説明

フラッシュ・イメージング装置、その製造方法および使用方法

本発明は、加えられた刺激に反応して変化する光学変化構成部材と、基材と、刺激部材とを含むフラッシュ・イメージング装置を提供する。また、本装置を含む品物と、それを製造し使用する方法とを提供する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
35 U.S.C. §119(e)によって、本出願は、開示が参照として本明細書に組み入れられる2003年9月17日に出願された米国特許仮出願第60/504,695号の出願日の優先権を主張する。
【0002】
序論
発明の背景
複合材料とは、いくつかの異なる構成要素で構成された構造または実体である。様々な異なる種類の構成材料が開発され多数の異なる様々な用途に使用されている。構成材料の用途のために、新しい構成材料の開発は引き続き重要である。
【0003】
関連文献
たとえば、米国特許第4,702,563号、第4,702,564号、第4,950,258号、第5,344,191号、第5,491,420号、第5,571,568号、第5,685,641号、第5,867,028号、第5,925,480号、第6,054,234号、第6,156,450号、第6,294,111号、第6,307,605号、第6,307,664号、第6,787,108号を参照されたい。
【発明の開示】
【0004】
発明の概要
本発明は、加えられた刺激に反応して変化する光学変化構成要素と、基材と、刺激要素とを含むフラッシュ・イメージング装置を提供する。本装置を含む品物と、この装置の製造方法および使用方法も提供される。
【0005】
特定の態様の説明
本発明は、加えられた刺激に反応して変化する光学変化構成要素と、基材と、刺激要素とを含むフラッシュ・イメージング装置を提供する。本装置を含む品物と、この装置の製造方法および使用方法も提供される。
【0006】
本発明を詳しく説明する前に、本発明が、記載された特定の態様に限定されず、したがって、もちろん変更可能であることを理解されたい。本明細書で使用される用語が特定の態様を説明するためのみのものであることも理解されたい。というのは、本発明の範囲を制限するのは添付の特許請求の範囲だけであるからである。
【0007】
値の範囲が与えられた場合、その範囲の上限と下限との間の、特に明示しない限り下限の単位の10分の1までの各介在値と、この範囲内の他の上記の値または介在値が本発明内に含まれることを理解されたい。これらのより小さな値の上限および下限は、独立により小さな範囲に含めてよく、上記の範囲の特定の限界を除き、やはり本発明内に含まれる。上記の範囲が一方または両方の限界を含む場合、これらの含まれる限界のいずれかまたは両方を除いた範囲も本発明に含まれる。
【0008】
本明細書に記載された方法は、論理的に可能な記載された事象の任意の順序で行うことも、各事象の記載された順序で行うこともできる。
【0009】
特に明示しない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されているのと同じ意味を有する。本明細書に記載されているのと同様または同等の任意の方法および材料を、本発明を実施または試験する際に使用することもできるが、次に好ましい方法および材料について説明する。
【0010】
本明細書に記載されたすべての文献は、参照として本明細書に組み入れられ、引用される各文献が関連する方法および/または材料について説明している。
【0011】
本明細書および添付の特許請求の範囲では、特に明示しない限り、単数形の「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」が複数形を含むことに留意されたい。任意の要素を除外した特許請求の範囲を作成できることにさらに留意されたい。したがって、これは、請求の範囲の要素の引用に関連して「もっぱら(solely)」、「のみ(only)」などの排他的用語の使用する場合または「否定的な」制限を使用する場合の先行基準として働くものである。
【0012】
本明細書で論じる文献は、もっぱら本出願の出願日よりも前の開示について与えられている。本明細書には、本発明が、先行する発明のためにこのような文献に先行する資格を有さないことを認めものであると解釈すべきものは何もない。さらに、与えられる文献の日付は、独立に確認することが必要になることがある実際の文献の日付とは異なる場合がある。
【0013】
上記に概略的に説明したように、本発明は、画像、文字、デザイン、グラフィック、メッセージ、または予定された視覚的出力を誘導するように可逆的または不可逆的に刺激することのできる視覚層(本明細書では光学層とも呼ばれる)を使用する。視覚的出力は、サーモクロミック(thermochromic)変化剤、サーモルミネッセンス(thermoluminescent)変化剤、エレクトロルミネッセンス変化剤、フォトクロミック(photochromic)変化剤、または他のクロミック変化剤によって生成することができる。視覚出力は、発熱素子としてまたは視覚層を刺激する変化またはインパルスを誘導するために使用できる導電回路を含む下方の見えない層によって開始することができる。誘導プロセス中には、はっきりした明確な予定された表示が得られるように視覚層で所望の視覚的変化が生じる。
【0014】
広範囲の視覚的出力を設計し利用することができる。印刷されたメッセージ、文字、幾何学的形状、グラフィクス、ライン・アート、記号、テキスト、印刷物、警告メッセージ、漫画、ブランド名、広告メッセージ、販売メッセージ、線、点、絵、棒線画、ラベル情報、指示、矢印、信号、シーケンス情報、組合せ、論理形成、制御パネル情報、製品情報、文字、数、数字、書籍、アニメ・ブックの有効化、ディスプレイ、基材、パッケージ、コードなどを表示したり、修正したりすることができる。
【0015】
液晶ディスプレイや陰極管などの表示画面に隣接するかまたは一致した平面または三次元表面、剛性または柔軟性の表面、テクスチャ化されるかまたは滑らかな表面、高温、周囲温度、または低温の表面や、医用接着剤、食品容器、自動車車体および部品、衣服、靴などを利用することができる。
【0016】
サーモルミネッセンス/サーモクロミック・フラッシュ印刷およびメッセージング用の媒体は、具体化表現を構成するのに必要な構成要素のみで構成された自由形であっても、剛性または柔軟性の表面に関連付けてもよい。フラッシュ印刷またはメッセージング構成要素は可撓性の回路、被印刷導電インクなどを使用して作ることができ、かつルミネッセンス材料またはサーモクロミック材料も可撓性の樹脂または印刷ベースを使用して形成することができるので、具体化表現全体が可撓性で取付け可能であり、かつ/または印刷可能な構成を含んでよく、剛性または柔軟性の基材と一緒に使用することができる。
【0017】
用途態様および用途には、包装、カード、フラッシュ計算および読取りカード、書籍、塗り絵帳、名刺、クレジット・カード、ギフト・デビット・カード、記念品、来客名簿、セキュリティ・カード、警告標識、売場看板、予約標示、店舗用ディスプレイ看板、販売サイン、刺青、薬剤の塗布または状態を示す創傷包帯、熱貼り合せパウチ、粘着貼り合せパウチ、雑誌ページ、宣伝リーフレット、封筒、コンピュータ画面、商業看板および小売看板、道路標識、塗装された道路標識およびマーキング、グリーティング・カード、宣伝リーフレット、箱、レシート、熱成形包装、ホテルおよびセキュリティの施されたドア用のルーム・キー・カード、対話型玩具、ゲーム・ボード、パズルおよびパズル・ピース、嵌め合わせ建築用ブロック、自動消滅メッセージング、ショー、公園、スポーツ・イベントなどのチケットが含まれるがこれらに限らない。
【0018】
本複合構造に使用される基材には、剛性または柔軟性の紙、様々なプラスチック、織物、フィルム、皮膚、厚紙、木材、複合材、カプトンテープ、標準粘着テープ、医療用接着剤、ガラス、熱スイッチ媒体(たとえば、Landec CorporationのInterlemer材料)、レストランの必需品に使用される溶解ラベル、感圧印刷用粘着シート、絶縁コーティングとして働く金属、スタイロフォーム(Styrofoam)、紙コップおよびプラスチック・コップ、キャンディの包み紙、固形食物基材、塗装された表面、コーティングされた表面、粉末がコーティングされた表面、陽極処理アルミニウム表面、コンピュータおよび電子デバイスと一緒に使用される液晶ディスプレイ、熱収縮包装ラベル、玩具および包装用のビニル・カバー、室温加硫ゴム、ゴム基材、キー・パッドなどの物品に使用されるシリコン・ゴムを含めてよい。
【0019】
このため、フラッシュ・イメージング用の基材は様々である。含む様々なフラッシュ・イメージング基材には、普通紙、インク・ジェット紙、高品質紙、マニラ量紙、厚紙、段ボール、Tyvek(商標)、コート紙、未コート紙、印刷紙、紙バッグ、包装紙、夜光紙、夜光インク・ジェット印刷紙、剛性または可撓性の用紙、光沢紙またはマット仕上げ紙、紙ラベル、包み紙、感圧紙、紙標識材料、ポスター・ボード、写真紙、医療用接着ガーゼ包帯材料、貼り合わせレストラン・メニュー上、プラスチック・フィルム、プラスチック・シート、処理済みプラスチック、形状変化プラスチック表面、プラスチック・バッグ・ストック、事前にサイズを定められたプラスチック・バッグ、ビニル・シート、熱密封ビニル・バッグ、プラスチック包装、プラスチック窓ステッカー、感圧プラスチック・フィルム、バルーン、液晶ディスプレイ表面、家具表面、プラスチック標識ストック、プラスチック波板ストック、プラスチック・コンパクト・ディスク上、デジタル・ビデオ・ディスク上、プラスチック製玩具上、プラスチック・チューブ材料、ワイヤ上のプラスチック・コーティング、プラスチック・ラッパー材料、印刷プラスチック表面、プラスチック消費者物品、プラスチック製の皿および格納容器、成形プラスチック物品、二次元表面および三次元表面、木材表面、処理済み木材表面、塗装コーティング、プラスチック・コーティング、フィルム・コーティング表面、プラスチック容器、食品容器、包装、熱成形プラスチック表面、フォーム・ボード、連続表面、セラミック表面、織物表面、粉末コーティング表面、ゴム化表面、陽極酸化表面、非粘着コーティング表面、折畳み表面、フレキシブル回路(Flextronics Inc.)、プリント回路基板、密閉材料、半導体材料、紙とプラスチックの両方のテープ表面、熱収縮プラスチック表面、ブック・カバー、本のページ、貼り合わされた表面、植物の表面、定規上、使い捨てプラスチック物品上、再使用プラスチック物品上、コーティング金属上、研磨表面上、摩擦表面上、ガラス表面、一連の他の表面が含まれる。
【0020】
ある態様では、フラッシュ・イメージング回路を表面に埋め込むことができる。一例として、回路は、工具、カメラ、デジタル電子デバイス、消費者パッケージ上の販売促進要素、おもちゃ、自動車キャブ内、自動車の外部上、雑誌の販売促進インサート、既存の製品ラインへの付加物のような消費者製品の構成要素であってよい。
【0021】
視覚的光学変化を生じさせるのが望ましい、製品、表示面、玩具、フィギュア(figure)、ゲーム上の三次元表面もしくは輪郭付けされた表面または予定された非平面に、画像、メッセージ、および視覚効果をフラッシングすることができる。一例として、アクション玩具フィギュアは、ある形態で印刷される表面を有してよい。フィギュアにボタンを押し付けることによって、玩具が新しい拡張されたプレー価値を有するように玩具に視覚効果を表示させることができる。たとえば、人形の目が、ボタンが押されたときに色が変わるようにすることができる。輪郭付けされた表面を有するパッケージ材料を広告手段として使用して、色を視覚的にかつ魅力的に変化させるかまたは予定されたメッセージを視覚的に誘導することができる。輪郭付けされた表面または三次元表面は滑らかであっても鋭角を有していてもよい。表面の厳密な形状をデザインすることができ、表面の厳密な形状は予定された用途に応じて予定されたフラッシュ変化を含む。
【0022】
自動消滅フラッシュ・イメージング基材は、電気伝熱インク回路を凝固した表面に貼り付け、回路に電位をかけて回路を加熱し、基材を溶融させて固体相から溶融相にすることによって作ることができる。ろう、パラフィン、Interlemer "TM化合物(Landec Corp.)などの熱スイッチ媒体、ミツバチのろうなどの天然物質、低融点プラスチックなどを利用することができる。サーモクロミック変化剤、フォトクロミック変化剤、サーモルミネッセンス変化剤、またはその他のクロミック変化剤を固体-液体媒体として具体化し、変化事象または基材消滅事象を強調することができる。メッセージ消滅を使用して、メッセージが認識された直後に消滅する遷移メッセージまたはオンタイム・メッセージを作成することができる。
【0023】
消滅基材およびメッセージは、製品の製造者が、広告または販売促進の目的でメッセージまたは画像を一時的に表示するが、消費者が関心を抱いた場合に最終的に非自動消滅バージョンを購入することが必要になるように具体的表現を無くすことを望む製品用途に使用することができる。一例として、ゲーム、玩具、コンパクト・ディスク、消費者物品、サンプルなどの製品を具現に使用することができる。
【0024】
関心対象の用途に応じて可逆的バージョンおよび不可逆的バージョンを作成することができる。可逆的メッセージングは、関心対象の画像またはメッセージを連続的に循環させるかまたは再使用することが望ましい場合に使用することができる。たとえば、売場標示または広告は、製品の販売を促進するために数日または数週間にわたって連続的にかつ循環的に使用される。この場合、使用時に繰り返すことのできる可逆的サーモクロミック材料またはルミネッセンス材料を利用することが望ましい。他の例では、単一のメッセージを永久的に記録するのが望ましいことがある。この場合、ある色から別の色に変わり、永久的なメッセージを生じさせるサーモクロミック的に不可逆的な材料を利用することが望ましい。
【0025】
導電熱-電気発熱素子は、パッド印刷、シルク・スクリーン、フレキソ印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、マーキング、マスキング、塗装、フォトリソグラフィ、エッチング、昇華、金属打抜き、浸漬、引掻き、研磨、彫刻、CNCフライス仕上げ、押出し、プリント回路基板の製造に使用される方法の使用、フラッシュ画像およびメッセージを作成するのに望ましいパターンおよび画像を作成する他の様々なプロセスのような標準印刷プロセスを含む様々な手段によって製造することができる。
【0026】
クロミック薬剤は、導電インク内に含めるか、インクの上方に層化するか、インクから離れた位置に積層する(ただし、依然として熱接触する)か、インクの後方に層化する(ただし、可視でありインクに熱接触する)か、または適切な視覚表示を与える任意の実際の構成にすることができる。
【0027】
他の発熱/冷却素子を使用して、加熱または冷却によって誘導されるフラッシュ画像を作成することができる。たとえば、一方の側を加熱し他方の側を冷却するように分極することのできるペルチエ・プレートを使用することができる。電極は、最初の加熱側を冷却し、最初の冷却側を加熱するように瞬間的に反転させることができる。このプロセスを繰り返してフラッシュ画像において様々な色効果をもたらすことができる。色変化、色相変化、色強度変化、発光レベル変化などによって加熱と冷却の両方に反応するクロミック変化剤を利用することが望ましい。サーモクロミック材料とサーモルミネッセンス材料の両方または同様の材料を使用することができる。
【0028】
クロミック変化層と熱接触しているパターン化された回路を高温もしくは低温の液体または気体を通過させることによって、フラッシュ画像を作成する伝熱回路を製造することもできる。熱電発熱素子の代わりに流体回路または気体回路を使用して電気リード線を取り付けるのを不要にすることができる。
【0029】
色変化および/またはルミネッセンス材料には、硫化亜鉛(Hanovia Corp.から市販されている。銅がドーピングされている)などの夜光錯体、ポリジアセチレン、ポリチオフェニン、リューコ染料、ビニルフェニルメタン-リューコシニドおよび誘導体、フルオラン染料および誘導体、サーモクロミック顔料、マイクロ顔料およびナノ顔料、二酸化バナジウムをドーピングされたまたはドーピングされていないモリブデン化合物、インドリノスピロクロメン、溶融ろう、封入染料、液晶材料、コレステリック液晶材料、スピロピラン、ポリビチオフェン、ビピリジン材料、マイクロ封入された塩化水銀染料、すず錯体、複合サーモクロミック/フォトクロミック材料、温度に基づいて構造を変化させる熱成形可能な材料、豆内の顔料などの天然サーモクロミック材料、Securink Corp(バージニア州スプリングフィールド)Matusui Corp.、David Liquid Crystal Corp.によって販売されている様々なサーモクロミック・インク、温度変化を報告する能力を有するかまたは光刺激することができる任意の受け入れられるサーモクロミック材料などのフォトルミネッセンス(photo-luminescent)材料を含めることができるが、これらに限定されない。選択されるクロミック変化剤は、コスト、材料装填、所望の色変化、レベルもしくは色相変化、可逆性もしくは不可逆性、安定性などを含むいくつかの因子に依存する。
【0030】
可逆的色変化形態および不可逆的色変化形態を含むポリジアセチレンを単独または定常染料と組み合わせて使用して様々な遷移画像または永久画像を作成することができる。ポリジアセチレン材料は、単独で使用しても、他のサーモクロミック変化剤、フォトクロミック変化剤、ルミネッセンス変化剤、または他の光学変化剤と組み合わせて使用してもよい。使用される組合せは関心対象の用途に依存する。
【0031】
サーモルミネッセンス・イメージング・プロセスおよびサーモクロミック・イメージング・プロセスは、ルミネッセンス材料またはサーモクロミック材料の熱トリガ特性、回路温度を増減させる印刷回路の断面寸法、電圧/電力源、ならびに表示される印刷メッセージ内およびその周囲の補助被印刷媒体を変化させることによって強化することができる。
【0032】
インクおよびコーティング材料は、様々な濃度の光学変化剤を含むように修飾することができる。光学変化剤および刺激剤は、50%を超えた量から0.01%までツースペースト・マトリックスに存在することができる。通常、薬剤は50%から0.1%の範囲で存在する。通常、薬剤は25%から0.5%の間の量で添加され、10%から1%の間の量で添加されることが多い。関心対象の用途、予定された発色、染料または顔料の強度および光学密度、光学変化剤の種類、およびコストを考慮することは、使用すべき濃度を判定するうえで助けになる。
【0033】
上記に指摘したように、本発明では様々な光学薬剤を使用することができる。サーモクロミック銅(II)錯体(Chem. Commun., 2002, (15), 1578-1579)における光誘導準安定状態は、サーモクロミック錯体[Cu(ジエテン)2](BF4)2(ジエテン=N,N-ジエチルエチレンジアミン)については赤から紫の色変化を受ける。Omega Engineering Inc.から市販されている封入顔料材料、ビス(2-アミノ-4-オキソ-6-メチル-ピリミジニウム)-テトラクロロクプラート(II)、ビス(2-アミノ-4-クロロ-6-メチルピリミジニウム)ヘキサクロロド-イクプラート(II)、塩化コバルト、3,5-ジニトロサリチル酸、リューコ染料、スピロピレン、ビス(2-アミノ-4-オキソ-6-メチルピリミジニウム)-テトラクロロクプラート(II)、ビス(2-アミノ-4-クロロ-6-メチルピリミジニウム)ヘキサクロロジクプラート(II)、塩化コバルト、3,5ジニトロサリチル酸、リューコ染料、スピロピレン、ビス(2-アミノ-4-オキソ-6-メチルピリミジニウム)-テトラクロロクプラート(II)、ビス(2-アミノ-4-クロロ-6-メチルピリミジニウム)ヘキサクロロジクプラート(II)、ベンゾ-およびナフソピラン(Chromenes)、ポリ(キシリルビオロゲンジブロミド)、ジ-β-ナフソスピロピラン、フェロセン-修飾ビス(スピロピリドピラン)、1-イソプロピリデン-2-[1-2-メチル-5-フェニル-3-チエニル]エチリデン]-無水コハク酸および光産物(Photoproduct)7,7アジヒドロ-4,7,7,7a-テトラメチル-2-フェニルベンゾ[b]チオフェニン-5,6-無水ジカルボン酸の異性体を含むがこれらに限らないサーモクロミック材料を利用することができる。封入リューコ染料は、様々な形態で処理してプラスチック・マトリックスまたはパテマトリックスを得るのが容易であるため重要である。液晶材料は好都合なことに、塗料またはインクとして表面に塗布することができる。様々なコレステリック液晶材料および非コレステリック液晶材料を利用することができる。
【0034】
フォトクロミック染料は様々な色変化媒体および形態で使用することができる。フォトクロミック材料には、1,3-ジヒドロ-1,3,3-トリメチルスピロ[2H-インドール-2,3'-[3H]フェナンスル[9,10-b](1,4)オキサジン]、バイシクロ[2.2.1]ヘプタ-2,5-ジエン、ベンジルビオロゲンジクロライド、4,4'-ビピリジル、6-ブロモ-1',3'-ジヒドロ-1',3',3'-トリメチル-8-ニトロスピロ[2H; 5-クロロ-1,3-ジヒドロ-1,3,3-トリメチルスピロ[2H-インドール-2,3'-(3H)ナフス[2,1-b](1,4)オキサジン]、6,8-ジブロモ-1',3'-ジヒドロ-1'3',3'-トリメチルスピロ[2H; 1,1'-ジヘプチル-4,4'-ビピリジニウムジブロミド、1',3'-ジヒドロ-5'メトキシ-1',3',3'、1',3'-ジヒドロ-8-メトキシ-1,3'3'-トリメチル-6-ニトロスピロ[2H]、1'3'-ジヒドロ-1'3'3'-トリメチル-6-ニトロスピロ[2H-1-ベンゾスピラン-2,2'-(2H)-インドール]、1,3-ジヒドロ-1,3,3-トリメチルスピロ[2H-インドール-2,3'-[3H]ナフス[2,1-b][1,4]オキサジン]、1,1'-ジメチル-4,4'-ビピリジニウムジクロライド、5-クロロ-1,3-ジヒドロ-1,3,3-トリメチルスピロ[2H-インドール-2,3'-(3H)フェナンスル[9,10-b](1,4)オキサジン]、5-メトキシ-1,3,3-トリメチルスピロ[インドリン-2,3'-[3H]ナフソ[2,1-b]ピラン]、2,3,3-トリメチル-1-プロピル-3H-インドリウムイオジド、(E)-ジシクロプロピル-(2,5-ジメチル-3-フリレチリデン)無水コハク酸などを含む染料を含めることができるがこれらに限らない。
【0035】
フォトルミネッセンス化合物は様々な色変化媒体および形態で使用することができる。フォトルミネッセンス化合物には様々な材料を含めることができるがこれらに限らない。緑、グリーン・ブルー、および紫色は、希土イオンによって活性化されたアルミン酸アルカリ土類で作ることができる。一例として、アルミン酸ストロンチウムは、ユーロピウム(SrA103:Eu)を使用して活性化することができる。視覚波長には、520nmの緑、505nmのブルー・グリーン、および490nmの青を含めることができる。赤色およびオレンジ色は、硫化亜鉛で生成することができる。
【0036】
より暗いまたは黒いサーモクロミック染料はフォトルミネッセンス顔料を組み合わせると有効である。フォトルミネッセンス成分は、基材が低温のときに不透明度が高くなる。回路が作動し、基材がフラッシュ加熱されると、光学的に不透明の暗いフォトルミネッセンス顔料が明るく見え、透光度が高くなる。同時に、フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス顔料が加熱され、発光を開始する。もたらされる光学的効果として、暗闇ではコントラストの高い発光が得られ、光のある環境ではサーモクロミック色変化が生じる。
【0037】
フォトルミネッセンス光学効果は、様々な明るい色または強い色の背景にフォトルミネッセンス材料を印刷することによって強化または修正することができる。フォトルミネッセンスは、背景が明るいときには明るくすることができる。この効果は、背景が黒であるときにはコントラストを高めることができる。カラーの背景は、より多くの色を示すかまたは暗闇で光出力を強化することができる。サーモルミネッセンス/フォトルミネッセンス顔料を染料材料で独立に色付けすることができ、また、染料材料は、フラッシュ・イメージング回路に利用されている印刷用紙または基材の一部であってもよい。
【0038】
フラッシュ・イメージング回路におけるフォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス効果は、最初に、フラッシュ・イメージング回路上のフォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・コーティングを適切な光源で照明することによって増幅することができる。一例として、紫外光を使用して最初にフォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・コーティングを照明し、残光効果をもたらすことができる。昼間の光では、明るさは最低であるが、フラッシュ・イメージング回路をただちに始動すると、フラッシュ・イメージング回路から出力される光子は、最初にフォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・コーティングに光を照射しなかった場合の数倍になる。光照明/増幅プロセスは、光出力効率を高め、したがって、本発明の製品適用範囲を広くする好都合な手段である。
【0039】
事前照明を利用して、サーモルミネッセンス/フォトルミネッセンス・フラッシュ・イメージング回路の光照明レベルを高めることができる。最初、フラッシュ・イメージング回路は、「夜光」状態で光作動させることができる。フラッシュ・イメージング回路を接続し加熱すると、光出力は、事前に照明されなかった回路の光出力と比べて顕著にかつ視覚的に高くなる。事前照明は、白熱光および蛍光、フラッシュ・ライト、発光ダイオード、青色発光ダイオード、白色発光ダイオード、緑発光ダイオード、および特に紫外線発光ダイオード(400ナノメートル)を含む様々な光源のうちのいずれかによって行うことができる。
【0040】
蛍光染料は、様々な製品用途および媒体ならびに形態で使用することができる。蛍光染料化合物には、フルオレセイン、フルオレセイン、レソウルシノルフタレイン、ローダミン、イミダゾリウムカチオン、ピリドイミダゾリウムカチオン、ジニトロフェニル、テトラメチルローダミンなどを含めることができるがこれらに限らない。様々な波長で活性化し、より低い波長で発光することのできる広範囲の蛍光染料をSigma-Aldrich (ミズーリ州セントルイス)またはMolecular Probes(オレゴン州ユージーン)から購入することができる。
【0041】
蛍光染料は、フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・フラッシュ・イメージング顔料および基材と一緒に印刷、マーク付け、または同時コーティングすることができる。蛍光染料は、文具およびマーキングに使用されるフェルト・チップ・マーカおよびハイライタによって塗布することができる。蛍光材料は、夜光フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・コーティングの紫外光励起と組み合わせて使用することができる。一例として、フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・フラッシュ・イメージング基材を最初に蛍光マーカでマーク付けすることができる(明るい黄色/緑、SanfordブランドまたはAveryブランド)。マーキングは、フラッシュ・イメージング発熱素子のすぐ上に位置させることができる。その後、紫発光ダイオード・ペンライトを使用して蛍光マークを照明することができる。暗闇では、蛍光マークは、紫外光を照明することによって起こる背景の発光と比べて暗く見える。フラッシュ・イメージング回路を充電すると、サーモルミネッセンス/フォトルミネッセンスはその後さらに重ね合わせられた画像を生成することができる。多重同時効果を繰り返し循環させることができる。
【0042】
他の光学顔料および染料をフラッシュ・イメージング基材、コーティング組成、およびインクに組み込むことができる。一例として、有機発光ダイオード(OLED)に使用される染料は、単独で使用するかまたはサーモクロミック材料、フォトクロミック材料、またはサーモルミネッセンス/フォトルミネッセンス材料と組み合わせて使用して様々な光学効果を生成することができる。OLED化合物には、緑高分子発光体ポリ[(9,9-ジヘキルフルオレン-2,7-ジイル)-コ-(N,N'-ジフェニル)-N,N'-ジ(p-ブチルフェニル)-1,4-ジアミノベンゼン]、青色発光体リチウムテトラ(2-メチル-8-ヒドロキノリタノ)ボロン、ブルー・グリーン高分子発光体ポリ[9,9-ジヘキシフルオレン-2,7-ジイル]-コ-(N,N'-ジフェニル)-N,N'-ジ(p-ブチルフェニル)-1,4-ジアミノベンゼン]、青色発光体4,4'-(ビス(9-エチル-3-カルボビニレン)-1,1'-ビフェニル、赤色OLEDリン光金属錯体染料ビス(ジベンゾ[f,h]キノキサリン)(アセチルアセトネート)イリジウム(III)およびトリス(1-フェニルイソキノリン)インジウム(III)を含めることができるがこれらに限らない。
【0043】
ベンジジン、フルオレン、ヒドラゾン、トリアゾル、キノンおよび二酸化チオピラン、トリフェニルアミン、P-ジエチルアミノベンザルデヒド-N,N-ジフェニル-ヒドラゾン、および9-ジカノメチレン-2,4,7-トリニトロフルオレンを含むがこれらに限らない有機光伝導体を、フラッシュ・イメージング基材、コーティング組成、およびインクに組み込むことができる。同様に、クロコニン、ペリレンテトラカルボン酸アミド、フタロシアニン、ポルフィン、スクアリンを含む増感剤およびその他の光学顔料を使用することができる。
【0044】
ピエゾクロミック染料は、その固有の物性のためにフラッシュ・イメージング回路で使用することができる。一例として、ピエゾクロミック・フォトクロミック染料には、(E)-5-ジシアノメチレン-3-[1-(2,5-ジメチル-3-フリル)エチリデン]-4-ジフェニルメチレン-テトラヒドロフラン-2-オン、および関連するフォトクロミック化合物を含めることができるがこれらに限らない(Abdullah M. Asiri、Alison Cleeves、およびHarry G. Heller、J. Chem. Soc. Perkin I, 2000, 2741)。
【0045】
圧電材料を光学変化剤と組み合わせて使用することができ、圧電プロセス中に起こる電気的に誘導される構造妨害は、サーモクロミック材料またはメカノクロミック材料において色変化を推進することができる(米国特許第6,607,744号)。圧電回路は、以下の例に記載されたプロセスに従って印刷することができる。フラッシュ・イメージングは、フラッシュ・イメージング回路に印刷された導電圧電材料を使用することによって行うことができる。ピエゾクロミック染料を圧電材料と組み合わせて使用するか、染料を圧電回路上に被覆することができる。ピエゾセラミック材料、ピエゾポリメリック材料、および圧電結晶はすべて使用することができる。
【0046】
トリクロミック染料もフラッシュ・イメージング回路に使用することができる。これらの染料を単独で使用するかまたは他の光学変化剤と組み合わせて使用して代表的な光学変化結果を得ることができる。トリクロミック化合物は、一例として3-ジシクロプロピルメチレン-5-ジシアノメチレン-4-ジフェニルメチレンテトラ-ヒドロフラン-2-オン(Abdullah M. Asiri、Harry G. Heller、Micheael B. Hurthhouse、およびAlexander Karalulov、Chem. Comm, 2000, 799)であり、単独で使用することも、他のクロミック変化剤と組み合わせて使用することもできる機械的光学変化効果を示す。
【0047】
ある態様では、多重光学フラッシュ・イメージングを可能にする薬剤が選択される。フォトクロミック薬剤は、フォトクロミック的に活性であると共にサーモクロミック的に活性であるものとして二重使用することができる。フォトクロミック薬剤は、最初に無色状態から発色状態への色変化を示すことができる。光活性化発色状態では、光活性化によって発色した材料を高温にする(たとえば、常温から150°Fにする)ことによって無色状態に反転させることができる。ある二重フォトクロミック・サーモクロミック薬剤は、可逆的効果、不可逆的効果、可逆的光学効果と不可逆的光学効果の組合せのいずれを示すこともできる。一例として、ジアセチレル材料は、最初に無色単量組成から発色高分子組成への紫外光フォトクロミック変換を示すことができる。フォトクロミック効果は不可逆的である。対応する発色ポリジアセチル組成は可逆的サーモクロミック効果または不可逆的サーモクロミック効果を示すことができる。同様に、他の従来のサーモクロミック薬剤は、可逆的フォトクロミック効果とサーモクロミック効果の両方を示すことができる。
【0048】
フラッシュ・イメージング表面に対して光学効果の組合せを与えることができ、それによって1つまたは複数の光学効果を得ることができる。一例として、フラッシュ・イメージング回路を充電し加熱したときに発色した外観から無色の外観に変化するサーモクロミック顔料を表面に印刷することができる。表面は、対応する波長を照射されたときにフォトクロミック的に色を変えて予定された極彩色フォトクロミック発色材になることのできるフォトクロミック顔料を含んでもよい。同様に、接触導電フラッシュ・イメージング回路を充電し加熱したときに色を変えると共に発光することができるように、サーモルミネッセンス夜光顔料をサーモクロミック・インク・ベースに添加することができる。真珠光沢顔料、蛍光顔料、および他の顔料を、光学効果を有する成分と一緒に添加することもできる。以下に、フラッシュ・イメージング光学出力の様々な順列をどのように単独でまたは他の順列と組み合わせて利用するかに関する行列を一例としてしかし制限なしに示す。

【0049】
サーモルミネッセンス、サーモクロミック・フラッシュ印刷およびメッセージングは、ユーザに新しい情報、セキュリティ、プレー価値を与えるためにメッセージを好都合に示すことのできる、一般的な玩具およびゲーム、商業的な印刷および広告、消費者製品、回路試験、教育的玩具および媒体、フラッシュ・カード、対話型学習ツール、コンピュータ・ゲーム、カード、名刺、グリーティング・カード、書籍、雑誌、アクティビティ玩具、描画玩具、郵便および広告、出荷および郵便ラベル、セキュリティ材料、セキュリティ・バッジ、テーマ・パーク・チケット、入場チケット、通行許可証など多数の用途を有する。
【0050】
サーモクロミックおよびフォトルミネッセンス・イメージングは、光活性化された基材を消光する働きをすることのできる光学要素によってさらに具体化することができる。一例として、夜光無機材料は、短波長紫外光(250ナノメートル)からオレンジ光(550ナノメートル)以上のより長い波長までを含む光にさらされたときにリン光照明を示すことができる。無機リン光材料は、光フラッシュ電球、フラッシュ・ライト、紫外線および標準LED、白熱照明、蛍光照明などによって刺激することができる。適切な光で刺激されたパターンまたは極彩色領域を、赤色半導体レーザなどの単色光源からの狭帯域長波長光または光学的にフィルタされた赤色光を用いて消光することもできる。単にルミネッセンス領域に赤色光源からのパルスをかけかつ/または赤色光源を合焦させることによって、無機リン光材料を含む基材のフォトルミネッセンス領域に暗いパターンを描画、印刷、フォトマスク、または生成することができる。赤色光にさらされた領域またはデザインはただちにかつ視覚的に、赤色光にさらされていない領域と比べて暗くなる。
【0051】
熱パルスによって刺激されたサーモルミネッセンス領域を、赤色光源を使用して光刺激によって消光することもできる。フォトルミネッセンス材料を含む基材上に印刷された熱電気回路を使用して作成されたメッセージを、赤色光源を使用して変調し消光することもできる。
【0052】
加熱および色変化プロセスを使用して、具体化表現を構成する基材から関心対象の薬剤を放出させることができるように、具体化表現の熱特性および光学特性を芳香剤、薬剤、または薬用剤と組み合わせることができる。たとえば、電圧がかけられたときに導電回路のデザインを示すように、包帯に電気伝熱回路を印刷しさらにサーモクロミック材料を重ねて印刷することができる。医療用接着剤は、基材に封入された薬剤を含んでよい。導電加熱が施されると、薬剤を基材から放出させ、創傷包帯が巻かれた創傷部に浸透させることができる。
【0053】
温度規制、監視、接着剤放出、プログラムされた温度依存薬剤放出、治癒の推進、選択的な温度依存療法、接触温度サイクリング、循環の改善、警告表示、監視のためのフィードバック・システムなどの印刷された医療用創傷包帯。たとえば、医療用接着テープの非接着側に導電インク回路を印刷するか、またはこのテープに可撓性の医療感圧接着剤を印刷することができる。この回路は、Releasing Drug Now(薬剤放出中)などのメッセージを表すパターンを印刷することができる。熱刺激によって、医療接着剤に接触している組織に薬剤の一部またはすべてが放出されるように、温度活性化療法薬剤を接着剤層に含めることができる。回路に電圧がかけられるまで回路が見えなくなるように、サーモクロミック材料を導電回路に重ねて印刷することができる。回路に電圧をかけると、回路は、抵抗加熱され、埋め込まれたメッセージを照明すると共に、接着剤層から接着剤に接触している硬膜層への薬剤放出を熱活性化させる。
【0054】
システムと一緒に他の構成を使用して皮膚からの接着剤放出を容易にすることができる。この場合、接着剤層中の熱活性成分を回路からの温度上昇によって刺激することができる。同様に、接着剤層を皮膚を刺激せずに容易に取り外せることを示すSafe To Remove(取り外しても安全です)などのメッセージを示すこともできる。
【0055】
フラッシュ・メッセージング/画像形成は、順次または重ね合わせフレーム・形態を使用して行うことができる。たとえば、前進フレーム・シーケンスまたはタイルを含むように伝熱回路を作ることができる。フレーム画像は、一連の指示、学習情報、漫画、ゲームに関する一連の手掛かりなどの空間または時間分解シーケンスの画像であってよい。回路は、各フレームが接続され、接続電源の一方の極に接触する必要のある接点が1つだけであり、他方の極は回路内の各導電発熱素子に永久的に接続されるように構成することができる。サーモクロミック層またはサーモルミネッセンス層が回路上に配置されると、回路自体が見えなくなる。この具体化表現は、一方の極が電源に容易に接続され、各順次画像の照明が、利用可能なバス・バーにリード線を接触させて回路を閉じ、特定のフレームに対する加熱を誘導することによって行われるように構成すべきである。
【0056】
順次フラッシュ・イメージングは、カード、シート、ページ、メモ、名刺、または様々な他のサイズおよび形状で行うことができる。画像の順次フレームは、書かれた指示のような情報材料の運動または線形シーケンス効果を生じさせるように構成することができる。サーモクロミック材料またはサーモルミネッセンス材料は形態であってよく、また同様に画像または情報材料を印刷することができる。クロミック変化材料で印刷された画像を、重ね合わせられた画像内にフィーチャを照明するように構成された回路上に重ね合わせることによって、調和のとれた視覚効果を得ることができる。回路に適切な電圧をかけると、画像を最初の出力から最後の出力まで視覚的に変化させることができる。フラッシュ画像またはメッセージの変化は可逆的であっても不可逆的であってもよい。
【0057】
具体化表現された媒体を使用して様々な情報表示および視覚表示を生成することができるので、サーモルミネッセンスおよびサーモクロミック・フラッシュ印刷およびメッセージングを使用して電池用の新規の創造的な出力を作成することができる。電池製造業者からの重要な排他的情報を視覚的に伝える設計者用表示を作成することができる。たとえば、フラッシュ表示を使用してブランドを強化するかまたは懸賞情報を示すことができる。同様に、埋め込まれたメッセージを電池の娯楽的価値のために使用するかまたは電池の様々な用途を示すために使用することができる。電池自体から実際のおもちゃを作成するのに使用できるように従来の電池にプレー価値を付加するデザインを埋め込むかまたは作成することができる。電池が、最初に予定された使用よりも長持ちした場合に、さらに、残りの電位が低くても視覚化できる埋め込まれたメッセージを表示する手段としてさらに使用できるように、電池の周囲にデザインを作成するかまたは埋め込むことができる。
【0058】
対話型フラッシュ・イメージング表示具体化表現を使用して、ブランド表示、同時ブランド表示、動き、順次グラフィック状態、様々な照明形状などの組合せを示す魅力的な新しいデザインを作成することができる。電池試験機は、ブランド表示および娯楽物品になると共に、インジケータにもなる。電池試験機は、その複数の状態および用途によって既存の製品とは異なる。対話型カラー・ディスプレイを作成することができ、グラフィック・フレームを変更することができ、販売促進メッセージを1つまたは複数の状態で示しかつ/または操作することができる。試験機は、ブランド表示用の「玩具」または「供給手段」になると共に、充電状態計になることができる。
【0059】
様々な感温カラー・シフト剤を使用することができる。これらの薬剤は可逆的であっても不可逆的であってもよい。これらの薬剤は、電池ケースの一部であっても、別体であってもよい。薬剤は、ゲーム・カード、付属物品、プラグ・イン・ピースに備えるか、または電池グラフィック上に印刷することができる。薬剤は、単色であっても、様々な着色効果を与えるようにいくつかの異なる分光色相を有してもよい。薬剤は1つまたは複数の温度設定を有することができる。
【0060】
電池のサイド・ケーシングまたは周囲全体を、残りの電力を示すに過ぎない制限された試験ストリップではなくグラフィック表示または視覚的表示を含むように構成することができる。表示情報は、使用が予定されている装置における電池の配置が正しくないというような他の有用な情報をユーザに伝えることができるように構成することができる。電池上の表示ケーシングの情報は、ある製造済みの電池のみとの使用が予定されている選択された製品に関連して使用することができる。たとえば、製品上のメッセージは、メッセージの残りの部分が電池上に存在するように意図的に不完全なものとすることができる。指定された製品に指定された電池を使用することによってのみ、完全なメッセージが示される。
【0061】
玩具製造業者は、視覚表示電池または設計者用電池を使用することができる。玩具の使用に対して重要なメッセージの適合化または表示のみを行うように玩具を構成することができる。メッセージング電池は、玩具のプレー価値と電池の予定されたプレー価値との両方を拡張する追加的な視覚的機能を玩具に与えるうえで重要である場合がある。
【0062】
遷移フラッシュ・イメージングは、粘性または非粘性の液体媒体で実現することができる。クロミック変化剤を含む薄い可撓性の密封された窓を熱電気発熱素子上に配置することができる。発熱素子によって生成された一時的な熱を素子のパターン中の流体媒体に直接伝導することができる。加熱された領域では、発熱素子の形状に直接的に対応する画像が流体媒体中に形成される。クロミック変化剤は、発熱素子および支持側の基材が見えなくなるような濃度で存在すべきである。視覚分解能は、流体層の厚さとクロミック変化剤を含む密封された窓を含む材料の厚さとを制限することによって維持することができる。クロミック変化剤は流体の0.1重量%から99重量%の範囲で存在することができる。通常、クロミック変化剤は0.5%から90%の範囲で存在することができる。典型的には、薬剤は1%から50%の範囲で存在し、5%から25%の範囲で存在することが最も多い。
【0063】
媒体を配合するのに使用される液体は、水、油、溶剤、ガム、ろう、ポリエチレングリコール、鉱物油、高沸点溶剤、天然液体物質、液体高分子流体、真空ポンプ・オイル、洗剤、調理用油、天然液体抽出物、シリコーン油、およびクロミック変化剤を安定させ良好に分散させる、適切な温度安定性を有する粘性または非粘性の任意の流体であってよい。
【0064】
液体媒体における熱誘導フラッシュ・イメージングは、サーモクロミック化合物を含む封入された流体に伝熱回路を接触させるかまたは流体と伝熱回路を一体化することによって実現することができる。サーモクロミック顔料の濃度は、50%から0.5%の範囲であってよい。通常、濃度は25重量%から1重量%の範囲であってよい。典型的には、濃度は10%から1%の範囲である。封入された流体層が比較的薄い限り、導電発熱フラッシュ・イメージング回路から発生する熱によって、薄い流体サーモクロミック層に、導電加熱事象に反応して回路線に沿って局所的に色を変化させることができる。サーモクロミック・フラッシュ・イメージング用の流体層の厚さは0.1ミリメートルから10ミリメートルの範囲であってよい。流体層の厚さは0.5ミリメートルから5ミリメートルの範囲であることが多い。典型的には、流体層の厚さは1ミリメートルから3ミリメートルの範囲である。層の厚さは、関心対象の製品用途向けの特定のデザイン具体化表現によって決まる。
【0065】
液体媒体における光誘導フラッシュ・イメージングは、フォトクロミック顔料、夜光性顔料、またはそれらの組合せを流体層に組み込むことによって実現することができる。顔料の濃度は50%から0.5%の範囲であってよい。通常、濃度は25重量%から1重量%の範囲であってよい。典型的には、濃度は10%から1%の範囲である。光誘導フラッシュ・イメージング用の流体層の厚さは、0.1ミリメートルから10ミリメートルの範囲であってよい。流体層の厚さは0.5ミリメートルから5ミリメートルの範囲であることが多い。典型的には、流体層の厚さは1ミリメートルから3ミリメートルの範囲である。層の厚さは、関心対象の製品用途向けの特定のデザイン具体化表現によって決まる。遷移流体光学イメージングを伴うフラッシュ・イメージング回路に光学ポリマー・ゲルを利用することができる(顔料セルを模倣したポリマー・ゲル光変調材料(Advanced Materials, 14, 1808-1811(2002))。
【0066】
フラッシュ・イメージングを組み込んだ製品および用途には、超小形フラッシュ・イメージング物品(マイクロセンサーまたはチップ)から大規模なフラッシュ・イメージング物品(広告掲示板)までを含めることができるがこれらに限らない。フラッシュ・イメージングを組み込んだ物品の例示的なサイズは、1ミクロンから10メートルの範囲であってよい。通常、物品のサイズは10ミクロンから1メートルの範囲である。典型的には、物品は1センチメートルから100センチメートルの範囲であり、5センチメートルから50センチメートルの範囲であることが最も多い。
【0067】
クロミック変化剤と、熱が接触発熱素子から伝導したときに溶融して固体相から流体相になる感熱媒体とで構成された固体膜層を使用して、固体-液体転換フラッシュ画像を作成することができる。この構成は、画像を最初は光学効果によって作成し、さらに媒体中に誘導される局所的な固体-液体遷移によって作成することができるので、さらに追加的な多元効果をもたらすことができる。
【0068】
本発明のフラッシュ・イメージングは、検知用途、警告用途、および警報用途で使用することもできる。フラッシュ・イメージング基材、装置、および出力は、検知用途、警告用途、および警報用途用の報告手段として使用することができる。フラッシュ・イメージングは、出力メッセージが遠隔的な検知装置、警告装置、または警報装置からの送信信号に過ぎない場合に受動的に使用することができ、フラッシュ・イメージング装置が検知機構、警告機構、または警報機構と一体である場合には能動的なものであってよい。いずれの場合も、サーモクロミック出力、サーモクロミック/フォトクロミック出力、およびサーモルミネッセンス/フォトルミネッセンス出力を含む単一または複数のフラッシュ・イメージング出力を、関心対象の用途に応じて利用することができる。
【0069】
フラッシュ・イメージングが受動的なものである場合、検知機構、警告機構、または警報機構に応答して生成される独立した信号または遠隔的な信号を生成し、フラッシュ・イメージング回路に結合された応答側電子素子に送信することができる。フラッシュ・イメージング回路は、信号が生成されたことを観察者に示す表示として使用することができる。フラッシュ・イメージング回路は、よりコストのかかる液体ディスプレイ、パネル・ディスプレイ、エレクトロルミネッセンス・ディスプレイなどと比べて手ごろな手段によって情報を信号化して表示する様々な用途を有する。同様に、フラッシュ・イメージングを使用して、簡単な光源、色変化、または他のアナログ出力と比べて著しく多い情報を表示することができる。
【0070】
たとえば、フラッシュ・イメージング回路を使用して、無線波周波数識別タグ(RFID)に使用されるような警報プロセスから出力される信号を与えることができる。出力された信号は、RFIDタグからフラッシュ・イメージング回路に送信され、ある物品が何らかの理由で店先から出た旨の視覚出力を生成することができる。フラッシュ・イメージング装置を出力手段として使用して、デジタル温度計によって記録された温度を報告することができる。温度監視用のフラッシュ・イメージング出力は、自動車の性能監視、戸外温度、室内温度、オーブン温度、調理温度、子供が夏などに駐車された車の室内で達するような高温に誤ってさらされる恐れのある温度極値の監視を含む様々な方法に使用することができる。
【0071】
フラッシュ・イメージングは、低コストで信頼できる読出し手段およびコンピュータ・ディスプレイ、液晶ディスプレイ、発光ディスプレイなどの廉価な代替手段として使用することができる。フラッシュ・イメージングは、計器、機器、機械、温度計などの装置、警告標識、計器パネル、自動車のダッシュ・ボードのような簡単なアナログ読出し機構として使用することができる。一例として、フラッシュ・イメージングは、上述のRFIDや受動無線波周波数タグ(RF)のような関連する平面回路から得られた温度測定値を表示する手段として使用することができる。RFタグは、無線波周波数アンテナとして働くその能力が導電率および関連する特性の関数であるという点で温度測定装置として使用することができる。RFタグの温度が上昇した場合、RFタグは、その導電率が低くなり、より低い温度のときと同じようには機能できなくなる。RF回路が予想される温度で差分信号を与えるように構成されていれば、差分応答を、特定の温度に達した旨の、解釈側回路への信号手段として使用することができる。
【0072】
フラッシュ・イメージングは好都合なことに、所望の温度に達したことを示す適切なアナログ視覚出力として使用することができる。RF回路を小形化し、調理中の食品種内で利用することができる。調理プロセスは、RFタグが食品種の内部に配置された状態で進めることができる。RFタグは、調理中、指定された内部調理温度に達するまで引き続き応答する。指定された内部調理温度に達した時点で、RFタグは差分導電率を受け、その信号出力を変化させる。出力された信号は、所望の調理温度に達したものとして解釈される。調理プロセスの外部のフラッシュ・イメージング回路を視覚的読出し手段として使用して、調理が完了したことを報告することができる。
【0073】
フラッシュ・イメージング出力がアクティブである場合、フラッシュ・イメージング事象を検知機構、警告機構、または警報機構の一部に直接結合することができる。一例として、アクティブ・フラッシュ・イメージング回路を、電池の充電レベルを直接報告できる新規の電池試験機として使用することができる。電池試験用途では、製造業者は、もはや簡単な色変化に制限されず、その代わりにフォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・コーティングを使用することによって光パルスを生成することができる。同様に、フラッシュ・イメージング回路を使用して簡単な線またはマークではなく理解できるメッセージを生成することができる。
【0074】
アクティブ・フラッシュ・イメージング回路は、特定の環境条件に反応するクロミック変化剤を備えることができる。一例として、フラッシュ・イメージング回路が、日光にさらされるまでメッセージを示さないように、フラッシュ・イメージング回路にフォトクロミック/サーモクロミック活性顔料を使用することができる。フォトクロミック顔料は日光にさらされたときに発色し、光誘導されて発生した色構造のためにフラッシュ・イメージング回路を表示することができる。または、光にさらされたときに回路が完成し、それによって導電、加熱が起こり、その後フラッシュ・イメージング/メッセージング出力が得られるように、光伝導ポリマーをフラッシュ・イメージング回路に組み込むことができる。
【0075】
以下の実施例は一例として与えられており、制限として与えられているわけではない。
【0076】
実験
パートA
実施例1.
シルク・スクリーン印刷プロセスを使用して、微細な発熱素子線を含む導電回路を用紙の裏側に印刷した。使用した用紙は、コーティングされていないインク・ジェット写真品質の普通紙、サーモルミネッセンス材料(夜光性)が印刷された用紙、可逆的または不可逆的サーモクロミック材料が印刷された用紙であった。導電銀ペースト・インク(DuPont 5026)を印刷に使用した。標準的なメッシュ・スクリーン印刷フレームおよび材料を使用して導電回路デザインを作成した(240メッシュ)。まず、言葉、グラフィクス、またはその他の視覚出力をポジティブ形態で作成した。発熱素子として使用される線を薄くした(1ミリメートル)。見えなくされる接続素子の幅を広くした(5〜10ミリメートル)。ポジティブ画像をシルク・スクリーン製造業者に提出し、ポジティブ・フォームの画像を標準的なフレーム/スクリーンの必要に応じてエッチングした。スクリーン印刷の後、印刷済みの媒体を炉内で200°Fで5分間または室温で一晩中乾燥させた。
【0077】
実施例2. 紙基材上のサーモルミネッセンス・フラッシュ画像/単語照明:
廉価なサーモ/フォトルミネッセンス表示を基材上に印刷した。紙または任意の好都合な印刷可能基材を使用することができる。この用途のために、標準的な写真コピー紙ストックにフォトルミネッセンス鉄錯体をコーティングした。この錯体は、微細なメッシュ粉末形態であり、結合剤を使用して用紙ストック上に印刷した。市販の夜光性用紙を使用してもよい(Office Depotで購入)。周囲光にさらされた後でルミネッセンス顔料がかろうじて見える(輝く)ようにコーティング厚さおよび明るさを調整した。
【0078】
単語「COOL」をシルク・スクリーン・アセンブリにエッチングした。照明されたときに文字が見えず、しかも印刷済みのメッセージに沿って始めから終わりまで完全な導電性が維持されるように、離散した文字を視覚化できるように、回路を実施例1と同様にエッチングした。一次加熱がイメージングされた文字に対してのみ行われるように、接続文字間にワイド・プリント・ライン(5倍幅)を印刷した。
【0079】
単語の各端部を終端とするバス・バーで回路を接続することによって単語「COOL」を照明した。導電が確立されるようにバス・バーに電池を接続した。印刷された文字に沿った瞬間的な加熱によって、用紙のルミネッセンス側に画像「COOL」が形成された。この画像は、通常の照明条件で可視であり、減光条件では明るく見えた。サーモルミネッセンス画像にパルスをかけて最大効果を得た。
【0080】
(0.5〜5秒)。長時間加熱すると画像がぼんやりとしてきた。この効果は、紙基材の薄い絶縁性のために可逆性が高かった。単語「COOL」の点滅が繰り返されるように電気パルスによって画像を点滅させることができた。
【0081】
実施例3. インク・ベースに添加するかまたは形状/記憶組成に直接添加するサーモクロミック顔料:
事前に重合されたポリジアセチレン二量体アミドを添加することによってサーモクロミック顔料組成を作製した。二量体アミドは、2つの酸根が単一のエチレンジアミンに結合されジアミンドが作られるように、ジアセチレン酸5,7-ドデカジイノイ酸をエチレンジアミンで二量化することによって作った。二量体アミドを浄化し、紫外光(254ナノメートル)によって重合して安定な顔料を得た。この材料を標準的な高速ブレード・グラインダを使用して容易に粉末化した。粉末化形態は、形状/記憶複合体の処理の様々な段階で容易に添加することができた。
【0082】
実施例4. 可逆的サーモクロミック・インク材料:
事前に重合されたポリジアセチレン二量体アミドを添加することによってシルク・スクリーン印刷インク組成を作製した。二量体アミドは、2つの酸根が単一のエチレンジアミンに結合されジアミンドが作られるように、ジアセチレン酸5,7-ドデカジイノイ酸をエチレンジアミンで二量化することによって作った。二量体アミドを浄化し、紫外光(254ナノメートル)によって重合して安定な顔料を得た。事前に重合されたジアミドを汎用シルク・スクリーン・インク・ベース(Nazdar Ink Corp.)に10重量%添加した。混合物を均質になるように混合し、使用できるように保存した。室温では、配合されたインクはマジェンタ色に見えた。冷却すると、インクの光学特性は紫/青色に移った。加熱すると、インクは赤/オレンジ色に遷移した。配合された湿潤溶剤ベースのインクは、安定性を維持し、室温では可逆的なサーモクロミック特性を示し、150°Fを超える温度で加熱した場合は、不可逆的にのみ色を変化させた。インク・ベースは、乾燥させると、250°Fまでその可逆的なサーモクロミック色変化を保持した。
【0083】
実施例5. 紙基材積層体上のフラッシュ・サーモクロミック動画:
実施例1と同様に熱導電回路を作製した。照明すべき所望の要素は、地面で腕立て側転を行うフィギュアと吊り棒に沿ったアクロバチックな動きの5つの順次画像で構成した。回路は、すべての画像が相互接続されかつ接地され、各要素を各順次フレームに隣接する正電圧接続部で個々にアドレス指定できるように構成した。順次画像フレームの大きさは6インチx5インチであり、小さな本にしまい込むのに都合の良いサイズであった。導電回路をライト・グレー80ポンド紙ストックに印刷した。実施例4で説明したサーモクロミック・スクリーン印刷インクを紙基材に印刷した。5.5インチ×6.5インチのブロック・サイズの矩形の充填パターンを写真品質インク・ジェット印刷紙(Epson Photo Quality Ink Jet Paper)に印刷した。このブロック・サイズは、導電インク画像のすべての要素をサーモクロミック・オーバレイによって見えなくすることができるように、導電インク画像よりもわずかに大きくした。
【0084】
サーモクロミック充填パターンを印刷し乾燥させた後、導電インク画像に重なるように切断した。直径が0.25インチの小さな穴を、導電インク回路に重ね合わせたときに正電圧バスに厳密に一致し、かつ正電圧バスを露出させる位置に打抜いた。印刷し穴を打ち抜いたサーモクロミック・シートの裏側に永久感圧スプレー接着剤(3M Corporation)をスプレー・コーティングした。サーモクロミック層を、導電回路上に慎重に接着させ、各動画要素が見えなくなり、各電気端子が露出され電源に電気的に接触するように、しっかりと位置決めした。
【0085】
積層体が完成した後、9V電池からの適切なリード線を積層体上の正および負のバス・バーに接触させることによって、見えない順次画像をサーモクロミック的に表示することができた。各順次フレームは、各順次正コネクタを順次、迅速に接触させることによって露出させることができた。生成された画像は、電気接触素子がアドレス指定されるにつれてページを横切って動いているように見えた。画像は、電気接触が解除されると急速に散逸した。
【0086】
実施例6. 可逆的遷移液晶スター・バースト画像:
実施例1で説明したシルク・スクリーン印刷プロセスを使用して60ポンド用紙ストック上に熱電導回路を印刷した。7つの突起を有する星を使用したスター・バーストのパターンを作製した。画像の線幅は1ミリメートルであり、電気接点用の1平方センチメートルのバス・バーを有していた。
【0087】
ラベルの一方の側に感圧材料を有しラベルの他方の側に液晶層を有する感圧ラベルを導電インク回路上のスター・バースト・パターン上に直接貼り付けた。回路のバス端子上に9V電池の電圧を印加すると、スター・バースト画像がただちに表示された。液晶材料は、電圧が印加されるとただちに、導電線に平行な分光パターンを示した。スター・バースト・パターンは、全素子が周囲温度に戻ると中性の背景に拡散した。
【0088】
実施例7. 不可逆的自己印刷/表示漫画フィギュア:
実施例1で説明したシルク・スクリーン印刷プロセスを使用して60ポンド用紙ストック上に熱電導回路を印刷した。漫画画像フィギュアのパターンを、正および負の電気接点がフィギュアのベースに位置するように構成した。線幅が1ミリメートルになり電気接点がそれぞれ1平方センチメートルになるように画像を構成した。
【0089】
不可逆的なサーモクロミック材料が印刷された感圧ラベルを漫画画像領域に貼り合わせ、バス端子は後で接触できるように露出させておいた。10重量%の10,12-トリコサジイオイ酸と5重量%の10,12-ペンタコサジイノイ酸を溶剤ベースのニトロセルロース・フレキソ・インク・ベースに溶融させた単量体組成インクを感圧ラベルに印刷した。印刷され乾燥させた感圧インクを紫外光(254ナノメートル)で重合し、濃い青色に着色した。印刷され重合されたラベルを漫画画像上に直接付着させた。回路のバス端子上の9V電池の電圧を印加すると、漫画フィギュア画像がただちに表示された。加熱プロセスによって、色は青色から赤/オレンジ色に不可逆的に変化した。画像は、電圧を除去した後でも明確であり永久的に残った。
【0090】
実施例8. フラッシュ・イメージング隠し・表示本:
実施例2および5で説明したプロセスを使用して、複数のページを有するフラッシュ・イメージング/メッセージング本を作製した。本全体にわたってサーモクロミック・フラッシュ・ページとサーモルミネッセンス・フラッシュ・ページの組合せを含めた。単一のスタイラスが各ページ上の離散したバス・バーに接触するように配置できるように、各フラッシュ・イメージング/動画ページを電気的に相互接続した。回路設計は本全体にわたって負の接地電気接続性が得られるようにするものであった。スタイラス・ペンを正電圧相互接続によってイネーブルした。各ページを制限なしにめくることができ、各ページ上の各バス・バーを任意のシーケンスでスタイラス・ペンに接触させることができた。ペンは、使いやすいように長さ10インチのばらのコードを有していた。
【0091】
本の各ページは、隠し絵および語と表示絵および語との両方を有する順次ストーリーに対応するフラッシュ画像/メッセージを有していた。各ページの特定の位置にサーモクロミックコーティングもしくはサーモルミネッセンス・コーティングまたはその両方を印刷した。各フラッシュ画像またはメッセージに通常のテキストおよびグラフィクスが伴うように印刷を行った。通常のテキストおよびグラフィクスとフラッシュ・イメージングおよびメッセージングとの組合せは、娯楽性が高く、興味深く、魅力的な読書特性の組合せを与える新規の本形態を実現する。
【0092】
実施例9. フラッシュ・イメージングおよびメッセージングを有するトレーディング/グリーティング・カード:
実施例2および5で説明したプロセスを使用してサーモクロミック・トレーディング・カードおよびサーモルミネッセンス・トレーディング・カードを作製した。カードは2.5インチ×3.5インチ形態で作製した。カードに埋め込まれたフラッシュ画像およびメッセージにパルスをかけるのに必要な電気回路および電源を含む装置のドックにカードを挿入できるように各カードのベースにバス・バーを配置した。
【0093】
カードを受け入れ照明する装置は、電池と、カード上のバス・バーに接触する電気リード線と、画像にパルスをかけることのできる電気回路と、構造および動作の支持部材とを含む小形ハンド・ヘルド・プラスチック製固定具であった。
【0094】
動作時には、バス・バーが装置内の接続リード線に接触するように装置ポートにカードを配置することができた。スイッチをオンにし、したがって、電池にパルスがかけられ、カードの発熱素子に電圧が供給された。カードの回路に電気パルスが送られることによって、埋め込まれた画像がパルスによって順次照明された。回路には、各パルス間に10秒の持続時間を置いて順次0.5秒のパルスを供給した。各パルス間の一時的な遅延によって、フラッシュ画像が散逸し、サーモクロミック画像が、空白背景開始色に戻ることができた。
【0095】
実施例10. 他の態様:
本フラッシュ・イメージングを使用できる他の態様には、1)サーモルミネッセンス基材を使用した小売ディスプレイ、2)包装上のフラッシュ・イメージング、3)9V電池上の電池ケース・サーモルミネッセンス表示画像、4)三次元玩具表面上に表示される可逆的フラッシュ・フィーチャ、5)多重可逆的サーモルミネッセンス画像順次フレーム、6)ゲーム・ボード上の可逆的連続フラッシュ・グラフィクス/画像、7)互いに向かい合う導電接点を有する接触フラッシュ・イメージング用紙、8)フラッシュ・イメージングの紙製カレンシー・チェックまたはセキュリティ・チェック、9)印刷された写真の外観を修整する固有のフラッシュ・イメージング特性を有する機能拡張写真、10)識別およびブランドを示す内部フラッシュ・イメージングを有するプラスチック製クレジット・カード、11)消費者が作動させることのできる埋め込みフラッシュ画像を有する雑誌ページ、12)ポスター・サイズのフラッシュ・イメージング出力を有する店頭ディスプレイ、13)ブランド情報、マーケティング情報、および販売情報を向上させるフラッシュ・イメージング沿道広告掲示板が含まれるがこれらに限らない。
【0096】
パートB
実施例1. 導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製:
導電加熱回路と、電気的接触および接続のために電気バスと、応答光学層とを含むフラッシュ・イメージング回路を層化形態で作製する。第1の層は、導電発熱素子を支持し作製するための導電基材である。第2の層は、基材上に作製され付着させられる導電発熱素子である。第3の層は、投影されるフラッシュ画像の視覚出力を生成するのに使用される光学層を含んでいる。
【0097】
準備段階では、導電インク(銀ベースまたは炭素ベース)を使用して導電発熱素子をスクリーン印刷し、その後乾燥させる。または、回路に適切な導電発熱素子(銀、アルミニウム、ニッケル、ニッケル-カドミウム、ニッケル-クロムなど)を印刷するか、打ち抜くか、もしくはエンボス加工するか、上記のような膜をエンボス加工するか、化学的エッチングを施すか、レーザ彫刻を施すか、または他の関連する好都合な手段によって回路を作製する。
【0098】
選択された基材上に導電加熱回路を作製した後、導電加熱回路による出力向けに構成された視覚画像を生成するのに適した代表的な光学出力層を、回路を見えなくして受け入れられる光学効果をもたらすように回路上にコーティングする。この光学層を含む光学媒体には、サーモクロミック染料および液晶、サーモルミネッセンス/フォトルミネッセンス薬剤、所望の光学効果を生じさせる助けになる関連する薬剤または他の光学効果染料および顔料を含む組合せを含めることができるがこれらに限らない。関心対象の薬剤は通常、紫外線硬化可能なインクや溶剤ベースのインクなどのインクに顔料として添加される。
【0099】
準備段階では、光学出力媒体は通常、感圧表面に、スクリーン印刷、フラッド・コーティング・フレキソ印刷によって印刷されたり、積層されたり、熱転写されたり、塗装されたり、付着させられたりする。光学出力層は、所望の導電加熱回路全体を覆うように位置させるべきであるが、どの電気バス接触領域にも接触させない必要がある。完成したフラッシュ・イメージング基材または装置は、用途向けの最終的な設計構成に応じて、切断することも、直接使用することもできる。
【0100】
使用時には、回路の導電/発熱素子において加熱パルスを生成するのに十分な交流または直流を供給するように構成され調整された適切なパルス電源に、完成したフラッシュ・イメージング装置を接続する。回路が過熱して故障するような過度に高い電力サージの供給を避けるよう注意すべきである。
【0101】
実施例2. サーモクロミックおよび液晶フラッシュ・イメージング・ゲーム・ボード、ゲーム・ピース、およびパズル:
サーモクロミック色変化に基づくフラッシュ・イメージング回路を厚い40ポイント・チップ・ボード・プレー・ボードを備えるゲーム・ボードに組み込んだ。シルク・スクリーン印刷される導電銀インク(導体ペースト5025および/または7282ならびに必要に応じてシンナー8210、Du Pont Corporation、デラウェア州)、35°Cサーモクロミック紫外線硬化インク(Matsui Corporation、カリフォルニア州)、および/またはサーモクロミック液晶インク、あるいは印刷済みの基材(LCR Hallcrest、イリノイ州)を使用し、上記の実施例「導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製」で説明したシーケンスを使用して、フラッシュ・イメージング・デザインを作製した。
【0102】
190メッシュ・スクリーンを使用してスクリーン印刷された導電/発熱素子を得、170°Fで10分間乾燥させた。6インチ×6インチから18インチ×18インチまでの範囲のサイズを使用してゲーム・ボード・サイズを作製した。開発中の特定のゲーム向けの測定値に応じてベース・チップ・ボード・ストック・ピースをダイ・カットした。
【0103】
標準的な4色オフセット印刷プロセスを使用して、80ポンドのコーティングされたストック紙上にゲーム・ボード、ゲーム・ピース、またはパズル・グラフィクスを印刷した。所望のゲーム・レイアウトを示すと共に、導電フラッシュ・イメージング回路に接触することになる領域をボード上に設けるように事前にゲームを設計した。これらの領域は、フラッシュ・イメージング構成要素によって利用されることになるサーモクロミック・インクが印刷されるように空白にしておいた。190メッシュ・スクリーンおよび半粘性紫外線インク・ベース(二重パス)を使用して、4色プロセス印刷された材料上の指定された領域に、サーモクロミック・オーバレイをスクリーン印刷した。標準的な1200ワット/インチ方形媒体圧力水銀蒸気アーク・ランプを使用して、印刷されたサーモクロミック・オーバレイを硬化させた。
【0104】
4色印刷された領域およびサーモクロミック印刷された領域を含むグラフィック・オーバレイを両面貼り合せ接着剤(3M Corporation)で貼り合わせた。オーバレイ領域を切断し、導電インク印刷されたゲーム・ボード・ストックに直接貼り付けた。気泡を入れないように注意した。バス・バーが電力・コントローラ源に接触できるように露出させておくように、接触電気バス・バーにはオーバレイ領域を貼り付けなかった。必要な電源および電子制御素子を含むフラッシュ・イメージング・ゲーム・ボード部材を完成した。
【0105】
実施例3. フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・フラッシュ・イメージング・カード部材:
フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス光学変化に基づくフラッシュ・イメージング回路を、15ポイント二重コート紙で構成されたカードに組み込んだ。シルク・スクリーン印刷される導電銀インク(導体ペースト5025および/または7282ならびに必要に応じてシンナー8210、Du Pont Corporation、デラウェア州)、および夜光性紫外線硬化インク(Chromatic Technologies, Inc.、コロンビア州)を使用し、上記の実施例「導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製」で説明したシーケンスを使用して、フラッシュ・イメージング・デザインを作製した。
【0106】
190メッシュ・スクリーンを使用してスクリーン印刷された導電/発熱素子を得、170°Fで10分間乾燥させた。2インチ×4インチから8インチ×10インチまでの範囲のサイズを使用してカード・サイズを作製した。開発中の特定のゲーム向けの測定値に応じて15ポイント用紙ストック・ピースをダイカットした。
【0107】
標準的な4色オフセット印刷プロセスを使用して、60ポンドのコーティングされたストック紙上にカード・ゲーム・グラフィクスを印刷した。所望のグラフィック・レイアウトを示すと共に、導電フラッシュ・イメージング回路に接触することになる領域をカード上に設けるように事前にカードを設計した。これらの領域は、フラッシュ・イメージング構成要素によって利用されることになるフォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・インクが印刷されるように空白にしておいた。190メッシュ・スクリーンおよび半粘性紫外線インク・ベース(二重パス)を使用して、4色プロセス印刷された材料上の指定された領域に、サーモクロミック・オーバレイをスクリーン印刷した。標準的な1200ワット/インチ方形媒体圧力水銀蒸気アーク・ランプを使用して、印刷されたサーモクロミック・オーバレイを硬化させた。
【0108】
4色印刷された領域およびフォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス印刷された領域を含むグラフィック・オーバレイを両面貼り合せ接着剤(3M Corporation)で貼り合わせた。オーバレイ領域を切断し、導電インク印刷されたゲーム・ボード・ストックに直接貼り付けた。気泡を入れないように注意した。バス・バーが電力・コントローラ源に接触できるように露出させておくように、接触電気バス・バーにはオーバレイ領域を貼り付けなかった。必要な電源および電子制御素子を含むフラッシュ・イメージング・ゲーム・ボード部材を完成した。
【0109】
実施例4. 壁掛け、標識、ポスター、メニュー、およびディスプレイ上にフラッシュ・イメージング:
上記の実施例「導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製」、「サーモクロミック・フラッシュ・イメージング・ゲーム・ボード、ゲーム・ピース、およびパズル」、「フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・フラッシュ・イメージング・カード部材」に従ってフラッシュ・イメージング印刷された表示部材を作製した。
【0110】
代表的なフラッシュ・イメージング回路は、用紙またはプラスチック・フィルム上にスクリーン印刷するか、パッド印刷するか、エンボス加工するか、他の方法で貼り合せるか、または付着させることができる。したがって、外部接触を最小限に抑えるように電気接触用の電気接続部およびバス・バーに上塗りを施すかまたはそれらを保護することができる。関心対象の用途に応じて電源および回路構成を開発しなければならない。供給電力、電力出力、および接続性に応じて電池パックを開発することができる。現在の使用法では、好都合なことに、フラッシュ・イメージング物品を、追跡信号に使用される接続と同様に電気トラックに接続することができる。このように、取付け電気固定具が半永久的または永久的になるように様々な部材を追加または除去することができる。
【0111】
表示部材は、会社、家庭、空港、駅、またはメッセージ、グラフィクス、もしくはその他の情報が伝達される様々な位置において、壁掛け用、ベッド・ヘッド・ボード上、天井用もしくは天井上に、小売ディスプレイ担保として使用できるように設計し作製することができる。フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス寝室ディスプレイは、子供向けの夜間の娯楽および楽しみとして使用することができる。標識ディスプレイは、対話型衝動買い材料または他の販売促進材料として使用することができる。フラッシュ・イメージングは、レストランまたは食事の場で娯楽的な対話型メニューとして使用することができる。フラッシュ・イメージング・ポスターは、対話型メッセージングが、重要であり、表示に付加価値を与える、映画館、空港、競技場、会議、コンベンション・ショー・ルーム、または他の屋内もしくは屋外イベントで使用することができる。
【0112】
実施例5. 複数のフォトクロミック/サーモクロミック・フラッシュ・イメージング基材および実施例:
適合するフォトクロミック紫外光硬化可能インク・ベースを使用して複数のフォトクロミック・フラッシュ・イメージング基材およびサーモクロミック・フラッシュ・イメージング基材を開発した。フォトクロミック紫外光硬化可能インクを、フォトクロミズムを示し、その後、フォトクロミック的に発色したときに、光子誘導発色状態からサーモクロミック誘導無色状態に遷移するサーモクロミック効果も生じさせる2つの能力について評価した。市販のインクをスクリーニングし、2つの効果を示すインク(Chromatic Technologies, inc.、コロンビア州、Matsui Corp.、カリフォルニア州)を選択した。
【0113】
上記の実施例「導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製」、「サーモクロミック・フラッシュ・イメージング・ゲーム・ボード」、「フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・フラッシュ・イメージング・カード部材」に従ってフラッシュ・イメージング回路を作製した。一例として、利用可能な色のフォトクロミック紫外光硬化可能インク(Chromatic Technologies, Inc., コロンビア州)を熱安定プラスチック製感圧ラベル・ストックに印刷した。印刷されたフォトクロミック・ラベル材料を切断し、事前に作られたフラッシュ・イメージング導電回路に付着させた。導電バス・バーは、電気的に接触できるように露出させておいた。
【0114】
使用時には、仕上げられた層化フラッシュ・イメージング装置/基材は最初、常温では無色であった。400ナノメートル紫外線発光ダイオード・ペンを使用してフォトクロミック・インク表面を照明した。照明時に、インク表面は、照明に反応し、使用されるインク・ベースに応じて濃い青の色相、紫色相、オレンジ色相、緑色相、またはマゼンタ色相に変化した。光誘導発色状態では、視覚表面は、10秒から30秒の期間にわたって濃い色に見えた。下方のフラッシュ・イメージング回路を接続し、印刷された導電/発熱素子メッセージ内で加熱パルスを生成した。メッセージは、光誘導発色背景と対照をなして見えた。瞬間的に、フォトクロミック効果を直接フラッシュ・イメージング回路に沿って無色状態に変化させ、周囲領域ではそうしなかった。フォトクロミック媒体内のサーモクロミック効果によって、多重光学/電気システムとしてのフラッシュ・イメージングの多数の用途が実現された。
【0115】
実施例6. 取り付けられた表面用の温度監視装置としての組み込まれたフラッシュ・イメージング:
フラッシュ・イメージング導電/発熱素子回路内の印刷される線幅または厚さを、フラッシュ・イメージング・プロセスの作動時に実現される設定温度が得られるように調整することができる。フラッシュ・イメージング回路が適切な質量に熱接触して配置され、フラッシュ・イメージング回路の導電/発熱素子の断面寸法が適切な寸法に設定される限り、フラッシュ・イメージング回路が接触して配置される物品の温度/質量を使用して、作動パルス中にフラッシュ・イメージング回路によって実現される温度を低下させることができる。
【0116】
物品の温度が指定された低温に維持される限り、回路によって実現される温度を、フラッシュ・イメージング回路に上塗りされたサーモクロミック層においてサーモクロミック効果をトリガしないほど小さな最小しきい値に維持することができる。物品の温度がサーモクロミック材料をトリガするのに必要な最小しきい値温度以上に維持される限り、サーモクロミック層にサーモクロミック変化を起こし、それによって、しきい値温度が実現されたことを示すことができる。
【0117】
しきい値温度を表すメッセージを使用して、フラッシュ・イメージング回路を印刷することができる。一例として、メッセージは、実現される実際の温度を示すことができる。しきい値温度が、生鮮食品を安全保存温度(たとえば、45°F)に維持する範囲内であることを示すことが望ましい場合、フラッシュ・イメージング回路は、「45°Fを超えています」を示すことができる。温度が45°Fよりも低く維持されている場合、回路は、作動時に、コーティング・サーモクロミック剤をトリガするのに十分な温度を発生させることができず、メッセージは表示されない。回路は、「45°Fを超えています」が表示されるようにサーモクロミック・コーティングにおいて必要な変化をトリガするのに十分なしきい値温度を46°Fで発生させるように選択的に構成することができる。
【0118】
他の例は、様々な警告、信号、参考、情報、指導などのメッセージを生成するように作成することができる。フラッシュ・イメージング態様に1つまたは複数の順次メッセージを組み込んで、様々なメッセージが事前に設定されたそれぞれの異なる温度設定値で表示されるのを可能にすることができる。伝えるべき所望のメッセージに応じて数値メッセージ形態、記号メッセージ形態、グラフィック・メッセージ形態、文書メッセージ形態、および組合せメッセージ形態を使用することができる。様々な温度遷移サーモクロミック剤を使用して広い温度範囲にわたってメッセージ効果を生じさせることができる。様々な回路設計を使用して温度の影響に対する回路の感度を増減させることができる。
【0119】
一体化されたフラッシュ・イメージング温度監視装置は、食品および食品加工;工業プロセス;業務用食品運搬、創傷治療、薬品保存条件、標本保存、手術条件、患者監視、器官保存などの医療用途;戸外条件およびスポーツを含む戸外活動;自動車性能監視;凍結地の近くの危険などの道路条件;警告ラベル;健康監視条件;激しい運動および活動時の体温異常降下または高熱、他の一連の産業および製品用途を含むがそれらに限らない広範囲の用途および産業で使用することができる。
【0120】
実施例7. 可撓性の密閉された流体における可逆的な遷移サーモクロミック、フォトクロミック/サーモクロミック印刷およびサーモルミネッセンス/フォトルミネッセンス印刷による流体媒体のフラッシュ・イメージング:
サーモクロミックまたはフォトルミネッセンス光学効果顔料を含む、透明のビニルに密閉された流体と、水溶液とを、遷移印刷、メッセージング、および活動単位として準備した。5重量%の粉末化サーモクロミック顔料(Keystone Aniline Corporation、イリノイ州シカゴ)をサーモクロミック・バージョンに使用した。5重量%の粉末化フォトクロミック顔料(Color Change Corporation、イリノイ州ストリームウッド)をフォトクロミック/サーモクロミック・バージョンに使用した。10重量%の粉末化フォトルミネッセンス顔料(Glow Incorporated、マリーランド州セバーン)を夜光性バージョンに使用した。
【0121】
水溶液は、クロミック変化剤と水を直接混合することによって準備した。懸濁および一様性が完全になるように必要に応じて激しくかき混ぜた。三方を密封された透明の可撓性のビニル・パウチ(約10mlの流体、厚さ5/1000インチの厚い透明の可撓性ビニル)に混合物を添加した。パウチから空気を取り除き、標準包装ヒート・シーラを使用して完全に密封した。
【0122】
上記の実施例「導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製」、「フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・フラッシュ・イメージング・カード部材」、および「複数のフォトクロミック/サーモクロミック・フラッシュ・イメージング基材および実施例」に従って作製されたフラッシュ・イメージング回路に、クロミック変化剤を含むパウチを付着させた。流体を含む薄いパウチとフラッシュ・イメージング回路とを直接しっかりと接触させた。下方のフラッシュ・イメージング回路の不透明度が完全になるようにクロミック変化剤の濃度を調整した。または、クロミック変化剤の濃度を効果的に低下できるように、パウチの、クロミック変化回路に接触しているパウチの面に不透明の色付きビニルを使用した。
【0123】
密閉された最終的なサーモクロミック粘性溶液、フォトクロミック粘性溶液、およびフォトルミネッセンス粘性溶液はそれぞれ、すべての光学特性を保持した。適切な電源に接続すると、下方のフラッシュ・イメージング回路を使用してそれぞれの流体媒体に遷移画像を作成することができた。各光学変化バージョンは、数分にわたって、表示させ次いで散逸させることのできる、メッセージ、符号、記号などを作成し書くための好都合な表面を形成した。一例として、フォトクロミック密閉バージョンには、400ナノメートル発光ダイオード・ペン・ライトを使用して書込みを行うことができた。書き込まれたものは、ペン・ライトが密閉された表面上を通過したときにただちに表示された。フラッシュ・イメージング回路を接続すると、フォトクロミック媒体は、印刷されたフラッシュ・イメージング回路を表すサーモクロミック画像を示すことができた。書き込まれたものは、形状を変化させるかまたはパウチ表面を歪ませることによって1〜2分以内にまたはただちに散逸した。いずれの場合にも、イメージング方法は、完全に可逆的であり、体系的に再使用することができた。
【0124】
実施例8. 剛性の消費者製品上の密閉された流体媒体における可逆的な繊維フラッシュ・イメージング:
サーモクロミックまたはフォトルミネッセンス光学効果顔料を含む、透明のプラスチックに密閉された流体と、水溶液とを、遷移印刷、メッセージング、および活動単位として準備した。5重量%の粉末化サーモクロミック顔料(Keystone Aniline Corporation、イリノイ州シカゴ)をサーモクロミック・バージョンに使用した。5重量%の粉末化フォトクロミック顔料(Color Change Corporation、イリノイ州ストリームウッド)をフォトクロミック/サーモクロミック・バージョンに使用した。10重量%の粉末化フォトルミネッセンス顔料(Glow Incorporated、マリーランド州セバーン)を夜光性バージョンに使用した。
【0125】
水溶液は、クロミック変化剤と水を直接混合することによって準備した。懸濁および一様性が完全になるように必要に応じて激しくかき混ぜた。フラッシュ・イメージング回路に直接熱接触している密封された透明で剛性のコンパートメントに混合物を添加した。プラスチック・コンパートメントは通常、外側層を透明プラスチックで作られ、内側層を不透明プラスチックで作られる。コンパートメントは通常、密封接着剤、音波溶接などによって密封される。
【0126】
飲物用マグ、コップ、包装、ディスプレイ、魚用タンク、対話型おもちゃのような様々な用途向けの密封流体フラッシュ・イメージング回路を作製した。密閉された最終的なサーモクロミック粘性溶液、フォトクロミック粘性溶液、およびフォトルミネッセンス粘性溶液はそれぞれ、すべての光学特性を保持した。適切な電源に接続すると、下方のフラッシュ・イメージング回路を使用してそれぞれの流体媒体に遷移画像を作成することができた。各光学変化バージョンは、数分にわたって、表示させ次いで散逸させることのできる、メッセージ、符号、記号などを作成し書くための好都合な表面を形成した。
【0127】
実施例9. 玩具、コップ、皿、台所用品、電気器具、家庭用品、化粧品、およびその他の消費者製品上の光学フラッシュ・イメージング
様々な電気器具、台所用品、およびその他の家庭用品ならびに消費者製品にフラッシュ・イメージング基材/出力を組み込むと、新しい使用法、用途、機能、および価値が得られる。上記の実施例「導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製」および「サーモクロミック・フラッシュ・イメージング・ゲーム・ボード」に記載された方法を使用して、非平面を作製し、フラッシュ・イメージング素子を含むように修正することができる。
【0128】
代表的なフラッシュ・イメージング回路を三次元に輪郭付けされた表面上にスクリーン印刷、パッド印刷、またはエンボス加工するか、あるいは他の方法で精密塗装することができる。したがって、外部接触を最小限に抑えるように、電気接触用の電気接続部およびバス・バーに上塗りを施すかまたはそれらを保護することができる。関心対象の用途に応じて電源および回路構成を開発しなければならない。供給電力、電力出力、および接続性に応じて電池パックを開発することができる。フラッシュ・イメージング回路を含むハンド・ヘルド物品は、好都合さを向上させるために再充電可能な電池パックを有することができる。
【0129】
三次元に輪郭付けされた表面上に印刷されたフラッシュ・イメージング回路を使用して様々な視覚効果を生じさせることができる。玩具では、回路を使用して玩具の視覚的特徴を変えることができる。コップ、皿、および台所用品では、ブランド表示、監視、または娯楽のために、あるいは他の方法でユーザに所望のメッセージを伝えるためにフラッシュ・イメージング回路を使用することができる。電気器具では、フラッシュ・イメージング回路を使用して、過熱の危険またはタイミング(たとえば、パンを焼くタイミング)について警告するか、あるいは他の方法でいくつかの視覚的効果を生じさせることができる。食品保存容器では、フラッシュ・イメージングを使用して、保存されている食品の種類または保存期間を示すことができる。歯ブラシでは、子供または大人に歯磨き持続時間を知らせるタイミング手段としてフラッシュ・イメージング回路を使用することができる。消費者製品では、ユーザに対する通信メッセージを作成する任意の数の視覚出力にフラッシュ・イメージング回路を使用することができる。
【0130】
実施例10. フラッシュ・イメージング・ワイヤおよび整形可能なロッド:
フラッシュ・イメージング回路は、線状ロッドおよび非線状ロッド、織物、網、基材、ウェブ、植込み繊維、撚線、フィラメント、ケーブル、光ファイバ、および他の様々な細長いワイヤ状構造上に実現することができる。フラッシュ・イメージング導電/加熱回路は、延ばされたフィラメント、ワイヤ、または他の導電撚線状部材であってよい。導電撚線状部材には、上記の実施例「導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製」、「サーモクロミック・フラッシュ・イメージング・ゲーム・ボード、ゲーム・ピース、およびパズル」、「フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・フラッシュ・イメージング・カード部材」、および「複数のフォトクロミック/サーモクロミック・フラッシュ・イメージング基材および実施例」に記載された所望の光学変化特性を有する組成を直接コーティングすることができる。
【0131】
導電撚線状部材には、まず適切な導電コーティング(たとえば、薄いビニル絶縁をコーティングされたニッケル-クロム線)を施すことができる。絶縁コーティングにはその後、結合剤を含む光学変化剤およびその光学変化剤をコーティングすることができる。光学薬剤をコーティングされたワイヤは、導電端部同士の間に適切な電圧を配置して回路を完成することによって、直接フラッシュ・イメージング部材として使用することができる。または、絶縁コーティングが樹脂の一部として光学変化剤を含む標準的な電線被覆技術を使用して、導電ワイヤに絶縁コーティングを施すことができる。
【0132】
ワイヤ状形態のフラッシュ・イメージングは、回り込み部材として玩具に使用されるか、宝石の部品として使用されるか、玩具の部材などとして使用される様々な用途が可能である。ワイヤ状フラッシュ・イメージング部材は、電子装置、電気器具、電線、ヒューズ・ボックスなどにおいて、ワイヤが「有効」であることと、導電しているかそれともしていないかを意味する信号手段を実現することができる。ワイヤ状または撚線状のフラッシュ・イメージング部材は、織物、編み込み材料、カーペット、フロア・マット、スクリーン、衣服、ユニフォームなどとして織ることができ、材料において予想されないかまたは所望の光学的効果を生じさせるのに使用することができる。ワイヤ状フラッシュ・イメージング回路は、他の材料、ワイヤ、ロッド、フィーチャ、スクリーンなどと一緒に使用することができる。一例として、フラッシュ・イメージング回路は、ホーム・セキュリティ・システムを試験するための家庭用スクリーンに使用することができる。フラッシュ・イメージング撚線を色変化手段として使用して、電気回路が接続されているか否かを確認することができる。
【0133】
実施例11. フラッシュ・サーモルミネッセンス/フォトルミネッセンス電池試験機:
アクティブ・フラッシュ・イメージング回路は、フラッシュ・イメージング回路が電池の充電レベルを直接報告できる新規の電池試験機として使用することができる。電子試験用途では、製造業者はもはや簡単な色変化に制限されず、その代わりに、フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・コーティングを使用することによって光パルスを生成する製品の利点を有する。電池は、暗闇でまたは低光量条件の下で首尾よく試験することができた。
【0134】
サーモルミネッセンス/フォトルミネッセンス・フラッシュ・イメージング回路は、電池に適用される基材向けに構成し、かつその基材にインプリントすることができる。フラッシュ・イメージング回路は、実施例「導電発熱素子フラッシュ・イメージング基材の作製」、「サーモクロミック・フラッシュ・イメージング・ゲーム・ボード、ゲーム・ピース、およびパズル」、「フォトルミネッセンス/サーモルミネッセンス・フラッシュ・イメージング・カード部材」、および「複数のフォトクロミック/サーモクロミック・フラッシュ・イメージング基材および実施例」に記載されたように作製することができる。
【0135】
好都合なことに、フラッシュ・イメージング回路は、試験すべき電池を電源として使用するように電池バスに接触させることができる。フラッシュ・イメージング回路は、好都合な接点をユーザの試験に使用できるように構成し作製しなければならない。ユーザが電池上の指定された位置を押すだけで、フラッシュ・イメージング回路を誘導するのに必要な閉回路を形成できるように、押し接点を一体化することができる。
【0136】
実施例12. 他の実施例:
他の実施例および用途には、個人化された名刺、宝くじ券、警報システム、対話型バー・コード、小児警告レベル、小児安全装置、小売販売看板および価格タグ、自動車バンパー・ステッカー、赤ん坊の食事および活動用の高いすなわち、玩具用アクティビティ・ボード、クレジット・カード、名刺、グリーティング・カード、収縮プラスチック上のフラッシュ・イメージング、人にすべきこと(たとえば、処方された薬剤を摂取したり、指示に従ったりする)を思い出させるのに使用されるブレスレット、潜在的な消費者に製品の利益を知らせる対話型包装、通貨に埋め込まれたセキュリティ・メッセージなどが含まれるが、それらに限らない。フラッシュ・イメージング装置および基材を使用して不可逆的なメッセージまたは可逆的な複数のメッセージを生成できるので、使い捨てのまたは再使用可能なフラッシュ・イメージング回路の様々な形態の用途を利用することができる。フラッシュ・イメージングは簡単な視覚イメージング出力として機能するか、または検知部材および報告部材を受動的または能動的に含むことができるので、フラッシュ・イメージングを、簡単なメッセージ読出しを伴う一連の用途に使用するか、または検出方法、測定方法、または監視方法の一部として能動的に使用することができる。
【0137】
本発明は、以下のことを含むいくつかの利点を実現する。フラッシュ電気加熱パルスおよび光学パルスによって単一または複数の光学出力画像を生成することができる。フラッシュ・イメージングは、固体基材および流体基材上に永久的または一時的なメッセージを生成する新規の手段を実現する。フラッシュ・イメージング出力には、可逆的および不可逆的なサーモクロミック変化、可逆的および不可逆的なフォトクロミック変化、フォトルミネッセンスおよびサーモルミネッセンス変化、ならびに基材において永久的または一時的な光学効果を生じさせる関連する光学的染料出力を含めることができるが、それらに限らない。フラッシュ・イメージング装置および基材を使用して、単一画像不可逆的画像または可逆的複数画像を生成することができる。フラッシュ・イメージングは簡単な視覚イメージング出力として機能するか、または検知部材および報告部材を受動的または能動的に含むことができる。このため、本発明は当技術分野に対する顕著な寄与を有する。
【0138】
本発明をその特定の態様を参照して説明したが、当業者には、本発明の真の要旨および範囲から逸脱せずに様々な変更を加えることができ、かつ均等物で置き換られることを理解されたい。さらに、特定の状況、材料、物質の組成、プロセス、プロセス段階、または段階を本発明の目的、要旨、および範囲に適応させるように多数の修正を施すことができる。すべてのそのような修正は添付の特許請求の範囲の範囲内のものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)加えられた刺激に反応して光学特性を変化させる光学変化構成部材;
(b)基材;および
(c)刺激を、制御しながら該装置の該光学構成部材に加える刺激部材
を含む、フラッシュ・イメージング装置。
【請求項2】
光学変化構成部材が、固体媒体中に存在する光学変化剤を含む、請求項1記載の装置。
【請求項3】
光学変化構成部材が、流体媒体中に存在する光学変化剤を含む、請求項1記載の装置。
【請求項4】
基材が固体基材である、請求項1記載の装置。
【請求項5】
固体基材が剛性の基材である、請求項4記載の装置。
【請求項6】
固体基材が柔軟性の(pliable)基材である、請求項4記載の装置。
【請求項7】
刺激部材が熱刺激部材である、請求項1記載の装置。
【請求項8】
熱刺激部材が導電媒体を含む、請求項7記載の装置。
【請求項9】
導電媒体が電気回路を含む、請求項8記載の装置。
【請求項10】
平面構造を含む、請求項1記載の装置。
【請求項11】
平面構造の表面上に画像を表示する、請求項10記載の装置。
【請求項12】
輪郭付けされた構造を含む、請求項1記載の装置。
【請求項13】
輪郭付けされた構造の表面上に画像を表示する、請求項12記載の装置。
【請求項14】
ワイヤ構成を有する、請求項1記載の装置。
【請求項15】
請求項1記載のフラッシュ・イメージング装置を含むセンサー。
【請求項16】
フラッシュ・イメージング装置が、センサーの受動構成部材である、請求項15記載のセンサー。
【請求項17】
フラッシュ・イメージング装置が、センサーの能動構成部材である、請求項15記載のセンサー。
【請求項18】
(a)加えられた刺激に反応して光学特性を変化させる光学変化構成部材;
(b)基材;および
(c)刺激を、制御しながら光学構成部材に加える刺激部材
を互いに接触させてフラッシュ・イメージング装置を形成する段階を含む方法。
【請求項19】
(a)加えられた刺激に反応して光学特性を変化させる光学変化構成部材;
(b)基材;および
(c)刺激を、制御しながら装置の光学構成部材に加える刺激部材
を含むフラッシュ・イメージング装置を使用する段階を含む方法。

【公表番号】特表2007−506143(P2007−506143A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527096(P2006−527096)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/030680
【国際公開番号】WO2005/029163
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506092134)セーガン インダストリーズ インコーポレーティッド (2)