説明

ビデオ再生装置

【課題】Key Eventの速やかな発行を担保しつつ、キーの長押操作も受け付ける「ビデオ再生装置」を提供する。
【解決手段】ユーザイベントマネージャ14は、再生対象タイトルがBD-J Interactive Titleであり、Playback Key Event 「A」の受信の旨が、そのタイトルのBD-J Object file中のkeyInterestTableに登録されている場合、Playback Key Event「A」に対応づけられているキーXの押し下げが発生した時点で直ちに、Playback Key Event 「A」を発行する。他の場合には、キーXの押し下げの終了を待ってから、キーXの操作が短押操作であったか、長押操作であったかを判定し、それぞれの操作に対して定義されているUOを発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオ再生装置におけるユーザインタフェース制御の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビデオ再生装置としては、コマンドベースで再生制御が行われるHDMV Titleと、BD-Jアプリケーションに従った再生制御が行われるBD-J Titleとが記録されたBD:Blu-ray Disc(登録商標)を再生するビデオ再生装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
ここで、このようなBDを再生するビデオ再生装置では、ユーザのキー操作(User Event)に応じて、内部において、UO(User Operation)、または、Key Eventのいずれかのイベントを、当該キー操作の処理を担う部位に発行することにより、当該キー操作に対する処理が実行されるようにしている。
【0004】
ここで、UOの発行先やUO対してどのような処理を行うかは予め規定されている。一方、Key Eventは、BD-Jアプリケーションに対して発行されるイベントであり、Key Eventに対して、どのような処理を行うかはBD-Jアプリケーションにおいて任意に規定することができる。また、Key Eventは、ゲーム等のリアルタイムなインタラクティブ処理にも用いることができるように、ビデオ再生装置において、ユーザのキー操作発生後、早急に発行するように制御することが好ましい。
【0005】
また、BDにおいて、BD-J Title毎に、通常はUOが発行される特定のキー操作に対して、UOではなく、Key Eventを発行するように定義することもできるようになっており、ビデオ再生装置は、当該定義に従って、上記特定のキー操作に対してUOもしくはKey Eventを発行する。
【0006】
一方、ビデオ再生装置におけるユーザインタフェース制御の技術としては、キー操作が短押操作(所定時間長以下の押操作)であるか長押操作(所定時間長超の押操作)であるかに応じて、異なる処理を行う技術が知られている(たとえば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】再表2005/036547号公報
【特許文献2】特開2001-211408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、キーの短押操作と長押操作とに対して異なる処理を行う場合、押操作の継続時間を判定するために、キーの押操作が完了したのちに当該キー操作に対する処理を行うようにすると、当該キー操作に対する処理の開始時点で、キー操作の開始時より、比較的長時間が経過してしまう可能性がある。
【0009】
そして、このために、BDを再生するビデオ再生装置において、その操作に応じてKey Eventが発行される可能のあるキーについては、長押操作に対する処理を設けると、ユーザのキー操作発生後Key Eventを早急に発行することができなくなることが生じ得る。
そこで、本発明は、BDを再生するビデオ再生装置において、その操作に応じて、Key Eventが発行される可能のあるキーについても、当該キーの操作に応じたKey Eventの速やかな発行を担保しつつ、当該キーの長押操作に対する処理を行うことができるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題達成のために、Blu-ray Disc(登録商標)を再生するビデオ再生装置に、Blu-ray Discに定義されたHDMV Titleの再生を制御するHDMVモジュールと、Blu-ray Discに記録されたBD-Jアプリケーションを実行することによりBlu-ray Discに定義されたBD-J Titleの再生を制御するBD-Jモジュールと、複数のキーを備えた入力装置と、前記キーのユーザ操作に応じて、当該ビデオ再生装置に予め定めた所定の動作を行わせるためのイベントであるUO(User Operation)と、当該ビデオ再生装置において実行中のBD-Jアプリケーションにおいて当該BD-Jアプリケーションの定義に従って処理されるイベントであるKey Eventのいずれか一方を発行するユーザイベント処理部とを備え、前記ユーザイベント処理部において、前記キーのうちの、当該時点において、当該キーのキー操作に応答して前記Key Eventを発行することが規定されているキーのキー操作については、当該キーの押し下げに応答して前記Key Eventを発行し、前記キーのうちの、当該時点において、当該キーのキー操作に応答して前記Key Eventを発行することが規定されていないキーであって、当該キーのキー操作が短押操作であるか長押操作であるかによって異なるUOを発行することが規定されているキーのキー操作については、当該キーの押し下げの終了を待って、当該キー操作が短押操作であったか長押操作であったかを判定し、判定結果に応じたUOを発行するようにしたものである。
【0011】
ここで、具体的には、前記キーのうちの、当該時点において、当該キーのキー操作に応答して前記Key Eventを発行することが規定されているキーには、当該時点において、BD-J Titleが再生対象となっているときには、Playback Key Event以外のKey Eventに予め対応づけられたキーが該当すると共に、当該時点において、BD-J Interactive Titleが再生対象となっているときには、そのタイトルのBD-J Object file中のkeyInterestTableに受信の旨が登録されているPlayback Key Eventに予め対応づけられたキーが該当する。
【0012】
このようなビデオ再生装置によれば、キーイベント処理部が、上述のように、キー押し下げに応答して速やかにKey Eventを発行しつつ、キー操作に応じてKey Eventが発行されない状態にあるキーについては、押し下げの終了を待ってから、当該キーの短押操作/長押操作に応じたUOを発行する。
【0013】
したがって、キー操作に応じたKey Eventの速やかな発行を担保しつつ、キー操作に応じてKey Eventが発行されない状態にあるキーについては当該キーの長押操作に対する処理も行うことができるようになる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、BDを再生するビデオ再生装置において、その操作に応じて、Key Eventが発行される可能のあるキーについても、当該キーの操作に応じたKey Eventの速やかな発行を担保しつつ、当該キーの長押操作に対する処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係るビデオ再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るキーテーブルを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るユーザイベント処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るビデオ再生装置の構成を示す。
図示するように、ビデオ再生装置は、BD1にアクセスするディスクドライブ2、ディスクドライブ2を介したBD1からのデータ読出の制御やデータのキャッシュを行うデータアクセス制御部3、BD1から読み出されたAV(オーディオ・ビジュアル)データの再生を行うプレゼンテーションエンジン4、プレゼンテーションエンジン4の再生を制御する再生制御部5、再生制御部5を用いてBD1に記録されたHDMV Titleの再生を制御するHDMVモジュール6、BD1に記録されたBD-Jアプリケーションを実行することによりBD-J Titleの再生を再生制御部5を用いて制御するBD-Jモジュール7、再生タイトルの切り替え等をHDMVモジュール6とBD-Jモジュール7を制御して行うモジュールコントローラ8、プレゼンテーションエンジン4が再生したAVデータや、BD-Jモジュール7がBD-Jアプリケーションに従って出力するAVデータや、その他各部が出力するGUI用のAVデータの、LCDである表示装置9やスピーカなどである音声出力装置10への出力を制御する出力制御部11、各種キーを備えたリモートコントローラである入力装置12、キーテーブル13、入力装置12のキー操作に応じて、UOやKey Event等のイベントを、キーテーブル13を参照して発行するユーザイベントマネージャ14を備えている。
【0017】
但し、ビデオ再生装置は、マイクロプロセッサや、メモリや、その他の周辺デバイスなどの一般的なハードウエア構成を備えたコンピュータを利用して構成されるものであってよく、この場合、以上に示したデータアクセス制御部3、プレゼンテーションエンジン4、再生制御部5、HDMVモジュール6、BD-Jモジュール7、モジュールコントローラ8、出力制御部11、キーテーブル13、ユーザイベントマネージャ14などの各部、または、その一部は、コンピュータが所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現されるリソースやプロセスであってよい。
【0018】
次に、キーテーブル13の内容を図2に示す。
図示するように、キーテーブル13には、入力装置12の各キー毎のエントリを有し、各エントリには、発行UO、Key Eventとの対応付け可能の有無、Playback Key Eventとの対応付け可能の有無、発行Key Eventとが登録されている。
発行UOは、そのキーが操作されたときにUOを発行する場合に、発行すべきUOを表すものであり、そのキーが短押操作されたときに発行するUOが短押UOとして、そのキーが長押操作されたときに発行するUOが長押UOとして、それぞれ登録されている。なお、図には、発行されたUOに対してビデオ再生装置が行う動作も併せて記載している。
【0019】
また、発行Key Eventは、そのキーが操作されたときにKey Eventを発行する場合に、発行すべきKey Eventを表すものである。
また、Key Eventとの対応付け可能の有無は、そのキーをKey Eventと対応づけ可能かどうかを表しており、Key Eventと対応づけ可能でない場合、いかなる場合においても、当該キーが操作されたときに発行すべきKey Eventが存在しないことを表す。
そして、Playback Key Eventとの対応付け可能の有無は、そのキーを、Playback Key Eventと対応付け可能かどうかを表しており、Playback Key Eventと対応付け可能である場合、当該キーが操作されたときにKey Eventを発行するときに、発行すべきKey Eventは、Playback Key Eventの一つとなる。ここで、Playback Key Eventとは、Key Eventの予め定められた一部であり、発行する条件を、後述するユーザイベント処理の説明において示すように、他のKey Eventと異なるように定義することができる。
【0020】
さて、このような構成において、ユーザイベントマネージャ14は、UOやKey Eventのイベントをユーザ操作に応じて発行するために、図3に示すユーザイベント処理を行う。
ここで、このユーザイベント処理は、入力装置12において、任意のキーの押し下げが発生したときに開始される。
さて、図示するように、このユーザイベント処理では、まず、キーテーブル13を参照して、押下キーが、Key Eventとの対応付け可能なキーかどうかを判定し(ステップ302)、Key Eventとの対応付け可能なキーでなければ、ステップ312に進む。
一方、押下キーが、Key Eventとの対応付け可能なキーであれば(ステップ302)、現在、再生対象となっているタイトルである再生対象タイトルがBD-J Titleであるかどうかを調べ(ステップ304)、BD-J Titleでなければステップ312に進む。
【0021】
ここで、タイトルには、上述したように、BD-J Title、HDMV Titleの2種類があり、BD-J Titleには、Playback Typeとして、BD-J Interactive Titleと、BD-J Movie Title とがある。ここで、これらのタイトルの種類やPlayback Typeは、BD1に格納されているIndex Table file中のIndex Tableのタイトル情報から識別することができる。
【0022】
そして、BD-J Interactive TitleのBD-Jアプリケーションのみが、Playback Key Eventを受信することができる。ただし、BD-J Interactive TitleのBD-Jアプリケーションが受け取ることのできるPlayback Key Eventは、BD1に格納されている、そのBD-J Interactive TitleのBD-J Object file中のkeyInterestTableに受信の旨を登録したPlayback Key Eventのみとなる。なお、各BD-J Interactive TitleのBD-J Object fileの識別は、Index Tableのタイトル情報に記述されている。
【0023】
さて、再生対象となっているタイトルがBD-J Titleである場合には(ステップ304)、押下キーが、Playback Key Eventとの対応付け可能なキーかどうかをキーテーブル13を参照して判定し(ステップ306)、Playback Key Eventとの対応付け可能なキーでなければ、キーテーブル13を参照して、キーテーブル13の押下キーのエントリの発行Key Eventに登録されているKey Eventを、BD-Jモジュール7で実行されているBD-Jアプリケーションに発行し(ステップ320)、処理を終了する。ここで、Key Eventを発行された、BD-Jアプリケーションには当該BD-Jアプリケーションの定義に従ってKey Eventに応じた処理を行う。
【0024】
一方、押下キーが、Playback Key Eventとの対応付け可能なキーであれば(ステップ306)、再生対象となっているタイトルがBD-J Interactive Titleであるかどうかを判定し(ステップ308)、BD-J Interactive Titleでなければ、ステップ312に進む。
また、BD-J Interactive Titleであれば、キーテーブル13の押下キーのエントリの発行Key Eventに登録されているKey Event(Playback Key Event)の受信の旨が、再生中のタイトルのBD-J Object file中のkeyInterestTableに登録されているかどうかを調べ(ステップ310)、登録されていない場合にはステップ312に進み、登録されている場合には、キーテーブル13の押下キーのエントリの発行Key Eventに登録されているKey Event(Playback Key Event)を、BD-Jモジュール7に発行し(ステップ320)、処理を終了する。ここで、Key Event(Playback Key Event)を発行された、BD-Jアプリケーションには当該BD-Jアプリケーションの定義に従ってKey Event(Playback Key Event)に応じた処理を行う。
【0025】
一方、以上のようにしてステップ312に進んだ場合には、入力装置12におけるキー押下の終了の発生を待ち、キー押下の継続時間が所定時間長以上であったかどうか、すなわち、ユーザの押下キーのキー操作が短押操作であったか、長押操作であったかを判別する(ステップ314)。
【0026】
そして、短押操作であれば、(ステップ314)、キーテーブル13の押下キーのエントリの発行UOの短押UOに登録されているUOを、当該UOの種類に応じて定まる当該UOを処理する部位(モジュールコントローラ8、HDMVモジュール6、再生制御部5等)に発行し、(ステップ316)、処理を終了する。ここで、UOが発行された部位は、当該UOに対して予め定義されている処理を行う。
【0027】
一方、長押操作である場合には、(ステップ314)、キーテーブル13の押下キーのエントリの発行UOの長押UOに登録されているUOを、当該UOの種類に応じて定まる当該UOを処理する部位(モジュールコントローラ8、HDMVモジュール6、再生制御部5等)に発行し(ステップ318)、処理を終了する。ここで、UOが発行された部位は、当該UOに対して予め定義されている処理を行う。
【0028】
以上、ユーザイベントマネージャ14が行うユーザイベント処理について説明した。
このようなユーザイベント処理によれば、たとえば、図2に示すようにキーテーブル13の内容が登録されている場合には、以下のような動作を行うことができる。
すなわち、再生対象タイトルがBD-J Interactive Titleであり、Playback Key Event「VK_TRACK_NEXT」の受信の旨が、そのタイトルのBD-J Object file中のkeyInterestTableに登録されている場合、すなわち、Playback Key Event「VK_TRACK_NEXT」が発行される状態にビデオ再生装置の再生状態がある場合には、Playback Key Event「VK_TRACK_NEXT」に対応づけられている「前方スキップ」キーがユーザによって操作されると、「前方スキップ」キーの押し下げが発生した時点で直ちに、Playback Key Event「VK_TRACK_NEXT」がBD-Jモジュール7のBD-Jアプリケーションに発行され、BD-Jモジュール7において、BD-Jアプリケーションに定義されているPlayback Key Event「VK_TRACK_NEXT」に対応づけられている処理が行われる。
【0029】
一方、Playback Key Event「VK_TRACK_NEXT」が発行される状態にビデオ再生装置の再生状態がない他の場合には、「前方スキップ」キーがユーザによって操作されると、「前方スキップ」キーの押し下げの終了を待ってから、ユーザの「前方スキップ」キーのキー操作が短押操作であったか、長押操作であったかが判定され、短押操作であれば、UO「Skip to Next Point」が所定の部位に発行され、ビデオ再生装置において順方向再生スキップが行われ、長押操作であればUO「Forward Play(Speed)」が所定の部位に発行され、ビデオ再生装置において早送り再生が行われる。
【0030】
したがって、本実施形態によれば、キー操作に応じたKey Eventの速やかな発行を担保しつつ、キー操作に応じてKey Eventが発行されない状態にあるキーについては当該キーの長押操作に対する処理も行うことができるようになる。
なお、以上の実施形態におけるビデオ再生装置は、Key Eventが発行される状態にビデオ再生装置の再生状態がある場合に、キーテーブル13の発行Key Eventで当該発行される状態にあるKey Eventに対応づけられているキーに、キーテーブル13の発行UOで対応づけられているUO(短押UO、長押UO)を、キーテーブル13でKey EventやUOに対応付けられていない他のキーに割り当て、当該他のキーの操作(短押操作、長押操作)に応じて、当該キーに割り当てたUO(短押UO、長押UO)を発行するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0031】
1…BD、2…ディスクドライブ、3…データアクセス制御部、4…プレゼンテーションエンジン、5…再生制御部、6…HDMVモジュール、7…BD-Jモジュール、8…モジュールコントローラ、9…表示装置、10…音声出力装置、11…出力制御部、12…入力装置、13…キーテーブル、14…ユーザイベントマネージャ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Blu-ray Disc(登録商標)を再生するビデオ再生装置であって、
Blu-ray Discに定義されたHDMV Titleの再生を制御するHDMVモジュールと、
Blu-ray Discに記録されたBD-Jアプリケーションを実行することによりBlu-ray Discに定義されたBD-J Titleの再生を制御するBD-Jモジュールと、
複数のキーを備えた入力装置と、
前記キーのユーザ操作に応じて、当該ビデオ再生装置に予め定めた所定の動作を行わせるためのイベントであるUO(User Operation)と、当該ビデオ再生装置において実行中のBD-Jアプリケーションにおいて当該BD-Jアプリケーションの定義に従って処理されるイベントであるKey Eventのいずれか一方を発行するユーザイベント処理部を有し、
前記ユーザイベント処理部は、
前記キーのうちの、当該時点において、当該キーのキー操作に応答して前記Key Eventを発行することが規定されているキーのキー操作については、当該キーの押し下げに応答して前記Key Eventを発行し、
前記キーのうちの、当該時点において、当該キーのキー操作に応答して前記Key Eventを発行することが規定されていないキーであって、当該キーのキー操作が短押操作であるか長押操作であるかによって異なるUOを発行することが規定されているキーのキー操作については、当該キーの押し下げの終了を待って、当該キー操作が短押操作であったか長押操作であったかを判定し、判定結果に応じたUOを発行することを特徴とするビデオ再生装置。
【請求項2】
請求項1記載のビデオ再生装置であって、
前記キーのうちの、当該時点において、当該キーのキー操作に応答して前記Key Eventを発行することが規定されているキーには、
当該時点において、BD-J Titleが再生対象となっているときには、Playback Key Event以外のKey Eventに予め対応づけられたキーが該当すると共に、
当該時点において、BD-J Interactive Titleが再生対象となっているときには、そのタイトルのBD-J Object file中のkeyInterestTableに受信の旨が登録されているPlayback Key Eventに予め対応づけられたキーが該当することを特徴とするビデオ再生装置。
【請求項3】
複数のキーを備えた入力装置を有するコンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
Blu-ray Discに定義されたHDMV Titleの再生を制御するHDMVモジュールと、
Blu-ray Discに記録されたBD-Jアプリケーションを実行することによりBlu-ray Discに定義されたBD-J Titleの再生を制御するBD-Jモジュールと、
前記キーのユーザ操作に応じて、当該ビデオ再生装置に予め定めた所定の動作を行わせるためのイベントであるUO(User Operation)と、当該ビデオ再生装置において実行中のBD-Jアプリケーションにおいて当該BD-Jアプリケーションの定義に従って処理されるイベントであるKey Eventのいずれか一方を発行するユーザイベント処理部として機能させ、
前記ユーザイベント処理部は、
前記キーのうちの、当該時点において、当該キーのキー操作に応答して前記Key Eventを発行することが規定されているキーのキー操作については、当該キーの押し下げに応答して前記Key Eventを発行し、
前記キーのうちの、当該時点において、当該キーのキー操作に応答して前記Key Eventを発行することが規定されていないキーであって、当該キーのキー操作が短押操作であるか長押操作であるかによって異なるUOを発行することが規定されているキーのキー操作については、当該キーの押し下げの終了を待って、当該キー操作が短押操作であったか長押操作であったかを判定し、判定結果に応じたUOを発行することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−211467(P2011−211467A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76817(P2010−76817)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】