説明

フラワーボックス及びその組立方法

【課題】保管し易く、長期間にわたる荷重に対して接合部の剛性が保てることを目的とする。
【解決手段】
側面パネル4、4の対向する第三の枠体(妻ばり)43同士の間に床パネル3の両側の第四の枠体(妻面スノコフレーム)31が組み込まれると、側面パネル4の、床パネル3の第四の枠体(妻面スノコフレーム)に対向する第三の枠体(妻ばり)の側面パネル体46側の端部の面部431は、床パネル3の、側面パネル4、4の第三の枠体(妻ばり)43に組み込まれた第四の枠体(妻面スノコフレーム)31の側面パネル体46側の端部の面部311を被い、正面パネル2の第五の枠体(桁)23に床パネル3の第六の枠体(正面スノコフレーム)32が組み込まれると、正面パネル2の第五の枠体(桁)23の、正面パネル体28側の端部の面部231が、床パネル3の第六の枠体(正面スノコフレーム)32の、正面パネル体28側の端部の面部323を被う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に取り付けられる、保管し易く、長期間の荷重に対して接合部の剛性が保てるフラワーボックス及びその組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の建物ではバルコニーを設けるものが多い。このバルコニーはバルコニーユニット100として工場で作製されたものが、現場において建物本体を構成する建物ユニット等に取り付けられる(特許文献1)。フラワーボックスでもあるこのバルコニーユニット100は、床パネル130、正面パネル120及び二つの側面パネル110からなり、一般に、枠体に床パネル(スノコ等)が組み込まれ床パネル130となり、床パネル130の正面側の枠体に正面パネル体が取り付けられ正面パネル120となり、床パネルの両側面側の枠体にも側面パネル体が取り付けられて側面パネル110となっている。
【特許文献1】特開平9−250168(段落0003)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このバルコニーユニット100は、建物の外壁に取り付けるため、外壁が完成した箇所からバルコニーユニット100を取り付けていく。そのために、予め建物がある現場(敷地内)に複数のバルコニーユニット100を搬入し、現場(敷地内)にその複数のバルコニーユニット100を保管しておく必要がある。複数のバルコニーユニット100は、図19に示すように、複数列に並べられるとともに、複数段に積み上げた状態で現場(敷地内)に搬入され、保管することになる。これら複数のバルコニーユニット100を保管するための場所を現場(敷地内)に確保することは、現場(敷地内)に余裕がある場合(空き地がある場合)には可能であるが、現場(敷地内)に余裕がない場合(空き地がない場合)には困難となる。
【0004】
また、フラワーボックスでもあるこのバルコニーユニット100の床パネルには、観賞用の花を置くこともあるが、最近では、特にエアコンの室外機を置くことが多くなっている。このエアコンの室外機は、一般には50kg程度あり、観賞用の花に比べるとかなり重い。そして、この室外機は短期間だけバルコニーユニット100の床パネルに置かれるものではなく、長期間、例えば十年以上の長期間にわたって置かれることも希ではない。さらに、バルコニーユニット100の笠木には人の手等をかけることができ、人による押圧がバルコニーユニット100に加わることもある。
【0005】
そのため、連結されている、床パネルが取り付けられた枠体と側面パネルが取り付けてある枠体との接合部の剛性を保つことが課題となり、具体的には、連結されている、床パネルが取り付けられた枠体と正面パネルが取り付けてある枠体との間に隙間が生じることもある。つまり、対向している枠体同士の床パネル側が離れて隙間が生じ、枠体同士でちょうど口が開いた状態を生じさせることになる。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、建物の現場(敷地内)における保管のための場所が狭い場合であっても保管することが可能であるとともに、人により加えられる押圧や長期間にわたって設置される機器等による長期荷重に接合部の剛性が保てるフラワーボックス及びその組立方法を提供することを目的とする。
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、正面パネルの長手方向両端部側の第一の枠体と、側面パネルの、前記第一の枠体に対向する第二の枠体とが隣接して取り付けられ、前記側面パネルの、床パネルの長手方向両端部側に対向する第三の枠体と、前記床パネルの、前記第三の枠体に対向する第四の枠体とが隣接して取り付けられ、前記正面パネルの一方の長手方向に沿う第五の枠体と、前記床パネルの、前記第五の枠体に対向する第六の枠体とが隣接して取り付けられたフラワーボックスにおいて、前記側面パネルの対向する前記第三の枠体同士の間に前記床パネルの前記第四の枠体が組み込まれると、前記側面パネルの前記第三の枠体の側面パネル体側の端部の面部は、前記床パネルの前記第四の枠体の前記側面パネル体側の端部の面部を被うことを特徴とする。
【0008】
従って、請求項1に記載の発明によれば、床パネルの、側面パネルの対向する第三の枠体(妻ばり)同士の間に床パネルの両側の第四の枠体(妻面スノコフレーム)が組み込まれると、側面パネルの、床パネルの第四の枠体(妻面スノコフレーム)に対向する第三の枠体(妻ばり)の側面パネル体側の端部の面部は、床パネルの、側面パネルの第三の枠体(妻ばり)に組み込まれた第四の枠体(妻面スノコフレーム)の側面パネル体側の端部の面部を被うため、床パネルにエアコンの室外機等が長期にわたって置かれたり、フラワーボックスの笠木に人の手等による押圧が加わっても、第三の枠体(妻ばり)と第四の枠体(妻面スノコフレーム)との接合部の剛性が保てるとともに、隙間が生じないことから意匠的にも優れている。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、正面パネルの長手方向両端部側の第一の枠体と、側面パネルの、前記第一の枠体に対向する第二の枠体とが隣接して取り付けられ、前記側面パネルの、床パネルの長手方向両端部側に対向する第三の枠体と、前記床パネルの、前記第三の枠体に対向する第四の枠体とが隣接して取り付けられ、前記正面パネルの一方の長手方向に沿う第五の枠体と、前記床パネルの、前記第五の枠体に対向する第六の枠体とが隣接して取り付けられたフラワーボックスにおいて、前記正面パネルの前記第五の枠体に前記床パネルの前記第六の枠体が組み込まれると、前記正面パネルの前記第五の枠体の正面パネル体側の端部の面部が、前記床パネルの前記第六の枠体の前記正面パネル体側の端部の面部を被うことを特徴とする。
【0010】
従って、請求項2に記載の発明によれば、正面パネルの第五の枠体(桁)に床パネルの第六の枠体(正面スノコフレーム)が組み込まれると、正面パネルの第五の枠体(桁)の、正面パネル体側の端部の面部が、床パネルの第六の枠体(正面スノコフレーム)の、正面パネル体側の端部の面部を被うため、床パネルにエアコンの室外機等が長期にわたって置かれたり、フラワーボックスの笠木に人の手等による押圧が加わっても、第五の枠体(桁)と第六の枠体(正面スノコフレーム)との接合部の剛性が保てるとともに、隙間が生じないことから意匠的にも優れている。
【0011】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記正面パネルの前記第五の枠体の前記正面パネル体側の端部の前記面部の先端部が、前記床パネルに当接することを特徴とする。
【0012】
従って、請求項3に記載の発明によれば、正面パネルの第五の枠体(桁)の、正面パネル体側の端部の面部の先端部が床パネルに当接するため、フラワーボックスの笠木に人の手等による押圧が加わると、第五の枠体(桁)の面部の先端部が床パネルにも押圧を加えることになり、より大きな加重に対しても、第五の枠体(桁)と第六の枠体(正面スノコフレーム)との接合部の剛性が保てるとともに、隙間が生じないことから意匠的にも優れている。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、正面パネルの長手方向端部側に取り付けられた側面パネル同士を、前記正面パネル側に重なり合うように折り畳まれた状態から回動させて前記側面パネルの第二の枠体と前記正面パネルの第一の枠体とを直線状にする工程と、前記正面パネルと重ね合わされていた床パネルを、前記側面パネル及び前記正面パネルに対して取り付けるために、前記床パネルの第四の枠体を側面パネルの第三の枠体内を移動させ、前記正面パネルの第五の枠体内に前記床パネルの第六の枠体を組み込む工程と、前記正面パネルの前記第一の枠体と前記側面パネルの前記第二の枠体とを固定部材により固定するとともに、前記正面パネルの前記第五の枠体と前記床パネルの前記第六の枠体とを固定部材により固定する工程と、を備えることを特徴とする。
【0014】
従って、請求項4に記載の発明によれば、正面パネルに対して側面パネル同士を回動させて正面パネルに引き起こし、側面パネル同士の間を床パネルを摺動させ(移動させ)、床パネルを側面パネル及び正面パネルに対して取り付けた後に、正面パネルと側面パネルとを固定部材により固定するとともに、正面パネルと床パネルとを固定部材により固定するというように、各パネルの組立工程と各パネルの固定工程とを分けているため作業効率の向上を図ることが可能になる。
【0015】
さらに、請求項5に記載の発明は、正面パネルの長手方向端部側に取り付けられた側面パネル同士を、前記正面パネル側に重なり合うように折り畳まれた状態から回動させて前記側面パネルの第二の枠体と前記正面パネルの第一の枠体とを直線状にする工程と、前記正面パネルの前記第一の枠体と前記側面パネルの前記第二の枠体とを固定部材により固定する工程と、前記正面パネルと重ね合わされていた床パネルを、前記側面パネル及び前記正面パネルに対して取り付けるために、前記床パネルの第四の枠体を前記側面パネルの第三の枠体内を移動させ、前記正面パネルの第五の枠体内に前記床パネルの第六の枠体を組み込む工程と、前記正面パネルの前記第五の枠体と前記床パネルの前記第六の枠体とを固定部材により固定する工程と、を備えることを特徴とする。
【0016】
従って、請求項5に記載の発明によれば、正面パネルに対して側面パネル同士を回動させて正面パネル上に引き起こし、正面パネルと側面パネルとを固定部材により固定した後に、側面パネル同士の間を床パネルを摺動させ(移動させ)、床パネルを側面パネル及び正面パネルに対して取り付け、正面パネルと床パネルとを固定部材により固定するというように、正面パネルに対して側面パネル、床パネルの各パネル毎に組立固定を完結させて作業を行うために、各パネルの組立固定を行い易くすることを可能にする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、正面パネルと分離された床パネルとを重ね合わせ、正面パネルに連結された側面パネルを、正面パネル及び床パネル側へ折り畳んだ状態でフラワーボックスを保管することができるため、現場(敷地内)に余裕がない場合でもフラワーボックスを保管できる場所を確保することができ、フラワーボックスを保管することができる。図18には、従来のバルコニーユニット100(フラワーボックス)と本願のフラワーボックス1との保管の状態を比較してある。ここでは、従来のバルコニーユニット100(フラワーボックス)、本願のフラワーボックス1はともに12セットを保管している状態が示されている。
【0018】
従来のバルコニーユニット100(フラワーボックス)であると、矢印W方向が約6m程度、矢印D方向が約1m程度、矢印H方向が約1.5m程度となっている。これが、本願のフラワーボックス1では、矢印W方向が約2m程度、矢印D方向が約1m程度、矢印H方向が約1.5m程度となっている。つまり、従来のバルコニーユニット100(フラワーボックス)に比べ、本願の折り畳んだフラワーボックス1は1/3の保管場所があればよいことになる。
【0019】
また、フラワーボックスの床パネルにエアコンの室外機等が長期にわたって置かれたり、フラワーボックスの笠木に人の手等による押圧が加わっても、側面パネルの第三の枠体(妻ばり)の面部は、床パネルの第四の枠体(妻面スノコフレーム)の面部を被うため第三の枠体(妻ばり)と第四の枠体(妻面スノコフレーム)との接合部の剛性が保てるとともに、隙間が生じないことから意匠的にも優れている。特に、フラワーボックスの笠木に人の手等による押圧が加わると、正面パネルの第五の枠体(桁)の面部の先端部が床パネルに当接するため、正面パネル及び床パネル双方に押圧が加わり、より大きな加重に対しても、第五の枠体(桁)と第六の枠体(正面スノコフレーム)との接合部の剛性が保てるとともに、隙間が生じないことから意匠的にも優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1には、本発明であるフラワーボックス1の完成図が示されている。図1に示すように、フラワーボックス1は正面パネル2、床パネル3及び二つの側面パネル4で構成されている。そして、本発明であるフラワーボックス1では、正面パネル2の長手方向端部側にそれぞれ側面パネル4、4が取り付けられており、正面パネル2の一方の長手方向に沿う端部側に床パネル3が取り付けられている。
【0022】
正面パネル2は、図1に示すように、前柱21、21(第一の枠体)、正面笠木22及び桁23(第五の枠体)によりパネル枠25を形成しており、そのパネル枠25内にはパネル体を組み込むことになる。本例では、一例としてパネル枠25内にルーバーを組み込んでいるが、特にルーバーに限定されることはない。また、床パネル3は、図1に示すように、スノコフレーム(正面スノコフレーム32(第六の枠体)、妻面スノコフレーム31(第四の枠体))によりスノコ枠33を形成しており、そのスノコ枠33内にはスノコ35が組み込まれている。また、スノコ35の一方の面側には、根太36が正面スノコフレーム32と根太掛け37に固定され、スノコ35の長手方向を横断する方向に複数、本例では、5本設けられている。
【0023】
側面パネル4、4は、図1に示すように、側面たて材41(第二の枠体)、躯体側たて材41´、妻面笠木42及び妻ばり43(第三の枠体)によりパネル枠45を形成しており、そのパネル枠45内には側面パネル体46を組み込むことになる。本例では、一例として4枚の側面パネル体46を組み込んでいる。そして、図1に示すように、正面パネル2の前柱21、21(第一の枠体)と側面パネル4、4の側面たて材41(第二の枠体)とが隣接して取り付けられており、正面パネル2の桁23(第五の枠体)と床パネル3の正面スノコフレーム32(第六の枠体)とが隣接して取り付けられており、側面パネル4、4の妻ばり43(第三の枠体)と床パネル3の妻面スノコフレーム31(第四の枠体)とが隣接して取り付けられている。
【0024】
つぎに、正面パネル2と側面パネル4、4との連結について説明する。図2及び図3に示すように、正面パネル2の長手方向端部側にそれぞれ側面パネル4、4の端部側が取り付けられている。図2及び図3に示すように、正面パネル2の前柱21(第一の枠体)と側面パネル4の側面たて材41(第二の枠体)とが丁番5を介して連結されている。具体的には、図4に示すように、前柱21と側面たて材41との間に丁番5(図4中の太線で表記)が取り付けられている。この丁番5を前柱21に取り付けるために正面パネル2の前柱21には、図5及び図6に示すように、前柱21同士が向き合う面側に円弧状の凹部26が形成されている。
【0025】
この円弧状の凹部26は、図3に示すように、前柱21の、前柱21同士が向き合う面側でしかも前柱21に隣接する側面たて材41側に、前柱21の長手方向(図2に示す矢印H方向)に沿って形成されている。この円弧状の凹部26に組み込まれる丁番5は、図2及び図4に示すように、前柱21及び側面たて材41の長手方向に沿って伸びている。そして、丁番5では、図2に示すように、妻面笠木42を避けるための切欠部52が上端部側に形成されており、床パネル3を避けるために切欠部53が下端部側に形成されている。
【0026】
この丁番5には、図5及び図6に示すように、丁番5の一方の端部側に円弧状の突出部51が丁番5の長手方向に沿って形成されており、前柱21の円弧状の凹部26に組み込まれている。本例では、前柱21の円弧状の凹部26が丁番5の円弧状の突出部51より大きく、円弧状の凹部26内に円弧状の突出部51が組み込まれている。そして、図5及び図6に示すように、円弧状の凹部26の内周面と円弧状の突出部51の外周面とを摺動することが可能になっている。
【0027】
また、本例とは逆に前柱21に円弧状の突出部を形成し、丁番5に円弧状の凹部を形成し、丁番5の円弧状の凹部へ前柱21の円弧状の突出部を組み込んで円弧状の凹部の内周面と円弧状の突出部の外周面とを摺動することも可能である。本例では、前柱21と丁番5とは、前柱21のいずれかの端部側の円弧状の凹部26へ丁番5のいずれかの端部の円弧状の突出部51を差し込み、円弧状の凹部26の内周面と円弧状の突出部51の外周面とを前柱21及び丁番5の長手方向に沿って摺動させて組み込んでいる。前柱21の円弧状の凹部26へ丁番5の円弧状の突出部51を組み込むことで、円弧状の凹部26及び円弧状の突出部51を中心に前柱21、丁番5が回動可能な状態になっている。
【0028】
丁番5は、平板部54を側面たて材41の側面部411に重ね合わせて平板部54、側面部411の長手方向に沿って複数のねじ11で平板部54と側面部411とを固定している。このねじ11で平板部54と側面部411とを固定することで前柱21、側面たて材41が円弧状の凹部26及び円弧状の突出部51を中心に回動することが可能になる。
【0029】
具体的には、図5に示す前柱21と側面たて材41が並んだ(直線状になる)、正面パネル2に対して側面パネル4が直角の状態から図7に示す前柱21と側面たて材41とが直角(90゜)になる、正面パネル2と側面パネル4とが重なる状態へ、また逆に図7に示す状態から図5に示す状態へ円弧状の凹部26及び円弧状の突出部51を中心に前柱21、側面たて材41が回動することで実現することになる。また、前柱21の両端部には、図2に示すように、蓋部材27、27が取り付けられており、丁番5の円弧状の突出部51の両端部を覆うとともに、抜け止め防止になっている。なお、前柱21と側面たて材41が並んだ(直線状になる)状態とは、前柱21と側面たて材41に角度がついた状態や、段差がある状態等も含まれる。
【0030】
また、図5に示す前柱21と側面たて材41とが並んだ(直線状になる)、正面パネル2に対して側面パネル4が直角の状態となるために規制するための機構として側面たて材41にはストッパー412が形成されている。このストッパー412は、図5に示すように、前柱21と側面たて材41とが並んだ(直線状になる)状態を維持するために、前柱21の側面部211に当接して側面たて材41の矢印Y方向の回動を規制している。
【0031】
さらに、図7に示す前柱21と側面たて材41とが直角(90゜)になる、正面パネル2と側面パネル4とが重なる(平行となる)状態となるために規制するための機構として、丁番5にはストッパー55が形成されており、前柱21にはストッパー受212が形成されている。このストッパー55、ストッパー受212は、図7に示すように、側面たて材41が矢印X方向へ回動し丁番5のストッパー55が前柱21のストッパー受212に当接することで側面たて材41の矢印X方向の回動が規制されて前柱21と側面たて材41とが直角(90゜)になる状態を維持することになる。
【0032】
また、前柱21内には、図4に示すように、補強裏板6がねじ11、11により固定されている。この補強裏板6は、図4及び図6に示すように、前柱21を越えて妻面笠木42内へ伸びている。また、補強裏板6には、円弧状の凹部26及び円弧状の突出部51を避けるための凹部61が形成されており、補強裏板6の凹部61が円弧状の凹部26及び円弧状の突出部51を跨ぎ妻面笠木42内へ伸びている。そして、正面パネル2と側面パネル4、4とを組み立てて固定する際に、妻面笠木42内に伸びている補強裏板6をねじ14により妻面笠木42に固定し、正面パネル2と側面パネル4、4との連結の強化を図っている(図4参照)。
【0033】
つぎに、側面パネル4、4と床パネル3との連結について説明する。
【0034】
床パネル3は、図8に示すように、対向する側面パネル4、4の、妻ばり43、43(第三の枠体)の間に組み込まれることになる。妻ばり43は、図8及び図9に示すように、中空材であり組み立てられたフラワーボックス1の側面パネル4、4の長手方向を横断する断面方向から見ると略長方形の形状をなしており、面部431側に側面パネル体46が取り付けられているとともに、中空部に、妻ばりの部材長さとほぼ同一長さのL字状をした妻ばり補強材47が取り付けられ、フラワーボックスにかかる加重を受けている(図8、図2参照)。妻ばり43は、図9に示す形状をなしており、具体的には、つぎに示す形状となっている。面部431に隣り合う433から面部431に対向する面部432へかけて凸部435が形成されている。また、面部431に隣り合う、床パネル3が組み込まれる面部434側には複数の突出部436、437、438、439が形成されている。
【0035】
突出部436は面部431の一部であり、図9に示すように、面部431が面部434を越えて延長され形成されたものであり、面部434に対して垂直方向へ伸びている。ただし、突出部436は、図9に示すように、面部431と同一の平面を形成している場合に限らず、突出部436と面部431とで段差を形成したり、面部431から突出部436が傾斜して伸びたりする場合等であっても突出部436は面部431の一部をなすものである。突出部436の近接して形成された突出部437も、突出部436と同様に、面部434に対して垂直方向へ伸びている。突出部437の先端部437aは、図9に示すように、突出部437の本体部437bに対して垂直方向に、突出部436に向かうように伸びている。以上のように、突出部436、面部430及び突出部437で囲まれた空間に妻面スノコフレーム31(第四の枠体)が組み込まれることになる。
【0036】
また、突出部437に近接して突出部438が形成されている。この突出部438は、図9に示すように、妻ばり43の段部となる位置から面部434に対して垂直方向に、突出部437より短い長さで伸びている。そして、突出部439は、面部432が面部434を越えて延長されて形成されたものであり、面部434に対して垂直方向へ伸びている。突出部439の先端は、図9に示すように、面部432に対して垂直方向に折れ曲がっている。以上が組み立てられたフラワーボックス1の側面パネル4、4の長手方向を横断する断面方向から捉えた妻ばり43である。妻ばり43には、図8に示すように、側面パネル体46が取り付けられる。
【0037】
つぎに、妻ばり43に組み込まれる床パネル3の妻面スノコフレーム31は、図8及び図9に示すように、中空材であり、組み立てられたフラワーボックス1の側面パネル4、4の長手方向を横断する断面方向から見ると略長方形の形状をなしている。面部311は平板状に形成されており、面部311が面部313、314を越えて面部313、314に対して垂直方向に伸びて突出部315、315が形成されている。また、面部311に対向する面部312から面部314にかけて凹部316が形成されている。面部314には、面部314から垂直方向に伸びる、突出部315より長い長さの突出部317が形成されている。以上が組み立てられたフラワーボックス1の側面パネル4、4の長手方向を横断する断面方向から捉えた妻面スノコフレーム31である。妻面スノコフレーム31は、図8及び図9に示すように、妻ばり43に組み込まれるため、妻面スノコフレーム31の長手方向と妻ばり43の長手方向同士が向かい合っている。
【0038】
そして、妻面スノコフレーム31にはスノコ35が組み込まれている。具体的には、図8及び図9に示すように、妻面スノコフレーム31の突出部315と突出部317との間でスノコ35を挟み込むとともに、正面スノコフレーム32と根太掛け37に固定された根太36に載せることで、妻面スノコフレーム31にスノコ35を組み込んでいる。そして、妻面スノコフレーム31へのスノコ35の固定は、図10に示すように、妻面スノコフレーム31の突出部317側からねじ11で妻面スノコフレーム31の突出部317とスノコ35とを固定することで行われている。なお、根太36からもスノコ35をねじで固定している。
【0039】
そして、このスノコ35が組み込まれた妻面スノコフレーム31が妻ばり43に組み込まれている状態が図8及び図9に示されている。具体的には、妻ばり43の、突出部436、面部430及び突出部437との間に妻面スノコフレーム31が組み込まれている。この突出部436と突出部437との間の寸法は、妻面スノコフレーム31の、面部311と面部312との間の寸法より大きくなっており、妻面スノコフレーム31が組み込みやすくなっている。妻面スノコフレーム31が妻ばり43に組み込まれると、妻ばり43の突出部437の先端部437aが妻面スノコフレーム31の凹部316に入り込むことになり、妻面スノコフレーム31が妻ばり43に組み込まれた状態になる。
【0040】
このように組み込まれた状態になると、妻ばり43の突出部436が妻面スノコフレーム31の面部311と重なり合うことになる。つまり、側面パネル4の、床パネル3の妻面スノコフレーム31に対向する妻ばり43の側面パネル体46側の端部の面部431である、妻ばり43の突出部436は、床パネル3の、側面パネル4の妻ばり43に組み込まれた妻面スノコフレーム31の側面パネル体46側の端部の面部311である、妻面スノコフレーム31の面部311を被うことになる。
【0041】
そして、妻ばり43と妻面スノコフレーム31との固定は、図10に示すように、重なり合っている、妻ばり43の突出部437の本体部437bと妻面スノコフレーム31の面部312とを、妻ばり43及び妻面スノコフレーム31の長手方向に沿って、ねじ13´で行われている。このとき、妻ばり43の面部430と妻面スノコフレーム31の面部313は対向している。
【0042】
つぎに、床パネル3と正面パネル2との連結について説明する。
【0043】
床パネル3は、図2及び図3に示すように、対向する妻ばり43、43の間に組み込まれるとともに、正面パネル2の桁23(第五の枠体)に組み込まれている。桁23は、図2及び図11に示すように、中空材であり、組み立てられたフラワーボックス1の正面パネル2の長手方向を横断する断面方向から見ると二つの略長方形を重ねた形状をなしており、面部231側に正面パネル体28が取り付けられている(図2参照)。面部231に隣り合う面部233には、略コ字状をなす突出部238、239が形成されている。突出部238は面部231の一部であり、図11に示すように、面部231が面部233を越えて延長され形成されたものであり、面部233に対して垂直方向へ伸びている。ただし、突出部238は、図11に示すように、面部231と同一の平面を形成している場合に限らず、突出部238と面部231とで段差を形成したり、面部231から突出部238が傾斜して伸びたりする場合等であっても突出部238は面部231の一部をなすものである。また、突出部238の先端部238aは、図11に示すように、突出部238の本体部238bに対して垂直方向に、突出部239に向かうように伸びている。
【0044】
突出部239は面部237の一部であり、面部231に部分的に対向する面部237が面部233を越えて延長され、面部233に対して垂直方向に伸びて形成されている。本例では、突出部239は突出部238の長さより長く、突出部239と突出部238(本体部238b)は平行となるように形成されている。以上のように、突出部238、面部233及び突出部239で囲まれた空間に正面スノコフレーム32(第六の枠体)が組み込まれることになる。また、面部237に隣り合う面部234は、面部237に対して垂直方向に伸びており、面部234に隣り合う面部232は面部234に対して垂直に伸びて、面部231に部分的に対向して形成されている。
【0045】
面部232に隣り合う面部235は、面部232に対して垂直方向に伸びており、面部231の方向に向かって伸びて形成されている。この面部235からは、突出部235aが面部232を越えて延長されて形成されており、面部232に対して垂直方向へ伸びている。面部235はなだらかな段差を経て面部236と隣り合っており、面部236は隣り合う面部231に対して垂直方向へ伸びている。以上が組み立てられたフラワーボックス1の正面パネル2の長手方向を横断する断面方向から捉えた桁23である。桁23には、図2に示すように正面パネル体28が取り付けられる。
【0046】
つぎに、桁23に組み込まれる正面スノコフレーム32は、図2及び図11に示すように、組み立てられたフラワーボックス1の正面パネル2の長手方向を横断する断面方向から見ると略コ字状の形状を背中合わせで組み合わせた形状をなしている。中央面部321の一方の端面側には面部322が形成されており、他方の端部側には面部323、面部324が形成されている。面部323と面部324とは、中央面部321を中心に振り分けて形成されており、面部323と面部324は中央面部321の他方の端部に形成されて伸びており、面部324は若干面部322寄りに形成されて伸びている。その結果、面部323と面部324とで段部325が形成されている。
【0047】
以上が組み立てられたフラワーボックス1の正面パネル2の長手方向を横断する断面方向から捉えた正面スノコフレーム32である。正面スノコフレーム32は、図2及び図11に示すように、桁23に組み込まれるため、正面スノコフレーム32の長手方向と桁23の長手方向同士が向かい合っている。
【0048】
正面スノコフレーム32にはスノコ35が組み込まれている。具体的には、図11及び図12に示すように、正面スノコフレーム32の面部322と根太掛け37に固定された根太36に、スノコ35を載せることで正面スノコフレーム32にスノコ35を組み込んでいる。また、スノコ35は根太36からねじで固定されている。なお、正面スノコフレーム32とスノコ35は直接固定されておらず、正面スノコフレーム32の面部324の端部とスノコ35の端部が当接している。
【0049】
そして、このスノコ35が組み込まれた正面スノコフレーム32が正面パネル2の桁23に組み込まれている状態が図11及び図12に示されている。具体的には、桁23の、突出部238と突出部239との間に正面スノコフレーム32が組み込まれている。
【0050】
このように組み込まれた状態になると、桁23の突出部238が面部323(床パネル3)と重なり合うことになる。つまり、正面パネル2の桁23の、正面パネル体28側の端部の面部231である、桁23の突出部238は、床パネル3の正面スノコフレーム32の、正面パネル体28側の端部の面部323(床パネル3)を被うことになる。そして、桁23と床パネル3との固定は、図12に示すように、重なり合っている、桁23の突出部239と正面スノコフレーム32の面部322とを、桁23及び正面スノコフレーム32の長手方向に沿って、ねじ13で行われている。以上のようにしてフラワーボックス1は組み立てられている。また、フラワーボックスの笠木に人の手等による押圧が加わると、桁23の突出部238の先端部238aが床パネル3と当接(接触)し、押圧を加える状態になる。なお、本案では、笠木に押圧が加わると、桁23の突出部238の先端部238aが床パネル3に当接するが、諸条件によっては床パネル3の組み込み時に当接させても良い。
【0051】
つぎに、フラワーボックス1の折り畳まれた状態から組立方法について説明する。
【0052】
フラワーボックス1は、フラワーボックス1の保管場所に搬入されたときには、図13に示すように、正面パネル2を中心に床パネル3及び側面パネル4、4を折り畳んだ状態になっている。具体的には、図13(a)に示すように、正面パネル2の上に床パネル3が重なり合っており、正面パネル2(の前柱21)と丁番5を介して連結された側面パネル4(側面たて材41)が床パネル3及び正面パネル2と重なり合っている。正面パネル2に重ねられた床パネル3は、本例では、図13(b)に示すように、正面パネル2及び床パネル3の長手方向を横断する方向である矢印H方向では正面パネル2よりも短い。
【0053】
そして、正面パネル2内で床パネル3が正面パネル2と重なり合って配置される位置は、図13(b)に示すように、桁23及び妻ばり43寄りで、床パネル3が、桁23と妻ばり43との間と向かい合うところである。また、側面パネル4、4が正面パネル2に重なり合った状態では、図7に示すように、側面パネル4、4の側面たて材41に固定された丁番5のストッパー55が前柱21のストッパー受212に当接している。
【0054】
そして、図13に示すように、側面パネル4、4の妻ばり43に取り付けられているブラケット9と正面パネル2の桁23が隣接している。このようにブラケット9が妻ばり43と桁23との間に入ることで正面パネル2と側面パネル4、4との間に隙間ができている。この隙間が床パネル3の厚さを収納できる隙間となっており、図13(b)に示すように、正面パネル2と側面パネル4、4との間に床パネル3が入るようになっている。以上がフラワーボックス1の折り畳まれた状態である。
【0055】
この折り畳まれた状態から組み立てるには、図14に示すように、まず、正面パネル2に対して側面パネル4、4を矢印V方向に沿って引き起こす。つまり、正面パネル2に対して側面パネル4、4を回動する。具体的には、図7に示す正面パネル2に対して側面パネル4、4が折り畳まれた状態である、側面パネル4、4の側面たて材41に固定された丁番5のストッパー55が前柱21のストッパー受212に当接している状態から丁番5のストッパー55が前柱21のストッパー受212から離れる。
【0056】
つまり、図5に示すように、側面パネル4、4の丁番5の円弧状の突出部51を正面パネル2の前柱21の円弧状の凹部26内を摺動させて、矢印Y方向へ側面パネル4、4を回動させる。側面パネル4、4の回動を続けると、図5に示すように、側面パネル4、4の側面たて材41のストッパー412が前柱21の側面部211に当接する(側面パネル4、4の側面たて材41と正面パネル2の前柱21とが直線状になる)。つまり、図14に示すように、側面パネル4、4及び正面パネル2はコ字状の形状をなす。
【0057】
つぎに、正面パネル2に重ね合わせてある床パネル3を側面パネル4、4に組み込む。図15に示すように、床パネル3を矢印D方向に沿って側面パネル4、4の妻ばり43、43へ組み込む。具体的には、図9及び図10に示すように、床パネル3の妻面スノコフレーム31を、図15に示す矢印D方向に沿って、側面パネル4、4の妻ばり43の、突出部436、面部430及び突出部437で囲まれた空間を通す(移動させる)。
【0058】
床パネル3を側面パネル4、4の妻ばり43、43を通す際、図9及び図10に示すように、妻ばり43の、突出部436と突出部437との間の寸法は、妻面スノコフレーム31の、面部311と面部312との間の寸法より大きくなって逃げ(隙間)があるため床パネル3は側面パネル4、4の妻ばり43、43を容易に通り、床パネル3が側面パネル4、4に組み込まれる。そして、妻ばり43の突出部436が妻面スノコフレーム31の面部311を被う。
【0059】
最終的に、床パネル3は図2、図11及び図12に示すように、正面パネル2の桁23に到達し、床パネル3の移動方向の端部側の正面スノコフレーム32が、桁23の、突出部238と突出部239との間に入り組み込まれ、正面パネル2の桁23の突出部238が床パネル(正面スノコフレーム32の面部323)3と重なり合う。つまり、正面パネル2の桁23の突出部238が床パネル(正面スノコフレーム32の面部323)3に被さる。
【0060】
以上のようにして、正面パネル2に対して側面パネル4、4及び床パネル3を取り付けると図16に示すように、フラワーボックス1が組み上がる。このフラワーボックス1が組み上がった状態を固定するために固定部材であるねじ12、13により固定する。ねじ12は、図5に示すように、側面パネル4の側面たて材41のストッパー412と正面パネル2の前柱21の側面部211とを固定する。これより、側面パネル4、4と正面パネル2とが固定される。また、ねじ13は、重なり合っている、正面パネル2の桁23の突出部239と床パネル3の正面スノコフレーム32の面部322とを固定する。なお、必要に応じて、側面パネル4の妻ばり43の突出部437と床パネル3の妻面スノコフレーム31の面部312をねじ13´で固定することもできる。これより、正面パネル2と床パネル3とが固定される。
【0061】
以上のように、正面パネル2に側面パネル4、4及び床パネル3を固定することによりフラワーボックス1の組立が完了する。
【0062】
ただし、フラワーボックス1の組立方法は以上の順序に限定されるものではない。以下のような順序を採ることも可能である。まず、図14に示すように、正面パネル2に対して側面パネル4、4を矢印V方向に沿って引き起こした後に、正面パネル2に対して側面パネル4を固定する。つまり、ねじ12により、図5に示すように、側面パネル4の側面たて材41のストッパー412と正面パネル2の前柱21の側面部211とを固定する。これより、側面パネル4、4と正面パネル2とを固定する。その後、正面パネル2に重ね合わせてある床パネル3を側面パネル4、4に組み込む。床パネル3の妻面スノコフレーム31を、図15に示す矢印D方向に沿って、側面パネル4、4の妻ばり43を通す(移動させる)。そうすると、妻ばり43の突出部436が妻面スノコフレーム31の面部311に被さる。
【0063】
そして、図11に示すように、床パネル3の移動方向の端部側の正面スノコフレーム32が、正面パネル2の桁23に組み込まれ、正面パネル2の桁23の突出部238が床パネル(正面スノコフレーム32の面部323)3と重なり合う。つまり、正面パネル2の桁23の突出部238が床パネル(正面スノコフレーム32の面部323)3に被さる。その後、ねじ13により、重なり合っている、正面パネル2の桁23の突出部239と床パネル3の正面スノコフレーム32の面部322とを固定する。なお、必要に応じて、側面パネル4の妻ばり43の突出部437と床パネル3の妻面スノコフレーム31の面部312をねじ13´で固定することもできる。これより、正面パネル2と床パネル3とを固定する。以上の順序で正面パネル2に側面パネル4、4及び床パネル3を固定してフラワーボックス1の組立を完了させることも可能である。
【0064】
最後に、図17に示すように、正面パネル2を起こし、床パネル3を寝かすことでフラワーボックス1が完成する。そして、図2に示すように、フラワーボックス1を躯体10に設置する。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明であるフラワーボックスの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明であるフラワーボックスの正面パネル及び床パネルの長手方向を横断する断面方向から示す正面パネル及び床パネルの説明図である。
【図3】本発明であるフラワーボックスの正面パネル及び側面パネルの長手方向に沿う断面方向から示す正面パネル及び側面パネルの説明図である。
【図4】本発明であるフラワーボックスの正面パネルの長手方向を横断する断面方向から正面笠木近傍の丁番で連結された前柱と側面たて材と示す部分的に拡大した説明図である。
【図5】図4のAA´線に沿う断面方向から示す説明図である。
【図6】図4のBB´線に沿う断面方向から示す説明図である。
【図7】図5の状態から側面パネルを折り畳んだ状態を示す説明図である。
【図8】本発明であるフラワーボックスの側面パネルの長手方向を横断する断面方向から示す床パネル及び側面パネルの説明図である。
【図9】第三の枠体(妻ばり)と第四の枠体(妻面スノコフレーム)との連結を示す説明図である。
【図10】第三の枠体(妻ばり)と第四の枠体(妻面スノコフレーム)との連結及び固定を示す説明図である。
【図11】第五の枠体(桁)と第六の枠体(正面スノコフレーム)との連結を示す説明図である。
【図12】第五の枠体(桁)と第六の枠体(正面スノコフレーム)との連結及び固定を示す説明図である。
【図13】本発明であるフラワーボックスを折り畳んだ状態を示す説明図である。(a)は本発明であるフラワーボックスの斜視図である。(b)は本発明であるフラワーボックスの長手方向を横断する断面方向から示す説明図である。
【図14】本発明であるフラワーボックスの側面パネルを回動させた状態を示す説明図である。
【図15】本発明であるフラワーボックスの側面パネルへ床パネルを組み込む状態を示す説明図である。
【図16】本発明であるフラワーボックスの固定部材の取り付け状態を示す説明図である。
【図17】本発明であるフラワーボックスの完成した状態を示す斜視図である。
【図18】本発明であるフラワーボックスを保管する場合と従来のバルコニーユニットを保管する場合とを比較する説明図である。
【図19】従来のバルコニーユニットを建物のある現場で保管する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0066】
1…フラワーボックス
11、12、13、14…ねじ
2…正面パネル、21…前柱(第一の枠体)、211…側面部、212…ストッパー受、
22…正面笠木、23…桁(第五の枠体)、231、232、233、234、235、
236、237…面部、235a…突出部、238、239…突出部、238a…先端部、238b…本体部
25…パネル枠、26…円弧状の凹部、27…蓋部材、28…正面パネル体
3…床パネル、31…妻面スノコフレーム(第四の枠体)、311、312、313、
314…面部、315…突出部、316…凹部、317…突出部
32…正面スノコフレーム(第六の枠体)、321…中央面部、
322、323、324…面部、325…段部、
33…スノコ枠、35…スノコ、36…根太、37…根太掛け
4…側面パネル、41…側面たて材(第二の枠体)、41´…躯体側たて材
411…側面部、412…ストッパー、42…妻面笠木、
43…妻ばり(第三の枠体)、430、431、432、433、434…面部、
436、437、438、439…突出部、437a…先端部、437b…本体部、
45…パネル枠、46…側面パネル体 、47…妻ばり補強材
5…丁番、51…円弧状の突出部、52、53…切欠部、54…平板部、
55…ストッパー、6…補強裏板、61…凹部、9…ブラケット、10…躯体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面パネルの長手方向両端部側の第一の枠体と、側面パネルの、前記第一の枠体に対向する第二の枠体とが隣接して取り付けられ、
前記側面パネルの、床パネルの長手方向両端部側に対向する第三の枠体と、前記床パネルの、前記第三の枠体に対向する第四の枠体とが隣接して取り付けられ、
前記正面パネルの一方の長手方向に沿う第五の枠体と、前記床パネルの、前記第五の枠体に対向する第六の枠体とが隣接して取り付けられたフラワーボックスにおいて、
前記側面パネルの対向する前記第三の枠体同士の間に前記床パネルの前記第四の枠体が組み込まれると、前記側面パネルの前記第三の枠体の側面パネル体側の端部の面部は、前記床パネルの前記第四の枠体の前記側面パネル体側の端部の面部を被うことを特徴とするフラワーボックス。
【請求項2】
正面パネルの長手方向両端部側の第一の枠体と、側面パネルの、前記第一の枠体に対向する第二の枠体とが隣接して取り付けられ、
前記側面パネルの、床パネルの長手方向両端部側に対向する第三の枠体と、前記床パネルの、前記第三の枠体に対向する第四の枠体とが隣接して取り付けられ、
前記正面パネルの一方の長手方向に沿う第五の枠体と、前記床パネルの、前記第五の枠体に対向する第六の枠体とが隣接して取り付けられたフラワーボックスにおいて、
前記正面パネルの前記第五の枠体に前記床パネルの前記第六の枠体が組み込まれると、前記正面パネルの前記第五の枠体の正面パネル体側の端部の面部が、前記床パネルの前記第六の枠体の前記正面パネル体側の端部の面部を被うことを特徴とするフラワーボックス。
【請求項3】
前記正面パネルの前記第五の枠体の前記正面パネル体側の端部の前記面部の先端部が、前記床パネルに当接することを特徴とする請求項2に記載のフラワーボックス。
【請求項4】
正面パネルの長手方向端部側に取り付けられた側面パネル同士を、前記正面パネル側に重なり合うように折り畳まれた状態から回動させて前記側面パネルの第二の枠体と前記正面パネルの第一の枠体とを直線状にする工程と、
前記正面パネルと重ね合わされていた床パネルを、前記側面パネル及び前記正面パネルに対して取り付けるために、前記床パネルの第四の枠体を側面パネルの第三の枠体内を移動させ、前記正面パネルの第五の枠体内に前記床パネルの第六の枠体を組み込む工程と、
前記正面パネルの前記第一の枠体と前記側面パネルの前記第二の枠体とを固定部材により固定するとともに、前記正面パネルの前記第五の枠体と前記床パネルの前記第六の枠体とを固定部材により固定する工程と、を備えることを特徴とするフラワーボックスの組立方法。
【請求項5】
正面パネルの長手方向端部側に取り付けられた側面パネル同士を、前記正面パネル側に重なり合うように折り畳まれた状態から回動させて前記側面パネルの第二の枠体と前記正面パネルの第一の枠体とを直線状にする工程と、
前記正面パネルの前記第一の枠体と前記側面パネルの前記第二の枠体とを固定部材により固定する工程と、
前記正面パネルと重ね合わされていた床パネルを、前記側面パネル及び前記正面パネルに対して取り付けるために、前記床パネルの第四の枠体を前記側面パネルの第三の枠体内を移動させ、前記正面パネルの第五の枠体内に前記床パネルの第六の枠体を組み込む工程と、
前記正面パネルの前記第五の枠体と前記床パネルの前記第六の枠体とを固定部材により固定する工程と、を備えることを特徴とするフラワーボックスの組立方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−127398(P2009−127398A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−306848(P2007−306848)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【出願人】(000005005)不二サッシ株式会社 (118)