説明

ファスナのカバー構造および上衣

【課題】洗濯する際にファスナのスライダを開いておいても、洗濯機のドラムが傷つくおそれやスライダが破損するおそれを回避する。
【解決手段】シート状の基材5と、基材5の縁に沿って設けられたファスナ7の一方のレール9と、一方のレール9に係合して移動するファスナ7のスライダ13と、一方のレール9の端部に設けられたファスナ7のストッパ15と、スライダ13がストッパ15に当接している位置に存在するときにスライダ13を覆うカバー部材21とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファスナのカバー構造および上衣に係り、特に、ファスナを開いたときにファスナのスライダを覆うことができるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前側のほぼ中央に上下に延びた開閉部(前立て)が形成されている上衣であって、前記開閉部を開閉するためのファスナが設けられている上衣(たとえば作業用の上着)が知られている。従来の上衣では、ファスナ(開閉部)を閉じた状態で洗濯をすることになっている。なお、前記従来のものに関連する特許文献としてたとえば特許文献1を掲げることができる。
【特許文献1】実用新案登録第3088112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、従来の上衣では、この上衣を着用していた作業者が、ファスナを開いた状態のまま洗濯を依頼することがあり、洗濯をする者がファスナを閉じることを忘れたまま上衣を洗濯することがある。ファスナを開いたままで洗濯すると、ファスナを閉じたときに比べてファスナのスライダが大きくあばれてしまい、洗濯機のドラムの内壁に傷をつけたり、また、スライダが破損するおそれが高くなるという問題がある。
【0004】
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、洗濯する際にファスナのスライダを開いておいても、洗濯機のドラムが傷つくおそれやスライダが破損するおそれを回避することができる上衣やファスナのカバー構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、シート状の基材と、前記基材の縁に沿って設けられたファスナの一方のレールと、前記一方のレールに係合して移動する前記ファスナのスライダと、前記一方のレールの端部に設けられた前記ファスナのストッパと、前記スライダが前記ストッパに当接している位置に存在するときに、もしくは、前記スライダが前記ストッパの近傍に存在しているときに、前記スライダを覆うカバー部材とを有するファスナのカバー構造である。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のファスナのカバー構造において、塵抜き用開口部が、前記カバー部材に設けられているファスナのカバー構造である。
【0007】
請求項3に記載の発明は、シート状の基材と、前記基材の縁に沿って設けられたファスナの一方のレールと、前記一方のレールに係合して移動する前記ファスナのスライダと、前記スライダが前記一方のレールから脱落することを防止するために前記一方のレールの端部に設けられた前記ファスナのストッパと、頂角が鈍角である二等辺三角形状で板状の部材を2つの斜辺がお互いにほぼ重なるように折って重ねた直角三角形状に形成され、前記スライダが前記ストッパに当接している位置に存在するときに、もしくは、前記スライダが前記ストッパの近傍に存在しているときに、前記スライダと前記ストッパとが前記重ねた部材の内側に入り込み、前記折った部位が、前記レールの長手方向と交差する方向に延びるようにして、前記基材に一体的に設けられたカバー部材とを有するファスナのカバー構造である。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のファスナのカバー構造において、前記カバー部材の前記折った部位に、前記基材の近傍に位置する部位を基点として前記基材から離れる側に向かって所定の長さの切り込みが設けられているファスナのカバー構造である。
【0009】
請求項5に記載の発明は、前側のほぼ中央に上下に長い開閉部が形成されている本体部と、前記本体部の開閉部の一方の縁に沿って前記本体部に設けられた一方のレールと、前記本体部の開閉部の他方の縁に沿って前記本体部に設けられた他方のレールと、前記一方のレールの下端に設けられたストッパと、前記レールに係合して移動するスライダとを備えたファスナと、頂角が鈍角である二等辺三角形状で板状の部材を2つの斜辺がお互いにほぼ重なるように折って重ねた直角三角形状に形成され、前記スライダが前記ストッパに当接している位置に存在するときに、もしくは、前記スライダが前記ストッパの近傍に存在しているときに、前記スライダと前記ストッパとが前記重ねた部材の内側に入り込み、前記折った部位が、前記レールの長手方向と交差する方向に延びるようにして、前記本体部の一方の縁に一体的に設けられたカバー部材とを有する上衣である。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の上衣において、前記カバー部材の前記折った部位に、前記本体部の近傍に位置する部位を基点として前記本体部から離れる側に向かって所定の長さの切り込みが設けられていることを特徴とする上衣である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、洗濯する際にファスナのスライダを開いておいても、洗濯機のドラムが傷つくおそれやスライダが破損するおそれを回避することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1、図2は、本発明の実施形態に係るファスナのカバー構造21を備えた上衣1の概略構成を示す図である。なお、図1は、ファスナ7を閉じてカバー部材23でファスナ7の端部を覆っている状態を示してあり、図2は、ファスナ7を開いてカバー部材23でファスナ7の端部を覆っている状態を示してある。また、図1では、スライダ(各レール9、11の上端部に位置しているスライダ)13の表示を省略してある。
【0013】
図3は、図2におけるIII部の拡大図であり、図4は、図3に相当する拡大図であり、ファスナ7を開きまたカバー部材23をめくってファスナ7の端部を露出した状態を示してある。
【0014】
上衣1は、前側のほぼ中央に上下に延びた開閉部(前側の左右の部位同士が完全に分離されるような開閉部;前立て)3が形成されている本体部5を備えている。
【0015】
開閉部3には、ファスナ(線ファスナ)7が設けられており、このファスナ7により、開閉部3を閉じた状態(図1参照)や開いた状態(図2参照)にすることができるようになっている。
【0016】
ファスナ7は、各レール9、11と、スライダ13と、ストッパ15とを備えて構成されている。一方のレール9は、本体部5に形成されている開閉部3の一方の縁3Aに沿って本体部5に縫合されて一体的に設けられている。他方のレール11は、本体部5に形成されている開閉部3の他方の縁3Bに沿って本体部5に縫合されて一体的に設けられている。
【0017】
ストッパ15は、一方のレール9の下端でレール9に一体的に設けられている。ストッパ15は、スライダ13をレール9、11の端部まで移動してレール9をレール11から分離しファスナ7を完全に開いたときに、スライダ13が一方のレール9から脱落することを防止するために設けられているものである。また、ストッパ15は、ファスナ7を閉じるときに他方のレール11の端部を挿入して保持するために設けられているものである。
【0018】
スライダ13は、ファスナ7を開くときもしくは閉じるときに、ファスナ7の一方のレール9と他方のレール11に係合して移動するものであり、引き手19とレール9、11に係合する本体部17とを備えて構成されている。
【0019】
上衣1は、カバー部材23を具備したファスナのカバー構造21を備えている。カバー部材23は、スライダ13がストッパ15に当接している位置に存在するときに、もしくは、スライダ13がストッパ15の近傍に存在しているときに、スライダ13を覆うものであり、本体部5の一方の縁(開閉部3の一方の縁3Aの下端部)に縫合されて一体的に設けられている。
【0020】
カバー部材23について、図5(カバー部材23の概略構成を示す図)を参照してさらに詳しく説明する。
【0021】
カバー部材23は、頂角25が鈍角である二等辺三角形状で板状の部材27(図5(a)参照)を2つの斜辺27A、27Bがお互いにほぼ重なるように、中心線CL1のところで折って重ねた直角三角形状(図5(b)参照)に形成されている。
【0022】
そして、スライダ13がストッパ15に当接している位置に存在するときに、もしくは、スライダ13がストッパ15の近傍に存在しているときに、スライダ13(スライダの本体部17とスライダの引き手19)とストッパ15とが重ねた部材27の内側(重ねた部材27の間)に入り込むように、カバー部材23が本体部5に一体的に設けられている。
【0023】
また、折った部位(図5(b)に示す直角三角形の直角を挟む2つの辺のうちでつながっている部位(中心線CL1に相当する)28が、ストッパ15を間にした一方のレール9の反対側でレール9の長手方向と交差する方向(たとえばほぼ直交する方向で本体部5から離れる方向)に延びるように、カバー部材23が本体部5に一体的に設けられている。
【0024】
なお、カバー部材23の直角三角形(図5(b)参照)の直角Rを挟む2つの辺のうちで離れている部位29が本体部5の一方の縁3Aの下側に接続されるようにして、カバー部材23が本体部5に一体的に設けられている。
【0025】
また、ファスナ7によって本体部5の開閉部3を閉じてさらにカバー部材23でストッパ15を覆った状態では、図5(b)に示す直角三角形の斜辺に相当する部位31は、ファスナ7(レール9、11)の長手方向と斜めに交差する方向に延びている。また、上衣1の上下方向においては、カバー部材23の下端(折って重ねてある部位)28は、上衣1の下端(裾)3Cとほぼ同じところに位置しており、上衣1の裾3Cをほぼ延長する方向に延びている。さらに、カバー部材23は、ストッパ15や各レール9、11の下部側の部位だけでなく、カバー部材23が設けられている側とは反対側に位置している開閉部3の他方の縁3Bの下端の部位を覆うようになっている(図2参照)。
【0026】
なお、上記説明では、斜辺27A、27Bが直線状に形成されているものとしているが、図5(a)や図5(b)で示すように、斜辺27A、27Bは、大きな半径の円弧状で凸状に形成されている。このように円弧状に形成されていることによって、本体部5に取り付けられたカバー部材23の見栄えを、斜辺27A、27Bを、単に直線状にした場合に比べて良好なものにすることができる。すなわち、斜辺27A、27Bを単に直線状に形成すると、カバー部材23の先端部(図3に示すA部)が尖ってしまい、カバー部材23の外観が刺々しいものになるが、斜辺31(27A、27B)を円弧状に形成されていることにより、カバー部材23の先端部(図3の示すA部)の尖りが目立たなくなり見栄えが良くなっている。
【0027】
また、カバー部材23には、カバー部材23内に塵が溜まることを防止するための塵抜き用開口部33が設けられている(図5(c)参照)。
【0028】
塵抜き用開口部33は、たとえば、カバー部材23の折った部位28に設けられている。より詳しくは、塵抜き用開口部33は、本体部5の近傍に位置する部位を基点として本体部5から離れる側に向かい所定の長さにわたって所定のわずかな幅で設けられた切り込みで形成されている(図4参照)。なお、図5(c)に斜線で示した部位は、本体部5に設置される部位である。
【0029】
塵抜き用開口部33が設けられていることによって、スライダ13が移動する側の部位に加えて、この開口している部位のほぼ反対側でも、カバー部材23が開口していることになる。塵抜き用開口部33が折った部位28の全長にわたって設けられているわけではないので、カバー部材23は、本体部5から離れた先端部側の部位で、お互いにつながっており、カバー部材23が容易にめくれてストッパ15等が露出しないようになっている。
【0030】
なお、当然のことではあるが、本体部5やカバー部材23の端部には、布のほつれを防止するために、折り返し部分(図示せず)等が設けられている。
【0031】
ここで、上衣1を着用する場合について説明する。
【0032】
まず、図2に示すようにファスナ7が開いており、また、図4に示すようにカバー部材23が開いて(めくれて)スライダ13やストッパ15が露出している状態で、人が上衣1に袖を通す。続いて、レール11の下端をストッパ15に挿入し、スライダ13を持ち上げてファスナ7(開口部3)を閉じて、カバー部材23でスライダ13とストッパ15とを覆う(図1参照)。
【0033】
次に、着用している上衣1を脱ぐ場合について説明する。
【0034】
まず、スライダ13を下降して、ストッパ15のところまでもっていき、カバー部材23をめくって、ストッパ15とスライダ13とを露出する。続いて、レール11をストッパ15から外して開口部3(ファスナ7)を開き、上衣1を脱いでカバー部材23でストッパ15とスライダ13とを覆う。このようにして脱いだ上衣1が、洗濯機で洗濯される。
【0035】
上衣1によれば、ファスナ7が開いた状態でファスナ7のスライダ13やストッパ15を覆うカバー部材23が設けられているので、洗濯の際にスライダ13やストッパ15が直接洗濯機のドラムにぶつかることがなくなり、洗濯する際にファスナ7(開口部3)を、図2に示すように開いておいても、洗濯機のドラムが傷つくおそれやスライダ13が破損するおそれを回避することができる。
【0036】
また、洗濯する際の作業を軽減することができる。すなわち、着用していた上衣1を作業者が洗濯に出す場合、洗濯をする者がファスナ7を閉じる必要がなくなる。また、カバー部材23でスライダ13やストッパ15を覆うことを作業者が忘れていた場合に、洗濯をする者が、ストッパ15のところに位置しているスライダ13とストッパ15とをカバー部材23で覆うようにすればよいので、洗濯をする際の準備作業が軽減されることになる。
【0037】
また、ファスナ7を閉めて上衣1を着用しているときに、カバー部材23でファスナ7のストッパ15を覆うように(図2参照)すればストッパ15が机等に直接接触することがなくなり、机等の傷つきを防止することができる。
【0038】
また、カバー部材23が三角形状に形成されているので、カバー部材23でストッパ15を覆っている状態においても、ファスナ7のスライダ13がカバー部材23の内側に入りやすくなっており、上衣1を着用している者が、上衣1を脱ぐ際、ファスナ7を開きやすくなっている。
【0039】
また、上衣1によれば、所定の長さの切り込み23が設けられているので、この切り込み23がゴミ抜き孔として作用し、カバー部材23の内側に糸くず等の塵がたまることを抑制することができる。
【0040】
また、所定の長さの切り込み23が設けられていることによって、カバー部材23をめくりやすくなっている。たとえば、洗濯終了後においては、上衣1の開閉部3(ファスナ7)が開いておりカバー部材23がストッパ15やスライダ13を覆っている。この状態から作業者が上衣1を着用しファスナ7を閉じるべく、カバー部材23をめくってストッパ15とスライダ13とを露出させるわけであるが、上述したカバー部材23をめくる作業において、所定長さの切り込み23が設けられているがゆえに、カバー部材23をめくる作業が容易になっている。
【0041】
なお、上記実施形態では、ファスナ7のカバー構造21を上衣に採用した場合を例に掲げて説明したが、下衣、ペット等の動物用の衣類、布団カバー、クルマのシートカバー等のカバー用具にも、ファスナのカバー構造21を採用することができる。
【0042】
すなわち、上述したカバー構造21は、シート状の基材(たとえば布や樹脂で形成された基材)と、前記基材の縁に沿って前記基材に一体的に設けられたファスナの一方のレールと、前記ファスナを開くときもしくは閉じるときに前記レール(前記ファスナの一方のレールや他方のレール)に係合して移動する前記ファスナのスライダと、前記ファスナを開いて前記一方のレールを前記ファスナの他方のレールから分離すべく前記スライダを前記レールの端部まで移動した場合、前記スライダが前記一方のレールから脱落することを防止するために、また、前記ファスナを閉じるときに前記他方のレールの端部を挿入して保持するために、前記一方のレールの端部で前記一方のレールに一体的に設けられた前記ファスナのストッパと、前記スライダが前記ストッパに当接している位置に存在するときに、もしくは、前記スライダが前記ストッパの近傍に存在しているときに、前記スライダを覆うために前記基材に一体的に設けられたカバー部材(ファスナを開閉すべく前記スライダが前記レールに係合して移動することができるような開口部(スライダ用開口部)が、一部に設けられているカバー部材)とを有するファスナのカバー構造の例である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態に係るファスナのカバー構造を備えた上衣の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るファスナのカバー構造を備えた上衣の概略構成を示す図である。
【図3】図2におけるIII部の拡大図である。
【図4】図3に相当する拡大図であり、ファスナを開きまたカバー部材をめくってファスナの端部を露出した状態を示してある。
【図5】カバー部材の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1 上衣
3 開閉部
3A、3B 縁
5 本体部
7 ファスナ
9、11 レール
13 スライダ
15 ストッパ
21 ファスナのカバー構造
23 カバー部材
33 塵抜き用開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の基材と;
前記基材の縁に沿って設けられたファスナの一方のレールと;
前記一方のレールに係合して移動する前記ファスナのスライダと;
前記一方のレールの端部に設けられた前記ファスナのストッパと;
前記スライダが前記ストッパに当接している位置に存在するときに、もしくは、前記スライダが前記ストッパの近傍に存在しているときに、前記スライダを覆うカバー部材と;
を有することを特徴とするファスナのカバー構造。
【請求項2】
請求項1に記載のファスナのカバー構造において、
塵抜き用開口部が、前記カバー部材に設けられていることを特徴とするファスナのカバー構造。
【請求項3】
シート状の基材と;
前記基材の縁に沿って設けられたファスナの一方のレールと;
前記一方のレールに係合して移動する前記ファスナのスライダと;
前記スライダが前記一方のレールから脱落することを防止するために前記一方のレールの端部に設けられた前記ファスナのストッパと;
頂角が鈍角である二等辺三角形状で板状の部材を2つの斜辺がお互いにほぼ重なるように折って重ねた直角三角形状に形成され、前記スライダが前記ストッパに当接している位置に存在するときに、もしくは、前記スライダが前記ストッパの近傍に存在しているときに、前記スライダと前記ストッパとが前記重ねた部材の内側に入り込み、前記折った部位が、前記レールの長手方向と交差する方向に延びるようにして、前記基材に一体的に設けられたカバー部材と;
を有することを特徴とするファスナのカバー構造。
【請求項4】
請求項3に記載のファスナのカバー構造において、
前記カバー部材の前記折った部位に、前記基材の近傍に位置する部位を基点として前記基材から離れる側に向かって所定の長さの切り込みが設けられていることを特徴とするファスナのカバー構造。
【請求項5】
前側のほぼ中央に上下に長い開閉部が形成されている本体部と;
前記本体部の開閉部の一方の縁に沿って前記本体部に設けられた一方のレールと、前記本体部の開閉部の他方の縁に沿って前記本体部に設けられた他方のレールと、前記一方のレールの下端に設けられたストッパと、前記レールに係合して移動するスライダとを備えたファスナと;
頂角が鈍角である二等辺三角形状で板状の部材を2つの斜辺がお互いにほぼ重なるように折って重ねた直角三角形状に形成され、前記スライダが前記ストッパに当接している位置に存在するときに、もしくは、前記スライダが前記ストッパの近傍に存在しているときに、前記スライダと前記ストッパとが前記重ねた部材の内側に入り込み、前記折った部位が、前記レールの長手方向と交差する方向に延びるようにして、前記本体部の一方の縁に一体的に設けられたカバー部材と;
を有することを特徴とする上衣。
【請求項6】
請求項5に記載の上衣において、
前記カバー部材の前記折った部位に、前記本体部の近傍に位置する部位を基点として前記本体部から離れる側に向かって所定の長さの切り込みが設けられていることを特徴とする上衣。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−7704(P2009−7704A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−169945(P2007−169945)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(391009372)ミドリ安全株式会社 (201)
【Fターム(参考)】