説明

ビニールハウス内でキャベツを採取してハチミツを採取する養蜂方法

【課題】従来の養蜂方法の発想を全面的に改良する。
【解決手段】人工栽培による野菜の開花からハチミツを採取する養蜂方法において、ハウスキャベツを栽培してハチミツを採取することを特徴とするビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法及び、その養蜂方法において耕作した地面に野菜の種子を散布しかつ該上面をビニール等の保護材で被覆する野菜保温工程と前記工程で温度調節して開花を促進する野菜開花工程と前記工程でビニール等のハウス内で野菜が開花したときにハチミツを採取する養蜂箱を配設する養蜂箱配設工程と前記工程で養蜂箱内にハチミツが採取されたならば外部に取り出して養蜂箱からハチミツを採取する蜂蜜採取工程とからなるビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法の提供。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、養蜂方法に関するが、詳しくはハウス栽培された野菜からハチミツを採取する養蜂方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から一般的に採用されている養蜂方法は、例えば特開2001−340038号公報で開示されている「養蜂方法と養蜂用の巣箱」が多用されている。この従来養蜂方法は、日本ミツバチを用いて養蜂を良好に行うことができる養蜂方法と養蜂用の巣箱を提供するところにあり、その解決手段は日本ミツバチを使用し巣箱内に日本ミツバチの巣を保持させた巣枠を挿入して行う養蜂方法である。すなわち、分封した日本ミツバチ群を巣箱に導入して巣作りを行わせ蜂の巣が巣箱1の複数段に渡って大きく営巣されたとき、上から第一段巣箱2と第二段巣箱3の間に細い針金又は刃物を通して水平方向に動かすことにより巣箱1内の蜂の巣の上部を分離させ取り外した第一段巣箱2内から蜂の巣を取り出して蜂の巣から蜂蜜を採取し、その後第二段巣箱3の開口した上面に蓋板5を取り付けて日本ミツバチに営巣を継続させるところに特徴を有するものである。
【特許文献1】特開2001−340038号公報 ところで、日本には古くから野生の日本ミツバチが存在し野山の木々の室などに多くの日本ミツバチが自然に営巣している。しかし、このような日本ミツバチは、従来は殆ど養蜂に使用されることはなかった。その理由として、西洋ミツバチは巣礎を設けた巣板を巣箱に挿入しておけば、比較的容易に巣を作り密を採取した後の巣の再生も早く蜂蜜の収穫量も多い。しかし、日本ミツバチは野生の性質が強いために巣礎を設けた巣板に日本ミツバチの巣を付けて営巣を行わせようとしても蜂は巣礎を食い破ってしまい、一方西洋ミツバチのために作られた巣箱では巣を大きくすることができず蜂蜜の採取も良好に行えなかった。
【0003】
このような理由から、日本ミツバチを使用しての養蜂は西洋ミツバチを使用する養蜂に比べて大幅に蜂蜜の収穫量が少ないために殆ど行われていないのが現状であるが、日本ミツバチの蜂蜜は密度が高く濃厚であることから日本ミツバチを用いての養蜂の改善が要望されていた。
【0004】
以下、図4から図6によって従来の養蜂箱を用いた養蜂方法について説明する。
【0005】
日本ミツバチを用いて養蜂を行う場合は、図1に示すような巣箱1を使用する。この巣箱1は、第一段巣箱2、第二段巣箱3及び第三段巣箱4を重ねて上から下に縦に連結した縦長の木箱から形成される。第一段巣箱2と第二段巣箱三には、底板がなく内部空間が連通し最下段となる第三段巣箱4には底板4aが取付られる。また、第三段巣箱4の正面下部に細い横長の入口開口部10がミツバチの出入りのために設けられる。また、第一段巣箱2と第二段巣箱3の間及び第二段巣箱3と第三段巣箱4の間は、側壁となる板の端部を突き合わせただけの形状に形成され上下の巣箱の当接面は水平な一平面内に位置し、後述の日本ミツバチの営巣後に蜂の巣を切り出す際その間から切断用の細い針金や刃物を差し入れて巣を切断可能としている。
【0006】
このように、側壁の上端部と下端部を当接させただけの第一段巣箱2と第二段巣箱3の間及び第二段巣箱3と第三段巣箱4の間の角部には板を直角に曲折した形状のアングル材形の固定具15が木ねじ等で取外し可能に固定され、第一段巣箱2と第二段巣箱3の間及び第二段巣箱3と第三段巣箱4の間を連結している。なお、最下段の第三段巣箱4の正面側には小さい通気孔8が入口開口部7の両側に設けられ、その背面側には縦長の通気孔12が設けられると共に、その両側下部に小さい通気孔13が設けられる。それらの通気孔8、12、13には、全て金網14が張設され、スムシ(ガの幼虫等)の巣箱内への侵入を防いでいる。
【0007】
図6の断面図に示すように、巣箱1の最上段の第一段巣箱2の上に内蓋板6が取付けられる。この内蓋板6は巣箱1内で形成される蜂の巣の上部を付着・保持させるための天井板となるものであるが、その付近の通気性をよくするために内蓋板6の両側に隙間6aを形成した状態で内蓋板6が取り付けられ、巣箱内の空気を上方に逃すように内蓋板6の上側に空気を介して蓋板5が第一段巣箱2の上を覆うように被せられる。また、蓋板5は矩形板の周囲に第一段巣箱2の上部を囲う枠板5aを取り付けて形成され蓋板5を内蓋板6の上で第一段巣箱2の上部に被せた場合、蓋板5と内蓋6との間に通気用の隙間ができるように蓋板5は形成される。なお、蓋板5の枠板の下部に段差部を設け蓋板5が少し浮かせた状態で第一段巣箱2の上部に被せるようにしてもよく、また第一段巣箱の2の側壁の上端部に段差部を設けることによって、蓋板5を少し浮かせた状態で第一段巣箱2の上に嵌めることもできる。
【0008】
更に、従来の日本ミツバチを用いて養蜂を行う場合は、まず春の繁殖期に上記構成の巣箱1を森の中等の適当な場所に設置し、分封した日本ミツバチをその巣箱1に導き巣箱1内で巣作りを開始させる。野山に自然に営巣している日本ミツバチは春になって一つの巣に複数の女王蜂が生まれた場合に女王蜂は一部の男蜂や働き蜂をつれてその巣を離れて分封する。このように分封した女王蜂を持つ分封ミツバチ群を巣箱1に導きその中で巣を作らせる。ついで、巣箱1の中で巣作りを始め暫くして蜂の巣20を天井の内蓋板6から吊り下げるように作り巣を大きくしていく。春から夏に近づくと気温が上昇し巣箱1内の温度や湿度も上昇するが、巣箱1の上の蓋板5の四方に通気孔9、10、11が開けられているから、通気を行なって巣箱1内の温度や湿度を下げることができる。また、日本ミツバチはスムシ(巣箱内に入り込むガ等の幼虫)に対し非常に弱くスムシが巣箱1内に侵入すると営巣を放棄してしまうが、通気孔には金網14を張設してあるからスムシの侵入を防ぎ、営巣を継続させて蜂の巣を充分に大きくすることができる。
【0009】
このような状態で春から夏になると、日本ミツバチはその蜂の巣20を第一段巣箱2から第二段巣箱3、第三段巣箱4にかけて大きくして多数の幼虫を育てると共に、その上部つまり第一段巣箱2内の巣に蜂蜜の貯蔵室を作り蜜を貯蔵していく。ついで、蜜の貯蔵室が大きくなったところで第一段巣箱2と第二段巣箱3の間の固定具15を外して第一段巣箱2と第二段巣箱3の間に細い針金または刃物を挿入して水平に動かすことにより、巣箱1内の蜂の巣20を第一段巣箱2と第二段巣箱3の間で切断する。そして、第一段巣箱2をその下の第二段巣箱3内の蜂の巣20は、その側部が第二段巣箱3の側壁に付着・保持されているので蜂の巣20の下の部分が落下することはない。このようにして、取り外した第一段巣箱2内の蜂の巣20がそこから切り取られ、その蜂の巣から蜂蜜が採取される。更に、第一段巣箱2を分離した後の第二段巣箱3と第三段巣箱4は、その第一段巣箱2の上部から外した内蓋板6を第二段巣箱3の上部に隙間6aを両側に設けた状態で固定してその上から蓋板5を被せる。そして、第三段巣箱4の底板4aを取り外し第三段巣箱4の下部に図示しない第四段巣箱を組み合わせて固定具15によって固定し、第四段巣箱の底部に底板4aを固定して元の三段の巣箱を再構成する。また、第一段巣箱2を取り外した後の第二段巣箱3と第三段巣箱4内の蜂の巣がそれほど大きくなく、空間的に余裕がある場合には第四段巣箱を取り付けずに、第二段巣箱3の上部に内蓋板6と蓋板5を取り付けただけの二段巣箱の構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この従来方法によるハチミツ採取は、あらかじめ女王蜂とメスの働き蜂りの養蜂箱を山里などの所望個所に配置し、山里などに開花されている野花・野菜などの花やアカシア・クリなどの花などから働き蜂が採取してきたミツを巣箱に溜めたハチミツを採取されているのが一般的な養蜂方法であった。すなわち、従来の養蜂方法はあくまでも屋外の自然に開花されている花からハチミツを採取する方法は、あくまでも屋外の自然に開花されている花からミツを採取する方法であるから、常に開花されている花のあるところに巣箱を持って搬送移動することが不可欠となる。ここに、本発明が解決しようとする課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記の如き課題を解決するために従来方法を改良したものであって、人工栽培による野菜の開花からハチミツを採取する養蜂方法において、ハウスキャベツを栽培してハチミツを採取することを特徴とするビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法の提供にあり、また前記の養蜂方法において耕作した地面に野菜の種子を散布しかつ該上面をビニール等の保護材で被覆する野菜保温工程と、前記工程で温度調節して開花の促進をする野菜開花促進工程と、前記工程でビニール等のハウス内で野菜が開花したときにハチミツを採取する養蜂箱を配設する養蜂箱配設工程と、前記工程で養蜂箱内にハチミツが採取されたならば外部に取出し養蜂箱からハチミツを採取する蜂蜜採取工程とからなるビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法の提供にあり、更に前記養蜂方法においてキャベツ・グリーンボール・レッドキャベツ等のキャベツ類、日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ・そうめんかぼちゃ等のかぼちゃ類、スイートコーン・ヤングコーン等のとうもろこし類、トマト・ミニトマト等のトマト類、葉にんじん・ミニキャロット等のにんじん類、レタス・サラダ菜・サニーレタス等のレタス類の野菜種子をハチミツ採取専用に品種改良するビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法の提供にある。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、人工栽培による野菜の開花からハチミツを採取する養蜂方法において、ハウスキャベツを栽培してハチミツを採取することを特徴とするビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法であり、また前記養蜂方法において耕作した地面に野菜の種子を散布しかつ該上面をビニール等の保護材で被覆する野菜保温工程と、前記工程で温度調節して開花の促進をする野菜開花促進工程と、前記工程でビニール等のハウス内で野菜が開花したときにハチミツを採取する養蜂箱を配設する養蜂箱配設工程と、前記工程で養蜂箱内にハチミツが採取されたならば外部に取出し養蜂箱からハチミツを採取する蜂蜜採取工程とからなるハウス栽培された野菜からハチミツを採取する養蜂方法であり、更にキャベツ・グリーンボール・レッドキャベツ等のキャベツ類、日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ・そうめんかぼちゃ等のかぼちゃ類、スイートコーン・ヤングコーン等のとうもろこし類、トマト・ミニトマト等のトマト類、葉にんじん・ミニキャロット等のにんじん類、レタス・サラダ菜・サニーレタス等のレタス類の野菜種子をハチミツ採取専用に品種改良するビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法であるから、従来方法とは全く発想を異にする次のような多くの効果を有する。
ア、従来からの養蜂方法は天然の野菜や果物の開花されている花から直接ハチミツを採取 するため常時開花時に合わせてハチ入りの巣箱とともに全国を移動する必要があり、ま た巣箱を1ケ所に固定する場合は開花時期以外の時期にはハチミツを採取することがで きなかったが、本発明方法によれば常に1個所の場所で所望のハチミツを常時採取する こが可能となる。
イ、本発明方法によれば、所望するハチミツをビニールハウス内で常時採取することがで きるので、ハチミツの採取場所を移動せず固定したままで一年中計画的にハチミツを採 取することができる。
ウ、また本発明方法によれば、ハチミツを採取するキャベツなどの野菜の植物種子をハチ ミツが好んでミツを採取できるように種子を品種改良することによって、所望するハチ ミツを所望時期に計画的に採取することができるので、養蜂家の安定かつ高収益な経営 を図ることができる。
エ、すなわち、本発明方法によれば、ハチミツ採取専用のキャベツ等の野菜を人工的に栽 培することによって、他の製品加工と同様にハチミツ採取工場を設備すればハチミツも 人工的に量産加工と安定供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の最良な実施形態は、人工栽培による野菜の開花からハチミツを採取する養蜂方法において、ハウスキャベツを栽培してハチミツを採取することを特徴とするビニールハウス内でキャベツを採取してハチミツを採取する養蜂方法であり、また前記養蜂方法において耕作した地面に野菜の種子を散布しかつ該上面をビニール等の保護材で被覆する野菜保温工程と、前記工程で温度調節して開花の促進をする野菜開花促進工程と、前記工程でビニール等のハウス内で野菜が開花したときにハチミツを採取する養蜂箱を配設する養蜂箱配設工程と、前記工程で養蜂箱内にハチミツが採取されたならば外部に取出し養蜂箱からハチミツを採取する蜂蜜採取工程とからなるハウス栽培された野菜からハチミツを採取する養蜂方法であるから、従来の食用キャベツをハチミツ採取専用の野菜として利用することができる。
【0014】
また本発明の最良な実施形態は、前記養蜂方法においてキャベツ・グリーンボール・レッドキャベツ等のキャベツ類、日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ・そうめんかぼちゃ等のかぼちゃ類、スイートコーン・ヤングコーン等のとうもろこし類、トマト・ミニトマト等のトマト類、葉にんじん・ミニキャロット等のにんじん類、レタス・サラダ菜・サニーレタス等のレタス類の野菜種子をハチミツ採取専用に品種改良するビニールハウスで栽培された野菜の開花からハチミツを採取する養蜂方法であるから、キャベツは勿論であるがキャベツ以外の野菜でも本発明方法の養蜂方法によればキャベツと同様なハチミツを採取することが可能となる。
【実施例1】
【0015】
以下、本発明の具体的な養蜂方法の実施例について説明する。
植物保温工程
この工程は、通常の畑を耕作して畝状の苗床をつくり、この苗床にキャベツ種子を散布して上面にビニールを張り付ける。このような状態にした畑の全面にビニール等の保護材を被せて固定する。この工程は、キャベツの種子を散布保温して発芽を助長するための工程である。
植物開花促進工程
この工程は、発芽した植物を早期に促進させて開花を早めるための工程であり、ビニール等のハウス内の温度調節する設備が必要不可欠となる。ここでのキャベツは葉物を食べる目的でなく、あくまでもキャベツを早く花を咲かせることが目的であるから、必要に応じて発育を促進するために肥料や散水も必要となる。
養蜂箱配設工程
この工程は、ビニール等のハウス内にハチミツを採取する養蜂箱を内設する工程であり、この養蜂箱は従来から一般的に使用されているものを使用する。この場合、養蜂箱の量はハウス内で栽培されるキャベツの開花量との関係で決めることになる。
蜂蜜採取工程
この工程はハウス内から養蜂箱を取り出し、この養蜂箱からハチミツを採取する工程である。この工程は、従来方法と同じである。次に、日本蜂蜜の成分について説明する。
【0016】
日本蜂蜜の成分は、蜜源の種類・採蜜の方法・分離する時期など異っているが、その成分は表1のとおりである。
【0017】
【表1】

このように日本蜂蜜は葡萄糖と果糖が主成分で、その他蔗糖、灰分などを含有している。従って、蜂蜜の主成分は葡萄糖と果糖であるから直ちに吸収されて血となり肉となるのでその栄養的価値が大きい。
【0018】
また、蜂蜜は米麦や蔗糖とくらべてすぐれていることは次に示すよう一目してわかる。蜂蜜→吸収
蔗糖→葡萄糖→吸収
果糖
米麦→糊精→麦芽糖→葡萄糖→吸収
すなわち、米麦は澱粉であるから→糊精→麦芽糖→葡萄糖と、3段階を経て初めて吸収される。それに比べて蔗糖は葡萄糖と果糖に転化して初めて吸収されるが蜂蜜はそのまま腸壁に吸収されるので、胃腸の弱い人・病人・産婦・乳幼児に効果が大きい。
【0019】
次に、蜂蜜に含有されるビタミン類は表2に示すように数多くビタミンを含有している。
【0020】
【表2】

更に、蜂蜜に含有されるミネラル類は表3に示すようにいろいろのミネラルを含有している。
【0021】
【表3】

【実施例2】
【0022】
ついで、図1から図3に従って本発明で使用する養蜂箱について説明する。本発明の養蜂方法が使用されている養蜂箱は特開2000−295939号で公開された「簡易小型式養蜂箱」が使用されている。
【0023】
この養蜂箱本体1は、図3の分解図に示すとおり養蜂箱の巣箱側板3の両側に巣内6と通気口5を有する巣箱表面板2及び通気口12を有する巣箱裏面板10を一体形成して底板14に固着されているとともに、この該養蜂箱内に前記の巣枠18を1本収納しかつ巣箱側板16をネジ止めして成る養蜂箱本体1を設ける。この養蜂箱本体1の上面部に餌補給口20を有する養蜂箱蓋19を装着かつ着脱自在にして成る養蜂箱である。このように構成される簡易小型式の養蜂箱は、図1に示すようにコ字状に形成されている養蜂箱固定具Aを介して土床Pに養蜂箱本体1を固定させることができる。
【0024】
このように構成される養蜂箱を使用することによって、従来の養蜂箱では得られないような多くの効果が得られる。
ア、養蜂箱がコンパクトに小型化されているので、狭い場所でも多くを配設できる。その 結果、土地を有効活用することができるので従来の大型式の巣箱よりも高収益が得られ る。
イ、巣箱の底部に脚立式の安定装置が付設されているので、湿度を有する地面に直接置く ことがない。その結果、従来有していた巣箱の底部の腐敗を防ぐことができると共に長 持ちさせることができるので経済性にも富んでいる。
ウ、支持具が脚立方式になっているので、巣箱に安定にセットすることができると共に搬 送等には支持具を巣箱にセットすることができる。その結果、取り扱い操作が簡単であ るばかりか安価に量産加工が可能となる。
なお、本発明に使用されるキャベツに含有している成分は、次のとおりである。
無機質
ナトリウム 5mg マグネシウム 14mg 亜鉛 0.2mg
カリウム 200mg リン 27mg 銅 0.02mg
カルシウム 43mg 鉄 0.3mg マンガン 0.15mg
ビタミン
ビタミンA カロチンβ 49μg ビタミンK 78μg
クリブトキサンチン1 μg ビタミンB1 0.04mg
β−カロチン当量 50μg ビタミンB2 0.03mg
レチノール当量 4μg メイアシン 0.2mg

ビタミンB6 0.11mg
葉酸 78 μg
パントテン酸 0.22mg
ビタミンC 41mg
脂肪酸
飽和 0.02g
一価 0.01g
多価 0.02g
食物繊維
水溶性 0.4g
不溶性 1.4g
総量 1.8g
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の養蜂方法で使用される養蜂箱の斜視図。
【図2】図に示す養蜂箱の断面図。
【図3】図1に示す養蜂箱の組立分解図。
【図4】従来の養蜂方法で使用する巣箱の斜視図。
【図5】図4に示す巣箱の背面図。
【図6】図4に示す巣箱の断面図。
【符号の説明】
【0026】
1 養蜂箱本体板 3 補強材
4 巣箱表面板 5 通気口
6 巣門 7 開閉蓋
8 網張り 18 巣枠
19 養蜂箱蓋 20 補強給口
31 巣箱 32 第一段巣箱
33 第二段巣箱 34 第三段巣箱
35 蓋板 36 内蓋板
A 養蜂箱固定具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工栽培による野菜の開花からハチミツを採取する養蜂方法において、ハウスキャベツを栽培してハチミツを採取することを特徴とするビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法。
【請求項2】
前項の養蜂方法において、耕作した地面に野菜の種子を散布しかつ該上面をビニール等の保護材で被覆する野菜保温工程と、前記工程で温度調節して開花を促進する野菜開花工程と、前記工程でビニール等のハウス内で野菜が開花したときにハチミツを採取する養蜂箱を配設する養蜂箱配設工程と、前記工程で養蜂箱内にハチミツが採取されたならば外部に取り出して養蜂箱からハチミツを採取する蜂蜜採取工程とからなる請求項1記載のビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法。
【請求項3】
請求項1記載の養蜂方法において、キャベツ・グリーンボール・レッドキャベツのキャベツ類、日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ・そうめんかぼちゃ等のかぼちゃ類、スイートコーン・ヤングコーン等のとうもろこし類、トマト・ミニトマト等のトマト類、葉にんじん・ミニキャロット等のにんじん類、レタス・サラダ菜・サニーレタス等のレタス類野菜の種子をハチミツ採取専用に品種改良する請求項1及び2記載のビニールハウス内でキャベツを栽培してハチミツを採取する養蜂方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−195130(P2009−195130A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38402(P2008−38402)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【出願人】(507039545)有限会社アイピーサービス (15)