい。
その後、線は下の方へ、そして右、左へと動きます。線が動く度に、テキストがかすみ始める部分にこの動く線が到達したら、先端のボタンを押して知らせて下さい。正確を期すために、動く線ではなく、黒い点を常に見つめている必要があります。テストを開始または再開するには、先端のボタンを押して下さい。
【0107】
(分析)システムは、クリア視野をユーザが頭を動かさずにはっきり見える領域として、また、ユーザが線引きした上下左右の線の境界内の領域として計算する。計算結果は、クリア視野領域をモニタ画面の総面積で割ることによって、パーセンテージで表現される。この分析は、ユーザのモニタサイズの違いを補う。パーセンテージが高い結果の場合は、ユーザがモニタ画面を見るために頭を過度に動かすことなく、コンピュータ作業をしていることを示唆する。パーセンテージがより低い結果の場合は、おそらくモニタ画面の全ての部分をはっきりと見るために、頭を過度に動かす必要があることを示唆している。システムは、モニタのもっと大きな部分が見えるように、新しい多重焦点レンズの処方をもらうこと、あるいは、コンピュータ専用に作られた特殊メガネを入手することをユーザに勧めるかもしれない。
【0108】
クリア視野の二つの領域(それぞれの目に一つずつ)が互いに垂直にそろっていないことがある。これはユーザの多重焦点レンズのセグメント高さが適切に調整されていないことを示唆し得る。また、レンズに光学収差がある場合もこのようなことが起こり得る。これは、コンピュータのモニタ画面を見るなど、近方または中間距離の仕事を行っている時、眼精疲労、頭痛を引き起こし、かすみ目になる可能性もある。システムは、専門的な目の検査を受けて、レンズのセグメント高さの不一致を直してもらうようユーザに勧めるかもしれない。
【0109】
(実例8.中心視力評価)
全ての測定は、メガネまたはコンタクトなど、視力矯正を完全にしている状態で行われる。中心視力評価は、目の内部の健康、特に網膜の健康に関連するものである。評価は、例えばコンピュータモニタ画面に現れる、表示された画像全体を、そして表示された画像を、ゆがみなく見るユーザの能力を判断するのに役立つ。
【0110】
この評価は、縦横に走る碁盤目状(グリッド)の線とその中心にある点を使って行われる。この方法は、黒の背景に白い線、白の背景に黒い線、または線と背景の間に妥当なコントラストを生む特定の色を使って用いることができる。システムはユーザに対して、モニタ画面に比較的近い距離に位置するよう求める。この距離は、使用されるモニタ画面のサイズによって異なる。距離センサが、LEDまたはその他の物理的手段、例えば位置調整棒などを調整して、ユーザが正しい見る距離にいることを、ユーザに知らせる。システムはユーザに対して、評価の間ずっとグリッドの中心にある点に集中するよう求める。この評価は、単眼で行われる。
【0111】
(実例9.スクリーニング装置として使われるシステム)
ユーザが見ているものに関する質問が出される。その質問は以下を含むが、限定されない。
・グリッドの中心にある点が見えますか
・グリッドの角と辺が全部見えますか
・中心の点を見つめる時、見えなくなる線、歪んだ線、または、波打つ線がありませんか
分析。上記の質問の何れかに対する答えが「はい」の場合は、ユーザの中心視力に問題があることを示唆しており、システムはその人に、アイ・ケアの専門家にかかって目の検査を受けるようアドバイスするであろう。
【0112】
(実例10.測定装置として使われるシステム)
このシステムは、ユーザに上記の質問をして、何れかに対するユーザの答えが「はい」の場合、ユーザがグリッドの中で見えない部分またははっきりと見ない部分を示すことで、測定装置として使うことができる。これは、ユーザがグリッドの中ではっきりと見えにくい特定の部分を正確に示すことができるような、タッチスクリーンまたは他の入力装置によって遂行することができる。
【0113】
中心視力評価は、スクリーニングとして使う場合も、測定装置として使う場合も、背景に対するグリッド線の輝度を変えることによって、各個人に対してより敏感にすることができる。これを達成する方法は、ユーザに、グリッド線が見えなくなるまで、グリッド線の輝度を落とすよう求めることである。その後、ユーザは、グリッド線がやっと感知できるようになるまで、グリッド線の輝度を上げる。それからユーザは上記の評価を始める。
【0114】
(実例11.対比視力評価)
全ての測定は、メガネまたはコンタクトなど、視力矯正を完全にしている状態で行われる。ハイコントラストの視力表を使った人の視力は、その人が低照明条件で、どれだけよく見えるかを示唆したり、予測したりしない。対比視力評価は、「C」または他の文字数字とそれらが表示される背景の間の、低下するコントラストの様々なレベルでの、ユーザの視力レベルを判定するのに役立つ。この評価では、背景とのコントラストが異なる一連の文字を表示し、特定のコントラストでユーザに見える最も小さな文字サイズを測定する。
【0115】
(実例12.スクリーニング装置として使われるシステム)
対比視力評価は、上記のスクリーニング評価の何れかで使われた表示文字のサイズを、様々な度合いのコントラストで使って、利用することができる。表示された文字と背景のコントラスト比は、100%のコントラストから0%のコントラストまでの幅がありえるが、実際的に評価時間の制限があるため、限られた数の、特定のレベルのコントラストしか表示できない。これらはコントラスト比50%、20%、5%、または100から0%の範囲内の、その他の組み合わせである。
【0116】
ユーザは、上記の視力評価で述べられた方法により、特定の文字コントラスト比で、文字または文字の方向を識別するよう求められる。文字サイズ(ユーザの見る距離で補正)およびコントラスト比の閾値を設定して、合格/不合格評価を行うことができる。結果の採点法も上記の視力評価と似ている。
【0117】
(実例13.測定装置として使われるシステム)
上記の視力測定法の何れかを使って、システムはユーザの最良の視力に対応した文字サイズ(ユーザの見る距離で調整)を表示することができる。この文字サイズを起点として使い、システムは、上記の方法で、背景に対する文字のコントラスト比を低減させて行く。ユーザが所定のコントラスト比で、特定の数の文字または文字の方向を間違って識別すると、システムはこのコントラスト比における新たな視力レベルに対応するよう、表示文字のサイズを大きくする。システムによって表示された視力レベルとコントラスト比に基づいてテスト結果が出るまで、このプロセスが繰り返される。
【0118】
分析。上記の手順に従うことにより、視力とコントラスト比のチャートが決定される。通常、コントラスト比が低くなると、所定の距離での視力レベルの低下に対応して、見える文字サイズが大きくなることが予想される。これらの結果をプロットして、年齢補正された正規母集団と比較することによって、システムは、低いコントラストでの視力が平均以下のユーザを特定することができる。これは様々な眼の健康問題、例えば、これらに限定されないが、ワグナーの遺伝性硝子体網膜変性、黄斑浮腫、糖尿病性網膜症、白内障形成、様々な眼の手術や治療の結果を示唆している可能性がある。この結果も、経時的にプロットされ、上記のような様々な眼の健康問題を追跡することができる。
【0119】
(実例14.遠近調節幅)
ユーザの遠近調節幅は、彼らをチャートやコンピュータのモニタ画面などの視対象に向かって移動させることで評価することができる。上記の手段によって距離を測定することにより、ユーザが徐々に視対象に近付いて行くうちに、いつ「かすみの最初の徴候」を経験するか、を判定することができる。かすみの最初の徴候は、ユーザによって、キー入力、マウス、操作棒、声、または他の入力装置を使って知らされる。この距離を利用して、ユーザの調節能力に到達し、また年齢調整して、正常/異常な調節パターンを判断することができる。
【0120】
(実例15.調節能力)
ユーザが近くの画像から遠くの画像へ焦点を変えて、遠くの画像が明瞭に見えるまでにかかる時間を、彼らの「近くから遠くへの」調節能力と定義することができる。ユーザはコンピュータ作業のような、過度に近方の作業でその調節システムにストレスをかけているため、ユーザの調節能力は遠くの物体に焦点を合わせるために必要な時間の増大を示すであろう。この同じ調節ストレスにより、遠くの物体から近くの物体へ焦点を変え、近くの画像が明瞭に見えるまで(「遠くから近くへの」調節能力)、にかかる時間が増えるだろう。
【0121】
調節能力は、ユーザに近距離の画像、例えば、近方視力評価に使われるLCDに表示された画像を、特定の時間見せることによって、評価することができる。そしてユーザは焦点を変えている時、上記の入力装置の何れかによって知らせるよう求められ、また遠くの画像、例えば、遠方視力評価に使われるLCDに表示された画像に焦点を合わせるよう求められる。ユーザは再び、この遠くの画像がはっきりと見えるようになったらすぐに入力装置によって知らせる。これはユーザの近くから遠くへの調節能力である。このプロセスは遠くの画像から近くの画像へ行く場合にも繰り返され、遠くから近くへの調整能力を判定する。これらの評価は平均を求めるため何回も繰り返される。
【0122】
(実例16.瞬目率)
瞬目率は、長時間近点作業およびコンピュータ作業に従事する人々のドライアイ状態を評価する上で、重要な要素となりえる。これらの人々の瞬目率は、劇的に減少し、角膜表面が周囲の外気に曝されて蒸発することにより、乾燥を引き起こすことが多い。ドライアイ状態はしばしば、目の充血、灼熱感、異物感、または目の中のゴロゴロ感、そしてかすみ目などを伴う。従って、瞬目率は、ドライアイの存在および程度、またはドライアイになるリスクを評価するツールとして利用することができる。
【0123】
方法。瞬目間間隔(IBI)として知られる、瞬目率を計算し、まばたきの間隔を測定するシステム。これは、所定の時間内にユーザがまばたきする回数を記録し、この期間中のまばたき間の時間間隔を平均することによって行われる。最長のIBIも、乾燥が起こりえる期間およびドライアイ状態を発現する潜在的リスクの目安となるため、重要である。
【0124】
第二のパラメータ、涙液膜破壊時間(TFBUT)は、ユーザが眼の不快感を訴えるまで、まばたきしない(凝視する)よう求めることによって得られる。最後のまばたきから眼の不快感までの時間の記録が、TEBUTの近似値である。
【0125】
分析。ユーザの統計見本の瞬目率は、ドライアイの症状と相関しており、ドライアイの程度レベル、例えば軽度、中度、重度などは、瞬目率の様々な閾値と関連している。もう一つの方法は、ある人のTFBUTをその人のIBIと比較することである。TFBUTがIBIより短い場合は、ドライアイ状態を示唆しており、両者の間の差異の大きさは、軽度、中度、重度など状態の程度を示唆するために利用できる。
【0126】
カメラと光源(IR−赤外線など)を利用して、角膜の表面に反射する光をドライアイの指標として使うことができる。このドライアイ評価法では、角膜の表面に反射する画像の輝度および/または鮮明度の変化を観察する。これらのパラメータとそれらが占める面積の測定値を使って、角膜が乾燥している場所を特定することができる。
【0127】
(実例17.瞬目反射)
ユーザの瞬目率を知ることは、ユーザにまばたきをさせる様々な手段を作り出し、そのような介入の有効性を測る可能性を提示する。ユーザにまばたきをさせる様々な手段とは、五感の一つ以上を通して、意識的または無意識的に感知される刺激である。そのような刺激の例としては、これらに限定されないが、自然な瞬目反応を引き起こす視覚的刺激、ユーザへの瞬目率状態低下の警告または通告、または、視覚、聴覚、触覚、味覚、および/または聴覚に関わるその他のバイオフィードバック反応が挙げられる。
【0128】
所定の瞬目刺激に伴う瞬目率の変化を追跡することによって、そういった刺激の有効性を評価することができ、また特定の刺激を修正してより大きな瞬目率を達成することもできるし、あるいは新たに刺激に変えて、望ましい結果を達成することもできる。
【0129】
(実例18.アレルギーおよびドライアイ評価)
眼のアレルギーおよびドライアイの評価は、ユーザにいくつかの適切な質問に答えてもらうことによって行うことができる。これらの質問や類似する質問への回答には、眼の症状の重症度を判定するために設定された数値や得点計算を割り当てることができる。重症度のカテゴリーには、軽度、中度の下、中度の上、重度、またはその他、ユーザの症状を表現する用語を割り当てることができる。アドバイスは各カテゴリーに関連したもので、推奨する製品またはサービス、またはアイ・ケアの専門家にかかって眼の検査を受けることなどである。
【0130】
(実例19.企業または工業環境における本システムの利用)
本システムは以下のように設定することができる。
【0131】
【化2】
(内容)ステップ1:コンピュータ労働者、工場労働者、その他の会社員は、視覚評価を完了したら名前とメールアドレスを入力する。ステップ2:この情報はデータベースへ送信され、ユーザのファイルが作成される。ステップ3:既往症、労働形態、使用機器、環境条件、そして視覚および/または筋骨格疾患などのトピックをカバーした人間工学的調査に労働者が答え、データベースへメールする。予めプログラムされたアルゴリズムを使った解析が、視覚データと人間工学的調査から行われ、人間工学/人事/安全担当スタッフ、および/またはユーザへメールされる。定期的な視覚評価と人間工学的調査によって、労働者の健康、快適感、業績を継続的に最適化することができる。
【0132】
(実例20.遠方、近方、他の視力評価を使って、様々な身長のユーザに対応する)
システムに向かっているユーザが、遠方視力、近方視力、または他の視力評価を行えるようにするには、ユーザは、LCDなどに直接表示される、または一つ以上のミラーを使って表示される画像を見る必要がある。そのようなシステムは、様々な身長のユーザに対応するよう提供される。
【0133】
従って、本キオスクは、一実施形態において、ユーザの前に配置されている可調ミラーに投影される、距離センサ(赤外線距離センサなど)からのビームを提供する。可調ミラーが縦位置へ動いて行くと、赤外線ビームは下方へスイープ運動を始める。ユーザなどの物体を知らせる信号が発せられると、ミラーの動きを駆動するサーボ機構のフィードバック・ループを通して、可調ミラーの位置が記録される。この最初の信号検知は、角度として表現され、システムの前に立っている物体が人の場合は、ユーザの頭頂部を見積もる。ユーザまでの距離と、その頭頂部の大体の位置を知ることによって、可調ミラーを決まった量だけさらに下方に移動させて、ユーザが(1)可調ミラーの上にある表示または他の見る対象物、または(2)可調ミラーの上、そしてそれに続く光学経路(それもミラーで構成されている)沿いに置かれている二番目のミラー、および光学経路の端に表示される画像を見られるような位置にミラーを配置することができる。
【0134】
上記の赤外線距離センサおよび可調ミラー/サーボ機構は、ユーザの身長と目の位置を測定するために用いることができる。この情報は、視力評価のために見る対象物(LCDに表示される物などだが、これに限定されない)の視角を調整する、もう一つのサーボ機構を作動するために利用することができる。
【0135】
これに代わる実施形態では、カメラとソフトウェアを使ってユーザの目の位置を測定し、上記の視角調整を様々な身長にあわせて行うことができる。
【0136】
本発明のさらにもう一つの実施形態では、ユーザが自分の大体の身長を入力して、システムがディスプレイまたはミラーの視角を機械的に調節して、ユーザが表示された視角評価用の画像を見られるようにする。
【0137】
さらにもう一つの実施形態では、ユーザがボタンまたはノブを使って、手動または機械的/電気的にディスプレイの角度を設定して、ユーザが表示された視角評価用の画像を見られるようにする。
【0138】
(実例21.光学経路)
光学経路には、多くのミラーを組み込んで、ミラーの間隔を短くしたり、少ないミラーでミラーの間隔を長くしたりして、求められるシステムのサイズの制約に応じて、ユーザとユーザが見る表示対象物との特定の距離の光学経路を達成することができる。一般に、ミラーの数が少ない方が、表示される画像の劣化が少ないが、ユーザと見る対象物の間に、特定の見る距離を確保するためには、各ミラー間の光学経路が長くなる必要がある。ミラーの数が多くなると、表示される画像の劣化が増大するが、各ミラー間の光学経路を短くできるので、光学経路全体のサイズと寸法を減らすことができる。また、ミラーを何度も使って画像を反射させるように光学経路を構成して、ユーザから表示された対象物までの光学経路を形成することもできる。
【0139】
本発明のシステムは、様々な製品に適用できる。それは以下を含むが、限定されるものではない。
(1)自己評価キオスクビジョンセンター(‘‘VisionCheck’’「ビジョンチェック」)−公共の場で消費者に視力評価を提供し、独立型、壁掛け式またはデスクトップユニットである。このユニットの機能にはスクリーニングが含まれるため、評価される視力閾値は通常、20/20より大きい。
(2)自己評価キオスクビジョンセンター(‘‘VisionPro’’「ビジョンプロ」)−専門のアイ・ケアまたは医療環境で視力評価を提供し、独立型、壁掛け式またはデスクトップユニットである。このユニットの機能は、ビジョンチェックと同じか、あるいは、専門市場に適合した評価がさらに含まれる。また、スクリーニング装置としてよりも、このシステムの閾値は、20/20以上の専門的な視力評価基準に見合ったものになるだろう。
(3)コンピュータユーザの生産性、健康、および快適性を増進するための、評価、アドバイス、およびソリューションを提供するソフトウェアを追加した、自己評価ビジョンセンター(‘‘VisionCentral’’「ビジョンセントラル」図21〜37)は、独立型、壁掛け式またはデスクトップユニットである。分析はユニットの中で行われるか、またはユニットがインターネットで中央のデータベースに接続しており、そこでデータが受信、分析され、ユーザおよび/またはアイ・ケアの専門家や人間工学担当スタッフ等の第三者へ提供される。この製品は、アイ・ケアの専門家に販売、あるいは、企業に設置して、コンピュータ労働力のコンピュータ視覚症候群の問題を評価し、ソリューションを提供することができる。この製品は、可動式モニタディスプレイで構成され、ユーザはモニタと自分の目の間の距離を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】図1は、本発明のキオスクの一模範的実施例の正面レイアウト図表示である。この実施例において、キオスク(1)には、少なくとも3つのコンパートメントが含まれる。一番上のコンパートメント(2)には、エレクトロニクスおよび/または上部ビデオディスプレイが含まれ、中央のコンパートメント(3)には、光学室が含まれ、下のコンパートメント(4)には、下部ディスプレイおよびナビゲーション手段が含まれ、3つのコンパートメントはスタンド(5)によって支えられている。
【図2】図2は、図1に示されているのと同じキオスク(1)の側面図表示である。そこでは、上部モニタ(6)が上のコンパートメント(2)に位置し、タッチスクリーンモニタである下部モニタ(7)とタッチパッド(または操作棒)(8)が下のコンパートメントに位置している。光学室(9)は、上部モニタ(6)と下部モニタ(7)の間にあり、LCD(10)を格納している。
【図3】図3は、本キオスクのもう一つの実施例の正面図表示で、湿度センサ(11)、カメラ(12)、スピーカー(13)、上部モニタ(6)、下部モニタ(7)とタッチパッドまたは操作棒(8)、例えば近方視力を見るためのディスプレイ1(14)、例えば遠方視力を見るためのディスプレイ2(15)、それら二つは光学室とつながっており(図示されていない)、それぞれ中間視力および遠方視力の評価を行う。コンピュータを見る距離のような中距離評価も、下部モニタで評価することができる。
【図4】図4は、本キオスクの一実施例の三次元的図表示で、第一ディスプレイ画面(または上部モニタ)(6)、第二ディスプレイ画面(または下部モニタ)(7)、のぞき窓(20)で始まる光学室(9)、例えば近方視力評価のためのディスプレイ1(14)、そして例えば遠方視力評価ためのディスプレイ2(15)を示している。また、キオスク(1)の上に湿度センサ(11)と距離センサ(16)、コンピュータ、マイクロプロセッサ、またはメモリ装置(17)、プリンタ(18)、サーボ機構(19)(図示されていない)の配置が示されている。距離センサ(16)は、紫外線(IR)センサでもよく、サーボ機構(19)(図示されていない)に接続している可調ミラーの上に取り付けることができる。
【図5−1】図5−1は、本キオスクの一実施例の図表示で、高性能音声技術システムを格納している。図5Aは、一つの可能性として、上部モニタ(6)の上に配置された距離センサ(16)、および上部モニタ(6)と下部モニタ(7)の間にあるのぞき窓(20)を示している。図5Bは、放出された距離センサパターンの図表示で、距離センサ(16)の検知範囲を示している。距離センサは音声システムを作動または停止させるよう設定されており、ユーザが三角形(21)で示された距離センサパターン限界内に入ると、例えば、音声システムが要求どおり、作動または停止する。
【図5−2】図5−2は、本キオスクの一実施例の図表示で、高性能音声技術システムを格納している。図5Cは、図5Bのバリエーションで、距離センサが上部モニタ(6)と下部モニタ(7)の間に配置されている。
【図6】図6は、高性能音声技術の動作をグラフで説明したもので、音声の音量レベルとユーザのディスプレイ画面からの距離または本システムからの距離との関係を示している。従って、本キオスクの一実施例では、図5Bに示されるような広域パターンの距離センサを、人の接近を検知するために利用できる。検知すると、システムは、例えばメモリに記憶された録音を再生し始める。音声レベルは一定にすることもできるし、人がシステムに近付くにつれて大きくしたり、弱くしたり変化させてもよい。
【図7】図7Aは、ディスプレイ(7または22)の二つの異なる位置の図表示で、ユーザにとって最適な視角を得るため、ディスプレイ画面は垂直位置の「a」から位置「b」へと調節される。図7Bは、本システムのもう一つの実施例の図表示で、単一のモニタまたはディスプレイ(3)が光学室(3)の下に位置している。
【図8】図8Aは、本ビジョンセンターキオスクの一実施例の側面図表示で、一つの可能性として、キオスク内に格納された一式のレンズとミラーによって規定された光学経路(23)、並びに、コンピュータの配置(17)、プリンタの位置(18)、そして基部(5)を示している。図8Bは、図8Aと同じキオスクの正面図表示である。コンピュータ(17)は、キオスクの基部(5)の中に描かれている。しかし、コンピュータ(17)は、要求に応じて、キオスクの他の部分、例えばキオスクの上部に位置していてもよい。
【図9−1】図9−1は、一実施例におけるミラーの配列および考えられる光学経路の図表示である。図9Aは、遠方視力光線経路(35)を示している。すなわち、LCD(29)からの光路がミラー(30)と(31)に反射し、ペリスコープ(24)に入って遠方視力評価が行われる。図9Bは、近方視力光線経路(36)を示している。すなわち、LCD(29)からの光路がミラー(32)に反射してのぞき窓(20)へ進み、近方視力評価が行われる。図9Cは、遠方視力光線経路(37)を示している。すなわち、ペリスコープ(24)からの光路がミラー(34)、(33)、(32)に反射してのぞき窓(20)へ進み、遠方視力評価が行われる。図9Dは、LCD(29)から入ってくる光路がミラー(28)、(35)、(27)、(26)に反射し、その後、ミラー(26)からミラー(35)と(28)へと反射して、サーボ制御されたミラー(図示されていない)へと出て、ユーザの身長に応じて視角を最適化する。図9A〜Dは、発信元の視覚パターンとユーザ目の間の望ましい距離を得るための光学経路を提供できる、多くの光学室構造の一つを表している。
【図9−2】図9−2は、一実施例におけるミラーの配列および考えられる光学経路の図表示である。図9Eは、ミラー組立部品のバリエーションを示している。個々のミラー(61)が光学経路(62)を規定し、LCD(29)からの画像を出口画像(63)に伝え、それをユーザが見る。
【図10】図10Aは、本キオスク(1)の一実施例の断面図表示で、ペリスコープ(24)が上部モニタ(6)、のぞき窓(20)、そして下部モニタ(7)の後ろに配置されているのがわかる。図10Bは、本システムの一実施例における、ペリスコープ(24)とミラー組み立て部品を格納する部屋(38)の三次元表示である。
【図11】図11Aは、本キオスクの一実施例の図表示で、上部モニタ(6)、下部モニタ(7)、そして視覚評価用ディスプレイの視角を手動調整するためのノブを示している。図11Bは図11Aのキオスクの断面図である。追加として、可調ミラーとサーボ機構(40)、光学室(9)、ロール紙付きプリンタ(18)、そしてコンピュータ(17)の配置の図表示を示している。
【図12】図12Aは、本キオスクのデスク版の一実施例の図表示で、のぞき窓(20)、可動式モニタ画面(42)、そしてデスクトップ(41)の配置を示している。図12Bは、図12Aの本キオスクのデスク版の側面図表示である。追加として、光学室(9)とコンピュータ(17)の配置を示している。一実施例では、のぞき窓(20)の中に、サーボによって作動する可調ミラー(「のぞきミラー」)がある。赤外線距離センサ等の距離センサがミラーの上に置かれ、ミラーに反射して、ユーザへと向かう。距離センサが、例えば人の存在など、信号を感知すると、ユーザとの距離およびミラーの角度を知った上で、サーボはミラーを調節して、ユーザが任意の長さの光学経路の終点に位置するモニタディスプレイ上に表示された目的物、例えば、文字や数字を見ることができるようにする。あるいは、もう一つの実施例では、本キオスクのデスク版には、単一のモニタ画面(42)が含まれ、ディスプレイ画面の異なる部分に画像を表示する。画面(42)の一部分に表示された画像は、いろいろな長さの光学経路を通して反射され、のぞきミラー上に表示されて、遠方視力評価に使われる。画面(42)の別の部分の画像は、異なる長さの光学経路を通して反射され、のぞきミラー上に表示されて、近方視力評価に使われる。もう一つの実施例では、可動モニタ画面(42)は、ユーザによって正常な見る距離に動かされ、画像がモニタ画面(42)に表示されて、ユーザのコンピュータ視力評価に利用される。あるいは、モニタは固定され、そこへユーザが近づいたり、モニタから離れたりして、コンピュータを見る正常な距離に近づくことができる。モニタ(42)に表示された画像の解像度は、表示された画像の上に置かれた縮小レンズ組立部品によって高めることができる。縮小レンズ組立部品に含まれるのは、単一レンズ、多重レンズ、あるいは、ミラー付きの単一または多重レンズ等で、表示された画像のサイズを効果的に縮小し、解像度を明らかに向上させる。
【図13−1】図13Aは、LCDディスプレイ等のディスプレイ(29)の上面図表示で、様々な視力パターン、例えば、遠方または近方視力パターンをディスプレイ(29)の異なる領域、LCDディスプレイ(29)の隣にあるミラー(43)、そしてのぞき窓(20)上に発生させるためのものである。図13Bは、図13Aに示されるミラー(43)とLCDディスプレイ(29)の側面図で、表示された遠方視力パターンが、ミラー(47)に下方投影され、それが遠方視力パターンの画像を光学室(9)(図示されていない)へと反射する様子を図解し、またミラー(43)が、斜めに、望ましくは水平方向約45度の角度で配置され、その上に、光学室(9)(図示されていない)を通して反射する、遠方視力パターンが表示されていることを示している。LCDディスプレイ(29)は、図13Bに示されるように配置してもよいし、または空間を節約するために図13Cに示されるように90度回転させてもよい。図13Cは、表示された近方視力パターンが、ミラー(48)に下方投影され、ユーザへと反射される様子を図解した側面図である。ミラー(48)の角度または高さは、身長もミラーからの距離も様々なユーザが、反射された視力パターンを見ることができるように、調整可能である。図13Cでは、近方視力パターンが、見る人の最も近くに表示され、下のミラー(48)に投影され、そして外側にいる見る人へと反射される。遠方視力パターンは、見る人から遠くの方のLCD部分に表示され、下のミラー(47)に投影され、ミラー(47)から遠方視力光学経路へと反射される。
【図13−2】遠方視力用ミラーおよびディスプレイの拡大図が図13Dに示されている。
【図13−3】近方視力用ミラーおよびディスプレイの拡大図が図13Eに示されている。
【図14】図14Aは、上にあるディスプレイ(29)から、ミラー(48)に反射された近方視力パターン(50)の正面図表示である。ミラー(48)の角度または高さは、身長もミラーからの距離も様々なユーザが、反射された視力パターン(50)を見ることができるように、調整可能である。これはユーザがのぞき窓(20)から見る眺めであり、のぞき窓は傾斜ガラスのような、一枚のガラス(49)で覆われている。距離センサ(16)は、のぞき窓(20)の上に示されている。図14Bは、ミラー(48)に反射された近方視力パターン(50)の画像経路(51)、そして、ミラー(48)をいろいろな角度に調節するサーボ機構(52)および接続リンク(53)の側面図表示である。ミラー(48)は、底部のヒンジ(54)(図示の通り)または上部のヒンジ(図示されていない)で取り付けられているか、またはヒンジは付いておらず、サーボ(52)によって垂直方向に移動して、身長もミラー(48)からの距離も様々なユーザに合わせて調節される。ガラス、またはプラスチック、またはその他の透明な素材(49)が、ユーザとミラー(48)を隔てており、ユーザへのグレアを抑えるために、斜めに配置されている。
【図15】図15Aは、ユーザから見たミラー(48)に映った遠方視力パターンの反射を示した正面図表示である。図15Bは、ミラー(43)が光学経路(56)を通して受け取った遠方視力パターンをミラー(48)へ反射し、ミラー(48)からユーザ(57)へと反射する様子を示した側面図表示である。
【図16】図16は、例えば、赤外線距離センサ(16)等からの距離センサビームの図表示である。ビームは可調ミラー(48)に向けられ、ミラー(48)から見る人(57)へ反射される。ミラー(48)の角度を変えることで、距離センサビームの方向を変えることができる。例えば、サーボ機構(52)および接続リンク(53)が、ミラー(48)をより水平の位置に動かすと、距離センサビームの方向は、より上向きの経路をとる。サーボ機構(52)および接続リンク(53)が、ミラー(48)をより垂直の位置に動かすと、距離センサビームの方向は、より水平の経路をとる。距離センサビームは、可調ミラーに対して斜めに(図示の通り)配置してもよいし、垂直に(図示されていない)配置してもよい。
【図17−1】図17Aは、距離センサ(16)と可調ミラー(48)が見る人またはユーザ(57)の身長を判定する方法の図表示である。ミラー(48)の角度は、最初、距離センサビーム(58)の経路がほとんどのユーザの頭の上に向くように、ほぼ水平位置になっている。小さなインクリメントを使って、サーボ(52)がミラー(48)の角度を水平方向に対して増やし始め、それによって距離センサビーム(58)が下の方向へスイープして移動する。距離センサビームの経路がユーザ(57)の頭頂部と交差すると、距離センサがユーザまでの距離測定を記録し、サーボ(52)がミラー(48)の角度に正比例するその位置を記録する。これらのアルゴリズムへの入力を利用して、コンピュータは信号をサーボ(52)へ送り、サーボがさらにミラー(48)を動かすため、ユーザはミラー(48)に反射されたいろいろな視力パターンを見ることができる。使用前の可調ミラーの位置は、キオスクのほとんどのユーザより高い角度で赤外線ビームを反射するようになっている。人が近付いたり、ナビゲーション画面を起動したりすると、ミラーは赤外線センサビームを下方へスイープさせる。そのビームがユーザの頭頂部を検知すると、まず、信号を受信する。信号がまず検知されると、ユーザまでの距離とミラーの角度を認識して、ユーザがミラーの光学経路全体を見通し、光学経路の反対側にある表示された目的物を見られる分量だけ、ミラーは下方へ調整される。当然ながら、追加の距離センサを一つ以上使うこともできるし、あるいはユーザが自分の身長情報を入力する場合は、距離センサは使われない。
【図17−2】図17Bは、距離センサ(16)と可調ミラー(48)が見る人またはユーザ(57)の身長を判定する方法の図表示である。ミラー(48)の角度は、最初、距離センサビーム(58)の経路がほとんどのユーザの頭の上に向くように、ほぼ水平位置になっている。小さなインクリメントを使って、サーボ(52)がミラー(48)の角度を水平方向に対して増やし始め、それによって距離センサビーム(58)が下の方向へスイープして移動する。距離センサビームの経路がユーザ(57)の頭頂部と交差すると、距離センサがユーザまでの距離測定を記録し、サーボ(52)がミラー(48)の角度に正比例するその位置を記録する。これらのアルゴリズムへの入力を利用して、コンピュータは信号をサーボ(52)へ送り、サーボがさらにミラー(48)を動かすため、ユーザはミラー(48)に反射されたいろいろな視力パターンを見ることができる。使用前の可調ミラーの位置は、キオスクのほとんどのユーザより高い角度で赤外線ビームを反射するようになっている。人が近付いたり、ナビゲーション画面を起動したりすると、ミラーは赤外線センサビームを下方へスイープさせる。そのビームがユーザの頭頂部を検知すると、まず、信号を受信する。信号がまず検知されると、ユーザまでの距離とミラーの角度を認識して、ユーザがミラーの光学経路全体を見通し、光学経路の反対側にある表示された目的物を見られる分量だけ、ミラーは下方へ調整される。当然ながら、追加の距離センサを一つ以上使うこともできるし、あるいはユーザが自分の身長情報を入力する場合は、距離センサは使われない。
【図18A】図18Aは、ミラー(48)の角度の変化と反射された距離センサビーム経路(58)が身長Bの見る人B(59)に及ぼす影響を示した図表示である。見る人Bの身長は、図17の見る人Aの身長より低い。また、見る人の相対的身長と距離を決める一連の距離センサまたは単一の光学距離センサも、見る人がミラー(48)に反射された視力パターンを見ることができるような視角にミラー(48)を調節するサーボ(52)に情報を提供するためのミラーと共に、あるいはミラーなしで使うこともできる。
【図18B】図18Bは、ミラー(48)の角度の変化と反射された距離センサビーム経路(58)が身長Bの見る人B(59)に及ぼす影響を示した図表示である。見る人Bの身長は、図17の見る人Aの身長より低い。また、見る人の相対的身長と距離を決める一連の距離センサまたは単一の光学距離センサも、見る人がミラー(48)に反射された視力パターンを見ることができるような視角にミラー(48)を調節するサーボ(52)に情報を提供するためのミラーと共に、あるいはミラーなしで使うこともできる。
【図19】図19Aは、一実施例において、近方および遠方視力評価に二つのLCDまたは他のディスプレイを使う方法を示した上面図表示である。このキオスクの実施例では、LCD1(29)が垂直位置に取り付けられているため、ユーザまたは見る人(57)は、このディスプレイを直接見て、近方視力評価を受けることができる。LCD2(60)は、水平方向に配置され、遠方視力パターン(45)を傾斜したミラーに表示し、ミラー、またはレンズ、またはミラーとレンズの組み合わせからなる光学経路へと進ませる。また、光学経路からの視力パターンを受け取り、可調ミラー(48)上に表示するミラー(43)も示されている。図19Bは、LCD2(60)からの遠方視力パターンをミラー(47)上に表示し、反射された遠方視力パターン(45)が内部の遠方視力光学経路(61)へと進む、考えられる経路を例示した図表示である。また、垂直位置のLCD1(29)と、内部遠方視力光学経路からやって来る遠方視力パターンを反射する傾斜したミラー(43)も示されている。図19Cは、垂直に配置されたLCD1(29)とそれを直接見るユーザ(57)を示した図表示である。
【図20】図20Aは、可調ミラー(48)に反射された、遠方視力パターン(55)の画像、および、ガラスで覆われたのぞき窓(49)を通しての、LCD1(29)に表示された近方視力パターンの直視を図解した図表示である。図20Bは、光学経路を通って戻って来た、遠方視力パターンをミラー(43)が可調ミラー(48)に反射し、ユーザ(57)が視認する側面図表示である。サーボ(52)および接続リンク(53)によって、可調ミラー(48)は、身長やミラー(48)からの距離が異なるユーザが、表示された遠方視力画像を見られるような位置に置かれる。
【図21】図21は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図22】図22は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図23】図23は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図24】図24は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図25】図25は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図26】図26は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図27】図27は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図28】図28は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図29】図29は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図30】図30は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図31】図31は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図32】図32は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図33】図33は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図34】図34は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図35】図35は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図36】図36は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【図37】図37は、家庭または企業環境で人間工学的視覚ツールとして使われるシステムの図表示である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって使用される、キオスクによって構成されるシステムであって、
(a)入力または出力情報を伝えるための光学システムと、
(b)入力および/または出力情報を表示するための一つ以上のディスプレイ画面と、
(c)入力を受け入れるための手段と、オプションとして、
(d)一つ以上のセンサと、オプションとして、
(e)入力および出力情報を処理するためのマイクロプロセッサへのアクセスと、オプションとして、
(f)入力および/または出力情報を記憶するためのメモリへのアクセスと
を備え、
該システムは、ユーザからの入力を受け取るか、またはオプションとして一つ以上のセンサからの入力を受け取り、少なくとも一つの光学室および一つ以上のディスプレイ画面に出力を提供するように構成されている、システム。
【請求項2】
前記システムは、マイクロプロセッサへのアクセスを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記マイクロプロセッサへのアクセスは、インターネットを介したアクセスを含む、請求項2に記載のシステム
【請求項4】
前記システムは、メモリへのアクセスを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
ユーザとディスプレイとの間の最適な視覚を調節するための手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記最適な視覚を調節するための手段は、サーボ機構を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記最適な視覚を調節するための手段は、手動の手段を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記手動の手段は、ノブまたは調節可能なディスプレイ画面を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記一つ以上のセンサのうちの少なくとも一つは、前記一つ以上のディスプレイ画面に対するユーザの位置を決定するために用いられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記一つ以上のセンサのうちの少なくとも一つは、距離センサまたは画像センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記一つ以上のセンサのうちの少なくとも一つは、ユーザの身長またはユーザの目の位置を決定するために用いられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは、ユーザの視力、視覚的状態、または目の健康を評価するための視覚評価手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記視覚評価手段は、第一のアルゴリズムを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムは、視覚評価をユーザの身長に自動的に調節するための調節手段をさらに備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記調節手段は、サーボ機構を含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記キオスクは、ユーザの居場所または位置に基づいて表示文字のサイズを特定の精度に自動的に調整するための手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記特定の精度は、20/20、20/30、20/40、20/50またはその中間の視力である、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記表示文字のサイズを特定の精度に自動的に調節するための手段は、第二のアルゴリズムを含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記キオスクは、可変的な中間または遠方の視力評価を提供するための手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記可変的な中間または遠方の視力評価を提供するための手段は、機械的手段とソフトウェア手段との組み合わせを含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記機械的手段は、ディスプレイを機械的に動かすことを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記キオスクは、情報を検索または分析するための手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
プリンタをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項24】
前記入力は、物理的入力または音声入力である、請求項1に記載のシステム。
【請求項25】
前記評価は、ユーザの入力に基づく、請求項12に記載のシステム。
【請求項26】
前記システムは、視覚障害または目の健康問題に関する情報を提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項27】
前記システムは、一つ以上の製品またはサービスに関する一つ以上の提案を提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項28】
前記製品またはサービスは、視覚に関連する製品または視覚に関連するサービスを含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記システムは、一つ以上の視覚に関連する製品またはサービスのための一つ以上のクーポンを提供するように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項30】
ユーザの視力または目の健康の評価は、次の評価:遠方視力の評価、近方視力の評価、中間視力の評価、コンピュータ視力の評価、中心視の評価、クリア視野の評価、遠近調節幅の評価、調節能力の評価、対比視力の評価、眼のアレルギーの評価、眼の乾燥度の評価(軽度、中度、重度)、瞬目率の評価(1分当たりのまばたき数)、涙液膜破壊の評価、またはこれらを一つ以上組み合わせた評価のうちの一つ以上を含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項31】
前記システムは、前記評価に基づいてアドバイスを提供するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項32】
前記アドバイスは、有望な治療法または眼科医または製品またはサービスの紹介に関連するものである、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記システムは、ユーザが画面の前に立つ、または座ることができるように設計されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項34】
前記システムは、独立型ユニット、または壁掛け式システム、またはデスクトップユニットである、請求項1に記載のシステム。
【請求項35】
前記システムは、小売店の棚一式に組み込まれている、請求項1に記載のシステム。
【請求項36】
前記一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つは、タッチスクリーン画面またはLCDである、請求項1に記載のシステム。
【請求項37】
前記システムは、少なくとも二つのディスプレイ画面を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項38】
前記一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つは、メニュー、ナビゲーション手段、評価結果、製品またはサービスの推奨、操作方法のうちの一つ以上を表示するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項39】
前記システムまたはディスプレイ画面は、近方視力、遠方視力、中間視力基準での視力評価情報を表示するよう設定されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項40】
前記システムは、ミラー組立部品を通して評価情報を表示するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項41】
前記ミラー組立部品は、視覚の経路が数インチから1メートル以上まで幅を持てるよう配置されている、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記ミラー組立部品は、ユーザの位置にあわせて自動的に調整可能である、請求項40に記載のシステム。
【請求項43】
前記ミラー組立部品は、手動で調整可能である、請求項40に記載のシステム。
【請求項44】
前記一つ以上のディスプレイ画面のうち、少なくとも一つは移動可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項45】
前記ディスプレイ画面は、ユーザの位置に対して特定の視力に関する望ましい路程を作り出すために移動可能である、請求項44に記載のシステム。
【請求項46】
前記ディスプレイ画面は、ユーザの位置に対して目標の文字サイズを作り出すために移動可能である、請求項44に記載のシステム。
【請求項47】
前記システムは、ディスプレイ用文字サイズを自動的に調節するよう構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項48】
前記ソフトウェアは、特定の視力測定および評価に対応するサイズの、複数の「C」を表示するよう構成される、請求項20に記載のシステム。
【請求項49】
前記複数の「C」は、ユーザがディスプレイの前に位置し、ディスプレイとユーザの距離が決定されてから表示される、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記システムは、評価中にユーザが動いた時、文字サイズを調節して、ユーザのために正確な視力評価を維持するように構成される、請求項47に記載のシステム。
【請求項51】
前記ディスプレイ画面は、ユーザの身長または画面からの距離に対応するため、手動で調整可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項52】
前記ディスプレイ画面は、自動的に調整可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項53】
前記システムは、ユーザの位置を検知する手段を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項54】
前記システムは、一つ以上のディスプレイからのユーザの距離を検知する手段を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項55】
前記少なくとも一つのセンサは、距離センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項56】
前記距離センサは、赤外線、光学(カメラ)または音響センサである、請求項47に記載のシステム。
【請求項57】
前記少なくとも一つのセンサは、カメラである、請求項1に記載のシステム。
【請求項58】
赤外線源をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項59】
ユーザの目の領域を識別し、瞬目率(1分当たりの瞬き数)を測定し、まばたきの完全性を測定し、目の開口部(目の開き)の縦サイズ、または瞳孔の大きさを測定する一つ以上の手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項60】
前記システムは、ユーザが質問に答える応答時間を記録するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項61】
前記システムは、かすみのレベルを記録するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項62】
前記システムは、視線追跡手段を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項63】
少なくとも一つの音声伝達用スピーカーをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項64】
前記キオスクの音声レベルは、自動的にオンオフできる、または接近する人が感知されると調整される、請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
前記音声は、人が感知されるまで最小量で、人がキオスクに接近すると音量が上がる、請求項63に記載のシステム。
【請求項66】
前記少なくとも一つのセンサは、光センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項67】
前記光センサは、周辺光の強度を検知する、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記光センサは、ディスプレイの表面に当たる光を検知する、請求項66に記載のシステム。
【請求項69】
前記少なくとも一つのセンサは、湿度センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項70】
前記システムは、操作上、インターネットで情報をダウンロードおよびアップロード可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項71】
前記アップロードまたはダウンロードされる情報は、新しいソフトウェアのインポート、広告、クーポン、啓発資料、ユーザ情報の検索、キオスク利用統計、メンテナンス、作動状況を含む、請求項70に記載のシステム。
【請求項72】
前記システムは、メールを送信するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項73】
前記システムは、ユーザに関する情報を受け入れるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項74】
前記システムは、一つ以上のクーポンを発行するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項75】
前記クーポンは、推奨製品用である、請求項74に記載のシステム。
【請求項76】
試供品を配付する手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項77】
イヤホンまたはヘッドホンをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項78】
ユーザの聴覚を評価する手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項79】
前記システムは、ユーザの個人的ケアのニーズを評価するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項80】
前記システムは、ユーザの市販されている医療・ヘルスケアのニーズを評価するように構成されている、請求項79に記載のシステム。
【請求項81】
前記システムは、サービス会社、小売業者、または製造業者の名称および/または所在地を提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項82】
ユーザに広告する方法であって、
a.請求項1〜82のいずれか一項に記載のシステムを提供するステップと、
b.ユーザが情報をシステムに入力することを可能にするステップと、
c.ユーザがシステムから出力を入手することを可能にするステップと
を包含する、方法。
【請求項83】
入力および/または出力情報は、視覚関連のものである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
ユーザの個人的、医療的、またはヘルスケアのニーズを評価する方法であって、
a.請求項1〜82のいずれかの一項に記載のシステムを提供すること、
d.該システムがユーザの個人的、医療的、またはヘルスケアのニーズに関する情報または一つ以上の質問を表示することを可能にすることと、
e.ユーザが一つ以上の質問またはユーザのシステムへの入力を入力することを可能にすることと、
f.ユーザがユーザの回答の分析をシステムから受け取ることを可能にすることと
を包含する、方法。
【請求項85】
ユーザに製品またはサービスの提案または推奨をシステムから受け取らせるステップをさらに包含する、請求項84に記載の方法。
【請求項1】
ユーザによって使用される、キオスクによって構成されるシステムであって、
(a)入力または出力情報を伝えるための光学システムと、
(b)入力および/または出力情報を表示するための一つ以上のディスプレイ画面と、
(c)入力を受け入れるための手段と、オプションとして、
(d)一つ以上のセンサと、オプションとして、
(e)入力および出力情報を処理するためのマイクロプロセッサへのアクセスと、オプションとして、
(f)入力および/または出力情報を記憶するためのメモリへのアクセスと
を備え、
該システムは、ユーザからの入力を受け取るか、またはオプションとして一つ以上のセンサからの入力を受け取り、少なくとも一つの光学室および一つ以上のディスプレイ画面に出力を提供するように構成されている、システム。
【請求項2】
前記システムは、マイクロプロセッサへのアクセスを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記マイクロプロセッサへのアクセスは、インターネットを介したアクセスを含む、請求項2に記載のシステム
【請求項4】
前記システムは、メモリへのアクセスを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
ユーザとディスプレイとの間の最適な視覚を調節するための手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記最適な視覚を調節するための手段は、サーボ機構を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記最適な視覚を調節するための手段は、手動の手段を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記手動の手段は、ノブまたは調節可能なディスプレイ画面を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記一つ以上のセンサのうちの少なくとも一つは、前記一つ以上のディスプレイ画面に対するユーザの位置を決定するために用いられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記一つ以上のセンサのうちの少なくとも一つは、距離センサまたは画像センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記一つ以上のセンサのうちの少なくとも一つは、ユーザの身長またはユーザの目の位置を決定するために用いられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは、ユーザの視力、視覚的状態、または目の健康を評価するための視覚評価手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記視覚評価手段は、第一のアルゴリズムを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムは、視覚評価をユーザの身長に自動的に調節するための調節手段をさらに備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記調節手段は、サーボ機構を含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記キオスクは、ユーザの居場所または位置に基づいて表示文字のサイズを特定の精度に自動的に調整するための手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記特定の精度は、20/20、20/30、20/40、20/50またはその中間の視力である、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記表示文字のサイズを特定の精度に自動的に調節するための手段は、第二のアルゴリズムを含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記キオスクは、可変的な中間または遠方の視力評価を提供するための手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記可変的な中間または遠方の視力評価を提供するための手段は、機械的手段とソフトウェア手段との組み合わせを含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記機械的手段は、ディスプレイを機械的に動かすことを含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記キオスクは、情報を検索または分析するための手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
プリンタをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項24】
前記入力は、物理的入力または音声入力である、請求項1に記載のシステム。
【請求項25】
前記評価は、ユーザの入力に基づく、請求項12に記載のシステム。
【請求項26】
前記システムは、視覚障害または目の健康問題に関する情報を提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項27】
前記システムは、一つ以上の製品またはサービスに関する一つ以上の提案を提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項28】
前記製品またはサービスは、視覚に関連する製品または視覚に関連するサービスを含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記システムは、一つ以上の視覚に関連する製品またはサービスのための一つ以上のクーポンを提供するように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項30】
ユーザの視力または目の健康の評価は、次の評価:遠方視力の評価、近方視力の評価、中間視力の評価、コンピュータ視力の評価、中心視の評価、クリア視野の評価、遠近調節幅の評価、調節能力の評価、対比視力の評価、眼のアレルギーの評価、眼の乾燥度の評価(軽度、中度、重度)、瞬目率の評価(1分当たりのまばたき数)、涙液膜破壊の評価、またはこれらを一つ以上組み合わせた評価のうちの一つ以上を含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項31】
前記システムは、前記評価に基づいてアドバイスを提供するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項32】
前記アドバイスは、有望な治療法または眼科医または製品またはサービスの紹介に関連するものである、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記システムは、ユーザが画面の前に立つ、または座ることができるように設計されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項34】
前記システムは、独立型ユニット、または壁掛け式システム、またはデスクトップユニットである、請求項1に記載のシステム。
【請求項35】
前記システムは、小売店の棚一式に組み込まれている、請求項1に記載のシステム。
【請求項36】
前記一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つは、タッチスクリーン画面またはLCDである、請求項1に記載のシステム。
【請求項37】
前記システムは、少なくとも二つのディスプレイ画面を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項38】
前記一つ以上のディスプレイ画面のうち少なくとも一つは、メニュー、ナビゲーション手段、評価結果、製品またはサービスの推奨、操作方法のうちの一つ以上を表示するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項39】
前記システムまたはディスプレイ画面は、近方視力、遠方視力、中間視力基準での視力評価情報を表示するよう設定されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項40】
前記システムは、ミラー組立部品を通して評価情報を表示するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項41】
前記ミラー組立部品は、視覚の経路が数インチから1メートル以上まで幅を持てるよう配置されている、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記ミラー組立部品は、ユーザの位置にあわせて自動的に調整可能である、請求項40に記載のシステム。
【請求項43】
前記ミラー組立部品は、手動で調整可能である、請求項40に記載のシステム。
【請求項44】
前記一つ以上のディスプレイ画面のうち、少なくとも一つは移動可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項45】
前記ディスプレイ画面は、ユーザの位置に対して特定の視力に関する望ましい路程を作り出すために移動可能である、請求項44に記載のシステム。
【請求項46】
前記ディスプレイ画面は、ユーザの位置に対して目標の文字サイズを作り出すために移動可能である、請求項44に記載のシステム。
【請求項47】
前記システムは、ディスプレイ用文字サイズを自動的に調節するよう構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項48】
前記ソフトウェアは、特定の視力測定および評価に対応するサイズの、複数の「C」を表示するよう構成される、請求項20に記載のシステム。
【請求項49】
前記複数の「C」は、ユーザがディスプレイの前に位置し、ディスプレイとユーザの距離が決定されてから表示される、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記システムは、評価中にユーザが動いた時、文字サイズを調節して、ユーザのために正確な視力評価を維持するように構成される、請求項47に記載のシステム。
【請求項51】
前記ディスプレイ画面は、ユーザの身長または画面からの距離に対応するため、手動で調整可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項52】
前記ディスプレイ画面は、自動的に調整可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項53】
前記システムは、ユーザの位置を検知する手段を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項54】
前記システムは、一つ以上のディスプレイからのユーザの距離を検知する手段を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項55】
前記少なくとも一つのセンサは、距離センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項56】
前記距離センサは、赤外線、光学(カメラ)または音響センサである、請求項47に記載のシステム。
【請求項57】
前記少なくとも一つのセンサは、カメラである、請求項1に記載のシステム。
【請求項58】
赤外線源をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項59】
ユーザの目の領域を識別し、瞬目率(1分当たりの瞬き数)を測定し、まばたきの完全性を測定し、目の開口部(目の開き)の縦サイズ、または瞳孔の大きさを測定する一つ以上の手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項60】
前記システムは、ユーザが質問に答える応答時間を記録するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項61】
前記システムは、かすみのレベルを記録するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項62】
前記システムは、視線追跡手段を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項63】
少なくとも一つの音声伝達用スピーカーをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項64】
前記キオスクの音声レベルは、自動的にオンオフできる、または接近する人が感知されると調整される、請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
前記音声は、人が感知されるまで最小量で、人がキオスクに接近すると音量が上がる、請求項63に記載のシステム。
【請求項66】
前記少なくとも一つのセンサは、光センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項67】
前記光センサは、周辺光の強度を検知する、請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記光センサは、ディスプレイの表面に当たる光を検知する、請求項66に記載のシステム。
【請求項69】
前記少なくとも一つのセンサは、湿度センサを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項70】
前記システムは、操作上、インターネットで情報をダウンロードおよびアップロード可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項71】
前記アップロードまたはダウンロードされる情報は、新しいソフトウェアのインポート、広告、クーポン、啓発資料、ユーザ情報の検索、キオスク利用統計、メンテナンス、作動状況を含む、請求項70に記載のシステム。
【請求項72】
前記システムは、メールを送信するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項73】
前記システムは、ユーザに関する情報を受け入れるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項74】
前記システムは、一つ以上のクーポンを発行するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項75】
前記クーポンは、推奨製品用である、請求項74に記載のシステム。
【請求項76】
試供品を配付する手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項77】
イヤホンまたはヘッドホンをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項78】
ユーザの聴覚を評価する手段をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項79】
前記システムは、ユーザの個人的ケアのニーズを評価するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項80】
前記システムは、ユーザの市販されている医療・ヘルスケアのニーズを評価するように構成されている、請求項79に記載のシステム。
【請求項81】
前記システムは、サービス会社、小売業者、または製造業者の名称および/または所在地を提供するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項82】
ユーザに広告する方法であって、
a.請求項1〜82のいずれか一項に記載のシステムを提供するステップと、
b.ユーザが情報をシステムに入力することを可能にするステップと、
c.ユーザがシステムから出力を入手することを可能にするステップと
を包含する、方法。
【請求項83】
入力および/または出力情報は、視覚関連のものである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
ユーザの個人的、医療的、またはヘルスケアのニーズを評価する方法であって、
a.請求項1〜82のいずれかの一項に記載のシステムを提供すること、
d.該システムがユーザの個人的、医療的、またはヘルスケアのニーズに関する情報または一つ以上の質問を表示することを可能にすることと、
e.ユーザが一つ以上の質問またはユーザのシステムへの入力を入力することを可能にすることと、
f.ユーザがユーザの回答の分析をシステムから受け取ることを可能にすることと
を包含する、方法。
【請求項85】
ユーザに製品またはサービスの提案または推奨をシステムから受け取らせるステップをさらに包含する、請求項84に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5−1】
【図5−2】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9−1】
【図9−2】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図13−3】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17−1】
【図17−2】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5−1】
【図5−2】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9−1】
【図9−2】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13−1】
【図13−2】
【図13−3】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17−1】
【図17−2】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【公表番号】特表2008−512142(P2008−512142A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530427(P2007−530427)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/031460
【国際公開番号】WO2006/029048
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(507065647)パナセカ, インコーポレイテッド (1)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/031460
【国際公開番号】WO2006/029048
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(507065647)パナセカ, インコーポレイテッド (1)
[ Back to top ]