説明

ブロックコポリマー

【課題】地の処理又はガイドを用いることなく、基板に塗布してアニールするだけでシリンダー構造が形成されるブロックコポリマーであって、しかも100℃以下の低温でアニールできるブロックコポリマーの提供。
【解決手段】下記式(2):


{式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは炭素数1〜20の2価の有機基であり、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基であり、Xは塩素原子又は臭素原子であり、mは10〜500の整数であり、nは10〜200の整数であり、aは3〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、そしてcは3〜5の整数である。}で示されるブロックコポリマー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトリソグラフィーを使うことなく微細なパターンを形成するためのブロックコポリマー、及びこれを用いたパターン形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体の集積回路に代表される、ナノメータオーダーの微細なパターン形成において、これまで用いられて来たフォトリソグラフィーの手法は、パターンのサイズが小さくなるに連れ、飛躍的なコストアップを伴うため、昨今、ナノインプリント、又は自己組織化といったフォトリソグラフィーに変わる手法が模索され始めている。
【0003】
ここで、自己組織化とは、分子が何らかの相互作用により、自発的に配列することを利用したパターン形成手法をいい、その中で最もよく利用されるのは、ブロックコポリマーを用いる方法である。
【0004】
2種以上の互いに相溶しないポリマー同士が結合したブロックコポリマーは、それぞれのポリマーが集まってドメインを形成することが知られている。例えば、互いに相溶しない2種のポリマーA及びBが結合したジブロックコポリマーは、Aの分率に応じて、Aが島状にBの中に点在する海島構造、Aが柱状にBの中に配列するシリンダー構造、A及びBが互いに層状に配列するラメラ構造等を形成することが知られている。このとき、例えば、A及びBのエッチング耐性に差があれば、これらの構造を更にエッチングにより転写することができる。
【0005】
このようなエッチング耐性に差があるポリマー同士のブロックコポリマーとして、これまで用いられて来たものの代表例は、ポリスチレンとポリメチルメタクリレートのブロックコポリマーであるが、この場合、一定のパターンに配列させるためには、予め下地の中性化処理、又は別のパターニング手法によるガイドの作成が必要であるという問題があった。
【0006】
これに対し、下地の処理又はガイドを用いることなく、基板に塗布してアニールするだけでシリンダー構造が形成されるブロックコポリマーとして、最近、疎水性で側鎖に液晶メソゲンとなるアゾベンゼンを含むポリメタクリレートと、親水性のポリエチレンオキサイドから成る両親媒性のブロックコポリマーが合成された(特許文献1)。しかしながら、このポリマーをシリンダー構造に配列させるには、100℃以上の高温にする必要があるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−124088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、下地の処理又はガイドを用いることなく、基板に塗布してアニールするだけでシリンダー構造が形成されるブロックコポリマーであって、しかも100℃以下の低温でアニールできるものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討し、実験を重ねた結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1] 下記式(1):
【化1】

{式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは炭素数1〜20の2価の有機基であり、Xは塩素原子又は臭素原子であり、Yは:
【化2】

(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基である)
又は
【化3】

(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基である)
であり、mは10〜500の整数であり、nは10〜200の整数であり、aは3〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、そしてcは3〜5の整数である。}
で示されるブロックコポリマー。
【0010】
[2] Yが:
【化4】

(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基である)
である、上記[1]に記載のブロックコポリマー。
【0011】
[3] Yが:
【化5】

(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基である)
である、上記[1]に記載のブロックコポリマー。
【0012】
[4] 上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載のブロックコポリマーを基板上に塗布する塗布工程、及び該基板ごとアニールするアニール工程を順に含むパターンの形成方法。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、下地の処理又はガイドを用いることなく、基板に塗布してアニールするだけでシリンダー構造が形成され、しかもアニール温度が100℃以下であるブロックコポリマーを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明で用いることのできるブロックコポリマーは、側鎖に、Si原子並びにスチルベンもしくはシクロヘキシルフェニルユニットをメソゲンとして有する液晶性ポリメタクリレートと、ポリエチレンオキサイドとのジブロックコポリマーである。
【0015】
具体的には、本発明のブロックコポリマーは、下記式(2):
【化6】

{式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは炭素数1〜20の2価の有機基であり、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基であり、Xは塩素原子又は臭素原子であり、mは10〜500の整数であり、nは10〜200の整数であり、aは3〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、そしてcは3〜5の整数である。}
又は下記式(3):
【化7】

{式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは炭素数1〜20の2価の有機基であり、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基であり、Xは塩素原子又は臭素原子であり、mは10〜500の整数であり、nは10〜200の整数であり、aは3〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、そしてcは3〜5の整数である。}
によって表される。
【0016】
メソゲンとしては、ポリメタクリレートに液晶性を発現させる観点から、スチルベンもしくはシクロヘキシルフェニルユニットが用いられるが、凝固点を室温より高温にするという観点から、スチルベンユニットが好ましい。
【0017】
メソゲンは、液晶性を発現するという観点から、主鎖からメチレン骨格又はシロキサン骨格を介して9〜19原子離れており、かつその先端に炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基を有していることが好ましい。また、本発明ではアニール温度を下げる観点から、Si原子を側鎖に導入するが、その導入の方法としては、合成の容易性の観点から、ジメチルシロキシ基の形で、主鎖とメソゲンの中間に導入することが好ましい。これらをまとめると、主鎖ポリメタクリレートから、先ず炭素数3〜5のメチレン基が伸びており、次にジメチルシロキシ基を1個〜4個介し、更に炭素数3〜5のメチレン基を経てメソゲンが結合し、メソゲンの先端には炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる基が結合していることが好ましい。
【0018】
上述したような、側鎖に、Si原子並びにスチルベンもしくはシクロヘキシルフェニルユニットをメソゲンとして有する液晶性メタクリレートモノマーは、例えば下記の方法により合成される。
1.片末端にアルキル基、もう一方の末端にフェノキシ基を有するメソゲン(スチルベン)の合成
4−ブロモアルキルベンゼンのブロム基と、p−ビニルフェノールのビニル基を、Pd触媒を用いてカップリングする。
2.メソゲンのフェノキシ基の末端ビニル基への変換
アルカリ触媒を用いて、臭化アリルもしくは臭化ブテニル等をフェノキシ基と反応させ、メソゲンに酸素及びメチレンを介して末端ビニル基を導入する。
3.末端ビニル基へのジメチルシロキサン骨格の導入
白金触媒を用いて、ジヒドロ(ジメチルシロキサン){式(2)及び式(3)のbが1である場合、例えば、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンである}又はジヒドロポリ(ジメチルシロキサン){式(2)及び式(3)のbが2〜4である場合}の片末端のSi−Hのみを末端ビニル基へ付加させる(ヒドロシリル化)。
4.ジメチルシロキサン末端へのメチレン骨格の導入
白金触媒を用いて、ジヒドロポリ(ジメチルシロキサン)の残ったSi−Hをアリロキシトリメトキシシランもしくはブテニロキシトリメトキシシラン等の末端ビニロキシトリメトキシシランの末端ビニル基へ付加させる(ヒドロシリル化)。その後トリメトキシシリル基は酸を加えて加水分解し、OH基へ変換する。
5.メタクリロキシ基の導入
ジシクロヘキシルカルボジイミドを脱水剤として、側鎖の末端OH基とメタクリル酸を反応させエステル結合をつくる。
【0019】
このように合成したメタクリレートモノマーは、有機臭素化合物もしくは有機塩素化合物を開始剤として、さらにCu錯体等を触媒として、ATRP法(リビングラジカル重合の一種)により、重合される。有機臭素化合物と有機塩素化合物では、ATRPの進行の容易性から有機臭素化合物が好ましく用いられる。有機臭素化合物の種類、すなわちRは、C1〜C20の2価の有機基である他は特に限定されない。また、ATRP法を用いることから、好ましい重合度nは10〜200である。
【0020】
このようなメタクリレートポリマーとPEO(ポリエチレンオキサイド)とのブロックコポリマーを得るには、PEOの末端に塩素もしくは臭素原子を導入してから、それを開始剤としてメタクリレートモノマーをATRP法により重合するか、又はPEO末端に三重結合を導入する一方、アジド基を有する開始剤を用いてメタクリレートモノマーをATRP法により重合し、その後に前記三重結合と前記アジド基を反応させる方法等により合成することができる。PEOは市販のものを用いることができ、入手の容易性から、片末端がメトキシ基であり、かつ重合度が10〜500であるものが好ましい。
【0021】
本発明の別の態様は、上記ブロックコポリマーを用いて、半導体の集積回路などの微細なパターンを形成する方法に関する。本方法は、上記ブロックコポリマーを基板上に塗布する塗布工程、及び該基板ごとアニールするアニール工程を順に含む。基材上へ塗布する方法としては、上記パターン形成用溶液を、スピンコーター、バーコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、インクジェット法で塗布する方法、スクリーン印刷機、グラビア印刷機、オフセット印刷機等で印刷する方法を挙げることができる。次いで、得られた塗布膜を、風乾、オーブン、ホットプレート等により加熱乾燥又は真空乾燥させて溶剤を揮発させる。溶剤を揮発させた後の膜厚は、シリンダー構造を基板に垂直に配列させるという観点から、100nm〜5μmが好ましい。膜厚の測定法としては、膜に傷を付け、端子を表面に接触させてその段差を測る接触法、又はエリプソメトリーを用いる非接触法で求めることができる。塗布膜を基材ごと加熱する方法としては、大別してホットプレートのように基材の下側から直接伝熱させる方法と、オーブンのように高温の気体を対流させる方法を挙げることができる。直接伝熱させる場合の方が、より短時間で海島構造を得ることができる。加熱する工程は、好ましくは30℃以上280℃以下の温度範囲で、好ましくは5分以上100時間以下の範囲で行う。
【実施例】
【0022】
以下、実施例により本発明について具体的に説明する。
[実施例1]
(E)−4−(4−ブチルスチリル)フェノール((E)−4−(4−butylstyryl)phenol)を液晶メソゲンとして導入したブロックコポリマーの合成:
【化8】

について、以下に説明する。
【0023】
(1)化合物bの合成
【化9】

炭酸カリウム(KCO)を2当量にして反応を行った。
二口100mLフラスコに4−ビニルフェニルアセテート(4−vinylphenyl acetate):2.169g(13.4mmol)、1−ブロモ−4−ブチルベンゼン(1−bromo−4−butylbenzene):1.912g(9.00mmol)、MeN(CHCOH・HCl:1.7mg(10.1μmol)、Pd(OAc):2.6mg(11.6μmol)、炭酸カリウム(KCO):2.473g(17.9mmol)、及びN−メチルピロリドン(NMP):8mLを入れて、窒素雰囲気下、130℃まで緩やかに上げていき、20時間還流させた。反応混合物を分液漏斗に移し、水層をジクロロメタン(CHCl)50mL×2で抽出した。有機層を水50mL×2、さらに塩水(brine)50mL×2で洗い、NaSOを加えて脱水した。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica):wako gel C−200, φ5×11cm, ヘキサン(hexane):酢酸エチル(ethyl acetate)=5:1)によって精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、メタノール(MeOH)で再結晶し、無色の針状結晶を得た。
収量1.145g(4.54mmol, 50.4%)
【0024】
また、炭酸カリウム(KCO)を4当量にして反応を行った。
二口300mLフラスコに4−ビニルフェニルアセテート(4−vinylphenyl acetate):12.721g(78.4mmol)、1−ブロモ−4−ブチルベンゼン(1−bromo−4−butylbenzene):11.543g(54.2mmol)、MeN(CHCOH・HCl:10.2mg(60.8μmol)、Pd(OAc):15.4mg(68.6μmol)、KCO:28.158g(203.7mmol)、及びNMP:50mLを入れて、窒素雰囲気下、130℃まで緩やかに上げていき24時間還流させた。反応混合物を分液漏斗に移し、水層をCHCl100mL×4で抽出した。有機層を1N HCl100mL×2、塩水(brine)100mL×2で洗い、NaSOを加えて脱水した。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカ(Silica) wako gel C−200, φ9×10cm, ヘキサン(hexane):酢酸エチル(ethyl acetate)=5:1)にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、メタノール(MeOH)で再結晶し、無色の針状結晶を得た。
収量8.075g(32.0mmol, 59.0%)
【化10】

【0025】
(2)化合物cの合成
【化11】

300mLナスフラスコに(E)−4−(4−ブチルスチリル)フェノール((E)−4−(4−butylstyryl)phenol):6.010g(23.8mmol)、水酸化カリウム(KOH):2.764g(49.3mmol)、ヨウ化カリウム(KI):30.9mg(0.235mmol)、臭化アリル(allyl bromide):7.123g(58.9mmol)、エタノール(EtOH):200mL、及び水:10mLを加え、窒素雰囲気下、60℃で17時間還流させた。エバポレーターで溶媒を留去した後、CHClで溶解し、分液漏斗に移した。水層をCHCl50mL×2で抽出し、有機層を水100mL×2、塩水(brine)100mL×2で洗い、NaSOを加えて脱水した。エバポレーターで溶媒を留去した後、メタノール(MeOH)中で再結晶を行い、無色の固体を得た。
収量5.84g(20.0mmol, 84.0%)
【化12】

【0026】
(3)化合物dの合成
【化13】

化合物dの合成において、その同定を容易にするために、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(上記式(2)におけるb=1の場合)を使用したが、本発明の構造及び効果は、bが2〜4である場合でも達成できるものであり、bが1である場合のみに限定されるものではない。
50mL二口フラスコに1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(1,1,3,3−tetramethyldisiloxane):18mL(102mmol)、キシレン(xylene)中の2%白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(platinum−divinyl tetramethyl disiloxane complex in xylene):300μL、及びトルエン(toluene):21mLを加え、その混合物に(E)−1−(アリルオキシ)−4−(4−ブチルスチリル)ベンゼン((E)−1−(allyloxy)−4−(4−butylstyryl)benzene):2.909g(9.95mmol)、及びトルエン(toluene):100mLを静かに滴下して、窒素雰囲気下、60℃で21時間還流した。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako gel C−200, φ8×10cm, ヘキサン(hexane):酢酸エチル=30:1)にて精製し、エバポレーターで溶媒を留去した。クロロホルム(CHCl)4mLに溶解させ、分取ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)にて精製し、エバポレーターで溶媒を留去した。無色の固体を得た。
収量2.060g(4.83mmol, 48.5%)
【化14】

【0027】
(4)化合物eの合成
【化15】

50mL二口フラスコにH−Si−Stb:1.191g(2.79mmol)、キシレン(xylene)中の2%白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(platinum−divinyl tetramethyl disiloxane complex):300μL、及びトルエン(toluene):20mLを加え、その混合物にアリルオキシトリメチルシラン(allyloxytrimethylsilane):0.680mL(5.22mmol)、トルエン(toluene):3mLを滴下し、窒素雰囲気下、60℃で14時間還流した。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako gel C−200, φ3×4cm, ヘキサン(hexane):ジクロロメタン(CHCl)=1:1)にて精製し、エバポレーターで溶媒を留去した。無色の固体を得た。
収量1.368g(2.46mmol, 88.2%)
【化16】

【0028】
(5)化合物fの合成
【化17】

50mLナスフラスコにTMSO−Si−Stb:1.043g(1.87mmol)、及びTHF10mLを加え、その混合物に0.2Mクエン酸(citric acid)のMeOH溶液5mLを加え、窒素雰囲気下、室温で1.5時間撹拌した。分液漏斗に移し、ジクロロメタン(CHCl)及び水を加え、水層をジクロロメタン(CHCl)×2で抽出し、有機層を水×2で洗い、硫酸ナトリウム(NaSO)を加えて脱水した。脱水後、ろ過し、エバポレーターで溶媒を留去した。無色の固体を得た。
収量0.836g(1.72mmol, 92.0%)
【0029】
また、Si−Oの結合は塩基性に弱く、塩基性条件下ではTMSのみの脱保護は難しく、シロキサン由来の結合も切れてしまう。
【化18】

【0030】
(6)化合物gの合成
【化19】

3方コックを付けた50mLナスフラスコにOH−Si−Stb:1.057g(2.18mmol)、メタクリル酸(methacrylic acid)0.331g(3.84mmol)、ジクロロメタン(CHCl)10mLを加え、氷水浴中でDCC:0.833g(4.04mmol)、ジクロロメタン(CHCl)10mLを加え、さらにDMAP:32mg(0.262mmol)、ジクロロメタン(CHCl)2mLを加え、窒素雰囲気下で30分間撹拌した後、さらに室温で11.5時間撹拌した。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako−gel C−200, φ5×12cm, ヘキサン(hexane):ジクロロメタン(CHCl)=2:3)にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、H NMR測定を行ったところ不純物のピークがあったので、再度カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako−gel C−200, φ2×1cm, ヘキサン(hexane):ジクロロメタン(CHCl)=2:3)にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、再度カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako−gel C−200, φ2×5cm, ヘキサン(hexane):ジクロロメタン(CHCl)=2:3)にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、再度カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako−gel C−200, φ2×2cm, (1回目)ヘキサン(hexane)、(2回目)ヘキサン(hexane):酢酸エチル(ethyl acetate)=100:1)にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去した。
収量0.294g(0.532mmol, 24.4%)
【0031】
収率が低いのはDMAPが塩基性であったためであると考えられる。よって本反応のエステル化は、WSCD/HOBt条件下で行うと収率が上がると考えられる。
【化20】

【0032】
(7)化合物hの合成
【化21】

試験管にMA(Si−Stb):516mg(0.933mmol)、開始剤N−BMP:3.7mg(15.7μmol)、塩化銅(CuCl):7.2mg、HMTETA:13.1mg、及びTHF0.6mLをアルゴン窒素雰囲気下で加え、60℃で17時間撹拌した。カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako gel C−200, φ2×5cm、クロロホルム(CHCl))にて触媒を除去し、エバポレーターで溶媒を留去した後、ヘキサン中に再沈殿させた。白色の固体が得られた。
収量358mg(conv. 99 %, M 44000, M 50000, M/M=1.14)
【化22】

【0033】
ここで、アジドを有する開始剤は下記に従って合成した。
・アジドを有する開始剤
(i)2−アジ化エタノールの合成
【化23】

200mLナスフラスコに2−ブロモエタノール:25g(0.20mol)、アジ化ナトリウム:25g(0.38mol)水溶液40mL、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩:1.07g(3.15mmol)を加え、80℃で24時間撹拌した後、室温で68時間反応を行った。反応終了後、反応混合物をろ過して、エーテルで洗浄を行った後、ろ液を分液漏斗によりエーテル抽出(50 mL×2)して、エーテル層を硫酸マグネシウムにより30分間乾燥した。乾燥終了後、ろ過を行い溶媒を留去し、減圧蒸留により無色透明の液体を得た。
収量9.83g(収率57%)
【0034】
(ii)アジドを有するATRP開始剤N−BMPの合成
【化24】

300mL三口フラスコに2−アジドエタノール:9.83g(112.9mmol)、2−ブロモイソ酪酸:25g(149.7mmol)、及びジクロロメタン80mLを加え、氷水浴中でN,N’−ジシクロヘキシルカルボルジイミド28.22g(136.8mmol)、及びジクロロメタン60mLの溶液を窒素雰囲気下で滴下し、4−ジメチルアミノピリジン:0.85g(7.0mmol)、及びジクロロメタン10mLの溶液を窒素雰囲気下で滴下した。さらに、室温で一晩反応を行った。反応終了後、反応溶液のろ過を行いジクロロメタンで洗浄を行った後、ろ液の溶媒を留去し、減圧蒸留により無色透明の液体を得た。
収量22.64g(収率85%)
【0035】
(8)化合物iの合成
【化25】

試験管にPMA(Si−Stb)−N:341mg(M 44000, Mw 50000, Mw/M 1.14)、PEO124−≡ :103mg(0.021mmol)、CuBr:5.3mg、PMDETA:5.0mg、ジクロロメタン(CHCl):3mLを加え、35℃で16.5時間撹拌させた。カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako gel C−200, φ2×3cm, クロロホルム(CHCl))にて触媒を除去し、エバポレーターで溶媒を留去した。メタノール(MeOH)に再沈殿し、白色固体を得た。
収量205mg (M 56000, Mw 62000, Mw/M 1.09)
【化26】

【0036】
ここで、末端に三重結合を有するPEOは下記に従って合成した。
・PEO124−アルキンの合成
【化27】

100mLナスフラスコにポリエチレンオキサイドモノメチルエーテル(分子量5500):5.001g(0.91mmol)、プロパルギルブロマイド:2.84g(23.9mmol)、粉末状水酸化ナトリウム:0.882g(22.1mmol)、及びトルエン30mLを加え、50℃で22時間還流させた。反応終了後、ろ過を行い、ろ液の溶媒を留去して残渣を水(HO)100mLに溶解させ、分液漏斗によりジクロロメタン(100mL×2)抽出を行い、ジクロロメタン溶液を硫酸ナトリウムを用いて20分間乾燥させた。乾燥後、ろ過を行い、溶媒を留去して2−プロパノール中で再結晶を行った。吸引ろ過を行い、真空乾燥を行うことにより白色粉末を得た。
収量1.14g(収率23%)
【0037】
この化合物の示差走査熱量測定(DSC)を行った所、約70℃で吸熱ピークを示して融解した。これは70℃以上に加温してから室温へ冷却するだけで、ポリエチレンオキサイド(PEO)が液晶ポリマーの内部でシリンダー構造を形成して配列することを意味する。
【0038】
[実施例2]
p−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノール(p−(trans−4−pentylcyclohexyl)phenol)を液晶メソゲンとして導入したブロックコポリマーの合成:
【化28】

について説明する。
【0039】
(1)化合物bの合成
【化29】

200mLナスフラスコにp−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノール(p−(trans−4−pentylcyclohexyl)phenol):9.92g(40.3mmol)、臭化アリル(allyl bromide):5.99g(49.5mmol)、炭酸カリウム(KCO):5.62g(40.7mmol)、及び2−ブタノン(2−butanone):75mLを加え、60℃で一晩還流した。反応後、ろ過し、エバポレーターで溶媒を留去した。ジクロロメタン(CHCl)で溶解させ、エバポレーターで溶媒を留去した。ヘキサン(hexane):ジクロロメタン(CHCl)=4:1の溶媒で溶解させ、ろ過した。ろ液をエバポレーターにとり、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica), φ4×17cm, ヘキサン(hexane):ジクロロメタン(CHCl)=4:1)で精製後、エバポレーターで溶媒を留去し、メタノール(MeOH)で再結晶をした。無色の針状結晶が得られた。
収量4.525g(15.81mmol, 39.25%)
【0040】
反応条件を変えて、同様の反応を行った。
【化30】

1Lナスフラスコにp−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)フェノール(p−(trans−4−pentylcyclohexyl)phenol):15.09g(61.22mmol)、水酸化カリウム(KOH):6.531g(116.4mmol)、及びヨウ化カリウム(KI):0.068g(0.410mmol)をエタノール(EtOH)500mL及びイオン交換水24.8mLに溶解し、その混合物に臭化アリル(allyl bromide):12.647g(104.5mmol)を加えて7時間還流させた。反応後、反応混合物をろ過し、エバポレーターで溶媒を留去した。反応混合物を分液漏斗に移し、エーテル(ether)250mL及びイオン交換水100mLを加え、有機層をイオン交換水100mL×2、塩水(Brine)100mL×2で洗った。硫酸ナトリウム(NaSO)を加えて脱水し、エバポレーターで溶媒を留去した。メタノール(MeOH)で再結晶を行った。無色の針状結晶が得られた。
収量 16.48 g (57.52 mmol, 93.96 %)
【化31】

【0041】
(2)化合物cの合成
化合物cの合成において、その同定を容易にするために、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(上記式(3)におけるb=1の場合)を使用したが、本発明の構造及び効果は、bが2〜4である場合でも達成できるものであり、bが1である場合のみに限定されるものではない。
【化32】

100mL二口ナスフラスコに1−(アリルオキシ)−4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン(1−(allyloxy)−4−(trans−4−pentylcyclohexyl)benzene):2.114g(7.38mmol)、キシレン(xylene)187μL中の2%白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(platinum−divinyl tetramethyl disiloxane complex)、及びトルエン(toluene)23mLを加え、その混合物に1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(1,1,3,3−tetramethyl disiloxane)11.3mL(63.9mmol)、及びトルエン(toluene)12mLを滴下し、窒素雰囲気下、60℃で21時間還流した。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica), φ5×10cm, ヘキサン(hexane):酢酸エチル(ethyl acetate)=30:1)にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、再びカラムクロマトグラフィー(シリカ(silica), φ5×14cm, (1回目)ヘキサン(hexane), (2回目)ヘキサン(hexane): 酢酸エチル(ethyl acetate)=50:1) にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、無色の液体を得た。H NMRより目的物質であることが確認できた。
収量 0.733 g (1.74 mmol, 24.9 %)
【0042】
触媒を変えて同様の反応を行った。
【化33】

50mL二口ナスフラスコに1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(1,1,3,3−tetramethyl disiloxane)7mL(39.6mmol)、及びTHF5mLを加え、THF1mL中に溶解させたHPtCl・6HO:13.5mgをその混合物に加えた。さらに、その混合物に1−(アリルオキシ)−4−(trans−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン(1−(allyloxy)−4−(trans−4−pentylcyclohexyl)benzene):1.061g(3.70mmol)、及びTHF10mLを滴下し、窒素雰囲気下、60℃で40時間還流させた。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(活性アルミナ(alumina activated) 300, φ3×3cm, ヘキサン(hexane):酢酸エチル(ethyl acetate)=50:1)にて触媒を除去した。エバポレーターで溶媒を留去し、再びカラムクロマトグラフィー(シリカ(Silica) wako gel C−200, φ5×10cm, ヘキサン(hexane):酢酸エチル(ethyl acetate)=50:1)にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、無色の液体を得た。H NMRより目的物質であることが確認できた。
収量0.948g(2.25mmol, 60.8%)
【化34】

【0043】
(3)化合物dの合成
【化35】

50mL二口ナスフラスコに下記化合物:
【化36】

1.545g(3.67mmol)、キシレン(xylene)0.23mL中の2%白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(platinum−divinyl tetramethyl disiloxane complex)、及びトルエン(toluene)15mLを入れて、さらにアリルオキシトリメチルシラン(allyloxytrimethylsilane)0.85mL(6.53mmol)、及びトルエン(toluene)1.2mLを滴下し、窒素雰囲気下、60℃で19時間還流させた。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako gel C−200, φ2×3 cm, ヘキサン(hexane):酢酸エチル(ethyl acetate)=50:1)にて触媒を除去した。エバポレーターで溶媒を留去し、無色の液体を得た。
収量1.632g(2.96mmol, 80.7%)
【化37】

【0044】
(4)化合物eの合成と同定
【化38】

50mLナスフラスコに下記化合物:
【化39】

1.632g(2.96mmol)、及びメタノール(MeOH)20mLを加え、窒素雰囲気下、室温で16.5時間撹拌した。エバポレーターで溶媒を留去し、無色の液体を得た。
収量1.378g(2.88mmol, 99.3%)
【化40】

【0045】
(5)化合物fの合成
【化41】

3方コックを付けた50mLナスフラスコに下記化合物:
【化42】

1.378g(2.88mmol)、メタクリル酸(methacrylic acid)0.287g(3.33mmol)、ジクロロメタン(CHCl)10mLを加え、氷水につけながらDCC:0.663g(3.21mmol)、ジクロロメタン(CHCl)10mLを滴下し、その後DMAP:35mg、ジクロロメタン(CHCl)2mLを滴下し、窒素雰囲気下、室温で71時間撹拌させた。エバポレーターで溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカ(silica) wako gel C−200, φ4×15cm, ヘキサン(hexane):ジクロロメタン(CHCl)=2:3)にて精製した。エバポレーターで溶媒を留去し、淡黄色の液体を得た。
収量1.08g(1.97mmol, 68.4%)
【化43】

【0046】
(6)化合物gの合成(ATRP)
【化44】

試験管に塩化銅(CuCl):5.3mg(0.054mmol)、HMTETA:18.5mg(0.080mmol)、MA(Si−LC):624.7mg(1.14mmol)、開始剤N−BMP:4.8mg(0.021mmol)、及びアニソール(anisole)1.5mLをアルゴン雰囲気下で加え、80℃で18時間撹拌させた。カラムクロマトグラフィー(活性アルミナ(alumina activated) 300, φ 2×1 cm,CHCl)にて触媒を除去し、エバポレーターで溶媒を留去した。GPC測定、H NMR測定よりほぼモノマーであることが分かった。モノマーにハロゲン溶媒が含まれていたため反応がすすまなかったと考えられた。
【0047】
カラムクロマトグラフィー(silica wako gel C−200, φ2×1cm, ヘキサン(hexane):酢酸エチル(ethyl acetate)=2:1)にてモノマーを精製し、試験管に塩化銅(CuCl):4.7mg(0.047mmol)、HMTETA:11.9mg(0.051mmol)、精製したモノマー:525mg(0.960mmol)、N−BMP:3.6mg(0.015mmol)、アニソール(anisole)0.95mLをアルゴン雰囲気下で加え、80℃で21時間撹拌させた。カラムクロマトグラフィー(活性アルミナ(alumina activated)300, φ2×1cm,ジクロロメタン(CHCl))にて触媒を除去し、エバポレーターで溶媒を留去した。得られた反応物を分取GPCにて精製した。
収量415mg(conv. 97%, M 48000, Mw 53000, Mw/M 1.08)
【0048】
ここで、アジドを有する開始剤N−BMPは実施例1と同様に合成した。
【化45】

【0049】
(7)化合物hの合成
【化46】

試験管に末端にアジドを有するホモポリマー:319mg(M 48000, Mw 53000, Mw/M 1.08)、PEO124−≡ :125mg(0.025mmol)、臭化銅(CuBr):6.1mg(0.043mmol)、PMDETA6μL、及びジクロロメタン(CHCl)3.5mLを加え、35℃で47時間撹拌させた。カラムクロマトグラフィー(活性アルミナ(alumina activated) 300, φ2×1cm, ジクロロメタン(CHCl))にて触媒を除去し、エバポレーターで溶媒を留去した。得られた反応物を分取GPCにて精製した。
収量233mg(M 66000, M 73000, M/M 1.10)
【0050】
ここで、末端に三重結合を有するPEOは実施例1と同様に合成した。
【化47】

【0051】
この化合物のDSCを測定した所、約70℃で吸熱ピークを示して融解した。これは70℃以上に加温してから室温へ冷却するだけで、PEOが液晶ポリマーの内部でシリンダー構造を形成して配列することを意味する。
【0052】
[比較例1]
同様の液晶ポリマーとPEOのブロックコポリマーで、側鎖にSiを含まない下記化合物:
【化48】

についてDSCを測定した所、約170℃で吸熱ピークを示して融解した。これは一旦170℃以上まで加温してから室温へ冷却しないと、PEOが液晶ポリマーの内部でシリンダー構造を形成して配列しないことを意味する。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の化合物を用いることで、下地の処理又はガイドを用いることなく、塗布して100℃以下の温度でアニールするだけでシリンダー構造が形成される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(1):
【化1】

{式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、Rは炭素数1〜20の2価の有機基であり、Xは塩素原子又は臭素原子であり、Yは:
【化2】

(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基である)
又は
【化3】

(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基である)
であり、mは10〜500の整数であり、nは10〜200の整数であり、aは3〜5の整数であり、bは1〜4の整数であり、そしてcは3〜5の整数である。}
で示されるブロックコポリマー。
【請求項2】
Yが:
【化4】

(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基である)
である、請求項1に記載のブロックコポリマー。
【請求項3】
Yが:
【化5】

(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、及びシアノ基から成る群から選ばれる一つの基である)
である、請求項1に記載のブロックコポリマー。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のブロックコポリマーを基板上に塗布する塗布工程、及び該基板ごとアニールするアニール工程を順に含むパターンの形成方法。

【公開番号】特開2011−236333(P2011−236333A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−109147(P2010−109147)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(504255685)国立大学法人京都工芸繊維大学 (203)
【出願人】(309002329)旭化成イーマテリアルズ株式会社 (771)
【Fターム(参考)】