説明

ファッション眼鏡

【課題】 ファッション性が高く、自分の嗜好に適ったオリジナルのファッション眼鏡を提供する。
【解決手段】 テンプル4を備えた眼鏡において、テンプル4に、利用者の嗜好に適合したビーズ6やチェーン等のアクセサリを交換自在に取り付けた。モダン5をテンプル4に対して取り外し可能とし、ビーズ等のアクセサリをテンプルに嵌めこめるようにするとよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テンプルにビーズやチェーン等の種々のアクセサリを取り付けたファッション眼鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
古来、人の上半身を飾る場所、装身具としては、頭にかぶるもの王冠等、首にかける首飾り、耳につけるイヤリング、鼻につける装身具、手首のブレスレット、服につけるブレスレット、指につけるイヤリング等があるが、機能的に必要な眼鏡にビーズ、輝石、宝石、貴金属等装身具を取り付ける事で、古来無い新しい装身具の登場となる。
近年では、眼鏡のテンプル部分にアクセサリを取り付け、ファッション性を高めたファッション眼鏡が種々提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【特許文献1】 特開2006−85115号公報
【特許文献2】 特開2006−309099号公報
【特許文献3】 特開2003−241150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらは注目に値するものであるが、消費者は、よりファッション性の高い眼鏡や、より自分の嗜好に適った眼鏡、自分オリジナルの眼鏡等を求める傾向にある。本発明はこのような消費者の要求に応えるべくなされものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、眼鏡のテンプル部分に、利用者の嗜好に適合したビーズやチェーン等のアクセサリを着脱自在に取り付けることができるようにしたファッション眼鏡である。
アクセサリとしては、ビーズやチェーンの他,シルバー、ゴールド等の貴金属、アルミ、チタン、真ちゅう等のパイプ等を挙げることができる(これらを総称して「ビーズ等」と記載することがある)。さらに、アクセサリとして機能するものであれば、樹脂や金属,陶器製のキャラクター製品やその他の装飾品でもよい。
【0005】
請求項2に記載の発明は、テンプルの末端からビーズ等を挿入するために、テンプルに対してモダンが着脱自在である構成としてある。また、テンプルに挿入されたビーズ等が容易に回転しないように、例えば、請求項3に記載するように、テンプルにシリコン等の摩擦増大手段を塗布し、摩擦の増大により、回転を防止するようにしてもよいし、請求項4に記載するようにテンプルの断面形状を楕円または角形状にしてもよい。
【0006】
また、請求項5に記載するように、ビーズ等に凹部を形成してテンプルの平つぶし部分と勘合するようにし、回転を防止するようにしてもよい。さらに、請求項6に記載するように、ビーズ等のガタつきを防止するために、シリコン製、エラストマー製、バネ等により、ビーズ等に一定の加圧が加わる様に構成してもよい。また、ビーズ等の形状のより、髪の毛が引っかかる場合は、ビーズ等をテンプルに対してフリーの状態にして、ビーズ等とビーズ等の間に容易に間隙ができるようにし、髪の毛の引掛かりを防止するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、眼鏡テンプルを用いてビーズ等を取り付ける事により、当初の眼鏡とは全く変わった雰囲気を持つファッショングラスに変貌させることができる。また、ビーズ等を簡易に取り替える事で、時、所、場合に応じて着替える眼鏡を演出する効果を持つ。そのため、ファッション性が高く、自分の嗜好に適ったオリジナルのファッション眼鏡を容易に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明のファッション眼鏡の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のファッション眼鏡の一実施形態にかかり、その一部を分解した斜視図である。
図1に示すように、この実施形態のファッション眼鏡は、前枠1と、この前枠1に保持される左右のレンズ2,2と、前枠1の両端に設けられたヒンジ3,3と、このヒンジ3,3を介して前枠1に対して折り畳み自在に取り付けられたテンプル4,4と、このテンプル4,4に芯金4a,4aを介して取り付けられるモダン5,5とを有している。モダン5,5は、テンプル4,4に対して、図1に示すように着脱可能である。
【0009】
アクセサリの一つである複数個のビーズ6は、モダン5,5を外した状態でテンプル4,4に嵌めこまれる。テンプル4,4は、断面が角形状に形成されていて、テンプル4,4の断面と同じ形状の通し孔6aがビーズ6に貫通形成されている。そのため、テンプル4にビーズ6を嵌めこんだ後は、ビーズ6がテンプル4に対して回転しない。テンプル4の断面形状は上記した角形状に限らず、円形であってもよいが、この場合は、テンプル4にシリコン等の摩擦増大手段を塗布し、摩擦の増大により、回転を防止するようにしてもよいし、ビーズ6に凹部を形成しテンプル4にこれと嵌合する凸部を形成してもよい。
【0010】
なお、図1に示すように、テンプル4のヒンジ3,3近傍にはビーズ6の前進位置を規制するストッパ7を形成してもよい。さらに、テンプル4におけるビーズ6のガタつきを防止するために、シリコン製、エラストマー製、バネ等により、ビーズ6に一定の加圧が加わる様にしてもよい。ただし、ビーズ6,6間に髪の毛が引っかかる場合は、このようなガタつき防止措置は設けずに、ビーズ6をテンプル4に対してフリーの状態にして、ビーズ6,6間に容易に間隙ができるようにするようとよい。
【0011】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、テンプルに取り付けるアクセサリはビーズ6に限定されない。例えば、図2〜図7に示すような種々のアクセサリ(図7に示すようなチェーンも含む)に交換することが可能である。また、これ以外にも、シルバー、ゴールド等の貴金属、アルミ、チタン、真ちゅう等のパイプ等、樹脂や金属,陶器製のキャラクター製品やその他の装飾品もアクセサリとして取り付けることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明は、ビーズやチェーン等のアクセサリを着脱自在に取り付けることができる眼鏡であれば、あらゆる形態及び種類の眼鏡に適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 本発明のファッション眼鏡の一例にかかり、その一部を分解した斜視図である。
【図2】 本発明のファッション眼鏡の他の一例を示す図である。
【図3】 本発明のファッション眼鏡の他の一例を示す図である。
【図4】 本発明のファッション眼鏡の他の一例を示す図である。
【図5】 本発明のファッション眼鏡の他の一例を示す図である。
【図6】 本発明のファッション眼鏡の他の一例を示す図である。
【図7】 本発明のファッション眼鏡の他の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0014】
1 前枠
2 レンズ
3 ヒンジ
4 テンプル
4a 芯金
5 モダン
6 ビーズ(アクセサリ)
6a 通し孔
7 ストッパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テンプルを備えた眼鏡において、
前記テンプルに、利用者の嗜好に適合したビーズやチェーン等のアクセサリを着脱自在に取り付けたことを特徴とするファッション眼鏡。
【請求項2】
前記テンプルの末端からビーズ等を挿入するために、テンプル末端がモダンに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載のファッション眼鏡。
【請求項3】
前記テンプルに挿入されたビーズ等が容易に回転しないように、前記テンプルにシリコン等の摩擦増大手段を塗布し、摩擦の増大により、回転を防止するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のファッション眼鏡。
【請求項4】
前記テンプルの断面形状を楕円または角構造に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のファッション眼鏡。
【請求項5】
ビーズ等に回転防止のための凹部を形成し、テンプルの平つぶし部分と嵌合し、回転を防止するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のファッション眼鏡。
【請求項6】
ビーズ等のガタつきを防止するために、シリコン製、エラストマー製、バネ等により、ビーズ等に加圧が加わる様に構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のファッション眼鏡。
【請求項7】
ビーズ等を前記テンプルに対して遊嵌してビーズ等とビーズ等との間に隙間が形成できるようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のファッション眼鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−116285(P2009−116285A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311564(P2007−311564)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【出願人】(301068789)株式会社三興 (4)