説明

ブラインドパネルおよびその製造方法

【課題】 耐久性に優れたブラインドパネル、および簡素な工程により高い画一性で安定的に製造することができるブラインドパネルの製造方法を提供すること。
【解決手段】 透明性軟質樹脂材料から成る長手のシート本体1の表面から薄いカッター刃Cを層厚方向に圧入して所定深さの切込溝11を多数形成する一方、
これら切込溝11の溝幅を拡開せしめ、こうして拡開された切込溝11の内側面に調光部21を備えた調光帯2を形成して、かつ、シート内部に前記調光帯2を縞状に設けるという技術的手段を採用した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラインドパネルの改良、更に詳しくは、耐久性に優れたブラインドパネルおよび簡素な工程により高い画一性で安定的に製造することができるブラインドパネルの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、携帯電話機やPDA、ノートパソコンなどのディスプレイ表示画面においては、他人による覗き見を防止するために、スリット状の縞模様が内部に形成されたシートやパネル(ブラインドパネル)を画面に貼付して、画面周囲における所定角度の斜め方向から画面を視認できないようにし、プライバシーや秘密を保護している。
【0003】
従来のブラインドパネルとしては、透明のアクリル板の表面に所定間隔でスリット溝を切削加工することによって、これらのスリット溝部分において光学的に乱反射する部位を作出し、斜め方向からの視認を規制するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、かかるパネルは、切削加工の際に切り屑が不可避的に発生してしまうために、材料の歩留りが悪いとともに、また、アクリル板がこのスリット溝から割れて易いという問題もあった。
【0005】
また、パネルの一方の表面にカッターやロールを押し当てて内部にクレーズ(微細なひび)またはクラックを成形し、このクレーズに染料等を浸透させて遮光部分を成形するものも開示されている(例えば、特許文献2および3参照)。
【0006】
しかしながら、かかるパネルは、クレーズ成形の際の折り曲げ加工における押圧力の調節が微妙で難しく、クレーズが大きすぎると強度が低下して破断したり、または白濁してしまうおそれがあるし、逆に、クレーズが小さすぎると、所望の遮光効果が得られないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−311206号公報(第3−5頁、図1−5)
【特許文献2】特開2006−313262号公報(第4−9頁、図1−2)
【特許文献3】特開平11−64609号公報(第3−8頁、図1−3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記欠点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、耐久性に優れたブラインドパネルを提供すること、および簡素な工程により高い画一性で安定的に製造することができるブラインドパネルの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0010】
即ち、本発明は、透明性軟質樹脂材料から成る長手のシート本体1の表面から薄いカッター刃Cを層厚方向に圧入して所定深さの切込溝11を多数形成する一方、
これら切込溝11の溝幅を拡開せしめ、こうして拡開された切込溝11の内側面に調光部21を備えた調光帯2を形成して、かつ、シート内部に前記調光帯2を縞状に設けるという技術的手段を採用したことによって、ブラインドパネルの製造方法を完成させた。
【0011】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の切込溝11を形成した面が外向きになるようにシート裏側面を送りロールRの外周曲面に添装押圧して当該シート本体1を湾曲させることにより、切込溝11を拡開せしめるという技術的手段を採用した。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1を長手方向へ引張して付勢延伸することにより、切込溝11を拡開せしめるという技術的手段を採用した。
【0013】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11の内側面を粗面加工して光乱反射する調光部21を成形することにより、調光帯2を形成するという技術的手段を採用した。
【0014】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11の内側面に調光基材21aを付着せしめて調光部21を成形することにより、調光帯2を形成するという技術的手段を採用した。
【0015】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の切込溝11の内側面に有色の調光基材21aを付着せしめて遮光性の調光帯2を形成するという技術的手段を採用した。
【0016】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の切込溝11の内側面にシート本体1の材質と異なる光屈折率を有する透明または半透明の調光基材21aを付着せしめて調光帯2を形成するという技術的手段を採用した。
【0017】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11を溶液またはスラリー状に調製した調光基材21aを収容した槽内に浸漬して当該調光基材21aを付着せしめて調光帯2を形成するという技術的手段を採用した。
【0018】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の切込溝11を平行かつ等間隔に複数形成するという技術的手段を採用した。
【0019】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の表面にマスキングフィルムを貼付し、切込溝11を形成してかつ調光帯2を形成した後に、当該マスキングフィルムを剥離するという技術的手段を採用した。
【0020】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の切込溝11を、ロールプレス式カッターの表面に配設されたカッター刃Cの形状パターンを回転圧接させて形成するという技術的手段を採用した。
【0021】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、シート本体1の表面に保護シート3を積層一体化するという技術的手段を採用した。
【0022】
また、本発明は、透明性軟質樹脂材料から成る長手のシート本体1の表面に所定深さの切込溝11を多数形成する一方、これらの切込溝11の内側面に調光部21を備えた調光帯2を形成して、シート内部に前記調光帯2を縞状に設けるという技術的手段を採用したことによって、ブラインドパネルを完成させた。
【発明の効果】
【0023】
本発明においては、透明性軟質樹脂材料から成る長手のシート本体の表面から薄いカッター刃を層厚方向に圧入して所定深さの切込溝を多数形成する一方、これらの切込溝の溝幅を拡開せしめ、こうして拡開させた切込溝の内側面に調光部を備えた調光帯を形成し、シート内部に前記調光帯を縞状に設けることによって、画面周囲の斜め方向からの視認を確実に防止することができ、かつ、耐久性にも優れており、非常に使い勝手の良いブラインドパネルを製造することができる。
【0024】
また、本発明の製造方法によれば、耐久性に優れたブラインドパネルを簡素な工程により高い画一性で安定的に製造することができることから、実用的利用価値は頗る高いものがある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態のブラインドパネルを表わす斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の製造工程を表わす説明側面図である。
【図3】本発明の実施形態の製造工程を表わす説明拡大側面図である。
【図4】本発明の実施形態の製造工程の変形例を表わす説明拡大側面図である。
【図5】本発明の実施形態の製造工程の変形例を表わす説明拡大側面図である。
【図6】本発明の実施形態のブラインドパネルの変形例を表わす斜視図である。
【図7】本発明の実施形態のブラインドパネルの変形例を表わす側面図である。
【図8】本発明の実施形態のブラインドパネルの実施例における光線透過率を表わすグラフである。
【図9】本発明の実施形態の製造工程の変形例を表わす断面図および上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると、次のとおりである。
【0027】
本発明の実施形態を図1から図9に基づいて説明する。図1中、符号1で指示するものはシート本体であり、このシート本体1は、透明性の軟質樹脂材料から成る長手のシート部材であって、本実施形態では、この樹脂材料として塩化ビニル(PVC)やポリウレタン、柔軟性のある低密度ポリエチレン(LDPE)、EVA樹脂、各種透明な熱可塑性エラストマー(スチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、アクリル系)などを採用して押出成形やブロー成形するとともに、厚みを0.2mm〜2.0mmの範囲に作製する。この際、シート本体1の物性条件としては、デュロメータ硬さ(JIS K 7215タイプA)が85以下、下限は35以上が好ましく、更に、引張伸びが200%以上、上限は1500%以下であることが好ましい。この程度の硬さがないと、刃を入れても切込溝11が復元しないおそれがあるし、また、引張伸びがないと、引っ張った場合等に裂けるおそれがあるからである。
【0028】
また、符号2で指示するものは調光帯であり、この調光帯2は、前記シート本体1の切込溝11の内側面に備えた調光部21により構成されるものであり、前記シート本体1の躯体部分とは光学的に同一視できないように遮光や光屈折機能を有している部位である。
【0029】
しかして、本発明におけるブラインドパネルを製造するにあっては、まず、図2に示すように、前記シート本体1の表面から薄いカッター刃Cを層厚方向に圧入して所定深さの切込溝11を形成する。本実施形態では、上下に昇降運動する薄刃のカッター刃C(刃幅:0.05〜0.3mm)を使用する。更に具体的なサイズとしては、切込溝11の溝幅を0.005〜0.02mmにして、かつ、切込溝11同士の間隔を0.1〜0.5mmにし、また、切込溝11の深さを0.1〜0.7mmにするのが好ましい。
【0030】
次いで、この切込溝11の溝幅を拡開せしめる。本実施形態では、図3に示すように、シート本体1の切込溝11を形成した面が外向きになるようにシート裏側面を送りロールRの外周曲面に添装押圧して当該シート本体1を湾曲させることにより、切込溝11の溝幅を拡開せしめることができる。
【0031】
そして、これらの拡開した切込溝11の内側面に調光部21を備えた調光帯2を形成する。具体的には、本実施形態では、シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11の内側面に調光基材21aを付着せしめて調光部21を成形することにより、調光帯2を形成する。
【0032】
本実施形態では、シート本体1の切込溝11の内側面に有色の調光基材21aを付着せしめて遮光性の調光帯2を形成することができる。このような有色基材は確実に遮光することができるので、高いブラインド効果を得ることができる。なお、調光基材21aの使用材料としては、分散染料やカチオン染料などの染料、顔料、カーボンブラック配合塗料、油性染料などを採用することができる。
【0033】
また、染料や顔料を混合した接着剤を使用することもでき、特に、塗布直後の粘着性(タック)に優れた弾性接着剤が好適である。この際、少量の溶剤を添加し、粘度を下げて作業性を良くしても良い。また、接着剤を使用することにより、この接着剤が硬化して切込溝11が塞がる。
【0034】
本実施形態では、前記調光基材21aを付着せしめる工程として、シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11を溶液またはスラリー状に調製した調光基材21aを収容した槽内に浸漬させることもできる。こうすることにより、迅速かつ大量に加工できるので、作業効率が良好でコストもかからない。そして、この切込溝11からはみ出た余剰分の調光基材21aを適宜拭き取る。
【0035】
なお、本実施形態では、シート本体1の切込溝11の内側面にシート本体1の材質と異なる光屈折率を有する透明または半透明の調光基材21aを付着せしめて調光帯2を形成することもできる。この場合の調光基材21aとしては、好ましくは接着機能も有するクリア樹脂材料を採用することができる。このように、調光部21が有色でない透明または半透明の場合であっても、当該部分において光乱反射などにより当該部位が歪んで見える光学的作用が生じることによって、周囲からの画面の覗き見を防止することができる。
【0036】
また、光乱反射などにより当該部位が歪んで見える光学的作用が生じさせる方法としては、他にも、シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11の内側面を粗面加工して光乱反射する調光部21を成形することにより、調光帯2を形成することもできる。粗面加工としては、サンドブラストなどの物理的処理であっても良いし、溶剤などの化学的処理であっても良い。
【0037】
更にまた、シート本体1の切込溝11の内側面に調光基材21aとして、細幅シート材を貼付または挟持せしめて調光帯2を形成することも可能である。
【0038】
なお、本実施形態では、図4に示すように、シート本体1を長手方向へ引張して付勢延伸することにより、切込溝11を拡開せしめることもでき、この場合も前記同様に、この切込溝11に調光基材21aを付着させることができる。特に溶剤に調製した調光基材21aを使用した場合は、溶剤が乾くまで切込溝11を広げておく必要があるため、この方法が有効である。
【0039】
本実施形態では、シート本体1の切込溝11を、平行かつ等間隔に複数形成することができる。この場合、調光帯2も複数できることとなり、使用の際には、調光帯2が画面タテ方向になるようにしてシート本体1を貼付することによって、斜め方向からの覗き見を防止することができる。このようにすると、シート内部に前記調光帯2を縞状に設けることができる。
【0040】
本実施形態では、シート本体1の表面にマスキングフィルムを貼付し、切込溝11を形成してかつ調光帯2を形成した後に、当該マスキングフィルムを剥離することができる。このように構成することにより、表面を保護することができるので、表面の透明性を確保しつつ、調光基材21aを切込溝11の内側面のみに容易に設けることができる。また、特に、前記のようなサンドブラストによる粗面加工をする場合には好適である。
【0041】
本実施形態では、図5に示すように、シート本体1の切込溝11を、ロールプレス式カッターの表面に配設されたカッター刃Cの形状パターンを回転圧接させて形成することもでき、製造時間を短縮して、効率化を図ることができる。なお、図6に示すような編み目模様の調光帯2を連続成形する際に好適である。
【0042】
こうして、本発明のブラインドパネルが完成する。本実施形態では、調光帯2の成形加工が完了したシート本体1を、切断して板状にするか、あるいはロール等に巻き取って回収することができる。なお、本実施形態では、シート本体1が軟質性樹脂を使用材料としているため、切り屑が発生しない切込溝11に調光基材21aが設けられたとしても、適宜弾性変形するため、膨らみを許容することができ、完成品に反りなどが生じ難い。
【0043】
また、本実施形態では、こうして形成したブラインドパネルの更に表面に、シート本体1の表面に保護シート3を積層一体化することができ、擦過や摩耗からの損傷を防止することができる(図7参照)。この保護シート3としては、例えば、PMMA(ポリメチルメタクリレート)板:厚み0.3〜2.0mmやPC(ポリカーボネート)板:厚み0.2〜1.0mm、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム:厚み0.02〜0.5mmなどを採用することができる。
【0044】
〔実施例〕
本発明のブラインドパネルを以下の条件で作製した。
シート本体1:樹脂 軟質塩化ビニル
厚み(mm) 0.5
デュロメータ硬さ(JIS K 7215) 45
引張伸び(JIS K 7113) 430%
切込溝11:溝幅(mm) 0.01
溝間隔(mm) 0.3
溝深さ(mm) 0.3
調光帯2:弾性接着剤+顔料・染料 分散染料
【0045】
本実施例のブラインドパネルの光透過率を測定したグラフを図8に示す。本実施例によれば、波長500nmのとき、0°の位置(真正面)での光線透過率は82%、(正面に対し)30°の位置での光線透過率は41%、45°の位置での光線透過率はわずか5%と、頗る良好な調光性を得ることができた。
【0046】
本発明は概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、シート本体1の使用材料は、透明性で軟質であれば、他の樹脂材料に変更することができる。
【0047】
また、調光基材21aを付着させる方法としては、浸漬に限らず、塗布や滴下、吹付などの方法を採用することができる。更にまた、調光帯2の形状は、側方からの視界を遮ることができるものであれば、図6に示した編み目模様のような他のパターンにもすることができる。
【0048】
更にまた、シート本体1の切込溝11を形成する際には、図9(a)、(b)に示すように、ロールプレス式カッターの表面において、軸方向に並列配置したカッター刃Cの形状パターンをシート本体1に回転圧接して、長手方向に並列する切込溝11を形成することもできる。かかる方向の切込溝11は、ロールプレス式に限らず、並列した複数のカッター刃Cを下方に突出させて、送られてくるシート本体1の表面に押し刺しながら形成していくこともでき、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0049】
1 シート本体
11 切込溝
2 調光帯
21 調光部
21a 調光基材
3 保護シート
C カッター刃
R 送りロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明性軟質樹脂材料から成る長手のシート本体1の表面から薄いカッター刃Cを層厚方向に圧入して所定深さの切込溝11を多数形成する一方、
これら切込溝11の溝幅を拡開せしめ、こうして拡開された切込溝11の内側面に調光部21を備えた調光帯2を形成して、かつ、この調光帯2をシート内部に縞状に設けることを特徴とするブラインドパネルの製造方法。
【請求項2】
シート本体1の切込溝11を形成した面が外向きになるようにシート裏側面を送りロールRの外周曲面に添装押圧して当該シート本体1を湾曲させることにより、切込溝11を拡開せしめることを特徴とする請求項1記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項3】
シート本体1を長手方向へ引張して付勢延伸することにより、切込溝11を拡開せしめることを特徴とする請求項1記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項4】
シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11の内側面を粗面加工して光乱反射する調光部21を成形することにより、調光帯2を形成することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項5】
シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11の内側面に調光基材21aを付着せしめて調光部21を成形することにより、調光帯2を形成することを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項6】
シート本体1の切込溝11の内側面に有色の調光基材21aを付着せしめて遮光性の調光帯2を形成することを特徴とする請求項5記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項7】
シート本体1の切込溝11の内側面にシート本体1の材質と異なる光屈折率を有する透明または半透明の調光基材21aを付着せしめて調光帯2を形成することを特徴とする請求項5記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項8】
シート本体1の切込溝11を拡開した状態で、この切込溝11を溶液またはスラリー状に調製した調光基材21aを収容した槽内に浸漬して当該調光基材21aを付着せしめて調光帯2を形成することを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項9】
シート本体1の切込溝11を平行かつ等間隔に複数形成することを特徴とする請求項1〜8の何れか一つに記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項10】
シート本体1の表面にマスキングフィルムを貼付し、切込溝11を形成してかつ調光帯2を形成した後に、当該マスキングフィルムを剥離することを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項11】
シート本体1の切込溝11を、ロールプレス式カッターの表面に配設されたカッター刃Cの形状パターンを回転圧接させて形成することを特徴とする請求項1〜10の何れか一つに記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項12】
シート本体1の表面に保護シート3を積層一体化することを特徴とする請求項1〜11の何れか一つに記載のブラインドパネルの製造方法。
【請求項13】
透明性軟質樹脂材料から成る長手のシート本体1の表面に所定深さの切込溝11が多数形成されている一方、
これらの切込溝11の内側面に調光部21を備えた調光帯2が形成され、シート内部に前記調光帯2を縞状に設けられていることを特徴とするブラインドパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−197483(P2010−197483A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−39589(P2009−39589)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(000010065)フクビ化学工業株式会社 (150)
【Fターム(参考)】