説明

フットカバー

【課題】装着時のずり落ちやつっぱり感がなく、使用者の装着感を向上させることができるフットカバーを提供することを目的とする。
【解決手段】このフットカバーは、脚の膝から靴の上部までをカバーする布製円筒状のカバー本体1を有したフットカバーである。カバー本体1の中間部の上部寄りにコールゴムを内側から縫着したゴム縫着部8が設けられる。ゴム縫着部8の上方の背面側に複数のタック11が水平方向に形成され、カバー本体1の上辺部2の正面側には吊り紐4が縫着され、吊り紐4の先端にクリップ5が取着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給食を調理する給食用厨房、食品を加工する食品加工場等の洗い場などにおいて、水洗い作業などを行う際に、作業者が脚と靴のカバーとして装着するフットカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、給食を調理する給食用厨房の洗い場などにおいては、食器類や食材を洗う際、多くの水やお湯を使用して洗うため、洗い場の作業者は防水用のケータリングエプロン(catering apron)や長靴を着用して、水洗い作業を行うようにしている。
【0003】
しかし、ケータリングエプロンの丈が短い場合があり、或は長靴の長さが短い場合があって、そのような場合には、飛散した水やお湯が足にかかったり、靴の内部に浸入したりする不具合があった。
【特許文献1】特開2004−316020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本出願人は、上記特許文献1により、水洗い作業用に便利に使用可能なフットカバーを提案している。このフットカバーは、使用者の脚と長靴或いは短靴とをカバーするように装着し、給食用厨房の洗い場などにおいて便利に使用されるところ、カバー本体の上辺部に開き部が設けられ、開き部の一方の縁部にそれを面ファスナーにより閉じる閉止部が形成され、使用者の脚に装着した状態で、この閉止部を閉じ、カバー本体の上辺部を使用者の膝の上部に、締め付けて止めるようにしていた。
【0005】
このため、閉止部を比較的緩く止めた場合、使用者が作業する際に脚(膝)を屈伸すると、カバー本体の上部が使用者の脚からずり落ち易く、一方、閉止部をきつく閉じて止めた場合、使用者の脚を締め付けることとなり、脚の締め付けによって、脚の血行が悪くなるなど、装着感が悪化する課題があった。
【0006】
特に、カバー本体の上辺部の開き部を、閉止部の面ファスナーによってきつく締め付けた状態で、使用者が作業中に膝を屈伸し或いは深く曲げたとき、カバー本体上部の膝部近傍がつっぱって締付感が増大し、装着感が悪化する課題があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、装着時のずり落ちやつっぱり感がなく、使用者の装着感を向上させることができるフットカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1のフットカバーは、脚の膝から靴の上部までをカバーする布製円筒状のカバー本体を有したフットカバーにおいて、該カバー本体の中間部の上部寄りにコールゴムを内側から縫着したゴム縫着部が設けられ、該ゴム縫着部の上方の背面側に複数のタックが水平方向に形成され、該カバー本体の上辺部の正面側には吊り紐が縫着され、該吊り紐の先端にクリップが取着されたことを特徴とする。
【0009】
ここで、上記カバー本体の下辺部に、袋状ゴム挿入部を形成し、その袋状ゴム挿入部にコールゴムを挿入することができる。この袋状ゴム挿入部をカバー本体の下辺部に設けることにより、長靴を履いた際には長靴の上部を袋状ゴム挿入部により密着させて、長靴の上部を良好にカバーすることができる。
【0010】
一方、上記カバー本体の下部寄りに、コールゴムを内側から縫着して下ゴム縫着部を形成し、この下ゴム縫着部の下側に靴上被覆部を下方に開くように延設することができる。このような靴上被覆部を下ゴム縫着部の下側に設けることにより、スニーカーなどの短靴を履いた際、短靴の上部を良好にカバーして、短靴を履いた際の最適なフットカバーとすることができる。
【0011】
また、上記カバー本体の上辺部に該上辺部を縮径するための上辺縮径ベルト部が設けられ、該上辺縮径ベルト部の内側と該上辺部の外面に面ファスナーが縫着され、該カバー本体は、内側からの湿気を外側に透過させる透湿性と外側からの水の浸入を防ぐ防水性を併せ持つ透湿防水性の布素材から構成することができる。これにより、着用時にカバー本体の上辺部と脚の隙間を最小にすることができる一方、洗い場などで防水性を発揮できると共に、蒸し暑い作業環境で、フットカバーを長時間使用した場合でも、脚のむれを軽減することができる。
【発明の効果】
【0012】
上記構成のフットカバーは、例えば給食用厨房や食品加工場の洗い場などにおいて、水や湯に濡れやすい場所で作業する作業者が脚の膝から靴にかけてカバーするように着用し、カバー本体の上辺部に取り付けた吊り紐のクリップは、着用者の例えばズボンの膝部上方の適当な位置にクリップ止めされる。これにより、カバー本体の上部を吊り上げるように保持し、カバー本体の上部が着用者の膝の上部付近までを確実に覆うことができ、着用者が膝を屈伸させた場合でも、カバー本体のずり落ちを防止することができる。また、カバー本体の上辺部を締め付けずに装着できるため、膝の上部回りを締め付けずに楽に着用することができる。
【0013】
さらに、中間部上部寄りに設けたゴム縫着部の上側の背面側に、複数のタックが水平方向に形成されるから、装着時には膝の裏側にこのタック部分が位置し、着用者が膝を屈伸したり深く曲げたとき、膝の部分に生じやすいつっぱり感を軽減し、装着感を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は長靴用のフットカバーの右側面図を示し、図2はその正面図を、図3はその背面図を示している。このフットカバーは、脚の膝から長靴の上部までをカバーする布製円筒状に形成されたカバー本体1を備えて構成される。
【0015】
カバー本体1は、例えば、綿35%、ポリエステル65%の混紡の生地、或いはナイロン100%の生地に、ポリウレタンの超微小多孔層をコーティングした透湿防水性を有する布素材から構成され、内側からの湿気を外側に透過させる透湿性と外側からの水の浸入を防ぐ防水性を併せ持つ透湿防水性を有している。カバー本体1は、略方形の布素材を円筒状に丸め、両側の縁部を合わせ、縦縫着部7として背面部を縫着して形成される。
【0016】
布製円筒状のカバー本体1の上辺部2は、その内径が使用者のズボンの脚部の外径より少し大径に形成されると共に、内側に折り返した部分が縫着されて形成され、さらに、上辺部2を縮径するための上辺縮径ベルト部6が上辺部2外周面の一部に、周方向に沿って縫着されている。この上辺縮径ベルト部6の内側に面ファスナー6bが縫着され、その面ファスナー6bに対応して接着可能な面ファスナー6aが上辺部の外周面の一部に縫着されている。
【0017】
使用者がカバー本体1を着用してその上辺部2をズボンの膝部の上方に位置させたとき、脚部と上辺部2との間に広い隙間があれば、上辺縮径ベルト部6を持って上辺部2の一部を折り曲げてそこを縮ませ、その状態で、上辺縮径ベルト部6の内側の面ファスナー6bを上辺部2の面ファスナー6aに接着させ、上辺部2の内径を縮径するようになっている。
【0018】
さらに、カバー本体1の上辺部2の正面側には、吊り紐4が縫着され、吊り紐4の先端にクリップ5が取着されている。吊り紐4は通常の布製の紐の他、コールゴム製のゴム紐とすることもできる。クリップ5は、例えば、使用者のズボンの脚部の一部を少し折り曲げ、その折り曲げ部を下から挟み、挟持するように使用されるが、クリップ5は、このようなズボンなどの一部を挟持可能な構造のものであれば、何れの構造のものでも使用可能である。例えば、クリップ5は、開閉動作可能な1対の挟持片を備え、挟持片の先端でズボンの脚部を挟持した状態で、挟持片の末端をロックする構造のクリップが使用される。このような構造のクリップは合成樹脂で成形することができ、使用者は簡単な操作でクリップ5をズボンの一部に対し着脱することができる。
【0019】
さらに、カバー本体1の中間部の上部寄りに、コールゴム8aを内側から縫着したゴム縫着部8が設けられる。このゴム縫着部8は、使用者がフットカバーのカバー本体1を脚に着用したとき、着用者の膝の少し下方に位置するように、カバー本体1の中間部に配置される。コールゴム8aを縫着する際、布にギャザーがよるように縫着し、コールゴム8aを伸ばして伸長可能に縫着される。コールゴム8aのゴム弾性力は、着用者がカバー本体1をズボンの脚部に着用したとき、脚部を締め付けずにカバー本体1を脚部に保持させる程度に、比較的弱く設定されている。
【0020】
さらに、カバー本体1におけるゴム縫着部8の上側の背面側に、複数(例えば3本)のタック11が、カバー本体1の背面側の布を内側につまみ、水平方向に縫い合わせることによって、形成されている。これらのタック11は、カバー本体1を使用者のズボンの脚部上に着用した場合、その膝部の背面側にあたる位置に形成され、着用者が膝を屈伸したり深く曲げたときでも、膝につっぱり感が生じにくくしている。
【0021】
さらに、このカバー本体1の下辺部3には、円周方向に沿って袋状ゴム挿入部9が形成されており、その円環状の袋状ゴム挿入部9には、コールゴム9aが挿入され、使用者が長靴を着用している場合、その長靴の上部外周部を適度な締付力で締め付け隙間なく装着するようになっている。
【0022】
このように構成されたフットカバーは、給食用厨房や食品加工場などの洗い場などで、食器や食材を水洗いする作業者が長靴Lを履き、図1〜図3の如く、その長靴Lの上部から使用者のズボンの脚部の膝の上部までを覆うように着用して使用される。
【0023】
このフットカバーは、通常、使用者が長靴Lを履いたまま、先端から内側に通して装着することができるが、長靴を脱いでフットカバーを脚の膝付近まで通し、その後、長靴Lを履いて、フットカバーの下辺部の袋状ゴム挿入部9を長靴Lの上に被せるように装着することもできる。
【0024】
そして、カバー本体1の正面側の上辺部2に設けた吊り紐4のクリップ5を、着用者のズボンなどにクリップ止めし、カバー本体1の上辺部2を上方から吊り上げるようにする。この際、例えば、使用者のズボンの脚部の一部を少し折り曲げ、その折り曲げ部にクリップ5を下から挟み込むようにし、簡単にクリップ止めすることができる。
【0025】
フットカバーを着用すると、そのカバー本体1は使用者の長靴Lの上部から膝の上部までを覆い、カバー本体1の上部背面側に設けた複数のタック11は、着用者の膝の背面側に位置する状態となる。したがって、カバー本体1は使用者の脚の膝の形状に合致した形で着用され、着用者が膝を曲げたとき、膝の部分に生じやすいつっぱり感を軽減し、装着感を良好にすることができる。
【0026】
一方、カバー本体1の上辺部2とズボンの脚部との間に広い隙間がある場合、上辺縮径ベルト部6の先端を持って上辺部2の一部を少し折り曲げ、上辺縮径ベルト部6の内側の面ファスナー6bを引きながら、上辺部2側の面ファスナー6aに接着させる。これにより、カバー本体1の上辺部2とズボンの脚部との間の隙間を最小にすることができる。
【0027】
このようなフットカバーの着用状態において、カバー本体1の下辺部3は、長靴Lの上部を覆い、袋状ゴム挿入部9が長靴Lの上部を軽く締め付ける状態となる。したがって、着用者が脚を激しく動かした場合でも、下辺部3が長靴Lから外れることはなく、着用者が洗い場で水仕事を行って、水やお湯が飛散する場合でも、フットカバーの下ゴム縫着部29が長靴Lの上部を隙間なく覆い、且つ良好にフィットした状態で装着されるため、長靴Lの内部に水がやお湯が浸入することはなく、良好な防水状態で作業を行うことができる。
【0028】
さらに、フットカバーはそのカバー本体1が脚の膝の上方までを覆い、上辺部2が膝の上部付近を隙間なくフィットさせるように装着されるため、脚の膝付近も水滴を完全にブロックすることができる。また、ゴム縫着部8にはコードゴムが入ってギャザーがよせてあるため、動きやすく、楽に作業を行うことができる。
【0029】
さらに、給食用厨房や食品加工場などの洗い場などで、食器や食材を水洗いする作業者は、脚を屈伸させたりその膝を深く曲げたりすることがあるが、カバー本体1の上辺部2は、クリップ5付き吊り紐4により、ズボンの膝部上方の適当な位置にクリップ止めされ、吊り上げられた状態となっている。このため、フットカバーのカバー本体1の上部は、常に吊り上げるように保持され、脚を屈伸させたりその膝を深く曲げたりしたときにも、カバー本体1のずり落ちを防止することができ、カバー本体1の上部が着用者の膝の上部付近までを確実に覆うことができる。また、カバー本体1の上辺部2を締め付けずに装着できるため、膝の上部回りを締め付けずに楽に着用し、作業を続けることができる。
【0030】
さらに、中間部上部寄りに設けたゴム縫着部8の上側の背面側に、タック11が水平方向に形成されているから、膝の裏側にこのタック11の部分が位置し、着用者が膝を屈伸させたり深く曲げたとき、膝の部分に生じやすいつっぱり感を軽減し、装着感を向上させることができる。
【0031】
図4〜図6は他の実施形態のフットカバーを示し、このフットカバーは、短靴を履いた使用者に最適に使用されるカバーである。上記実施形態と同じ部材については、図4〜図6に上記と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0032】
このフットカバーは、脚の膝から短靴の上部までをカバーする布製円筒状に形成されたカバー本体1を備えて構成される。カバー本体1は、上記と同様に、透湿性と防水性を併せ持つ透湿防水性を有した略方形の布素材を円筒状に丸め、両側の縁部を合わせ、縦縫着部7として背面部を縫着して形成される。
【0033】
布製円筒状のカバー本体1の上辺部2は、その内径が使用者のズボンの脚部の外径より少し大径に形成され、さらに、上辺部2を縮径するための上辺縮径ベルト部6が上辺部2外周面の一部に縫着されている。この上辺縮径ベルト部6の内側に面ファスナー6bが縫着され、その面ファスナー6bに対応して接着可能な面ファスナー6aが上辺部の外周面の一部に縫着されている。
【0034】
さらに、カバー本体1の上辺部2の正面側には、吊り紐4が縫着され、吊り紐4の先端にクリップ5が取着されている。吊り紐4は通常の布製の紐の他、コールゴム製のゴム紐とすることもできる。クリップ5は、例えば、使用者のズボンの脚部の一部を少し折り曲げ、その折り曲げ部を下から挟み、挟持する構造である。
【0035】
さらに、カバー本体1の中間部の上部寄りに、コールゴム8aを内側から縫着したゴム縫着部8が設けられる。このゴム縫着部8は、使用者がフットカバーのカバー本体1を脚に着用したとき、着用者の膝の少し下方に位置するように、カバー本体1の中間部に配置される。コールゴム8aを縫着する際、布にギャザーがよるように縫着し、コールゴム8aを伸ばして伸長可能に縫着される。
【0036】
さらに、カバー本体1におけるゴム縫着部8の上側の背面側に、複数(例えば3本)のタック11が、カバー本体1の背面側の布を内側につまみ、水平方向に縫い合わせることによって、形成されている。これらのタック11は、カバー本体1を使用者のズボンの脚部上に着用した場合、その膝部の背面側にあたる位置に形成され、着用者が膝を曲げたとき、膝につっぱり感が生じにくくしている。
【0037】
さらに、このカバー本体1の下部には、コールゴム29aを内側から縫着した下ゴム縫着部29が形成され、その下ゴム縫着部29の下側に靴上被覆部30が短靴の上部を覆い、下側に開くように延設されている。下ゴム縫着部29は、使用者がフットカバーのカバー本体1を脚に着用したとき、着用者の足首付近に位置するように、カバー本体1の下部に配置される。コールゴム29aを縫着する際、布にギャザーがよるように縫着し、コールゴム29aを伸ばして伸長可能に縫着される。
【0038】
靴上被覆部30は、短靴の上部を覆うように形成され、特に短靴の前部を多く覆うように、中央部が下方に膨出した形状に形成されている。この靴上被覆部30の下縁部は縫い代を三つ巻きにして縫製される。上記の如く、靴上被覆部30の上部付近には、内側横断方向にコールゴム29aが縫着されて下ゴム縫着部29がギャザー付きで形成される。
【0039】
上記構成のフットカバーは、短靴を履いた作業者が、図4〜図6のようにその短靴と脚の上から着用して使用する。このフットカバーは、使用者が短靴Sを履いたまま、先端から内側に通して装着することができるが、短靴Sを脱いでフットカバーを脚の膝付近まで通し、その後、短靴Sを履いて、図5,6のように、フットカバーの靴上被覆部30と下ゴム縫着部29を短靴Sの上に被せるように装着することもできる。
【0040】
そして、上記と同様に、カバー本体1の正面側の上辺部2に設けた吊り紐4のクリップ5を、着用者のズボンなどにクリップ止めし、カバー本体1の上辺部2を上方から吊り上げるようにする。この際、例えば、使用者のズボンの脚部の一部を少し折り曲げ、その折り曲げ部にクリップ5を下から挟み込むようにし、簡単にクリップ止めすることができる。
【0041】
フットカバーの着用状態において、カバー本体1の下部の靴上被覆部30は、短靴Sの上部を覆い、下ゴム縫着部29が短靴の上付近を軽く締め付け、踝付近を覆ってフィットさせている状態となる。したがって、着用者が脚を激しく動かした場合でも、短靴Sの上部が靴上被覆部30から露出することはなく、水やお湯が飛散する場合でも、短靴Sの内部に水やお湯が浸入することはなく、良好な防水状態で作業を行うことができる。
【0042】
また、上記実施形態と同様に、カバー本体1の上辺部2の正面側は、クリップ5付き吊り紐4により、ズボンの膝部上方の適当な位置にクリップ止めされ、吊り上げられた状態となっている。このため、フットカバーのカバー本体1の上部は、常に吊り上げるように保持され、脚を屈伸させたりその膝を深く曲げたりしたときにも、カバー本体1の上部が着用者の膝の上部付近までを確実に覆うことができ、カバー本体1のずり落ちを防止することができる。また、カバー本体1の上辺部2を締め付けずに装着できるため、膝の上部回りを締め付けずに楽に着用し、作業を続けることができる。
【0043】
さらに、中間部上部寄りに設けたゴム縫着部8の上側の背面側に、タック11が水平方向に形成されているから、膝の裏側にこのタック11の部分が位置し、着用者が膝を曲げたとき、膝の部分に生じやすいつっぱり感を軽減し、装着感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態を示すフットカバーの右側面図である。
【図2】同フットカバーの正面図である。
【図3】同フットカバーの背面図である。
【図4】他の実施形態のフットカバーの右側面図である。
【図5】他の実施形態のフットカバーの正面図である。
【図6】同フットカバーの背面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 カバー本体
2 上辺部
3 下辺部
4 吊り紐
5 クリップ
6 上辺縮径ベルト部
6a 面ファスナー
6b 面ファスナー
7 縦縫着部
8 ゴム縫着部
8a コールゴム
9 袋状ゴム挿入部
9a コールゴム
11 タック
29 下ゴム縫着部
29a コールゴム
30 靴上被覆部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚の膝から靴の上部までをカバーする布製円筒状のカバー本体を有したフットカバーにおいて、
該カバー本体の中間部の上部寄りにコールゴムを内側から縫着したゴム縫着部が設けられ、該ゴム縫着部の上方の背面側に複数のタックが水平方向に形成され、該カバー本体の上辺部の正面側に吊り紐が縫着され、該吊り紐の先端にクリップが取着されたことを特徴とするフットカバー。
【請求項2】
前記カバー本体の下辺部に袋状ゴム挿入部が形成され、該袋状ゴム挿入部にコールゴムが挿入されたことを特徴とする請求項1記載のフットカバー。
【請求項3】
前記カバー本体の下部寄りに、コールゴムを内側から縫着した下ゴム縫着部が形成され、該下ゴム縫着部の下側に靴上被覆部が下方に開くように延設されたことを特徴とする請求項1記載のフットカバー。
【請求項4】
前記カバー本体の上辺部に該上辺部を縮径するための上辺縮径ベルト部が設けられ、該上辺縮径ベルト部の内側と該上辺部の外面に面ファスナーが縫着され、該カバー本体は、内側からの湿気を外側に透過させる透湿性と外側からの水の浸入を防ぐ防水性を併せ持つ透湿防水性の布素材から構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のフットカバー。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−133023(P2009−133023A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−309039(P2007−309039)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(596179944)株式会社ワコウ (5)
【Fターム(参考)】