説明

フロントライト及び液晶表示装置

【課題】フロントライトにおいて、筐体と導光板との隙間から水、油脂、塵などの侵入物が筐体内に侵入するのを防止すること。
【解決手段】導光板21の外周縁部を支持枠40の嵌合凹部42a,42b,42cに嵌合して固定する。点灯領域Rの外側である非点灯領域であって、嵌合凹部42a,42b,42cの係合部41a,41b,41cと対向する領域に溝23,24,25をそれぞれ形成して侵入阻止構造を構成している。また侵入阻止構造を構成する溝として山と谷が連続する断面鋸歯状の溝44を設ける。また非点灯領域に形成した溝46と、その溝46に配置され支持枠40の係合部47との間に所定の押圧力で挟まれるスペーサクッション45とで侵入阻止構造を構成する。導光板21の主面21cには防汚・撥水膜43を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶表示パネルに導光板を介して照明光を導くフロントライト及び液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、液晶表示装置の液晶表示パネルを照明する面発光装置としてフロントライトが知られている。従来のフロントライトは、通常、光源と、この光源からの光を液晶表示パネルに出射する導光板とを主な構成要素としている。
【0003】
図9は、従来の液晶表示装置の構成を示す図である。液晶表示パネルの液晶セル1が、上下二枚のガラスからなる絶縁基板2,3間に液晶(図示せず)を封入し、二枚の絶縁基板2,3の上下に偏光板4,5を付着して構成されている。さらに偏光板5側の端面に反射部材6を配置している。反射部材6の裏面に保護部材7を設置している。一方、液晶セル1の正面側に導光板8が配置され、導光板8に隣接して光源9が配置されている。かかる構成の液晶表示装置では、光源9から出射した光を導光板8によってセル1側に導出し、この光を反射部材6で反射させ、導光板8を通して液晶セル1の表示を観察するようになっている。
【0004】
図10は導光板8を筐体の一部である支持枠11にはめ込んだ状態を示す図である。同図に示すように、支持枠11の内周縁部11aに対して導光板11の外周縁部8aをはめ込んで導光板11を支持枠(筐体)に固定している。かかる構造では、当該液晶表示装置の表示板面にかかる水、油脂、塵などを、支持枠(筐体)に固定した導光板8が遮断する働きをする。
【0005】
【特許文献1】特開平11−109347号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、支持枠11と導光板8との機械的な接合だけで当該接合部の機密性を確保するには限界があるため、支持枠11の内周縁部11aと導光板8の外周縁部8aとの隙間から水、油脂、塵などが筐体内に侵入し、液晶表示パネルの電気的な部分に悪影響を与える可能性があった。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、筐体と導光板との隙間から水、油脂、塵などの侵入物が筐体内に侵入するのを防止でき、これら侵入物が筐体内の電気部品などに悪影響を与えるのを排除し得るフロントライト及び液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のフロントライトは、液晶表示パネルを照明するフロントライトであって、互いに対向する一対の主面と光源から光を入射する端面とを有する導光板と、前記導光板の前記端面の近傍に配置された光源と、前記導光板の外周縁部を支持する支持体と、前記支持体と該支持体が支持している導光板の外周縁部との接触部に設けられ侵入物の侵入を阻止する侵入阻止構造とを具備することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、侵入物が導光板と支持体との隙間から入り込んだとしても、侵入物が筐体内に至る途中で、浸入阻止構造がその侵入を阻止するので、筐体内に侵入物が侵入して電気部品などに悪影響を与えるのを防止できる。
【0010】
本発明のフロントライトにおいては、前記侵入阻止構造は、前記導光板の非点灯領域を囲む所定領域に亘って形成された凹部であって前記支持体との接触面側に開口することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、侵入物が筐体内に侵入する侵入経路上に支持体との接触面側に開口する凹部を設けたので、導光板と支持体との隙間から入り込んだ侵入物は筐体内に至る手前で凹部に捕集されることとなる。
【0012】
本発明のフロントライトにおいては、前記侵入阻止構造は、前記導光板の非点灯領域を囲む所定領域であって前記支持体との接触面側に形成された、山と谷が連続する凹凸部で構成されることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、侵入物が筐体内に侵入する侵入経路上に山と谷が連続する凹凸部を設けたので、導光板と支持体との隙間から入り込んだ侵入物は筐体内に至る手前で凹凸部の谷に捕集されることとなる。
【0014】
本発明のフロントライトにおいては、前記侵入阻止構造は、前記導光板の非点灯領域を囲む所定領域に亘って形成された凹部と、該凹部に配置され前記支持体との間に所定の押圧力で挟まれたスペーサクッションと、を有することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、侵入物が筐体内に侵入する侵入経路上に凹部及びそこに配置されたスペーサクッションが設けられたので、筐体内はスペーサクッションによって密封された状態となり、侵入物はスペーサクッションによって進行が阻止されるものとなる。
【0016】
本発明のフロントライトにおいては、前記導光板の一方の主面であって液晶表示パネルに対向する主面とは反対側の主面に撥水処理又は防汚処理の少なくとも一方の処理を施したことが好ましい。
【0017】
この構成によれば、導光板表面が撥水処理による撥水機能を奏するので、導光板と支持体との隙間からの水の侵入自体を抑制することができる。また導光板表面が防汚処理による防汚機能を奏するので、導光板の表面に油脂その他の汚れ自体が付着しづらくなり導光板と支持体との隙間から油脂その他の侵入物が侵入することを防止できる。
【0018】
本発明の液晶表示装置は、上記フロントライトと、前記導光板の主面と対向するように配置された液晶表示パネルと、を具備することを特徴とする。
【0019】
このように構成された液晶表示装置によれば、液晶表示パネルなどが設置された筐体内に侵入物が侵入することを防止できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、筐体と導光板との隙間から水、油脂、塵などの侵入物が筐体内に侵入するのを防止でき、これら侵入物が筐体内の電気部品に悪影響を与えるのを排除し得るフロントライト及び液晶表示装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置のうち液晶表示パネル正面に配置するフロントライトの構成を示す上面図及び側面図である。同図に示すように、フロントライトは、全体が矩形状をなし液晶表示パネルの点灯領域Rよりも広範囲をカバーする導光板21と、導光板21の一端面に密着配置された長尺なバー導光体22と、バー導光体22に光を入射する不図示のLEDと、を主な構成要素とする。バー導光体22とLEDとで光源を構成する。導光板21は、バー導光体22と接していてLEDからの光が入射する端面21aと、液晶表示パネルに対向する主面21bと、該主面21bと対向し液晶表示パネルからの光を観察者側に出射する主面21cとを有する。
【0022】
導光板21は、主面21c側であって導光板外周に沿って侵入阻止構造を構成する溝23,24,25が形成されている。溝23,24,25は、液晶表示パネルの点灯領域Rよりも外側の非発光領域に形成されている。なお、本実施の形態ではバー導光体22が接する一辺を除く三辺を筐体の一部である支持枠に固定する構造を採る。
【0023】
図2は導光板21が筐体(支持枠)に固定された状態を示す図である。支持枠40は矩形形状の表示窓を形成する開口部41を有している。導光板21を支持する開口部41の各辺(バー導光体22が接する一辺を除く)の開口縁部に、導光板21の肉厚と略同一の厚さを有する嵌合凹部42a,42b,42c(図2では現れていない)を設けている。これら嵌合凹部42a,42b,42cにより導光板21と同一サイズの嵌合部を構成している。図2に示すように、嵌合凹部42a,42b,42cの上面側の係合部41a,41b,41c(図2では現れていない)は導光板21の対応する溝23,25,24よりも中央側に延出している。すなわち、支持枠40の嵌合凹部42a,42b,42cに導光板21の外周縁部が密着していて、該密着面の途中に侵入物(水、コンタミ、油脂など)を阻止する侵入阻止構造となる溝23,25,24が設けられている。溝23,25,24はバー導光体22が接する一辺を除く三辺に連続して一繋がりで形成されているので、導光板21及び支持枠40で構成する表示板の周囲に一連の侵入阻止構造が形成されていることになる。
【0024】
フロントライトの背面には液晶表示パネルの構成要素である上下二枚のガラスからなる絶縁基板27,28が配置されている。絶縁基板27,28間に液晶(図示せず)を封入している。液晶表示パネルの詳細な構造の説明はここでは省略する。
【0025】
図3(a)は嵌合凹部41に導光板21の外周縁部がはめ込まれた状態の拡大図である。本実施の形態では侵入防止効果を高めるために導光板21の主面21cに防汚機能を持たせる防汚処理及び撥水機能を持たせる撥水処理を施して防汚・撥水膜43を形成している。なお、導光板21の主面21cに対する処理は防汚処理又は撥水処理のいずれか一方であっても良い。
【0026】
ここで、侵入阻止構造となる溝23を含んだ各部の寸法について説明する。溝23の深さGは、導光板の材料などを考慮して、導光板21の肉厚Lの10%から50%程度を目安にして設計される。本例ではG=0.1mmから0.5mmを想定している。また溝23の幅Hは最大3mm、溝23よりも中央側に延出した部分の長さJは最大3mmに設定している。
【0027】
以上のように構成された液晶表示装置において筐体外面又は導光板21の外側板面に水が付着した場合の作用について説明する。
【0028】
図3に示す溝23に着目して説明するが、その他の侵入阻止構造においても同様の作用効果を奏する。筐体外面又は導光板21の外側板面に付着した水が係合部41a先端に到達すると、毛細管現象により該係合部41aと導光板21との隙間を伝わり内部に入り込もうとする。侵入阻止構造が無い場合、係合部41aと導光板21とが密着している上部の密着面、側部の密着面、下部の密着面を伝わり内部に侵入することとなる。ところが、本実施の形態では、上部の密着面において溝23が形成されているので、上部の密着面の隙間を伝わって侵入してきた水は溝23に入り込んで溝23内に溜まることになる。その結果、上部の密着面の先端から侵入した水は、溝23で捕集されるので、溝23よりも内部の密着面には伝わらず、水が筐体内に入り込むのを防止できる。なお、溝23に溜まった水は、その後に蒸発してしまうので、いつまでも溝23に水が溜まった状態となることは無い。
【0029】
このような侵入阻止構造となる溝23,24,25が点灯領域Rの外側となる導光板21の外周に形成されているので、導光板21の外周縁部と支持枠40の係合部41a,41b,41cとの密着面のどこから水が浸入しても、必ず侵入経路となる接合部に設けた溝23,24,25で捕集することができ、筐体内部への侵入を防止できる。
【0030】
なお、侵入物は水に限られたものではなく、油脂、コンタミ及びその他のものであっても、侵入経路となる接合部に設けた溝23,24,25で確実に捕集することができる。
【0031】
また本実施の形態は、導光板21の主面21cである外表面に防汚・撥水膜43を形成している。導光板21の主面21cに形成した防汚・撥水膜43の有する防汚機能により導光板21の主面21cに油脂などの汚れが付着しづらくなる。これにより、主面21cに油脂などの汚れが付着して係合部41a,41b,41cとの密着面から侵入する可能性を大幅に低下させることができる。また、防汚・撥水膜43の有する撥水機能により係合部41a,41b,41cとの密着面から水が侵入すること自体を抑制することができ、侵入阻止構造と併せてより侵入防止効果を上げることが出来る。
【0032】
このように本実施の形態によれば、導光板21における点灯領域Rの周囲であって支持枠40の係合部41a,41b,41cと密着する領域に溝23,24,25からなる侵入阻止構造を設けたので、導光板21と係合部41a,41b,41cとの隙間から侵入する水、コンタミ、油脂などを溝23,24,25内部に捕集でき、水、コンタミ、油脂などが筐体内部に入り込むのを防止できる。
【0033】
図4及び図5に侵入阻止構造の他の構成例を示す。なお、図1から図3に示すフロントライトの各部と同一部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0034】
図4に示すように、断面形状が鋸歯状をなす溝44により侵入阻止構造を構成することも出来る。鋸歯状をなす溝44は、谷と山が繰り返す形状をしているので、侵入してきた侵入物を先ず前方の谷に落とし、水のような侵入物が前方の谷から溢れた場合に後続の谷に留めることができる。すなわち、鋸歯状をなす溝44は侵入物の侵入を阻止するトラップを何重(谷の数)にも亘って設けたのと同等の効果を奏することができ、侵入防止効果を高めることができる。
【0035】
図5に示すように、スペーサクッション45を配置して侵入阻止構造を構成しても良い。図3において溝23を形成した位置に、スペーサクッション45の形状及び肉厚に合わせた溝46を形成すると共に、係合部47における溝46に対向する位置に溝47aを形成する。そして、導光板21側の溝46と支持枠40側の溝47aとの間にスペーサクッション45を配置して挟み込む構造とする。スペーサクッション45の上下両面に両面テープを貼付すれば侵入防止効果をより高めることができる。
【0036】
このように導光板21と支持枠40との間にスペーサクッション45を配置して所定の圧力で挟み込むことにより、筐体内部の密封効果を高めることが出来る。なお、スペーサクッション45自体を撥水処理して撥水膜を形成すれば、水の侵入をより効果的に防止できる。
【0037】
次に、導光板の正面側に保護カバーを設置しなくても良い液晶表示装置の例について説明する。
【0038】
図6は保護カバーと導光板とを一体化したカバー一体型の液晶表示装置の構成を示す斜視図であり、図7は図6に示す液晶表示装置の断面図である。図6に示す液晶表示装置は、面発光装置であるフロントライト110と、その背面側に配置された液晶表示パネル120とから主に構成されている。
【0039】
フロントライト110は、図6に示すように、略平板状の透明の導光板112と、その端面112aに沿って配設された長尺状のバー導光体113と、このバー導光体113の端面近傍に配置された発光素子であるLED113aと、から主に構成されている。
【0040】
導光板112の上面に侵入阻止構造を構成する溝を形成している。端面112bに沿った点灯領域Rの外側に溝131を形成している。他の端面112c,112dにおいても同様に各端面112c,112dに沿った点灯領域Rの外側に溝132,133を形成している。また端面112aは上面をL字型に成形してバー導光体113から導光板112内に光を入射する薄肉部134を形成している。そして、溝131,132,133が形成された導光板112の外周部を、図2に示すように支持枠40の嵌合凹部42a,42b,42cにはめ込んで固定している。
【0041】
導光板112の液晶表示パネル120側の主面(図7において下側の主面、光出射面)112eには、図7に示すように、複数のプリズム114が形成されている。個々のプリズム114は、端面112aから相対的に近い比較的緩やかな第1の面(緩斜面)114aと、端面112aから相対的に遠い比較的急な第2の面(急斜面)114bと、第1の面114aと第2の面114bとの間に位置する第3の面(平坦面)114cとを有し、第2の面114bと第3の面114cとの間のなす角が鋭角である。したがって、複数のプリズム114は、図5に示すように、互いに平行なストライプ状に位置し、図7に示すように、断面略鋸刃状になっている。
【0042】
液晶表示パネル120は、互いに対向して配置された絶縁基板121と絶縁基板122とを備え、絶縁基板121,122間に液晶層123が挟持されている。この液晶層123は、絶縁基板121及び絶縁基板122の内側の周縁部に沿って設けられたシール材124により封止されている。絶縁基板121の内側の主面上には、液晶制御層126が形成されており、絶縁基板122の内側の主面上には、フロントライト110の光や外光を反射するための反射層127が形成されている。この反射層127上には、液晶制御層128が形成されている。
【0043】
液晶制御層126,128は、液晶層123を駆動制御するための電極、配向膜、及び電極をスイッチングするための半導体素子などを含む。また、必要に応じてカラー表示のためのカラーフィルタを含む。反射層127は、液晶表示パネル120に入射した外光やフロントライト110の光を反射するために、高反射率を有するアルミニウムや銀などの金属で構成された反射薄膜を含む。
【0044】
図6において、液晶表示パネル120の破線で示す矩形状の領域120Dが点灯領域である。点灯領域120Dには、多数のセル(画素)がマトリクス状に形成されている。この点灯領域120D上にフロントライト110の導光板112が屈折率調整層115を介して配置されている。このとき、フロントライト110は、導光板112の光出射面112b(プリズム114を有する面)が液晶表示パネル120と対向するようにして配置される。したがって、屈折率調整層115が、液晶表示パネル120とプリズム114の平坦面(第3の面)との間に介在している。
【0045】
以上のように構成された液晶表示装置において、フロントライト110のLED113aを点灯させると、図8に示すように、導光板112の内部を伝搬した光(矢印A)が急斜面114bで反射し、その反射光(矢印B)が平坦面114cに向う。矢印Aで示す光は、急斜面114bで急斜面114bの法線(一点鎖線)に対して45°を越える角度で入射する。これにより、急斜面114bに入射した光(矢印A)が急斜面114bを透過することを最大限防止することが可能になる。その結果、急斜面114bで反射する光量が増加して、フロントライト110の輝度が向上する。急斜面114bで反射した光は、平坦面114cに対して略直角で平坦面114cに達する。平坦面114cは屈折率調整層115と接しているので、平坦面114cに達した光は、屈折率調整層115を介して液晶表示パネル120の上側の絶縁基板121に入射する。
【0046】
このように導光板112の液晶表示パネル側の主面112eにプリズム114を形成したことにより、導光板112の正面側を平坦面とすることができ、導光板112自体を保護カバーとしても機能させることができる。
【0047】
図6、図7に示す液晶表示装置のように、導光板112の正面側から保護カバーを除去した構成では、導光板112が最も外側に配置されるので、水、コンタミ、油脂などが導光板112に直接付着する可能性が増大するが、支持枠40と導光板112の外周縁部との接触部に侵入阻止構造を設けたことにより、筐体内部への侵入物の侵入を防止することができる。
【0048】
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態において、光源が発光素子であるLEDとバー導光体とで構成されている場合について説明しているが、本発明においては光源がLEDとバー導光体以外のもので構成されていても良い。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】一実施の形態に係る液晶表示装置のフロントライトの上面図及び側面図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置の概略的な断面図である。
【図3】図1に示すフロントライトに設けた侵入阻止構造の部分拡大図である。
【図4】フロントライトに設けた他の構造の侵入阻止構造の部分拡大図である。
【図5】フロントライトに設けたさらに他の構造の侵入阻止構造の部分拡大図である。
【図6】カバー一体型フロントライトを備えた液晶表示装置の構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示すフロントライトの断面図である。
【図8】図6に示すフロントライトの導光状態を示す部分断面図である。
【図9】従来の液晶表示装置における導光板の断面図である。
【図10】従来の液晶表示装置における導光板の取付構造を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
21 導光板
22 バー導光体
23,24,25,44 溝
27,28 絶縁基板
40 支持枠
42a,42b 嵌合凹部
114 プリズム
114a 緩斜面
114b 急斜面
114c 平坦面
115 屈折率調整層
116 空気層
120 液晶表示パネル
126,128 液晶制御層
127 反射層


【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示パネルを照明するフロントライトであって、互いに対向する一対の主面と光源から光を入射する端面とを有する導光板と、前記導光板の前記端面の近傍に配置された光源と、前記導光板の外周縁部を支持する支持体と、前記支持体と該支持体が支持している導光板の外周縁部との接触部に設けられ侵入物の侵入を阻止する侵入阻止構造と、を具備することを特徴とするフロントライト。
【請求項2】
前記侵入阻止構造は、前記導光板の非点灯領域を囲む所定領域に亘って形成された凹部であって前記支持体との接触面側に開口したことを特徴とする請求請1記載のフロントライト。
【請求項3】
前記侵入阻止構造は、前記導光板の非点灯領域を囲む所定領域であって前記支持体との接触面側に形成された、山と谷が連続する凹凸部で構成されることを特徴とする請求請1記載のフロントライト。
【請求項4】
前記侵入阻止構造は、前記導光板の非点灯領域を囲む所定領域に亘って形成された凹部と、該凹部に配置され前記支持体との間に所定の押圧力で挟まれたスペーサクッションと、を有することを特徴とする請求項1記載のフロントライト。
【請求項5】
前記導光板の一方の主面であって液晶表示パネルに対向する主面とは反対側の主面に撥水処理又は防汚処理の少なくとも一方の処理を施したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のフロントライト。
【請求項6】
請求請1から請求請5のいずれかに記載のフロントライトと、前記導光板の主面と対向するように配置された液晶表示パネルと、を具備することを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−323085(P2006−323085A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−145541(P2005−145541)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】